JPH11308096A - 位相ロックループ回路 - Google Patents

位相ロックループ回路

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JPH11308096A
JPH11308096A JP10115344A JP11534498A JPH11308096A JP H11308096 A JPH11308096 A JP H11308096A JP 10115344 A JP10115344 A JP 10115344A JP 11534498 A JP11534498 A JP 11534498A JP H11308096 A JPH11308096 A JP H11308096A
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JP
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frequency
signal
phase
oscillation
oscillation signal
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JP10115344A
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English (en)
Inventor
Emiko Fujiwara
恵美子 藤原
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Ando Electric Co Ltd
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Ando Electric Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相比較器に入力される基準周波数発振信号
の信号精度を大幅に向上することによって、出力信号の
位相雑音を減少する位相ロックループ回路を提供する。 【解決手段】 入力された基準周波数発振信号2aに含
まれる不要な信号を除去して通過発振信号3aを出力す
る帯域通過フィルタ3と、所定の周波数の電圧制御発振
信号6aを生成する電圧制御発振器6と、電圧制御発振
信号6aを分配して分配発振信号7aを出力する分配器
7と、分配発振信号7aを分周して分周発振信号8aを
出力する分周器8と、通過発振信号3aと分周発振信号
8aとの位相差を検出して位相比較信号4aを出力する
位相比較器4と、位相比較信号4aに含まれる高周波の
不要成分を除去して周波数制御信号5aを出力する低域
フィルタ5とを備えるPLL回路を利用した信号発振器
であって、電圧制御発振器6により、周波数制御信号5
aに基づいて、電圧制御発振信号6aの発振周波数を変
更して出力することによって、基準周波数発振信号2a
のn倍の周波数で、位相が等しく、かつ、不要な信号を
含まない出力信号9aが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準周波数発振信
号が入力されると、この基準周波数発振信号に同期した
発振信号を出力する位相ロックループ(PLL:Phase
Lock Loop)回路に係り、詳細には、基準周波数発振信
号に含まれる位相雑音を除去することにより、出力信号
の精度を改善させる位相ロックループ回路(PLL)に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、信号伝送時に生じる雑音等の不要
な信号が混在している信号から必要な信号を取り出す目
的で、必要な発振信号と周波数及び、位相が等しく、か
つ、不要な信号を含まない発振信号を生成して出力する
PLL回路が用いられてきた。また、周波数の高い信号
が必要な場合には、必要な発振信号のn倍(nは整数)
の周波数であり、位相が等しく、かつ、不要な信号を含
まない発振信号を生成して出力するPLL回路が用いら
れてきた。
【0003】図5は、従来用いられてきたPLL回路の
一例として、PLL回路を利用した信号発振器100を
示すブロック図である。この図5に示すPLL回路を利
用した信号発振器100においては、電圧制御発振器6
から出力される電圧制御発振信号6aは分配器7に入力
されて、2方向に分配され、この2方向の出力のうち一
方は出力信号9aとして出力され、他方は分配発振信号
7aとして分周器8に出力されて所定の分周値で分周さ
れた後、分周発振信号8aとして、位相比較器4に入力
される。位相比較器4は、基準周波数発振信号2aと分
周発振信号8aとを比較し、その位相差に相当する位相
比較信号4aを低域フィルタ5に出力し、この出力を低
域フィルタ5で積分して電圧制御発振器6の発振周波数
制御入力としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この図5に示す従来の
PLL回路を利用した信号発振器100において、基準
周波数発振信号2a及び分周発振信号8aの双方の位相
と周波数が一致した場合(ロック状態)には、出力信号
9aの周波数をf0、分周器8の分周値をn、基準周波
数発振信号2aの周波数をfRとすると、次式に示す関
係が成り立っている。 f0=n・fR しかしながら、この状態では、基準周波数用水晶発振器
2において発生する位相雑音の影響により、出力信号9
aに多くの雑音が含まれてしまうという問題があった。
すなわち、上述した式に示すように、電圧制御発振器6
において出力される電圧制御発振信号6aの周波数は基
準周波数発振信号2aのn倍であり、基準周波数発振信
号2aに位相雑音が含まれていると、この位相雑音の影
響によって電圧制御発振信号6aにおいて非常に多くの
雑音が含まれてしまう。このため、出力信号9aに含ま
れる位相雑音は、基準周波数発振信号2aに含まれる位
相雑音に依存し、nの値が大きいほど位相雑音が増大す
る傾向にある。したがって、上記従来のPLL回路を利
用した信号発振器100においては、基準周波数発振信
号2aに含まれる位相雑音の影響により、電圧制御発振
信号6aおよび出力信号9aに多くの位相雑音が含まれ
てしまうという問題があった。
【0005】そこで、本発明の課題は、位相比較器に入
力される基準周波数発振信号の信号精度を大幅に向上す
ることによって、出力信号の位相雑音を減少する位相ロ
ックループ回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、基準周波数発振信号が入力
されると、この基準周波数発振信号と位相が等しく、か
つ、周波数が逓倍となる発振信号を出力する位相ロック
ループ回路において、前記基準周波数発振信号のうち所
定の周波数帯域の信号のみを通過させて、通過発振信号
を出力する第1のフィルタと、所定の周波数の発振信号
を生成する発振手段と、この発振手段によって生成され
た発振信号を所定の分周値で分周して、分周発振信号を
出力する分周手段と、この分周手段から入力される分周
発振信号と、前記第1のフィルタから出力された通過発
振信号との位相差を検出して位相検知信号を出力する位
相検知手段と、この位相検知手段から入力される位相検
知信号のうち、所定の周波数帯域の信号のみを通過させ
る第2のフィルタと、この第2のフィルタを通過した信
号をもとに、前記発振手段によって生成される発振信号
の発振周波数を可変制御する発振周波数制御手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、基準周
波数発振信号が入力されると、この基準周波数発振信号
と位相が等しく、かつ、周波数が逓倍となる発振信号を
出力する位相ロックループ回路において、基準周波数発
振信号のうち、所定の周波数帯域の信号のみを第1のフ
ィルタを通して通過させて、通過発振信号として出力
し、発振手段により、所定の周波数の発振信号を生成
し、この発振信号を分周手段により、所定の分周値で分
周して、分周発振信号を出力し、この分周発振信号と通
過発振信号との位相差を位相検知手段によって検出して
位相検知信号を出力し、この位相検知信号のうち、所定
の周波数帯域の信号のみを第2のフィルタを通して通過
させ、この第2のフィルタを通過した信号をもとに、発
振周波数制御手段により、発振手段によって生成される
発振信号の発振周波数を可変制御する。
【0008】従って、位相検知手段に入力される基準周
波数発振信号に含まれる不要な信号を除去して、基準周
波数発振信号の信号精度を大幅に向上させられるので、
回路内で発生する位相雑音の影響を減衰させ、回路の最
終段から出力される出力信号に含まれる位相雑音成分を
減少させて、出力信号の精度を向上させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照して、本
発明に係るPLL回路を利用した信号発振器1の実施の
形態を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態としてのPL
L回路を利用した信号発振器1の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0011】この図1において、PLL回路を利用した
信号発振器1は、基準周波数用水晶発振器2、帯域通過
フィルタ3、位相比較器4、低域フィルタ5、電圧制御
発振器6、分配器7及び分周器8によって構成され、外
部に対して出力信号9aを出力する出力端子10を備え
ている。なお、図5に示す従来のPLL回路を利用した
信号発振器100と同様の構成によってなる部分につい
ては、同符号を付す。
【0012】基準周波数用水晶発振器2は、帯域通過フ
ィルタ3に接続され、水晶振動子に電圧を印加すること
により、水晶振動子のもつ、固有振動数の周波数で安定
した基準周波数発振信号2aを帯域通過フィルタ3に対
して出力する。
【0013】帯域通過フィルタ3は、基準周波数用水晶
発振器2と位相比較器4との間に接続され、基準周波数
発振信号2aから、不要な信号を除去するためのフィル
タであり、不要な信号を除去することによって得られた
発振信号を、通過発振信号3aとして位相比較器4に対
して出力する。
【0014】図2(a)は基準周波数発振信号2aの出
力状態を示す図であり、同様に、図2(b)及び、
(c)は帯域通過フィルタ3によって通過帯域外の基準
周波数発振信号2aが遮断される様子を示す図である。
また、図2(b)及び、(c)、において、Xは、帯域
通過フィルタ3によって減衰した領域を示す。
【0015】図2(a)に示すように、基準周波数発振
信号2aの出力は、基準周波数用水晶発振器出力周波数
を中心周波数として、広帯域の周波数に渡り、出力され
ている。
【0016】また、図2(b)に示すように、帯域通過
フィルタ3は、この帯域通過フィルタ3の通過帯域外の
基準周波数発振信号2aの出力レベルを大きく減衰し、
不要な発振信号を含まない通過発振信号3aを生成して
いる。つまり、帯域通過フィルタ3は図2(a)の基準
周波数発振信号2aの出力から符号Xで示す領域を除去
し、通過発振信号3aとして位相比較器4に対して出力
する。そして、図2(c)に示すように、帯域通過フィ
ルタ3の減衰量は符号Xで示す領域の面積と等しく、帯
域通過フィルタ3の通過帯域内では、出力は減衰せず通
過するため、減衰量は0となる。
【0017】なお、本実施の形態において、帯域通過フ
ィルタ3は、Qが非常に高い狭帯域のフィルタである。
その特性の一例として、Qが約10,000〜100,000であ
り、中心周波数が10MHzである場合、±700Hz
離調した点で、約20dBの減衰が得られるものが挙げ
られる。
【0018】位相比較器4は、帯域通過フィルタ3と、
低域フィルタ5との間に接続され、さらに、後述する分
周器8の出力端子に接続されている。帯域通過フィルタ
3から通過発振信号3aが入力され、分周器8から分周
発振信号8aが入力されると、これら2つの信号を比較
して周波数及び位相のずれを検知し、検知結果を示す位
相比較信号4aを低域フィルタ5に対して出力する。
【0019】図3は、位相比較器4において実行される
通過発振信号3aと分周発振信号8aとの比較の一例を
示すタイミングチャートである。
【0020】同図において、(a)は通過発振信号3a
に比べて分周発振信号8aの位相が遅れている状態を示
し、(b)は通過発振信号3aに比べて分周発振信号8
aの位相が進んでいる状態を示す。また、これらの図3
(a)及び図3(b)において、(1)は通過発振信号
3aの状態を示し、(2)は分周発振信号8aの状態を
示し、(3)は出力Dとして出力される信号の状態を示
し、(4)は出力Uとして出力される信号の状態を示
す。
【0021】図3(a)に示すように、通過発振信号3
aが‘Hi’レベルであり、かつ、分周発振信号8aが
‘Lo’レベルの時には、出力Uが‘Hi’レベルとして出
力される。従って、通過発振信号3aに比べて分周発振
信号8aの位相が遅れている場合には、遅れの分だけ出
力Uの‘Hi’レベルのパルスが出力され、出力Dは‘L
o’レベルのままである。
【0022】また、図3(b)に示すように、通過発振
信号3aが‘Lo’レベルであり、かつ、分周発振信号8
aが‘Hi’レベルであるときに、出力Dは‘Hi’レベル
として出力される。従って、通過発振信号3aに比べて
分周発振信号8aの位相が進んでいる場合には、進んで
いる分だけ出力Dの‘Hi’レベルのパルスが出力され、
出力Uは‘Lo’レベルのままである。
【0023】そして、出力D及び出力Uのパルスを、差
動増幅器(図示省略)を介することにより、位相比較信
号4aを低域フィルタ5に対して出力する。なお、差動
増幅器(図示省略)は、位相比較器4及び低域フィルタ
5とは独立して設置しても良いし、低域フィルタ5内に
一体として備える構成としても良い。
【0024】低域フィルタ5は、位相比較器4と電圧制
御発振器6との間に接続され、予め定められた周波数よ
りも周波数の高い信号を遮断し、低い周波数の信号のみ
を通過させるフィルタであり、位相比較器4から入力さ
れる位相比較信号4aの成分から高周波成分を除去して
周波数制御信号5aを生成し、この周波数制御信号5a
を電圧制御発振器6に対して出力する。
【0025】上述のように、位相比較器4から入力され
る位相比較信号4aは、位相のずれに応じて出力される
パルス信号であり、不要な発振信号が含まれることがあ
る。そこで、低域フィルタ5を備えることによって、こ
れらの不要な発振信号を除去している。
【0026】電圧制御発振器6は、低域フィルタ5と分
配器7との間に接続される発振器であり、可変容量ダイ
オード、コンデンサ及びトランジスタ等を備えている。
この電圧制御発振器6は、内部に備えたLC共振回路の
働きによって、発振信号を生成することができる。ま
た、低域フィルタ5から入力される周波数制御信号5a
に基づいて、内部に備えた可変容量ダイオード及びコン
デンサの働きにより、発振する信号の周波数を変化させ
ることが可能である。従って、電圧制御発振器6は、周
波数制御信号5aに基づいて周波数が変化する電圧制御
発振信号6aを分配器7に対して出力する。
【0027】図4は、電圧制御発振器6の内部構成を示
すブロック図である。同図に示すように、電圧制御発振
器6は、抵抗65,66,70、可変容量ダイオード6
1、コンデンサ62,64,67,68、コイル63及
びトランジスタ69を内部に備え、さらに、ノードN
1,N2,N3,N4,N5,N6,N7、周波数制御
信号5aが入力される入力端子T1、電圧制御発振信号
6aを出力する出力端子T2及び電源電圧が印加される
電源端子T3を備えている。
【0028】コンデンサ62は、一端がノードN1を介
して入力端子T1に接続され、他端がノードN2に接続
されている。このノードN1には可変容量ダイオード6
1のカソード側端子が接続され、可変容量ダイオード6
1のアノード側端子は接地されている。また、この可変
容量ダイオード61と並んで、一端がノードN2に接続
され、他端が接地されたコイル63が接続されている。
【0029】ノードN2には、コンデンサ64の一端が
接続されており、コンデンサー64の他端はノードN3
に接続されている。このノードN3には、抵抗65の一
端と、抵抗66の一端と、ノードN4とが接続されてい
る。抵抗65の他端はノードN7を介して電源端子T3
に接続されており、また、抵抗66の他端は接地されて
いる。
【0030】ノードN4には、コンデンサ67が接続さ
れている。このコンデンサ67の他端はノードN5に接
続され、さらに、コンデンサ67と直列に、ノードN5
と接地との間にコンデンサ68が接続されている。ま
た、ノードN4にはトランジスタ69のベース電極が接
続され、トランジスタ69のコレクタ電極はノードN7
に、エミッタ電極はノードN6に接続されている。ノー
ドN6は、ノードN5、出力端子T2及び抵抗70の一
端に接続されており、抵抗70は、コンデンサ68と並
列になるように、他端を接地されている。
【0031】この図4に示す電圧制御発振器6において
は、入力端子T1に周波数制御信号5aが入力される
と、この周波数制御信号5aはノードN1に伝達され、
可変容量ダイオード61に印加される逆方向電圧が変化
することにより、可変容量ダイオード61の端子間容量
が変化する。コンデンサー62はコイル63とともにL
C共振回路を構成しており、発振信号を出力する。この
発振信号の周波数は、共振回路の容量に依存するので、
周波数制御信号5aが入力されることにより、発振信号
の周波数は変化する。この振動によって発生した電圧波
形は、トランジスタ69、コンデンサ67,68及び抵
抗70によって構成される増幅回路において増幅され、
出力端子T2より電圧制御発振信号6aとして出力され
る。
【0032】即ち、入力端子T1に入力される周波数制
御信号5aによって、LC共振回路の共振周波数が変化
するので、出力端子T2より出力される電圧制御発振信
号6aの周波数は、周波数制御信号5aに従って変化す
る。
【0033】分配器7は、電圧制御発振器6から入力さ
れた電圧制御発振信号6aを2方向に分配し、この2方
向の出力のうち一方を、出力信号9aとしてPLL回路
を利用した信号発振器1外部に出力し、他方を分配発振
信号7aとして分周器8に対して出力する。
【0034】分周器8は、分配器7と位相比較器4の間
に接続され、分配器7から入力された分配発振信号7a
の周波数を1/n(nは整数)に分周し、分周発振信号
8aとして位相比較器4に出力する。
【0035】上記のように構成されるPLL回路を利用
した信号発振器1による動作について説明すると、ま
ず、基準周波数用水晶発振器2は帯域通過フィルタ3に
基準周波数発振信号2aを出力する。帯域通過フィルタ
3は、基準周波数発振信号2aのうち、通過帯域外のレ
ベルを大きく減衰させ、不要な発振信号を含まない通過
発振信号3aを生成し、位相比較器4に対して出力す
る。通過発振信号3aが、位相比較器4に入力されると
ともに、電圧制御発振器6によって電圧制御発振信号6
aが生成され、この電圧制御発振信号6aは分配器7を
介して、分配発振信号7aとして、分周器8に入力され
る。分周器8は、入力された分配発振信号7aを1/n
に分周し、分周発振信号8aとして位相比較器4に出力
する。そして、位相比較器4は、通過発振信号3aと分
周発振信号8aとを比較し、比較の結果を示す位相比較
信号4aを低域フィルタ5に対して出力する。低域フィ
ルタ5に位相比較信号4aが入力されると、低域フィル
タ5は位相比較信号4aから高周波成分を除去して周波
数制御信号5aを生成し、この周波数制御信号5aを電
圧制御発振器6に対して出力する。
【0036】電圧制御発振器6においては、低域フィル
タ5から入力された周波数制御信号5aに基づいて電圧
制御発振信号6aの周波数を変化させて電圧制御発振信
号6aを出力し、この電圧制御発振信号6aは、分配器
7を介して分周器8に入力され、1/nに分周され、分
周発振信号8aとして位相比較器4に入力される。そし
て、位相比較器4において、分周発振信号8aと通過発
振信号3aとが再度比較され、比較の結果が位相比較信
号4aとして出力される。この一連の動作を繰り返すこ
とにより、最終的に、分周発振信号8aと通過発振信号
3aの周波数及び位相が一致する。これによって、周波
数が基準周波数発振信号2aのn倍であり、位相が等し
く、かつ、基準周波数発振信号2aに含まれていた不要
な発振信号を含まない出力信号9aを得ることができ
る。
【0037】以上のように、本発明の実施の形態である
PLL回路を利用した信号発振器1によれば、帯域通過
フィルタ3は、基準周波数発振信号2aのうち、通過帯
域外のレベルを大きく減衰させて、不要な発振信号を含
まない通過発振信号3aを生成し、位相比較器4に対し
て出力するともに、電圧制御発振器6によって生成した
電圧制御発振信号6aは、分配器7を介して分周器8に
入力され、1/nに分周され、分周発振信号8aとして
位相比較器4に入力され、この分周発振信号8aと通過
発振信号3aとを位相比較器4によって比較し、この比
較結果を示す位相比較信号4aに基づいて、電圧制御発
振信号6aの周波数を変化させて、再度位相比較器4に
おいて比較を実行するので、最終的に、分周発振信号8
aと通過発振信号3aの周波数及び位相が一致した状態
でロックされる。これによって、基準周波数発振信号2
aのn倍の周波数で、位相が等しく、かつ、基準周波数
発振信号2aに含まれていた不要な発振信号を含まない
出力信号9aを得ることができる。また、位相比較信号
4aに不要な発振信号が含まれていても、低域フィルタ
5によって高周波成分を除去することが可能であり、出
力信号9aに含まれる不要な発振信号をより確実に減少
させることができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、位相検知
手段に入力される基準周波数発振信号に含まれる不要な
信号を除去して、基準周波数発振信号の信号精度を大幅
に向上させられるので、回路内で発生する位相雑音の影
響を減衰させ、回路の最終段から出力される出力信号に
含まれる位相雑音成分を減少させて、出力信号の精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのPLL回路を利用
した信号発振器の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の帯域通過フィルタにおいて通過帯域外の
基準周波数発振信号が遮断される様子を示す図である。
【図3】図1の位相比較器において実行される比較の様
子を示すタイミングチャートである。
【図4】図1の電圧制御発振器の内部構成を示す回路図
である。
【図5】従来のPLL回路を利用した信号発振器の概略
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 PLL回路を利用した信号発振器 2 基準周波数用水晶発振器 3 帯域通過フィルタ X 帯域通過フィルタによって減衰した領域 4 位相比較器 5 低域フィルタ 6 電圧制御発振器 65,66,70 抵抗 61 可変容量ダイオード 62,64,67,68 コンデンサ 63 コイル 69 トランジスタ 7 分配器 8 分周器 100 PLL回路を利用した信号発振器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準周波数発振信号が入力されると、この
    基準周波数発振信号と位相が等しく、かつ、周波数が逓
    倍となる発振信号を出力する位相ロックループ回路にお
    いて、 前記基準周波数発振信号のうち所定の周波数帯域の信号
    のみを通過させて、通過発振信号を出力する第1のフィ
    ルタと、 所定の周波数の発振信号を生成する発振手段と、 この発振手段によって生成された発振信号を所定の分周
    値で分周して、分周発振信号を出力する分周手段と、 この分周手段から入力される分周発振信号と、前記第1
    のフィルタから出力された通過発振信号との位相差を検
    出して位相検知信号を出力する位相検知手段と、 この位相検知手段から入力される位相検知信号のうち、
    所定の周波数帯域の信号のみを通過させる第2のフィル
    タと、 この第2のフィルタを通過した信号をもとに、前記発振
    手段によって生成される発振信号の発振周波数を可変制
    御する発振周波数制御手段と、 を備えたことを特徴とする位相ロックループ回路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001177396A (ja) * 1999-11-13 2001-06-29 Koninkl Philips Electronics Nv クロック発生ユニットを含む電気通信装置
KR100473265B1 (ko) * 2000-09-09 2005-03-07 엘지전자 주식회사 통신시스템의 위상잡음 감지장치
EP1871009A1 (en) * 2006-06-19 2007-12-26 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. PLL oscillation circuit
CN104868911A (zh) * 2015-05-13 2015-08-26 中国电子科技集团公司第四十一研究所 宽带锁相频率合成电路

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