JPH11302832A - 耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜と硬質皮膜被覆部材 - Google Patents
耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜と硬質皮膜被覆部材Info
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- JPH11302832A JPH11302832A JP11492998A JP11492998A JPH11302832A JP H11302832 A JPH11302832 A JP H11302832A JP 11492998 A JP11492998 A JP 11492998A JP 11492998 A JP11492998 A JP 11492998A JP H11302832 A JPH11302832 A JP H11302832A
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Abstract
く、切削工具など広い用途の部品に適用し得る硬質皮膜
を提供する。 【解決手段】 基材表面に耐摩耗性皮膜として形成され
る硬質皮膜であって、皮膜が化学組成の異なる2層以上
の多層皮膜からなり、かつ先端半径が 200μm のダイヤ
モンド針にて下記に示す引掻き試験条件にて引掻き試験
を行った時、引掻き試験後の光学顕微鏡観察により定義
される皮膜の割れ臨界荷重が50N 以上を有する硬質皮
膜。
Description
硬質皮膜に関し、詳細には切削工具あるいは機械部品、
金型、塑性加工用治工具などの部材の耐摩耗性が要求さ
れる基材表面に被覆して用いられる硬質皮膜に関するも
のである。
環境で使用される部材を製作する場合には、部品の耐摩
耗性性能を改善すべく、表面にチタン窒化物、クロム窒
化物あるいは最近では耐摩耗性をさらに向上させるべく
皮膜に添加元素を加えた複合窒化物、炭化物、炭窒化化
合物などの硬度が高く耐摩耗性に優れる皮膜を形成する
ことが頻繁に行われており、具体的にはTiAlCN系皮膜
(特開平 8−209333号公報参照)、TiHfN 皮膜(特開昭
62−207858号公報参照)、TiHfAlN 皮膜(特開平 9−10
4966号公報参照)等が提案されている。
切削工具の場合には被削材の高硬度化や切削速度の高速
化、あるいは機械部品の場合には作動速度の高速化ある
いは高面圧化により上記皮膜では性能が不十分な場合が
多い。すなわち、上記皮膜は主として、添加元素の導入
により皮膜の高硬度化あるいは高温環境下における耐久
性を付与するために耐酸化性の向上を図り、皮膜の耐摩
耗性の向上を図っているが、実際の切削あるいは使用環
境では必ずしも硬度の高い方が耐摩耗性に優れる結果と
はなっておらず、皮膜に要求される特性として、高硬
度、耐酸化性以外の特性を具備することが必要であるこ
とが示唆されている。
ば、切削工具や種々の摺動部品の損傷形態を観察した結
果、皮膜の損傷は以下の3つに大別できることが判明し
た。すなわち、皮膜の損傷は剥離、摩耗及び割れにより
進行する。剥離は皮膜と基材界面の密着力が不十分であ
るために起こる現象で、皮膜前の洗浄工程や皮膜時にお
けるクリーニング処理に依存する。また、皮膜の摩耗は
皮膜と相手材界面において生じる現象であり、皮膜上部
より徐々に皮膜に損傷が生じることにより皮膜が消費さ
れ、皮膜の硬度や耐酸化性に依存することが知られてい
る。これら剥離と摩耗の2損傷形態について公知であ
り、これを改善するために上記の特許に記述されたよう
な、種々改善がなされている。
用される耐摩耗部材においては、上記の2つの損傷形態
を抑制しただけでは不十分であり、むしろ皮膜の割れに
よる損傷が、部材全体の寿命の律速となる場合がほとん
どである。皮膜の割れは基材直上の皮膜部内部において
割れが生じ、皮膜が損傷する現象であるが、従来は皮膜
の剥離と明確な区別がなされていなかった。
したものであって、その目的は、耐摩耗性や硬度はもと
より割れが発生しにくく、切削工具など広い用途の部品
に適用し得る硬質皮膜を提供するものである。
め、本発明に係る硬質皮膜は、請求項1〜7に記載の耐
摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜、部材及び切削工具
としたもので、それは次のごとき構成である。
割れ性に優れる硬質皮膜は、基材表面に耐摩耗性皮膜と
して形成される硬質皮膜であって、皮膜が化学組成の異
なる2層以上の多層皮膜からなり、かつ先端半径が 200
μm のダイヤモンド針にて下記に示す引掻き試験条件に
て引掻き試験を行った時、引掻き試験後の光学顕微鏡観
察により定義される皮膜の割れ臨界荷重が50N 以上を有
するものである。 引掻き試験条件 引掻き速度:10mm/min 荷重増加速度:100N/min 基材:超硬合金(硬度 HRA85〜95)
性に優れる硬質皮膜は、上記請求項1に記載の硬質皮膜
において、最上層の皮膜の硬度が、マイクロビッカース
硬度計にて荷重25gf、保持時間15sec で測定した時、HV
2800以上の硬度を有しておりかつ、下層よりも高い硬度
を有するものである。
の割れ性が請求項1記載のダイヤモンド針を利用した試
験方法で評価可能であることを見出した。試験法自体は
公知であるが、従来はこの試験法により検出される皮膜
の損傷は皮膜と基材界面での剥離を示す密着性として捕
らえられていた。本発明者等は詳細な試験後の皮膜の観
察の結果、皮膜の引掻き試験による皮膜損傷は密着性が
十分な場合には、まず基材/皮膜界面直上の皮膜内部に
おいての割れが生じ、ついで皮膜/基材界面での剥離が
生じることを解明し、この試験による現象が上記課題の
項で説明した実部材における損傷形態と同一であること
から、本試験方法が評価手法として有効であることを確
認した。基材と皮膜界面直上で割れが生じる理由につい
ては、詳細は不明であるが、硬さやヤング率等の機械特
性が異なる材料が接合されているため、外部応力が付加
された場合、界面付近に応力集中が生じるものと考えら
れる。また基材に対する皮膜の密着性が極端に劣る場合
には、皮膜に割れが生じる前に、皮膜剥離が生じること
になる。
なる2層以上の多層皮膜と規定したのは以下の理由によ
る。上記に説明したように皮膜の耐久性を高めてやるた
めには硬度、耐酸化性、密着性及び割れに対する抵抗性
を高めてやる必要があるが、実際にはこれらの全てを満
足するような化学組成の皮膜を実現することは非常に困
難である。例えば、耐摩耗性を向上させようとして硬度
を高めると皮膜は非常に割れやすい皮膜となることがし
ばしばである。
傷原因の内、摩耗による損傷は皮膜最表面よりの現象で
あること、また割れによる損傷は基材と皮膜の界面付近
より生じる現象であることに着目し、層の上部と下部で
別々の機能を付与することで、全体として耐久性が向上
することを見出したものである。すなわち、皮膜上部は
摩耗による皮膜損傷の進行を抑制すべく、硬度の高い皮
膜とし、皮膜下部は割れに対する耐久性に高い膜とする
ことで、皮膜全体の耐久性を向上するものである。それ
ぞれの部分に対する具体的な特性としては、上部では請
求項2記載の様にHV2800以上とすることで、少なくとも
従来皮膜と同等以上の耐摩耗性が付与される。また、下
部の特性としては請求項1記載の様に、引掻き試験によ
る臨界荷重が50N 以上あれば、割れに対する耐久性が十
分であり、皮膜の割れが損傷の律速とはならないことが
判明した。必要とされる臨界荷重値は被削材、切削条件
等によっても異なるので、更に条件が厳しい場合には望
ましくは70N 以上、またより望ましくは 100N 以上の臨
界荷重が必要である。
全体の厚みは 1〜 5μm の範囲にあることが望ましい。
その理由としては 1μm 以下では、皮膜が薄く耐摩耗
性、耐割れ性を保持する効果に欠けること、また 5μm
以上では皮膜全体に作用する応力が大きくなり、皮膜剥
離などの問題が生じるからである。更に望ましくは 2〜
4μm の範囲にあることが良い。また、皮膜上部のHV280
0以上の硬度を有する部分の厚みは皮膜全体厚みの20〜9
0%の範囲にあることが望ましい。皮膜下層は全体の皮
膜厚みの 5%〜50%の範囲にあることが望ましい。
性に優れる硬質皮膜は、上記請求項1又は2に記載の硬
質皮膜において、最下層の皮膜の化学組成が下記から
なる一方、最上層の皮膜の化学組成が下記、、の
何れか1種との組合せで構成されてなるものである。 :Ti xNb yAl zN (但し 0.1≦z≦0.25、0.05≦y≦
0.75、 0<x<0.6 ) :Ti xNb yAl zN (但し0.25≦z≦0.65、0.05≦y≦
0.75、 0<x<0.6 ) :Ti xAl ySi zN (但し0.01≦z≦0.05、 0.4≦y≦
0.7 、残部x) :Ti xHf yAl zN (但し 0.4≦z≦0.7 、 0.1≦y≦
0.6 、残部x) (但し〜においてx+y+z=1)
性に優れる硬質皮膜は、上記請求項1又は2に記載の硬
質皮膜において、最下層の皮膜の化学組成が下記から
なる一方、最上層の皮膜の化学組成が下記との組合せ
で構成されてなるものである。 :Al xTi yN 〔但し 0.4≦x≦0.7 、残部y(x+y
=1)〕 :Ti xNb yAl zN (但し0.25≦z≦0.65、0.05≦y≦
0.75、 0<x<0.6 、x+y+z=1)
皮膜は、請求項1又は2に記載の最上層と最下層となる
具体的な皮膜を挙げたもので、最上層の皮膜はいずれも
請求の化学組成範囲においてHV3000以上を有する高硬度
の皮膜となるが、割れ発生に到る臨界荷重値が低く単独
の皮膜では切削時にも刃先などでチッピングが生じ、耐
摩耗性が良好ではない。これに対して、最下層の膜種と
して挙げたものは、硬度はいずれもHV3000以下である
が、割れ発生荷重がいずれも100N以上と高く、最下層に
配置したとき上述したメカニズムに基づく割れの発生を
抑制できる。
性に優れる硬質皮膜は、上記請求項1又は2に記載の硬
質皮膜を、カソード放電型アークイオンプレーティング
法を用いて形成するものである。
型アークイオンプレーティング法(以下アーク法とも称
す)に限定したのは次の理由による。すなわちアーク法
は、CVD法に比べて皮膜温度が低く、通常 500℃付近
の焼戻し温度を有する鉄基材料への適用が容易であるこ
と。またPVD法の他の手法であるスパッタリング法、
ホローカソードイオンプレーティング(HCD)法に比
べても、皮膜速度及び蒸着粒子のイオン化率が高く、緻
密な皮膜が形成可能なこと、更には成膜前に質量数の大
きな金属イオン(ターゲット物質)を当てるボンバード
メント処理を行なうことにより、密着性に優れた皮膜が
形成可能である。
特に耐摩耗性、耐割れ性に優れ、硬度、耐熱性(高温耐
酸化性)などにも優れていることから、金型、ダイスや
ロールなどの塑性加工用治工具、ビット、ロッドなどの
土木工具、機械部品類などの広い用途の部品の基材表面
に被覆して用いることができ、特にバイト、エンドミル
などの切削工具の刃先に被覆して耐久性を高めて用いる
ことができる。
に説明する。 (実施例1)純窒素雰囲気中でカソード放電型アークイ
オンプレーティング法にて、基板としての鏡面超硬チッ
プ(HRA90.6)及び超硬製エンドミル(6枚刃、直径10m
m)に表1に示す化学組成の皮膜を形成した。この時の
成膜条件は、基板温度 400℃、窒素圧力30mtorr 、基板
への印加バイアス電圧−100 Vとし、成膜厚みは約 3μ
m とした。形成された皮膜のビッカース硬度(荷重25g
f、保持時間15秒)、及び引掻き試験条件(引掻き速
度:10mm/min 、荷重増加速度:100N/min )の下での
引掻き試験を行い、割れ臨界荷重を求めた。これらビッ
カース硬度及び割れ臨界荷重を併せて表1に示す。
オンプレーティング法により、鏡面超硬チップ(HRA90.
6)及び超硬製エンドミル(6枚刃、直径10mm)に表2に
示す化学組成の組合せの2層皮膜の形成を行った。膜厚
は1層目(下層)、2層目(上層)ともに 1.5μm とし
た。そして、作製した試料の皮膜に対して上記と同様の
引掻き試験(引掻き速度:10mm/min 、荷重増加速度:
100N/min )を行い、割れ臨界荷重を求めた。その割れ
臨界荷重を併せて表2に示す。
に表1の試料No.3及び5 のような割れ臨界荷重の大きな
ものの皮膜を形成することで、膜全体としての割れ臨界
荷重を大きくすることができることが判る。
1層目(下層)と2層目(上層)間に中間層を形成し
た。この時の各層の膜厚は 1μm とした。作製した試料
の皮膜に対して上記実施例1と同様の引掻き試験(引掻
き速度:10mm/min 、荷重増加速度:100N/min )を行
い、割れ臨界荷重を求めた。その割れ臨界荷重を併せて
表3に示す。
界荷重はほぼ最下層となる皮膜種に依存し、中間層の存
在にはあまり影響されないことが判る。
膜の構成を実施例1の表2に示す構成と逆にした皮膜を
形成した。そして、作製した試料の皮膜に対して実施例
1と同様の引掻き試験(引掻き速度:10mm/min 、荷重
増加速度:100N/min )を行い、割れ臨界荷重を求め
た。その割れ臨界荷重を併せて表4に示す。
に表1の試料No.2及び4 のような割れ臨界荷重が比較的
小さなものの皮膜を形成すると、上層(2層目)の皮膜
種に関係なく、膜全体としての割れ臨界荷重が小さくな
ることが判る。
ソードイオンプレーティング(HCD)法を用いて鏡面
超硬チップ(HRA90.6)と超硬製エンドミル(6枚刃、直
径10mm)に表5に示す化学組成の成膜を行った。この時
の成膜条件は、基板温度 400℃、アルゴンと窒素の混合
ガス(Ar:N2= 5:1 )雰囲気で全圧3mtorr、基板への
印加電圧−100 Vとし、厚み約 3μm に成膜した。この
後、鏡面超硬チップ上に形成した皮膜に対して、実施例
1と同様のビッカース硬度(荷重25gf、保持時間15
秒)、及び引掻き試験(引掻き速度:10mm/min 、荷重
増加速度:100N/min )を行った。これらビッカース硬
度及び割れ臨界荷重を併せて表5にスパッタリング法の
場合、表6にHCD法の場合を示す。
タリング法で形成した皮膜に関しては、硬度は表1に示
すカソード放電型アークイオンプレーティング法(アー
ク法)に比較していずれも低く、また割れ臨界荷重の測
定を行ったが、皮膜内部から割れが生じる以前に、皮膜
と基板の界面で剥離を生じたため測定ができなかった。
すなわち、スパッタリング法で形成した皮膜は硬度及び
密着性ともアーク法で形成した皮膜に比較して著しく劣
っていると判断される。またHCD法に関しては、密着
性及び割れ臨界荷重に関してはほぼアーク法と同様であ
ったが、皮膜硬度が低く耐摩耗性に劣ることが予想され
る。
法に比較して蒸着粒子のイオン化率が低いために、印加
電圧による皮膜の緻密化が十分に行われず、上記のよう
な結果になったと考えられる。
表3、比較例1の表4及び比較例2の表5と表6に示す
化学組成の皮膜を形成した超硬製エンドミルを用いて下
記に示す切削条件で切削試験を行い、切削試験後の切れ
刃の摩耗状況をSEM観察により調査した。切削後の切
れ刃の膜が摩耗し、超硬素材が露出した部分の量から、
各皮膜の耐摩耗性を比較した。その試験結果を表7に示
す。なお、表7の発明例6〜12と比較例13〜15における
多層皮膜の化学成分は、左側から下層/上層、又は下層
/中層/上層の各化学成分を示す。
0) 切込み:0.5mm ×10.0mm 送り :100mm /分(0.026mm /刃) 回転速度:637 回転/分 切削速度:20m/分 切削長:40m その他:ダウンカット、エアブロー
はいずれも摩耗量が0.024mm 以下と少なく耐摩耗性に優
れているのに対して、比較例1〜5及び13〜25はいずれ
も摩耗量が0.025mm 以上と多く、特に従来より知られて
いる化学組成の比較例1、25、16、17、20、21、22、
25では耐摩耗性が劣ることが判る。
は耐摩耗性、耐割れ性に優れており、また硬度、耐熱性
(高温耐酸化性)などにも優れていることから、バイ
ト、エンドミルなどの切削工具はもとより金型、ダイス
やロールなどの塑性加工用治工具、ビット、ロッドなど
の土木工具、機械部品類などの広い用途の部品の耐摩耗
性、耐割れ性が要求される基材表面に被覆して用いるこ
とができる。
電式アークイオンプレーティング法(アーク法)で成膜
することにより、アーク法で形成された従来のTiN ある
いはAlTiN 膜は言うまでもなく、スパッタリング法ある
いはHCD法で形成した皮膜よりも耐摩耗性に優れた皮
膜を形成させることができ、より耐摩耗性、耐割れ性に
優れた硬質皮膜を得ることができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 基材表面に耐摩耗性皮膜として形成され
る硬質皮膜であって、皮膜が化学組成の異なる2層以上
の多層皮膜からなり、かつ先端半径が 200μm のダイヤ
モンド針にて下記に示す引掻き試験条件にて引掻き試験
を行った時、引掻き試験後の光学顕微鏡観察により定義
される皮膜の割れ臨界荷重が50N 以上を有することを特
徴とする耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜。 引掻き試験条件 引掻き速度:10mm/min 荷重増加速度:100N/min 基材:超硬合金(硬度 HRA85〜95) - 【請求項2】 請求項1に記載の耐摩耗性、耐割れ性に
優れる硬質皮膜において、最上層の皮膜の硬度が、マイ
クロビッカース硬度計にて荷重25gf、保持時間15sec で
測定した時、HV2800以上の硬度を有しておりかつ、下層
よりも高い硬度を有する耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬
質皮膜。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の耐摩耗性、耐割
れ性に優れる硬質皮膜において、最下層の皮膜の化学組
成が下記からなる一方、最上層の皮膜の化学組成が下
記、、の何れか1種との組合せで構成されてなる
耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜。 :Ti xNb yAl zN (但し 0.1≦z≦0.25、0.05≦y≦
0.75、 0<x<0.6 ) :Ti xNb yAl zN (但し0.25≦z≦0.65、0.05≦y≦
0.75、 0<x<0.6 ) :Ti xAl ySi zN (但し0.01≦z≦0.05、 0.4≦y≦
0.7 、残部x) :Ti xHf yAl zN (但し 0.4≦z≦0.7 、 0.1≦y≦
0.6 、残部x) (但し〜においてx+y+z=1) - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の耐摩耗性、耐割
れ性に優れる硬質皮膜において、最下層の皮膜の化学組
成が下記からなる一方、最上層の皮膜の化学組成が下
記との組合せで構成されてなる耐摩耗性、耐割れ性に
優れる硬質皮膜。 :Al xTi yN 〔但し 0.4≦x≦0.7 、残部y(x+y
=1)〕 :Ti xNb yAl zN (但し0.25≦z≦0.65、0.05≦y≦
0.75、 0<x<0.6 、x+y+z=1) - 【請求項5】 請求項1又は2に記載の耐摩耗性、耐割
れ性に優れる硬質皮膜が、カソード放電型アークイオン
プレーティング法により形成されたものである耐摩耗
性、耐割れ性に優れる硬質皮膜。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5のいずれか1
項記載の耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜を被覆し
て有する硬質皮膜被覆部材。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5のいずれか1
項記載の耐摩耗性、耐割れ性に優れる硬質皮膜を少なく
とも刃先に被覆して有する硬質皮膜被覆切削工具。
Priority Applications (1)
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