JP7462741B2 - 電気的プラグコネクタ - Google Patents

Description

本発明は、請求項１の前文に記載された、器具壁、切り替え盤などの後ろ側に取りつけるための、電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタと、請求項１５の前文に記載された、この種のプラグコネクタ用のシールに関する。しかし、本発明はまた、請求項２５の前文に記載された、電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタと、請求項３４の前文に記載された、この種のプラグコネクタ用のシールに関する。

組み込みプラグコネクタ及びシャーシブッシュも、電気的器具のハウジング内、切り替え盤又は同種の配置内に、これらの器具を電気的導線と接続するために、組み込まれる。これらの導線は、少なくとも一方の端部に、組み込みプラグコネクタに対して相補的な仕様のケーブルプラグコネクタを支持しており、かつそれと電気的に接続し、かつ機械的にも結合が不用意に外れないようにロックすることができる。

電気的プラグコネクタは、典型的に、相補的なプラグコネクタ用の差し込み開口部を備えたハウジングを有しており、その場合にハウジングの差し込み側の端部には突出する結合フランジが張り出しており、その結合フランジは、固定手段を挿通させるための切り欠きを有している。

典型的に、この種のシャーシブッシュは、フロント取りつけ用に設計されており、それにおいて差し込み接点を有するハウジングが内側からハウジング壁又は切り替え盤の透孔内へ位置決めされる。ハウジング壁などの対向する側には、フロントプレートが設けられており、それを通して固定ねじが案内されており、その固定ネジがハウジング壁などを貫通して、ハウジングの固定セクション内へ嵌入し、あるいはそれを別体の締めつけ手段を介してハウジング壁に固定する。この固定セクションは、好ましくはフラットな、平坦な結合フランジ内に配置されており、それがハウジングから側方へ張り出して、ハウジング壁、切り替え盤などに対して平行となる。

ハウジング又は切り替え盤の内部へほこり及び／又は水分が侵入しないように保護するために、付加的にさらにシールも使用される。

特許文献１（中国実用新案第２０４５１６９６７（Ｕ）号明細書）には、組み込みプラグコネクタが開示されており、それにおいてフランジプレートとハウジングの結合フランジとの間に、実質的に平坦なシールプレートが挿入されており、かつこれら２つの構成部品の結合を密閉している。組み込みプラグコネクタ全体を、それを収容している器具壁、切り替え盤などに対して密閉することが望ましい場合には、組み込みプラグコネクタと器具壁との間に付加的なシールが設けられなければならない。それが組み込みを複雑かつ時間がかかるものにし、かつ付加的な構成部品も必要とする。

組み込みプラグコネクタの少なくとも１つのフランジプレートを密閉するためのシールは、知られており、たとえばＮｅｕｔｒｉｋ ＡＧ社のＳＥ８ＦＤ－ＴＯＰ組み込みセット内で使用される。このシールは、実質的にフラットなシールプレートとして形成されており、かつ、組み込みプラグコネクタの差し込み開口部の箇所に、中央の切り抜きを有している。器具壁、切り替え盤などと相補的なプラグコネクタ用の差し込み開口部を有するフランジプレートとの間に位置決めすることによって、ハウジング又は切り替え盤の内部へほこり、水分などが侵入することが阻止される。

中国実用新案第２０４５１６９６７（Ｕ）号明細書

本発明の課題は、従来技術の欠点を克服して、エンドユーザーが付加的な構成部品なしで、簡単かつ迅速に通常の工具によって好ましくは完全に後ろ側から、すなわちハウジング壁、切り替え盤などの、相補的なプラグコネクタ用の差し込み側に対向する側から、取りつけることができる、できる限り包括的に密閉された組み込みプラグコネクタを提供することである。

この課題は、請求項に記載されたプラグコネクタ及び付属のシールによって解決される。

そのために本発明に係る組み込みプラグコネクタは、結合フランジの差し込み側の面に凹部が形成され、その中へシールが挿入されており、その場合にシールが、凹部の内部にある差し込み側のすべての構造を覆うことを、特徴としている。この構造によって簡単なやり方で、前もって完全に組み立てられたプラグコネクタをハウジングの内側から器具壁の内側へ位置決めして固定することができる。シールプレートがこのシャーシブッシュとハウジング壁の内側との間に配置されており、したがってハウジング壁の、相補的なプラグコネクタが導入される切り抜きを通してほこり又は水分が侵入することを阻止する。

その場合に好ましくは、シール用の凹部は、その外側の周端縁に沿って延びる、結合フランジに設けられたウェブによって画成されている。したがってシールの不用意な滑りが阻止され、したがって組み込む際にすでに最適な位置に保持されている。

他の本発明に係る実施形態は、シールハウジングが後ろ側からハウジングと結合フランジの上に取りつけられており、その場合に結合フランジが差し込み側の前側の周端縁によって包囲されており、その周端縁がシールを含めた結合フランジの前側を越えて前方へ張り出していることを、特徴としている。したがって既存のハウジングも、ハウジング壁、切り替え盤などの後ろ側へ取りつけるために、ほこりと水分密のやり方で補足することができる。

他の選択的な実施形態において、シールが凹部を実質的に完全に満たし、かつウェブは、シールの周端縁に沿った厚みよりもわずかに小さい高さを有している。したがって一方で、最適な密閉作用が保証される。というのは、プラグコネクタをハウジング壁と螺合する場合に、シールがこの壁に圧接されて、少し圧縮され、それによって結合フランジとハウジング壁の間の容積ができる限り最良かつ最適に圧縮して満たされるからである。しかし他方で、ウェブがシールの圧縮を制限するので、結合手段を完全に引き締めた場合でも、シールの損傷を心配する必要はない。

本発明の他の選択的な実施形態は、ウェブの内側が外側へ向かって斜めにカットされており、かつシールの外側がそれに対して相補的に斜めにカットされていることを、特徴としている。それによって、特にシールの端縁領域内で最大可能なシール作用が得られる。というのは、シールは圧縮される場合に端縁領域内で少し外側へ逃げて、このようにしてこの領域を最大可能に密閉できるからである。

本発明の特に好ましい実施形態においては、さらに、凹部は、固定手段を挿通させるための切り欠きも含んでいる。この形態が、ハウジング壁又は切り替え盤内の取りつけ孔の領域内でも、ほこり及び／又は水分の通過を確実に阻止できることを、保証する。

プラグコネクタのこの変形例において、選択的に、差し込み側においてシールに、固定手段を挿通するためのパッセージを包囲するシールグロメットが形成されており、プラグコネクタが組み合わされた状態において、そのシールグロメットが器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置すると、特に効果的である。この配置によって、取りつけ孔内の密閉作用を、さらに改良することができる。

その場合に好ましくは、シールグロメットの外径は、固定孔の内径に相当する。

その場合に同様に、シールグロメットの内径が、固定手段の外径に相当すると、効果的である。

本発明に係るプラグコネクタの他の選択的な実施形態は、差し込み開口部がその周の少なくとも一部にわたって、差し込み側でシール用の切り欠きの底を越えて隆起する円形のウェブによって画成されており、その場合にシールがウェブ用の切り欠きを有していることを、特徴としている。これが、最良可能な密閉の他に、差し込み開口部内への相補的なプラグコネクタの秩序どおりの導入も、許す。

好ましくはウェブは、差し込み開口部の周の８０％より多くにわたって延びている。

差し込み開口部の内周と相補的なプラグコネクタの外側の表面との間の最適な密閉は、好ましくはシールがウェブを収容するための差し込み側で隆起する膨出部を有し、プラグコネクタが組み合わされた状態において、その膨出部が器具壁、切り替え盤などの取りつけ孔の内部に位置する場合に、与えられる。

本発明に係るプラグコネクタの他の好ましい実施形態は、結合フランジ内に差し込み開口部から始まって切り欠きが径方向外側へ向かって延びており、組みまとめられて組み込まれた状態において、その切り欠きを通して相補的なプラグコネクタ用のロック機構のための操作部材がハウジングから外側側へ向かって器具壁、切り替え盤などを通して張り出していることを、特徴としている。その場合にこの操作部材は、好ましくは、シールに形成されて、同様に外側へ向かって器具壁、切り替え盤などを通って張り出すドームによって覆われる。それによって、この操作部材の領域内でも、ほこりや水分に対する最適な密閉作用が与えられることが、保証される。

好ましくはドームは、膨出部のセクションである。

相補的なプラグコネクタが差し込まれていない場合でも、ハウジング又は切り替え盤の内部へのほこりと水分の侵入を阻止するために、本発明の好ましい実施形態によれば、シールに少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片が形成されており、その結合細片の外側の端部にシール栓が固定されており、そのシール栓の外径が中央の切り抜きのシールリップの内径よりもわずかに大きい。したがって差し込み開口部は、相補的なプラグコネクタが差し込まれていなくても、ほこりと水分が入らないように閉鎖することができる。

好ましくはシール栓は、少ない重量と少ない材料需要において、最適な閉鎖作用を得るために、カップ形状に形成されている。

器具壁又は切り替え盤の内側に組み込みプラグコネクタをほこりと水分密で取りつける、冒頭で挙げた課題の解決は、上述した段落で説明したプラグコネクタのためのシールによっても保証され、そのシールは、本発明に基づいて、プラグコネクタの結合フランジの差し込み側の面の凹部内へ挿入するように設計されている。

固定孔の領域内でも最適な密閉作用を得るために、本発明の好ましい実施形態によれば、シール内に固定手段を挿通させるためのパッセージが形成されており、かつ差し込み側においてシールにこのパッセージを包囲するシールグロメットが形成されており、そのシールグロメットは、プラグコネクタが差し込まれた状態において、器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置する。

その場合に好ましくは、シールグロメットの外径は、固定孔の内径に相当する。

その代わりに、あるいはそれを補足して、シールグロメットの内径を固定手段の外径に相当するようにすることもできる。

本発明に係るシールの他の好ましい実施形態は、シールが差し込み側で隆起する膨出部を有し、その膨出部は、プラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤などの取りつけ孔の内部に位置することを、特徴としている。それによって、相補的なプラグコネクタが差し込み開口部内へ差し込まれている場合に、取りつけ孔の領域内の最適な密閉が保証される。

場合によっては、特に差し込まれた相補的なプラグコネクタのロックをアンロックするために、設けられる操作部材を確実に密閉するために、好ましくは、シールにドームが形成されており、そのドームは、組み合わされた状態において、外側へ向かって、器具壁、切り替え盤などを通して張り出す。

好ましくは、簡単な構造と最適な密閉作用において、シールは、ドームが膨出部のセクションであるように、形成されている。

好ましくは、相補的なプラグコネクタなしでも、ほこりと水分密に密閉するためのシールの他の本発明に係る実施形態は、シールに少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片が形成されており、その結合細片の外側の端部に、重量と材料を削減するために好ましくはカップ形状のシール栓が固定されており、そのシール栓の外径が、中央の切り抜きのシールリップの内径よりもわずかに大きいことを、特徴としている。
シール作用と操作をさらに改良するために、選択的に、この変形例において、シール栓の結合細片に対向する側に全面的な把持フラップが張り出しており、その把持フラップは好ましくはカップ形状に形成されており、かつそれに伴ってドームを覆って保護するように設計されている。

さらなる変形例によれば、本発明に係る装置は、フランジプレートの外側端縁がハウジングの方向へ曲げられており、かつ結合フランジの外側端縁を覆い、その場合にシールが一周するシールリップを有し、そのシールリップが径方向に差し込み開口部内へ張り出し、かつシールが、ハウジングの方向へ曲げられた端縁を有し、その端縁が結合フランジの外周端縁を把持し、かつそれ自体フランジプレートの外側端縁によって覆われており、その場合に組み合わされた状態において、フランジプレートの一周する端縁が最大でハウジングのフランジプレートの後ろ側の高さまで張り出し、かつシールの、ハウジングの方向へ張り出す端縁が結合フランジの全周にわたってその後方の面を越えて張り出していることを、特徴としている。組み込みプラグコネクタをハウジング壁、切り替え盤などに、フランジプレートの端縁がこの壁に添接するまで圧接することによって、結合フランジを越えて後方に張り出すシール端縁が、壁にしっかりと圧接されて、結合フランジとフランジプレートの端縁との間でこの容積を満たすように押し潰される。シールは、組み込み前、組み込みの間及びその後も損傷に対して保護されて結合フランジとフランジプレートの間に位置する。差し込み開口部は、相補的なプラグコネクタが差し込まれている場合に、一周するシールリップによって密閉されており、器具のハウジング又は切り替え盤に対する密閉は、フランジプレートによって保護される、シールの曲げられた端縁によって保証されている。構成部品であるフランジプレート、シール及び、結合フランジを有するハウジングは、工場側で組み立てることができ、かつエンドユーザーによって共通に操作可能な構成部品として利用することができる。

好ましくは、フランジプレートの、ハウジングの方向へ曲げられた外側端縁の内側は、外側へ向かって斜めカットされており、かつシールの一周する端縁の外側も、同様に外側へ向かって、好ましくはそれに対して相補的に、斜めカットされている。それによって、差し合わせる場合、もしくは定められた固定手段を用いて器具壁又は切り替え盤に固定する場合に、シールの端縁が少し締め潰されて、器具壁又は切り替え盤の表面へ向かって圧接され、それによって特に良好な密閉作用が得られる。

本発明に係るプラグコネクタの代替的な実施形態において、組み合わされた状態において、フランジプレートの一周する端縁は、ハウジングのフランジプレートの後ろ側の高さの前で終了しており、かつ外側へ向かって張り出す、一周するシール端縁が、ハウジングの方向へ曲げられた、フランジプレートの端縁の厚みの少なくとも一部を覆う。したがってフランジプレートの斜めカットされた内側の剪断作用が回避され、かつシールの端縁へ垂直に作用する力によってシール作用がもたらされる。

本発明の特に好ましい実施形態によれば、取りつけ開口部の箇所において、シールにシールグロメットが形成されており、そのシールグロメットがフランジプレートの方向へ張り出している。組み合わされた状態において、シールグロメットはフランジプレートの取りつけ孔の内部に延びており、それがハウジングの結合フランジの方向に、好ましくはブッシュ形状の延長部を有している。その場合にその外径は、好ましくは取りつけ孔もしくはブッシュ形状の延長部の内径に相当し、その場合にシールグロメットは、取りつけ孔内で固定手段のヘッドのための収容領域の下方の端縁の上方で終了している。したがって、一方で、取りつけ孔を介して水分、ゴミ又はほこりの侵入も阻止されることによって、シール作用のさらなる改良を得ることができるが、それにもかかわらず、固定手段、特にねじヘッドは、フランジプレートへのハードな当接をはっきりと感じることができる。

シール作用のさらなる最適化は、シールグロメットの内径が最小で固定手段の外径に相当し、かつそれに伴ってすべての面が互いに密着する場合に、与えられる。

本発明の好ましい実施形態によれば、プラグコネクタは付加的に、フランジプレートがハウジングの方向へ張り出す保持ピンを有しており、かつ結合フランジが対応する保持孔を有し、その中へ保持ピンの端部を挿入することができることを、特徴としている。好ましくは保持孔は、結合フランジを越えて隆起するリングによって画成されており、かつシールがこのリングを、それに添接する中央で開放したドームによって覆う。したがってフランジプレートとハウジングが、その間に挿入されているシールと充分に良好に互いに結合されており、それによって離れ落ちることが阻止され、かつプラグコネクタを共通の構成部品として扱うことができる。さらに、保持ピンは、結合フランジを完全に貫通する保持孔の場合に、ハウジング壁、切り替え盤などの前側に当接するように設けることができ、したがってシールへの作用を制限し、それに伴ってその損傷を阻止するために、スペース保持作用を及ぼすことができる。

保持孔のためにも密閉作用を保証するために、好ましくはドームの中央の開口部はシール開口部及び／又は保持ピンの外径よりもわずかに小さい直径を有している。したがって保持ピンを密に挿通すること、及びシールと保持ピンの間の摩擦に基づく良好なまとめも、保証されている。

好ましくはプラグコネクタは次のように、すなわちフランジプレートが差し込み開口部を包囲する、一周する溝を有し、その溝内に差し込み開口部用のシールリップを径方向外側で包囲する、シールの表面を越えて隆起するストリップが収容されるように、形成されている。シールとフランジプレートの互いに対する最適なセンタリングに加えて、このストリップは付加的なシールストリップとしても作用し、そのようにしてシール作用を高める。

プラグ接続の多くの場合において、接続が不用意に外れることが阻止されることが、望ましい。この目的のために、相補的なプラグコネクタの間にロック配置が設けられているが、それは、プラグ接続を所望に解除するために、操作部材の操作によってアンロックできなければならない。したがって本発明に係るプラグコネクタの好ましい実施形態において、フランジプレート内に差し込み開口部から切り欠きが径方向外側へ向かって延びており、組み合わされた状態において、その切り欠きを通してロック機構のための操作部材がハウジングから外側へ向かってフランジプレートの前側へ張り出している。その場合に差し込み開口部のこの拡幅も最適に密閉するために、差し込み開口部に径方向に連続して、シールの表面を越えて隆起するドームが切り欠きを通して外側へ向かってフランジプレートの前側へ延びている。したがって操作部材は、ドームによって覆われている。

冒頭で設定した課題を解決するために、特に、電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタ、具体的には上述した段落の１つに記載のプラグコネクタのためのシールが、このプラグコネクタを器具壁、切り替え盤などに対して最適に密閉するたように、考えられている。このシールは、プラグコネクタの差し込み開口部の箇所に中央の切り抜きを、そしてプラグコネクタ用の取りつけ孔の箇所に切り欠きを有している。

このシールは、特に本発明に基づいて、中央の切り抜きを一周するシールリップが中央の切り抜きの内周を画成しており、かつシールの後ろ側に戻るように曲げられた、シールの後方の面を越えて隆起する端縁が存在し、その端縁の一周するシール構造が配置されていることを、特徴としている。したがってこのシールは、相補的なプラグコネクタが差し込まれている場合に、差し込み開口部を密閉するのにも、組み込みプラグコネクタを同時に器具ハウジング、切り替え盤の壁などに対して密閉するのにも、適している。

その場合に好ましくは、シール構造は一周するシールストリップを有しており、それが確実な線形の密閉を可能にする。好ましくはその場合に、シールの一周する端縁の外側が外側へ向かって斜めにカットされており、それによってシールへ垂直に作用する固定力の一部のみが圧接力に変換され、かつそれによってこの圧接力が制限される。

代替的な実施形態として、シールが設けられており、それにおいてシール構造は径方向外側へ張り出す、一周するシール端縁である。したがってシールの外側の端縁への望ましくない剪断作用を回避することができ、かつシール端縁は器具壁、切り替え盤などへ垂直に圧接される。

特に組み込みプラグコネクタ用のシールための特に好ましい実施形態は、固定手段を挿通させるための位置に、シールの前方の表面を越えて隆起する、固定手段のための中央の挿通部を備えたシールグロメットが配置されていることを、特徴としている。したがって組み込みプラグコネクタは、固定手段の箇所においても、最適に密閉して取りつけることができる。

本発明に係るシールの他の好ましい実施形態は、保持ピンを挿通させるための位置に、シールの前方の表面を越えて隆起する、スペース保持ピン用の中央の透孔を備えたドームが配置されていることを、特徴としている。この種のシールは、フランジプレートとハウジングが協働する保持ピンと保持孔とによってこれらの構成部品において少なくとも暫定的に互いに結合することができるような、組み込みプラグコネクタにおいて使用するのに最適である。

ロック配置とそれをアンロックする操作部材とを有する組み込みプラグコネクタのために、本発明に基づいて差し込み開口部に径方向に連続してシールの前方の表面を越えて隆起するドームを有する、シールが最適である。このドームの下方に、ロック配置の操作部材を収容することができる。その場合に好ましくは、このドームはシールと一体的に形成されている。

好ましくはフランジプレートに対してシールを良好にセンタリングすることは、差し込み開口部のためのシールリップを径方向外側で包囲する、シールの前方の表面を越えて隆起するストリップによって保証される。このストリップは、付加的なシール端縁となり、かつ付加的にシール作用を改良する。

相補的なプラグコネクタが差し込まれていない場合でも、組み込みプラグコネクタを密閉して保持するために、好ましくは少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片がシールに形成されており、その外側の端部にシール栓が固定されており、そのシール栓の外形が、差し込み開口部のシールリップの内径よりもわずかに大きい。材料を節約する意味において、このシール栓は、好ましくはカップ形状に切り欠いて形成されている。

好ましくはシール栓の、結合細片と対向する側に全面的な把持フラップが張り出しており、そが操作を本質的に容易にする。好ましくはこの把持フラップも、カップ形状に形成されており、かつ、シール栓が挿入された状態において、ドームを覆って保護し、そのドームがロック配置の操作部材を覆い、かつ密閉する。

本発明をさらによく理解するために、以下の図を用いて本発明を詳細に説明する。

図は、それぞれ著しく簡略化された、図式的な表示である。

ＸＬＲ仕様の本発明に係る組み込みプラグコネクタを前から差し込み方向に見て示している。 図１の組み込みプラグコネクタを側面図で示している。 図１の組み込みプラグコネクタが組み合わされた状態においてラインＩＩＩ－ＩＩＩに沿って示す垂直の断面図である。 図１の組み込みプラグコネクタを斜め前から示す分解斜視図である。 図１の組み込みプラグコネクタを斜め後ろから示す分解斜視図である。 本発明に係る組み込みプラグコネクタの他の実施形態を、ここではＲＪ４５データプラグの仕様において前から差し込み方向に見て示している。 図６の組み込みプラグコネクタを側面図で示している。 図６の組み込みプラグコネクタを後ろから示している。 図６の組み込みプラグコネクタが組み合わされた状態においてラインＩＸ－ＩＸに沿って示す垂直の断面図である。 図６の組み込みプラグコネクタを斜め前から示す分解斜視図である。 図６の組み込みプラグコネクタを斜め後ろから示す分解斜視図である。 本発明の他の変形例に基づいて、本発明に係る組み込みプラグコネクタの第１の実施形態を斜め前から示している。 １８０度回動して示している。 斜め上から示す分解斜視図である。 図１から３の組み込みプラグコネクタの正確に中心平面を通る横断面図である。 固定孔と保持ピンの中心軸線を含む平行な平面内の横断面図である。 固定孔の領域内を、挿入された固定ねじと共に示す詳細な横断面図である。 固定孔の領域内を、挿入されて引き締められた固定ねじと共に示す詳細な横断面図である。 組み込みプラグコネクタ用のシールの好ましい実施形態を拡大した縮尺で示している。 本発明に係る組み込みプラグコネクタの他の実施形態を斜め前方上から示している。 図７の組み込みプラグコネクタの正確に中心平面内の横断面図である。 組み込みプラグコネクタの他の実施形態を、階段形状に面取りされたシール端縁と共に示す横断面図である。

最初に記録しておくが、異なるように記載される実施形態において、同一の部分には同一の参照符号ないし同一の構成部分名称が設けられており、その場合に説明全体に含まれる開示は、同一の参照符号ないし同一の構成部分名称を有する同一の部分へ意味にしたがって移し替えることができる。また、説明内で選択される、たとえば上、下、側方などのような位置記載は、直接説明され、かつ示される図に関するものであって、この位置記載は位置が変化した場合には意味に従って新しい位置へ移し替えられる。

図１には、例として、ＸＬＲプラグ接続用のシャーシブッシュの形式の、本発明に係る組み込みプラグコネクタの第１の実施形態が示されている。もちろん、本発明に係る構造は、他の種類の組み込みプラグコネクタにも転用することができ、それが、ＲＪ４５データプラグシャーシブッシュを示す、図６から１１の他の実施例の例で説明されている。

以下の説明において、同一の部分には同一の参照符号もしくは構成部品名称が使用される。不必要な繰り返しを避けるために、すでに行われている詳細な説明を参照するよう指示し、もしくは参照する。

実施例は、可能な実施変形例を示しており、その場合にここに記録しておくが、本発明は具体的に示された実施変形例に限定されるものではなく、むしろ個々の実施変形例を互いに様々に組み合わせることも可能であり、これらの変形可能性はこの発明による技術的に取り扱うための教示に基づいて、この技術分野で活動する当業者の裁量の範囲内にある。

図１と２において、図３においては断面で、そして図４と５では分解斜視図で詳細に示される、電気的プラグコネクタは、相補的なプラグコネクタ（図示せず）用の差し込み開口部２を備えたハウジング１を有している。差し込み側の端部、ハウジング１の前側に、張り出す結合フランジ３が設けられており、その結合フランジは好ましくはハウジング１から直角に、かつ好ましくはハウジングの全周にわたって張り出している。

結合フランジ３は、透孔又は部分的に開放した切り欠き４も有しており、それを通して組み込みプラグコネクタ用の固定手段、典型的には固定ねじ、リベットなどを、後ろ側から、すなわち差し込み側とは逆の側から挿通させて、器具壁、切り替え盤又は同種の部材に設けられた取り付け孔内に固定することができる。そのために固定手段は、器具壁、切り替え盤などの固定孔内へ嵌入する。切り欠き４は、好ましくはここでは矩形の結合フランジ３の、差し込み開口部２の中心軸に関して対向する２つの端部内に位置決めされている。もちろん結合フランジ３の他の輪郭形状、たとえば円形の輪郭、多角形輪郭なども可能である。結合フランジ３のすべての角部に、透孔４を設けることもできる。

ハウジング１及びハウジング１内の電気的接触部材８の固定のために、他の種類の構造も可能ではあるが、図面の図には、ハウジング１内へ差し込まれた別体の接触支持体６を有する好ましい実施形態が示されている。そのためにハウジング１は、同心に配置された２つのハウジング部分、外側のハウジング部分１１と内側のハウジング部分１２から構築されており、それらのハウジング部分は環状間隙１３によって離隔しており、その場合にこの環状間隙１３が、相補的なケーブルプラグコネクタのブッシュ形状のコネクタ突出部用のリング形状の差し込み開口部を形成している。リング形状の底１４が、ハウジング１の差し込み開口部２とは逆の端部において、２つのハウジング部分１１、１２を互いに結合している。内側に位置するハウジング部分１２内部の円筒状の容積が、接触支持体６用の収容部を形成し、その接触支持体はその中に好ましくは係止によって、場合によっては接着、圧入又は後方のカバー７による挟持によっても、固定されている。このカバー７によって、ハウジング１の後方の端部が、好ましくは気密及び水密に閉鎖されており、その場合にカバー７はハウジング１と、好ましくは超音波溶接によって、溶接され、接着され、あるいは任意のやり方で形状結合及び／又は材料結合によって結合することができる。接触支持体６内に、好ましくは圧接、接着又は同種の方法によって、固定されている電気的接触部材８とアース接点９の後方の端部のみが、密閉されてカバー７を貫通して、ハウジング１から後方へ張り出している。

そして、ハウジング１に、又はその中に、さらにロック配置が位置決めされており、そのロック配置が少なくとも１つのロック部材１０を有しており、それによって差し込まれた相補的なプラグコネクタの不用意な引き抜きを阻止することができる。このロック部材１０、好ましくはロックばねは、相補的なプラグコネクタを解放するために、操作部材１５によって圧縮することができる。この操作部材１５は、ハウジング１の差し込み側の端部を越えて、かつ結合フランジ３の前側を越えて、前方へ張り出しており、それによってユーザーはそれに良好に達して操作することができる。

本発明に係る組み込みプラグコネクタは、以下で結合フランジ３及び結合フランジ３の前側に配置されているシール５の具体的な仕様に関連して説明するように、完全に合体された構成において、かつシール５を含めたすべての構成部品と共に、器具壁の内側、切り替え盤又は同様な電気的又は電子的機器の後ろ側に組み込むように設計されている。

このシール５は、ハウジング１の差し込み開口部２の領域内に、中央の、好ましくは円形の切り抜き１６を有しており、その切り抜きがその周に沿ってシールリップ１７によって画成されており、そのシールリップが径方向に切り抜き１６と差し込み開口部２内へ張り出している。シール５のプレート形状の部分１８内に、組み込みプラグコネクタ用の固定手段を挿通させるためのパッセージ１９が、ハウジング１内の切り欠き４と同軸に形成されている。

シール５はプレート形状の部分１８によって凹部２０内に挿入されており、その凹部は結合フランジ３の差し込み側の面に形成されおり、かつしかるべく設計されている。固定手段のための透孔４は、好ましくは凹部２０の内部に配置されている。シール５は、そのプレート形状の部分１８によって、結合フランジ３の領域内で凹部２０の内部にある、好ましくはすべての差し込み側の構造を覆う。シール５をきれいに位置決めするためにも、定められた密閉力を保証するためにも、シール５用の凹部２０は、その外側の周端縁に沿って延びる、差し込み側の方向に結合フランジ３の前方の面を越えて隆起する、結合フランジ３に設けられたウェブ２１によって画成されている。このウェブ２１は、好ましくは結合フランジ３の外側の端縁に全周にわたって、器具壁、切り替え盤の壁などとの接触ラインを形成するので、たとえば固定ねじをストッパまで引き締めることができ、それにもかかわらずシール５はあらかじめ定められた圧力のみを受ける。というのは、ウェブ２１によって器具壁、切り替え盤などの後ろ側と結合フランジ３の前側との間の最小間隔が保証されているからである。したがって狭く定められた引き締めモーメントの維持は、高すぎる引き締めモーメントを使用する場合にシール５が破壊される危険と同様に、回避することができる。

組み込みプラグコネクタを取りつける途中で固定手段を引き締める場合に、シール５のプレート形状の部分１８も包囲する、結合フランジ３内の凹部２０の周端縁に設けられたウェブ２１は、器具壁、切り替え盤などの後ろ側に圧接されるが、その場合に特に取りつけ開口部をすべての側で包囲するプレート形状の部分１８は、結合フランジ３によって完全に覆われ、かつ保護されている。それに対して代替的に、組み合わされた状態において一周するウェブ２１が、結合フランジ３の領域内のシール５の厚みよりも小さいので、シール５は組み込みプラグコネクタを固定して、結合フランジ３と器具壁、切り替え盤などとの間で固定手段を引き締める場合に、外側へ逃げることができる、構造も選択することができる。また、外側へ張り出すシール室が、ウェブ２１と器具壁、切り替え盤などとの間に挟持されることも、考えられる。

図示される例において、シール５は凹部２０を実質的に完全に満たす。その場合にウェブ２１は、周端縁に沿った、シール２０の、特にそのプレート形状の部分１８の厚みよりもわずかに小さい高さを有している。ウェブ２１の内側は、外側へ向かって斜めにカットされており、シール５のプレート形状の部分の外側も、それに対して相補的に斜めにカットすることができる。

シール５のプレート形状の部分１８の前方の側に、すなわちその差し込み側の面に、シールグロメット２２が形成されている。このシールグロメット２２は、シールリングの形式で、固定手段を挿通させるためのパッセージ１９を包囲し、そのシールリングはプラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置し、かつ好ましくはプラグコネクタと対向する側においてそのプラグコネクタからわずかに張り出す。その場合にシールグロメット２２の外径は、好ましくは固定孔の内径に相当する。最適な密閉作用のために、さらに、シールグロメット２２の内径は固定手段の外径に相当し、もっと正確に言うと内径は、固定手段のシャフト、したがってたとえば固定ねじのねじセクションが器具壁、切り替え盤などの固定孔内に収容されている、そのセクション内で定められる。

負荷を受けない状態において、シールグロメット２２は－図３において認識されるように－固定孔の下方のエッジの少し上方で終了している。固定手段を引き締めた後に、その場合に組み込みプラグコネクタが器具壁、切り替え盤などの後ろ側に引きつけられて、その場合にシールグロメット２１がさらに固定孔内へ引き込まれた場合に、シールグロメット２２の材料は最終的に固定手段、取りつけ孔の内側及び結合フランジ３の間に挟まれて、そのようにして固定手段の領域を最適に密閉する。

シールグロメット２２の内径は、好ましくは、固定手段が固定ねじである場合に、その固定手段の外径よりも大きく、その場合にこの外径は、ねじの公称直径である。負荷を受けない状態において、シールグロメット２２の内径は、最小で固定手段の外径に相当する。それに対して固定手段を完全に引き締めた場合には、シールグロメット２２は打ち潰されて、その材料が固定孔の内壁に添接し、かつ、存在する場合には、固定ねじのねじ山の間へ嵌入もする。埋め込みヘッドを有する固定手段を使用する場合には、シールグロメット２２の上方の、差し込み側の端縁において同様に、シールグロメット２２の材料の打ち潰しによる構成部品の締め合わせによってシール作用が行われるので、組合せにおいてシールグロメット２２の高さ全体にわたる最適なシール作用が生じる。

図面の図に例示される組み込みプラグコネクタにおいて、差し込み開口部２は少なくともその周の一部にわたって、シール５用の切り欠き２０の底を越えて隆起する円形のウェブ２３によって画成されている。

シール５の、結合フランジ３を向いた側が、切り欠き２４を有しており、その切り欠きは、シール５が結合フランジ３の凹部２０内へ挿入された場合にウェブ２３を収容する。好ましくはこの切り欠き２４は、シール５の差し込み側に隆起する膨出部２５の背側によって形成されている。この膨出部２５は、組み込みプラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤など内の取りつけ孔の内部に位置する。シールグロメット２２について説明したのと同様に、膨出部２５の外径が好ましくは取りつけ孔の内径に相当し、それが最適な密閉作用を保証する。径方向内側へ向かって、膨出部２５にすぐにシールリップ１７が連続し、そのシールリップは、相補的なプラグコネクタが差し込まれた場合にその表面上に添接することによって差し込み開口部を密閉する。

ウェブ２３は、操作部材１５が挿通される領域内でのみ中断されており、したがって差し込み開口部２の周の好ましくは８０％より多くにわたって延びている。図示される好ましい実施形態において、差し込み開口部２から始まって切り欠き２６が径方向外側へ向かって延びており、組み合わされ、かつ組み合わされた状態において、その切り欠きを通してロック機構用の操作部材１５がハウジング１から外側へ張り出している。その場合に操作部材１５の外側へ張り出すセクションはドーム２７によって覆われており、そのドームは好ましくはシール５に直接形成されている。このドーム２７も、その他においては丸い切り抜き内に同様にしかるべき切り欠きをもたなければならない取りつけ孔を通って外側へ向かい、器具壁、切り替え盤などの、組み込みプラグコネクタとは逆の側へ張り出している。その場合に好ましくはこのドーム２７は、膨出部２５のセクションである。

そしてシール５は、それに少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片３８が、好ましくは膨出部２５から始まってシール５のプレート形状の部分１８の前方の面の上方にわずかな距離で、形成されていることによって、さらに改良することができる。それによって、組み込みプラグコネクタをすべて、シール５及び凹部２０内のそのプレート形状の部分１８と共に器具壁、切り替え盤などの後ろ側に取りつけることができ、かつ膨出部２５、シールグロメット２２及びドーム２７が、器具壁、切り替え盤などの、組み込みプラグコネクタに対向する前方の差し込み側に位置し、かつ結合細片２８がこの前方の側において膨出部２５から離れるように延びることが、可能である。

結合細片２８の外側の端部に、好ましくは開放したカップ形状のシール栓２９が固定されており、そのシール栓は差し込み開口部２もしくはシール５の、シールリップ１７によって画成される切り抜き内へ差し込むことができ、かつこの切り抜き１６を密に閉鎖する。そのために好ましくは、シール栓２９の円筒状のセクションの外径は、中央の切り抜き１６のシールリップ１７の内径よりもわずかに大きい。好ましくは取り扱いやすくするために、シール栓２９の、結合細片２８と対向する側に、全面的な把持フラップ３０が張り出している。この把持フラップ３０が、ここに示される実施形態の場合と同様に開放したカップ形状に形成されている場合に、その把持フラップは、シール栓２９が差し込まれた場合にドーム２７を覆って、それを損傷から保護する。

シール栓２８を取り扱いやすくするために、シール栓２８の、結合細片２７に対向する側に全面的な把持フラップ２９が張り出している。好ましくはこの把持フラップ２９は、同様に開放したカップ形状に形成されており、その場合にその開口部が、固定部材１５を密閉するドーム２７と同じ方向に方向づけされており、かつこのドーム２７及び差し込み開口部２の中心軸と１本の線内に位置する。それによって、シール栓２９を差し込み開口部２内へ挿入するために結合細片２８を折り返す場合に、同時にドーム２７もカップ形状の把持フラップ３０によって覆われて、保護される。

図６には、例として、データプラグ、とくにＲＪ４５データプラグ用のシャーシブッシュの形式の、本発明に係る組み込みプラグコネクタの第２の実施形態が斜視図で示されている。

図６から８の電気的な組み込みプラグコネクタ（図９においては断面で、図１０と１１においては分解斜視図で詳細に示される）は、この実施形態においても、ハウジング１を有している。この他の実施形態において、ハウジングは中央の接触支持体６と一体的に形成されている。ハウジング１もしくはその中に形成されている接触支持体６内に、相補的なプラグコネクタ用の前方を向いた差し込み開口部２が設けられており、その場合にここでも同様に環状間隙１３が中央の接触支持体６を包囲し、かつ相補的なプラグコネクタのブッシュ形状のプラグ突出部のためのリング形状の差し込み開口部を形成している。接触支持体６は、ここではデータ接点、たとえばＲＪ４５フォーマット用に設計されている。同様に、相補的なプラグコネクタ用のロック配置が設けられており、そのロック配置は上で説明したように構築されており、かつ操作部材１５によって再びアンロックすることができる。

ハウジング１を器具壁、切り替え盤などの後ろ側に取りつけるための固定手段用のブッシュ形状の収容部３１の他に、図示されるハウジング変形例は、オプティカルウェーブガイド３３又は同様な部材用の結合フランジ３内に、光を案内し、あるいはまた光を散乱させるために、挿通部３２を有している。もちろんその場合には、結合フランジ３の差し込み側の面を覆うシール内に、特にそのプレート形状の部分１８内にも、このオプティカルウェーブガイド３３用のしかるべき挿通部３４が形成されて、これらをほこりが入らないように、かつ水密に包囲する。

後ろ側から、すなわち差し込み側とは逆の側から、シールハウジング３５が接触支持体６を有するハウジング１の上へかぶせられる。このシールハウジング３５は、前方の端部に張り出し３６を有しており、その張り出しによってシールハウジングがハウジング１に設けられた結合フランジ３を包囲して覆う。その場合に結合フランジ３は、シールハウジング２５の張り出し３６の差し込み側の前方の周端縁３７によっても包囲される。この周端縁３７は、後ろからシール５、特にそのプレート形状の部分１８を含む結合フランジ３の前側を越えて前方へ張り出して、第１の実施形態の一周するウェブ２１の機能を引き継ぐ。シールハウジング３５の周端縁３７は、結合フランジ３の前方の面と共にシール５を挿入するため、特にそのプレート形状の部分１８のために凹部を形成し、かつその全周にわたって器具壁、切り替え盤の壁などの後ろ側との接触ラインを形成し、かつそれに対する最小間隔も定めるので、固定手段はストッパまで引き締めることができ、それにもかかわらずシール５は、あらかじめ定められた圧力しか受けない。定められた引き締めモーメントの維持も、強すぎる圧縮によるシール５の破壊の危険も、回避することができる。

シールハウジング３５は、さらに、固定手段用のブッシュ形状の収容部３８を有しており、その固定手段によってシールハウジングを器具壁、切り替え盤などの後ろ側に固定し、かつそのようにして周端縁３７が器具壁、切り替え盤などに添接するまで引き締めることができる。その場合にシール５は、ハウジング壁、切り替え盤など、結合フランジ３及び周端縁３７の間に挟持されて、圧縮され、それによってハウジング１の取りつけ孔と器具壁、切り替え盤など内、結合フランジ内及びシールハウジング３５内のすべての挿通部を取り巻く密閉作用が保証される。

オプティカルウェーブガイド３３のために、シールハウジング３５の、好ましくは張り出し３６の後ろ側にパッセージ３９が設けられており、かつこのオプティカルウェーブガイド３３をほこりが入らないように、かつ水密に包囲する。同じようにほこりが入らないように、かつ水密に形成されたパッセージ４０を通して、外部の接続端と接続するために設けられている、接触支持体６の接点の端部４１が、シールハウジング３５の後ろ側で外側へ案内されている。

そのほかにおいてシール５は、第１の実施形態に関連して説明したのと同じように形成されている。

図１２には、本発明の変形例に基づく、本発明に係る組み込みプラグコネクタの第１の実施形態の例が、データプラグ、特にＲＪ４５データプラグ用のシャーシブッシュの形式で、斜視図で示されている。もちろん、本発明に係る構造は、他の形式の組み込みプラグコネクタにも転用可能であって、それが、ＸＬＲシャーシブッシュを示す、図２０と２１の他の実施例の例で示されている。

図１２の電気的組み込みプラグコネクタ（図１４において分解斜視図で詳細に示されている）は、相補的なプラグコネクタ（図示せず）用の差し込み開口部１０２を備えたハウジング１０１を有している。ハウジング１０１の前側の、差し込み側の端部に、張り出す結合フランジ１０３が設けられており、その結合フランジは好ましくはハウジング１０１から直角に、かつ好ましくはその全周にわたって張り出している。結合フランジ１０３は、透孔又は部分的に開放した切り欠き１０４も有しており、それを通して組み込みプラグコネクタ用の固定手段１０５、典型的には固定ねじ、リベットなどを挿通することができ、それによってこの組み込みプラグコネクタを器具壁Ｇ、切り替え盤又は同種の部材内に固定することができる（これについては図１７を参照）。切り欠き１０４は、好ましくは、ここでは矩形の結合フランジ１０３の、差し込み開口部１０２の中心軸に関して互いに対向する２つの角部に位置決めされている。もちろん、結合フランジ１０３の他の輪郭形状、たとえば円形の輪郭、多角形輪郭なども可能である。

結合フランジ１０３のすべての角部に、透孔１０４を設けることもできる。

結合フランジ１０３の他の箇所に、保持孔１０６が見られ、それらの保持孔は、結合フランジ１０３の前側を越えて隆起するリング１０７によって画成されている。典型的に、２つの保持孔１０６が結合フランジ１０３の、差し込み開口部１０２の中心軸に関して互いに対向する端部に位置決めされている。これらの保持孔１０６内へ、他の構成部品の相補的な保持部材を挿入することができる。好ましくはこれらの保持孔１０６は、結合フランジ１０３を越えて隆起するリング１０７の中央に設けられている。

そしてハウジング１０１に、あるいはその中に、さらにロック配置１０８、１０９が位置決めされており、それの少なくとも１つのロック部材１０９は操作部材１０８によってアンロックすることもできる。この操作部材１０８は、ハウジング１０１の差し込み側の端部を越えて前方へ張り出しており、それによってその操作部材にユーザーが良好に達することができる。

ハウジング１０１の結合フランジ１０３の前側に、組み込みプラグコネクタが組み合わされた状態において、差し込み側のフランジプレート１１０が対向する。このフランジプレートは、ハウジング１０１の差し込み開口部１０２に対して同軸の配置において、相補的なプラグコネクタ用の差し込み開口部１１１を有している。さらに、フランジプレート１１０内に、取りつけ孔１１２が形成され、結合フランジ１０３内の切り欠き１０４に対して同軸に位置決めされ、かつ器具壁、切り替え盤などと結合するために組み込みプラグコネクタ用の固定手段１０５を挿通するように設計されている。操作部材１０８が配置されている箇所において、差し込み開口部１１１から径方向外側へ向いた切り欠き１１３が延びており、その切り欠きを通して操作部材１０８がフランジプレート１１０の前側へ張り出すことができる。

フランジプレート１１０の外側端縁１１４はハウジング１０１の方向へ曲げられており、かつ結合フランジ１０３の外側端縁を覆う－これは図１３の組み込みプラグコネクタの背面図と図１５の横断面図においてよりよく認識できる。フランジプレート１１０の後ろ側において、取りつけ孔１１２は結合フランジ１０３の方向に、好ましくはブッシュ形状の延長部１１５を有しており、かつ好ましくはこの結合フランジ１０３と接触するまで延びている。

結合フランジ１０３の保持孔１０６に相当する位置において、フランジプレート１１０はハウジング１０１の方向へ張り出す保持ピン１１６を有している。その端部は、結合フランジ１０３の保持孔１０６内へ挿入して固定するように設計されている。場合によってはそれらは、完全かつハウジング壁、切り替え盤などと接触するまで、保持孔１０６内へ導入することもでき、かつスペースホルダとして作用することができる。

器具壁Ｇ、切り替え盤などに対して密閉するための、好ましくはプレート形状のシール１１７が、フランジプレート１１０とハウジング１０１の結合フランジ１０３との間に直接挿入され、かつこれらの構成部分の間に締めつけ保持されている。このシール１１７は、中央の切り欠き１３０を有しており、その切り欠きは大きさにおいて少なくとも差し込み開口部１０２に相当し、かつそれに対して同軸に配置されている。好ましくは中央の切り抜き１３０は、一周するシールリップ１１８によって画成されており、そのシールリップは差し込み開口部１０２内へ径方向に張り出し、かつ相補的なプラグコネクタが挿入された場合に、差し込み開口部１０２のリング形状の間隙を密閉する。

シール１１７の端縁１１９は、フランジプレート１１０と結合フランジ１０３の領域内でハウジング１０１の方向へ曲げられており、かつこの曲げられた端縁細片１１９によって結合フランジ１０３の外側の周端縁を把持する。他方でシール１１７の曲げられた端縁１１９自体も、フランジプレート１１０の曲げられた外側端縁１１４によって覆われる。シール１１７と結合フランジの相対的な厚み及び外側端縁１１４の高さは次のように、すなわち組み合わされた状態において、フランジプレート１１０の一周する端縁１１４が最大でハウジング１０１の結合フランジ１０３の後ろ側の高さまで張り出し、かつシール１１７のハウジング１０１の方向へ張り出す端縁１１９が、結合フランジ１０３の全周にわたってその後方の面を越えて張り出し、かつ組み込みプラグコネクタを取りつけた場合に最終的に器具壁、切り替え盤などの壁に対して圧接されて、シール機能を満たすように、選択されている。フランジプレートの取りつけ孔１１２もしくは結合フランジ１０３の切り欠き１０４の箇所において、シール１１７にも透孔１２０が形成されている。

図１７と１８において良好に認識されるように、本発明の好ましい実施形態において、フランジプレート１１０の曲げられた端縁１１４の内側は、外側へ向かって斜めにカットして形成されている。シール１１７、詳細にはその曲げられた端縁１１９も、同様に外側へ向かって、好ましくはフランジプレート１１０の斜めカットに対して相補的に、斜めにカットして形成されている。図１８に示すように、組み込みプラグコネクタを取りつける過程において固定ねじ１０５を引き締めた場合に、シール１１７の端縁１１９が器具壁Ｇ、切り替え盤などに圧接されるが、その場合にシールは、好ましくは完全にフランジプレート１１０によって覆われ、かつ保護されている。それに対して代替的に、図２２に示す構造も選択することができ、それにおいては組み合わされた状態において、フランジプレート１１０の一周する端縁１１４は、ハウジング１０１の結合フランジ１０３の背側の高さの前で終了し、かつ一周して外側へ向かって張り出すシール端縁１３１が、フランジプレート１１０のハウジング１０１の方向へ張り出す端縁１１４の厚みの少なくとも一部を覆う。

同様に図１７から１９にはっきりと示されているように、好ましい実施形態に基づくシール１１７は、取りつけ孔１１２の箇所において、シール１１７に形成されたシールグロメット１２１を有しており、それが、フランジプレート１１０の背側の方向へ高く張り出している。このシールグロメット１２１は、組み合わされた状態において、フランジプレート１１０の取りつけ孔１１２の内部に、特にブッシュ形状の延長部１１５の内部にも、延びており、その場合にその外径は、好ましくは取りつけ孔１１２もしくは延長部１１５の内径に相当する。この内径は、ここでは、固定手段のシャフト、したがって好ましくは固定ねじ１０５のねじ部分が取りつけ孔１１２内に収容される、そのセクション内で定められる。

負荷を受けない状態において、シールグロメット１２１は、－図１７に示されるように－取りつけ孔１１２内の固定ねじ１０５のヘッド用の収容領域の下方のエッジのすこし上方で終了している。固定ねじ１０５を引き締めた後に、シールグロメット１２１の材料が、フランジプレート１１０の取りつけ孔１１２の内側へ当接するまで引き締められた固定ねじ１０５とフランジプレート１１０との間で締めつけられて、その場合にねじヘッドの領域を密閉する。

シールグロメット１２１の内径は、好ましくは固定手段、特に固定ねじ１０５の外径よりも大きくなければならず、その場合にこの外径は、ねじの公称直径である。最小で、シールグロメット１２１の透孔１２０の内径は、図６に示すように、負荷を受けない状態において、固定ねじ１０５の外径に相当する。それに対して固定ねじ１０５が完全に締めつけられた場合には、シールグロメット１２１が打ち潰されて、シールグロメット１２１の材料が取りつけ孔１１２の内壁に添接して、固定ねじ１０５のねじ山の間に侵入し、それによって図１８に示す状態が生じる。これが、ねじヘッドの領域における形状結合と共に、シールグロメット１２１の高さ全体にわたる最適なシール作用を生じさせる。

結合フランジ１０３における保持孔１０６の位置において、シール１１７は好ましくはその表面を越えて隆起するドーム１２２を有しており、そのドームは、組み込みプラグコネクタが組み合わされた状態において、リング１０７に添接して覆う。フランジプレート１１０の保持ピン１１６を挿通させるために、このドーム１２２は中央の開口部１２３を有しており、その直径は、保持孔１０６及び／又は保持孔１０６内へ導入すべき、保持ピン１１６のセクションの直径よりも、好ましくは少し小さい。

シール１１７の表面を越えて隆起する他の構造として、差し込み開口部１０２と中央の切り欠き１３０用のシールリップ１１８を径方向外側で包囲するストリップ１２４又は折り返しが設けられている。このストリップ１２４は、シール１１７とフランジプレート１１０が組み合わされた状態において、差し込み開口部１１１を同軸に包囲する、対応する溝１２５内に収容されている。

組み合わされた状態において、操作部材１０８がフランジプレート１１０を通って張り出す領域内で、ストリップ１２４は、同様にシール１１７の表面を越え、かつその高さにおいてさらにストリップ１２４の高さを越えて隆起するドーム１２６へ移行している。この、好ましくはシール１１７と一体的に形成されているドーム１２６は、同様にフランジプレート１１０の前側を越えて張り出し、かつユーザーに操作部材１０８の操作及びそれに伴って組み込みプラグコネクタ内へ差し込まれている、そのときまでハウジング１０１の差し込み開口部１０２内にロック部材１０９によって保持されている、相補的なプラグコネクタのロックの解除を許す。

相補的なプラグコネクタが差し込まれている場合の、シール１１７のシールリップ１１８による密閉の他に、差し込まれていない状態における密閉の可能性についての要望もある。この目的のために、シール１１７（その下に、ハウジング１０１へ向かって曲げられた、シールプレート１１０の端縁領域１１４が張り出している）に、少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片が形成されている。好ましくは－図に示すように－この種の２つの結合細片１２７がほぼ平行又はややＶ字状の配置で、シール１１７に形成されている。この結合細片１２７の外側の端部に、シール栓１２８が固定されており、その外径は、最大で差し込み開口部１０２、１１１の内径に相当し、かつそのシール栓は、差し込み開口部１０２を密閉するシール１１７のシールリップ１１８の内径よりも、好ましくはわずかに大きい。好ましくは、シール栓１２８は開放したカップ形状に形成されている。

シール栓１２８を取り扱いやすくするために、シール栓１２８の結合細片１２７に対向する側に、全面的な把持フラップ１２９が張り出している。好ましくはこの把持フラップ１２９は、同様に開放したカップ形状に形成されており、その場合にその開口部は、操作部材１０８を密閉するドーム１２６と同じ方向に方位づけされており、かつこのドーム１２６及び差し込み開口部１０２の中心軸線と一直線になる。それによって、シール栓１２８を差し込み開口部２内へ挿入するために結合細片１２７を折り返した場合に、同時にドーム１２６もカップ形状の把持フラップ１２９によって覆われ、かつ保護される。

図２２は、階段形状に面取りしたシール端縁を有する、組み込みプラグコネクタの他の実施例を横断面で示している。
なお、本開示の態様には以下のものも含まれる。
〔態様１〕
器具壁、切り替え盤又は同種のものの後ろ側に取りつけるための、電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタであって、
相補的なプラグコネクタ、好ましくはケーブルプラグ、用の少なくとも１つの差し込み開口部（２）を備えたハウジング（１）を有し、ハウジング（１）の差し込み側の端部に、張り出した結合フランジ（３）が突出しており、前記結合フランジが固定手段を挿通させるための切り欠き（４）を有しており、
差し込み開口部（２）の領域内の中央の切り抜き（１６）と、切り欠き（４）と同軸に、固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）とを備えたシール（５）を有し、前記切り抜きがその周に沿って、差し込み開口部（２）内へ径方向に張り出すシールリップ（１７）によって画成されている、
ものにおいて、
結合フランジ（３）の差し込み側の面及び結合フランジ（３）の境界の内部の差し込み側のすべての構造が、シール（５）によって覆われている、ことを特徴とする電気的プラグコネクタ。
〔態様２〕
結合フランジ（３）内に、シール（５）のための凹部が形成されており、かつ前記凹部の外側の周端縁に沿って延びる、結合フランジ（３）に設けられたウェブ（２１）によって前記凹部が画成されている、ことを特徴とする態様１に記載のプラグコネクタ。
〔態様３〕
シール（５）が前記凹部を実質的に完全に満たし、かつウェブ（２１）が、前記シールの、その周端縁に沿った厚みよりもわずかに小さい高さを有している、ことを特徴とする態様２に記載のプラグコネクタ。
〔態様４〕
シールハウジング（３５）が、後ろ側からハウジング（１）と結合フランジ（３）の上へかぶせられており、結合フランジ（３）がシールハウジング（３５）の差し込み側の前方の周端縁（３７）によって包囲されており、前記周端縁がシール（５）を含めて結合フランジ（３）の前側を越えて前方へ張り出している、ことを特徴とする態様１に記載のプラグコネクタ。
〔態様５〕
ウェブ（２１）もしくは周端縁（３７）の内側が、外側へ向かって斜めにカットされており、かつシール（５）の外側がそれに対して相補的に斜めにカットされている、ことを特徴とする態様２から４のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様６〕
前記凹部が、前記固定手段を挿通するための切り欠き（４）も有している、ことを特徴とする態様１から５のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様７〕
シール（５）の差し込み側に、固定手段を挿通させるパッセージ（１９）を包囲するシールグロメット（２２）が形成されており、前記シールグロメットは、プラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置する、ことを特徴とする態様６に記載のプラグコネクタ。
〔態様８〕
シールグロメット（２２）の外径が、前記固定孔の内径に相当する、ことを特徴とする態様７に記載のプラグコネクタ。
〔態様９〕
シールグロメット（２２）の内径が、前記固定手段の外径に相当する、ことを特徴とする態様７又は８に記載のプラグコネクタ。
〔態様１０〕
差し込み開口部（２）が、少なくともその周の一部にわたって、好ましくはその周の８０％より多くにわたって、差し込み側においてシール（５）用の切り欠きの底を越えて隆起する円形のウェブ（２３）によって画成されており、シール（５）がウェブ（２３）用の切り欠き（２４）を有している、ことを特徴とする態様１から９のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様１１〕
シール（５）が、ウェブ（２３）を収容するための、差し込み側で隆起する膨出部（２５）を有し、前記膨出部は、プラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤などの取りつけ孔の内部に位置する、ことを特徴とする態様１０に記載のプラグコネクタ。
〔態様１２〕
結合フランジ（３）内で、差し込み開口部（２）から始まって切り欠き（２６）が径方向外側へ延びており、組み合わされて組み込まれた状態において、前記切り欠きを通して、相補的なプラグコネクタ用のロック機構のための操作部材（１５）が、ハウジング（１）から器具壁、切り替え盤などを通って外側へ張り出し、シール（５）に形成されている、同様に器具壁、切り替え盤などを通って外側へ張り出すドーム（２７）が操作部材（１５）を覆っている、ことを特徴とする態様１から１１のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様１３〕
ドーム（２７）が、膨出部（２５）のセクションである、ことを特徴とする態様１２に記載のプラグコネクタ。
〔態様１４〕
少なくとも１つの径方向へ張り出す結合細片（２８）がシール（５）に形成されており、前記結合細片の外側の端部に好ましくはカップ形状のシール栓（２９）が固定されており、前記シール栓の外径が、中央の切り抜き（１６）のシールリップ（１７）の内径よりもわずかに大きい、ことを特徴とする態様１から１３のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様１５〕
器具壁、切り替え盤又は同種のものの後ろ側に取りつけるための、電気的なプラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタと共に使用するための、特に態様１から１４のいずれか１つに記載のプラグコネクタのための、シールであって、
切り抜き（１６）を有し、前記切り抜きが前記プラグコネクタの差し込み開口部（２）の領域内に位置し、かつその周に沿ってシールリップ（１７）によって画成されており、前記シールリップが径方向に切り抜き（１６）内へ張り出し、かつ
固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）を有する、
ものにおいて、
シール（５）のプレート形状の部分（１８）が、前記プラグコネクタの結合フランジ（３）の前方の差し込み側の面を覆うように設計されている、ことを特徴とするシール。
〔態様１６〕
シール（５）が、前記プラグコネクタの結合フランジ（３）の差し込み側の面の凹部内へ挿入するように設計されている、ことを特徴とする態様１５に記載のシール。
〔態様１７〕
差し込み側においてシール（５）に、固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）を包囲するシールグロメット（２２）が形成されており、前記プラグコネクタが組み合わされた状態において、前記シールグロメットが、器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置する、ことを特徴とする態様１５又は１６に記載のシール。
〔態様１８〕
シールグロメット（２２）の外径が、前記固定孔の内径に相当する、ことを特徴とする態様１７に記載のシール。
〔態様１９〕
シールグロメット（２２）の内径が、前記固定手段の外径に相当する、ことを特徴とする態様１７又は１８に記載のシール。
〔態様２０〕
シール（５）が、差し込み側に隆起する膨出部（２５）を有し、前記プラグコネクタが組み合わされた状態において、前記膨出部が器具壁、切り替え盤などの取りつけ孔の内部に位置する、ことを特徴とする態様１５から１９のいずれか１つに記載のシール。
〔態様２１〕
シール（５）にドーム（２７）が形成されており、前記ドームは、組み込まれた状態において器具壁、切り替え盤などを通して外側へ張り出している、ことを特徴とする態様１５から２０のいずれか１つに記載のシール。
〔態様２２〕
ドーム（２７）が、膨出部（２５）のセクションである、ことを特徴とする態様２１に記載のシール。
〔態様２３〕
シール（５）に、少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片（２８）が形成されており、前記結合細片の外側の端部に、好ましくはカップ形状のシール栓（２９）が固定されており、前記シール栓の外径が、中央の切り抜き（１６）のシールリップ（１７）の内径よりもわずかに大きい、ことを特徴とする態様１５から２２のいずれか１つに記載のシール。
〔態様２４〕
シール栓（２９）の、結合細片（２８）と対向する側に、全面的な把持フラップ（３０）が張り出しており、前記把持フラップが好ましくはカップ形状に形成されている、ことを特徴とする態様２３に記載のシール。
〔態様２５〕
電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタであって、
相補的なプラグコネクタのための差し込み開口部（１０２）を備えたハウジング（１０１）を有し、ハウジング（１０１）の差し込み側の端部に、張り出した結合フランジ（１０３）が突出し、前記結合フランジが固定手段（１０５）を挿通させるための切り欠き（１０４）を有し、
前記相補的なプラグコネクタのための差し込み開口部（１１１）を有する差し込み側のフランジプレート（１１０）であって、器具壁（Ｇ）、切り替え盤などと結合するための取りつけ孔（１１２）を備えた、差し込み側のフランジプレート（１１０）を有し、
結合フランジ（１０３）とフランジプレート（１１０）の間に挿入された、差し込み開口部（１０２）の領域内に中央の切り抜き（１３０）を備えたシール（１１７）を有し、かつ
ハウジング（１０１）、フランジプレート（１１０）及びシール（１１７）を器具壁（Ｇ）、切り替え盤あるいは同種のものに固定するための少なくとも１つの固定手段（１０５）を有する、
ものにおいて、
フランジプレート（１１０）の外側端縁（１１４）がハウジング（１０１）の方向へ曲げられて、結合フランジ（１０２）の外側端縁を覆い、かつ一周するシールリップ（１１８）を有するシール（１１７）が径方向に差し込み開口部（１０２）内へ張り出し、かつハウジング（１０１）の方向へ曲げられた端縁（１１９）を有し、前記端縁が結合フランジ（１０３）の外側の周端縁を把持し、かつ前記端縁自体はフランジプレート（１１０）の外側端縁（１１４）によって覆われており、組み合わされた状態において、フランジプレート（１１０）の一周する端縁（１１４）が最大で、ハウジング（１０１）の結合フランジ（１０３）の後ろ側の高さまで張り出し、かつシール（１１７）の、ハウジング（１０１）の方向へ張り出す端縁（１１９）が、結合フランジ（１０３）の全周にわたって、その後方の面を越えて張り出している、ことを特徴とするプラグコネクタ。
〔態様２６〕
フランジプレート（１１０）の、ハウジング（１０１）の方向へ曲げられた外側端縁（１４）の内側が、外側へ向かって斜めにカットされており、かつ
シール（１１７）の一周する端縁（１１９）の外側が、同様に外側へ向かって、好ましくはそれに対して相補的に、斜めにカットされている、
ことを特徴とする態様２５に記載のプラグコネクタ。
〔態様２７〕
組み合わされた状態において、フランジプレート（１１０）の一周する端縁（１１４）が、ハウジング（１０１）の結合フランジ（３）の後ろ側の高さの前で終了し、かつ一周する、外側へ向かって張り出すシール端縁（１３１）が、フランジプレート（１１０）のハウジング（１０１）の方向に曲げられた端縁（１１４）の厚みの少なくとも一部を覆う、ことを特徴とする態様２５に記載のプラグコネクタ。
〔態様２８〕
取りつけ孔（１１２）の箇所において、シール（１１７）にシールグロメット（１２１）が形成されており、前記シールグロメットがフランジプレート（１１０）の方向に高く張り出しており、組み合わされた状態において、シールグロメット（１２１）がフランジプレート（１１０）の取りつけ孔（１１２）の内部に延びており、その外径が、好ましくは取りつけ孔（１１２）の内径に相当し、かつシールグロメット（１２１）が、取りつけ孔（１１２）内で固定手段（１０５）のヘッドのための収容領域の下方のエッジの上方で終了している、ことを特徴とする態様２５に記載のプラグコネクタ。
〔態様２９〕
シールグロメット（１２１）の内径が、最小で固定手段（１０５）の外径に相当する、ことを特徴とする態様２８に記載のプラグコネクタ。
〔態様３０〕
フランジプレート（１１０）が、ハウジング（１０１）の方向へ張り出す保持ピン（１１６）を有し、
結合フランジ（１０３）が対応する保持孔（１０６）を有し、前記保持孔内へ保持ピン（１１６）の端部を挿入することができ、保持孔（１０６）が、結合フランジ（３）を越えて隆起するリング（１０７）の中心に延びており、かつシール（１１７）がこのリング（１０７）を、それに添接する中央で開放したドーム（１２２）によって覆っている、ことを特徴とする態様２５から２９のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様３１〕
ドーム（１２２）の中央の開口部（１２３）が、保持孔（１０６）及び／又は保持ピン（１１６）の外径よりもわずかに小さい直径を有している、ことを特徴とする態様３０に記載のプラグコネクタ。
〔態様３２〕
フランジプレート（１１０）が、差し込み開口部（１１１）を包囲する、一周する溝（２５）を有しており、前記溝（１２５）内に、差し込み開口部（１０２）用のシールリップ（１１８）を径方向外側で包囲する、シール（１１７）の表面を越えて隆起するストリップ（１２４）が収容されている、ことを特徴とする態様２５から３１のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様３３〕
フランジプレート（１１０）内に、差し込み開口部（１１１）から切り欠き（１１３）が径方向外側へ延びており、組み合わされた状態において、前記切り欠きを通して、ロック機構（１０８、１０９）用の操作部材（１０８）がハウジング（１０１）から外側へ向かってフランジプレート（１１０）の前側へ張り出し、差し込み開口部（１１１）に径方向に連続して、シール（１７）の表面を越えて隆起するドーム（１２６）が、切り欠き（１１３）を通して外側へ向かってフランジプレート（１１０）の前側へ延びており、操作部材（８）がドーム（１２６）によって覆われている、ことを特徴とする態様２５から３２のいずれか１つに記載のプラグコネクタ。
〔態様３４〕
電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタ、具体的には態様１から９のいずれか１つに記載のプラグコネクタ用の、ハウジング壁（Ｇ）、切り替え盤又は同種のものに対して密閉するためのシール（１１７）であって、前記プラグコネクタの差し込み開口部（１０２）の箇所における中央の切りぬき（１３０）と、プラグコネクタ用の取りつけ孔（１１２）の箇所における切り欠き（１２０）とを有するものにおいて、
中央の切り抜き（１３０）を一周するシールリップ（１１８）が、中央の切り抜きの内周を画成し、かつシール（１１７）の後ろ側に戻るように曲げられた、シール（１１７）の後ろ側の面を越えて隆起する端縁（１１９）が存在し、前記端縁に一周するシール構造が配置されているか、あるいは前記端縁自体が前記シール構造を形成する、ことを特徴とするシール。
〔態様３５〕
前記シール構造が、一周するシールストリップを有し、好ましくは、シール（１１７）の一周する端縁（１１９）の外側が、外側へ向かって斜めにカットされている、ことを特徴とする態様３４に記載のシール。
〔態様３６〕
前記シール構造が、径方向外側へ向かって張り出す、一周するシール端縁である、ことを特徴とする態様３４又は３５に記載のシール。
〔態様３７〕
固定手段（１０５）を挿通させるための位置に、シール（１１７）の前方の表面を越えて隆起する、固定手段（１０５）のための中央の透孔（１２０）を備えたシールグロメット（１２１）が配置されている、ことを特徴とする態様３４から３６のいずれか１つに記載のシール。
〔態様３８〕
スペース保持ピン（１１６）を挿通させる位置に、シール（１１７）の前方の表面を越えて隆起する、スペース保持ピン（１１６）用の中央の透孔（１２３）を備えたドーム（１２２）が配置されている、ことを特徴とする態様３４から３７のいずれか１つに記載のシール。
〔態様３９〕
中央の切りぬき（１３０）に径方向に連続して、シール（１１７）の前方の表面を越えて隆起するドーム（１２６）が配置されており、かつ好ましくはシール（１１７）と一体的に形成されている、ことを特徴とする態様３４から３８のいずれか１つに記載のシール。
〔態様４０〕
中央の切り抜き（３０）を径方向外側で包囲する、シール（１１７）の前方の表面を越えて隆起するストリップ（１２４）が設けられている、ことを特徴とする態様３４から３９のいずれか１つに記載のシール。
〔態様４１〕
シール（１１７）に少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片（１２７）が形成されており、前記結合細片の外側の端部に、好ましくはカップ形状のシール栓（１２８）が固定されており、前記シール栓の外形が、中央の切り抜き（１３０）のシールリップ（１１８）の内径よりもわずかに大きい、ことを特徴とする態様３４から４０のいずれか１つに記載のシール。
〔態様４２〕
シール栓（１２８）の、結合細片（１２７）と対向する側に、全面の把持フラップ（１２９）が張り出しており、前記把持フラップが好ましくはカップ形状に形成されている、ことを特徴とする態様４１に記載のシール。

１ ハウジング
２ 差し込み開口部
３ 結合フランジ
４ 切り欠き
５ シール
６ 接触支持体
７ カバー
８ 接触部材
９ アース接点
１０ロック部材
１１外側のハウジング部分
１２内側のハウジング部分
１３環状間隙
１４底
１５操作部材
１６切り抜き
１７シールリップ
１８プレート形状の部分
１９パッセージ
２０凹部
２１一周するウェブ
２２シールグロメット
２３円形のウェブ
２４切り欠き
２５膨出部
２６切り欠き
２７ドーム
２８結合細片
２９シール栓
３０把持フラップ
３１収容部
３２挿通部
３３オプティカルウェーブガイド
３４挿通部
３５シールハウジング
３６張り出し
３７周端縁
３８収容部
３９パッセージ
４０パッセージ
１０１ ハウジング
１０２ 差し込み開口部
１０３ 結合フランジ
１０４ 切り欠き
１０５ 固定ねじ
１０６ 保持孔
１０７ リング
１０８ 操作部材
１０９ ロック部材
１１０ フランジプレート
１１１ 差し込み開口部
１１２ 取りつけ孔
１１３ 切り欠き
１１４ 曲げられた端縁
１１５ ブッシュ形状の延長部
１１６ 保持ピン
１１７ シール
１１８ シールリップ
１１９ 曲げられた端縁
１２０ 透孔
１２１ シールグロメット
１２２ ドーム
１２３ 中央の開口部
１２４ ストリップ
１２５ 溝
１２６ ドーム
１２７ 結合細片
１２８ 閉鎖栓
１２９ 把持フラップ
１３０ 中央の切り抜き
１３１ シール端縁
Ｇ 器具壁

Claims (22)

1. 器具壁、切り替え盤又は同種のものの後ろ側に取りつけるための、電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタであって、
   相補的なプラグコネクタ、好ましくはケーブルプラグ、用の少なくとも１つの差し込み開口部（２）を備えたハウジング（１）を有し、ハウジング（１）の差し込み側の端部に、張り出した結合フランジ（３）が突出しており、前記結合フランジが固定手段を挿通させるための切り欠き（４）を有しており、
   差し込み開口部（２）の領域内の中央の切り抜き（１６）と、切り欠き（４）と同軸に、固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）とを備えたシール（５）を有し、前記切り抜きがその周に沿って、差し込み開口部（２）内へ径方向に張り出すシールリップ（１７）によって画成されている、
   ものにおいて、
   結合フランジ（３）の差し込み側の面及び結合フランジ（３）の境界の内部の差し込み側のすべての構造が、シール（５）によって覆われており、
   結合フランジ（３）内に、シール（５）のための凹部が形成されており、かつ前記凹部の外側の周端縁に沿って延びる、結合フランジ（３）に設けられたウェブ（２１）によって前記凹部が画成されており、
   シールハウジング（３５）が、後ろ側からハウジング（１）と結合フランジ（３）の上へかぶせられており、結合フランジ（３）がシールハウジング（３５）の差し込み側の前方の周端縁（３７）によって包囲されており、前記周端縁がシール（５）を含めて結合フランジ（３）の前側を越えて前方へ張り出している、ことを特徴とする電気的プラグコネクタ。
2. シール（５）が前記凹部を実質的に完全に満たし、かつウェブ（２１）が、前記シールの、その周端縁に沿った厚みよりもわずかに小さい高さを有している、ことを特徴とする請求項１に記載のプラグコネクタ。
3. 器具壁、切り替え盤又は同種のものの後ろ側に取りつけるための、電気的プラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタであって、
   相補的なプラグコネクタ、好ましくはケーブルプラグ、用の少なくとも１つの差し込み開口部（２）を備えたハウジング（１）を有し、ハウジング（１）の差し込み側の端部に、張り出した結合フランジ（３）が突出しており、前記結合フランジが固定手段を挿通させるための切り欠き（４）を有しており、
   差し込み開口部（２）の領域内の中央の切り抜き（１６）と、切り欠き（４）と同軸に、固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）とを備えたシール（５）を有し、前記切り抜きがその周に沿って、差し込み開口部（２）内へ径方向に張り出すシールリップ（１７）によって画成されている、
   ものにおいて、
   結合フランジ（３）の差し込み側の面及び結合フランジ（３）の境界の内部の差し込み側のすべての構造が、シール（５）によって覆われており、
   結合フランジ（３）内に、シール（５）のための凹部が形成されており、かつ前記凹部の外側の周端縁に沿って延びる、結合フランジ（３）に設けられたウェブ（２１）によって前記凹部が画成されており、
   ウェブ（２１）もしくは周端縁（３７）の内側が、外側へ向かって斜めにカットされており、かつシール（５）の外側がそれに対して相補的に斜めにカットされている、ことを特徴とするプラグコネクタ。
4. 前記凹部が、前記固定手段を挿通するための切り欠き（４）も有している、ことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
5. シール（５）の差し込み側に、固定手段を挿通させるパッセージ（１９）を包囲するシールグロメット（２２）が形成されており、前記シールグロメットは、プラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置する、ことを特徴とする請求項４に記載のプラグコネクタ。
6. シールグロメット（２２）の外径が、前記固定孔の内径に相当する、ことを特徴とする請求項５に記載のプラグコネクタ。
7. シールグロメット（２２）の内径が、前記固定手段の外径に相当する、ことを特徴とする請求項５又は６に記載のプラグコネクタ。
8. 差し込み開口部（２）が、少なくともその周の一部にわたって、好ましくはその周の８０％より多くにわたって、差し込み側においてシール（５）用の切り欠きの底を越えて隆起する円形のウェブ（２３）によって画成されており、シール（５）がウェブ（２３）用の切り欠き（２４）を有している、ことを特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
9. シール（５）が、ウェブ（２３）を収容するための、差し込み側で隆起する膨出部（２５）を有し、前記膨出部は、プラグコネクタが組み合わされた状態において、器具壁、切り替え盤などの取りつけ孔の内部に位置する、ことを特徴とする請求項８に記載のプラグコネクタ。
10. 結合フランジ（３）内で、差し込み開口部（２）から始まって切り欠き（２６）が径方向外側へ延びており、組み合わされて組み込まれた状態において、前記切り欠きを通して、相補的なプラグコネクタ用のロック機構のための操作部材（１５）が、ハウジング（１）から器具壁、切り替え盤などを通って外側へ張り出し、シール（５）に形成されている、同様に器具壁、切り替え盤などを通って外側へ張り出すドーム（２７）が操作部材（１５）を覆っている、ことを特徴とする請求項１から９のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
11. ドーム（２７）が、膨出部（２５）のセクションである、ことを特徴とする請求項１０に記載のプラグコネクタ。
12. 少なくとも１つの径方向へ張り出す結合細片（２８）がシール（５）に形成されており、前記結合細片の外側の端部に好ましくはカップ形状のシール栓（２９）が固定されており、前記シール栓の外径が、中央の切り抜き（１６）のシールリップ（１７）の内径よりもわずかに大きい、ことを特徴とする請求項１から１１のいずれか１項に記載のプラグコネクタ。
13. 器具壁、切り替え盤又は同種のものの後ろ側に取りつけるための、電気的なプラグコネクタ、特に組み込みプラグコネクタと共に使用するための、特に請求項１から１２のいずれか１項に記載のプラグコネクタのための、シールであって、
    切り抜き（１６）を有し、前記切り抜きが前記プラグコネクタの差し込み開口部（２）の領域内に位置し、かつその周に沿ってシールリップ（１７）によって画成されており、前記シールリップが径方向に切り抜き（１６）内へ張り出し、かつ
    固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）を有する、
    ものにおいて、
    シール（５）のプレート形状の部分（１８）が、前記プラグコネクタの結合フランジ（３）の前方の差し込み側の面を覆うように設計されている、ことを特徴とするシール。
14. シール（５）が、前記プラグコネクタの結合フランジ（３）の差し込み側の面の凹部内へ挿入するように設計されている、ことを特徴とする請求項１３に記載のシール。
15. 差し込み側においてシール（５）に、固定手段を挿通させるためのパッセージ（１９）を包囲するシールグロメット（２２）が形成されており、前記プラグコネクタが組み合わされた状態において、前記シールグロメットが、器具壁、切り替え盤などの固定孔の内部に位置する、ことを特徴とする請求項１３又は１４に記載のシール。
16. シールグロメット（２２）の外径が、前記固定孔の内径に相当する、ことを特徴とする請求項１５に記載のシール。
17. シールグロメット（２２）の内径が、前記固定手段の外径に相当する、ことを特徴とする請求項１５又は１６に記載のシール。
18. シール（５）が、差し込み側に隆起する膨出部（２５）を有し、前記プラグコネクタが組み合わされた状態において、前記膨出部が器具壁、切り替え盤などの取りつけ孔の内部に位置する、ことを特徴とする請求項１３から１７のいずれか１項に記載のシール。
19. シール（５）にドーム（２７）が形成されており、前記ドームは、組み込まれた状態において器具壁、切り替え盤などを通して外側へ張り出している、ことを特徴とする請求項１３から１８のいずれか１項に記載のシール。
20. ドーム（２７）が、膨出部（２５）のセクションである、ことを特徴とする請求項１９に記載のシール。
21. シール（５）に、少なくとも１つの径方向に張り出す結合細片（２８）が形成されており、前記結合細片の外側の端部に、好ましくはカップ形状のシール栓（２９）が固定されており、前記シール栓の外径が、中央の切り抜き（１６）のシールリップ（１７）の内径よりもわずかに大きい、ことを特徴とする請求項１３から２０のいずれか１項に記載のシール。
22. シール栓（２９）の、結合細片（２８）と対向する側に、全面的な把持フラップ（３０）が張り出しており、前記把持フラップが好ましくはカップ形状に形成されている、ことを特徴とする請求項２１に記載のシール。

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