JPH11305338A - 反射型スクリーン - Google Patents

反射型スクリーン

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JPH11305338A
JPH11305338A JP10113155A JP11315598A JPH11305338A JP H11305338 A JPH11305338 A JP H11305338A JP 10113155 A JP10113155 A JP 10113155A JP 11315598 A JP11315598 A JP 11315598A JP H11305338 A JPH11305338 A JP H11305338A
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screen
photocatalyst
reflection type
spherical body
adhesive
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JP10113155A
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Kaoru Shimizu
薫 志水
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カビや細菌の繁殖を防止し、空気中またはス
クリーンに付着したタバコの臭いやその他の汚染物質を
分解する反射型スクリーンを得る。 【解決手段】 スクリーン基材1C表面に接着剤層2を
介し反射層5と,球状体3aと,光吸収材4aと,接着
剤4bと備えた反射型スクリーンにおいて、前記球状体
3a、光吸収材4a、接着剤4bの内少なくとも一つに
光触媒10を配設したことを特徴とする反射型スクリー
ン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクリーン基材表面
に多数の透明な球状体を配列した反射型スクリーンに関
し、詳しくはCRT(陰極線管)または液晶パネル等に
より構成された2体型プロジェクター用の反射型スクリ
ーン等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型スクリーンは、ガラス繊維
や合成繊維等の織布シート、または前記織布シートに塩
化ビニール等の樹脂を含浸させた含浸シート、または塩
化ビニール等の合成樹脂シート、またはアルミニウム等
の金属シート等のスクリーン基材表面に、雲母粉等のパ
ール顔料を用いたパール塗料やパールインキ、アルミニ
ウム等の金属粉を用いた銀色塗料インキ等を塗布して形
成した光反射層、あるいはスクリーン基材の表面に光を
効果的に反射させるために、多数の微少の透明ビーズを
配列して接着剤により固着させた球状体層による光反射
層が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の反射型スク
リーンにおいては、暗室での使用が前提であり、会議等
の、筆記するのに必要な最低限の弱照明下においてはコ
ントラストが低下するという課題を有していた。
【0004】また、スクリーン表面に飲物、食べ物、手
脂、汗等の有機物、またはたばこの臭い等が付着した場
合、汚れは拭き取っても完全に拭いきれず、跡形や臭い
が残る場合があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、弱照
明下においても実用に堪えうるコントラストを得、ま
た、黴び等細菌の繁殖を防止する、またはスクリーンの
表裏面に付着した有機物等の汚染物質を分解する反射型
スクリーンを提供することを目的とする。
【0006】さらに、反射型スクリーンに備えた光触媒
により部屋内の空気中の汚染物質を分解することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明にかかる反射型スクリーンは、 (1)スクリーン基材表面に球状体を配列した反射型ス
クリーンにおいて、前記球状体の表面に光触媒を備えた
構成とした。 (2)スクリーン基材表面に反射層と,球状体と,光吸
収材と,接着剤と備えた反射型スクリーンにおいて、前
記球状体、光吸収材、接着剤の内少なくとも一つに光触
媒を配設した構成とした。 (3)スクリーン基材の内部,またはスクリーン基材の
裏面の内いずれか一方に光触媒を備えた構成とした。 (4)光触媒を酸化チタン粒子とし、光不活性物質で酸
化チタン粒子表面を覆う構成、または光不活性物質から
なる多孔質壁で酸化チタン粒子表面を覆う構成、または
セラミックスのアパタイトで酸化チタン粒子表面を覆う
構成の内、いずれか一つとした。
【0008】本発明の上記構成において、球状体や光吸
収材の表面に光触媒を固着する接着剤(バインダ)とし
ては、アクリル系樹脂部材(例えばアクリルメラミン樹
脂)やアルキッドメラミン樹脂部材、または酢酸ビニー
ル系、またはフッ素樹脂系、またはシリコン樹脂系、ま
たはエポキシ樹脂系または、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、またはポリアミド樹脂、またはUV樹脂(紫外
線硬化樹脂)等の有機バインダ、ポバール(ポリビニー
ルアルコール/PVA)等の水溶性樹脂部材、塩化ビニ
ール等任意の部材の内いずれか一つとした。光触媒を混
合した接着剤を球状体または光吸収材の表面に塗布する
膜厚は0.1μm〜数μm程度とした。
【0009】光触媒としても任意の部材を用いてよい。
例えば、二酸化チタン、または二酸化チタンと活性炭と
の混合物等からなる光触媒の微粉末粒子を用いた。光触
媒の微粉末粒子は0.001μm〜数μmの外形を有す
る。また、接着剤に含ませる割合は数重量%〜数十重量
%程度とすればよい。光触媒の粉末粒子、または光触媒
を含んだ接着剤等の薄膜を対象物表面に配設することに
より、表面の汚れを防いだり表面の菌を殺したり付着し
た臭いを取る。即ち、太陽や蛍光灯など300nm〜4
00nmの近紫外線を受けた光触媒は活性化して有機物
(アセトアルデヒドやアンモニア等)、窒素酸化物、塩
素化合物等を酸化し分解する。
【0010】なお、二酸化チタンはアナターゼ型のもの
が好ましいが、銅、銀、白金、その他の金属でメタライ
ズされたルチル型二酸化チタンとしてもよい。また、W
O↓2,Cds,SrTiO↓2,MoS↓2のような
半導体で光触媒を形成するようにしてもよい。
【0011】光触媒を光吸収材や球状体の表面に配設す
る手段の一つとして、前述のごとく光触媒粒子を接着剤
などの液状体に混合(混入)し塗布することの他に、光
触媒をアナターゼ結晶形の酸化チタン粒子とし、該酸化
チタン粒子を水および/または有機溶媒に懸濁させたも
の、あるいはスラリーとしたものを塗布する構成として
もよい。前記有機溶媒としてはプロパノール、アルコー
ル、エステル、エーテル、アミン、炭化水素、またはそ
れらの混合物、または水に塩酸や硝酸などを加えた部材
等とした。チタニアゾル液にシランカップリング剤、チ
タンカップリング剤を加えたり、溶媒に界面活性剤を加
えること等は任意に実施してよい。
【0012】光触媒を混合する他の液状体としては、ウ
レタン系樹脂、シロキサン樹脂、天然ゴム、ブチルゴ
ム、フェノール樹脂、ABS樹脂、PS樹脂、スチレン
系樹脂、無機ガラス(釉薬)等の内いずれか一つとして
よい。
【0013】なお、光触媒を混合する液状体は近紫外線
を受光するため透光性を有していることが望ましい。た
だし、光触媒が水またはアニリン等を含浸している場合
はこの限りでない。
【0014】光触媒を対象物の表面に配設する手段とし
て前記塗布方法の他に、チタニアゾルへディップする方
法、またはスパッタ、蒸着、CVD、PVD、電着等に
より皮膜状の光触媒層を構成する等、任意の手段を用い
てよいことは言うまでもない。
【0015】さらに、光触媒に水または有機溶剤(アニ
リン等)を含浸させてもよいことも同様である。水また
は有機溶剤を含浸した光触媒を無機、有機の任意のバイ
ンダ、ビヒクル、塗料、接着剤等の液状体に混合し、対
象部材の表面に塗布するようにしてもよい。液状体の加
熱、乾燥過程で水または有機溶剤が蒸発し、光触媒の保
持膜に気孔を形成し、光触媒に近紫外線を直接照射可能
にする。
【0016】さらに、光不活性物質で酸化チタン粒子表
面を覆う構成、または光不活性物質からなる多孔質壁で
二酸化チタン粒子の表面を覆う構成、またはセラミック
スのアパタイトで二酸化チタン粒子の表面を1μm厚さ
程度に覆う構成等、いずれか一つの構成としてよい。前
記光不活性物質としては、シリコン、アルミニウム、ジ
ルコニウム、カルシウム、バリウム、スチロンチウム、
マグネシウム、亜鉛、ニオブ等の内、いずれか一つまた
はその組み合わせとした。光不活性物質、光不活性物質
からなる多孔質壁、アパタイト等で二酸化チタンの表面
を被覆することにより、光触媒の担体(保持部材)たと
えば紙、樹脂、繊維等の劣化を軽減できる。
【0017】スクリーン基材はPET樹脂、PMMA樹
脂、ポリ塩化ビニール樹脂等のシート上部材、またはア
ルミニウムシート、またはガラス繊維、合成樹脂等の織
布シートとした。厚さ寸法は数百μm〜1mm程度とし
た。
【0018】球状体(図1における符号3、図2におけ
る符号3a等)は透明なガラスまたはプラスチック製の
ビーズからなり、50μm〜70μm程度の外径とし
た。樹脂ビーズはPP樹脂、PMMA樹脂、ABS樹
脂、PS樹脂等とした。勿論、前記ビーズ以外に透明な
フリット粒子、バルーン(中空体)等として良い。
【0019】光吸収材は黒色等の暗色系に着色した球状
体、フリット粒子、バルーン等とし、10μm〜20μ
m程度の外径とした。
【0020】上記球状体、光吸収材をスクリーン基材に
接着する接着剤としては不飽和ポリエステル樹脂、シリ
コン樹脂、ニトリルゴム系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等から選択したいずれ
か一つとした。スクリーン基材への接着剤塗布厚さは数
μm〜数十μm程度とした。
【0021】上記構成によりスクリーン基材、球状体、
光吸収材または接着剤の内少なくとも一つに備えた光触
媒は、カビや細菌の繁殖を防止し、空気中または反射型
スクリーンの表裏面に付着した汚染物質を分解する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明における第1の発明は、ス
クリーン基材表面に球状体を配列した反射型スクリーン
において、前記球状体の表面または内部に光触媒を備え
たことを特徴とする反射型スクリーンとしたもので、ス
クリーン表面に付着した細菌の繁殖を防止し、近紫外線
により活性化して汚染物質たとえば有機物(アセトアル
デヒドやアンモニア等)等を酸化し分解するという作用
を有する。
【0023】さらに、第2の発明は、スクリーン基材表
面に反射層と球状体とを備えた反射型スクリーンにおい
て、前記球状体の表面に光触媒を備えたことを特徴とす
る反射型スクリーンとしたもので、反射層により映像反
射光の利得の増大とスクリーン輝度の上昇、スクリーン
視野角の拡大が図れる。光触媒はスクリーン表面に付着
した細菌の繁殖を防止し、近紫外線により活性化して汚
染物質を分解する。
【0024】さらに、第3の発明は、スクリーン基材表
面に球状体と,光吸収材と,接着剤と備えた反射型スク
リーンにおいて、前記球状体、光吸収材、接着剤の内少
なくとも一つに光触媒を配設したことを特徴とする反射
型スクリーンとしたもので、反射層により映像反射光の
利得の増大とスクリーン輝度の上昇、スクリーン視野角
の拡大が図れる。光触媒はスクリーン表面に付着した細
菌の繁殖を防止し、近紫外線により活性化して汚染物質
を分解する。
【0025】さらに、第4の発明は、スクリーン基材表
面に反射層と,球状体と,光吸収材と,接着剤と備えた
反射型スクリーンにおいて、前記球状体、光吸収材、接
着剤の内少なくとも一つに光触媒を配設したことを特徴
とする反射型スクリーンとしたもので、反射層により映
像反射光の利得の増大とスクリーン輝度の上昇、スクリ
ーン視野角の拡大が図れる。光触媒はスクリーン表面に
付着した細菌の繁殖を防止し、近紫外線により活性化し
て汚染物質を分解する。
【0026】さらに、第5の発明は、スクリーン基材の
内部,またはスクリーン基材の裏面の内いずれか一方に
光触媒を備えたことを特徴とする前記第1〜4の発明の
いずれか一項に記載の反射型スクリーンとしたもので、
受光によりスクリーンの裏面に付着した汚染物質を分解
する。
【0027】さらに、第6の発明は、スクリーン基材表
面に球状体を配列した反射型スクリーンにおいて、前記
球状体の表面に光触媒を備え、さらに、前記スクリーン
基材の内部に光反射部材を混入させたことを特徴とする
反射型スクリーンとしたもので、反射層の形成工程を不
要としコストを低減できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例における反射型スクリ
ーンについて図1〜図6に基づいて説明する。
【0029】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
ける反射型スクリーン100の概念の要部断面図であ
る。図1において、符号1はスクリーン基材、2は接着
剤(接着剤層)、3は球状体、10は光触媒(光触媒
層)、30は球状体層を示す。
【0030】図1に示す反射型スクリーン100は、ス
クリーン基材1表面に接着剤層2を介して球状体3をほ
ぼ均一の一層状に配列してなる。そして、前記球状体3
の表面に光触媒10を備えた構成とした。なお、必要に
応じ接着剤層2内に光触媒粒子を数重量%〜数十重量%
程度混合した。(図示せず。)スクリーン基材はポリエ
チレンテレフタレートフィルム、透明な球状体は粒径6
0μm程度のガラスビーズ、接着剤層2は不飽和ポリエ
ステル樹脂またはシリコン樹脂、光触媒10は数nm〜
数百nm粒度の二酸化チタン粒子とした。
【0031】前記光触媒を球状体の表面に配設する方法
として、例えば、まず球状体の表面にシリカゾルをスプ
レーして乾燥、加熱させる。その後、チタニアゾル状の
商品名「TOゾル」(株式会社田中転写)、または商品
名「STS−01」(石原産業株式会社)を用いて球状
体にスプレー塗布し、乾燥させる。続いて、150℃程
度に加熱して光触媒粒子を球状体の表面に固定した。
【0032】なお、光触媒を球状体の表面に配設するタ
イミングは球状体単体の状態で実施してもよいし、スク
リーン基材上に球状体を接着したの後、スプレー塗布す
るなど任意の方法としてよいことは言うまでもない。ま
た、前記球状体に代え透明なバルーンを用いてもよい。
【0033】上記構成により本発明の反射型スクリーン
は、近紫外線を受けて活性化し、スクリーン表面に付着
した細菌の繁殖を防止し、汚染物質たとえば有機物(ア
セトアルデヒドやアンモニア等)等を酸化し分解する。
【0034】(実施例2)図2は本発明の一実施例にお
ける反射型スクリーン200の概念の要部断面図を示
す。図3は図2の反射型スクリーン上に搭載する球状体
の斜視図であって、表面に光触媒粒子を備えてなる。図
2、図3において、符号1Aはスクリーン基材、3Aは
球状体、10は光触媒、15は光触媒層、31は球状体
層を示す。光触媒や基材、光触媒を混合する接着剤(バ
インダ)等の構成は実施例1と同様とした。説明を略
す。
【0035】図2に示す反射型スクリーン200は、ス
クリーン基材1表面に球状体3Aを配列してなる。ま
た、前記球状体3Aの表面に光触媒10を備えた構成と
した。さらに、スクリーン基材1Aの裏面に光触媒層1
5を0.01μm〜0.1μmの厚さにスパッタ、また
は蒸着した。勿論、光触媒15の付与手段として前記ス
パッタや蒸着に代え、接着剤に光触媒粒子を混合して
0.1μm〜数μmの厚さに塗布する構成としてもよ
い。または、スクリーン基材1A内に光触媒粒子を数十
重量%程度混入する構成としてもよい。
【0036】スクリーン基材1Aの表面に球状体3Aを
配設する手段として、例えば、前記実施例1で述べたチ
タニアゾルに球状体をディップし、すくい上げた球状体
をスクリーン基材上に均一に一層程度配置し、150℃
程度で乾燥、固定させた。なお、チタニアゾルを構成す
る液状体にアクリル樹脂やエポキシ樹脂部材を混入させ
ることにより図1における接着剤層2を不要にする。
【0037】上記構成により本発明の反射型スクリーン
は、近紫外線により活性化してスクリーン表裏面に付着
した細菌の繁殖を防止し、汚染物質たとえば有機物(ア
セトアルデヒドやアンモニア等)等を酸化し分解する。
【0038】(実施例3)図4は本発明の一実施例にお
ける反射型スクリーン300の概念の要部断面図であ
る。図4において、符号1Bはスクリーン基材、2は接
着剤(接着剤層)、3aは表面に光触媒10を備えた球
状体、4aは光吸収材、4bは接着剤、32は球状体層
を示す。
【0039】基本的な構成は実施例1と同様で、光吸収
材4aを球状体3a近傍に付加した点が異なる。光吸収
材4aは粒径15μmの黒色に着色された球状ウレタン
ビーズとした。該光吸収材4aは外乱光を吸収し、観察
者側に反射せず、外乱光による映像の不明瞭化やコント
ラスト低下を防止し、投影された映像の暗部を強調でき
る作用を有する。
【0040】透明な球状体を固着保持する接着剤層2は
不飽和ポリエステル樹脂またはシリコン樹脂、光吸収材
4aを固着保持するための接着剤4bも不飽和ポリエス
テル樹脂またはシリコン樹脂とした。
【0041】光触媒は球状体3aのみならず光吸収材4
aにも塗布した構成とし、さらに、接着剤4bにも混合
する構成とした。なお、光触媒、スクリーン基材、光触
媒を混合する接着剤(バインダ)等の構成は実施例1と
同様とした。
【0042】上記構成により本発明の反射型スクリーン
は、近紫外線により活性化してスクリーン表面に付着し
た細菌の繁殖を防止し、汚染物質たとえば有機物(アセ
トアルデヒドやアンモニア等)等を酸化し分解する。ま
た、コントラスト低下を防止し、投影された映像の暗部
を強調する。
【0043】(実施例4)図5は本発明の一実施例にお
ける反射型スクリーン400の概念の要部断面図であ
る。図5において、符号1Cはスクリーン基材、5は光
反射層、33は球状体層を示す。
【0044】基本的な構成は実施例4と同様で、光反射
層5を球状体3aの下面側に配置した点が異なる。前記
光反射層5は不透明な隠蔽性と反射性のある白色等の明
色系の色調に着色された合成樹脂皮膜、または金属薄
膜、またはアルミニウム粉を混入して銀着色した合成樹
脂塗膜、銀インキ塗膜等で構成した。膜厚は数μm程度
とした。
【0045】前記光反射層5は接着剤2側に進行しよう
とする映像入射光をスクリーン前方に反射し、映像反射
光の利得の増大と、スクリーン輝度の上昇およびスクリ
ーン視野角の増大化を図れる。
【0046】(実施例5)図6は本発明の一実施例にお
ける反射型スクリーン500の概念の要部断面図であ
る。図6において、符号1Dはスクリーン基材、20は
光反射部材、34は球状体層を示す。
【0047】基本的な構成は実施例2と同様で、光反射
部材20をスクリーン基材内に数十重量%程度混合した
点が異なる。光反射部材20はアルミニウム粒子、フレ
ーク状のアルミニウム、銀粉(銀粒子)等とした。上記
構成により反射層形成行程を不要にしコストダウンを図
れる。
【0048】なお、上記各実施例において、光触媒は球
状体の表面に配設するだけでなく、球状体の内部に数重
量%〜数十重量%程度混合するようにしてよいことは言
うまでもない。
【0049】
【発明の効果】本発明による反射型スクリーンによれ
ば、コントラスト低下を防止し、映像反射光の利得の増
大と、スクリーン輝度の上昇およびスクリーン視野角の
増大化を図れる。また、光触媒は近紫外線受光によりカ
ビや細菌の繁殖を防止し、空気中またはスクリーンの表
面に付着した汚染物質を分解する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における反射型スクリーンの
概念の要部断面図
【図2】本発明の一実施例における反射型スクリーンの
概念の要部断面図
【図3】図2の反射型スクリーンに搭載する球状体の斜
視図
【図4】本発明の一実施例における反射型スクリーンの
概念の要部断面図
【図5】本発明の一実施例における反射型スクリーンの
概念の要部断面図
【図6】本発明の一実施例における反射型スクリーンの
概念の要部断面図
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D スクリーン基材 2、4b 接着剤(接着剤層) 3、3A 球状体 4a 光吸収材 5 反射層 10 光触媒 30、31、32、33、34 球状体層 100、200、300、400、500 反射型スク
リーン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン基材表面に球状体を配列した
    反射型スクリーンにおいて、前記球状体に光触媒を備え
    たことを特徴とする反射型スクリーン。
  2. 【請求項2】 スクリーン基材表面に反射層と球状体と
    を備えた反射型スクリーンにおいて、前記球状体の表面
    に光触媒を備えたことを特徴とする反射型スクリーン。
  3. 【請求項3】 スクリーン基材表面に球状体と,光吸収
    材と,接着剤と備えた反射型スクリーンにおいて、前記
    球状体、光吸収材、接着剤の内少なくとも一つに光触媒
    を配設したことを特徴とする反射型スクリーン。
  4. 【請求項4】 スクリーン基材表面に反射層と,球状体
    と,光吸収材と,接着剤と備えた反射型スクリーンにお
    いて、前記球状体、光吸収材、接着剤の内少なくとも一
    つに光触媒を配設したことを特徴とする反射型スクリー
    ン。
  5. 【請求項5】 球状体を透明部材としたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載の反射型スクリー
    ン。
  6. 【請求項6】 透明部材をガラスまたは樹脂部材の内い
    ずれか一方としたことを特徴とする請求項5に記載の反
    射型スクリーン。
  7. 【請求項7】 球状体に代え透明なバルーンとしたこと
    を特徴とする請求項5記載の反射型スクリーン。
  8. 【請求項8】 スクリーン基材の内部,またはスクリー
    ン基材の裏面の内いずれか一方に光触媒を備えたことを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の反射型
    スクリーン。
  9. 【請求項9】 スクリーン基材表面に球状体を配列した
    反射型スクリーンにおいて、前記球状体の表面に光触媒
    を備え、さらに、前記スクリーン基材の内部に光反射部
    材を混入させたことを特徴とする反射型スクリーン。
  10. 【請求項10】 スクリーン基材の裏面に光触媒を備え
    たことを特徴とする請求項9記載の反射型スクリーン。
  11. 【請求項11】 光触媒を酸化チタン粒子としたことを
    特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の反射
    型スクリーン
  12. 【請求項12】 光不活性物質で酸化チタン粒子表面を
    覆う構成、または光不活性物質からなる多孔質壁で酸化
    チタン粒子表面を覆う構成、またはセラミックスのアパ
    タイトで酸化チタン粒子表面を覆う構成の内、いずれか
    一つとしたことを特徴とする請求項11記載の反射型ス
    クリーン。
JP10113155A 1998-04-23 1998-04-23 反射型スクリーン Pending JPH11305338A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334850A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Dainippon Printing Co Ltd ホワイトボード
JP2007211328A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Technical Research & Development Institute Ministry Of Defence 隣接した光学部品の接着法
CN110404529A (zh) * 2018-04-26 2019-11-05 夏普株式会社 光催化层、光催化体及光催化体的制造方法

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