JPH11300266A - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JPH11300266A
JPH11300266A JP8367698A JP8367698A JPH11300266A JP H11300266 A JPH11300266 A JP H11300266A JP 8367698 A JP8367698 A JP 8367698A JP 8367698 A JP8367698 A JP 8367698A JP H11300266 A JPH11300266 A JP H11300266A
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JP
Japan
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coating
air
particles
paint
nozzle
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JP8367698A
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Muneharu Omoto
宗治 大本
Toru Takeuchi
徹 竹内
Koji Tanaka
孝司 田中
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/02Spray pistols; Apparatus for discharge
    • B05B7/08Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】塗料を噴霧塗装して塗膜を形成する塗装方法で
あって、塗着効率が非常に高く、しかもダスト飛散を抑
制できる塗装方法を提供する。 【解決手段】微粒化および塗着手段に空気流を使用しな
い噴霧ノズルにより、塗料を微粒化し被塗物に塗着せし
めた後、直ちに空気流で該塗着粒子を押圧しながら塗膜
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料を噴霧塗装し
て塗膜を形成する塗装方法であって、塗着効率が非常に
高く、しかもダスト飛散を抑制できる塗装方法に関す
る。本発明方法は特に自動車ボディ、自動車用部品、工
業部品、プリント基板などの塗装に有用である。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来、噴霧塗装には、二流体
ノズルを噴霧ノズルとするエアスプレ−、加圧ノズルを
噴霧ノズルとするエアレススプレ−、回転ベルなどを噴
霧ノズルとする回転霧化塗装などがあり、これらは以下
のような特長と欠点を有している。
【0003】まずエアスプレ−は、メタリック塗料など
の光輝性顔料を含む塗料の塗装には欠かせない塗装方法
で、該塗料の微粒化と霧化粒子の搬送に使用される圧縮
空気流は塗着粒子中に含まれる顔料を配向させるのに最
も効果的である。また、塗膜中に泡を含みやすい塗料に
おいても、この圧縮空気流による押し付け効果は脱泡に
有効である。
【0004】しかしながら該エアスプレ−で生成される
霧化粒子は、小粒子側にピ−クを持つ最も分布の広い粒
子群になっており、噴霧ノズルからの霧化空気流によっ
て塗着する粒子群のうち、約10ミクロン以下の粒子は
慣性衝突による塗着が困難となるため、エアスプレ−で
は微粒化を向上させるほど霧化空気流による未塗着粒子
が増加し、これがダストとして飛散し周囲の汚染原因と
なるばかりでなく、塗着効率の低下を招くことになる。
該ダスト飛散を静電気力を利用して抑制する方法もある
が、エア圧を低圧にしても静電気引力が有効に機能する
範囲内にダスト飛散を抑制することは困難であった。
【0005】次にエアレススプレ−は、高粘度塗料を大
量に吹き付けるのに有効な塗装方法で、また微粒化する
のに圧縮空気を使用しないため塗装雰囲気が無風下での
塗着効率は高く、通常でもエアスプレ−の1.5倍以上
と考えられる。
【0006】しかしながら該エアレススプレ−での微粒
化粒子は、噴霧ノズルチップからの吐出流速に比例した
初速度で被塗物に飛行し塗着するが、エアスプレ−のよ
うに搬送空気流の存在がないので、慣性力のない小粒子
ほど空気の粘性抵抗により失速して被塗物に到達できず
塗着効率が低下する。このような小粒子まで塗着させる
には塗装距離を近づけることが有効だが、それでは微粒
化粒子からの溶剤揮散効果が減少し、塗料の塗着粘度が
十分上昇しないためタレなどの塗膜欠陥を生じるという
欠点がある。
【0007】一方、回転霧化塗装は、上記2つの方法と
比較して最も粒子径の揃ったシャ−プな粒度分布をもつ
微粒化が可能な塗装方法で、また霧化粒子の塗着手段と
してシェ−ピングエア−と静電気力を利用しており、揃
った霧化粒子の生成との相乗効果で高い塗着効率を達成
することが可能である。
【0008】しかしながら該回転霧化塗装では、シェ−
ピングエア−と静電気力による霧化粒子の塗着速度が最
も低く、特にメタリック塗装などでは光輝性顔料等の配
向性が十分得られず、シェ−ピングエア−を強くしてエ
アスプレ−並みに配向性を向上させる方法もあるが、シ
ェ−ピングエアの空気流でダスト飛散が発生しやすく塗
着効率を低下させる不具合があった。
【0009】本発明の目的は、高い塗着効率を達成して
ダスト飛散を防止し、しかもメタリック塗装などでは光
輝性顔料等の配向性を十分制御できる塗装方法を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、微粒化および
塗着手段に空気流を使用しない噴霧ノズルにより、塗料
を微粒化し被塗物に塗着せしめた後、直ちに空気流で該
塗着粒子を押圧しながら塗膜を形成することを特徴とす
る塗装方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明方法において使用される噴
霧ノズルは、従来エアレススプレ−に使用される加圧ノ
ズルや、回転霧化塗装に使用される回転ベルやディスク
などであり、該噴霧ノズルでは微粒化および塗着手段に
空気流を使用しないようにする。
【0012】本発明では、上記噴霧ノズルを用いて、塗
料を微粒化し被塗物に塗着せしめる。該噴霧ノズルで微
粒化された塗料粒子は、搬送空気流を使用せずに慣性力
のみで被塗物まで飛行し塗着するため、塗着効率が限り
なく100%に近くなる。特に噴霧ノズルに加圧ノズル
チップを使用するエアレススプレ−では、微粒化の程度
に合わせて塗装距離を至近距離に設定することで、塗着
効率が限りなく100%に達することが可能である。
【0013】本発明では、上記の通り噴霧ノズルで微粒
化された霧化粒子が被塗物に塗着直後に、加圧空気ノズ
ルから吐出される空気流により塗着粒子を押圧して塗膜
を形成するものである。
【0014】このように塗着粒子が空気流により押圧さ
れると、光輝性顔料を含有するメタリック塗料などでは
顔料の配向性をエアスプレ−塗装と同等あるいはそれ以
上に制御することが可能である。また至近距離での塗装
では、吐出された塗料粒子の不揮発分が上昇する前に被
塗面に塗着するため塗着粘度が低くタレやタマリが生じ
やすいが、空気流によって塗着粘度が高められ、これを
防止することができる。
【0015】上記空気流による押圧は、使用する塗料や
塗装雰囲気等によって適宜選択できるが、通常は10-3
N/cm2 以上、好ましくは10-2N/cm2 以上の押
圧であることが好ましい。該押圧が10-3N/cm2
満では、塗装距離が至近である場合にタレ等の塗膜欠陥
が生じやすく、またメタリック塗料を使用した場合に顔
料の配向性が不十分となる恐れがある。
【0016】上記空気流は、また、温風であってもよ
い。温風によって直ちに塗着粘度を高めることができ
る。
【0017】さらに本発明では、必要に応じて、上記空
気流を噴出する加圧空気ノズルを、例えば2つ用いて両
ノズル本体が噴霧ノズルからの霧化パタ−ンを挟む形と
なるように設置して、噴霧ノズルと連動させることで、
ノズル本体間に無風空間が得られ、また上記空気流が塗
着後の塗料粒子だけに作用するように、加圧空気ノズル
の吹出し角度を調整するなどして空気流の流れを制御す
ることで、霧化粒子の飛行を妨げないようにすることが
好適である。従って加圧空気ノズルの吹出し口は噴霧ノ
ズルの吐出口よりも被塗物に近付け、その距離をできる
だけ短くした方がよい。
【0018】本発明は、塗料を微粒化せしめる噴霧ノズ
ルが、回転ベルやディスクなどの遠心力で塗料を微粒化
し塗料粒子を吐出せしめる塗装機である場合に、その吐
出口周囲に、これを包囲可能で且つ霧化パタ−ンを放出
する開口部を設けてなるガタ−を設置して、該塗装機を
用いてシェ−ピングエアなしで塗装を行ない、ガタ−の
開口部から放出された塗料粒子を被塗物に塗着せしめる
塗装方法であってもよい。
【0019】上記のように回転ベルやディスクなどの吐
出口周囲にこれを包囲可能で且つ霧化パタ−ンを放出す
る開口部を設けてなるガタ−を設置することで、吐出さ
れる塗料粒子の霧化パタ−ンを制御し、該開口部からの
み外に放出されるようにすることができる。ガタ−の形
状や大きさは、被塗物の形状や大きさに合わせて適宜選
択されるものであり、例えばリング状、円筒容器状など
が挙げられる。さらに開口部の形状や大きさも、被塗物
の形状や大きさに合わせて適宜選択可能である。
【0020】上記ガタ−は、また、塗装機から吐出され
且つガタ−の開口部から放出されない塗料粒子を回収可
能であることが望ましく、該開口部から放出されなかっ
た塗料粒子は回収され塗料タンクに戻されて再使用に供
されるものである。
【0021】上記塗装機を用いる場合は、シェ−ピング
エアなしで遠心力のみで塗料を微粒化・飛行させるので
あり、塗装機と被塗物面との塗装距離が15cm以内、
好ましくは10cm以内となる至近距離から塗装を行な
い、ガタ−の開口部から放出された塗料粒子を被塗物に
塗着せしめるのが好適である。シェ−ピングエアを用い
ずに塗装ガンの遠心力のみとすることで、塗料粒子速度
を遅くして噴霧パタ−ンを制御し、よって飛散距離が小
さくなり、ダスト飛散を抑制できる。また至近距離塗装
とすることで、塗着効率を高くできる。
【0022】さらに上記塗装機を用いる場合には、塗料
粒子を印加して被塗物へのつき回りを良くし、放出窓か
ら放出される塗料粒子が目的とする被塗物面以外に飛散
しないようにするのが望ましい。上記塗装機を静電塗装
機にするためには、ガンの運行装置(スプレ−マンが代
行する場合もある)と塗装機を電気的に絶縁する必要が
ある。通常は接地されたガン運行機器との距離が10c
m以上になるような絶縁材(例えばテフロンやデルリン
等)を加工したものが使用できる。そして、電気的に絶
縁された塗装機に高電圧が印加できるように高圧ケ−ブ
ルを敷設し、その導体部分に接続することができる。該
塗装機には、通常、−40kV以内の負電圧を印加する
のが適当である。また安全性を確保するには使用する塗
装機は極力小型であることが望ましい。
【0023】上記塗装後、直ちに空気流を塗着粒子に吹
き付けるのが、塗着粘度を高めタレやタマリを防止する
点から好適である。空気流は、その押圧が前述の加圧以
上、及び/又は温風であってもよい。
【0024】上記塗装機を被塗物に沿って運行させる手
段としては、レシプロ機又は塗装ロボットを用いるのが
適当である。
【0025】
【実施例】図1は、本発明方法の第一の実施例の説明図
である。
【0026】図1において、噴霧ノズルとしてエアレス
スプレ−ガン6の加圧ノズルが使用され、ここで塗料供
給チュ−ブ7から一定圧力で加圧供給された塗料を微粒
化し被塗物1に塗着させる。
【0027】上記加圧ノズルの加圧圧力は、通常、50
〜150kg/cm2 であるが、ノズルチップの形状や
設定吐出量によっては5〜10kg/cm2 の低圧でも
微粒化が可能である。
【0028】また図1において、空気流を噴出する加圧
空気ノズル2、3は、その本体部分が塗料の霧化パタ−
ンを挟む形で設置され、エアレススプレ−ガン6の本体
に専用治具(図示せず)で固定され、エアレススプレ−
ガン6と連動するものである。加圧空気ノズル2、3の
間隔は約5cm程で、その加圧空気ノズル2、3で挟ま
れた部分に無風空間が形成され、塗料の霧化パタ−ンは
その飛行を妨げられることなく被塗物1に到達できる。
加圧空気ノズル2、3は、夫々被塗物1に対し鉛直方向
より外側に吹き出すように角度調整されている。また加
圧空気ノズル2、3のうち、塗着粒子の押圧に関与しな
い方は空気流を吹出しても出さなくてもよい。該加圧空
気ノズル2、3からの吹き出し空気の被塗物面での風速
が、10m/s以上(押圧10-3N/cm2 以上にほぼ
相当)、望ましくは15m/s以上になるように圧縮空
気圧4、5を調整している。また吹き出し空気が30〜
40℃程度の温風であってもよい。
【0029】実際に上記塗装機を用いて、着色塗料「ア
ミラックホワイト」(関西ペイント社製)を、エアレス
スプレ−ガン6のノズルチップから被塗物1までの距離
を約10cm、塗料液圧を75kg/cm2 、塗料吐出
量を100cc/分、加圧空気ノズル2、3の圧縮空気
圧を3kg/cm2 、該加圧空気ノズル2、3と被塗物
1との距離を約5cmとする塗装条件にして塗装を行な
った。微粒化された塗料粒子が被塗物に塗着した直後
に、加圧空気流で該塗着粒子が押圧され、タレることな
く塗膜を形成していった。その結果、塗着効率は約98
%で、平均膜厚35μm(タレ限界膜厚45μm)の良
好な仕上りの塗膜を得ることができた。
【0030】図2は、本発明方法の第二の実施例の説明
図である。
【0031】図2において、噴霧ノズルとしてディスク
型回転霧化ガン9が使用され、ここではエアモ−タ−駆
動用エア−10により回転するスピンドル11に連結さ
れたディスク(図示せず)がリング状ガタ−12内にセ
ットされている。リング状ガタ−12の一部には開口部
が設けられ、サブ塗料タンク13から定量ギアポンプ1
4により回転霧化ガン9に供給された塗料が、そこから
回転ディスクの遠心力により微粒化され霧化パタ−ンが
形成され、被塗物1に塗着する。
【0032】該リング状ガタ−12の開口部以外で受け
られた塗料は、エジェクタ−付のサブ塗料タンク13に
回収され定量ギアポンプ14により再び回転霧化ガン9
に供給される。サブ塗料タンク13内の塗料は、常に一
定量の塗料が確保されるように塗料供給チュ−ブ8から
新しい塗料が補給されるようになっている。
【0033】図2において空気流を噴出する加圧空気ノ
ズル2、3は、上記第一の実施例と同様に霧化パタ−ン
を挟む形で設置され、回転霧化ガン9本体に専用治具
(図示せず)で固定され、回転霧化ガン9と連動するも
のである。加圧空気ノズル2、3の間隔は約3cm程
で、その加圧空気ノズル2、3で挟まれた部分に無風空
間が形成される。加圧空気ノズル2、3は、夫々被塗物
1に対し鉛直方向より外側に吹き出すように角度調整さ
れ、吹出し空気が噴霧パタ−ンの塗着領域に流れないよ
うにしている。また加圧空気ノズル2、3のうち、塗着
粒子の押圧に関与しない方は空気流を吹出しても出さな
くてもよい。
【0034】実際に、上記塗装機を用いて、メタリック
塗料「マジクロン・シルバ−メタリック」(関西ペイン
ト社製)を、回転ディスク径を30mmφで、回転数を
30000rpm、塗料吐出量を75cc/分として微
粒化し、ガタ−12の開口部角度を30度、ディスクエ
ッジから被塗物1までの塗装距離を10cmとして塗装
し、霧化パタ−ンを形成した。加圧空気流の条件は、加
圧空気ノズルの圧縮空気圧を3kg/cm2 、該加圧空
気ノズル2、3と被塗物1との距離を約5cm、加圧空
気ノズルからの吹き出し空気の被塗物面での風速を15
m/sとなるようにして塗着粒子の押圧を行なった。微
粒化された塗料粒子が被塗物に塗着した直後に、加圧空
気流で該塗着粒子が押圧され、タレることなくメタリッ
ク顔料が良好に配向して塗膜を形成していった。その結
果、塗着効率は約99%で、平均膜厚13μmの良好な
メタリック外観を有する塗膜を得ることができた。その
仕上りは従来のエアスプレ−塗装と同等であった。
【0035】図3は、本発明方法の第三の実施例の説明
図である。
【0036】図3において、塗装機16は、塗装ロボッ
ト19のア−ムリストにインシュレ−タ−(絶縁体)1
7を介して取り付けられ、また高電圧を供給するための
高電圧発生装置18が接続している。
【0037】また塗装機16は、その周囲に、塗料粒子
を放出可能な開口部24が側面に設けられた霧化パタ−
ン制御・塗料回収用の容器23を装着している。
【0038】塗料が、定量ポンプ20、カラ−チェンジ
バルブから構成された塗料供給装置(図示せず)によっ
て、塗料タンク22から配管を通じて塗装機16に供給
され、塗装に供される。
【0039】塗装は、シェ−ピングエアなしで塗装機1
6の遠心力のみで塗料の微粒化がなされ塗料粒子が吐出
されるものであり、被塗面に対し至近距離から行なわ
れ、開口部24から放出された塗料粒子は被塗物に塗着
するものである。塗装機16から吐出され容器23の開
口部24以外の内壁に衝突して回収された塗料は、容器
から配管を通じて塗料タンク22に送られ再使用され
る。
【0040】実際に、上記塗装機16として、静電ベル
塗装ガン(「ロボベル」、ベル径φ25mm、ランズバ
−グ社製)を使用し、下記塗装条件で、被塗物15とし
て自動車のドアサッシュ部分に対してサックロ用塗料
(関西ペイント社製、不揮発分40重量%)を塗装し
た。
【0041】塗装条件は、塗料吐出量を10〜50cc
/分、ベル回転数を10,000〜20,000rp
m、塗装距離を7〜15cm、及び印加電圧を−10〜
30kVとし、塗装ロボットのティ−チングされた軌跡
をトレ−スしながら塗装を行なった。
【0042】その結果、塗装距離7cmにおいて塗料粒
子速度を3m/秒以下に抑制でき、従ってドアサッシュ
部分に塗着しないで飛行する塗料粒子による飛散距離を
50cm以下とすることができ、この範囲ではダストの
吸引するダクトが有効に機能しダスト飛散を良好に抑制
できた。また塗着効率は、92%で、従来より約10%
以上高くなった。
【0043】また上記と同じ条件でシェイピングエアを
用いるとエア圧が0.1kgf/cm2 と低い場合で
も、塗料粒子速度が3.5m/秒となって飛散距離は5
0cmをはるかに越えるものであった。
【0044】次いで図4において、図3と同様の塗装機
16には、塗料粒子が放出される開口部24の上下部に
温風の吹き出し口26、27が設けられたホットエア噴
出ダクト25を装着することができる。
【0045】ホットエア噴出ダクト25は、塗装機の動
きに連動するものであり、ホットエア発生装置(図示せ
ず)で生成される温風が供給されると、調節弁28の開
閉によって上の吹き出し口26又は下の吹き出し口27
から温風を噴出するものである。被塗物に対して塗装機
が上から下に動いて塗料粒子を放出する際には、上の吹
き出し口26から温風が噴出され、被塗物に対して塗装
機が下から上に動いて塗料粒子を放出する際には、下の
吹き出し口27から温風が噴出されるようにすること
で、塗料粒子が被塗面に塗着して直ちに温風があたるこ
とになり、塗着粘度を高められる。
【0046】実際に、上記温風温度を30℃、温風の吹
き出し速度を2〜3m/秒、吹き出し口から被塗面まで
の距離15cmで、上記塗装の際に温風の吹き付けを行
なったところ、タレやタマリなどが見られず、良好な仕
上がりが得られた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、高い塗着効率を達成し
てダスト飛散を防止でき、従来塗着効率が50%以下の
エアスプレ−でしか適用できなかったメタリック塗装
も、限りなく100%に近い塗着効率を確保して、しか
も従来と同等の仕上り塗膜を得ることができる。
【0048】また、スプレ−ダストによる既塗装面への
悪影響の心配が解消されるため、塗装時間設定の自由度
が大きくなるばかりでなく、ダストなじみ性を考慮した
シンナ−調整などの必要がなくなり塗料設計が容易にな
ることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の説明図である。
【図2】本発明の第二の実施例の説明図である。
【図3】本発明の第三の実施例の説明図である。
【図4】本発明の第三の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 被塗物 2、3 加圧空気ノズル 4、5 圧縮空気 6 エアレススプレ−ガン 7、8 塗料供給チュ−ブ 9 ディスク型回転霧化ガン 10 エアモ−タ−駆動用エア− 11 スピンドル 12 リング状ガタ− 13 エジェクタ−付サブ塗料タンク 14 定量ギアポンプ 15 被塗物 16 塗装機 17 インシュレ−タ− 18 高圧発生器 19 塗装ロボット 20 ポンプ 21 塗料フィルタ− 22 塗料タンク 23 パタ−ン制御・塗料回収用容器 24 開口部 25 ホットエア噴出ダクト 26 温風吹き出し口(上部) 27 温風吹き出し口(上部) 28 流路切替調節弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粒化および塗着手段に空気流を使用し
    ない噴霧ノズルにより、塗料を微粒化し被塗物に塗着せ
    しめた後、直ちに空気流で該塗着粒子を押圧しながら塗
    膜を形成することを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】 空気流による押圧が10-3N/cm2
    上である請求項1記載の塗装方法。
  3. 【請求項3】 空気流が温風である請求項1又は2記載
    の塗装方法。
  4. 【請求項4】 塗着粒子を押圧する空気流を噴出する加
    圧空気ノズルが、噴霧ノズルからの霧化パタ−ンを挟む
    形で設置される請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    塗装方法。
  5. 【請求項5】 塗料を微粒化せしめる噴霧ノズルが、遠
    心力で塗料を微粒化し塗料粒子を吐出せしめる回転霧化
    塗装機であって、その吐出口周囲に、これを包囲可能で
    且つ霧化パタ−ンを放出する開口部を設けてなるガタ−
    が設置されてなり、該塗装機を用いて塗装を行ない、ガ
    タ−の開口部から放出された塗料粒子を被塗物に塗着せ
    しめてなる塗装方法。
  6. 【請求項6】 ガタ−において、塗装機から吐出され且
    つガタ−の開口部から放出されない塗料を回収し、それ
    を再使用する請求項5記載の塗装方法。
  7. 【請求項7】 塗料粒子の塗着後、直ちに空気流を塗着
    粒子に吹き付ける請求項5又は6記載の塗装方法。
JP8367698A 1998-02-20 1998-03-30 塗装方法 Pending JPH11300266A (ja)

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JP3907398 1998-02-20
JP10-39073 1998-02-20
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2868341A1 (fr) * 2004-04-06 2005-10-07 Exel Ind Procede de pulverisation, bec pour la mise en oeuvre de ce procede, et appareil equipe d'un tel bec
KR100737019B1 (ko) 2006-08-17 2007-07-09 현대자동차주식회사 차체의 방청도장 균일 도포 시스템

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