JPH11299402A - 両軸受けリールの遠心制動装置 - Google Patents

両軸受けリールの遠心制動装置

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JPH11299402A
JPH11299402A JP11033798A JP11033798A JPH11299402A JP H11299402 A JPH11299402 A JP H11299402A JP 11033798 A JP11033798 A JP 11033798A JP 11033798 A JP11033798 A JP 11033798A JP H11299402 A JPH11299402 A JP H11299402A
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spool
braking
brake
centrifugal
brake shoe
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JP11033798A
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両軸受けリールの遠心制動装置において安定
した制動力を得る。 【解決手段】 リール本体1の両側板2,3間でスプー
ル4を支持する。ブレーキリング28を側板上に設け、
その制動面28aを平面に形成する。ブレーキシュー2
3をスプール側に設け、スプールの遠心方向よりブレー
キリング側に斜めに移動することができるようにする。
ブレーキシューのブレーキリングに対する当接面23a
を平面に形成する。これにより、ブレーキシューとブレ
ーキリングとが面接触し、安定した制動力が発生する。
また、ブレーキシューとブレーキリングとのスプールの
回転軸方向での間隔を調整機構24で調整することで制
動力を加減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受けリールに
設けられるバックラッシュを防止するための遠心制動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】両軸受けリールの遠心制動装置について
開示するものに、特開昭57−22637号公報、実開
平3−79665号公報がある。
【0003】特開昭57−22637号の遠心制動装置
は、ブレーキアームをスプールの支持出張り部に軸を介
して揺動可能に設け、このブレーキアームをリール本体
におけるリングの摩擦面に当接させることでスプールに
制動力を加えるようになっている。
【0004】実開平3−79665号公報の遠心制動装
置は、スプール軸の一端に棒を放射状に設け、各棒にブ
レーキシューを摺動自在に装着し、リールのハウジング
の内面に円錐面形の制動面を設け、スプールの回転に伴
う遠心力によってブレーキシューを棒上でスライドさ
せ、その先端を制動面に当接させることで制動力を発生
させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭57−
22637号の遠心制動装置は、ブレーキアームが揺動
するため、リング上の摩擦面への当接位置がリングの移
動により変化し、制動力に変化が生じる可能性があり、
制動力を適正に調節することが困難である。また、リン
グの摩擦面とブレーキアームとは線接触するため、接触
部の摩耗が早いという問題がある。
【0006】また、実開平3−79665号公報の遠心
制動装置は、円錐面である制動面に、ブレーキシューの
先端の平面が当接するので、線接触となって当接部分の
磨耗が激しくなるおそれがある。この制動面である円錐
面に合致するようにブレーキシューの先端を形成するこ
とも考えられるが、製造上困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような手段を採用する。
【0008】請求項1に係る発明は、リール本体(1)
の両側板(2,3)間に回転可能に支承されたスプール
(4)と、該スプール(4)に設けられ、このスプール
(4)の回転時の遠心力によりスプール(4)の遠心方
向より制動部(28,43)側に斜めに移動可能であ
り、制動部(28,43)への当接面(23a,42
a)が平面に形成された被制動部(23,42)と、上
記側板(2,3)に設けられ、上記被制動部(23,4
2)の当接面(23a,42a)が当たる制動面(28
a,43a)が平面に形成された環状の上記制動部(2
8,43)と、上記被制動部(23,42)と上記制動
部(28,43)との上記スプール(4)の回転軸方向
上における間隔を調整する調整機構(24)とを有する
両軸受けリールの遠心制動装置を採用する。
【0009】請求項2に係る発明は、上記被制動部(2
3,42)の斜め方向への移動を規制する位置決め機構
(26)を有する請求項1に記載の両軸受けリールの遠
心制動装置を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】実施の形態1 図1に示されるように、この魚釣り用の両軸受けリール
はリール本体1を有し、その左右の枠板1a,1bに側
板2,3がそれぞれ取り付けられている。そして、釣糸
が巻き付けられるスプール4が、右側の枠板1bと左側
の側板2との間に軸受5,6を介して回転自在に支承さ
れている。
【0012】スプール4は、リール外部に取り付けられ
たハンドル7で回されるようになっており、ハンドル7
とは次に述べるような駆動力伝達系を介し連結されてい
る。枠板1bと側板3との間には、ハンドル軸7aとピ
ニオン軸8とが平行に軸支されている。ハンドル軸7a
はハンドル7に一体に結合されており、その中間にはマ
スター歯車9がドラッグ装置10等を介し取り付けられ
ており、ハンドル7を回せばドラッグ装置10の摩擦抵
抗を受けつつマスター歯車9がハンドル7と共に回転す
るようになっている。
【0013】ピニオン軸8は、スプール4が固定される
スプール軸45の延長上にスプール軸45と一体に形成
され、その右端は側板3に軸受11を介し支持されてい
る。ピニオン軸8には、ピニオン12が回転自在かつ摺
動自在に被せられ、ピニオン12に上記マスター歯車9
が噛み合っている。
【0014】ピニオン12とスプール軸45との間に
は、クラッチ爪となる係合凹凸部13が設けられてい
る。係合凹凸部13が係合するとクラッチONとなり、
離反するとクラッチOFFとなる。
【0015】クラッチのON・OFF切替操作は次のよ
うな機構によりなされる。すなわち、ピニオン12と一
体の円筒部と枠板1bとの間に、クラッチカム15が相
対回転可能に挿入されている。クラッチカム15には、
そのカム片に接するようにシフター14が重なり合って
いる。シフター14はピニオン12の環状溝に嵌まり込
んでおり、リール本体1に設けられたピン(図示せず)
によりピニオン軸8の軸芯上を案内されるようになって
いる。ピンにはコイルスプリング(図示せず)が装着さ
れ、係合凹凸部13が係合状態を維持するよう該コイル
スプリングがシフター14を介しピニオン12を常時ク
ラッチONの向きに付勢している。クラッチカム15
は、左右の枠板1a、1b間に上下方向に回動可能に掛
け渡されたクラッチレバー16にリンク装置を介し連結
され、クラッチレバー16の回動運動と共にピニオン1
2の円筒部の回りを回動するようになっている。
【0016】これにより、クラッチレバー16が解放さ
れた状態では、上記図示しないコイルスプリングの付勢
力で、シフター14は図1中実線で示される位置で停止
し、ピニオン12とスプール4との係合凹凸部13を係
合させる(クラッチON)。従って、この状態でハンド
ル7を回せば、スプール4は巻取方向に回転することに
なる。クラッチレバー16を指で押し下げると、クラッ
チカム15が回動し、そのカム片がコイルスプリングの
付勢力に抗してシフター14を図1中右方向に押し退
け、シフター14はピニオン12を伴って右方向に移動
する。このため、ピニオン12とスプール4との係合凹
凸部13は互いに離反し(クラッチOFF)、スプール
4はフリーになり、仕掛け等の重みで繰出方向に回転す
ることとなる。
【0017】スプール4は、図1に示されるように、そ
の中央部の筒軸17の外周に脚部を介して略鼓型の中空
体である釣糸巻着胴が取り付けられた構造を有する。筒
軸17がスプール軸上に被せられ固定されることによ
り、スプール4はスプール軸45と一体化され、スプー
ル軸45と共に回転可能である。
【0018】この両軸受けリールは、スプール4の左端
と側板2との間に図1〜図3に示されるような遠心制動
装置を備えている。この遠心制動装置は、環状の制動部
であるブレーキリング28と、被制動部であるブレーキ
シュー23と、制動力の大きさを調節する調整機構24
とを有する。
【0019】ブレーキリング28は、上記側板2の内側
にスプール軸45と軸芯Lが合致するように設けられ
る。ブレーキリング28におけるブレーキシュー23側
の制動面28aはブレーキリング28の軸芯Lに垂直な
平面として形成されている。
【0020】ブレーキシュー23は複数個設けられ、各
々がスプール4又はスプール軸45上に固定された棒状
のガイド部25により案内される。各ガイド部25は、
スプール4の軸芯Lを含む平面上をスプール4側からブ
レーキリング28側へと斜め上に立ち上がっている。ブ
レーキシュー23は筒体であってガイド部25にスライ
ド可能に被さっている。スプール4が回転すると、その
回転による遠心力でブレーキシュー23はガイド部25
上を遠心方向にスライドし、先端の当接面23aがブレ
ーキリング28の制動面28aに接触する。これによ
り、スプール4に制動力が加えられることになる。ガイ
ド部25にはブレーキシュー23の姿勢を規制すると共
にガイド部25からの脱落を防止するための位置決め手
段としてストッパー26が設けられている。
【0021】ブレーキシュー23の当接面23aは、ブ
レーキリング28の制動面28aに面接触し得るよう平
面に形成される。また、ブレーキシュー23がガイド部
25上をスライドする際に当接面23aと制動面28a
との平行性が保たれるように、ストッパー26は横断面
非円形に形成され、ブレーキシュー23の内面もストッ
パー26に合致するよう横断面非円形に形成される。こ
れにより、ブレーキシュー23はガイド部25上を回転
することなくスライドし、ブレーキシュー23とブレー
キリング28とは面接触することになる。ブレーキリン
グ28とブレーキシュー23は接触面が平面であり、特
にブレーキリング28は環状板材であることから、製造
が簡易化される。
【0022】調整機構24は、ブレーキシュー23とブ
レーキリング28とのスプール4の回転軸芯L方向上に
おける間隔を調整することで制動力の大きさを調節する
ようになっている。すなわち、ブレーキシュー23とブ
レーキリング28との接触により生ずる摩擦力の大きさ
は、両者のスプール4の回転軸芯L方向での間隔を調整
することで加減することができる。
【0023】この調整機構24は、図1及び図2に示さ
れるような構成を備える。
【0024】すなわち、側板2内に固定された環状枠部
材22の中央にスプール軸45の軸受6を保持したボス
状固定部22aが設けられ、このボス状固定部22aに
円盤35が回転可能に且つその軸方向に沿ってスライド
可能に取り付けられ、該円盤35の周縁部にブレーキリ
ング28が固定される。ブレーキリング28はその内周
部において円盤35の周縁部に止めネジで止められ、外
周には複数個の舌状の係合突起36が放射状に設けられ
ている。
【0025】また、円盤35はボス状固定部22aに装
着されたコイルスプリング37によりブレーキシュー2
3から離反する向きに付勢され、側板2にはこのコイル
スプリング37の付勢力により押されるブレーキリング
28の係合突起36を背後から受け止めるカム面38が
設けられている。カム面38はブレーキリング28の外
周に沿って間欠的に設けられ、それぞれが係合突起36
に対応している。各カム面38は円周上で一定方向に一
定角度で傾斜している。従って、円盤35がボス状固定
部22aの回りで回されると、係合突起36がカム面3
8に沿って相対的に移動し、円盤35がブレーキリング
28を伴ってボス状固定部22a上をその軸方向に移動
する。
【0026】円盤35のボス状固定部22a上での回転
は、側板2に回転可能に軸支されたノブ39の操作によ
り行われるようになっている。ノブ39の軸端には歯車
40が固着され、この歯車40が円盤35の中間部に形
成された歯車41と噛み合っており、ノブ39が回され
ると円盤35がボス状固定部22a上で回転するように
なっている。
【0027】なお、上記カム面38と係合突起36を設
ける位置は側板2とブレーキリング28との間で入れ替
えるようにしてもよい。
【0028】ブレーキシュー23とブレーキリング28
との接触により発生する制動力の大きさは、図3に示さ
れるように、ブレーキリング28をスプール4の回転軸
芯Lの伸び方向に位置調整することで調節される。ノブ
39の操作により、ブレーキリング28が図3中実線の
位置から二点鎖線の位置へと移動すると、ブレーキシュ
ー23は遠心力の作用でガイド部25上を更に二点鎖線
で示される位置まで上昇する。ブレーキシュー23に作
用する遠心力及び回転軸芯Lからブレーキシュー23の
当接面23aまでの距離は実線の位置よりも二点鎖線で
示される位置における方が大きいので、制動力も大きく
なる。従って、ブレーキリング28の位置調節を行えば
制動力の大きさを無段階で調節することができる。
【0029】また、この遠心制動装置はスプール4に対
する制動を解除することも可能である。ブレーキシュー
23は図3に示されるようにその後端がガイド部25の
ストッパー26に当たるとそれ以上は上昇しない。ブレ
ーキリング28が、ストッパー26により止められたブ
レーキシュー23の当接面23aに接触しない一点鎖線
で示される位置まで移動することで、制動力はスプール
4に作用しなくなる。この制動力がゼロになる位置は、
図3中一点鎖線で示され、また図1中スプール4の回転
軸芯Lよりも下側で示される。
【0030】上記構成の遠心制動装置において、ハンド
ル7の操作によりスプール4及びスプール軸45が回転
すると、遠心力によりブレーキシュー23がブレーキリ
ング28の方にガイド部25上をスライドし、ブレーキ
シュー23の当接面23aがブレーキリング28の制動
面28aに面接触して押圧する。これにより、スプール
4はブレーキシュー23を介し制動力を与えられ、釣糸
の繰出し時における慣性による回転力が弱められ、バッ
クラッシュの発生が防止される。
【0031】制動力の大きさはノブ39を操作すること
により加減する。ノブ39を何れかの向きに回すと、ブ
レーキリング28がスプール4の回転軸芯Lの伸び方向
に移動調節される。これにより、ブレーキシュー23に
作用する遠心力の大きさが変化し、ブレーキリング28
とブレーキシュー23との間に生じる摩擦力の大きさが
加減される。また、スプール4に制動力を作用させない
場合は、ノブ39を操作し、ブレーキリング28をブレ
ーキシュー23に当たらない位置まで移動させればよ
い。
【0032】実施の形態2 図4に示されるように、この両軸受けリールのスプール
4はリール本体1に固定される軸21上にベアリング6
を介して回転自在に支持され、遠心制動装置のガイド部
25はスプール4のボス部17上に固定されている。ガ
イド部25の先端には実施の形態1におけると同様にス
トッパー26が設けられている。
【0033】ガイド部25に案内されるブレーキシュー
42は実施の形態1におけると略同様であるが、その先
端の当接面42aはブレーキシュー42のスライド方向
に垂直な平坦面として形成されている。ブレーキシュー
42はガイド部25上をスライドする間回転してもよ
い。また、ガイド部側にガイド溝を形成し、該ガイド溝
内にブレーキシューをスライド可能に挿入するようにし
てもよい。
【0034】ブレーキシュー42が当接するブレーキリ
ング43は円錐形に形成されている。このブレーキリン
グ43の内周の円錐面が制動面43aとされ、該制動面
43aにブレーキシュー42の当接面42aが対向して
いる。
【0035】なお、実施の形態1におけると同様にして
ブレーキリング43をスプール4の回転軸芯Lと平行に
移動させることにより、制動力を無段階で調節すること
ができる。
【0036】実施の形態3 図5に示されるように、この遠心制動装置のブレーキシ
ュー44はブレーキリング28に対する当接面44aが
湾曲面に形成されたリンクで構成される。ブレーキシュ
ー44の側面には二つのローラー46a,46bが間隔
を明けて取り付けられている。
【0037】スプール軸45には複数個のガイド部47
が半径方向に突設され、各ガイド部47にはブレーキシ
ュー44の二つのローラー46a,46bが夫々嵌まり
込むガイド溝47a,47bが交差するように形成され
ている。
【0038】これにより、釣糸の繰り出しに際しスプー
ル4が回転すると、遠心力の作用でブレーキシュー44
が遠心方向に付勢され、その際ガイド溝47a,47b
による案内を受けることでブレーキシュー44の先端の
当接面44aがブレーキリング28の方へと突出し、ブ
レーキリング28の制動面28aに接触する。このた
め、スプール4はブレーキシュー44を介して制動さ
れ、減速する。
【0039】減速の程度は実施の形態1におけると同様
ブレーキリング28を移動させ、制動力の大きさを加減
することで調整される。すなわち、図5中ブレーキシュ
ー44及びブレーキリング28は実線で示される位置に
おけるよりも二点鎖線で示される位置における方が、ブ
レーキシュー44に生じる遠心力が大きくなるので、よ
り大きい制動力を発生する。従って、ブレーキリング2
8の位置を移動させることで制動力の大きさを無段階で
調節することができる。
【0040】なお、ブレーキシュー44のローラー46
a,46bを案内するガイド溝47a,47bにストッ
パーを設けることでブレーキシュー44の上限位置を規
制し、この上限位置にあるブレーキシュー44に当接し
ない位置までブレーキリング28を移動させることでこ
の遠心制動装置による制動を解除することができる。
【0041】実施の形態4 図6に示されるように、この遠心制動装置におけるブレ
ーキシュー48は、スプール軸45に固定されたブラケ
ット49上にピン50により回転可能に保持される。ピ
ン50はスプール4の回転軸芯Lに直交する線に平行に
配置されており、そのためブレーキシュー48はスプー
ル4の回転軸芯Lを含む面上で回転可能である。また、
ブレーキシュー48はピン50を中心にしてスプール4
側に重心が来るように形成され、それと反対側の先端に
ブレーキリング51に対する当接面48aが形成されて
いる。
【0042】ブレーキリング51は実施の形態2におけ
ると同様に円錐形であるが、その向きは正反対であり、
ブレーキリング51の外面の円錐面が制動面51aとさ
れる。この制動面51aにブレーキシュー48の当接面
48aが当たることで制動力が発生する。
【0043】この遠心制動装置において、釣糸を繰り出
すべくスプール4が回転すると、ブレーキシュー48が
遠心力でピン50の回りを回転し、ブレーキリング51
に接触する。これにより、スプール4に制動力が加えら
れ、スプール4が減速することになる。制動力の大きさ
はブレーキリング51をスプール4の回転軸芯Lの伸び
る方向に移動調節することで加減される。
【0044】実施の形態5 図7に示されるように、この遠心制動装置のブレーキシ
ュー52はブレーキリング28に対する当接面52aが
湾曲面を呈したキノコ状に形成される。ブレーキシュー
52には可撓性のある連結部材53を介して錘54が連
結される。スプール軸45に固定されたガイド部55に
は錘54を案内するガイド溝55aがスプール4の半径
方向に形成され、該ガイド溝55aに錘54がスライド
可能に嵌め込まれている。また、ガイド部55には、ガ
イド溝55aの上端からブレーキリング28の方に向か
って連結部材53を案内するガイド孔55bが形成され
ている。
【0045】ブレーキシュー52が当接するブレーキリ
ング28は実施の形態1におけると同様な構造のものが
用いられる。
【0046】これにより、釣糸の繰り出しに際しスプー
ル4が回転すると、遠心力の作用で錘54がガイド溝5
5a内を遠心方向にスライドし、連結部材53がガイド
孔55b内をガイド部55外へと突出し、ブレーキシュ
ー52がブレーキリング28の制動面28aに接触す
る。スプール4はブレーキシュー52を介して制動さ
れ、減速する。
【0047】減速の程度は実施の形態1におけると同様
ブレーキリング28を移動させ、制動力の大きさを加減
することで調整される。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、スプール
の回転時の遠心力により制動部に移動当接する被制動部
の移動方向を、スプールの回転遠心方向より制動部側に
斜めとし、制動部と被制動部とを平面上で接触させるよ
うにしたので、被制動部と制動部との当接が安定し、常
時安定した制動力が得られる。また、接触部の摩耗を低
減することができる。
【0049】請求項2に係る発明によれば、被制動部の
斜め方向移動の位置決め機構を設けたので、制動部を被
制動部が接触しない位置まで離することで遠心制動を解
除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る遠心制動装置を備
えた両軸受けリールの水平断面図である。
【図2】リール本体からブレーキリングと一体で外した
左側の側板の正面図である。
【図3】実施の形態1に係る遠心制動装置の要部を示す
縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る遠心制動装置の要
部を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る遠心制動装置の要
部を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る遠心制動装置の要
部を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施の形態5に係る遠心制動装置の要
部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…リール本体 2,3…側板 4…スプール 23,42…ブレーキシュー 23a,42a…当接面 24…調整機構 26…ストッパー 28,43…ブレーキリング 28a,43a…制動面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の両側板間に回転可能に支承
    されたスプールと、該スプールに設けられ、このスプー
    ルの回転時の遠心力によりスプールの遠心方向より制動
    部側に斜めに移動可能であり、制動部への当接面が平面
    に形成された被制動部と、上記側板に設けられ、上記被
    制動部の当接面が当たる制動面が平面に形成された環状
    の上記制動部と、上記被制動部と上記制動部との上記ス
    プールの回転軸方向上における間隔を調整する調整機構
    とを有することを特徴とする両軸受けリールの遠心制動
    装置。
  2. 【請求項2】 上記被制動部の斜め方向への移動を規制
    する位置決め機構を有することを特徴とする請求項1に
    記載の両軸受けリールの遠心制動装置。
JP11033798A 1998-04-21 1998-04-21 両軸受けリールの遠心制動装置 Pending JPH11299402A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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