JPH11303694A - 蒸発燃料処理装置の診断装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の診断装置

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JPH11303694A
JPH11303694A JP10109395A JP10939598A JPH11303694A JP H11303694 A JPH11303694 A JP H11303694A JP 10109395 A JP10109395 A JP 10109395A JP 10939598 A JP10939598 A JP 10939598A JP H11303694 A JPH11303694 A JP H11303694A
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空燃比フィードバック制御の開始前にもリー
ク診断を可能とするとともに、リーク診断に伴う空燃比
の乱れをなくす。 【解決手段】 燃料タンク41内で発生した蒸発燃料を
第1の通路43を介してキャニスタ42に導く。第2の
通路46はキャニスタ42とスロットルバルブ44下流
の吸気管45とを連通し、パージコントロールバルブ4
7がこの第2通路46を開閉する。また、ドレンカット
バルブ48はキャニスタ42の大気解放口42aを開閉
する。エンジンの始動直後に保持手段49がパージコン
トロールバルブ47とドレンカットバルブ48を全閉と
することにより、燃料タンク41からパージコントロー
ルバルブ47までの流路を閉じた空間として保持し、こ
の保持後のタンク41内燃料の消費に伴う前記流路圧力
の低下に基づいてリーク診断手段51がリーク診断を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蒸発燃料処理装置
の診断装置、特にリークを診断するものに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの停車中に燃料タンク内で発生
した蒸発燃料をキャニスタ内の活性炭に吸着させてお
き、エンジン始動後の所定の運転条件でパージ通路を開
き、吸入負圧を利用して、キャニスタに入ってくる新気
で燃料粒子を、活性炭から脱離させてスロットルバルブ
下流の吸気管に導いて燃焼させるようにした蒸発燃料処
理装置がある。
【0003】この場合、燃料タンクより吸気管までの流
路途中にリーク孔があいたり、パイプの接合部のシール
が不良になると、蒸発燃料が大気中に放出されてしまう
ので、リーク診断を行うものが提案されている(特開平
7-139439号公報参照)。前記流路を閉空間とし、かつそ
の閉空間を大気圧に対して相対的に圧力差のある状態と
した後の圧力変化をみればリークの有無がわかることか
ら、このものでは、前記流路を閉空間とするためキャニ
スタの大気解放口にこの解放口を開閉するドレンカット
バルブを、また閉空間に閉じ込められた気体の圧力変化
をみるため前記流路に圧力センサをそれぞれ設け、スロ
ットルバルブ下流に発生する負圧を用いて前記流路を負
圧化することによりリーク診断を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吸入負圧を
用いて前記流路内の蒸発燃料の混じった空気を吸気管へ
と吸い込んだのでは、エンジンの空燃比が乱れるため、
従来、空燃比のフィードバック制御中にリーク診断を行
うようにしている。排気管に設けた三元触媒の転換効率
は理論空燃比付近で最大となるので、空燃比のフィード
バック制御では、三元触媒の上流に設けたO2センサの
出力に基づいて、空燃比を理論空燃比を中心とした所定
のウィンドウに収める。空燃比フィードバック制御によ
り、前記流路内の蒸発燃料の混じった空気の吸気管への
導入による空燃比の乱れに対処しようというのである。
【0005】しかしながら、空燃比フィードバック制御
はインジェクタの流量特性やエアフローメータの流量特
性の制作バラツキにより生じる定常偏差をなくすのがも
ともとの目的であるため、フィードバック制御の応答は
それほど速いものでなく、空燃比の乱れが生じた後に空
燃比が理論空燃比付近に戻るまでのあいだ、三元触媒の
転換効率を最大にすることができない。
【0006】また、空燃比フィードバック制御を行うに
は、O2センサが活性化する必要があるため、空燃比フ
ィードバック制御の開始前(たとえば始動直後)にリー
ク診断を行うことはできなかった。
【0007】そこで本発明は、始動直後にタンク内燃料
の消費によって前記流路を負圧化することにより、空燃
比フィードバック制御の開始前にもリーク診断を可能と
するとともに、リーク診断に伴う空燃比の乱れをなくす
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図6に示
すように、燃料タンク41内で発生した蒸発燃料をキャ
ニスタ42に導く第1の通路43と、前記キャニスタ4
2とスロットルバルブ44下流の吸気管45とを連通す
る第2の通路46と、この第2通路46を開閉するパー
ジコントロールバルブ47と、前記キャニスタ42の大
気解放口42aを開閉するドレンカットバルブ48と、
エンジンの始動直後に前記パージコントロールバルブ4
7と前記ドレンカットバルブ48を全閉とすることによ
り、前記燃料タンク41から前記パージコントロールバ
ルブ47までの流路を閉じた空間として保持する手段4
9と、前記流路の圧力を検出する手段50と、前記保持
後の前記タンク内燃料の消費に伴う前記流路圧力の低下
に基づいてリーク診断を行う手段51とを設けた。
【0009】第2の発明では、第1の発明において前記
リーク診断手段51が、前記保持の開始時からの経過時
間を計測する手段と、この計測値が判定値を超えたかど
うかを判定する手段と、この判定結果より計測値が判定
値を超えたとき計測開始からの流路圧力の変化分を計算
する手段と、この計算した流路圧力の変化分が判定値以
上であるかどうかを判定する手段と、この判定結果より
流路圧力の変化分が判定値以上であるときリーク無し
と、また流路圧力の変化分が判定値未満であるときリー
ク有りと判定する手段とからなる。
【0010】第3の発明では、第1の発明において前記
リーク診断手段51が、前記保持の開始時からのタンク
内燃料の消費量を積算する手段と、この積算値が判定値
を超えたかどうかを判定する手段と、この判定結果より
積算値が判定値を超えたとき積算開始からの流路圧力の
変化分を計算する手段と、この計算した流路圧力の変化
分が判定値以上であるかどうかを判定する手段と、この
判定結果より流路圧力の変化分が判定値以上であるとき
リーク無しと、また流路圧力の変化分が判定値未満であ
るときリーク有りと判定する手段とからなる。
【0011】
【発明の効果】第1、第2の各発明によれば、リーク診
断中にパージコントロールバルブが開かれることがない
ので、燃料タンクからパージコントロールバルブまでの
流路内に存在する蒸発燃料を含んだ空気が吸気管に流入
することがなく、これによって、リーク診断に伴う空燃
比の乱れを防止できる。
【0012】また、空燃比フィードバック制御の開始前
であるエンジンの始動直後にもリーク診断が可能となっ
た。
【0013】また、燃料消費により燃料タンク内を負圧
化するに際して、大気圧より数mmHg程度低くするだけ
とすれば、早期にリーク診断を終了できる。
【0014】タンク内燃料の消費量の積算値と流路の負
圧化の程度との間には一定の関係があるので、第3の発
明によれば、積算値と比較するための判定値の設定が容
易となるほか、リーク診断の精度が高まる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1において、1は燃料タンク、
4はキャニスタで、燃料タンク1上部のベーパ(蒸発燃
料を含んだ空気)は、通路(第1通路)2を介してキャ
ニスタ4に導かれ、燃料粒子だけがキャニスタ4内の活
性炭4aに吸着され、残りの空気はキャニスタ4の鉛直
下部(図ではキャニスタ4の上部に示している)に設け
た大気解放口5より外部に放出される。
【0016】3は燃料タンク側が大気圧より低くなると
開かれるメカニカルなバキュームカットバルブである。
なお、図2の流量特性で示したように燃料タンク1内で
の燃料蒸気の発生で燃料タンク側が所定圧(たとえば+
10mmHg)になったときにも開かれる。図2におい
ては、大気圧を基準(つまり0mmHg)とし、大気圧
より高い場合の数値に「+」を、大気圧より低い場合の
数値に「−」をつけている。
【0017】キャニスタ4は、スロットルバルブ7下流
の吸気管8ともパージ通路(第2通路)6で連通され、
このパージ通路6にステップモータで駆動される常閉の
パージコントロールバルブ11が設けられる。一定の条
件(たとえば暖機後の低負荷域)で、コントロールユニ
ット21からの信号を受けてパージコントロールバルブ
11が開かれると、スロットルバルブ7下流に大きく発
達する吸入負圧によりキャニスタ4の大気解放口5から
新気がキャニスタ4内に導かれる。この新気で活性炭4
aから燃料粒子が新気とともにパージ通路6を介して吸
気管8内に導入され、燃焼室で燃やされる。
【0018】さて、燃料タンク1よりパージコントロー
ルバルブ11までの流路の途中にリーク孔があいたり、
パイプの接合部のシールが不良になると、蒸発燃料が大
気中に放出されてしまうので、スロットルバルブ下流に
発生する負圧を用いて前記流路を負圧化することにより
リーク診断を行うものがある。
【0019】この場合、吸入負圧を用いて前記流路内の
蒸発燃料の混じった空気を吸気管へと吸い込んだので
は、エンジンの空燃比が乱れるため、従来、空燃比のフ
ィードバック制御中にリーク診断を行っている。空燃比
のフィードバック制御は、排気管に備えられる三元触媒
の上流に設けたO2センサの出力に基づいて、空燃比を
理論空燃比を中心とした所定のウィンドウに収めようと
する制御であり、この空燃比フィードバック制御によ
り、前記流路内の蒸発燃料の混じった空気の吸気管への
導入による空燃比の乱れに対処しようというのである。
【0020】しかしながら、空燃比フィードバック制御
の応答はそれほど速いものでなく、、空燃比の乱れが生
じた後に空燃比が理論空燃比付近に戻るまでのあいだ、
三元触媒の転換効率を最大にすることができない。ま
た、空燃比フィードバック制御を行うには、O2センサ
が活性化する必要があるため、空燃比フィードバック制
御の開始前(たとえば始動直後)にリーク診断を行うこ
とはできなかった。
【0021】これに対処するため本発明の実施の形態で
は、始動直後にタンク内燃料の消費によって前記流路を
負圧化する。
【0022】まず、燃料タンク1からパージコントロー
ルバルブ11までの流路を閉空間とするため、キャニス
タ4の大気解放口5に常開のドレンカットバルブ12が
設けられる。また、上記のバキュームカットバルブ3に
は、これと並列に常閉のバイパスバルブ14が設けられ
る。したがって、コントロールユニット21からの指令
によりドレンカットバルブ12をパージコントロールバ
ルブ11とともに閉じ、かつバイパスバルブ14を開く
ことで、燃料タンク1からパージコントロールバルブ1
1までの流路が連通し、かつ当該該流路が閉じた空間と
なる。なお、バキュームカットバルブ3を備えないもの
では、バイパスバルブ14が不要となることはいうまで
もない。
【0023】キャニスタ4とパージコントロールバルブ
11のあいだのパージ通路には圧力センサ13を備え
る。この圧力センサ13はリーク診断時に閉空間とされ
た流路の圧力(大気圧を基準とする相対圧)に比例した
電圧を図3に示したように出力する。なお、圧力センサ
は、燃料タンク1からパージコントロールバルブ11ま
での流路のいずれかにあればよく、また燃料タンクに設
けてもかまわない。
【0024】マイコンからなるコントロールユニット2
1では、上記の3つのバルブ(パージコントロールバル
ブ11、ドレンカットバルブ12、バイパスバルブ1
4)を開閉制御することで、燃料タンク1よりパージコ
ントロールバルブ11までの流路にリークがあるかどう
かの診断を行う。
【0025】コントロールユニット21で実行されるこ
の診断の手順を、図4を参照して説明する。
【0026】〈1〉始動直後にはパージコントロールバ
ルブ11が全閉状態となっているが、この始動直後のタ
イミングt1で燃料タンク1からパージコントロールバル
ブ11までの流路の圧力をP1としてサンプリングした
あと、ドレンカットバルブ12を閉じ、バイパスバルブ
14を開ける。この操作により、燃料タンク1からパー
ジコントロールバルブ11までの流路が連通しつつ閉空
間になる。
【0027】〈2〉t1のタイミングよりタンク内燃料の
消費量を積算する。これは、上記の閉空間を大気圧より
も低い状態(つまり負圧状態)にするためである。これ
を以下に説明する。
【0028】ドレンカットバルブ12が全開状態にある
通常時(つまり診断時以外)は、燃料タンク1内が負圧
状態になることはない。燃料タンク1内が負圧状態にな
ると、すぐにバキュームカットバルブ3が開かれ大気が
燃料タンク1内に導入されるからである。
【0029】一方、電子制御方式の燃料噴射装置では、
燃料ポンプ(図示しない)により燃料タンク1内の燃料
を燃料供給通路31に吐出し、一定圧の燃料をインジェ
クタ32に供給するようになっており、運転条件に応じ
たエンジントルクが得られるように、コントロールユニ
ット21からの指示を受けて、各気筒に設けたインジェ
クタ32より所定量の燃料が間欠的に噴射されるので、
始動とともにタンク内燃料が消費されてゆく。
【0030】したがって、燃料タンク1からパージコン
トロールバルブ11までの流路を閉じた空間とした状態
で、燃料タンク1内の燃料を消費すると、その消費され
る燃料量に応じて閉空間内の圧力が、大気圧を基準にし
て図4最下段に示したように低下してゆく。なお、燃料
消費により燃料タンク内を負圧化するといっても、大気
圧より数mmHg程度低くするだけである。
【0031】〈3〉タンク内燃料の消費量の積算値が判
定値を超えるタイミングt2で、前記流路の圧力をP2
(P2<P1)としてサンプリングし、流路を閉空間と
する前の流路圧力との変化分ΔP(=P1−P2)を計
算する。
【0032】ここで、燃料タンク1からパージコントロ
ールバルブ11までの流路にリークがない場合とリーク
がある場合を比較すれば、リークがある場合のほうが、
圧力低下分ΔPの値が小さくなる。
【0033】したがって、圧力低下分ΔPと判定値を比
較し、ΔPが判定値未満(図4最下段参照)であればリ
ーク有りと、また、ΔPが判定値以上であればリークな
しと判定することができる。
【0034】〈4〉ドレンカットバルブ12を開き、バ
イパスバルブ14を閉じてリーク診断を終了する。
【0035】図5のフローチャートは、前述したリーク
診断の手順を具体的に実行させるためのものである。
【0036】ステップ1では診断経験フラグをみる。こ
のフラグは、後述するように今回の運転時にリーク診断
を終了したとき“1”になるフラグである。始動直後に
リーク診断を行っていないときは“0”であるので、ス
テップ2、3に進み、イグニッションスイッチ(IGN
SWで略記)とスタータスイッチ(ST SWで略
記)をみる。イグニッションスイッチがONでかつスタ
ータスイッチのONからOFFへの切換時(つまり始動
直後)であれば、ステップ4、5、6に進み、圧力セン
サ13の検出値をP1に移し、タンク内燃料の消費量の
積算値をクリアした後、ドレンカットバルブ12を閉
じ、バイパスバルブ14を開く。このとき、パージコン
トロールバルブ11は全閉状態にある。
【0037】次の回からは、ステップ3よりステップ7
に進むことになり、スタータスイッチとエンジン回転数
をみる。スタータスイッチがOFFでかつエンジン回転
数が所定値以上であれば、エンジンが運転されていると
してステップ8に進み、タンク内燃料の消費量の積算値
と判定値を比較する。タンク内燃料の消費量の積算値が
判定値以下であるあいだはステップ9に進んでタンク内
燃料の消費量を積算し、ステップ6の操作を継続する。
ステップ9でのタンク内燃料の消費量の積算を繰り返す
と、やがてタンク内燃料の消費量の積算値が判定値を超
え、そのタイミングでステップ8からステップ10以降
に進む。
【0038】ステップ10、11では圧力センサ13の
検出値をP2に移し、圧力低下分ΔP(=P1−P2)
を計算し、この圧力低下分ΔPと判定値(ステップ8で
の判定値とは値が異なる)をステップ12において比較
する。ΔPが判定値以上であればステップ14に進んで
リーク無しと、またΔPが判定値未満であるときはステ
ップ13に進んでリーク有りとそれぞれ判定する。
【0039】ステップ15、16では、ドレンカットバ
ルブ12を開き、バイパスバルブ14を閉じ、診断経験
フラグ=1とする。この診断経験フラグ=1により、次
回からはステップ2以降に進むことがない。
【0040】このように本発明の実施の形態では、エン
ジンの始動直後に燃料タンク1からパージコントロール
バルブ11までの流路を閉空間とし、燃料タンク内の燃
料を消費させることによって前記閉空間を負圧化し、燃
料消費量の積算値が判定値を超えたタイミングで、閉空
間とする前の流路圧力との変化分ΔPを計算し、この変
化分ΔPに基づいてリーク診断を行うようにした。つま
り、リーク診断中にパージコントロールバルブ11が開
かれることがないので、燃料タンク1からパージコント
ロールバルブ11までの流路内に存在する蒸発燃料を含
んだ空気が吸気管に流入することがなく、これによっ
て、リーク診断に伴う空燃比の乱れを防止できる。
【0041】また、空燃比フィードバック制御の開始前
であるエンジンの始動直後にもリーク診断が可能となっ
た。
【0042】また、燃料消費により燃料タンク内を負圧
化するといっても、大気圧より数mmHg程度低くするだ
けであり、これによって早期にリーク診断を終了でき
る。
【0043】実施の形態では、始動直後からのタンク内
燃料の消費量の積算値が判定値を超えたタイミングでリ
ーク診断を行わせているが、始動直後から一定の期間が
経過したタイミングでリーク診断を行わせてもかまわな
い。
【0044】ただし、始動時の冷却水温に応じて始動直
後からの燃料消費量が相違するので、始動直後からの経
過時間を用いるときは、前記圧力変化分ΔPの値が始動
時の冷却水温により異なることになり、その分だけリー
ク診断の精度が悪くなる。
【0045】これに対して、タンク内燃料の消費量の積
算値を用いるときは、タンク内燃料の消費量の積算値と
流路の負圧化の程度との間に一定の関係があるので、積
算値と比較するための判定値の設定が容易となるほか、
リーク診断の精度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のシステム図。
【図2】バキュームカットバルブ3の流量特性図。
【図3】圧力センサ13の出力特性図。
【図4】リーク診断時にリークありと診断されるときの
圧力変化を示す波形図。
【図5】リーク診断を説明するためのフローチャート。
【図6】第1の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 通路(第1通路) 3 バキュームカットバルブ 4 キャニスタ 6 パージ通路(第2通路) 7 吸気絞り弁 8 吸気管 11 パージコントロールバルブ 12 ドレンカットバルブ 13 圧力センサ 21 コントロールユニット 31 燃料供給通路 32 インジェクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニ
    スタに導く第1の通路と、 前記キャニスタとスロットルバルブ下流の吸気管とを連
    通する第2の通路と、 この第2通路を開閉するパージコントロールバルブと、 前記キャニスタの大気解放口を開閉するドレンカットバ
    ルブと、 エンジンの始動直後に前記パージコントロールバルブと
    前記ドレンカットバルブを全閉とすることにより、前記
    燃料タンクから前記パージコントロールバルブまでの流
    路を閉じた空間として保持する手段と、 前記流路の圧力を検出する手段と、 前記保持後の前記タンク内燃料の消費に伴う前記流路圧
    力の低下に基づいてリーク診断を行う手段とを設けたこ
    とを特徴とする蒸発燃料処理装置の診断装置。
  2. 【請求項2】前記リーク診断手段は、前記保持の開始時
    からの経過時間を計測する手段と、この計測値が判定値
    を超えたかどうかを判定する手段と、この判定結果より
    計測値が判定値を超えたとき計測開始からの流路圧力の
    変化分を計算する手段と、この計算した流路圧力の変化
    分が判定値以上であるかどうかを判定する手段と、この
    判定結果より流路圧力の変化分が判定値以上であるとき
    リーク無しと、また流路圧力の変化分が判定値未満であ
    るときリーク有りと判定する手段とからなることを特徴
    とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の診断装置。
  3. 【請求項3】前記リーク診断手段は、前記保持の開始時
    からのタンク内燃料の消費量を積算する手段と、この積
    算値が判定値を超えたかどうかを判定する手段と、この
    判定結果より積算値が判定値を超えたとき積算開始から
    の流路圧力の変化分を計算する手段と、この計算した流
    路圧力の変化分が判定値以上であるかどうかを判定する
    手段と、この判定結果より流路圧力の変化分が判定値以
    上であるときリーク無しと、また流路圧力の変化分が判
    定値未満であるときリーク有りと判定する手段とからな
    ることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置
    の診断装置。
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