JPH1130664A - 親子局相互危険認識型超音波送受信装置 - Google Patents

親子局相互危険認識型超音波送受信装置

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JPH1130664A
JPH1130664A JP18520197A JP18520197A JPH1130664A JP H1130664 A JPH1130664 A JP H1130664A JP 18520197 A JP18520197 A JP 18520197A JP 18520197 A JP18520197 A JP 18520197A JP H1130664 A JPH1130664 A JP H1130664A
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JP
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ultrasonic wave
sensor
slave station
transmission
signal
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JP18520197A
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Isao Takiguchi
功 滝口
Kaoru Nagamine
薫 長嶺
Mamoru Kurose
衛 黒瀬
Hideaki Asai
秀明 浅井
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Maeda Corp
Tokimec Inc
Original Assignee
Maeda Corp
Tokimec Inc
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 子局が危険領域に居る場合に親子局のそれぞ
れの警報装置が作動し、かつ子局が危険領域に居ても安
全を確認している場合には、警報装置が作動しないよう
にする。 【解決手段】 親局3は、第1の超音波を危険領域をカ
バーするように送信し、第1の周波数と異なる周波数の
第2の超音波を受信する送受信センサ31、32と、警
報装置34とを備え、子局4は、親局3から送信された
第1の超音波を受信し、第2の超音波を送信する受送信
センサ41、42と、警報装置44とを備え、第1の超
音波を受信したときに第2の超音波を送信する。親局3
は第1の超音波の送信から第2の超音波の受信までの時
間差から子局4が前記危険領域に存在すると判別した場
合に第3の超音波を送信する。子局4はさらに送信セン
サ42からの第2の超音波の送信を停止する確認用ボタ
ンスイッチ45、46を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設・土木
作業における重機車両と周辺作業員との接触事故を防止
する目的で使用される親子局間の超音波送受信装置に関
し、特に親局、子局相互で危険を認識することができる
親子局相互危険認識型超音波送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設・土木作業において使用され
ている超音波送受信装置としては、本願出願人の提案に
よる特願平6−52186号(特開平7−260932
号公報)に記載されたものがある。これによれば、例え
ば、重機車両等に親局が設置され、作業員のヘルメット
やベスト等に子局が装備される。
【0003】親局から第1の超音波を送信し、送信され
る第1の超音波の音場内に子局がある場合、子局が第1
の超音波を受信して、第1の超音波であるかを判別す
る。判別後、第1の超音波の周波数と異なる周波数の第
2の超音波を送信する。第2の超音波が親局にて受信さ
れ、第2の超音波であることが判別されると、親局の第
1の超音波の送信時間から第2の超音波の受信時間まで
の時間差を算出して、子局との距離に変換し、また受信
方向から子局の方位を求める。親局は、子局が危険領域
にいると判別したときには、警報装置へ警報作動信号を
出力して、警報装置より警報音を発生しまたは警報表示
を行うと共に、第3の超音波を送信する。
【0004】子局では、受信した超音波が第1の超音波
か第3の超音波かを選別し、第3の超音波を受信したこ
とを選別することで、自分が危険領域に存在することを
認識することができ、第2警報装置へ警報作動信号を出
力して第2警報装置より警報音を発生する。このように
して、親局及び子局の相互が危険を認識することがで
き、子局においても危険領域に存在するときのみ警報音
がなるようにすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の親子局相互危険認識型超音波送受信装置を狭い作
業場において使用する場合には、子局を装備した作業員
が十分危険を認識して、危険を回避しているにもかかわ
らず、作業場が狭いために警報がなってしまう、という
問題がある。
【0006】例えば、トンネル内においてレールなどの
定まった軌道を走行するバッテリー車に親局を設置し作
業員に子局を装備した場合に、車両と作業員が接近した
ときには警報を発して、相互に注意を喚起することがで
きるものの、作業員が危険を認識して軌道を避けていて
も、狭いトンネル内では子局が危険領域に存在すること
になってしまうため、警報が発生してしまい警報過多で
逆に注意が散漫になる、という問題がある。
【0007】本願発明は、かかる問題点に鑑みなされた
もので、子局が危険領域に居ても安全を確認している場
合には、警報装置が作動しないようにすることができる
親子局相互危険認識型超音波送受信装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、第1の超音波
を危険領域をカバーするように送信する第1送信センサ
と、第1の超音波の周波数と異なる周波数の第2の超音
波を受信する第1受信センサと、第1送信センサと第1
受信センサの制御を行う制御回路と、制御回路に接続さ
れた第1警報装置とを備えた親局と、親局から送信され
た第1の超音波を受信するための第2受信センサと、前
記第2の超音波を送信する第2送信センサと、第2受信
センサと第2送信センサの制御を行い第1の超音波を受
信したときに第2送信センサに第2の超音波を送信させ
る応答回路と、応答回路に接続された第2警報装置とを
備えた子局と、からなり、親局の制御回路は第1の超音
波の送信から第2の超音波の受信までの時間差から子局
が前記危険領域に存在するかどうかを判別し、親局は子
局が前記危険領域に存在すると判別した場合に第1警報
装置を作動させると共に第3の超音波を送信し、子局の
応答回路は第1の超音波と第3の超音波の選別を行い、
子局は第3の超音波を受信したと判別した場合に前記危
険領域に存在することを認識して第2警報装置を作動さ
せるよう構成された親子局相互危険認識型超音波送受信
装置であって、子局は、さらに手動操作可能な確認用ス
イッチを備えており、該確認用スイッチが作動している
ときには、前記第2送信センサからの第2の超音波の送
信を停止する、ことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載に係る発明は、第1の
超音波を危険領域をカバーするように送信する第1送信
センサと、第1の超音波の周波数と異なる周波数の第2
の超音波を受信する第1受信センサと、第1送信センサ
と第1受信センサの制御を行う制御回路と、制御回路に
接続された第1警報装置とを備えた親局と、親局から送
信された第1の超音波を受信するための第2受信センサ
と、前記第2の超音波を送信する第2送信センサと、第
2受信センサと第2送信センサの制御を行い第1の超音
波を受信したときに第2送信センサに第2の超音波を送
信させる応答回路と、応答回路に接続された第2警報装
置とを備えた子局と、からなり、親局の制御回路は第1
の超音波の送信と第2の超音波の受信の時間差から子局
が前記危険領域に存在するかどうかを判別し、親局は子
局が前記危険領域に存在すると認識した場合に第1警報
装置を作動させると共に第3の超音波を送信し、子局の
応答回路は第1の超音波と第3の超音波の選別を行い、
第2の超音波の送信から第3の超音波の受信までの時間
差から親局の危険領域に存在するかどうかを判別し、子
局は親局の危険領域に存在すると判別した場合に第2警
報装置を作動させるよう構成された親子局相互危険認識
型超音波送受信装置において、子局は、さらに手動操作
可能な確認用スイッチを備えており、該確認用スイッチ
が作動しているときには、前記第2送信センサからの第
2の超音波の送信を停止する、ことを特徴とする。
【0010】子局が親局の危険領域に存在する場合に
は、親局の第1警報装置及び子局の第2警報装置がそれ
ぞれ作動し、相互に危険を認識することができる。ま
た、子局の確認用スイッチを作動させて第2送信センサ
から第2の超音波の送信を停止すると、親局で第2の超
音波を受信しないため、第1警報装置が作動されること
はなく、また第3の超音波を送信することもない。従っ
て、子局では第3の超音波を受信しないため、第2警報
装置が作動されることもない。従って、親局、子局双方
とも警報が発せられることはなく、第1警報装置及び第
2警報装置の作動を停止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係るの親子局相
互危険認識型超音波送受信装置の全体ブロック図であ
る。図において、親局3は例えば重機車両に設置され、
子局4は作業員のヘルメット、ベスト等に装備される。
【0012】親局3は、送信センサ(第1送信センサ)
31、受信センサ(第1受信センサ)32、制御回路3
3及び制御回路33に接続された警報装置(第1警報装
置)34を備える。送信センサ31及び受信センサ32
は、必要に応じて複数個のセンサからなり、全センサで
形成される音場が危険領域をカバーするように配置され
る。制御回路33は、送信センサ31、受信センサ32
の制御を行うもので、その詳細ブロック図を図2に示
す。
【0013】図2の基準パルス発生回路51は、周期T
毎の基準パルスを出力するものであり、送信パルス発生
回路52にそのパルスを送出する。送信パルス発生回路
52では、基準パルス発生回路51の基準パルス毎に基
準発振器54よりの発振周波数f1の送信信号を発生
し、この送信信号が増幅回路53で増幅されて送信セン
サ31を駆動するようになっている。帯域通過フィルタ
/AMP55は、受信センサ32からの受信信号を受け
て、周波数f2を中心とする周波数帯域の信号をろ波し
て、信号判別回路58へと送るものである。
【0014】遅延回路56は、基準パルス発生回路51
からの基準パルスを受けて所定時間遅延された信号を出
力し、距離測定ゲート回路57へと送る。距離測定ゲー
ト回路57は、遅延回路56からの信号に基づいて、最
危険距離、危険距離、注意距離等の警報距離に対応する
数種類のゲート信号を作る。信号判別回路58では、帯
域通過フィルタ/AMP55からの信号に対してシュレ
シホールド値との比較、信号幅の所定値との比較等を行
ってノイズカットをすると共に、これらの通過信号と距
離測定ゲート回路57からのゲート信号とのANDを取
り、このAND信号を警報信号出力回路59へと送る。
警報信号出力回路59では、AND信号が出力されたゲ
ートから子局との距離に関する情報を得て、最危険距
離、危険距離、注意距離等の危険度に応じて警報音の周
波数や、警報音のインターバルを分別して警報音発生信
号を出力する。警報音発生信号の他、警報表示発生信号
及び制御用外部出力信号を含む警報作動信号が生成され
て、警報装置34及び外部へと出力される。同時に警報
信号出力回路59は遅延回路60へも警報作動信号を送
る。遅延回路60では、所定時間(t3)遅延された信
号を出力し、確認信号生成回路61は遅延回路60から
の信号でトリガ信号を送信パルス発生回路52へと送
る。
【0015】再び、図1に戻り、警報装置34は、前記
警報音発生信号を受けて警報音を発生し、警報表示発生
信号を受けて警報表示を行い、重機車両運転者に危険を
喚起するものである。また、制御回路33からの前記制
御用外部出力信号は重機車両の駆動回路に入力して、重
機車両の作動を停止させることができる。一方の子局4
は、受信センサ(第2受信センサ)41、送信センサ
(第2送信センサ)42、応答回路43及び応答回路4
3に接続された警報装置(第2警報装置)44を備え
る。子局4の受信センサ41及び送信センサ42も、必
要に応じて複数個のセンサからなり、作業員がどのよう
な姿勢にあっても親局3からの超音波を受信することが
できるように配置される。
【0016】また、受信センサ41及び送信センサ42
と応答回路43との間には確認用ボタンスイッチ45、
46の一方の接点がそれぞれ接続されている。確認用ボ
タンスイッチ45、46は作業員が手動により操作する
ことができるもので、確認用ボタンスイッチ45、46
の他方の接点は接地されており、この確認用ボタンスイ
ッチ45、46が押圧されると接点が閉路し、受信セン
サ41及び応答回路43の出力はグランドに落ちるよう
になっている。確認用ボタンスイッチ45、46から手
を離すと、自動的に接点が開路するようになっている。
【0017】応答回路43は、受信センサ41、送信セ
ンサ42を制御し、親局3からの超音波を受信したとき
に送信センサに第2の超音波を送信させるもので、その
詳細ブロック図を図3に示す。図3において、帯域通過
フィルタ/AMP65は、受信センサ41からの受信信
号を受けて、周波数f1を中心とする周波数帯域の信号
をろ波して、信号判別回路66へと送るものである。信
号判別回路66は、シュレシホールド値との比較、信号
幅の所定値との比較等を行ってノイズカットを行い、通
過した信号を信号選別回路70へと送る。信号選別回路
70では、後述のように親局3からの超音波が第1の超
音波か第3の超音波かの選別を行い、第1の超音波であ
るときには遅延時間t2を経た後返信パルス発生回路6
8にトリガ信号を送り、第3の超音波であるときには警
報信号出力回路71へ信号を送るよう構成されている。
【0018】返信パルス発生回路68では、信号選別回
路70からのトリガパルスを受けて周波数f2の基準発
信器67から周波数f2の返信信号を生成し、この返信
信号が増幅回路69で増幅されて送信センサ42を駆動
する。以上のように構成された親子局相互危険認識型超
音波送受信装置の送信及び受信のタイミング関係を図4
に基づいて説明する。
【0019】まず、親局3から周波数f1でパルス幅w
1の第1の超音波が送信周期T毎に送信される。この親
局3の第1の超音波のための送信信号をMT1で表す。
第1の超音波は、親局3と子局4との距離に比例した伝
搬時間t1だけ遅れて子局4により受信される。この受
信信号をRR1で表す。RR1の受信から子局4は、信
号の残響や干渉を避けるために信号選別回路70で設定
される遅延時間t2を経た後に周波数f2でパルス幅w
2の第2の超音波を親局3に対して返信する。この第2
の超音波のための返信信号をRT1で表す。第2の超音
波は伝搬時間t1だけ遅れて親局3により受信される。
この受信信号をMR1で表す。この受信信号MR1は、
距離測定ゲート回路57で設定された警報距離に対応す
るゲート信号とのANDがとられる。AND信号が出力
された場合には、警報信号出力回路59から警報作動信
号が出力される。同時に、さらに、残響や干渉を避ける
ために遅延回路60で設定される遅延時間t3の後、再
び周波数f1でパルス幅w1の第3の超音波を送信す
る。この親局3の第3の超音波のための送信信号をMT
2で表す。第3の超音波は、伝搬時間t1の後に子局に
よって受信される。この受信信号をRR2で表す。この
受信信号RR2を受けたということは、子局4が親局3
に捕捉されていることを、言い換えれば、子局4が親局
3の警報距離内にあることを意味しており、伝搬時間の
遅れはあるものの(距離10mのとき約0.03秒)、
遅延時間を含め0.1秒以内には親局3の危険情報を子
局4で認識することができる。子局4の信号選別回路7
0で受信信号RR1とRR2とを選別して、RR2であ
ることが選別された場合に警報信号出力回路71より警
報作動信号を出力する。
【0020】子局4の信号選別回路70の回路例を図5
に、信号選別回路70の動作と親局3と子局4の送信及
び受信のタイミング関係を示すタイミングチャートを図
6に示す。信号選別回路70は、単安定マルチバイブレ
ータ75、カウンタ76、ORゲート77、カウンタ7
8及びANDゲート79から構成される。信号判別回路
66からの受信信号RR1の入力によって、単安定マル
チバイブレータ75が、パルス幅T1(T1<T)のL
レベルパルスを出力する()。カウンタ76は、単安
定マルチバイブレータ75からの信号のHレベルでリ
セットされ、且つLレベルで図示しないクロック信号の
分周を行う分周器で、信号の立ち下がりからt2+t
3時間経過後、t2+t3幅のパルスを出力する
()。カウンタ78は、ORゲート77を経た信号
、のOR信号のHレベルでリセットされ且つLレ
ベルで図示しないクロック信号の分周を行う分周器で、
信号の立ち下がりからt2の時間経過後、t2幅のパ
ルスを出力する()。信号は、返信パルス発生回路
68のトリガ信号となる。かかる構成により、信号RR
1を受信したときのみ、返信信号RT1が生成される。
また、信号は、受信信号RR2のためのゲート信号と
なる。ANDゲート79で、信号と帯域通過フィルタ
/AMP65からの出力とのAND信号は、警報作動信
号となる。従って、受信信号RR2の受信されたときの
み警報が鳴らされる。
【0021】以上の実施例によれば、子局4は、第3の
超音波を受信したことを選別することで、自分が危険領
域に存在することを認識することができ、この場合に警
報装置44を作動させて警報音を発する。一方、子局4
を装備した作業員が危険を認識し、避難を行って危険で
ないと判断した場合には、危険領域にいても警報音を発
する必要はなくなる。この場合には、作業員が確認用ボ
タンスイッチ45を押圧すると、受信センサ41からの
受信信号は応答回路43へ入力されなくなり、また、応
答回路43からの返答信号が送信センサ42へ入力され
なくなる。このため、受信センサ41が第1の超音波を
受信しても、送信センサ42から第2の超音波が送信さ
れることはない。従って、親局3において第2の超音波
が受信されることもないので、親局3の警報装置34が
作動することはなく、親局3から第3の超音波が送信さ
れることもない。このため、子局4の応答回路43から
警報作動信号が警報装置44へ送出されることはなく、
警報が発せられることはない。
【0022】このように、子局4側自身で安全を確認し
たときには子局4が危険領域に居ても子局4及び親局3
の双方で警報が発せられないようにできるので、警報過
多になることを防止することができる。なにかの事情
で、危険領域内の子局4を装備した作業員が確認用ボタ
ンスイッチ45を操作することができない場合には、警
報が子局4及び親局3の双方で発生されるので、車両の
停止などの回避動作が直ちに行われる。
【0023】子局4を装備した作業員が確認用ボタンス
イッチ45から手を離せば、自動的に受信センサ42及
び応答回路43は元の状態に復帰するので、再び、警報
を発することが可能な状態になる。このように、子局4
に確認用ボタンスイッチ45を設けて、子局4を装備し
た作業員が手動で操作することができるものとしてお
り、言い換えれば、子局4の作業員による意思表示によ
って警報を停止しているため安全性が低下することはな
く、むしろ警報過多による注意の散漫を防止することが
できるので安全性が向上することとなる。
【0024】次に、本発明の応答回路の他の実施の形態
について説明する。図7は、子局4の応答回路43の他
の実施の形態を表す詳細ブロック図であり、第1の実施
の形態と異なる点は、親局3からの超音波が第1の超音
波か第3の超音波かの選別を行う信号選別回路80から
さらに、遅延回路81、距離測定ゲート回路82、危険
判定回路83を備えることである。信号選別回路80
は、親局3から第1の超音波を受信したときに、遅延時
間t2を経た後返信パルス発生回路68にトリガ信号を
送ると共に、遅延回路81へ信号を送る。遅延回路81
は、信号選別回路80からの信号を受けて所定時間遅延
された信号を出力し、距離測定ゲート回路82へと送
り、距離測定ゲート回路82は、遅延回路81からの信
号に基づいて、最危険距離、危険距離、注意距離等の警
報距離に対応する数種類のゲート信号を作る。
【0025】危険判定回路83は、帯域通過フィルタ/
AMP65からの信号と距離測定ゲート回路82からの
ゲート信号とのANDを取り、このAND信号を警報信
号出力回路71へと送る。警報信号出力回路71では、
AND信号が出力されたゲートから子局との距離に関す
る情報を得て、最危険距離、危険距離、注意距離等の危
険度に応じて警報音の周波数や、警報音のインターバル
を分別して警報音発生信号を出力する。
【0026】本実施の形態における親子局相互危険認識
型超音波送受信装置の送信及び受信のタイミングを図4
に基づいて説明する。まず、親局3から周波数f1でパ
ルス幅w1の第1の超音波が送信周期T毎に送信される
(送信信号:MT1)。第1の超音波は、親局3と子局
4の距離に比例した伝搬時間t1だけ遅れて子局4によ
り受信される(受信信号:RR1)。RR1の受信から
子局4は、信号の残響や干渉を避けるために信号選別回
路80で設定される遅延時間t2を経た後に周波数f2
でパルス幅w2の第2の超音波を親局3に対して返信す
る(返信信号:RT1)。第2の超音波は伝搬時間t1
だけ遅れて親局3により受信される(受信信号:MR
1)。この受信信号MR1は、距離測定ゲート回路82
で設定された危険距離に対応するゲート信号とのAND
がとられる。AND信号が出力された場合には、警報信
号出力回路59から警報作動信号が出力される。同時
に、さらに、残響や干渉を避けるために遅延回路60で
設定される遅延時間t3の後、再び周波数f1でパルス
幅w1の第3の超音波を送信する(送信信号:MT
2)。第3の超音波は、伝搬時間t1の後に子局によっ
て受信される(受信信号:RR2)。この受信信号RR
2は、距離測定ゲート回路82で設定された危険距離に
対応するゲート信号とのANDがとられる。AND信号
が出力された場合には、危険判定回路83から警報作動
信号が出力される。
【0027】以上の実施の形態によれば、子局4は、第
2の超音波の送信から第3の超音波の受信までの時間差
から自分が親局3の危険領域に存在しているかを認識す
ることができる。時間差から親局3との距離を子局4が
知ることができるため、最危険距離、危険距離、注意距
離等の危険度を子局4側で把握することが可能である。
危険領域に存在することが認識された場合に、警報作動
信号を出力する。
【0028】本実施の形態においても、子局4側が危険
を認識し、避難を行って危険でないと判断した場合に
は、危険領域にいても警報音を発する必要はなくなる。
この場合には、子局4の確認用ボタンスイッチ45を押
圧すると、前実施の形態と同様に、親局3及び子局4の
それぞれの警報装置34、44が作動することはない。
尚、以上の各実施の形態において、親局、子局それぞれ
の送信センサ及び受信センサは、別体のものを使用する
ことができるが、広帯域の送受信一体型のセンサとする
ことも勿論可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2記載の各発明によれば、子局が親局の危険領域に存
在する場合には、親局の第1警報装置及び子局の第2警
報装置のそれぞれを作動させることにより、相互に危険
を認識することができ、また、子局が危険領域に居ても
安全を確認している場合には、確認用スイッチを操作し
て子局の第2送信センサからの第2の超音波の送信を停
止することにより、第1警報装置及び第2警報装置の作
動を停止させることができるので、警報過多になること
を防止できる。
【0030】子局側の手動操作によって、第1警報装置
及び第2警報装置の作動を停止させるので、安全性が低
下することはなく、むしろ警報過多による注意の散漫を
防止することができ、安全性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態に係る親子局相互危険認
識型超音波送受信装置の全体ブロック図である。
【図2】本発明の親局の制御回路の詳細ブロック図であ
る。
【図3】本発明の子局の応答回路の詳細ブロック図であ
る。
【図4】本発明の親子局相互危険認識型超音波送受信装
置の送信及び受信のタイミングチャートである。
【図5】子局の信号選別回路の回路例である。
【図6】図5の信号選別回路の動作と親局と子局の送
信、受信のタイミング関係を示すタイミングチャートで
ある。
【図7】第2の実施の形態の子局の応答回路の詳細ブロ
ック図である。
【符号の説明】
3 親局 4 子局 31 送信センサ(第1送信センサ) 32 受信センサ(第1受信センサ) 33 制御回路 41 受信センサ(第2受信センサ) 42 送信センサ(第2送信センサ) 43 応答回路 45 確認用ボタンスイッチ(確認用スイッチ) 70,80 選別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒瀬 衛 東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 浅井 秀明 東京都千代田区富士見2丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の超音波を危険領域をカバーするよ
    うに送信する第1送信センサと、第1の超音波の周波数
    と異なる周波数の第2の超音波を受信する第1受信セン
    サと、第1送信センサと第1受信センサの制御を行う制
    御回路と、制御回路に接続された第1警報装置とを備え
    た親局と、親局から送信された第1の超音波を受信する
    ための第2受信センサと、前記第2の超音波を送信する
    第2送信センサと、第2受信センサと第2送信センサの
    制御を行い第1の超音波を受信したときに第2送信セン
    サに第2の超音波を送信させる応答回路と、応答回路に
    接続された第2警報装置とを備えた子局と、からなり、
    親局の制御回路は第1の超音波の送信から第2の超音波
    の受信までの時間差から子局が前記危険領域に存在する
    かどうかを判別し、親局は子局が前記危険領域に存在す
    ると判別した場合に第1警報装置を作動させると共に第
    3の超音波を送信し、子局の応答回路は第1の超音波と
    第3の超音波の選別を行い、子局は第3の超音波を受信
    したと判別した場合に前記危険領域に存在することを認
    識して第2警報装置を作動させるよう構成された親子局
    相互危険認識型超音波送受信装置であって、 子局は、さらに手動操作可能な確認用スイッチを備えて
    おり、該確認用スイッチが作動しているときには、前記
    第2送信センサからの第2の超音波の送信を停止する、
    ことを特徴とする親子局相互危険認識型超音波送受信装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の超音波を危険領域をカバーするよ
    うに送信する第1送信センサと、第1の超音波の周波数
    と異なる周波数の第2の超音波を受信する第1受信セン
    サと、第1送信センサと第1受信センサの制御を行う制
    御回路と、制御回路に接続された第1警報装置とを備え
    た親局と、親局から送信された第1の超音波を受信する
    ための第2受信センサと、前記第2の超音波を送信する
    第2送信センサと、第2受信センサと第2送信センサの
    制御を行い第1の超音波を受信したときに第2送信セン
    サに第2の超音波を送信させる応答回路と、応答回路に
    接続された第2警報装置とを備えた子局と、からなり、
    親局の制御回路は第1の超音波の送信と第2の超音波の
    受信の時間差から子局が前記危険領域に存在するかどう
    かを判別し、親局は子局が前記危険領域に存在すると認
    識した場合に第1警報装置を作動させると共に第3の超
    音波を送信し、子局の応答回路は第1の超音波と第3の
    超音波の選別を行い、第2の超音波の送信から第3の超
    音波の受信までの時間差から親局の危険領域に存在する
    かどうかを判別し、子局は親局の危険領域に存在すると
    判別した場合に第2警報装置を作動させるよう構成され
    た親子局相互危険認識型超音波送受信装置において、 子局は、さらに手動操作可能な確認用スイッチを備えて
    おり、該確認用スイッチが作動しているときには、前記
    第2送信センサからの第2の超音波の送信を停止する、
    ことを特徴とする親子局相互危険認識型超音波送受信装
    置。
JP18520197A 1997-07-10 1997-07-10 親子局相互危険認識型超音波送受信装置 Withdrawn JPH1130664A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007257170A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Tanizawa Seisakusho Ltd 警報装備
JP2011163835A (ja) * 2010-02-06 2011-08-25 Shimizu Corp 建設機械と作業員との接触事故防止システム

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