JPH11302550A - トリアリールメタン化合物及び該化合物を含有する熱現像感光材料 - Google Patents

トリアリールメタン化合物及び該化合物を含有する熱現像感光材料

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JPH11302550A
JPH11302550A JP11397098A JP11397098A JPH11302550A JP H11302550 A JPH11302550 A JP H11302550A JP 11397098 A JP11397098 A JP 11397098A JP 11397098 A JP11397098 A JP 11397098A JP H11302550 A JPH11302550 A JP H11302550A
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silver
acid
same
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JP11397098A
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Yoshinori Fujiwara
淑記 藤原
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】特定の親水的コロイド層を染色し、処理時に消
色する染料及び該染料を含有する熱現像感光材料。 【解決手段】カルバモイル、スルファモイル基を有する
一般式I又はIIのトリフェニルメタン染料及び該染料
を含有する熱現像感光材料。 (A、B、D、E、F、Gは置換もしくは無置換のアリ
ール基又は芳香族ヘテロ環基を、R、Rは各々電子
吸引性基を、R、Rは各々置換もしくは無置換アル
キル基を、X、Yは各々対イオンを表す。またAとB、
またはDとEは各々ヘテロ原子を介して連結してもよ
い。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なトリアリール
メタン化合物及び該化合物を含有する熱現像感光材料に
関する。さらに詳しくは、加熱処理により容易に全面消
色する着色層を支持体上に有する熱現像感光材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱現像感光材料においては、特定の波長
の光を吸収させる目的で感光性ハロゲン化銀乳剤層また
は別の層を着色することがしばしば行われる。
【0003】例えば、ハロゲン化銀乳剤層に入射すべき
光の分光組成を制御する必要があるとき、写真感光材料
上の乳剤層よりも支持体から遠い側に着色層が設けられ
る。このような着色層はフィルター層とも呼ばれる。重
層カラー感光材料のごとく写真乳剤層が複数ある場合に
はフィルター層がそれらの中間に位置することもある。
【0004】また、乳剤層を通過する際あるいは透過後
に散乱された光が、乳剤層と支持体の界面、あるいは乳
剤層と反対側の感光材料の表面で反射されて再び乳剤層
中に入射する現象に起因する画像のボケ、すなわちハレ
ーションを防止することを目的として、乳剤層と支持体
の間、あるいは支持体の乳剤層とは反対の面に着色層を
設けることが行われる。このような着色層はハレーショ
ン防止層と呼ばれる。重層カラー感光材料の場合には、
各層の中間にハレーション防止層が置かれることもあ
る。
【0005】さらに、乳剤層中での光の散乱に基づく画
像鮮鋭度の低下(この現象は一般にイラジエーションと
呼ばれている)を防止するために、乳剤層を着色するこ
とも行われる。
【0006】通常100℃〜200℃で短時間の簡単な
加熱によって処理される熱現像感光材料の場合には、こ
れらの着色層すなわちハレーション防止層、イラジエー
ション防止層、フィルター層は、熱現像条件下またはそ
の後の加熱条件下で完全に脱色する必要がある。また、
これらの色素は写真化学的に不活性でなければならな
い。すなわち、ハロゲン化銀乳剤層の性能に化学的な意
味での悪影響、例えば感度の低下、潜像退行、あるいは
かぶりを与えないことが必須である。
【0007】熱現像システムで加熱処理により消色する
システムとしては、例えば米国特許第3745009
号、第3615432号、第4033948号、第40
88497号、第4196002号、第4153463
号、第4197131号、第4283487号、特開昭
59−182436号および特開平3−26765号等
に開示されている。しかしながら、これらは、完全に消
色させるためには過剰の消色剤が大量に必要なために膜
厚が厚くなったり、反応生成物が着色したり、色素がハ
ロゲン化銀に対して悪影響を及ぼす等の問題点を有して
いた。また、米国特許第4290955号、特登第25
20210号に記載されているいわゆるキサンテン化合
物では、閉環消色後、微量の酸性条件でも復色してしま
う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら先行技
術の問題点を改良したものである。すなわち、本発明の
目的は経時安定でしかも加熱処理時の消色性が優れ、復
色しない熱現像感光材料を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)、(2) によって達成された。
【0010】(1) 下記一般式(I)または(II) で表
される化合物。
【0011】
【化3】
【0012】式中、A、B、D、E、F及びGは置換も
しくは無置換のアリール基又は芳香族ヘテロ環基を表
す。R1 、R3 は各々電子吸引性基を表し、R2 、R4
は各々置換もしくは無置換アルキル基を表す。X、Yは
各々対イオンを表す。また、AとB、またはDとEは各
々ヘテロ原子を介して連結していてもよい。
【0013】(2) 加熱処理により消色する着色層を有
する熱現像感光材料において、該着色層に、下記一般式
(I)及び(II) で表わされる化合物の少なくとも一種
を含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【0014】
【化4】
【0015】式中、A、B、D、E、F及びGは置換も
しくは無置換のアリール基又は芳香族ヘテロ環基を表
す。R1 、R3 は、各々電子吸引性基を表し、R2 、R
4 は各々置換もしくは無置換アルキル基を表す。X、Y
は各々対イオンを表す。また、AとB、またはDとEは
各々ヘテロ原子を介して連結していてもよい。
【0016】一般式(I)および(II)について詳細に
説明する。A、B、D、Eはアリール基、ヘテロアリー
ル基を表し、電子供与性基(例えばジアルキルアミノ
基、アルコキシ基等)をオルトもしくはパラ位にもつも
のが好ましい。特に好ましいものはp−ジアルキルアミ
ノフェニル基、o−アルコキシ−p−ジアルキルアミノ
フェニル基、1,2−ジアルキル−3−インドリル基で
あり、また、AとB、DとEが酸素原子を介してキサン
テン環を形成してもよい。
【0017】GおよびFは5または6員環を形成するの
に必要な原子群を表し、5または6員環の具体例として
はベンゼン環、ナフタレン環、インドール環、ベンゾフ
ラン環、ベンゾチオフェン環、ピリジン環、ピラジン
環、キノキサリン環等を挙げることができる。これらの
中ではベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環が特に好ま
しい。
【0018】XおよびYは−1価の電荷を有する残基を
表し、好ましい例としては、Cl- 、Br- 、I- 、 B
F4 - 、ClO4 - 、 PF6 - 、HSO4 - 、 TsO- 、CF3SO3 - 等を
挙げることができる。
【0019】R1 、R3 で表される電子吸引性基として
は、ハロゲン原子(例えばクロル原子、ブロム原子、フ
ッ素原子等)、ハロアルキル基(トリフルオロメチル
基、ペンタフルオロエチル基等)、アシル基(例えばア
セチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基等)、アシル
オキシ基(例えばアセトキシ基)、アルコキシカルボニ
ル基(例えばメトキシカルボニル基等)、カルバモイル
基(例えばカルバモイル、モルホリノカルボニル基
等)、スルフアモイル基(例えばスルファモイル基、モ
ルホリノスルホニル基等)、シアノ基等を表す。好まし
くはハロゲン、ハロアルキル基、アシル基、アシルオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、およびシアノ基であ
り、さらに好ましくはハロゲン、ハロアルキル基、シア
ノ基である。
【0020】R2 、R4 で表される置換基としては、置
換または無置換のアルキル基を表し、炭素原子数1〜1
8、好ましくは1〜7、特に好ましくは1〜4のアルキ
ル基、無置換アルキル基(例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ヘキシ
ル、オクチル、ドデシル、オクタデシルなど)、及び置
換アルキル基である。置換アルキル基としては上記アル
キル基への置換分としてハロゲン原子(例えばクロール
原子、ブロム原子など)、ヒドロキシ基、アルキルチオ
基、アルキルカルボニル基、フェニル基、シアノ基、炭
素数4までのアルコキシ基、カルバモイル基、スルファ
モイル基などであり、アルコキシアルキル基、シアノア
ルキル基、アルキルチオアルキル基、アルキルカルボニ
ルアルキル基が好ましい。
【0021】以下に具体例を示すが、本発明に用いるこ
とのできる色素はこれらに限定されるものではない。
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】本発明に使用し得るハロゲン化銀乳化剤
は、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、あるいは塩臭化銀、塩
ヨウ化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ臭化銀のいずれでも良
い。粒子内のハロゲン組成が均一であっても良い。表面
と内部で組成の異なった多重構造であっても良い(特開
昭57−154232号、同58−108533号、同
59−48755号、同59−52237号、米国特許
第4433048号およびEP100984号)。ま
た、粒子の厚みが0.5μm以下、粒径は少なくとも
0.6μmで平均アスペクト比が5以上の平板粒子(米
国特許第4414310号、同4435499号、およ
びOLS3241646A1等)あるいは粒子サイズ分
布の均一に近い単分散乳剤(特開昭57−178235
号、同58−100846号、同58−14829号、
WO83/02338A1号、EP64412A3、お
よび同83377A1等)も本発明に使用し得る。晶
癖、ハロゲン組成、粒子サイズ、粒子サイズ分布等が異
なった2種以上のハロゲン化銀を併用しても良い。粒子
サイズの異なる2種以上の単分散乳剤を混合して階調を
調節することもできる。
【0029】本発明で用いられるハロゲン化銀の粒子サ
イズは、平均粒径が、0.001μmから10μmのも
のが好ましく、0.01μmから5μmのものがさらに
好ましい。これらのハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性
法または、アンモニア法のいずれで調製しても良く、可
溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩との反応形式としては、片
側混合法、同時混合法またはこれらの組み合わせのいず
れでも良い。粒子を銀イオン過剰の下で形成する逆混合
法、またはpAgを一定に保つコントロールド・ダブル
ジェット法も採用できる。また粒子成長を速めるため、
添加する銀塩およびハロゲン塩の添加濃度、添加量、ま
たは添加速度を上昇させても良い(特開昭55−142
329号、同55−158124号、米国特許3650
757号等)。
【0030】エピタキシァル型のハロゲン化銀乳剤も使
用できる(特開昭56−16124号、米国特許409
4684号)。
【0031】本発明で有機銀塩酸化剤を併用せずにハロ
ゲン化銀を単独で使用するときは、好ましくはヨウ化銀
結晶のX線パターンを認め得るような塩ヨウ化銀、ヨウ
臭化銀、塩ヨウ化銀である。例えば臭化カリウム溶液中
に硝酸溶液を添加して臭化銀粒子を作り、さらにヨウ化
カリウムを添加すると上記の特性を有するヨウ臭化銀が
得られる。
【0032】本発明で使用するハロゲン化銀粒子の形成
段階において、ハロゲン化銀溶剤としてアンモニア、特
公昭47−11386号に記載の有機チオエーテル誘導
体または特開昭53−144319号に記載されている
含硫黄化合物等を用いることができる。粒子形成、また
は物理熟成の過程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛
塩、タリウム塩などを共存させても良い。
【0033】さらに高照度不軌、低照度不軌を改良する
目的で塩化イリジュウム(III)、(IV)、ヘキサクロロイ
リジウム酸アンモニウム等の水溶性イリジウム塩、ある
いは塩化ロジウム等の水溶性ロジウム塩を用いることが
できる。
【0034】ハロゲン化銀乳剤は沈殿形成後あるいは物
理熟成後に可溶性塩類を除去しても良く、このためヌー
デル水洗法や沈降法に従うことができる。ハロゲン化銀
乳剤は未熟性のまま使用しても良いが通常は化学増感し
て使用する。通常型感材用乳剤で公知のカルコゲン増感
法、還元増感法、貴金属増感法等を単独または組み合わ
せて用いることができる。これらの化学増感法を含窒素
複素環化合物の存在下で行うこともできる(特開昭58
−126526号、同58−215644号)。
【0035】本発明のハロゲン化銀乳剤は、主として潜
像が粒子表面に形成される表面潜像型であっても、粒子
内部に形成される内部潜像型であっても良い。内部潜像
型乳剤を用いる場合には造核剤を併用した直接反転乳剤
を使用するのが好ましい。この目的に適した内部潜像型
乳剤は米国特許第2592250号、同3761276
号、特公昭57−136641号等に記載されている。
組み合わせるのに好ましい造核剤は、米国特許第322
7552号、同4245037号、同4255511
号、同4266013号、同4276364号およびO
LS2635316号に記載されている。
【0036】本発明において使用される感光性ハロゲン
化銀の塗設量は銀換算1mg/m2〜50g/m2であること
が好ましく、より好ましくは50mg/m2〜10g/m2
範囲である。
【0037】本発明においては感光性ハロゲン化銀に光
に対して比較的安定な有機銀塩を酸化剤として併用する
ことができる。この場合、感光性ハロゲン化銀と有機銀
塩とは接触状態もしくは接近した距離にあることが必要
である。80℃好ましくは100℃以上の温度に加熱さ
れると、ハロゲン化銀の潜像を触媒として、有機金属酸
化剤がレドックスに関与すると考えられる。
【0038】このような有機銀塩酸化剤を形成するのに
使用し得る有機化合物としては、脂肪族もしくは芳香族
のカルボン酸、メルカプト基もしくはα−水素を有する
チオカルボニル基含有化合物、およびイミノ基含有化合
物等が挙げられる。
【0039】脂肪族カルボン酸の銀塩としては、ベヘン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、カプリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、酒石酸、フロイン酸、リノール酸、リノレン酸、
アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、酢酸、酪酸または
樟脳酸から誘導される銀塩が典型例として挙げられる。
これらの脂肪酸のハロゲン原子もしくは水酸基置換体ま
たはチオエーテル基を有する脂肪族カルボン酸から誘導
される銀塩もまた使用できる。
【0040】芳香族カルボン酸およびその他のカルボキ
シル基含有化合物の銀塩としては、安息香酸、3,5−
ジヒドロキシ安息香酸、o−、m−もしくはp−メチル
安息香酸、2,4−ジクロル安息香酸、アセトアミド安
息香酸、p−フェニル安息香酸、没食子酸、タンニン
酸、フタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、フェニル酢
酸、ピロメリット酸または3−カルボキシメチル−4−
メチル−4−チアゾリン−2−チオン等から誘導される
銀塩が代表例として挙げられる。
【0041】メルカプトまたはチオカルボニル基を有す
る化合物の銀塩としては、3−メルカプト−4−フェニ
ル−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプトベンゾ
イミダゾール、2−メルカプト−5−アミノチアジアゾ
ール、2−メルカプトベンズチアゾール、S−アルキル
チオグリコール酸(アルキル炭素数12〜22)、ジチ
オ酢酸等ジチオカルボン酸類;チオステアロアミド等チ
オアミド類;5−カルボキシ−1−メチル−2−フェニ
ル−4−チオピリジン、メルカプトトリアジン、2−メ
ルカプトベンゾオキサゾール、メルカプトオキサジアゾ
ールまたは3−アミノ−5−ベンジルチオ−1,2,4
−トリアゾール等米国特許第4123274号記載のメ
ルカプト化合物から誘導される銀塩等が挙げられる。
【0042】イミノ基を有する化合物の銀塩としては、
特公昭44−30270号または同5−18416号記
載のベンゾトリアゾールもしくはその誘導体、例えばベ
ンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール等のアル
キル置換ベンゾトリアゾール類;5−クロロベンゾトリ
アゾール等のハロゲン置換ベンゾトリアゾール類;ブチ
ルカルボイミドベンゾトリアゾール等のカルボイミドベ
ンゾトリアゾール類;特開昭58−118639号記載
のニトロベンゾトリアゾール類、特開昭58−1186
38号記載のスルホベンゾトリアゾール、カルボキシベ
ンゾトリアゾールもしくはその塩、またはヒドロキシベ
ンゾトリアゾール等;米国特許第4220709号記載
の1,2,4−トリアゾールや1H−テトラゾール、カ
ルバゾール、サッカリン、イミダゾールおよびその誘導
体等から誘導される銀塩が代表例として挙げられる。
【0043】また、RD17029(1978年6月)
に記載されている銀塩やステアリン酸銅等の銀塩以外の
有機金属、特開昭60−113235号記載のフェニル
プロピオール酸等アルキニル基を有するカルボン酸の銀
塩も本発明で使用できる。
【0044】以上の有機銀塩は感光性ハロゲン化銀1mo
l あたり、0.01〜500mol が好ましく、さらに好
ましくは0.3〜30mol を併用することができる。感
光性ハロゲン化銀と有機銀塩の塗布量合計は銀換算で
0.05〜20g/m2が好ましく、さらに好ましくは
0.1〜10g/m2である。
【0045】本発明に用いられるハロゲン化銀は、色素
類によって分光増感されていても良い。用いられる色素
には、メチン色素、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ポロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキソノール色素が包含される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロ
シアニン色素に属する色素である。これらの色素類に
は、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用さ
れる核のいずれをも利用できる。すなわち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チアゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核等;これらの核に
脂環式炭化水素環が融合した核;およびこれらの核に芳
香族炭化水素環が融合した核、すなわち、インドレニン
核、ベンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキ
サゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール
核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベン
ゾイミダゾール核、キノリン核等が適用できる。これら
の核は炭素原子上に置換されていても良い。メロシアン
色素または複合メロシアン色素にはケトメチレン構造を
有する核として、ピラゾリン−5−オン核、チオヒダト
イン核、2−チオオキサゾリン−2,4−ジオン核、チ
アゾリジン−2,4−ジオン核、ローダニン核、チオバ
ルビツール酸核等の5〜6員異節環核を適用することが
できる。
【0046】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は、特に強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色
素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素ある
いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増
感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。例えば、含窒素
異節環基で置換されたアミノスリチル化合物(例えば米
国特許第2933390号、同3635721号に記載
のもの)、芳香族有機酸ホルムアルデヒド縮合物(例え
ば米国特許第3743510号に記載のもの)、カドミ
ウム塩、アザインデン化合物等を含んでいても良い。米
国特許第3615613号、同3615641号、同3
617295号、同3635721号に記載の組み合わ
せは特に有用である。
【0047】本発明の熱現像感光材料には、還元剤を用
いることができるが、これは熱現像感光材料の分野で通
常用いられているものを使用することができる。
【0048】本発明に用いることのできる還元剤として
は、例えば米国特許第3531286号、同37612
70号、同3764328号、同3342599号、同
3719492号各明細書、またリサーチデスクロージ
ャーNo. 12146、No. 15108、No. 15127
および特開昭56−27132号、同53−13562
8号、同57−79035号の各公報に記載のp−フェ
ニレンジアミン系およびp−アミノフェノール系現像主
薬、フォスフォロアミドフェノール系、スルホンアミド
アニリン系現像主薬、またヒドラゾン系発色現像主薬、
フェノール類、スルホンアミドフェノール類、またはポ
リヒドロキシベンゼン類、ナフトール類、ヒドロキシビ
ナフチル類、メチレンビスナトール類、メチレンビスフ
ェノール類、アスコルビン酸、3−ピラゾリドン類、ピ
ラゾロン類、ヒドラジン類、ヒドラジド類等を用いるこ
とができる。
【0049】特に好ましい還元剤としては、ヒンダード
フェノール類、メチレンビスフェノール類、ヒドラジド
類、スルホンアミドフェノール類等が挙げられる。還元
剤は2種以上同時に用いても良い。
【0050】本発明の熱現像感光材料に用いられる還元
剤の使用量は、使用される感光性ハロゲン化銀の種類、
有機酸銀塩の種類およびその他の添加剤の種類などに依
存し必ずしも一定ではないが、通常好ましくは、感光性
ハロゲン化銀1mol に対して0.01mol 〜1500mo
l であり、さらに好ましくは、0.1mol 〜200mol
である。
【0051】本発明においては銀塩と還元剤との反応を
促進するために種々の促進剤を用いることができる。促
進剤としては、反応系を塩基性にして現像を促進する化
合物があり、これには塩基または塩基プレカーサーがあ
る。
【0052】塩基または塩基プレカーサーには種々のも
のが知られている。ここで言う塩基プレカーサーは加熱
により塩基成分を放出するものであり、立体的にかさ高
い有機塩基が好ましい。
【0053】好ましい塩基の例としては、脂肪族アミン
類(トリアルキルアミン類、ヒドロキシアルキルアミン
類、脂肪族ポリアミン類)、芳香族アミン類(N−アル
キル置換芳香族アミン類、N−ヒドロキシアルキル置換
芳香族アミン類およびビス〔p−(ジアルキルアミノ)
フェニル〕メタン類)、複素環状アミン類、多置換アミ
ジン類、環状アミジン類、多置換グアニジン類、環状グ
アニジン類、多置換ビスグアニジン類が挙げられ、pK
aが8以上のものが好ましく、pKaが10以上のもの
がさらに好ましい。
【0054】塩基を感光材料中に含ませる場合は、プレ
カーサーの形で添加するのが好ましい。塩基プレカーサ
ーとしては、加熱により脱炭酸して分解する有機酸と塩
基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン転位、ベックマ
ン転位等の反応により分解してアミン類を放出する化合
物など、加熱により何らかの反応を起こして塩基を放出
するものが好ましく用いられる。好ましい塩基プレカー
サーとしては英国特許第998949号等に記載のトリ
クロロ酢酸の塩、米国特許第4060420号に記載の
α−スルホニル酢酸の塩、特開昭59−180537号
に記載のプロピオール酸類の塩、米国特許第40884
96号に記載の2−カルボキシカルボキサミド誘導体、
ロッセン転位を利用した特開昭59−168440号に
記載のヒドロキサムカルバメート類、加熱によりニトリ
ルを生成する特開昭59−157637号に記載のアル
ドキシムカルバメート類等が挙げられる。その他、英国
特許第998945号、米国特許第3220846号、
特開昭50−22625号、英国特許第2079480
号に記載の塩基プレカーサーも有用である。これらの塩
基は単独でも、また数種の併用でも使用できる。
【0055】また、これらの塩基または塩基プレカーサ
ーの添加量は広い範囲で用いることができる。有用な範
囲は感光材料の塗布乾膜を重量に換算したものの50wt
%以下、さらに好ましくは0.01wt%〜40wt%の範
囲である。
【0056】本発明において、消色性色素は種々の方法
で画像記録材料中に導入することができる。例えば、水
または親水性有機溶媒に溶かした溶液を必要に応じてバ
インダーと共に直接支持体上に塗設することができる。
また、米国特許第2322027号記載の方法などの公
知の方法により感光材料の層中に導入することができ
る。その場合下記のごとき高沸点有機溶媒、低沸点有機
溶媒を用いることができる。
【0057】例えばフタル酸アルキルエステル(ジブチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート等)、リン酸エス
テル(ジフェニルホスフェート、トリフェニルホスフェ
ート等)、クエン酸エステル(例えばアセチルクエン酸
トリブチル)、安息香酸エステル(例えば安息香酸オク
チル)、アルキルアミド(例えばジエチルラウリルアミ
ド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキシエチルサク
シネート、ジオクチルアゼレート)、トリメシン酸エス
テル類(例えばトリメシン酸トリブチル)等の高沸点有
機溶媒;または沸点約30〜1000℃の有機溶媒、例
えば酢酸エチル、酢酸ブチルのような低級アルキルアセ
テート、プロピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、
メチルイソブチルケトン、β−エトキシエチルアセテー
トメチルセロソルブアセテート、シクロヘキサノン等に
溶解した後、親水性コロイドに分散される。上記の高沸
点有機溶媒と低沸点有機溶媒とを混合して用いても良
い。
【0058】また、特公昭51−39853号、特開昭
51−59943号に記載されている重合物による分散
性も使用できる。また親水性コロイドに分散する際に、
種々の界面活性剤を用いることができる。
【0059】本発明に用いられるバインダーは、単独で
あるいは組み合わせて含有することができる。このバイ
ンダーには主に親水性のものを用いることができる。親
水性のバインダーとしては、透明か半透明の親水性バイ
ンダーが代表的であり、例えばゼラチン、ゼラチン誘導
体、セルロース誘導体等の蛋白質や、デンプン、アラビ
アゴム等の多糖類のような天然物と、ポリビニルアルコ
ール、変成ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体等の水溶性のポリビニル化合
物のような合成重合物質を含む。他の合成重合物質に
は、ラテックスの形で、特に写真材料の寸度安定性を増
加させる分散上ビニル化合物がある。
【0060】本発明における感光性材料に用いられる支
持体は、処理温度に耐えることのできるものである。一
般的な支持体としては、ガラス、紙、金属およびその類
縁体が用いられるばかりでなく、アセチルセルロースフ
ィルム、セルローズエステルフィルム、ポリビニルアセ
タールフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネ
ートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムお
よびそれらに関連したフィルムまたは樹脂材料が含まれ
る。また、ポリエチレンなどのポリマーによってラミネ
ートされた紙支持体も用いることができる。米国特許第
3634089号、同第3725070号記載のポリエ
ステルは好ましく用いられる。
【0061】本発明の熱現像感光材料は必要に応じて保
護層、カール防止層、蛍光増白剤、退色防止剤、顔料、
水放出剤、熱重合防止剤、界面活性剤、熱溶剤等を含ん
でいても良い。
【0062】本発明の消色性色素は感光材料のどの層に
添加させても良い。すなわち、感光材料のどの層を本発
明でいう着色層にしても良い。例えば、本発明の着色組
成物はハレーション防止の目的で乳剤層の下または支持
体の裏面の層に添加しても良いし、イラジエーション防
止などの目的でハロゲン化銀乳剤層に添加しても良い
し、フィルター染料として中間層(例えば異なる感色性
乳剤層に挟まれた中間層や実質的に同一の感色性乳剤層
に挟まれた中間層)や保護層に添加しても良い。
【0063】本発明による熱現像感光材料は構成要素で
あるハロゲン化銀乳剤、消色性色素の導入方法、塗設す
る際の層構成等によって種々の形態をとらせることが可
能である。
【0064】モノシートの記録材料を形成する場合に
は、生保存安定性の点から、消色性色素と消色剤を分離
した形で導入する必要がある。分離の方法としては例え
ば、重層構成にして消色性色素と消色剤を別層に添加す
ることが挙げられる。この場合には中間層を設置するこ
とが好ましい。または、消色性色素および/あるいは消
色剤を固体分散して加熱処理時まで両者が反応しない形
で同一層あるいは別層に内蔵する方法なども可能であ
る。
【0065】2シートの熱現像感光材料を形成する場合
には、消色性色素をハロゲン化銀乳剤を含むシートに内
蔵し、消色剤をもう一方のシートに内蔵させればよいの
で、それぞれの構成要素は上記した導入方法の何れかを
利用して行うことが可能である。
【0066】本発明の熱現像感光材料には、像様に露光
する方法として様々な手段を用いることができる。例え
ば、露光光源としては、タングステンランプ、ハロゲン
ランプ、キセノンランプ、水銀灯、陰極線管フライング
スポット、発光ダイオード、レーザー(例えばガスレー
ザー、YAGレーザー、色素レーザー、半導体レーザー
等)、CRT光源、およびFOT等、種々のものを単独
であるいは複数組み合わせて用いることができる。半導
体レーザーと第2高調波発生素子(SHG素子)等を用
いることもできる。その他、電子線、X線、γ線、α線
等によって励起された蛍光体から放出する光によって露
光させても良い。露光時間は、通常カメラで用いられる
1/1000秒〜1秒の露光時間はもちろん、1/10
00秒より短い露光、例えばキセノン閃光灯や陰極線管
を用いた露光も利用できる。必要に応じて色フィルター
で露光に用いる光の分光組成を調節することができる。
本発明の感光材料はレーザー等を用いたスキャナー露光
に用いることができる。
【0067】本発明の熱現像感光材料においては、像様
露光と同時、あるいは像様露光後、該感光材料を熱現像
し、かつ着色層を消色させるために加熱する工程が含ま
れる。本発明の熱現像感光材料の着色層はモノシート系
の場合には熱現像時、あるいはその後の再加熱処理によ
って消色させることができる。また、2シート系の場合
には、感光シートを露光、熱現像した後に消色剤を含有
するシートを重ね合わせて、再度加熱処理することによ
って消色させることができる。
【0068】この加熱手段としては、特開昭61−29
4434号公報記載の感光材料のように、感光材料の感
光層が塗設されていない支持体上の面に発熱体層を設け
て加熱しても良い。さらに特開昭61−147244号
公報記載のように熱板、アイロン、熱ローラーを用いた
り、特開昭62−144166号公報記載のように熱ロ
ーラとベルトの間に感光材料を挟んで加熱する方法を用
いても良い。
【0069】すなわち、該感光材料を感光材料の面積以
上の表面積を有する発熱体と接触させて、全面を同時に
加熱しても良い。また、上記のように発熱体と感光材料
とを直接接触する加熱方法以外にも、電磁波、赤外線、
熱風等を感光材料にあてて非接触の状態で加熱すること
もできる。
【0070】また、加熱による熱現像および消色は像露
光後0.1秒以上経過してから加熱することが望まし
い。加熱温度は一般に60℃〜250℃、好ましくは8
0℃〜150℃であり、加熱時間は0.1秒から5分の
間である。以下に、実施例によって本発明の効果を詳し
く説明する。
【0071】
【実施例】実施例1 化合物(1) の合成方法 化合物A 5gをアセトニトリルに懸濁させ、内温を10
℃に冷却し、そこに、1.35gのオキザリルクロライ
ドを5分間で滴下した。滴下終了後、イミノジアセトニ
トリル1.84gを添加し、そのまま1時間攪拌させ
た。1時間後、KPF6 5.33gを溶解させた水300
mlに反応液をそそぎ、析出した結晶を濾過し、目的物
(1) を90%の収率で得た。化合物4および24も同様
にして、各々化合物B、Cから得られる。その他の染料
も同様の方法で得ることができる。
【0072】
【化11】
【0073】実施例2 <乳剤の調製> 平板沃臭化銀乳剤 (工程A)ゼラチン7.5gとKBr4.3gを含む水
溶液1,600ccを40℃に保ちながら攪拌し、1.2
MのAgNO3 水溶液41ccとKI12モル%を含む
1.4MのKBr/KI水溶液41ccをダブルジェット
で同時に40秒間添加した。36gのゼラチンを添加し
た後58℃に昇温し、0.4MのAgNO3水溶液36c
cを添加した後アンモニアを添加し、15分間熟成して
酢酸で中和した。さらに、1.9MのAgNO3 水溶液
782ccと1.9MのKBr水溶液700ccを、pAg
を8.4に保って流量を加速しながら(終了時の流量が
開始時の4.2倍)17分間添加した。この後、この乳
剤を35℃に冷却し常法のフロキュレーション法で水洗
し、ゼラチン49gを加え、pH=5.5、pAg=
8.8に調整した。得られた乳剤は、1kg当たり銀を
1.2モル、ゼラチンを65g含有していた。得られた
乳剤中の粒子は、0.27μmの平板粒子であった。
【0074】(工程B)上記の乳剤を種乳剤として30
gとゼラチン33g及びKBr1.2gを含む水溶液
1,150ccを75℃に保ちながら攪拌し、1.8Mの
AgNO 3 溶液387ccと、KIを10モル%含む1.
6MのKBr/KI水溶液427ccをダブルジェットで
流量を加速しながら(終了時の流量が開始時の3.3
倍)38分間添加した。 (工程C)その後、55℃に降温し1MのAgNO3
溶液30ccと0.3MのKI水溶液100ccを3分間定
量で添加し、引き続きKBr水溶液を添加してpAgを
9.1にした後、2MのAgNO3 水溶液194ccと
2.2MのKBr水溶液165ccを添加した。 この後、この乳剤を35℃に冷却し、常法のフロキュレ
ーション法で水洗し、ゼラチンを75g加え、pH=
5.8、pAg=8.9に調整した。得られた乳剤中の
粒子は、平均球相当径0.86μmの平板粒子であっ
た。
【0075】前記乳剤について60℃、pH=6.2、
pAg=8.4の条件で下記の各分光増感色素(青感、
緑感、または赤感)、化合物I、チオシアン酸カリウ
ム、塩化金酸およびチオ硫酸ナトリウムを添加して分光
増感および化学増感を施した。化学増感剤の量は1/1
00秒露光の感度が最高になるように調節した。
【0076】
【化12】
【0077】
【化13】
【0078】
【化14】
【0079】<水酸化亜鉛分散物の調製方法>一次粒子
の粒子サイズが0.2μmの水酸化亜鉛の粉末31g、
分散剤としてカルボキシメチルセルロース1.6gおよ
びポリアクリル酸ソーダ0.4g、石灰処理オセインゼ
ラチン8.5g、水158.5mlを混合し、この混合物
をガラスビーズを用いたミルで1時間分散した。分散
後、ガラスビーズを濾別し、水酸化亜鉛の分散物188
gを得た。
【0080】<発色現像主薬及びカプラーの乳化分散物
の調製方法>表1に示す組成の油相成分、水相成分をそ
れぞれ溶解し、60℃の均一な溶液とする。油相成分と
水相成分を合わせ、1リットルのステンレス容器中で、直径
5cmのディスパーサーのついたディゾルバーにより、1
0,000 rpmで20分間分散した。これに、後加水と
して、表1に示す量の温水を加え、2,000 rpmで1
0分間混合した。このようにして、シアン、マゼンタ、
またはイエローの3色のカプラー、および発色現像主薬
の乳化分散物を調製した。
【0081】
【表1】
【0082】
【化15】
【0083】
【化16】
【0084】(フィルター層用染料組成物の調製)イエ
ロー、マゼンタ、シアンの各フィルター層用染料組成物
は以下のように乳化分散物として調製、添加した。表2
に示す組成の油相成分、水相成分をそれぞれ溶解し、4
0℃の均一な溶液とする。油相成分と水相成分を合わ
せ、ホモジナイザーを用いて10000r.p.m.で5分間
分散した。得られた乳化分散物に、後加水として、表2
に示す量の温水を加え、2000r.p.m.で5分間混合し
た。
【0085】
【表2】
【0086】このようにして得られた素材を用いて、表
3、表4に示す多層構成の感光材料101を作成した。
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】
【化17】
【0090】更に表5に示す内容の処理材料R−1を作
製した。
【0091】
【表5】
【0092】
【化18】
【0093】作製した感光材料101を通常の135ネ
ガフィルムサイズに裁断し、穿孔し、カメラに装填して
人物とマクベスチャートを撮影した。この撮影済感光材
料の感光性層面に40℃の水を15cc/m2(最大膨潤量
の45%に相当)付与後、処理材料R−1と膜面同士を
重ね、83℃のヒートドラムで感光材料のバック面から
20秒間加熱した。処理材料R−1を感光材料101か
ら引き剥がすと感光材料上にネガ画像が得られた。この
画像をデジタル画像読み取り装置フロンティアSP−1
000(富士写真フイルム製)で読み取り、ワークステ
ーション上で画像処理後、熱現像プリンター(PICT
ROGRAPHY3000、富士写真フイルム製)で出
力したところ、粒状、シャープネスとも良好な人物像の
プリントが得られた。また、感光材料を45℃、湿度8
0%の環境下、3日放置後、同様の処理を行ったとこ
ろ、やはり良好なプリントを得ることができた。
【0094】また、本発明を構成する色素の化合物は処
理時の消色性に優れており、処理で完全に消色した。ま
た処理後に処理材料を分析した結果、本発明の化合物並
びに求核剤(消色剤)ピコリン酸グアニジンの付加体は
存在しなかった。更に、本発明を構成する色素を添加す
ることにより乳化物の経時安定性が良化するという予期
しなかった効果も得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09B 11/28 C09B 11/28 C E G H K G03C 1/498 G03C 1/498 1/83 1/83

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)または(II) で表され
    る化合物。 【化1】 式中、A、B、D、E、F及びGは置換もしくは無置換
    のアリール基又は芳香族ヘテロ環基を表す。R1 、R3
    は各々電子吸引性基を表し、R2 、R4 は各々置換もし
    くは無置換アルキル基を表す。X、Yは各々対イオンを
    表す。また、AとB、またはDとEは各々ヘテロ原子を
    介して連結していてもよい。
  2. 【請求項2】 加熱処理により消色する着色層を有する
    熱現像感光材料において、該着色層に、下記一般式
    (I)及び(II) で表わされる化合物の少なくとも一種
    を含有することを特徴とする熱現像感光材料。 【化2】 式中、A、B、D、E、F及びGは置換もしくは無置換
    のアリール基又は芳香族ヘテロ環基を表す。R1 、R3
    は、各々電子吸引性基を表し、R2 、R4 は各々置換も
    しくは無置換アルキル基を表す。X、Yは各々対イオン
    を表す。また、AとB、またはDとEは各々ヘテロ原子
    を介して連結していてもよい。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211226A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Yamada Chem Co Ltd ローダミン系化合物
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WO2015041114A1 (ja) * 2013-09-17 2015-03-26 富士フイルム株式会社 着色硬化性組成物、硬化膜、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、固体撮像素子、画像表示装置、およびトリアリールメタン化合物
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