JP2001006184A - 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法 - Google Patents

光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法

Info

Publication number
JP2001006184A
JP2001006184A JP11177510A JP17751099A JP2001006184A JP 2001006184 A JP2001006184 A JP 2001006184A JP 11177510 A JP11177510 A JP 11177510A JP 17751099 A JP17751099 A JP 17751099A JP 2001006184 A JP2001006184 A JP 2001006184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
guide rod
disk drive
center
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11177510A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Takeuchi
俊夫 竹内
Kazutomo Imi
和朋 伊美
Takahiko Nishiyama
隆彦 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP11177510A priority Critical patent/JP2001006184A/ja
Publication of JP2001006184A publication Critical patent/JP2001006184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの上昇、製造期間の増大を招くことな
く、効果的にトラッキングエラーの発生の防止を可能に
する光ピックアップ用オフセンター調整機構及びその調
整方法を提供する。 【解決手段】 光ピックアップを摺動可能に支持するガ
イドロッドのアウター側端部を支持台491上に置き、
押え金具492をネジ493でネジ止めすることで固定
する。一方、インナー側端部は、支持台496上で、一
対のボルト497で挟むようにして固定する。ボルト
は、支持台496と一体形成された固定部材に形成され
たネジに螺合するとともに、それらを貫通しており、共
に右又は左に移動することで、インナー側端部の個定位
置を変更する。その結果、ガイドロッドの延在方向が変
わり、所望の方向に光ピックアップを移動させることが
可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク駆動装
置用オフセンター調整機構及びその調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク駆動装置は、コンパクディス
ク(CD)やCD−ROM等の記録媒体(光ディスク)
に記録された情報を再生する装置であって、CDプレー
ヤや、CD−ROMドライブ、あるいはCD−Rドライ
ブなどが含まれる。
【0003】光ディスクの情報記録面には、スパイラル
状の情報トラックが形成されており、情報は、この情報
トラック上に配列された多数のピットとして記録され
る。光ディスク駆動装置は、光ディスクを回転させ、情
報トラックをトレースするように情報記録面にレーザー
ビームを照射し、その反射光を検出する。この反射光
は、情報トラック上のピットの有無により、その強度が
変化している。従って、光ディスク駆動装置は、反射光
の強度変化を検出することで、情報記録面に記録された
情報を再生することができる。
【0004】このように、光ディスク駆動装置は、光デ
ィスクに向けてレーザービームを照射し、その反射光を
受光する。そのため、光ディスク駆動装置は、レーザビ
ームを送受するための光ピックアップを備えている。
【0005】光ピックアップは、回転する光ディスクに
相対し、その半径方向に沿って往復運動可能となるよう
に、ガイドロッドに摺動可能に取り付けられている。ま
た、ガイドロッドは、光ディスクを回転させるスピンド
ルモータ等とともに、保持部材に固定されている。
【0006】また、光ピックアップは、レーザビームを
情報トラックの真上に正確に位置させるために、トラッ
キングサーボ機構と組み合わされている。
【0007】トラッキングサーボ機構には、レーザビー
ムを3分割し、中央のレーザビームを読み書き用のメイ
ンビームとして使用し、両側の2つのレーザビームを位
置制御用のサブビームとして使用する3ビーム法と呼ば
れる制御方式を採用したものが有る。
【0008】3ビーム法を採用したトラッキングサーボ
機構では、3つのレーザビームが光ディスク上にそれぞ
れ形成する3つのスポットを結ぶ直線と情報トラックと
の成す角度が、記録エリア全域で一定でなければ、正確
なトラッキング制御はできない。即ち、トラッキングエ
ラーを防止するためには、光ピックアップからのレーザ
ビーム(メインビーム)のスポットが、光ディスク表面
の、光ディスクの中心を通る直線上を正確に移動するよ
うにする必要がある。
【0009】従来の光ディスク装置では、部品の寸法精
度の向上や、組み立て精度の向上を図ることで、トラッ
キングエラーの発生を防止するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、部品寸
法の精度向上や、組み立て精度の向上による、トラッキ
ングエラーの発生防止方法は、部品製造にかかる手間と
時間を増加させ、また、組立の手間と時間を増加させ
る。その結果、コストが上昇することになるが、その割
に、実際の効果は小さいという問題点がある。
【0011】本発明は、コストの上昇、製造期間の増大
を招くことなく、効果的にトラッキングエラーの発生の
防止を可能にする光ピックアップ用オフセンター調整機
構及びオフセンター調整方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、光ピッ
クアップを摺動可能に支持するガイドロッドと、当該ガ
イドロットが取り付けられる保持部材とを備えた光ディ
スク駆動装置に用いられる光ディスク駆動装置用オフセ
ンター調整機構であって、前記ガイドロッドの一端を保
持固定することにより前記保持部材に対して当該ガイド
ロッドを固定するために使用され、前記ガイドロッドの
一端が当該ガイドロッドの延在方向に直交する方向に移
動するようにその保持固定位置を変更することができ
る、前記保持部材に固定された保持固定位置調整手段を
有することを特徴とする光ディスク駆動装置用オフセン
ター調整機構が得られる。
【0013】具体的には、前記保持固定位置調整手段
が、前記ガイドロッドの一端近傍で当該ガイドロッドを
挟むように配置され、かつそれぞれ雌ネジが形成された
一対の固定部と、前記雌ネジにそれぞれ螺合する雄ネジ
を有し、互いに対向するよう配置された一対のボルトと
を有している。
【0014】なお、前記ガイドロッドの一端は、その他
端よりも、前記光ディスク駆動装置に導入された光ディ
スクの中心近くに位置する端部である。
【0015】また、本発明によれば、上記光ディスク駆
動装置用オフセンター調整機構の調整方法において、前
記光ディスク駆動装置に偏芯ディスクを導入し、トラッ
キングサーボ機構をオフした状態で読取動作を行ってト
ラッキングエラー信号を検出し、トラッキングエラー信
号の振幅変化が周期的に変化し、かつ1周期の前半と後
半で、その変化が対称になるように前記保持固定位置調
整手段の保持固定位置を移動するようにしたことを特徴
とする光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構の調
整方法が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0017】まず、本発明の光ディスク駆動装置用オフ
センター調整機構が適応される光ディスク駆動装置につ
いて説明する。
【0018】図1に、本発明が適用される光ディスク駆
動装置の斜視図を示す。図1に示す光ディスク駆動装置
1は、光ディスク3を再生又は記録・再生するCD−R
ドライブであって、装置本体2と、装置本体2の前面に
取り付けられているフロントベゼル15の開口部15a
から装置本体2内への出し入れが可能なディスクトレイ
5とを有している。ディスクトレイ5は、浅い凹状のデ
ィスク載置部5aを有している。光ディスク3は、この
ディスク載置部5a上に載置され、その位置に位置規制
された状態で、装置本体2の内部のディスク装填位置
(ディスク再生位置)まで搬送される。
【0019】図2に、図1の光ディスク駆動装置の分解
斜視図を示す。図2に示すように、この装置本体2は、
プリント回路基板11と、プリント回路基板11の上に
設けられた機構組立体13と、これらを収容するケーシ
ング10とを有している。
【0020】ケーシング10は、プリント回路基板11
の下側に設けられた底板10aと、機構組立体13の周
囲を覆う前面及び下面が開放された筺形の上ケース10
bとから構成されている。底板10a及び上ケース10
bは、それぞれ薄い金属板などから形成され、共に機構
組立体13にネジなどで固定されている。また、このケ
ーシング10の前方端部には、開口15aを有するフロ
ントベゼル15が取り付けられている。
【0021】また、プリント回路基板11には、この光
ディスク駆動装置を図示しないコンピュータ装置等に接
続するためのインターフェイスコネクタや、マイクロプ
ロセッサ、メモリ、及びモータドライバなどの各種IC
や、抵抗、コンデンサ、及びスイッチなどの各種電気・
電子部品が実装されている。そして、ここに実装された
回路等により、後述するスピンドルモータ、ローディン
グモータ、スレッドモータや光ピックアップ等の制御が
行なわれる。
【0022】図2に加え、図3及び図4を参照すると、
機構組立体13は、硬質樹脂等で形成されたシャーシ4
0を有している。このシャーシ40は、ほぼ長方形の開
口41が形成された底部40aと、底部40aの左右及
び後方縁部に沿ってコの字状に立設された壁部40bと
から構成されている。また、シャーシ40の前方端に
は、壁部は形成されておらず、開放された状態になって
いる。そして、機構組立体13がケーシング10内に組
み込まれた場合、このシャーシ40の開放部分がケーシ
ング10に取り付けられたフロントベゼル15の開口1
5aと整合し、開口15aを通してディスクトレイ5を
出し入れすることができる。
【0023】ディスクトレイ5のディスク載置部5aに
は、そのほぼ中央から後方に向かって略長方形の開口2
0が形成されている。ディスクトレイ5が装置本体2内
に導入されると、下方からこの開口内にターンテーブル
46が突き出し、ディスクトレイ5上に載置された光デ
ィスクを回転させる。これにより、光ピックアップによ
る走査が行われるようになっている。
【0024】図5を参照すると、ディスクトレイ5の裏
面の左右両側には、ガイド溝5L及び5Rが前後方向
(図の上下方向)に沿って形成されている。このガイド
溝5L及び5Rは、シャーシ40の底部40aの左右に
突設されたガイド部材40g(図3及び図4参照)とそ
れぞれ係合し、ディスクトレイ5を案内する。
【0025】また、ディスクトレイ5の裏面には、一方
のガイド溝5Lに沿ってディスクトレイ5の前後方向に
伸びる直線状の第1のラック6aと、この第1のラック
6aの前方端部(図の下側)に連続するように形成さ
れ、その先端が図の右方向に向けられた円弧状の第2の
ラック6bとを有するラックギヤ6が形成されている。
【0026】さらに、ディスクトレイ5の裏面には、ガ
イド溝5Rに沿ってカム部材移動規制溝7が設けられて
いる。このカム部材移動規制溝7は、第1のラック6a
と平行に伸びる第1の移動規制溝7aと、それに連続す
る第2の移動規制溝7bと、第2の移動規制溝7bに連
続する第3の移動規制溝7cとから構成されている。第
1の移動規制溝7aは、第1のラック6aと平行に形成
されている。第2の移動規制溝7bは、第1の移動規制
溝7aに対してほぼ45度の角度を成すように形成され
ている。また、第3の移動規制溝7cは、第2の移動規
制溝7bに対してほぼ45度の角度で形成されている。
つまり、第3の移動規制溝7は、第1の移動規制溝7a
に対して直角となるように形成されている。
【0027】さらにまた、ディスクトレイ5の裏面に
は、リブ(突起部)5cが形成されている。このリブ5
cは、図3又は図4に示されるカム部材55に形成され
たディスクトレイロック部55dと係合して、ディスク
トレイ5の水平方向(前後方向)の移動を規制するため
のものである。
【0028】再び、図2乃至図4を参照すると、シャー
シ40には、光ディスク3を回転させるためのターンテ
ーブル46や、ディスク3を再生又は記録・再生するた
めの光ピックアップ30などが設けられた機構ユニット
42が設けられている。
【0029】機構ユニット42は、シャーシ40の底部
40aに形成されたほぼ長方形の開口41内に収まるよ
うに配置され、その前方部(図3及び図4の下側)が、
上下方向(図3及び図4の表裏方向に)移動可能なよう
に、その後方部が回動可能に支持されている。これは、
ディスクトレイの出し入れを行う際には、ターンテーブ
ル46を下げ(図3に示す状態)、光ディスクが導入さ
れた際には、ターンテーブル46を上昇させて(図4に
示す状態)光ディスクを支持させるためである。
【0030】さらに機構ユニットについて詳述すると、
機構ユニット42は、好ましくは硬質樹脂で構成される
ベースフレーム43と、ベースフレーム43に対し弾性
部材(インシュレータ)441を介して支持される保持
部材44とを有している。
【0031】ベースフレーム43は、前方部及び後方部
を有するほぼ四角形の枠状に形成されている。このベー
スフレーム43は、長方形の外枠部43aと、外枠部4
3aの内側に位置し、外枠部43aより一回り小さいサ
イズで、角部が円弧状に形成された略長方形状の内枠部
43bとを有している。また、ベースフレーム43は、
外枠部43aと内枠部43bとを、その高さ方向の略中
間位置で一体に連結する連結部43cと、全周にわたっ
て所定の間隔で配置されるとともに、連結部43cから
上方(図3,4の手前)に向けて一体に設けられた複数
の補強リブ43dとを有している。即ち、このベースフ
レーム43は、外枠部43aと内枠部43bの間に凹部
と補強部が交互に位置するいわゆるラダーフレームとし
て構成されている。
【0032】なお、ベースフレーム43を、単に肉厚の
硬質樹脂により形成すると、成形後の冷却時に変形が生
じることがある。これに対し、このようなラダーフレー
ムとして構成することにより、そのような変形を避ける
ことができ、樹脂成形により軽量で高強度のフレームを
提供できる。
【0033】ベースフレーム43の後方(図3、4の上
部)の左右両側部には、それぞれ、シャーシ40に対す
る回動軸として軸431、432が突出形成されてい
る。これらの軸431、432は、それぞれ、シャーシ
40側に形成された軸孔433、434に挿入されてい
る。これにより、ベースフレーム43は、シャーシ40
に対し回動可能に軸支され、その結果、機構ユニット4
2は、シャーシ40に対し回動可能となる。そして、機
構ユニット42が、軸431、432を中心に回動する
と、その前方部がシャーシ40に対し、図3に示す下降
位置と図4に示す上昇位置との間で上下に変位する。
【0034】ベースフレーム43の前方には、一対のガ
イドピン430a、430bが突設されている。これら
のガイドピン430a、430bは、シャーシ40の開
口41を規定する前方壁にそれぞれのガイドピンに対応
して形成された一対の垂直方向のガイドスロット(図示
せず)を通って、後述するカム機構51のカム部材55
のカム溝58a、58bと係合し、カム部材55の変位
によりベースフレーム43の前方部を上下方向に案内す
るようになっている。
【0035】以上のように構成されたベースフレーム4
3と開口41を規定するシャーシ40の間には、所定の
間隙41Gが形成されている。この間隙41Gは、ベー
スフレーム43のほぼ全周にわたって形成され、その幅
は、シャーシ40が最大限変形してもベースフレーム4
3の回動が阻害されない程度に設定されている。
【0036】保持部材44は、ほぼ四角形の底部44a
とその周囲に形成された壁部44bとから構成されてい
る。この壁部44bは、ベースフレーム43の枠内に所
定の間隙43Gを介して収まるように、ベースフレーム
43の内枠部43bよりも一回り小さいサイズに形成さ
れている。この保持部材44は、ベースフレーム43の
内枠部43bの後方部ほぼ中央に内向きに突出形成され
たタブ43Tと、ベースフレーム43の内枠部43bの
前方部左右角部に形成されたタブ43Tとにそれぞれ設
けられた弾性部材(インシュレータ)441を介してベ
ースフレーム43に支持されている。すなわち、保持部
材44は、ほぼ二等辺三角形をなす3点において、弾性
部材441を介してベースフレーム43に支持される。
【0037】図6を参照すると、弾性部材441は、軸
方向の中心孔441aを有する、ほぼ円筒状の形状を有
しており、ゴムなどの弾性材料から形成されている。ま
た、その外周には円周方向に凹溝441bが形成されて
いる。この弾性部材441は、その中心孔441aに、
タブ43Tに設けられた軸を挿通させるよう、ベースフ
レーム43に取り付けられる。そして、保持部材44の
対応する位置に形成された切り欠きを前記凹溝441b
に嵌合させることによって、保持部材44をベースフレ
ーム43上に支持している。このような構成により、後
述するスピンドルモータの回転によって発生し、シャー
シ40へと伝わる振動は、弾性部材441に吸収され
る。同様に、光ディスク駆動装置の外部からシャーシ4
0へと伝わる振動も、弾性部材441により吸収され
る。
【0038】再度、図2乃至図4を参照すると、保持部
材44には、ターンテーブル回転用のスピンドルモータ
(図示せず)と、スピンドルモータの回転軸45aに固
定されたターンテーブル46と、光ピックアップ30
と、光ピックアップ30を光ディスク3の半径方向に移
動するスライド送り機構としての光ピックアップ移動機
構48とが設けられている。
【0039】スピンドルモータは、保持部材44に固定
された金属の板状のモータ支持部45bに取り付けられ
ている。このスピンドルモータは、高速回転可能なもの
であり、例えば光ディスク3を180〜3000rpm
程度で回転することができる。また、このスピンドルモ
ータからは、その制御用信号を入出力するためのフラッ
トケーブル45cが延出している。このフラットケーブ
ル45cは、図2に示すように、プリント回路基板11
に形成した開口11aを通って、回路基板11の下面に
設けた所定のコネクタ45dに接続されている。
【0040】ターンテーブル46は、円盤状の部材であ
って、その中心部には、リング状突部よりなるセンター
ハブ46aが突出形成されている。このセンターハブ4
6aは、光ディスク3の中心孔3a(図1参照)に嵌合
するものであり、嵌合の際の位置ズレを吸収するため
に、先端部から基端部にかけてテーパーが形成されてい
る。また、ターンテーブル46の内部には、バネが入っ
ており、センターハブ46が上下に動くように構成され
ている。また、このセンターハブ46aの内側であって
前記スピンドルモータの回転軸45aの周囲には、後述
するディスククランパを吸着するためのリング状の永久
磁石46bが設けられている。
【0041】また、ターンテーブル46の上面側(ディ
スク3をディスククランパと共に挟持する側)のセンタ
ーハブ46aの周囲の部分には、リング状のパッド46
cが接着されている。このパッド46cは、各種ゴム、
軟質樹脂、多孔質材料(発泡体)のような、弾性を有
し、摩擦係数の比較的大きな材料で構成されており、こ
れにより、光ディスク3を挟持して回転させる際に、光
ディスク3が滑るのを防止する。
【0042】保持部材44には、さらに、光ディスク3
からデータを読み出しあるいは光ディスク3にデータを
書き込むための光ピックアップ30を、光ディスク3の
半径方向に移動させるスライド送り機構としての光ピッ
クアップ移動機構48が設けられている。
【0043】図7を参照すると、光ピックアップ移動機
構48は、正転/逆転可能なDCモータ(以下、「スレ
ッドモータ」とする)480と、スレッドモータ480
の回転軸480aに固定され、左ネジ状の歯が形成され
たウォーム(以下、「リードスクリュー」とする)48
1と、このリードスクリュー481と噛合するウォーム
ホイール482aと、ウォームホイール482aの下面
に、このウォームホイール482aと同軸上に一体に形
成された小径のピニオンギヤ482bと、ピニオンギヤ
482bと噛合するラックギヤ483とで構成されてい
る。そして、このラックギヤ483に、ガイドロッド4
85に沿って摺動可能に設けられた光ピックアップ30
が連結されている。
【0044】これらのリードスクリュー481、ウォー
ムホイール482aとピニオンギヤ482b、及びラッ
クギヤ483は、それぞれプラスチックから形成されて
いる。特に、ラックギヤ483は、可撓性のプラスチッ
クから形成され、両端を略コ字状のアームで支持する構
造となっており、ガイドロッド485の方(図に右方
向)へ撓むことができるようになっている。また、リー
ドスクリュー481及びガイドロッド485は、それぞ
れ、光ディスク駆動装置1の前後方向(図の上下方向)
に平行となるように配置されている。
【0045】これらのリードスクリュー481、ウォー
ムホイール482aとピニオンギヤ482b、及びラッ
クギヤ483の組合せは、光ピックアップ移動機構(ス
ライド送り機構)における減速ギヤ機構を構成し、スレ
ッドモータ480の回転を減速した上で光ピックアップ
30の直線運動に変換している。この構成により、光ピ
ックアップ30は、スレッドモータ480を正逆いずれ
かに回転させることによって、ガイドロッド485に沿
って光ディスク3の半径方向に移動する。
【0046】より詳しく説明すると、スレッドモータ4
80が、その回転軸480aの先端側(図の下側)から
見て時計回りに回転すると、左ネジ状の歯が形成された
リードスクリュー481を介してウォームホイル482
aも軸方向上側(図の表側)から見て時計回りに回転
し、ラックギヤ483が前方(図の下方向)に送られ
る。その結果、光ピックアップ30は、光ディスク3の
外周側から内周側(図の上方から下方)に向かって移動
する。一方、スレッドモータ480が上記とは逆向きに
回転すると、光ピックアップ30は、光ディスク3の内
周側から外周側(図の下方から上方)に向かって移動す
る。なお、リードスクリュー481及びウォームホイー
ル482aには、右ネジ状の歯が形成されたものを用い
ることもでき、その場合には、上述の光ピックアップ3
0の動きは逆になる。
【0047】ところで、スレッドモータ480の回転軸
480aには、その回転をスムーズに行うために、軸方
向に若干の遊びが設けられており、その遊びの範囲内で
軸方向に僅かに変位可能になっている。そのため、スレ
ッドモータ480がシャフト側(回転軸先端側)から見
て反時計回り(光ピックアップ30がディスクの外周側
に移動する方向)に回転すると、モータの回転軸480
aは、ウォームホイール482aの抵抗により、遊びの
範囲内で先端側に引っ張られるように変位する。この変
位を最小限に抑えるため、回転軸480aの先端側に
は、回転軸480aが軸方向先端側に向かって変位した
場合に、その先端に当接し、それ以上の移動を規制する
回転軸移動規制手段487を設けている。
【0048】図8(a)及び(b)を参照すると、回転
軸移動規制手段487は、回転軸480aが遊びの範囲
内で基端側に位置している状態で、回転軸480aの先
端から所定間隔dを置いて設けられたストッパ片487
から構成されている。このストッパ片487は、保持部
材44の底部44aから突出するように一体形成されて
おり、リードスクリュー481の回転に伴って回転軸4
80aが先端側に移動した場合に、回転軸480aの先
端が当接するようになっている。このため、所定間隔d
は、回転軸480aの遊び以下の寸法になるように設定
される。例えば、CD−Rドライブの光ピックアップ移
動機構に用いられるような小型モータの場合には、所定
間隔dは0.02mm〜0.05mm程度に設定され
る。
【0049】ストッパ片487は、回転軸480aが当
接すると押圧されるので、それに対抗できる強度を得る
ために、補強手段を設けることができる。例えば、図8
(b)に示すように、その後面(回転軸に面していない
側の面、図の左側)に補強手段として、補強リブ487
aをストッパ片487と一体に形成することができる。
また、その前面(回転軸に面する側の面、図の右側)に
補強手段として、補強リブ487bをストッパ片487
と一体に形成することができる。なお、リブ487b
は、スレッドモータ480の回転軸480aが当接する
部分を避けるように設ける必要がある。
【0050】図9を参照すると、スレッドモータ480
は、保持部材44の底部44aに一体に形成された一対
の支持部488によって下側から支持されており、さら
に上側から金属板等で構成される固定板489によって
固定されている。固定板489の一端は、保持部材44
の壁部44bの形状に沿うようにコの字状に折曲げられ
ており、この折曲部が壁部44bの下縁に係止されてい
る。また、固定板489の他端は、底部44aの取付部
44cにネジ等で止められている。
【0051】このスレッドモータ480を取り付ける際
には、まずスレッドモータ480の回転軸480aの先
端とストッパ片487との間に所定の厚さ(所定間隔d
に等しい)を有する金属片等を挟んだ状態で、スレッド
モータ480の位置決めを行う。次に、固定板489を
用いてモータ480を固定し、最後に回転軸480aの
先端とストッパ片487との間に挟んでおいた金属片を
抜き取る。このようにして回転軸480aの先端とスト
ッパ片487との間隔は、所定間隔dに正確に設定され
る。
【0052】図10(a),(b),及び(c)を参照
して、スレッドモータ480のリードスクリュー481
とウォームホイール482aとの関係を説明する。
【0053】一般に、スレッドモータ480のリードス
クリュー481とウォームホイール482aとは、図1
0(a)に示すように、互いの回転軸が、直交するよう
に配置される。また、光ピックアップ30を、光ディス
ク3の半径方向に沿って正確に高い精度で移動させるた
めに、リードスクリュー481とウォームホイール48
2aは、その歯のモジュールを小さく、かつリードアン
グル(進み角)を小さくするよう設定される。
【0054】しかしながら、このようなリードスクリュ
ー481とウォームホイール482aを用いると、ラッ
クの構造によっては、リードスクリュー481とウォー
ムホイール482aとがロックして、モータを逆転した
だけでは、復帰できない事態が生じることがある。
【0055】このようなリードスクリュー481とウォ
ームホイール482aとの間のロックは、前述したよう
にラックギヤ483をガイドロッド485の方に撓み可
能に構成することで解消することができる。また、その
他にも、図10(b)に示すように、ウォームホイール
482aのリードアングル(γ1)をスレッドモータ4
80のリードスクリュー481のリードアングル(γ
2)より大きく設定するとともに、スレッドモータ48
0のリードスクリュー481がウォームホイール482
aに噛み合うようにモータの回転軸480aを水平に対
して角度θだけ上向きに傾けてスレッドモータ480を
取り付けるようにしてもよい。なお、このリードスクリ
ュー481には、前述したように、左ネジ状の歯が形成
されている。
【0056】図10(b)に示すように、回転軸480
aを傾けてスレッドモータ480を取り付けることによ
り、図10(a)と同じリードスクリュー481を用い
ているにもかかわらず、ウォームホイール482aのリ
ードアングルを図10(a)の場合に比べて大きくする
ことができる。それにより、リードスクリュー481の
見掛け上のリードアングルを大きくすることができ、リ
ードスクリューとウォームホイールのかみ合いの際のす
べりが減少し、リードスクリューとウォームホイールと
がロックする事態を簡単な構成で効果的に防止できる。
【0057】また、図10(b)のリードスクリュー4
81は、図10(a)に示す場合と同じであり、またウ
ォームホイールの歯数も変わらないので、スレッドモー
タ480の回転軸480aの一回転あたりの光ピックア
ップ30の移動量が変わることもない。
【0058】さらに、図10(b)に示す構成では、ス
レッドモータ480の後部を下がっているので、その分
だけスレッドモータ480の後部上方にスペースがで
き、設計上の自由度も広がる。
【0059】図10(b)には、リードスクリュー48
1に左ネジ状の歯が形成されている場合について示した
が、リードスクリュー481に右ネジ状の歯が形成され
たものを用いた場合は、図10(c)のように構成すれ
ばよい。即ち、スレッドモータ480の回転軸480a
が下向きに傾くように取り付ければよい。
【0060】上述した光ピックアップ移動機構48によ
って、光ピックアップ30は、ガイドロッド485に沿
って、光ディスク3の半径方向に移動する。
【0061】ここで、光ピックアップ30が、光ディス
ク3の半径方向に正確に移動するためには、保持部材4
4に取り付けられたガイドロッド485の取付方向が重
要となる。即ち、ガイドロッド485は、光ディスク3
の表面での光ピックアップ30からのレーザビームの軌
跡の延長が、光ディスクの回転の中心(即ち、ターンテ
ーブル回転用のスピンドルモータの回転軸45aの中
心)を通るように、保持部材44に取り付けられていな
ければならない。
【0062】しかしながら、部品の製造精度や、組み立
て精度を高めることにより、ガイドロッド485の取付
方向の精度を高めることには、限度が有り、又手間がか
かるためコストの上昇を招く。
【0063】そこで本実施の形態では、ガイドロッド4
85の保持部材44への取付方法を次のようにした。
【0064】即ち、ガイドロッド485のアウター側端
部(図7の上側)については、従来と同様の方法で固定
する。例えば、図11の上部に示すように、保持部材4
4の底面44aに一体的に形成されているガイドロッド
用支持台491に、ガイドロッド485のアウター側端
部を載せ、押え金具492をガイドロッド用支持台49
1にネジ493でネジ止めすることで固定する。ガイド
ロッド用支持台491には、突起494が一体的に形成
されており、押え金具492に形成された開口495に
係合することで、押え金具492の位置ずれを阻止す
る。また、ガイドロッド用支持台491に、V字溝を形
成すると共に、押え金具492を屈曲させることで、ガ
イドロッド485のアウター側端部は、移動不可能に固
定される。
【0065】一方、ガイドロッド485のインナー側
(図7の下側)は、図11の下部に示すように、ガイド
ロッド用支持台496に載置されたインナー側端部をそ
の側方に配置された一対のボルト497で挟むようにす
る。各ボルト497は、ガイドロッド用支持台496に
一体形成、又は、その側方で保持部材44に一体形成さ
れた固定部材498に螺合するとともに、これらを貫通
しており、双方のボルト497を回転させることで、ガ
イドロッド485のインナー側先端の個定位置を図の左
右方向に移動させることができる。ガイドロッド485
の固定位置が図の左右方向に移動すると、ガイドロッド
485は、アウター側の固定点を支点として、左右に振
れる。その結果、光ピックアプ30の移動方向が変わ
る。従って、光ピックアップ30が正確に光ディスク3
の半径方向に移動するように調整することが可能にな
る。なお、ガイドロッド485のアウター側端部は、2
本のボルト496で確実に固定できるように、その断面
を四角形や、オーバル形のようにしておくことが好まし
い。あるいは、ボルトの先端に、回動可能な固定部材を
設けるようにしてもよい。
【0066】次に、ガイドロッド485のアウター側端
部の固定位置を調整して、光ピックアップ30が、正確
に光ディスク3の半径方向に移動するようする方法を説
明する。なお、ここでは、この光ディスク駆動装置が、
3ビーム法を採用したトラッキングサーボ機構を備えて
いるものとする。
【0067】3ビーム法を採用したトラッキングサーボ
機構では、図12に示すように、光ディスク上に、一直
線上に並ぶ3つのレーザービームスポットが形成され
る。これら3つのレーザービームスポットのうち、中央
に位置するものがメインビームによるものであり、その
両側に中央のスポットから等距離離れて位置するのが、
サブビームによるものである。メインビームは、主に、
光ディスクに情報を書き込み、また、光ディスクから情
報を読み出すために使用される。また、サブビームは、
トラッキングエラーの検出に使用される。
【0068】ガイドロッド485が、保持部材44に適
切に配置されている状態では、光ディスク上の3つのレ
ーザスポットを結ぶ直線は、情報トラックに対して一定
の角度を持つ。従って、メインビームのスポットが情報
トラックの真上に位置するとき、サブビームの2つのス
ポットは、同一の割合で、一部が情報トラック上に位置
し、残りの部分が鏡面上に位置する。なお、図12の例
では、各サブビームのスポットが、ちょうど半分だけ情
報トラック上に位置した状態を示しているが、このよう
な割合に限られるものではない。
【0069】トラッキングエラー信号は、原理的には、
2つのサブビームによるスポットからの反射光の強度に
基づいて生成することができる。即ち、図12におい
て、レーザビームが上方に偏っているものとすると、右
側のサブビームによるビームスポット内の鏡面の割合が
減少するとともに、左側のサブビームによるビームスポ
ット内の鏡面の割合は増加する。従って、この場合、右
側のビームスポットからの反射光強度は低下し、左側の
ビームスポットからの反射光強度は増加する。逆に、レ
ーザビームが、図12の下方に偏っているものとする
と、右側のサブビームによるビームスポット内の鏡面の
割合が増加するとともに、左側のサブビームによるビー
ムスポット内の鏡面の割合は減少する。従って、この場
合は、右側のビームスポットからの反射光強度は増加
し、左側のビームスポットからの反射光強度は減少す
る。つまり、2つのサブビームによるスポットからの反
射光をそれぞれフォトディテクターで検出し、その出力
を差動増幅すれば、トラッキングエラー信号として利用
できる。
【0070】しかし、本実施の形態では、その検出精度
をより高めるために、8つのフォトディテクターD1乃
至D8を用いて、エラー信号を生成することにした。即
ち、サブビームによるビームスポットをそれぞれ2つの
領域に分割するとともに、メインビームによるビームス
ポットを4つの領域に分割して、各領域からの反射光を
それぞれフォトディテクターで検出することとした。そ
して、各フォトディテクターが担当する領域を、図12
に示すように定め、トラッキング信号TEを、TE=
{(D1+D4)−(D2+D3)}−k{(D5+D
7)−(D6+D8)}、として求めることとした(k
は、任意の係数)。
【0071】ガイドロッド485のアウター側端部の固
定位置を調整するには、まず、偏芯光ディスクを、光デ
ィスク駆動装置1に導入する。そして、この偏芯ディス
クに対して再生動作(読み出し動作)を行い、トラッキ
ングエラー信号を検出する。なお、このとき、トラッキ
ングサーボ機構はオフしておき、トラッキングエラー信
号の生成のみ行うものとする。即ち、ここでは、そのト
ラッキングエラー信号に基づく、トラッキング制御は行
わないものとする。
【0072】さて、偏芯光ディスクは、その名の通り、
回転の中心が光ディスクの中心(情報トラックの中心)
からずれている。従って、偏芯光ディスクに対して、再
生動作を行うことで得られるトラッキングエラー信号の
包絡線(感度、振幅変化)は、図13に示すように、光
ディスクの回転に応じて周期的に変化する。
【0073】ここで、偏芯光ディスクの情報記録面を、
その回転の中心と情報トラックの中心とを通る直線で2
分割することを考える。光ピックアップ30からのレー
ザービームの軌跡の延長が、回転の中心を通るように、
ガイドロッド485が設けられているならば、トラッキ
ングエラー信号の一周期における、分割された一方の領
域に対応する波形と、他方の領域に対応するトラッキン
グエラー信号の波形とは、対称になる筈である。
【0074】そこで、ガイドロッド485の固定位置調
整は、トラッキングエラー信号の包絡線が、一周期にお
ける、分割された一方の領域に対応するトラッキングエ
ラー信号の振幅と、他方の領域に対応するトラッキング
エラー信号の振幅との、変化の度合いが等しくなるよう
に行なえばよい。即ち、図13に示すように一周期を定
めた場合は、期間内の2つのピークを等しくするように
(その前半と後半とで、振幅変化の度合いが等しくなる
ように)、ガイドロッド485の固定位置を調整すれば
よい。
【0075】以上のようにして、ガイドロッド485
は、光ピックアップ30からのレーザービームの軌跡の
延長が、光ディスクの回転の中心を通るように、固定位
置の調整が行なわれる。
【0076】本実施の形態によるオフセンター調整機構
では、部品精度の追求や、組み立て精度の追求を行なう
必要がなくなるので、コストの低減、製造期間の短縮が
実現できる。また、本実施の形態によるオフセンター調
整機構は、スピンドルモータの倒れ調整などで発生する
光ディスクの回転の中心のずれを吸収することもでき
る。
【0077】次に、光ピックアップ30について、図1
4乃至図18を参照して、詳細に説明する。
【0078】図14乃至図16を参照すると、光ピック
アップ30は、概略、ガイドロッド485に摺動自在に
取り付けられたピックアップベース310と、ピックア
ップベース310に揺動自在に支持されたアクチュエー
タベース320と、アクチュエータベース320に取り
付けられたダンパーベース330と、ダンパーベース3
30にサスペンジョンバネ340を介して移動可能に支
持されたレンズホルダ350と、レンズホルダ350に
設けられた対物レンズ360とから構成されている。
【0079】より詳しく説明すると、ピックアップベー
ス310は、概略、間隔をおいて設けられ、それぞれガ
イドロッド485が挿通される、一対の軸受けを有する
軸受け部311と、軸受け部311と一体に形成され、
ガイドロッド485の延在方向と直交する方向に伸び、
ほぼ保持部材44の右端(図3,4の右側)にまで達す
る本体部312とから構成されている。
【0080】軸受け部311と本体部312とは、ダイ
キャスト法などにより、金属から一体成形される。本体
部312の両側(図15の上下両側)には、一対の側壁
313が対向して設けられている。これらの側壁313
には、それぞれ略V字形の切り欠き314が形成されて
いる。これらのV字形の切り欠き314は、後で詳述す
るように、アクチュエータベース320を、ガイドロッ
ド485に平行なディスクの半径方向に沿った仮想軸A
を中心軸として揺動可能に支持するための一対の揺動支
持部をなしている。
【0081】また、本体部312には、図面には示され
ていない、レーザービームを発するレーザダイオード
(LD)と、LDからのレーザービームを3分割するた
めの回折格子、レーザービームを光ディスクに向けて出
射し、その反射光が入射する対物レンズ、反射光の光強
度を検出して電気信号に変換する複数のフォトダイオー
ドと、回折格子からのレーザビームを対物レンズに導く
とともに、対物レンズからの反射光を各フォトダイオー
ドに導く、ミラー及びビームスプリッタとを備えてい
る。
【0082】ピックアップベース310の2つの側壁3
13の間には、アクチュエータベース320が仮想軸A
を中心に揺動可能に設けられている。このアクチュエー
タベース320は、ピックアップベース310の側壁3
13の内側に位置する一対の側壁部323、323を有
している。これらの側壁部323、323の上端部は連
結部324a,324b、324cで一体に連結されて
いる。この側壁部323、323の外面には、前記ピッ
クアップベース310の側壁313のV字形の切り欠き
314と対応する位置に、この切り欠きに係合する係合
部323a,323aが突出形成されている。その結
果、アクチュエータベース320は、ピックアップベー
ス310に対して揺動可能に支持される。
【0083】アクチュエータベース320の、ガイドロ
ッド485から遠い側の端部(図14の左側)は、ピッ
クアップベース310の本体部312に固定されたバネ
部材336により、下向きに付勢されている。また、ア
クチュエータベース320のガイドロッド485に近い
側(図14の右側)には、タブ状の凸部327が一体に
形成されている。この凸部327には、ネジ穴が形成さ
れており、またピックアップベース310の軸受け部3
11の対応する部分にもネジ穴が形成されている。そし
て、ピックアップベース310の下面からこれらのネジ
穴を通ってネジ329が螺合されている。このネジ32
9を調節することで、アクチュエータベース320を、
仮想軸Aを中心に回動させることができる。その結果、
アクチュエータベース320のピックアップベース31
0に対するタンジェンシャルスキューを調整することが
できるようになっている。即ち、これらにより第1のタ
ンジェンシャルスキュー調整機構(手段)が構成され
る。
【0084】また、アクチュエータベース320のガイ
ドロッド485に近い側の連結部324cの外縁には、
下向きに伸びるダンパーベース330の支持片325が
一体に形成されている。この支持片325の内側にダン
パーベース330がネジ332により固定されている。
このネジ332を緩めることにより、ダンパーベース3
30が、ネジ332の軸を中心に回動できるようにな
り、ラジアルスキュー調整を行うことができるようにな
っている。なお、このダンパーベース330の下面に
は、ネジ及びバネを配設するようにしてもよい。
【0085】ダンパーベース330の左右両側(図14
及び図15の上下)からは、上下2本のサスペンジョン
バネ340がそれぞれガイドロッド485と直交する方
向に延出している。これらのサスペンジョンバネ340
の先端側には、レンズホルダ350が取り付けられてい
る。この結果、レンズホルダ350は、サスペンジョン
バネ340を介して、少なくとも上下方向(フォーカッ
シング方向)及び水平方向(トラッキング方向)に移動
可能に支持されている。
【0086】レンズホルダ350には、トラッキングサ
ーボ用のコイル及びフォーカッシングサーボ用のコイル
がそれぞれ設けられている。これらのコイルの中には、
アクチュエータベース320の連結部324a,324
bに下向きに一体に折り曲げ形成されたヨークが位置す
るようになっている。これらのヨークには、それぞれマ
グネットが設けられている。また、このレンズホルダ3
50のコイルの間には、対物レンズ360が配設されて
おり、この対物レンズ360を通じて光ディスクに向け
てレーザービームが照射され、またその反射光が受光さ
れるようになっている。
【0087】光ピックアップ30には、上述した第1の
タンジェンシャルスキュー調整機構に加えて、第2のタ
ンジェンシャルスキュー調整機構(手段)が設けられて
いる。この第2のタンジェンシャルスキュー調整機構
は、ピックアップベース310をガイドロッド485の
中心軸を回動の中心として回動変位させるものであり、
具体的には以下のように構成されている。
【0088】すなわち、ピックアップベース310の本
体部312は、軸受け部311の反対側(先端側)端部
において、図15及び図16に示すように、ガイドロッ
ド485と直交する方向に突出した突出部315を有し
ている。即ち、この突出部315は、ピックアップベー
ス310の本体部312の先端側端面の後方上部(図1
5の右上の角)に一体に形成されている。
【0089】図17及び図18を参照すると、突出部3
15の底面は、本体部312の底面より一段高くなって
いる。また、この突出部314の先端側の端面の下部に
は、外側に向けて突出するガイド片316が一体に形成
されている。また、この突出部315には、上下方向に
貫通するネジ穴315aが設けられており、そのネジ穴
315aにはイモネジ317が螺合されている。そし
て、このイモネジ317を回転させることにより、その
先端が突出部315の底面から突出するようになってい
る。そして、イモネジ317の先端部は、突出部314
の下側に所定間隔をおいてガイドロッド485と平行に
形成された摺動面380に当接するようになっている。
つまり、光ピックアップ30がディスクの半径方向に移
動する場合には、イモネジ317の先端は、摺動面38
0上を摺動する。このイモネジ317の先端は、摺動抵
抗を少なくするために、球面状に形成することが望まし
い。
【0090】上記構成によれば、このイモネジ317を
回転させて、突出部315底面から突出する長さを変え
ることにより、ピックアップベース310をガイドロッ
ド485の中心軸を中心に回動変位させることが可能と
なる。すなわち、このイモネジ317を調節することに
より、ピックアップベース310をガイドロッド485
を中心に回動変位させ、それにより光ピックアップ30
のタンジェンシャルスキューを調整することができる。
【0091】摺動面380は、光ピックアップ30がガ
イドロッド485に沿ってディスクの半径方向に摺動す
る場合に、前記本体部312の突出部315が移動する
部分に沿って設けられている。また、保持部材44の底
面44aに一体に形成された一段高くなった細長い台3
82の上面に形成されている。
【0092】また、この摺動面380の上方で、保持部
材44の壁部44b側(図17の左側)にずれた位置
に、所定間隔をおいて、前記摺動面380と平行な下向
きの押さえ面390aを有するバー390が、保持部材
44に一体に形成さている。そして、この摺動面380
とバー390の押さえ面390aとにより規定された細
長い空間に、ピックアップベース310の本体部312
の突出部315のガイド片316が位置するようになっ
ている。
【0093】一方、ピックアップベース310の本体部
312の先端側端部には、バー390の押さえ面390
aに当接する板バネ385が、ネジ386により取り付
けられている。この板バネ385は、ピックアップベー
ス310に対して、ガイドロッド485を回転の中心と
してイモネジ317の先端が摺動面380に当接する方
向に回動させる付勢力を与える。
【0094】板バネ385は、略長方形の枠状の金属片
を先端部385aに上向きの弾性力が作用するように階
段状に折り曲げて形成されている。その結果、ピックア
ップベース310には、ガイドロッド485を中心に下
向きに回動するような付勢力が作用することになり、ネ
ジ317の先端が常に摺動面380に接触して移動する
ようになっている。この板バネ385の先端部385a
には、押さえ面390aとの摺動抵抗を少なくするため
に、表面が球面状になった一対の凸部が形成されてい
る。
【0095】以上の構成を有する光ピックアップ30の
組み立ては、以下のように行なわれる。
【0096】まず、アクチュエータベース320のガイ
ドロッド側からネジ332を調節してラジアルスキュー
調整を行う。また、ピックアップベース310の下側か
らネジ329を調節して第1のタンジェンシャルスキュ
ー調整機構をを用いてタンジェンシャルスキューの調整
を行う。このあと、光ピックアップ30を光ディスク駆
動装置に組み込む。
【0097】光ディスク装置に組み込まれた状態で、光
ピックアップ30のタンジェンシャルスキューの調整が
必要な場合には、第2のタンジェンシャルスキュー調整
機構により、ネジ317を調節して突出部315の底面
からの突出長さを適宜変更する。これにより、ピックア
ップベース310をガイドロッド485を中心に回動変
位させることができ、光ピックアップ30のタンジェン
シャルスキューを調整することができる。
【0098】図19乃至図22を参照すると、光ピック
アップ30には、光ディスク3から読み出された信号
や、フォーカスサーボやトラッキングサーボなどの各種
制御信号等の入出力を行うためのフレキシブルプリント
基板470が接続されている。このフレキシブルプリン
ト基板470には、上記各種信号が供給される複数の導
体が配設されており、比較的幅の広い構造となってい
る。
【0099】図19及び図20に示すように、フレキシ
ブルプリント基板470の先端部には、コネクタ差込部
470aが形成されている。そして、フレキシブルプリ
ント基板470を、持部材44の底部44aに形成され
た開口445及びプリント回路基板11に形成された開
口11bを通すことにより、コネクタ差込部470a
は、プリント回路基板11の下面に設けられた相手方コ
ネクタ472に接続される。
【0100】また、図19、図20及び図22に示すよ
うに、このフレキシブルプリント基板470のほぼ中央
の左右両側には、それぞれ一対の突出部からなる一対の
係合部474が形成されている。この係合部474の位
置は、フレキシブルプリント基板470のほぼ中央であ
り、そこから光ピックアップ30までの部分に、図19
や図22に示すような湾曲形状を与えることができるよ
うに設定される。即ち、フレキシブルプリント基板47
0は、光ピックアップ30の移動の際に負荷を与えるこ
となくその動きに追従でき、ディスクの記録面に当たっ
たり、他の部材に引っかかったりすることのないように
設定される。
【0101】フレキシブルプリント基板470が挿通す
る保持部材44の開口445は、図7、図19及び図2
2に示すように、保持部材44の底部44aに形成され
た凹部447に形成されている。この開口445は、細
長いスリット状に形成されており、フレキシブルプリン
ト基板470の横幅より若干大きな幅を有している。こ
の開口445の近傍には、前記凹部447を規定する左
右の壁部に、図7及び図19に示すように、一対の突起
448が一体に形成されている。そして、これらの突起
448に、前述したフレキシブルプリント基板470の
左右両側に形成された係合部474がそれぞれ係合する
ようになっている。
【0102】また、開口445には、図2及び図19に
示すような開口遮蔽部材476が着脱自在に装着される
ようになっている。この開口遮蔽部材476は、図21
(a)乃至(c)に示すように、保持部材44の底部4
4aの凹部447に嵌合する板状部材476aと板状部
材476aの左右両側から下方に向けて突出するように
一体に形成された一対の脚部476bから成る。脚部4
76bは、相互に接近する方向に弾性変形可能になって
おり、その先端部には、係止突起が形成されている。
【0103】そして、この開口遮蔽部材476は、フレ
キシブルプリント基板470の左右の係合部474を突
起448にそれぞれ係合させ、フレキシブルプリント基
板470を開口445に挿通した状態で、その一対の脚
部476bをそれぞれフレキシブルプリント基板470
の両側で開口445に挿入することにより、開口445
に着脱自在に装着できるようになっている。
【0104】こうして、フレキシブルプリント基板47
0は、係合部474が突起484と係合することによ
り、シャーシ(保持部材)に対して正確に位置決めされ
る。その結果、ピックアップ30が移動しても長手方向
の位置ズレが生じることはなく、図19、図22
(a)、及び(b)に示すような湾曲形状を維持でき
る。また、光ピックアップ30が、光ディスク3の内周
側へ移動することにより、フレキシブルプリント基板4
70が引っ張られたとしても、その力がプリント回路基
板11側まで伝わることはなく、コネクタ差込部470
aが外れるような事態を防止できる。
【0105】さらに、開口445が開口遮蔽部材476
の板状部材476aによりふさがれるので、塵や埃が、
回路基板11側から開口445を通じて進入することを
防止できる。
【0106】また、フレキシブルプリント基板470と
ピックアップ30との接続個所には、フレキシブルプリ
ント基板470の延出方向を規制し、所定の湾曲した形
状を与えるための押さえ部材479が設けられている。
この押さえ部材479は、フレキシブルプリント基板4
70の幅よりも若干幅の広い金属板から形成され、ピッ
クアップ30の上面に固定された平板部とそこから斜め
下側に延びる傾斜部とを有している。さらに、傾斜部の
先端は、略水平に折り曲げられている。
【0107】この押さえ部材479がフレキシブルプリ
ント基板470を上側から押さえつけているので、フレ
キシブルプリント基板470は、光ピックアップ30と
の接続個所からやや下側に向いて延出することになり、
さらに傾斜部の先端部で押さえられる。その結果、光ピ
ックアップ30が図22(a)に示す位置(光ディスク
の内周側位置)から図22(b)に示す位置(光ディス
クの外周側位置)に移動しても、常にフレキシブルプリ
ント基板470を理想的な湾曲形状に保つことができ、
フレキシブルプリント基板470が光ディスクの記録面
に当たったりすることを防止できる。また、光ピックア
ップ30の移動によりフレキシブルプリント基板470
にかかる負荷も、押さえ部材479により緩和され、フ
レキシブルプリント基板470にかかる負荷が、直接、
ピックアップとの接続部に及ぶことはない。
【0108】なお、上述した光ピックアップの移動機構
48のスレッドモータ480は、スピンドルモータ及び
後述するローディングモータ61と合わせて、プリント
回路基板11に設けられた制御手段(CPU)により制
御される。
【0109】ここで、スレッドモータ480は、始動時
に小さな電圧で駆動できるように、コイルに所定間隔で
正又は負のパルス電圧を加えて、回転軸480aを微小
振動させておくように制御することが望ましい。このよ
うにすれば、モータの始動時に大きな電圧を加える必要
がなく、特に光ピックアップ30による再生/記録時に
おいて微少送りが必要とされる場合に効果的である。例
えば、CD−Rドライブの光ピックアップ移動機構に用
いられるような小型モータの場合には、約40Hzのパ
ルス電圧が加えられる。
【0110】再度、図3及び図4を参照すると、機構ユ
ニット42の前方には、機構ユニット42を下降位置
(図3に示す状態)と上昇位置(図4に示す状態)との
間で変位させるとともに、ディスクトレイ5を装填位置
と排出位置との間で移動させるためのローディング機構
50が設けられている。
【0111】ローディング機構50は、機構ユニット4
2と連動するように設けられ、第1位置(図3に示す状
態)と第2位置(図4に示す状態)との間で移動可能に
構成されたカム機構51と、ディスクトレイ5及びカム
機構51を駆動するための駆動機構60とを有してい
る。
【0112】カム機構51は、図3に示す第1位置で
は、機構ユニット42を下降位置に位置せしめ、図4に
示す第2位置では機構ユニット42を上昇位置に位置せ
しめるように動作するものである。
【0113】図23及び図24を参照して、カム機構5
1について詳述する。
【0114】カム機構51は、シャーシ40に対し、横
方向(ディスクトレイ5の移動方向と直交する方向、図
の右上がり斜め方向)に第1位置(図23に示す状態)
と第2位置(図24に示す状態)との間でスライド可能
に設置されたカム部材55を有している。このカム部材
55は、概略、板状の水平部55aと水平部55aの下
面の後縁寄り(機構ユニット側、図の略手前側)に直角
に一体に形成された板状の垂直部55bとを有してお
り、断面がほぼT字型をなす部材から構成されている。
このような形状により、樹脂材料で成形した際の冷却時
における反りが防止できる。
【0115】このカム部材55の水平部55aには、シ
ャーシ40の前方部上面に突設された一対の突起52
a、52bにそれぞれ係合する横方向の案内溝56a、
56bが形成されており、カム部材55を前記第1位置
と第2位置との間で案内している。また、この水平部5
5aの裏面には、シャーシ40の前方部上面に形成され
た横方向の長孔に挿入される係合ピン(図示せず)が設
けられている。この係合ピンは、後述するエマージェン
シー排出機構90と連動するものである。
【0116】また、このカム部材55の水平部55aに
は、第1位置から第2位置へ移動した際に、ディスクト
レイ5の裏面に形成したリブ5cと係合して、ディスク
トレイ5の移動を規制するディスクトレイロック部55
dが形成されている。
【0117】また、カム部材55の垂直部55bは、シ
ャーシ40の開口41を規定する前方壁に対向して位置
するものである。この垂直部55bには、一対の同一形
状のカム溝58a、58bが形成されている。両カム溝
58a、58bは、それぞれ水平方向に延びる上溝58
1及び下溝583と、上溝581と下溝583とを接続
する傾斜溝582とで構成されている。
【0118】これらのカム溝58a、58bには、前述
した機構ユニット42のベースフレーム43の前面に設
けられたガイドピン(従動部材)430a、430bが
それぞれ挿入されている。これらのガイドピン430
a、430bは、カム部材55が第1位置と第2位置と
の間で移動するとカム溝58a、58bに沿って摺動
し、上下方向に移動する。
【0119】すなわち、カム部材55が、第1位置に位
置する場合、ガイドピン430a、430bは下溝58
3と係合しており(図23参照)、機構ユニット42の
前方部は図3に示す下降位置にある。カム部材55が、
第1位置から第2位置に向かって移動すると、ガイドピ
ン430a、430bは、傾斜溝582に沿って上昇
し、それに伴い機構ユニット42の前方部も下降位置か
ら上昇位置へ向けて持ち上げられる。そして、カム部材
55が第2位置に達すると、ガイドピン430a、43
0bは上溝581に係合し(図24)、機構ユニット4
2の前方部は、図4に示す上昇位置に変位する。
【0120】また、前記カム部材55の水平部55aの
端部には、ディスクトレイ5の裏面に形成したカム部材
移動規制溝7に係合する突起59が一体に形成されてい
る。そのため、このカム部材55は、前記突起59がデ
ィスクトレイ5の第1の移動規制溝7aに係合している
間は、横方向の移動が規制され、第1位置に保持され
る。そして、ディスクトレイ5の移動に伴い、この突起
59が第1の移動規制溝内7aを摺動して第2の移動規
制溝7bまで達すると、突起59は第2の移動規制溝7
bの傾斜溝に沿って移動し、カム部材55をカム溝58
a、58bの下溝583の範囲で変位させる。そして、
突起59が第3の移動規制溝7cの位置まで達すると、
カム部材55が第2位置へ移動できるように構成されて
いる。
【0121】なお、カム部材55がこの第2位置に移動
すると、前述したように、カム部材55の水平部55a
に形成したディスクトレイロック部55dがディスクト
レイ5の裏面に形成したリブ5cに係合し、ディスクト
レイ5の水平方向の移動を規制してロックする。
【0122】また、ローディング機構50の駆動機構6
0は、図23及び図24に示すように、シャーシ40の
前方部裏面に設けられた正転/逆転可能な直流(DC)
モータからなるローディングモータ61と、ローディン
グモータ61の回転軸61aに取り付けられたピニオン
ギヤ62と、ピニオンギヤ62と噛合する中径の第2ギ
ヤ63と、第2ギヤ63の下部に同軸で固定された小ギ
ヤ(図示せず)と噛合する大径の第3ギヤ64とを有し
ている。この第3ギヤ64の上部には小径の円筒部が同
軸上に一体に形成されており、その円筒部の上部には小
ギヤ64aが同軸上に一体に形成されている。この第3
ギヤ64の小ギヤ64aには、ディスクトレイ5の第1
及び第2のラック6a、6bと噛合する作動ギヤ65が
噛合している。この作動ギヤ65は、第3ギヤ64の小
ギヤ64aと噛合する下側ギヤ65aと、下側ギヤ65
aと同軸上に一体に形成されディスクトレイ5のラック
と噛合する上側ギヤ65bとから構成されている。
【0123】本実施形態では、これらの各ギヤ62乃至
65は、いずれも平歯車で構成されており、これらのギ
ヤの組合せにより、ローディング機構50におけるロー
ディングモータ61の減速機構を構成している。
【0124】作動ギヤ65は、第3ギヤ64の回転軸6
4bに回動可能に取り付けられた遊星アーム66に設け
られた回転軸67に回転可能に設けられている。この遊
星アーム66は、第3ギヤ64の円筒部に回転可能に嵌
合する回転部66aと、回転部66aから伸びる第1の
アーム66bと第2のアーム66cとを有し、全体とし
てほぼくの字状に形成されている。
【0125】遊星アーム66の第1のアーム66bの一
端に回転軸67が突設されており、この回転軸67に作
動ギヤ65が回動自在に取り付けられている。すなわ
ち、この作動ギヤ65は、第3ギヤ64の回転軸64b
を公転軸とし、第1のアーム66bの回転軸67を自転
軸とし、第2のラック6bに沿って転動する遊星ギヤと
して構成されており、第3ギヤ64の小ギヤ64aが太
陽ギヤとして機能するようになっている。また、この遊
星アーム66の第2のアーム66cの先端には下向きに
ピン68が突設され、前記カム部材55に形成された係
合部55cに嵌合している。
【0126】なお、前記遊星アーム66の回転部66a
の一部は、図23及び図24に示すように、部分的に切
り欠かれており、第3ギヤ64の小ギヤ64aがその切
り欠き部から露出し、その部分で作動ギヤ65の下側ギ
ヤ65aと噛合するようになっている。
【0127】以上のような構成を有することから、この
作動ギヤ65は、ディスクトレイ5の第1のラック6a
と係合する場合は、所定位置に保持された状態でディス
クトレイ5をディスク排出位置とディスク装填位置との
間で移動させる第1動作を行い、ディスクトレイ5の第
2のラック6bと係合する場合は、カム部材55を第1
位置と第2位置との間で移動させる第2動作を行うよう
になっている。
【0128】より詳しく説明すると、前述したように、
カム部材55は、カム部材55の水平部55aの上面に
設けた突起59がディスクトレイ5の裏面の第1の移動
規制溝7aに係合している間は、第1位置から第2位置
への移動が規制される。従って、その間、すなわちディ
スクトレイ5が排出位置と装填位置との間で移動する間
は、遊星アーム66の第2のアーム66cのピン68が
カム部材55の係合部55cと係合しているので、遊星
アーム66は回転できない状態にある。そのため、作動
ギヤ65は、カム部材55の突起59がディスクトレイ
5の第1の移動規制溝7aに係合している間は、所定位
置に保持された状態にある。そして、その状態では、作
動ギヤ65は、図3に点線で示すように、ディスクトレ
イ5の第1の直線状ラック6aと係合しており、ローデ
ィングモータ61の回転により、ディスクトレイ5をデ
ィスク排出位置とディスク装填位置との間で移動させる
ディスクトレイ5の駆動ギヤとして機能する。
【0129】一方、ディスクトレイ5がディスク装填位
置直前まで移動すると、カム部材55の突起59はディ
スクトレイ5の第1の移動規制溝7aから第2の移動規
制溝7bに移動し、カム部材55を横方向(第2位置
側)にわずかに変位させる。そして、ディスクトレイ5
がさらに移動すると、前記突起59は第3の移動規制溝
7cに達し、カム部材55は第2位置への移動が可能と
なる。この状態においては、図4に点線で示すように、
作動ギヤ65は第2の円弧状ラック6bと係合してお
り、またカム部材55が第2位置へ移動可能な状態にあ
り、遊星アーム66が回転できることから、作動ギヤ6
5はローディングモータ61の回転に伴い第2の円弧状
ラック6bに沿って移動し、遊星ギヤとして機能する。
【0130】この作動ギヤ65の移動に伴い、遊星アー
ム66は公転軸64bを中心に図23に示す位置から図
24に示す位置まで時計方向に回転し、それにより遊星
アーム66の第2のアーム66cも同様に回転する。こ
の第2のアーム66cの回転に伴い、カム部材55は係
合部55cに連結されたピン68を介して駆動され、図
18に示す第1位置から図19に示す第2位置に向かっ
て移動する。このカム部材55の第1位置から第2位置
への移動に伴い、機構ユニット42のベースフレーム4
3前方のガイドピン430a、430bは、傾斜溝58
2、582に沿って上昇し、機構ユニット42の前方部
は図3に示す下降位置から図4に示す上昇位置に変位す
る。
【0131】図2に示すように、シャーシ40の上部に
は、ディスククランパ80が設置されている。このディ
スククランパ80は、中央部に開口81aが形成された
板状の支持部材81に回転可能に支持されている。
【0132】詳しくは、支持部材81は、その両端をそ
れぞれシャーシ40の取付部40cにボス(又はリベッ
ト)で止めることにより、シャーシ40の上部に横方向
に架設されている。一方、ディスククランパ80は、支
持部材81の開口81aに挿嵌される有底の扁平なドラ
ム状の本体部と、本体部の上部外周に形成され支持部材
81の上面に係止されるフランジ部とから形成されてい
る。この本体部の内部には、円形状の鉄製の被吸着部材
が配設されており、ターンテーブル46に埋設された永
久磁石46bに吸着されるようになっている。
【0133】また、図2乃至図4に示すように、この光
ディスク駆動装置は、ディスクトレイのエマージェンシ
ー排出機構90を有している。このエマージェンシー排
出機構90は、ディスクトレイが再生位置にある状態
で、停電などにより、ローディングモータ61が作動し
なくなった場合に、装置本体から治具を挿入してこれの
カムを回動させることにより、カム部材55を第2位置
から第1位置へ移動させ、それによりディスクトレイ5
の先端を装置本体2内部から外側に排出させるものであ
る。
【0134】次に、本実施の形態による光ディスク駆動
装置1の動作について説明する。
【0135】ディスク駆動装置1の非使用時には、空の
ディスクトレイ5は、ケーシング10内(装置本体2
内)に収納された状態(ディスク装填位置/ディスク再
生位置)にある。この状態では、図4に示すように、機
構ユニット42は上昇位置にあり、またカム部材55は
図23に示す第2位置にあり、カム部材55の水平面5
5aの突起59は第3の移動規制溝7cに位置する。さ
らに、駆動機構60の作動ギヤ65は、図4に点線で示
すように、ディスクトレイ5裏面の第2のラック6bの
第1のラック6aと反対側の端部にて、該ラック6bと
係合した状態にある。
【0136】この状態でイジェクト操作を行うと、ロー
ディングモータ61が所定方向に回転し、減速機構を介
して作動ギア65が図4中時計方向に回転する。この状
態では、作動ギヤ65は軸64bを公転軸とする遊星ギ
ヤとして機能し、その回転に伴い第2のラック6bに沿
って第1のラック6aの方へ移動する。この作動ギヤ6
5の移動に伴い、遊星アーム66は公転軸64bを中心
として反時計方向に回動する。この遊星アーム66の回
動に従い、第2のアーム66cはピン68を介してカム
部材55を図4(図24)に示す第2位置から図3(図
23)に示す第1位置へ移動させ、それにより機構ユニ
ット42も上昇位置から下降位置へ移動する。このカム
部材55の第2位置から第1位置への移動の間は、カム
部材55の水平部55a上面の突起59は第3の移動規
制溝7cに沿って摺動し、第2の移動規制溝7bを経て
第1の移動規制溝7aに達する。
【0137】この時点では、作動ギヤ65は第2の円弧
状ラック6bから第1の直線状ラック6aに移動してお
り、またカム部材55の突起59も第2の移動規制溝7
bから第1の移動規制溝7aに移動している。このカム
部材55の突起59が第1の移動規制溝7aに移動する
と、カム部材55は横方向の移動が規制され、それに伴
い遊星アーム66も回転できない状態となり、作動ギヤ
65はその位置でディスクトレイ5の駆動ギヤとして作
動する。そのため、作動ギヤ65は、図3に点線で示す
ように、ディスクトレイ5の第1のラック6aと係合
し、ディスクトレイ5を装填位置から排出位置(着脱位
置)へ移動させる。この状態では、機構ユニット42は
既に下降位置に変位しており、ディスククランパ80か
ら所定距離離間している。そのため、ディスククランパ
80やターンテーブル46がディスクトレイ5の排出動
作を妨げることはない。
【0138】フロントベゼル15の開口15aから引き
出されたディスクトレイ5のディスク載置部5aに光デ
ィスク3を載置し、ローディング操作を行うと、ローデ
ィングモータ61が前記と逆方向に回転し、減速機構を
介して作動ギヤ65が図3中反時計方向に回転(逆回
転)する。これに伴い、ディスクトレイ5が後方(ディ
スク駆動装置の奥側)へ移動し、開口15aを通過し
て、前記ディスク装填位置まで移動する。これにより、
ディスクトレイ5上に位置決めされた状態で載置された
光ディスク3も、装置本体2内のディスク装填位置(デ
ィスク再生位置)へ搬送される。
【0139】ディスクトレイ5のローディング中、すな
わち後方への移動中は、作動ギヤ65はディスクトレイ
5裏面の第1のラック6aと係合しており、またカム部
材上部の突起59は第1移動規制溝7aに沿って案内さ
れる。従って、カム部材55は、第1位置に保持され、
第2位置の方へ移動することができない。その結果、遊
星アーム66も回転することができずに所定位置に保持
され、作動ギヤ65はその所定位置において回転し、デ
ィスクトレイ5の駆動ギヤとして機能する。そして、機
構ユニット42は、その前方部が下降位置にある状態を
維持する。
【0140】ディスクトレイ5がディスク装填位置に接
近すると、カム部材55に形成された突起59が第1の
移動規制溝7aから第2の移動規制溝7bに移動し、カ
ム部材55はわずかに横方向にシフトされる。そして、
ディスクトレイ5がディスク装填位置まで到達すると、
カム部材55の突起59は第2の移動規制溝7bを経て
第3の移動規制溝7cへ移動しており、カム部材55は
第1位置から第2位置への移動が可能な状態となり、遊
星アーム66も回転できる状態になる。また、この状態
では、作動ギヤ65は第1のラック6aから第2のラッ
ク6bへの移行点に位置している。
【0141】このため、この状態では、ディスクトレイ
5の移動が規制されている一方、遊星アーム66の回転
が可能なことから、ローディングモータ61の回転によ
り作動ギヤ65が回転すると、作動ギヤ65は第2の円
弧状ラック6bに沿って回転しながら移動し、遊星ギヤ
として機能することになる。
【0142】この作動ギヤ65が遊星ギヤとして機能し
て第2の円弧状ラック6bに沿って移動すると、作動ギ
ヤ65の移動に伴って遊星アーム66が公転軸64bを
中心として、図3中時計方向に回転する。遊星アーム6
6がそのように回転すると、遊星アーム66の第2のア
ーム66cも同様に時計方向に回転し、それによりカム
部材55は第1位置から第2位置に移動する。
【0143】このカム部材55の移動に伴って、機構ユ
ニット42のベースフレーム43先端のガイドピン43
0a、430bがカム溝58a、58bの傾斜溝582
に沿って上溝581まで押し上げられる。それによっ
て、機構ユニット42は下降位置から上昇位置に変位
し、ディスクトレイ5上に載置されてディスク装填位置
まで搬送されてきた光ディスク3の中心孔3aにターン
テーブル46のセンターハブ46aが係合する。そし
て、ディスククランパ80がターンテーブル46の永久
磁石46bに吸着され、それらの間に光ディスク3を挟
持する。
【0144】この状態で再生スイッチなどが操作される
と、スピンドルモータ45の回転とともにターンテーブ
ル46も回転する。その回転に伴って光りディスク3も
回転し、光ディスクの再生又は光ディスクへの書き込み
が行われる。また、光ディスク3の再生が終了しまたは
中止して光ディスクを取り出す場合には、所定のスイッ
チなどを操作して、光ディスクのアンローディング(イ
ジェクト)が行われる。このアンローディングの際に
は、以上の動作が逆に行われる。
【0145】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるもので
はなく、種々の改良や改変が可能である。また、本発明
は、CD−Rドライブに限らず、CD−ROMドライブ
など他のディスク駆動装置に応用できることは言うまで
もない。
【0146】
【発明の効果】本発明によれば、ガイドロッドの一端を
保持固定することにより保持部材に対して当該ガイドロ
ッドを固定するために使用され、ガイドロッドの一端が
その延在方向に直交する方向に移動するよう、その保持
固定位置を変更することができる保持固定位置調整手段
を設けたことで、部品の製造精度や、組み立て精度を追
求する必要がなくなるので、コストの低減や、製造期間
の短縮を実現するとともに、トラッキングエラーの低減
を実現できる。
【0147】また、本発明のオフセンター調整機構は、
スピンドルモータの倒れ調整などで発生する光ディスク
の回転の中心のずれを吸収することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオフセンター調整機構が適用される光
ディスク駆動装置の斜視図である。
【図2】図1の光ディスク駆動装置の分解斜視図であ
る。
【図3】図1の光ディスク駆動装置におけるハウジング
を取り除いた装置本体の平面図であって、機構ユニット
が下降位置にある状態を示す図である。
【図4】図1の光ディスク駆動装置におけるハウジング
を取り除いた装置本体の平面図であって、機構ユニット
が上昇位置にある状態を示す図である。
【図5】図1の光ディスク駆動装置のディスクトレイの
底面図である。
【図6】図1の光ディスク駆動装置における弾性部材の
斜視図である。
【図7】図1の光ディスク駆動装置における保持部材
(光ピックアップ移動機構48)の平面図である。
【図8】(a)は、図1の光ディスク駆動装置のスライ
ド送り機構に用いられるスレッドモータの平面図であ
り、(b)はスレッドモータの回転軸先端とストッパ片
との間隔を説明するための部分拡大図である。
【図9】図8のスレッドモータの取付状態を示す正面図
である。
【図10】(a)、(b)、及び(c)は、それぞれ、
スライド送り機構におけるリードスクリューとウォーム
ホイールとのかみ合い状態を示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態によるオフセンター調
整機構の平面図である。
【図12】3ビーム法によるトラッキングエラー信号の
生成方法を説明するための図である。
【図13】図11のオフセンター調整機構の調整方法を
説明するための図である。
【図14】図1の光ディスク駆動装置に使用される光ピ
ックアップの斜視図である。
【図15】図14の光ピックアップの平面図である。
【図16】図14の光ピックアップの底面図である。
【図17】図14の光ピックアップにおける第2のタン
ジェンシャルスキュー調整機構が設けられた部分の断面
図である。
【図18】図14の光ピックアップにおける第2のタン
ジェンシャルスキュー調整機構が設けられた部分の斜視
図である。
【図19】図1に示す光ディスク駆動装置におけるフレ
キシブルプリント基板の取付構造を示す斜視図である。
【図20】図19のフレキシブルプリント基板の平面図
である。
【図21】(a)、(b)、及び(C)は、それぞれ図
1の光ディスク駆動装置の保持部材の開口を塞ぐ、開口
遮蔽部材の平面図、側面図及び底面図である。
【図22】(a)及び(b)は、光ピックアップの移動
に伴うフレキシブルプリント基板の変形状態を説明する
ための図である。
【図23】図1に示す光ディスク駆動装置におけるカム
機構の構成を示す斜視図であって、カム部材が第1位置
にある状態を示す図である。
【図24】図1に示す光ディスク駆動装置におけるカム
機構の構成を示す斜視図であって、カム部材が第2位置
にある状態を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク駆動装置 2 装置本体 3 光ディスク 3a 中心孔 5 ディスクトレイ 5a ディスク載置部 5c リブ 5L,5R ガイド溝 6 ラックギヤ 6a 第1のラック 6b 第2のラック 7 カム部材移動規制溝 7a 第1の移動規制溝 7b 第2の移動規制溝 7c 第3の移動規制溝 10 ケーシング 11 プリント回路基板 11a 開口 11b 開口 13 機構組立体 15 フロントベゼル 15a 開口 20 ディスクトレイ開口 30 光ピックアップ 310 ピックアップベース 311 軸受け部 312 本体部 313 側壁 314 切り欠き 315 突出部 315a ネジ穴 316 ガイド片 317 ネジ 320 アクチュエータベース 323 側壁部 323a 係合部 324a,324b,324c 連結部 325 支持片 327 タブ状突部 329 ネジ 330 ダンパーベース 332 ネジ 336 バネ部材 340 サスペンジョンバネ 350 ホルダーベース 360 対物レンズ 380 摺動面 382 台 385 板バネ 385a 先端部 386 ネジ 390 バー 390a 押さえ面 40 シャーシ 40a 底部 40b 壁部 40g ガイド部材 40c 取付部 41 開口 41G 間隙 42 機構ユニット 43 ベースフレーム 43a 外枠部 43b 内枠部 43c 連結部 43d 補強部 43G 間隙 43T タブ 430a,430b ガイドピン 431,432 軸 433,434 軸孔 44 保持部材 44a 底部 44b 壁部 44c 取付部 441 弾性部材 441a 中心孔 441b 凹溝 445 開口 447 凹部 448 突起 45a スピンドルモータの回転軸 45b モータ支持部 45c フラットケーブル 46 ターンテーブル 46a センターハブ 46b 永久磁石 46c パッド 470 フレキシブルプリント基板 470a コネクタ差込部 474 係合部 476 開口遮蔽部材 476a 板状部材 476b 脚部 479 押さえ部材 48 光ピックアップ移動機構 480 スレッドモータ 480a モータの回転軸 481 リードスクリュー 482a ウォームホイール 482b ピニオン 483 ラックギヤ 485 ガイドロッド 486 ヘッド支持台 487 ストッパ片 487a,487b 補強リブ 488 支持部材 489 固定板 491 ガイドロッド用支持台 492 押え金具 493 ネジ 494 突起 495 開口 496 ガイドロッド用支持台 497 ボルト 498 固定部材 50 ローディング機構 51 カム機構 52a,52b 突起 55 カム部材 55a 水平部 55b 垂直部 55c 係合部 55d ディスクトレイロック部 56a,56b 案内溝 58a,58b カム溝 581 上溝 582 傾斜溝 583 下溝 59 突起 60 駆動機構 61 ローディングモータ 61a 回転軸 62 ピニオンギヤ 63 第2ギヤ 64 第3ギヤ 64a 小ギヤ 64b 回転軸 65 作動ギヤ 65a 下側ギヤ 65b 上側ギヤ 66 遊星アーム 66a 回転部 66b 第1のアーム 66c 第2のアーム 67 回転軸(自転軸) 68 ピン 80 ディスククランパ 81 支持部材 81a 開口 90 エマージェンシー排出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 隆彦 東京都調布市国領町8丁目8番地2 ミツ ミ電機株式会社内 Fターム(参考) 5D068 AA02 BB01 EE16 GG05 GG06 5D117 JJ13 KK06 KK07 KK20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップを摺動可能に支持するガ
    イドロッドと、当該ガイドロットが取り付けられる保持
    部材とを備えた光ディスク駆動装置に用いられる光ディ
    スク駆動装置用オフセンター調整機構であって、 前記ガイドロッドの一端を保持固定することにより前記
    保持部材に対して当該ガイドロッドを固定するために使
    用され、前記ガイドロッドの一端が当該ガイドロッドの
    延在方向に直交する方向に移動するようにその保持固定
    位置を変更することができる、前記保持部材に固定され
    た保持固定位置調整手段を有することを特徴とする光デ
    ィスク駆動装置用オフセンター調整機構。
  2. 【請求項2】 前記保持固定位置調整手段が、前記ガイ
    ドロッドの一端近傍で当該ガイドロッドを挟むように配
    置され、かつそれぞれ雌ネジが形成された一対の固定部
    と、前記雌ネジにそれぞれ螺合する雄ネジを有し、互い
    に対向するよう配置された一対のボルトとを有している
    ことを特徴とする請求項1の光ディスク駆動装置用オフ
    センター調整機構。
  3. 【請求項3】 前記ガイドロッドの一端が、その他端よ
    りも、前記光ディスク駆動装置に導入された光ディスク
    の中心近くに位置する端部であることを特徴とする請求
    項1又は2の光ディスク駆動装置用オフセンター調整機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1,2、または3の光ディスク駆
    動装置用オフセンター調整機構の調整方法において、前
    記光ディスク駆動装置に偏芯ディスクを導入し、トラッ
    キングサーボ機構をオフした状態で読取動作を行ってト
    ラッキングエラー信号を検出し、トラッキングエラー信
    号の振幅変化が周期的に変化し、かつ1周期の前半と後
    半で、その変化の度合いが等しくなるように前記保持固
    定位置調整手段の保持固定位置を移動するようにしたこ
    とを特徴とする光ディスク駆動装置用オフセンター調整
    機構の調整方法。
JP11177510A 1999-06-23 1999-06-23 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法 Pending JP2001006184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177510A JP2001006184A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11177510A JP2001006184A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001006184A true JP2001006184A (ja) 2001-01-12

Family

ID=16032175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11177510A Pending JP2001006184A (ja) 1999-06-23 1999-06-23 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001006184A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1441347A1 (en) * 2001-10-24 2004-07-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Disc drive
WO2005059905A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-30 Thomson Licensing Recording and/or reproduction apparatus for optical recording media with means for parallel orientation of the scanning device with respect to the surface of the recording medium
KR101255341B1 (ko) * 2011-04-08 2013-04-16 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 디스크 드라이브

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1441347A1 (en) * 2001-10-24 2004-07-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Disc drive
EP1441347A4 (en) * 2001-10-24 2005-11-09 Mitsubishi Electric Corp DRIVE
WO2005059905A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-30 Thomson Licensing Recording and/or reproduction apparatus for optical recording media with means for parallel orientation of the scanning device with respect to the surface of the recording medium
EP1555660A1 (en) * 2003-12-11 2005-07-20 Thomson Licensing S.A. Recording and/or reproduction apparatus for optical recording media
US7370340B2 (en) 2003-12-11 2008-05-06 Thomson Licensing Recording and/or reproduction apparatus for optical recording media with means for parallel orientation of the scanning device with respect to the surface of the recording medium
KR101255341B1 (ko) * 2011-04-08 2013-04-16 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 디스크 드라이브
US8589958B2 (en) 2011-04-08 2013-11-19 Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation Disc drive with lock release unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0869491B1 (en) Disc clamper and disc drive provided with the disc clamper
KR100200591B1 (ko) 디스크 플레이어의 픽업 조정 장치
EP0872832B1 (en) Skew adjustment mechanism for an optical pick-up used in an optical disc drive
US20020060977A1 (en) Optical disc apparatus and adjusting method therefor and entertainment apparatus
US6053061A (en) Sliding feed mechanism having worm gear
JP4780362B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP3633588B2 (ja) ディスク装置のヘッド駆動装置
US7484229B2 (en) Optical pickup and optical disk apparatus
JP2001006184A (ja) 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法
JP2005209267A (ja) 光ディスク装置及び光ピックアップ
JPH10283740A (ja) ディスク駆動装置におけるピックアップ用フレキシブルプリント基板の取付構造及びディスク駆動装置におけるピックアップ組立体
JP2005108317A (ja) ピックアップ支持構造および記録媒体駆動装置
JPH09306116A (ja) ディスクプレーヤのピックアップの傾斜調整装置
JP2002015434A (ja) ディスク装置
JP4121237B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP2001229548A (ja) 光ディスク装置
JP2000048376A (ja) ピックアップ調整機構
JP2002092899A (ja) 光ピックアップガイド用シャフトの高さ方向角度調整機構
JP3991435B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JPH0536090A (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH10134358A (ja) ディスク再生装置
JPH10162522A (ja) ヘッド送り機構並びに光学ピックアップの送り機構
KR20010024092A (ko) 디스크 재생 장치
WO2000022616A1 (fr) Appareil d'enregistrement et/ou de reproduction
JP2001216658A (ja) 光ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070808