JPH11307636A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JPH11307636A
JPH11307636A JP3892999A JP3892999A JPH11307636A JP H11307636 A JPH11307636 A JP H11307636A JP 3892999 A JP3892999 A JP 3892999A JP 3892999 A JP3892999 A JP 3892999A JP H11307636 A JPH11307636 A JP H11307636A
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wiring
semiconductor device
forming
conductive layer
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JP3892999A
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Yoshimichi Kobori
悦理 小堀
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Rohm Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMP法を用いることなくデュアルダマシン
構造の配線を形成する。 【解決手段】 図1Aに示すように、SiO2層2の上
の銅薄膜11の厚みt1よりやや深い位置まで、酸素イ
オンが達する条件で、上面から酸素をイオン注入する。
これにより、図1Bに示すように、SiO2層2の上の
銅薄膜11および、第1配線部18、第2配線部19の
上層部の銅薄膜は酸化され、酸化層13が形成される。
酸化銅は比誘電率が高いので、第1配線部18と第2配
線部19は絶縁され、容易に信頼性の高い配線構造を得
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法およびこれを用いた半導体装置に関し、特に、製造
工程の簡略化に関する。
【0002】
【従来技術】半導体装置の微細化、高集積化に伴い、近
年、図7に示すような上部メタル配線8a,8bが絶縁
層内に埋め込まれたデュアルダマシン(Dual-Damascen
e)構造の製造方法が知られている。デュアルダマシン構
造を採用することにより、特に、銅等のエッチングが困
難な材料を用いた配線が可能となる。
【0003】デュアルダマシン構造の配線の製造方法に
ついて、図8を用いて説明する。まず、SiO2層2の
上に、コンタクトホール形成用のレジストパターンを形
成しこれをマスクとしてSiO2層2のエッチングを行
い、コンタクトホールを形成する。続いて、溝形成用の
レジストパターンを形成して同様にエッチングを行う。
これにより、図8Aに示すように、第1配線部用の溝6
a、コンクタトホール4a、第2配線部用の溝6bおよ
びコンクタトホール4bが形成される。図8Bは図8A
矢印A方向からの矢視図を示す。
【0004】つぎに、銅薄膜をメッキ法を用いて、全面
に堆積させる。これにより、図8Cに示すように、溝6
及びコンタクトホール4が銅薄膜11で埋められるとと
もに、SiO2層2の上面が銅薄膜11で覆われる。
【0005】つぎに、化学的機械研磨法(CMP法)を
用いて、溝6及びコンタクトホール4内以外に形成され
た銅薄膜11を除去する。これにより、図7に示すよう
に、第1配線部18と第2配線部19が絶縁される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法においては、前記第1配線部18と第2配線部1
9間の絶縁のために、CMP法は必須であり、CMP法
を用いないと絶縁が不可能であるという問題があった。
したがって、CMP装置が別途必要となる。特に、CM
P法においては、薬品および研磨材を適切に選択する必
要があるので、新たな金属を用いて配線層を形成する場
合には、その研究に多大な時間や経費が必要となる。
【0007】本発明は上記問題を解決し、CMP法を用
いることなく、複数の配線パターンの間を絶縁すること
ができる半導体装置の製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る半導体装置の製造方法においては、基板表面に第1の
絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層表面に、互
いに離間して複数の第1配線層用溝を形成する工程と、
前記第1配線層用溝を埋めるとともに、前記第1の絶縁
層を覆うように第1配線層用の導電性層を形成する工程
と、前記導電性層の上面から酸素をイオン注入すること
により、前記導電性層の一部を酸化して第2の絶縁層を
形成し、第1配線層用溝内の前記導電性層を電気的に絶
縁分離し第1配線層を形成する工程とを含むことを特徴
とする。
【0009】かかる構成によれば、複数の配線用溝を埋
めるとともに、前記第1の絶縁層を覆う導電性層の上面
から酸素をイオン注入することにより、前記導電性層の
一部を酸化して前記第1配線層の配線パターン間を電気
的に絶縁する。したがって、前記導電性層を除去するこ
となく、前記第1配線層の配線パターン間を絶縁するこ
とができる。このため、特別のエッチング液を用いるこ
となく容易に信頼性の高い配線形成が可能となる。
【0010】本発明の請求項2では、請求項1の半導体
装置の製造方法において、前記第1の絶縁層の形成工程
は、素子形成のなされた半導体基板表面に第1の絶縁層
を形成する工程であり、さらに、前記導電性層の形成工
程に先立ち、前記第1配線層用溝の底部に、前記半導体
基板表面にコンタクトするようにコンタクト孔を形成す
る工程を含むことを特徴とする。
【0011】かかる方法によれば、いわゆるヂュアルダ
マシン構造の配線が極めて容易に行われる。
【0012】本発明の請求項3では、請求項1または2
の半導体装置の製造方法において、前記酸素のイオン注
入工程では、前記第1配線層用溝の上縁より上の導電性
層が酸化する深さまで酸素イオンが注入されていること
を特徴とする。
【0013】本発明の請求項4では、請求項1または2
の半導体装置の製造方法において、さらに、前記酸素の
イオン注入工程では、前記第1配線層の上層部が酸化す
る深さまで酸素イオンが注入されていることを特徴とす
る。
【0014】本発明にかかる半導体装置の製造方法にお
いては、前記酸素のイオン注入は、前記第1配線層の上
層部が酸化するよう行われている。したがって、前記第
1の絶縁層表面よりも上に位置する導電性層を確実に酸
化することができる。これにより、前記第1配線層間を
確実に絶縁分離することができる。
【0015】本発明の請求項5では、請求項1〜請求項
4のいずれかの半導体装置の製造方法において、前記第
2の絶縁層の上に、さらに第3の絶縁層を形成する工程
を含むことを特徴とする。
【0016】本発明にかかる半導体装置の製造方法にお
いては、前記酸化された半導体層の上に、さらに絶縁層
が形成されている。したがって、より確実に前記第1配
線層の配線パターン間を絶縁することができる。
【0017】本発明の請求項6では、請求項1〜請求項
4のいずれかの半導体装置の製造方法において、さらに
前記第2の絶縁層を、選択的に除去する除去工程と、さ
らにこの上層に、第3の絶縁層を形成する工程とを含む
ことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項7では、請求項6の半導体
装置の製造方法において、前記除去工程は、前記酸化さ
れた導電性層からなる第2の絶縁層と、酸化されずに残
った導電性層とのエッチング選択性によって前記第2の
絶縁層を選択的に除去する工程を含むことを特徴とす
る。
【0019】本発明の請求項8では、請求項6の半導体
装置の製造方法において、前記除去工程は、化学的機械
研磨法(CMP)法を用いた除去工程を含むことを特徴と
する。
【0020】本発明の請求項9では、請求項1〜請求項
8のいずれかの半導体装置の製造方法において、前記導
電性層は、金属層であることを特徴とする。
【0021】本発明の請求項10では、請求項1〜請求
項8のいずれかの半導体装置の製造方法において、前記
導電性層はアルミニウムであることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項11では、請求項1〜請求
項8のいずれかの半導体装置の製造方法において、前記
導電性層は多結晶シリコン層であることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項12では、請求項6の半導
体装置の製造方法において、前記導電性層は多結晶シリ
コン層であり、前記除去工程は、多結晶シリコンと酸化
シリコンとのエッチング選択性によって酸化シリコンを
選択的に除去する工程を含むことを特徴とする。
【0024】本発明の請求項13では、請求項6の半導
体装置の製造方法において、さらに前記第3の絶縁層表
面に、互いに離間する複数の第2配線層用溝を形成する
工程と、前記第2配線用溝を埋めるとともに、前記第3
の絶縁層を覆うように、配線用の第2の導電性層を形成
する工程と、前記第2の導電性層の上面から酸素をイオ
ン注入することにより、前記導電性層の一部を酸化して
第4の絶縁層を形成し、前記第2配線層用溝内の前記第
2の導電性層を電気的に絶縁し第2配線層を形成する工
程とを含むことを特徴とする。
【0025】本発明の請求項14では、請求項13の半
導体装置の製造方法において、さらに、前記第2の導電
性層の形成工程に先立ち、前記第2配線層用溝の底部
に、前記半導体基板表面又は前記第1の配線層にコンタ
クトするように第2のコンタクト孔を形成する工程を含
むことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項15にかかる半導体装置
は、半導体基板表面を覆う第1の絶縁層上面に埋め込み
配線された複数の離間した配線パターンからなる第1配
線層と、前記第1配線層の配線材料の酸化によって形成
され、前記第1配線層のパターンに当接するとともに、
前記第1の絶縁層を覆う非導電性層を備えたことを特徴
とする。
【0027】本発明の半導体装置においては、前記第1
配線の材料が酸化された材料で構成された非導電性層で
あって、前記第1配線層のパターンに当接するととも
に、前記第1の絶縁層を覆う非導電体層を有する。した
がって、前記第1の絶縁層の上の非導電性層を除去する
ことなく、前記第1配線層のパターン間を絶縁すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図面を用いて、本発明の第1の実
施形態にかかる半導体装置の製造方法について説明す
る。この方法は、配線用溝の形成された基板表面に銅薄
膜11を形成した後、イオン注入により配線溝以外の銅
薄膜11を絶縁化することにより、配線層を形成したこ
とを特徴とするものである。製造に際してはまず、従来
と同様にして、図1Aに示すように、CVD法により素
子形成のなされたシリコン基板1表面を覆うように膜厚
1.7〜2.5μm程度のSiO2層2を形成する。こ
こで、5はソース領域、7はドレイン領域、10はゲー
ト電極である。そしてこのSiO2層2に、フォトリソ
グラフィにより、前記ソース領域5および領域7にコン
タクトするように、開口径0.15〜1.5μmのコン
タクトホール4a、4bを形成する。続いて、それぞれ
このコンタクトホール4a、4bを含むように幅0.1
8〜2.0μm、深さ0.7〜1.7μmの配線用溝6
a、6bを形成する。つぎに、図1Bに示すように、メ
ッキ法により、銅薄膜11を全面に堆積させる。このと
き、通常はまず、メッキに先立ち、スパッタリング法に
より薄い銅薄膜を形成し、この銅薄膜上に電解メッキに
より銅薄膜を形成する。この時銅薄膜の膜厚はSiO2
層2上で膜厚500〜3000nm程度となるように形
成する。そして、コンタクトホール内にボイドが形成さ
れるのを防ぐために、450〜500℃、70MPaの
加圧雰囲気中で加熱する。これにより、図1Bに示すよ
うに、配線用溝6a、6b及びコンタクトホール4a、
4bが銅薄膜11で埋められるとともに、SiO2層2
の上面が銅薄膜11で覆われる。
【0029】この状態から、図1Bに示すように、Si
2層2の上の銅薄膜11の膜厚t1よりやや深い位置
まで、酸素イオンが達する条件で、上面から酸素イオン
をイオン注入する。この時ドーズ量1×1014〜1×1
15cm-2、注入エネルギー1〜2MeVとした。
【0030】これにより、図1Cに示すように、SiO
2層2の上の銅薄膜11および、第1配線部18、第2
配線部19の上層部の銅薄膜は酸化され、酸化銅層13
が形成される。酸化銅は比誘電率が高いので(ε=1
8.1)、第1配線部18と第2配線部19は絶縁され
る。このようにして、銅薄膜のエッチングを行うことな
く、配線パターンが形成され、デュアルダマシン構造の
配線が形成される。図1Cに示すように、SiO2層2
には、銅薄膜で構成された第1配線部18、第2配線部
19が形成されている。第1配線部18は、プラグ9
a、第1メタル配線8aを有する。第2配線部19も同
様に、プラグ9b、第2メタル配線8bを有する。ま
た、SiO2層2の上には、酸化銅で構成された酸化層
13が形成されている。なお、第1メタル配線8a、第
2メタル配線8bの上層部については、SiO2層2の
上面よりやや深い位置まで酸化されている。
【0031】このように、従来、第1メタル配線8a、
第2メタル配線8b以外の銅薄膜11を除去するのでは
なく、酸化させて絶縁体とすることにより、CMP法を
用いた除去工程が不要となる。
【0032】なお、前記実施の形態では、MOSFET
のソース・ドレインへのコンタクト配線の形成方法につ
いて説明したが、このような基板表面へのコンタクトに
限定されることなく、電極配線や上層の配線等、あるい
はまた、絶縁性基板表面あるいはフィルムキャリアなど
への配線パターンの形成にも適用可能であることはいう
までもない。
【0033】また、前記実施の形態ではプラグおよび配
線を同一材料で形成したが、これに限定されること無
く、第2の実施形態を図2に示すように、たとえばプラ
グを選択的気相成長法あるいはCVD法などによって形
成した多結晶シリコン層39a、39bで形成し、配線
領域をアルミニウムなどの金属薄膜38a、38bで形
成するようにしてもよい。
【0034】そしてまた、より確実な絶縁をはかるため
に、第3の実施形態として、図3に示すように、酸化層
13の上にさらに、膜厚1μm程度のPSG膜からなる
絶縁膜15を形成してもよい。これにより、上面にさら
に配線を行うような場合でも、上層配線との間をより確
実に絶縁することができる。このようにして、図3に示
すように、デュアルダマシン構造の配線が形成される。
【0035】また、本発明の第4の実施形態として、前
記第1の実施形態と同様にして図1Cに示したように酸
化層13を形成し(図4A)、この後、図4Bに示すよ
うに、銅に対して酸化銅がエッチング選択性をもつよう
なエッチング条件で酸化銅13のみを選択的に除去す
る。ここではたとえば、エッチング液としてN-メチル
エタノールアミンを用いたウェットエッチングを用い
る。
【0036】この後、図4Cに示すように新たに絶縁層
20として膜厚1μmのBPSG膜を堆積する。このよ
うにして、膜質の良好な絶縁膜が形成される。この場
合、第1および第2の配線部18、19の第1メタル配
線および第2メタル配線8a、8bの表面がわずかに酸
化される程度の深さまでイオン注入しておくことによ
り、より完全で信頼性の高い絶縁分離が可能となる。ま
た、このような選択エッチングを用いることにより、C
MP法を用いる場合に比べて、エッチング除去が容易と
なる上、研磨液(エッチング液)の選択も容易である。
さらにまた、より確実な選択除去が可能となる。また、
アッシング法を用いるなど、ドライプロセスでの選択除
去も可能となり、素子領域の汚染を防止し、信頼性の高
い半導体装置を形成することが可能となる。
【0037】このようにして、絶縁層20の形成された
デュアルダマシン構造の配線基板は、表面が平坦でかつ
絶縁性も良好であり、図5に示すように更にこの上層に
同様のデュアルダマシン構造の配線を積層することも可
能である。
【0038】図5は本発明の第5の実施形態の2層デュ
アルダマシン構造の配線を有する半導体装置を示す図で
ある。上層の配線構造の形成に際しては、図4に示した
ものと全く同様にして、絶縁層20にコンタクトホール
14a、14bを形成するとともに第2層配線溝16
a、16bを形成し、銅メッキを行い、コンタクトホー
ル29a、29bおよび第2層配線溝28a、28b内
に、銅薄膜を形成し、再び酸素のイオン注入により絶縁
膜20上の銅薄膜を酸化して酸化層30を形成し、第2
層配線のパターン分離を行う。このようにして極めて容
易に2層デュアルダマシン構造の配線を形成することが
可能となる。かかる構造によれば、表面が極めて平坦で
あるため、多層配線構造を形成しても極めて容易に信頼
性の高い半導体装置を得ることが可能となる。
【0039】また、本発明の他第6のの実施形態とし
て、図6に示すように、溝内にキャパシタを形成した構
造がある。図4に示した第4の実施形態と同様にして配
線層として、絶縁層2にコンタクトホールを形成すると
ともに第1層配線溝を形成し、スパッタリングによりタ
ンタル薄膜を形成し、コンタクトホールおよび第1層配
線溝内に、タンタル薄膜を形成する。この後、再び酸素
のイオン注入により絶縁膜2上のタンタル薄膜を酸化し
て酸化タンタルからなる酸化層(13)を形成し、第1層
配線のパターン分離を行う。ここまでは図4Bに示した
のと同様である。この後図6Aに示すように、ドレイン
側の第2メタル配線部48bの表面の一部を選択的に除
去する。このとき、ソース側など他の領域はレジスト被
覆しておく必要があるが、ドレイン側は、タンタル薄膜
と、酸化シリコン膜からなる絶縁層2とのエッチング選
択性により、マスクを形成することなく自己整合的に、
配線溝6b内にタンタル薄膜の一部が選択的にエッチン
グされる。
【0040】この後、該第2メタル配線部48b上にス
パッタリング法あるいはゾル-ゲル法によりPZT膜な
どの誘電体膜41を形成し、更にこの上層に銅薄膜から
なる上部電極42を形成する。この上部電極42の形成
に際しても、配線溝6bの上部に充填し、再び第4の実
施形態と同様に配線溝内に金属薄膜を埋め込み、酸素イ
オンの注入により表面の金属薄膜を絶縁化し、エッチン
グ除去した後、PSG膜などの絶縁膜50を形成する。
このようにして、第1層配線層の第2メタル配線部48
bを下部電極とし、上部電極42との間に誘電体膜を挟
持してなるキャパシタを形成した半導体装置を得ること
ができる。
【0041】かかる構成によればPZT薄膜などの誘電
体膜をパターニングする工程が不要となり、膜質の劣化
を招くことなく信頼性の高い半導体装置を提供すること
が可能となる。
【0042】なお、前記実施例ではPZT薄膜をスパッ
タリングによって形成したが、金属膜をイオン注入ある
いは、表面酸化することにより誘電体膜を形成しこれを
キャパシタの誘電体膜として用いるようにしてもよい。
また、誘電体膜としてPZTなどの強誘電体薄膜を用い
る場合には、電極と強誘電体薄膜との間に酸化イリジウ
ムIrO2を介在させるなど、配向性などを考慮するこ
とが必要である。
【0043】さらにまた、前記実施例では上部電極につ
いても、配線溝に埋め込むように形成したが、誘電体膜
のみを配線溝内に埋め込む構造にし、上部電極は薄膜形
成後、フォトリソグラフィを用いてパターニングしても
よい。あるいは上部電極を一体電極として用いるような
デバイスの場合には、パターニング工程は不要である。
さらにまた、プラグ内の金属薄膜は必ずしも1工程で形
成しなくても良く、選択成長法とCVD法とを併用する
など、適宜変形可能である。
【0044】本実施形態では、配線に銅を用いた場合に
ついて説明したが、配線として用いることができる導電
性層であればどの様なものであってもよく、例えば、ア
ルミニウム、タンタル、チタンを採用することもでき
る。また、アルミニウムや銅を主成分とする金属、例え
ば、アルミニウムシリコン(AlSi)、アルシリカッ
パー(AlSiCu)等にも適用することができる。さ
らにアルミニウムや銅とタングステン等との化合物、あ
るいは高濃度にドープされた多結晶シリコン層などにも
適用することができる。特に、アルミニウムについて
は、現在CMP法で除去するための溶剤および研磨材が
開発されていない。したがって、本発明にかかる配線方
法を用いることにより、デュアルダマシン構造の配線に
アルミニウムを採用することができる。
【0045】本実施形態では、SiO2層2の上面より
やや深い位置まで、酸素イオンをイオン注入するように
している。しかし、イオン注入の注入深さを高精度に制
御することができ、第1配線部18と第2配線部19を
確実に絶縁できる場合は、SiO2層2の上面と同じ深
さまで酸化されるように、酸素イオンをイオン注入する
ようにしてもよい。
【0046】また、本実施形態においては、デュアルダ
マシン構造の配線用の浅溝および深穴を形成する場合に
ついて説明したが、デュアルダマシン構造に限定される
ことなく、絶縁層内に溝を形成し、その溝に導電体を埋
め込むような場合には同様に適用することができる。
【0047】さらにまた、前記実施例では、1層のデュ
アルダマシン構造を持つ半導体装置に付いて説明した
が、図3に示すように2層以上の多層構造のデュアルダ
マシン構造を持つ半導体装置にも適用可能であることは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる配線の製造工
程を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態にかかる配線構造を示
す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態にかかる配線構造を示
す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態にかかる配線の製造工
程を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施形態にかかる配線構造を示
す図である。
【図6】本発明の第6の実施形態にかかる配線の製造工
程を示す図である。
【図7】デュアルダマシン構造を説明するための半導体
装置の要部断面図である。
【図8】従来のデュアルダマシン構造の製造工程を示す
図である。
【符号の説明】
2・・・・・SiO2層 13・・・・酸化層 18・・・・第1配線部 19・・・・第2配線部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に第1の絶縁層を形成する工程
    と、 前記第1の絶縁層表面に、互いに離間して複数の第1配
    線層用溝を形成する工程と、 前記第1配線層用溝を埋めるとともに、前記第1の絶縁
    層を覆うように配線用の導電性層を形成する工程と、 前記導電性層の上面から酸素をイオン注入することによ
    り、前記導電性層の一部を酸化して第2の絶縁層を形成
    し、第1配線層用溝内の前記導電性層を電気的に絶縁分
    離し第1配線層を形成する工程とを含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1の絶縁層の形成工程は、素子形成
    のなされた半導体基板表面に第1の絶縁層を形成する工
    程であり、 さらに、前記導電性層の形成工程に先立ち、 前記第1配線層用溝の底部に、前記半導体基板表面にコ
    ンタクトするようにコンタクト孔を形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記酸素のイオン注入工程では、前記第1
    配線層用溝の上縁より上の導電性層が酸化する深さまで
    酸素イオンが注入されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】さらに、 前記酸素のイオン注入工程では、前記第1配線層の上層
    部が酸化する深さまで酸素イオンが注入されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】前記第2の絶縁層の上に、さらに第3の絶
    縁層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】さらに前記第2の絶縁層を、選択的に除去
    する除去工程と、 さらにこの上層に、第3の絶縁層を形成する工程とを含
    むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記除去工程は、前記酸化された導電性層
    からなる第2の絶縁層と、酸化されずに残った導電性層
    とのエッチング選択性によって前記第2の絶縁層を選択
    的に除去する工程を含むことを特徴とする請求項6に記
    載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記除去工程は、化学的機械研磨法(CM
    P)法を用いた除去工程を含むことを特徴とする請求項
    6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記導電性層は、金属層であることを特徴
    とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記導電性層はアルミニウム層であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記導電性層は多結晶シリコン層である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載
    の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記導電性層は多結晶シリコン層であ
    り、 前記除去工程は、多結晶シリコンと酸化シリコンとのエ
    ッチング選択性によって酸化シリコンを選択的に除去す
    る工程を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】さらに前記第3の絶縁層表面に、互いに
    離間する複数の第2配線層用溝を形成する工程と、 前記第2配線用溝を埋めるとともに、前記第3の絶縁層
    を覆うように配線用の第2の導電性層を形成する工程
    と、 前記第2の導電性層の上面から酸素をイオン注入するこ
    とにより、前記導電性層の一部を酸化して第4の絶縁層
    を形成し、前記第2配線層用溝内の前記第2の導電性層
    を電気的に絶縁し第2配線層を形成する工程とを含むこ
    とを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】さらに、前記第2の導電性層の形成工程
    に先立ち、 前記第2配線層用溝の底部に、前記半導体基板表面又は
    前記第1の配線層にコンタクトするように第2のコンタ
    クト孔を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1
    3に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】半導体基板表面を覆う第1の絶縁層上面
    に埋め込み配線され離間した複数の配線パターンからな
    る第1配線層と、 前記第1配線層を構成する材料の酸化によって形成さ
    れ、前記第1配線層に当接するとともに、前記第1の絶
    縁層を覆う非導電性層とを備えたことを特徴とする配線
    が形成された半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6433428B1 (en) * 1998-05-29 2002-08-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device with a dual damascene type via contact structure and method for the manufacture of same
KR100403330B1 (ko) * 1999-12-31 2003-10-30 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 제조방법
JP2007509488A (ja) * 2003-09-25 2007-04-12 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト 基板上に多機能誘電体層を形成する方法

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