JPH11299433A - コーティング材 - Google Patents

コーティング材

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JPH11299433A
JPH11299433A JP10148215A JP14821598A JPH11299433A JP H11299433 A JPH11299433 A JP H11299433A JP 10148215 A JP10148215 A JP 10148215A JP 14821598 A JP14821598 A JP 14821598A JP H11299433 A JPH11299433 A JP H11299433A
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JP
Japan
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bright
linne
present
corchorus olitorius
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JP10148215A
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Noriko Takagi
紀子 高木
Maiko Yamada
麻衣子 山田
Takahiro Minamioka
高宏 南丘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUSOA OSHO KK
Original Assignee
ARUSOA OSHO KK
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  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 褐変し難いモロヘイヤを用いたコーティング
材を提供する。 【解決手段】 水分条件下に加熱したモロヘイヤの破砕
物を主成分とするコーティング材。 【効果】 本発明コーティング材は明るい鮮やかな緑
色を呈しており、長期間保存してもモロヘイヤ本来の濃
緑色にもどるのみで、褐変することなく商品価値を高く
維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然物由来のコーティ
ング材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、美容学的、健康学的見地から天然
物由来の加工食品、たとえば活性酸素消去能を有する食
品やいわゆる食べる化粧品と称される加工食品に対する
需要が増大している。このような加工食品は、総じて空
気に晒されると酸化されやすく、品質の劣化を来す恐れ
があるので可食性のコーティング材を用いて食品をカバ
ーし、内部を保護している。
【0003】本発明者等は、合成コーティング材につい
て法律上の使用認可はともかくとして公然と標傍しての
使用ははばかられる状況となっていること、そしてこれ
に代替する天然物由来のコーティング材には食感が悪
い、そのもの自体に栄養性が乏しい、食品に風味を添え
ることが主目的でそのもの自体が内容物よりも先に酸
化、劣化してしまうなど内容物の酸化防止機能としては
不十分であること等を考慮して、先にモロヘイヤをコー
ティング材として利用する技術を特許出願した(特願平
8−101829号「コーティング材およびこれを用い
た加工食品」)。
【0004】モロヘイヤ(Corchorus oli
torius Linne)は、日本名シマツナソと呼
ばれるコルコルス属シナノキ科の1年草で、近年健康食
品としての利用に供されている。またモロヘイヤには保
湿性があることが知られており、この性質に着目してこ
れを化粧料の基剤として使用する技術も多数提案されて
いる(特開平2−286611号公報、特開平3−41
014号公報、特開平3−209306号公報および特
開平4−145012号公報参照)。しかしながら、本
出願人の前述の出願以前にはモロヘイヤをコーティング
材として利用する技術は見当たらなかったのである。
【0005】本出願人はこのコーティング材を用いて健
康食品を製造したところ、確かにこのものは長期に渡っ
て内容物の品質の劣化を防止する機能を有しているが、
濃緑色を呈している外観が、時の経過とともに黒褐色に
変色して商品価値を落としてしまう欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、モロヘ
イヤを用いたコーティング材の褐変を防止する方法につ
き鋭意研究していたが、モロヘイヤに熱水、熱蒸気を適
用してみたところ驚くべきことに色彩が明るい鮮やかな
緑色を呈するのみならず、長期間保存してもモロヘイヤ
本来の濃緑色にもどるのみで褐変しないことを見出し、
本発明を完成させた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水分条件下に
加熱したモロヘイヤの破砕物を主成分とすることを特徴
とするコーティング材である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、原料となるモロ
ヘイヤは市販の生鮮もしくは乾燥した葉、茎、根または
全草を用いればよく、コーティング材としては最終的に
これを機械的に破砕または磨砕したペーストまたは粉状
物として用いる。なお、これらのペーストおよび粉状物
は一定粒度以下、例えば直径2mm以下、好ましくは8
00μm以下に分級して用いる。
【0009】生鮮もしくは乾燥したモロヘイヤの葉、
茎、根または全草、またはこれら葉、茎、根または全草
のペーストまたは粉状物は水分条件下に加熱される。本
願明細書において「水分条件下に加熱」なる表現は、原
則的には熱水または熱蒸気を適用することをいうが、生
鮮モロヘイヤまたはモロヘイヤペーストに対しては、そ
のもの自体に水分が含まれているので赤外線、電子レン
ジ、オーブン等の乾燥条件下の加熱をも包含する意味で
用いられる。即ち、これは、モロヘイヤを約70〜13
0℃の熱水に浸漬するか、もしくはその温度範囲の熱蒸
気にさらす方法、あるいは別法として生鮮モロヘイヤま
たはモロヘイヤペーストに対しては、その温度範囲で
(乾燥)加熱する方法で行えばよく、加熱時間は約1秒
〜3分が好ましい。また、電子レンジ使用の場合、たと
えば500〜170Wで約30秒〜7分間加熱する。な
お、これらの加熱はモロヘイヤの葉、茎、根または全草
の機械的破砕または磨砕の前、中、後のいずれの時点で
行ってもよい。
【0010】工業的実際において、本発明コーティング
材は生鮮モロヘイヤの全草を水洗した後、瞬間加熱破砕
機で約100℃にて破砕し、次いで冷却および/または
冷凍して乾燥したものをさらに機械的に破砕して粉状物
にしたものを用いる。別法として本発明コーティング材
は生鮮モロヘイヤの全草を水洗した後、約100℃の熱
水に約20〜30秒浸漬し、次いで冷却および/または
冷凍して乾燥したものを機械的に破砕して粉状物にした
ものを用いる。これらのものは明るく鮮やかな緑色を呈
している。なお、瞬間加熱破砕機はその作動時に内部に
自動的に熱蒸気が供給される。
【0011】このように処理したモロヘイヤのペースト
または粉状物はこれを単独で使用してもよいが、他の慣
用されている天然物由来のコーティング材と混合して用
いてもよい。これに使用するコーティング材としては、
ショ糖、果糖、甜菜糖、黒糖等の粉糖、小麦粉、米粉、
蕎麦粉、胡麻粉等の穀粉、粟、稗、黍等の穀類、コーン
スターチ、きな粉等の豆粉等の植物由来のものおよびゼ
ラチン、セラック等の動物由来のものが挙げられるが、
植物由来のもの、特に粉糖が好ましい。これらの天然物
コーティング材はモロヘイヤのペーストと混合して使用
するが、その混合比(重量)は、モロヘイヤのペース
ト:天然物コーティング材=0.1〜30:99.9〜
70、好ましくは1〜20:99〜80、最も好ましく
は15:85の割合である。
【0012】必要によりこのコーティング材には、味調
整材および/または増粘材を適量添加してもよい。用い
る味調整材としては、生姜末、桂皮末、山淑、梅粉末、
糖蜜、ショ糖、黒糖、ステビア、グルコース、食塩、醤
油、クエン酸、乳酸、酢酸等が挙げられ、これらの1ま
たは2以上を適当割合で配合して使用すればよい。また
用いる増粘材としては、糖蜜、水飴、澱粉、セルロー
ス、マルメロ種子抽出物、アラビアガム、グアーガム、
キサンタンガム等が挙げられる。なおこのコーティング
材には、微量の香料を添加、使用できることは言うまで
もない。
【0013】上述のようにして得られたコーティング材
は、加工食品、例えば(A)活性酸素消去因子を有する
食品素材、(B)抗酸化因子を有する食品素材、(C)
抗アレルギー因子を有する食品素材および(D)皮膚等
改善因子を有する食品素材のいずれか1もしくは2種以
上の食品素材の混合物を主成分とする加工食品に適用す
る。なお、これら4種の食品素材の他に味調整材および
増粘材、澱粉、セルロース、糖等の増量材、モロヘイ
ヤ、霊芝、白鶴霊芝、その他の栄養補助材、香料等を任
意に取捨選択して使用することができる。これらのもの
の使用量は食用部全体の60%以下、好ましくは30〜
50%の範囲である。
【0014】本発明にかかるコーティング材を適用して
なる加工食品は、上記食品素材のいずれか1もしくは2
種以上の混合物を主成分とする食用部を常法により球状
成型品、顆粒、錠剤、ペレットその他の固形状に成形し
た後、コーティング材をコートする方法により製造す
る。コーティング材の使用量は食用部のそれに対して5
〜80%、好ましくは15〜60%、さらに好ましくは
30〜40%の割合である。
【0015】このコーティング材の加工食品への適用
は、その加工食品を回転ドラムに入れて回転させながら
コーティング材を徐々に入れて加工食品にまぶす態様で
行えばよい。別法として、このコーティング材を予め回
転ドラムに入れて回転させながら加工食品を徐々に入れ
てコーティング材にまぶすようにようにしてもよい。必
要によりこのようにして製造した食品に、さらにセラッ
ク等先に例記した天然物由来の慣用のコーティング材を
微量コートしてモロヘイヤの剥離を防止するようにして
もよい。
【0016】なお、本発明にかかるコーティング材は食
品のみならず、例えば医薬品のコーティングにも使用で
きることが認識される。また本発明で用いるペースト状
のモロヘイヤ破砕物はその粘稠性を利用して加工食品を
構成する食品素材のバインダーとしての利用に供するこ
ともできる。
【0017】次に本発明の実施例および試験例を挙げて
説明するが、これは本発明の技術的範囲を限定するもの
ではない。
【実施例】実施例1 乾燥モロヘイヤ全草(葉、茎)8kgのうち4kgを1
00℃の熱水に30秒間浸漬した後水切りし、衝撃破砕
機で破砕した。得られたペーストを乾燥機にかけ、充分
に乾燥させて粉末とし、この粉末を篩にかけて粒径20
0μm以下の粉末約3.7kgを得た。この粉末1.5
kgにショ糖8.5kgを混合して明るく鮮やかな緑色
の本発明コーティング材10kgを製造した。対照とし
て、残りの乾燥モロヘイヤ全草4kgを衝撃破砕機で破
砕し、得られた粉末を篩にかけて粒径200μm以下の
粉末約3.7kgを得た。この粉末1.5kgにショ糖
8.5kgを混合して濃緑色のコーティング材10kg
を製造した。一方、次の食品素材(数値の単位は重量%
である。以下同じ)、 (A)活性酸素消去因子を有する食品素材 ユカンの水抽出エキス 7.0 セイタカミロバランの水抽出エキス 14.0 緑茶の水抽出エキス末 4.0 (B)抗酸化因子を有する食品素材 刺梨の水抽出エキス末 6.0 ビタミンE 2.0 βカロチン 0.2 (C)抗アレルギー因子を有する食品素材 イチョウ葉の水抽出エキス末 2.0 甘草 3.0 (D)皮膚等改善因子を有する食品素材 コンドロイチン含有ムコ多糖類 11.0 カキ肉の水抽出エキス末 3.0 オタネニンジン果実の水抽出エキス 2.0 (E)その他 生姜末 4.0 モロヘイヤの水抽出エキス末 12.0 糖蜜 15.0 コーンスターチ 14.8 を充分に混練りして混合物50kgを調製した。この混
合物を造粒機にかけて、平均約100mgのフットボー
ル型の素丸を製造した。得られた素丸の内の20kgに
本発明コーティング材10kgを均等にまぶすことによ
りコーティングを施し、フットボール型の球状成型品で
ある明るく鮮やかな緑色の加工食品30kgを製造し
た。残っている素丸の内の20kgに対照のコーティン
グ材10kgを均等にまぶすことによりコーティングを
施し、フットボール型の球状成型品である濃緑色の加工
食品30kgを製造した。本発明コーティング材適用の
加工食品500gと対照のコーティング材適用の加工食
品500gとを夫々別のビニル袋に入れ、室温にて6か
月間放置した。その結果、対照の加工食品は製造時と変
わらない品質を維持していたが、外観は製造時の濃緑色
が黒褐色に変色していた。本発明に係る加工食品は製造
時の明るく鮮やかな緑色が濃くなったのみで、製造時と
変わらない品質を維持していた。
【0018】実施例2 実施例1と同様の方法で得られた本発明コーティング材
に係る加工食品10kgに対して、さらに精製セラック
10gでコーティングして明るく鮮やかな緑色フットボ
ール型の球状成型品である本発明に係る加工食品10.
01kgを製造した。対照として実施例1と同様の方法
で得られた対照のコーティング材を適用した加工食品1
0kgを、さらに精製セラック10gでコーティングし
て濃緑色フットボール型の球状成型品である対照の加工
食品10.01kgを製造した。
【0019】試験例 実施例2で得られた本発明に係る加工食品および対照の
加工食品について恒温保存試験および苛酷試験により比
較検討した。恒温保存試験 本発明に係る加工食品および対照の加工食品各150g
をアルミニウム小袋(セロハン、ポリエチレン、アルミ
ニウム、ポリエチレンを接着して作成=PT300/P
E15/A19/AC/PE30)に分包・密封した
(1包1.5g)。これらのものを試験器(Yamat
o Program IncubatorIN 60
0)に入れて25℃で60日間保存し、大日本インキ化
学 DICColor Guide(16版)に基づい
て色調の変化を観察した。結果を表1および図1に記載
する。本発明に係る加工食品は製造時の緑色が次第に濃
緑色になったのみであるが、対照の加工食品は製造時の
濃緑色から黒緑色に変色した。
【0020】苛酷試験 本発明に係る加工食品および対照の加工食品各150g
をアルミニウム小袋に分包・密封した(1包1.5
g)。これらのものを試験器(ESPEL Humid
ity Cabinet LHL−11−2)に入れて
40℃、湿度75%の条件下、1ケ月間(室温での相当
経過月数6ケ月)保存し、大日本インキ化学DIC C
olor Guide(16版)に基づいて色調の変化
を観察した。結果を表2および図2に記載する。本発明
に係る加工食品は製造時の濃緑色が次第に濃くなったの
みであるが、対照の加工食品は製造時の濃緑色から黒褐
色に変色していた。
【0021】実施例3 生鮮モロヘイヤの葉4kgを瞬間加熱破砕機で95℃に
て破砕し、さらにグラインダー(MASUKO社製スー
パーマスコロイダー)にかけて破砕した粒径0.4μm
以下のペースト3.9kgを得た。このペースト3kg
に甜菜糖7kgを混合して本発明コーティング材10k
gを製造した。対照として生鮮モロヘイヤの葉4kgを
常温にて衝撃破砕機で破砕し、さらにグラインダーにか
けて破砕した粒径0.4μm以下のペースト3.8kg
を得た。このペースト3kgに甜菜糖7kgを混合して
対照のコーティング材10kgを製造した。一方、次の
食品素材、 (A)活性酸素消去因子を有する食品素材 ユカンの水抽出エキス 14.0 セイタカミロバランの水抽出エキス 34.0 (B)抗酸化因子を有する食品素材 刺梨の水抽出エキス末 5.6 (C)抗アレルギー因子を有する食品素材 甘草 12.0 (D)皮膚等改善因子を有する食品素材 コンドロイチン含有ムコ多糖類 11.0 カキ肉の水抽出エキス 3.4 (E)その他 生姜末 5.0 糖蜜 15.0 を充分に混練りして混合物25kgを調製した。この混
合物を打錠機にかけて平均約100mgの素錠を製造し
た。得られた素錠の内の10kgに本発明コーティング
材2.5kgを均等にまぶすことによりコーティングを
施し、明るく鮮やかな緑色の錠剤である本発明に係る加
工食品12.5kgを製造した。残りの素錠の内の10
kgに対照のコーティング材2.5kgを均等にまぶす
ことによりコーティングを施し、濃緑色の錠剤である対
照の加工食品12.5kgを製造した。これらの加工食
品を夫々500gずつ別のビニル袋に入れ、室温にて1
2ケ月間放置したところ、本発明に係る加工食品は製造
時の明るく鮮やかな緑色が濃緑色に変色したのみであっ
たが、対照の加工食品は濃緑色から黒褐色に変色してい
た。なお、いずれの加工食品も製造時と変わらない品質
を維持していた。
【0022】実施例4 実施例3と同様の方法で得られた明るく鮮やかな緑色の
錠剤である本発明に係る加工食品12.5kgを、さら
に黒糖0.5kgでコーティングしてやや濃い緑色の錠
剤である本発明に係る加工食品13kgを製造した。ビ
ニル袋に入れての室温放置試験で、このものは6ケ月間
放置しても製造時と変わらない色彩を維持していた。
【0023】実施例5 乾燥モロヘイヤの全草および根1kgを衝撃破砕機で破
砕した粉末を125℃の熱蒸気に5秒間さらした後乾燥
し、篩にかけて粒径800μm以下の粉末0.8kgを
得た。この粉末0.05kgに果糖9.95kgを混合
して明るく鮮やかな緑色の本発明コーティング材10k
gを製造した。対照として、熱蒸気にさらさない他は前
記と同様に処理して濃緑色の対照のコーティング材10
kgを製造した。一方、次の食品素材、 (A)活性酸素消去因子を有する食品素材 ユカンの水抽出エキス末 10.0 白鶴霊芝の水抽出エキス末 5.2 (B)抗酸化因子を有する食品素材 霊芝の水抽出エキス末 5.2 ビタミンE 10.0 (C)抗アレルギー因子を有する食品素材 イチョウ葉の水抽出エキス末 9.0 (D)皮膚等改善因子を有する食品素材 ヒアルロン酸含有ムコ多糖類 11.0 サンシチニンジン果実の水抽出エキス 10.2 (E)その他 モロヘイヤの水抽出エキス末 10.0 水飴 15.0 小麦粉澱粉 14.4 を充分に混練りして混合物50kgを調製した。この混
合物をペレット製造機にかけて平均約100mgの素ペ
レットを製造した。得られた素ペレットの内の20kg
に本発明コーティング材1.6kgを均等にまぶすこと
によりコーティングを施し、明るく鮮やかな緑色のペレ
ット剤である本発明に係る加工食品21.6kgを製造
した。残っているコーティングを施していない素ペレッ
トの内の20kgに対照のコーティング材1.6kgを
均等にまぶすことによりコーティングを施し、濃緑色の
ペレット剤である対照の加工食品21.6kgを製造し
た。本発明に係る加工食品と対照の加工食品とを夫々5
00gずつ別のビニル袋に入れ、室温にて12ケ月間放
置したところ、いずれの加工食品も製造時と変わらない
品質を維持していたが、本発明に係る加工食品は製造時
の明るく鮮やかな緑色が濃緑色に変色したのみであるの
に対して対照の加工食品は濃緑色から黒褐色に変色して
いた。
【0024】実施例6 実施例5と同様の方法で得られた明るく鮮やかな緑色の
ペレットである本発明に係る加工食品21.3kgを、
さらに白色セラック20gでコーティングして濃緑色の
錠剤である本発明に係る加工食品21.32kgを製造
した。ビニル袋に入れての室温放置試験で、このものは
12ケ月間放置しても製造時の明るく鮮やかな緑色が濃
緑色に変色したのみで、製造時と変わらない品質を維持
していた。
【0025】実施例7 生鮮モロヘイヤ全草4kgを100℃の熱蒸気に35秒
間さらした後、衝撃破砕機で破砕し、さらにこれをグラ
インダーにかけて破砕した粒径100μm以下のペース
ト3.8kgを得た。このペーストを風乾して粉状物と
し、明るく鮮やかな緑色の本発明コーティング材3kg
を製造した。このコーティング材1.5kgを実施例1
と同様にして製造したフットボール型の素丸10kgに
まぶして明るく鮮やかな緑色のペレットである加工食品
21.5kgを製造した。ビニル袋に入れての室温放置
試験で、このものは12ケ月間放置しても製造時の明る
く鮮やかな緑色が濃緑色に変色したのみで、製造時と変
わらない品質を維持していた。
【0026】実施例8 生鮮モロヘイヤの全草および根2kgを瞬間加熱破砕機
で80℃にて破砕し、さらにこれをグラインダーにかけ
て破砕した粒径50pm以下の破砕機にかけて破砕し、
ペースト状の明るく鮮やかな緑色の本発明コーティング
材1.7kgを製造した。このコーティング材1.5k
gを実施例1と同様にして製造したフットボール型の素
丸5kgにまぶして明るく鮮やかな緑色のペレットであ
る加工食品6.5kgを製造した。ビニル袋に入れての
室温放置試験で、このものは12ケ月間放置しても製造
時の明るく鮮やかな緑色が濃緑色に変色したが、製造時
と変わらない品質を維持していた。
【0027】実施例9 乾燥モロヘイヤ全草4kgを90℃の熱蒸気に40秒間
晒した後、衝撃破砕機で破砕し、乾燥した粉末を、篩に
かけて粒径2mm以下の粉末3.8kgを得た。この粉
末は明るく鮮やかな緑色を呈しており、これをもって本
発明コーティング材とした。このコーティング材を実施
例7と同様にして明るく鮮やかな加工食品を製造し、室
温12ケ月の保存試験をしたが、色彩がモロヘイヤ本来
の濃緑色になったのみで、品質の劣化は認められなかっ
た。
【0028】実施例10 乾燥モロヘイヤ葉2.5kgを衝撃破砕機で破砕した粉
末を、篩にかけて粒径2mm以下の粉末2.3kgを得
た。この粉末2kgを75℃の熱蒸気に2分間晒した後
軽く水切りし、明るく鮮やかな緑色の本発明コーティン
グ材2kgを製造した。このコーティング材2kgを実
施例1と同様にして製造したフットボール型の素丸4k
gにまぶして明るく鮮やかな緑色のペレットである加工
食品6kgを製造した。ビニル袋に入れての室温放置試
験で、このものは12ケ月間放置しても製造時の明るく
鮮やかな緑色が濃緑色に変色したが、製造時と変わらな
い品質を維持していた。
【0029】実施例11 生鮮モロヘイヤ全草4kgを衝撃破砕機で破砕し、さら
にこれをグラインダーにかけて破砕した粒径100μ以
下のペースト3.8kgを得た。このペーストを電子レ
ンジに入れ500Wにて40秒間加熱した後、乾燥し、
明るく鮮やかな緑色の粉末状の本発明コーティング材3
kgを製造した。このコーティング材2kgを実施例1
と同様にして製造したフットボール型の素丸5kgにま
ぶして明るく鮮やかな緑色のペレットである加工食品7
kgを製造した。ビニル袋に入れての室温放置試験で、
このものは12ケ月間放置しても製造時の明るく鮮やか
な緑色が濃緑色に変色したが、製造時と変わらない品質
を維持していた。
【0030】実施例12 生鮮モロヘイヤの葉4kgを電子レンジに入れ500W
にて2分間加熱した後、衝撃破砕機で破砕し、さらにグ
ラインダーにかけて破砕した粒径0.4μ以下の明るく
鮮やかな緑色を呈するペースト状の本発明コーティング
材3.7kgを得た。このコーティング材3kgを実施
例1と同様にして製造したフットボール型の素丸10k
gにまぶして明るく鮮やかな緑色のペレットである加工
食品13kgを製造した。ビニル袋に入れての室温放置
試験で、このものは12ケ月間放置しても製造時の明る
く鮮やかな緑色が濃緑色に変色したが、製造時と変わら
ない品質を維持していた。
【0031】実施例13 生鮮モロヘイヤの全草および根5kgを衝撃破砕機で破
砕し、さらにグラインダーにかけて破砕した粒径0.4
μm以下のペーストを電子レンジに入れて170Wにて
3分間加熱し、明るく鮮やかな緑色を呈するペースト状
の本発明コーティング材4.6kgを得た。このコーテ
ィング材1kgを実施例1と同様にして製造したフット
ボール型の素丸20kgにまぶして明るく鮮やかな緑色
のペレットである加工食品21kgを製造した。ビニル
袋に入れての室温放置試験で、このものは12ケ月間放
置しても製造時の明るく鮮やかな緑色が濃緑色に変色し
たが、製造時と変わらない品質を維持していた。
【0032】実施例14 生鮮モロヘイヤの全草および根5kgを80℃の熱水に
35秒間浸漬した後、衝撃破砕機で破砕し、さらにグラ
インダーにかけて破砕した粒径0.4μm以下のペース
トをさらに乾燥して明るく鮮やかな緑色を呈する粉末状
の本発明コーティング材4.3kgを得た。このコーテ
ィング材1.5kgを実施例1と同様にして製造したフ
ットボール型の素丸20kgにまぶして明るく鮮やかな
緑色のペレットである加工食品21.5kgを製造し
た。ビニル袋に入れての室温放置試験で、このものは1
2ケ月間放置しても製造時の明るく鮮やかな緑色が濃緑
色に変色したが、製造時と変わらない品質を維持してい
た。
【発明の効果】本発明コーティング材は明るい鮮やかな
緑色を呈しており、長期間保存してもモロヘイヤ本来の
濃緑色にもどるのみで、褐変することがない。また酸
化、劣敗しやすい食品素材の加工食品を保護するのに好
適であり、しかもそれ自体が栄養と風味に富んでいるの
で食べ易いなど汎用性の高い製品である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コーティング材の長期保存効果を示す特
性線図である。
【図2】本発明コーティング材の苛酷試験結果を示す特
性線図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分条件下に加熱したモロヘイヤの破砕
    物を主成分とすることを特徴とするコーティング材。
JP10148215A 1998-04-22 1998-04-22 コーティング材 Pending JPH11299433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10148215A JPH11299433A (ja) 1998-04-22 1998-04-22 コーティング材

Applications Claiming Priority (1)

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