JPH1130909A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH1130909A
JPH1130909A JP9184028A JP18402897A JPH1130909A JP H1130909 A JPH1130909 A JP H1130909A JP 9184028 A JP9184028 A JP 9184028A JP 18402897 A JP18402897 A JP 18402897A JP H1130909 A JPH1130909 A JP H1130909A
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JP
Japan
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developer
unit
stirring
magnet roller
conveying
Prior art date
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Pending
Application number
JP9184028A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Murata
弘 村田
修 ▲高▼木
Osamu Takagi
Yoshiya Hashimoto
佳也 橋本
Kazuhisa Kimura
和久 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH1130909A publication Critical patent/JPH1130909A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】攪拌搬送手段を上下に縦に配置し、現像剤供給
手段に対する現像剤の層厚調整および送り手段に対する
現像剤剥離の機能を保持し、装置の小型化と簡素化に対
して有効で、十分な性能を有する現像装置を提供する。 【解決手段】キャリヤとトナーとからなる現像剤を感光
体ドラムに供給する第1のマグネットローラ45と、現
像剤を第1の方向に攪拌搬送する上スクリュウ部42
と、この上スクリュウ部の下方に設けられ、現像剤を第
2の方向に攪拌搬送しながら第1のマグネットローラに
供給する下スクリュウ部43と、下スクリュウ部によっ
て搬送されてくる現像剤を上スクリュウ部へ送る第2の
マグネットローラ55と、第1のマグネットローラと第
2のマグネットローラとに亘って対向して配置され、現
像剤層調整部aと現像剤剥離部bとを一体に備えたドク
タブレード46とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電子写真
複写装置において、電子写真などの静電潜像を現像する
現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置には、キャリアとトナ
ーからなる二成分現像剤を用いるものがある。現像装置
内には第1および第2の攪拌搬送手段としての第1およ
び第2のスクリュウが配設され、これら第1および第2
のスクリュウの回転により、第1および第2のスクリュ
ウ間で現像剤を循環的に攪拌搬送し、これにより、トナ
ーを帯電させて現像ローラへ送るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、第1および第2のスクリュウを水平に配置し
ていたため、現像装置は断面からみて横方向に大きくな
ってしまう。そのため、複写機全体における現像装置の
配置スペースがかなり大きい。
【0004】特に、4連タンデム方式のカラー電子複写
機の場合には、現像装置の横方向のスペースが大きくな
ってしまうので、隣り合う感光体ドラム間の距離が長く
なり、複写機全体が大型化するという問題があった。
【0005】この問題を解決するため、現像装置内の第
1および第2のスクリュウを上下に縦に配置するものが
開発された。この場合には、現像剤を下スクリュウから
上スクリュウへ、重力に逆らって上方向へ搬送しなけれ
ばならない。現像剤を上方向へ搬送する手段として、回
転駆動されるスリーブ内に磁石(磁極)を内包したマグ
ネットローラにより現像剤を送る送り手段が採用され
る。
【0006】ところが、この種の送り手段は磁気的に行
うので完全ではなく、一部の現像剤は上スクリュウに送
られることなく、マグネットローラに付着したまま通過
しようとする。そこで、マグネットローラから強制的に
剥離する部材が必要となり、板状部材であるドクタブレ
ードが配置される。
【0007】一方、前記現像ローラに担持される現像剤
は感光体ドラムに供給されるが、ここでも必要な現像剤
の層厚を調整するために、板状部材であるドクターブレ
ードが現像ローラに対向して配置される。
【0008】したがって、現像装置には機能の異なる2
つのドクタブレードを備えなければならず、部品数が増
えて装置の小型化が阻害されているとともに、それぞれ
の位置調整が必要で手間がかかる。
【0009】特に、4連タンデム方式のカラー電子複写
機の場合には、現像装置が4組存在しているため、構成
の部品数と、調整部分が多くなり、複写機の小型化と簡
素化に不利なものとなっている。
【0010】本発明は、上記の事情にもとづいてなされ
たものであり、その目的とするところは、攪拌搬送手段
を上下に縦に配置し、現像剤供給手段に対する現像剤の
層厚調整および送り手段に対する現像剤剥離の機能を保
持し、装置の小型化と簡素化に対して有効であり、かつ
十分な性能を有する現像装置を提供しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するする
ため、請求項1記載の現像装置は、被現像部に現像剤を
供給する画像領域部を備えた現像剤供給手段と、この現
像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の方向へ
攪拌搬送する第1の攪拌搬送手段と、この第1の攪拌搬
送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から
搬出されて落下する現像剤を受け前記第1の方向とは逆
方向である第2の方向へ攪拌搬送しながら前記現像剤供
給手段に供給する第2の攪拌搬送手段と、前記現像剤供
給手段と同軸的に設けられ、前記現像剤供給手段の駆動
に伴って駆動され、前記第2の攪拌搬送手段によって搬
送されてくる現像剤を上方へ搬送して前記第1の攪拌搬
送手段に送る上方向搬送部を備えた送り手段と、前記送
り手段と前記現像剤供給手段とに亘って対向して配置さ
れ、現像剤供給手段表面に存在する現像剤の層厚を調整
する現像剤層調整部および、送り手段表面に存在したま
ま第1の撹拌搬送手段に送られることなく通過しようと
する現像剤を送り手段から剥離して第1の撹拌搬送手段
へ導く現像剤剥離部とを一体に備えた規制手段とを具備
することを特徴とする。
【0012】請求項2記載の現像装置は、被現像部に現
像剤を供給する画像領域部を備えた現像剤供給手段と、
この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の
方向へ攪拌搬送する第1の攪拌搬送手段と、この第1の
攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手
段から搬出されて落下する現像剤を受け前記第1の方向
とは逆方向である第2の方向へ攪拌搬送しながら前記現
像剤供給手段に供給する第2の攪拌搬送手段と、前記現
像剤供給手段と一体に連設され、前記第2の攪拌搬送手
段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送して前記
第1の攪拌搬送手段に送る上方向搬送部を備えた送り手
段と、前記送り手段と前記現像剤供給手段とに亘って対
向して配置され、現像剤供給手段表面に存在する現像剤
の層厚を調整する現像剤層調整部と、送り手段表面に存
在したまま第1の撹拌搬送手段に送られることなく通過
しようとする現像剤を送り手段から剥離して第1の撹拌
搬送手段へ導く現像剤剥離部とを一体に備えた規制手段
とを具備することを特徴とする。
【0013】請求項8記載の現像装置は、第1の回転ス
リーブと、この第1の回転スリーブ内に配設され磁力に
より現像剤を引き付ける磁極を有し、前記第1の回転ス
リーブの回転により、キャリヤとトナーとからなる現像
剤を被現像部に供給する第1のマグネットローラと、こ
の第1のマグネットローラの近傍に設けられ、現像剤を
第1の方向に攪拌搬送する上スクリュウ部と、この上ス
クリュウ部の下方に設けられ、上スクリュウ部から搬出
されて落下する現像剤を受け前記第1の方向とは逆方向
である第2の方向へ攪拌搬送しながら前記第1のマグネ
ットローラに供給する下スクリュウ部と、前記第1の回
転スリーブとは別異の第2の回転スリーブと、この第2
の回転スリーブ内に配設され、磁力により現像剤を引き
付ける磁極を有し、前記下スクリュウ部によって搬送さ
れてくる現像剤を前記第2の回転スリーブの回転によ
り、前記上スクリュウ部へ送る第2のマグネットローラ
と、前記第1のマグネットローラと前記第2のマグネッ
トローラとに亘って対向して配置され、第1の回転スリ
ーブ表面に存在する現像剤層を調整する現像剤層調整部
および、第2の回転スリーブに存在したまま上スクリュ
ウ部に送られることなく通過しようとする現像剤を第2
の回転スリーブから剥離する現像剤剥離部とを一体に備
えたドクタブレードとを具備することを特徴とする。
【0014】以上の発明を採用することにより、攪拌搬
送手段を上下に縦に配置し、現像剤供給手段に対する現
像剤の層厚調整および送り手段に対する現像剤剥離の機
能を保持し、装置の小型化と簡素化に対して有効で、十
分な性能を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施
の形態を参照して説明する。図2は、4連タンデム方式
のカラー電子複写装置の内部構成を概略的に示すもので
ある。
【0016】図中1は装置本体で、この装置本体1の上
面部の原稿載置台1aには原稿を自動送りする原稿自動
送り装置2が設けられている。装置本体1内の上部側に
は前記原稿を露光するための原稿スキャナ部5が設けら
れている。このスキャナ部5は第1および第2のキャリ
ッジ6,7を移動自在に備え、第1のキャリッジ6には
原稿に光を照射する露光ランプ8および原稿から反射さ
れる反射光を反射させる第1の反射ミラー9が配設され
ている。第2のキャリッジ7には前記第1の反射ミラー
9から反射される反射光を反射させて所定方向に導く第
2および第3の反射ミラー10,11が配設されてい
る。第3の反射ミラー11によって反射される反射光の
光路中には光学レンズ13および光電変換素子14が配
設されている。
【0017】装置本体1内の略中央部には、像を担持す
る被現像部としての感光体ドラム31a〜31dが用紙
の搬送方向に亘って複数個(4個)が、それぞれ回転自
在に配設されている。
【0018】これら感光体ドラム31a〜31dの周囲
部には、それぞれの回転方向に沿って順次、ドラム表面
を均一に帯電させる帯電チャージャ32、ドラム上の潜
像を現像する後述する現像装置34、ドラム上の顕像を
用紙に転写させる転写器35、さらに、残留トナーを除
去するクリーナ36が配設されている。
【0019】また、装置本体1内には画像情報に応じた
レーザ光を発光するレーザ光走査ユニット(図示しな
い)が設けられ、このレーザ光走査ユニットから発光さ
れたレーザ光は感光体ドラム31a〜31dにそれぞれ
導かれて照射され、静電潜像が形成されるようになって
いる。
【0020】感光体ドラム31a〜31dの下部側には
用紙搬送路16が略水平状態に設けられている。この用
紙搬送路16中には用紙の搬送方向に沿って順次、用紙
を供給する給紙ローラ21、用紙を整位するレジストロ
ーラ22、顕像を用紙に転写させる転写器35、用紙を
搬送する搬送ベルト27、定着器18、送りローラ28
および排紙ローラ30が配設されている。
【0021】前記定着器18は、ヒートローラ18a
と、このヒートローラ18aの下部側に圧接し用紙を加
圧するプレスローラ18bとからなる。装置本体1の一
側部側には用紙を供給する給紙トレイ24が設けられ、
他側部側には排紙ローラ30から排出される用紙を受け
る排紙トレイ25が設けられている。
【0022】しかして、画像形成時には、原稿載置台1
a上に原稿を載置し、コピーボタン(図示しない)をオ
ンする。これにより、露光ランプ8が点灯して第1およ
び第2のキャリッジ6,7が走行され、原稿に光が走査
される。この走査により原稿から反射する反射光は第1
〜第3の反射ミラー9〜11、および光学レンズ13を
介して光電変換素子14に受光され、光電変換される。
【0023】この光電変換により、レーザ光走査ユニッ
トから画像情報に応じたレーザ光が発光され、このレー
ザ光はポリゴンミーラにより走査される。走査されるレ
ーザ光は、光学系を介して感光体ドラム31a〜31d
に導かれて照射される。
【0024】感光体ドラム31a〜31dの表面は、帯
電チャージャ32…により一様に帯電されており、レー
ザ光の照射により、原稿の静電潜像が形成される。この
静電潜像は感光体ドラム31a〜31dの回転により、
現像装置34…へ送られて対向し、各色のトナーが供給
されることにより、カラー画像が形成される。
【0025】一方、このときには給紙トレイ24から給
紙ローラ21の回転により用紙が供給され、レジストロ
ーラ22で整位されてから感光体ドラム31a〜31d
と転写器35…間へ送られ、カラー画像が転写される。
この転写後、感光体ドラム31a〜31d上に残留した
トナーはクリーナ36…により掻き落されてクリーニン
グされる。
【0026】画像が転写された用紙は、搬送ベルト27
の走行により、定着ローラ18に送られ加熱されるとと
もに加圧されて定着される。この画像が定着された用紙
Pは排出ローラ30を介して排紙トレイ25に排出され
る。
【0027】図1と、図3(A),(B)は、前記現像
装置34の具体的な構成を示すものである。図1は、現
像装置34を一部省略して示す外観斜視図である。
【0028】現像装置34は現像容器41を備え、この
現像容器41内には、前記感光体ドラム31a〜31d
に現像剤を供給する、表面が画像領域部である現像剤供
給手段としての第1のマグネットローラ45が設けら
れ、このマグネットローラ45上にトナーを付着したキ
ャリアが磁気力で付着する。
【0029】現像容器41内にはトナーとキャリヤから
なる2成分現像剤Tが収容されている。トナー粒子とし
てはスチレンアクリルが用いられ、平均粒径は5〜10
μmで負帯電される。キャリア粒子は30〜100μm
の鉄やフェライトなどの磁性材料からなる。
【0030】実用的なトナーとキャリアの混合による現
像剤では、キャリア粒子上にほぼ1粒子層としてトナー
が付着しており、第1のマグネットローラ45と感光体
ドラム31a〜31d間の現像ギャップに5〜20個の
キャリア粒子が磁気力で連なり、ブラシの穂立ちを形成
する。ブラシの穂立ちの先端部の現像剤が、感光体ドラ
ム31a〜31d上の静電潜像面へトナー粒子を運び現
像が行なわれる。
【0031】図3(A)は、現像装置34を第1のマグ
ネットローラ45の部分で断面(図1のA−A断面)に
して示している。第1のマグネットローラ45は、内部
にN極とS極が互いに隣り合わせに複数個(5個)配置
される5極ローラであって、現像バイアスが200〜3
00V印加される。
【0032】現像容器41内の上部側には、第1の攪拌
搬送手段としての上スクリュウ部42が回転自在に設け
られ、この上スクリュウ部42の下方部には第2の攪拌
搬送手段としての下スクリュウ部43が回転自在に設け
られている。現像剤は上スクリュウ部42と下スクリュ
ウ部43の回転により、攪拌されながら循環搬送され、
下スクリュウ部43から第1のマグネットローラ45へ
供給される。
【0033】第1のマグネットローラ45はφ20mmの
円筒状の第1のスリーブ69を備え、このスリーブ69
内には磁石70が設けられている。磁石70はN1極、
S1極、N2極、S2極、S3極を順次有して固定さ
れ、スリーブ69は回転自在に設けられている。
【0034】スリーブ69の長さは324mm、磁石7
0の長さは308mmであり、N1極が900G、N2
極が400G、S1極が800G、S2極が150G、
S3極が800Gのものを用いている。
【0035】再び図1に示すように、現像容器41内の
一側部には上スクリュウ部42と下スクリュウ部43の
一端部間に位置して下スクリュウ部43によって搬送さ
れてきた現像剤を上スクリュウ部42へ送るための、表
面が上方向搬送部である送り手段としての第2のマグネ
ットローラ55が設けられている。
【0036】図3(B)は、現像装置34を第2のマグ
ネットローラ55の部分で断面(図1のB−B断面)に
して示している。第2のマグネットローラ55は、内部
にN極とS極が互いに隣り合わせに複数個(3個)配置
される3極ローラである。
【0037】第2のマグネットローラ55は、φ20mm
の円筒状の第2のスリーブ62を備え、この第2のスリ
ーブ62の内部には磁石63を有している。磁石63は
S2極が400G、S1極が400G、N2極が300
Gを有して固定され、第2のスリーブ62は矢印方向に
回転自在に設けられている。第2のスリーブ62の長さ
は70mm、磁石63の長さは50mmとなっている。
【0038】第2のマグネットローラ55は、磁石63
のS2極の位置で現像剤を下スクリュウ部43内から磁
力で引き付けてスリーブ62の回転で上方へ搬送する。
そして、S1極とS2極の間の磁力の最も弱い位置で現
像剤Tを第2のマグネットローラ55の磁力からフリー
にすることにより、上スクリュウ部42内に現像剤Tを
搬送するようになっている。
【0039】なお、特に図示しないが、上スクリュウ部
42と下スクリュウ部43との間には両者間を仕切る仕
切板が設けられている。この仕切板の一端部側には下ス
クリュウ部43の一端部側に対向し、現像剤Tを落下さ
せる第1の開口部、他端部側には下スクリュ部44の他
端部側に対向する第2の開口部が設けられている。
【0040】現像容器41内には、第1のマグネットロ
ーラ45と第2のマグネットローラ55との上部に亘っ
て、規制手段であるドクターブレード46が設けられて
いる。このドクターブレード46は、図3(A),
(B)にも示すように、断面が逆L字状に形成される板
状部材であり、その下端縁が各マグネットローラ45,
55表面に対して所定の均一な間隙を存するよう配置さ
れる。
【0041】ドクターブレード46の第1のマグネット
ローラ45と対向する部位は、第1のマグネットローラ
45上に付着した現像剤を均一な層厚に調整する現像剤
層調整部aとなっている。
【0042】また、ドクターブレード46の第2のマグ
ネットローラ55と対向する部位は、第2のマグネット
ローラ55に付着したまま上スクリュウ部42に送られ
ることなく通過しようとする現像剤を、第2のマグネッ
トローラ55表面から強制的に剥離する現像剤剥離部b
となっている。
【0043】このようにして構成される現像装置34で
あって、上スクリュウ部42の回転により、一端部側か
ら他端部側に向かってトナーとキャリヤからなる現像剤
が攪拌搬送され、仕切板一端部に形成される第1の開口
部から下方へ落下される。
【0044】この現像剤は下スクリュウ部43の一端部
側に落下し、下スクリュウ部43の回転により、他端部
側に向かって攪拌搬送されながら、表面に画像領域部を
備えた第1のマグネットローラ45に供給される。
【0045】すなわち、下スクリュウ部43内の現像剤
Tは第1のマグネットローラ45のS2極の磁力により
画像領域部を備えた第1のマグネットローラ45に引き
付けられ、第1のスリーブ69の回転にともない、この
スリーブ69上をドクターブレード46まで搬送され
る。
【0046】現像剤Tがドクターブレード46の現像剤
層調整部aに対向し、さらにここを通過すると、第1の
スリーブ69上の現像剤の層厚が調整されて薄層化し、
N1極において感光体ドラム31a〜31dへ飛ばされ
て現像が行なわれる。現像後の第1のスリーブ69上に
残った現像剤Tは、S3極とS2極の間の磁力の最も弱
いところ(0G)で剥離されて下スクリュウ部43内へ
搬送される。
【0047】このようにして、現像剤Tが循環され、ト
ナーが十分に供給された現像剤Tは画像領域部を備えた
第1のマグネットローラ45を介して感光体ドラム31
a〜31dに供給され、現像が行われる。
【0048】第1のマグネットローラ45に供給されな
かった現像剤Tは、表面に上方向搬送部を備えた第2の
マグネットローラ55の回転にともなって汲み上げら
れ、仕切板の他端部に形成される第2の開口部を介して
上スクリュウ部42に送られるよう搬送される。
【0049】そして、第2のマグネットローラ55に付
着する現像剤Tは、S2極とS1極との間の磁力の最も
弱いところ(0G)で剥離されて上スクリュウ部42内
へ搬送される。
【0050】このとき、第2のマグネットローラ55か
ら剥離されずになお第2のマグネットローラ55表面に
残留して、そのまま上スクリュウ部42を通過しようと
する現像剤は、ドクタブレード46の現像剤剥離部bに
対向したところで、このブレード46の現像剤剥離部b
によって第2のマグネットローラ55から強制的に剥離
され、結局は上スクリュウ部42へ導かれる。
【0051】以後、現像剤Tは順次同様に循環的に攪拌
搬送されて現像用である第1のマグネットローラ45に
供給される。上記したように、現像剤Tの上方向搬送用
の磁気パターンをもった第2のマグネットローラ55を
用いることにより、現像剤Tを下スクリュウ部43から
上スクリュウ部42へ搬送する効果を高められる。
【0052】そして、上下受け渡し付近での現像剤Tの
溜まりを少なくすることができ、現像剤Tの溜まりによ
る画像濃度むらを防止するとともに、スムースな現像剤
Tの循環・搬送が可能となり、現像剤Tにかかるストレ
スを小さくすることができ、現像剤劣化を防止すること
ができる。
【0053】上記ブレード46は、第1のマグネットロ
ーラ45に対向する部位に現像剤層調整部aを備え、第
2のマグネットローラ55に対向する部位に現像剤剥離
部bを備え、これらを一体化したから、部品点数を少な
くできて、装置の小型化と簡素化に対して有効であり、
かつ十分な性能を有する。
【0054】また、ブレード46の現像剤層調整部aと
現像剤剥離部bは、互いにその機能が異なるので、第
1,第2のマグネットローラ45,55との間隔を、本
来異ならせる必要があるが、各マグネットローラ45,
55において磁極条件を適正に異ならせており、したが
って互いに同一の間隔であっても、現像剤の層厚形成と
現像剤剥離との機能を両立させることができ、互いの信
頼性に対する何らの支障もない。
【0055】本発明の現像装置は、以下に述べるような
変形実施が可能である。図4に示すように、先に説明し
た第1のマグネットローラ45と、第2のマグネットロ
ーラ55とを一体化したマグネットローラ90が用いら
れる。ブレード46をはじめ、他の構成部品は全て同一
でよいので、ここでは同番号を付して新たな説明は省略
する。
【0056】前記マグネットローラ90は、スリーブが
一体化されているが、この内部には画像領域部に相当す
る磁極(先に図3(A)で示す)と、上方向搬送部に相
当する磁極(先に図3(B)で示す)が形成され、それ
ぞれドクタブレード46の現像剤層調整部aと、現像剤
剥離部bとに対向していることは勿論である。
【0057】このようにして、一体化されたマグネット
ローラ90であっても、スリーブ内の磁極条件を適正に
異ならせることにより、ドクタブレード46との間隔を
同一として現像剤の層厚形成と現像剤剥離が確実に得ら
れる。
【0058】図5(A)に示すように、ここでは一体化
のマグネットローラ90に対するドクタブレード46A
として、特に現像剤剥離部bに相当する部位で、かつマ
グネットローラ90対向部分が磁性材cから構成され
る。磁性材cとしてSUS430が用いられ、その他の
ドクタブレード46A素材としてSUS304が用いら
れる。
【0059】したがって、同図(B)に示すように磁性
材cとマグネットローラ90との間に磁力線が発生して
磁気バリヤが形成されることになり、マグネットローラ
90に付着したまま上スクリュウ部42を通過しようと
する現像剤を跳ね返して確実にマグネットローラ90か
ら剥離する。マグネットローラ90の磁極条件を異なら
せることと相俟って、さらに現像剤の剥離効果が確実化
する。
【0060】図6に示すように、ドクタブレード46B
は、現像剤層調整部a1と現像剤剥離部b1とが一体に
形成され、ここでは一体化されたマグネットローラ90
に対向して設けられることは変わりがないが、現像剤層
調整部a1と現像剤剥離部b1とのマグネットローラ9
0に対する幅寸法を互いに異ならせている。
【0061】すなわち、現像剤層調整部a1の幅寸法L
1よりも、現像剤剥離部b1の幅寸法L2を大(L1<
L2)として、よりマグネットローラ90側へ突出させ
てある。そのため、現像剤の層厚の調整を確実になすと
もに、現像剤の剥離効果が確実に得られる。そして、現
像剤剥離部b1の突出部分を先に説明した磁性材cで形
成することにより、さらに剥離効果が相乗的に向上す
る。
【0062】図7(A)に示すように、ドクタブレード
46Cは、現像剤層調整部a2と現像剤剥離部b2とが
一体に形成され、ここでは一体化されたマグネットロー
ラ90に対向して設けられることは変わりがないが、現
像剤層調整部a2と現像剤剥離部b2とのマグネットロ
ーラ90に対する角度を互いに異ならせている。
【0063】具体的には、同図(B)に示すように、現
像剤層調整部a2はマグネットローラ90の垂直中心軸
OLに沿って配置され、現像剤剥離部b2はマグネット
ローラ90の垂直中心軸OLに対して所定角度θ傾いて
いて、上スクリュウ部42側に傾斜している。
【0064】したがって、マグネットローラ90の画像
領域部に対する現像剤の層厚形成とともに、上方向搬送
部に対する現像剤剥離効果を両立させることができる。
ここでも、現像剤剥離部b2のマグネットローラ90対
向部位を先に説明した磁性材cから形成することによ
り、さらに確実な現像剤剥離効果が得られる。
【0065】なお、図5ないし図7において、マグネッ
トローラ90は一体形のものを示したが、これに限定さ
れることはなく、先に図1で説明したように、画像領域
部を備えた第1のマグネットローラ45と、上方向搬送
部を備えた第2のマグネットローラ55とに分割化され
たものを適用してもよい。
【0066】実際に、図1に示すブレード46を一体と
し、かつ第1,第2のマグネットローラ45,55に分
離される現像装置および、図4に示すブレード46を一
体とし、かつマグネットローラ90を一体形とした現像
装置と、図5ないし図7に示すドクタブレード46A〜
46Cを交互に用いて、画像特性の試験を行った。
【0067】試験方法は、A4サイズで20%印字率の
画像を3万枚を出力し、さらにA4サイズで印字率6%
の画像を2万枚を出力した。いずれの現像装置と、ドク
タブレードとの組合わせにおいても不良画像の発生がな
く良好であり、問題が全くないことを確認できた。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置の小型化を図れるとともに、簡素化に対して有効であ
り、かつ十分な性能を有する現像装置を得られるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である現像装置を一
部省略して示す外観斜視図。
【図2】本発明における4連タンデム方式カラー電子複
写機の概略を示す断面図。
【図3】(A)は、図1のA−A線に沿う断面図。
(B)は、図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態である現像装置を一
部省略して示す外観斜視図。
【図5】(A)は、ドクタブレードの構成を示す斜視
図。(B)は、現像剤剥離部におけるドクタブレードの
作用を説明する図。
【図6】さらに異なるドクタブレードの構成を示す斜視
図。
【図7】さらに異なるドクタブレードの構成を示す斜視
図。
【符号の説明】
69…第1の回転スリーブ、 31a〜31d…被現像部(感光体ドラム)、 45…現像剤供給手段(第1のマグネットローラ)、 42…第1の攪拌搬送手段(上スクリュウ部)、 43…第2の攪拌搬送手段(下スクリュウ部)、 62…第2の回転スリーブ、 55…送り手段(第2のマグネットローラ)、 a…現像剤層調整部、 b…現像剤剥離部、 46…規制手段(ドクタブレード)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 和久 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被現像部に現像剤を供給する画像領域部を
    備えた現像剤供給手段と、 この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の
    方向へ攪拌搬送する第1の攪拌搬送手段と、 この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の
    攪拌搬送手段から搬出されて落下する現像剤を受け前記
    第1の方向とは逆方向である第2の方向へ攪拌搬送しな
    がら前記現像剤供給手段に供給する第2の攪拌搬送手段
    と、 前記現像剤供給手段と同軸的に設けられ、前記現像剤供
    給手段の駆動に伴って駆動され、前記第2の攪拌搬送手
    段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送して前記
    第1の攪拌搬送手段に送る上方向搬送部を備えた送り手
    段と、 前記送り手段と前記現像剤供給手段とに亘って対向して
    配置され、現像剤供給手段表面に存在する現像剤の層厚
    を調整する現像剤層調整部および、送り手段表面に存在
    したまま第1の撹拌搬送手段に送られることなく通過し
    ようとする現像剤を送り手段から剥離して第1の撹拌搬
    送手段へ導く現像剤剥離部とを一体に備えた規制手段
    と、を具備することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】被現像部に現像剤を供給する画像領域部を
    備えた現像剤供給手段と、 この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の
    方向へ攪拌搬送する第1の攪拌搬送手段と、 この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の
    攪拌搬送手段から搬出されて落下する現像剤を受け前記
    第1の方向とは逆方向である第2の方向へ攪拌搬送しな
    がら前記現像剤供給手段に供給する第2の攪拌搬送手段
    と、 前記現像剤供給手段と一体に連設され、前記第2の攪拌
    搬送手段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送し
    て前記第1の攪拌搬送手段に送る上方向搬送部を備えた
    送り手段と、 前記送り手段と前記現像剤供給手段とに亘って対向して
    配置され、現像剤供給手段表面に存在する現像剤の層厚
    を調整する現像剤層調整部と、送り手段表面に存在した
    まま第1の撹拌搬送手段に送られることなく通過しよう
    とする現像剤を送り手段から剥離して第1の撹拌搬送手
    段へ導く現像剤剥離部とを一体に備えた規制手段と、を
    具備することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】前記規制手段の現像剤剥離部は、少なくと
    も前記送り手段対向部分が磁性材からなることを特徴と
    する請求項1もしくは請求項2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記規制手段の現像剤層調整部と現像剤剥
    離部は、現像剤供給手段と送り手段に対向する方向の幅
    を互いに異ならせたことを特徴とする請求項1もしくは
    請求項2記載の現像装置。
  5. 【請求項5】前記規制手段の現像剤剥離部は、少なくと
    も前記送り手段対向部分が磁性材からなることを特徴と
    する請求項4記載の現像装置。
  6. 【請求項6】前記規制手段の現像剤層調整部と現像剤剥
    離部は、現像剤供給手段と送り手段に対向する角度を互
    いに異ならせたことを特徴とする請求項1もしくは請求
    項2記載の現像装置。
  7. 【請求項7】前記規制手段の現像剤剥離部は、少なくと
    も前記送り手段対向部分が磁性材からなることを特徴と
    する請求項6記載の現像装置。
  8. 【請求項8】第1の回転スリーブと、この第1の回転ス
    リーブ内に配設され磁力により現像剤を引き付ける磁極
    を有し、前記第1の回転スリーブの回転により、キャリ
    ヤとトナーとからなる現像剤を被現像部に供給する第1
    のマグネットローラと、 この第1のマグネットローラの近傍に設けられ、現像剤
    を第1の方向に攪拌搬送する上スクリュウ部と、 この上スクリュウ部の下方に設けられ、上スクリュウ部
    から搬出されて落下する現像剤を受け前記第1の方向と
    は逆方向である第2の方向へ攪拌搬送しながら前記第1
    のマグネットローラに供給する下スクリュウ部と、 前記第1の回転スリーブとは別異の第2の回転スリーブ
    と、この第2の回転スリーブ内に配設され、磁力により
    現像剤を引き付ける磁極を有し、前記下スクリュウ部に
    よって搬送されてくる現像剤を前記第2の回転スリーブ
    の回転により、前記上スクリュウ部へ送る第2のマグネ
    ットローラと、 前記第1のマグネットローラと前記第2のマグネットロ
    ーラとに亘って対向して配置され、第1の回転スリーブ
    表面に存在する現像剤層を調整する現像剤層調整部およ
    び、第2の回転スリーブに存在したまま上スクリュウ部
    に送られることなく通過しようとする現像剤を第2の回
    転スリーブから剥離する現像剤剥離部とを一体に備えた
    ドクタブレードと、を具備することを特徴とする現像装
    置。
  9. 【請求項9】前記第1の回転スリーブ内の磁極と、前記
    第2の回転スリーブ内の磁極は、互いに異なる機能を満
    足するため適正な条件に基づいて位置されることを特徴
    とする請求項8記載の現像装置。
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