JPH11298165A - 防水型電装品収納ケース - Google Patents

防水型電装品収納ケース

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JPH11298165A
JPH11298165A JP10101343A JP10134398A JPH11298165A JP H11298165 A JPH11298165 A JP H11298165A JP 10101343 A JP10101343 A JP 10101343A JP 10134398 A JP10134398 A JP 10134398A JP H11298165 A JPH11298165 A JP H11298165A
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JP
Japan
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grommet
fitting hole
pressing piece
electrical component
case
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Shinichi Akiyama
信一 秋山
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の防水形電装品収納ケースは、ケースの
グロメット嵌着孔からグロメットが浮き上がって防水性
が低下するなどの問題があった。 【解決手段】 グロメット嵌着孔4の一側に、下ケース
11の側壁から突出する軸12にヒンジ12aを介して
グロメット押圧片13を延設し、グロメット押圧片13
の先端部に係合部14を設け、グロメット嵌着孔4の他
側に、グロメット押圧片13がグロメット10の脱落を
阻止する位置に回動したときに係合部14に係脱可能な
ロック部15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車など
に設備される電装品本体を密閉,収容する防水型電装品
収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は防水型電装品収納ケースAの従来
例を示す分解斜視図であり、下ケース1の上に上ケース
2を重ね合わせると、内部に電装品本体3を収容する空
間が形成される。下ケース1の一方の側壁には、側壁を
貫通し上ケース2との重ね合わせ面に開口するグロメッ
ト嵌着孔4が設けられ、上ケース2との重ね合わせ面
に、上ケース2の下端面との隙間を密閉するパッキン5
が取り付けられる。下ケース1の側壁に係合突起6が設
けられ、上ケース2には、重ね合わせたときに係合突起
6が係入する係合孔8を有する係合枠7が設けられる。
【0003】電装品本体3には防水型ヒュージブルリン
ク等の電気部品9が取付られ、ワイヤーハーネスWがコ
ネクタ(図示しない)を介して電気接続され、側面に設
けられる位置決め突起17は、下ケース1の内壁に設け
られる案内レール(図示しない)に摺動可能に係合し、
電装品本体3が下ケース1内で動揺しないようになって
いる。
【0004】ワイヤーハーネスWに装着されるグロメッ
ト10はゴム材などより構成され、ワイヤーハーネスW
を防水,密閉する筒状部10aと、グロメット嵌着孔4
に嵌着される溝10cを有するフランジ部10bとによ
り構成され、溝10cをグロメット嵌着孔4に嵌着する
と、グロメット嵌着孔4グロメット10との隙間が防
水,密閉される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フランジ部10bは、
弾性圧縮を伴ってグロメット嵌着孔4に嵌着されるた
め、グロメット嵌着孔4に密着しているが、グロメット
10を上下方向に固定する構造が設けられていないの
で、ワイヤーハーネスWに矢印F方向の外力が加わる
と、グロメット10がグロメット嵌着孔4から離脱する
方向に移動する。従って、ワイヤーハーネスWの組付作
業中に支障を来す問題と、上ケース2を下ケース1に重
ね合わせる作業性が悪くなる問題と、組付後においても
グロメット10が移動して防水性が低下する問題が生じ
る。又、輸送の都合上、上ケース2を重ね合わせないで
納入する際に、グロメット10が下ケース1のグロメッ
ト嵌着孔4から外れて、損傷する場合がある。本発明
は、かかる課題を解決することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上ケースと下ケースの重ね合わせにより
内部に電装品本体を密閉,収容するケースに、一方の側
壁を貫通するグロメット嵌着孔を設け、該グロメット嵌
着孔に挿通され端部に設けられたコネクタが前記電装品
本体に接続するワイヤーハーネスに、前記グロメット嵌
着孔に嵌着されるグロメットを設けた防水型電装品収納
ケースにおいて、前記一方の側壁のグロメット嵌着孔の
一側に突出する軸にヒンジを介してグロメット押圧片を
延設され、該グロメット押圧片の先端部に係合部が設け
られ、前記一方の側壁のグロメット嵌着孔の他側に、前
記グロメット押圧片が前記グロメットの脱落を阻止する
位置に回動したときに前記係合部に係脱可能なロック部
を設けられる構成とした。
【0007】前記グロメット押圧片には、グロメットの
筒状部に当接する円弧形状の凹部を形成するとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の具体例につ
いて図面を参照して説明する。図1は防水型電装品収納
ケースA1 の分解斜視図、図2はグロメット固定前の状
態の防水型電装品収納ケースA1 の斜視図、図3はグロ
メット固定後の状態の防水型電装品収納ケースA1 の斜
視図である。防水型電装品収納ケースA1 の構成部品の
うち、従来例と同一の部品については従来例と同一符号
を付してその詳細説明を省略する。
【0009】図1に示すように、防水型電装品収納ケー
スA1 の下ケース11は、従来の防水型電装品収納ケー
スAと同様に、一方の側壁にグロメット嵌着孔4が設け
られ、上ケース2との重ね合わせ面に、上ケース2の下
端面との隙間を密閉するパッキン5が取り付けられる。
図示されていないが、下ケース11および上ケース2に
は従来例と同様の係合突起6,係合枠7が設けられ、パ
ッキン5を押圧した重ね合わせ状態に保持されることも
従来例と同様である。
【0010】下ケース11の一方の側壁には、グロメッ
ト嵌着孔4の一側(図1において左側)に軸12が突出
し、軸12にはヒンジ12aを介してグロメット押圧片
13が延設される。ヒンジ12aは撓み変形が可能であ
り、グロメット押圧片13はヒンジ12aを支点として
回動可能である。
【0011】グロメット押圧片13は、グロメット10
の筒状部10aの外面とほぼ同形状の円弧を有する凹部
13aが形成され、グロメット押圧片13の先端部に直
角に起立する屈曲部13bが設けられ、屈曲部13bに
係合部14が突設される。係合部14は、屈曲部13b
の先端に向かって低くなる傾斜面14a、傾斜面14a
の反対側に設けられ屈曲部13bの表面に対して直角な
係止面14bとにより形成される。
【0012】下ケース11の一方の側壁には、グロメッ
ト嵌着孔4の他側(図1において右側)に板状のロック
部15が立設され、ロック部15にロック孔16が設け
られる。ロック孔16は、グロメット押圧片13がヒン
ジ12aを支点としてロック部15の方向に回動したと
きに、係合部14が係入可能な位置にある。
【0013】電装品本体3には複数の電気部品が取り付
けられ、ワイヤーハーネスWの先端部がコネクタを介し
て電気接続され、ワイヤーハーネスWには、グロメット
嵌着孔4に嵌入するグロメット10が設けられ、電装品
本体3の側面に設けられる位置決め突起17が下ケース
11の内壁面に設けられた案内レール18に沿って摺動
可能であることは従来例と同様である。
【0014】以上のように構成された防水型電装品収納
ケースA1 の組付方法を図2,図3に基づいて説明す
る。グロメット10を装着したワイヤーハーネスWを電
装品本体3に接続し、電装品本体3の位置決め突起17
を案内レール18(図1参照)にスライド可能に係合
し、電装品本体3を下ケース11の内部に横滑り不能に
収容すると共に、グロメット10のフランジ部10bの
溝10cをグロメット嵌着孔4に嵌着して、グロメット
嵌着孔4とグロメット10の隙間を密封する(図2参
照)。
【0015】次に、ヒンジ12aを支点としてグロメッ
ト押圧片13を回動し、グロメット10の筒状部10a
に押しつけると共に、係合部14をロック部15のロッ
ク孔16に押し込むと、係合部14の傾斜面14aが圧
縮されながらロック孔16内を移動し、ロック孔16を
通過したときに係止面14bがロック部15に係合し、
グロメット押圧片13がグロメット10を押しつけた状
態に保持される(図3参照)。
【0016】従って、グロメット10とグロメット嵌着
孔4との隙間は防水,密封状態に保持され、ワイヤーハ
ーネスWに矢印F方向に外力が作用しても、或いは、上
ケース2を取り付けないで納入先に搬送しても、グロメ
ット10はグロメット嵌着孔4から浮き上がることはな
く、上ケース2を下ケース1に重ね合わせるときにもグ
ロメット10が浮き上がって重ね合わせ作業を妨げるこ
とはない。又、防水型電装品収納ケースA1 を自動車な
どに設置した後も、防水性の信頼度は極めて高い。
【0017】
【発明の効果】本発明の防水型電装品収納ケースは、以
上述べたように構成されているので、下記に示すような
効果を奏する。 (1) グロメットをグロメット嵌着孔に嵌着した後に、グ
ロメット押圧片を回動して係合部をロック部に係合する
簡単な動作で、グロメットの浮き上がりを確実に防止す
ることができる。 (2) グロメットがグロメット嵌着孔に不完全に嵌着され
た場合が生じても、係合部をロック部に係合したとき
に、グロメット押圧片がグロメットを完全嵌合位置まで
押動するので、グロメットの嵌着作業後に、嵌着状態を
点検する作業が不要になった。
【0018】(3) 係合部をロック部に係合することによ
り、グロメット押圧片は、グロメットの浮き上がりを完
全に防止するので、上カバーを取り付けないで搬送して
も問題はなく、又、上カバーを下カバーに重ね合わせる
作業も容易になった。 (4) 自動車のように振動のある環境に防水型電装品収納
ケースを設置しても、グロメットが浮き上って防水性を
劣化させることはないので、防水性の信頼性が高まっ
た。 (5) 軸,ヒンジ及びグロメット押圧片は、下ケースと一
体に成形することができるので、従来のものと比較して
部品の増加はなく、従来の防水型電装品収納ケースとほ
とんど変わらない製造原価で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水型電装品収納ケースの分解斜視図
である。
【図2】グロメット固定前の本発明の防水型電装品収納
ケースの斜視図である。
【図3】グロメット固定後の本発明の防水型電装品収納
ケースの斜視図である。
【図4】従来の防水型電装品収納ケースの分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 防水型電装品収納ケース W ワイヤーハーネス 2 上ケース 3 電装品本体 4 グロメット嵌着孔 10 グロメット 10a 筒状部 10b フランジ部 11 下ケース 12 軸 12a ヒンジ 13 グロメット押圧片 13a 凹部 14 係合部 15 ロック部 16 ロック孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースと下ケースの重ね合わせにより
    内部に電装品本体を密閉,収容するケースに、一方の側
    壁を貫通するグロメット嵌着孔を設け、該グロメット嵌
    着孔に挿通され端部に設けられたコネクタが前記電装品
    本体に接続するワイヤーハーネスに、前記グロメット嵌
    着孔に嵌着されるグロメットを設けた防水型電装品収納
    ケースにおいて、 前記一方の側壁のグロメット嵌着孔の一側に突出する軸
    にヒンジを介してグロメット押圧片を延設され、該グロ
    メット押圧片の先端部に係合部が設けられ、前記一方の
    側壁のグロメット嵌着孔の他側に、前記グロメット押圧
    片が前記グロメットの脱落を阻止する位置に回動したと
    きに前記係合部に係脱可能なロック部を設けられること
    を特徴とする防水型電装品収納ケース。
  2. 【請求項2】 前記グロメット押圧片は、グロメットの
    筒状部に当接する円弧形状の凹部が形成されることを特
    徴とする請求項1記載の防水型電装品収納ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US8050588B2 (en) 2007-07-31 2011-11-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with low voltage power supply

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