JP4121237B2 - ディスク記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD、CD、ビデオCD、などのディスク記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のディスク記録再生装置は、基本的に、ディスクの記録情報を再生する、あるいは、ディスクに情報を記録するヘッドを、ディスクの半径方向に駆動するヘッド駆動機構と、前記ヘッドの軸受け部に挿通されてヘッドをディスクの半径方向に移動自在に案内する2本のガイド軸と、これらガイド軸の一端側を前記ディスクの記録面に対して遠近する方向に位置調節して、ディスクの記録面に対するガイド軸の角度を調節するチルト調節手段と、これらを収容する矩形形状のシャーシとを備えている。
【0003】
そして、チルト調節手段を、各ガイド軸の一端側を回転調節部材によって前記ディスクの記録面に対して遠近調節して、各ガイド軸を他端側の支点部位を中心に揺動調節(チルト調節)している。これにより、ディスクの記録面に対する各ガイド軸の平行度を高精度で確保して、ヘッドから照射される光ビームの軸心をディスクの記録面に直角に調節して、効率の高い情報読取りを実現している。
【0004】
ディスク記録再生装置においては、ディスクの情報トラックの外周にまでヘッドが移動した時、ヘッドがディスクの外周端よりも外方に突出することになるので、ヘッド駆動機構の配置スペースがシャーシの大きさを決定する大きい要因になっている。
【0005】
そこで、ヘッドの移動方向をシャーシの中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定して、ディスクの情報トラックの最外周にまで移動したヘッドがシャーシにおけるコーナー部の内側スペースに収まるようにすることで、シャーシを小型化することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のディスク記録再生装置、特に、車載用のディスク記録再生装置では、各種の機構や機材を組込むスペースを確保し、しかもそのスペースをできるだけ小さくしたいという要望がある関係上、シャーシは必ずしも正方形状であるとは限らない。また、ディスクの回転中心位置もシャーシの中心に設定されるとは限らない。その結果、上記のようにヘッドの移動方向をシャーシの中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定した場合、ヘッドを案内する2本のガイド軸の外方の端部は、シャーシの外周部近くで支持することになって、両ガイド軸の長さが異なってしまうことがある。この場合、ガイド軸のチルト調節手段における回転調節部材はガイド軸の端部近くに配備するので、各ガイド軸の支点側部位と調節部位との支持スパンが異なったものとなってしまう。
【0007】
さらには、両ガイド軸の長さは揃うものの、ガイド軸を支持している支持部材における支点部位と調節部位との支持スパンが両ガイド軸で異なってしまうこともある。
【0008】
これに対して、従来から、各調節部位の回転調節部材としては同一のリードピッチを有する調節ネジが使用されている。そのため、調節ネジを同量だけ回転操作して各ガイド軸の一端側を同量づつ変位調節しても、各ガイド軸の支持スパンが異なるために、各ガイド軸のディスク記録面に対する傾斜角調節量(チルト調節角)は異なったものとなってしまう。
【0009】
つまり、ガイド軸のディスク記録面に対する傾斜角を所定量変更するのに、各ガイド軸によってその調節ネジの調節量が異なることになり、チルト調節特性が各ガイド軸ごとに異なってしまう。そのため、両ガイド軸を互いに関連つけながらチルト調節する場合に、微妙なチルト調節操作が行ににくくなるという課題を有していた。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ヘッド移動方向を合理的に設定して装置全体の小型化を図りながら、ディスク記録面に対する両ガイド軸の微妙なチルト調節を容易に行うことができるディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のディスク記録再生装置は、シャーシに対するヘッドの移動方向を、シャーシの中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定し、一方のガイド軸の一端側を変位調節する回転調節部材の単位操作量に対する変位調節量と、他方のガイド軸の一端側を変位調節する回転調節部材の単位操作量に対する変位調節量とを、各ガイド軸における支点部位から調節部位までの支持スパンの比に対応させて互いに異ならせてある。
【0012】
この構成によって、各ガイド軸における支持スパンが異なっていても、各ガイド軸における回転調節部材の同量の回転調節操作によって、ディスク記録面に対して各ガイド軸を同量だけ角度調節することができ、両ガイド軸のチルト調節特性が同等のディスク記録再生装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、ディスクの記録情報を再生する、あるいは、ディスクに情報を記録するヘッドを、ディスクの半径方向に駆動するヘッド駆動機構と、前記ヘッドの軸受け部に挿通されてヘッドをディスクの半径方向に移動自在に案内する2本のガイド軸と、これらガイド軸の一端側を前記ディスクの記録面に対して遠近する方向に位置調節して、ディスクの記録面に対するガイド軸の角度を調節するチルト調節手段と、これらを収容する略矩形形状のシャーシとを備え、前記チルト調節手段を、各ガイド軸の一端側を回転調節部材によって前記ディスクの記録面に対して遠近調節して、各ガイド軸を他端側の支点部位を中心に揺動変位させるように構成したディスク記録再生装置であって、前記シャーシに対する前記ヘッドの移動方向を、シャーシの中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定し、一方のガイド軸の一端側を変位調節する回転調節部材の単位操作量に対する変位調節量と、他方のガイド軸の一端側を変位調節する回転調節部材の単位操作量に対する変位調節量とを、各ガイド軸における支点部位から調節部位までの支持スパンの比に対応させて互いに異ならせてあることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。
【0014】
すなわち、各ガイド軸における支持スパンが異なっていても、各ガイド軸における回転調節部材の同量の回転調節操作によって、ディスク記録面に対して各ガイド軸を同量だけチルト調節することができる。
【0015】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に係るディスク記録再生装置であって、前記ヘッド駆動機構をネジ送り式に構成するとともに、2本の前記ガイド軸の一方をトラバースモータによって駆動されるネジ軸で構成してあることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。
【0016】
すなわち、一方のガイド軸とヘッド移動用のネジ軸とを兼用構造にして、ヘッド駆動機構の部品点数の節減と小型化を図ることができる。
【0017】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2に係るディスク記録再生装置であって、前記回転調節部材の少なくとも一方は、ディスクの反対側から調節操作可能であることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。すなわち、ディスクが邪魔になることなく回転調節部材を容易に調節操作できる。
【0018】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに係るディスク記録再生装置であって、前記チルト調節手段は、各ガイド軸の一端側をバネによって調節方向一方側に向けて付勢するとともに、調節ネジによってその付勢方向への移動を当接規制し、この調節ネジによる当接規制位置の変更によって、各ガイド軸を他端側の支点部位を中心に揺動変位させるものであり、一方のガイド軸の一端側を変位調節する調節ネジのリードピッチと、他方のガイド軸の一端側を変位調節する調節ネジのリードピッチとを、各ガイド軸における支点部位から調節部位までの支持スパンの比に対応させて互いに異ならせてあることに特徴を有しており、これにより次のような作用を有する。
【0019】
すなわち、各ガイド軸における支持スパンが異なっていても、各ガイド軸における調節ネジの同量の回転調節操作によって、ディスク記録面に対して各ガイド軸を同角度だけチルト調節することができる。また、調節一方向へのバネ付勢によってガイド軸をガタつきなく位置保持できる。
【0020】
以下、本発明の実施の態様について、図1から図5を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明に係るディスク記録再生装置の一例であって、具体的には、自動車の操作パネルに組み込まれるDVD再生装置であるカーナビゲーション装置における本体部分を裏面側から見た平面図であり、図2はその要部を拡大した概略斜視図である。
【0022】
このディスク記録再生装置は、板金プレス加工により薄い矩形形状に成形されたシャーシ1の内部に、トラバースシャーシ2が浮動可能に組付け支持されるとともに、このトラバースシャーシ2に、ディスクDのローディング機構(図示せず)、ディスク駆動用モータ3、情報再生用のヘッド4、ヘッド4をディスクDの半径方向に移動(トラバース)させるヘッド駆動機構5、記録再生用回路を備えた回路基板6、などが組付けられている。
【0023】
ディスクDは、図1において、その情報記録面を上向きにした水平姿勢で、ディスク駆動用モータ2の回転出力部に同心に装填され、ヘッド4は、情報読取り用の光ビームをディスクDの情報記録面に照射する姿勢に配備され、互いに平行に配備された2本のガイド軸7,8に挿通案内されて、ディスクDの半径方向に移動可能に支持されている。
【0024】
前記ヘッド駆動機構5はネジ送り式に構成されたものであり、一方のガイド軸7が、ヘッド4の端部に備えたナット部4aに螺合する螺旋溝mを外周に備えたネジ軸に構成されるとともに、このガイド軸7のシャーシ中央側の端部がトラバースモータ9にギヤ減速機構10を介して連動連結され、トラバースモータ9によってガイド軸7が正逆回転されることで、ヘッド4がディスクDの半径方向に往復移動されるようになっている。
【0025】
ここで、ヘッド移動方向Aは、本体シャーシ1の中央部からコーナー部に亘る約45度の傾斜方向に設定されている。具体的には、ディスクローディング機構によるディスクDのローディング方向Lに対して、斜め前方に約45度傾斜する方向にヘッド移動方向Aは設定されている。したがって、ヘッド4がディスクDの情報トラックにおける最外周部にまで移動すると、ヘッド4が本体シャーシ1のコーナー部内角スペースに収まるようになっている。このように構成することで、シャーシ1の平面的な小型化が図られている。
【0026】
なお、シャーシ1は矩形形状だけではなく、次のような形状のものでもよい。すなわち、基本的には矩形形状であるものの、ヘッド4が収納されるコーナー角部以外のコーナー部を面取り加工した形状のシャーシ1であってもよいのはいうまでもない。請求項では、そのような形状を含める意味で、シャーシ1を略矩形形状と表現している。
【0027】
また、ディスク記録再生装置では、ヘッド4の光ビーム軸心がディスクDの情報記録面と高精度で直角になっていることが必要であり、このためのに、ディスクDの情報記録面に対して各ガイド軸7,8が平行となるように調節(チルト調節)する手段が備えられている。
【0028】
ここで、ヘッド駆動用のネジ軸と兼用されている一方のガイド軸7が主のガイド軸とされ、その駆動側の端部が基準点(a)として高さ位置が固定され、ガイド軸7の外方の一端部と、ガイド軸の両端部の3部位(b),(c),(d)がディスクDに対して遠近方向に調節可能となっている。
【0029】
図3に示すように、ガイド軸7の外方の一端部は軸受け部材11に支持されるとともに、この軸受け部材11はトラバースシャーシ2に一端を連結された板状のバネ12の遊端部に取付けられており、このバネ12の弾性変形によって軸受け部材11がディスクDに対して遠近方向に移動可能となっている。つまり、ガイド軸7の外方の一端部が、前記ギヤ減速機構10に連動連結された他端側を支点にして、ディスクDに対して遠近方向に揺動変位可能に支持されている。そして、トラバースシャーシ2から延出された支持片2bには、前記バネ12の遊端部に切出し形成した受け片12aに対向して回転調節部材としての調節ネジ13が装着されており、バネ12の弾性によって軸受け部材11がディスクDから離れる方向に付勢移動するのを、調節ネジ13の先端で当接規制している。従って、調節ネジ13をねじ込むことで、ガイド軸7の一端側を板バネ12に抗してディスクDに接近変位させることができるとともに、調節ネジ13を弛めることで、ガイド軸7の一端側をバネ12の弾性付勢力でディスクDから離れる方向に変位させることができるようになっている。
【0030】
また、図4に示すように、他方のガイド軸8の両端部は、トラバースシャーシ2に取付け固定された樹脂製の軸受けブロック14,15の凹部14a,15aに、ディスクDに対して遠近方向にのみ変位可能に嵌入支持されるとともに、トラバースシャーシ2に中間部を連結支持された板状のバネ16の両遊端部16c,16dによってガイド軸8の両端側部分が受止め支持され、このバネ16の弾性によってガイド軸8の両端部がディスクDから離れる方向に押圧付勢されている。
【0031】
また、トラバースシャーシ2から延出された支持片2c,2dには、ガイド軸8の両端部に対向して回転調節部材としての調節ネジ17,18が装着されており、バネ16の弾性によってガイド軸8の両端部がディスクDから離れる方向に付勢移動するのを、調節ネジ17,18の先端で当接規制することで、このガイド軸8のディスクDに対する姿勢が保持されている。
【0032】
両ガイド軸7,8の端部側の3部位(b),(c),(d)は以上のようにディスクDに対する遠近方向に位置調節可能となっており、これら3部位(b),(c),(d)における各調節ネジ13,17,18を進退調節することで、両ガイド軸7,8をディスクDの情報記録面に対して平行となるようにチルト調節することで、ヘッド4の光ビーム軸心を情報記録面に対して直角に設定することができるのである。
【0033】
なお、ヘッド4の光ビーム軸心が情報記録面に対して直角になった時に、信号読取り効率が最も高くなるので、実際の調節作業においては、ヘッド4によって検査用ディスクの情報読取りを行い、その読取り信号がピーク値をもたらすように各部位(b),(c),(d)での調節が行われることになる。
【0034】
以上の構成および調整操作は、基本的には従来と変わることはないが、本発明ではその微妙なチルト調節操作を一層容易にするために以下のような工夫が施されている。
【0035】
つまり、上記のようにヘッド4の移動方向を本体シャーシ1の中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定した場合、ヘッド4を案内する2本のガイド軸7,8の外方の端部は、本体シャーシ1の外周部近くで支持することになるので、本体シャーシ1の形状や、組込まれる他の機構や機材の配置スペース、等の関係で、両ガイド軸7,8が全く対称には支持されることはなく、両ガイド軸7,8の長さが異なってしまうことになる。この場合、外側のガイド軸調節手段の調節ネジ13,18はガイド軸7,8の端部近くに配備するので、各ガイド軸7の支点側部位aと調節部位bとの支持スパンL1と、ガイド軸8の支点側部位cと調節部位dとの支持スパンL2が異なったものとなる。
【0036】
ここで、調節ネジ13,18が同一のリードピッチを有していると、各ガイド軸7,8の支持スパンL1,L2が異なるために、調節ネジ13,18を同量だけ回転操作して各ガイド軸7,8の一端側を同量づつ変位調節しても、各ガイド軸7,8のディスク記録面に対する傾斜角調節量は異なったものとなる。そのため、チルト調節特性が異なったものになってしまい、それぞれを微妙に調節する場合に、過剰に操作したり、操作が不足したりしやすくなる。
【0037】
そこで、本発明では、図5に示すように、支持スパンL1が小さい方のガイド軸7に対する調節ネジ13のリードピッチ(1回転あたりの移動量)をp1、支持スパンL2が大きい方のガイド軸8に対する調節ネジ18のリードピッチをp2とすると、L1:L2=p1:p2となるように、各調節ネジ13,18のリードピッチp1,p2が異ならして設定されている。
【0038】
このように、両調節ネジ13,18のリードピッチp1,p2を、各ガイド軸7,8における支持スパンL1,L2に比例した大きさにしておくことで、両調節ネジ13,18を同量づつ同方向に回転操作した際の各ガイド軸7,8の、ディスク記録面に対する傾斜角調節量を同一としている。つまり、各ガイド軸7,8のチルト調節特性を同等にして、操作間違いなくそれぞれを過不足なく微妙に調節することが容易となっているのである。
【0039】
なお、本発明は、以下のような形態で実施することも可能である。
【0040】
▲1▼ 両ガイド軸7,8の長さが同じでも、各ガイド軸7,8を支持している支持部材における支点部位と調節部位との支持スパンが異なっている場合にも同様な問題がもたらされるものであり、本発明を適用することができる。
【0041】
▲2▼ 上記実施形態では、全ての調節部位をディスクDと反対側から行えるようにして、調節作業性を高いものにしているが、ディスクDの外形から外れた一部の調節部位をディスクD側から行うことも可能である。
【0042】
▲3▼ 2本の専用のガイド軸でヘッド4をスライド案内し、これらと平行に配備した別のネジ軸でヘッド4をネジ送り駆動するようにしてヘッド駆動機構5を構成することもできる。
【0043】
▲4▼ 回転調節部材としては上記のように調節ネジを用いる他に、回転操作されるカムを利用することもできる。この場合、各カムのカムプロフィルを各ガイド軸の支持スパンに対応させて異ならせることで、各ガイド軸に対するチルト調節特性を同一にすることができる。
【0044】
なお、上述した実施の形態では、ディスク再生機能を有するカーナビゲーション装置において、本発明を実施していたが、本発明の実施対象はこのような装置に限られるものではなく、DVD記録再生装置、CD記録再生装置といったディスク状の記録媒体に対して記録/再生を行なう装置であれば、どのような装置であっても実施できるのはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ヘッド移動方向を、シャーシの中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定することによって、シャーシの小型化を図るものでありながら、各ガイド軸における支持スパンが異なっても、各ガイド軸のチルト調節特性が同等にすることができ、ヘッド移動方向を合理的に設定して装置全体の小型化を図ることができるとともに、微妙なチルト調節操作を容易に行うことができるディスク記録再生装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるディスク記録再生装置の主用部を示す平面図である。
【図2】実施の形態によるディスク記録再生装置の要部を拡大した概略斜視図である。
【図3】一方のガイド軸における外方端部の調節部位を示す斜視図である。
【図4】他方のガイド軸の支持構造を示す斜視図である。
【図5】各ガイド軸の支持状態の相関を示す側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
4 ヘッド
5 ヘッド駆動機構
7 ガイド軸
8 ガイド軸
9 トラバースモータ
12 バネ
13 回転調節部材(調節ネジ)
16 バネ
18 回転調節部材(調節ネジ)
D ディスク
L1 支持スパン
L2 支持スパン
p1 リードピッチ
p2 リードピッチ
Claims (4)
- ディスクの記録情報を再生する、あるいは、ディスクに情報を記録するヘッドを、ディスクの半径方向に駆動するヘッド駆動機構と、
前記ヘッドの軸受け部に挿通されてヘッドをディスクの半径方向に移動自在に案内する2本のガイド軸と、
これらガイド軸の一端側を前記ディスクの記録面に対して遠近する方向に位置調節して、ディスクの記録面に対するガイド軸の角度を調節するチルト調節手段と、
これらを収容する略矩形形状のシャーシとを備え、
前記チルト調節手段を、各ガイド軸の一端側を回転調節部材によって前記ディスクの記録面に対して遠近調節して、各ガイド軸を他端側の支点部位を中心に揺動変位させるように構成したディスク記録再生装置であって、
前記シャーシに対する前記ヘッドの移動方向を、シャーシの中央部からコーナー部に亘る傾斜方向に設定し、一方のガイド軸の一端側を変位調節する回転調節部材の単位操作量に対する変位調節量と、他方のガイド軸の一端側を変位調節する回転調節部材の単位操作量に対する変位調節量とを、各ガイド軸における支点部位から調節部位までの支持スパンの比に対応させて互いに異ならせてある、
ことを特徴とするディスク記録再生装置。 - 請求項1に記載のディスク記録再生装置であって、
前記ヘッド駆動機構をネジ送り式に構成するとともに、2本の前記ガイド軸の一方を、トラバースモータによって駆動されるネジ軸で構成してある、
ことを特徴とするディスク記録再生装置。 - 請求項1または2に記載のディスク記録再生装置であって、
前記回転調節部材の少なくとも一方は、ディスクの反対側から調節操作可能に構成してある、
ことを特徴とするディスク記録再生装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のディスク記録再生装置であって、
前記チルト調節手段は、各ガイド軸の一端側をバネによって調節方向一方側に向けて付勢するとともに、調節ネジによってその付勢方向への移動を当接規制し、この調節ネジによる当接規制位置の変更によって、各ガイド軸を他端側の支点部位を中心に揺動変位させるものであり、
一方のガイド軸の一端側を変位調節する調節ネジのリードピッチと、他方のガイド軸の一端側を変位調節する調節ネジのリードピッチとを、各ガイド軸における支点部位から調節部位までの距離の比に対応させて互いに異ならせてある、
ことを特徴とするディスク記録再生装置。
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