JP2001260369A - インクジェット式記録装置及びその制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置及びその制御方法

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JP2001260369A
JP2001260369A JP2000021507A JP2000021507A JP2001260369A JP 2001260369 A JP2001260369 A JP 2001260369A JP 2000021507 A JP2000021507 A JP 2000021507A JP 2000021507 A JP2000021507 A JP 2000021507A JP 2001260369 A JP2001260369 A JP 2001260369A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出されるインク滴の量を少なくしたり、記
録紙の幅方向に記録領域を拡大しても、インク増粘を防
止することができるインクジェット式記録装置を提供す
ること。 【解決手段】 本発明のインクジェット式記録装置は、
ノズル開口51を有する記録ヘッド8と、ノズル開口5
1部分のインクを微振動させる微振動手段と、記録デー
タに基づいて記録ヘッド8の記録開始位置P1を示す記
録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手段と、を
備える。微振動開始位置設定手段が、記録開始位置情報
に基づいて、微振動開始位置P2を示す微振動開始位置
情報を設定する。走査位置情報出力手段が、記録ヘッド
8の走査位置を示すヘッド位置情報を出力すると、印字
前微振動制御手段が、微振動開始位置情報とヘッド位置
情報とに基づいて、微振動開始タイミングになったこと
を判定して微振動手段を駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル開口からイ
ンク滴を吐出させて記録を行う記録ヘッドを備えたイン
クジェット式記録装置に関し、特に、ノズル開口におけ
るインクの増粘を防止するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式プリンタやプロッタ等
のインクジェット式記録装置では、記録ヘッドを主走査
方向に沿って移動させると共に記録紙(印刷記録媒体の
一種)を副走査方向に沿って移動させ、この移動に連動
して記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出させる
ことにより、記録紙上に画像(文字)を記録する。この
インク滴の吐出は、例えば、ノズル開口に連通した圧力
発生室を膨張・収縮させることで行われる。
【0003】ところで、記録ヘッドのノズル開口部分で
は、インクが空気に曝されているので、インク溶媒(例
えば、水)が徐々に蒸発する。このインク溶媒の蒸発に
よりノズル開口部分のインク粘度が上昇し、記録画像の
画質を悪化させる。即ち、当該部分のインク粘度が上昇
すると、吐出されたインク滴が正規の方向からずれた方
向に飛翔し得る。
【0004】このため、インクジェット記録装置では、
ノズル開口部分のインクの増粘を防止する対策がなされ
ている。この増粘対策の一つに、メニスカスの微振動に
よるインクの撹拌がある。ここで、メニスカスとは、ノ
ズル開口にて露出したインクの自由表面のことである。
【0005】このインクの撹拌では、インク滴が吐出さ
れないように、インク滴の吐出方向と、この吐出方向と
は反対側の引込方向と、にメニスカスを交互に移動させ
る。このメニスカスの移動もまた、圧力発生室を膨張・
収縮させることにより行う。メニスカスを微振動させる
ことにより、ノズル開口部分のインクが撹拌されるの
で、インクの増粘が防止される。
【0006】このインクの撹拌は、記録動作に連動して
行われる。例えば、記録ヘッドを搭載したキャリッジの
主走査開始直後における加速期間中や、1行の記録期間
中(即ち、印字中)において行われる。そして、加速期
間中における撹拌では、メニスカスを微振動させるため
の微振動駆動信号を記録ヘッドに供給し、全てのノズル
開口のメニスカスを微振動させる。また、印字中におけ
る撹拌では、インク滴を吐出させるための吐出駆動信号
から微振動パルスを生成し、この生成した微振動パルス
を記録ヘッドに供給する。これにより、インク滴を吐出
しないノズル開口についてインクの撹拌が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のイ
ンクジェット記録装置では、画質をさらに向上させるこ
と、及び、記録紙の幅方向に記録領域を拡大することが
求められている。
【0008】そして、画質の向上を図るため、一度に吐
出するインク滴の量を少なくすることが行われている。
例えば、それまでの記録装置では10ng以上のインク
滴を吐出させてドットを形成していたのに対し、6ng
〜1ng程度のインク滴を吐出させてドットを形成する
ものが開発されている。このように、吐出するインク滴
の量を少なくすると、記録画像における粒状感を少なく
することができ、画質が向上する。
【0009】しかしながら、一度に吐出するインク滴の
量を少なくした場合は、ノズル開口部分のインク粘度が
上昇し易くなるという問題が生じる。これは、ノズル開
口部分において、極く少量ずつしかインクが消費されな
いからである。
【0010】この問題により、キャリッジの加速期間中
にインクの撹拌を行ったとしても、最初のインク滴につ
いては吐出方向がずれた状態で飛翔し、記録開始部分に
おける画像の画質が悪くなってしまう虞がある。特に、
記録紙の幅方向に記録領域を拡大した場合には、走査時
間が長くなるため、例えば、1行の後半部分から画像の
記録を開始する場合には、キャリッジを走査している最
中にインク溶媒が蒸発することにより、記録開始部分に
おける画質が悪くなる可能性が高くなる。
【0011】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、吐出されるインク滴の量を少
なくしたり、記録紙の幅方向に記録領域を拡大しても、
インク増粘を防止することができるインクジェット式記
録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ノズル開口を
有する記録ヘッドと、前記ノズル開口部分のインクを微
振動させる微振動手段と、記録データに基づいて、前記
記録ヘッドの記録開始位置を示す記録開始位置情報を設
定する印字開始位置設定手段と、前記記録開始位置情報
に基づいて、微振動開始位置を示す微振動開始位置情報
を設定する微振動開始位置設定手段と、前記記録ヘッド
の走査位置を示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置
情報出力手段と、前記微振動開始位置情報と前記ヘッド
位置情報とに基づいて、微振動開始タイミングになった
ことを判定して前記微振動手段を駆動させる印字前微振
動制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェッ
ト式記録装置である。
【0013】本発明によれば、インク滴を吐出させる直
前の適宜のタイミングから所定の時間、ノズル開口のイ
ンクのメニスカスを微振動させることができる。これに
より、インク滴を吐出させる直前において、ノズル開口
のインクを通常の粘度に戻すことができる。
【0014】また本発明は、ノズル開口を有する記録ヘ
ッドと、前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微
振動手段と、記録データに基づいて、前記記録ヘッドの
記録開始位置を示す記録開始位置情報を設定する印字開
始位置設定手段と、前記記録開始位置情報に基づいて、
微振動終了位置を示す微振動終了位置情報を設定する微
振動終了位置設定手段と、前記記録ヘッドの走査位置を
示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置情報出力手段
と、前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報とに
基づいて、微振動終了タイミングになったことを判定し
て前記微振動手段の駆動を停止させる印字前微振動制御
手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット式記
録装置である。
【0015】本発明によれば、インク滴を吐出させる直
前の適宜のタイミングまで、ノズル開口のインクのメニ
スカスを微振動させることができる。これにより、イン
ク滴を吐出させる直前において、ノズル開口のインクを
通常の粘度に維持することができる。
【0016】また本発明は、複数のノズル開口を有する
記録ヘッドと、選択されたノズル開口毎にノズル開口部
分のインクを微振動させる微振動手段と、記録データに
基づいて、選択されたノズル開口毎の記録開始位置を示
す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手段
と、前記記録開始位置情報に基づいて、選択された各ノ
ズル開口部分のインクを微振動させるか否かを決定する
と共に、微振動をさせる場合に微振動開始位置を示す微
振動開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手段
と、前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を
出力可能な走査位置情報出力手段と、前記微振動開始位
置情報と前記ヘッド位置情報とに基づいて、選択された
ノズル開口毎に微振動開始タイミングになったことを判
定して前記微振動手段を駆動させる印字前微振動制御手
段と、を備えたことを特徴とするインクジェット式記録
装置である。
【0017】本発明によれば、選択されたノズル開口毎
に、インク滴を吐出させる直前の適宜のタイミングから
所定の時間、ノズル開口のインクのメニスカスを微振動
させることができる。微振動が必要なノズル開口のみを
選択することで、微振動制御の効率化が図れる。
【0018】この場合、好ましくは、前記記録開始位置
情報に基づいて、微振動終了位置を示す微振動終了位置
情報を設定する微振動終了位置設定手段を更に備えると
共に、印字前微振動制御手段は、前記微振動終了位置情
報と前記ヘッド位置情報とに基づいて、微振動終了タイ
ミングになったことを判定して前記微振動手段の駆動を
停止させるようになっている。
【0019】例えば、選択されたノズル開口は、増粘速
度が同一のインクを使用するノズル開口である。あるい
は、選択されたノズル開口は、同一色のインクを使用す
るノズル開口である。あるいは、選択されたノズル開口
は、同一列に配置されたノズル開口である。あるいは、
選択されたノズル開口は、個別のノズル開口である。
【0020】好ましくは、前記走査位置情報出力手段
は、微小間隔で連続にスリットが形成されると共に、前
記記録ヘッドの主走査方向に沿って配設されたリニアエ
ンコーダと、前記スリットを検出可能で、前記記録ヘッ
ドと共に前記主走査方向に沿って移動されるスリット検
出器と、を有する。
【0021】好ましくは、前記走査位置情報出力手段
は、前記記録ヘッドの走査開始時からの所定時間の経過
を計測する第1走査時間タイマを有する。
【0022】好ましくは、前記走査位置情報出力手段
は、前記記録ヘッドの走査速度が一定になった時からの
所定時間の経過を計測する第2走査時間タイマを有す
る。
【0023】また、好ましくは、前記記録ヘッドの環境
温度を計測する温度検出手段を更に備え、前記微振動手
段は、前記温度検出手段が計測する環境温度に応じて、
駆動電位が変化するようになっている。
【0024】また、好ましくは、前記ヘッド位置情報に
基づいて、前記記録ヘッドが加速移動中であることを判
定して前記微振動手段を駆動させる印字外微振動制御手
段を更に備えている。
【0025】また、好ましくは、前記印字前微振動制御
手段が前記微振動手段を駆動させる信号と、前記印字外
微振動制御手段が前記微振動手段を駆動させる信号と
は、同一である。
【0026】また、好ましくは、印字期間中において、
インク滴を吐出しないノズル開口部分のインクを微振動
させるように微振動手段を駆動させる印字中微振動制御
手段を更に備えている。
【0027】また、本発明は、ノズル開口を有する記録
ヘッドと、前記ノズル開口部分のインクを微振動させる
微振動手段と、記録データに基づいて、前記記録ヘッド
の記録開始位置を示す記録開始位置情報を設定する印字
開始位置設定手段と、前記記録開始位置情報に基づい
て、微振動開始位置を示す微振動開始位置情報を設定す
る微振動開始位置設定手段と、前記記録ヘッドの走査位
置を示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置情報出力
手段と、前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報
とに基づいて、微振動開始タイミングになったことを判
定して、前記微振動手段を駆動させる印字前微振動制御
手段と、を備えたインクジェット式記録装置を使用する
方法であって、前記印字開始位置設定手段によって設定
された記録開始位置情報に基づいて、微振動開始位置を
示す微振動開始位置情報を設定する工程と、前記微振動
開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づいて、前記
印字前微振動制御手段によって前記微振動手段を駆動さ
せる工程と、を備えたことを特徴とする方法である。
【0028】また、本発明は、ノズル開口を有する記録
ヘッドと、前記ノズル開口部分のインクを微振動させる
微振動手段と、記録データに基づいて、前記記録ヘッド
の記録開始位置を示す記録開始位置情報を設定する印字
開始位置設定手段と、前記記録開始位置情報に基づい
て、微振動終了位置を示す微振動終了位置情報を設定す
る微振動終了位置設定手段と、前記記録ヘッドの走査位
置を示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置情報出力
手段と、前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報
とに基づいて、微振動終了タイミングになったことを判
定して前記微振動手段の駆動を停止させる印字前微振動
制御手段と、を備えたインクジェット式記録装置を使用
する方法であって、前記印字開始位置設定手段によって
設定された記録開始位置情報に基づいて、微振動終了位
置を示す微振動終了位置情報を設定する工程と、前記微
振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づいて、
前記印字前微振動制御手段によって前記微振動手段の駆
動を停止させる工程と、を備えたことを特徴とする方法
である。
【0029】また、本発明は、複数のノズル開口を有す
る記録ヘッドと、選択されたノズル開口毎にノズル開口
部分のインクを微振動させる微振動手段と、記録データ
に基づいて、選択されたノズル開口毎の記録開始位置を
示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手段
と、前記記録開始位置情報に基づいて、選択された各ノ
ズル開口部分のインクを微振動させるか否かを決定する
と共に、微振動をさせる場合に微振動開始位置を示す微
振動開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手段
と、前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を
出力可能な走査位置情報出力手段と、前記微振動開始位
置情報と前記ヘッド位置情報とに基づいて、選択された
ノズル開口毎に微振動開始タイミングになったことを判
定して前記微振動手段を駆動させる印字前微振動制御手
段と、を備えたインクジェット式記録装置を使用する方
法であって、前記印字開始位置設定手段によって設定さ
れた記録開始位置情報に基づいて、選択された各ノズル
開口部分のインクを微振動させるか否かを決定すると共
に、微振動をさせる場合に微振動開始位置を示す微振動
開始位置情報を設定する工程と、前記微振動開始位置情
報と前記ヘッド位置情報とに基づいて、前記印字前微振
動制御手段によって前記微振動手段を駆動させる工程
と、を備えたことを特徴とする方法である。
【0030】好ましくは、前記インクジェット式記録装
置は、前記記録ヘッドの環境温度を計測する温度検出手
段を更に備えており、前記温度検出手段が計測する環境
温度に応じて、前記微振動手段の駆動電位を変化させる
工程を更に備えている。
【0031】好ましくは、前記インクジェット式記録装
置は、前記ヘッド位置情報に基づいて、前記記録ヘッド
が加速移動中であることを判定して前記微振動手段を駆
動させる印字外微振動制御手段を更に備えている。
【0032】好ましくは、前記印字前微振動制御手段が
前記微振動手段を駆動させる信号と、前記印字外微振動
制御手段が前記微振動手段を駆動させる信号とは、同一
である。
【0033】好ましくは、印字期間中において、インク
滴を吐出しないノズル開口部分のインクを微振動させる
工程を更に備えている。
【0034】また、記録データに基づいて、前記記録ヘ
ッドの記録開始位置を示す記録開始位置情報を設定する
印字開始位置設定手段と、前記記録開始位置情報に基づ
いて、微振動開始位置を示す微振動開始位置情報を設定
する微振動開始位置設定手段と、前記記録ヘッドの走査
位置を示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置情報出
力手段と、前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情
報とに基づいて、微振動開始タイミングになったことを
判定して、前記微振動手段を駆動させる印字前微振動制
御手段と、は、コンピュータシステムによって実現され
得る。
【0035】同様に、記録データに基づいて、前記記録
ヘッドの記録開始位置を示す記録開始位置情報を設定す
る印字開始位置設定手段と、前記記録開始位置情報に基
づいて、微振動終了位置を示す微振動終了位置情報を設
定する微振動終了位置設定手段と、前記記録ヘッドの走
査位置を示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置情報
出力手段と、前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置
情報とに基づいて、微振動終了タイミングになったこと
を判定して前記微振動手段の駆動を停止させる印字前微
振動制御手段と、は、コンピュータシステムによって実
現され得る。
【0036】同様に、記録データに基づいて、選択され
たノズル開口毎の記録開始位置を示す記録開始位置情報
を設定する印字開始位置設定手段と、前記記録開始位置
情報に基づいて、選択された各ノズル開口部分のインク
を微振動させるか否かを決定すると共に、微振動をさせ
る場合に微振動開始位置を示す微振動開始位置情報を設
定する微振動開始位置設定手段と、前記記録ヘッドの走
査位置を示すヘッド位置情報を出力可能な走査位置情報
出力手段と、前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置
情報とに基づいて、選択されたノズル開口毎に微振動開
始タイミングになったことを判定して前記微振動手段を
駆動させる印字前微振動制御手段と、は、コンピュータ
システムによって実現され得る。
【0037】その他、微振動終了位置設定手段、温度検
出手段、印字外微振動制御手段、印字中微振動制御手段
についても、コンピュータシステムによって実現され得
る。
【0038】なお、コンピュータシステムに各手段を実
現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取
り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1に示すように、本実施の形
態のインクジェット式記録装置は、インクジェット式プ
リンタであり、プリンタコントローラ1とプリントエン
ジン2とを備えている。
【0040】プリンタコントローラ1は、外部インター
フェース(外部I/F)3と、各種データを一時的に記
憶するRAM4と、制御プログラム等を記憶したROM
5と、CPU等を含んで構成された制御部6と、クロッ
ク信号を発生する発振回路7と、記録ヘッド8へ供給す
るための駆動信号を発生する駆動信号発生部9と、駆動
信号や、印刷データに基づいて展開されたドットパター
ンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン
2に送信する内部インターフェース(内部I/F)10
と、を備えている。
【0041】外部I/F3は、例えば、キャラクタコー
ド、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成
される印刷データを、図示しないホストコンピュータ等
から受信する。また、ビシー信号(BUSY)やアクノ
レッジ信号(ACK)が、外部I/F3を通じて、ホス
トコンピュータ等に対して出力される。
【0042】RAM4は、受信バッファ4A、中間バッ
ファ4B、出力バッファ4C及びワークメモリと(図示
せず)を有している。そして、受信バッファ4Aは、外
部I/F3を介して受信された印刷データを一時的に記
憶し、中間バッファ4Bは、制御部6により変換された
中間コードデータを記憶し、出力バッファ4Cは、ドッ
トパターンデータを記憶する。ここで、ドットパターン
データとは、中間コードデータ(例えば、階調データ)
をデコード(翻訳)することにより得られる印字データ
である。
【0043】ROM5には、各種データ処理を行わせる
ための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォン
トデータ、グラフィック関数等が記憶されている。
【0044】制御部6は、ROM5に記憶された制御プ
ログラムに従って各種の制御を行う。例えば、受信バッ
ファ4A内の印刷データを読み出すと共にこの印刷デー
タを変換して中間コードデータとし、当該中間コードデ
ータを中間バッファ4Bに記憶させる。また、制御部6
は、中間バッファ4Bから読み出した中間コードデータ
を解析し、ROM5に記憶されているフォントデータ及
びグラフィック関数等を参照して、ドットパターンデー
タに展開(デコード)する。そして、制御部6は、必要
な装飾処理を施した後に、このドットパターンデータを
出力バッファ4Cに記憶させる。
【0045】記録ヘッド8の1回の主走査により記録可
能な1行分のドットパターンデータが得られたならば、
当該1行分のドットパターンデータが、出力バッファ4
Cから内部I/F10を通じて順次記録ヘッド8に出力
される。出力バッファ4Cから1行分のドットパターン
データが出力されると、展開済みの中間コードデータが
中間バッファ4Bから消去され、次の中間コードデータ
についての展開処理が行われる。
【0046】駆動信号発生部9は、記録のために使用さ
れる吐出駆動信号を発生する主信号発生部11と、メニ
スカス52(図3(b)参照)を微振動させてノズル開
口部分のインクを撹拌させる印字外微振動信号及び印字
前微振動信号を発生する微振信号発生部12と、主信号
発生部11からの吐出駆動信号と微振信号発生部12か
らの印字外微振動信号或いは印字前微振動信号とが入力
され、吐出駆動信号、印字外微振動信号、印字前微振動
信号の中の一つの信号を内部I/F10に出力する選択
部13と、を含んで構成してある。
【0047】ここで、主信号発生部11は吐出駆動信号
発生手段として機能し、微振信号発生部12は微振動信
号発生手段として機能し、選択部13は信号選択手段と
して機能する。
【0048】なお、この駆動信号発生部9は、ロジック
回路によって構成することもできるし、CPU,RO
M,RAM等によって構成した制御回路によって構成す
ることもできる。
【0049】プリントエンジン2は、紙送り機構16
と、キャリッジ機構17と、記録ヘッド8とを含んで構
成してある。
【0050】紙送り機構16は、紙送りモータと紙送り
ローラ等から構成してあり、図2(a)に示すように、
記録紙18(印刷記録媒体の一種)を記録ヘッド8の記
録動作に連動させて順次送り出す。即ち、この紙送り機
構16は、記録紙18を副走査方向である記録紙送り方
向に移動させる。
【0051】キャリッジ機構17は、図2(a)乃至図
2(c)に示すように、ガイド部材20に移動自在に取
り付けられ記録ヘッド8及びインクカートリッジ19を
搭載可能なキャリッジ21と、駆動プーリー22と従動
プーリー23との間に架け渡されると共にキャリッジ2
1に接続されたタイミングベルト24と、駆動プーリー
22を回転させるパルスモータ25と、記録紙幅方向に
平行な状態で(主走査方向に沿って)プリンタ筐体26
に架設されたリニアエンコーダ27と、キャリッジ21
に取り付けられリニアエンコーダ27の複数のスリット
28を検出可能なスリット検出器29と、を備えてい
る。
【0052】本実施の形態のリニアエンコーダ27は、
透明な薄板状部材であり、図2(b)に示すように、ス
リット28は360dpiのピッチで形成されている。
スリット検出器29は、例えば、フォトインタラプタに
よって構成され得る。
【0053】このようなキャリッジ機構17によれば、
パルスモータ25の作動により、記録紙18の幅方向
(主走査方向)に沿ってキャリッジ21が往復移動す
る。これにより、キャリッジ21に搭載された記録ヘッ
ド8が、主走査方向に沿って移動する。このキャリッジ
21の移動は、ホームポジション側の基準位置を起点に
して行われる。ここでホームポジションとは、電源が投
入されていない場合や、記録を行わない状態が長時間に
亘る場合等において、キャリッジ21を待機させる位置
である。本実施の形態では、図2(a)における右端部
にホームポジションが設けられている。
【0054】当該ホームポジションには、記録ヘッド8
のノズル開口51(後述)におけるインク溶媒の蒸発を
防止するキャッピング機構30が設けられている。
【0055】一方、基準位置は、ホームポジションから
少し左側の位置に設定されている。具体的には、記録紙
18の右側縁とキャッピング機構30との間に、基準位
置が設定されている。
【0056】キャリッジ21が移動すると、キャリッジ
21と共にスリット検出器29も移動する。この移動に
伴って、スリット検出器29は、リニアエンコーダ27
の複数のスリット28を順次検出し、スリット28のピ
ッチに応じたパルス状の検出信号を出力する。このスリ
ット検出器29からの検出信号に基づいて、制御部6は
記録ヘッド8の位置を認識する。
【0057】具体的には、制御部6は、キャリッジ21
が基準位置に位置付けられた状態で位置カウンタのカウ
ント値をリセットし、キャリッジ21の移動に伴って出
力されるスリット検出器29からの立ち上がりパルス
(検出信号)を受信し、パルスの受信毎に位置カウンタ
をカウントアップする。これにより、位置カウンタのカ
ウント値が、キャリッジ21の位置、即ち、記録ヘッド
8の走査位置を示すヘッド位置情報となる。ここで、位
置カウンタは、例えば、RAM4のワークメモリ(図示
せず)に設けられ得るが、カウンタを別個に設けても良
い。
【0058】従って、リニアエンコーダ27及びスリッ
ト検出器29は、走査位置情報出力手段として機能す
る、すなわち、キャリッジ21(記録ヘッド8)の主走
査に伴って記録ヘッド8の位置に関する情報(検出信
号)を出力する。また、制御部6及び位置カウンタ(R
AM4)は、走査位置保持手段として機能する、すなわ
ち、スリット検出器29からの検出信号に基づいて位置
カウンタのカウント値(ヘッド位置情報)を更新した後
の当該更新されたカウント値を保持する。
【0059】次に、記録ヘッドについて説明する。例示
した記録ヘッド8は、図3(a)に示すように、アクチ
ュエータユニット33と、流路ユニット34とから概略
構成されている。また、例示した記録ヘッド8は、たわ
み振動モードの圧電振動子35を圧力発生素子として用
いている。
【0060】ここで、たわみ振動モードの圧電振動子3
5とは、その充電により収縮して、圧力発生室36をそ
の容積が少なくなるように変形させ、その放電により伸
長して、圧力発生室36をその容積が増えるように変形
させるものである。
【0061】アクチュエータユニット33は、第1の蓋
部材37、スペーサ部材38、第2の蓋部材39、圧電
振動子35等から構成されている。流路ユニット34
は、インク供給口形成基板40、インク室形成基板41
及びノズルプレート42等から構成されている。そし
て、アクチュエータユニット33と流路ユニット34と
を接着層43によって一体化することにより、記録ヘッ
ド8が構成されている。なお、接着層43は、熱溶着フ
ィルムや適宜の接着剤等で構成され得る。
【0062】第1の蓋部材37は、一般に弾性を有する
セラミックの薄板であり、本実施の形態では、厚さが6
マイクロメートル程度のジルコニア(ZrO)によ
って構成されている。第1の蓋部材37の裏面(上面)
には、圧電振動子35の共通電極44が形成され、この
共通電極44に圧電振動子35が積層されている。この
圧電振動子35の裏面(上面)には、圧電振動子35の
駆動電極45が設けられている。
【0063】スペーサ部材38は、圧力発生室36とな
る通孔を有するセラミック板であり、この場合、厚さが
100マイクロメートル程度の板状のジルコニアによっ
て構成されている。
【0064】第2の蓋部材39は、図3(a)における
左側に供給側連通孔46としての通孔を有しており、同
図における右側に第1ノズル連通孔47としての通孔を
有するセラミック材である。第2の蓋部材39は、例え
ば、板状のジルコニアによって構成される。
【0065】スペーサ部材38の裏面(上面)には第1
の蓋部材37が、前面(下面)には第2の蓋部材39
が、それぞれ配置されている。すなわち、第1の蓋部材
37と第2の蓋部材39とで、スペーサ部材38を挟ん
でいる。なお、これらの第1の蓋部材37、第2の蓋部
材39及びスペーサ部材38は、粘土状のセラミックス
材料を所定の形状に成型した後に積層して焼成すること
により、一体化した態様で形成される。
【0066】上記したインク供給口形成基板40は、左
側にインク供給口48としての通孔を有し、右側に第1
ノズル連通孔47としての通孔を有する板状部材であ
る。また、インク室形成基板41は、インク室49とし
ての通孔を有すると共に、右側に第2ノズル連通孔50
としての通孔を有する板状部材である。ノズルプレート
42は、右側に多数(例えば、48個)のノズル開口5
1を副走査方向に沿って開設した薄い板状部材であり、
例えば、ステンレス板によって構成され得る。このノズ
ル開口51は、ドット形成密度に対応した所定ピッチで
開設されている。
【0067】インク室形成基板41の前面側(下面側)
にはノズルプレート42が、裏面側(上面側)にはイン
ク供給口形成基板40が、それぞれ配置されている。イ
ンク室形成基板41とノズルプレート42との間、及
び、インク室形成基板41とインク供給口形成基板40
との間には、それぞれ接着層43が設けられており、結
果として、インク供給口形成基板40、インク室形成基
板41及びノズルプレート42が一体化されて、流路ユ
ニット34が構成されている。
【0068】このような構成を有する記録ヘッド8で
は、流路ユニット34のインク室49と、アクチュエー
タユニット33の供給側連通孔46とが、インク供給口
48を通じて連通する。また、供給側連通孔46と第1
ノズル連通孔47とが、圧力発生室36を介して連通す
る。さらに、第2ノズル連通孔50を介して、ノズル開
口51と第1ノズル連通孔47が連通する。これによ
り、インク室49から圧力発生室36を通ってノズル開
口51に至る一連のインク流路が形成される。なお、イ
ンク室49には、図示しないインク供給通路を通じて、
インクカートリッジ19からのインクが供給される。
【0069】圧力発生室36の容積を変化させることに
より、ノズル開口51からインク滴を吐出させることが
できる。具体的には、圧電振動子35を充電すると、圧
電振動子35が電界とは直交する方向に縮み、第1の蓋
部材37が変形し、この第1の蓋部材37の変形に伴っ
て圧力発生室36が収縮する。一方、充電された圧電振
動子35を放電すると、圧電振動子35が電界とは直交
する方向に伸長し、第1の蓋部材37が戻り方向に変形
して圧力発生室36を膨張させる。圧力発生室36を一
旦膨張させた後に急激に収縮させると、圧力発生室36
内におけるインク圧力が急激に上昇し、図3(b)に一
点鎖線で示すように、ノズル開口51からインク滴が吐
出される。
【0070】また、インク滴が吐出されない程度に圧力
発生室36を膨張・収縮させることにより、ノズル開口
51の開口部分のインクを撹拌することができ、当該部
分におけるインクの粘度の増加を防止できる。即ち、イ
ンク滴が吐出されない程度に圧力発生室36を膨張・収
縮させると、図3(b)に示すように、メニスカス52
(ノズル開口51にて露出したインクの自由表面)が、
インク吐出方向である下方向とインク引き込み方向であ
る上方向とに交互に移動して微振動し、結果的にノズル
開口部分のインクが撹拌され得る。
【0071】次に、記録ヘッド8の電気的構成について
説明する。この記録ヘッド8は、図1に示すように、順
に電気的に接続されたシフトレジスタ55、ラッチ回路
56、レベルシフタ57、スイッチ58及び圧電振動子
35を備えている。さらに、図4に示すように、これら
のシフトレジスタ55、ラッチ回路56、レベルシフタ
57、スイッチ58及び圧電振動子35は、それぞれ、
記録ヘッド8の各ノズル開口51毎に設けたシフトレジ
スタ素子55A〜55N、ラッチ素子56A〜56N、
レベルシフタ素子57A〜57N、スイッチ素子58A
〜58N及び圧電振動子35A〜35Nから構成されて
いる。
【0072】なお、これらのシフトレジスタ55、ラッ
チ回路56、レベルシフタ57、スイッチ58及び制御
部6は、駆動パルス供給手段として機能する、すなわ
ち、駆動信号発生部9からの吐出駆動信号から駆動パル
スを生成し、記録ヘッド8の圧電振動子35に供給す
る。
【0073】また、シフトレジスタ55、ラッチ回路5
6、レベルシフタ57、スイッチ58及び制御部6は、
微振動信号供給手段としても機能する、即ち、微振信号
発生部12からの印字外微振動信号或いは印字前微振動
信号を記録ヘッド8(圧電振動子35)に供給したり、
或いは、吐出駆動信号から印字中微振動信号を生成して
記録ヘッド8に供給したりする。
【0074】次に、インク滴を吐出させる際の制御につ
いて説明する。まず、圧電振動子35に駆動パルスを印
加する手順について説明する。なお、以下の説明では、
ドットパターンデータを構成する各印字データ(1ドッ
トのデータに相当)を、複数ビットで構成した場合につ
いて説明する。
【0075】この場合、制御部6は、印字データ(S
I)の内の最上位ビットのデータを、発振回路7からの
クロック信号(CK)に同期させて、出力バッファ4C
からシリアル伝送させてシフトレジスタ素子55A〜5
5Nに順次セットさせる。全ノズル開口51分の印字デ
ータが各シフトレジスタ素子55A〜55Nにセットさ
れたならば、制御部6は、所定のタイミングで、ラッチ
回路56、即ち各ラッチ素子56A〜56Nヘ、ラッチ
信号(LAT)を出力させる。このラッチ信号により、
各ラッチ素子56A〜56Nは、各シフトレジスタ素子
55A〜55Nにセットされた印字データをラッチす
る。このラッチされた印字データは、電圧増幅器である
レベルシフタ57、即ち各レベルシフタ素子57A〜5
7Nに供給される。
【0076】各レベルシフタ素子57A〜57Nは、印
字データが例えば「1」の場合に、スイッチ58が駆動
可能な電圧値、例えば、数十ボルトまで、この印字デー
タを昇圧する。そして、この昇圧された印字データは、
スイッチ58、即ちスイッチ素子58A〜58Nに印加
される。スイッチ素子58A〜58Nは、当該印字デー
タにより接続状態になる。一方、印字データが例えば
「0」の場合には、対応する各レベルシフタ素子57A
〜57Nは昇圧を行わない。
【0077】各スイッチ素子58A〜58Nには、主信
号発生部11からの吐出駆動信号(COM)が印加され
ている。そして、スイッチ素子58A〜58Nが接続状
態になると、このスイッチ素子58A〜58Nに接続さ
れた圧電振動子35A〜35Nに吐出駆動信号が供給さ
れる。
【0078】最上位ビットのデータに基づいて吐出駆動
信号を印加させたならば、続いて、制御部6は、1ビッ
ト下位のデータをシリアル伝送させてシフトレジスタ素
子55A〜55Nにセットする。そして、シフトレジス
タ素子55A〜55Nにデータがセットされたならば、
ラッチ信号を印加させることにより、セットされたデー
タをラッチさせ、吐出駆動信号を圧電振動子35A〜3
5Nに供給させる。以後は、1ビットずつ印字データを
下位ビットにシフトしながら最下位ビットまで同様の動
作を繰り返し行う。
【0079】このように、例示したプリンタでは、圧電
振動子35に吐出駆動信号を供給するか否かを、印字デ
ータによって制御できる。即ち、印字データを「1」に
することにより吐出駆動信号を圧電振動子35に供給で
き、印字データを「0」にすることにより吐出駆動信号
の圧電振動子35への供給を遮断することができる。な
お、印字データを「0」にした場合、圧電振動子35は
直前の電荷(電位)を保持する。
【0080】従って、吐出駆動信号を時間軸方向に分割
し、印字データの各ビットを分割部分に対応させて設定
することにより、一つの吐出駆動信号から複数の駆動パ
ルス及び印字中微振動信号を選択的に生成することがで
き、生成した駆動パルスあるいは印字中微振動信号を圧
電振動子35に供給することができる。これにより、印
字中にメニスカス52を微振動させたり、インク滴の量
(即ち、ドット径)が異なる複数の駆動パルスを記録ヘ
ッド8の圧電振動子35に供給させることができる。
【0081】例えば、図5に示す例では、吐出駆動信号
を、第1パルス部61、第2パルス部62、第3パルス
部63に分割し、第1パルス部61と第2パルス部62
とを連結して小ドット駆動パルスを生成し、第2パルス
部62により中ドット駆動パルスを生成し、第2パルス
部62と第3パルス部63とを連結して大ドット駆動パ
ルスを生成し、第1パルス部61により印字中微振動信
号を生成するようになっている。
【0082】ここで、小ドット駆動パルスは、小ドット
を形成し得るインク滴を吐出させる駆動パルスであり、
中ドット駆動パルスは、中ドットを形成し得るインク滴
を吐出させる駆動パルスであり、大ドット駆動パルス
は、大ドットを形成し得るインク滴を吐出させる駆動パ
ルスであり、印字中微振動パルスは、インク滴を吐出し
ないノズル開口51についてメニスカス52を微振動さ
せる駆動パルスである。
【0083】そして、印字中微振動信号を圧電振動子3
5に供給すると、図3(b)を用いて説明したように、
ノズル開口51の開口縁付近の吐出側位置(図中点線で
示す)と、この吐出側位置よりも圧力発生室36側の引
き込み側位置(図中実線で示す)との間で、メニスカス
52が微振動する。即ち、ノズル開口部分のインクが撹
拌される。
【0084】この例では、印字データが3ビットのデー
タ1,D2,D3により構成され、各データをD1=
1,D2=1,D3=0に設定することで小ドット駆動
パルスを生成し、各データをD1=0,D2=1,D3
=0に設定することで中ドット駆動パルスを生成し、各
データをD1=0,D2=1,D3=1に設定すること
で大ドット駆動パルスを生成し、各データをD1=1,
D2=0,D3=0と設定することで印字中微振動信号
を生成するようになっている。
【0085】一方、微振信号発生部12からの印字外微
振動信号及び印字前微振動信号によりメニスカス52を
微振動させてインクを撹拌する場合には、この撹拌期間
中に亘って、全ノズル開口51の印字データに「1」を
セットする。これにより、微振信号発生部12が発生し
た一連の微振動駆動信号が、そのまま圧電振動子35に
供給されて圧電振動子35が変形し、メニスカス52が
微振動する。
【0086】これらの印字外微振動信号及び印字前微振
動信号は、通常は同一の信号によって構成され、例えば
図6に示すように、最低電位と中間電位との間で電位が
切り替わる台形状のパルスを複数個一連に接続した信号
によって構成され得る。このような微振動信号を供給す
ると、圧力発生室36が僅かに膨張・収縮を繰り返し、
図3(b)を用いて説明した印字中微振動時の場合と同
様に、吐出側位置と引き込み側位置との間でメニスカス
52が微振動する。
【0087】そして、これらの微振動信号を圧電振動子
35に供給する際には、全ノズル開口51のデータを
「1」とした微振動用の印字データDVをシフトレジス
タ55にセットし、その後、ラッチ信号を印加し、セッ
トされた印字データDVをラッチしてスイッチ58を接
続状態にする。また、微振動信号の供給を止めるには、
全ノズル開口51のデータを「0」とした微振動停止用
の印字データDV’をシフトレジスタ55にセットし、
印字データDV’をラッチしてスイッチ58を非接続状
態にする。
【0088】次に、上記した構成を有するプリンタの記
録動作について説明する。このプリンタでは、インクの
増粘を防止するために、記録ヘッド8の1回の主走査
(1行の記録動作)に連動してメニスカス52を適宜微
振動させる。具体的には、記録ヘッド8(キャリッジ2
1)の加速期間中、記録開始直前、記録動作中の各状態
で、メニスカス52を微振動させる。
【0089】なお、以下の説明では、図7に示すよう
に、記録紙18におけるホームポジションHP側とは反
対側の領域、即ち、1行における後半部分に画像18X
を記録する場合について説明する。
【0090】ここで、図7は、1行分の記録(印字)を
説明するためのタイミングチャートである。図7には、
記録紙18も図示されており、記録ヘッド8の記録位置
と時間との対応関係も示してある。また、図8は、ドッ
トパターン展開処理を説明するフローチャートであり、
図9はドットパターン記録処理及びこのドットパターン
記録処理に割り込んでなされる位置情報取得処理を説明
するフローチャートである。
【0091】この記録動作は、中間コードデータから1
行のドットパターンデータを生成するドットパターン展
開処理と、展開されたドットパターンデータに基づいて
記録紙18上に記録を行うドットパターン記録処理とに
大別される。
【0092】以下、これらの各処理について説明する。
【0093】図8に示すドットパターン展開処理では、
制御部6は、まず、ドットパターンデータ生成手段とし
て機能し、1行分のドットパターンデータを生成する。
即ち、中間バッファ4Bに記憶された中間コードデータ
を読み出し(S1)、この読み出した中間コードデータ
を、ROM5のフォントデータ及びグラフィック関数等
に基づいてドットパターンデータに展開し(S2)、展
開したドットパターンデータを出力バッファ4Cに格納
する(S3)。そして、この展開作業を1行分のドット
パターンが格納されるまで繰り返し実行する(S4)。
【0094】1行分のドットパターンデータを出力バッ
ファ4Cに格納したならば(S4)、制御部6は、記録
開始位置情報設定手段として機能し、1行の印字範囲に
おける記録開始位置を示す記録開始位置情報を設定する
(S5)。記録開始位置とは、主走査方向において最初
のインク滴を吐出させる位置である。図7の例において
は、記録開始位置は符号P1で示されている。
【0095】なお、本実施の形態における記録開始位置
情報は、リニアエンコーダ27のスリット28に対応し
たカウント値、すなわち、スリット検出器29から出力
されるパルスPSのカウント値に対応して設定される。
【0096】続いて、制御部6は、微振動開始位置情報
設定手段として機能し、例えば、記録開始直前における
印字前微振動の開始位置を示す微振動開始位置情報を設
定する(S6)。例えば、記録開始位置P1から微振動
及びその後の沈静化に要する距離L1だけホームポジシ
ョンHP側に戻った位置P2を微振動開始位置に設定す
る。この設定は、先に設定した記録開始位置情報に基づ
いてなされる。そして、記録開始位置P1に相当するカ
ウント値から所定距離L1に相当するカウント値を減算
して得られるカウント値が、微振動開始位置P2に相当
するカウント値として設定される。
【0097】微振動開始位置情報が設定されたならば、
制御部6は、展開されたドットパターンデータを記録ヘ
ッド8に転送する(S7)。このドットパターンデータ
の転送を契機にして、1行分の画像の記録動作が開始さ
れ、記録ヘッド8が主走査される。そして、この主走査
に連動して、メニスカス52を微振動させてインクを撹
拌する微振動制御がなされる。なお、この微振動制御の
実行時において、制御部6は、微振動制御手段として機
能する。
【0098】ドットパターンデータの転送に伴い、制御
部6はドットパターン記録処理を行う。このドットパタ
ーン記録処理では、制御部6は、まず、印字外微振動制
御手段(微振動制御手段の一種)として機能し、キャリ
ッジ21の加速期間中におけるインクの撹拌(微振動)
を行わせる。即ち、ドットパターンデータの転送を契機
にして、制御部6は、微振信号発生部12からの印字外
微振動信号を記録ヘッド8の圧電振動子35に供給す
る。
【0099】この処理では、図7及び図9に示すよう
に、制御部6は印字外微振動信号の供給を開始し(S1
1,t0)、その後、記録ヘッド8の走査を開始する
(S12,t1)。さらに、例えば、この記録ヘッド8
が加速状態から定速状態に切り替わる直前のタイミング
で、印字外微振動信号の供給を停止する(S13,t
2)。
【0100】この一連の処理で、制御部6は、まず、選
択部13に制御信号を出力して、微振信号発生部12か
らの印字外微振動信号を圧電振動子35に供給可能な状
態にする。そして、微振動用の印字データDVをシフト
レジスタ55にセットし、ラッチ信号を供給することに
より印字外微振動信号の供給を開始する(図6参照)。
その後、制御部6は、パルスモータ25に作動パルスを
供給し、キャリッジ21を主走査方向に沿って移動させ
ることにより、記録ヘッド8を走査する。同時に、微振
動停止用の印字データDV’をシフトレジスタ55にセ
ットし、印字外微振動信号の供給停止タイミングになっ
たら、ラッチ信号を供給する。
【0101】ところで、記録ヘッド8が走査されると、
この走査に伴ってキャリッジ21に設けられたスリット
検出器29がリニアエンコーダ27のスリット28を検
出し、パルス状の検出信号(図7に符号PSで示す信
号)を出力する。制御部6は、この検出信号を監視して
おり、検出信号の受信を契機にして位置情報取得処理を
実行する。この位置情報取得処理は、ドットパターン記
録処理に割り込んで実行される処理であり、図9(b)
に示すように、位置カウンタをカウントアップ(+1)
する処理である(S21)。具体的には、スリット検出
器29からの検出信号に基づいて、ヘッド位置情報とし
ての位置カウンタのカウント値を+1して更新する。位
置カウンタをカウントアップしたならば、ドットパター
ン記録処理に復帰する。なお、この位置カウンタのカウ
ント値は、記録ヘッド8の1行分の走査が停止した場合
や、記録ヘッド8が基準位置へ戻った場合等に、リセッ
トされる。
【0102】この記録ヘッド8の走査に並行して、制御
部6は、印字前微振動開始タイミング判定手段として機
能し、記録直前における微振動の開始タイミングが到来
したか否かを判定する(S14)。本実施の形態では、
制御部6は、位置カウンタのカウント値を監視してお
り、このカウント値が微振動開始位置P2に相当するカ
ウント値(微振動開始位置情報に相当)に達したことに
より、印字前微振動開始タイミングが到来したと判定す
る(t3)。
【0103】記録直前における微振動開始タイミングが
到来したと判定したならば、制御部6は、印字前微振動
制御手段(微振動制御手段の一種)として機能し、印字
前微振動信号を圧電振動子35に供給する(S15)。
即ち、この処理では、微振動用の印字データDVをシフ
トレジスタ55にセットした後にラッチ信号を供給する
ことにより、微振信号発生部12からの印字前微振動信
号の供給を開始し、信号を供給している期間中に微振動
停止用の印字データDV’をシフトレジスタ55にセッ
トし、後述する所定の供給停止タイミング(t3’)に
なったらラッチ信号を供給することで、印字前微振動信
号の供給を停止する(図6参照)。
【0104】供給停止タイミング(t3’)は、例え
ば、印字前微振動信号の供給期間(t3’−t3)を計
時するタイマー(計時手段)を用いて判定することがで
きる。この場合、所定期間(t3’−t3)に亘って印
字前微振動信号が供給された時点、即ち、タイマーが所
定時間を計時した時点で供給停止タイミングになったと
判定する。また、位置カウンタのカウント値が、所定カ
ウント値P3になった時点で供給停止タイミングになっ
たと判定するようにしてもよい。
【0105】この印字前微振動信号の供給により、メニ
スカス52が微振動してノズル開口部分におけるインク
を撹拌する。これにより、インク溶媒の蒸発によりイン
ク粘度が上昇していたとしても、通常のインク粘度に戻
すことができる。
【0106】そして、印字前微振動信号の供給を停止さ
せたならば、制御部6は、駆動信号発生部9の選択部1
3に制御信号を出力して、主信号発生部11からの吐出
駆動信号を供給可能な状態にする(S16)。
【0107】吐出駆動信号を供給可能な状態にしたなら
ば、制御部6は、記録開始タイミング判定手段として機
能し、記録開始タイミングが到来したか否かを判定する
(S17)。本実施形態では、制御部6は、位置カウン
タのカウント値を監視しており、このカウント値が記録
開始位置P1に相当するカウント値に達したことによ
り、記録開始タイミングが到来したと判定する(t
4)。
【0108】記録開始タイミングが到来したと判定した
ならば、制御部6は、吐出駆動信号を供給して、記録紙
18上に画像を記録させる(S18)。この場合、図5
で説明したように、ドットパターンデータに基づいて、
小ドット駆動パルス、中ドット駆動パルス、大ドット駆
動パルス、印字中微振動信号の何れかの駆動パルスが各
圧電振動子35A〜35Nに供給される。これらの駆動
パルスが供給されることにより、各ノズル開口51から
は、小ドット、中ドットあるいは大ドットを形成し得る
インク滴が吐出される。
【0109】また、インク滴を吐出しないノズル開口5
1については、印字中微振動信号が供給されることによ
りメニスカス52の微振動がなされ、ノズル開口部分の
インクが撹拌される。なお、印字中微振動信号を供給す
る際において、制御部6は、本願発明における印字中微
振動制御手段(微振動制御手段の一種)として機能す
る。
【0110】このような制御により、インク滴の吐出
は、その直前になされたメニスカス52の微振動により
インク粘度が通常の粘度に戻った状態で行われる。この
ため、ある1行中の最初に吐出するインク滴について
も、所定の方向に正確に飛翔させることができる。従っ
て、吐出するインク滴の量を少なくし、インク粘度が上
昇し易くなった場合でも、記録開始部分における画質の
劣化を効果的に防止することができる。
【0111】また、大判の記録紙を用いた場合において
は、インク滴を吐出しない状態が比較的長時間に亘るの
でインク粘度が上昇し易い。しかしながら、このような
場合においても、上記のような制御を採用することによ
り、記録開始部分における画質の劣化を確実に防止する
ことができる。
【0112】1行分の記録動作が終了したならば、パル
スモータ25を停止させる(S19)。その後、記録ヘ
ッド8をホームポジションHP側に移動させて基準位置
に位置付ける。その後、次の1行について、同様の記録
動作を繰り返し行う。
【0113】ところで、上記した実施の形態では、キャ
リッジ21の加速期間中と記録直前の両状態でメニスカ
ス52を微振動させてインクを撹拌させているが、記録
直前の印字前微振動に関しては、画像の記録開始位置が
所定位置、例えば、1行における後半部分に設定された
場合にのみ行うように構成してもよい。換言すれば、記
録開始位置情報により示された記録開始位置が所定位置
よりも後側の部分であった場合にのみ、制御部6(微振
動制御手段)による印字前微振動を実行させるようにし
てもよい。これは、記録ヘッド8の走査位置が1行にお
ける前半部分に位置している状態では、印字外微振動
(加速期間中の微振動)によるインクの撹拌の効果が残
っているからである。
【0114】また、プリンタが使用される際の環境温度
は、例えば、摂氏数度から40数度と幅広い。このた
め、低温時と高温時とでは、インク粘度にかなりの差が
生じ、低温時にはインク粘度が高くなり、高温時にはイ
ンク粘度が低くなる。このインク粘度の差異に起因し
て、低温時と高温時とで同じ波形の微振動信号を印加し
た場合、低温時にはメニスカス52の移動量が少なくイ
ンクの撹拌効果が得られ難い一方、高温時にはメニスカ
ス52の移動量が過剰に大きくなり必要以上にメニスカ
ス52を振動させてしまう。
【0115】この点を考慮して、図1に示すように、環
境温度を計測するサーミスタ100(本願発明における
温度検出手段の一種)を設け、このサーミスタ100が
検出した環境温度に基づいて、微振動信号(印字外微振
動信号、印字前微振動信号、印字中微振動信号)の電位
を環境温度に応じて変化させるように構成することが好
ましい。サーミスタ100は、例えば、記録ヘッド8の
プリント基板(図示せず)に実装されて、記録ヘッド8
の温度を正確に検出する。
【0116】駆動信号発生部9は、サーミスタ100の
計測値に基づいて、環境温度が低くインク粘度が高い場
合には比較的強い力でメニスカス52を振動させるよう
に微振動信号の電位を設定し、環境温度が高くインク粘
度が低い場合には比較的弱い力でメニスカス52を振動
させるように微振動信号の電位を設定する。これによ
り、環境温度の変化に拘らずメニスカス52の振幅を一
定にすることができ、ノズル開口部分のインクに対し最
適な撹拌効果を与えることができる。
【0117】なお、上記の実施の形態では、いわゆるた
わみ振動モードの圧電振動子35を使用した記録ヘッド
8を例示したが、この記録ヘッド8に代えて、縦振動モ
ードの圧電振動子73を使用した記録ヘッド70を用い
てもよい。
【0118】図10に示すように、縦振動モードの記録
ヘッド70においては、例えばプラスチックからなる箱
体状のケース71の収納室72内に、櫛歯状の圧電振動
子73が一方の開口から挿入されて櫛歯状先端部73a
が他方の開口に臨んでいる。その他方の開口側のケース
71の表面(下面)には流路ユニット74が接合され、
櫛歯状先端部73aは、それぞれ流路ユニット74の所
定部位に当接固定されている。
【0119】圧電振動子73は、圧電体73bを挟んで
共通内部電極73cと個別内部電極73dとを交互に積
層した板状の振動子板を、ドット形成密度に対応させて
櫛歯状に切断して構成してある。そして、共通内部電極
73cと個別内部電極73dとの間に電位差を与えるこ
とにより、各圧電振動子73は、積層方向と直交する振
動子長手方向に伸縮する。
【0120】流路ユニット74は、流路形成板75を間
に挟んでノズルプレート76と弾性板77を両側に積層
することにより構成されている。
【0121】流路形成板75は、ノズルプレート76に
複数開設したノズル開口80とそれぞれ連通して圧力発
生室隔壁を隔てて列設された複数の圧力発生室81と、
各圧力発生室81の少なくとも一端に連通する複数のイ
ンク供給部82と、全インク供給部82が連通する細長
い共通インク室83と、が形成された板材である。例え
ば、シリコンウエハーをエッチング加工することによ
り、細長い共通インク室83が形成され、共通インク室
83の長手方向に沿って圧力発生室81がノズル開口8
0のピッチに合わせて形成され、各圧力発生室81と共
通インク室83との間に溝状のインク供給部82が形成
され得る。なお、この場合、圧力発生室81の一端にイ
ンク供給部82が接続し、このインク供給部82とは反
対側の端部近傍でノズル開口80が位置するように配置
されている。また、共通インク室83は、インクカート
リッジに貯留されたインクを圧力発生室81に供給する
ための室であり、その長手方向のほぼ中央にインク供給
管84が連通している。
【0122】弾性板77は、ノズルプレート76とは反
対側の流路形成板75の面に積層され、ステンレス板8
7の下面側にPPS等の高分子体フィルムを弾性体膜8
8としてラミネート加工した二重構造である。そして、
圧力発生室81に対応した部分のステンレス板87をエ
ッチング加工して、圧電振動子73を当接固定するため
のアイランド部89が形成されている。
【0123】上記の構成を有する記録ヘッド70では、
圧電振動子73を振動子長手方向に伸長させることによ
り、アイランド部89がノズルプレート76側に押圧さ
れ、アイランド部89周辺の弾性体膜88が変形して圧
力発生室81が収縮する。また、圧力発生室81の収縮
状態から圧電振動子73を長手方向に収縮させると、弾
性体膜88の弾性により圧力発生室81が膨張する。圧
力発生室81を一旦膨張させてから収縮させることによ
り、圧力発生室81内のインク圧力が高まって、ノズル
開口80からインク滴が吐出される。
【0124】このような記録ヘッド70でも、インク滴
が吐出しない程度に圧電振動子73を伸縮させることに
よりメニスカスを微振動させることができ、ノズル開口
部分のインクを撹拌することができる。
【0125】さて、上記の実施形態では、走査位置情報
出力手段を、リニアエンコーダ27及びスリット検出器
29によって構成している。さらに、記録開始位置情報
設定手段、微振動開始位置情報設定手段、微振動開始タ
イミング判定手段は、スリット検出器29からの検出信
号を計数したカウント値によって、記録開始位置、微振
動開始位置、微振動開始タイミングの判定を行ってい
る。
【0126】この構成では、リニアエンコーダ27のス
リット28を検出するものであるので、記録ヘッド8の
走査位置を確実に認識することができるという特徴があ
る。
【0127】しかしながら、本発明は、この構成に限定
されるものではない。即ち、記録ヘッド8の走査速度の
変化パターンを、ドットパターンデータの内容に拘わら
ずほぼ同じにすると(即ち、同一の速度変化パターンで
記録ヘッド8を走査したならば)、走査開始からの経過
時間により、その時点における記録ヘッド8の走査位置
を間接的に知ることができる。
【0128】この点に着目すれば、走査位置情報出力手
段を、走査開始(時刻t1)を契機に計時を開始する走
査時間タイマー101(第1走査時間タイマーに相当)
により構成し、この走査時間タイマー101のタイマー
値(ヘッド位置情報に相当)に基づいて記録ヘッド8の
走査位置を認識させるようにすることができる。
【0129】この場合、記録開始位置情報設定手段には
記録開始位置に対応するタイマー値(記録開始位置情報
に相当)を設定し、微振動開始位置情報設定手段には微
振動開始位置に対応するタイマー値(微振動開始位置情
報に相当)を設定する。
【0130】そして、微振動開始タイミング判定手段
は、走査時間タイマー101のタイマー値が微振動開始
位置に対応するタイマー値と一致したことにより、微振
動開始タイミングになったと判定させる。同様に、記録
開始タイミング判定手段は、走査時間タイマー101の
タイマー値が記録開始位置に対応するタイマー値と一致
したことにより、記録開始タイミングになったと判定さ
せる。
【0131】このように、走査時間タイマー101のタ
イマー値に基づいて記録ヘッド8の走査位置を認識させ
るようにした場合には、リニアエンコーダ27やスリッ
ト検出器29を設ける必要がなくなるので、装置の構成
を簡素化することができる。また、スリット検出器29
からの検出信号の監視を行わずに済むので、制御態様も
簡素化することができ、処理の高速化が図れる。
【0132】なお、走査時間タイマーは、記録ヘッド8
の走査開始時点から計時を開始するものの他に、記録ヘ
ッド8の走査速度が一定になった時点から計時を開始す
るタイマー102(第2走査時間タイマーに相当)であ
ってもよい。
【0133】この場合、記録ヘッド8の走査速度が一定
になる位置、例えば、ホームポジション側の記録紙18
の幅方向の縁部(図7に符号18Aで示す位置)に対応
する位置、を基準通過位置に設定する。そして、この基
準通過位置上を記録ヘッド8が通過したことを検出可能
な通過センサを設け、この通過センサの検出信号に基づ
いて走査時間タイマー102の計時を開始させる。
【0134】このように構成すると、走査時間タイマー
102は、記録ヘッド8の走査速度が一定の状態になっ
てからの走査時間を計時するので、記録ヘッド8の走査
位置をより正確に認識させることができる。
【0135】もっとも、走査位置情報出力手段は、記録
ヘッド8の位置を認識可能な情報を出力するものであれ
ば、リニアエンコーダ27及びスリット検出器29によ
り構成したものや、走査時間タイマー101、102に
より構成したものに限定されない。
【0136】例えば、ボールスプラインによってキャリ
ッジ21を主走査方向に往復移動させる構成の記録装置
では、ボールスプラインの回転軸に、この回転軸と一緒
に回転するロータリーエンコーダを取り付けると共に、
このロータリーエンコーダのスリットを検出するスリッ
ト検出器を設け、当該スリット検出器からの検出信号に
基づいて、記録開始位置や微振動開始位置を認識させる
ように構成してもよい。
【0137】また、上記した実施の形態では、微振動制
御手段として機能する制御部6は、駆動信号発生部9
(主信号発生部11,微振信号発生部12)が発生した
駆動信号を記録ヘッド8に供給させるものであったが、
微振動制御手段はこの構成に限定されない。
【0138】また、上記した実施の形態では、記録開始
位置情報設定手段は、ドットパターンデータに基づいて
記録ヘッド8の記録開始位置を設定するが、記録開始位
置を設定させるためのデータはこれに限定されない。例
えば、記録開始位置を、ホストコンピュータからの印刷
データ(記録データの一種に相当)に基づいて設定して
もよく、中間データ(記録データの一種に相当)に基づ
いて設定してもよい。
【0139】なお、以上の説明は、圧電振動子35を用
いて圧力発生室36を膨張・収縮させる記録ヘッド8を
備えたプリンタを例示したが、本発明は、圧力発生室内
に気泡を発生させ、この気泡の大きさを変化させること
でノズル開口からインク滴を吐出させる所謂バブルジェ
ット方式の記録ヘッドを備えたプリンタやプロッタにも
適用することができる。
【0140】図11は、1行の記録動作を説明する他の
タイミングチャートを示している、図11に示す場合、
制御部6は、微振動終了位置情報設定手段として機能
し、例えば、記録開始直前における印字前微振動の終了
位置を示す微振動終了位置情報を設定する。例えば、記
録開始位置P1’から微振動後の沈静化に要する距離L
2’だけホームポジションHP側に戻った位置P3’を
微振動終了位置に設定する。この設定は、先に設定した
記録開始位置情報に基づいてなされる。そして、記録開
始位置P1’に相当するカウント値から所定距離L2’
に相当するカウント値を減算して得られるカウント値
が、微振動終了位置P3’に相当するカウント値として
設定される。
【0141】一方、微振動開始位置は、図11の場合、
記録開始位置情報に関わらず、ホームポジション側の記
録紙18の幅方向の縁部18Aに対応して設定されてい
る。もっとも、この場合の微振動開始位置についても、
記録開始位置情報に基づいて設定され得る。
【0142】そして、記録直前における微振動開始タイ
ミングが到来したと判定したならば、制御部6は、印字
前微振動制御手段(微振動制御手段の一種)として機能
し、印字前微振動信号を圧電振動子35に供給する(S
15:図9(a)参照)。即ち、この処理では、微振動
用の印字データDVをシフトレジスタ55にセットした
後にラッチ信号を供給することにより、微振信号発生部
12からの印字前微振動信号の供給を開始し、信号を供
給している期間中に微振動停止用の印字データDV’を
シフトレジスタ55にセットし、所定の供給停止タイミ
ング(t3’)になったらラッチ信号を供給すること
で、印字前微振動信号の供給を停止する(図6参照)。
この場合、供給停止タイミング(t3’)は、位置カウ
ンタのカウント値が、所定カウント値P3’になった時
点として判定される。
【0143】以上のように、図11に示すタイミングチ
ャートによれば、インク滴を吐出させる直前の適宜のタ
イミング(t3’)まで、ノズル開口のインクのメニス
カスを微振動させることができる。このように記録開始
位置に到達するまで常にメニスカスを振動させること
は、特に増粘しやすい顔料系インクに対し有効である。
【0144】なお、以上の実施の形態では、記録ヘッド
8のいずれかのノズル開口が記録を開始する位置を、記
録ヘッド8の記録開始位置としている。しかしながら、
通常は、ノズル開口毎に記録開始位置が異なる。
【0145】従って、ノズル開口毎の記録開始位置のば
らつきを考慮して、印字開始位置設定手段としての制御
部6が、選択されたノズル開口毎の記録開始位置を示す
記録開始位置情報を設定し、微振動開始位置設定手段と
しての制御部6が、記録開始位置情報に基づいて、選択
された各ノズル開口部分のインクを微振動させるか否か
を決定すると共に微振動をさせる場合にそれぞれの微振
動開始位置を示す微振動開始位置情報を設定し、印字前
微振動制御手段としての制御部6が、微振動開始位置情
報とヘッド位置情報とに基づいて選択されたノズル開口
毎にそれぞれの微振動開始タイミングになったことを判
定して微振動手段を駆動させることが好ましい。
【0146】この場合、選択されたノズル開口は、好ま
しくは、増粘速度が同一のインクを使用するノズル開口
である。あるいは、選択されたノズル開口は、同一色の
インクを使用するノズル開口である。
【0147】その他、選択されたノズル開口は、同一列
に配置されたノズル開口や、個別のノズル開口であり得
る。
【0148】なお、前述のように、プリンタコントロー
ラ1はコンピュータシステムによって構成されている
が、コンピュータシステムに前記各要素を実現させるた
めのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記
録媒体も、本件の保護対象である。
【0149】さらに、前記の各要素が、コンピュータシ
ステム上で動作するOS等のプログラムによって実現さ
れる場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令
を含むプログラムを記録した記録媒体も、本件の保護対
象である。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク滴を吐出させる直前の適宜のタイミングから所定
の時間、ノズル開口のインクのメニスカスを微振動させ
ることができる。あるいは、本発明によれば、インク滴
を吐出させる直前の適宜のタイミングまで、ノズル開口
のインクのメニスカスを微振動させることができる。
【0151】これにより、インク滴を吐出させる直前に
おいて、ノズル開口のインクを通常の粘度に戻すことが
できる。従って、吐出されるインク滴の量を少なくした
り、大判の記録紙を用いたりしても、記録開始直後の画
像の劣化を効果的に防止することができる。
【0152】また、微振動が必要なノズル開口のみを選
択し、選択されたノズル開口毎に、インク滴を吐出させ
る直前の適宜のタイミングから所定の時間、ノズル開口
のインクのメニスカスを微振動させると、微振動制御の
効率化が図れる。
【0153】また、走査位置情報出力手段が、微小間隔
で連続にスリットが形成されると共に、前記記録ヘッド
の主走査方向に沿って配設されたリニアエンコーダと、
前記スリットを検出可能で、前記記録ヘッドと共に前記
主走査方向に沿って移動されるスリット検出器と、を有
する場合、記録ヘッドの操作位置を確実に検出すること
ができる。
【0154】また、走査位置情報出力手段が、記録ヘッ
ドの走査開始時からの所定時間の経過を計測する第1走
査時間タイマを有する場合、装置構成が簡素化され、制
御態様も簡易化される。
【0155】また、走査位置情報出力手段が、記録ヘッ
ドの走査速度が一定になった時からの所定時間の経過を
計測する第2走査時間タイマを有する場合、より正確に
記録ヘッドの操作位置を検出することができる。
【0156】また、記録ヘッドの環境温度を計測する温
度検出手段を更に備え、前記微振動手段は、前記温度検
出手段が計測する環境温度に応じて、駆動電位が変化す
るようになっている場合、環境温度の変化に関わらず、
最適なインク攪拌効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるインクジェット式
プリンタの構成を説明する概略ブロック図である。
【図2】図1のインクジェット式プリンタの斜視図であ
る。
【図3】記録ヘッドの構造を説明する図であり、(a)
は断面図、(b)は(a)におけるA部の拡大断面図で
ある。
【図4】記録ヘッドにおける電気的構成を説明するブロ
ック図である。
【図5】吐出駆動信号及び、この吐出駆動信号に基づい
て生成される駆動パルスを説明する図である。
【図6】微振動駆動信号を説明する図である。
【図7】1行の記録動作を説明するタイミングチャート
である。
【図8】ドットパターン展開処理を説明するフローチャ
ートである。
【図9】(a)はドットパターン記録処理を説明するフ
ローチャート、(b)は位置情報取得処理を説明するフ
ローチャートである。
【図10】縦振動モードの圧電振動子を用いた記録ヘッ
ドを説明する図である。
【図11】1行の記録動作を説明する他のタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 2 プリントエンジン 3 外部インターフェース 4 RAM 5 ROM 6 制御部 7 発振回路 8 記録ヘッド 9 駆動信号発生部 10 内部インターフェース 11 主信号発生部 12 微振信号発生部 13 選択部 16 紙送り機構 17 キャリッジ機構 18 記録紙 19 インクカートリッジ 20 ガイド部材 21 キャリッジ 22 駆動プーリ 23 従動プーリ 24 タイミングベルト 25 パルスモータ 26 プリンタ筐体 27 リニアエンコーダ 28 スリット 29 スリット検出器 30 キャッピング機構 33 アクチュエータユニット 34 流路ユニット 35 圧電振動子 36 圧力発生室 37 第1の蓋部材 38 スペーサ部材 39 第2の蓋部材 40 インク供給口形成基板 41 インク室形成基板 42 ノズルプレート 43 接着層 44 共通電極 45 駆動電極 46 供給側連通孔 47 第1ノズル連通孔 48 インク供給口 49 インク室 50 第2ノズル連通孔 51 ノズル開口 52 メニスカス 55 シフトレジスタ 56 ラッチ回路 57 レベルシフタ 58 スイッチ 61 第1パルス部 62 第2パルス部 63 第3パルス部 70 記録ヘッド 71 ケース 72 収納室 73 圧電振功子 73a 櫛歯状先端部 74 流路ユニット 75 流路形成板 76 ノズルプレート 77 弾性板 80 ノズル開口 81 圧力発生室 82 インク供給部 83 共通インク室 84 インク供給管 87 ステンレス板 88 弾性体膜 89 アイランド部 100 サーミスタ 101 第1走査時間タイマ 102 第2走査時間タイマ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA07 EB07 EB30 EB36 EB38 EC08 EC37 EC42 EC46 EC72 FA04 2C057 AF30 AG47 AL25 AM16 BA03 BA14

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル開口を有する記録ヘッドと、 前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微振動手段
    と、 記録データに基づいて、前記記録ヘッドの記録開始位置
    を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手
    段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、微振動開始位置を示
    す微振動開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手
    段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、微振動開始タイミングになったことを判定して前
    記微振動手段を駆動させる印字前微振動制御手段と、を
    備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】ノズル開口を有する記録ヘッドと、 前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微振動手段
    と、 記録データに基づいて、前記記録ヘッドの記録開始位置
    を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手
    段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、微振動終了位置を示
    す微振動終了位置情報を設定する微振動終了位置設定手
    段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、微振動終了タイミングになったことを判定して前
    記微振動手段の駆動を停止させる印字前微振動制御手段
    と、を備えたことを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  3. 【請求項3】複数のノズル開口を有する記録ヘッドと、 選択されたノズル開口毎にノズル開口部分のインクを微
    振動させる微振動手段と、 記録データに基づいて、選択されたノズル開口毎の記録
    開始位置を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位
    置設定手段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、選択された各ノズル
    開口部分のインクを微振動させるか否かを決定すると共
    に、微振動をさせる場合に微振動開始位置を示す微振動
    開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、選択されたノズル開口毎に微振動開始タイミング
    になったことを判定して前記微振動手段を駆動させる印
    字前微振動制御手段と、を備えたことを特徴とするイン
    クジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録開始位置情報に基づいて、微振動
    終了位置を示す微振動終了位置情報を設定する微振動終
    了位置設定手段を更に備えると共に、 印字前微振動制御手段は、前記微振動終了位置情報と前
    記ヘッド位置情報とに基づいて、微振動終了タイミング
    になったことを判定して前記微振動手段の駆動を停止さ
    せるようになっていることを特徴とする請求項3に記載
    のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】選択されたノズル開口は、増粘速度が同一
    のインクを使用するノズル開口であることを特徴とする
    請求項3または4に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】選択されたノズル開口は、同一色のインク
    を使用するノズル開口であることを特徴とする請求項3
    または4に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】選択されたノズル開口は、同一列に配置さ
    れたノズル開口であることを特徴とする請求項3または
    4に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】選択されたノズル開口は、個別のノズル開
    口であることを特徴とする請求項3または4に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】前記走査位置情報出力手段は、 微小間隔で連続にスリットが形成されると共に、前記記
    録ヘッドの主走査方向に沿って配設されたリニアエンコ
    ーダと、 前記スリットを検出可能で、前記記録ヘッドと共に前記
    主走査方向に沿って移動されるスリット検出器と、を有
    することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
    のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】前記走査位置情報出力手段は、 前記記録ヘッドの走査開始時からの所定時間の経過を計
    測する第1走査時間タイマを有していることを特徴とす
    る請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェット式
    記録装置。
  11. 【請求項11】前記走査位置情報出力手段は、 前記記録ヘッドの走査速度が一定になった時からの所定
    時間の経過を計測する第2走査時間タイマを有している
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
    インクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】前記記録ヘッドの環境温度を計測する温
    度検出手段を更に備え、 前記微振動手段は、前記温度検出手段が計測する環境温
    度に応じて、駆動電位が変化するようになっていること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のイン
    クジェット式記録装置。
  13. 【請求項13】前記ヘッド位置情報に基づいて、前記記
    録ヘッドが加速移動中であることを判定して前記微振動
    手段を駆動させる印字外微振動制御手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】前記印字前微振動制御手段が前記微振動
    手段を駆動させる信号と、前記印字外微振動制御手段が
    前記微振動手段を駆動させる信号とは、同一であること
    を特徴とする請求項13に記載のインクジェット式記録
    装置。
  15. 【請求項15】印字期間中において、インク滴を吐出し
    ないノズル開口部分のインクを微振動させるように微振
    動手段を駆動させる印字中微振動制御手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の
    インクジェット式記録装置。
  16. 【請求項16】ノズル開口を有する記録ヘッドと、 前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微振動手段
    と、 記録データに基づいて、前記記録ヘッドの記録開始位置
    を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手
    段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、微振動開始位置を示
    す微振動開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手
    段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、微振動開始タイミングになったことを判定して、
    前記微振動手段を駆動させる印字前微振動制御手段と、
    を備えたインクジェット式記録装置を使用する方法であ
    って、 前記印字開始位置設定手段によって設定された記録開始
    位置情報に基づいて、微振動開始位置を示す微振動開始
    位置情報を設定する工程と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、前記印字前微振動制御手段によって前記微振動手
    段を駆動させる工程と、を備えたことを特徴とする方
    法。
  17. 【請求項17】ノズル開口を有する記録ヘッドと、 前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微振動手段
    と、 記録データに基づいて、前記記録ヘッドの記録開始位置
    を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手
    段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、微振動終了位置を示
    す微振動終了位置情報を設定する微振動終了位置設定手
    段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、微振動終了タイミングになったことを判定して前
    記微振動手段の駆動を停止させる印字前微振動制御手段
    と、を備えたインクジェット式記録装置を使用する方法
    であって、 前記印字開始位置設定手段によって設定された記録開始
    位置情報に基づいて、微振動終了位置を示す微振動終了
    位置情報を設定する工程と、 前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、前記印字前微振動制御手段によって前記微振動手
    段の駆動を停止させる工程と、を備えたことを特徴とす
    る方法。
  18. 【請求項18】複数のノズル開口を有する記録ヘッド
    と、 選択されたノズル開口毎にノズル開口部分のインクを微
    振動させる微振動手段と、 記録データに基づいて、選択されたノズル開口毎の記録
    開始位置を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位
    置設定手段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、選択された各ノズル
    開口部分のインクを微振動させるか否かを決定すると共
    に、微振動をさせる場合に微振動開始位置を示す微振動
    開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、選択されたノズル開口毎に微振動開始タイミング
    になったことを判定して前記微振動手段を駆動させる印
    字前微振動制御手段と、を備えたインクジェット式記録
    装置を使用する方法であって、 前記印字開始位置設定手段によって設定された記録開始
    位置情報に基づいて、選択された各ノズル開口部分のイ
    ンクを微振動させるか否かを決定すると共に、微振動を
    させる場合に微振動開始位置を示す微振動開始位置情報
    を設定する工程と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、前記印字前微振動制御手段によって前記微振動手
    段を駆動させる工程と、を備えたことを特徴とする方
    法。
  19. 【請求項19】前記インクジェット式記録装置は、前記
    記録ヘッドの環境温度を計測する温度検出手段を更に備
    えており、 前記温度検出手段が計測する環境温度に応じて、前記微
    振動手段の駆動電位を変化させる工程を更に備えたこと
    を特徴とする請求項16乃至18のいずれかに記載の方
    法。
  20. 【請求項20】前記インクジェット式記録装置は、前記
    ヘッド位置情報に基づいて、前記記録ヘッドが加速移動
    中であることを判定して前記微振動手段を駆動させる印
    字外微振動制御手段を更に備えていることを特徴とする
    請求項16乃至19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】前記印字前微振動制御手段が前記微振動
    手段を駆動させる信号と、前記印字外微振動制御手段が
    前記微振動手段を駆動させる信号とは、同一であること
    を特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】印字期間中において、インク滴を吐出し
    ないノズル開口部分のインクを微振動させる工程を更に
    備えたことを特徴とする請求項16乃至21のいずれか
    に記載の方法。
  23. 【請求項23】ノズル開口を有する記録ヘッドと、 前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微振動手段
    と、を備えたインクジェット式記録装置を制御するため
    の装置であって、 記録データに基づいて、前記記録ヘッドの記録開始位置
    を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手
    段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、微振動開始位置を示
    す微振動開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手
    段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、微振動開始タイミングになったことを判定して、
    前記微振動手段を駆動させる印字前微振動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  24. 【請求項24】ノズル開口を有する記録ヘッドと、 前記ノズル開口部分のインクを微振動させる微振動手段
    と、を備えたインクジェット式記録装置を制御するため
    の装置であって、 記録データに基づいて、前記記録ヘッドの記録開始位置
    を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位置設定手
    段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、微振動終了位置を示
    す微振動終了位置情報を設定する微振動終了位置設定手
    段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動終了位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、微振動終了タイミングになったことを判定して前
    記微振動手段の駆動を停止させる印字前微振動制御手段
    と、を備えたことを特徴とする制御装置。
  25. 【請求項25】複数のノズル開口を有する記録ヘッド
    と、 選択されたノズル開口毎にノズル開口部分のインクを微
    振動させる微振動手段と、を備えたインクジェット式記
    録装置を制御するための装置であって、 記録データに基づいて、選択されたノズル開口毎の記録
    開始位置を示す記録開始位置情報を設定する印字開始位
    置設定手段と、 前記記録開始位置情報に基づいて、選択された各ノズル
    開口部分のインクを微振動させるか否かを決定すると共
    に、微振動をさせる場合に微振動開始位置を示す微振動
    開始位置情報を設定する微振動開始位置設定手段と、 前記記録ヘッドの走査位置を示すヘッド位置情報を出力
    可能な走査位置情報出力手段と、 前記微振動開始位置情報と前記ヘッド位置情報とに基づ
    いて、選択されたノズル開口毎に微振動開始タイミング
    になったことを判定して前記微振動手段を駆動させる印
    字前微振動制御手段と、を備えたことを特徴とする制御
    装置。
  26. 【請求項26】前記記録開始位置情報に基づいて、微振
    動終了位置を示す微振動終了位置情報を設定する微振動
    終了位置設定手段を更に備えると共に、 印字前微振動制御手段は、前記微振動終了位置情報と前
    記ヘッド位置情報とに基づいて、微振動終了タイミング
    になったことを判定して前記微振動手段の駆動を停止さ
    せるようになっていることを特徴とする請求項25に記
    載の制御装置。
  27. 【請求項27】前記記録ヘッドの環境温度を計測する温
    度検出手段を更に備え、 前記微振動手段は、前記温度検出手段が計測する環境温
    度に応じて、駆動電位が変化するようになっていること
    を特徴とする請求項23乃至26のいずれかに記載の制
    御装置。
  28. 【請求項28】前記ヘッド位置情報に基づいて、前記記
    録ヘッドが加速移動中であることを判定して前記微振動
    手段を駆動させる印字外微振動制御手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項23乃至27のいずれかに記載の
    制御装置。
  29. 【請求項29】前記印字前微振動制御手段が前記微振動
    手段を駆動させる信号と、前記印字外微振動制御手段が
    前記微振動手段を駆動させる信号とは、同一であること
    を特徴とする請求項28に記載の制御装置。
  30. 【請求項30】印字期間中において、インク滴を吐出し
    ないノズル開口部分のインクを微振動させるように微振
    動手段を駆動させる印字中微振動制御手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項23乃至29のいずれかに記載
    の制御装置。
  31. 【請求項31】少なくとも1台のコンピュータを含むコ
    ンピュータシステムによって実行されて、前記コンピュ
    ータシステムに請求項23乃至30のいずれかに記載の
    制御装置を実現させるプログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  32. 【請求項32】少なくとも1台のコンピュータを含むコ
    ンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制
    御する命令が含まれており、 前記コンピュータシステムによって実行されて、前記第
    2のプログラムを制御して、前記コンピュータシステム
    に請求項23乃至30のいずれかに記載の制御装置を実
    現させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
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