JPH11298297A - シンセサイザチューナ装置 - Google Patents

シンセサイザチューナ装置

Info

Publication number
JPH11298297A
JPH11298297A JP9930498A JP9930498A JPH11298297A JP H11298297 A JPH11298297 A JP H11298297A JP 9930498 A JP9930498 A JP 9930498A JP 9930498 A JP9930498 A JP 9930498A JP H11298297 A JPH11298297 A JP H11298297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
tuning
variable capacitance
capacitance diode
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9930498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yamamoto
斉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9930498A priority Critical patent/JPH11298297A/ja
Publication of JPH11298297A publication Critical patent/JPH11298297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンセサイザチューナ装置で、局部発振信号
の周波数を中間周波数と同調周波数との和又は差周波数
に一致させることを目的とする。 【解決手段】 高周波信号増幅器部21とヘテロダイン
変換器6と局部発振信号発生部11とを具備するシンセ
サイザチューナ装置20において、局部発振信号発生部
11に設けた可変容量ダイオードVd5を制御してこの
局部発振信号発生部11の発振周波数を可変する第1の
シンセサイザ手段23と、高周波信号増幅器部21に設
けた可変容量ダイオード33,36,41を制御して高
周波信号増幅器部21の同調周波数を可変する第2のシ
ンセサイザ手段24とを設け、同調周波数を変化させた
際にも局部発振信号の周波数を中間周波数と同調周波数
との和又は差周波数に一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数シンセサイ
ザチューナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーヘテロダイン方式の周波数シン
セサイザチューナ装置は従来から知られている。
【0003】従来のシンセサイザチューナ装置の一例を
図4に示して説明するに、1はシンセサイザチューナ装
置の要部を示した回路ブロック図で、シンセサイザチュ
ーナ装置1はを受信部2及びPLL部3で構成する。
【0004】受信部2を受信アンテナ4、高周波信号増
幅器5、ヘテロダイン変換器(heterdyne converter )
6、中間周波数信号増幅器7及び検波器8とで構成し、
PLL部3を電圧制御発振器11、位相比較器12、基
準周波数信号発生器13、ローパスフィルタ14及びプ
ログラマブル分周器15、分周比設定器16、設定周波
数表示器17及び外部操作器18で構成し、高周波信号
増幅器5の同調回路部を受信帯域全体を非同調でカバー
する非同調回路で構成する。
【0005】受信アンテナ4で受信した電波信号を高周
波増幅器5を通じて増幅してヘテロダイン変換器6に供
給し、ヘテロダイン変換器6に周波数値Fsの局部発振
周波数信号Slを供給して受信信号を選択するとともに
周波数Fmの中間周波数信号に変換し、周波数Fmを中
心とした周波数選択性を有する中間周波増幅器7を通じ
て増幅して後検波器8に供給して検波し音声放送信号出
力AFを得る。
【0006】中波周波数帯の同調周波数範囲が531K
Hz 〜1602KHz、中間周波数値Fmが455KH
z場合に、発振周波数Fsの数値を986KHz〜20
86KHzの間で9KHz間隔で設定できるようにプロ
グラマブル分周器15の分周比Nを設定する(但し、発
振周波数Fsの数値を、同調周波数値より中間周波数値
Fmの数値だけ高く設定する場合)。
【0007】プログラマブル分周器15で分周比Nを設
定する場合は、同調周波数の設定値Fxを外部操作器1
8で設定して分周比設定器16に供給し、同調周波数値
と中間周波周波数値Fmとの和の周波数値Fsに対応し
た分周比Nを分周比設定器16で生成し、生成した分周
比Nをプログラマブル分周器15供給してプログラマブ
ル分周器15の分周比をNに設定する。また、設定値F
xを設定周波数表示器17に表示する。
【0008】プログラマブル分周器15で局部発振周波
数信号Slを分周比Nで分周して分周信号Sdを生成し
被比較信号として位相比較器12に供給し、基準周波数
信号発生器13で発振周波数が1kHzの固定基準周波
数信号Ssを生成し位相比較器12に比較信号として供
給する。
【0009】位相比較器12において固定基準周波数信
号Ssと分周信号Sdとを位相比較して得た信号を位相
比較器12からローパスフィルタ14に供給し、ローパ
スフィルタ14で高調波成分等の雑音信号成分を除去抑
圧して得た制御信号Seを電圧制御発振器11の制御信
号入力端に供給し、制御信号Seで電圧制御発振器11
の発振周波数を制御して外部操作器18で設定した同調
周波数の設定値Fxに対応した局部発振周波数信号Sl
を生成する。
【0010】そして、局部発振周波数信号Slをテロダ
イン変換器6に局部発振周波数信号Slとして入力し、
プログラマブル分周器15に被分周周波数信号として入
力して、外部操作器18で設定した同調周波数の設定値
Fxを受信する状態にヘテロダイン変換器6を設定す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】斯る従来のシンセサイ
ザチューナ装置においては、高周波信号増幅器5を非同
調型に構成しているために、高周波信号増幅器5を同調
型にした場合に比較して相互変調、混変調による妨害の
面では不利となる不都合があった。
【0012】この不利となる点を解決する為として提案
されている他のシンセサイザチューナ装置の一例をシン
セサイザチューナ装置1Aとして図5に示し、図4と同
一の部分には同一の符号を付与して詳細な説明を省力し
説明する。
【0013】シンセサイザチューナ装置1Aは、同調タ
ンクコイルL1に可変容量ダイオードVd1を,L2に
可変容量ダイオードVd2をそしてL3に可変容量ダイ
オードVd3を夫々並列に接続して同調部19を構成し
ている。尚、可変容量ダイオードVd1〜Vd3の夫々
は、図6に示した電圧制御発振器11の電圧制御Se/
可変リアクタンス素子として使用している可変容量ダイ
オードVd5と同一の制御電圧Se/リアクタンス可変
特性を具備した可変容量ダイオードを使用する。
【0014】そして、制御信号Seによって可変容量ダ
イオードVd1〜Vd3の夫々のリアクタンスを制御し
て同調部19の同調周波数を制御する。
【0015】よって、外部操作器18で設定した同調周
波数の設定値に応じて局部発周波数信号Slの周波数及
び同調部19の同調周波数を設定することができるの
で、図4に示して説明したシンセサイザチューナ装置で
問題になった相互変調・混変調妨害の影響を抑圧するこ
とができる。
【0016】しかしながら、図5に示したシンセサイザ
チューナ装置1Aにおいては、同調周波数とこの同調周
波数に対応する局部発振周波数信号の周波数とが中間周
波数分異なるため、外部操作器18で設定した同調周波
数の可変範囲の上限周波数値と下限周波数値の比とこの
局部発振周波数信号S1の可変範囲の上限周波数値と下
限周波数値の比は、相互に異なっている。
【0017】よって、PLL3側及び同調部19側の可
変容量ダイオードVd1,‥‥,Vd3及びVd5夫々
のリアクタンスを制御信号Seで共通に制御してヘテロ
ダイン変換器6の同調周波数と同調部19の同調周波数
とを設定するようにした場合、ヘテロダイン変換器6に
供給する局部発振周波数信号S1の同調周波数と同調部
19の同調周波数と中間周波数との和又は差周波数を同
調周波数の可変範囲全体に渡って一致させることが出来
ないため、シンセサイザ装置1Aでは、同調周波数の可
変範囲において利得変差、感度変差が発生する問題があ
る。
【0018】一例として、同調部19の同調周波数可変
範囲の下限周波数値とヘテロダイン変換器6側の同調周
波数の下限周波数値とが一致するよう制御信号Se可変
容量ダイオードVd1,‥‥,Vd3,Vd5夫々のリ
アクタンスを制御して設定した場合、ヘテロダイン変換
器6の同調周波数が上限周波数方向に変化するにつれ
て、ヘテロダイン変換器6に供給する局部発振周波数信
号S1の周波数と同調部19の同調周波数と中間周波数
との和又は差周波数の間の不一致の量が拡大する。
【0019】このような不一致を生じる問題を解決する
ための方策として中間周波増幅器7の中間周波数を低く
する方法が考えられるが、中間周波数を低くするとイメ
ージ妨害が増加するという問題がある。またイメージ妨
害を抑圧するために中間周波数値を大きくすることが考
えられるが、中間周波数値を大きくするとこの不一致の
量が拡大しシンセサイザ装置1Aの利得変差、感度変差
が一層大きくなる問題がある。
【0020】また中間周波数値を大きくしてイメージ妨
害の抑圧を図ろうとした場合に、この不一致の量が拡大
し、シンセサイザ装置1Aの利得変差、感度変差が一層
大きくなる問題の解決策として、図6に示した如く電圧
制御発振器11のタンクコイルLと可変容量ダイオード
Vd5との間に補正用コンデンサCsを挿入してこの不
一致を補正する方法が提案されているが、それでもこの
不一致を完全に補正することはできない。
【0021】更にまた、シンセサイザチューナ装置の受
信方式の代表的な方式として、次の3方式が提案されて
いる。
【0022】方式1 中波周波数帯域及び短波周波数帯
域を受信するように受信バンドを切り替える手段を具備
したシンセサイザチューナ1Aにおいて、中波周波数帯
域を受信する際には中間周波数の値として455KHz
或いは450KHz等の中波周波数帯域以下の周波数を
使用する。
【0023】そして短波周波数帯域を受信する際には、
受信する短波周波数帯域の幅より狭い複数の受信帯域に
分割してこの短波周波数帯域を分担する複数の単同調回
路でカバーするように構成し、同調する短波周波数値を
外部操作器18から分周比設定器16に入力したとき
に、これら複数の単同調回路のなかからこの短波周波数
値をカバーする単同調回路を選択して受信するようにし
たシンセサイザチューナ方式。
【0024】方式2 ヘテロダイン変換器6及び中間周
波信号増幅器7の部分をダブルスーパヘテロダイン方式
に構成し、第1中間周波数を55.845MHz、第2
中間周波数を10.7MHzと中波周波数帯域以上の高
い中間周波数を使用して構成したシンセサイザチューナ
において、高周波信号増幅器5の同調回路を非同調とし
たシンセサイザチューナ方式。
【0025】方式3 長波周波数帯域及び中波周波数帯
域の受信には方式1で説明した中波周波数帯域の同調方
式を用い、そして短波周波数帯域を受信には方式2で説
明した同調方式を用いて同調周波数を選択するように構
成したシンセサイザチューナ方式。
【0026】しかしながら、中波周波数帯域を方式1に
説明したシンセサイザチューナ装置により受信する際に
は、図5を用いて説明した如く、ヘテロダイン変換器6
の局部発振信号周波数と同調部19の同調周波数と中間
周波数との和又は差周波数との間の周波数ずれを無くす
ことはできないため、シンセサイザチューナ装置の音声
放送信号出力AFに感度偏差や利得偏差となってあらわ
れる不都合があり、短波周波数の受信帯域では、特に同
調周波数の高い受信帯域において、中間周波数の値が4
55KHz或いは450KHzと低いことに起因するイ
メージ妨害が増加する不都合がある。
【0027】また、方式2によるシンセサイザチューナ
により受信する場合は、高周波増幅器5を非同調回路で
構成しているために相互変調・混変調妨害の影響を抑圧
するうえで不利となる不都合がある。
【0028】さらにまた、方式3によるシンセサイザチ
ューナにより受信する場合は、方式1と方式2で説明し
た問題を合わせ持つ不都合がある。
【0029】本発明は斯る点に鑑み、高周波信号増幅部
の同調周波数及びヘテロダイン変換器の同調周波数の双
方を可変容量ダイオードで制御するシンセサイザチュー
ナにおいて、同調周波数を変化させた状態においてもこ
の同調周波数と中間周波数の和或いは差周波数の値にこ
の局部発振周波数の値を一致した状態に保つことができ
るようにし、同調周波数帯域内での感度偏差、利得偏差
の抑圧を図ったシンセサイザチューナ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によるシンセサイ
ザチューナ装置は、高周波信号増幅部とヘテロダイン変
換部と局部発振信号発生部とを具備するシンセサイザチ
ューナ装置において、この局部発振信号発生部に設けた
可変容量ダイオードを制御して局部発振信号発生部の発
振周波数を可変する第1のPLL手段と、この高周波信
号増幅部に設けた可変容量ダイオードを制御して高周波
信号増幅器部の同調周波数を可変する第2のPLL手段
と、同調周波数設定手段とを設け、この高周波信号増幅
部の同調周波数の可変範囲とこの局部発振信号発生部の
周波数の可変範囲とを相互に拘束されることなく設定す
ることができるようにし、局部発振信号の周波数を中間
周波数と同調周波数との和又は差周波数に一致させた状
態で同調周波数を可変できるようにした。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照しながら
図4〜図6と同一の部分には同一の符号を伏して詳細な
説明を省略して本発明によるシンセサイザチューナ装置
の実施の形態の一例につき説明する。
【0032】図1はこの本発明によるシンセサイザ装置
の実施の形態の一例の要部を示す回路ブロック図で、図
1において20はシンセサイザチューナ装置を示し、シ
ンセサイザチューナ装置20を受信アンテナ4、ヘテロ
ダイン変換器6、中間周波数信号増幅器7、検波器8、
外部操作器18、高周波増幅部21、第1のPLL部2
3及び第2のPLL部24で構成する。
【0033】高周波増幅部21を、高周波信号増幅器
5、第1同調回路30及び第2同調回路31で構成し、
第1同調回路30を第1の同調コイル群32、可変容量
ダイオード群33及びスイッチ29,34で構成する。
【0034】第1の同調コイル群32を第1バンドの同
調コイル32A、第2バンドの同調コイル32B、第3
バンドの同調コイル32C及び第4バンドの同調コイル
32Dで構成する。可変容量ダイオード群33を第1の
可変容量ダイオード33A、第2の可変容量ダイオード
33B、第3の可変容量ダイオード33C及び第4の可
変容量ダイオード33Dで構成する。そしてスイッチ2
9及び34を1回路4接点型の切り替えスイッチで構成
し、第2同調回路31を同調回路31A及び同調回路3
1Bよりなる二重同調回路で構成する。
【0035】同調回路31Aを同調コイル群35、可変
容量ダイオード群36及びスイッチ37で構成する。同
調コイル群35を第1バンドの同調コイル35A、第2
バンドの同調コイル35B、第3バンドの同調コイル3
5C及び第4バンドの同調コイル35Dで構成する。可
変容量ダイオード群36を第1の可変容量ダイオード3
6A、第2の可変容量ダイオード36B、第3の可変容
量ダイオード36C及び第4の可変容量ダイオード36
Dで構成する。そしてスイッチ37を1回路4接点型の
切り替えスイッチで構成する。
【0036】同調回路31Bを第3の同調コイル群4
0、可変容量ダイオード群41及びスイッチ43で構成
する。同調コイル群40を第1バンドの同調コイル40
A、第2バンドの同調コイル40B、第3バンドの同調
コイル40C及び第4バンドの同調コイル40Dで構成
する。可変容量ダイオード群41を第1の可変容量ダイ
オード41A、第2の可変容量ダイオード41B、第3
の可変容量ダイオード41C及び第4の可変容量ダイオ
ード41Dで構成する。そしてスイッチ43を1回路4
接点型の切り替えスイッチで構成する。
【0037】そして、可変容量ダイオード群33、可変
容量ダイオード群36及び可変容量ダイオード群41の
夫々を構成する可変容量ダイオード33A‥‥33D,
36A‥‥36D,41A‥‥46D及び電圧制御発振
器51の発振周波数信号Smの周波数値を制御する可変
容量ダイオード並びに電圧制御発振器11の発振周波数
信号Slの周波数値を制御する可変容量ダイオードVd
5の夫々には、相互に同一な制御電圧/可変リアクタン
ス特性を具備した可変容量ダイオードを使用する。
【0038】尚ここで、“相互に同一”と見做される範
囲は、本例のシンセサイザとして実用上相互に同一と見
做される範囲或いはコンデンサ等ので補正手段で補正す
ることによりこの実用上相互に同一と見做される範囲に
はいる場合を“相互に同一”と見做される範囲というも
のとし、以下の説明でも同様とする。
【0039】そして、バンドB1は同調コイル32Aと
可変容量ダイオード33A,同調コイル35Aと可変容
量ダイオード36A,同調コイル40Aと可変容量ダイ
オード41A夫々の組み合わせ、バンドB2は同調コイ
ル32Bと可変容量ダイオード33B,同調コイル35
Bと可変容量ダイオード36B,同調コイル40Bと可
変容量ダイオード41B夫々の組み合わせ、バンドB3
は同調コイル32Cと可変容量ダイオード33C,同調
コイル35Cと可変容量ダイオード36C,同調コイル
40Cと可変容量ダイオード41C夫々の組み合わせ、
そしてバンドB4は同調コイル32Dと可変容量ダイオ
ード33D,同調コイル35Dと可変容量ダイオード3
6D,同調コイル40Dと可変容量ダイオード41D夫
々の組み合わせで構成する。
【0040】また、電圧制御発振器51、位相比較器5
2、プログラマブル分周器55及びローパスフィルタ5
4で構成する第2のPLL部24は、基準信号発生器1
3から位相比較器52に供給する1KHzを基準として
電圧制御発振器51を制御するPLL部である。尚、第
2のPLL24は、局部発振数端数信号Slを生成する
電圧制御発振器11とは別に設ける。
【0041】次にシンセサイザチューナ装置20の動作
について説明する。
【0042】バンドB1の同調周波数帯域(MHz)が
1.875〜3.750、バンドB2の同調周波数帯域
(MHz)が3.750〜7.500、バンドB3の同
調周波数帯域(MHz)が7.500〜15.000、
バンドB4の同調周波数帯域(MHz)が15.000
〜30.000と、各バンド毎の最小の同調周波数の値
に対する最大同調周波数の値が、2倍となるよう分周比
設定器56で設定する。
【0043】そして外部操作器18で設定する同調周波
数が、バンドB1,‥‥,B4何れの周波数に含まれる
かを分周比設定器56で判断し、分周比設定器56から
スイッチ29,34,37及び43の夫々を連動して切
り替えることにより、外部操作器18で設定した同調周
波数に応じてバンドB1,B2,B3及びB4の何れか
を選択する。
【0044】即ち、外部操作器18で設定する同調設定
周波数をSfとしたとき、同調設定周波数Sfを外部操
作器18に入力して外部操作器18から分周比設定器5
6に送り、分周比設定器56で同調設定周波数Sfに応
じてバンドB1,B2,B3及びB4の何れかを選択す
る。
【0045】第2のPLL24がバンドB1,‥‥,B
4ごとに最小値12MHz〜最大値24MHzの間の発
振周波数信号Smを繰り返して発生する如くに、分周比
設定器56でプログラマブル分周器55の分周比Nを同
調周波数Sfの周波数値に応じ設定する。
【0046】尚、バンドB1,‥‥,B4夫々の最小周
波数を外部操作器18から設定したときにこの最小値1
2MHzの発振周波数信号Smを電圧制御発振器11が
生成し、バンドB1,‥‥,B4夫々の最大周波数を外
部操作器18から設定したときに最小値12MHzの2
倍となるこの最大値24MHzの発振周波数信号Smを
電圧制御発振器11が生成する。
【0047】そして、電圧制御発振器11がこのような
発振周波数信号Smを生成している状態において、可変
容量ダイオード群33、可変容量ダイオード群36及び
可変容量ダイオード群41の夫々を構成する可変容量ダ
イオード33A‥‥33D,36A‥‥36D,41A
‥‥46D(以下の説明ではこれらをまとめて可変容量
ダイオード素子群と称する)に第2のPLL24から制
御信号Scを供給する。
【0048】ここで、同調設定周波数Sfが1.875
MHzから30MHzまで5KHzステップで上げてて
いく場合を一例として高周波増幅部21の同調周波数値
の設定動作を説明する。
【0049】同調設定周波数Sfとして1.875MH
zを外部操作器18から分周比設定器56に入力する
と、分周比設定器56はプログラマブル分周器55に同
調周波数1.875MHzに対応した発振周波数信号S
mとして電圧制御発振器51が12MHzを生成する数
値の分周比Nをプログラマブル分周器55に指示する。
プログラマブル分周器55がこの分周比Nに設定される
と、電圧制御発振器51は12MHzの周波数を発振す
る。
【0050】一方、同調周波数として1.875MHz
が外部操作器18から入力されたことに応じ、分周比設
定器56からスイッチ29,34,37及び43夫々の
可動接点b0を固定接点b1に切り替えて、B1バンド
を選択した状態とする。
【0051】そして、ローパスフィルタ54から得た1
2MHzの発振周波数に対応した制御信号Scを可変容
量ダイオード素子群に供給し、可変容量ダイオード素子
群夫々のリアクタンスを制御して、高周波増幅器21を
1.875MHzの周波数に同調した状態において、同
調設定周波数Sfとして1.875MHzより5KHz
上の同調周波数1.880MHzを外部操作器18から
分周比設定器56に設定する。
【0052】分周比設定器56は、この設定に応じてプ
ログラマブル分周器55に同調周波数1.875MHz
に対応した発振周波数信号Smとして12.032MH
zを電圧制御発振器51が生成する分周比Nを設定す
る。プログラマブル分周器55がこの分周比Nに設定さ
れると、電圧制御発振器51は32KHz上がった1
2.032MHzの周波数を発振する。
【0053】そして、12.032MHzの発振周波数
に対応した制御信号Scをローパスフィルタ54から可
変容量ダイオード素子群に供給し、可変容量ダイオード
素子群夫々のリアクタンスを制御して、高周波増幅器2
1を1.880MHzの周波数に同調した状態に設定す
る。
【0054】一方、電圧制御発振器51が12.032
MHzの周波数で連続発振している状態ではスイッチ2
9,34,37及び43夫々はB1バンドを選択した状
態を維持する。
【0055】同様にして外部操作器18から分周比設定
器56に入力する同調設定周波数Sfを5KHzずつ上
げて電圧制御発振器51の発振周波数を32KHzずつ
上げると、B1バンドを選択した状態を維持して、高周
波増幅器21のに同調周波数の設定値が5KHzずつ上
がっていく。
【0056】そして、同調設定周波数Sfとして3.7
50MHzを外部操作器18から分周比設定器56に入
力すると、分周比設定器56は同調周波数3.750M
Hzに対応した発振周波数Smとして12.000MH
zの周波数を電圧制御発振器51が生成する数値の分周
比Nをプログラマブル分周器55に設定する。プログラ
マブル分周器55がこの分周比Nに設定されると電圧制
御発振器51は12.000MHzの周波数を発振する
状態に戻る。
【0057】一方、同調周波数として3.750MHz
が外部操作器18から入力されたことに応じ、分周比設
定器56からスイッチ29,34,37及び43夫々の
可動接点b0を固定接点b2に切り替えて、B2バンド
を選択した状態とする。
【0058】そして、12.000MHzの発振周波数
に対応した制御信号Scをローパスフィルタ54から可
変容量ダイオード素子群に供給し、可変容量ダイオード
素子群夫々のリアクタンスを制御して、高周波増幅器2
1を3.750MHzの周波数に同調した状態に設定す
る。
【0059】この設定後は、外部操作器18から入力し
分周比設定器56に設定する同調周波数を5KHzずつ
上げて電圧制御発振器51の発振周波数を16KHzず
つ上げることにより、同調周波数が3.75MHzから
5KHzずつ上がって行くようにすることができる。
【0060】そして、同調設定周波数Sfとして7.5
00MHzを外部操作器18から分周比設定器56に入
力すると、分周比設定器56はプログラマブル分周器5
5に同調周波数7.500MHzに対応した発振周波数
Smとして12.000MHzを電圧制御発振器51が
生成する分周比Nをプログラマブル分周器55に設定す
る。プログラマブル分周器55がこの分周比Nに設定さ
れると、電圧制御発振器51は12.000MHzの周
波数を発振する状態に戻る。
【0061】一方、同調設定周波数Sfとして7.50
0MHzが外部操作器18から分周比設定器56に入力
されたことに応じ、分周比設定器56からスイッチ2
9,34,37及び43夫々の可動接点b0を固定接点
b3に切り替えて、B3バンドを選択した状態とする。
【0062】そして、12.000MHzの発振周波数
に対応した制御信号Scをローパスフィルタ54から得
て可変容量ダイオード素子群に供給し、可変容量ダイオ
ード素子群のリアクタンスを制御して、高周波増幅器2
1を7.500MHzの周波数に同調した状態に設定す
る。
【0063】この設定後は、外部操作器18から入力し
分周比設定器56に設定する同調設定周波数Sfを5K
Hzずつ上げて電圧制御発振器51の発振周波数を8K
Hzずつ上げることにより、同調周波数が7.5MHz
から5KHzずつ上がっていくようにする。
【0064】そして、同調設定周波数Sfとして15.
000MHzを外部操作器18から分周比設定器56に
入力すると、分周比設定器56はプログラマブル分周器
55に同調周波数15.000MHzに対応した発振周
波数Smとして12.000MHzを電圧制御発振器5
1が生成する分周比Nをプログラマブル分周器55に設
定する。プログラマブル分周器55がこの分周比Nに設
定されると、電圧制御発振器51は12.000MHz
の周波数を発振する状態に戻る。
【0065】一方、同調設定周波数Sfとして15.0
00MHzが外部操作器18から分周比設定器56に入
力されたことに応じ、分周比設定器56からスイッチ2
9,34,37及び43夫々の可動接点b0を固定接点
b4に切り替えて、B4バンドを選択した状態とする。
【0066】そして、ローパスフィルタ54から得た1
2.000MHzの発振周波数に対応した制御信号Sc
を可変容量ダイオード素子群に供給し、可変容量ダイオ
ード素子群の夫々のリアクタンスを制御し、高周波増幅
器21を15.000MHzの周波数に同調した状態に
設定する。
【0067】この設定後は、外部操作器18から入力し
分周比設定器56に設定する同調設定周波数Sfを5K
Hzずつ上げて電圧制御発振器51の発振周波数を4K
Hzずつ上げることにより、同調周波数が15.000
MHzから30.000MHzまで5KHzずつ上げて
いくようにする。
【0068】尚、以上説明した同調周波数、同調回路3
0,31の周波数・ステップ周波数及び電圧制御発振器
51の発振周波数・ステップ周波数の関係を図3Aに示
した。
【0069】また一方、同調設定周波数Sfを分周比設
定器16に供給し、分周比設定器16によりプログラマ
ブル分周器15の分周比を局部発振信号の周波数Slが
同調設定周波数Sfと中間周波数の和又は差周波数に一
致するように設定する。尚、この設定は、図4を参照し
ながら説明した設定と同一であるので説明を省略する。
【0070】本例によれば、高周波増幅部21の同調周
波数を制御するPLL部24とヘテロダイン変換器の変
換周波数を制御するPLL部23とを別に設けた構成と
したので、PLL部23と24とは相互に発振周波数の
範囲の設定について拘束されることがない。
【0071】よって、高周波増幅部21の第1の同調回
路30、第2同調回路31夫々の各バンド夫々の同調周
波数帯域の周波数値の最小値と最大値との比とヘテロダ
イン変換器6の局部発振周波数信号Slの発振周波数帯
域の周波数値の最小値と最大値との比とを相互に拘束さ
れることなく設定することができるので、同調周波数を
変化させた場合でも、ヘテロダイン変換器6の局部発振
周波数信号Slの周波数を増幅部21の同調周波数と中
間周波信号増幅器7の中間周波数の和又は差周波数に一
致させた状態に保つことができる。
【0072】次に本発明によるシンセサイザチューナ装
置の実施の形態の他の一例について図1と同一の部分に
は同一の符号を付与して詳細な説明を省略して図2に基
づき説明する。
【0073】図2において60はアンテナとしてフェラ
イトバーを使用し、長波周波数帯域及び中波周波数帯域
を受信するように構成したシンセサイザチューナ装置6
0の要部の回路ブロック図を示し、シンセサイザチュー
ナ装置60を、ヘテロダイン変換器6、中間周波数信号
増幅器7、検波器8、第1のPLL部63、第2のPL
L部64及び高周波増幅部65で構成する。
【0074】高周波増幅部65を高周波信号増幅器5、
第1同調回路70及び第2同調回路71で構成する。
【0075】第1同調回路70を150KHz〜526
KHzの長波周波数帯域(以下の説明ではバンドB5と
称する)中の所定の周波数に同調をとる同調コイル70
L及び第1の可変容量ダイオード70DLよりなる第1
の同調回路70LTと、525KHz〜1841KHz
の中波周波数帯域(以下の説明ではバンドB6と称す
る)中の所定の周波数に同調をとる同調コイル70M及
び第2の可変容量ダイオード70DMよりなる同調回路
70MT及び固定接点l,mと可動接点kを有する1回
路2接点型バンド切り替えスイッチ70SWで構成す
る。そして、同調コイル70L及び同調コイル70Mは
フェライトバー70Fに巻回しフェライトバーアンテナ
70Gを構成する。
【0076】第2同調回路71を150KHz〜526
KHzの長波周波数帯域中の所定の周波数に同調をとる
同調コイル71L及び第3の可変容量ダイオード71D
Lよりなる同調回路71LTと、525KHz〜184
1KHzの中波周波数帯域中の所定の周波数に同調をと
る同調コイル71M及び第4の可変容量ダイオード71
DMよりなる同調回路71MT及び夫々固定接点l,m
と可動接点kを有する1回路2接点型バンド切り替えス
イッチ71SW並びにバンド切り替えスイッチ72SW
で構成する。
【0077】そして、第1の可変容量ダイオード70D
L、第2の可変容量ダイオード70DM、第3の可変容
量ダイオード71DL、第4の可変容量ダイオード71
DMの夫々には、第2のPLL部64の電圧制御発振器
51の発振周波数信号の値を制御する可変容量ダイオー
ド並びに電圧制御発振器11の局部発振周波数信号Sl
の周波数を制御する可変容量ダイオードの夫々には、同
一な電圧可変リアクタンス特性を具備した可変容量ダイ
オードを使用する。尚、“相互に同一”と見做される範
囲は先に説明した通りである。
【0078】次にシンセサイザ装置60の動作について
説明する。
【0079】シンセサイザチューナ装置60の外部操作
器18で設定できる同調周波数帯域をバンドB5の同調
周波数帯域(KHz)を150〜526、バンドB6の
それを525〜1841と、各バンド毎夫々の最小の同
調周波数の値に対する最大同調周波数の値が、3.50
7‥‥倍となるように、分周比設定器56を設定する。
【0080】そして、外部操作器18で設定する同調設
定周波数をSfaとしたとき、同調設定周波数Sfaを
外部操作器18で入力して分周比設定器56に送り、分
周比設定器56で同調設定周波数Sfaに応じて設定し
た分周比Nを選択し、この分周比Nでプログラマブル分
周器55の分周比を設定し、同調設定周波数値Sfaに
対応する周波数の発振周波数信号Smaを電圧制御発振
器11で生成する。
【0081】そして、バンドB5 ,B6 夫々の同調設定
周波数の最小値を外部操作器18か分周比設定器56に
設定したときに最小値1050KHzの発振周波数信号
Smaを電圧制御発振器11で生成し、バンドB5,B
6 夫々の同調設定周波数の最大値を外部操作器18から
分周比設定器56に設定したときに最大値3682KH
zの発振周波数信号Smaを電圧制御発振器11が生成
するように分周比設定器56でプログラマブル分周器5
5の分周比Nを設定して、発振周波数信号Smaの最小
値と最大値との比をバンドB5,B6 夫々の最小の同調
周波数値と最大同調周波数との比(3.507‥‥倍)
と同一にする。
【0082】そして、第2のPLL64から、第1の可
変容量ダイオード70DL、第2の可変容量ダイオード
70DM、第3の可変容量ダイオード71DL、第4の
可変容量ダイオード71DMの夫々(以下の説明ではこ
れらをまとめてバリキャップ群DLMと称する)に、ロ
ーパスフィルタ54から得た制御信号Scaを供給す
る。
【0083】ここで、同調設定周波数Sfaが150K
Hzから526KHzまで(バンドB5)及び525K
Hzから1841KHzまで(バンドB6)1KHzス
テップで上がっていく場合を一例として高周波増幅部2
1の同調周波数設定動作を説明する。
【0084】同調設定周波数信号Sfaとして150K
Hzを外部操作器18から分周比設定器56に入力する
と、分周比設定器56はプログラマブル分周器55に同
調周波数150KHzに対応した発振周波数信号Sma
として電圧制御発振器51が1050KHzを生成する
数値の分周比Nをプログラマブル分周器55に設定す
る。プログラマブル分周器55がこの分周比Nに設定さ
れると、電圧制御発振器51は1050KHzの発振周
波数信号Smaを発振する。
【0085】そして、ローパスフィルタ54から得た1
050KHzの発振周波数に対応した制御信号Scaを
バリキャップ群DLMの夫々に供給しバリキャップ群D
LM夫々のリアクタンスを制御して、高周波増幅器を1
50KHzの周波数に同調した状態に設定する。
【0086】一方、同調周波数とし150KHzが外部
操作器18から入力されたことに応じて、分周比設定器
56からスイッチ70SW,71SW及び72SW夫々
の可動接点kを固定接点lに切り替えB5バンドを選択
した状態とする。
【0087】次に、高周波増幅部65が150KHzの
周波数に同調している状態において、同調設定周波数信
号Sfaとして150KHzより1KHz上の同調周波
数151KHzを外部操作器18から分周比設定器56
に入力すると、分周比設定器56はプログラマブル分周
器55に同調周波数151KHzに対応した発振周波数
信号Smaとして1057KHzを電圧制御発振器51
が生成する分周比Nをプログラマブル分周器55に設定
する。ログラマブル分周器55がこの分周比Nに設定さ
れると、電圧制御発振器51は7KHz上がった105
7KHzの周波数信号Smaを発振する。
【0088】そして、ローパスフィルタ54から得た1
057KHzの発振周波数信号Smaに対応した制御信
号Scaをバリキャップ群DLMの夫々に供給し、バリ
キャップ群DLMの夫々のリアクタンスを制御して、高
周波増幅部65を151KHzの周波数に同調した状態
に設定する。
【0089】同様にして外部操作器18から分周比設定
器56に入力する同調設定周波数信号Sfaを1KHz
ずつ上げて電圧制御発振器51の発振周波数を7 KHz
ずつ上げると、B5バンドを選択した状態を維持して、
高周波増幅器部65の同調周波数の設定値が1KHzず
つ526KHzまで上がっていくようにすることができ
る。
【0090】次に、外部操作器18からスイッチ70S
W,71SW及び72SW夫々の可動接点kを固定接点
mに切り替えB6バンドを選択した状態とし、同調設定
周波数信号Sfaを525KHzとして分周比設定器5
6に入力すると、分周比設定器56はプログラマブル分
周器55に同調周波数525KHzに対応した発振周波
数信号Smaとして1050KHzを電圧制御発振器5
1が生成する数値の分周比Nをプログラマブル分周器5
5に設定する。プログラマブル分周器55がこの分周比
Nに設定されると電圧制御発振器51は1050KHz
の発振周波数信号Smaを発振する状態に戻る。
【0091】そして、ローパスフィルタ54から得た1
050KHzの発振周波数信号Smaに対応した制御信
号Scをバリキャップ群DLMの夫々に供給し、バリキ
ャップ群DLMの夫々のリアクタンスを制御して、高周
波増幅器部65を525KHzの周波数に同調した状態
に設定する。
【0092】この設定後は、外部操作器18から入力し
分周比設定器56に設定する同調周波数信号Sfaを1
KHzずつ上げて電圧制御発振器51の発振周波数信号
Smaを2KHzずつ上げることにより、同調周波数が
525KHzから1KHzずつ上がって行くようにする
ことができる。
【0093】そして、同調設定周波数信号Sfaとして
1841KHzを外部操作器18から分周比設定器56
に入力すると、分周比設定器56はプログラマブル分周
器55に同調周波数1841KHzに対応した発振周波
数信号Smaとして3682KHzを電圧制御発振器5
1が生成する分周比Nをプログラマブル分周器55に設
定する。プログラマブル分周器55がこの分周比Nに設
定されると、電圧制御発振器51は3682KHzの発
振周波数信号Smaを発振する状態となる。
【0094】そして、ローパスフィルタ54から得た3
682KHzの発振周波数信号Smaに対応した制御信
号Scaをバリキャップ群DLMの夫々に供給し、バリ
キャップ群DLMの夫々のリアクタンスを制御して、高
周波増幅器部65を1841KHzの周波数に同調した
状態に設定する。
【0095】尚、以上説明した同調周波数、高周波増幅
器の(同調)周波数・ステップ周波数、電圧制御発振器
51の発振周波数・ステップ周波数の関係を図3Bに示
した。
【0096】また一方、同調設定周波数Sfaを分周比
設定器16に供給し、局部発振信号の周波数Slが同調
設定周波数Sfaと中間周波数の和又は差周波数に一致
するように分周比設定器16によりプログラマブル分周
器15の分周比を設定する。尚、この設定の動作は、図
4を参照しながら説明した設定の動作と同一であるので
説明を省略する。
【0097】よって図1及び図2に示した説明した例に
よれば、同調周波数の値を変化させた場合でも、局部発
振信号の周波数の値を同調周波数と中間周波数の和又は
差周波数の値に常に一致した状態に保つことができるの
で、相互変調、混変調妨害、利得変差、感度変差を抑圧
することができる。
【0098】また、図1及び図2に示して説明したシン
セサイザチューナ装置として中間周波数増幅回路を単一
周波数の中間周波増幅回路をもつスーパーヘテロダイン
方式(シングルコンバージョン方式)を例として説明し
たが、本発明によるシンセサイザチューナ装置の実施の
形態としてはこのスーパーヘテロダイン方式(シングル
コンバージョン方式)に限定されることなく、中間周波
数増幅回路を第1及び第2の互いに相異なる中間周波数
とした第1及び第2の中間周波増幅回路で構成したダブ
ルスーパーヘテロダイン方式(ダブルコンバージョン方
式)を具備したシンセサイザチューナ装置により図1及
び図2に示して説明したシンセサイザチューナ装置を構
成してもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、高周波信号増幅部とヘ
テロダイン変換部と局部発振信号発生部とを具備するシ
ンセサイザチューナ装置において、この局部発振信号発
生部に設けた可変容量ダイオードを制御して局部発振信
号発生部の発振周波数を可変する第1 のPLL手段と、
この高周波信号増幅部に設けた可変容量ダイオードを制
御して高周波信号増幅器部の同調周波数を可変する第2
のPLL手段と、同調周波数設定手段とを設け、この同
調周波数設定手段で設定した同調周波数に基づき設定す
る分周比を第1のPLL手段と第2のPLL手段とで互
いに異なる分周比に設定し得るようにしたので、この高
周波信号増幅部の同調周波数の可変範囲とこの局部発振
信号発生部の周波数の可変範囲を相互に拘束されること
なく設定することができ、同調周波数を変化させた際に
も局部発振周波数信号の周波数の値を同調周波数と中間
周波数の和又は差周波数の値に一致した状態に保つこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシンセサイザチューナ装置の実施の形
態の一例を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明のシンセサイザチューナ装置の実施の形
態の他の一例を示す回路ブロック図である。
【図3】Aはシンセサイザチューナ装置の周波数データ
を表した線図である。Bはシンセサイザチューナ装置の
他の周波数データを表した線図である。
【図4】従来のシンセサイザチューナ装置の一例を示す
回路ブロック図である。
【図5】従来のシンセサイザチューナ装置の他の一例を
示す回路ブロック図である。
【図6】従来の電圧制御発信器の内部構成の一例を示す
回路ブロック図である。
【符号の説明】
6‥‥ヘテロダイン変換器、20‥‥シンセサイザ装
置、21‥‥高周波増幅部、23‥‥第1のPLL部、
24‥‥第2のPLL部、30‥‥第1同調回路、31
‥‥第2同調回路、33,36,41‥‥可変容量ダイ
オード群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波信号増幅部とヘテロダイン変換部
    と局部発振信号発生部とを具備するシンセサイザチュー
    ナ装置において、 前記局部発振信号発生部に設けた可変容量ダイオードを
    制御して前記局部発振信号発生部の発振周波数を可変す
    る第1 のPLL手段と、 前記高周波信号増幅部に設けた可変容量ダイオードを制
    御して前記高周波信号増幅器部の同調周波数を可変する
    第2 のPLL手段と、 同調周波数設定手段とを設け、 前記高周波信号増幅部の同調周波数の可変範囲と前記局
    部発振信号発生部の周波数の可変範囲とを相互に拘束さ
    れることなく設定することができるようにしたことを特
    徴とするシンセサイザチューナ装置。
JP9930498A 1998-04-10 1998-04-10 シンセサイザチューナ装置 Pending JPH11298297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9930498A JPH11298297A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 シンセサイザチューナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9930498A JPH11298297A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 シンセサイザチューナ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11298297A true JPH11298297A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14243899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9930498A Pending JPH11298297A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 シンセサイザチューナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11298297A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225417A (ja) * 2008-02-20 2009-10-01 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム
JP2010041692A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム
JP2011166814A (ja) * 2011-04-19 2011-08-25 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009225417A (ja) * 2008-02-20 2009-10-01 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム
JP2010041692A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム
JP2011166814A (ja) * 2011-04-19 2011-08-25 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7623837B2 (en) Receiver for an integrated heterodyne communication system including BAW-type resonators
US20040227578A1 (en) Acoustic resonance-based frequency synthesizer using at least one bulk acoustic wave (BAW) or thin film bulk acoustic wave (FBAR) device
EP1630950B1 (en) High-frequency receiver and portable device using the same
KR910003230B1 (ko) 텔레비젼 방송의 음성신호 수신용 fm 수신기
JPH11298297A (ja) シンセサイザチューナ装置
JPH0451089B2 (ja)
JP2000174652A (ja) Fm受信機
JP3893338B2 (ja) ラジオ受信機
KR101874105B1 (ko) 다대역 하이브리드 주파수 합성기
JPH05300013A (ja) Vco回路
JP3832643B2 (ja) 高周波受信装置
JPS63217830A (ja) 周波数シンセサイザチユ−ナ
JP2004215034A (ja) トラッキングフィルタの自動調整可能なチューナ
JPH06268551A (ja) シンセサイザ回路
JP2010213061A (ja) 受信装置
KR101757445B1 (ko) 주파수 합성 장치 및 이의 주파수 합성 방법
JPH10242849A (ja) 電圧制御型高周波発振回路
JPH11205167A (ja) Fm受信機
JPS5834051B2 (ja) 電子同調装置
JPH0613929A (ja) 受信装置
JP3551249B2 (ja) テレビチューナ及び映像機器
JPS58100511A (ja) Fm復調回路
JPH0344460B2 (ja)
JPH05160643A (ja) 位相差発振回路
JPH04145728A (ja) 電子チューナーの選局装置