JPH08222011A - 電気装置用防水ケース - Google Patents

電気装置用防水ケース

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Publication number
JPH08222011A
JPH08222011A JP7029398A JP2939895A JPH08222011A JP H08222011 A JPH08222011 A JP H08222011A JP 7029398 A JP7029398 A JP 7029398A JP 2939895 A JP2939895 A JP 2939895A JP H08222011 A JPH08222011 A JP H08222011A
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JP
Japan
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waterproof
lid
case
packing
electric wire
Prior art date
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Application number
JP7029398A
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English (en)
Inventor
Hideki Hamada
英毅 濱田
Akihisa Katou
晋央 加藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08222011A publication Critical patent/JPH08222011A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組み立て作業性が良く、しかも防水性に優れた
電気装置用防水ケースを提供する。 【構成】回路基板4を納装する開口を有するケース本体
1と、開口5を閉塞する蓋体2と、開口5の内周と蓋体
2の外周との間に介在する防水用パッキン3とを備え、
防水用パッキン3を受ける断面L字形の周溝8を開口5
の内周および蓋体5の外周の一方に設け、その他方に防
水用パッキン3を周溝8に押圧する傾斜面6を形成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、安定器を必要とする
車両用前照灯装置等に適用する電気装置の電気装置用防
水ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】第1の従来例を図23に示す。すなわ
ち、この電気装置用防水ケースは、ケース本体100の
開口縁に防水用パッキン101を嵌め込むための断面U
字形の溝102が形成され、蓋体103とケース本体1
00とを結合した時に防水用パッキン101を所定の大
きさまで圧縮し、ケース本体100の内部の防水を行な
う。この第1の従来例は蓋体103の組み付け方向と防
水用パッキン101の締付け方向が同一である。
【0003】第2の従来例を図25に示す。すなわち、
この電気装置用防水ケースは、蓋体103の外周面に防
水用パッキン101を弾性的に係止可能な断面横U字形
の溝104を形成している。ケース本体100は略箱状
であり、防水用パッキン101はケース本体100の内
面に密接することで防水を行なう。この従来例は蓋体1
03のケース組み付け方向と防水用パッキン101の締
付け方向が直交している。
【0004】第3の従来例を図26に示す。すなわち、
この電気装置用防水ケースは、防水用パッキン101を
蓋体103に直接塗布成形し、ケース本体100の上部
の外周には防水用パッキン101を圧縮し、防水するた
めの突条105を形成している。第4の従来例を図27
に示す。すなわち、この電気装置用防水ケースは、内部
の回路基板と外部との電気的接続を行なう場合に、蓋体
103またはケース本体100には電線防水用グロメッ
トである電線パッキン106を挿入密着させるための穴
107を設け、電線パッキン106により防水用パッキ
ン101とは別に電線108を防水し、さらに電線パッ
キン106の電線貫通孔の突起109で電線貫通孔を防
水している。また押さえ具110をねじ111により蓋
体103等のねじ孔112にねじ込んで電線パッキン1
01を押圧固定している。
【0005】第5の従来例を図28に示す。すなわち、
この電気装置用防水ケースは、内外部の電気的接続を穴
107を通して接続するコネクタ112,113によっ
て行ない、このコネクタ部112,113には数箇所の
防水部114を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来例
は、防水用パッキン101のケース本体100の溝10
2への組み付け作業性が悪く、図24に示すようにケー
ス本体100の内寸P1に対してケース本体100の外
寸P2 が大きくなる。たとえば防水用パッキン101が
径Φ4の場合、外寸P2 =内寸P1 +(4.4+1.3
×2)×2=内寸P1 +14mmである。このため、ケ
ース本体100の内容積の割りに全体が大型化する欠点
がある。
【0007】第2の従来例は、ケースの蓋体103の組
み付け作業性と防水性能の両立が難しい。これはケース
本体100に対する蓋体103の組み付け方向と防水用
パッキン101の締付け方向が直交しているためで、防
水性能は防水用パッキン101とケース本体100との
位置寸法でのみ影響され、防水性能を向上させればそれ
と直交方向のケース組み付け作業性は悪くなる。またケ
ース本体100のケース内圧に対する強度が低い。
【0008】第3の従来例は、防水用パッキン101を
蓋体103に直接塗布成形するために塗布量によって、
防水性能が影響を受けやすい。また直接塗布成形は、作
業性が悪く部品コストが高い。第4の従来例は、電線防
水用に防水パッキン101とは別に電線パッキン106
が必要であり、組み付け作業が増加し部品コストが増加
する。
【0009】第5の従来例は、部品点数の増加によるコ
ストアップ、組み立て性が悪化し、また防水部114の
増加による防水信頼性が低下する。したがって、この発
明の目的は、組み立て作業性が良く、しかも防水性に優
れた電気装置用防水ケースを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の電気装置用防
水ケースは、回路基板を納装する開口を有するケース本
体と、前記開口を閉塞する蓋体と、前記開口の内周と前
記蓋体の外周との間に介在する防水用パッキンとを備
え、前記防水用パッキンを受ける断面L字形の周溝を前
記開口の内周および前記蓋体の外周の一方に設け、その
他方に前記防水用パッキンを前記周溝に押圧する傾斜面
を形成したことを特徴とするものである。
【0011】請求項2の電気装置用防水ケースは、請求
項1において、前記蓋体の裏面に筒状部を突設すること
により前記筒状部の外周の付根側に前記周溝を形成し、
前記開口の内周に形成した前記傾斜面が前記筒状部の先
端から離れるようにしたものである。請求項3の電気装
置用防水ケースは、請求項1において、前記蓋体と前記
ケース本体との合わせ面に電線通過孔を有し、前記電線
通過孔に密接に貫設された電線パッキン部を前記防水用
パッキンに有し、電線を貫通する電線貫通孔を前記電線
パッキン部に形成したものである。
【0012】請求項4の電気装置用防水ケースは、請求
項3において、前記電線パッキン部が電線挿通孔と平行
に非貫通孔を有するものである。請求項5の電気装置用
防水ケースは、請求項1、請求項2、請求項3または請
求項4において、前記回路基板の部品実装面が前記蓋体
に向き、前記蓋体は前記回路基板の電子部品を逃げる凹
部を裏面に一体に形成しているものである。
【0013】請求項6の電気装置用防水ケースは、請求
項1、請求項2、請求項3または請求項4において、前
記回路基板の部品実装面が前記蓋体に向き、前記蓋体の
裏面に放熱部材を設けたものである。請求項7の電気装
置用防水ケースは、請求項1、請求項2、請求項3また
は請求項4において、前記回路基板の部品実装面が前記
蓋体に向き、前記電子部品を押える押さえ部材を前記蓋
体に一体形成したものである。
【0014】
【作用】請求項1の電気装置用防水ケースによれば、断
面L字形の周溝により防水用パッキンを受け傾斜面によ
り防水用パッキンを押圧しているため、蓋体でケース本
体の開口を閉じることにより防水用パッキンを圧縮でき
るので、防水用パッキンの組み付け性がよく防水性と作
業性が両立する。またケース本体の内寸に対するケース
本体の外寸の大きさを小さくでき、同一外形で内容積を
大きくすることができる。
【0015】請求項2の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項1において、前記蓋体の裏面に筒状部を突設
することにより前記筒状部の外周の付根側に前記周溝を
形成し、前記開口の内周に形成した前記傾斜面が前記筒
状部の先端から離れるようにしたため、請求項1の作用
のほか、外寸に対する内寸の割合を大きくし、必要な内
容積に対する外形状をより小さくすることができるとと
もに、傾斜面を垂直に近く立てることによりケースの組
み立て作業性が向上する。
【0016】請求項3の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項1において、前記蓋体と前記ケース本体との
合わせ面に電線通過孔を有し、前記電線通過孔に密接に
貫設された電線パッキン部を前記防水用パッキンに有
し、電線を貫通する電線貫通孔を前記電線パッキン部に
形成したため、請求項1の作用のほか、電線パッキン部
を防水用パッキンに一体に形成しているので防水用の部
品点数を削減でき、防水部の組み立て作業性が向上す
る。またケース本体の表面にねじ等の固定具がなく、外
観がよい。さらに電線パッキン部の電線貫通孔に電線防
水用突起を形成しても、電線防水用突起により電線を締
め込む方向がケースの組み付け時に締め込む方向と同一
となるので、電線パッキン部の穴に電線を通す時には穴
は大き目でゆるくてよいので作業性がよく、ケースの蓋
体の組みつけにより防水性を確保できる。
【0017】請求項4の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項3において、前記電線パッキン部が電線挿通
孔と平行に非貫通孔を有するため、請求項3の作用のほ
か、非貫通孔に剛性部材を埋設することにより、電線パ
ッキン部の弾性体の剛性を増すことができるのでより確
実なケース防水および電線部防水が可能となる。請求項
5の電気装置用防水ケースによれば、請求項1、請求項
2、請求項3または請求項4において、前記回路基板の
部品実装面が前記蓋体に向き、前記蓋体は前記回路基板
の電子部品を逃げる凹部を裏面に一体に形成しているた
め、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の作
用のほか、蓋体の表面が突出するように蓋体の裏面に凹
部を形成することにより、特別な補強なしに蓋体の強度
を上げることができ、またケースの内外気圧差に対する
強い防水構造を提供できる。またケース全体積の削減に
繋がり、小形化が可能となる。
【0018】請求項6の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4にお
いて、前記回路基板の部品実装面が前記蓋体に向き、前
記蓋体の裏面に放熱部材を設けたため、請求項1、請求
項2、請求項3または請求項4の作用のほか、蓋体の補
強ができ、蓋体に直接放熱するので放熱性がよい。請求
項7の電気装置用防水ケースによれば、請求項1、請求
項2、請求項3または請求項4において、前記回路基板
の部品実装面が前記蓋体に向き、前記電子部品を押える
押さえ部材を前記蓋体に一体形成したため、請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項
6の作用のほか、蓋体の補強ができるとともに、蓋体の
肉厚を厚くすることで蓋体の熱容量を大きくし発熱部品
の放熱性が良くなる。また電子部品の耐振動性を改善で
きる。
【0019】
【実施例】この発明の第1の実施例を図1ないし図5に
より説明する。すなわち、この電気装置用防水ケース
は、ケース本体1と、蓋体2と、防水用パッキン3とを
有する。ケース本体1は、回路基板4を納装する開口5
を有する。開口5の内周に防水用パッキン3を押圧する
傾斜面6を形成している。1aは傾斜面6の上端に位置
する開口5の内周面、7は回路基板支持部、10はプリ
ント基板を用いた回路基板4に実装された電子部品であ
る。
【0020】蓋体2は、開口5を閉塞するものである
が、断面L字形の周溝8を蓋体2の外周に設けている。
実施例では、蓋体2の裏面に同軸に短い径の筒状部9を
突出し、これにより筒状部9の外周面9aとその付根側
である蓋体2の裏面の周縁部2aとで周溝8を形成して
いる。2bはケース本体1の内周面1aに嵌合する蓋体
2の凹段部である。
【0021】防水用パッキン3は、開口5の縁部と蓋体
2の外周との間に介在するものである。実施例では断面
楕円のリング状であり、周溝8に弾性嵌着している。た
だし、防水用パッキン3の断面形状は円形でも非円形で
もよい。11は蓋体2の取付孔、12は取付孔11に整
合する連結孔、13は回路基板4をケース本体1に固定
する固定孔である。
【0022】この電気装置用防水ケースは、ケース本体
1に回路基板4を収納し、防水用パッキン3を嵌着した
蓋体2で図3および図1のように開口5を塞ぎ、図4の
ようにケース本体1に押付けてねじ等の固定手段(図示
せず)により蓋体2をケース本体1に固定する。このと
き、防水用パッキン3が断面三角形の空間を形成する傾
斜面6および周溝8の内面に圧縮されてこれらの面に密
接し防水する。
【0023】この実施例によれば、断面L字形の周溝8
により防水用パッキン3を受け傾斜面6により防水用パ
ッキン3を押圧しているため、蓋体2でケース本体1の
開口5を閉じることにより防水用パッキン3を圧縮でき
るので、防水用パッキン3の組み付け性がよく防水性と
作業性が両立する。またケース本体1の内寸に対するケ
ース本体1の外寸の大きさを小さくでき、同一外形で内
容積を大きくすることができる。たとえば従来例の前記
した外寸P2 =内寸P1 +14mmに対して、図6に示
すように外寸P2 =内寸P1 +(4+1.5)×2=内
寸P1 +11mmと小さくすることができた。
【0024】この発明の第2の実施例を図6に示す。す
なわち、この電気装置用防水ケースは、第1の実施例に
おいて、ケース本体1の開口5の上端面15と内周面1
bとの角部に傾斜面6を形成し、ケース本体1の上端面
15に周縁部が当接する蓋体2の裏面より同軸に突出し
た筒状部9の外周に周溝8を形成している。この発明の
第3の実施例を図7に示す。すなわち、この電気装置用
防水ケースは、第1の実施例において、ケース本体1の
開口縁の上端面16′よりも所定寸法h1 だけ内方の位
置に段部17を形成し、段部17の上面を傾斜面6とし
ている。一方蓋体2は外周縁の高さh2 が、h1 >h2
であり、ケース本体1の内周面18に嵌合するように形
成され、蓋体2の裏面に筒状部9を形成することによ
り、周溝8を形成している。この実施例ではh1 −h2
だけ蓋体2をケース本体1内に押し込むことが可能であ
り、そのため防水用パッキン3をより強力に圧縮するこ
とが可能になる。その他は第1の実施例と同様である。
【0025】この発明の第4の実施例を図8に示す。す
なわち、この電気装置用防水ケースは、第3の実施例に
おいて、ケース本体1の所定寸法h1 と蓋体2の外周縁
の高さh2 をh1 =h2 とし、筒状部9の下端をケース
本体1の傾斜面6の下端位置よりも下方に延出して内周
面19に嵌合するようにしている。その他は第3の実施
例と同様である。
【0026】この発明の第5の実施例を図9および図1
0に示す。すなわち、この電気装置用防水ケースは、第
2の実施例において、蓋体2の断面L字形の周溝8を形
成する筒状部9の先端よりも傾斜面8が離れるようにし
ている。実施例では傾斜面8を垂直面に近づけることに
よりケース本体1に蓋体2を組み付けたときに造られる
空間の断面が略台形になる。
【0027】この実施例によれば、傾斜面6を垂直に近
く立てることによりケースの組み立て作業性が向上す
る。また外寸に対する内寸の割合を大きくし、必要な内
容積に対する外形状をより小さくすることができる。た
とえば図10に示すように外寸P2 =内寸P1 +(4−
2+1.5)×2=内寸P1 +7mmとなる。この発明
の第6の実施例を図11に示す。すなわち、この電気装
置用防水ケースは、第5の実施例において、筒状部9の
下端が傾斜面6の下端より下方に垂下してた例である。
【0028】この発明の第7の実施例を図12に示す。
すなわち、この電気装置用防水ケースは、第4の実施例
において、蓋体2の筒状部9の下端部が傾斜面6と同じ
高さになっており、しかも筒状部9と傾斜面6とがケー
ス本体1の側壁の厚さ方向に離れている例である。この
発明の第8の実施例を図13ないし図15に示す。すな
わち、この電気装置用防水ケースは、第1の実施例にお
いて、蓋体2とケース本体1との合わせ面に電線通過孔
22を有し、電線通過孔22に密接に貫設された電線パ
ッキン部24を防水用パッキン3に有し、電線23を貫
通する電線貫通孔27を電線パッキン部24に形成して
いる。実施例では電線通過孔22は電線パッキン部24
と密接するようにケース本体1と蓋体2との合わせ面に
切欠を設けることにより形成している。ケース本体1に
電線パッキン部24のリブを実施例とする受け部25を
内面に形成し、受け部25に電線パッキン部24を押え
る押さえ部26を蓋体2に形成している。また電線パッ
キン部24の位置決めおよび蓋体2の組みつけ作業中の
電線パッキン部24の脱落を防止するため蓋体2に突出
リブ33がある。また電線パッキン部24と密接するた
めの切欠部分31がある。さらにケース本体1を切欠い
たため防水用パッキン3が外部に露出する部分を保護す
るために蓋体2の端部にリブ33を設けている。27は
電線パッキン部24の電線挿通孔、28は電線パッキン
部24のリブを兼ねた抜け止めつば、29は電線防水用
突起である。なお、電線パッキン部24の防水形状につ
いても他の部分と同一形状とし、電線パッキン部24の
外周に合わせて防水用パッキン3が図13に示すように
分離し、またケース本体1の傾斜面6についても電線パ
ッキン部24の外周に合わせて位置を変化している。
【0029】そして、ケース本体1に蓋体2を閉じるこ
とにより防水用パッキン3が圧縮され締付けられるが同
時に電線23の突起29による防水部分も同方向に締付
けられる。この実施例によれば、電線パッキン部24を
防水用パッキン3に一体に形成しているので防水用の部
品点数を削減でき、防水部の組み立て作業性が向上す
る。またケース本体1の表面にねじ等の固定具がなく、
外観がよい。さらに電線パッキン部24の電線貫通孔2
7に電線防水用突起29を形成しても、電線防水用突起
29により電線23を締め込む方向がケースの組み付け
時に締め込む方向と同一となるので、電線パッキン部2
4の穴27に電線23を通す時には穴は大き目でゆるく
てよいので作業性がよく、ケースの蓋体2の組みつけに
より防水性を確保できる。
【0030】またこの実施例は、受け部25によりケー
ス本体1に蓋体2を取付けた後の電線パッキン部24の
位置ずれを防止することができ、電線パッキン部24の
つば28、蓋体2のリブ状の押さえ部26および受け部
25により電線パッキン部24の位置ずれを確実に防止
することができ、電線パッキン部24の位置を保持する
ことができる。
【0031】この発明の第9の実施例を図16および図
17に示す。すなわち、この電気装置用防水ケースは、
第8の実施例において、電線パッキン部24が電線挿通
孔27と平行に非貫通孔30を有するものである。非貫
通孔30の数および断面形状は様々であるが、実施例で
は非貫通孔30を断面長円形に形成し、さらに非貫通孔
30に剛性部材30aを埋設している。
【0032】電線パッキン部24の電線挿通孔27の相
互間隔が開くとその間の部分の弾性効果により締付け力
が弱くなる問題があった。このため電線挿通孔27間に
非貫通孔30を形成し剛体部を設けることによりその部
分に印加される圧力を増加することができる。この実施
例によれば、非貫通孔30に剛性部材30aを埋設する
ことにより、電線パッキン部24の弾性体の剛性を増す
ことができるので、電線23を防水する部分およびケー
ス防水部分の締付け力が増加し、より確実なケース防水
および電線部防水が可能となる。
【0033】図18は変形例を示すもので、(a)は非
貫通孔30がケース本体1の内方に向けて開口している
場合、(b)は非貫通孔30をケース本体1の内外にそ
れぞれ開口するように一直線上に間隔をおいて一対設け
ている場合である。この発明の第9の実施例を図19に
示す。すなわち、この電気装置用防水ケースは、第1の
実施例において、回路基板4の部品実装面4aが蓋体2
に向き、蓋体2は回路基板4の電子部品10中の電子部
品33を逃げる凹部32を裏面に形成している。実施例
では蓋体2の表面が突出するように凹部32を形成して
いる。その他は第1の実施例と同様である。
【0034】この実施例によれば、蓋体2の表面が突出
するように蓋体2の裏面に凹部32を形成することによ
り、特別な補強なしに蓋体2の強度を上げることがで
き、またケースの内外気圧差に対する強い防水構造を提
供できる。またケース全体積の削減に繋がり、小形化が
可能となる。したがって、ケースに納装する電子部品1
0の最大高さに合わせてケース本体1および蓋体2を設
計せず、その高さよりも低く設計し、ケース本体1およ
び蓋体2で形成される高さ内に電子部品10が治まらな
い部分については蓋体2を凸状に突出させる。とくに電
線パッキン部24との密接のため蓋体2のリブの一部を
切欠いているので補強が必要であるが、凹部32を形成
することによりそのような補強を兼ねることができる。
【0035】図20は、電子部品33を回路基板4に装
着せず電気的に接続した変形例である。この発明の第1
1の実施例を図21に示す。すなわち、この電気装置用
防水ケースは、第1の実施例において、回路基板4の部
品実装面4aが蓋体2に向き、蓋体2の裏面にリブ状の
放熱部材35を設けている。電子部品10のうち放熱を
要する部品36を放熱部材35に取付けている。熱は放
熱部材35→蓋体2の表面→外気へと放熱される。
【0036】この実施例によれば、放熱部材35により
蓋体2の補強ができ、蓋体2に直接放熱するので放熱性
がよくなる。その他は第1の実施例と同様である。この
発明の第12の実施例を図22に示す。すなわち、この
電気装置用防水ケースは、第1の実施例において、回路
基板4の部品実装面4aが蓋体2に向き、電子部品10
を押える押さえ部材37を蓋体2に一体形成している。
実施例では押さえ部材37と電子部品10との間に弾性
シート38を介在している。
【0037】この実施例によれば、押さえ部材37によ
り蓋体2の補強ができるとともに、蓋体2の肉厚を厚く
することで蓋体2の熱容量を大きくし発熱部品の放熱性
が良くなる。また電子部品10の耐振動性を改善でき
る。また弾性シート38により電子部品10の放熱およ
び耐振動性の向上を図れる。その他は第1の実施例と同
様である。
【0038】この実施例の変形例として、回路基板4に
実装されている電子部品10を押圧するときは回路基板
4に対して押圧するが、回路基板4に実装されていない
電子部品10を押圧するときは押さえ部材37によりホ
ース本体1に対して押圧する。なお、防水用パッキン3
を受ける断面L字形の周溝8を開口5の内周に設け、蓋
体2に防水用パッキン3を押圧する傾斜面6を形成して
もよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1の電気装置用防水ケースによれ
ば、断面L字形の周溝により防水用パッキンを受け傾斜
面により防水用パッキンを押圧しているため、蓋体でケ
ース本体の開口を閉じることにより防水用パッキンを圧
縮できるので、防水用パッキンの組み付け性がよく防水
性と作業性が両立する。またケース本体の内寸に対する
ケース本体の外寸の大きさを小さくでき、同一外形で内
容積を大きくすることができるという効果がある。
【0040】請求項2の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項1において、前記蓋体の裏面に筒状部を突設
することにより前記筒状部の外周の付根側に前記周溝を
形成し、前記開口の内周に形成した前記傾斜面が前記筒
状部の先端から離れるようにしたため、請求項1の効果
のほか、外寸に対する内寸の割合を大きくし、必要な内
容積に対する外形状をより小さくすることができるとと
もに、傾斜面を垂直に近く立てることによりケースの組
み立て作業性が向上する。
【0041】請求項3の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項1において、前記蓋体と前記ケース本体との
合わせ面に電線通過孔を有し、前記電線通過孔に密接に
貫設された電線パッキン部を前記防水用パッキンに有
し、電線を貫通する電線貫通孔を前記電線パッキン部に
形成したため、請求項1の効果のほか、電線パッキン部
を防水用パッキンに一体に形成しているので防水用の部
品点数を削減でき、防水部の組み立て作業性が向上す
る。またケース本体の表面にねじ等の固定具がなく、外
観がよい。さらに電線パッキン部の電線貫通孔に電線防
水用突起を形成しても、電線防水用突起により電線を締
め込む方向がケースの組み付け時に締め込む方向と同一
となるので、電線パッキン部の穴に電線を通す時には穴
は大き目でゆるくてよいので作業性がよく、ケースの蓋
体の組みつけにより防水性を確保できる。
【0042】請求項4の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項3において、前記電線パッキン部が電線挿通
孔と平行に非貫通孔を有するため、請求項3の効果のほ
か、非貫通孔に剛性部材を埋設することにより、電線パ
ッキン部の弾性体の剛性を増すことができるのでより確
実なケース防水および電線部防水が可能となる。請求項
5の電気装置用防水ケースによれば、請求項1、請求項
2、請求項3または請求項4において、前記回路基板の
部品実装面が前記蓋体に向き、前記蓋体は前記回路基板
の電子部品を逃げる凹部を裏面に一体に形成しているた
め、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4の効
果のほか、蓋体の表面が突出するように蓋体の裏面に凹
部を形成することにより、特別な補強なしに蓋体の強度
を上げることができ、またケースの内外気圧差に対する
強い防水構造を提供できる。またケース全体積の削減に
繋がり、小形化が可能となる。
【0043】請求項6の電気装置用防水ケースによれ
ば、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4にお
いて、前記回路基板の部品実装面が前記蓋体に向き、前
記蓋体の裏面に放熱部材を設けたため、請求項1、請求
項2、請求項3または請求項4の効果のほか、蓋体の補
強ができ、蓋体に直接放熱するので放熱性がよい。請求
項7の電気装置用防水ケースによれば、請求項1、請求
項2、請求項3または請求項4において、前記回路基板
の部品実装面が前記蓋体に向き、前記電子部品を押える
押さえ部材を前記蓋体に一体形成したため、請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項
6の効果のほか、蓋体の補強ができるとともに、蓋体の
肉厚を厚くすることで蓋体の熱容量を大きくし発熱部品
の放熱性が良くなる。また電子部品の耐振動性を改善で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の蓋体を載せた状態の
断面図である。
【図2】その分解斜視図である。
【図3】その蓋体を閉じる前の状態の部分断面図であ
る。
【図4】蓋体を閉じた状態の部分断面図である。
【図5】ケース本体の部分断面図である。
【図6】第2の実施例の蓋体を閉じた状態の部分断面図
である。
【図7】第3の実施例の蓋体を閉じた状態の部分断面図
である。
【図8】第4の実施例の蓋体を閉じた状態の部分断面図
である。
【図9】第5の実施例の蓋体を閉じた状態の一部破断部
分断面図である。
【図10】その蓋体を閉じる前の状態の部分断面図であ
る。
【図11】第6の実施例の蓋体を閉じた状態の断面図で
ある。
【図12】第7の実施例の蓋体を閉じた状態の断面図で
ある。
【図13】第8の実施例を説明する部分分解斜視図であ
る。
【図14】その通線状態を説明する断面図である。
【図15】電線パッキン部の貫通孔の断面図である。
【図16】第9の実施例の電線パッキン部を示す斜視図
である。
【図17】その破断斜視図である。
【図18】その変形例の断面図である。
【図19】第10の実施例の要部斜視図である。
【図20】その変形例の断面図である。
【図21】第11の実施例を説明する部分斜視図であ
る。
【図22】第12の実施例を説明する部分斜視図であ
る。
【図23】第1の従来例の蓋体を閉じる前の部分断面図
である。
【図24】そのケース本体の部分断面図である。
【図25】第2の従来例の蓋体を閉じる前の部分断面図
である。
【図26】第3の従来例を説明する断面図である。
【図27】第4の従来例を説明する断面図である。
【図28】第5の従来例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 蓋体 3 防水用パッキン 4 回路基板 5 開口 6 傾斜面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板を納装する開口を有するケース
    本体と、前記開口を閉塞する蓋体と、前記開口の内周と
    前記蓋体の外周との間に介在する防水用パッキンとを備
    え、前記防水用パッキンを受ける断面L字形の周溝を前
    記開口の内周および前記蓋体の外周の一方に設け、その
    他方に前記防水用パッキンを前記周溝に押圧する傾斜面
    を形成したことを特徴とする電気装置用防水ケース。
  2. 【請求項2】 前記蓋体の裏面に筒状部を突設すること
    により前記筒状部の外周の付根側に前記周溝を形成し、
    前記開口の内周に形成した前記傾斜面が前記筒状部の先
    端から離れるようにした請求項1記載の電気装置用防水
    ケース。
  3. 【請求項3】 前記蓋体と前記ケース本体との合わせ面
    に電線通過孔を有し、前記電線通過孔に密接に貫設され
    た電線パッキン部を前記防水用パッキンに有し、電線を
    貫通する電線貫通孔を前記電線パッキン部に形成した請
    求項1記載の電気装置用防水ケース。
  4. 【請求項4】 前記電線パッキン部は電線挿通孔と平行
    に非貫通孔を有する請求項3記載の電気装置用防水ケー
    ス。
  5. 【請求項5】 前記回路基板の部品実装面が前記蓋体に
    向き、前記蓋体は前記回路基板の電子部品を逃げる凹部
    を裏面に一体に形成している請求項1、請求項2、請求
    項3または請求項4記載の電気装置用防水ケース。
  6. 【請求項6】 前記回路基板の部品実装面が前記蓋体に
    向き、前記蓋体の裏面に放熱部材を設けた請求項1、請
    求項2、請求項3または請求項4記載の電気装置用防水
    ケース。
  7. 【請求項7】 前記回路基板の部品実装面が前記蓋体に
    向き、前記電子部品を押える押さえ部材を前記蓋体に一
    体形成した請求項1、請求項2、請求項3または請求項
    4記載の電気装置用防水ケース。
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