JPH1130526A - ナビゲーションシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の現在位置に応じて音楽を再生する。 【解決手段】処理装置１は、出発地から目的地までのル
ート上もしくは任意の地点と当該地点におけるオーディ
オ装置６の動作の定義の登録を入力装置４を介して受け
入れ、車両が登録された地点の付近に到達したならば、
当該地点に対して定義された動作をオーディオ装置６に
指示する。オーディオ装置６は指示された動作を実行
し、地点に対して定義された動作によって指定される音
楽を再生し、スピーカ７より出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ装置の
制御機能を備えた車載用ナビゲーション装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】最近、より多様なサービスを利用者に提
供するために、車載用ナビゲーション装置にオーディオ
装置の制御機能を備えることがある。

【０００３】このようなナビゲーション装置としては、
たとえば、同じ表示装置の表示上で、ナビゲーション装
置の機能とオーディオ装置の機能の操作の案内や、操作
を受け付ける装置が知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような同
じ表示装置上に、ユーザインタフェースを統一する技術
は、単に、ナビゲーション装置とオーディオ装置の機能
を組み合わせるものにすぎず、実質的に、利用者に装置
の新たな利用方法やサービスを提供するものではなく、
利用者のドライブ環境は、ナビゲーション装置とオーデ
ィオ装置を独立して備えた場合に比べ、さほど向上する
わけではない。

【０００５】そこで、本発明は、オーディオ装置の制御
機能を備えた車載用ナビゲーション装置において、より
充実したドライブ環境を実現することを可能とするサー
ビスを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明は、オーディオ装置と、現在位置を算出する現在
位置算出手段を備えたナビゲーション装置を有するナビ
ゲーションシステムであって、地点と、当該地点に対応
づけられた前記オーディオ装置の動作とを登録する記憶
手段と、前記現在位置算出手段が算出した現在位置が、
前記記憶手段に登録された地点もしくは地点付近に到達
した場合に、当該地点に対応づけられて前記記憶手段に
登録されているオーディオ装置の動作を、前記オーディ
オ装置に実行させる処理手段とを有することを特徴とす
るナビゲーションシステムを提供する。

【０００７】本発明に係るナビゲーション装置によれ
ば、ドライブの進行に同期したオーディオ装置の自動制
御を実現することができる。たとえば、任意の地点で特
定の音楽を自動的に再生させたりすることができる。こ
のような、ドライブの進行に応じたオーディオ装置の自
動制御は、ドライブを演出し、快適なドライブ環境を実
現する他、登録した地点への接近などを利用者に通知す
ることができるなど、ドライブ環境を充実化する効果を
もたらす。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車載用ナビゲ
ーション装置の一実施形態を説明する。

【０００９】図１に、本実施形態に係るナビゲーション
装置の構成を示す。

【００１０】図中、１はマイクロプロセッサやメモリか
ら構成される処理装置、２は表示装置、３は地図データ
が記憶されたCD-ROMなどの記憶媒体のアクセスを担うド
ライブ装置、４は利用者の指示の入力を受け付ける入力
装置、５は車速センサや方位センサやＧＰＳ受信機など
から構成されるセンサ装置である。また、６はオーディ
オ装置、７はスピーカである。

【００１１】また、オーディオ装置６において、８はオ
ーディオ制御装置、９は複数のオーディオＣＤ−ＲＯＭ
を収容し指示に応じて任意のオーディオＣＤ−ＲＯＭを
再生するCDチェンジャ装置、１０はラジオチューナーで
ある。また、１１はその他のテープやMDなどのオーディ
オ記憶媒体の再生を行うオーディオプレイヤーを表して
いる。

【００１２】さて、このような構成において、処理装置
１は、センサ装置５の方位センサから入力する車両の進
行方位や車速センサから入力する車速やＧＰＳ受信機か
ら入力する測定現在位置などに基づいて車両の現在位置
を算出したり、入力装置５を介して利用者より入力され
た目的地と、入力装置５を介して利用者より入力された
もしくはセンサ装置５からの入力より算出した出発地
と、ドライブ装置３を制御して読み出した地図データに
基づいて、出発地から目的地までの推奨経路の算出など
を行う。推奨経路の算出は、ルート探索とも呼ばれる
が、これは、たとえば、現在位置から目的地までにとり
える経路の内、最もコストが低い経路を推奨経路として
選択する最小コスト法などにより行う。この場合、コス
トは、経路中の各道路の距離を道路の種別（たとえば、
一般道路や高速道路）で重みづけしたものなどを用いる
ことができる。

【００１３】また、処理装置１は、算出した現在位置
や、車両の進行方位や、入力装置５を介して利用者より
指定された内容に基づき、ドライブ装置３を制御し地図
データを読み出し、当該地図データの表す地図を表示装
置２に表示する。地図の表示は、たとえば、算出した現
在位置周辺の領域の地図を所定の縮尺で表示したり、利
用者より指定された地区の地図を所定のもしくは指定さ
れた縮尺で表示したり、現在位置から目的地までの推奨
経路を含む範囲の領域の地図を適当な縮尺で表示するこ
とにより行う。また、この際、地図上に車両の現在位置
と進行方位を表すマークを地図に重畳して表示したりす
る。

【００１４】以下、本実施形態においてナビゲーション
装置が行うオーディオ装置の制御処理の詳細について説
明する。

【００１５】図２に、この処理の処理手順を示す。

【００１６】図示するように、処理装置１は、まず、入
力装置５を介して利用者より入力された目的地の設定
と、入力装置５を介して利用者より入力されたもしくは
センサ装置５からの入力より決定した出発地とを設定す
る（ステップ２１）。そして、ドライブ装置３を制御し
て読み出した地図データに基づいて、出発地から目的地
までのルート探索を実施し、推奨経路を算出する（ステ
ップ２２）。

【００１７】そして、出発地から目的地までの推奨経路
を図３に示すように表示装置２に推奨経路を含む地図と
共に表示し、推奨経路上の通過点もしくは任意の地点に
おける、オーディオ装置６の動作の指定の登録を、登録
の終了が指示されるまで（ステップ２４）、入力装置４
を介して受け付ける（ステップ２３）。動作の指定は、
図３に示すように、どの地点で、どの媒体のどの音楽を
再生するかを定義することにより行う。このように定義
された内容は、図４に示すようなテーブルとして処理装
置１が記憶する。図４では、車両がA地点付近に達した
らCDチェンジャ装置９に収容されているdisk1というCD-
ROMのリピートモード（再生を繰り返し行うモード）の
再生を開始し、車両がB地点付近に達したらCDチェンジ
ャ装置９に収容されているdisk3というCD-ROMのリピー
トモードの再生を開始し、車両がC地点付近に達したらC
Dチェンジャ装置９に収容されているdisk4というCD-ROM
の3曲目のトラック（曲）のシングルモード（一度だけ
再生するモード）の再生を開始し、車両がＤ地点付近に
達したらCDチェンジャ装置９に収容されているdisk２と
いうCD-ROMのリピートモードの再生を開始することが定
義されている。もちろん、この他にも、ラジオチューナ
ー10の動作（どのチャンネルを再生するか）や、他のオ
ーディオプレイヤー１１の動作を、地点に対応づけて指
定することも可能である。

【００１８】なお、このように地点とオーディオ装置６
の動作の指定は、表示装置２にオーディオ装置の動作の
選択肢を表示装置２に表示し、これと表示装置２に表示
した地図上で地点を対応づける利用者の操作によって受
け付けるようにするのがよい。

【００１９】さて、入力装置４を、介してオーディオ装
置６の動作の指定の登録の終了が指示されたならば（ス
テップ２４）、次にデモモードにて登録されたオーディ
オ装置６の動作の内容を実行する（ステップ２５）。す
なわち、表示装置２に表示した推奨経路を含む地図上
で、車両を表すマークの表示を推奨経路に沿って適当な
スピードで進めながら、図４のテーブルに定義された地
点付近にマークが到達するたびに、当該地点に対応して
図４のテーブルに定義された動作を、オーディオ装置６
のオーディオ制御装置８に指示する。オーディオ制御装
置８は、指示された動作内容に従って、CDチェンジャ装
置９ラジオチューナー10、オーディオプレイヤー１１を
制御し、テーブルに規定された動作を開始させ、スピー
カー７より開始させた動作による音楽を出力する。な
お、この場合、それ以前に行われていたCDチェンジャ装
置９ラジオチューナー10、オーディオプレイヤー１１の
動作は停止させる。

【００２０】このようなデモモードの実行が終了したな
らば、処理装置１は表示装置２に、図４のテーブルに登
録されている登録内容の変更があるかの問い合わせを表
示し（ステップ２６）、変更がある場合にはステップ２
３の処理に戻り、変更を受け付ける。一方、変更がない
場合には、利用者の出発地から目的地までの走行が開始
されると（ステップ２７）、以下の動作を行う。すなわ
ち、上述したように算出した現在位置が図４のテーブル
に登録されている、いずれかの地点付近に到達したかを
判定し（ステップ２８）、到達したならば、当該地点に
対応して図４のテーブルに定義された動作を、オーディ
オ装置６のオーディオ制御装置８に指示する。オーディ
オ制御装置８は、指示された動作内容に従って、CDチェ
ンジャ装置９ラジオチューナー10、オーディオプレイヤ
ー１１を制御し、テーブルに規定された動作を実行させ
せ、スピーカー７より開始させた動作による音楽を出力
する（ステップ２９）。また、それ以前に行われていた
CDチェンジャ装置９ラジオチューナー10、オーディオプ
レイヤー１１の動作は停止させる。

【００２１】ここで、以上の処理では、図４のテーブル
に登録された地点付近に到達した場合に、当該地点に対
して定義されたオーディオ装置６の動作を実行したが、
付近とは、たとえば、登録された地点から１Km以内を指
す。また、このように、登録された付近においてオーデ
ィオ装置６の動作を実行するようにしたのは、利用者が
必ずしも自身が登録した地点を通過するとは限らないこ
とや、現在位置算出の精度や、推奨経路上以外の任意の
地点の登録も可能とすることなどを考慮したものであ
る。しかし、このような事情がない場合には、登録した
地点に到達した際に、その地点に対して定義したオーデ
ィオ装置の動作を実行するようにしてもよい。

【００２２】以上説明してきたように、本実施形態は、
利用者によって定義されたプログラムに従った、ドライ
ブの進行に同期した音楽の再生を実現することができ
る。このようなドライブの進行に応じた音楽の再生は、
ドライブを演出し、快適なドライブ環境を実現する効果
をもたらす他、登録した地点への接近などを利用者に通
知する効果も合わせ持つ。

【００２３】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、オーデ
ィオ装置の制御機能を備えた車載用ナビゲーション装置
において、より充実したドライブ環境を実現することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図２】ナビゲーション装置の行う処理を示したフロー
チャートである。

【図３】オーディオ装置の動作の指定の登録のようすを
示した図である。

【図４】登録されたオーディオ装置の動作を記述したテ
ーブルを示す図である。

【符号の説明】

１ 処理装置 ２ 表示装置 ３ ドライブ装置 ４ 入力装置 ５ センサ装置 ６ オーディオ装置 ７ スピーカ ８ オーディオ制御装置 ９ CDチェンジャ装置 １０ ラジオチューナー １１ その他のオーディオプレイヤー

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】オーディオ装置と、現在位置を算出する現
   在位置算出手段を備えたナビゲーション装置を有するナ
   ビゲーションシステムであって、 地点と、当該地点に対応づけられた前記オーディオ装置
   の動作とを登録する記憶手段と、 前記現在位置算出手段が算出した現在位置が、前記記憶
   手段に登録された地点もしくは地点付近に到達した場合
   に、当該地点に対応づけられて前記記憶手段に登録され
   ているオーディオ装置の動作を、前記オーディオ装置に
   実行させる処理手段とを有することを特徴とするナビゲ
   ーションシステム。
2. 【請求項２】請求項１記載のナビゲーションシステムで
   あって、 設定された出発地から目的地までの経路を算出する経路
   算出手段と、 経路算出手段が算出した経路上の地点と、当該地点に対
   応づけられた前記オーディオ装置の動作との登録を受け
   付け、前記記憶手段に登録する登録受け付け手段とを有
   することを特徴とするナビゲーションシステム。
3. 【請求項３】請求項１または２記載のナビゲーションシ
   ステムであって、 前記オーディオ装置は、収容した１または複数のオーデ
   ィオCD-ROMからオーディオCD-ROMの各トラックに記憶さ
   れた音楽を再生するＣＤ再生装置であって、前記記憶手
   段に登録されるオーディオ装置の動作は、特定のオーデ
   ィオＣＤ−ＲＯＭまたは特定のトラックからの音楽の再
   生であることを特徴とするナビゲーションシステム。