JPH1177767A - 射出成形方法及びこの射出成形用金型 - Google Patents
射出成形方法及びこの射出成形用金型Info
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- JPH1177767A JPH1177767A JP23942897A JP23942897A JPH1177767A JP H1177767 A JPH1177767 A JP H1177767A JP 23942897 A JP23942897 A JP 23942897A JP 23942897 A JP23942897 A JP 23942897A JP H1177767 A JPH1177767 A JP H1177767A
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- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
おいて、ウェルドラインが製品の可視面に発生しないよ
うにする。 【解決手段】 プラスチック射出成形によって成形され
る製品のコーナー部形状の両面に接しているリブ2にお
いて、このリブ2の肉厚を製品面の肉厚の50%未満1
0%以上の範囲に設定することにより、当該リブ2の樹
脂の流れを抑制し、リブ2の形状から製品側面6部分へ
の先行流れを防止することによって、ウェルドライン4
をリブ側に発生させ、可視面側に発生させない。
Description
行う射出成形方法、及びこの成形方法に用いられる金型
であって、更に詳しくは、コーナー部分にリブを形成し
た製品の可視面に美観を損ねる不良現象であるウェルド
ラインを発生させない射出成形方法及びこの成形方法に
用いられる金型に関するものである。
場合、それに用いるCRTを支えるために、コーナー部
に挟まれるように補強用のリブが一体成形されている。
図10は、コーナー部7に設置されたリブ形状を含むキ
ャビティに樹脂が充填され、結果として、リブ2の近傍
にウェルドライン4が発生する状況の説明図である。こ
のように、二面が交わるコーナー部7をもつ製品部3に
ゲート1を有し、コーナー部7に直行する位置に製品部
肉厚の1/2以上の肉厚であるリブ2が設置してある場
合、ゲート1より流入した樹脂はリブ2の設置方向と平
行方向9に流動パターン5をもってキャビティへ侵入
し、リブ2を通過した時点で流れがリブ2と製品面へと
分岐する。そして、リブ2を流れる樹脂は、コーナー部
7において、バイパスするかたちで流れるため、製品面
側を流れる樹脂の流動パターンよりも先に製品部側面6
に到達し、一部製品部に再侵入8した後にコーナー部7
を回ってきた製品部の流れと側面6において合流する。
結果として、この合流部分にウェルドライン4が生じ
る。
たリブ形状の端部にボス形状13を有するキャビティに
樹脂が充填され、結果として、リブ2の近傍にウェルド
ライン4が発生する状況の説明図である。この製品は、
コーナー形状をもつ製品部3にゲート1を有し、コーナ
ー部7に直行する位置に製品部肉厚の1/2以上の肉厚
であるリブ2とその端面に円筒状のボス形状13が設置
してある。この場合には、ゲート1より流入した樹脂は
リブ2の設置方向と平行方向9に流動パターン5をもっ
てキャビティヘ侵入し、リブ2を通過した時点で流れ
は、ボス13が設置してあるリブ2と製品面へと分岐す
る。リブ2に設置してあるボス13は、太い円筒形状を
有するため、充填しやすく、リブ2よりも早く先端まで
充填される。次いでリブ2を流れる樹脂は、ボス13の
先行流れの影響でリブ2とほぼ並行に側面に向かって流
れるため、製品面を流れる樹脂の流動パターンよりも先
に製品部3の側面6に到達し、一部製品部3に再侵入8
した後にコーナー部7を回ってきた製品部3の流れと合
流する。結果として、この合流部分にウェルドライン4
が生じる。このウェルドライン4は、可視面である製品
部側面6に生じるものであり、成形体に残した場合、美
観を損ねることから、あとで補修によって消す作業を行
ったり、塗装により隠しているのが現状である。なお、
上記実施例は、コーナーが直角の例であるが、直角以上
又は以下においても、及びコーナーにアールがついてい
る場合も同様の現象が生じる。
製品に、製品面肉厚の50%以上のリブが形成されてい
る場合に、このリブが位置する可視面にヒケが発生する
ことから、このヒケ防止のためにガスインジェクション
工法を用いて、リブ部もしくはリブが設置してある製品
面にガスを注入する方法を用いる場合もある。特に、昨
今金型の構造を簡素化する目的の為、リブの本数を少な
くする一方強度を保つため、ガスインジェクション工法
によるヒケ防止を行いリブを太くする傾向がある。
欠点がある。 a.ウェルドライン4の補修には手間がかかり、経済的
ではない。 b.ウェルドライン4の上面より塗装しても、ウェルド
ライン4部分の光沢が異なるため、商品価値が下がった
り、非常に厚い塗装を施さなければならず、経済性が損
なわれる。
bの課題を解決するのが目的であって、その構成は、次
のとおりである。 1.製品に二面が交わるコーナー部分があり、このコー
ナーの内側に補強用のリブが形成される射出成形品の成
形に際し、前記補強用のリブ内を経由して流れる樹脂に
流動抵抗を付与し、製品面側の樹脂の流れよりもリブ内
を経由する樹脂の流速を遅延させて製品面側の流れが合
流部に到達するよりも遅くなるようにリブ側の流れを制
御することによって製品可視面にウェルドラインを発生
させない射出成形方法。
り、このコーナーの内側に補強用のリブが形成された射
出成形用金型において、前記リブ部分の肉厚を、製品面
の肉厚の50%未満10%以上の範囲に設定して成る射
出成形用金型。
厚を製品面の肉厚の50%未満10%以上に設定する範
囲は、リブに要求される機械的強度を満足し、且つリブ
の一部であることを特徴とする射出成形用金型。
リブの肉厚を薄くする範囲は、全体的に行うことが望ま
しいが、リブを構成する部分の一部でも良い。また、部
分的な薄肉部の場合、その形状はリブの片面のみでも良
いが両面でも良い。次に、コーナー部に設置されるリブ
の部分的な薄肉化の形状は、テーパ形状や曲面形状を付
与してもよい。この場合においても薄肉部の形成はリブ
の片面、又は両面のいずれかでも良い。
以上の範囲となっているため、樹脂の流動抵抗は製品側
に比較してリブ側において大きい。この結果、リブを経
由して樹脂が側面に到達する前に製品面側を流れる樹脂
が先行到達し、その後リブを経由した樹脂の流頭が合流
するため、リブ側を経由してきた樹脂の側面での再侵入
現象がなくなり、ウェルドラインは発生しない。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、また、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリ
ル樹脂、ポリスチレンブタジエン樹脂、ポリアクリロニ
トリルブタジエンスチレン共重合樹脂、ポリアクリロニ
トリルスチレン共重合樹脂等のいわゆるスチレン系樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂等のいわゆるポリエステル系樹脂、ま
た、ポリヘキサメチレンジパミド、ポリヘキサメチレン
カプロアミド、ポリヘキサメチレンラウドアミド、ポリ
ε−カプロアミド等のいわゆるナイロン樹脂と呼ばれる
ポリアミド系樹脂、または、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリフェニレンオキサイド等の樹脂、さらにはその
他の熱可塑性樹脂が好ましく用いられ、更には、無機
物、有機物などの充填材や、添加剤などが加えられても
良い。
体の内側に補強用のリブが形成された製品を成形する方
法及びこの金型に適用される。リブの数は、製品に求め
られる強度を満足する本数(枚数)であるが、但し、こ
のリブの肉厚は、製品部の肉厚の50%未満10%以上
が好ましく、50%を超えると流動抵抗が少なく、ほぼ
同時に合流し、時として製品面に再侵入することがあ
る。一方、10%以下の場合、抵抗が大きすぎてリブを
経由する樹脂の流れが遅れ、生産性が悪くなり、併せて
強度が低下し、補強の目的が達成できなくなり、これを
補うためにリブの本数を増加すると、金型が複雑化して
この製作コストが高騰する。
ブの一部としてもよい。或いは金型において、キャビテ
ィーのリブ部分に障害物を構成しておくようにしてもよ
い。図1は、本発明の基本的な構造を示し、製品部3の
コーナー部7のリブ2の肉厚W1 を製品部3の肉厚Wの
45%に設定した例である。
厚の50%未満に設定すると、ゲート1より流入した樹
脂の流れは、製品部3側に比較してリブ2側の抵抗が大
きいため、製品部3側が速く、リブ2側は遅くなり、合
流部において製品部3側からの流れが先行する。この結
果、リブ2側を経由した樹脂は製品部3側に侵入するこ
とはなく、よって、ウェルドラインを発生しなくなる。
よりリブが位置する可視面側に発生するヒケを防止する
場合にも、以上の実施形態で説明したリブを通過する樹
脂の流れを遅くする手法によって、ヒケに併せてウェル
ドラインの発生も防止できる。
ており、そのリブ2の一部分の肉厚が、製品部3の肉厚
の40%に設定されたキャビティに樹脂が充填される場
合の説明図である。ゲート1から充填された樹脂の流動
パターン5がリブ2の設置方向と侵入方向9に進み、リ
ブ2部分に達した後に、ここで平面部とリブ2との2方
向へ分岐される。リブ2の肉厚は、製品部3の肉厚の4
0%に設定してあるため、リブ2側を流れる樹脂の速度
は製品部3を流れる樹脂の速度よりも遅く、その間に製
品部3を流れる樹脂が先にコーナー部7を回り込み、リ
ブ2からの流れよりも早く製品部3の側面6へ至る。従
って、リブ2を通過した樹脂が製品部3の側面6へ再侵
入することがなく、樹脂の合流点はリブ2の部分に生じ
る。結果として、ウェルドランが可視面である製品表面
部分へ生じることを防止できる。
ており、そのリブ2の端面にボス13が設置されてい
る。また、そのリブ2の一部分の肉厚か、製品部3の肉
厚の30%に設定されているキャビティに樹脂が充填さ
れる場合の説明図である。ゲート1から充填された樹脂
の流動パターン5がリブ2の設置方向と侵入方向9に進
み、リブ2部分に達した後に、平面部とボス13を設置
してあるリブ2との2方向へ分岐される。リブ2に設置
してあるボス13は、太い円筒形状を有するため、充填
しやすく、リブ2よりも早く先端まで充填される。次い
でリブ2を流れる樹脂は、ボス13の先行流れの影響で
リブ2とほぼ並行に側面6に向かって流れるが、リブ2
の肉厚は、部分的に製品部3の肉厚の30%の肉厚に設
定してあるため、リブ2の薄肉部を流れる樹脂の速度は
製品部3を流れる樹脂の速度よりも遅く、その間に製品
部3を流れる樹脂が先にコーナー部7を回り込み、リブ
2からの流れよりも早く製品部3の側面6へ至る。従っ
て、リブ2を通過した樹脂が製品部3の側面6へ再侵入
することがなく、樹脂の合流点はリブ2の部分に生じ
る。結果として、ウェルドラインが可視面である製品表
面部分へ生じることを防止できる。
において、片面に段差10aをつけることにより形成し
た例、図5は両面に段差10aをつけることにより形成
した例、図6は薄肉部10の段差に移行する部分にテー
パー11をつけた例、図7は移行する部分を円曲部12
を形成したである。何れも、薄肉部10の形成例であっ
て、効果において差はない。
を更に詳しく説明する。図8に示す成形体は、TV枠型
筐体の上側のコーナー部7近傍を示している。筐体の正
面部にゲート1が設置され、CRTを支えるための側面
6につながるリブ2を有している。正面部、側面部の肉
厚は、2.5mmであり、リブ2には、部分的に肉厚
1.2mmの薄肉部2aが設定してある。また、使用樹
脂として、ハイインパクトポリスチレン樹脂(出光石油
化学株式会社製 NS280)を用い、射出成形機(東
芝機械株式会社製IS−1300E)を用いて成形し
た。
ーン5のようにキャビティに侵入し、流動パターン5が
リブ2に到達した後は、流動パターン5が製品部とリブ
2部分に分岐するが、リブ2における流動パターンの進
行速度は遅く、製品面の流れが先にコーナー部7を通過
し、リブ2から製品側面6側へ流れるよりも早く製品面
を流れる樹脂が側面6へ到達し、リブ2からの流れが再
び製品部へ到達することがなかった。従って、リブ2の
流れと製品面の流れの合流点及び、それに伴うウェルド
ラインはリブ2に生じ、可視面となる製品部側面6には
ウェルドラインのない高品位の成形品を得ることが出来
た。
のコーナー部7近傍を示している。筐体の正面部にゲー
ト1が設置され、CRTを支えるための側面6につなが
るリブ2を有している。正面部、側面6の肉厚は、2.
5mmであり、リブ2の肉厚は全て2.0mmである。
また、使用樹脂として、ハイインパクトポリスチレン樹
脂(出光石油化学株式会社製 NS280)を用い、射
出成形機(東芝機械株式会社製IS−1300E)を用
いて成形した。
ーン5のようにキャビティに侵入し、流動パターンがリ
ブ2に到達した後は、流動パターンが製品部とリブ2に
分岐するが、リブ2を流れる樹脂は、コーナー部7に接
するリブ2を対角にバイパスする形で早く流れるため、
一部製品部に再侵入8した後にコーナー部7を回ってき
た製品部の流れと製品部3の側面6で合流する。その結
果、可視面であるリブ2近傍の製品部にウェルドライン
4が生じ、高品位の成形品を得ることが出来なかった。
の肉厚を製品面の肉厚の50%未満10%以上の範囲に
設定してリブ側の流動抵抗を製品面側に比較して大きく
制御し、これにより側面への樹脂の到達を製品面側より
も遅くなるように制御した。この作用により、樹脂の側
面への再侵入を防止して流れの衝突をリブ部に生じさ
せ、可視部である側面側に表面外観をそこねる不良現象
であるウェルドライン、フローマークの発生をなくし
た。この結果、高品位射出成形品を得ることができる。
また、薄肉部をリブの一部に形成した場合、リブの強度
の低下を最小限に抑えることができる。
説明図。
ンを移動させた場合の説明図。
の説明図。
の説明図。
図。
インの発生理由の説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 製品に二面が交わるコーナー部分があ
り、このコーナーの内側に補強用のリブが形成される射
出成形品の成形に際し、前記補強用のリブ内を経由して
流れる樹脂に流動抵抗を付与し、製品面側の樹脂の流れ
よりもリブ内を経由する樹脂の流速を遅延させて製品面
側の流れが合流部に到達するよりも遅くなるようにリブ
側の流れを制御することによって製品可視面にウェルド
ラインを発生させない射出成形方法。 - 【請求項2】 製品に二面が交わるコーナー部分があ
り、このコーナーの内側に補強用のリブが形成された射
出成形用金型において、前記リブ部分の肉厚を、製品面
の肉厚の50%未満10%以上の範囲に設定して成る射
出成形用金型。 - 【請求項3】 請求項2のリブ形状において、リブの肉
厚を製品面の肉厚の50%未満10%以上に設定する範
囲は、リブに要求される機械的強度を満足し、且つリブ
の一部であることを特徴とする射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23942897A JP3053788B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23942897A JP3053788B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 射出成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177767A true JPH1177767A (ja) | 1999-03-23 |
JP3053788B2 JP3053788B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=17044636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23942897A Expired - Fee Related JP3053788B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3053788B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 1997-09-04 JP JP23942897A patent/JP3053788B2/ja not_active Expired - Fee Related
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