JPH11304344A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH11304344A
JPH11304344A JP11752098A JP11752098A JPH11304344A JP H11304344 A JPH11304344 A JP H11304344A JP 11752098 A JP11752098 A JP 11752098A JP 11752098 A JP11752098 A JP 11752098A JP H11304344 A JPH11304344 A JP H11304344A
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cooling
defrosting
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稔 天明
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリクール運転により冷蔵室温度領域が予め
設定された温度範囲外となることを防止しつつ、プリク
ール状態を確実に達成する。 【解決手段】 圧縮機46に対して冷蔵用蒸発器50お
よび冷凍用蒸発器52が直列に接続されると共に当該冷
蔵用蒸発器50への冷媒の流入をバイパスして当該冷凍
用蒸発器52にのみ冷媒を流入させるバイパス路101
を有する冷凍サイクルにより、庫内の冷蔵室温度領域お
よび冷凍室温度領域のいずれかをそれぞれに設定された
温度範囲内となるように冷却する冷蔵庫において、前記
冷凍用蒸発器52の除霜に当たり行なわれるプリクール
運転中に、冷蔵室温度領域を冷却させる工程を具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の冷蔵庫の大容量化に伴い、冷凍室
と冷蔵室とを別個の蒸発器を用いて冷却する方式のもの
が出現している。すなわち、冷媒回路中で冷凍用蒸発器
と冷蔵用蒸発器とを直列に接続し、冷蔵用蒸発器の絞り
開度を小さくするなどして冷凍サイクルを構成すると共
に、冷凍室および冷蔵室のそれぞれに冷却ファン(送風
機)を持ち、冷凍室および冷蔵室をそれぞれに設定され
た温度範囲内となるように冷却するのである。
【0003】ところで、このような冷蔵庫においても、
冷凍室の冷凍用蒸発器には、冷却中に、庫内の食品・氷
より昇華した水分、扉の開閉等により庫内に侵入した空
気中の水分が着き(着霜)、その熱交換性能が時間とと
もに劣化する。そのため、定期的にその着霜を溶かすた
めに冷凍用蒸発器に冷媒を流すのを停止し、冷凍用蒸発
器近傍に設置したヒータに通電することにより除霜を行
なわなければならないが、この除霜前に行なわれる冷凍
室のプリクール運転は次のように行なわれる。すなわ
ち、プリクール運転は、圧縮機、冷凍室ファンの回転数
を許容最大回転数まで増大して冷却能力を最大に増大さ
せ、冷凍室が下限温度に達するまで冷却、その後一定時
間(例えば20分)冷凍室冷却を最大冷却能力を継続し
て、冷凍室をプリクール状態にするのである。そして、
その後は、圧縮機、冷凍室ファンを駆動停止し、除霜ヒ
ータに通電して除霜を開始する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリク
ール運転およびそれに続く除霜の間、冷蔵室は無冷却状
態であるため、冷蔵庫の周囲温度が高い場合あるいは頻
繁に扉開閉された場合など所謂高負荷状態の場合には、
冷凍室が下限温度に達するまでに時間がかかってしまう
(例えば1時間30分以上)ことにより、冷蔵室が上限
温度を越えて高温度になってしまうおそれがある。ま
た、例えば、冷凍用蒸発器の除霜が必要と判断されプリ
クール運転に入る時の冷凍室の温度が上限温度に近い場
合などにおいても、冷凍室の冷却に時間がかかってしま
い、これに伴って冷蔵室の無冷却時間も長くなり(例え
ば1時間以上)、冷蔵室が高温度になるおそれがある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、プリクール運転により冷蔵室温度領
域が予め設定された温度範囲外となることを防止しつ
つ、プリクール状態を確実に達成するようにした冷蔵庫
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、圧縮機に対して冷蔵用蒸
発器および冷凍用蒸発器が直列に接続されると共に当該
冷蔵用蒸発器への冷媒の流入をバイパスして当該冷凍用
蒸発器にのみ冷媒を流入させるバイパス路を有する冷凍
サイクルにより、庫内の冷蔵室温度領域および冷凍室温
度領域のいずれかをそれぞれに設定された温度範囲内と
なるように冷却する冷蔵庫において、前記冷凍用蒸発器
の除霜に当たり行なわれるプリクール運転中に、冷蔵室
温度領域を冷却させる工程を具備する制御手段を有する
ことを要旨とする。
【0007】本発明にあっては、プリクール運転中に冷
蔵室温度領域の冷却を一部行なうことで、プリクール運
転中でも冷蔵室温度領域が予め設定された温度範囲外と
なることはない。
【0008】請求項2記載の本発明は、圧縮機に対して
冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器が直列に接続されると
共に当該冷蔵用蒸発器への冷媒の流入をバイパスして当
該冷凍用蒸発器にのみ冷媒を流入させるバイパス路を有
する冷凍サイクルにより、庫内の冷蔵室温度領域および
冷凍室温度領域のいずれかをそれぞれに設定された温度
範囲内となるように冷却する冷蔵庫において、冷蔵室温
度センサと、冷凍室温度センサと、制御手段とを備え、
この制御手段は、冷凍用蒸発器の除霜の開始に当たり、
冷凍室温度領域を前記温度範囲における冷凍室下限温度
まで冷却させた後、冷却能力を上げた状態で冷蔵室温度
領域を前記温度範囲における冷蔵室下限温度まで冷却さ
せた後に冷凍室温度領域を当該冷凍室下限温度より低い
除霜開始温度まで冷却させることを要旨とする。
【0009】本発明にあっては、冷蔵室温度領域を十分
冷却した後に冷凍室温度領域を除霜開始温度まで冷却し
ている。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
発明において、前記制御手段が、冷凍室温度領域の除霜
開始温度への冷却時間または冷凍室温度領域の冷凍室下
限温度から除霜開始温度への冷却時間がそれぞれに設定
された時間に達したときには、除霜を開始することを要
旨とする。
【0011】本発明にあっては、扉の開閉が頻繁に行な
われる等により冷凍室温度領域が除霜開始温度になかな
か達しないときには、所定の時間経過後に強制的に除霜
を開始する。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項2または
3記載の発明において、前記制御手段が、冷凍用蒸発器
の除霜の開始に当たり、直ちに冷却能力を上げることを
要旨とする。
【0013】本発明では、除霜開始温度までの冷却を迅
速にしている。
【0014】請求項5記載の本発明は、圧縮機に対して
冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器が直列に接続されると
共に当該冷蔵用蒸発器への冷媒の流入をバイパスして当
該冷凍用蒸発器にのみ冷媒を流入させるバイパス路を有
する冷凍サイクルにより、庫内の冷蔵室温度領域および
冷凍室温度領域のいずれかをそれぞれに設定された温度
範囲内となるように冷却する冷蔵庫において、冷蔵室温
度センサと、冷凍室温度センサと、制御手段とを備え、
この制御手段は、冷凍用蒸発器の除霜の開始に当たり、
バイパス路を閉じて冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器に
冷媒が流入するようにすると共に冷却能力を上げた状態
で冷蔵室温度領域を冷蔵室下限温度まで冷却させた後、
バイパス路を開けて冷凍用蒸発器にのみ冷媒が流入する
ようにして冷凍室温度領域を除霜開始温度まで冷却させ
ることを要旨とする。
【0015】本発明にあっては、冷凍室温度領域の温度
を継続しつつ冷蔵室温度領域を十分冷却した後に、冷凍
室温度領域を除霜開始温度まで冷却している。
【0016】請求項6記載の本発明は、請求項5記載の
発明において、バイパス路を閉じて冷蔵用蒸発器および
冷凍用蒸発器に冷媒が流入しているときには、冷蔵室温
度領域の冷却能力を最大状態とはしないことを要旨とす
る。
【0017】本発明にあっては、冷凍室温度領域の温度
も下げつつ冷蔵室温度領域を十分冷却した後に、冷凍室
温度領域を除霜開始温度まで冷却している。
【0018】請求項7記載の本発明は、圧縮機に対して
冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器が直列に接続されると
共に当該冷蔵用蒸発器への冷媒の流入をバイパスして当
該冷凍用蒸発器にのみ冷媒を流入させるバイパス路を有
する冷凍サイクルにより、庫内の冷蔵室温度領域および
冷凍室温度領域のいずれかをそれぞれに設定された温度
範囲内となるように冷却する冷蔵庫において、冷蔵室温
度センサと、冷凍室温度センサと、制御手段とを備え、
この制御手段は、冷凍用蒸発器の除霜の開始に当たり、
前記冷凍室温度領域に設定されている温度範囲を低温側
にシフトさせ、冷却能力を上げた状態で前記冷凍室温度
領域をこのシフトさせた温度範囲の下限温度まで冷却さ
せることを要旨とする。
【0019】本発明にあっては、冷蔵室温度領域を予め
設定されている温度範囲内に冷却制御しつつ、冷凍室温
度領域を除霜開始に必要な温度まで冷却している。
【0020】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の
発明において、前記制御手段が、前記下限温度への冷却
時間が所定の時間に達したときには、除霜を開始するこ
とを要旨とする。
【0021】本発明にあっては、扉の開閉が頻繁に行な
われる等により冷凍室温度領域が除霜開始に必要な温度
になかなか達しないときには、所定の時間経過後に強制
的に除霜を開始する。
【0022】請求項9記載の本発明は、請求項7または
8記載の発明において、前記制御手段が、冷凍室温度領
域の温度範囲の低温側へのシフトを段階的に行なうこと
を要旨とする。
【0023】本発明にあっては、冷却系の運転状況の急
激な変化を抑えながら、冷蔵室温度領域を予め設定され
ている温度範囲内に冷却制御しつつ、冷凍室温度領域を
除霜開始に必要な温度まで冷却している。
【0024】請求項10記載の本発明は、請求項2乃至
9のいずれかに記載の発明において、前記制御手段が、
冷凍用蒸発器の除霜開始のために冷凍室温度領域を冷却
した後、バイパス路を閉じて冷蔵用蒸発器および冷凍用
蒸発器に冷媒が流入するようにし、冷却能力を上げた状
態で冷蔵室温度領域を所定時間または冷蔵室下限温度ま
で冷却することを要旨とする。
【0025】本発明にあっては、除霜開始直前で再度冷
蔵室温度領域を冷却している。
【0026】請求項11記載の本発明は、請求項2,
4,5,7,10のいずれかに記載の発明において、前
記冷却能力を上げた状態は、冷却能力が最大状態である
ことを要旨とする。
【0027】本発明にあっては、プリクール運転中の冷
蔵室温度領域および冷凍室温度領域の冷却を確実且つ迅
速に行なう。
【0028】請求項12記載の本発明は、請求項2,
4,5,7,10のいずれかに記載の発明において、前
記冷却能力を上げた状態は、冷蔵庫の周囲温度または前
記冷却能力を上げた状態に入る前の冷却能力状態に基づ
いて決定されることを要旨とする。
【0029】本発明にあっては、プリクール運転中の冷
蔵室温度領域および冷凍室温度領域の冷却効率を考慮し
つつ確実且つ迅速に行なう。
【0030】請求項13記載の本発明は、請求項2乃至
12のいずれかに記載の発明において、前記制御手段
が、冷凍用蒸発器を除霜するときには、冷蔵用蒸発器の
除霜を所定の頻度で同時に行なうことを要旨とする。
【0031】また、請求項14記載の本発明は、請求項
13に記載の発明において、前記制御手段が、冷凍用蒸
発器を除霜するときの冷蔵用蒸発器の同時除霜の頻度
を、冷蔵室温度領域の温度および/または冷蔵庫の周囲
温度に基づいて決定することを要旨とする。
【0032】これらの発明にあっては、冷蔵庫に具備さ
れている蒸発器の除霜を効率的に実現している。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。
【0034】図1は、本発明が適用される冷蔵庫10を
扉を開けた状態で示す正面図である。冷蔵庫10の本体
であるキャビネット12には、上段から冷蔵室14、野
菜室16、温度切替室18、冷凍室22が設けられてい
る。また温度切替室18の左側には製氷室20が設けら
れている。そして、野菜室16と温度切替室18、製氷
室20との間には断熱仕切体24が配されている。
【0035】冷蔵室14の下部には、約0℃付近で庫内
温度を維持するチルド室26が設けられている。野菜室
16には引出式の野菜室扉(図示せず)が設けられ、こ
の扉と共に野菜容器28が引き出し可能となっている。
温度切替室18には引出式の温度切替室扉(図示せず)
が設けられ、この扉と共に温度切替室容器30が引き出
し可能となっている。冷凍室22にも引出式の冷凍室扉
(図示せず)が設けられ、この扉と共に冷凍容器32が
引き出し可能となっている。製氷室20にはその天井部
付近に製氷装置34が設けられ、この下方には貯氷容器
36が設けられている。なお製氷装置34に水を供給す
るタンク44は、チルド室26の左側に設けられてい
る。
【0036】なお、ここで、基本的には、冷蔵室14、
野菜室16、チルド室26が冷蔵室温度領域を構成し、
冷凍室22、製氷室20、温度切替室18が冷凍室温度
領域を構成する。
【0037】次に、前記図1、この冷蔵庫10の縦断面
図である図2、および冷凍サイクルの装置の配置を概説
した図3に基づいて、冷蔵庫10の冷凍サイクルの構造
およびその配置について説明する。まず、圧縮機46
は、キャビネット12の底部、すなわち冷凍室22の後
方下部に設けられた機械室48に設けられている。冷蔵
庫10の蒸発器は冷蔵用と冷凍用の2つ存在し、冷蔵用
蒸発器50は野菜室16の後方に配され、冷凍用蒸発器
52は冷凍室22の後方上部に設けられている。また、
冷蔵用蒸発器50の上方には冷蔵用送風機54が設けら
れ、冷凍用蒸発器52の上方には冷凍用送風機56が設
けられている。また、冷凍用蒸発器52の下方には除霜
ヒータ98が設けられている。
【0038】図4は、この冷蔵庫10に設けられた冷媒
回路を示す図である。以下、この図に基づいて冷媒の流
れについて説明する。圧縮機46から出た冷媒は、マフ
ラー58、放熱パイプ60、凝縮器62、防露パイプ6
4、ドライヤー66を経て三方弁(流路切替手段)68
に至る。三方弁68において冷媒流路は分岐し、一方は
冷蔵用キャピラリーチューブ(絞り装置)70に向か
い、他方はバイパス路を構成する冷媒支管103に介設
された冷凍用キャピラリーチューブ(絞り装置)72に
向かう。冷蔵用キャピラリーチューブ70から前記した
冷蔵用蒸発器50に至り、冷凍用キャピラリーチューブ
72の出口側と1つになり、前記した冷凍用蒸発器52
に至る。その後、アキュムレータ74、サクションパイ
プ76を通って圧縮機46に戻る。
【0039】さらにこの冷蔵庫10には、冷凍室22の
庫内温度tF を検知する冷凍室温度センサ101と、冷
蔵室14の庫内温度tR を検知する冷蔵室温度センサ1
02とが設けられ、さらに冷凍サイクルの制御を行なう
図示しない制御部(制御手段)がマイクロコンピュータ
等を用いて構成されている。そしてこの制御部により、
前記三方弁68を冷蔵用蒸発器50側に切り替えると共
に冷蔵用送風機54を駆動する一方で冷凍用送風機56
を停止させて行なう冷蔵室冷却運転と、前記三方弁68
を冷媒支管103側に切り替えると共に冷凍用送風機5
6を駆動する一方で冷蔵用送風機54を停止させて行な
う冷凍室冷却運転とが可能に構成されている。
【0040】次に、本実施の形態におけるプリクール運
転の作用を図5を用いて説明する。
【0041】制御部による制御下において、冷蔵室温度
領域および冷凍室温度領域がそれぞれ冷蔵室冷却運転お
よび冷凍室冷却運転の交互冷却運転によって、それぞれ
に予め設定された温度範囲内となるように冷却されてい
るときに(区間A)、制御部が冷凍用蒸発器52の除霜
の必要を判断すると(点B)、制御部は、プリクール運
転を開始して、まず冷凍室温度領域を冷凍室下限温度t
FLまで冷却する(区間C)。次に、制御部は、圧縮機4
6および冷蔵用送風機54を最大回転数で駆動させて冷
蔵室温度領域の冷却能力を最大にした状態で、冷蔵室温
度領域を冷蔵室下限温度tRLまで急速冷却する(区間
D)。次に、制御部は、圧縮機46および冷凍用送風機
56を最大回転数で駆動させて冷凍室温度領域の冷却能
力を最大にした状態で、冷凍室温度領域を冷凍室下限温
度tFLを越えて急速冷却する。そして、冷凍室温度領域
の温度tF が冷凍室下限温度tFLに対して一定温度(例
えば2℃)だけ低い温度(除霜開始温度)まで冷却され
たこと、または当該温度tFが冷凍室下限温度tFLに達
してから一定時間(例えば20分)急速冷却されたこと
を検知すると、制御部は、プリクール状態に達したと判
断して、圧縮機46および冷凍用送風機56を駆動停止
して除霜を開始する(区間E,F)。すなわち、冷凍用
蒸発器52近傍の除霜ヒータ98に通電して蒸発器52
を加熱し、蒸発器52または蒸発器52につながる配管
に設置された図示しない除霜用温度センサの温度が蒸発
器52の霜が融けきったと判断できる温度、例えば+1
0℃に達した時点で除霜を終了するのである。
【0042】このプリクール運転においては、区間Dの
冷却能力最大状態における冷蔵室温度領域の急速冷却に
より、一旦冷凍室下限温度tFLまで下がった冷凍室温度
領域の温度tF が通常の冷却運転時(区間A)に比べて
上昇せずに済み、そしてまた、この温度状態から冷却能
力最大状態での急速冷却が行なわれて冷凍室温度領域の
温度tF が急速に下げられることから、一旦冷蔵室下限
温度tRLまで下げられた冷蔵室温度領域の温度tR が通
常の冷却運転時に比べて上昇しないうちに、除霜が開始
されることになる。
【0043】したがって、本実施の形態によれば、冷蔵
室温度領域の温度が予め設定された温度範囲外になるこ
とを確実に防止しつつ、プリクール状態を確実に達成す
ることができる。
【0044】なお、上記実施の形態において、冷凍室温
度領域の急速冷却時(区間E,F)において、扉の頻繁
な開閉等により冷凍室温度領域の温度tF が高くなって
いて温度tF が冷凍室下限温度tFLになかなか達しない
場合に対処するため、当該区間E,Fの急速冷却時間を
監視して、一定時間(例えば40分)に達したときには
プリクール運転を停止して除霜に入ることが好ましい。
【0045】また、上記実施の形態では、制御部が冷凍
用蒸発器52の除霜の必要性を判断したときの最初の冷
凍室温度領域の冷凍室下限温度tFLまでの冷却を通常冷
却能力で行なうようにしたが、図6に示す如く、当該最
初の冷却から冷却能力最大状態で急速冷却を開始しても
よく、プリクール運転時間の短縮となり、冷蔵室温度領
域の温度上昇をより一層抑制することができる。
【0046】図7は、本発明の別の実施の形態に係る冷
蔵庫のプリクール運転の状況を示す図である。冷蔵庫の
構成は、図1乃至図4のものと同一である。
【0047】次に、本実施の形態におけるプリクール運
転の作用を説明する。
【0048】制御部による制御下において、冷蔵室温度
領域および冷凍室温度領域がそれぞれ冷蔵室冷却運転お
よび冷凍室冷却運転の交互冷却運転によって、それぞれ
に予め設定された温度範囲内で冷却されているときに
(区間A)、制御部が冷凍用蒸発器52の除霜の必要を
判断すると(点B)、制御部は、まず三方弁68の開度
を制御して冷蔵用蒸発器50および冷凍用蒸発器52の
双方に冷媒が流れるようにすると共に、圧縮機46、冷
蔵用送風機54および冷凍用送風機56を最大回転数で
回転させて、冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域の両
者を同時冷却状態とする。この状態においては、冷蔵室
温度領域が冷却能力最大状態で急速冷却される一方、冷
蔵用蒸発器50の冷媒出口と冷凍用蒸発器52の冷媒入
口との間には絞りが無いため、両蒸発器の温度は略等し
くなり、蒸発温度に対し冷蔵室温度領域との温度差が大
きいため、蒸発温度は冷凍室温度領域のみを冷却する場
合より高くなる。このため、冷凍室温度領域と蒸発器の
温度差は小さく、その冷却能力は小さくなることから、
冷凍室温度領域の温度tF は下がらない(区間C)。そ
して、冷蔵室温度領域の温度tR が冷蔵室下限温度tRL
に達したことを検知すると、制御部は、三方弁68を制
御し、冷蔵用蒸発器50への冷媒の流入を停止して冷凍
用蒸発器52にのみ冷媒を流入させ、冷凍室温度領域の
冷却能力最大状態での急速冷却を開始させる。そして、
冷凍室温度領域の温度tF が冷凍室下限温度tFLに対し
て一定温度(例えば2℃)だけ低い温度まで冷却された
こと、または当該温度tF が冷凍室下限温度tFLに達し
てから一定時間(例えば20分)急速冷却されたことを
検知すると、制御部は、プリクール状態に達したと判断
して、圧縮機46および冷凍用送風機56を駆動停止し
て除霜を開始する(区間D)。
【0049】このプリクール運転においては、まず、冷
凍室温度領域の温度tF を上昇させることなく、冷蔵室
温度領域を冷蔵室下限温度tRLまで急速冷却後、プリク
ール運転開始当初と略同じ温度状態から冷却能力最大状
態での急速冷却が行なわれて冷凍室温度領域の温度tF
が急速に下げられることから、一旦冷蔵室下限温度tRL
まで下げられた冷蔵室温度領域の温度tR が通常の冷却
運転時に比べて上昇しないうちに、除霜が開始されるこ
とになる。
【0050】したがって、本実施の形態によれば、冷蔵
室温度領域の温度が予め設定された温度範囲外になるこ
とを確実に防止しつつ、プリクール状態を確実に達成す
ることができる。
【0051】なお、上記実施の形態において、冷凍室温
度領域の急速冷却時(区間D)において、扉の頻繁な開
閉等により冷凍室温度領域の温度tF が高くなっていて
当該温度tF が下限温度tFLになかなか達しない場合に
対処するため、当該区間Dの急速冷却時間を監視して、
一定時間(例えば40分)に達したときにはプリクール
運転を停止して除霜を開始することが好ましい。
【0052】また、上記実施の形態においては、冷蔵室
温度領域の急速冷却期間(図7の区間C)は冷凍室温度
領域の温度tF をせいぜい維持するだけであったが、冷
蔵用送風機54の回転数を最大回転数とせず冷蔵用蒸発
器50における熱交換量を減らすことによって冷凍用蒸
発器52に流れ込む冷媒温度を低くすることで、図8の
区間Cに示す如く、両領域を同時に冷却することができ
る。
【0053】図9は、本発明のさらに別の実施の形態に
係る冷蔵庫のプリクール運転の状況を示す図である。冷
蔵庫の構成は、図1乃至図4のものと同一である。
【0054】次に、本実施の形態におけるプリクール運
転の作用を説明する。
【0055】制御部による制御下において、冷蔵室温度
領域および冷凍室温度領域がそれぞれ冷蔵室冷却運転お
よび冷凍室冷却運転の交互冷却運転によって、それぞれ
に予め設定された温度範囲内で冷却されているときに
(区間A)、制御部が冷凍用蒸発器52の除霜の必要を
判断すると(点B)、制御部は、冷凍室上限温度tFH
よび冷凍室下限温度tFLを一定温度(例えば3℃)だけ
下げてプリクール運転に入る。この後、冷凍室温度領域
は、下げられた冷凍室下限温度tFL′に向かって冷却さ
れるが、通常の冷却能力では、当該冷凍室下限温度
FL′に達する前に冷蔵室温度領域が冷蔵室上限温度t
RHに達するため(区間C)、制御部としては、冷却能力
が不足していると判断して、冷却能力を最大状態にした
上で、冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域を交互に数
サイクル急速冷却する。これにより冷蔵室温度領域が上
限温度tRHと下限温度tRLの範囲内に収まった状態で、
冷凍室温度領域が当該冷凍室下限温度tFL′というプリ
クール状態を達成して除霜運転に入る(区間D〜G)。
【0056】なお、冷蔵庫の熱的な負荷が大きい等によ
り、一定サイクル数(例えば3)の急速冷却を経ても冷
凍室温度領域の温度tF が当該冷凍室下限温度tFL′に
達しない場合、制御部は、この一定サイクル数の急速冷
却後に除霜を開始する。また、1サイクルの急速冷却時
間が一定時間(例えば2時間)を越える場合にも、制御
部は、この一定時間経過後に除霜を開始する。
【0057】したがって、本実施の形態によれば、冷蔵
室温度領域の温度が予め設定された温度範囲外になるこ
とを確実に防止しつつ、プリクール状態を確実に達成す
ることができ、特に、冷蔵庫の熱的な負荷が軽い場合等
には、より少ないサイクルでの急速冷却によりプリクー
ル状態を達成して除霜に入ることも可能である。
【0058】なお、上記実施の形態では、冷凍室上限温
度tFHおよび冷凍室下限温度tFLの温度シフトを一度に
行なったが、図10に示す如く、急速冷却のサイクルに
合わせて段階的にシフトしていってもよい(区間C〜
G)。すなわち、例えば3サイクルで3℃シフトするの
であれば、1サイクルにつき1℃ずつシフトして行くの
である。この場合には、直ちに冷凍能力最大状態で急速
冷却に入る必要がなく、圧縮機46、送風機54,56
の回転数が急激に増加するようなことがなく、騒音低減
に寄与し得る。
【0059】一方、上述した各実施の形態においては、
原則として、プリクール状態に達した段階で直ちに除霜
を開始するようにしているが、図11に示す如く、除霜
開始前の一定時間(例えば10分程度)だけまたは冷凍
室下限温度tRLに達するまで、再度冷蔵室温度領域を急
速冷却するようにしてもよい(区間G)。これにより、
冷蔵室温度領域を冷却するための冷媒蒸発温度は冷凍室
温度領域冷却時の蒸発温度より高くなるため、プリクー
ル運転で冷やし込まれた冷凍用蒸発器温度が高くなり、
プリクール運転後にヒータにより冷凍用蒸発器温度を上
げるための熱量を節約することが可能となる。さらに、
冷凍用蒸発器52での蒸発温度が冷凍室温度領域より低
い場合は冷凍用送風機56を運転し、冷凍室温度領域を
さらに冷却することも可能である。なお、このような制
御を行なう場合、最終段階で冷凍室温度領域の温度tF
が上昇するため、それを想定して、冷凍室温度領域をよ
り低い温度に冷却しておくことが好ましい。
【0060】また、上述した各実施の形態では、プリク
ール運転における冷却を、圧縮機46、送風機54,5
6の回転数を許容最大まで上げて冷却能力最大状態で行
なっているが、例えば冷蔵庫の周囲温度が低いような場
合では冷蔵庫の熱的な負荷が小さいため、最大の回転数
より低い回転数でも十分除霜前の冷却をすることができ
ることから、プリクール運転における冷却時の能力を調
整するようにしてもよい。具体的には、冷蔵庫の周囲温
度によりプリクール運転時の圧縮機46の回転数、送風
機54,56の回転数を決定するテーブルを予め設定す
る方法、プリクール運転前の通常運転時からの回転数を
ある一定の割合で増加させる方法等が考えられる。より
具体的には、例えば、前半の方法では、通常、圧縮機4
6の回転数を30rps〜60rpsで運転している場
合、周囲温度が20℃以下の場合は50rps、20〜
30℃では60rps、30℃以上では70rpsと変
化させ、送風機54,56の回転数もそれに応じて増加
させるのである。後半の方法では圧縮機46・送風機5
4,56の回転数を複数の段階で制御している場合、プ
リクール運転時はプリクール運転以前のステップより何
段階か上げるのである。したがって、これによれば、効
率的なプリクール運転を実現することができる。
【0061】また、上述した各実施の形態では、冷凍用
蒸発器52の除霜について説明したが、除霜中は冷凍サ
イクルが停止するため、冷蔵用送風機54を駆動させて
および/またはヒータを駆動させて、冷蔵用蒸発器50
の除霜を冷凍用蒸発器52の除霜と同時に行なってもよ
い。この場合、冷凍室温度領域の冷却に比べ、冷蔵室温
度領域の冷却の時間が短いため、冷蔵用蒸発器50の除
霜の頻度は冷凍用蒸発器52の頻度に比べ少なくて済む
ことから、当該同時除霜は、冷凍用蒸発器52の除霜の
数回(例えば3回)に1回の頻度で行なうことが可能で
ある。また、冷蔵室温度領域の温度tR の高低によって
冷蔵用蒸発器50の除霜効果も変わることから、冷蔵室
温度領域の温度設定が低い場合には冷凍用蒸発器52の
除霜と同時に除霜を行ない、高い場合にはその高さに応
じて数回に1回の頻度で行なうことも可能である。さら
に、冷蔵庫の周囲温度が低い場合、高い場合に比べて冷
蔵室温度領域の冷却の割合が冷凍室温度領域の冷却の割
合に比べて低くなるため、冷蔵用蒸発器50の除霜の必
要性の頻度が冷凍用蒸発器52のそれに比べて低くな
る。このため、周囲温度が高い場合(例えば30℃以
上)では冷凍用蒸発器52と毎回同時に、低い場合(例
えば10℃以下)の場合は数回(例えば3回)に1回と
いうように変えることも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、プリクール運転中に冷蔵室温度領域の冷却
を一部行なうようにしたので、プリクール運転中でも冷
蔵室温度領域が予め設定された温度範囲外となることが
なく、プリクール状態を確実に達成することができる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、冷蔵室温度
領域を十分冷却した後に冷凍室温度領域を除霜開始温度
まで冷却するようにしたので、プリクール運転により冷
蔵室温度領域が予め設定された温度範囲外となることを
防止しつつ、プリクール状態を確実に達成することがで
きる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、扉の開閉が
頻繁に行なわれる等により冷凍室温度領域が除霜開始温
度になかなか達しないときには、所定の時間経過後に強
制的に除霜を開始するようにしたので、プリクール運転
により冷蔵室温度領域が予め設定された温度範囲外とな
ることを防止しつつ、的確な除霜を行なうことができ
る。
【0065】請求項4記載の発明によれば、冷凍用蒸発
器の除霜の開始に当たり、直ちに冷却能力を上げるよう
にしたので、除霜開始温度までの冷却を迅速に行なうこ
とができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、冷凍室温度
領域の温度を維持しつつ冷蔵室温度領域を十分冷却した
後に、冷凍室温度領域を除霜開始温度まで冷却するよう
にしたので、請求項2と同じ効果を達成することができ
る。
【0067】請求項6記載の発明によれば、冷凍室温度
領域の温度も下げつつ冷蔵室温度領域を十分冷却した後
に、冷凍室温度領域を除霜開始温度まで冷却するように
したので、請求項2と同じ効果を達成することができ
る。
【0068】請求項7記載の発明によれば、冷蔵室温度
領域を予め設定されている温度範囲内に冷却制御しつ
つ、冷凍室温度領域を除霜開始に必要な温度まで冷却し
ているので、請求項2と同じ効果を達成することができ
る。
【0069】請求項8記載の発明によれば、扉の開閉が
頻繁に行なわれる等により冷凍室温度領域が除霜開始に
必要な温度になかなか達しないときには、所定の時間経
過後に強制的に除霜を開始するようにしたので、プリク
ール運転により冷蔵室温度領域が予め設定された温度範
囲外となることを防止しつつ、的確な除霜を行なうこと
ができる。
【0070】請求項9記載の発明によれば、冷却系の運
転状況の急激な変化を抑えながら、冷蔵室温度領域を予
め設定されている温度範囲内に冷却制御しつつ、冷凍室
温度領域を除霜開始に必要な温度まで冷却しているの
で、請求項2と同じ効果を達成することができる。
【0071】請求項10記載の発明によれば、除霜開始
直前で再度冷蔵室温度領域を冷却しているので、プリク
ール運転により冷蔵室温度領域が予め設定された温度範
囲外となることを確実に防止することができる。
【0072】請求項11記載の発明によれば、冷却能力
が最大状態でプリクール運転を行なうようにしたので、
プリクール運転中の冷蔵室温度領域および冷凍室温度領
域の冷却を確実且つ迅速に行なうことができる。
【0073】請求項12記載の発明によれば、冷蔵庫の
周囲温度または前記冷却能力を上げた状態に入る前の冷
却能力状態に基づいて決定された冷却能力状態でプリク
ール運転を行なうようにしたので、プリクール運転中の
冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域の冷却効率を考慮
しつつ確実且つ迅速に行なうことができる。
【0074】請求項13および14記載の発明によれ
ば、冷凍用蒸発器の除霜と同時に冷蔵用蒸発器の除霜も
行なうようにしたので、冷蔵庫に具備されている蒸発器
の除霜を効率的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される冷蔵庫について、そのキャ
ビネット内部を示す正面図である。
【図2】上記冷蔵庫の縦断面図である。
【図3】上記冷蔵庫の冷凍サイクルを構成する各装置の
配置図である。
【図4】上記冷蔵庫の冷媒回路図である。
【図5】本発明の実施の形態の作用を説明するための図
である。
【図6】図5の実施の形態の変形の作用を説明するため
の図である。
【図7】本発明の別の実施の形態の作用を説明するため
の図である。
【図8】図7の実施の形態の変形の作用を説明するため
の図である。
【図9】本発明のさらに別の実施の形態の作用を説明す
るための図である。
【図10】図9の実施の形態の変形の作用を説明するた
めの図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の作用を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10 冷蔵庫 12 キャビネット 14 冷蔵室 16 野菜室 18 温度切替室 20 製氷室 22 冷凍室 24 断熱仕切板 26 チルド室 28 野菜容器 30 温度切替室容器 32 冷凍容器 34 製氷装置 36 貯氷容器 44 タンク 46 圧縮機 48 機械室 50 冷蔵用蒸発器 52 冷凍用蒸発器 54 冷蔵用送風機 56 冷凍用送風機 58 マフラー 60 放熱パイプ 62 凝縮器 64 防露パイプ 66 ドライヤー 68 三方弁 70 冷蔵用キャピラリーチューブ 72 冷凍用キャピラリーチューブ 74 アキュムレータ 76 サクションパイプ 98 除霜ヒータ 101 冷凍室温度センサ 102 冷蔵室温度センサ 103 冷媒支管

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機に対して冷蔵用蒸発器および冷凍
    用蒸発器が直列に接続されると共に当該冷蔵用蒸発器へ
    の冷媒の流入をバイパスして当該冷凍用蒸発器にのみ冷
    媒を流入させるバイパス路を有する冷凍サイクルによ
    り、庫内の冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域のいず
    れかをそれぞれに設定された温度範囲内となるように冷
    却する冷蔵庫において、 前記冷凍用蒸発器の除霜に当たり行なわれるプリクール
    運転中に、冷蔵室温度領域を冷却させる工程を具備する
    制御手段を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機に対して冷蔵用蒸発器および冷凍
    用蒸発器が直列に接続されると共に当該冷蔵用蒸発器へ
    の冷媒の流入をバイパスして当該冷凍用蒸発器にのみ冷
    媒を流入させるバイパス路を有する冷凍サイクルによ
    り、庫内の冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域のいず
    れかをそれぞれに設定された温度範囲内となるように冷
    却する冷蔵庫において、 冷蔵室温度センサと、冷凍室温度センサと、制御手段と
    を備え、 この制御手段は、 冷凍用蒸発器の除霜の開始に当たり、冷凍室温度領域を
    前記温度範囲における冷凍室下限温度まで冷却させた
    後、冷却能力を上げた状態で冷蔵室温度領域を前記温度
    範囲における冷蔵室下限温度まで冷却させた後に冷凍室
    温度領域を当該所定の冷凍室下限温度より低い除霜開始
    温度まで冷却させることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、冷凍室温度領域の除霜
    開始温度への冷却時間または冷凍室温度領域の冷凍室下
    限温度から除霜開始温度への冷却時間がそれぞれに設定
    された時間に達したときには、除霜を開始することを特
    徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、冷凍用蒸発器の除霜の
    開始に当たり、直ちに冷却能力を上げることを特徴とす
    る請求項2または3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 圧縮機に対して冷蔵用蒸発器および冷凍
    用蒸発器が直列に接続されると共に当該冷蔵用蒸発器へ
    の冷媒の流入をバイパスして当該冷凍用蒸発器にのみ冷
    媒を流入させるバイパス路を有する冷凍サイクルによ
    り、庫内の冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域のいず
    れかをそれぞれに設定された温度範囲内となるように冷
    却する冷蔵庫において、 冷蔵室温度センサと、冷凍室温度センサと、制御手段と
    を備え、 この制御手段は、 冷凍用蒸発器の除霜の開始に当たり、バイパス路を閉じ
    て冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器に冷媒が流入するよ
    うにすると共に冷却能力を上げた状態で冷蔵室温度領域
    を冷蔵室下限温度まで冷却させた後、バイパス路を開け
    て冷凍用蒸発器にのみ冷媒が流入するようにして冷凍室
    温度領域を除霜開始温度まで冷却させることを特徴とす
    る冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の冷蔵庫において、バイパ
    ス路を閉じて冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器に冷媒が
    流入しているときには、冷蔵室温度領域の冷却能力を最
    大状態とはしないことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 圧縮機に対して冷蔵用蒸発器および冷凍
    用蒸発器が直列に接続されると共に当該冷蔵用蒸発器へ
    の冷媒の流入をバイパスして当該冷凍用蒸発器にのみ冷
    媒を流入させるバイパス路を有する冷凍サイクルによ
    り、庫内の冷蔵室温度領域および冷凍室温度領域のいず
    れかをそれぞれに設定された温度範囲内となるように冷
    却する冷蔵庫において、 冷蔵室温度センサと、冷凍室温度センサと、制御手段と
    を備え、 この制御手段は、 冷凍用蒸発器の除霜の開始に当たり、前記冷凍室温度領
    域に設定されている温度範囲を低温側にシフトさせ、冷
    却能力を上げた状態で前記冷凍室温度領域をこのシフト
    させた温度範囲の下限温度まで冷却させることを特徴と
    する冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記下限温度への冷却
    時間が所定の時間に達したときには、除霜を開始するこ
    とを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、冷凍室温度領域の温度
    範囲の低温側へのシフトを段階的に行なうことを特徴と
    する請求項7または8記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、冷凍用蒸発器の除霜
    開始のために冷凍室温度領域を冷却した後、バイパス路
    を閉じて冷蔵用蒸発器および冷凍用蒸発器に冷媒が流入
    するようにし、冷却能力を上げた状態で冷蔵室温度領域
    を所定時間または冷蔵室下限温度まで冷却することを特
    徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 前記冷却能力を上げた状態は、冷却能
    力が最大状態であることを特徴とする請求項2,4,
    5,7,10のいずれかに記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 前記冷却能力を上げた状態は、冷蔵庫
    の周囲温度または前記冷却能力を上げた状態に入る前の
    冷却能力状態に基づいて決定されることを特徴とする請
    求項2,4,5,7,10のいずれかに記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、冷凍用蒸発器を除霜
    するときには、冷蔵用蒸発器の除霜を所定の頻度で同時
    に行なうことを特徴とする請求項2乃至12のいずれか
    に記載の冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、冷凍用蒸発器を除霜
    するときの冷蔵用蒸発器の同時除霜の頻度を、冷蔵室温
    度領域の温度および/または冷蔵庫の周囲温度に基づい
    て決定することを特徴とする請求項13に記載の冷蔵
    庫。
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