JPH11300966A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JPH11300966A
JPH11300966A JP11510298A JP11510298A JPH11300966A JP H11300966 A JPH11300966 A JP H11300966A JP 11510298 A JP11510298 A JP 11510298A JP 11510298 A JP11510298 A JP 11510298A JP H11300966 A JPH11300966 A JP H11300966A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字品質を十分に確保すると共に、スループ
ットを上昇させることができるインクジェット式記録装
置を提供すること。 【解決手段】 印字に際して微小振動信号を圧電振動子
13に加え、ノズル開口に形成されるメニスカスをイン
クが吐出しない程度で振動させる。これによりノズル開
口近傍のインクが圧力発生室内のインクと置換されてノ
ズル開口近傍のインクの増粘が抑えられ、インク吐出の
直進性を確保することができる。そしてインターバル時
間を持たせた後に印字が実行される。この場合、吐出滴
のインク重量、またキャッピング放置時間とインクのシ
ョット数、さらに印字環境温度等に応じて前記インター
バル時間を逐次設定するように制御される。この制御は
それぞれの印字行において繰り返し実行されるため、結
果として印字品質を十分に確保すると共に、スループッ
トを上昇させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙の幅方向
に移動する記録ヘッドを有し、印刷データに基づいてイ
ンク滴を記録用紙に向かって吐出することで記録用紙上
に画像を印刷するインクジェット式記録装置に関し、よ
り詳細には記録ヘッドのノズル開口の目詰まり防止技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータの発達によりグ
ラフィック処理が比較的簡単に実行できるようになった
ため、ディスプレイに表示される例えばカラー画像のハ
ードコピーを高品質で出力できる記録装置が求められて
いる。このような要求に応えるためにインクジェット式
記録ヘッドを搭載した記録装置が提供されている。この
インクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、カラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
【0003】このようなインクジェット式記録装置は、
インク貯蔵手段からのインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段を備え、印字信号に応じて
記録ヘッドを移動させながら記録用紙にインク滴を吐出
させてドットを形成することで記録が行われる。そして
共通のヘッドホルダーにブラック、イエロー、シアン、
マゼンタのインクの吐出が可能な記録ヘッドを設け、ブ
ラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各イン
クの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可
能としている。
【0004】このようなインクジェット式記録ヘッド
は、圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴
として記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル
開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、
インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などに
よりノズル開口に目詰まりを発生し、印刷不良を起こす
という問題がある。
【0005】このために、インクジェット式記録装置は
通常、非印刷時に記録ヘッドのノズル開口を封止するた
めのキャッピング装置と、必要に応じてノズルプレート
を清掃するクリーニング部材を備えている。このキャッ
ピング装置は、前記したノズル開口のインクの乾燥を防
止する蓋として機能するだけでなく、ノズル開口に目詰
まりが生じた場合には、キャップ部材によりノズルプレ
ートを封止し、吸引ポンプからの負圧により、ノズル開
口からインクを吸引してノズル開口の目詰まりを解消す
る機能をも備えている。
【0006】記録ヘッドの目詰まり解消のために行うイ
ンクの強制的な排出処理は、通常クリーニング操作と呼
ばれ、長時間の休止後に印刷を再開する場合や、またユ
ーザが記録ヘッドの目詰まりを解消するためにクリーニ
ングスイッチを押下した場合に実行され、インク滴を排
出させた後にゴムなどの弾性板からなるクリーニング部
材によりワイピング操作を伴う処理である。
【0007】また、記録ヘッドに印刷とは関係のない駆
動信号を印加してインク滴を吐出させる機能も備えてお
り、これは通常フラッシング操作と呼ばれている。この
フラッシング操作は、印刷動作を一定時間継続した場合
に、記録ヘッドを非印刷領域のキャッピング手段まで待
避させ、ここで記録ヘッドに備えられたアクチェータ
(圧電振動子)に駆動信号を印加してキヤップに向かっ
てすべてのノズル開口からインク滴を強制的に噴出させ
るものである。
【0008】しかし、このような対策を講じると印刷動
作が中断されて印刷速度の低下や、またインクの消費を
招くため、ノズル開口内の圧力発生室に設けられた前記
圧電振動子に、インク滴を吐出させない程度の微小な駆
動信号を印加することで、ノズル開口近傍のメニスカス
を微小振動させてノズル開口の目詰まりを防止する技術
が提案されている(例えば特開昭55−123476号
公報、特開昭57−61576号公報、米国特許第43
50989号明細書)。
【0009】このようにノズル開口近傍のメニスカスを
微小振動させることで、ノズル開口を過る空気により増
粘するインクを、粘度が比較的低く抑えられている圧力
発生室のインクと交流させることができる。したがっ
て、ノズル開口近傍のインクの増粘が抑えられ、インク
吐出の直進性を確保することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した微
小振動をメニスカスに与えるタイミングは、印刷動作が
行なわれる直前になされるのが望ましいものの、印刷動
作が開始される直前においては、前記圧電振動子に対す
る微小駆動信号の印加を停止し、その後所定のインター
バル時間を持たせて、その残留振動が減衰した後に、印
字動作を行わせることが望ましい。
【0011】図15はキャリッジの移動に対応した微小
駆動信号と印字信号の出力タイミングを示したものであ
る。図15に示すようにキャリッジは、指令信号を受け
て停止状態から速度を上昇させて一定速度の領域に至っ
た状態で印刷を開始するようになされている。この場
合、キャリッジの停止状態Aから一定速度に至る加速走
行領域Bにおいて、所定時間微小駆動信号を前記圧電振
動子に与えるようにしており、また微小駆動信号の供給
を停止させた後、一定のインターバル時間TINを持たせ
て残留振動の減衰を果たすようにされている。そして、
その後のキャリッジの定速走行領域Cにおいて、記録ヘ
ッドは印字信号を受けて印刷が成されるように制御され
ている。
【0012】この場合、従来のこの種のインクジェット
式記録装置においては、微小駆動信号を圧電振動子に与
える時間Ta、およびインターバル時間TINは、それぞ
れ常に必要充分な一定の時間となるように制御されてい
る。しかしながら特に前記インターバル時間TINは問題
のない限り、短縮させることが望ましく、これを印刷条
件に応じて逐次短縮させることにより、よりスループッ
トを上げることが可能となる。
【0013】本発明は、前記インターバル時間として必
要な時間が、インクの吐出量、キャッピング放置時間、
或いは印刷環境温度などに応じて変化する点に着目して
なされたものであり、初期印字の品質を確保しつつスル
ープットを向上させることができるインクジェット式記
録装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、ノズル開口を有するノズルプレートと、アクチェ
ータの変位により変形する振動板とにより形成された圧
力発生室を備えたインクジェット記録ヘッドと、前記ノ
ズル開口からインク滴を吐出させる台形状の第1の駆動
信号と、ノズル開口からインク滴が吐出しない程度にノ
ズル開口に形成されたメニスカスを振動させる台形状の
第2の駆動信号とを発生する駆動信号発生手段と、前記
記録ヘッドが印字を開始する前のキャリッジの加速走行
領域において前記第2の駆動信号を記録ヘッドに供給
し、続いてキャリッジが定速走行する定速走行領域にお
いて第2の駆動信号の供給を停止してインターバル時間
を持たせると共に、前記インターバル時間の経過後に前
記第1の駆動信号を記録ヘッドに供給して印字を実行さ
せる制御手段とが具備され、前記制御手段は記録装置の
動作条件に応じて、前記インターバル時間を可変制御す
るように構成される。
【0015】この場合、前記制御手段は、最初の印字に
おけるインク吐出滴の重量に応じて前記インターバル時
間を可変制御するように構成される。
【0016】また、前記制御手段は、キャッピング放置
時間に応じて前記インターバル時間を可変制御するよう
にも構成される。この場合、キャッピング放置時間に加
え印字ショットの累積数に応じて前記インターバル時間
を可変制御するように構成されることがより好ましい。
さらに、前記制御手段は、印字環境温度に応じて前記イ
ンターバル時間を可変制御するようにも構成される。
【0017】そして、前記制御手段は好ましい実施の形
態においては、最初の印字におけるインク吐出滴の重量
が大の場合に前記インターバル時間を短く、インク吐出
滴の重量が小の場合に前記インターバル時間を長くする
相関関係をもってインターバル時間を可変制御し、また
キャッピング放置時間が長い場合に前記インターバル時
間を長く、キャッピング放置時間が短い場合に前記イン
ターバル時間を短くする相関関係をもってインターバル
時間を可変制御し、さらに印字環境温度が高い場合に前
記インターバル時間を長く、印字環境温度が低い場合に
前記インターバル時間を短くする相関関係をもってイン
ターバル時間を可変制御するようになされる。
【0018】また、前記制御手段は、第2の駆動信号の
供給開始タイミングから第1の駆動信号の供給開始タイ
ミングに至る時間を一定に制御し、必要なインターバル
時間に基づいて前記第2の駆動信号の供給停止タイミン
グを変更するように構成される。さらに、前記制御手段
は、第2の駆動信号の供給開始タイミングから第2の駆
動信号の供給停止タイミングに至る時間を一定に制御
し、必要なインターバル時間に基づいて前記第2の駆動
信号の供給開始タイミングと第2の駆動信号の供給停止
タイミングとをそれぞれ変更するように構成される場合
もある。
【0019】これに加え、記録ヘッドが印字を開始する
前のキャリッジの加速走行領域において記録ヘッドに供
給される台形状の第2の駆動信号は、好ましくは供給開
始から供給停止に至る間に、その周波数が序々に低下す
るように制御される。
【0020】また記録ヘッドが印字を開始する前のキャ
リッジの加速走行領域において記録ヘッドに供給される
台形状の第2の駆動信号は、供給開始から供給停止に至
る間に、その電圧値が序々に低下するように制御するこ
とも望ましい。
【0021】さらに、記録ヘッドが印字を開始する前の
キャリッジの加速走行領域において記録ヘッドに供給さ
れる台形状の第2の駆動信号は、供給開始から供給停止
に至る間に、その立上がりの電圧勾配が序々に低下する
ように制御することも望ましい。
【0022】以上のように構成されたインクジェット式
記録装置によると、記録ヘッドが印字を開始する前のキ
ャリッジの加速走行領域において第2の駆動信号が記録
ヘッドに供給される。これによりノズル開口からインク
滴が吐出しない程度にノズル開口に形成されたメニスカ
スが振動され、ノズル開口近傍のインクを圧力発生室の
インクと交換させることができる。したがってノズル開
口近傍のインクの増粘が抑えられ、インク吐出の直進性
を確保することができるため、初期印字の品質を十分に
確保することが可能となる。
【0023】そして、制御装置は最初の印字におけるイ
ンク吐出滴の重量に応じて、または印字ショットの累積
数に応じて、もしくは印字環境温度に応じて、第2の駆
動信号の休止後のインターバル時間を可変制御するよう
になされる。これにより第2の駆動信号による残留振動
の減衰に必要な最小限のインターバル時間をもって、そ
れぞれの印字行(1パス分)の印字が開始される。
【0024】この作用はそれぞれの印字行において繰り
返し実行されるため、結果として印字品質を十分に確保
すると共に、スループットを上昇させることが可能とな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。図1は、本発明が適用されたインクジット式
記録装置の印刷機構部分の構成を示すものであって、図
中符号1は、キャリッジであり、これはタイミングベル
ト2を介してパルスモータ3に接続されていて、ガイド
部材4に案内されて記録用紙5の紙幅方向に往復動する
ように構成されている。
【0026】キャリッジ1には記録用紙5と対向する
面、すなわちこの実施例では下面に後述するインクジェ
ット式記録ヘッド6が取り付けられている。インクジェ
ット式記録ヘツド6は、キャリッジ1の上部に載置され
ているインクカートリッジ7からインクの補給を受けて
キャリッジ1の移動に合わせて記録用紙5にインク滴を
吐出してドットを形成し、記録用紙に画像や文字を印刷
する。
【0027】8は、キャッピング装置であり、これは非
印刷領域に設けられていて、印刷の休止中に記録ヘッド
6のノズル開口を封止する一方、印刷動作中に行なわれ
るフラッシング動作においては、記録ヘッド6からのイ
ンク滴を受けるものである。また、図中符号9は例えば
ゴムなどの弾性板からなるクリーニング部材であり、こ
れはクリーニング動作時において前記記録ヘッド6の移
動経路上に移動して記録ヘッド6のフェースプレートに
接触して、その表面を清掃するものである。
【0028】図2は、記録ヘッド6の一例を示すもので
あって、図中符号10は第1の蓋板で、厚さ10μm程
度のジルコニアの薄板から構成され、その表面に後述す
る圧力発生室11に対向するように駆動電極12が形成
されている。この駆動電極12の表面にPZT等からな
る圧電振動板13が形成されている。
【0029】圧力発生室11は、圧電振動板13のたわ
み振動を受けて収縮、膨張してノズル開口14からイン
ク滴を吐出し、またインク供給口15を介して共通のイ
ンク室16のインクを吸引する。
【0030】スペーサ17は、圧力発生室11を形成す
るのに適した厚さ、例えば150μmのジルコニア(Z
rO)などのセラミックス板に通孔を穿設して構成さ
れていて、後述する第2の蓋体18と第1の蓋体10と
により両面を封止されて前記した圧力発生室11を形成
している。
【0031】第2の蓋体18は、やはりジルコニア等の
セラミックス板にインク供給口15と圧力発生室11と
を接続する連通孔19と、圧力発生室11のインクをノ
ズル開口14に向けて吐出するインク吐出口20を穿設
して構成され、スペーサ17の他面に固定されている。
【0032】これら各部材10,17,18は、粘土状
のセラミックス材料を所定の形状に成形し、これを積層
して焼成することにより接着剤を使用することなくアク
チェータユニット21に纏められている。
【0033】符号22はインク供給口形成基板であり、
これはアクチェータユニット21の固定基板を兼ねると
ともに、インクカートリッジとの接続部材も設けること
ができるように、耐インク性を備えた不錆鋼等の金属や
セラミックスにより構成されている。
【0034】このインク供給口形成基板22には、圧力
発生室11側の一端側に後述する共通のインク室16と
圧力発生室11とを接続するインク供給口15が設けら
れ、また圧力発生室11の他端側にはノズル開口14と
アクチェータユニット21のインク吐出口20とを接続
する連通孔23が設けられている。
【0035】符号24は、共通のインク室形成基板であ
り、これは共通のインク室16を形成するに適した厚
み、例えば150μmのステンレス鋼などの耐蝕性を備
えた板材に、共通のインク室16の形状に対応する通孔
と、ノズルプレート25のノズル開口14とインク吐出
口20とを接続する連通孔26を穿設して構成されてい
る。
【0036】これらインク供給口形成基板22、共通の
インク室形成基板24、及びノズルプレート25は、そ
れぞれの間に熱溶着フィルムや接着剤等からなる接着層
S,Sにより流路ユニット27に纏められている。この
流路ユニット27のインク供給口形成基板22の表面
に、接着剤によりアクチェータユニット21を固定する
ことにより記録ヘッドが構成されている。
【0037】このような構成により、圧電振動子13へ
の充電が行われて、圧電振動子13がたわむと、圧力発
生室11が収縮する。これにより圧力発生室11のイン
クが加圧されてノズル開口14からインク滴として吐出
し、記録用紙にドットを形成できる。
【0038】所定時間の経過後に圧電振動子13の電荷
が放電されると、圧電振動子13が元の状態に戻る。こ
れにより、圧力発生室11が膨張して、共通のインク室
16のインクがインク供給口15を経由して圧力発生室
11に流れ込み、次の印字のためのインクが圧力発生室
11に補給される。
【0039】一方、圧電振動子13にインク滴を吐出さ
せない程度の微小な電圧で圧電振動子13を充電して圧
電振動子13を微小量たわませると、圧力発生室11も
少し収縮する。これにより、ノズル開口14近傍のメニ
スカスがノズル開口14側に微小量押し出される。
【0040】次いで圧電振動子13の電荷を放電させて
元の状態に復帰させると、圧力発生室11が微小量膨張
してノズル開口側に押し出されていたメニスカスが圧力
発生室11側に引き戻される。
【0041】このように圧電振動子13を印刷タイミン
グと同一の周期で微小量たわませたり、また元の状態に
復帰させると、ノズル開口近傍のメニスカスも微小量振
動して、ノズル開口近傍のインクが圧力発生室11のイ
ンクと置換されてノズル開口近傍のインクの増粘が抑え
られ、インク吐出の直進性を確保することができる。
【0042】図3は、前記した記録ヘッド6を駆動する
制御装置の一実施例を示すものである。図中符号30は
制御手段であり、ホストからの印刷指令信号や印刷デー
タを受けて後述する駆動信号発生回路31、ヘッド駆動
回路32、及びキャリッジ駆動回路33を制御して印刷
動作を実行させるとともに、前述したメニスカスを微小
振動させるための第2の駆動信号および後述するインタ
ーバル時間等を制御するものである。
【0043】駆動信号発生回路31は、ノズル開口11
からインク滴を吐出させるのに必要な電圧値V1を有す
る台形状の第1の駆動信号(図4(イ))を発生するよ
うに構成されている。この第1の駆動信号は、その継続
時間T1が圧力発生室13の固有振動周期Tc、すなわ
ちノズル開口11のイナータンスをLn、インク供給口
のイナータンスをLi、振動板のコンプライアンスをC
v、インクのコンプライアンスをCinkとしたとき、 Tc=2π√〔(Cv+Cink)×Ln×Li〕/
(Ln+Li) により表される値に一致させて設定されている。これに
より圧電振動子13の変位をメニスカスの運動に有効に
変換することが可能となる。
【0044】ヘッド駆動回路32は、印刷データに対応
する駆動信号発生回路31からの第1の駆動信号(図4
(イ))を圧電振動子13に選択的に印加し、またキャ
リッジが一行の印刷開始にあたり加速領域を走行する状
態において、第1の駆動信号のほぼ50%程度の電圧V
2を有する第2の駆動信号(図4(ロ))を印加するよ
うに構成されている。
【0045】制御手段30に接続された微小振動記憶手
段35は、前記第2の駆動信号の電圧値、およびその立
上がり勾配を温度等に対応して調整するためのデータを
格納するものである。また印刷タイマ36は、印刷動作
の継続時間を計時するものであり、印刷動作の開始によ
り起動し、フラツシング動作によりリセットされるもの
である。
【0046】制御手段30に接続された印刷量カウンタ
37は、印刷時に印刷されたドット数を計数してインク
消費量を検出するものである。また、図中38は、記録
ヘッド周辺の温度を検出する温度検出手段を示す。
【0047】次に図5は前述した駆動信号発生回路31
の具体例を示すものである。図中符号40は、制御手段
30からのタイミング信号を端子39に受けて、一定幅
のパルス信号を出力するワンショットマルチバイブレー
タであり、前記タイミング信号に同期してその非反転出
力端子および反転出力端子よりそれぞれ正信号、負信号
を出力する。
【0048】ワンショットマルチバイブレータ40の非
反転出力端子にはNPN型トランジスタ41のベースが
接続され、このNPN型トランジスタ41のコレクタに
はPNP型トランジスタ42のベースが接続されてい
る。そしてトランジスタ42のエミッタは充電抵抗46
を介して直流電源VH に接続されており、トランジスタ
42のコレクタは一端が基準電位(アース)に接続され
たコンデンサ43の他端に接続されている。さらに前記
トランジスタ42のベースおよびエミッタ間には、PN
P型トランジスタ44のコレクタおよびベースが接続さ
れ、このトランジスタ44のエミッタは直流電源VH に
接続されている。これにより、マルチバイブレータ40
の端子39にタイミング信号が入力した時点で、コンデ
ンサ53を一定電流Irで充電する。
【0049】また前記ワンシヨットマルチバイブレータ
40の反転出力端子には、NPN型トランジスタ48の
ベースが接続され、このNPN型トランジスタ48のコ
レクタは一端が基準電位(アース)に接続された前記コ
ンデンサ43の他端に接続されている。またトランジス
タ48のエミッタは放電抵抗47を介して基準電位に接
続されている。さらにトランジスタ48のベースおよび
エミッタ間にはNPNトランジスタ45のコレクタおよ
びベースが接続されており、このトランジスタ45のエ
ミッタは基準電位に接続されている。これにより、マル
チバイブレータ40の端子39に供給されるタイミング
信号が切り替わった時点で、コンデンサ53を一定電流
Ifで放電させる。
【0050】そして、前記コンデンサ43の充放電端子
には、NPN型およびPNP型の一対のトランジスタ4
9,50による相補型の電流増幅回路が接続され、これ
らトランジスタ49,50の共通エミッタが出力端子5
1を構成している。したがってこの出力端子51には前
記コンデンサ43の端子電圧が電流増幅されてもたらさ
れる。
【0051】ここで、トランジスタ44のベース・エミ
ッタ間電圧をVBE44、充電用抵抗46の抵抗値をRrと
すると、コンデンサ43への充電電流IrはIr=VBE
44/Rrとなり、またコンデンサ43の静電容量をC0
とすると、充電電圧の立ち上がり時間Trは、 Tr=C0 ×VH /Ir となる。
【0052】一方、コンデンサ43からの放電電流If
は、トランジスタ45のベース・エミッタ間電圧をVBE
45、放電用抵抗47の抵抗値をRfとすると、 If=VBE45/Rr となり、またコンデンサ43からの放電電圧の立ち下が
り時間Tfは、 Tf=C0 ×VH /If となる。
【0053】この結果、コンデンサ43の端子電圧は、
図4(イ)に示したように一定の勾配αで上昇する領域
と、一定値を保持する飽和領域と、一定の勾配βで降下
する領域を備えた台形状の波形となり、これはトランジ
スタ49,50により電流増幅されて、端子51から各
圧電振動子13,13,13……に駆動信号として出力
される。
【0054】一方、前記各圧電振動子13,13,13
……にはそれぞれにスイッチングトランジスタT,T,
T……が直列に接続されている。そして、各スイッチン
グトランジスタT,T,T……のベースはヘッド駆動回
路32に接続されている。
【0055】ここで、ヘッド駆動回路32は制御手段3
0からのタイミング信号に同期した短時間の正パルス信
号(図4(ハ))を受けることができるように構成され
おり、これにより各スイッチングトランジスタT,T,
T……は短時間の間オン動作される。したがってスイッ
チングトランジスタT,T,T……のオン動作により、
駆動信号発生回路31からの台形波電圧(図4(イ))
により全ての圧電振動子13,13,13が充電を受け
るが、その充電途中で図4(ハ)に示す正パルス信号が
立ち下がり、各スイッチングトランジスタT,T,T…
…がオフとなる。したがって、この時点までの充電時間
T3により決まる電圧で各圧電振動子13,13,13
……への充電が終了する。
【0056】このように圧電振動子13への充電時間を
制御することにより、図4(ロ)に示すような台形状の
第2の駆動信号を生成することができる。この場合、第
2の駆動信号は、その電圧値V2は第1の電圧値V1の
50%程度となされ、またその立上がり勾配αおよび立
下がり勾配β、およびその継続時間T2は共に第1の駆
動信号とほぼ同一になされる。
【0057】この第2駆動信号は、その電圧V2がイン
ク滴を吐出させる第1の駆動信号(図4(イ))の電圧
V1に対してほぼ50%程度とされているので、ノズル
開口14からインク滴を飛翔させるには至らない程度の
振幅で圧電振動子13にたわみ振動を生じさせて、圧力
発生室11を微小収縮、膨張させてノズル開口14近傍
のメニスカスに微小な振動を与える。
【0058】そして、その周期T2がインク滴を吐出さ
せるための第1の駆動信号と同一であるため、圧力発生
室11の固有振動周期Tcに一致することになり、可及
的に少ない変位で前記メニスカスを効率的に微小振動さ
せることができる。
【0059】一方、制御手段30から印字信号が入力す
ると、駆動信号発生回路31は、トランジスタ42,4
8をオン・オフさせて台形状の電圧、つまり第1の駆動
信号を出力する。そしてドット形成の対象となっている
圧電振動子13に接続されているスイッチングトランジ
スタT,T,T……は、ヘッド駆動回路32からの信号
によりオンにされるため、圧電振動子13は第1の駆動
信号により電圧VH まで充電されることになる。
【0060】この結果、駆動信号発生回路31で生成さ
れた駆動信号が、圧電振動子13に流れ込み、圧電振動
子13を一定電流で充電する。これにより印刷のために
インク滴を放出すべき圧電振動子13,13,13……
が圧力発生室11側にたわんで圧力発生室11を収縮さ
せるため、ノズル開口14からインク滴が吐出する。
【0061】そして第1の駆動信号の立下がりにより、
圧電振動子13,13,13……が放電して元の状態に
復帰し、圧力発生室11が膨張して共通のインク室16
のインクが圧力発生室11に流れ込む。
【0062】図6(a)および図6(b)は、以上のよ
うにして得られる第1の駆動信号および第2の駆動信号
のキャリッジの移動に対応した発生タイミングを示した
ものである。
【0063】キャリッジは制御手段30からの指令を受
けてキャリッジ駆動回路33により停止状態Aから走行
が開始される。第2駆動信号はキャリッジの走行開始直
前から供給が開始され、キャリッジの加速走行領域Bを
含み、キャリッジが定速走行領域Cに達した直後におい
て第2駆動信号の供給が停止される。そして、後述する
可変制御作用によって定められるインターバル時間TIN
を経た後、第1駆動信号によって印字がなされる。
【0064】このうち図6(a)に示す制御は、請求項
7に記載の実施の形態を示すものであり、制御手段30
は、第2の駆動信号の供給開始タイミングt1から第1
の駆動信号の供給開始タイミングt2に至る時間を一定
に制御し、必要なインターバル時間TINに基づいて前記
第2の駆動信号の供給停止タイミングt3を変更するよ
うに制御する。
【0065】また、図6(b)に示す制御は、請求項8
に記載の実施の形態を示すものであり、制御手段30
は、第2の駆動信号の供給開始タイミングt1から第2
の駆動信号の供給停止タイミングt3に至る時間を一定
に制御し、必要なインターバル時間TINに基づいて前記
第2の駆動信号の供給開始タイミングt1と第2の駆動
信号の供給停止タイミングt3とをそれぞれ変更するよ
うに制御する。
【0066】図6(a)および図6(b)に示すいずれ
の制御形態においても、前記インターバル時間TINは次
のようにして主に制御手段30によって生成される。す
なわち制御手段30は、ホストコンピュータから印字行
の最初の吐出滴のインク重量のデータを受けて、印刷タ
イマ36に構築されている図7に示すようなテーブルよ
り、必要なインターバル時間TINを求める。
【0067】このテーブルにおいては、理解を容易にす
るために仮に吐出滴のインク重量に応じて、大ドット、
中ドット、および小ドットに分けており、吐出滴のイン
ク重量が20〜40ngを大ドット、吐出滴のインク重
量が10〜15ngを中ドット、また吐出滴のインク重
量が2〜6ngを小ドットとしている。
【0068】そして大、中、小の各ドットに応じて、第
2駆動信号による残留振動が減衰するに必要なインター
バル時間TINとして、それぞれ3〜10ms、10〜1
5ms、および15〜20msの時間が記述されてい
る。制御手段30は、印刷タイマ36に構築されている
図7に示すようなテーブルより、インターバル時間TIN
を読み出し、このインターバル時間TINに基づいて第2
駆動信号の生成区間を演算する。
【0069】すなわち、図6(a)に示す制御を実行す
る場合においては、読み出されたインターバル時間TIN
に基づいて、予め定められている第2駆動信号の供給開
始タイミングt1と第1駆動信号の供給開始タイミング
t2から、前記第2の駆動信号の供給停止タイミングt
3を演算し、駆動信号発生回路31、ヘッド駆動回路3
2、およびキャリッジ駆動回路33に与える制御信号を
生成する。
【0070】したがって、駆動信号発生回路31および
ヘッド駆動回路32は、前記制御手段30からの指令を
受けて、第2駆動信号を図6(a)におけるt1のタイ
ミングで生成し、各圧電振動子13,13,13……に
対して供給する。
【0071】これにより、各印字ヘッド6の圧電振動子
13に対して第2駆動信号が供給され、ノズル開口近傍
に形成されたメニスカスを第2駆動信号により微小振動
させてノズル開口近傍のインクの増粘を抑える。そし
て、第2駆動信号は図6(a)におけるt3の時点まで
継続した後、第2駆動信号の供給を停止する。
【0072】また図7に示すテーブルにおいて読み出さ
れたインターバル時間TINが経過した後、駆動信号発生
回路31はt2のタイミングで第1駆動信号を生成し、
ヘッド駆動回路32を介して印刷のためにインク滴を放
出すべき圧電振動子13,13,13……を駆動して印
刷を開始する。
【0073】以上は、前記した図6(a)に示す制御タ
イミングに基づくものであるが、前記した図6(b)に
対応した制御形態においては、次のような処理がなされ
る。すなわち、制御手段30はホストコンピュータから
印字行の最初の吐出滴のインク重量のデータを受ける
と、前記したとおり印刷タイマ36に構築されている図
7に示すようなテーブルより、必要なインターバル時間
TINを求める。そして、読み出されたインターバル時間
TINと、予め定められている第2駆動信号の生成時間と
に基づいて、第2駆動信号の供給開始タイミングt1と
第2駆動信号の供給停止タイミングt3の時間を演算
し、駆動信号発生回路31、ヘッド駆動回路32、およ
びキャリッジ駆動回路33に与える制御信号を生成す
る。
【0074】したがって、駆動信号発生回路31および
ヘッド駆動回路32は、前記制御手段30からの指令を
受けて、第2駆動信号を図6(b)におけるt1のタイ
ミングで生成し、各圧電振動子13,13,13……に
対して供給する。これにより、前記と同様に各印字ヘッ
ド6の圧電振動子13に対して第2駆動信号が供給さ
れ、ノズル開口近傍に形成されたメニスカスを第2駆動
信号により微小振動させてノズル開口近傍のインクの増
粘を抑える。そして、第2駆動信号は図6(B)におけ
るt3の時点まで継続した後、第2駆動信号の供給を停
止する。
【0075】図7に示すテーブルにおいて読み出された
インターバル時間TINが経過した後、駆動信号発生回路
31は第1駆動信号を生成し、ヘッド駆動回路32を介
して印刷のためにインク滴を放出すべき圧電振動子1
3,13,13……を駆動して印刷を開始する。
【0076】なお、以上の説明においては、印刷タイマ
36に印字行の最初の吐出滴のインク重量に対応したイ
ンターバル時間を読み出すためのテーブルを格納するよ
うにしているが、前記したテーブルに代えて、最初の吐
出滴のインク重量に対応したインターバル時間を演算処
理することにより求めてもよい。
【0077】次に図8および図9は前記インターバル時
間TINを決定するための他の要件について示したもので
ある。これはキャッピング放置時間、すなわち記録装置
の動作電源がオフされている時間に応じて序々にまたは
段階的に前記インターバル時間を可変制御するようにし
たものである。
【0078】例えば図8に示すように、インクジェット
式記録ヘッドのノズルプレート25の表面には共析メッ
キ25aが施されており、この共析メッキ25aにより
撥水性が向上されるようにされている。しかしながら記
録装置の動作電源がオフされて、ヘッドがキャッピング
されている状態においては、ヘッドのノズル共析面にノ
ズル開口14よりインクIKがしみ出して増粘または固
化し、撥水性を低下させるという問題を有している。
【0079】このために吐出されたインクの飛行直進性
が悪化して印字品質を落とすという問題が発生する。こ
れはキャッピング放置時間が長ければ長い程、顕著とな
る。一方、インクの吐出を継続すると、ノズル開口14
よりしみ出したインクは再溶解して撥水性が回復する。
【0080】したがって、キャッピング放置時間に応じ
て前記インターバル時間TINを制御することが好まし
く、さらにはインクのショット数を管理して、このショ
ット数に応じて前記インターバル時間TINを制御するこ
とがより好ましい。
【0081】図9は以上の観点にたって構築された管理
テーブルの形態を示したものであり、この管理テーブル
は微小振動記憶手段35に格納されている。すなわち、
このテーブルはキャッピング放置時間に対応したインタ
ーバル時間TINの関係を記述しており、さらにインクの
ショット数に対応してインターバル時間TINの関係を記
述した二次元構成とされている。
【0082】なお、図9に示したテーブルは、吐出滴の
インク重量が例えば大ドットの場合を例示しており、吐
出滴のインク重量が中または小ドットである場合には、
それに応じた同様のテーブルを作成し、それぞれにアク
セスすることが望ましい。
【0083】以下、図9に示すテーブルを利用した場合
の印字制御について説明する。制御手段30は、印刷量
カウンタ37に管理されているキャッピング放置時間お
よびインクのショット数を読み出し、図9に示すテーブ
ルより、先ずキャッピング放置時間に対応するインター
バル時間TINを求める。この場合、初期状態においては
印字ショット数は“0〜10万shot”から読み出さ
れる。そして、印刷量カウンタ37は印字ショット数を
計数しており、その計数値に応じて順次テーブル中の読
み出し位置が変更される。
【0084】制御手段30は、前記のようにして求めら
れたインターバル時間TINを用いて図6(a)または図
6(b)に示すように第1駆動信号、インターバル時間
TIN、および第2駆動信号の発生タイミングを生成す
る。
【0085】これにより制御される作用は、図7に示す
吐出滴のインク重量に対応して求めたインターバル時間
TINによる制御と同様であり、したがってその説明は省
略する。
【0086】なお、図9に示したテーブルは説明の便宜
上、きわめて単純化して示している。二次元構成された
キャッピング放置時間とインクのショット数とによるイ
ンターバル時間TINの関係をさらに詳かく記述すること
で、図9に示されたような段階的な制御から無段階に近
い理想的な制御を実現させることができる。
【0087】また、図9に示されたようなテーブルに代
えて、キャッピング放置時間とインクのショット数をパ
ラメータとして最適なインターバル時間TINを演算処理
することにより求めてもよい。
【0088】次に図10は前記インターバル時間TINを
決定するための他の要件について示したものである。こ
れは印字環境温度によって最適なインターバル時間TIN
を求めようとするものである。
【0089】すなわち、印字用のインクは印字環境温度
により、その粘度が大きく変化するものであり、メニス
カスに微小振動を与えた後の残留振動の減衰特性も印字
環境温度によって変化する。したがって、印字環境温度
に応じて前記インターバル時間TINを制御することが好
ましい。
【0090】図10は以上の観点にたって構築された管
理テーブルの形態を示したものであり、この管理テーブ
ルは微小振動記憶手段35に格納されている。すなわち
このテーブルは図に示すように印字環境温度に対応した
インターバル時間TINの関係を記述している。
【0091】以下、図10に示すテーブルを利用した場
合の印字制御について説明する。制御手段30は、印字
ヘッドの近傍に配置された、例えばサーミスタ(図示せ
ず)等を用いた温度検出手段38より印字環境温度を読
み出す。そして、制御手段30は、印字環境温度に基づ
いて微小振動記憶手段35に構築されている図10に示
す管理テーブルを参照し、インターバル時間TINを求め
る。
【0092】制御手段30は、前記のようにして求めら
れたインターバル時間TINを用いて図6(a)または図
6(b)に示すように第1駆動信号、インターバル時間
TIN、および第2駆動信号の発生タイミングを生成す
る。
【0093】これにより制御される作用は、図7に示す
吐出滴のインク重量に対応して求めたインターバル時間
TINによる制御と同様であり、したがってその説明は省
略する。
【0094】なお、図10に示したテーブルは説明の便
宜上、きわめて単純化して示している。温度に対応する
インターバル時間TINの関係をさらに詳かく記述するこ
とで、無段階に近い理想的な制御を実現させることがで
きる。また、図10に示されたようなテーブルに代え
て、温度をパラメータとして最適なインターバル時間T
INを演算処理することにより求めてもよい。
【0095】以上は、吐出滴のインク重量に応じたイン
ターバル時間の設定、またキャッピング放置時間とイン
クのショット数に応じたインターバル時間の設定、さら
に印字環境温度に応じたインターバル時間の設定につい
て、それぞれ独立して制御する3つの実施の形態につい
て説明したが、これらの3要素を相互に利用してインタ
ーバル時間を設定することが好ましい。
【0096】このような制御を実現する場合には、それ
ぞれの要素を含む数次元のテーブルを構築し、3要素に
よって当該テーブルを同時にアクセスして最適なインタ
ーバル時間を読み出すように構成される。
【0097】次に図11は、前記メニスカスに微振動を
与える第2の駆動信号の電圧波形について考察したもの
である。第2の駆動信号は図11(a)に示したよう
に、キャリッジの加速走行領域において記録ヘッドに供
給するようにされる。この場合、その波形は図11
(b)に示したように一定の勾配αで上昇する領域と、
一定値を保持する領域と、一定の勾配βで降下する領域
を備えた台形状の波形になされる。
【0098】しかしながら、この電圧波形は第2駆動信
号の供給開始タイミングt1から供給停止タイミングt
3に至る間において次のような変化を与えることで、残
留振動を効果的に抑えることが可能であり、この手段を
併用することで、前記したインターバル時間をより短縮
させることが可能となる。
【0099】すなわち、その第1の手段は、第2駆動信
号の供給開始タイミングt1から供給停止タイミングt
3に至る間において、第2駆動信号の周波数を序々に低
下させるように制御することである。これは、第2駆動
信号の供給開始タイミングt1においては、例えば2
8.8KHzの周波数信号を与え、供給開始タイミング
t1から供給停止タイミングt3に至る間において終局
的に例えば1KHzの周波数信号を与えるように周波数
を連続的にスイープさせるものである。
【0100】またその第2の手段は、第2駆動信号の供
給開始タイミングt1から供給停止タイミングt3に至
る間において、第2駆動信号の電圧V2を序々に低下さ
せるように制御することである。これは、第2駆動信号
の供給開始タイミングt1においては、前記したように
第1駆動信号V1のほぼ1/2であるV2の電圧波形を
与え、供給開始タイミングt1から供給停止タイミング
t3に至る間において終局的に例えばV2の値を“0”
とするものである。これは、図4(c)に示す充電時間
T3の幅を序々に低下させるように制御することで実現
できる。
【0101】またその第3の手段は、第2駆動信号の供
給開始タイミングt1から供給停止タイミングt3に至
る間において、第2駆動信号の立上がり勾配αが序々に
小となるように制御することである。これは、第2駆動
信号の供給開始タイミングt1においては、図11
(b)に実線で示すように、その立上がり勾配がαであ
るものを供給開始タイミングt1から供給停止タイミン
グt3に至る間において終局的に例えば破線で示す立上
がり勾配α′となるように制御するものである。
【0102】図12は、これを実現するための回路構成
を示したものである。なお、図12は図5に示した駆動
信号発生回路31の変形例を示し、それぞれ同一部分は
同一符号で示している。そして、その一部は図中省略さ
れている。
【0103】図12に示すように、充電抵抗46と直流
電源VH との間には、電圧依存型可変インピーダンスと
しての例えば電界効果トランジスタ(FET)91が挿
入される。そして、このFET91のゲートには、制御
手段30より制御電圧が印加されるように構成されてい
る。
【0104】ここで、第2駆動信号の供給開始タイミン
グt1においては、FET91のゲートには、そのドレ
イン・ソース間のインピーダンスがほぼ“0”となるよ
うなバイアス電圧が制御手段30より印加され、これに
よりコンデンサ43への充電は、充電用抵抗46によっ
て成される。したがってこの状態においては、第2駆動
信号の立上がり勾配は図11(b)に実線で示すように
αとなる。
【0105】そして、第2駆動信号の供給開始タイミン
グt1から供給停止タイミングt3に至る間において、
FET91のゲートに対してそのドレイン・ソース間の
インピーダンスが増大するゲート電圧を序々に加えるこ
とにより、前記コンデンサ43への充電時定数が序々に
増大し、終局的に図11(b)に破線で示す立上がり勾
配α′となるように制御される。
【0106】前記した第1乃至第3の手段は、それぞれ
単独で利用することもでき、またはを適宜併用すること
もできる。これらの手段を利用することにより、第2駆
動信号による残留振動を効果的に抑え、前記したインタ
ーバル時間をより短縮させることが可能となる。
【0107】なお、図13は記録ヘッドのノズルプレー
トを示したものであり、この図13に示したように黒イ
ンク吐出用のノズル開口列B、シアンインク吐出用のノ
ズル開口列C、マゼンタインク吐出用のノズル開口列
M、及びイエロインク吐出用のノズル開口列Yというよ
うにそれぞれ独立して駆動されるノズル開口列を備えた
記録ヘッド60,61に対しては、ノズル開口列B,
C,M,Yを第1の組62、第2の組63との複数の組
に分け、前記第2の駆動信号の供給タイミングを、各組
62,63との間で時間差ΔT1を設定するのが望まし
い。
【0108】また、図14は、本発明が適用可能な縦振
動モードの圧電振動子を用いた記録ヘッドの一実施例を
示すもので、図において、符号71は振動板であり、圧
電振動子72の先端に当接して弾性変形する薄板からな
り、流路形成板73を挟んでノズルプレート74と液密
に一体に固定されて流路ユニット75を構成している。
【0109】符号76は基台であり、圧電振動子72を
振動可能に収容する収容室77と、流路ユニット75を
支持する開口78とを備え、圧電振動子72の先端を振
動板71のアイランド部71aに当接させるように流路
ユニット75を固定して記録ヘッドを構成している。
【0110】このような構成により、圧電振動子72が
充電を受けて収縮すると、圧力発生室83が膨張し、こ
れにより共通のインク室80,80のインクがインク供
給口81,81を経由して圧力発生室83に流れ込む。
【0111】所定時間の経過後に圧電振動子72の電荷
が放電されて圧電振動子72が元の状態に復帰すると、
圧力発生室83が収縮して圧力発生室83のインクが圧
縮されてノズル開口82からインク滴として吐出して記
録用紙にドットを形成する。
【0112】そして、圧電振動子72にインク滴を吐出
させない程度の第2駆動信号を印加して圧電振動子72
を微小量収縮させると、圧力発生室83も少し膨張する
から、ノズル開口82近傍のメニスカスが圧力発生室8
3側に引き込まれる。ついで圧電振動子72を元の状態
に復帰させると、圧力発生室83が収縮してメニスカス
がノズル開口82側に若干押し戻される。
【0113】このように圧電振動子72を第2駆動信号
によって微小量伸縮させると、ノズル開口82近傍のメ
ニスカスも微小量振動するから、前述の実施例と同様に
ノズル開口近傍のインクが圧力発生室83のインクと置
換されてノズル開口近傍のインクの増粘が抑えられ、イ
ンク吐出の直進性を確保することができる。
【0114】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明にか
かるインクジェット式記録装置は、印字に際して第2駆
動信号によってノズル開口に形成されるメニスカスに微
小振動を与え、インターバル時間を持たせた後に第1駆
動信号によって印字が実行される。この場合、吐出滴の
インク重量、またキャッピング放置時間とインクのショ
ット数、さらに印字環境温度等に応じて前記インターバ
ル時間を逐次設定するように制御される。そして、この
制御はそれぞれの印字行において繰り返し実行されるた
め、結果として印字品質を十分に確保すると共に、スル
ープットを上昇させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット記録装置の
一例を示した斜視図である。
【図2】図1に示す記録装置に用いられるインクジェッ
ト記録ヘッドの一例を示す断面図である。
【図3】記録装置に搭載される制御回路のブロック図で
ある。
【図4】記録ヘッドの圧電振動子に印加する第1および
第2駆動信号を示す波形図である。
【図5】駆動信号発生回路の一例を示す結線図である。
【図6】記録ヘッドの圧電振動子に印加する第1および
第2駆動信号の発生タイミング図である。
【図7】インターバル時間を設定するためのテーブルの
第1の形態を示した模式図である。
【図8】記録ヘッドのノズル開口部分を拡大して示した
断面図である。
【図9】インターバル時間を設定するためのテーブルの
第2の形態を示した模式図である。
【図10】インターバル時間を設定するためのテーブル
の第3の形態を示した模式図である。
【図11】残留振動を抑えるための第2駆動信号の生成
過程と、その電圧波形を示す図である。
【図12】図11に示す第2駆動信号を生成する駆動信
号発生回路の一例を示す結線図である。
【図13】本発明が適用可能な記録ヘッドのノズル開口
の配列形態を示す正面図である。
【図14】本発明が適用可能な他の記録ヘッドの一例を
示す図である。
【図15】従来の装置の記録ヘッドに印加する駆動信号
の発生タイミング図である。
【符号の説明】 1 キャリッジ 3 パルスモータ 5 記録用紙 6 インクジェット式記録ヘッド 8 キャッピング装置 9 クリ−ニング装置 10 振動版 11 圧力発生室 13 圧電振動子 14 ノズル開口 21 アクチェータユニット 25 ノズルプレート 30 制御手段 31 駆動信号発生回路 32 ヘッド駆動回路 33 キャリッジ駆動回路 35 微小振動記憶手段 36 印刷タイマ 37 印刷量カウンタ 38 温度検出手段 B 加速走行領域 C 定速走行領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口を有するノズルプレートと、
    アクチェータの変位により変形する振動板とにより形成
    された圧力発生室を備えたインクジェット記録ヘッド
    と、 前記ノズル開口からインク滴を吐出させる台形状の第1
    の駆動信号と、ノズル開口からインク滴が吐出しない程
    度にノズル開口に形成されたメニスカスを振動させる台
    形状の第2の駆動信号とを発生する駆動信号発生手段
    と、 前記記録ヘッドが印字を開始する前のキャリッジの加速
    走行領域において前記第2の駆動信号を記録ヘッドに供
    給し、続いてキャリッジが定速走行する定速走行領域に
    おいて第2の駆動信号の供給を停止してインターバル時
    間を持たせると共に、前記インターバル時間の経過後に
    前記第1の駆動信号を記録ヘッドに供給して印字を実行
    させる制御手段とが具備され、前記制御手段は記録装置
    の動作条件に応じて、前記インターバル時間を可変制御
    するように構成されていることを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、最初の印字におけるイ
    ンク吐出滴の重量に応じて前記インターバル時間を可変
    制御するように構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、キャッピング放置時間
    に応じて前記インターバル時間を可変制御するように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、キャッピング放置時間
    に加え印字ショットの累積数に応じて前記インターバル
    時間を可変制御するように構成されていることを特徴と
    する請求項3に記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、印字環境温度に応じて
    前記インターバル時間を可変制御するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、最初の印字におけるイ
    ンク吐出滴の重量が大の場合に前記インターバル時間を
    短く、インク吐出滴の重量が小の場合に前記インターバ
    ル時間を長くする相関関係をもってインターバル時間を
    可変制御し、またキャッピング放置時間が長い場合に前
    記インターバル時間を長く、キャッピング放置時間が短
    い場合に前記インターバル時間を短くする相関関係をも
    ってインターバル時間を可変制御し、さらに印字環境温
    度が高い場合に前記インターバル時間を長く、印字環境
    温度が低い場合に前記インターバル時間を短くする相関
    関係をもってインターバル時間を可変制御することを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、第2の駆動信号の供給
    開始タイミングから第1の駆動信号の供給開始タイミン
    グに至る時間を一定に制御し、前記インターバル時間に
    基づいて第2の駆動信号の供給停止タイミングを変更す
    るように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、第2の駆動信号の供給
    開始タイミングから第2の駆動信号の供給停止タイミン
    グに至る時間を一定に制御し、前記インターバル時間に
    基づいて第2の駆動信号の供給開始タイミングと第2の
    駆動号の供給停止タイミングとをそれぞれ変更するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 記録ヘッドが印字を開始する前のキャリ
    ッジの加速走行領域において記録ヘッドに供給される台
    形状の第2の駆動信号は、供給開始から供給停止に至る
    間に、その周波数が序々に低下するように制御されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 記録ヘッドが印字を開始する前のキャ
    リッジの加速走行領域において記録ヘッドに供給される
    台形状の第2の駆動信号は、供給開始から供給停止に至
    る間に、その電圧値が序々に低下するように制御される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドが印字を開始する前のキャ
    リッジの加速走行領域において記録ヘッドに供給される
    台形状の第2の駆動信号は、供給開始から供給停止に至
    る間に、その立上がりの電圧勾配が序々に低下するよう
    に制御されることを特徴とする請求項1乃至請求項10
    のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
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