JPH11300959A - インクジェットヘッド - Google Patents
インクジェットヘッドInfo
- Publication number
- JPH11300959A JPH11300959A JP10741998A JP10741998A JPH11300959A JP H11300959 A JPH11300959 A JP H11300959A JP 10741998 A JP10741998 A JP 10741998A JP 10741998 A JP10741998 A JP 10741998A JP H11300959 A JPH11300959 A JP H11300959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- common electrode
- jet head
- ink jet
- diaphragm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14314—Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェットヘッドにおける振動板を精度
よく作製するとともに、共通電極を簡単な構成でかつ容
易に基板から取り出し得るようにする。 【解決手段】 シリコン基板とエピタキシャル層から構
成されかつ、該エピタキシャル層で振動板を作製した第
1の基板と、前記振動板に変形を生じさせる駆動手段が
個別電極を備えた第2の基板からなり、前記駆動手段が
前記振動板を静電気力により変形させることによりイン
ク液滴をノズル孔から吐出させるインクジェットヘッド
において、前記第1の基板に前記振動板とは別に前記振
動板とほぼ同じ厚さを持つ共通電極取り出し部を作製
し、更に、該取り出し部にオーミック電極を作製し、該
オーミック電極と第2基板に設けた共通電極端子部とを
電気的に接続する。
よく作製するとともに、共通電極を簡単な構成でかつ容
易に基板から取り出し得るようにする。 【解決手段】 シリコン基板とエピタキシャル層から構
成されかつ、該エピタキシャル層で振動板を作製した第
1の基板と、前記振動板に変形を生じさせる駆動手段が
個別電極を備えた第2の基板からなり、前記駆動手段が
前記振動板を静電気力により変形させることによりイン
ク液滴をノズル孔から吐出させるインクジェットヘッド
において、前記第1の基板に前記振動板とは別に前記振
動板とほぼ同じ厚さを持つ共通電極取り出し部を作製
し、更に、該取り出し部にオーミック電極を作製し、該
オーミック電極と第2基板に設けた共通電極端子部とを
電気的に接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク液滴を吐出
し、記録媒体にインクを付着させ記録させるインクジェ
ットヘッドに関し、特に、その駆動方式として静電気力
を利用するものに関する。
し、記録媒体にインクを付着させ記録させるインクジェ
ットヘッドに関し、特に、その駆動方式として静電気力
を利用するものに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドは、記録時の騒音
が極めて少ないこと、高速印字が可能であること、イン
クの自由度が高く安価な普通紙を使用できるなど、多く
の利点を有する。この中でも、記録の必要なときにのみ
インク液滴を吐出する、いわゆる、オンデマンド方式は
記録に不要なインク液滴の回収を必要としないため、現
在主流となってきている。
が極めて少ないこと、高速印字が可能であること、イン
クの自由度が高く安価な普通紙を使用できるなど、多く
の利点を有する。この中でも、記録の必要なときにのみ
インク液滴を吐出する、いわゆる、オンデマンド方式は
記録に不要なインク液滴の回収を必要としないため、現
在主流となってきている。
【0003】このオンデマンド方式のインクジェット方
式には、例えば、特開平6−71882号公報に記載さ
れているように、駆動手段に静電気力を利用したインク
ジェットヘッドがある。このインクジェットヘッドは、
2つの対向する電極間に電圧が印加されると、静電気力
により振動板がたわみ、続いて印加電圧を切るとたわん
でいた振動板がもとに戻り、インクを加圧してインク滴
として吐出させるものであり、低騒音,高印字品質,長
寿命および低コストであるという利点を有している。こ
の静電気力を利用した静電型ヘッドは、10〜30μm
程度の薄い振動板を精度良く作製する必要がある。前記
公報には、その振動板の作製方法がいくつか記載されて
いるが、中でも、エピタキシャル層を振動板とした方法
が振動板の厚さを制御するという点で有効である。
式には、例えば、特開平6−71882号公報に記載さ
れているように、駆動手段に静電気力を利用したインク
ジェットヘッドがある。このインクジェットヘッドは、
2つの対向する電極間に電圧が印加されると、静電気力
により振動板がたわみ、続いて印加電圧を切るとたわん
でいた振動板がもとに戻り、インクを加圧してインク滴
として吐出させるものであり、低騒音,高印字品質,長
寿命および低コストであるという利点を有している。こ
の静電気力を利用した静電型ヘッドは、10〜30μm
程度の薄い振動板を精度良く作製する必要がある。前記
公報には、その振動板の作製方法がいくつか記載されて
いるが、中でも、エピタキシャル層を振動板とした方法
が振動板の厚さを制御するという点で有効である。
【0004】図10は、前記公報に記載された従来のイ
ンクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面図で示し
た3枚の基板1,2,3を重ねて接合した積層構造から
成っている。中間の第1基板1はシリコン基板であり、
複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に一端
より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11と、
それぞれのノズル溝11に連通し底壁を振動板5とする
吐出室6を構成することになる凹部12と、凹部12の
後部に設けられた流体抵抗7を構成することになるイン
ク流入口のための細溝13と、それぞれの吐出室6にイ
ンクを供給するための共通インク室8を構成することに
なる凹部14を有する。
ンクジェットヘッドの分解斜視図で、一部断面図で示し
た3枚の基板1,2,3を重ねて接合した積層構造から
成っている。中間の第1基板1はシリコン基板であり、
複数のノズル孔4を構成するように基板1の表面に一端
より平行に等間隔で形成された複数のノズル溝11と、
それぞれのノズル溝11に連通し底壁を振動板5とする
吐出室6を構成することになる凹部12と、凹部12の
後部に設けられた流体抵抗7を構成することになるイン
ク流入口のための細溝13と、それぞれの吐出室6にイ
ンクを供給するための共通インク室8を構成することに
なる凹部14を有する。
【0005】第1の基板1の下面に接合される下側の第
2の基板2にはパイレックスガラス(ホウ珪酸ガラス)
を使用し、この基板2に個別電極21を装着するための
凹部25を0.5μmエッチングすることにより、第1
の基板1と第2の基板2の接合後、振動板5と第2の基
板2上の個別電極21とのギャップを形成する。この凹
部25はその内部に個別電極21,リード部22及び端
子部23を装着できるように電極部形状に類似したやや
大きめの形状にパターン形成することで作製し、さらに
端子部23にのみボンディングのための金をスパッタし
ている。さらに電極端子部23を除き、パイレックスス
パッタ膜を全面に0.1μm被覆して絶縁層24として
いる。なお、図10では絶縁層24が平坦に描かれてい
るが、実際には、凹部25上の部分が凹んだ状態になっ
ている。
2の基板2にはパイレックスガラス(ホウ珪酸ガラス)
を使用し、この基板2に個別電極21を装着するための
凹部25を0.5μmエッチングすることにより、第1
の基板1と第2の基板2の接合後、振動板5と第2の基
板2上の個別電極21とのギャップを形成する。この凹
部25はその内部に個別電極21,リード部22及び端
子部23を装着できるように電極部形状に類似したやや
大きめの形状にパターン形成することで作製し、さらに
端子部23にのみボンディングのための金をスパッタし
ている。さらに電極端子部23を除き、パイレックスス
パッタ膜を全面に0.1μm被覆して絶縁層24として
いる。なお、図10では絶縁層24が平坦に描かれてい
るが、実際には、凹部25上の部分が凹んだ状態になっ
ている。
【0006】第1の基板1の上面に接合される上側の第
3の基板3には、第2の基板2と同じくパイレックスガ
ラスを用いている。この基板3の接合によって、前記ノ
ズル孔4,吐出室6,流体抵抗7及び共通インク室8が
構成される。そして、基板3には共通インク室8に連通
するインク供給口31を設ける。インク供給口31は、
接続パイプ32及びチューブ33を介して図示しないイ
ンクタンクに接続される。
3の基板3には、第2の基板2と同じくパイレックスガ
ラスを用いている。この基板3の接合によって、前記ノ
ズル孔4,吐出室6,流体抵抗7及び共通インク室8が
構成される。そして、基板3には共通インク室8に連通
するインク供給口31を設ける。インク供給口31は、
接続パイプ32及びチューブ33を介して図示しないイ
ンクタンクに接続される。
【0007】基板1には結晶面方位(100)のp型単
結晶シリコン基板を用いている。図11に示すように、
そのシリコン基板を両面研磨し、厚さ200μmのp型
シリコン基板55を作製し、該シリコン基板55の下面
に、n型のエピタキシャル層56を3μmの厚さで形成
し、シリコン基板57を得る(図11(A))。
結晶シリコン基板を用いている。図11に示すように、
そのシリコン基板を両面研磨し、厚さ200μmのp型
シリコン基板55を作製し、該シリコン基板55の下面
に、n型のエピタキシャル層56を3μmの厚さで形成
し、シリコン基板57を得る(図11(A))。
【0008】次に、シリコン基板57を酸素及び水蒸気
雰囲気中で熱酸化処理を施し、シリコン基板57の両面
に酸化膜41a及び41bを形成する(図11
(B))。次いで、上面の酸化膜41aの上に、ノズル
孔4,吐出室6,流体抵抗7,共通インク室8の形状に
相当するフォトレジストパターンを形成し、下面の酸化
膜41bの上に電気的導通用開口部58に相当するフォ
トレジストパターンを形成し、これをフッ酸系エッチン
グ液にて酸化膜41a及び41bの露出部分をエッチン
グ除去し、該フォトレジストパターンを除去する(図1
1(C))。
雰囲気中で熱酸化処理を施し、シリコン基板57の両面
に酸化膜41a及び41bを形成する(図11
(B))。次いで、上面の酸化膜41aの上に、ノズル
孔4,吐出室6,流体抵抗7,共通インク室8の形状に
相当するフォトレジストパターンを形成し、下面の酸化
膜41bの上に電気的導通用開口部58に相当するフォ
トレジストパターンを形成し、これをフッ酸系エッチン
グ液にて酸化膜41a及び41bの露出部分をエッチン
グ除去し、該フォトレジストパターンを除去する(図1
1(C))。
【0009】次に、図12に示す電気化学エッチング方
式により、電気化学エッチングを施す。図12におい
て、n型エピタキシャル層56を正、白金板80を負と
して直流電圧を印加した状態でKOH水溶液の中にシリ
コン基板57を浸漬しエッチングを行う。p型シリコン
基板55の露出部分(酸化膜41aで覆われていない部
分)が完全にエッチング除去されたところで、n型エピ
タキシャル層56表面に薄い酸化膜が形成されるためエ
ッチングは進行せず、この時点でエッチングが終了し、
図11(D)の状態のシリコン基板を得る。
式により、電気化学エッチングを施す。図12におい
て、n型エピタキシャル層56を正、白金板80を負と
して直流電圧を印加した状態でKOH水溶液の中にシリ
コン基板57を浸漬しエッチングを行う。p型シリコン
基板55の露出部分(酸化膜41aで覆われていない部
分)が完全にエッチング除去されたところで、n型エピ
タキシャル層56表面に薄い酸化膜が形成されるためエ
ッチングは進行せず、この時点でエッチングが終了し、
図11(D)の状態のシリコン基板を得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
インクジェットヘッドは、振動板5にエピタキシャル層
を用いており、振動板5の厚さを精度良く作製すること
が可能である。しかし、p型基板にn型のエピタキシャ
ル層を形成しているので、基板とエピタキシャル層との
界面にはpn接合が形成され、シリコン基板55とエピ
タキシャル層56との間には整流特性があり、シリコン
基板55から共通電極を取ることができない。また、前
記公報には、共通電極を取る方法に関しては記されてい
ない。
インクジェットヘッドは、振動板5にエピタキシャル層
を用いており、振動板5の厚さを精度良く作製すること
が可能である。しかし、p型基板にn型のエピタキシャ
ル層を形成しているので、基板とエピタキシャル層との
界面にはpn接合が形成され、シリコン基板55とエピ
タキシャル層56との間には整流特性があり、シリコン
基板55から共通電極を取ることができない。また、前
記公報には、共通電極を取る方法に関しては記されてい
ない。
【0011】本発明は、前記従来技術における課題に鑑
みてなされたものであり、振動板を精度良く作製し、か
つ、共通電極を簡単な構成で容易に取り出し、安価で高
精度で個体間におけるばらつきのない静電型ヘッドを提
供することにある。
みてなされたものであり、振動板を精度良く作製し、か
つ、共通電極を簡単な構成で容易に取り出し、安価で高
精度で個体間におけるばらつきのない静電型ヘッドを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
ク液滴を吐出する単一または複数のノズル孔と、前記ノ
ズル孔のそれぞれに連通する吐出室と、前記吐出室の少
なくとも一方の壁を構成する振動板を備えた第1の基板
と、前記振動板に変形を生じさせる駆動手段とを備え、
前記駆動手段が前記振動板を静電気力により変形させる
個別電極を備えた第2の基板からなるインクジェットヘ
ッドにおいて、前記第1の基板に前記振動板とは別に前
記振動板とほぼ同じ厚さを持つ共通電極取り出し部を設
けたインクジェットヘッドである。
ク液滴を吐出する単一または複数のノズル孔と、前記ノ
ズル孔のそれぞれに連通する吐出室と、前記吐出室の少
なくとも一方の壁を構成する振動板を備えた第1の基板
と、前記振動板に変形を生じさせる駆動手段とを備え、
前記駆動手段が前記振動板を静電気力により変形させる
個別電極を備えた第2の基板からなるインクジェットヘ
ッドにおいて、前記第1の基板に前記振動板とは別に前
記振動板とほぼ同じ厚さを持つ共通電極取り出し部を設
けたインクジェットヘッドである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記第1の基板がシリコン
基板とシリコン基板と電気的導通しない層から構成され
かつ、前記振動板及び前記共通電極取り出し部を前記シ
リコン基板と電気的導通しない層で形成したインクジェ
ットヘッドである。
クジェットヘッドにおいて、前記第1の基板がシリコン
基板とシリコン基板と電気的導通しない層から構成され
かつ、前記振動板及び前記共通電極取り出し部を前記シ
リコン基板と電気的導通しない層で形成したインクジェ
ットヘッドである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
のインクジェットヘッドにおいて、前記第1の基板の前
記第2の基板と反対側に前記共通電極取り出し部の電気
的接続部を設けたインクジェットヘッドである。
のインクジェットヘッドにおいて、前記第1の基板の前
記第2の基板と反対側に前記共通電極取り出し部の電気
的接続部を設けたインクジェットヘッドである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は2に記載
のインクジェットヘッドにおいて、前記第1の基板の前
記第2の基板側に前記共通電極取り出し部の電気的接続
部を設けたインクジェットヘッドである。
のインクジェットヘッドにおいて、前記第1の基板の前
記第2の基板側に前記共通電極取り出し部の電気的接続
部を設けたインクジェットヘッドである。
【0016】請求項5の発明は、請求項4に記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記第2の基板の、前記第
1の基板の前記電気的接続部に対応する位置に共通電極
端子部を設け、前記電気的接続部と前記共通電極端子部
の少なくとも一方が接合面に対して凸状となるインクジ
ェットヘッドである。
クジェットヘッドにおいて、前記第2の基板の、前記第
1の基板の前記電気的接続部に対応する位置に共通電極
端子部を設け、前記電気的接続部と前記共通電極端子部
の少なくとも一方が接合面に対して凸状となるインクジ
ェットヘッドである。
【0017】請求項6の発明は、請求項4又は5に記載
のインクジェットヘッドにおいて、前記共通電極取り出
し部が、前記第1基板の前記共通電極端子部に対応する
部分のみに作製されているインクジェットヘッドであ
る。
のインクジェットヘッドにおいて、前記共通電極取り出
し部が、前記第1基板の前記共通電極端子部に対応する
部分のみに作製されているインクジェットヘッドであ
る。
【0018】請求項7の発明は、請求項4乃至6のいず
れかに記載のインクジェットヘッドにおいて、前記共通
電極取り出し部を第1基板に設けた共通インク室用凹部
に設けたインクジェットヘッドである。
れかに記載のインクジェットヘッドにおいて、前記共通
電極取り出し部を第1基板に設けた共通インク室用凹部
に設けたインクジェットヘッドである。
【0019】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかに記載のインクジェットヘッドにおいて、前記共通
電極取り出し部にオーミック電極を作製したインクジェ
ットヘッドである。
れかに記載のインクジェットヘッドにおいて、前記共通
電極取り出し部にオーミック電極を作製したインクジェ
ットヘッドである。
【0020】請求項9の発明は、請求項8に記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記共通電極取り出し部の
オーミック電極は、振動板作製工程における電気化学的
エッチングを行うための電気的接触部のオーミック電極
であるインクジェットヘッドである。
クジェットヘッドにおいて、前記共通電極取り出し部の
オーミック電極は、振動板作製工程における電気化学的
エッチングを行うための電気的接触部のオーミック電極
であるインクジェットヘッドである。
【0021】請求項10の発明は、請求項1乃至8のい
ずれかに記載のインクジェットヘッドにおいて、前記複
数の電気的接続部と前記複数の振動板との距離がそれぞ
れ等しいインクジェットヘッドである。
ずれかに記載のインクジェットヘッドにおいて、前記複
数の電気的接続部と前記複数の振動板との距離がそれぞ
れ等しいインクジェットヘッドである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電型インクジェ
ットヘッドを図面を参考にして詳細に説明する。本発明
のインクジェットヘッドは、図10乃至図12に示した
前記従来のものと同様に、3枚の基板を重ねて接合した
積層構造となっている。第1の基板1は結晶面方位(1
00)のp型のシリコンウェハを両面研磨して厚さ20
0μmのシリコン基板55を作製する。そのシリコン基
板55の下面にn型エピタキシャル層56をこの場合は
7μmの厚さに形成し、シリコン基板57を得る。次
に、シリコン基板57の両面に熱酸化膜41a及び41
bを形成する。エピタキシャル工程では、目標厚さに対
して±5%以内の制御が可能である。酸化膜41aにノ
ズル孔4,吐出室6,流体抵抗7,共通インク室8をフ
ォトリソによりパターン形成し、KOH水溶液などのア
ルカリ液による電気化学エッチングを行い作製する。第
2の基板2と第3の基板3はパイレックスガラスからな
っており、第1の基板1とは陽極接合により接合する。
ットヘッドを図面を参考にして詳細に説明する。本発明
のインクジェットヘッドは、図10乃至図12に示した
前記従来のものと同様に、3枚の基板を重ねて接合した
積層構造となっている。第1の基板1は結晶面方位(1
00)のp型のシリコンウェハを両面研磨して厚さ20
0μmのシリコン基板55を作製する。そのシリコン基
板55の下面にn型エピタキシャル層56をこの場合は
7μmの厚さに形成し、シリコン基板57を得る。次
に、シリコン基板57の両面に熱酸化膜41a及び41
bを形成する。エピタキシャル工程では、目標厚さに対
して±5%以内の制御が可能である。酸化膜41aにノ
ズル孔4,吐出室6,流体抵抗7,共通インク室8をフ
ォトリソによりパターン形成し、KOH水溶液などのア
ルカリ液による電気化学エッチングを行い作製する。第
2の基板2と第3の基板3はパイレックスガラスからな
っており、第1の基板1とは陽極接合により接合する。
【0023】図1(A)は第1の基板1と第2の基板2
を接合したインクジェットヘッドの上面図、図1(B)
は図1(A)のA−A′に沿った断面図、図1(C)は
図1(A)のB−B′に沿った断面図を示すものであ
る。本実施例は、インク液滴を基板の端部に設けたノズ
ル孔から吐出させるエッジシュータタイプの例を示すも
のである。ここで、振動板5はエピタキシャル層56か
らなっており、p型シリコン基板55とn型エピタキシ
ャル層56との界面にはpn接合が形成され、シリコン
基板55とエピタキシャル層56との間には整流特性が
あり、シリコン基板55側から共通電極を取ることがで
きない。そこで、本発明では、第1の基板1の振動板5
及び凹部14の底壁15以外にn型エピタキシャル層を
残すことによって共通電極取り出し部28を形成した。
このように基板1に共通電極取り出し部28を設けるこ
とによって、この共通電極取り出し部28に電気的接続
を施すことができ、容易に振動板5と電気的に接続する
ことができる。図2(A)のように、酸化膜41aをパ
ターニングし、電気化学エッチングを施すことによっ
て、図2(B)に示すように、振動板5と同じ厚さの共
通電極取り出し部28が形成される。
を接合したインクジェットヘッドの上面図、図1(B)
は図1(A)のA−A′に沿った断面図、図1(C)は
図1(A)のB−B′に沿った断面図を示すものであ
る。本実施例は、インク液滴を基板の端部に設けたノズ
ル孔から吐出させるエッジシュータタイプの例を示すも
のである。ここで、振動板5はエピタキシャル層56か
らなっており、p型シリコン基板55とn型エピタキシ
ャル層56との界面にはpn接合が形成され、シリコン
基板55とエピタキシャル層56との間には整流特性が
あり、シリコン基板55側から共通電極を取ることがで
きない。そこで、本発明では、第1の基板1の振動板5
及び凹部14の底壁15以外にn型エピタキシャル層を
残すことによって共通電極取り出し部28を形成した。
このように基板1に共通電極取り出し部28を設けるこ
とによって、この共通電極取り出し部28に電気的接続
を施すことができ、容易に振動板5と電気的に接続する
ことができる。図2(A)のように、酸化膜41aをパ
ターニングし、電気化学エッチングを施すことによっ
て、図2(B)に示すように、振動板5と同じ厚さの共
通電極取り出し部28が形成される。
【0024】図1では、第1の基板の共通電極取り出し
部28の第2の基板2の反対側をワイヤーボンディング
により、第2の基板の共通電極端子部26に接続してい
る。ここで、半導体である共通電極取り出し部28と金
属であるワイヤー27との接続にはオーミック接合が必
要である。そこで、共通電極取り出し部28にオーミッ
ク電極59を作製し、電気的接続部を形成する。オーミ
ック接合を取るための材料としては、Al,Au,C
r,Ti,W,Mo等がある。また、PtSi,PdS
i,MoSi2,TiSi2,WSi2などのシリサイド
なども有効である。また、金属と半導体の表面を荒らす
ことによってオーミック接合を取ることもできる。本実
施例では、共通電極取り出し部28と共通電極端子部2
6との接続には確立されたワイヤーボンディングの技術
が使用できる。また、共通電極端子部26を個別電極端
子部23に平行に配列することができ、共通電極端子部
26および個別電極端子部23と図示しない駆動系との
接続は、フレキなどで容易に行うことができる。
部28の第2の基板2の反対側をワイヤーボンディング
により、第2の基板の共通電極端子部26に接続してい
る。ここで、半導体である共通電極取り出し部28と金
属であるワイヤー27との接続にはオーミック接合が必
要である。そこで、共通電極取り出し部28にオーミッ
ク電極59を作製し、電気的接続部を形成する。オーミ
ック接合を取るための材料としては、Al,Au,C
r,Ti,W,Mo等がある。また、PtSi,PdS
i,MoSi2,TiSi2,WSi2などのシリサイド
なども有効である。また、金属と半導体の表面を荒らす
ことによってオーミック接合を取ることもできる。本実
施例では、共通電極取り出し部28と共通電極端子部2
6との接続には確立されたワイヤーボンディングの技術
が使用できる。また、共通電極端子部26を個別電極端
子部23に平行に配列することができ、共通電極端子部
26および個別電極端子部23と図示しない駆動系との
接続は、フレキなどで容易に行うことができる。
【0025】次に、別の実施例を示す。本実施例は、共
通電極取り出し部28の第2の基板2側に電気的接続を
施したものである。図3は、本実施例を説明するための
図であり、図3(A)はインクジェットヘッドの上面
図、図3(B)は図3(A)のC−C′に沿った断面図
を示すものである。第1の基板1に共通電極取り出し部
28が形成されているのは前記実施例と同じであるが、
本実施例では、第1の基板1の共通電極取り出し部28
の第2の基板2側にオーミック電極59により電気的接
続部が形成されている。第2の基板2には、凹部25お
よび個別電極端子部23と同様の方法によって、凹部2
9と共通電極端子部26が基板1のオーミック電極59
に対応する位置に形成されている。ただし、ここでは共
通電極端子部26の上には、絶縁層24は形成されてい
ない。この構成において、第1の基板1と第2の基板2
とを接合させることによって共通電極取り出し部28の
オーミック電極59と共通電極端子部26とが接触し、
共通電極端子部26と図示しない駆動部とを接続するこ
とによって、振動板5を駆動することができる。本実施
例は、第1の基板1と第2の基板2とを接合するのと同
時に、共通電極取り出し部28と共通電極端子部26と
が接続され、ワイヤーボンディングの必要がないので、
簡単な構成でしかも少ない工程数でインクジェットヘッ
ドが作製可能である。
通電極取り出し部28の第2の基板2側に電気的接続を
施したものである。図3は、本実施例を説明するための
図であり、図3(A)はインクジェットヘッドの上面
図、図3(B)は図3(A)のC−C′に沿った断面図
を示すものである。第1の基板1に共通電極取り出し部
28が形成されているのは前記実施例と同じであるが、
本実施例では、第1の基板1の共通電極取り出し部28
の第2の基板2側にオーミック電極59により電気的接
続部が形成されている。第2の基板2には、凹部25お
よび個別電極端子部23と同様の方法によって、凹部2
9と共通電極端子部26が基板1のオーミック電極59
に対応する位置に形成されている。ただし、ここでは共
通電極端子部26の上には、絶縁層24は形成されてい
ない。この構成において、第1の基板1と第2の基板2
とを接合させることによって共通電極取り出し部28の
オーミック電極59と共通電極端子部26とが接触し、
共通電極端子部26と図示しない駆動部とを接続するこ
とによって、振動板5を駆動することができる。本実施
例は、第1の基板1と第2の基板2とを接合するのと同
時に、共通電極取り出し部28と共通電極端子部26と
が接続され、ワイヤーボンディングの必要がないので、
簡単な構成でしかも少ない工程数でインクジェットヘッ
ドが作製可能である。
【0026】次に、別の実施例を示す。図4は、本実施
例を説明するための図であり、図4(A)は上面図、図
4(B)は図4(A)のD−D′における断面図を示す
ものである。第1の基板1には、図3に示した実施例と
同様に、共通電極取り出し部28とその第2の基板2と
向かい合った側にオーミック電極59が形成されてい
る。第2の基板2には、共通電極端子部26のための凹
部は設けずに、共通電極端子部26は第2の基板2の表
面に第1の基板1のオーミック電極59と対応する位置
に形成されている。本実施例では、オーミック電極59
と共通電極端子部26の厚さによりそれぞれ凸部が形成
され、共通電極取り出し部28が撓んで接合され、オー
ミック電極59と共通電極端子部26とは強く圧着さ
れ、接触不良などが起こりずらい。また、共通電極取り
出し部28が撓んで接合されても共通電極取り出し部2
8は極薄いので、凹部12や凹部14の形成されたp型
シリコン基板55部分には、その撓みによる応力は伝わ
らず、正常な接合が可能である。
例を説明するための図であり、図4(A)は上面図、図
4(B)は図4(A)のD−D′における断面図を示す
ものである。第1の基板1には、図3に示した実施例と
同様に、共通電極取り出し部28とその第2の基板2と
向かい合った側にオーミック電極59が形成されてい
る。第2の基板2には、共通電極端子部26のための凹
部は設けずに、共通電極端子部26は第2の基板2の表
面に第1の基板1のオーミック電極59と対応する位置
に形成されている。本実施例では、オーミック電極59
と共通電極端子部26の厚さによりそれぞれ凸部が形成
され、共通電極取り出し部28が撓んで接合され、オー
ミック電極59と共通電極端子部26とは強く圧着さ
れ、接触不良などが起こりずらい。また、共通電極取り
出し部28が撓んで接合されても共通電極取り出し部2
8は極薄いので、凹部12や凹部14の形成されたp型
シリコン基板55部分には、その撓みによる応力は伝わ
らず、正常な接合が可能である。
【0027】次に、別の実施例を示す。図5は、本実施
例を説明するためのインクジェットヘッドの上面図を示
すもである。本実施例では、第1の基板1は、既に述べ
た実施例と同じであるが、第2の基板2には図4の実施
例における共通電極端子部26が複数設けられている。
共通電極取り出し部28には、第2の基板2側に各共通
電極端子部に対応する位置にオーミック電極が形成され
ている。この構成を採用する理由は次のとおりである。
即ち、第1の基板1には半導体であるシリコン基板を用
いているので、電気抵抗率は金属に比べて高く、しかも
導通するのは数μmの厚さのエピタキシャル層であるの
で、電気的抵抗は大きくなる。そのためオーミック電極
から各振動板5の距離によって電圧降下が生じ、その距
離の差による電圧降下の差は無視できないものとなる。
本実施例のように、共通電極端子部を複数設けることに
よって、オーミック電極から各振動板5までの距離を同
一にすることができ、各振動板5における電圧降下の差
をなくすことができ、電圧降下の差による振動板の変位
量のバラツキを抑えることができる。第2の基板2の各
共通電極端子部26には、図3に示した実施例の凹部2
9を形成しても良い。
例を説明するためのインクジェットヘッドの上面図を示
すもである。本実施例では、第1の基板1は、既に述べ
た実施例と同じであるが、第2の基板2には図4の実施
例における共通電極端子部26が複数設けられている。
共通電極取り出し部28には、第2の基板2側に各共通
電極端子部に対応する位置にオーミック電極が形成され
ている。この構成を採用する理由は次のとおりである。
即ち、第1の基板1には半導体であるシリコン基板を用
いているので、電気抵抗率は金属に比べて高く、しかも
導通するのは数μmの厚さのエピタキシャル層であるの
で、電気的抵抗は大きくなる。そのためオーミック電極
から各振動板5の距離によって電圧降下が生じ、その距
離の差による電圧降下の差は無視できないものとなる。
本実施例のように、共通電極端子部を複数設けることに
よって、オーミック電極から各振動板5までの距離を同
一にすることができ、各振動板5における電圧降下の差
をなくすことができ、電圧降下の差による振動板の変位
量のバラツキを抑えることができる。第2の基板2の各
共通電極端子部26には、図3に示した実施例の凹部2
9を形成しても良い。
【0028】また、図6(A)に示すように、各共通電
極端子部26を一つにつなげることによって図示しない
駆動系への接続は一点で行うことができる。また、図9
(B)に示すように、オーミック電極59を共通電極取
り出し部28の第2の基板2側に点線で示すように、振
動板5の配列方向に長く設けることによっても各振動板
5における電圧降下の差をなくすことができる。この場
合、基板1の共通電極取り出し部28の基板2側はオー
ミック電極59の厚さの分だけ凸状となるが、共通電極
取り出し部28は極薄いので第1の基板1と第2の基板
2の接合の際、応力が発生したり、接合が不均一になる
といった問題は生じない。
極端子部26を一つにつなげることによって図示しない
駆動系への接続は一点で行うことができる。また、図9
(B)に示すように、オーミック電極59を共通電極取
り出し部28の第2の基板2側に点線で示すように、振
動板5の配列方向に長く設けることによっても各振動板
5における電圧降下の差をなくすことができる。この場
合、基板1の共通電極取り出し部28の基板2側はオー
ミック電極59の厚さの分だけ凸状となるが、共通電極
取り出し部28は極薄いので第1の基板1と第2の基板
2の接合の際、応力が発生したり、接合が不均一になる
といった問題は生じない。
【0029】また、図6(C)に示すように、オーミッ
ク電極59を共通電極取り出し部28の基板2の反対側
に振動板5の配列方向に長く設ける。共通電極端子部2
6との接続には、ワイヤーボンディングを用いる。本実
施例においても各振動板5からオーミック電極59まで
の距離を等しくすることができ、各振動板5における電
圧降下の差をなくすことができる。
ク電極59を共通電極取り出し部28の基板2の反対側
に振動板5の配列方向に長く設ける。共通電極端子部2
6との接続には、ワイヤーボンディングを用いる。本実
施例においても各振動板5からオーミック電極59まで
の距離を等しくすることができ、各振動板5における電
圧降下の差をなくすことができる。
【0030】次に、別の実施例を示す。図7(A)は、
本実施例を説明するためのインクジェットヘッドの上面
図である。本実施例では、共通電極取り出し部28は、
第2の基板2の共通電極端子部26に対応する部分のみ
に作製し、そのほかの部分はp型基板が残った厚い構造
となっている。本実施例では、共通電極取り出し部28
以外のところは厚い構造となっているので、作製中に破
損する可能性が小さくなる。第2の基板2の共通電極端
子部26には、図4に示した実施例と同様にワイヤーボ
ンディングによって接続する。また、図7(B)に示す
ように、第1基板の共通電極取り出し部28の基板2側
にオーミック電極を形成し、図3あるいは図4に示した
実施例と同様に共通電極端子部26と接続しても良い。
また、図7(C)に示すように、共通電極端子部26を
凹部の内部に設けてもよい。この場合、E−E′に沿っ
た断面図である図7(D)のように、第2の基板2には
共通電極取り出し部28に対応する位置に凸部30が設
けられており、これにより共通電極取り出し部28と共
通電極端子部26とが圧着され、接触不良などは起こり
ずらくなる。また、共通電極取り出し部28は極薄いた
め、その撓みによる応力を吸収し、基板1と基板2の接
合に影響を与えない。
本実施例を説明するためのインクジェットヘッドの上面
図である。本実施例では、共通電極取り出し部28は、
第2の基板2の共通電極端子部26に対応する部分のみ
に作製し、そのほかの部分はp型基板が残った厚い構造
となっている。本実施例では、共通電極取り出し部28
以外のところは厚い構造となっているので、作製中に破
損する可能性が小さくなる。第2の基板2の共通電極端
子部26には、図4に示した実施例と同様にワイヤーボ
ンディングによって接続する。また、図7(B)に示す
ように、第1基板の共通電極取り出し部28の基板2側
にオーミック電極を形成し、図3あるいは図4に示した
実施例と同様に共通電極端子部26と接続しても良い。
また、図7(C)に示すように、共通電極端子部26を
凹部の内部に設けてもよい。この場合、E−E′に沿っ
た断面図である図7(D)のように、第2の基板2には
共通電極取り出し部28に対応する位置に凸部30が設
けられており、これにより共通電極取り出し部28と共
通電極端子部26とが圧着され、接触不良などは起こり
ずらくなる。また、共通電極取り出し部28は極薄いた
め、その撓みによる応力を吸収し、基板1と基板2の接
合に影響を与えない。
【0031】次に、更に別の実施例を示す。図8(A)
は本実施例を説明するためのインクジェットヘッドの上
面図、図8(B)は図8(A)のF−F′に沿った断面
図を示すものである。本実例では、共通インク室8を形
成する凹部14の第2の基板2側にオーミック電極59
(破線で示した領域)を形成し、そのオーミック電極5
9に対応する位置に共通電極端子部26を設けた。第2
の基板2には、図7(C),図7(D)に示した実施例
と同様に、凹部14の底壁に対応する位置に凹部14の
底壁よりも小さい形状で凹部29に形成された凸部30
が存在する。本実施例では、図7(C),図7(D)に
示した実施例と同様の原理で共通電極を取り出すことが
でき、しかも、共通インク室8のための凹部14が共通
電極取り出し部を兼ねた構造となっており、共通電極取
り出し部を別に設ける必要がなく、ヘッドの小型化が可
能である。
は本実施例を説明するためのインクジェットヘッドの上
面図、図8(B)は図8(A)のF−F′に沿った断面
図を示すものである。本実例では、共通インク室8を形
成する凹部14の第2の基板2側にオーミック電極59
(破線で示した領域)を形成し、そのオーミック電極5
9に対応する位置に共通電極端子部26を設けた。第2
の基板2には、図7(C),図7(D)に示した実施例
と同様に、凹部14の底壁に対応する位置に凹部14の
底壁よりも小さい形状で凹部29に形成された凸部30
が存在する。本実施例では、図7(C),図7(D)に
示した実施例と同様の原理で共通電極を取り出すことが
でき、しかも、共通インク室8のための凹部14が共通
電極取り出し部を兼ねた構造となっており、共通電極取
り出し部を別に設ける必要がなく、ヘッドの小型化が可
能である。
【0032】次に、別の構成を図8(C)に示す。本構
成では、共通インク室8を形成する凹部14の第2の基
板2側にオーミック電極59を形成し、そのオーミック
電極59は図8(C)の破線で示すように、振動板5の
配列方向に長くした。本構成によりオーミック電極59
から各振動板5への距離の差による電圧降下の差をなく
すことができ、各振動板の変位量のバラツキを抑えるこ
とができる。
成では、共通インク室8を形成する凹部14の第2の基
板2側にオーミック電極59を形成し、そのオーミック
電極59は図8(C)の破線で示すように、振動板5の
配列方向に長くした。本構成によりオーミック電極59
から各振動板5への距離の差による電圧降下の差をなく
すことができ、各振動板の変位量のバラツキを抑えるこ
とができる。
【0033】次に、図9に別の実施例を示す。図9は、
本発明に用いるオーミック電極を説明するための図であ
って、図9(A)はオーミック電極を化学的エッチング
工程における電極として使用する態様を、また、図9
(B)は同一の電極を共通電極取り出し部として使用す
る態様を示す図である。本実施例は、共通電極取り出し
部におけるオーミック電極が電気化学エッチングにおけ
る電気的接続端子の役割を併せ持ったものである。既に
説明したように電気化学エッチングを行うときに、エピ
タキシャル層に電気的接続が必要であり、好ましくはオ
ーミック電極を設けた方がよい。図9(A)に示すよう
に、エッチング後に共通電極取り出し部28となるとこ
ろにオーミック電極59を作製しておき、そのオーミッ
ク電極59に電圧を印加して電気化学エッチングを行
う。エッチング後、酸化膜41a,41bを除去し、図
9(B)のように、第1の基板1が得られる。本実施で
は、振動板5の作製時と振動板5の駆動時における電気
的接触部のオーミック電極59が共通に使用でき、オー
ミック電極59の作製工程は1回でよいので、工程数が
少なくでき、コストダウンが可能である。
本発明に用いるオーミック電極を説明するための図であ
って、図9(A)はオーミック電極を化学的エッチング
工程における電極として使用する態様を、また、図9
(B)は同一の電極を共通電極取り出し部として使用す
る態様を示す図である。本実施例は、共通電極取り出し
部におけるオーミック電極が電気化学エッチングにおけ
る電気的接続端子の役割を併せ持ったものである。既に
説明したように電気化学エッチングを行うときに、エピ
タキシャル層に電気的接続が必要であり、好ましくはオ
ーミック電極を設けた方がよい。図9(A)に示すよう
に、エッチング後に共通電極取り出し部28となるとこ
ろにオーミック電極59を作製しておき、そのオーミッ
ク電極59に電圧を印加して電気化学エッチングを行
う。エッチング後、酸化膜41a,41bを除去し、図
9(B)のように、第1の基板1が得られる。本実施で
は、振動板5の作製時と振動板5の駆動時における電気
的接触部のオーミック電極59が共通に使用でき、オー
ミック電極59の作製工程は1回でよいので、工程数が
少なくでき、コストダウンが可能である。
【0034】前記実施例では、p型基板にn型エピタキ
シャル層を形成した基板を用いたが、p型基板にリンや
アンチモンをインプラや拡散で表面にドープしてn型層
を形成した基板でも同様に用いることができる。また、
SOI基板を用いたエッチングストップによって振動板
を作製した場合にも同様に用いることができる。
シャル層を形成した基板を用いたが、p型基板にリンや
アンチモンをインプラや拡散で表面にドープしてn型層
を形成した基板でも同様に用いることができる。また、
SOI基板を用いたエッチングストップによって振動板
を作製した場合にも同様に用いることができる。
【0035】前記実施例では、中間の基板1はp型シリ
コン基板にn型のエピタキシャル層を形成したものを用
いて直流電圧を印加して電気化学エッチングを行った
が、n型シリコン基板にp型エピタキシャル層を形成し
た基板を用いてパルス電圧を印加して電気化学エッチン
グを行うこともできる。また、n型基板にインプラや拡
散でp型層を形成した基板も同様に用いることができ
る。
コン基板にn型のエピタキシャル層を形成したものを用
いて直流電圧を印加して電気化学エッチングを行った
が、n型シリコン基板にp型エピタキシャル層を形成し
た基板を用いてパルス電圧を印加して電気化学エッチン
グを行うこともできる。また、n型基板にインプラや拡
散でp型層を形成した基板も同様に用いることができ
る。
【0036】また、さらにエピタキシャル層やドープ層
を形成していない基板でエッチングストップ技術を使わ
ずに時間管理でエッチングして振動板を形成したもの
や、振動板をシリコンなどの半導体や金属などの導電
体,吐出室をガラスや樹脂などの絶縁体で構成した場合
にも本発明を適用することができる。
を形成していない基板でエッチングストップ技術を使わ
ずに時間管理でエッチングして振動板を形成したもの
や、振動板をシリコンなどの半導体や金属などの導電
体,吐出室をガラスや樹脂などの絶縁体で構成した場合
にも本発明を適用することができる。
【0037】また、前記実施例では、サイドシュータイ
プのインクジェットヘッドを例としてあげたが、エッジ
シュータタイプのインクジェットヘッドにも本発明を適
用することができる。
プのインクジェットヘッドを例としてあげたが、エッジ
シュータタイプのインクジェットヘッドにも本発明を適
用することができる。
【0038】また、前記実施例では、(100)面方位
のシリコン基板を例としてあげたが、(110)面方位
のシリコン基板を用いることもできる。(110)面方
位のシリコン基板では、(111)面が(110)面の
基板表面と〈211〉方向で垂直に交わっており、すな
わちアルカリ液を用いた異方性エッチングにより基板表
面に対して垂直な壁構造を形成することができる。この
ことを利用してノズル,吐出室などからなるインクジェ
ット構成単位を多数配置する場合のピッチ間隔を狭め
て、ノズルの高密度化を実現することができる。
のシリコン基板を例としてあげたが、(110)面方位
のシリコン基板を用いることもできる。(110)面方
位のシリコン基板では、(111)面が(110)面の
基板表面と〈211〉方向で垂直に交わっており、すな
わちアルカリ液を用いた異方性エッチングにより基板表
面に対して垂直な壁構造を形成することができる。この
ことを利用してノズル,吐出室などからなるインクジェ
ット構成単位を多数配置する場合のピッチ間隔を狭め
て、ノズルの高密度化を実現することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1に対応する効果:振動板とほぼ
同じ厚さを持つ共通電極取り出し部を設けたので、振動
板にエピタキシャル層あるいはドープ層を用いたエッチ
ングストップによって作製した場合にも簡単な構成で共
通電極を取り出すことができ、製造工程を低減できコス
トダウンが可能である。
同じ厚さを持つ共通電極取り出し部を設けたので、振動
板にエピタキシャル層あるいはドープ層を用いたエッチ
ングストップによって作製した場合にも簡単な構成で共
通電極を取り出すことができ、製造工程を低減できコス
トダウンが可能である。
【0040】請求項2に対応する効果:振動板及び共通
電極取り出し部をそれぞれエピタキシャル層で形成した
ため、インクジェットヘッドにおける振動板を精度よく
作製できるとともに、共通電極取り出し部を振動板と同
時に作製することにより簡略化された工程により得るこ
とができる。
電極取り出し部をそれぞれエピタキシャル層で形成した
ため、インクジェットヘッドにおける振動板を精度よく
作製できるとともに、共通電極取り出し部を振動板と同
時に作製することにより簡略化された工程により得るこ
とができる。
【0041】請求項3に対応する効果:前記共通電極取
り出し部の個別電極の形成されている基板の反対側に電
気的接続部を設けたので、ワイヤーボンディングなどの
確立された方法により共通電極端子部との接続が可能で
ある。
り出し部の個別電極の形成されている基板の反対側に電
気的接続部を設けたので、ワイヤーボンディングなどの
確立された方法により共通電極端子部との接続が可能で
ある。
【0042】請求項4に対応する効果:前記共通電極取
り出し部の個別電極の形成されている基板側に電気的接
続部を設けたので、振動板の形成された基板1と個別電
極の形成された基板2とを接合するのと同時に、共通電
極取り出し部28と共通電極端子部26とが接続され、
ワイヤーボンディングの必要がないので、簡単な構成で
かつ、少ない工程数で作製が可能である。
り出し部の個別電極の形成されている基板側に電気的接
続部を設けたので、振動板の形成された基板1と個別電
極の形成された基板2とを接合するのと同時に、共通電
極取り出し部28と共通電極端子部26とが接続され、
ワイヤーボンディングの必要がないので、簡単な構成で
かつ、少ない工程数で作製が可能である。
【0043】請求項5に対応する効果:前記電気的接続
部と前記共通電極端子部の少なくとも一方が接合面に対
して凸状としたので、電気的接続部と共通電極端子部と
は強く圧着され、接触不良などが起こりずらい。
部と前記共通電極端子部の少なくとも一方が接合面に対
して凸状としたので、電気的接続部と共通電極端子部と
は強く圧着され、接触不良などが起こりずらい。
【0044】請求項6に対応する効果:前記共通電極取
り出し部の周囲を厚くしたので、作製途中で破損する可
能性は小さくなり、歩留まりが向上する。
り出し部の周囲を厚くしたので、作製途中で破損する可
能性は小さくなり、歩留まりが向上する。
【0045】請求項7に対応する効果:前記共通電極取
り出し部を共通インク室に設けたので、共通電極取り出
し部を別に設ける必要がなく、ヘッドの小型化が可能で
ある。
り出し部を共通インク室に設けたので、共通電極取り出
し部を別に設ける必要がなく、ヘッドの小型化が可能で
ある。
【0046】請求項8に対応する効果:オーミック電極
を作製したことにより、半導体である共通電極取り出し
部への電気的接続を容易に行うことができる。
を作製したことにより、半導体である共通電極取り出し
部への電気的接続を容易に行うことができる。
【0047】請求項9に対応する効果:前記電気的取り
出し部におけるオーミック電極を、振動板作製工程にお
ける電気的接触部のオーミック電極と共通とするので、
オーミック電極59の作製工程は1回で良く、工程数が
少なくでき、コストダウンが可能である。
出し部におけるオーミック電極を、振動板作製工程にお
ける電気的接触部のオーミック電極と共通とするので、
オーミック電極59の作製工程は1回で良く、工程数が
少なくでき、コストダウンが可能である。
【0048】請求項10に対応する効果:前記電気的接
続部と前記各振動板との距離が等しくなるようにしたの
で、各振動板と電気的接続部との距離の差による各振動
板における電圧降下の差がなくなり、バラツキのない振
動変位が得られ、安定したインク吐出が得られる。
続部と前記各振動板との距離が等しくなるようにしたの
で、各振動板と電気的接続部との距離の差による各振動
板における電圧降下の差がなくなり、バラツキのない振
動変位が得られ、安定したインク吐出が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるインクジェットヘッドの要部を
示す図であって、図1(A)は上面図、図1(B)は図
1(A)のA―A′に沿った断面図、図1(C)は図1
(A)のB―B′における断面図である。
示す図であって、図1(A)は上面図、図1(B)は図
1(A)のA―A′に沿った断面図、図1(C)は図1
(A)のB―B′における断面図である。
【図2】 インクジェットヘッド基板の共通電極取り出
し部の製造工程を示すものであって、図2(A)はシリ
コン基板上に酸化膜をパターンニングした状態、図2
(B)はエッチングを施した後の状態を示す断面図であ
る。
し部の製造工程を示すものであって、図2(A)はシリ
コン基板上に酸化膜をパターンニングした状態、図2
(B)はエッチングを施した後の状態を示す断面図であ
る。
【図3】 本発明によるインクジェットヘッドの要部を
示す図であって、図3(A)は上面図、図3(B)は図
3(A)のC―C′に沿ったは断面図である。
示す図であって、図3(A)は上面図、図3(B)は図
3(A)のC―C′に沿ったは断面図である。
【図4】 本発明による他のインクジェットヘッドの要
部を示す図であって、図4(A)は上面図、図4(B)
は図4(A)におけるD―D′に沿った断面図である。
部を示す図であって、図4(A)は上面図、図4(B)
は図4(A)におけるD―D′に沿った断面図である。
【図5】 本発明による他のインクジェットヘッドの要
部を示す上面図である。
部を示す上面図である。
【図6】 本発明による他のインクジェットヘッドの要
部を示す上面図であり、図6(A)〜図6(C)はそれ
ぞれ異なる種類のインクジェットヘッドを示す。
部を示す上面図であり、図6(A)〜図6(C)はそれ
ぞれ異なる種類のインクジェットヘッドを示す。
【図7】 本発明による他のインクジェットヘッドの要
部を示す上面図であり、図7(A)〜図7(C)はそれ
ぞれ異なるインクジェットヘッドを示しかつ、図7
(D)は図7(C)のE―E′に沿った断面図である。
部を示す上面図であり、図7(A)〜図7(C)はそれ
ぞれ異なるインクジェットヘッドを示しかつ、図7
(D)は図7(C)のE―E′に沿った断面図である。
【図8】 本発明による他のインクジェットヘッドの要
部を示す図であって、図8(A)は上面図であり、図8
(B)は図8(A)のF―F′に沿った断面図である。
部を示す図であって、図8(A)は上面図であり、図8
(B)は図8(A)のF―F′に沿った断面図である。
【図9】 本発明に用いるオーミック電極を説明するた
めの図であって、図9(A)はオーミック電極を化学的
エッチング工程における電極として使用する態様、図9
(B)は共通電極取り出し部として使用する態様を示す
図である。
めの図であって、図9(A)はオーミック電極を化学的
エッチング工程における電極として使用する態様、図9
(B)は共通電極取り出し部として使用する態様を示す
図である。
【図10】 従来のインクジェットヘッドの要部を一部
断面で示す分解斜視図である。
断面で示す分解斜視図である。
【図11】 従来のインクジェットヘッドの第1基板の
作製工程を説明するための図である。
作製工程を説明するための図である。
【図12】 従来のインクジェットヘッドのシリコン基
板を作製するための電気化学的エッチング工程を説明す
る図である。
板を作製するための電気化学的エッチング工程を説明す
る図である。
1…第1基板(第1の基板)、2…第2基板(第2の基
板)、3…第3基板(第3の基板)、4…ノズル孔、5
…振動板、6…吐出室、7…流体抵抗、8…共通インク
室、11…ノズル溝、12…凹部、13…細溝、14…
凹部、21…個別電極、22…リード部、23…端子
部、24…絶縁層、25…凹部、26…共通電極端子
部、27…ワイヤー、28…共通電極取り出し部、29
…凹部、30…凸部、31…インク供給口、32…接続
パイプ、33…チューブ、41a,41b…酸化膜、5
5…p型シリコン基板、56…n型エピタキシャル層、
57…シリコン基板、58…電気的導通用開口部、59
…オーミック電極、80…白金。
板)、3…第3基板(第3の基板)、4…ノズル孔、5
…振動板、6…吐出室、7…流体抵抗、8…共通インク
室、11…ノズル溝、12…凹部、13…細溝、14…
凹部、21…個別電極、22…リード部、23…端子
部、24…絶縁層、25…凹部、26…共通電極端子
部、27…ワイヤー、28…共通電極取り出し部、29
…凹部、30…凸部、31…インク供給口、32…接続
パイプ、33…チューブ、41a,41b…酸化膜、5
5…p型シリコン基板、56…n型エピタキシャル層、
57…シリコン基板、58…電気的導通用開口部、59
…オーミック電極、80…白金。
Claims (10)
- 【請求項1】 インク液滴を吐出する単一または複数の
ノズル孔と、前記ノズル孔のそれぞれに連通する吐出室
と、前記吐出室の少なくとも一方の壁を構成する振動板
を備えた第1の基板と、前記振動板に変形を生じさせる
駆動手段とを備え、前記駆動手段が前記振動板を静電気
力により変形させる個別電極を備えた第2の基板からな
るインクジェットヘッドにおいて、前記第1の基板に前
記振動板とは別に前記振動板とほぼ同じ厚さを持つ共通
電極取り出し部を設けたことを特徴とするインクジェッ
トヘッド。 - 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットヘッド
において、前記第1の基板がシリコン基板とシリコン基
板と電気的導通しない層から構成されかつ、前記振動板
及び前記共通電極取り出し部を前記シリコン基板と電気
的導通しない層で形成したことを特徴とするインクジェ
ットヘッド。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
ヘッドにおいて、前記第1の基板の前記第2の基板と反
対側に前記共通電極取り出し部の電気的接続部を設けた
ことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載のインクジェット
ヘッドにおいて、前記第1の基板の前記第2の基板側に
前記共通電極取り出し部の電気的接続部を設けたことを
特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェットヘッド
において、前記第2の基板の、前記第1の基板の前記電
気的接続部に対応する位置に共通電極端子部を設け、前
記電気的接続部と前記共通電極端子部の少なくとも一方
が接合面に対して凸状となることを特徴とするインクジ
ェットヘッド。 - 【請求項6】 請求項4又は5に記載のインクジェット
ヘッドにおいて、前記共通電極取り出し部が、前記第1
基板の前記共通電極端子部に対応する部分のみに作製さ
れていることを特徴するインクジェットヘッド。 - 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかに記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記共通電極取り出し部を
第1基板に設けた共通インク室用凹部に設けたことを特
徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のイン
クジェットヘッドにおいて、前記共通電極取り出し部に
オーミック電極を作製したことを特徴とするインクジェ
ットヘッド。 - 【請求項9】 請求項8に記載のインクジェットヘッド
において、前記共通電極取り出し部のオーミック電極
は、振動板作製工程における電気化学的エッチングを行
うための電気的接触部のオーミック電極であることを特
徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載のイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記複数の電気的接続部
と前記複数の振動板との距離がそれぞれ等しいことを特
徴とするインクジェットヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10741998A JPH11300959A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | インクジェットヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10741998A JPH11300959A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | インクジェットヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300959A true JPH11300959A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14458679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10741998A Pending JPH11300959A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | インクジェットヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11300959A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008273218A (ja) * | 2008-08-22 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | インクジェット式記録ヘッド及びアクチュエータユニットの製造方法 |
JP2011140241A (ja) * | 2011-04-21 | 2011-07-21 | Seiko Epson Corp | アクチュエータユニット及びインクジェット式記録ヘッド |
-
1998
- 1998-04-17 JP JP10741998A patent/JPH11300959A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008273218A (ja) * | 2008-08-22 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | インクジェット式記録ヘッド及びアクチュエータユニットの製造方法 |
JP2011140241A (ja) * | 2011-04-21 | 2011-07-21 | Seiko Epson Corp | アクチュエータユニット及びインクジェット式記録ヘッド |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040423 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040506 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040907 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |