JP2021042865A - 冷蔵庫 - Google Patents

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暢志郎 小池
Nobushiro Koike
暢志郎 小池
慎一郎 岡留
Shinichiro Okadome
慎一郎 岡留
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Abstract

【課題】冷蔵温度帯から冷凍温度帯に切替える切替室の収納量を確保しやすくし、かつ省エネ性の高い冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵温度帯の冷蔵室と、冷凍温度帯の冷凍室と、冷蔵温度帯及び冷凍温度帯に設定を切替可能な切替室と、冷蔵室及び切替室に冷気を供給可能な第1冷却器と、第2冷却器と、を有し、第1冷却器の温度は、切替室の設定温度帯が高いと高くなり、切替室の設定温度帯が低いと低くなり、第1冷却器は、切替室の背後に配されている冷蔵庫。【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
冷蔵室の一部または複数の貯蔵室の温度を冷蔵温度帯と冷凍温度帯に切替できる技術として特許文献1が知られている。特許文献1は、上から順に、冷蔵室14、製氷室64及び第1切替室66、並びに第2,第3切替室62,20を備える冷蔵庫を開示している(第2実施例)。第2切替室62の背後には、唯1つの冷却器24が配されている。
特開平10−300311号公報
冷却器は、冷気を供給すべき貯蔵室を冷却する必要があるため、これら貯蔵室の温度帯以下である必要があり、冷却器の最低温度は、冷凍温度帯のみを採り得る冷凍室や、冷凍温度帯に設定され得る切替室の温度よりも低くあり得る。このため、冷蔵温度帯の貯蔵室及び冷凍温度帯の貯蔵室をともに有する冷蔵庫について、冷却器が唯1つである場合は、この冷却器は冷凍温度帯以下を原則として維持する必要がある。
一方、貯蔵室と周囲との温度差が大きいと、貯蔵室は周囲環境との熱交換が活発になり、熱漏洩又は熱侵入が増加して省エネ性が悪化する。特許文献1では、冷却器室に近接する第2切替室62が冷蔵温度帯に設定された場合、冷却器24からの冷熱の流入が大きくなり得るから、これらとの間の仕切り壁の断熱厚を厚くしたり仕切り壁が結露するのを抑制すべくヒータを設けておくことが望まれる。断熱厚を増すと切替室62の収納容積が低下し、断熱厚を小さくしたままだと、ヒータ通電量が増大する。
上記事情に鑑みてなされた本発明は、
冷蔵温度帯の冷蔵室と、
冷凍温度帯の冷凍室と、
冷蔵温度帯及び冷凍温度帯に設定を切替可能な切替室と、
前記冷蔵室及び前記切替室に冷気を供給可能な第1冷却器と、
第2冷却器と、を有し、
前記第1冷却器の温度は、前記切替室の設定温度帯が高いと高くなり、前記切替室の設定温度帯が低いと低くなり、
前記第1冷却器は、前記切替室の背後に配されている冷蔵庫である。
実施例1の冷蔵庫の正面図 実施例1の冷蔵庫内部を示す縦断面図 実施例1の冷蔵庫の風路構成を描いた正面図 実施例1の冷蔵庫の冷凍サイクル(冷媒流路)の概略図 実施例2の冷蔵庫の縦断面図
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
[冷蔵庫1構造]
図1は、実施例1の冷蔵庫1の正面図である。冷蔵庫1は、上方から冷蔵室2、切替室3、左右に並設された製氷室4と上段冷凍室5、下段冷凍室6の順に貯蔵室を形成している。切替室3は、野菜温度帯、冷蔵温度帯、冷凍温度帯に切り替えることができるようになっている。以下、冷蔵室2及び切替室3を上部貯蔵室8、製氷室4、上段冷凍室5、及び下段冷凍室6を下部貯蔵室と称する。
冷蔵庫1は、各貯蔵室正面に配された開口を開閉する扉として、観音開き式で冷蔵室2を開閉する冷蔵室扉2a,2b、切替室3、製氷室4、上段冷凍室5、及び下段冷凍室6の各部屋を引き出し式に開閉する切替室扉3a、製氷室扉4a、上段冷凍室扉5a、下段冷凍室扉6aを備えている。各貯蔵室間には、各貯蔵室の空間を隔てるための仕切り壁24、25、26が設けられている。
冷蔵室扉2aには冷蔵庫操作パネル18が設けられており、各貯蔵室の温度設定をタッチパネル方式で操作することができる。切替室3においては、冷蔵温度帯(1℃〜7℃)と冷凍温度帯(−18℃〜−20℃)それぞれにおいて例えば数段階に設定することができる。
図2は、実施例1の冷蔵庫内部を示す縦断面図である。図3は実施例1の冷蔵庫1の風路構成を描いた正面図である。
冷蔵庫本体は、内箱23と外箱22とを組み合わせたものであり、その間に発泡断熱材や真空断熱材が挟まれ、断熱箱体を構成している。外箱22は、薄い鋼鈑を門型に折り曲げて形成された天板98、左右の側板、背板97、底板99と、によって構成されている。天板98後部の窪みに制御基板19が設けられている。
制御基板19には、冷蔵庫1を統括的に制御するためのマイクロコンピュータ、制御パラメータを記憶するROMおよび電子部品が配置されている。冷蔵庫1背面下部の機械室71には、冷蔵庫1の冷凍サイクルを構成する圧縮機72や凝縮器73が収納されている。
内箱23と外箱22内に充填されている発泡断熱材は硬質ウレタンフォームで形成されている。この硬質ウレタンフォームは、ウレタンフォーム原液を発泡させた後、硬化させたものである。
真空断熱材は、冷蔵庫本体の両側面(不図示)、背面、天井、底面、それぞれに配されており、背面真空断熱材102、天井真空断熱材103、底面真空断熱材104が配置されている。底面真空断熱材104は、2段階に屈曲した形状になっており、機械室71の前面、上面から下段冷凍室への熱流入を抑制している。その他の真空断熱材としては例えば、冷蔵庫1の各扉冷蔵室扉2a、2b、切替室扉3a、下段冷凍室扉6a内部にも設けられている。
冷蔵室2と切替室3とを仕切る仕切り壁24は、樹脂部材により外郭が形成されており、内部には発泡断熱材と断熱性を高めるための真空断熱材111を備えている。同様に切替室3を左右に並設された製氷室4と上段冷凍室5とから仕切る仕切り壁25においても発泡断熱材と真空断熱材112が設けられている。一方、製氷室4、上段冷凍室5と下段冷凍室6はすべて共通の冷凍温度帯であるため、各貯蔵室の扉4a、5a、6aを閉塞するための前面のみに配置された仕切り壁26を備えている。仕切り壁24,25の上面内側には、結露を防止するための冷蔵室底面ヒータ91、切替室底面ヒータ92が配設されている。
各貯蔵室には、冷蔵室温度センサ61、切替室温度センサ62、製氷室温度センサ63、上段冷凍室温度センサ64、下段冷凍室温度センサ65が備えられている。また冷蔵室2には、冷蔵室湿度センサ67が、切替室3には、切替室湿度センサ68が備えられている。
切替室3の背面部には、冷蔵室2と切替室3を各所定の温度に冷却するための第1冷却器31が設けられている。第1冷却器31は、その少なくとも半分、最も好ましくは全部が、冷蔵庫1の正面視で切替室3に重なっている。全部が重なっていると上方に隣接する冷蔵温度帯の冷蔵室2の背面の断熱性を比較的弱めにできるため好ましい。
第1冷却器31の上方には、冷蔵室2と切替室3に第1冷却器31で冷却された空気を供給するための第1送風ファン33が配設されている。本実施例の冷蔵庫1では、第1送風ファン33には遠心ファンを使用している。遠心ファンは軸方向から吸込んだ空気を90度転向して径方向に吹き出す特性を有している。第1冷却器31と第1送風ファン33は、切替室3の底面高さから天井高さまでの間に収納されている。第1冷却器31と第1送風ファン33と切替室3は樹脂製の切替室仕切り部材28により区画されている。
冷蔵室2の背面部には、冷蔵室2へ冷気を送風するための風路である冷蔵室冷気ダクト38が構成されており、冷蔵室冷気ダクト38の下部には冷蔵室2への冷気の送風を制御する冷蔵室ダンパ35が設けられている。第1冷却器31によって冷却された空気(冷気)は第1送風ファン33から冷蔵室ダンパ35を介して冷蔵室冷気ダクト38に送風され、冷蔵室冷気吹出口39から冷蔵室2内に供給される。第1冷却器31の下部には、貯蔵室冷却時に第1冷却器31に付着した霜を加熱融解させるための除霜ヒータ95が設けられている。
冷蔵室2内の貯蔵物を冷却した冷気は、冷蔵室2の下部に設けられている冷蔵室戻り開口40に流入する。切替室3の背面部左側には、冷蔵室戻り開口40から流入した冷気を第1冷却器31まで戻すための、冷蔵室冷気戻りダクト41が、第1冷却器31の下端高さまで設けられている。冷蔵室戻りダクト40は切替室3と温度を隔てるため、発泡ポリスチレンなどの成型発泡断熱材で構成されているが、断熱厚みを薄くし切替室3の収納容積を確保するため、冷蔵室戻りダクト40の前面部に冷気戻りダクト真空断熱材115を配置してもよい。
切替室仕切り部材28には、切替室3へ冷気を送風するための風路である切替室冷気ダクト42が構成されている。切替室冷気ダクト42内には冷気の送風を制御する切替室ダンパ36が設けられている。第1冷却器31で生成された冷気は、切替室ダンパ36を介して切替室冷気ダクト42に送風され、切替室冷気吹出口43から切替室3内に供給され、切替室上段容器13aと切替室下段容器13b内の貯蔵物を冷却する。切替室3内の貯蔵物を冷却した冷気は、切替室背面下部の切替室戻り開口44から第1冷却器31に戻される。
製氷室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6背面側には、製氷室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6を各所定の温度に冷却するための第2冷却器32が設けられている。第2冷却器32の下部には、貯蔵室冷却時に第2冷却器32に付着した霜を加熱融解させるための第2冷却器用除霜ヒータ96が設けられている。第2冷却器32の上方には第2冷却器32で冷却された空気を、製氷室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6に送風するための第2送風ファン34が配置されている。本実施例では第2送風ファン34に軸流ファン(プロペラファン)を採用している。第2冷却器32で生成された冷気は第2送風ファン34から送風されダンパを介さずに製氷室冷気ダクト45と上段冷凍室冷気ダクト49、下段冷凍室冷気ダクト53を通り各貯蔵室に送風される。製氷室4の左下部には、製氷室4を冷却した冷気が戻る製氷室冷気開口47が設けられており、製氷室4内の貯蔵物を冷却した冷気は、製氷室戻り開口47から、下段冷凍室6の左背面に形成された製氷室戻りダクト48を通り第2冷却器32に戻される。
同様に、上段冷凍室5右下部には、上段冷凍室5を冷却した冷気が戻る上段冷凍室戻り開口51が形成されており、上段冷凍室5の貯蔵物を冷却した冷気は、この上段冷凍室戻り開口51から、下段冷凍室7の右背面に形成された冷凍室戻りダクト52を通り第2冷却器32に戻る。製氷室戻りダクト48と上段冷凍室戻りダクト52は、下段冷凍室6と温度を隔てる必要がないため、断熱材は使用せず樹脂部材のみで形成されている。
[冷凍サイクル構成]
図4は、実施例1に係る冷蔵庫1の冷凍サイクル(冷媒流路)の概略図である。本実施例の冷蔵庫1では、圧縮機72、冷媒の放熱を行う庫外放熱器73aと壁面放熱配管73b、断熱仕切壁24,25,26の前縁部への結露を抑制する結露抑制配管73c、冷媒流制御手段である三方弁75、冷媒を減圧させる減圧手段である上段冷却器用キャピラリチューブ76、下段冷却器用キャピラリチューブ77、冷媒と庫内の空気を熱交換させて庫内の熱を吸熱する第1冷却器31、及び、第2冷却器32を備えている。
三方弁75の上流には、冷凍サイクル中の水分を除去するドライヤ74を備え、第1冷却器31の下流と、第2冷却器32の下流には、それぞれ液冷媒が圧縮機72に流入するのを防止する第1冷却器用気液分離器78、第2冷却器用気液分離器79を備えている。さらに第1冷却器用気液分離器78と第2冷却器用気液分離器79の下流にはそれぞれ逆止弁80、81を備えている。これらの構成要素を冷媒配管により接続することで冷凍サイクルを構成している。冷媒には例えば可燃性冷媒のイソブタンを用いている。
三方弁75は、図4中上側の第1冷却器用流出口と、下側の第2冷却器用流出口を備えている。第1冷却器用流出口を開放状態、第2冷却器用流出口を閉鎖状態として、第1冷却器用キャピラリチューブ76側に冷媒を流すモードを上部冷却モードとよぶ。第1冷却器用流出口を閉鎖状態、第2冷却器用流出口を開放状態として、第2冷却器用キャピラリチューブ77側に冷媒を流すモードを下部冷却モードと呼ぶ。第1冷却器用流出口を閉鎖状態、第2冷却器用流出口の何れも閉鎖状態とするモードを全閉モードと呼ぶ。
(上部貯蔵室8の冷却制御)
まず、上部貯蔵室としての冷蔵室2と切替室3の冷却制御について説明する。圧縮機72を駆動状態にし、三方弁75を上部冷却モードに制御することで、第1冷却器31に冷媒が循環し第1冷却器31の温度が低下する。第1送風ファン33を運転することで、第1冷却器31で生成された冷気を冷蔵室冷気ダクト38と切替室冷気ダクト41へ送風する。
冷蔵室温度センサ61が所定の目標温度よりも高い場合は、冷蔵室ダンパ35を開状態を開にし冷蔵室2へ冷気を供給する。冷蔵室温度センサ61が所定の温度よりも低くなると、冷蔵室ダンパ35を閉状態として冷蔵室2への冷気の供給を停止する。
同様に、切替室温度センサ62が所定の温度よりも高い場合は、上段切替室ダンパ36を開状態にして切替室3へ冷気を供給する。切替室温度センサ62が所定の温度よりも低くなると、切替室ダンパ36は閉状態となり切替室3への冷気の供給を停止する。この所定の温度は、切替室の設定温度帯で変動する。
冷蔵室温度センサ61、切替室温度センサ62の両方がそれぞれの所定の目標温度まで低下すると第1送風ファン33を停止し、後述の下部貯蔵室9の冷却を開始するか、または圧縮機72を停止する。
切替室3が冷蔵温度帯設定の場合、切替室3の温度は例えば1℃〜6℃程度に制御される。冷却すべき貯蔵室はともに冷蔵温度帯のため、省エネ性を考慮して、第1冷却器31の温度は比較的高め、例えば−5℃程度で、冷蔵室2と切替室3を冷却する。よって第1冷却器31と切替室3の温度差が小さくなるため、切替室仕切り部材28は断熱材を設けなくても、表面に結露や霜着は発生しない。このとき圧縮機72は低回転で運転しまた第1送風ファン33を高回転で運転することで第1冷却器31の温度を高めで維持することができる。
一方で切替室3が2℃〜6程度であるのに対して、その下方に隣接する製氷室4と上段冷凍室5の室内温度は約−20℃であるため切替室3と製氷室4、上段冷凍室5を区画する仕切り壁25は、製氷室4、上段冷凍室5の天井から冷却され、上段切替室3の底面温度は切替室3温度に対して低下しやすい。仕切り壁25内には、真空断熱材112が設置されているが、一般的に真空断熱材の熱伝達率はウレタンフォームより優れており、仕切り壁25上面の温度低下を抑制できる。よって、切替室3の湿度が低く切替室湿度センサ68が高湿度を検出していない場合は、切替室底面ヒータ92には通電は行わない。湿度センサ68が、露点温度が貯蔵室の空気温度に近くなる湿度、例えば湿度が90%以上を検出した場合にヒータを通電し仕切り壁25の上面を加熱する。この切替室底面ヒータ92の通電量は、仕切り壁25の表面が露点以上となる通電量をあらかじめROMに記憶させてある。
切替室3の温度設定が冷凍温度帯設定の場合、圧縮機72の駆動回転数を高回転にすることで第1冷却器31の温度を冷蔵設定時よりも低い約−25℃程度まで低下させる。冷蔵室ダンパ35、切替室ダンパ36と第1送風ファン33の基本的な動作は、上述した切替室3が冷蔵温度帯のときと同様であるが、切替室3の目標温度は−20℃程度と低く切替室3を冷却するために切替室3への冷気の送風時間が長くなる。
また冷凍室温度帯設定時には、第1冷却器31の温度が−25℃程度に対し切替室3温度は−20℃と第1冷却器31と切替室3の温度差は小さくなるため、切替室仕切り部材29には断熱材を設けなくても、表面の霜着を抑制できる。
また切替室3が冷凍温度帯設定の場合は、仕切り壁24が下面から冷却されるため上面の冷蔵室2の底面の温度が低下しやすくなる。切替室3上部の断熱仕切り壁24には真空断熱材が配置されており冷蔵室2底面の温度低下は抑制されるため冷蔵室底面ヒータ91は冷蔵室2内に設けられている冷蔵室湿度センサ67が高湿を検出した場合に通電する。
(下部貯蔵室9の冷却制御)
冷蔵温度帯室(冷蔵室2)及び温度帯が切り替えられる室(切替室3)を含む上部貯蔵室8の温度が例えば目標温度まで冷却されると、冷凍温度帯室である下部貯蔵室9である製氷室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6の冷却を開始する。圧縮機72を駆動状態のまま、冷凍サイクルの三方弁75を下部冷却モードに制御することで、第2冷却器32に冷媒が循環し第2冷却器32の温度が低下する。冷凍温度帯の室を冷却するには第2冷却器32の温度は低めにする必要があるため、切替室3の温度帯設定が冷蔵温度帯であった場合は、圧縮機72駆動回転数は上部貯蔵室8冷却時よりも高回転とする必要がある。
製氷室4、上段冷凍室5、下段冷凍室6それぞれの冷気ダクト45、49、53には、冷気の送風を制御するダンパは設けていないため、第2送風ファン34により送風された冷気は直接各貯蔵室に供給される。各貯蔵室の温度センサ63、64、65が各貯蔵室の目標温度まで低下すると、第2送風ファン34を停止する。
ここで上部貯蔵室8のいずれかの温度センサが冷却開始温度まで上昇している場合は、再度上部貯蔵室8の冷却を開始する。上部貯蔵室8のいずれの温度センサも冷却開始閾値まで上昇していない場合は圧縮機72を停止する。圧縮機72停止時は三方弁75を全閉モードに制御することで、凝縮器73から高温の冷媒が冷却器に流入することを防止し、起動時の損失を低減している。
本実施例の冷蔵庫によれば、切替室3の設定温度によらず、第1冷却器31と切替室3の温度差を小さくできるため、切替室仕切り部材28に断熱材や結露抑制のヒータを設ける必要性が低下する。このため、断熱構造を小型化しやすい。
また、本実施例の冷蔵庫によれば、切替室3の背面部に形成される冷蔵室戻りダクト40の前面部のみ真空断熱材を使用する。断熱厚みを従来の発泡断熱材を使用したときに比べ薄くしても切替室3との断熱性能を確保でき、冷蔵室戻りダクト前面の断熱厚み増加を抑制し、切替室3の収納容積を確保することができる。
また、本実施例の冷蔵庫によれば、切替室3の上面、下面の仕切り壁24、25に真空断熱材111、112を配置している。切替室3の温度設定が冷蔵温度帯の場合には、下方に隣接する製氷室4と上段冷凍室5からの冷熱の流入を、一般的な発泡断熱材に比べ薄い厚みで断熱することができ、貯蔵室の収納容積を確保できる。また切替室3底面に設けた結露や着霜防止のための切替室底面ヒータ92は、貯蔵室内が高湿時にのみに通電すればよく省エネ性の悪化を抑制できる。切替室3の設定が冷凍温度帯の場合には、切替室3上方に隣接する冷蔵室2からの熱流入を発泡断熱材に比べ薄い厚みで断熱することができ、貯蔵室の収納容積を確保できる。また冷蔵室2底面の結露や着霜防止のための冷蔵室底面91ヒータは、冷蔵室2が高湿時にのみに通電すればよく省エネ性が向上できる。
本実施例の構成は、下記の点を除き実施例1と同様にできる。実施例2は、下段冷凍室6に代えて下段切替室7を有する。図5は実施例2の冷蔵庫1の縦断面図である。
下部貯蔵室9において、左右に並設された製氷室4、冷凍室5とその下段に配置された下段切替室7の間には、製氷室、上段冷凍室と下段切替室7を区画する仕切り壁27が、前面のみに配置されていた仕切り壁26に代えて設けられている。仕切り壁27は前面から後端にかけて配される板状であり、その内部には発泡断熱材と真空断熱材113が配置されている。仕切り壁27の下面には下段切替室7天井の露付きを防止するための下段切替室ヒータ93が配置されている。また、下段切替室7の背面に配置されている第2冷却器32と下段切替室7を区画する下部切替室仕切り部材30の内部にも、発泡断熱材、真空断熱材114、及び表面側に配された露付き防止のための下段切替室仕切り部材ヒータ94が設けられている。
下段切替室7への冷気風路は、下段切替室冷却ダクト53内に下段切替室ダンパ37が設けられており、下段切替室7への冷気の供給を制御することができる。
上部貯蔵室の冷却が終了すると、実施例1と同様に三方弁75を下部冷却モードに制御して第2冷却器32に冷媒を循環させ、下部貯蔵室9(製氷室4、冷凍室5、下段切替室7)の冷却を開始する。
下段切替室7が冷凍温度帯設定の場合は、下段切替室ダンパ37を開状態にすれば、風路形態が実施例1と同じ形態になるため、冷却制御も実施例1と同様に、下部貯蔵室9の各貯蔵室の温度センサが目標値まで低下するまで冷却する。
下段切替室7が冷蔵温度帯設定の場合は、圧縮機72を比較的高回転で駆動し第2冷却器32の温度を冷凍温度帯以下まで温度を低下させ、製氷室4と冷凍室5は冷凍温度帯まで冷却する。第2冷却器32で生成された冷気は、第2送風ファン34により、製氷室冷気ダクト45、冷凍室冷気ダクト49、下段切替室冷気ダクト56に送風され、製氷室4と冷凍室5へはダンパを介さずに冷気が供給され、下段切替室7へは下段切替室ダンパ37を介して冷気を供給する。
下段切替室温度センサ62の温度が目標温度まで低下すると、下段切替室ダンパ37を閉状態にして、製氷室4と冷凍室5の冷却を続ける。製氷室温度センサ63と冷凍室温度センサ64の温度がそれぞれの目標温度まで低下すると、第2送風ファン34を停止する。上部貯蔵室8のいずれかの貯蔵室の温度センサが所定の冷却開始温度まで上昇している場合は、再度上部貯蔵室8の冷却を開始し、冷却開始閾値まで上昇していない場合は圧縮機72を停止し、実施例1と同様に三方弁75を全閉モードに制御する。
下段切替室7が冷蔵温度帯設定時には、第2冷却器32の温度は−25℃程度に対し下部切替室3温度は1〜7℃と第1冷却器31と切替室3の温度差が大きくなるため、下段切替室7の上面温度が低下しやすくなる。ただし本実施例の冷蔵庫では、切替室仕切り部材26の内部には真空断熱材113を設けてあり、下段切替室仕切り部材30の表面温度は低下しにくいため、下段切替室仕切り部材ヒータ94は、下段切替室7内に設けられている切替室湿度センサ69が高湿を検出した場合にのみ通電する。
本実施例の冷蔵庫によれば、下段切替室7の上面である仕切り壁26内と、第2冷却器32と下段切替室を区画する下段切替室仕切り部材30に真空断熱材を配置しているため薄い厚みで断熱することができる。また、下段切替室7の設定が冷蔵温度帯設定時には、製氷室4、冷凍室5と下段冷却器室7から切替室への冷熱の流入を低減させ、下部切替室3の上面である仕切り壁26下面の温度低下を抑制できるため下段冷凍室上面ヒータ93の通電量を抑え省エネ性を向上できる。
なお、小さな断熱厚で高い断熱性能を発揮するものとして真空断熱材が広く知られている。しかし、真空断熱材に水分が付着した場合には、断熱性能の劣化が進行しやすくなる懸念があるところ、冷蔵温度帯の貯蔵室が冷却器室に隣接していると、貯蔵室内の空気が冷却されて結露が発生しやすい。このため、温度差が非常に大きくなってしまう、冷蔵温度帯貯蔵室と冷却器室との仕切り壁には、真空断熱材を配置しにくいが、本実施例の第2冷却器32前方は冷蔵温度帯になり得る一方、第2冷却器32は冷凍温度帯への冷気供給を行い続ける必要があるので、真空断熱材を配している。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 切替室(上段切替室)
4 製氷室
5 上段冷凍室(冷凍室)
6 下段冷凍室
7 下段切替室
2a,2b 冷蔵庫扉
3a 冷蔵室扉
4a 切替室扉(上段切替室扉)
5a 製氷室扉
6a 上段冷凍室扉(冷凍室扉)
7a 下段冷凍室扉
7a 下段切替室扉
8 上部貯蔵室(2,3の総称)
9 下部貯蔵室(4,5,6(7)の総称)
10 チルドルーム
11a 冷蔵室ドアポケット
12 冷蔵室収納棚
13a 切替室上段容器
13b 切替室下段容器
14 製氷室容器
15 冷凍室容器
16a 下段冷凍室上段容器
16b 下段冷凍室下段容器
17a 下段切替室上段容器
17b 下段切替室下段容器
18 操作パネル
19 制御基板
21 冷蔵庫本体
22 外箱
23 内箱
24 仕切り壁
25 仕切り壁
26 仕切り壁
27 仕切り壁
28 切替室仕切り部材
29 下段冷凍室仕切り部材
30 下段切替室仕切り部材
31 第1冷却器
32 第2冷却器
33 第1送風ファン
34 第2送風ファン
35 冷蔵室ダンパ
36 切替室ダンパ
37 下段切替室ダンパ
38 冷蔵室冷気ダクト
39 冷蔵室冷気吹出口
40 冷蔵室戻り開口
41 冷蔵室戻りダクト
42 切替室冷気ダクト
43 切替室冷気吹出口
44 切替室戻り開口
45 製氷室冷気ダクト
46 製氷室冷気吹出口
47 製氷室戻り開口
48 製氷室戻りダクト
49 上段冷凍室冷気ダクト(冷凍室冷気ダクト)
50 上段冷凍室冷気吹出口(冷凍室冷気吹出開口)
51 上段冷凍室戻り開口(冷凍室戻り開口)
52 上段冷凍室戻りダクト(冷凍室戻りダクト)
53 下段冷凍室冷気ダクト
54 下段冷凍室冷気吹出口
55 下段冷凍室戻り開口
56 下段切替室冷気ダクト
57 下段切替室冷気吹出口
58 下段切替室戻り開口
61 冷蔵室温度センサ
62 切替室温度センサ(上部切替室温度センサ)
63 製氷室温度センサ
64 上段冷凍室温度センサ(冷凍室温度センサ)
65 下段冷凍室温度センサ
66 下段切替室温度センサ
67 冷蔵室湿度センサ
68 切替室湿度センサ(上部切替室温度センサ)
69 下段切替室湿度センサ
71 機械室
72 圧縮機
73 凝縮器
74 ドライヤ
75 三方弁
76 第1冷却器用キャピラリーチューブ
77 第2冷却器用キャピラリーチューブ
78 第1冷却器気用液分離器
79 第2冷却器気用液分離器
80 第1冷却器用逆止弁
81 第2冷却器用逆止弁
82 熱交換部
91 冷蔵室底面ヒータ(冷蔵室ヒータ)
92 切替室底面ヒータ(切替室ヒータ)
93 下段切替室上面ヒータ(下段切替室ヒータ)
94 下段切替室仕切り部材ヒータ
95 上部除霜ヒータ
96 下部除霜ヒータ
102 背面真空断熱材
103 天井真空断熱材
104 底面真空断熱材
105 冷蔵室扉真空断熱材
106 切替室扉真空断熱材
107 下段冷凍室扉真空断熱材
108 下段切替室扉真空断熱材
111 仕切り壁真空断熱材
112 仕切り壁真空断熱材
113 仕切り壁真空断熱材
114 仕切り部材真空断熱材
115 冷気戻りダクト真空断熱材

Claims (8)

  1. 冷蔵温度帯の冷蔵室と、
    冷凍温度帯の冷凍室と、
    冷蔵温度帯及び冷凍温度帯に設定を切替可能な切替室と、
    前記冷蔵室及び前記切替室に冷気を供給可能な第1冷却器と、
    第2冷却器と、を有し、
    前記第1冷却器の温度は、前記切替室の設定温度帯が高いと高くなり、前記切替室の設定温度帯が低いと低くなり、
    前記第1冷却器は、前記切替室の背後に配されている冷蔵庫。
  2. 前記冷蔵室の冷気吹出口と前記第1冷却器との間に配された冷蔵室ダンパと、
    前記切替室の冷気吹出口と前記第1冷却器との間に配された切替室ダンパと、を有し、
    前記冷蔵室ダンパを制御して前記冷蔵室の温度帯を冷蔵温度帯に維持し、
    前記切替室が冷凍温度帯に設定されている場合、前記切替室ダンパの開頻度を上げて該切替室の温度帯を冷凍温度帯に維持し、
    前記切替室が冷蔵温度帯に設定されている場合、前記切替室ダンパの開頻度を冷凍温度帯の設定時より下げて該切替室の温度帯を冷蔵温度帯に維持する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第1冷却器は、前記冷蔵室及び前記切替室に冷気を供給し、
    前記切替室に隣接して前記冷蔵室が位置し、
    前記切替室と前記冷蔵室との間に配された切替−冷蔵仕切り壁と、
    該切替−冷蔵仕切り壁の前記冷蔵室側に配された冷蔵室ヒータと、を有する請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷蔵室の湿度を検知又は推定する冷蔵室湿度センサを有し、
    前記切替室が冷凍温度帯に設定されている場合、該冷蔵室湿度センサの出力に応じて前記冷蔵室ヒータが発熱する請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記切替室に隣接して前記冷凍室が位置し、
    前記切替室と前記冷凍室との間に配された切替−冷凍仕切り壁と、
    該切替−冷凍仕切り壁の前記切替室側に配された切替室ヒータと、を有する請求項1乃至4何れか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記切替室の湿度を検知又は推定する切替室湿度センサを有し、
    前記切替室が冷蔵温度帯に設定されている場合、該切替室湿度センサの出力に応じて前記切替室ヒータが発熱する請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 冷蔵温度帯及び冷凍温度帯に設定を切替可能な第2切替室と、
    前記冷凍室に冷気を供給可能で、前記第2切替室の背後に配された第2冷却器と、
    前記第2切替室及び前記第2冷却器の間に配された真空断熱材と、を有する請求項1乃至6何れか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記冷蔵室の下方に前記切替室が位置し、
    前記冷蔵室から前記第1冷却器に冷気を戻し、前記切替室の背後を通過する部分を有する冷蔵室戻りダクトを有し、
    該冷蔵室戻りダクトの前記切替室側に真空断熱材を有する請求項1乃至7何れか一項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024012133A1 (zh) * 2022-07-14 2024-01-18 合肥海尔电冰箱有限公司 一种冰箱冷藏室的防结冰控制方法及冰箱

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