JPH1130912A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH1130912A
JPH1130912A JP9184027A JP18402797A JPH1130912A JP H1130912 A JPH1130912 A JP H1130912A JP 9184027 A JP9184027 A JP 9184027A JP 18402797 A JP18402797 A JP 18402797A JP H1130912 A JPH1130912 A JP H1130912A
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JP
Japan
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developer
magnet
magnet roller
stirring
developing device
Prior art date
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Application number
JP9184027A
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English (en)
Inventor
Yoshiya Hashimoto
佳也 橋本
修 ▲高▼木
Osamu Takagi
Hiroshi Murata
弘 村田
Kazuhisa Kimura
和久 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の小型化と、画像濃度むらおよび現像剤の
劣化を防止および、磁気干渉の発生を確実に防止するこ
とにより磁気特性を確保して、常に高画質を得る現像装
置を提供しようとするものである。 【解決手段】第1の回転スリーブ69の回転により現像
剤を感光体ドラムに供給する第1のマグネットローラ4
5と、現像剤を所定方向へ攪拌搬送する上スクリュ部4
2と、ここから現像剤を受けて逆方向へ攪拌搬送しなが
ら第1のマグネットローラに供給する下スクリュ部43
と、現像剤を第2の回転スリーブ62の回転により上ス
クリュ部に供給する第2のマグネットローラ55とを具
備し、第1のマグネットローラの磁石70と、第2のマ
グネットローラの磁石63との間隔寸法Lを、L ≧
15mmに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電子写真
複写装置において、電子写真などの静電潜像を現像する
現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の現像装置には、キャリアとトナ
ーからなる二成分現像剤を用いるものがある。現像装置
内には、第1および第2の攪拌搬送手段としての第1お
よび第2のスクリュウが配設され、これら第1および第
2のスクリュウの回転により、第1および第2のスクリ
ュウ間で現像剤を循環的に攪拌搬送し、これにより、ト
ナーを帯電させて現像ローラへ送るようになっている。
このようにして、現像装置内の現像剤の撹拌・搬送に用
いるスクリュは、従来、2つ水平に配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子写真複写装
置における二成分現像装置のように、スクリュを水平に
2つ配置すると、現像装置を断面からみて横方向に大き
くなるために、マシン全体における現像装置のスペース
がかなり大きなものになってしまう。
【0004】特に4連タンデム方式のカラー電子写真複
写装置を検討する場合に、現像装置を断面からみて横方
向のスペースが大きくなってしまうと、となりあう感光
体ドラムの距離を長くしなければならず、マシン全体が
大きなものになってしまうという問題点がある。
【0005】この問題を解決するため、現像装置内の第
1および第2のスクリュウを上下縦に配置するものが開
発された。ところが、二成分現像装置においてスクリュ
を縦に2つ配置する場合、下スクリュから上スクリュに
重力に逆らって現像剤を搬送すると、その部分に現像剤
のたまりが生じてしまう。
【0006】スクリュ上の画像印字領域に相当する部分
に現像剤たまりが存在すると、マグネットローラ上に層
形成する現像剤量が変化してしまい、画像の濃度むらが
生じる欠点がある。また現像剤たまりにおいて現像剤に
大きなストレスがかかって、現像剤の劣化が起きてしま
う。
【0007】そこで、上方向搬送部を備えた送り手段と
してのマグネットローラを上下スクリュ相互間に対向し
て配置するようになった。このマグネットローラで下ス
クリュ内の現像剤を上スクリュ内へ搬送して、現像剤の
たまりをなくし、現像剤にストレスをかけることなくス
ムースな循環が可能となった。
【0008】しかしながら、現像装置の小型化を図るた
めに、上方向搬送部と画像領域部を構成するマグネット
部分を互いに極端に近接して配置すると、互いの近接部
で磁気干渉をおこしてしまい、両近接部において磁気特
性が変化して画像劣化が起きたり、現像剤のくみあげ性
能が悪化したりするという問題点が生じている。
【0009】本発明は、上記の事情にもとづいてなされ
たものであり、その目的とするところは、装置の小型化
と、画像濃度むらおよび現像剤の劣化を防止および、磁
気干渉の発生を確実に防止することにより磁気特性を確
保して、常に高画質を得る現像装置を提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題を解決する手段】上記目的を満足するため第1の
発明の現像装置は、請求項1として、磁力を利用して現
像剤を被現像部に供給する画像領域部を備えた現像剤供
給手段と、この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像
剤を第1の方向へ攪拌搬送する第1の攪拌搬送手段と、
この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の
攪拌搬送手段から搬出されて落下する現像剤を受け前記
第1の方向とは逆方向である第2の方向へ攪拌搬送しな
がら前記現像剤供給手段に供給する第2の攪拌搬送手段
と、前記現像剤供給手段に対して隣設され、前記第2の
攪拌搬送手段によって搬送される現像剤を磁力を利用し
て上方へ搬送し前記第1の攪拌搬送手段に供給する上方
向搬送部を備えた送り手段と、この送り手段の上方向搬
送部と前記現像剤供給手段の画像領域部との間に介設さ
れ、互いの磁力の干渉を阻止する阻止手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0011】請求項2として、請求項1記載の現像装置
において、前記阻止手段は、前記送り手段を構成する上
方向搬送部の現像剤供給手段側の端部に設けられる磁性
板であることを特徴とする。
【0012】請求項3として、請求項1記載の現像装置
において、前記送り手段の上方向搬送部の磁極パターン
と、現像剤供給手段の画像領域部の磁極パターンは、少
なくとも互いに一極が共通であり、かつ一体化されるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項4として、請求項1記載の現像装置
において前記送り手段の上方向搬送部の磁極パターン
は、3極構造であることを特徴とする。請求項5とし
て、請求項1記載の現像装置において、前記送り手段の
上方向搬送部の磁極パターンは、4極構造であることを
特徴とする。
【0014】上記目的を満足するため第2の発明の現像
装置は、請求項6として、第1の回転スリーブと、この
第1の回転スリーブ内に配設され磁力により現像剤を引
き付ける磁石を有し、前記第1の回転スリーブの回転に
よりキャリヤとトナーとからなる現像剤を感光体ドラム
に供給する第1のマグネットローラと、この第1のマグ
ネットローラの近傍に設けられ、現像剤を第1の方向へ
攪拌搬送する上スクリュ部と、この上スクリュ部の下方
に設けられ、上スクリュ部から搬出されて落下する現像
剤を受け前記第1の方向とは逆方向である第2の方向へ
攪拌搬送しながら前記第1のマグネットローラに供給す
る下スクリュ部と、前記第1のマグネットローラと同軸
的に隣設され、前記第1の回転スリーブとは別異の第2
の回転スリーブと、この第2の回転スリーブ内に配設さ
れ、磁力により現像剤を引き付ける磁石を有し、前記下
スクリュ部によって搬送されてくる現像剤を前記第2の
回転スリーブの回転により前記上スクリュ部に供給する
第2のマグネットローラとを具備し、前記第1のマグネ
ットローラの第1のスリーブ内に配設される磁石と、前
記第2のマグネットローラの第2のスリーブ内に配設さ
れる磁石との間隔寸法を所定の長さ以上に設定されるこ
と、および前記第2のマグネットローラの第1のマグネ
ットローラ側の端部に磁性板が設けられることの、いず
れか一方であることを特徴とする。
【0015】上記の課題を解決する手段を採用すること
により、現像剤撹拌搬送手段のスペースが小さくなって
現像装置および複写装置全体の小型化を実現できる。装
置内での現像剤のたまりが少なくなって、画像濃度むら
が防止される。スムースに現像剤が循環・搬送して、現
像剤にかかるストレスが小さくなり、現像剤の劣化が防
止される。
【0016】現像剤供給手段の画像領域部と、送り手段
の上方向搬送部との間隔寸法を一定条件下に設定し、も
しくは端部に磁性板を設けたので、画像領域部と上方向
搬送部との磁気干渉の発生を確実に防止し、磁気特性の
確保を図ることができ、常に高画質を得る。
【0017】上方向搬送部の磁極パターンと画像領域部
の磁極パターンの少なくとも一極を共通で、一体化し、
もしくは上方向搬送部の磁極パターンを3極構造もしく
は4極構造とすることにより、マグネットローラの製造
コストの低減を図る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す一実施
の形態を参照して説明する。図2は、4連タンデム方式
のカラー電子複写装置の内部構成を概略的に示すもので
ある。
【0019】図中1は装置本体で、この装置本体1の上
面部の原稿載置台1aには原稿を自動送りする原稿自動
送り装置2が設けられている。装置本体1内の上部側に
は前記原稿を露光するための原稿スキャナ部5が設けら
れている。このスキャナ部5は第1および第2のキャリ
ッジ6,7を移動自在に備え、第1のキャリッジ6には
原稿に光を照射する露光ランプ8および原稿から反射さ
れる反射光を反射させる第1の反射ミラー9が配設され
ている。第2のキャリッジ7には前記第1の反射ミラー
9から反射される反射光を反射させて所定方向に導く第
2および第3の反射ミラー10,11が配設されてい
る。第3の反射ミラー11によって反射される反射光の
光路中には光学レンズ13および光電変換素子14が配
設されている。
【0020】装置本体1内の略中央部には、像を担持す
る被現像部としての感光体ドラム31a〜31dが用紙
の搬送方向に亘って複数個(4個)が、それぞれ回転自
在に配設されている。
【0021】これら感光体ドラム31a〜31dの周囲
部には、それぞれの回転方向に沿って順次、ドラム表面
を均一に帯電させる帯電チャージャ32、ドラム上の潜
像を現像する後述する現像装置34、ドラム上の顕像を
用紙に転写させる転写器35、さらに、残留トナーを除
去するクリーナ36が配設されている。
【0022】また、装置本体1内には画像情報に応じた
レーザ光を発光するレーザ光走査ユニット(図示しな
い)が設けられ、このレーザ光走査ユニットから発光さ
れたレーザ光は感光体ドラム31a〜31dにそれぞれ
導かれて照射され、静電潜像が形成されるようになって
いる。
【0023】感光体ドラム31a〜31dの下部側には
用紙搬送路16が略水平状態に設けられている。この用
紙搬送路16中には用紙の搬送方向に沿って順次、用紙
を供給する給紙ローラ21、用紙を整位するレジストロ
ーラ22、顕像を用紙に転写させる転写器35、用紙を
搬送する搬送ベルト27、定着器18、送りローラ28
および排紙ローラ30が配設されている。
【0024】前記定着器18は、ヒートローラ18a
と、このヒートローラ18aの下部側に圧接し用紙を加
圧するプレスローラ18bとからなる。装置本体1の一
側部側には用紙を供給する給紙トレイ24が設けられ、
他側部側には排紙ローラ30から排出される用紙を受け
る排紙トレイ25が設けられている。
【0025】しかして、画像形成時には、原稿載置台1
a上に原稿を載置し、コピーボタン(図示しない)をオ
ンする。これにより、露光ランプ8が点灯して第1およ
び第2のキャリッジ6,7が走行され、原稿に光が走査
される。この走査により原稿から反射する反射光は第1
〜第3の反射ミラー9〜11、および光学レンズ13を
介して光電変換素子14に受光され、光電変換される。
【0026】この光電変換により、レーザ光走査ユニッ
トから画像情報に応じたレーザ光が発光され、このレー
ザ光はポリゴンミーラにより走査される。走査されるレ
ーザ光は、光学系を介して感光体ドラム31a〜31d
に導かれて照射される。
【0027】感光体ドラム31a〜31dの表面は、帯
電チャージャ32…により一様に帯電されており、レー
ザ光の照射により、原稿の静電潜像が形成される。この
静電潜像は感光体ドラム31a〜31dの回転により、
現像装置34…へ送られて対向し、各色のトナーが供給
されることにより、カラー画像が形成される。
【0028】一方、このときには給紙トレイ24から給
紙ローラ21の回転により用紙が供給され、レジストロ
ーラ22で整位されてから感光体ドラム31a〜31d
と転写器35…間へ送られ、カラー画像が転写される。
この転写後、感光体ドラム31a〜31d上に残留した
トナーはクリーナ36…により掻き落されてクリーニン
グされる。
【0029】画像が転写された用紙は、搬送ベルト27
の走行により、定着ローラ18に送られ加熱されるとと
もに加圧されて定着される。この画像が定着された用紙
Pは排出ローラ30を介して排紙トレイ25に排出され
る。
【0030】図1(A),(B)は、前記現像装置34
の具体的な構成を示すものである。現像装置34は、現
像容器41を備えており、この現像容器41内には前記
感光体ドラム31a〜31dに現像剤を供給する、表面
が画像領域部である現像剤供給手段としての第1のマグ
ネットローラ45が設けられ、現像バイアスが200〜
300V印加されている。
【0031】第1のマグネットローラ45の内部には、
後述するようにN極とS極の磁石がが複数個配置されて
いて、このマグネットローラ45上にトナーを付着した
キャリアを磁力で付着する。
【0032】現像容器41内にはトナーとキャリヤから
なる2成分現像剤が収容されている。トナー粒子として
はスチレンアクリルが用いられ、平均粒径は5〜10μ
mで負帯電される。キャリア粒子は30〜100μmの
鉄やフェライトなどの磁性材料からなる。
【0033】実用的なトナーとキャリアの混合による現
像剤では、キャリア粒子上にほぼ1粒子層としてトナー
が付着しており、第1のマグネットローラ45と感光体
ドラム31a〜31d間の現像ギャップに5〜20個の
キャリア粒子が磁気力で連なり、ブラシの穂立ちを形成
する。ブラシの穂立ちの先端部の現像剤が、感光体ドラ
ム31a〜31d上の静電潜像面へトナー粒子を運び現
像が行なわれる。
【0034】現像容器41内の上部側には、第1の攪拌
搬送手段としての上スクリュ部42が回転自在に設けら
れ、この上スクリュ部42の下方部には第2の攪拌搬送
手段としての下スクリュ部43が回転自在に設けられて
いる。現像剤は上スクリュ部42と下スクリュ部43の
回転により、攪拌されながら循環搬送され、下スクリュ
部43から第1のマグネットローラ45へ供給されるよ
うになっている。
【0035】再び図1に示すように、現像容器41内の
一側部には上スクリュ部42と下スクリュ部43の一端
部間に位置し、下スクリュ部43によって搬送されてき
た現像剤を上スクリュ部42へ供給する、表面が上方向
搬送部である送り手段としての第2のマグネットローラ
55が設けられている。
【0036】図3(B)に示すように、第1のマグネッ
トローラ45はφ20mmの円筒状の第1のスリーブ69
を備え、このスリーブ69内には磁石70が設けられて
いる。スリーブ69の長さは324mm、磁石70の長
さは308mmである。
【0037】第1のスリーブ69は、回転軸69aに一
体に連結されていて、回転軸69aの回転にともなって
回転駆動される一方、この内部に収容される磁石70は
その位置が常に固定である。
【0038】同図(A)に示すように、第2のマグネッ
トローラ55は、φ20mmの円筒状の第2のスリーブ6
2を備え、この第2のスリーブ62の内部には磁石63
を有している。第2のスリーブ62の長さは70mm、磁
石63の長さは50mmとなっている。
【0039】第2のスリーブ62は、回転軸62aに一
体に連結されていて、回転軸62aの回転にともなって
回転駆動される一方、この内部に収容される磁石63の
位置は常に固定である。
【0040】図4に示すように、第1のマグネットロー
ラ45の磁石69は、第1のスリーブ69の内部に複数
のN極とS極が、ここでは5極の磁極パターンに形成さ
れる。N1極が900G、N2極が400G、S1極が
800G、S2極が150G、S3極が800Gを有し
ている。
【0041】N1極が前記感光体ドラム31a〜31d
に最も近接した位置に配置され、S1極とN2極とのち
ょうど中間位置にはドクタブレード46aが、その先端
部を第1のスリーブ69と所定の間隙を存して配置され
る。S3極とS2極は、剥離極として下スクリュ部43
の上流位置に配置され、第1のスリーブ69上に残った
現像剤はS3極とS2極の間の磁力の最も弱いところ
(0G)で剥離されるようになっている。
【0042】図5に示すように、第2のマグネットロー
ラ55の磁石62は、ここでは3極の磁極パターンに形
成される。S2極が400G、S1極が400G、N2
極が300Gを有している。
【0043】第2のマグネットローラ55は、磁石63
のN2極とS2極との間の位置である下スクリュ部43
内から現像剤を磁力で引き付けてスリーブ62の回転で
上方へ搬送する。S2極とS1極は剥離極として、その
中間部が下スクリュ部42に対向するよう配置される。
このS1極とS2極の中間部の磁力の最も弱いところ
(0G)で現像剤を第2のスリーブ62から剥離して、
上スクリュ部42内へ搬送するようになっている。
【0044】S1極と対向する位置にはスクレーパ46
bが、その先端部を第2のスリーブ62とほとんど接触
して配置される。したがって、S1極とS2極の中間部
の磁力の最も弱いところを通過してもなお第2のスリー
ブ62に付着する現像剤は、スリーブから強制的に剥離
されるようになっている。
【0045】図6に示すように、第1のマグネットロー
ラ45と第2のマグネットローラ55とは互いに隣設さ
れ、同軸的に配置されている。そして、第1のマグネッ
トローラ45の画像領域部を構成する磁石70と、第2
のマグネットローラ55の上方向搬送部を構成する磁石
63との磁気影響を阻止するための手段として、第1の
マグネットローラ45の画像領域部を構成する磁石70
と、第2のマグネットローラ55の上方向搬送部を構成
する磁石63との距離Lは、以下のように設定されてい
る。
【0046】L ≧ 15mm 一方、特に図示しないが、上スクリュ部42と下スクリ
ュ部43との間には両者間を仕切る仕切板が設けられて
いる。この仕切板の一端部側には下スクリュ部43の一
端部側に対向し、現像剤を落下させる第1の開口部、他
端部側には下スクリュ部44の他端部側に対向する第2
の開口部が設けられている。
【0047】このようにして構成される現像装置34で
あって、上スクリュ部42の回転により、一端部側から
他端部側に向かってトナーとキャリヤからなる現像剤が
攪拌搬送され、仕切板一端部に形成される第1の開口部
から下方へ落下される。
【0048】この現像剤は下スクリュ部43の一端部側
に落下し、下スクリュ部43の回転により、他端部側に
向かって攪拌搬送されながら、表面に画像領域部を備え
た第1のマグネットローラ45に供給される。
【0049】すなわち、下スクリュ部43内の現像剤は
第1のマグネットローラ45のS2極の磁力により画像
領域部を備えた第1のマグネットローラ45に引き付け
られ、第1のスリーブ69の回転にともない、このスリ
ーブ69上をドクターブレード46aまで搬送される。
【0050】現像剤がドクターブレード46aに対向
し、さらにここを通過すると、第1のスリーブ69上の
現像剤の層厚が調整されて薄層化し、N1極において感
光体ドラム31a〜31dへ供給されて現像が行なわれ
る。現像後の第1のスリーブ69上に残った現像剤は、
S3極とS2極の間の磁力の最も弱いところ(0G)で
剥離されて下スクリュ部43内へ搬送される。
【0051】このようにして、現像剤が循環され、トナ
ーが十分に供給された現像剤は画像領域部を備えた第1
のマグネットローラ45を介して感光体ドラム31a〜
31dに供給され、現像が行われる。
【0052】第1のマグネットローラ45に供給されな
かった現像剤は、表面に上方向搬送部を備えた第2のマ
グネットローラ55の回転にともなって汲み上げられ、
仕切板の他端部に形成される第2の開口部を介して上ス
クリュ部42に送られるよう搬送される。
【0053】そして、第2のマグネットローラ55に付
着する現像剤は、S2極とS1極との間の磁力の最も弱
いところ(0G)で剥離されて上スクリュ部42内へ搬
送される。
【0054】このとき、第2のマグネットローラ55か
ら剥離されずになお第2のマグネットローラ55表面に
残留して、そのまま上スクリュ部42を通過しようとす
る現像剤はスクレーパ46bに対向したところで、この
スクレーパ46bによって第2のマグネットローラ55
から強制的に剥離され、結局は上スクリュ部42へ導か
れる。
【0055】以後、現像剤は順次同様に循環的に攪拌搬
送されて画像領域部を備えた第1のマグネットローラ4
5に供給される。上記したように、現像剤を撹拌しかつ
搬送するスクリュ部42,43を上下に配置したから、
現像装置34におけるスペースが小さくてすみ、現像装
置34が小型化する。特に、4連タンデム方式のカラー
電子複写装置の場合には、複写装置の小型化に寄与する
ところ大である。
【0056】現像剤の上方向搬送用の磁気パターンをも
った第2のマグネットローラ55を用いることにより、
現像剤を下スクリュ部43から上スクリュ部42へ効率
よく搬送する効果を高められる。
【0057】そして、上下受け渡し付近での現像剤の溜
まりを少なくすることができ、現像剤の溜まりによる画
像濃度むらを防止するとともに、スムースな現像剤の循
環・搬送が可能となり、現像剤にかかるストレスを小さ
くすることができ、現像剤劣化が防止される。
【0058】第1のマグネットローラ45を構成する磁
石70と、第2のマグネットローラ55を構成する磁石
63との間隔寸法Lを15mm以上としたから、両マグネ
ットローラ45,55の近接部においてマグネットロー
ラの磁気特性が変化することがなく、画像劣化が起きた
り、現像剤のくみあげ性能が悪化せずにすみ、高画質を
得られる。
【0059】なお、上記実施の形態では第1のマグネッ
トローラ45と、第2のマグネットローラ55とを別体
として説明したが、これに限定されるものではなく、た
とえば図7(A),(B)に示すようにしてもよい。
【0060】すなわち、この現像装置34A内のマグネ
ットローラ80は、一体化され回転駆動されるスリーブ
(φ20mm、全長430mm)81内に、固定の画像領域
用の磁石(全長308mm)82と、上方向搬送用の磁石
(全長50mm)83とを有している。
【0061】各磁石82,83は、少なくとも一極を共
通として一体化しているが、残りの磁極パターンは後述
するように互いに異なっている。磁極パターンの異なる
磁石82,83相互の間隔寸法Lは、先に説明した条件
(L≧15mm)を満足しなければならない。
【0062】このような一体型マグネットローラ80を
採用することにより、現像剤を下スクリュ部43から上
スクリュ部42へ効率よく搬送する効果を高められ、上
下受け渡し付近での現像剤の溜まりを少なくすることが
でき、現像剤の溜まりによる画像濃度むらを防止してス
ムースな現像剤の循環・搬送が可能となり、現像剤にか
かるストレスが小さくなって現像剤劣化を防止すること
ができる。
【0063】そしてさらに、共通でない磁極パターンを
構成する磁石82,83相互の間隔寸法Lを15mm以上
としたから、この間隔が両磁石82,83相互の近接部
における磁石相互の磁気影響を阻止する。互いの磁石8
2,83の磁気特性が変化することがなく、画像劣化が
起きたり、現像剤のくみあげ性能が悪化せずにすみ、高
画質を得られる。
【0064】この一体型マグネットローラ80を備えた
現像装置34Aにおいて、画像領域用の磁石82と上方
向搬送用の磁石83の少なくとも一極を共通で一体化す
るため、画像領域用の磁石82の磁気パターンは先に図
4で説明したものとし、上方向搬送用の磁石83の磁気
パターンは、図8(A)に示すように形成する。
【0065】ここで、上方向搬送用の磁石82の磁極は
5極パターンとして形成され、N1極900G、N2極
400G、S1極800G、S2極250G、S3極8
00Gのものを用いている。画像領域用の磁石82のS
1極と、上方向搬送用の磁石83のS2極が共通とな
る。
【0066】あるいは、同図(B)に示すように、上方
向搬送用の磁石83aは4極の磁気パターンとしてもよ
い。この場合も、画像領域用の磁石82のS1極と、上
方向搬送用の磁石83aのS2極が共通であり、N1極
900G、N2極800G、S2極250G、S3極8
00Gのものを用いている。
【0067】先に説明した5極磁気パターンの磁石83
を備えたものと比較して、4極磁気パターンであれば、
少なくとも一極を共通・一体化することと相俟って、マ
グネットローラ80の製造コストの低減を得られ、マグ
ネットローラを製造する際にN極とS極のバランスを効
率よく得られる。
【0068】さらにまた、同図(C)に示すように、上
方向搬送用の磁石83bは3極の磁気パターンとしても
よい。この場合も、画像領域用の磁石82のS1極と、
上方向搬送用の磁石83bのS2極が共通であり、N1
極900G、S2極250G、S3極800Gのものを
用いている。
【0069】先に説明した5極磁気パターンのものと比
較して、3極磁気パターンであれば、少なくとも一極を
共通・一体化することと相俟って、マグネットローラ8
0の製造コストのさらなる低減を得られる。
【0070】また、上記実施の形態では、スリーブ81
を一体型としたがこれに限定されるものではなく、図9
(A),(B)に示すように、回転軸91のみ一体で、
スリーブ92a,92bを別体としたマグネットローラ
90であってもよい。当然、画像領域用の磁石93a
と、上方向搬送用の磁石93bは別体とする。
【0071】そして、上方向搬送用の磁石93bを備え
たスリーブ92bで、画像領域用磁石93aを備えたス
リーブ92a側の端部には、阻止手段としての磁性板9
4が取付けられる。この磁性板94の厚さは1mm、材質
はSUS403であり、磁性をもった板金が使われる。
【0072】磁性板94を備えたことにより、磁性板9
4が磁力を吸収して画像領域用の磁石93aと、上方向
搬送用の磁石93bとの互いの磁力の干渉を遮断するこ
とができ、磁気干渉による画像劣化、くみ上げ性能悪化
を防止する。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
像剤の撹拌・搬送に用いられている2つのスクリュ部を
縦に配置することにより、横方向の小型化ができ、例え
ば4連タンデム方式のカラーPPCにおいて、現像装置
のスペースが小さくなって、電子複写装置全体の小型化
を実現する。
【0074】下スクリュ部から上スクリュ部への現像剤
の送り手段により、上下受け渡し開口部付近での現像剤
のたまりが少なくなって、画像濃度むらを防止するとと
もにスムースな現像剤の循環・搬送が可能となり、現像
剤にかかるストレスを小さくして劣化を防ぐ。
【0075】画像領域用のマグネットローラと上方向搬
送用のマグネットローラを所定長さ以上離すことによ
り、両マグネットローラの磁気干渉を防止することがで
き、磁気特性を保てる。
【0076】上方向搬送用マグネットローラの画像領域
用マグネットローラ側端部に磁性板を配置することによ
り、磁性板が磁力を吸収して両マグネットローラの磁気
干渉を防止することができ、磁気特性を保てる。
【0077】画像領域用磁気パターンと上方向搬送用磁
気パターンの少なくとも一極を共通・一体化したり、上
方向搬送用磁気パターンの極数を減らすことにより、マ
グネットローラの製造コストを低減する、などの効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1の実施の形態である現
像装置を一部省略して示す外観斜視図。(B)は、同現
像装置の概略の断面図。
【図2】本発明における4連タンデム方式カラー電子複
写機の概略を示す断面図。
【図3】(A)は、第2のマグネットローラの断面図。
(B)は、第1のマグネットローラの断面図。
【図4】第1のマグネットローラ部分の現像装置の断面
図。
【図5】第2のマグネットローラ部分の現像装置の断面
図。
【図6】第1のマグネットローラと第2のマグネットロ
ーラの断面図。
【図7】(A)は、第2の実施の形態である現像装置の
外観斜視図。(B)は、同マグネットローラの概略の断
面図。
【図8】(A)は、同実施の形態の現像装置の断面図。
(B)は、第3の実施の形態の現像装置の断面図。
(C)は、第4の実施の形態の現像装置の断面図。
【図9】(A)は、第5の実施の形態のマグネットロー
ラの側面図。(B)は、同マグネットローラの正面図。
【符号の説明】
69…第1の回転スリーブ、 45…現像剤供給手段(第1のマグネットローラ)、 42…第1の撹拌搬送手段(上スクリュ部)、 43…第2の撹拌搬送手段(下スクリュ部)、 62…第2の回転スリーブ、 55…送り手段(第2のマグネットローラ)、 70…(第1のマグネットローラの第1のスリーブ内に
配設される)磁石、 63…(第2のマグネットローラの第2のスリーブ内に
配設される)磁石、 94…磁性板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 和久 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝イン テリジェントテクノロジ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁力を利用して現像剤を被現像部に供給す
    る画像領域部を備えた現像剤供給手段と、 この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の
    方向へ攪拌搬送する第1の攪拌搬送手段と、 この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の
    攪拌搬送手段から搬出されて落下する現像剤を受け前記
    第1の方向とは逆方向である第2の方向へ攪拌搬送しな
    がら前記現像剤供給手段に供給する第2の攪拌搬送手段
    と、 前記現像剤供給手段に対して隣設され、前記第2の攪拌
    搬送手段によって搬送される現像剤を磁力を利用して上
    方へ搬送し前記第1の攪拌搬送手段に供給する上方向搬
    送部を備えた送り手段と、 この送り手段の上方向搬送部と前記現像剤供給手段の画
    像領域部との間に介設され、互いの磁気干渉を阻止する
    阻止手段と、を具備したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記阻止手段は、前記送り手段を構成する
    上方向搬送部の現像剤供給手段側の端部に設けられる磁
    性板であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記送り手段の上方向搬送部の磁極パター
    ンと、現像剤供給手段の画像領域部の磁極パターンは、
    少なくとも互いに一極が共通であり、かつ一体化される
    ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記送り手段の上方向搬送部の磁極パター
    ンは、3極構造であることを特徴とする請求項1記載の
    現像装置。
  5. 【請求項5】前記送り手段の上方向搬送部の磁極パター
    ンは、4極構造であることを特徴とする請求項1記載の
    現像装置。
  6. 【請求項6】第1の回転スリーブと、この第1の回転ス
    リーブ内に配設され磁力により現像剤を引き付ける磁石
    を有し、前記第1の回転スリーブの回転によりキャリヤ
    とトナーとからなる現像剤を感光体ドラムに供給する第
    1のマグネットローラと、 この第1のマグネットローラの近傍に設けられ、現像剤
    を第1の方向へ攪拌搬送する上スクリュ部と、 この上スクリュ部の下方に設けられ、上スクリュ部から
    搬出されて落下する現像剤を受け前記第1の方向とは逆
    方向である第2の方向へ攪拌搬送しながら前記第1のマ
    グネットローラに供給する下スクリュ部と、 前記第1のマグネットローラと同軸的に隣設され、前記
    第1の回転スリーブとは別異の第2の回転スリーブと、
    この第2の回転スリーブ内に配設され、磁力により現像
    剤を引き付ける磁石を有し、前記下スクリュ部によって
    搬送されてくる現像剤を前記第2の回転スリーブの回転
    により前記上スクリュ部に供給する第2のマグネットロ
    ーラとを具備し、 前記第1のマグネットローラの第1のスリーブ内に配設
    される磁石と、前記第2のマグネットローラの第2のス
    リーブ内に配設される磁石との間隔寸法を所定の長さ以
    上に設定されること、および前記第2のマグネットロー
    ラの第1のマグネットローラ側の端部に磁性板が設けら
    れることの、いずれか一方であることを特徴とする現像
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010091798A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Ricoh Co Ltd 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010152098A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Canon Inc 現像装置もしくは画像形成装置
US20120230734A1 (en) * 2011-03-11 2012-09-13 Oki Data Corporation Image formation unit and image formation apparatus

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