JPH11298714A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH11298714A
JPH11298714A JP10104877A JP10487798A JPH11298714A JP H11298714 A JPH11298714 A JP H11298714A JP 10104877 A JP10104877 A JP 10104877A JP 10487798 A JP10487798 A JP 10487798A JP H11298714 A JPH11298714 A JP H11298714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed area
image processing
detecting means
density
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10104877A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Yamaguchi
幸男 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10104877A priority Critical patent/JPH11298714A/ja
Publication of JPH11298714A publication Critical patent/JPH11298714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿中の図形が濃度や色合いの情報の違いに
よって閉領域を構成している場合でも、より適切な閉領
域検出を行う画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像読み取り部1により読み取ったカラ
ー画像データを記憶する原稿用BM6と、原稿用BM6
に記憶されているカラー画像データから色相情報を検出
する色相変換回路506と、上記カラー画像データから
濃度情報を検出する濃度変換回路507と、同じく上記
カラー画像データから彩度情報を検出する彩度変換回路
508を有する検出手段と、原稿中の閉領域を指定する
ディジタイザ4と、色相変換回路506と濃度変換回路
507と彩度変換回路508のいずれかの検出結果によ
って、ディジタイザ4で指定した原稿中の閉領域を検出
し、閉領域検出が失敗した場合には残りの他の変換回路
によって再度閉領域検出を行うように制御するシステム
制御部8と、検出された閉領域情報に基づき閉領域の内
部と外部とで異なる画像情報を施す画像処理部2とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像デ
ータ中に指定した閉領域の内外において、異なる画像処
理を施して外部に出力するプリンタ、複写機、ファクシ
ミリ、表示装置などに好適な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル複写機などの画像処理装
置において、通常のコピー動作時には原稿に対して画像
処理が均一に施されるが、視覚上の特殊効果を得るため
に読み取り原稿の一部分を領域指定し、その指定された
領域(以下、閉領域と称する)の内部に対して他の領域
とは異なる色付けやバック処理を施すような画像処理を
行うことが行われている。
【0003】このような処理を行うことが可能な画像処
理装置としては、例えば特開平1−168163号公報
に記載されている装置が公知である。この公知の画像処
理装置においては、プレスキャンにより画像情報を1ま
たは0に二値化にして原稿画像用ビットマップメモリに
書き込み、ディジタイザにより指定した座標を中心とし
て原稿画像中に閉領域を検出し、この閉領域に対応する
領域に対して塗り潰し用ビットマップメモリを塗り潰
す。そして本スキャンでは、上記の塗り潰し用ビットマ
ップメモリの塗り潰された領域に対して所定の画像処理
を施し、閉領域の内外で異なる画像処理を行うようにな
っている。その際、原稿画像情報を記憶する原稿画像用
ビットマップメモリには二値化情報が記憶され、原稿中
の濃度情報や色彩情報が記憶・利用されることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に閉領域の内外に
異なる画像処理をするためには、先ず原稿中の閉領域を
確実に検出することが必要である。従来の技術において
は、検出した結果を保持する際に原稿中の閉領域情報と
してその二次元的な濃度のみに着目している。ここで、
濃度情報に着目した方式では、図15の(A)に示すよ
うに、閉領域を構成している図形の原稿濃度と他領域の
濃度が同じで色合いが異なる原稿では閉領域を検出でき
ず、また、色合い情報に着目した方式では、図15の
(B)に示すように、色合いが同じで濃度が異なる閉領
域原稿を検出できない欠点がある。この場合、閉領域検
出は失敗となり、誤った個所に閉領域処理がなされた
り、そのシステムのオペレータに閉領域検出の失敗を伝
えるために操作パネルなどにエラーメッセージが表示さ
れることになる。
【0005】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
てなされたもので、その目的は、原稿中の図形が濃度情
報の違いによって閉領域を構成している場合でも、また
色合い情報の違いによって閉領域を構成している場合で
も、より適切な閉領域検出が自動的にあるいはユーザの
希望するように行うことができる画像処理装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、入力されたカラー画像データを記憶
する記憶手段と、該記憶手段に記憶されているカラー画
像データから濃度情報を検出する濃度検出手段と、前記
記憶手段に記憶されているカラー画像データから色相情
報を検出する色相検出手段と、前記記憶手段に記憶され
ているカラー画像データから彩度情報を検出する彩度検
出手段と、原稿中の閉領域を指定する閉領域指定手段
と、閉領域の内外で異なる画像処理を行う画像処理手段
とを備えた画像処理装置において、前記濃度検出手段、
前記色相検出手段および前記彩度検出手段のいずれかの
手段の検出結果によって前記閉領域指定手段で指定した
原稿中の閉領域を検出し、閉領域検出が失敗した場合に
は、残りの他の検出手段によって再度閉領域検出を行う
閉領域検出手段を備え、前記画像処理手段は前記閉領域
検出手段によって検出された閉領域情報に基づいて前記
閉領域の内部と外部とで異なる画像処理を行うことを特
徴とする。
【0007】前記目的を達成するため、第2の手段は、
第1の手段における前記閉領域検出手段が、前記濃度検
出手段、前記色相検出手段および前記彩度検出手段の3
つの検出手段の優先順位を設定するテーブルを備えてい
ることを特徴とする。
【0008】前記目的を達成するため、第3の手段は、
第1の手段における前記閉領域検出手段が、前記濃度検
出手段、前記色相検出手段および前記彩度検出手段の3
つの検出手段の優先順位を外部から選択可能な優先順位
選択手段を更に備えていることを特徴とする。
【0009】前記目的を達成するため、第4の手段は、
第1の手段における前記閉領域指定手段が、原稿中の閉
領域内部の任意の点を指定することにより設定され、前
記閉領域指定手段によって指定された任意点付近におけ
る原稿画像データを前記記憶手段から読み出すようにな
っており、さらに読み出し結果から前記前記濃度検出手
段、前記色相検出手段および前記彩度検出手段の3つの
検出手段の優先順位を制御する優先順位制御手段を備え
ていることを特徴とする。
【0010】前記目的を達成するため、第5の手段は、
第1の手段における前記画像処理手段がペイント処理を
行うことを特徴とする。
【0011】前記目的を達成するため、第6の手段は、
第1の手段における前記画像処理手段がアンダーカラー
処理を行うことを特徴とする。
【0012】前記目的を達成するため、第7の手段は、
第1の手段における前記画像処理手段が単色処理を行う
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の画
像処理装置の一実施の形態をデジタルカラー複写機に適
用した場合を例にとって説明する。
【0014】最初に図1ないし図7によりデジタルカラ
ー複写機の構成を説明する。図1はデジタルカラー複写
機の全体の構成を概略的に示すブロック図、図2は図1
における画像処理部の構成を詳細に示すブロック図、図
3は図2における色変換部の構成を詳細に示すブロック
図、図4は図2における階調処理部の構成を詳細に示す
ブロック図、図5は図2におけるアンダーカラー処理部
の構成を詳細に示すブロック図、図6は図2におけるペ
イント処理部の構成を詳細に示すブロック図、図7は図
1における原稿用BMの構成を詳細に示すブロック図、
図8は図1におけるエリア用BMの構成を詳細に示すブ
ロック図である。
【0015】デジタルカラー複写機は、原稿を読み取っ
てラスタスキャンのカラー画像データを出力する画像読
み取り部1と、この画像読み取り部1からの読み取った
画像データに対して各画像処理を施す画像処理部2と、
この画像処理部2において画像処理が施されたカラー画
像データを所定の用紙に記録する画像記録部3と、閉領
域となるエリア処理用の座標指定を行うディジタイザ4
と、画像読み取り部1で読み取られたカラー画像データ
を記憶する原稿記憶用ビットマップメモリ(以下、原稿
用BMと称する)5と、画像処理部2において施された
画像処理のエリア処理内容を示すエリアデータを記憶す
るエリアデータ用ビットマップメモリ(以下、エリア用
BMと称する)6と、外部から各動作モードを選択・入
力する操作パネル7と、上記の各部を制御するシステム
制御部8とを有している。以下、これら各部の構成を詳
しく説明する。
【0016】画像読み取り部1は、RGB3本のCCD
ラインセンサ(図示しない)を備え、原稿から光学的に
読み取ったRGBデータに所定の補正処理、増幅処理を
施した後、8ビットのRGBデータをパラレルに外部、
この場合は画像処理部2に出力する。このような画像読
み取り部1は従来より周知の手段であるので、その詳細
な説明は省略する。
【0017】画像処理部2は、図2に詳細に示すよう
に、画像読み取り部1から出力されたRGBデータに色
変換処理を施す色変換処理部21と、この色変換処理部
21から出力された画像データに対して階調処理を施す
階調処理部22と、この階調処理部22から出力された
画像データに対してアンダーカラー処理を施すアンダー
カラー処理部23と、このアンダーカラー処理部23か
ら出力された画像データに対してペイント(塗り潰し)
処理を施すペイント処理部24と、外部から入力される
エリアデータに基づいてこれら色変換処理部21、階調
処理部22、アンダーカラー処理部23そしてペイント
処理部24の制御を行うエリア処理制御部25とから構
成されている。
【0018】色変換処理部21は、画像読み取り部1か
ら画像処理部2に入力されたRGBデータに所定の色変
換処理を施すもので、図3に詳細に示すように、入力さ
れたRGBデータにマスキング処理を施すマトリクス乗
算回路211と、マスキング係数を保持するマトリクス
テーブル212とを備えている。マトリクス乗算回路2
11でのマトリクス乗算処理は、マトリクステーブル2
12に保持されているマスキング係数に行われ、マトリ
クステーブル212の内容を制御することにより、フル
カラーや単色処理など任意のカラー選択が可能となる。
なお、マトリクステーブル212のデータは、図1のシ
ステム制御部8により書き換え制御可能になっている。
【0019】階調処理部22は、色変換処理部21によ
りKCMYデータに変換された画像データに所定の階調
処理を施すもので、図4に詳細に示すように、各色に応
じたフィルタリング処理を行うフィルタ乗算回路221
と、それぞれが1ライン分の長さを有する3本のFIF
O222、223、224と、フィルタ乗算回路221
の乗算係数を保持するフィルタ係数テーブル225とを
備えている。フィルタ乗算回路221には長さ5画素分
のシフトレジスタ(図示しない)を有し、このシフトレ
ジスタによって3×5画素単位でフィルタ処理を行って
いる。なお、フィルタ係数テーブル225のテーブルデ
ータは、システム制御部8により書き換え制御可能にな
っている。
【0020】アンダーカラー処理部23は、階調処理部
22で階調処理された画像データにアンダーカラー処理
を施すもので、図5に詳細に示すように、所定のオフセ
ット値が保持されたレジスタ231と、入力された階調
処理後の画像データとレジスタ231からのオフセット
値を加算する加算器232と、この加算器232による
加算結果と加算前の画像データのいずれかを選択して外
部に出力するセレクタ233とを備えている。レジスタ
231に保持されているオフセット値やセレクタ233
のセレクト信号は、外部から選択されたアンダーカラー
処理のオン/オフやアンダーカラー色に応じて、システ
ム制御部8により書き換え制御可能になっている。
【0021】ペイント処理部24は、アンダーカラー処
理(処理オフを含む)された画像データにペイント処理
を施すもので、図6に詳細に示すように、所定のペイン
ト濃度データを保持するレジスタ241と、このレジス
タ241からのペイント濃度データとペイント処理部2
4に入力された画像データとが入力され、図1のシステ
ム制御部8からのセレクト信号によって、どちらか一方
が外部に出力されるセレクタ回路242とからなる。な
お、レジスタ241に保持されているペイント濃度デー
タも、システム制御部8により書き換え制御可能になっ
ている。
【0022】画像記録装置3は、画像処理部2によって
所定の画像処理を施された画像データを所定の記録用紙
に記録するもので、このような画像読み取り部1は従来
より周知の手段であるので、その詳細な説明は省略す
る。また、ディジタイザ4は、原稿中の任意の一点を指
定し、その座標データをシステム制御部8に送信するも
ので、従来より周知であるので、その詳細な構成の説明
は省略する。なお、ここでは、ディジタイザ4は原稿中
に存在する閉領域図形内部の任意の一点指定するものと
する。
【0023】原稿用BM5は、図7に詳細に示すよう
に、入力される8ビットのRGBデータに対して、例え
ば主副4ドットというように所定の間隔で間引きした
後、8ビットから4ビットに変換処理をする間引き処理
部501と、間引き処理されたRデータを記憶するR用
ビットマップメモリ(以下R用BMと称する)502
と、同じく間引き処理されたGデータを記憶するG用ビ
ットマップメモリ(以下G用BMと称する)503と、
同じく間引き処理されたBデータを記憶するB用ビット
マップメモリ(以下B用BMと称する)504と、これ
らR用BM502とG用BM503とB用BM504の
任意のアドレスをアクセスするデータアクセス回路50
5と、読み出したRGBデータを色相データに変換する
色相変換回路506と、読み出したRGBデータを濃度
データに変換する濃度変換回路507と、読み出したR
GBデータを彩度データに変換する彩度変換回路508
とからなる。色相変換回路506と濃度変換回路507
と彩度変換回路508の各出力側には、ラプラシアンフ
ィルタを内蔵し、ラプラシアン処理によってそれぞれの
変換結果のエッジを検出するエッジ検出回路509、5
10、511およびこれらエッジ回路509、510、
511の検出結果を二値化する二値化回路512、51
3、514が接続されている。二値化回路512、51
3、514の出力側には、色相エッジ、濃度エッジ、彩
度エッジの3入力のうち、どれか1つを選択・出力する
セレクタ回路515が接続されている。なお、色相変換
回路506と濃度変換回路507および彩度変換回路5
08は同様な構成になっており、それぞれ変換処理用マ
トリクステーブルを有し、その内容を書き換えることに
より、色相変換、濃度変換そして彩度変換の各機能を持
たせている。また、各エッジ検出回路509、510、
511は、図4の階調処理回路と同様な構成になってい
る。
【0024】この原稿用BM5は、プレスキャンによっ
て取り込まれたRGBデータを間引き処理部501にお
いて4×4のOR処理され、ビットシフト処理によって
8ビットから4ビットに変換される。4ビットの変換処
理されたRGBデータは、画像読み取り部1のラスタ走
査に同期してR、G、B用BM502、503、504
にそれぞれ記憶される。これらR、G、B用BM50
2、503、504に記憶されたRGBデータは、デー
タ読み取り回路(図示しない)によって読み出され、色
相変換回路506と濃度変換回路507および彩度変換
回路508によって色相情報、濃度情報、彩度情報とに
変換されて、それぞれがエッジ検出回路509、51
0、511に出力される。各エッジ検出回路509、5
10、511内ではエッジ検出用のラプラシアンフィル
タによって入力情報の内のエッジ成分が検出され、検出
結果は二値化回路512、513、514によって二値
化処理される。このようにして検出された色相情報のエ
ッジ信号、濃度情報のエッジ信号、彩度情報のエッジ信
号はセレクタ回路515に入力され、外部からのセレク
ト信号に応じて3入力のいずれか1つがセレクタ回路5
15から出力される。なお、二値化処理に用いられるし
きい値、ラプラシアンフィルタのフィルタ係数テーブ
ル、色相変換回路506と濃度変換回路507と彩度変
換回路508の各マトリクステーブルは、システム制御
部8により書き換え可能になっている。
【0025】エリア用BM6は、図8に詳細に示すよう
に、4ビットのエリアデータを原稿用BM5と同じ分解
能(主副1/4)で記憶するBM61と、システム制御
部8からの書き込みアドレスとデータに応じてBM61
にデータを書き込むデータ書き込み部62と、システム
制御部8からの読み出しアドレスに応じてデータを外部
に出力するデータ読み出し部63とを有している。この
エリア用BM6は、システム制御部8から書き込みアド
レス信号・データが入力されると、BM61上にエリア
データが書き込まれる。エリアデータは4ビットであ
り、BM61の1ドットあたり1エリアデータが記憶さ
れる。全てのエリアデータが書き込まれた後、本スキャ
ン動作に同期してシステム制御部8からの読み出しアド
レス信号が逐次データ読み出し部63に入力され、BM
61上に記憶されているエリアデータを連続的に読み出
し、外部に出力する。
【0026】操作パネル7は、LCD画面(図示しな
い)上で複写機システムの各種動作モードを選択・入力
するものであり、従来より周知の手段であるので、その
詳細な説明は省略する。なお、ここでは、指定閉ループ
中のペイントやアンダーカラーのオンオフ制御、指定色
の選択などの処理の他に、閉ループ検出のための濃度検
出や色相検出または自動検出などの検出モードを外部か
ら選択することができるように構成されている。
【0027】システム制御部8は、画像読み取り部1、
画像処理部2、画像記録部3、ディジタイザ4、原稿用
BM5、エリア用BM6に対して、同期信号、アドレス
信号、データ信号などを送受信し、統合的に各ブロック
を管理・制御する。このシステム制御部8はまた、原稿
用BM5中に記憶されている内容を読み出し、原稿中の
閉領域を構成する図形の輪郭情報を抽出したり、抽出し
た情報をエリアデータとしてエリア用BM6に書き込む
機能も有している。
【0028】次に、上述した構成の動作を説明する。先
ず、画像読み取り部1によるプレスキャンにより原稿の
画像データを原稿用BM5に取り込む。原稿の画像デー
タの取り込みが終了した後、システム制御部8は内部に
保持されている優先順位テーブルの先頭の内容を読み出
して閉領域検出モード(色相検出又は濃度検出又は彩度
検出)を選択する。選択された検出モードに応じて、シ
ステム制御部8は次に原稿用BM5中のセレクト回路5
15を制御する。
【0029】優先順位テーブルは、色相検出、濃度検出
そして彩度検出と3種類の閉領域検出モードの内どの検
出モードを優先させるかを設定するもので、例えば図9
の優先順位テーブルに示すように優先順位1のモードI
D901、優先順位2のモードID902そして優先順
位3のモードID903というように3種類の閉領域検
出モードを示すIDから構成されている。この優先順位
テーブルは、システム制御部8内のRAMに保持され、
その内容はシステム制御部8によって書き換え可能にな
っている。この3種類のIDのいずれかがセットされて
おり、システム制御部は初期化時にそれぞれのテーブル
データ内容が重複しないようにセットする。この実施の
形態においては、優先順位1のモードID901が色相
検出モード、優先順位2のモードID902が濃度検出
モード、そして優先順位3のモードID903が彩度検
出モードに設定されているとする。
【0030】ここで、システム制御部8が優先順位テー
ブルから読み出した閉領域検出モードが、色相検出モー
ドであった場合、色相エッジ成分のみが出力されるよう
にセレクタ回路515のセレクト信号を制御し、濃度検
出モードであった場合、濃度エッジ成分のみが出力され
るようにセレクタ回路515のセレクト信号を制御し、
彩度検出モードであった場合、濃度エッジ成分のみが出
力されるようにセレクタ回路515のセレクト信号を制
御する。このようにして、原稿中の閉領域の各種エッジ
情報を原稿用BM5から読み出すことが可能になる。
【0031】このエッジ部分の読み出し処理結果と、デ
ィジタイザ4による閉領域内の一点指定座標から、図1
0に示すように、システム制御部8はその指定点を内包
する閉領域の輪郭線を追跡し、閉領域の検出を行う。検
出は、例えば注目画素の8近傍を時計周りあるいは反時
計周りに逐次検出してゆき、次の輪郭部を検出するよう
な方式で行う。このようにして検出した閉領域の輪郭情
報は、システム制御部8内のRAMに格納される。
【0032】ここで、優先順位1のモードID901に
よる色相検出モードでの閉領域の輪郭処理追跡が失敗し
た場合には、システム制御部8は図9の優先順位2のモ
ードID902の濃度検出モードのアドレス内容を読み
出し、濃度検出モードによる輪郭線追跡処理を行い、さ
らに濃度検出モードによる閉領域の輪郭処理追跡が失敗
した場合には、システム制御部8は優先順位3のモード
ID503により彩度検出モードで輪郭線追跡処理を行
う。
【0033】このようにして、原稿中の閉領域輪郭を抽
出した後、システム制御部8内のRAMにスタックされ
る輪郭情報(例えば8近傍チェインコードデータ)を用
いて、輪郭線に囲まれる領域のエリア用BM6内のBM
61にエリアデータを書き込む。ここで、書き込まれる
エリアデータは、オペレータが例えば操作パネル7など
により選択したペイント処理やアンダーカラー処理など
の処理内容を示すデータであり、システム制御部8はエ
リア用BM6を参照することによりその位置におけるエ
リア処理の内容を検知することができる。
【0034】エリア用BM6にエリアデータの書き込み
が終了した後、本スキャンが実行され、原稿画像が画像
読み取り部1により再び取り込まれる。取り込まれた画
像データは、画像処理部2の色変換処理部21、階調処
理部22、アンダーカラー処理部23そしてペイント処
理部24をそれぞれ通り、各々の処理が施される。シス
テム制御部8は、画像読み取り部1の読み取り動作に同
期してエリア用BM6内のエリアデータを読み出し、読
み出したエリアデータを逐次デコードして画像処理部2
にデコード内容を指定し、そのエリアデータに相当する
単色処理、アンダーカラー処理、そしてペイント処理な
どの各画像処理のオンオフを制御する。その結果、画像
記録部3には、原稿上の閉領域に囲まれた領域について
オペレータが指定した任意の画像処理を施した画像デー
タが送られ、所定の記録用紙に処理結果が出力される。
【0035】優先順位テーブルに保持されている閉領域
検出モードの全てにおいて輪郭線追跡処理が失敗した場
合には、システム制御部8は操作パネル7に対してエラ
ーメッセージの表示の指示を発行する。輪郭線追跡処理
が失敗する原因には次のような場合がある。
【0036】1)輪郭線追跡処理の対象である原稿中の
閉領域図形を構成する画像の濃度差、彩度差、色相差が
小さく、原稿用BM5中のエッジ検出処理では検出でき
なかった場合。
【0037】2)輪郭線追跡処理の対象である原稿中の
閉領域図形が元々図11に示すように“線切れ”状態に
あった場合。
【0038】3)輪郭線追跡処理の対象である原稿中の
閉領域図形の輪郭長が大きく、システム制御部8内のR
AMに閉領域の輪郭情報を全て格納することができなか
った場合。
【0039】なお、操作パネル7には、サービスマン用
の調整項目が入力可能な調整モードを有している。この
調整モードの設定によって、操作パネル7のLCD画面
には、図12に示すようなサービスマン用調整画面が現
れ、操作パネル7を操作することで上述したような全体
動作における優先順位テーブルの内容を外部から書き換
えることができるようになっている。ここで書き換えた
結果は、システム制御部8の不揮発RAM内に保持され
る。そして、図12に示すように閉領域の検出モードを
濃度優先モードに設定した場合は、図9に示した優先順
位テーブルの内容は図13に示すように、濃度検出モー
ドID911、彩度検出モードID912、色相検出モ
ードID913の順となる。この調整モードによって書
き換えられた優先順位テーブルは、上述と同様な手順で
読み出され、閉領域検出が行われる。
【0040】また、ディジタイザ4によって原稿中の閉
領域内部の任意点を指定した際には、システム制御部8
では任意点位置に相当する原稿用BM5のアドレスを計
算し、その位置の周辺画素(32×32ドット)の濃度
情報を読み出して算術平均を求める。得られた濃度平均
値と所定の濃度しきい値と比較し、原稿画像の方が高濃
度の場合には、原稿中の閉領域が色相の違いによって構
成されているものと判断し、優先順位テーブルの内容
を、図14に示すような色相優先用の優先順位テーブル
のような内容に書き換える。また、指定座標点の方が低
濃度であった場合には、原稿中の閉領域が濃度の違いに
よって構成されていると判断し、優先順位テーブルの内
容を上述した図13に示すような濃度優先用優先順位テ
ーブルのような内容に書き換える。これらの調整モード
によって書き換えられた優先順位テーブルは、上述した
と同様な手順で読み出され、閉領域検出が行われる。
【0041】上述した実施の形態においては、優先順位
テーブル内に保持されている閉領域検出モードは、濃度
エッジ検出、色相エッジ検出および彩度エッジ検出のい
ずれかであるが、これら3種類の論理演算結果によって
閉領域を検出するモードIDを新たに設けてテーブル内
にセットし、さらにエッジ検出処理においてそのような
論理演算結果を使用するようにしてもよい。また、優先
順位テーブルが固定の場合には、閉領域検出モードが図
9に示すようになっているが、それとは異なる優先順位
の内容をテーブル内に設定してもよいことは勿論であ
る。
【0042】さらに、上述した実施の形態においては、
原稿中の閉領域検出として閉領域の輪郭を検出するよう
にしているが、これに限定されるものではない。また、
上述実施の形態においては、ディジタイザ4によって原
稿中の座標データを入力しているが、例えば原稿画像が
表示されるタッチパネルのような他の座標指定デバイス
を用いて閉領域内の座標を入力するようにしてもよい。
さらにまた、エリア処理としては、単色処理、ペイント
処理、アンダーカラー処理が行われることを説明した
が、色変換処理、階調変換処理、影付け処理、中抜き処
理、ネガポジ反転処理など他の編集処理でエリア制御す
るようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、濃度検出手段、色相検出手段および彩度検出手段
のいずれかの手段による閉領域の検出が失敗しても、閉
領域検出手段により残りの他の検出手段によって再度閉
領域検出を行うので、原稿中の閉領域が他の領域と同じ
濃度ではあるが色合いが異なるような場合や、色合いが
同じでも濃度が異なるような場合でも、的確に閉領域検
出を行うことができ、誤りのない閉領域処理が可能な画
像処理装置を提供することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、濃度検出手
段、色相検出手段および彩度検出手段の優先順位が固定
されているので、閉領域の検出が失敗した検出手段によ
って再び検出するような誤処理を確実に防止することが
できる。
【0045】請求項3記載の発明によれば、濃度検出手
段、色相検出手段および彩度検出手段の3つの検出手段
の優先順位を外部から選択可能な優先順位選択手段を更
に備えているので、ユーザの使用形態などによりどの検
出手段を優先させるかを予めユーザサイドで設定するこ
とができる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、閉領域指定
手段によって指定された原稿中の閉領域内部の任意点付
近における原稿画像データを参照し、閉領域検出モード
の優先順位を優先順位制御手段で制御するので、原稿中
に閉領域を構成している図形の原稿濃度と他領域の濃度
が同じで色合いが異なる原稿や色合いが同じで濃度が異
なる閉領域原稿でも的確に閉領域を検出することができ
る。
【0047】請求項5記載の発明によれば、閉領域を塗
り潰すようなペイント処理を閉領域に施すことができ、
他の領域との識別を明確にすることができる。
【0048】請求項6記載の発明によれば、閉領域のみ
にアンダーカラー処理を施すことができ、他の領域との
識別を明確にすることができる。
【0049】請求項7記載の発明によれば、閉領域のみ
に単色処理を施すことができ、他の領域との識別を色彩
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における構成を概略的に
示すブロック図である。
【図2】図1における画像処理部の構成を詳細に示すブ
ロック図である。
【図3】図2における色変換部の構成を詳細に示すブロ
ック図である。
【図4】図2における階調処理部の構成を詳細に示すブ
ロック図である。
【図5】図2におけるアンダーカラー処理部の構成を詳
細に示すブロック図である。
【図6】図2におけるペイント処理部の構成を詳細に示
すブロック図である。
【図7】図1における原稿用BMの構成を詳細に示すブ
ロック図である。
【図8】図1におけるエリア用BMの構成を詳細に示す
ブロック図である。
【図9】検出の優先順位を設定するためのテーブルの一
例を示す図である。
【図10】閉領域の輪郭線の追跡を説明するための図で
ある。
【図11】閉領域の図形に線切れがある状態の一例を説
明するための図である。
【図12】サービスマン用の調整モードの画面の一例を
説明するための図である。
【図13】濃度優先モードを選択した場合の優先順位テ
ーブルの構成を示す図である。
【図14】色相優先モードを選択した場合の優先順位テ
ーブルの構成を示す図である。
【図15】閉領域の例を示す説明図で、(A)は閉領域
が他の領域と濃度は同じであるが色合いが異なる場合
を、(B)は閉領域が他の領域と色合いは同じであるが
濃度が異なる場合をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 画像読み取り部 2 画像処理部 3 画像記録部 4 ディジタイザ 5 原稿用ビットマップメモリ(原稿用BM) 6 エリアデータ用ビットマップメモリ(エリア用B
M) 7 操作パネル 8 システム制御部 21 色変換処理部 22 階調処理部 23 アンダーカラー処理部 24 ペイント処理部 25 エリア処理制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたカラー画像データを記憶する
    記憶手段と、該記憶手段に記憶されているカラー画像デ
    ータから濃度情報を検出する濃度検出手段と、前記記憶
    手段に記憶されているカラー画像データから色相情報を
    検出する色相検出手段と、前記記憶手段に記憶されてい
    るカラー画像データから彩度情報を検出する彩度検出手
    段と、原稿中の閉領域を指定する閉領域指定手段と、閉
    領域の内外で異なる画像処理を行う画像処理手段とを備
    えた画像処理装置において、 前記濃度検出手段、前記色相検出手段および前記彩度検
    出手段のいずれかの手段の検出結果によって前記閉領域
    指定手段で指定した原稿中の閉領域を検出し、閉領域検
    出が失敗した場合には、残りの他の検出手段によって再
    度閉領域検出を行う閉領域検出手段を備え、前記画像処
    理手段は前記閉領域検出手段によって検出された閉領域
    情報に基づいて前記閉領域の内部と外部とで異なる画像
    処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記閉領域検出手段は、前記濃度検出手
    段と前記色相検出手段および前記彩度検出手段の3つの
    検出手段の優先順位を設定するテーブルを備えているこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記閉領域検出手段は、前記濃度検出手
    段、前記色相検出手段および前記彩度検出手段の3つの
    検出手段の優先順位を外部から選択可能な優先順位選択
    手段を更に備えていることを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記閉領域指定手段は原稿中の閉領域内
    部の任意の点を指定することにより設定され、前記閉領
    域指定手段によって指定された任意点付近における原稿
    画像データを前記記憶手段から読み出し、さらに読み出
    し結果から前記前記濃度検出手段、前記色相検出手段お
    よび前記彩度検出手段の3つの検出手段の優先順位を制
    御する優先順位制御手段を備えていることを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段はペイント処理を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段はアンダーカラー処理
    を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段は単色処理を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP10104877A 1998-04-15 1998-04-15 画像処理装置 Pending JPH11298714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10104877A JPH11298714A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10104877A JPH11298714A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11298714A true JPH11298714A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14392440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10104877A Pending JPH11298714A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11298714A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02295348A (ja) カラー画像処理方法
JPS6113867A (ja) 領域指定方式
JP3554130B2 (ja) 画像処理方法
JPH01168163A (ja) 画像処理装置
JPH11298714A (ja) 画像処理装置
JP2000115522A (ja) 画像処理装置
JP2812401B2 (ja) 画像処理装置
JPH11308438A (ja) 画像処理装置
JPH0523537B2 (ja)
JP2557480B2 (ja) カラー画像処理装置
JP2947566B2 (ja) 枠内領域検出装置
JP2001078016A (ja) 画像処理装置
JP2581049B2 (ja) 画像領域判定装置
JPH1127516A (ja) 画像処理装置
JPH04257844A (ja) 画像編集方法及び画像編集装置
JP2000196852A (ja) 画像処理装置
JP2557481B2 (ja) カラー画像処理装置
JPH0416059A (ja) 画像処理装置
JPH08115424A (ja) 画像処理装置
JP3230286B2 (ja) 画像処理装置
JPH0638021A (ja) カラー画像処理装置
JP2007078950A (ja) 検版装置及びその検版方法
JPS63179748A (ja) 階調記録方式
JPH113428A (ja) 画像処理装置
JP2001016430A (ja) 画像処理装置