JPH11303865A - ガイド軸の支持構造及びその支持方法 - Google Patents

ガイド軸の支持構造及びその支持方法

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JPH11303865A
JPH11303865A JP10625998A JP10625998A JPH11303865A JP H11303865 A JPH11303865 A JP H11303865A JP 10625998 A JP10625998 A JP 10625998A JP 10625998 A JP10625998 A JP 10625998A JP H11303865 A JPH11303865 A JP H11303865A
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JP
Japan
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guide shaft
reference guide
support
recessed part
concave portion
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JP10625998A
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English (en)
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Tatsuyuki Nakayama
立幸 中山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド軸に加工を施すことなく、また、ガイ
ド軸を支持部材に対して接合するまでの間、両者を仮固
定するための治具及び工程が必要なく、簡単に、かつ、
比較的精度良く位置決めすることを課題とする。 【解決手段】 ガイド軸支持板32(支持部材)の基準
ガイド軸支持部33に、基準ガイド軸17(ガイド軸)
の曲面に対応する凹部33を設け、該凹部に基準ガイド
軸を嵌合した後、基準ガイド軸を基準ガイド軸支持部に
レーザー溶接により接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なガイド軸の支
持構造に関する。詳しくは、ガイド軸の支持構造及びそ
の支持方法に関して、ガイド軸に加工を施すことなく、
また、ガイド軸を支持部材に対して接合するまでの間、
両者を仮固定するための治具及び工程が必要なく、簡単
に、かつ、比較的精度良く位置決めをする技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、記録媒体ディスクに情報を書き
込み又は記録媒体ディスクに記録されている情報を読み
とるディスクドライブ装置にあっては、記録媒体ディス
クの半径方向に移動するピックアップによって情報の読
取又は書き込みを行っているが、記録媒体ディスクに対
する正確な情報の書き込み又は読取を行うためには、ピ
ックアップの対物レンズを記録媒体ディスクの半径方向
と一致した方向に精度良く移動させる必要がある。
【0003】そのため、ディスクドライブ装置にあって
は、ピックアップを2本のガイド軸で案内し、かつ、一
方のガイド軸の一端を、基準点に対して所定の位置に配
設するようになっている。基準点とは、ディスクドライ
ブ装置にあっては、通常、記録媒体ディスクの回転中
心、即ち、スピンドル軸とされている。
【0004】また、2本のガイド軸のうち、一方のガイ
ド軸(基準ガイド軸)を精度良く位置規制するのは、2
本のガイド軸によりピックアップを所定の方向に摺動自
在に支持するためには、一方のガイド軸のみを基準軸と
すれば足りるからである。また、基準ガイド軸の両端の
うち、記録媒体ディスクの内周側端は基準点に対する位
置精度を極めて高くして位置決めされ、外周側端はある
程度の精度で位置決めされる。尚、基準ガイド軸の記録
媒体ディスクの内周側端を精度良く位置規制するのは、
ピックアップの対物レンズの移動軌跡のディスクの半径
方向に対するズレ(タンジェンシャル方向のズレ)が、
基準ガイド軸の内周側端の位置決め精度によって大きく
影響を受けるためであるが、外周側端の位置決めも、内
周側端程でなくても良いが、ある程度の位置決め精度が
必要である。
【0005】そして、従来、ガイド軸の外周側端を支持
部材に支持する場合、ガイド軸の外周側端を軸方向から
見てD字状に切除して(いわゆるDカット)、平面を形
成し、該平面を支持部材の平面部に合わせるようにして
載置して、その後、接合していた。尚、ガイド軸の内周
側端の基準点に対する位置決めは、基準点に対して位置
精度良く基準部材を形成し、該基準部材にガイド軸の内
周側端を押し付けるようにして固定することにより、基
準点に対する位置決めを精度良く行なうようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ガイド軸の支持構造にあっては、ガイド軸と支持部材と
の合せ面が平面同士なので、面方向に移動可能であり、
基準点に対する位置決めを行なうと共に、両者を接合す
るまで何等かの手段により仮固定する必要があった。
【0007】また、ガイド軸と支持部材とを仮固定する
と言っても、合せ面が平面であるため、両者は面方向に
移動しやすく、互いにズレを生じないように確実に両者
の仮固定を行わなければならず、そのための特別な治具
が必要であり、また、そのための工程が必要であるとい
う問題があった。
【0008】そこで、本発明は、ガイド軸の支持部材に
対する支持構造及び支持方法に関し、簡単な構造で、か
つ、特別な治具及び工程を必要としないで、比較的位置
精度良く支持することができるようにすることを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ガイド軸の支持構
造は、上記した課題を解決するために、支持部材に、ガ
イド軸の曲面に対応する凹部を設け、該凹部にガイド軸
を嵌合した後、ガイド軸を支持部材に接合するようにし
たものである。
【0010】また、本発明ガイド軸の支持方法は、支持
部材に、ガイド軸の曲面に対応した凹部を形成して、該
凹部にガイド軸をあてがった状態で、ガイド軸を支持部
材に接合するようにしたものである。
【0011】従って、本発明ガイド軸の支持構造及びそ
の支持方法にあっては、支持部材にガイド軸の曲面に対
応する凹部を形成したので、ガイド軸に、従来のような
Dカットを施す必要がなく、その分、加工工数を削減す
ることができ、また、ガイド軸を支持部材の凹部に嵌合
させれば、両者を仮固定するための特別な手段を講じな
くても良く、かかる嵌合が凹凸嵌合であるため、接合す
るまでの間、両者が位置ズレを起こすことがなく、更
に、凹部の形状及び形成位置さえ精度良く規定しておけ
ば、支持されたガイド軸の基準点に対する位置を比較的
精度良く位置決めすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明ガイド軸の支持構
造及びその支持方法の実施の形態を添付図面を参照して
説明する。尚、図示した実施の形態は、本発明をノート
型パーソナルコンピュータに搭載するCD−ROMドラ
イブにおける光ピックアップのガイド軸の支持構造に適
用したものである。
【0013】CD−ROMドライブ1は上下に扁平で前
面に開口した外筐2を備え、該外筐2は下側のボトムシ
ャーシ3と該ボトムシャーシ3の上面に固定されたカバ
ー体4とから成り、このような外筐2に引出部5が収納
及び引出可能に支持される。尚、本明細書において方向
を示すときは、図1における左下方を前方、右上方を後
方、左上方を左方、右下方を右方、上方を上方、下方を
下方と記述する。
【0014】そして、ボトムシャーシ3の右側部には、
底上げされた張り出し部3aが形成されており、ボトム
シャーシ3がカバー体4により覆われたときに、上記張
り出し部3a以外の部分が空間6となって、後述するト
レイ7が収納されるようになっている(図1参照)。
【0015】引出部5は合成樹脂製のトレイ7に後述す
るベースユニット8が支持されて成る。尚、図示は省略
するが、引出部5の外筐に対する収納及び引出は、引出
部5の左右両縁部に設けられたスライド機構により為さ
れる。
【0016】トレイ7は平面形状で前後方向に長い長方
形の外形を有し、その幅は外筐2の空間6の幅より僅か
に小さく形成されている(図1参照)。
【0017】トレイ7の上面に記録媒体ディスクとして
のCD−ROM9を配置する円形の一部を為す凹部10
が形成され、該凹部10内に後述するベースユニット8
を上方へ臨ませるための開口部11が形成されている
(図2参照)。
【0018】また、トレイ7の前面には前面パネル12
が取り付けられる。前面パネル12は合成樹脂で横長の
板状に形成され、その左右方向の長さは上記外筐2の左
右方向の長さとほぼ同じになっている。
【0019】上記引出部5のトレイ7の下面にベースユ
ニット8が支持される。
【0020】ベースユニット8は、シャーシ13に各種
部品が搭載されて構成されている。
【0021】即ち、シャーシ13には、CD−ROM9
が載置されるターンテーブル14と、該ターンテーブル
14を回転させるスピンドルモータ15と、CD−RO
M9の記録情報の読み取りを行なう光ピックアップ16
と、該光ピックアップ16をCD−ROM9の半径
(R)方向に移動自在に支持するガイド軸17、18
と、光ピックアップ16を移動させるスレッドモータ1
9等が搭載されている。尚、光ピックアップ16は、ガ
イド軸17、18のうち、右手前側に位置するガイド軸
17を基準として案内される様になっており、従って、
このガイド軸17が基準ガイド軸として機能し、左奥側
のガイド軸18がサブガイド軸として機能する(図3参
照)。
【0022】シャーシ13は、板金材料から成り、ゴム
ダンパー20、20、20を介してトレイ7の下面に支
持される(図2参照)。
【0023】シャーシ13にはそのほとんどを占める大
きな開口部21が形成されている。該開口部21は左前
から右後方に向けて延びるほぼ長方形状を為し、その後
縁はほぼ左右方向に延びるように他の部分に対して傾斜
したピックアップ用開口部21aと、該ピックアップ用
開口部21aの後縁に連続しほぼ半円形を為すターンテ
ーブル用開口部21bと、ピックアップ用開口部21a
の右前方を向いた側縁のほゞ中央部に連続しほぼ半円強
の形状を為すスレッドモータ用開口部21cとが連続し
て形成されて成り、更に、ピックアップ用開口部21a
の右後端部が更に右斜め後方に延びるように連続してガ
イド軸支持用開口部21dが形成されている(図3、図
5参照)。
【0024】ターンテーブル14はその上端部が上記タ
ーンテーブル用開口部21bからシャーシ13の上方に
突出するように配置される。即ち、スピンドルモータ1
5を支持したモータ支持板としてのステータ基板22が
シャーシ13の下面に3つの支柱23、23、23を介
して固定され、上記スピンドルモータ15のスピンドル
軸24にターンテーブル14が一体化されることによっ
て、ターンテーブル14が上記位置に配置される(図
3、図5参照)。
【0025】具体的には、ピックアップ用開口部21a
の後縁で、ターンテーブル用開口部21bのピックアッ
プ用開口部21a側の左縁部及び右縁部とターンテーブ
ル用開口部21bの奥縁部に、支柱23a、23b、2
3cがそれぞれカシメにより下方へ突設されており、こ
れら3つの支柱23a、23b、23cは同じ形状に形
成され(図5参照)、また、これらの下端面には、ネジ
孔が形成されている。
【0026】スピンドルモータ15が支持されたステー
タ基板22には、上記3つの支柱23a、23b、23
cに対応する位置に、ネジ挿通孔25、25、25が形
成され(図5参照)、これらネジ挿通孔25、25、2
5のうち、ピックアップ用開口部21bの右縁部に立設
された支柱23bに対応するネジ挿通孔(以下、「基準
ネジ挿通孔」という。)25bが、スピンドルモータ1
5のスピンドル軸24を基準として精度良く位置決めさ
れている。
【0027】そして、ステータ基板22をそのネジ挿通
孔25a、25b、25cが3つの支柱23a、23
b、23cのネジ孔に一致するようにして重ね合せ、ネ
ジ26、26、26を螺合することにより、ステータ基
板22がシャーシ13に取着される。
【0028】この状態で、基準ネジ挿通孔25bがピッ
クアップ用開口部21bの右縁部に立設された支柱23
bのネジ孔に一致されているため、該支柱23bの位置
は、スピンドル軸24との関係で、精度良く位置決めさ
れる。これにより、該支柱23bは、シャーシ13にお
ける各部位、各部品等の取り付け位置、寸法等における
基準となる位置決め部材として機能し、よって、以下、
基準支柱23bという。
【0029】シャーシ13の上記基準支柱23bの右斜
め後方であって、ガイド軸支持用開口部21dの左後方
を向いた縁部に斜め下方に延びる押付片27がシャーシ
13に一体に形成されている。これにより、シャーシ1
3を水平でかつ左斜め前方からガイド軸支持用開口部2
1dを見たときに(図6におけるA矢視)、押付片27
と基準支柱23bとの間に、下方に開口するほぼ逆V字
状の空間28が形成される(図6、図7参照)。
【0030】光ピックアップ16は、上記ピックアップ
用開口部21a内を上記ターンテーブル14に対して離
接する方向に移動自在に配置される(図13参照)。
【0031】光ピックアップ16は移動ベース29に半
導体レーザ等を有する図示しない光学ブロック、レーザ
光を上記ターンテーブル上に載置されたCD−ROM9
に集光させる対物レンズ30、該対物レンズ30をフォ
ーカシング方向及びトラッキング方向に移動させる図示
しない2軸アクチュエータ等が搭載されて成る(図11
参照)。
【0032】そして、光ピックアップ16の対物レンズ
30の上方から見た移動軌跡が、ターンテーブル14に
載置されたCD−ROM9の半径(R)方向と一致する
ようになっている(図13参照)。
【0033】そして、上記移動ベース29は基準ガイド
軸17とサブガイド軸18とによって案内されて移動す
る。基準ガイド軸17は丸棒状を為し、サブガイド軸1
8は板金材料を折り曲げて形成されている(図10、図
12参照)。尚、移動ベース29は、基準ガイド軸17
を基準にして移動されるようになっており、従って、基
準ガイド軸17はスピンドル軸24に対して精度良く位
置決めされる必要がある。
【0034】サブガイド軸18は、上記2個のガイド軸
17、18を一体的に支持してガイド軸アッシー31と
するガイド軸支持板32と一体に形成されている(図5
参照)。
【0035】ガイド軸支持板32はバネ弾性を有する板
金材料で形成され、上記ピックアップ用開口部21aの
先端部の幅よりやや長い板状を為し、その右端部に基準
ガイド軸支持部33が形成され、左端部にサブガイド軸
連結部34が形成され、さらに、前縁の左右方向におけ
る中央部に取付片35が突設されている(図5参照)。
【0036】上記基準ガイド軸支持部33及びサブガイ
ド軸連結部34にはそれぞれネジ孔33a、34aが形
成されている(図9参照)。
【0037】また、基準ガイド軸支持部33のネジ孔3
3aの右後方には、断面で円弧状を為す凹部36が形成
されており、該凹部36に基準ガイド軸17の前端部
(以下、「外周側端部」という。)17aを嵌合して、
基準ガイド軸17の基準ガイド軸支持部33に対する仮
固定が為され、該基準ガイド軸17を凹部36に嵌合し
た状態で、レーザー溶接等により基準ガイド軸支持部3
3に固定する(図10参照)。尚、上記基準ガイド軸支
持部33が形成されたガイド軸支持板32は、本発明に
おける支持部材に相当する。
【0038】上記凹部36の曲率は、基準ガイド軸17
の外周面の曲率と略同じに形成されており、基準ガイド
軸17を凹部36に嵌合したときに、基準ガイド軸17
は凹部36内で動かないようになっている。
【0039】これにより、基準ガイド軸17は、丸棒状
のままでこれに特別な加工を施す必要がなく、基準ガイ
ド軸支持部33に仮固定することができ、両者を接合
(レーザー溶接)するまでの間、両者が位置ズレを起こ
すことはなく、従来のように接合するまで、両者を仮固
定しておくための特別な治具及びそのための工程は必要
がない。
【0040】また、仮固定するときの基準ガイド軸17
の凹部36への嵌合は極めて簡単に済み、その分、仮固
定の工程を簡略化することができ、更に、基準ガイド軸
支持部33の凹部36の位置さえ精度良く規定しておけ
ば、基準ガイド軸17の外周側端部17aにおける位置
精度を高めることができ、よって、基準ガイド軸17の
CD−ROM9の半径方向に対する平行度を確保するの
に寄与する。
【0041】サブガイド軸18は長い板状の板金材料の
一側縁部をU字状に折り曲げてガイド部18aが形成さ
れ、該ガイド部18aの後端に連続して取付片18bが
突設され、ガイド部18aの前端がガイド軸支持板32
のサブガイド軸連結部34に一体に連続されている。
【0042】このようにして、ガイド軸支持板32に基
準ガイド軸17及びサブガイド軸18が一体化されてガ
イド軸アッシー31が形成される(図5参照)。
【0043】そして、ガイド軸アッシー31は、以下の
ようにして、シャーシ13に支持される(図5参照)。
【0044】先ず、基準ガイド軸17及びサブガイド軸
18のそれぞれの前端部は、次のようにして、シャーシ
13に支持される。
【0045】即ち、シャーシ13のうち上記ピックアッ
プ用開口部21aの前端の中央に対応した縁部の下面に
上記ガイド軸支持板32の取付片35がネジ止め等の適
宜な手段によって固定される。また、シャーシ13の上
記ネジ孔33a、34aに対応した位置に形成されたネ
ジ挿通孔37、37を上方から挿通された調整ネジ3
8、38(図5参照)が上記ネジ孔33a、34aに各
別に螺合される。
【0046】そして、上記したように、ガイド軸支持板
32の材料はバネ弾性を有する板金材料であるので、上
記調整ネジ38、38をネジ孔33a、34aに対して
捩じ込むと、基準ガイド軸支持部33、サブガイド軸連
結部34がシャーシ13に近づき、逆に、調整ネジ3
8、38をネジ孔33a、34aに対して捩じ戻すと、
基準ガイド軸支持部33、サブガイド軸連結部34がシ
ャーシ13から遠去かる。かかる調整ネジ38、38の
調整は、後述するスキュー調整になる(図9参照)。
【0047】サブガイド軸18は、その後端部の取付片
18bがシャーシ13にネジ止めにより固定される(図
5参照)。
【0048】また、基準ガイド軸17の後端部(内周側
端部)17bのシャーシ13への取着は、ステータ基板
22をシャーシ13に取着するときに、同時に為され
る。
【0049】即ち、基準ガイド軸17の内周側端部17
bを、シャーシ13に形成された上記押付片27と基準
支柱23bとが為す逆V字状空間28に位置させ、ステ
ータ基板22をシャーシ13に固定する際に、ステータ
基板22と基準支柱23bと押付片27との間で基準ガ
イド軸17を挾持する(図7参照)。
【0050】このとき、押付片27の弾発力により、基
準ガイド軸17の内周側端部17bは基準支柱23b及
びステータ基板22に押し付けられて、位置決めされ
る。即ち、押付片27は、基準ガイド軸17の内周側端
部17bを基準支柱23bに押し付ける押圧手段として
機能する。
【0051】基準ガイド軸17の内周側端部17bは、
基準支柱23bに押し付けられることにより、基準支柱
23bに対して精度良く位置決めされることになり、従
って、スピンドル軸24に対する位置決めが精度良くな
されたことになる。
【0052】そして、上述したように、基準ガイド軸1
7の外周側端部17aが、位置精度良く形成した基準ガ
イド軸支持部33の凹部36に支持されているので、基
準ガイド軸17は、CD−ROM9の半径(R)方向に
対する平行度が、精度良く確保されることになり、これ
により、光ピックアップ16の対物レンズ30の上方か
ら見た移動軌跡が、ターンテーブル14に載置されたC
D−ROM9の半径(R)方向と一致する。
【0053】尚、基準ガイド軸17の両端部(外周側端
部17aと内周側端部17b)に関するスピンドル軸2
4を基準点とする位置精度を比較すると、内周側端部1
7bの位置精度の方が、精度良く位置決めされている。
【0054】即ち、基準支柱23bに対して基準ガイド
軸17にほぼ直交する方向における位置決めが為され、
また、ステータ基板22に対してスピンドル軸24の軸
方向における位置決めが為される。しかも、かかる位置
決めの基準が、基準支柱23b及びステータ基板22で
あるため、スピンドル軸24に対する位置決めが精度良
く為されることになる(図7参照)。
【0055】これにより、光ピックアップ16の対物レ
ンズ30の移動軌跡のCD−ROM9の半径(R)方向
に対するズレ(タンジェンシャル方向のズレ)は、基準
ガイド軸17の内周側端部の位置決め精度に大きく影響
されるためであり、従って、基準ガイド軸17の内周側
端部17bの位置決めを精度良く行っておけば、基準ガ
イド軸17の外周側端部17aの位置決めが、多少ラフ
になっても、トラッキングエラー等の問題は生じない。
【0056】移動ベース29の右端には被案内部39、
39が突設されこれら被案内部39、39の間の部分に
連結部40が形成され、該連結部40に連結孔40aが
形成されている。また、上記被案内部39、39には同
軸上に位置する被案内孔39a、39aが形成されてい
る。さらに、移動ベース29の左端には上下に離間し且
つ平行に突出した被案内片41、41が形成されている
(図11参照)。
【0057】しかして、上記基準ガイド軸17が移動ベ
ース29の被案内孔39a、39aに摺動自在に挿通さ
れ、また、移動ベース29の被案内片41、41が上記
サブガイド軸18の上下両面に各別に摺動自在に当接
し、これによって、光ピックアップ16は基準ガイド軸
17及びサブガイド軸18に案内されて移動するように
シャーシ13に支持される(図12参照)。
【0058】そして、ターンテーブル14上に載置され
たCD−ROM9に集光されるレーザ光のCD−ROM
9に対する垂直度の調整、即ち、スキュー調整は、上記
調整ネジ38、38を操作して、基準ガイド軸支持部3
3及び/又はサブガイド軸連結部34のシャーシ13と
の間の間隔、即ち、基準ガイド軸17及び/又はサブガ
イド軸18のシャーシ13と間の間隔を調整することに
よって行う。
【0059】次に、上記光ピックアップ16をターンテ
ーブル14上に載置されるCD−ROM9の半径(R)
方向に移動させる機構について説明する。
【0060】スレッドモータ19を支持したモータ支持
板42がシャーシ13の下面に3つの支柱43、43、
43を介して固定され、スレッドモータ19はスレッド
モータ用開口部21bに位置される。スレッドモータ1
9のロータ19aの外周部にはそのほぼ半周にわたって
駆動ギヤ部44が形成されている(図13参照)。
【0061】上記光ピックアップ16にはラック部材4
5が連結される。
【0062】ラック部材45は合成樹脂で形成され、細
長い板状をしたラック部46の一方の面にはラック歯4
6a、46a、・・・が長手方向に配列形成されてい
る。ラック部46のラック歯46a、46a、・・・形
成面と反対側の面には連結片47が突設されており、該
連結片47の先端部には連結ピン47aが垂設されてい
る。また、連結片47が形成された面の連結片47を挟
んだ2つの位置には倒立L字状をした係合片48、48
が形成されている(図11参照)。
【0063】しかして、ラック部材45の係合片48、
48が上記基準ガイド軸17に摺動自在に係合され、ま
た、連結片47の連結ピン47aが上記光ピックアップ
16の移動ベース29の連結孔40aに係合され、これ
によって、移動ベース29とラック部材45とが一体的
に基準ガイド軸17及びサブガイド軸18に案内されて
移動されるようになる。
【0064】また、ラック部材45のラック歯46a、
46a、・・・は上記駆動ギヤ部44と噛合される。従
って、スレッドモータ19が駆動されることによって、
回転する駆動ギヤ部44によってラック部材45が送ら
れ、これと一体的に光ピックアップ16が基準ガイド軸
17及びサブガイド軸18に案内されてターンテーブル
14上に載置されたCD−ROM9の半径(R)方向に
移動することになる(図13参照)。
【0065】そして、上述したように、光ピックアップ
16の対物レンズ30は、スピンドル軸24を基準とし
て、精度良く位置決めされた基準ガイド軸17に案内さ
れて移動するため、その上方から見た移動軌跡は、ター
ンテーブル14に載置されたCD−ROM9の半径
(R)方向と一致する。
【0066】尚、上記実施の形態においては、基準ガイ
ド軸17が断面で円形の棒状のものについて説明した
が、本発明はこれに限らず、断面形状が楕円でも良く、
要は、支持部材との接合部に曲面が形成されていれば良
い。また、この曲面はガイド軸全体に形成されてなくて
も良く、少なくとも支持部材との接合部に曲面が形成さ
れていれば良い。
【0067】また、上記実施の形態において、ガイド軸
支持板32の基準ガイド軸支持部33を支持部材とした
が、本発明はこれに限らず、シャーシを支持部材として
も良い。
【0068】更に、支持部材に形成した凹部36の曲率
を、基準ガイド軸17の外周面の曲率とほぼ同じにした
が、本発明はこれに限らず、凹部の曲率をガイド軸の外
周面の曲率よりやや小さくしても良いし、逆に、凹部の
曲率をやや大きく形成するようにしても良い。凹部の曲
率をガイド軸の外周面の曲率よりやや大きく形成する
と、凹部ヘのガイド軸の嵌合がやや強めとなり、仮固定
を確実に行なうことができる。
【0069】また、ガイド軸と支持部材との接合方法と
して、上記実施の形態においては、レーザー溶接による
ものを示したが、これに限らず、接着、溶着などであっ
ても良い。
【0070】さらにまた、上記実施の形態は、本発明を
CD−ROMドライブにおける光ピックアップのガイド
軸に適用したものを示したが、本発明は、ガイド軸を支
持する構造として広く適用することができるものであ
る。
【0071】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ガイド軸の支持構造は、支持部材に、ガイド
軸の曲面に対応する凹部を設け、該凹部にガイド軸を嵌
合して、ガイド軸を支持部材に接合するようにしたもの
である。
【0072】従って、本発明ガイド軸の支持構造にあっ
ては、支持部材にガイド軸の曲面に対応する凹部を形成
したので、ガイド軸に、従来のようなDカットを施す必
要がなく、その分、加工工数を削減することができ、ま
た、ガイド軸を支持部材の凹部に嵌合させれば、両者を
仮固定するための特別な手段を講じなくても良く、かか
る嵌合が凹凸嵌合であるため、接合するまでの間、両者
が位置ズレを起こすことがなく、更に、凹部の形状及び
形成位置さえ精度良く規定しておけば、支持されたガイ
ド軸の基準点に対する位置を比較的精度良く位置決めす
ることができる。
【0073】請求項2に記載した発明にあっては、上記
凹部の曲率をガイド軸の曲面の曲率とほぼ同じに形成し
たので、ガイド軸と支持部材の凹部との仮固定を確実に
行なうことができ、両者の位置決め精度を向上させるこ
とができる。
【0074】請求項3及び請求項4に記載した発明にあ
っては、支持部材を板状部材とし、これにプレス加工に
より上記凹部を形成したので、支持部材の構造をシンプ
ルにすることができ、かつ、その加工を簡単にすること
ができる。
【0075】請求項5乃至請求項8に記載した発明にあ
っては、ガイド軸をディスクドライブ装置におけるピッ
クアップのガイド軸としたので、ピックアップの移動精
度を向上させることができる。
【0076】本発明ガイド軸の支持方法は、支持部材に
ガイド軸の曲面に対応した凹部を形成し、該凹部にガイ
ド軸をあてがった状態で、ガイド軸を支持部材に接合す
るようにしたものである。
【0077】従って、本発明ガイド軸の支持方法にあっ
ては、支持部材にガイド軸の曲面に対応する凹部を形成
したので、ガイド軸に、従来のようなDカットを施す必
要がなく、その分、加工工数を削減することができ、ま
た、ガイド軸を支持部材の凹部に嵌合させれば、両者を
仮固定するための特別な手段を講じなくても良く、かか
る嵌合が凹凸嵌合であるため、接合するまでの間、両者
が位置ズレを起こすことがなく、更に、凹部の形状及び
形成位置さえ精度良く規定しておけば、支持されたガイ
ド軸の基準点に対する位置を比較的精度良く位置決めす
ることができる。
【0078】請求項10に記載した発明にあっては、ガ
イド軸を支持部材の凹部に接合するために、レーザー溶
接を用いたので、接合時間を短縮することができ、ま
た、極めて簡単に接合を行なうことができる。
【0079】尚、上記した実施の形態において示した各
部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに当たっ
て行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるよ
うなことがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は、本発明ガイド軸の支持構造及びその支
持方法の実施の形態をノート型パーソナルコンピュータ
に搭載するCD−ROMドライブにおける光ピックアッ
プのガイド軸の支持構造及びその支持方法に適用したも
のであり、本図はトレイが外筐から引き出された状態を
示す全体の斜視図である。
【図2】CD−ROMドライブの全体の分解斜視図であ
る。
【図3】ベースユニットの平面図である。
【図4】ベースユニットの底面図である。
【図5】要部の分解斜視図である。
【図6】ガイド軸の内周側端部の支持構造を拡大して示
す平面図である。
【図7】図6におけるA矢視図である。
【図8】ガイド軸の内周側端部の支持構造を拡大して示
す底面図である。
【図9】図3のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図11】移動ベースとラック部材とを分離して示す斜
視図である。
【図12】図3のXII−XII線に沿う断面図であ
る。
【図13】光ピックアップがCD−ROMの最外周に位
置している状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…CD−ROMドライブ(ディスクドライブ装置)、
16…光ピックアップ(ピックアップ)、17…基準ガ
イド軸(ガイド軸)、32…ガイド軸支持板(支持部
材)、36…凹部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外形部の一部に曲面を有した
    ガイド軸の支持部材に対する支持構造であって、 支持部材に、ガイド軸の曲面に対応する凹部を設け、 該凹部にガイド軸を嵌合して、ガイド軸を支持部材に接
    合したことを特徴とするガイド軸の支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1のガイド軸の支持構造におい
    て、 上記凹部の曲率をガイド軸の曲面の曲率とほぼ同じに形
    成したことを特徴とするガイド軸の支持構造。
  3. 【請求項3】 請求項1のガイド軸の支持構造におい
    て、 上記支持部材が板状部材であって、上記凹部は板状部材
    をプレス加工することにより形成したものであることを
    特徴とするガイド軸の支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項2のガイド軸の支持構造におい
    て、 上記支持部材が板状部材であって、上記凹部は板状部材
    をプレス加工することにより形成したものであることを
    特徴とするガイド軸の支持構造。
  5. 【請求項5】 請求項1のガイド軸の支持構造におい
    て、 ガイド軸がディスクドライブ装置におけるピックアップ
    のガイド軸であることを特徴とするガイド軸の支持構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項2のガイド軸の支持構造におい
    て、 ガイド軸がディスクドライブ装置におけるピックアップ
    のガイド軸であることを特徴とするガイド軸の支持構
    造。
  7. 【請求項7】 請求項3のガイド軸の支持構造におい
    て、 ガイド軸がディスクドライブ装置におけるピックアップ
    のガイド軸であることを特徴とするガイド軸の支持構
    造。
  8. 【請求項8】 請求項4のガイド軸の支持構造におい
    て、 ガイド軸がディスクドライブ装置におけるピックアップ
    のガイド軸であることを特徴とするガイド軸の支持構
    造。
  9. 【請求項9】 少なくとも外形部の一部に曲面を有した
    ガイド軸の支持部材に対する支持方法であって、 支持部材には、ガイド軸の上記曲面に対応した凹部が形
    成されており、 該凹部にガイド軸をあてがった状態で、ガイド軸を支持
    部材に接合したことを特徴とするガイド軸の支持方法。
  10. 【請求項10】 請求項9のガイド軸の支持方法におい
    て、 ガイド軸の支持部材の凹部への接合をレーザー溶接によ
    り行ったことを特徴とするガイド軸の支持方法。
JP10625998A 1998-04-16 1998-04-16 ガイド軸の支持構造及びその支持方法 Pending JPH11303865A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013058318A1 (ja) * 2011-10-19 2015-04-02 古河電気工業株式会社 絶縁塗料、絶縁電線、及び絶縁電線の製造方法

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