JP3483764B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3483764B2
JP3483764B2 JP11906298A JP11906298A JP3483764B2 JP 3483764 B2 JP3483764 B2 JP 3483764B2 JP 11906298 A JP11906298 A JP 11906298A JP 11906298 A JP11906298 A JP 11906298A JP 3483764 B2 JP3483764 B2 JP 3483764B2
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    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/30Quick freezing

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  • Defrosting Systems (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵室用蒸発器と
冷凍室用蒸発器との2つの蒸発器を備える冷蔵庫に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、家庭用冷蔵
庫にあっては、冷蔵庫本体の背面側に設けられた蒸発器
室内に1個の蒸発器を備え、この蒸発器によって生成さ
れる冷気をファンによって冷凍室に供給すると共に、ダ
ンパの開閉によりその冷気の一部を必要に応じて冷蔵室
(及び野菜室)に供給する構成が一般的であった。とこ
ろが、この構成では、蒸発器室内に、野菜室等からの湿
気を十分に含んだ空気が循環されるため、蒸発器におけ
る着霜が比較的多くなるものとなっていた。
【0003】そこで、近年、冷蔵室用と冷凍室用との2
個の蒸発器を設けるようにした冷蔵庫が、本発明者等に
より考えられている。このものは、冷蔵庫本体の上部側
の冷蔵室(野菜室)の背面側に、冷蔵室用蒸発器及び冷
蔵室用ファンを有した冷蔵室用蒸発器室が設けられ、下
部側の冷凍室の背面側に、冷凍室用蒸発器及び冷凍室用
ファンを有した冷凍室用蒸発器室が設けられる。
【0004】そして、この場合、冷凍サイクルは、凝縮
器からの冷媒を第1のキャピラリチューブを通して冷蔵
室用蒸発器及び冷凍室用蒸発器室に順に流して圧縮機に
戻す冷蔵室冷却モードと、凝縮器からの冷媒を第2のキ
ャピラリチューブを通して冷凍室用蒸発器室に流して圧
縮機に戻す冷凍室冷却モードとが交互に切替えられるよ
うになっている。尚、冷蔵室冷却モードにおいては冷蔵
室用ファンが駆動され、冷凍室冷却モードにおいては冷
凍室用ファンが駆動される。
【0005】これにより、冷蔵室用蒸発器室には、冷蔵
室の比較的温度の高い(例えば+3℃)冷気が流通する
ので、冷蔵室用蒸発器に着霜が生じようとしても速やか
に溶けるようになり、一方、冷凍室用蒸発器室には、野
菜室等の湿気の多い空気は流通せず乾燥した空気が流通
するだけなので、冷凍室用蒸発器の着霜自体が少なくな
り、もって、各蒸発器の着霜を極力抑えて冷却能力の向
上などを図ることができるのである。
【0006】ところで、この種の冷蔵庫にあっては、上
記した冷蔵室冷却モードにおいて、凝縮器からの冷媒
は、冷蔵室用蒸発器においてほとんどが気化し、既に気
体となった状態で冷凍室用蒸発器に送られるので、冷凍
室用蒸発器での冷媒の熱交換はほとんど行われないもの
となっている。このため、冷蔵室冷却モードの実行時に
は、冷凍室内への冷気の供給が停止し、その分だけ、例
えば食品の冷凍あるいは製氷に要する時間がかかってし
まうものとなり、改善の余地が残されている。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、冷蔵室用と冷凍室用との2個の蒸発器を設け、冷蔵
室冷却モードと冷凍室冷却モードとを交互に実行するよ
うにしたものにあって、冷凍室における冷凍に要する時
間の短縮化を図ることができる冷蔵庫を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、冷蔵
室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、冷凍室を冷却す
るための冷凍室用蒸発器と、この冷凍室用蒸発器により
生成される冷気を前記冷凍室内に送る冷凍室用ファン
と、圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室
用蒸発器に流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室用蒸発器
に流す冷凍室冷却モードとを切替える冷媒流路切替手段
とを備えると共に、前記冷凍室を急速に冷却する急速冷
凍運転の実行が可能なものにあって、前記冷蔵室冷却モ
ードの実行時においても前記冷凍室用ファンを駆動する
ように構成すると共に、前記急速冷凍運転の実行時にお
いても、前記冷媒流路切替手段により冷凍室冷却モード
と冷蔵室冷却モードとが交互に切替えられるようにし
更に、急速冷凍運転の実行時においては、冷蔵室冷却モ
ードであっても、急速冷凍運転の実行開始直後の一定時
間は、圧縮機を許容最大回転数で駆動し、一定時間経過
後は、圧縮機を通常時に比べて高回転で駆動するところ
に特徴を有する(請求項1の発明)。
【0009】これによれば、冷蔵室冷却モードが実行さ
れると、冷媒は冷蔵室用蒸発器にて熱交換を行い、冷蔵
室が冷却されるようになり、冷凍室冷却モードが実行さ
れると、冷媒は冷凍室用蒸発器にて熱交換を行い、冷凍
室が冷却されるようになる。このような冷蔵室冷却モー
ドと冷凍室冷却モードとが、冷却モード切替手段によっ
て交互に切替えられることにより、冷蔵室及び冷凍室の
双方が冷却されるようになる。
【0010】ここで、冷蔵室冷却モードの実行時におい
ては、冷凍室用蒸発器における冷媒の熱交換が行われな
い事情があるが、このとき冷凍室用蒸発器の表面の温度
は、冷凍貯蔵物あるいは製氷皿よりも十分な低温にある
ので、冷凍室用ファンが駆動することにより、冷凍貯蔵
物あるいは製氷皿に冷風が供給されるようになる。この
冷風の供給が、冷凍貯蔵物あるいは製氷皿に対する一定
の冷却に寄与されるようになる。
【0011】ところで、冷凍室を急速に冷却する急速冷
凍運転の実行を可能としたことにより、使用者が貯蔵物
を速やかに冷凍させたいあるいは速やかに多量の氷を得
たい場合に有効となる。ところが、この急速冷凍運転時
において、冷凍室冷却モードのみを実行すれば、冷蔵室
の温度上昇が大きくなる虞がある。そこで、急速冷凍運
転の実行時においても、冷媒流路切替手段により冷凍室
冷却モードと冷蔵室冷却モードとが交互に切替えられる
構成としたので、冷蔵室の低温を維持することができ
る。
【0012】 そして、急速冷凍運転の実行時におい
て、冷蔵室冷却モードであっても、圧縮機を通常運転時
に比べて高回転数で駆動するようにすることにより、
発器への冷媒供給量を増やして冷凍室及び冷蔵室に対す
冷凍能力を向上させることができる。
【0013】 このとき、圧縮機を許容最大回転数で回
転させれば、冷却能力を最も高めることができるが、そ
の反面、騒音の増加や冷凍室の冷え過ぎによる露付きを
招くことになる。そこで、急速冷凍運転の実行開始初期
の一定時間については、圧縮機を許容最大回転数で駆動
し、一定時間経過後は、圧縮機を通常時に比べて高回転
で駆動するようにすれば、急速冷凍運転の目的を果たし
ながら、圧縮機の回転数を必要以上に上げることを防止
することができる。
【0014】 また、本発明の冷蔵庫は、冷蔵室を冷却
するための冷蔵室用蒸発器と、冷凍室を冷却するための
冷凍室用蒸発器と、この冷凍室用蒸発器により生成され
る冷気を前記冷凍室内に送る冷凍室用ファンと、圧縮機
の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸発器に
流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室用蒸発器に流す冷凍
室冷却モードとを切替える冷媒流路切替手段と、前記冷
凍室内に配設された自動製氷装置とを備えると共に、前
記冷凍室を急速に冷却する急速冷凍運転の実行が可能な
ものにあって、前記冷蔵室冷却モードの実行時において
も前記冷凍室用ファンを駆動するように構成すると共
に、前記急速冷凍運転の実行時においても、前記冷媒流
路切替手段により冷凍室冷却モードと冷蔵室冷却モード
とが交互に切替えられるようにし、更に、急速冷凍運転
の実行時においては、冷蔵室冷却モードであっても、急
速冷凍運転の実行開始初期には、自動製氷装置により所
定回数の製氷が行われるまでは、圧縮機を許容最大回転
数で駆動し、所定回数行われた後は、圧縮機を通常時に
比べて高回転で駆動するところに特徴を有する(請求項
2の発明)。
【0015】 これによれば、上記と同様に、冷蔵室冷
却モードの実行時においても、冷凍室用ファンが駆動す
ることにより、冷凍貯蔵物あるいは製氷皿に冷風が供給
されて一定の冷却に寄与されるようになる。また、速や
かに多量の氷を得たい場合などにおける急速冷凍運転の
実行時においても、冷媒流路切替手段により冷凍室冷却
モードと冷蔵室冷却モードとが交互に切替えられる構成
としたので、冷蔵室の低温を維持することができる。
【0016】 そして、急速冷凍運転の実行時におい
て、冷蔵室冷却モードであっても、圧縮機を通常運転時
に比べて高回転数で駆動するようにすることにより、蒸
発器への冷媒供給量を増やして冷凍室及び冷蔵室に対す
る冷凍能力を向上させることができる。このとき、急速
冷凍運転の実行開始初期の自動製氷装置により所定回数
の製氷が行われるまでの期間については、圧縮機を許容
最大回転数で駆動し、その後は、圧縮機を通常時に比べ
て高回転で駆動することにより、急速冷凍運転の目的を
果たしながら、圧縮機の回転数を必要以上に上げること
を防止することができる。
【0017】 急速冷凍運転の実行時においては、冷凍
室の設定温度を低温側にシフトするようにしても良く
(請求項3の発明)、これにより、冷凍室の温度をより
低くするように、冷凍室冷却モードにより冷凍室側を冷
却する割合を高めることができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例に
いて、図1ないし図7を参照しながら説明する。まず、
図4は、本実施例に係るボトムフリーザタイプの冷蔵庫
の本体1の構成を概略的に示している。ここで、冷蔵庫
本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内
に、上段から順に、冷蔵室3、野菜用冷蔵室4、製氷用
冷凍室5、冷凍室6を有して構成されている。また、本
体1の前面には、上段から順に、前記各貯蔵室3〜6を
夫々開閉するための、ヒンジ開閉式の断熱扉7、引出式
の断熱扉8,9,10が設けられている。
【0019】前記冷蔵室3及び野菜用冷蔵室4(これら
2室が本発明にいう「冷蔵室」となる)は、共に例えば
2〜5℃の温度帯とされるようになっており、それら両
冷蔵室3,4の間は仕切板11により上下に区画されて
いる。また、冷蔵室3内は、棚板12により上下に複数
段に区切られると共に、その最下部にチルド・パーシャ
ルルーム13が設けられている。
【0020】図示はしないが、チルド・パーシャルルー
ム13の側部には、後述する自動製氷装置の製氷皿に対
する給水を行う給水タンク及び給水ユニットが設けられ
ている。前記野菜用冷蔵室4内には、蓋14a付きの貯
蔵容器14が、前記断熱扉8の裏面側に連結されて出し
入れ可能に設けられている。尚、前記冷蔵室3には、該
冷蔵室3内の温度を検出するR室温センサ15(図2に
のみ図示)が設けられている。
【0021】一方、前記製氷用冷凍室5及び冷凍室6
(これら2室が本発明にいう「冷凍室」となる)は、共
に例えば−18〜−21℃の温度帯とされるようになっ
ており、それら両冷凍室5,6は、前面開口部分のみに
おいて仕切体16が設けられ、本体1の内部において連
通した状態に設けられている。また、前記野菜用冷蔵室
4と製氷用冷凍室5との間は前記断熱箱体2に一体に設
けられた断熱仕切壁17により区画されている。前記製
氷用冷凍室5には、上部に位置して自動製氷装置18が
配設されており、その下部に位置して氷受容器19が前
記断熱扉9の裏面に連結されて出し入れ可能に設けられ
ている。
【0022】前記自動製氷装置18は、周知のように、
前記給水ユニットから給水される製氷皿20、この製氷
皿20の温度により製氷完了を検知する製氷完了検知セ
ンサ21(図2にのみ図示)、製氷が完了した製氷皿2
0を反転させて離氷を行わせる離氷モータ22(図2に
のみ図示)等を備えて構成されている。また、前記冷凍
室6内には、貯蔵容器23が、前記断熱扉10の裏面側
に連結されて出し入れ可能に設けられている。尚、この
冷凍室6には、該冷凍室6内の温度を検出するF室温セ
ンサ24(図2にのみ図示)が設けられている。
【0023】そして、この本体1には、後述する冷凍サ
イクル25が組込まれる。このとき、前記野菜用冷蔵室
4の背面側部分には、冷蔵室用蒸発器室26が設けられ
ており、この冷蔵室用蒸発器室26内には、冷凍サイク
ル25の一部を構成する冷蔵室用蒸発器27(以下「R
エバ27」と略す)が設けられていると共に、その上部
に位置して冷蔵室用ファン28(以下「Rファン28」
と略す)が設けられている。尚、前記Rファン28(フ
ァンモータ)は、可変速にて駆動されるようになってい
る。
【0024】これにて、前記Rファン28が駆動される
ことにより、Rエバ27を通して生成された冷気が、前
記冷蔵室3及び野菜用冷蔵室4に供給され、貯蔵物の冷
却に供された後、再び冷蔵室用蒸発器室26内の下部に
戻されるという循環が行われるようになっている。ま
た、図2にのみ示すように、この冷蔵室用蒸発器室26
内には、冷蔵室用蒸発器除霜ヒータ(Rエバ除霜ヒー
タ)29が設けられていると共に、Rエバ27の除霜完
了を検知するRエバ除霜センサ30が設けられている。
【0025】これに対し、前記製氷用冷凍室5及び冷凍
室6の上下に跨がる背面側部分には、冷凍室用蒸発器室
31が設けられており、この冷凍室用蒸発器室31内に
は、冷凍サイクル25の一部を構成する冷凍室用蒸発器
32(以下「Fエバ32」と略す)が設けられていると
共に、その上部に位置して冷凍室用ファン33(以下
「Fファン33」と略す)が設けられている。また、前
記Fエバ32の下方部には、冷凍室用蒸発器除霜ヒータ
(Fエバ除霜ヒータ)34が設けられていると共に、F
エバ32の除霜完了を検知するFエバ除霜センサ35
(図2にのみ図示)が設けられている。
【0026】これにて、前記Fファン33が駆動される
ことにより、Fエバ32を通して生成された冷気が、前
記製氷用冷凍室5及び冷凍室6に供給され、貯蔵物の冷
却に供された後、再び冷凍室用蒸発器室31内の下部に
戻されるという循環が行われるようになっている。尚、
前記Fファン33(ファンモータ)も、可変速にて駆動
されるようになっている。
【0027】さらに、本体1の下端部背面部には、機械
室36が設けられ、この機械室36内には、冷凍サイク
ル25の一部を構成する圧縮機(コンプレッサ)37が
設けられていると共に、図2にのみ示すように、その機
械室36内には、前記圧縮機37及び後述するコンデン
サを冷却するために冷却ファン38(以下「Cファン3
8」と称する)が設けられている。前記圧縮機37は、
インバータ制御により可変速で駆動されるようになって
おり、また、前記Cファン38も可変速駆動されるよう
になっている。
【0028】尚、図示はしないが、前記冷蔵室用蒸発器
室26内及び冷凍室用蒸発器室31内において生ずる除
霜水は、前記機械室36内に導かれて、前記圧縮機37
の上方部に設けられた除霜水蒸発皿に溜められるように
なっている。そして、除霜水蒸発皿に溜められた除霜水
は、圧縮機37の熱及び蒸発パイプ39の熱により蒸発
して外部に排出されるようになっている。
【0029】図3は、前記冷凍サイクル25の構成を示
している。この冷凍サイクル25は、前記圧縮機37、
前記蒸発パイプ39、コンデンサ(凝縮器)40、クリ
ンパイプ41、ドライヤ42、冷媒流路切替手段たる三
方弁43、この三方弁43の第1出口に接続される第1
のキャピラリチューブ44、前記Rエバ27、前記Fエ
バ32、アキュムレータ45を順に冷媒パイプにより閉
ループに接続すると共に、前記三方弁43の第2出口
と、前記Rエバ27とFエバ32との接続点との間に第
2のキャピラリチューブ46を接続して構成されてい
る。
【0030】これにて、前記三方弁43が第1出口側に
切替えられているときには、圧縮機37の駆動により冷
媒がコンデンサ40等を通った後、第1のキャピラリチ
ューブ44を通ってRエバ27及びFエバ32を順に流
れて圧縮機37に戻されるようになっている(冷蔵室冷
却モード)。これに対し、三方弁43が第2出口側に切
替えられると、圧縮機37の駆動により冷媒がコンデン
サ40等を通った後、第2のキャピラリチューブ46を
通ってFエバ32のみに供給された後、圧縮機37に戻
されるようになっている(冷凍室冷却モード)。
【0031】さて、図2に示すように、本体1には、マ
イコン等から構成される制御装置47が設けられてい
る。この制御装置47には、前記R室温センサ15、F
室温センサ24、製氷完了検知センサ21、Rエバ除霜
センサ30、Fエバ除霜センサ35からの信号が入力さ
れると共に、庫外の温度を検出する外気温センサ48、
及び、急速冷凍運転を実行したい時に使用者により操作
される急速冷凍スイッチ49からの信号が入力されるよ
うになっている。
【0032】また、制御装置47は、それら入力信号に
基づいて、前記圧縮機37、三方弁43、Cファン3
8、Rファン28、Fファン33、Rエバ除霜ヒータ2
9、Fエバ除霜ヒータ34、自動製氷装置18の給水ユ
ニットや離氷モータ22等を制御するようになってい
る。このとき、制御装置47は、前記圧縮機37を可変
速(例えばインバータの運転周波数が30〜70Hz)
で駆動すると共に、Rファン28、Fファン33を可変
速(例えば1800〜2400rpm )で駆動するように
なっている。また、Cファン38は、圧縮機37がオン
されているときにオンされ、圧縮機37が許容最大回転
数(周波数70Hz)で駆動されているときには例えば
2000rpm で駆動され、その他の場合には、例えば1
800rpm で駆動されるようになっている。
【0033】後の作用説明でも述べるように、制御装置
47は、三方弁43の切替えにより、冷媒をRエバ27
に流して主として冷蔵室3,4を冷却する冷蔵室冷却モ
ード(R−F流し)と、冷媒をFエバのみに流して冷凍
室5,6を冷却する冷凍室冷却モード(Fのみ流し)と
を交互に切替えながら冷却運転(通常運転)を実行する
ようになっている。この場合、制御装置47は、冷蔵室
3,4及び冷凍室5,6の夫々について、設定温度に対
して所定幅のON温度及びOFF温度を設定し、前記R
室温センサ15及びF室温センサ24の検出温度に基づ
いて三方弁43を切替えるように構成されている。
【0034】また、制御装置47は、R室温センサ15
及びF室温センサ24の検出温度等に基づいて圧縮機3
7のオン,オフ及び回転数(運転周波数)の制御を行う
ようになっていると共に、その圧縮機37のオン,オフ
制御に合わせてCファン38のオン,オフ制御を行うよ
うになっている。そして、制御装置47は、冷蔵室冷却
モードの実行時にはRファン28をオンさせ、冷凍室冷
却モードの実行時にはFファン33をオンさせるのであ
るが、このとき、冷蔵室冷却モードの実行時にもFファ
ン33を駆動させるように構成されている。
【0035】そして、本実施例では、制御装置47は、
前記急速冷凍スイッチ49がオン操作されたときには、
冷凍室5,6を急速に冷却する急速冷凍運転を実行す
る。この急速冷凍運転においては、前記圧縮機37を通
常運転時よりも高速(高周波数)で運転すると共に、冷
凍室5,6の設定温度を低温側にシフトさせるようにな
っている。尚、急速冷凍運転は、例えば氷受容器19が
氷で満杯になったとき、あるいは、例えば10回の離氷
動作が完了したときに終了される。
【0036】このとき、特に本実施例では、急速冷凍運
転の実行開始初期においては、圧縮機37を許容最大回
転数(周波数で例えば70Hz)で駆動するようになっ
ている。また、急速冷凍運転時にも、R室温センサ15
及びF室温センサ24の検出温度等に基づいて冷凍室冷
却モードと冷蔵室冷却モードとを交互に実行するように
なっている。さらには、この急速冷凍運転時には、前記
Fファン33の回転数を通常時よりも高くするようにな
っている。
【0037】さらに、制御装置47は、例えば冷凍室
5,6の積算冷却時間が所定時間(例えば10時間)に
なる毎に、プリクール運転を実行した後、除霜運転を実
行するようになっている。このうちプリクール運転は、
まず、冷凍室5,6の設定温度を低温側に例えば3deg
シフトした状態で、圧縮機37を高回転数で連続的に駆
動して冷凍室冷却モードを実行して冷凍室5,6を強制
的に冷却し、その後、冷蔵室冷却モードに切替えて冷蔵
室3,4を強制冷却することにより行われる。
【0038】また、前記除霜運転は、圧縮機37や各フ
ァン28,33,38を停止した状態で、Rエバ除霜ヒ
ータ29及びFエバ除霜ヒータ34に通電することによ
り実行され、Rエバ除霜センサ30及びFエバ除霜セン
サ35の検出に基づいて終了される。このとき、本実施
例では、プリクール運転中に前記急速冷凍スイッチ49
がオン操作されたときには、急速冷凍運転を例えば1回
の製氷が完了するまで実行した後、プリクール運転を再
度実行するようになっている。また、除霜運転中に急速
冷凍スイッチ49がオン操作されたときには、除霜運転
を優先させ、除霜運転終了後に急速冷凍運転を実行する
ようになっている。
【0039】次に、上記構成の作用について述べる。図
1のタイミングチャートは、制御装置47が、通常運転
及び、その途中で急速冷凍スイッチ49がオン操作され
て急速冷凍運転を実行する際における、圧縮機37、R
ファン28、Fファン33、三方弁43の制御の様子を
示している。また、図5のタイミングチャートは、プリ
クール運転及び除霜運転時における制御の様子を示して
いる。尚、図1及び図5では、三方弁43が、第1のキ
ャピラリチューブ44側に切替えられている状態を「R
−F流し」、第2のキャピラリチューブ46側に切替え
られている状態を「Fのみ流し」と表記している。
【0040】<通常運転時の制御>まず、通常運転時の
制御について述べる。この通常運転時には、上述のよう
に、R室温センサ15及びF室温センサ24の検出温度
に基づく三方弁43の切替えによって、主として冷蔵室
3,4を冷却する冷蔵室冷却モード(R−F流し)と、
冷凍室5,6を冷却する冷凍室冷却モード(Fのみ流
し)とが交互に切替えられる。これにて、冷蔵室3,4
と冷凍室5,6とが交互に冷却されながら、全ての貯蔵
室3〜6内の温度が設定温度付近に維持されるのであ
る。
【0041】この場合、冷蔵室3,4については、例え
ばON温度が5℃、OFF温度が2℃に設定され、冷凍
室5,6については、例えばON温度が−18℃、OF
F温度が−21℃に設定される。そして、モードが切替
えられる条件としては、冷却中の室の検出温度がOF
F温度に達したとき、前回のモード切替から10分以
上が経過し且つ非冷却中の室の検出温度がON温度に達
したとき、前回のモード切替から60分が経過したと
き、のいずれかの場合とされている。尚、図示はしてい
ないが、両室の検出温度が双方ともOFF温度であると
きには、圧縮機37がオフされる。
【0042】このとき、詳しい説明は省略するが、圧縮
機37は、可変速(例えば周波数が30〜48Hz)で
駆動されるようになっており、負荷(センサ15,24
の検出温度と設定温度との差)に応じ、負荷が小さいと
きには、低回転数(低周波数)で駆動され、もって冷凍
サイクルの効率を上げて省エネを図るようになってい
る。また、Rファン28は、冷蔵室冷却モード時に例え
ば1800〜2000rpm にて駆動され、冷凍室冷却モ
ードに切替えられたときには、Rエバ27の除霜を図る
ために所定の短時間(例えば5分間)だけ継続して駆動
された後、停止されるようになっている。
【0043】そして、Fファン33は、冷凍室冷却モー
ド時に例えば1800〜2000rpm にて駆動されるこ
とは勿論、冷蔵室冷却モード時にも駆動されるようにな
っている。尚、図示はしないが、圧縮機37の停止時に
は、Rファン28及びFファン33は停止される。
【0044】これにより、冷蔵室冷却モードの実行時に
おいては、Fエバ32における冷媒の熱交換が行われな
い事情があるが、このときFエバ32の表面の温度は、
冷凍貯蔵物あるいは製氷皿20よりも十分な低温(例え
ば−22℃)にあるので、Fファン33が駆動されるこ
とにより、冷凍貯蔵物あるいは製氷皿20に冷風が供給
されるようになる。従って、この冷風の供給により、冷
凍貯蔵物あるいは製氷皿20に対する一定の冷却に寄与
させることができるのである。
【0045】また、このように2個の蒸発器27,32
を設けたことにより、前記冷蔵室用蒸発器室26には、
冷蔵室3,4の比較的湿気の多い空気が流通するが、冷
凍室冷却モードに切替えられたときにもRファン28を
所定時間だけ駆動して、比較的温度の高い空気(例えば
+3℃)をRエバ27に流通させるようにしたので、R
エバ27に着霜が生じようとしても速やかに溶けるよう
になる。一方、冷凍室用蒸発器室31には、野菜用冷蔵
室4等のような湿気の多い空気は流通せず乾燥した空気
が流通するだけなので、Fエバ32の着霜自体が少なく
なり、もって高い冷却能力を得ることができるのであ
る。
【0046】<急速冷凍運転時の制御>次に、急速冷凍
運転時の制御について述べる。使用者は、貯蔵物を速や
かに冷凍させたいあるいは速やかに多量の氷を得たい場
合に、急速冷凍スイッチ49をオン操作する。すると、
制御装置47は、図1に示すような制御を行う。即ち、
この急速冷凍運転時には冷凍室5,6の設定温度が、低
温側にシフトされると共に、圧縮機37が通常運転時よ
りも高い回転数(周波数)で連続運転されるようにな
る。ここでは、例えば冷凍室5,6側におけるON温度
が−26℃、OFF温度が−30℃にシフトされる。
【0047】このとき、図1では、まず冷凍室冷却モー
ドが実行されるのであるが、その後冷蔵室3,4側の温
度がON温度に達したときには、冷蔵室冷却モードとな
るように三方弁43が切替られ、冷蔵室3,4側の温度
がON温度に達したら再び冷凍室冷却モードに切替えら
れるというように、冷却モードが交互に切替えられる。
尚、急速冷凍運転の開始時に、どちらの冷却モードから
実行するかは、設定温度と検出温度との差が大きい方の
室を先に冷却するべく選択すれば良く、条件が同等なら
ば冷凍室冷却モードが優先的に開始される。
【0048】そして、上述のように、この急速冷凍運転
の実行時においては、圧縮機37が通常運転時よりも高
回転数で駆動されるのであるが、ここでは、図1に示す
ように、開始初期の一定時間は許容最大回転数(最大周
波数70Hz)で駆動され、その後、回転数が段階的に
小さく(この場合、62Hz,53Hz)されるように
なっている。また、Rファン28についても、冷蔵室冷
却モードの実行時にオンされるのであるが、この際の回
転数が、通常運転時よりも高い回転数(例えば2400
rpm )とされるようになっている。
【0049】さらに、Fファン33については、やはり
冷蔵室冷却モードの実行時にも駆動される(急速冷凍運
転の実行中はずっと連続駆動)ようになっている。そし
て、急速冷凍運転の実行時においては、このFファン3
3も通常運転時よりも高回転数で駆動される。このと
き、圧縮機37が許容最大回転数にて駆動されている期
間は、Fファン33も最大回転数(例えば2400rpm
)とされ、圧縮機37の回転数が、一段下げられた後
は、それよりやや低い回転数(例えば2000rpm)と
されるようになっている。
【0050】これにより、急速冷凍運転の実行時におい
ては、冷凍室5,6の設定温度を低温側にシフトしたの
で、通常運転時に比べて、冷凍室冷却モードにより冷凍
室5,6側を冷却する時間の割合を高めることができ、
しかも、圧縮機37を通常運転時に比べて高回転数で駆
動するようにしたので、Fエバ32への冷媒供給量を増
やして冷却能力を向上させることができる。これによ
り、冷凍室5,6を短時間で急速に冷却することができ
るのである。
【0051】また、この急速冷凍運転時においても、冷
凍室冷却モードと冷蔵室冷却モードとが交互に切替えら
れるので、冷蔵室3,4の温度が上昇することを防止で
き、冷蔵室3,4の低温を維持することができる。そし
て、この急速冷凍運転の実行時において、冷凍室用Fフ
ァン33を通常運転時に比べて高回転数で駆動するよう
にしたので、Fファンの駆動による冷凍貯蔵物あるいは
製氷皿20に対する冷風の供給がより促進され、高い冷
却能力を得ることができる。冷蔵室冷却モードにおけ
る、冷凍室5,6の冷却能力も向上させることができ
る。
【0052】さらには、圧縮機37を許容最大回転数で
駆動するのを、急速冷凍運転の実行開始初期の一定時間
に止めるようにしたので、急速冷凍運転の目的を果たし
ながら、圧縮機37の回転数を必要以上に上げることを
せずに済ませることができ、騒音の発生等の不具合を極
力抑えることができるものである。
【0053】<除霜運転に関連する制御>最後に、除霜
運転に関連する制御について述べる。上述のように、制
御装置47は、冷凍室5,6の積算冷却時間が所定時間
(例えば10時間)になる毎に、プリクール運転を実行
した後、除霜運転を実行する。ここでは、図5に示すよ
うに、まず、冷凍室5,6の設定温度を低温側にシフト
して、冷凍室冷却モードを実行し、冷凍室5,6の強制
冷却がなされる。このとき、圧縮機37は許容最大回転
数(70Hz)で駆動されると共に、Fファン33が高
回転数(2400rpm )で回転駆動される。この冷凍室
冷却モードは、冷凍室5,6の温度がOFF温度に達す
るまであるいは10分間が経過するまで実行される。
【0054】次に、三方弁43が切替えられて冷蔵室冷
却モードを実行し、冷蔵室3,4の強制冷却がなされ
る。ここでも、圧縮機37は許容最大回転数(70H
z)で駆動されると共に、Rファン28及びFファン3
3が高回転数(2400rpm )で回転駆動される。この
冷蔵室冷却モードは、冷蔵室3,4の温度がOFF温度
に達するまであるいは10分間が経過するまで実行され
る。
【0055】そして、除霜運転が行われるのであるが、
この除霜運転は、圧縮機37や各ファン28,33,3
8を停止した状態で、Rエバ除霜ヒータ29及びFエバ
除霜ヒータ34に通電することにより行なわれ、Rエバ
除霜センサ30及びFエバ除霜センサ35の検出に基づ
いて終了される。
【0056】この除霜運転が終了した後は、通常運転と
なるのであるが、ここでは、冷凍室5,6の温度が大き
く上昇していて設定温度との差が大きいので、冷凍室冷
却モードから開始される。そして、そのときの負荷(検
出温度と設定温度との差)が非常に大きいので、圧縮機
37の回転数が最大とされ、Fファン33も高回転数で
駆動される。これにて、速やかに冷凍室5,6の温度を
低下させることができる。この後は、冷蔵室3,4がO
N温度となって冷蔵室冷却モードに切替えられるという
ように、上記したと同様の通常制御が繰返される。
【0057】ところで、上記したプリクール運転中ある
いは除霜運転中に、使用者により急速冷凍スイッチ49
がオン操作されることも考えられる。そこで、本実施例
では、制御装置47は、図6及び図7のフローチャート
に示すような制御を行う。即ち、図6に示すように、プ
リクール運転中には、常に急速冷凍スイッチ49が監視
され(ステップS1)、急速冷凍スイッチ49がオン操
作されずに(ステップSS1にてNo)、プリクール運
転が終了した場合には(ステップS2にてYes)、そ
のまま除霜運転へ進む(ステップS3)。
【0058】これに対し、プリクール運転中に急速冷凍
スイッチ49がオン操作されたときには(ステップS1
にてYes)、プリクール運転が停止されて(ステップ
S4)、急速冷凍運転が実行される(ステップS5)。
この場合、この急速冷凍運転は、自動製氷装置18によ
る1回の製氷(離氷)が完了するまで行われ(ステップ
S6)、急速冷凍運転が終了すると(ステップS7)、
再びプリクール運転が実行される(ステップS8)。こ
れにより、早急に氷が欲しい等の使用者の要望に応えな
がらも、急速冷凍運転を短時間で終了してその後速やか
にプリクール運転ひいては除霜運転を実行することがで
きるのである。
【0059】そして、図7に示すように、除霜運転中に
も、急速冷凍スイッチ49が監視され(ステップS1
1)、急速冷凍スイッチ49がオン操作されたときには
(ステップS11にてYes)、フラグFを1とする
(ステップS12)。そして、そのまま除霜運転を続行
し、除霜運転が終了したときに(ステップS13にてY
es)、フラグFが1となっているかどうかを判断し
(ステップS14)、1となっていたときには(ステッ
プS14にてYes)、急速冷凍運転を実行するもので
ある(ステップS15)。
【0060】つまり、除霜運転中に急速冷凍スイッチ4
9がオン操作されても、除霜運転を優先して実行し、除
霜運転終了後に急速冷凍運転を実行するものである。こ
れにより、Rエバ27及びFエバ32の冷却性能を回復
させた状態で、その後の冷却を行うことができ、より効
率的となる。尚、図示はしないが、急速冷凍運転中に、
除霜運転を実行すべきタイミングとなったときには、急
速冷凍運転の終了までの残り時間が短いとき(例えば3
0分以内あるいはその時点での製氷が離氷温度近くまで
進んでいるとき)には、急速冷凍運転を終了させてから
除霜運転に移行するようになっている。
【0061】このように本実施例によれば、次のような
効果を得ることができる。即ち、Rエバ27とFエバ3
2との2個の蒸発器を設けて、冷蔵室冷却モードと冷凍
室冷却モードとを交互に切替える構成としたので、Rエ
バ27及びFエバ32に対する着霜を少なくすることが
できて、Rエバ27及びFエバ32の冷却能力の向上を
図ることができ、ひいてはRエバ27及びFエバ32の
小形化や、除霜運転の頻度の減少による効率化等を図る
ことができる。
【0062】そして、このように冷蔵室冷却モードと冷
凍室冷却モードとを交互に実行するものにあって、冷蔵
室冷却モードの実行時にもFファン33を駆動するよう
にしたので、冷凍室5,6内の冷凍貯蔵物あるいは製氷
皿20に冷風を供給して一定の冷却に寄与させることが
でき、この結果、冷凍室5,6における冷凍に要する時
間の短縮化を図ることができる。
【0063】また、本実施例では、急速冷凍運転時にお
いても、冷凍室冷却モードと冷蔵室冷却モードとが交互
に切替えられる構成としたので、冷蔵室3,4の温度上
昇を抑えることができ、冷蔵室3,4の低温を維持する
ことができる。さらには、急速冷凍運転の実行時におい
て、圧縮機37を高回転数で駆動すると共に、Fファン
33を高回転数で駆動する等の制御を行うようにしたの
で、急速冷凍運転時の冷却能力の向上を図る等のメリッ
トも併せて得ることができるものである。
【0064】 図8ないし図10は、本発明の第2ない
し第4の実施例に係る、急速冷凍運転時の圧縮機37の
回転数(運転周波数)の制御の様子を夫々示している。
図8に示す第2の実施例では、急速冷凍運転中の圧縮機
37の回転数(運転周波数)を、外気温センサ48の検
出した外気温によって変動させるようにしている。
【0065】即ち、外気温が高い場合(例えば25℃以
上)には、運転周波数を例えば70Hzとし、外気温が
中くらいの場合(例えば15℃以上25℃未満)には、
運転周波数を例えば62Hzとし、外気温が低い場合
(例えば15℃未満)には、運転周波数を例えば53H
zとしている。これにより、急速冷凍運転の目的を果た
しながら、外気温に応じて、圧縮機37の回転数を必要
以上に上げることを防止することができ、騒音の増加や
冷凍室5,6の冷え過ぎによる露付き等を抑えることが
できる。
【0066】 図9に示す第3の実施例では、急速冷凍
運転の実行開始初期の一定時間T(例えば120分)
は、圧縮機37の回転数(運転周波数)を許容最大回転
数(例えば70Hz)とし、その後の急速冷凍運転中の
圧縮機37の回転数を、外気温センサ48の検出した外
気温によって変動させるようにしている。この場合、や
はり外気温を3段階に分けて、その際の運転周波数を、
夫々例えば62Hz、53Hz、48Hzとしている。
【0067】 また、図10に示す第4の実施例では、
急速冷凍運転の実行開始初期において、自動製氷装置1
8により所定回数n回(例えば2回)の製氷が行われる
(離氷動作が行われる)までは、圧縮機37の回転数
(運転周波数)を許容最大回転数(例えば70Hz)と
し、その後の急速冷凍運転中の圧縮機37の回転数を、
上記第3の実施例と同様に、外気温センサ48の検出し
た外気温によって変動させるようにしている。
【0068】これら第3及び第4の実施例によれば、圧
縮機37が許容最大回転数で駆動されるのは、急速冷凍
運転の実行開始初期の一定の時間で済むので、急速冷凍
運転の目的を果たしながら、圧縮機37の回転数を必要
以上に上げる(冷却能力を上げ過ぎる)ことを防止で
き、騒音や露付き等の不具合を極力抑えることができる
ものである。
【0069】尚、上記した実施例では、冷媒流路切替手
段として三方弁43を用いた構成の冷凍サイクル25と
したが、Rエバ27とFエバ32とを並列に設けると共
に一方の流路に開閉弁を設けて冷媒流路(冷却モード)
を変更する構成とすることもできる等、冷凍サイクルの
構成としては種々の変形が可能である。また、冷凍室6
と製氷室5とを別個に制御できる場合には、各々ついて
急速冷凍の指示を行い得る構成としても良い。
【0070】その他、上記実施例では、R室温センサ1
5及びF室温センサ24の検出温度に基づいて冷却モー
ドを切替える構成としたが、冷却モードの切替を時間制
御により行う、例えば冷凍室冷却モードを44分間実行
し、冷蔵室冷却モードを16分間実行することを交互に
繰返すといった構成としても良い等、本発明は要旨を逸
脱しない範囲内で、適宜変更して実施し得るものであ
る。
【0071】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の冷蔵庫によれば、冷蔵室用と冷凍室用との2個の蒸発
器を設け、冷蔵室冷却モードと冷凍室冷却モードとを交
互に実行するようにしたものにあって、冷蔵室冷却モー
ドにおいても冷凍室用ファンを駆動するようにしたの
で、冷蔵室の温度を保持しつつ、冷凍室における冷凍に
要する時間の短縮化を図ることができ、また、急速冷凍
運転時においても、冷凍室冷却モードと冷蔵室冷却モー
ドとが交互に切替えられる構成としたので、冷蔵室の温
度上昇を抑えることができ冷蔵室の低温を維持するこ
とができ、更に、急速冷凍運転の実行時においては圧縮
機を高回転で駆動すると共に、その初期においては許容
最大回転数で駆動するようにしたので、急速冷凍運転の
実行時における冷凍能力を向上させることができると共
に、急速冷凍運転の目的を果たしながら、圧縮機の回転
数を必要以上に上げることを防止することができるとい
う優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、三方弁,
圧縮機,Fファンに対する制御の様子を示すタイムチャ
ート
【図2】制御装置を中心とした電気的構成を示すブロッ
ク図
【図3】冷凍サイクルの構成図
【図4】冷蔵庫の全体構成を概略的に示す縦断側面図
【図5】除霜運転時における制御の様子を示すタイムチ
ャート
【図6】プリクール運転時に急速冷凍スイッチがオン操
作されたときの制御手順を示すフローチャート
【図7】除霜運転時に急速冷凍スイッチがオン操作され
たときの制御手順を示すフローチャート
【図8】本発明の第2の実施例を示すもので、急速冷凍
運転実行時の外気温と圧縮機の回転数と関係を示す図
【図9】本発明の第3の実施例を示す図8相当図
【図10】本発明の第4の実施例を示す図8相当図
【符号の説明】
図面中、1は冷蔵庫本体、3,4は冷蔵室、5,6は冷
凍室、15はR室温センサ、18は自動製氷装置、24
はF室温センサ、25は冷凍サイクル、26は冷蔵室用
蒸発器室、27は冷蔵室用蒸発器、28は冷蔵室用ファ
ン、29,34は除霜ヒータ、31は冷凍室用蒸発器
室、32は冷凍室用蒸発器、33は冷凍室用ファン、3
7は圧縮機、38は冷却ファン、43は三方弁(冷媒流
路切替手段)、47は制御装置、48は外気温センサ、
49は急速冷凍スイッチを示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−47826(JP,A) 特開 昭55−121369(JP,A) 特開 昭60−263070(JP,A) 特開 平10−38441(JP,A) 特開 昭61−70363(JP,A) 特開 昭62−108976(JP,A) 特開 平2−122185(JP,A) 実開 昭61−54173(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/02 F25D 17/06 312 F25D 21/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器
    と、 冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、 この冷凍室用蒸発器により生成される冷気を前記冷凍室
    内に送る冷凍室用ファンと、 圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸
    発器に流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室用蒸発器に流
    す冷凍室冷却モードとを切替える冷媒流路切替手段とを
    備えると共に、 前記冷凍室を急速に冷却する急速冷凍運転の実行が可能
    な冷蔵庫であって、 前記冷蔵室冷却モードの実行時においても前記冷凍室用
    ファンを駆動するように構成すると共に、 前記急速冷凍運転の実行時においても、前記冷媒流路切
    替手段により冷凍室冷却モードと冷蔵室冷却モードとが
    交互に切替えられるように構成し、 前記急速冷凍運転の実行時においては、冷蔵室冷却モー
    ドであっても、急速冷凍運転の実行開始直後の一定時間
    は、圧縮機を許容最大回転数で駆動し、一定時間経過後
    は、圧縮機を通常時に比べて高回転で駆動することを特
    徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器
    と、 冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器と、 この冷凍室用蒸発器により生成される冷気を前記冷凍室
    内に送る冷凍室用ファンと、 圧縮機の駆動により循環される冷媒を、前記冷蔵室用蒸
    発器に流す冷蔵室冷却モードと前記冷凍室用蒸発器に流
    す冷凍室冷却モードとを切替える冷媒流路切替手段と、前記冷凍室内に配設された 自動製氷装置とを備えると共
    に、 前記冷凍室を急速に冷却する急速冷凍運転の実行が可能
    な冷蔵庫であって、 前記冷蔵室冷却モードの実行時においても前記冷凍室用
    ファンを駆動するように構成すると共に、 前記急速冷凍運転の実行時においても、前記冷媒流路切
    替手段により冷凍室冷却モードと冷蔵室冷却モードとが
    交互に切替えられるように構成し、 前記急速冷凍運転の実行時においては、冷蔵室冷却モー
    ドであっても、急速冷凍運転の実行開始初期には、前記
    自動製氷装置により所定回数の製氷が行われるまでは、
    圧縮機を許容最大回転数で駆動し、所定回数行われた後
    は、圧縮機を通常時に比べて高回転で駆動することを特
    徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 急速冷凍運転の実行時においては、冷凍
    室の設定温度を低温側にシフトすることを特徴とする請
    求項1又は2記載の冷蔵庫。
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