JP2006142676A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006142676A
JP2006142676A JP2004336613A JP2004336613A JP2006142676A JP 2006142676 A JP2006142676 A JP 2006142676A JP 2004336613 A JP2004336613 A JP 2004336613A JP 2004336613 A JP2004336613 A JP 2004336613A JP 2006142676 A JP2006142676 A JP 2006142676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine vibration
drive signal
vibration
liquid
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004336613A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4506427B2 (ja
Inventor
Hirofumi Teramae
浩文 寺前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004336613A priority Critical patent/JP4506427B2/ja
Publication of JP2006142676A publication Critical patent/JP2006142676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4506427B2 publication Critical patent/JP4506427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 フラッシング間隔を最適化して、過不足のないフラッシング動作を行うことができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】 駆動信号発生回路は、記録ヘッドの定速移動時にあっては、インク滴を吐出しない程度にノズル開口のメニスカスを振動させる印字内微振動パルスを含む駆動信号を発生し、記録ヘッドの加減速移動時にあっては、インク滴を吐出しない程度に印字内微振動パルスよりも強い振動をメニスカスに対して付与する印字外微振動パルスを含む駆動信号を発生し、制御部は、加減速移動時間及び定速移動時間に対し、印字内振動パルスによる振動エネルギーと印字外微振動パルスによる振動エネルギーとの比に応じて各々重み付けをし、重み付けされた各時間の合計が判定値を超えた場合に、ノズル開口からインク滴を強制的に吐出させるフラッシング動作を実行する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、インクジェット式記録装置等の液体噴射装置に関するものであり、特に、液滴を強制的に吐出させる空吐出動作を行う液体噴射装置に関するものである。
液体を吐出可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を吐出する液体噴射装置の代表的なものとしては、例えば、吐出対象物(記録媒体)としての記録紙等に対して液体状のインクを吐出・着弾させて記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、ディスプレー製造装置等の各種の製造装置にも応用されている。
このような液体噴射装置ではノズル開口が大気に晒されている。このため、ノズル開口を通じて液体の溶媒成分が蒸発し易い。そして、溶媒成分が蒸発してしまうとノズル開口付近で液体の増粘が生じ、液滴の吐出に支障(吐出不良)を来す虞がある。この液体の増粘を抑制すべく種々の対策が講じられている。上記のインクジェット式プリンタを例に挙げると、まず、ホームポジションにトレイ状のキャップ部材を配し、記録ヘッドの待機状態では、ノズル面をキャップ部材で封止してノズル開口からの溶媒蒸発を抑えている。
また、記録動作中において一定時間が経過する毎にインク滴を強制的に吐出させるフラッシング動作、即ち空吐出動作を行い、増粘インクを記録ヘッドの外に排出している(例えば、特許文献1参照)。あわせて、インク滴を吐出させないノズル開口については、対応する圧力発生素子(例えば、圧電振動子)に微振動パルスを供給し、インク滴を吐出させない程度にメニスカス(ノズル開口で露出しているインクの自由表面)を微振動させている。即ち、メニスカスを微振動させることで、ノズル開口付近のインクを攪拌し、インク増粘を抑えている(例えば、特許文献2参照)。
この微振動動作は、記録ヘッドが記録紙上における記録領域(1回のパス(主走査)において記録が行われる領域)内で定速移動しているとき(定速移動時)には、メニスカスに付与する振動エネルギーが比較的弱めに設定された微振動パルス(以下、印字内微振動パルスという)を用いて微振動(印字内微振動)が行われる。これにより、微振動後のメニスカスの残留振動(リンギング)を可及的に小さくしてインク滴の吐出への影響を抑えつつ、非吐出のノズル開口におけるインクの増粘を抑制するようになっている。一方、記録ヘッドが記録領域外から記録領域内に進入するまでの加速移動時、及び、記録領域を超えて停止或いは移動方向を変換する位置までの減速移動時には、インク滴が吐出されない程度に印字内微振動パルスよりも強い振動エネルギーをメニスカスに対して付与する微振動パルス(以下、印字外微振動パルスという)を用いて微振動(印字外微振動)が行われる。この印字外微振動は、印字内微振動よりもメニスカスを強く振動させることができるので、インクの増粘抑制効果がより高い。
特開平10−181047号公報 特開2001−260369号公報
上記記録ヘッドが定速移動している時間(以下、定速移動時間)は、記録紙における記録領域の大きさによって変化するが、記録領域を外れて加減速移動している時間(以下、加減速移動時間)は、記録領域の大きさに拘わらず一定である。即ち、記録動作における走査時間全体に対する印字外微振動の実行時間の割合は、記録領域が大きい場合には小さく、逆に小さい場合には大きくなる。したがって、同じ時間だけ記録動作を行った場合には、小さい記録領域をより多い走査(パス)で記録したほうが、大きい記録領域をより少ない走査で記録するよりもノズル開口におけるインクの増粘は少ないことになる。
ところが、従来のプリンタでは、当該プリンタに対応するサイズの記録紙のうち、最も大きいサイズの記録紙、即ち、最も大きい記録領域に記録を行う場合を想定してフラッシング間隔(フラッシング動作の間欠時間)が一定に決められていた。このように最大の記録領域に合わせたフラッシング間隔に設定すると、例えば、小さいサイズの記録紙等の、比較的小さい記録領域に対して記録を行う場合には、走査時間全体に対する印字外微振動の割合が大きいためインクが増粘し難いにも拘らず、フラッシング動作が必要以上に行われることになる。このため、その分、フラッシングに要する時間やインクを無駄に消費してしまう問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フラッシング間隔を最適化して、過不足のないフラッシング動作を行うことができる液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射装置は、上記目的を達成するために提案されたものであり、圧力発生素子の作動よって液体に付与された圧力変動を利用してノズル開口から液滴を吐出可能な液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子を駆動可能な駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、液体噴射ヘッドを往復移動させつつ圧力発生素子に駆動信号を供給して、吐出動作又はノズル開口に露出したメニスカスの微振動を制御する制御手段と、液体噴射ヘッドの加減速移動時における加減速移動時間、及び、定速移動時における定速移動時間を計時する計時手段と、を備え、
前記駆動信号発生手段は、
液体噴射ヘッドの定速移動時にあっては、液滴を吐出しない程度にノズル開口のメニスカスを振動させる第1微振動パルスを含む第1駆動信号を発生し、
液体噴射ヘッドの加減速移動時にあっては、液滴を吐出しない程度に第1微振動パルスよりも強い振動をメニスカスに対して付与する第2微振動パルスを含む第2駆動信号を発生し、
前記制御手段は、
前記計時手段による加減速移動時間及び定速移動時間に対し、第1微振動パルスによる振動エネルギーと第2微振動パルスによる振動エネルギーとの比に応じて各々重み付けをし、
重み付けされた各時間の合計が判定値を超えた場合に、ノズル開口から液滴を強制的に吐出させる空吐出動作を実行することを特徴とする。
なお、「重み」とは、空吐出動作のタイミングを判定するための判定式において、加減速移動時間と定速移動時間に乗ぜられる係数を意味する。
この構成によれば、加減速移動時間及び定速移動時間に対し、第1微振動パルスによる振動エネルギーと第2微振動パルスによる振動エネルギーとの比に応じて各々重み付けをし、重み付けされた各時間の合計が判定値を超えた場合に、ノズル開口から液滴を強制的に吐出させる空吐出動作を実行するようにしたので、空吐出動作の間欠時間をより最適化することができ、過不足の無い空吐出動作を実現することができる。その結果、空吐出動作に要する時間や液体の浪費を抑制することができる。
そして、この構成において、前記加減速移動時間に対する重みを、前記定速移動時間に対する重みよりも小さく設定することが望ましい。
また、上記構成において、前記判定値が、液体の増粘に起因する吐出不良の虞が少ない許容範囲内に設定されることが望ましい。
この構成により、空吐出動作に要する時間や液体の消費を最小限に抑えつつも、液体の増粘に起因する吐出不良を、より確実に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面等を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、本発明の液体噴射装置としてインクジェット式記録装置(以下、単にプリンタという)を例に挙げて説明する。
図1に示すように、このプリンタ1は、記録ヘッド2が取り付けられると共に、カートリッジ保持部3を有するキャリッジ4と、記録ヘッド2の下方に配設されたプラテン5と、キャリッジ4(記録ヘッド2)を記録紙の紙幅方向に移動させるキャリッジ移動機構6と、キャリッジ4の移動に伴ってエンコーダパルスを出力するリニアエンコーダ7と、記録紙8を紙送り方向に移動させる紙送り機構9(図3参照)と、記録紙8を紙送り機構9側に供給する給紙機構17とを備えている。
上記のカートリッジ保持部3にはインクカートリッジ10が着脱可能に保持される。このインクカートリッジ10は、液体状のインク(本発明の液体の一種)を貯留した箱状部材であり、液体貯留部材の一種である。本実施形態では、このインクカートリッジ10を、ブラックインクを貯留したブラックカートリッジと、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクなどのカラーインクを貯留したカラーカートリッジとから構成している。また、各インクの色材としては、例えば、耐候性に優れる顔料が用いられる。
上記のキャリッジ移動機構6は、例えば、プリンタ1における主走査方向(紙幅方向)に架設されたガイド軸11と、主走査方向の一側に配設されたキャリッジ移動モータ12と、このキャリッジ移動モータ12の回転軸に接続され、キャリッジ移動モータ12によって回転駆動される駆動プーリー13と、駆動プーリー13とは反対側の主走査方向他側に配設された遊転プーリー14と、駆動プーリー13と遊転プーリー14との間に掛け渡され、キャリッジ4に接続されたタイミングベルト15とから構成される。キャリッジ移動モータ12は、キャリッジ移動機構6における駆動源として機能し、例えば、パルスモータやDCモータが用いられる。このキャリッジ移動モータ12は、制御手段として機能する制御部16(図3参照)により、その回転速度や回転方向等が制御される。そして、キャリッジ移動モータ12が回転すると、駆動プーリー13及びタイミングベルト15が回転し、キャリッジ4がガイド軸11に沿って記録紙8の幅方向に移動する。つまり、キャリッジ4は、制御部16による制御の下で主走査方向に往復移動される。
上記のリニアエンコーダ7は、記録ヘッド2の走査位置に応じたエンコーダパルスを、主走査方向における位置情報として出力するように構成されている。そして、制御部16は、受信したエンコーダパルスに基づいて記録ヘッド2(キャリッジ4)の走査位置を認識できる。即ち、例えば、受信したエンコーダパルスをカウントすることで、キャリッジ4の位置を認識することができる。
上記のプラテン5は、記録紙8を案内するための板状部材である。図1に示すように、このプラテン5の上面部において、周縁部分を除いた部分がこの周縁部分よりも一段低い窪部として形成されている。そして、この窪部内にはスポンジ等の吸液部材23が配設されている。また、窪部底面からは、上方に向かって支持突起24(ダイヤモンドリブとも呼ばれる)が隆設されている。この支持突起24は、記録紙背面に当接してこの記録紙8を支持するものであり、先端部分が吸液部材23の表面よりも上方に突出している。このプラテン5上において、記録紙8のサイズに応じた位置、具体的には、記録紙8の幅方向の端部よりもやや外側(図1において左側)に外れた位置には、フラッシング動作時の吐出インク滴を受けるフラッシングポジションとしてのインク受け部5´が複数設けられている。このフラッシング動作については後述する。
上記給紙機構17は、本実施形態では、枚葉の記録紙8を複数枚収容し、下部に設けられた給紙ローラー(図示せず)により1枚ずつ紙送り機構9側に向けて繰り出すものであり、記録紙8の紙幅方向の一端部を突き当てる固定支持部18と、例えば、A3,B4,A4,B5等の記録紙8のサイズ(幅員)に応じて左右幅方向に移動可能であって記録紙8の紙幅方向の他端部に当接して記録紙8の位置を規定する位置決め部材19とを左右に備えている。
紙送り機構9は、紙送り駆動源としての紙送りモータ25と、この紙送りモータ25によって回転駆動される紙送りローラ26とから構成される。本実施形態の紙送りローラ26は、上下一対のローラで構成されている。即ち、下側に位置する駆動ローラと上側に位置する従動ローラ(ピンチローラ/図示せず)によって構成されている。駆動ローラは上端部分をプラテン5の上面から露出させた状態でプラテン5内に配設されており、この露出した部分の上に従動ローラが、駆動ローラ側に付勢された状態で配置される。そして、従動ローラによって記録紙8を駆動ローラに当接させ、この当接状態で駆動ローラを回転することで記録紙8を紙送り方向に移動させる。
また、記録ヘッド2の移動範囲内であってプラテン5よりも外側(図1において右側)には、記録ヘッド2の走査起点となるホームポジションが設定してある。このホームポジションには、キャッピング機構27が設けられている。このキャッピング機構27は、キャップ部材によって記録ヘッド2のノズル面を封止し、ノズル開口28(図5参照)からのインク溶媒の蒸発を防止するものである。また、このキャッピング機構27は、フラッシング動作時にも用いられる。具体的には、フラッシング動作時において、キャップ部材がノズル開口28から吐出されたインク滴を受ける容器として用いられる。
上記の記録ヘッド2は、本発明の液体噴射ヘッドの一種であり、液体状のインクを液滴(インク滴)の状態にしてノズル開口28から記録紙8に向けて吐出させる。この記録ヘッド2としては種々の態様が提案されているが、圧力発生素子を作動することで圧力室内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用してノズル開口28から液滴を吐出させる方式のものが一般的である。
この記録ヘッド2の一例を、図2に基づいて簡単に説明する。例示した記録ヘッド2は、ケース31と、このケース31内に収納される振動子ユニット32と、ケース31の先端面に接合される流路ユニット33等を備えている。上記のケース31は、例えば、エポキシ系樹脂を成型することで作成され、その内部には振動子ユニット32を収納するための収納空部34を有する。振動子ユニット32は、櫛歯状圧電振動子35を固定板36の表面に片持ち梁の状態で接合したものである。なお、圧電振動子35は、本発明における圧力発生素子の一種であって、電気機械変換素子の一種である。本実施形態の圧電振動子35は、縦振動モードの圧電振動子であり、振動子電位に応じて自由端部が素子長手方向に伸縮する。即ち、充電によって素子長手方向に収縮し、放電によって素子長手方向に伸長する。
流路ユニット33は、流路形成基板37の一方の面にノズルプレート38を、他方の面に弾性板39をそれぞれ接合した構成である。そして、この流路ユニット33には、リザーバ40と、インク供給口41と、圧力室42と、ノズル連通口43と、ノズル開口28とを設けている。そして、これらの各部により、インク供給口41から圧力室42及びノズル連通口43を経てノズル開口28に至る一連のインク流路が、ノズル開口28に対応して複数形成されている。また、上記のノズル開口28は複数列状に開設されており、1列に属する複数のノズル開口28がノズル列を構成する。なお、本実施形態において、このノズル列は、吐出するインクの種類に応じた数が設けられている。
上記の弾性板39にはダイヤフラム部44が設けられている。このダイヤフラム部44は圧力室42の一部を区画しており、圧電振動子35の先端面が接合される島部(厚肉部)と、この島部の周囲に設けられ、弾性を有する薄肉部とを有している。そして、圧電振動子35が素子長手方向に伸縮すると島部が変位する。この島部の変位によって圧力室容積が変動する。即ち、圧電振動子35が伸長すると圧力室容積が減少し、圧電振動子35が収縮すると圧力室容積が増加する。このような圧力室42の容積変化に伴って圧力室42内のインクに圧力変動が生じる。このため、この圧力変動を制御することでノズル開口28からインク滴を吐出させることができる。例えば、圧電振動子35を素子長手方向に収縮させた後、急激に伸長させることでインク滴を吐出させることができる。また、圧力室42内のインクに加える圧力変動パターンを変えることで、メニスカスを微振動させることができる。例えば、図4(b)又は図5に示す微振動パルスを供給することで、メニスカスを微振動させることができる。この微振動については、後で詳細に説明する。
次に、図3のブロック図に基づき、プリンタ1の電気的構成について説明する。例示したプリンタ1は、プリンタコントローラ51と、プリントエンジン52とを備えている。プリンタコントローラ51は、図示しないホストコンピュータ等からの印刷データ等を受信するインターフェース(外部I/F)53と、各種データの記憶等を行うRAM54と、各部の制御に用いられるプログラム等を記憶したROM55と、各部の電気的制御を行う制御部16と、クロック信号を発生する発振回路56と、周期一定のタイミングパルス(PTS:print timing signal)を発生可能なタイマー回路57と、記録ヘッド2へ供給するための駆動信号を発生する駆動信号発生回路58と、印字データ及び駆動信号等をプリントエンジン52に送信するためのインターフェース(内部I/F)59とを備えている。
制御部16は、本発明の制御手段の一種としても機能し、記録ヘッド2を主走査方向に往復移動させつつ、駆動信号を圧電振動子35へ供給して記録ヘッド2による記録動作(吐出動作)を制御する。例えば、制御部16は、ホストコンピュータ等から送信された印刷データをドットパターンに対応した印字データに展開して記録ヘッド2に送信する。そして、記録ヘッド2では、受信した印字データに基づき、駆動信号中の駆動パルス(後述)が選択的に圧電振動子35に供給されてインク滴の吐出やメニスカスの微振動が行われる。また、制御部16は、記録動作中において一定の条件が成立した場合に、記録ヘッド2をフラッシングポジション(インク受け部5´又はキャッピング機構27の何れか近い位置)まで移動させて、ノズル開口28からインク滴を強制的に空吐出させるフラッシング動作(本発明における空吐出動作に相当)を行うようになっている。このフラッシング動作の成立条件については後述する。
さらに、本実施形態の制御部16は、タイマー回路57からのタイミングパルスに基づいて記録ヘッド2の移動時間を計時する計時手段としても機能する。即ち、制御部16は、タイミングパルスのカウント値とリニアエンコーダ10からの位置情報とに基づいて、記録ヘッド2の移動時間を計時する。
上記駆動信号発生回路58は、制御部16によって定められた波形形状の駆動信号を発生する。本実施形態におけるプリンタ1は、液量の異なるインク滴を吐出することで大きさの異なるドットを吐出対象物としての記録紙8に形成する多階調記録が可能であり、本実施形態においては、大ドット、中ドット、小ドット、及び非吐出の4階調での記録動作が可能に構成されている。そして、駆動信号発生回路58は、図4(a)に示すような、大ドット駆動パルスDP1、小ドット駆動パルスDP2、中ドット駆動パルスDP3、及び、非吐出のノズル開口28のメニスカスを微振動させるための印字内微振動パルスVP1(本発明における第1微振動パルスに相当)の組を配置して構成される駆動信号COM1(本発明における第1駆動信号に相当)を発生する。この駆動信号COM1は、吐出対象物としての記録紙8に対してインク滴を吐出して画像やテキスト等を記録(印刷)する際に用いられる駆動信号であり、記録ヘッド2が記録紙6上における記録領域(1回のパス(主走査)において記録が行われる領域)内で定速移動しているとき(以下、単に定速移動時という)に、この駆動信号COM1の駆動パルスのうち何れかが選択的に圧電振動子35に供給される。なお、以下、定速移動時において上記印字内微振動パルスVP1を用いて微振動を行うことを、印字内微振動という。
図4(b)は、駆動信号COM1における印字内微振動パルスVP1の構成例を示す図である。この図4(b)に示すように、本実施形態における印字内微振動パルスVP1は、基準電位VBから第1微振動電位VH1まで電位を上昇させる充電要素Pwcと、第1微振動電位VH1を極く短時間維持するホールド要素Pwhと、第1微振動電位VH1から基準電位VBまで電位を復帰させる放電要素Pwdとにより構成されている。この印字内微振動パルスVP1の駆動電圧、即ち基準電位VBから第1微振動電位VH1までの電位差DV1は、2.7Vに設定されており(VB=0とすると、VH1=DV1=2.7)、また、充電要素Pwc及び放電要素Pwdの発生時間CT1は、2.5μsとなっている。即ち、充電要素Pwcの傾き(電圧上昇度)DV1/CT1は、1.08であり、後述する印字外微振動パルスVP2よりも緩やかな傾きに設定されている。また、この印字内微振動パルスVP1の発生周波数(駆動周波数)F1は、7.92kHzに設定されており、後述の印字外微振動パルスVP2よりも低くなっている。
この印字内微振動パルスVP1が圧電振動子35に供給されると、まず、充電要素Pwcにより圧電振動子35が収縮して、インク滴が吐出されない程度に圧力室42が緩やかに膨張する。そして、ホールド要素Pwhにより圧力室42の膨張状態が僅かの間維持された後、放電要素Pwdが供給されることにより、圧電振動子35が伸長して圧力室42が基準容積に復帰する。この圧力室42の一連の容積変動に伴って圧力室42内には圧力変動が生じ、この圧力変動によって、ノズル開口28におけるメニスカスに対して比較的緩やかな微振動を付与することができる。
また、駆動信号発生回路58は、記録ヘッド2が走査中に記録領域外で加速移動或いは減速移動しているとき(以下、単に加減速移動時という)に、インク滴を吐出させない程度に全ノズル開口28のメニスカスを微振動(以下、印字外微振動という)させるための駆動信号COM2(本発明における第2駆動信号に相当)を発生する。本実施形態における駆動信号COM2は、図5に示すように、印字外微振動パルスVP2(本発明における第2微振動パルスに相当)のみで構成されている。この印字外微振動パルスVP2は、基準電位VBから第2微振動電位VH2まで電位を上昇させる充電要素Bwcと、第2微振動電位VH2を短時間維持するホールド要素Bwhと、第2微振動電位VH2から基準電位VBまで電位を復帰させる放電要素Bwdとにより構成されている。
この印字外微振動パルスVP2の駆動電圧、即ち基準電位VBから第2微振動電位VH2までの電位差DV2は、上記印字内微振動パルスVP1よりも高い12Vに設定されており、また、充電要素Bwc及び放電要素Bwdの発生時間CT2は、7μsとなっている。即ち、充電要素Bwcの傾きDV2/CT2は、1.714であり、上記印字内微振動パルスVP1よりも急峻な傾きとなっている。また、この印字外微振動パルスVP2の駆動周波数F2は、17.28kHzとなっており、上記印字内微振動パルスVP1よりも高く設定されている。
この印字外微振動パルスVP2が圧電振動子35に供給されると、まず、充電要素Bwcにより圧電振動子35が収縮して、インク滴が吐出されない程度にやや急峻に圧力室42が膨張する。そして、ホールド要素Bwhにより圧力室42の膨張状態が所定時間維持された後、放電要素Bwdが供給されることにより、圧電振動子35が伸長して圧力室42が基準容積に復帰する。この圧力室42の一連の容積変動に伴って圧力室42内には圧力変動が生じ、これにより、ノズル開口28におけるメニスカスに対して印字内微振動パルスVP1よりも強い微振動を付与することができる。
ここで、印字内微振動パルスVP1と印字外微振動パルスVP2の振動エネルギーについて説明する。これらの微振動パルスVP1,VP2のように、充電要素、ホールド要素、及び、放電要素からなる駆動パルスを圧電振動子35に供給して、対応するノズル開口28のメニスカスを振動させたときの振動エネルギーEvは、以下の式(1)で表すことができる。
Ev=(DV/CT)×F …(1)
そして、上記式(1)を用いて各微振動パルスVP1,VP2について夫々微振動エネルギーEv1,Ev2を求めると、
Ev1=(DV1/CV1)×F1=(1.08)×7.92=9.24
Ev2=(DV2/CV2)×F2=(1.714)×17.28=50.77
となり、印字外微振動パルスVP2の微振動エネルギーEv2は、印字内微振動パルスVP1の微振動エネルギーEv1の5倍以上となっている。即ち、印字外微振動は、印字内微振動よりもインクの増粘抑制効果が高いといえる。
図6は、記録ヘッド2の走査中における印字内微振動と印字外微振動が行われるタイミングを示したタイミングチャートである。プリンタ1では、同図に示すように、記録ヘッド2(キャリッジ4)が記録領域外から記録領域内に進入するまでの加速移動時(加速期間)と、記録領域を超えて停止或いは移動方向を変換する位置までの減速移動時(減速期間)には、上記印字外微振動パルスVP2を用いて印字外微振動が行われる。一方、記録ヘッド2が記録領域内を定速で移動している定速移動時(定速期間)には、印字内微振動パルスVP1によって印字内微振動が行われる。即ち、定速移動時には、微振動後の残留振動が直後のインク滴の吐出に影響を与える虞があるので、比較的弱い微振動エネルギーEv1に設定された印字内微振動パルスVP1を用いて印字内微振動が行われる。これにより、微振動直後の吐出への影響を抑えつつ、非吐出のノズル開口28におけるインクの増粘を抑制するようになっている。また、記録領域を外れた加減速移動時には、微振動の残留振動がインク滴の吐出に影響する虞が無いので、比較的強い微振動エネルギーEv2に設定された印字外微振動パルスVP2を用いて印字外微振動が行われ、ノズル開口28の近傍におけるインクの増粘をより効果的に抑制するようになっている。
ここで、記録ヘッド2が定速移動している定速移動時間は、記録領域の大きさ(記録領域の主走査方向の幅)によって変化するが、記録領域を外れて加減速移動している加減速移動時間は、記録領域の大きさに拘わらず一定である。換言すると、記録動作における走査時間全体(記録ヘッド2の移動時間全体)に対する印字外微振動の実行時間の割合は、記録領域が大きい場合は小さく、逆に記録領域が小さい場合には大きくなる。したがって、同じ時間だけ記録動作を行った場合には、小さい記録領域をより多い走査(パス)で記録したほうが、大きい記録領域をより少ない走査で記録するよりもノズル開口28におけるインクの増粘は少ないことになる。
ところが、従来のプリンタでは、当該プリンタに対応するサイズの記録紙のうち、最も大きいサイズの記録紙、即ち、最も大きい記録領域に合わせてフラッシング間隔(フラッシング動作の間欠時間)が一定に決められていた。このように最大の記録領域に合わせたフラッシング間隔に設定すると、例えば、小さいサイズの記録紙等の、比較的小さい記録領域に記録を行う場合には、走査時間全体に対する印字外微振動の割合がより大きく、インクが増粘し難いにも拘らず、フラッシング動作が必要以上に行われることとなる。このため、その分、フラッシングに要する時間やインクを無駄に消費してしまう。
そこで、上記プリンタ1は、記録ヘッド2の加減速移動時間と定速移動時間を夫々計時して監視すると共に、計時した加減速移動時間及び定速移動時間に対し、印字内微振動パルスVP1による微振動エネルギーEv1と印字外微振動パルスVP2による微振動エネルギーEv2との比に応じて互いに異なる係数を乗ずることで重み付けをし、重み付けされた各時間の合計が判定値を超えた場合に、フラッシング動作を実行するようになっている。つまり、印字内微振動と印字外微振動ではインクの増粘の抑制効果が異なる点、及び、走査時間全体に対する印字内微振動の実行時間(定速移動時間)と印字外微振動の実行時間(加減速移動時間)の割合が記録領域の大きさ(主走査方向の幅)に応じて異なる点を考慮してフラッシング間隔が決定される。より具体的には、定速移動時間T1に対する係数をa1、加減速移動時間T2に対する係数をa2、フラッシング動作を実行するか否かの判定の基準となる判定値をBとすると、制御部16は、以下の判定式(2)に基づいて、フラッシング動作の実行タイミングを判定する。
a1×T1+a2×T2>B …(2)
ここで、上記判定式(2)において、係数a1,a2は、印字内微振動パルスVP1による振動エネルギーEv1の逆数と印字外微振動パルスVP2による振動エネルギーEv2の逆数との比で定められる。例えば、上述の例では、Ev1=9.24、Ev2=50.77であるので、これらの逆数に基づくと、a1≒10、a2≒1.8と定めることができる。即ち、加減速移動時間T2に対する係数a2が、定速移動時間T1に対する係数a1よりも小さく設定されている。つまり、印字外微振動が行われる加減速移動時間T2では、インクの増粘度が、印字内微振動が行われる定速移動時間T1におけるインク増粘度よりも小さいので、判定式(2)における重みとしての係数a2が、係数a1よりも小さい値に設定されている。
また、判定値Bについては、判定式(2)に基づいてフラッシング動作の実行タイミングを定めるときに、記録動作中インク滴が吐出されないノズル開口28でインクの増粘による吐出不良が生じない程度(許容範囲内)のフラッシング間隔となるように、実験に基づいて定められている。これにより、インクの増粘に起因する吐出不良を、より確実に防止することができる。そして、本実施形態においては、B=250に定められている。
以下、上記判定式(2)に基づいて記録動作中にフラッシング動作を実行する処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS1において、制御部16は、記録ヘッド2(キャリッジ4)を主走査方向に往復移動させながら、駆動信号を圧電振動子35へ供給して記録ヘッド2による記録動作(吐出動作)を制御する。この際、制御部16は、記録ヘッド2の加減速移動時には、駆動信号COM2の印字外微振動パルスVP2を全ノズル開口28に対応する圧電振動子35に供給して印字外微振動を行い、記録ヘッド2の定速移動時には、駆動信号COM1の印字内微振動パルスVP1を非吐出のノズル開口28に対応する圧電振動子35に供給して印字内微振動を行う。また、同時に、制御部16は、本発明における計時手段として機能し、タイマー回路57からのタイミングパルスのカウント値とリニアエンコーダ10からの位置情報とに基づいて、記録ヘッド2の加減速移動時における加減速移動時間T1と、定速移動時における定速移動時間T2を夫々計時する。
次に、ステップS2において、制御部16は、フラッシング動作の実行条件が成立したか否かを上記判定式(2)に基づいて判定する。本実施形態においては、実行条件として、10×T1+1.8×T2>250を満たすか否かが判定される。このステップS2において、フラッシング動作の実行条件が成立していない、即ち、判定式(2)が満たされないと判定した場合、制御部16は、ステップS1に戻り、記録動作及び計時動作を継続する。
一方、ステップS2において、フラッシング動作の実行条件が成立した、即ち、判定式(2)が満たされたと判定した場合、制御部16は、ステップS3に進み、記録動作を一旦中断し、フラッシング動作を実行する。即ち、制御部16は、記録ヘッド2をキャッピング機構27等のフラッシングポジションまで移動させて、ノズル開口28からインク滴を強制的に空吐出させ、増粘したインクを記録ヘッド2外に排出させる。そして、フラッシング動作が終了したならば、制御部16は、ステップS4において、加減速移動時間T1と定速移動時間T2を初期化、即ち、T1=T2=0に設定した後、ステップS1に戻り、以降の処理を繰り返す。
図8は、上記判定式(2)に基づいてフラッシング動作のタイミングを定めたときの記録領域の大きさ(印字幅(inch))に対するフラッシング間隔(間欠時間(sec))の変化を示すグラフである。同図に示すように、本発明を適用したプリンタ1では、記録領域の幅に応じてフラッシング間隔が異なることが分かる。例えば、記録領域の大きさが8inchの場合、間欠時間は38secであるが、4inchの場合、間欠時間は48.3secとなり、フラッシング間隔がより長くなる。これにより、フラッシング動作の実行頻度を少なくすることができ、その分、フラッシングに要する時間やインクの浪費を抑制することができる。
以上のように、本発明を適用したプリンタ1では、記録ヘッド2の加減速移動時間及び定速移動時間に対し、印字内微振動パルスVP1による微振動エネルギーEv1と印字外微振動パルスVP2による微振動エネルギーEv2との比に応じて互いに異なる係数を乗ずることで重み付けをし、重み付けされた各時間の合計が判定値を超えた場合に、フラッシング動作を実行するようにしたので、記録領域の大きさに応じてフラッシング間隔を最適化することができる。その結果、記録領域や記録紙の大きさに拘らず過不足のないフラッシングを行うことができ、フラッシングに要する時間やインクの浪費を抑制することが可能となる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記判定式を用いずに、記録紙8の幅に応じてフラッシング間隔を定めることもできる。例えば、A4判の記録紙8に対しては9sec、L判の記録紙8に対しては20secのようにフラッシング間隔を設定しても良い。これにより、記録紙8の幅に応じてフラッシング間隔を最適化することができる。
また、上記実施形態においては、圧力発生素子として圧電振動子29を用いた記録ヘッド2を例示したが、この記録ヘッド2に限定されない。圧力発生素子としては、撓み振動モードの圧電振動子であってもよい。また、この他に、静電アクチュエータ、磁歪素子、発熱素子等を用いることができる。
また、本発明は、記録ヘッド2以外の液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置にも適用できる。例えば、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置、マイクロピペット等にも適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの構成を説明する断面図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 (a)は記録紙に対してインク滴を吐出して画像等を記録する際に用いられる駆動信号の構成を説明する図、(b)は(a)の駆動信号における印字内微振動パルスの構成を説明する図である。 印字外微振動を行うための駆動信号(印字外微振動パルス)の構成を説明する図である。 記録ヘッドの走査中における印字内微振動と印字外微振動が行われるタイミングを示したタイミングチャートである。 記録動作中に行われるフラッシング処理を説明するフローチャートである。 記録領域の幅に対するフラッシング間隔の変化を示すグラフである。
符号の説明
1…インクジェット式プリンタ,2…記録ヘッド,3…カートリッジ保持部,4…キャリッジ,5…プラテン,6…キャリッジ移動機構,7…リニアエンコーダ,8…記録紙,9…紙送り機構,10…インクカートリッジ,11…ガイド軸,12…キャリッジ移動モータ,13…駆動プーリー,14…遊転プーリー,15…タイミングベルト,16…制御部,17…給紙機構,18…固定支持部,19…位置決め部材,23…吸液部材,24…支持突起,25…紙送りモータ,26…紙送りローラ,27…キャッピング機構,28…ノズル開口,31…ケース,32…振動子ユニット,33…流路ユニット,34…収納空部,35…圧電振動子,36…固定板,37…流路形成基板,38…ノズルプレート,39…弾性板,40…リザーバ,41…インク供給口,42…圧力室,43…ノズル連通口,44…ダイヤフラム部,51…プリンタコントローラ,52…プリントエンジン,53…外部I/F,54…RAM,55…ROM,56…発振回路,57…タイマー回路,58…駆動信号発生回路,59…内部I/F

Claims (3)

  1. 圧力発生素子の作動よって液体に付与された圧力変動を利用してノズル開口から液滴を吐出可能な液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子を駆動可能な駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、液体噴射ヘッドを往復移動させつつ圧力発生素子に駆動信号を供給して、吐出動作又はノズル開口に露出したメニスカスの微振動を制御する制御手段と、液体噴射ヘッドの加減速移動時における加減速移動時間、及び、定速移動時における定速移動時間を計時する計時手段と、を備え、
    前記駆動信号発生手段は、
    液体噴射ヘッドの定速移動時にあっては、液滴を吐出しない程度にノズル開口のメニスカスを振動させる第1微振動パルスを含む第1駆動信号を発生し、
    液体噴射ヘッドの加減速移動時にあっては、液滴を吐出しない程度に第1微振動パルスよりも強い振動をメニスカスに対して付与する第2微振動パルスを含む第2駆動信号を発生し、
    前記制御手段は、
    前記計時手段による加減速移動時間及び定速移動時間に対し、第1微振動パルスによる振動エネルギーと第2微振動パルスによる振動エネルギーとの比に応じて各々重み付けをし、
    重み付けされた各時間の合計が判定値を超えた場合に、ノズル開口から液滴を強制的に吐出させる空吐出動作を実行することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記加減速移動時間に対する重みが、前記定速移動時間に対する重みよりも小さく設定されたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記判定値は、液体の増粘に起因する吐出不良の虞が少ない許容範囲内に設定されたことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載の液体噴射装置。
JP2004336613A 2004-11-19 2004-11-19 液体噴射装置 Expired - Fee Related JP4506427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336613A JP4506427B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004336613A JP4506427B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006142676A true JP2006142676A (ja) 2006-06-08
JP4506427B2 JP4506427B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=36622903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004336613A Expired - Fee Related JP4506427B2 (ja) 2004-11-19 2004-11-19 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4506427B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013176253A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 コニカミノルタ株式会社 ヘッド駆動ユニット及びインクジェットプリンタ
JP2016203467A (ja) * 2015-04-21 2016-12-08 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP2019098685A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 株式会社リコー 液体を吐出する装置および液体吐出ヘッドのリフレッシュ方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001260369A (ja) * 1999-01-29 2001-09-25 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置及びその制御方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001260369A (ja) * 1999-01-29 2001-09-25 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置及びその制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013176253A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 コニカミノルタ株式会社 ヘッド駆動ユニット及びインクジェットプリンタ
US9289981B2 (en) 2012-05-24 2016-03-22 Konica Minolta, Inc. Head drive unit and inkjet printer
EP2857202A4 (en) * 2012-05-24 2016-10-19 Konica Minolta Inc HEAD DRIVE UNIT AND INK JET PRINTER
JP2016203467A (ja) * 2015-04-21 2016-12-08 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
JP2019098685A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 株式会社リコー 液体を吐出する装置および液体吐出ヘッドのリフレッシュ方法
JP7059601B2 (ja) 2017-12-06 2022-04-26 株式会社リコー 液体を吐出する装置および液体吐出ヘッドのリフレッシュ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4506427B2 (ja) 2010-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4251912B2 (ja) 画像形成装置
JP3613297B2 (ja) インクジェット式記録装置
US20090079773A1 (en) Fluid ejecting apparatus
US20090295854A1 (en) Fluid ejecting apparatus
JP2002273912A (ja) インクジェット式記録装置
KR20080096517A (ko) 화상 형성 장치 및 인쇄물
JP3659494B2 (ja) 液体噴射装置
EP2039518B1 (en) Flushing method for fluid ejecting apparatus
US20090295853A1 (en) Fluid ejecting apparatus
JP2007160819A (ja) 液滴吐出装置
JP2015044404A (ja) 液体噴射装置、および、液体噴射装置の制御方法
US7303250B2 (en) Liquid ejection apparatus and method of controlling the same
JP5257025B2 (ja) 液体噴射装置
US8104854B2 (en) Liquid-droplet jetting apparatus and liquid-droplet jetting method
JP2005104107A (ja) 液体噴射装置、及び、その微振動制御方法
JP3528592B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP4506427B2 (ja) 液体噴射装置
JP2021030520A (ja) インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタの制御方法
JP4063067B2 (ja) 液体噴射装置
JP2002307677A (ja) インクジェット式記録装置
JP2004042314A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置のフラッシング方法
JP2005254709A (ja) 液体噴射装置、及びその制御方法
JP2012106394A (ja) 液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法及び制御プログラム
JP2011207078A (ja) 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法
JP2004160903A (ja) ヘッド駆動制御装置及び画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100301

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4506427

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees