JP2023135101A - 冷蔵庫 - Google Patents

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洋平 丹野
Yohei Tanno
康之 上甲
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Abstract

Figure 2023135101000001
【課題】冷蔵室の温度変動を抑制可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、野菜室6と、冷凍室7と、蒸発器105bと、圧縮機と、冷凍室7及び野菜室6のうち、少なくとも冷凍室7に冷気を供給するファン112bと、冷凍室7及び野菜室6のうち、少なくとも野菜室6に冷気を供給するファン112cと、制御装置と、を備え、制御装置は、圧縮機を駆動した状態でファン112bを駆動させ、冷凍室7及び野菜室6のうち、少なくとも冷凍室7に、冷凍室7の設定温度帯以下の冷気を供給する第1制御と、野菜室6の昇温を生じさせる所定状態のときにファン112cを駆動させ、第1制御での冷凍室7に対する野菜室6への冷気量の供給比よりも大きい供給比になるように、少なくとも野菜室6に、野菜室6の設定温度帯以下の冷気を供給する第2制御と、を実行する。
【選択図】図4

Description

本開示は冷蔵庫に関する。
特許文献1の要約書には、「冷蔵庫100は、開状態において野菜室R5と冷却器収容室R62とを連通させ、閉状態において野菜室R5と冷却器収容室R62とを遮断する野菜室ダンパP5と、野菜室ダンパP5を制御する制御装置8と、を備え、制御装置8は、野菜室R5に冷気を供給して野菜室R5を所定の温度範囲で保つための冷気供給条件が成立している時間帯のうち少なくとも一部で、野菜室ダンパP5の開閉を繰り返す開閉繰返し制御を実行する。」ことが記載されている。
特開2016-33423号公報
冷蔵庫中で食品(例えば、野菜、果物等の青果物)を長持ちさせる方法として、乾燥の抑制が挙げられる。乾燥の抑制方法として、例えば、食品温度と食品の周囲空気の温度との温度差を低減することができる。食品温度より周囲空気の温度が高くなると、空気の飽和水蒸気量の増加に応じて食品から空気へと蒸発により水分が移動し、食品の水分量が低下する。食品の温度変化は、周囲空気の温度変化よりも遅れて生じるため、周囲空気の温度変動が激しいとその分乾燥が促進される。このため、食品周囲の温度変動を低減することが好ましい。
冷凍サイクルによる冷気供給のとき、例えば省エネルギー性能を考慮して圧縮機を停止させることがある。圧縮機の停止中、冷蔵室(例えば、野菜室、チルド室等)の冷却の継続が困難である。従って、冷却停止中は、冷蔵室温度が上昇し易く、その後冷却が再開されることで温度変動が生じる。このため、冷却継続が困難な状況下であっても、冷気供給によって冷蔵室の温度変動を抑制可能な冷蔵庫が望まれる。
特許文献1の段落0007には、「貯蔵室を適切に冷却する冷蔵庫を提供する」ことが記載されている。この目的のため、特許文献1に記載の冷蔵庫では、野菜室R5への冷気の供給制御のため、野菜室ダンパP5が備えられている。しかし、野菜室ダンパP5の開閉による冷気量制御では、細かな冷気量制御が難しく、依然として温度変動幅が大きくなり易い。従って、別の実行機構が求められる。
本開示が解決しようとする課題は、冷蔵室の温度変動を抑制可能な冷蔵庫の提供である。
本開示の冷蔵庫は、冷蔵温度帯に設定された冷蔵室と、冷凍温度帯に設定された冷凍室と、前記冷蔵室及び前記冷凍室に供給される冷気を生成する冷却器と、前記冷却器に供給される冷媒を圧縮する圧縮機と、前記冷凍室及び前記冷蔵室のうち、少なくとも前記冷凍室に冷気を供給する第1送風機と、前記冷凍室及び前記冷蔵室のうち、少なくとも前記冷蔵室に冷気を供給する第2送風機と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記圧縮機を駆動した状態で前記第1送風機を駆動させ、前記冷凍室及び前記冷蔵室のうち、少なくとも前記冷凍室に、前記冷凍室の設定温度帯以下の冷気を供給する第1制御と、前記冷蔵室の昇温を生じさせる所定状態のときに前記第2送風機を駆動させ、前記第1制御での前記冷凍室に対する前記冷蔵室への冷気量の供給比よりも大きい供給比になるように、少なくとも前記冷蔵室に、前記冷蔵室の設定温度帯以下の冷気を供給する第2制御と、を実行する。その他の解決手段は発明を実施するための形態において後記する。
本開示の冷蔵庫の正面図である。 図1のA-A線断面図である。 制御装置のハードウェア構成図である。 図2のB-B線断面図である。 冷凍サイクルの系統図である。 ファンの駆動による野菜室及び冷凍室への冷気流を説明する図である。 ファンの翼直径を説明する図である。 従来の冷蔵庫における、野菜室、主冷蔵室、冷凍室及び蒸発器の温度変化を示すタイムチャートである。 本開示の冷蔵庫における、野菜室、主冷蔵室、冷凍室及び蒸発器の温度変化を示すタイムチャートである。 別の実施形態に係る冷蔵庫に対応する、図2のB-B線断面図である。 別の実施形態に係る冷蔵庫において、ファンの駆動による野菜室及び冷凍室への冷気流を説明する図である。 別の実施形態に係る冷蔵庫における、野菜室、主冷蔵室、冷凍室及び蒸発器の温度変化を示すタイムチャートである。 別の実施形態に係る冷蔵庫において、ファンの駆動による野菜室及び冷凍室への冷気流を説明する図である。 別の実施形態に係る冷蔵庫において、ファンの駆動による野菜室及び冷凍室への冷気流を説明する図である。 別の実施形態に係る冷蔵庫に対応する、図2のB-B線断面図である。
以下、図面を参照しながら本開示を実施するための形態(実施形態と称する)を説明する。以下の一の実施形態の説明の中で、適宜、一の実施形態に適用可能な別の実施形態の説明も行う。本開示は以下の実施形態に限られず、異なる実施形態同士を組み合わせたり、本開示の効果を著しく損なわない範囲で任意に変形したりできる。また、同じ部材については同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略する。更に、同じ機能を有するものは同じ名称を付すものとする。図示の内容は、あくまで模式的なものであり、図示の都合上、本開示の効果を著しく損なわない範囲で実際の構成から変更したり、図面間で一部の部材の図示を省略したり変形したりすることがある。
図1は、本開示の冷蔵庫1の正面図である。冷蔵庫1は、上方から主冷蔵室2(図2)、左右に併設された製氷室3(図2)及び上段冷凍室4(図2)、下段冷凍室5(図2)、野菜室6(図2)の順番で備える。主冷蔵室2は左右に分割され、観音開きする回転式の冷蔵室扉2a,2bを備える。製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6では、それぞれ引き出し式の扉3a,4a,5a,6aにより正面側の開口が閉塞される。これらのうち、扉6aは、野菜室6(冷蔵室の一例)の開口を開閉自在にする。それぞれの扉3a,4a,5a,6aには、ウレタン等の断熱材が収容される。
図2は、図1のA-A線断面図である。製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5は、以下ではまとめて冷凍室7ということがある。冷凍室7は、冷凍温度帯に設定され、具体的には例えば、基本的に庫内を0℃未満(より具体的には例えば平均的に-18℃程度)にした貯蔵室である。野菜室6(冷蔵室の一例。チルド室でもよい)は、冷蔵温度帯に設定され、具体的には例えば平均的に7℃程度にした貯蔵室である。主冷蔵室2も、冷蔵温度帯に設定され、具体的には例えば庫内を0℃以上(より具体的には例えば平均的に4℃程度)にした貯蔵室である。
冷蔵庫1は、庫内を区画する箱体10を備える。箱体10には、発泡断熱材、真空断熱材等の断熱材が収容される。主冷蔵室2(第2冷蔵室及び冷蔵室のそれぞれの一例)と、上段冷凍室4及び製氷室3とは断熱仕切壁12aで隔てられる。下段冷凍室5と野菜室6とは断熱仕切壁12bによって隔てられる。冷凍室7と、野菜室6(第1冷蔵室及び冷蔵室のそれぞれの一例)とには、それぞれ扉3a,4a,5a,6aと一体に引き出される製氷室容器(不図示)、上段冷凍室容器4b、下段冷凍室容器5b、野菜室容器6bを備える。これらのうち、野菜室容器6b(容器の一例)は、冷蔵庫1に備えられるものであり、野菜室6に収容され、食品等の貯蔵空間を内部に形成する。
野菜室6は、最下段に配置される。圧縮機100は、野菜室6の後側に配置される。従って、冷蔵庫1に備えられる貯蔵室のうち、野菜室6は、圧縮機100に最も近い位置に配置される。冷凍サイクル200(図5)の運転中、圧縮機100が発熱するため、圧縮機100のすぐ前に配置される野菜室6は昇温し易い。さらに、野菜室6は、上面以外の5面から周囲の空気によって加熱されるため、昇温し易い。しかし、本開示の冷蔵庫1は、詳細は後記するがファン112c(図4)を備えられる。ファン112cの駆動により、野菜室6が昇温しそうになっても、野菜室6の温度変動を抑制できる。
断熱仕切壁12aの上方には、主冷蔵室2の温度帯よりも低めに設定されたチルド室15(冷蔵室に含まれてもよい)が備えられる。チルド室15は、例えば蒸発器105a及びファン112aの制御により、冷蔵温度帯の例えば約0~2℃にするモード、と冷凍温度帯の例えば約-3~0℃にするモードとに切換えることができる。これらのうち、冷蔵温度帯に設定された場合、チルド室15は冷蔵室に相当し、冷凍温度帯に設定された場合、チルド室15は冷凍室に相当する。
蒸発器105a(第2冷却器の一例)は、冷蔵庫1に備えられ、冷気を生成するものであり、主冷蔵室2用のクロスフィンチューブ式熱交換器である。蒸発器105aは、冷蔵庫1に備えられ、蒸発器105bとは異なる冷却器であり、主冷蔵室2(第2冷蔵室の一例)に供給される冷気を生成する。従って、蒸発器105cは、蒸発器105a及び蒸発器105bを備える。主冷蔵室2は、野菜室6とは異なる冷蔵室であり、蒸発器105aによって冷却される。従って、冷蔵室8は、蒸発器105bにより冷却される野菜室6、及び、蒸発器105aにより冷却される主冷蔵室2を備える。
冷蔵庫1には、蒸発器105aと蒸発器105bとが独立に設けられている。蒸発器105aは、蒸発器105bの冷却中に、冷却を停止するように構成される。これにより、蒸発器105aを蒸発器105bよりも高温にできる。この結果、冷凍室7の設定温度よりも高温となる主冷蔵室2を冷却できるとともに、主冷蔵室2の冷え過ぎを抑制できる。蒸発器105aは、主冷蔵室2の背面側に備えた蒸発器室16aに収容される。
冷蔵庫1では、主冷蔵室2に対して、蒸発器105aで生じた冷気(低温の空気)を直接送風することで、主冷蔵室2が冷却される。即ち、主冷蔵室2は、蒸発器105aにより生成した冷気がファン112a(第3送風機の一例)の駆動によって供給される。蒸発器105aと熱交換して生じた冷気は、蒸発器105aよりも高い位置に設けたファン112aにより、ケーシング17、吐出風路18a、上方に向けて開口した吐出口19aを介して主冷蔵室2に送風され、主冷蔵室2内を冷却する。主冷蔵室2に送風された空気は、戻り口20aから蒸発器室16aに戻る。
ファン112aは例えばターボファンである。ファン112aは、蒸発器室16aと主冷蔵室2とを繋ぐ風路に配置される。蒸発器105aの空気側の表面で成長した霜は、蒸発器105aに冷媒を流さずにファン112aを動作させることで、ヒータ等の加熱源を用いずに除霜できる。ただし、加熱源を用いて除霜してもよい。また、蒸発器105aの除霜運転時に主冷蔵室2に送風される空気は0℃前後(霜の温度)となるため、除霜と同時に主冷蔵室2を冷却できる。
蒸発器105b(第1冷却器、冷却器)は、冷蔵庫1に備えられ、冷気を生成するものであり、例えばクロスフィンチューブ式熱交換器である。蒸発器105bは、冷凍室7及び野菜室6に供給される冷気を生成する。蒸発器105bは、冷凍室7の背面側に備えた蒸発器室16b(冷却器室の一例)内に備えられる。蒸発器室16bは、野菜室6の温度帯よりも低温の冷気を生成する蒸発器105bを収容するものである。
このように、冷蔵庫1には、主に主冷蔵室2を冷却するための蒸発器105aと、主に野菜室6及び冷凍室7を冷却するための蒸発器105bとが備えられる。複数の蒸発器105a,105bを備える場合、冷蔵庫1内に蒸発器が複数備えられるため、1つあたりの蒸発器105,105bの大きさは、1つのみの蒸発器が備えられる場合と比べて、小さくすることが好ましい。従って、冷却能力を確保するため、主冷蔵室2、野菜室6及び冷凍室7に供給される冷気の大風量化が好ましい。特に、冷凍室7は冷凍温度帯に維持されるために冷却負荷が高く、冷気の大風量化がより好ましい。これに加えて、本開示の冷蔵庫1では、野菜室6の温度変動抑制のため、野菜室6のきめ細かな冷却制御が行われる。そこで、本開示の冷蔵庫1では、野菜室6に供給される冷気量を独立して制御可能なファン112cが備えられる。これにより、野菜室6に供給される冷気量を独立して制御でき、野菜室6の温度変動を抑制できる。
また、複数の蒸発器105a,105bによる冷却方式では、例えば、1つの圧縮機100によって交互に蒸発器105a,105bが冷却される。この場合、一方の蒸発器105a,105bの冷却中、他方の蒸発器105a,105bは冷却されないため、他方の蒸発器105a,105bにより冷却される貯蔵室では温度変動が生じ易い。しかし、共有の蒸発器105によって野菜室6及び冷凍室7を冷却するとともに、ファン112cによって野菜室6の冷却を制御することで、野菜室6の温度変動を抑制できる。これにより、食品を野菜室6で長持ちさせることができる。
冷蔵庫1は、ファン112b(第1送風機)を備える。ファン112bは、冷凍室7及び野菜室6のうち、少なくとも冷凍室7に冷気を供給するものである。供給される冷気は、冷凍室7の設定温度帯以下の冷気であり、本開示の例では、蒸発器室16bの冷気である。ファン112bは例えばインバータ制御され、回転速度制御により、従来のダンパの開度による風量制御よりもきめ細かな風量調整を実行できる。
蒸発器105bとの熱交換により生じた冷気は、蒸発器105bの上方に設けたファン112bにより、風路18b、吐出口19bを介して冷凍室7に送風され、冷凍室7内を冷却する。冷凍室7に送風された空気は、蒸発器室16bの下方にある冷凍室戻り口20bを通り、蒸発器105bに戻る。
冷蔵庫1では、野菜室6に対して、蒸発器105bで生じた冷気を直接送風することで野菜室6が冷却される。野菜室6には、蒸発器105bで生じた冷気がファン112c(図4)の駆動によって供給される。蒸発器室16bの冷気は、ファン112b,112c(図4)及び風路112d(図4)を介して、吐出口112e(図4)から野菜室6に送風される。野菜室6に送風された冷気は断熱仕切壁12bの下部前方に設けた戻り口20cから戻り風路22を介して蒸発器室16bに戻る。
冷蔵庫1は、圧縮機100を備える。圧縮機100は、冷凍サイクル200(図5)を構成し、蒸発器105a,105bに供給される冷媒を圧縮する。
カバー27の内部には、冷蔵庫1の外気温度及び外気湿度を検知する温湿度センサ28が備えられる。冷蔵庫1の上方背面側には制御装置29が備えられる。制御装置29は、冷蔵庫1に備えられ、例えば、冷凍サイクル200(図5)、ファン112a,112b,112c等の、冷蔵庫1に備えられる各機構の駆動制御を実行する。
図3は、制御装置29のハードウェア構成図である。制御装置29は、例えばCPU(Central Processing Unit)1011、RAM(Random Access Memory)1012、ROM(Read Only Memory)1013等を備えて構成される。制御装置29は、ROM1013に格納されている所定の制御プログラム(例えば情報出力方法)がRAM1012に展開され、CPU1011によって実行されることにより具現化される。
図4は、図2のB-B線断面図である。図4には、図示の簡略化のために、主冷蔵室2は図示していない。冷蔵庫1は、ファン112c(第2送風機の一例)を備える。ファン112cは、冷凍室7及び野菜室6のうち、少なくとも野菜室6に例えば蒸発器室16bの冷気を供給する。ファン112cは例えばインバータ制御され、回転速度制御により、従来のダンパの開度による風量制御よりもきめ細かな風量調整を実行できる。蒸発器105bは、左右方向に延在する。風路112d及びファン112cは、蒸発器105bの右側に配置される。吐出口112eは左右方向に延在し、これにより、野菜室6の全体に冷気を吐出できる。野菜室6の温度は、温度センサ114により測定される。温度センサ114は、例えば、野菜室6の後壁面、風路112d、吐出口112eの近傍等に設置される。
図5は、冷凍サイクル200の系統図である。冷蔵庫1は、冷凍サイクル200を備える。冷凍サイクル200は、制御装置29(図2)によって制御される。冷蔵庫1は、冷凍サイクル200を構成する機構として、各貯蔵室の熱を吸熱する蒸発器105a,105bと、圧縮機100と、減圧機構としてのキャピラリチューブ104a,104bと、外気に放熱する放熱器101,102,103とを備える。キャピラリチューブ104a,104bは冷媒を減圧する。放熱器101は、冷蔵庫1の例えば後部に配置される。放熱器102は、冷蔵庫1の側面に配置される放熱配管である。放熱器103は、冷蔵庫1の前面に配置される放熱配管である。冷凍サイクル200を構成する各機構は、冷媒配管111により接続される。
更に、冷凍サイクル200は、気液分離器106a,106bと、三方弁107と、逆止弁108と、ドライヤ109と、冷媒合流部110とを備える。気液分離器106a,106bは、液冷媒が圧縮機100に流入することを抑制する。三方弁107は、冷媒配管111により形成される冷媒流路を制御する。三方弁107は流出口107a,107bを備える。逆止弁108は、冷媒の逆流を抑制する。ドライヤ109は、冷凍サイクル中の水分を除去する。冷媒合流部110は、冷媒配管111同士を接続する。
蒸発器105aは、ファン112aにより空気を流されることで、冷気を生成する。蒸発器105bは、ファン112bにより空気を流すことで、冷気を生成する。放熱器101は、ファン113により空気を流すことで、放熱が促進される。
圧縮機100から吐出した冷媒は、放熱器101,102,103、ドライヤ109の順に流れ、三方弁107に至る。三方弁107に流入する冷媒は、流出口107a,107bの何れかに流れる。
流出口107aに冷媒が流れる冷蔵モードでは、冷媒はキャピラリチューブ104a、蒸発器105a、気液分離器106a、冷媒合流部110の順に流れた後、圧縮機100に戻る。キャピラリチューブ104aで低圧低温になった冷媒が蒸発器105aを流れ、蒸発器105aと主冷蔵室2内の空気とが熱交換し、主冷蔵室2の収納物(食品等)を冷却する。流出口107bに冷媒が流れる冷凍モードでは、冷媒はキャピラリチューブ104b、蒸発器105b、気液分離器106b、逆止弁108、冷媒合流部110の順に流れた後、圧縮機100に戻る。ここで逆止弁108は、冷媒が冷媒合流部110から気液分離器106b側へ流れないように配置される。キャピラリチューブ104bで低圧低温になった冷媒が蒸発器105bを流れ、蒸発器105bと冷凍室7内の空気とが熱交換し、冷凍室7の収納物を冷却する。
図6は、ファン112b,112cの駆動による野菜室6及び冷凍室7への冷気流を説明する図である。風路18b(第1風路の一例)は、蒸発器室16bと冷凍室7とを繋ぎ、ファン112bを配置した風路である。風路112d(第2風路の一例)は、風路18bにおいてファン112bの冷気流れ下流側の分岐部112gから分岐して野菜室6に繋がる風路である。風路112dは、蒸発器室16bの冷気を野菜室6に供給する。
ファン112cは、蒸発器室16bと野菜室6とを繋ぎ、ファン112bを配置した風路18b,112dにおいて、ファン112bと野菜室6との間に配置される。これにより、野菜室6に供給される冷気量を独立して制御できる。
また、ファン112cは、上記のように構成された風路112dに配置される。このように、風路18bとは異なる風路112dにファン112bを配置することで、風路18bを拡大せずにファン112bを配置でき、冷蔵庫1の貯蔵可能容積の減少を抑制できる。また、野菜室6は、冷凍室7と独立して冷却できる。これにより、野菜室6の温度ハンチングを抑制できる。
ファン112bが駆動すると、冷凍室7に冷気が供給される。ただし、ファン112cが停止していても、通常は、風路112dを通じて多少の冷気が野菜室6にも供給される。また、ファン112cが駆動すると、野菜室6に冷気が供給される。ただし、ファン112bが停止しても、ファン112cの駆動に起因する圧力変動によって多少の冷気が冷凍室7にも供給される場合がある。
風路112dの断面積は、風路18bの断面積よりも小さい。これにより、風路112dの通風抵抗を大きくでき、野菜室6への冷気量を少なくできる。この結果、冷凍室7にも供給される低温の冷気を使用して、野菜室6の冷え過ぎの抑制と、野菜室6の冷却とを両立できる。なお、ファン112cの駆動により冷気量を増やすこともできるため、野菜室6の冷却不足も抑制できる。
図7は、ファン112c,112bの翼直径を説明する図である。ファン112cの翼直径D1は、ファン112bの翼直径D2よりも小さい。ファン112cは冷凍室7より高温の野菜室6に冷気を送るため、大風量は要求されない。そこで、ファン112cの翼直径D1を比較的小さくすることで、例えば風路112d(図6)の途中等の狭い場所にファン112cを配置でき、スペース効率の低下を抑制して、野菜室6の温度ハンチングを抑制できる。
図8は、従来の冷蔵庫における、野菜室6、主冷蔵室2、冷凍室7及び蒸発器105a,105bの温度変化を示すタイムチャートである。便宜のため、本開示の冷蔵庫1での野菜室6の温度ハンチング抑制効果を説明する前に、従来の冷蔵庫でのダンパを用いた制御を説明する。ここでいうダンパは、上記のファン112c(図4)に代えて冷蔵庫1に備えられる「野菜室ダンパ」であり、野菜室6への冷気量制御を行うものである。図8に示す制御は、例えば、制御装置29(図2)によって実行できる。
図8は、外気が比較的高温(例えば32℃)で、低湿でない(例えば60%RH)場合を表す。時刻tは主冷蔵室2を冷却する冷蔵運転を開始した時刻である。冷蔵運転では、三方弁107が流出口107a側に切り替えられ、圧縮機100の駆動により蒸発器105aに冷媒が流れ、蒸発器105aが低温になる。この状態でファン112aを運転することで、蒸発器105aを通過して低温になった空気(冷気)により、主冷蔵室2が冷却される。
ここで、冷蔵運転中の蒸発器105aの温度は、後記する冷凍運転中の蒸発器105bよりも高い。温度が高い方が、COP(圧縮機100の入力に対する冷却する熱量の割合)が高く、省エネルギー性能が高い。従って、蒸発器105bの温度を低温(例えば-25℃)にする冷凍室7に比べ、蒸発器105aの温度を高くすることで(例えば-6℃)、省エネルギー性能が向上する。なお、冷蔵庫1では、冷蔵運転中の蒸発器105aの温度が、冷凍運転中の蒸発器105bより高くなるよう、冷蔵運転中の圧縮機100の回転速度が冷凍運転中より低速になる(なお、図8では、回転速度の違いは示していない)。
冷蔵運転により主冷蔵室2が冷却され、主冷蔵室2の温度がTRoffまで低下すると(時刻t)、運転モードが冷蔵運転から冷媒回収運転に切換えられる。冷媒回収運転では三方弁107を全閉状態で圧縮機100を駆動させることで、蒸発器105a内の冷媒が回収される。これにより、次の冷凍運転での冷媒不足が抑制される。なお、この際、ファン112aを駆動させることで、蒸発器105a内の残留冷媒を主冷蔵室2の冷却に活用できる。これとともに、蒸発器105a内の冷媒が蒸発して圧縮機100へ到達し易くなるため、比較的短時間で多くの冷媒を回収できる。これにより、冷却効率を向上できる。
冷媒回収運転が終わると(時刻t)、運転モードが、冷凍室7を冷却する冷凍運転に切換えられる。冷凍運転では、三方弁107が流出口107b側に切り替えられ、蒸発器105bに冷媒を流すことで、蒸発器105bが低温になる。この状態でファン112bを運転することで、蒸発器105bを通過して低温になった空気(冷気)により、冷凍室7及び野菜室6が冷却される。この冷凍運転を冷凍室7の温度がTFoffになるまで行う(時刻t)。また、冷凍運転中に野菜室ダンパを開けることで蒸発器105bの冷気が野菜室6にも供給され、野菜室6が冷却される。冷却は、温度センサ114(図4)により測定される野菜室6の温度がTVoffになるまで実行される(時刻t)。
さらに、冷蔵庫1では、この冷凍運転中に蒸発器105aの除霜運転が行われる。蒸発器105aの除霜運転は、ファン112aを駆動させることで行う。冷凍運転中は蒸発器105aに冷媒が流れない。このため、主冷蔵室2の空気が蒸発器105aを通過すると、蒸発器105aよりも温度の高い主冷蔵室2との熱交換により、蒸発器105a、及び、蒸発器105aに付着した霜は加熱される。蒸発器105aの除霜はこの加熱により行われる。なお、蒸発器105a及び霜により空気は冷却され、この空気がファン112aにより主冷蔵室2に送風されるため、主冷蔵室2を冷却できる。従って、ヒータを用いることなく蒸発器105aに付着した霜を融解でき、加えて主冷蔵室2の冷却も行える。このため、蒸発器105aの除霜運転は、省エネルギー性能が高い除霜運転である。また、この除霜運転により、蒸発器105aに加えて、ケーシング17及びファン112aで成長した霜及び氷も同様に融解できる。この除霜運転は蒸発器105aの温度がTDR(本実施例の冷蔵庫ではTDR=2℃)になるまで行われる(時刻t)。ただし、ファン112aは時刻tで停止され、時刻tから時刻tまでは、ファン112aを停止した状態で除霜運転が行われる。
蒸発器105aの除霜運転及び冷凍運転の何れも終了条件が満足すると(時刻t)、再び三方弁107を全閉状態で圧縮機100を駆動させることで、冷媒回収運転が行われる。これにより、蒸発器105b内の冷媒が回収され、次の冷蔵運転での冷媒不足が抑制される。なお、この際、ファン112bを駆動させることで、蒸発器105b内の残留冷媒を冷凍室7の冷却に活用できる。これとともに、蒸発器105b内の冷媒が蒸発して圧縮機100へ到達し易くなる。これにより、比較的短い時間で多くの冷媒を回収でき、冷却効率を向上できる。
時刻tになると再び冷蔵運転に戻り、上記の制御が行われる。これらの説明が、冷蔵庫1の基本的な冷却運転である。これらの運転により、主冷蔵室2、冷凍室7及び野菜室6が所定の温度範囲に維持される。
なお、蒸発器105aの除霜運転の終了条件(蒸発器105aの温度がTDRになる)が満たされる前に、冷凍運転の終了条件(冷凍室温度がTFoffになる)が満たされる場合がある。この場合、蒸発器105aの除霜運転を継続したまま、圧縮機100が停止する。その後、蒸発器105aの除霜運転の終了条件が満たされれば、圧縮機100を駆動させて、冷蔵運転が開始される。これにより、蒸発器105a、ケーシング17、ファン112aに付着した霜及び除霜水の融解途中に、冷蔵運転で再び冷却されて再凍結することを抑制できる。
また、時刻t及び時刻tにおいて冷凍室7の温度が所定値よりも低い場合、また時刻t及び時刻tにおいて主冷蔵室2及び野菜室6の温度が所定値よりも低い場合にも、圧縮機100が停止させる。これにより、野菜室6、主冷蔵室2及び冷凍室7の過度な冷却を抑制できる。
図9は、本開示の冷蔵庫1における、野菜室6、主冷蔵室2、冷凍室7及び蒸発器105a,105bの温度変化を示すタイムチャートである。図9に示すタイムチャートでは、図9の野菜室ダンパに代えてファン112cを使用すること以外は、同じ制御が行われる。
上記の図8に示す制御では、上記のように、冷凍運転中にも、野菜室6の冷却が可能である。しかし、冷蔵運転中及び圧縮機100の停止中には野菜室6の冷却ができず、野菜室6の温度変動(温度ハンチング)が大きくなり易い。具体的には、図8に示す温度変動幅は、本開示の例を示す図9での温度変動幅よりも大きい。そこで、本開示の冷蔵庫1では、図9に示す制御が行われることで、野菜室6の温度変動が抑制される。図9に示すように、ファン112cの回転及び停止は、第1制御及び第2制御に対応して切り替えられる。
制御装置29(図2)は、第1制御での運転中、野菜室6に昇温を生じさせる(昇温し易い)所定状態(後記)において、野菜室6が昇温したときに第2制御を行い、野菜室6の温度が設定温度帯になるまで低下したときに、第1制御に戻す。具体的には、第1制御での運転中、冷蔵庫1が所定状態において、温度センサ114(図4)により測定される野菜室6の温度が設定温度帯から外れた(設定温度帯よりも昇温した)ときに、第2制御が行われる。詳細は後記するが、例えばファン112bの回転による冷凍室7の冷却中(第1制御中)、野菜室6への積極的な冷気供給が行われない。このため、野菜室6は昇温し易い状態である。そこで、昇温により野菜室6が設定温度帯から外れたとき、制御装置29は、ファン112cの回転によって第2制御を実行して、野菜室6を冷却する。また、第2制御での運転により野菜室6が降温し、温度センサ114(図4)により測定される野菜室6の温度が設定温度帯に至ったときに、制御装置29は、ファン112cを停止するとともにファン112bを回転させて、第1制御に戻す。
制御装置29(図2)は、第1制御及び第2制御を実行する。第1制御は、圧縮機100を駆動した状態でファン112bを駆動させ、冷凍室7及び野菜室6のうち、少なくとも冷凍室7に、冷凍室7の設定温度帯以下の冷気を供給する。冷凍室7の設定温度帯以下の冷気は、例えば、蒸発器105bを収容した蒸発器室16bの冷気である。これにより、冷凍室7が冷却され、冷凍室7が降温する。このとき、図示の例ではファン112cは停止している。しかし、上記図6を参照して説明したように、ファン112bの下流には、冷凍室7に加えて野菜室6も配置される。このため、ファン112bの駆動により野菜室6にも冷気が供給される。ただし、野菜室6に繋がる風路112dの断面積は上記のように比較的小さいため、野菜室6は緩やかに降温する。
第2制御は、野菜室6の昇温を生じさせる所定状態のときにファン112cを駆動させ、第1制御での冷凍室7に対する野菜室6への冷気量の供給比Cよりも大きい供給比Cになるように、少なくとも野菜室6に、野菜室6の設定温度帯以下の冷気を供給する。野菜室6の設定温度帯以下の冷気は、例えば、蒸発器105bを収容した蒸発器室16bの冷気である。これにより、冷気は、ファン112cの駆動により風路112dを通じて積極的に野菜室6に供給される。ただし、野菜室6には、冷凍室7の冷気が供給されてもよい。
このようにすることで、例えば、冷凍負荷が大きく通常は長時間を要する冷凍室7の冷却中においても、野菜室6を冷却でき、図9に示すように、従来よりも野菜室6の温度変動を抑制できる。また、温度変動の抑制は、冷凍室7の冷却中の他にも、詳細は後記するが、圧縮機100の停止中等の所定状態(後記)においても達成できる。
第2制御では、ファン112bは停止している。しかし、上記のように、ファン112cの駆動によって圧力変動が生じる。このため、蒸発器室16bの冷気は、当該圧力変動によって風路18bを通じて、冷凍室7に対しても多少供給される場合がある。
ここで、冷凍室7に供給される単位時間当たりの冷気量Aと、野菜室6に供給される冷気量Bとの関係として、冷凍室7に対する野菜室6への冷気量の供給比Cは、B/Aで表される。上記のように、第1制御では、冷凍室7に供給される冷気量Aが大きいため、供給比Cは相対的に小さくなる。一方で、第2制御では、ファン112cを駆動させて積極的に野菜室6に冷気を供給することで、供給比Cも相対的に大きくなる。このように、第2制御では、ファン112cの駆動により、第1制御での供給比Cよりも大きい供給比Cになるように、野菜室6に冷気が供給される。
なお、冷気量Aがゼロ(冷凍室7に全く冷気が供給されない)の場合、分数で表される供給比の分母がゼロであり、供給比Cを数値で表すことができない。しかし、分母が0の分数は無限大と考えると、供給比Cは無限大であり、他の任意の数値で表される供給比よりも大きいと考えることができる。本開示の例には、このような冷気量Aがゼロの場合も含まれるものとする。
第2制御において、所定状態は、例えば、圧縮機100(図2)の停止中、少なくとも野菜室6に供給される冷気を生成する蒸発器105b(図2)への冷媒供給の停止中、冷凍室7(図2)の冷却中、又は、蒸発器105b(図2)の除霜運転中、の少なくとも何れかの状態を含む。冷蔵庫1がこれらの状態になると、野菜室6が昇温し易くなる。そこで、これらの所定状態のときに第2制御を実行することで、野菜室6の昇温を抑制でき、野菜室6の温度変動を抑制できる。
これらのうち、圧縮機100の停止中には、冷凍サイクル200(図5)が停止している。このため、冷凍室7の設定温度帯以下になるまで冷却される蒸発器105bは昇温し、温度が例えば冷凍室7の設定温度帯以上かつ野菜室6の設定温度帯未満にまで至る。そこで、圧縮機100の停止により第2制御が開始される。これにより、このように昇温した冷気を積極的に野菜室6に供給して、野菜室6を冷却して温度変動を抑制できる。なお、野菜室6の温度が設定温度帯になるまで低下した場合、ファン112cは停止する。
また、圧縮機100が運転されていても、例えば主冷蔵室2に供給される冷気を生成する蒸発器105aへの冷媒供給中には、蒸発器105bへの冷媒供給が停止する。この場合にも、圧縮機100の停止中と同様に、蒸発器105bは昇温する。そこで、蒸発器105aへの冷媒供給中には、第2制御が行われる。これにより、昇温した冷気を積極的に野菜室6に供給して、野菜室6を冷却して温度変動を抑制できる。なお、野菜室6の温度が設定温度帯になるまで低下した場合、ファン112cは停止する。
また、冷凍室7の冷却中、例えば野菜室6の扉6a(図2)の開閉によって野菜室6が大きく昇温する可能性がある。そこで、第1制御によって冷凍室7の冷却中、例えば野菜室6が所定温度を超えて昇温した場合には、第2制御が開始される。第2制御の開始により、冷凍室7の冷却のために十分に低温になった冷気が野菜室6に供給される。これにより、野菜室6の温度を速やかに目標温度に到達でき、食品から周囲への水分移動時間を短くでき、収容物の乾燥を抑制できる。なお、野菜室6の温度が設定温度帯になるまで低下した場合、ファン112cは停止し、第1制御が行われる。
また、蒸発器105b(図2)の除霜運転中、蒸発器105b等に生じた霜を融かすため、除霜ヒータ150(図2)が駆動され、蒸発器105bは昇温する。そこで、圧縮機100が停止中等の場合と同様に、第2制御を行うことで、昇温した冷気を積極的に野菜室6に供給して、野菜室6を冷却して温度変動を抑制できる。また、除霜運転中、蒸発器105bには霜又は液体の水の少なくとも一方が付着する。このため、蒸発器105bにおいて生成する冷気は、例えば飽和又は飽和に近い水蒸気を有する。従って、このような冷気を野菜室6に供給することで、野菜室6の湿度を上昇でき、収容物の乾燥を抑制できる。なお、野菜室6の温度が設定温度帯になるまで低下した場合、ファン112cは停止し、第1制御が行われる。
別の実施形態において、制御装置29(図2)は、蒸発器105bの除霜運転中に行われる第2制御では、蒸発器105bの温度が所定温度以下のときに、ファン112cを駆動させる。これにより、例えば蒸発器105の温度が過度に高いとき等にはファン112cを駆動させず、高温の冷気(室温に近い空気)が野菜室6に供給されることを抑制できる。
ここでいう所定温度は、例えば、野菜室6の設定温度帯以下の温度である。このような所定温度に基づいてファン112cの駆動を制御することで、ファン112cの駆動に起因して、野菜室6が昇温することを抑制できる。
これらのように、制御装置29(図2)は、第2制御を実行するとき、野菜室6の温度変動幅が所定範囲内に収まる安定状態において、野菜室6における空気の温度変動幅が所定以下を維持するように、野菜室6への強制対流の冷気を供給する。供給は、具体的にはファン112cの駆動により実行される。このようにすることで、野菜室6の温度変動を抑制できる。
ここでいう安定状態は、野菜室6での温度変動幅が所定範囲内に収まっている状態であれば、特に制限されない。具体的には例えば、(1)蒸発器105bを加熱する除霜ヒータ150(図2)の通電による除霜運転終了(ヒータ停止終了)から6時間経過、(2)扉6aを閉めた状態で1時間経過、(3)圧縮機100が駆動及び停止を繰り返す定常状態、の少なくとも何れか1つが挙げられる。また、所定範囲は、野菜室6の設定温度、冷蔵庫1の設計条件等によっても異なるが、例えば、±1℃以内、±2℃以内等である。温度変動幅が所定範囲内にあるか否かは、例えば、安定状態継続中における積分平均温度を算出することで判断できる。
安定状態であるか否かの判断対象となる野菜室6の温度は、例えば、何も収容していない野菜室6の空間中央に温度センサ(不図示)を設けることで、測定できる。
別の実施形態では、制御装置29(図2)は、ファン112bを、第1制御での回転速度よりも第2制御での回転速度が遅くなるように、第1制御及び第2制御の双方で駆動させる。例えば圧縮機100の停止中等に行われる第2制御は、上記のように野菜室6が昇温し易い状態である。このため、ファン112cの駆動により、野菜室6に積極的に冷気が供給される。このとき、ファン112bが停止していると、ファン112cの駆動に起因する上記圧力変動に起因する流れが生じる場合がある。具体的には、野菜室6から戻り風路22を介して蒸発器室16bに戻った冷気の一部は、蒸発器105bに向かわずに、冷凍室戻り口20bを通じて冷凍室7に逆流する場合がある。これらの逆流によって、野菜室6から戻された高温高湿の冷気が冷凍室7に流入し易くなる。この結果、冷凍室7の予期しない温度変動、及び、予期しない霜の形成の可能性がある。
そこで、上記のようにファン112bを駆動させることで、常に蒸発器室16bから野菜室6及び冷凍室7に向かう冷気流が形成される。これにより、高湿の冷気が冷凍室7に流入することを抑制でき、冷凍室7の予期しない温度変動、及び、予期しない霜の形成を抑制できる。また、第2制御時の回転速度を相対的に遅くすることで、第2制御時に冷凍室7に過剰に蒸発器室16b内の冷気が供給されることを抑制できる。即ち、第2制御時に圧縮機100が停止している場合には、蒸発器室16b内の空気を冷凍室7に供給しても、冷凍室7は冷却されない。逆に、この場合、冷凍室7内の対流によって庫外からの熱侵入が増えて加熱されてしまう。しかし、第2制御時の回転速度を相対的に遅くすることで、意図しない冷凍室7への冷気供給に伴う省エネルギー性能の低下を抑制できる。
更に別の実施形態では、制御装置29は、野菜室6の温度が高いほど第2制御でのファン112cの回転速度を速め、野菜室6の温度が低いほど第2制御でのファン112cの回転速度を遅くする。これにより、野菜室6の温度が高いときにはファン112cの回転速度を速めて多くの冷気を供給することで、野菜室6を冷却できる。一方で、野菜室6の温度が低いときにはファン112cの回転速度を遅くして冷気に供給量を抑制することで、野菜室6の冷え過ぎを抑制できる。
別の実施形態では、制御装置29は、上記第1制御及び第2制御に加えて、更に第3制御を実行する。第3制御は、蒸発器105a(図2)の冷却中(即ち冷蔵運転中)、ファン112cを駆動させる。これにより、上記圧縮機100の停止中等に行われる第2制御での説明と同様に、蒸発器105bが冷凍室7の設定温度帯以上かつ、野菜室6の設定温度帯未満の温度になっているときに、急には昇温しない蒸発器105bでの生じる冷気を、主冷蔵室2と同程度の温度帯である野菜室6に供給して、野菜室6を冷却できる。
以上の実施形態に係る冷蔵庫1では、ファン112cにより、従来の冷凍運転時だけでなく、冷蔵運転時にも野菜室6を独立して精度よく冷却できる。このため、野菜室6の温度変動を抑制できる。また、野菜室6に繋がる風路112dの断面積が小さい。これにより、風路抵抗が高くなり、野菜室6に供給される冷気量が少なくでき、野菜室6の常時冷却に起因する野菜室6の冷え過ぎを抑制できる。
以上の点を纏めると、冷蔵庫1は、蒸発器105b(図2)と、野菜室6(図2)と、野菜室容器6b(図2)と、扉6a(図2)とを備える。そして、冷蔵庫1は、圧縮機100及び蒸発器105bの状況に依らずに野菜室6に強制対流の冷気を供給可能である。冷蔵庫1は、少なくとも、野菜室6の温度変動幅が所定範囲内に収まる安定状態における野菜室6での空気の温度変動幅が所定以下を維持するように、野菜室6への強制対流の冷気を供給するように構成される。このような冷蔵庫1によれば、野菜室6の温度変動を抑制できる。このような冷気の供給は、常に実行されてもよい、そのような供給を実行可能案運転モードを使用者が任意に選択して実行させるようにしてもよい。
図10は、別の実施形態に係る冷蔵庫1に対応する、図2のB-B線断面図である。図11は、別の実施形態に係る冷蔵庫1において、ファン112b,112cの駆動による冷凍室7及び野菜室6への冷気流を説明する図である。
図10に示す実施形態に係る冷蔵庫1は、更に、ダンパ112fを備える。ダンパ112fは、蒸発器室16bと野菜室6とを繋ぐ風路18b,112dのうち、ファン112cを備えた風路112dに備えられる(即ち、第2送風機を備えた風路にダンパを備える)。ダンパ112fを備えることで、ファン112cを単に停止するよりも、野菜室6への冷気供給量を十分に抑制できる。これにより、野菜室6の冷え過ぎを十分に抑制でき、温度変動をより十分に抑制できる。
また、ダンパ112fの開度を変えることで風路112dの風路抵抗を調整できる。これにより、省エネルギー性能を損なうことなく野菜室6の温度変動を抑制できる。
図12は、別の実施形態に係る冷蔵庫1における、野菜室6、主冷蔵室2、冷凍室7及び蒸発器105a,105bの温度変化を示すタイムチャートである。第1制御時、比較的大型のファン112bが駆動するため、野菜室6を常時冷却すると野菜室6に冷え過ぎが生じ得る、そこで、制御装置29は、ダンパ112fを微開(例えば全開の5%~25%程度の開度)にすることで、風路112dの風路抵抗を高め、野菜室6の冷え過ぎを抑制できる。一方で、第2制御時、制御装置29は、ダンパ112fを全開にする。これにより、比較的小型のファン112bを低回転で駆動しても野菜室6を冷却でき、省エネルギー性能を向上できる。
また、野菜室6の扉6a(図1)の開閉後、冷凍室7の除霜運転後等の高負荷時、野菜室6は急冷却されることが好ましい。そこで、このような場合には、ダンパ112fを全開としてファン112b,112cの両方を駆動することで、野菜室6を急冷却でき、温度変動を抑制できる。
別の実施形態では、制御装置29(図2)は、外気温度に基づき、ダンパ112fの開度を制御する。外気温度は、温湿度センサ28(図2)により測定できる。外気温度に基づいて制御することで、冷蔵庫1の信頼性を向上できる。具体的には、例えば、外気温度が高いほどダンパ112fの開度を大きくし、外気温度が低いほどダンパ112fの開度を小さくする。
例えば外気温度が5℃程度であれば、野菜室6を設定温度帯にするために使用される冷気量は、例えば20℃程度のときよりも減少する。そこで、この場合には、野菜室6に冷気が十分に供給され、野菜室6の温度が設定温度帯に至ったときに、制御装置29はダンパ112fを全閉にする。これにより、野菜室6の冷え過ぎを抑制できる。なお、ダンパ112fを全閉にした後、野菜室6の温度が昇温した場合には、制御装置29はダンパ112fを全開にして適宜第2制御を行う。
一方で、例えば外気温度が40℃程度の場合、野菜室6は外気によって昇温し易い状態である。そこで、制御装置29は、ダンパ112fを全開にして例えば第2制御を行うことで、野菜室6に冷気を供給する。これにより、野菜室6が十分に冷却される。
ダンパ112fの開閉を切り替える外気温度の閾値(所定温度)としては、例えば、野菜室6の貯蔵容量等の冷蔵庫1の設計条件に基づいて、例えば実験、試運転、シミュレーション等によって決定できる。
図13は、別の実施形態に係る冷蔵庫1において、ファン112b,112cの駆動による冷凍室7及び野菜室6への冷気流を説明する図である。図13に示す実施形態では、蒸発器105bを収容する蒸発器室16bに対し、野菜室6及び冷凍室7がそれぞれ独立して接続される。従って、風路112dは、分岐部112g(図6)において風路18bと接続されずに、蒸発器室16bに直接接続される。このようにすることで、野菜室6及び冷凍室7のそれぞれに供給される冷気量は、ファン112b,112cによって独立して制御できる。これにより、野菜室6及び冷凍室7の双方の温度変動を抑制し易くできる。
図14は、別の実施形態に係る冷蔵庫1において、ファン112b,112cの駆動による冷凍室7及び野菜室6への冷気流を説明する図である。図14に示す実施形態では、冷蔵庫1は、冷凍室戻り口20bを閉塞するダンパ20dを備える。ダンパ20dを閉じることで、冷凍室7への冷気の供給を停止でき、これにより、野菜室6に冷気を優先的に供給できる。また、ダンパ20dを備えることで、ファン112bを停止してファン112cを駆動した場合に、野菜室6の冷気が冷凍室7に逆流することを防止できる。ダンパ20dは、例えば制御装置29(図2)によって開閉制御され、ファン112cの駆動時には閉じて、ファン112cの停止時には開けることができる。
図15は、別の実施形態に係る冷蔵庫1に対応する、図2のB-B線断面図である。図15に示す実施形態では、野菜室6には少なくとも1枚の棚(不図示)が配置され、野菜室6は、上下方向に複数の区画を備える。風路112d配置されるファン112cの下流側には、風路112dを2つに分岐させた風路1121,1122が備えられる。風路1121,1122には、風路1121,1122を流れる冷気量を制御可能なツインダンパ1123が備えられる。風路1121,1122は、それぞれ、野菜室6において上段用吐出口1124及び下段用吐出口1125として開口する。このような冷蔵庫1によれば、温度変動を抑制した野菜室6において、例えば食品の種類に応じて、上段冷却及び下段冷却を実行できる。
1 冷蔵庫
10 箱体
100 圧縮機
101 放熱器
1011 CPU
1012 RAM
1013 ROM
102 放熱器
103 放熱器
104a キャピラリチューブ
104b キャピラリチューブ
105 蒸発器
105a 蒸発器(第2冷却器、冷却器)
105b 蒸発器(第1冷却器、冷却器)
105c 蒸発器(冷却器)
106a 気液分離器
106b 気液分離器
107 三方弁
107a 流出口
107b 流出口
108 逆止弁
109 ドライヤ
110 冷媒合流部
111 冷媒配管
112 風路
1121 風路
1122 風路
1123 ツインダンパ
1124 上段用吐出口
1125 下段用吐出口
112a ファン
112b ファン(第1送風機)
112c ファン(第2送風機)
112d 風路(第2風路)
112e 吐出口
112f ダンパ
112g 分岐部
113 ファン
114 温度センサ
12a 断熱仕切壁
12b 断熱仕切壁
15 チルド室
16a 蒸発器室
16b 蒸発器室
17 ケーシング
18a 吐出風路
18b 風路(第1風路)
19a 吐出口
19b 吐出口
2 主冷蔵室(第2冷蔵室、冷蔵室)
200 冷凍サイクル
20a 戻り口
20b 冷凍室戻り口
20c 戻り口
20d ダンパ
22 戻り風路
27 カバー
28 温湿度センサ
29 制御装置
2a 冷蔵室扉
2b 冷蔵室扉
3 製氷室
3a 扉
4 上段冷凍室
4a 扉
4b 上段冷凍室容器
5 下段冷凍室
5a 扉
5b 下段冷凍室容器
6 野菜室(第1冷蔵室、冷蔵室)
6a 扉
6b 野菜室容器
7 冷凍室
8 冷蔵室
A 冷気量
B 冷気量
C 供給比
D1 翼直径
D2 翼直径
t0 時刻
t1 時刻
t2 時刻
t3 時刻
t4 時刻
t5 時刻
t6 時刻

Claims (14)

  1. 冷蔵温度帯に設定された冷蔵室と、
    冷凍温度帯に設定された冷凍室と、
    前記冷蔵室及び前記冷凍室に供給される冷気を生成する冷却器と、
    前記冷却器に供給される冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷凍室及び前記冷蔵室のうち、少なくとも前記冷凍室に冷気を供給する第1送風機と、
    前記冷凍室及び前記冷蔵室のうち、少なくとも前記冷蔵室に冷気を供給する第2送風機と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記圧縮機を駆動した状態で前記第1送風機を駆動させ、前記冷凍室及び前記冷蔵室のうち、少なくとも前記冷凍室に、前記冷凍室の設定温度帯以下の冷気を供給する第1制御と、
    前記冷蔵室の昇温を生じさせる所定状態のときに前記第2送風機を駆動させ、前記第1制御での前記冷凍室に対する前記冷蔵室への冷気量の供給比よりも大きい供給比になるように、少なくとも前記冷蔵室に、前記冷蔵室の設定温度帯以下の冷気を供給する第2制御と、
    を実行する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記所定状態は、前記圧縮機の停止中、少なくとも前記冷蔵室に供給される冷気を生成する冷却器への冷媒供給の停止中、前記冷凍室の冷却中、又は、前記冷却器の除霜運転中、の少なくとも何れかの状態を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 更に、少なくとも前記冷蔵室に供給される冷気を生成する冷却器を収容した冷却器室と前記冷蔵室とを繋ぎ、前記第2送風機を備えた風路に、ダンパを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御装置は、外気温度に基づき、前記ダンパの開度を制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第2送風機の翼直径は、前記第1送風機の翼直径よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  6. 前記第2送風機は、少なくとも前記冷蔵室に供給される冷気を生成する冷却器を収容した冷却器室と前記冷蔵室とを繋ぎ前記第1送風機を配置した風路において、前記第1送風機と前記冷蔵室との間に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  7. 前記第2送風機は、少なくとも前記冷蔵室に供給される冷気を生成する冷却器を収容した冷却器室と前記冷凍室とを繋ぎ前記第1送風機を配置した第1風路において、前記第1送風機の冷気流れ下流側の分岐部から分岐して前記冷蔵室に繋がる第2風路に配置され、
    前記制御装置は、前記第1送風機を、前記第1制御での回転速度よりも前記第2制御での回転速度が遅くなるように、前記第1制御及び前記第2制御の双方で駆動させる
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  8. 前記冷却器は、第1冷却器及び第2冷却器を備え、
    前記冷蔵室は、前記第1冷却器により冷却される第1冷蔵室、及び、前記第2冷却器により冷却される第2冷蔵室を備え、
    前記第2冷却器は、前記第1冷却器の冷却中に、冷却を停止するように構成され、
    前記制御装置は、更に、前記第2冷却器の冷却中、前記第2送風機を駆動させる第3制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  9. 前記制御装置は、前記冷蔵室の温度が高いほど前記第2制御での前記第2送風機の回転速度を速め、前記冷蔵室の温度が低いほど前記第2制御での前記第2送風機の回転速度を遅くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  10. 前記冷蔵室に収容され、貯蔵空間を内部に形成する容器と、
    前記冷蔵室の開口を開閉自在な扉とを備え、
    前記制御装置は、前記第2制御を実行するとき、前記冷蔵室の温度変動幅が所定範囲内に収まる安定状態において、前記冷蔵室における空気の温度変動幅が所定以下を維持するように、前記冷蔵室への強制対流の冷気を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  11. 前記冷蔵室は最下段に配置され、
    前記圧縮機は、前記冷蔵室の後側に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  12. 前記冷蔵室は野菜室を含み、
    前記制御装置は、前記冷却器の除霜運転中に行われる前記第2制御では、前記冷却器の温度が所定温度以下のときに、前記第2送風機を駆動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  13. 前記所定温度は、前記野菜室の設定温度帯以下の温度である
    ことを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  14. 冷却器と、
    前記冷却器に供給される冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷却器で生成する冷気によって冷却される冷蔵室と、
    前記冷蔵室に収容され、貯蔵空間を内部に形成する容器と、
    前記冷蔵室の開口を開閉自在な扉と、を備え、
    前記圧縮機及び前記冷却器の状況に依らずに前記冷蔵室に強制対流の冷気を供給可能であり、
    少なくとも、前記冷蔵室の温度変動幅が所定範囲内に収まる安定状態における前記冷蔵室での空気の温度変動幅が所定以下を維持するように、前記冷蔵室への強制対流の冷気を供給するように構成される
    ことを特徴とする冷蔵庫。
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