JPH11297520A - 盗難防止用タグ及びその製造方法 - Google Patents

盗難防止用タグ及びその製造方法

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JPH11297520A
JPH11297520A JP10095573A JP9557398A JPH11297520A JP H11297520 A JPH11297520 A JP H11297520A JP 10095573 A JP10095573 A JP 10095573A JP 9557398 A JP9557398 A JP 9557398A JP H11297520 A JPH11297520 A JP H11297520A
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政美 三宅
Takashi Tsuchida
隆 土田
Tomohiro Mori
智広 森
Seiro Hachiman
誠朗 八幡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】盗難監視用の物品がどのような材料により形成
されていても、共振回路部の共振周波数を変化させず、
かつコイル部のQ値を低下させることがない。 【解決手段】盗難防止用タグ10の磁芯部材11が軟磁
性金属の粉末又はフレークとプラスチックとの複合材に
より形成され、磁芯部材11の周面に巻き線12が施さ
れる。磁芯部材11に形成された凹部11aにコンデン
サ13が収容され、このコンデンサ13が巻き線12に
電気的に接続される。磁芯部材11が巻き線12及びコ
ンデンサ13とともにプラスチック製の被覆体14によ
り被覆され、この被覆体14に物品に吊下げるための可
撓性線状体を挿通可能な通孔14aが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難を監視する物
品の無断持出しを報知するためのタグと、このタグの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の盗難防止用タグとして、
盗難監視用の物品に取付けられたタグの共振回路部が電
波発信装置からの特定周波数の電波に共振し、タグが盗
難監視用の物品から分離されたか否かを分離検知手段が
検出し、この分離検知手段の検出出力に基づいて分離報
知部が報知音出力手段を制御するように構成された盗難
防止用タグが開示されている(特開平8−18558
4)。この盗難防止用タグでは、共振回路部が絶縁性誘
電体の薄膜の両面にエッチング等により所定形状の導電
性金属箔を形成して構成される。例えば、薄膜表面に、
導電性金属箔により渦巻状に形成されたコイル部と、こ
のコイル部の渦巻状の中心部にコイル部に連続するコン
デンサの表面側平面パターンとが形成される。
【0003】上記盗難監視用の物品を販売する店の出入
り口には送信アンテナと受信アンテナとが互いに所定の
間隔をあけて立設され、これらのアンテナは制御部に電
気的に接続される。制御部は共振回路部で共振する周波
数の電波を送信アンテナから送信させるとともに、受信
アンテナからの受信信号の信号レベルを常にチェックす
るように構成される。更に制御部の制御出力には警報を
発するスピーカが接続される。
【0004】このように構成された盗難防止用タグで
は、盗難を監視している物品が未清算のまま送信アンテ
ナ及び受信アンテナ間を通過しようとすると、送信アン
テナから送信された電波が盗難防止用の物品に取付けら
れたタグの共振回路部で共振するため、受信アンテナに
は受信レベルの変調された受信信号が受信される。この
結果、制御部はスピーカから警報を発し、未清算商品の
持出しを防止できる。物品の清算が終了した場合には、
店員がタグに強力な電磁波を掛けてコンデンサを破壊し
タグを作動させないようにしたり、或いは警報スピーカ
を一時的に停止したりして警報が発せられないようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の盗
難防止用タグでは、渦巻状のコイル部の中心線が物品の
取付面に対して直交する方向に延びるため、共振回路部
から発信する電波は物品を通過する。このため、表面が
アルミニウム等の導電性材料や鋼板等の強磁性材料によ
り形成された物品にこのタグを取付けると、共振回路部
により発生した磁束の全てが上記物品を通り、コイル部
の自己インダクタンスが変化するので、表面が絶縁性材
料や非磁性材料により形成された物品にタグを取付けた
場合と比較して、共振回路部の共振周波数が変わりQ値
が低下し、盗難防止用タグとして作動しなくなる恐れが
あった。ここでQ値とは角周波数をωとし、共振回路部
の抵抗分をrとするとき、ωL/rで定義される数値で
あり、このQ値が高いほど渦電流等による損失が少なく
なり、共振の幅が鋭くなることが知られている。
【0006】また、上記従来の盗難防止用タグでは、物
品が極めて細いものであったり、表面に極めて多くの凹
凸があったりすると、タグをその物品に貼付できない場
合があり、またコンデンサやコイル部が極めて薄い導電
性金属箔により形成されるため、コンデンサ等が比較的
小さい衝撃で損傷する恐れがあった。更に、上記従来の
盗難防止用タグは盗もうとする者により、物品から無断
で又は無理やり取外される恐れがあり、物品が送信アン
テナ及び受信アンテナ間を通過するときにタグの向きに
よっては作動しない場合があった。
【0007】本発明の第1の目的は、盗難監視用の物品
の表面がどのような材料により形成されていても、共振
回路部の共振周波数を変化させず、かつコイル部のQ値
を低下させることのない盗難防止用タグを提供すること
にある。本発明の第2の目的は、タグを貼付できない物
品であっても取付けることができ、被覆体の成形時にコ
ンデンサを損傷せず、導電体や磁性体に接しても確実に
作動できる、盗難防止用タグを提供することにある。本
発明の第3の目的は、タグを物品から無断で又は無理や
り取外すことを防止でき、タグがいかなる方向を向いて
いても作動でき、更に小型化できる盗難防止用タグを提
供することにある。本発明の第4の目的は、巻き線の端
部を磁芯部材に係止して固定することにより、タグの製
造工程中に巻き線の端部によるコンデンサや巻き線の損
傷を防止でき、コンデンサ及び巻き線との電気的接続、
即ちはんだ付け作業を極めて容易に行うことができ、更
にはんだ付け作業のための装置が簡単な構造で済む、盗
難防止用タグの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、軟磁性金属の粉末又はフレークとプ
ラスチックとの複合材により形成された磁芯部材11
と、磁芯部材11の周面に施された巻き線12と、磁芯
部材11に形成された凹部11aに収容され巻き線12
に電気的に接続されたコンデンサ13と、磁芯部材11
を巻き線12及びコンデンサ13とともに被覆しかつ物
品に吊下げるための可撓性線状体を挿通可能な通孔14
aが形成されたプラスチック製の被覆体14とを備えた
盗難防止用タグである。
【0009】この請求項1に記載された盗難防止用タグ
では、タグ10は可撓性線状体を介して物品に取付けら
れているため、タグ10の磁芯部材11の磁芯方向は物
品に対して変化する。一方、磁芯部材11、巻き線12
及びコンデンサ13により構成された共振回路部17が
共振してこの共振回路部17が再放射する電波は磁芯部
材11の磁芯方向を向くけれども、この電波の向きは物
品に対して変化するため、物品の表面の材質の影響を受
け難い。また物品の形状が極めて細いものであったり、
物品の表面に極めて多くの凹凸があったりしても、タグ
10を可撓性線状体を介してその物品に取付けることが
でき、コンデンサ13が磁芯部材11の凹部11aに収
容されるので、被覆体14を形成するときに金型に流れ
込むプラスチックによりコンデンサ13が損傷すること
はない。更に可撓性線状体として高強度のものを用いれ
ば、工具無しではタグ10を物品から無断で又は無理や
り取外すことができないので、物品の無断持出しを確実
に防止できる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図3に示すように巻き線12が施され
た磁芯部材11の一方の面に沿って非磁性であって導電
性を有する電磁遮蔽板28が設けられ、電磁遮蔽板28
が磁芯部材11、巻き線12及びコンデンサ13ととも
に被覆体24により被覆されたことを特徴とする。この
請求項2に記載された盗難防止用タグでは、磁芯部材1
1及び巻き線12からなるコイル部16が物品の表面と
電磁気的に遮断されるので、自己インダクタンスの変化
及びQ値の低下を完全に防止できる。特に物品の表面が
強磁性材料からなる場合に効果がある。これは、強磁性
材料からなる物品の表面に対向するコイル部16の面に
上記電磁遮蔽板28を設けると、磁芯部材11から出た
磁束のうち物品内を通過しようとする磁束が導電性の高
い電磁遮蔽板28上を通過するようになり、かつこの電
磁遮蔽板28はヒステリシス損がなく渦電流が殆ど発生
せず、強磁性材料からなる物品が共振回路部17に影響
を及ぼさないためである。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明であって、更に図4に示すように、通孔34aが被覆
体34とともに電磁遮蔽板38に貫通して形成されたこ
とを特徴とする。この請求項3に記載された盗難防止用
タグでは、通孔34aの周縁がプラスチック製の被覆体
34のみならず、高強度のアルミニウム板等の電磁遮蔽
板38により構成されるため、タグ30を可撓性線状体
から無理やり引きちぎろうとしても、通孔34aの周縁
が破損しない。請求項4に係る発明は、請求項1ないし
3いずれかに係る発明であって、更に通孔が被覆体又は
被覆体及び電磁遮蔽板とともに磁芯部材に貫通して形成
されたことを特徴とする。この請求項4に記載された盗
難防止用タグでは、タグを可撓性線状体から無断で又は
無理やり取外すことが上記請求項1〜3記載のタグより
更に困難になる。
【0012】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、更に図5〜図8に示すよ
うに、磁芯方向が異なる複数の磁芯部材41,41を有
することを特徴とする。この請求項5に記載された盗難
防止用タグでは、磁芯方向が異なる複数の磁芯部材4
1,41を有するタグ40を用いたので、磁芯部材4
1,41の磁芯方向がタグ40の感度の低下する方向に
向いた状態で送信アンテナ及び受信アンテナ間を通過す
る確率が極めて低くなる。即ち物品がアンテナ間を通過
するときに、複数の共振回路部47,47のいずれかの
共振回路部47の感度が良好となる確率が高くなる。
【0013】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
いずれかに係る発明であって、更に図9〜図11に示す
ように、凹部61aが磁芯部材61の表面に略一直線状
に延びて形成され、コンデンサ63がこのコンデンサ6
3の第1及び第2電極63a,63bにそれぞれ電気的
に接続された第1及び第2帯状導体71,72とともに
凹部61aに収容され、巻き線62の巻き方向が凹部6
1aの長手方向とは異なる方向に施され、第1及び第2
帯状導体71,72に巻き線62の両端近傍がそれぞれ
電気的に接続されたことを特徴とする。この請求項6に
記載された盗難防止用タグでは、比較的面積が広く凹部
61aに収容された第1及び第2帯状導体71,72に
巻き線62の両端近傍を電気的に接続するので、コンデ
ンサ63と巻き線62との電気的接続、即ちはんだ7
3,74付け作業を極めて容易に行うことができる。
【0014】請求項7に係る発明は、図9〜図11に示
すように、略一直線状に延びる可撓性の絶縁シート68
上に第1及び第2帯状導体71,72を所定の隙間69
をあけて接着しかつ上記所定の隙間69に誘電体層63
cが対向するようにコンデンサ63の第1及び第2電極
63a,63bを第1及び第2帯状導体71,72にそ
れぞれ電気的に接続する工程と、磁芯部材61の成形時
に磁芯部材61の少なくとも2つのコーナ部に始端用切
込み61e及び終端用切込み61fをそれぞれ形成しか
つ磁芯部材61の少なくとも一方の表面に上記絶縁シー
ト68をコンデンサ63と第1及び第2帯状導体71,
72とともに収容可能な略一直線状の凹部61aを形成
する工程と、絶縁シート68をコンデンサ63と第1及
び第2帯状導体71,72とともに凹部61aに収容し
て貼付する工程と、始端用切込み61eに巻き線62の
始端を係止して巻き線62を磁芯部材61に凹部61a
の長手方向とは異なる方向に巻付けた後に巻き線62の
終端を終端用切込み61fに係止する工程と、巻き線6
2の始端近傍及び終端近傍を第1及び第2帯状導体7
1,72にそれぞれ電気的に接続する工程とを含む盗難
防止用タグの製造方法である。この請求項7に記載され
た盗難防止用タグの製造方法では、巻き線62の始端を
始端用切込み61eに係止し、巻き線62の終端を終端
用切込み61fに係止して磁芯部材61に固定すること
により、タグ60の製造工程中に巻き線62の端部が浮
遊しない。また第1及び第2帯状導体71,72と巻き
線62の始端近傍及び終端近傍がそれぞれ交差するた
め、これらの交差部をはんだ73,74付けするという
極めて簡単な作業でコンデンサ63及び巻き線62の電
気的接続は完了する。更に第1及び第2帯状導体71,
72が凹部61aに収容され、かつ巻き線62の始端及
び終端が磁芯部材61に係止しているため、それらの交
差部は常に磁芯部材61の同一箇所になる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
盗難防止用タグ10は軟磁性金属の粉末又はフレークと
プラスチックとの複合材により形成された磁芯部材11
と、磁芯部材11の周面に施された巻き線12と、磁芯
部材11に形成された凹部11aに収容されたコンデン
サ13と、磁芯部材11を巻き線12及びコンデンサ1
3とともに被覆するプラスチック製の被覆体14とを備
える。コンデンサ13は第1及び第2電極13a,13
bと、これらの電極13a,13bにより挟持された誘
電体層13cとを有し、第1及び第2電極13a,13
bには巻き線12の両端部がはんだ付け等により電気的
にそれぞれ接続される。また被覆体14にはタグ10を
物品(図示せず)に吊下げるための可撓性線状体である
ワイヤ(図示せず)を挿通可能な通孔14aが形成され
る。上記磁芯部材11と巻き線12とによりコイル部1
6が構成され、このコイル部16とコンデンサ14とに
より共振回路部17が構成される。
【0016】磁芯部材11は矩形に形成され、凹部11
aはその一辺の中央に形成される。また磁芯部材11の
各コーナ部には被覆体14を射出成形するときに磁芯部
材11の位置を決める位置決め孔11bが形成される。
磁芯部材11として軟磁性金属の粉末又はフレークとプ
ラスチックとの複合材を用いたのは、後述する送信アン
テナから放射される電波の周波数が数MHz〜数十MH
zと高周波であるため、金属板又は金属箔を用いると渦
電流が発生して特性が低下するからであり、またフェラ
イトを用いると割れ易いからである。軟磁性金属として
は、微細な粉末が容易に得られるカルボニル鉄粉又は還
元鉄粉を用いることが好ましい。還元鉄粉は微細な酸化
鉄を水素ガス等で低温還元することにより得られる。ま
た軟磁性金属としては、鉄、パーマロイ、アモルファス
合金等をアトマイズ法により微細化して軟磁性金属の粉
末を成形した後、この軟磁性金属の粉末を機械的に扁平
化して得られたフレークを用いてもよい。
【0017】上記アトマイズ法とは、金属の溶湯を噴霧
し、急冷微細化する方法であり、金属材料の組織が均質
で微細になるので、金属材料の組成や組織が改善され、
耐熱金属材料の信頼性を向上できる。このアトマイズ法
には水アトマイズ法、ガスアトマイズ法、真空アトマイ
ズ法等がある。またアトマイズ法により得られた軟磁性
金属の粉末の粒径はやや粗いため、ボールミルやアトラ
イタ等を用いて機械的に扁平化する必要がある。なお、
軟磁性金属の粉末を機械的に扁平化したときに歪みが生
じ、この歪みにより特性が劣化する場合には、扁平化後
に焼鈍する必要がある。更に軟磁性金属としては、アモ
ルファス合金の溶湯を水冷した銅の表面に噴霧して衝突
させることにより得られたアモルファス合金のフレーク
を用いてもよい。
【0018】軟磁性金属とプラスチックの複合材の製法
としては、軟磁性金属の粉末又はフレークと、ナイロン
樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂等のプラスチックの粉末との混合物を混練し、この混
練物をペレット化した後に射出成形して長方形状の磁芯
部材11を形成する。この場合、上記混合物を所定の形
状にするときに磁性方向に磁場を掛け、軟磁性金属を整
列させれば、タグとしての特性は更に向上する。また軟
磁性金属の粉末又はフレークとプラスチックの粉末との
混合物をロールで板状とした後に短冊に切断したり、圧
縮成形したり、或いは型に鋳込んだりして成形してもよ
い。上記いずれの方法においても、磁場を掛けて軟磁性
金属を整列させることにより特性は向上する。
【0019】軟磁性金属が粉末である場合には、その直
径は0.1〜30μmの範囲内にあることが好ましく、
0.3〜5μmの範囲内にあることが更に好ましい。軟
磁性金属がフレークである場合には、その厚さが0.1
〜10μmの範囲内にあることが好ましく、0.3〜5
μmの範囲内にあることが更に好ましい。軟磁性金属の
粉末の直径が上記範囲より細かい場合は粉末が酸化し易
く、大きすぎると渦電流による損失が増大する問題が生
じる。プラスチックと軟磁性金属の混合比率は軟磁性金
属が10〜95重量%であることが好ましく、40〜9
0重量%であることが更に好ましい。残部はプラスチッ
クである。軟磁性金属の含有率が上記範囲より少ないと
透磁率が低すぎる不具合があり、上記範囲を越えると軟
磁性金属同士が直接接して磁芯部材11が導電性となる
ため損失が大きくなる不具合がある。
【0020】巻き線12は通常の絶縁被覆銅線等の導線
を磁芯部材11に巻回してもよく、またエッチングで形
成した導線を用いてもよい。この場合は後に被覆体14
を形成する際、導線がずれないように必要に応じて磁芯
部材11に巻き線12を固定する。また巻き線12を磁
芯部材11の表面に印刷法により直接形成してもよく、
磁芯部材11の表面にメッキ法により所定の厚さに形成
してもよく、或いは磁芯部材11の表面に予め巻き線1
2の形状の溝を形成しておき、無電解めっき法を用いて
上記溝に導電性材料を堆積させることにより形成しても
よい。コンデンサ13としては、磁芯部材11の凹部1
1aに収容可能なチップコンデンサを用いることが好ま
しい。なお、磁芯部材11の凹部11aに収容できるコ
ンデンサ13であれば、リード型コンデンサ等を用いて
もよい。また被覆体14の表面に図示しない表示板を貼
付してもよく、表示板の上面には数値又はバーコードで
価格(図示せず)が表示される。
【0021】被覆体14はプラスチックの射出成形、押
し出し充填法等により形成され、被覆体14を成形する
プラスチックは上記磁芯部材11のプラスチックより融
点(軟化点)が低いものが好ましく、ABS、ポリプロ
ピレン、エポキシ樹脂等のプラスチックを用いることが
好ましい。なお、短時間で被覆体11を成形できれば、
上記磁芯部材11のプラスチックの融点(軟化点)と同
じプラスチックを用いてもよい。またワイヤは図示しな
いが高強度の鋼線等により形成され、その両端には取外
し可能に互いに結合する結合部がそれぞれ固着される。
これらの結合部を互いに結合するとワイヤはリング状に
なり、結合部を所定の工具を用いて外すとワイヤは直線
状になるように構成される。
【0022】物品を販売する店の出入り口には図示しな
いが盗難監視装置が設置される。この装置は互いに所定
の間隔をあけて立設された送信アンテナ及び受信アンテ
ナと、制御入力に受信アンテナが接続され制御出力に上
記送信アンテナ及びスピーカが接続された制御部とを備
える。制御部は共振回路部17で共振する周波数の電波
を送信アンテナから送信させるとともに、受信アンテナ
からの受信信号の信号レベルを常にチェックするように
構成される。即ち、送信アンテナから送信された電波を
直接受信アンテナが受信した場合の信号レベルを基準値
とし、送信アンテナから送信された電波がタグ10の共
振回路部17で共振して受信アンテナが受信すると、こ
の信号レベルは上記基準値より所定値だけ大きくなる
が、このとき制御部はスピーカを鳴動させるように構成
される。
【0023】このように構成された盗難防止用タグの動
作を説明する。タグ10がワイヤを介して取付けられた
物品を店から無断で持出そうとして送信アンテナ及び受
信アンテナ間を通過すると、送信アンテナから送信され
た特定周波数の電波をタグ10の共振回路部17が拾っ
て共振を起こし、この共振回路部17に交流電流が流れ
るので、共振回路部17がコイル部16の自己インダク
タンス及びコンデンサ13の静電容量により予め定めら
れた周波数の電波を再放射する。このとき共振回路部1
7が再放射する電波は磁芯部材11の磁芯方向を向くけ
れども、タグ10がワイヤを介して物品に取付けられて
いるため、タグ10の物品に対する方向は一定でなく変
化する。この結果、物品の表面が導電性材料や強磁性材
料により形成されていても、この物品の表面に渦電流等
が発生することは殆どなく、上記再放射された電波は物
品の表面の材質の影響を受け難い。
【0024】従って、物品の表面がどのような材質であ
っても、コイル部16の自己インダクタンスの変化は少
ないので、共振回路部17の共振周波数の変化は少な
く、またコイル部16のQ値の低下も少ないので、上記
共振周波数の共振の幅は鋭く、タグ10の共振特性を向
上できる。従って、再放射された電波は確実に受信アン
テナで受信される。制御部は上記受信信号に基づいて料
金を支払っていない物品が無断で持出されることを検出
するので、スピーカを鳴動して警報を発する。一方、正
規に料金を支払った場合には、会計場所(図示せず)で
店員が所定の工具を用いて結合部を外し、リング状のワ
イヤを直線状にしてタグ10を物品から外す。この結
果、送信アンテナ及び受信アンテナ間をタグ10のない
物品が通過するので、制御部はスピーカを鳴動させな
い。
【0025】また物品の形状が極めて細いものであった
り、物品の表面に極めて多くの凹凸があったりしても、
タグ10をワイヤを介してその物品に取付けることがで
きる。またコンデンサ13が磁芯部材11の凹部11a
に収容されるので、被覆体14を形成するときに金型に
流れ込むプラスチックによりコンデンサ13が損傷する
ことはない。またコンデンサ13としてチップコンデン
サを用いれば、電気的特性の優れた共振回路部17が得
られる。更に高強度のワイヤを用いれば、工具無しでは
タグ10を物品から無断で又は無理やり取外すことがで
きないので、物品の無断持出しを確実に防止できる。
【0026】図3は本発明の第2の実施の形態を示す。
図3において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、巻き線12が施された磁芯部材11の一
方の面に沿って非磁性であって導電性を有する電磁遮蔽
板28が設けられ、この電磁遮蔽板28が磁芯部材1
1、巻き線12及びコンデンサ13とともに被覆体24
により被覆される。電磁遮蔽板28はアルミニウム板又
はアルミ合金板等にて形成されることが好ましい。また
符号24aは通孔である。上記以外は第1の実施の形態
と同一に構成される。このように構成された盗難防止用
タグ20では、磁芯部材11及び巻き線12からなるコ
イル部16が物品の表面と電磁気的に遮断されるので、
自己インダクタンスの変化及びQ値の低下を完全に防止
できる。特に物品の表面が強磁性材料からなる場合に効
果がある。これは、強磁性材料からなる物品の表面に対
向するコイル部16の面に上記電磁遮蔽板28を設ける
と、磁芯部材11から出た磁束のうち物品内を通過しよ
うとする磁束が導電性の高い電磁遮蔽板28上を通過す
るようになり、かつこの電磁遮蔽板28はヒステリシス
損がなく渦電流が殆ど発生せず、強磁性材料からなる物
品が共振回路部17に影響を及ぼさないためである。上
記電磁遮蔽板28の厚さが厚いほどQ値の低下は少なく
なるが、実用上電磁遮蔽板28の厚さは10μm程度で
十分である。
【0027】図4は本発明の第3の実施の形態を示す。
図4において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、電磁遮蔽板38が磁芯部材11より大き
く形成され、通孔34aが被覆体34とともに電磁遮蔽
板38に貫通して形成される。この場合、電磁遮蔽板3
8は機械的強度も要求されるので、その厚さは約1mm
程度に厚く形成されることが好ましい。上記以外は第2
の実施の形態と同一に構成される。このように構成され
た盗難防止用タグ30では、通孔34aの周縁がプラス
チック製の被覆体34のみならず、高強度のアルミニウ
ム板等の電磁遮蔽板38により構成されるため、タグ3
0をワイヤから無理やり引きちぎろうとしても、通孔3
4aの周縁は破損しない。この結果、タグ30をワイヤ
から無断で又は無理やり取外すことが上記第1及び第2
の実施の形態より更に困難になる。
【0028】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、被覆体にのみ通孔を形成したが、磁芯部材を大きく
形成し、通孔を被覆体のみならず磁芯部材に貫通して形
成してもよい。この場合、タグの周縁の強度が第1及び
第2の実施の形態より向上する。また、上記第3の実施
の形態では、被覆体及び電磁遮蔽板に貫通して通孔を形
成したが、磁芯部材を第3の実施の形態の電磁遮蔽板と
同様に大きく形成し、通孔を被覆体及び電磁遮蔽板のみ
ならず磁芯部材に貫通して形成してもよい。この場合、
タグの周縁の強度が第3の実施の形態より更に向上す
る。
【0029】図5及び図6は本発明の第4の実施の形態
を示す。この実施の形態では、タグ40が2つの共振回
路部47,47を有する、即ちタグ40が磁芯方向の異
なる2つの磁芯部材41,41を有する。各磁芯部材4
1,41は長方形の板状に形成され、各磁芯部材41,
41の長手方向が直交するように同一平面上に並べて配
置される。また各磁芯部材41,41の周面には磁芯方
向が磁芯部材41,41の長手方向と一致するように巻
き線42,42がそれぞれ施され、各巻き線42,42
の両端は各磁芯部材41,41の凹部41a,41aに
収容されたコンデンサ43,43の第1電極43a,4
3a及び第2電極43b,43bにそれぞれ電気的に接
続される。
【0030】このように構成された盗難防止用タグ40
の動作を説明する。磁芯部材41,41の磁芯方向が送
信アンテナ及び受信アンテナを結ぶ線の方向を向いた状
態で物品がアンテナ間を通過する場合には、コイル部4
6,46の自己インダクタンス及びQ値が大きくタグの
感度は良いが、磁芯部材41,41の磁芯方向が送信ア
ンテナ及び受信アンテナを結ぶ線に直交する面内にある
状態で物品がアンテナ間を通過する場合には感度が低下
する。従って、この実施の形態のように互いに磁芯方向
が直交する2枚の磁芯部材41,41を有するタグ40
を用いれば、磁芯部材41,41の磁芯方向がタグ40
の感度の低下する方向に向いた状態でアンテナ間を通過
する確率が極めて低くなる。即ち物品がアンテナ間を通
過するときに、2つの共振回路部47,47のうちのい
ずれか一方の共振回路部47の感度が良好となる確率が
高くなるので、物品の無断持出しをほぼ確実に防止でき
る。
【0031】図7及び図8は本発明の第5の実施の形態
を示す。図7及び図8において図5及び図6と同一符号
は同一部品を示す。この実施の形態では、2つの磁芯部
材41,41を厚さ方向に所定の間隔をあけて重なるよ
うにかつ長手方向が直交するように配置したことを除い
て、上記第4の実施の形態と同一に構成される。なお符
号54aは被覆体54に形成された通孔である。このよ
うに構成された盗難防止用タグ50では、被覆体54が
第4の実施の形態の被覆体より厚さが厚くなるが、面積
が小さくなることを除いて、第4の実施の形態のタグの
動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0032】図9〜図11は本発明の第6の実施の形態
を示す。この実施の形態では、凹部61aが磁芯部材6
1の一方の表面に略一直線状に延びて形成され(図9及
び図10)、コンデンサ63がこのコンデンサ63の第
1及び第2電極63a,63bにそれぞれ電気的に接続
された第1及び第2帯状導体71,72とともに凹部6
1aに収容される。磁芯部材61は長方形の板状に形成
され、凹部61aは磁芯部材61の一方の表面にその幅
方向中央に長手方向に延びて形成される。また凹部61
aは図9に詳しく示すように、その長手方向の中央に形
成された深さの深いコンデンサ収容部61bと、コンデ
ンサ収容部61bに連設され端部に向うに従って次第に
浅くなる一対の傾斜部61c,61cと、これらの傾斜
部61c,61cに連設され深さの極めて浅い一対の浅
底部61d,61dとを有する。
【0033】コンデンサ63はチップコンデンサであ
り、第1及び第2帯状導体71,72とともに可撓性を
有する絶縁シート68上に接着される。絶縁シート68
の幅及び長さは凹部61aの幅及び長さと略同一に形成
される。また第1帯状導体71は絶縁シート68の中央
から一端に向って延び、第2帯状導体72は絶縁シート
68の中央から第1帯状導体71から所定の隙間69を
あけて他端に向って延びて設けられる(図9及び図1
1)。コンデンサ63は誘電体層63cが上記第1及び
第2帯状導体71,72の間の所定の隙間69に対向す
るように載せられ、第1及び第2電極63a,63bが
第1及び第2帯状導体71,72にはんだ付け等により
それぞれ電気的に接続される。巻き線62はその巻き方
向が凹部61aの長手方向とは異なる方向、即ち巻き方
向が凹部61aの長手方向に略直交する方向に施され、
巻き線62の両端近傍が第1及び第2帯状導体71,7
2にはんだ付け等によりそれぞれ電気的に接続される
(図10)。図10の符号61gは被覆体64を射出成
形するときに磁芯部材61を位置決めするための位置決
め孔である。
【0034】このように構成された盗難防止用タグ60
の製造方法を説明する。先ず一直線状に延びる可撓性の
絶縁シート68上に所定の隙間69をあけて第1及び第
2帯状導体71,72を接着した後、コンデンサ63を
第1及び第2帯状導体71,72上に上記所定の隙間6
9を跨ぐように載せ、コンデンサ63の第1及び第2電
極63a,63bを第1及び第2帯状導体71,72に
はんだ付けする。また第1及び第2帯状導体71,72
は絶縁シートと導体箔を全面に貼付したものからエッチ
ングにより形成しても良い。一方、軟磁性金属の粉末又
はフレークとプラスチックの粉末との混合物を混練し、
この混練物をペレット化した後に射出成形して長方形状
の磁芯部材61を形成する。この磁芯部材61の成形時
には、磁芯部材61の対角線上の2つのコーナ部に始端
用切込み61e及び終端用切込み61fをそれぞれ形成
し、かつ磁芯部材61の一方の表面に上記絶縁シート6
8をコンデンサ63と第1及び第2帯状導体71,72
とともに収容可能な略一直線状の凹部61aを形成す
る。
【0035】次いで絶縁シート68を凹部61aの底面
に対向させた状態で、絶縁シート68をコンデンサ63
と第1及び第2帯状導体71,72とともに凹部61a
に収容して貼付する。次に始端用切込み61eに巻き線
62の始端を係止して、巻き線62を磁芯部材61に凹
部61aの長手方向と略直交する方向に巻付けた後に、
巻き線62の終端を終端用切込み61fに係止する。こ
れによりタグ60の製造工程中に巻き線62の端部が浮
遊しないので、タグ60の製造工程中に巻き線62の端
部によりコンデンサ63や巻き線62が損傷することは
ない。更に巻き線62の始端近傍及び終端近傍と第1及
び第2帯状導体71,72との交差部にて、巻き線62
の始端近傍及び終端近傍を第1及び第2帯状導体71,
72にそれぞれはんだ73,74付けする。このように
極めて簡単な作業でコンデンサ63及び巻き線62を電
気的に接続できる。更に第1及び第2帯状導体71,7
2が凹部61aに収容され、かつ巻き線62の始端及び
終端が磁芯部材61に係止しているため、それらの交差
部は常に磁芯部材61の同一箇所になる。この結果、上
記はんだ付け作業のための装置が簡単な構造で済む。こ
の後、上記巻き線62が施された磁芯部材61を射出成
形機に挿入して被覆体64により被覆する。
【0036】なお、図示しないが、第1及び第2帯状導
体71,72を絶縁シート68の裏面まで形成するか、
或いははんだ付けする部分にスルーホールを設ける等の
方法により、コンデンサをはんだ付けした絶縁シート6
8を磁芯部材61の凹部61aに図9に示す方向とは反
対向きに収容して貼付しても良い。この場合、被覆体6
4を形成する際、絶縁シート68が貼付された磁芯部材
61の表面が更に平滑になり、被覆体64の形成が容易
となる。
【0037】図12〜図15は本発明の第7の実施の形
態を示す。この実施の形態では、凹部81a,81bが
磁芯部材81の両面に略一直線状に延びて形成され(図
12〜図14)、コンデンサ83,83が第1電極83
a,83a及び第2電極83b,83b(図15)に電
気的に接続された第1帯状導体91,91及び第2帯状
導体92,92とともに上記凹部81a,81bにそれ
ぞれ収容される(図12〜図14)。磁芯部材81は正
方形の板状に形成され、凹部81a,81bは磁芯部材
81の両面にその対角線上に延びて形成される。また凹
部81a,81bはその長手方向の中央右寄りに形成さ
れた深さの深いコンデンサ収容部81c,81dと、コ
ンデンサ収容部81c,81dに連設され端部に向うに
従って次第に浅くなる一対の傾斜部81e〜81hと、
これらの傾斜部81e〜81hに連設され深さの極めて
浅い一対の浅底部81i〜81mとをそれぞれ有する
(図12及び図13)。
【0038】コンデンサ83,83はチップコンデンサ
であり、第1帯状導体91,91及び第2帯状導体9
2,92とともに可撓性を有する絶縁シート88,88
上に接着される(図12、図13及び図15)。絶縁シ
ート88,88の幅及び長さは凹部81a,81bの幅
及び長さと略同一に形成される。また第1帯状導体9
1,91は絶縁シート88,88の中央右寄りから一端
に向って延び、第2帯状導体92,92は絶縁シート8
8,88の中央右寄りから第1帯状導体91,91と所
定の隙間89,89をあけて他端に向って延びて設けら
れる。コンデンサ83,83は誘電体層83c,83c
(図15)が上記第1帯状導体91,91及び第2帯状
導体92,92の間の所定の隙間89,89に対向する
ように載せられ、第1電極83a,83a及び第2電極
83b,83bが第1帯状導体91,91及び第2帯状
導体92,92にはんだ付け等によりそれぞれ電気的に
接続される。巻き線82,102は磁芯部材81の2組
の互いに平行な2辺にそれぞれ施され、一方の巻き線8
2の両端近傍が第1及び第2帯状導体91,92にはん
だ93,94付け等によりそれぞれ電気的に接続され
(図14)、他方の巻き線102の両端近傍が第1及び
第2帯状導体91,92にはんだ付け等によりそれぞれ
電気的に接続される。
【0039】このように構成された盗難防止用タグ80
の製造方法を説明する。先ず絶縁シート88,88上に
第1帯状導体91,91及び第2帯状導体92,92を
それぞれ接着した後、コンデンサ83,83を第1帯状
導体91,91及び第2帯状導体92,92上に上記所
定の隙間89,89を跨ぐようにそれぞれ載せ、コンデ
ンサ83,83の第1電極83a,83a及び第2電極
83b,83bを第1帯状導体91,91及び第2帯状
導体92,92にそれぞれはんだ付けする。一方、軟磁
性金属の粉末又はフレークとプラスチックの粉末との混
合物を混練し、この混練物をペレット化した後に射出成
形して長方形状の磁芯部材81を形成する。この磁芯部
材81の成形時には、磁芯部材81の一方の対角線上の
2つのコーナ部及び他方の対角線上の2つのコーナ部に
始端用切込み81n,81o及び終端用切込み81p,
81qをそれぞれ形成し、かつ磁芯部材81の両面に上
記絶縁シート88,88をコンデンサ83,83と第1
帯状導体91,91及び第2帯状導体92,92ととも
に収容可能な略一直線状の凹部81a,81bをそれぞ
れ形成する。
【0040】次いで絶縁シート88,88を凹部81
a,81bの底面に対向させた状態で、絶縁シート8
8,88をコンデンサ83,83と第1帯状導体91,
91及び第2帯状導体92,92とともに凹部81a,
81bにそれぞれ収容して貼付する。次に始端用切込み
81nに巻き線82の始端を係止して、巻き線82を磁
芯部材81の一方の平行な2辺に巻付けた後に、巻き線
82の終端を終端用切込み81pに係止する。この後に
始端用切込み81oに巻き線102の始端を係止して、
巻き線102を磁芯部材81に他方の平行な2辺に巻付
けた後に、巻き線102の終端を終端用切込み81qに
係止する。更に巻き線82の始端近傍及び終端近傍と第
1及び第2帯状導体91,92との交差部にて、巻き線
82の始端近傍及び終端近傍を第1及び第2帯状導体9
1,92にそれぞれはんだ93,94付けし、巻き線1
02の始端近傍及び終端近傍と第1及び第2帯状導体9
1,92との交差部にて、巻き線102の始端近傍及び
終端近傍を第1及び第2帯状導体91,92にそれぞれ
はんだ付けする。上記以外の製造方法は第6の実施の形
態と同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0041】なお、このタグ80は1枚の磁芯部材81
で磁芯方向が互いに直交する2方向に向くので、上記第
4及び第5の実施の形態と同様に、磁芯部材81の磁芯
方向がタグ80の感度の低下する方向に向いた状態でア
ンテナ間を通過する確率が極めて低くなる。即ち物品が
アンテナ間を通過するときに、2つの共振回路部87,
97のいずれかの共振回路部87又は97の感度が良好
となる確率が高くなるので、物品の無断持出しをほぼ確
実に防止できる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、軟
磁性金属の粉末等とプラスチックとの複合材により磁芯
部材を形成し、磁芯部材の周面に巻き線を施し、磁芯部
材の凹部に収容されたコンデンサを巻き線に電気的に接
続し、更に磁芯部材を巻き線及びコンデンサとともに被
覆する被覆体に物品に吊下げるための可撓性線状体を挿
通可能な通孔を形成したので、タグは可撓性線状体を介
して物品に取付けられ、タグの磁芯部材の磁芯方向は物
品に対して変化する。これにより磁芯部材、巻き線及び
コンデンサにより構成された共振回路部が共振して発生
する電波の向きも変化するので、タグは物品の材質の影
響を受け難い。この結果、物品の表面がどのような材質
であっても、コイル部の自己インダクタンスの変化は少
ないので、共振回路部の共振周波数の変化は少なく、ま
たコイル部のQ値の低下も少ないので、上記共振周波数
の共振の幅が鋭くなり、タグの共振特性を向上できる。
【0043】また物品の形状が極めて細いものであった
り、物品の表面に極めて多くの凹凸があったりしても、
タグを可撓性線状体を介してその物品に取付けることが
でき、コンデンサが磁芯部材の凹部に収容されるので、
被覆体を形成するときに金型に流れ込むプラスチックに
よりコンデンサが損傷することはない。更に高強度の可
撓性線状体を用いれば、工具無しではタグを物品から無
断で又は無理やり取外すことができないので、物品の無
断持出しを確実に防止できる。また巻き線が施された磁
芯部材の一方の面に沿って非磁性であって導電性を有す
る電磁遮蔽板を設け、この電磁遮蔽板を磁芯部材等とと
もに被覆体にて被覆すれば、磁芯部材及び巻き線からな
るコイル部が物品の表面と電磁気的に遮断されるので、
自己インダクタンスの変化及びQ値の低下を完全に防止
できる。特に物品の表面が強磁性材料からなる場合に効
果がある。
【0044】また通孔を被覆体とともに電磁遮蔽板に貫
通して形成したり、或いは通孔を被覆体又は被覆体及び
電磁遮蔽板とともに磁芯部材に貫通して形成したりすれ
ば、通孔の周縁がプラスチック製の被覆体のみならず、
電磁遮蔽板や磁芯部材により構成されるため、タグを可
撓性線状体から無理やり引きちぎろうとしても、通孔の
周縁が破損しない。この結果、タグを可撓性線状体から
無断で又は無理やり取外すことが上記タグより更に困難
になる。またタグが磁芯方向が異なる複数の磁芯部材を
有すれば、磁芯部材の磁芯方向がタグの感度の低下する
方向に向いた状態でアンテナ間を通過する確率が極めて
低くなる。即ち物品がアンテナ間を通過するときに、複
数の共振回路部のいずれかの共振回路部の感度が良好と
なる確率が高くなるので、物品の無断持出しをほぼ確実
に防止できる。
【0045】また凹部を磁芯部材の表面に略一直線状に
延びて形成し、コンデンサを第1及び第2帯状導体とと
もに上記凹部に収容し、巻き線の巻き方向を凹部の長手
方向とは異なる方向に施し、更に第1及び第2帯状導体
に巻き線の両端近傍を電気的に接続すれば、比較的面積
が広く凹部に収容された第1及び第2帯状導体に巻き線
の両端近傍を電気的に接続するので、コンデンサと巻き
線との電気的接続、即ちはんだ付け作業を極めて容易に
行うことができる。また略一直線状の絶縁シート上に接
着された第1及び第2帯状導体にコンデンサを接続し、
磁芯部材の成形時に磁芯部材のコーナ部に始端用切込み
及び終端用切込みを形成しかつ磁芯部材の表面に略一直
線状の凹部を形成し、絶縁シートをコンデンサ等ととも
に凹部に収容して貼付し、始端用切込みに巻き線の始端
を係止して巻き線を磁芯部材に巻付けた後に巻き線の終
端を終端用切込みに係止し、更に巻き線の始端近傍及び
終端近傍を第1及び第2帯状導体に電気的に接続すれ
ば、タグの製造工程中に巻き線の端部が浮遊しないの
で、巻き線の端部によりコンデンサや巻き線が損傷する
ことはない。また第1及び第2帯状導体と巻き線の始端
近傍及び終端近傍がそれぞれ交差するため、これらの交
差部をはんだ付けするという極めて簡単な作業でコンデ
ンサ及び巻き線の電気的接続は完了する。更に第1及び
第2帯状導体が凹部に収容され、かつ巻き線の始端及び
終端が磁芯部材に係止しているため、それらの交差部は
常に磁芯部材の同一箇所になる。この結果、上記はんだ
付け作業のための装置が簡単な構造で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の盗難防止用タグを示す図
2のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する断
面図。
【図4】本発明の第3実施形態を示す図1に対応する断
面図。
【図5】本発明の第4実施形態を示す図6のC−C線断
面図。
【図6】図5のD−D線断面図。
【図7】本発明の第5実施形態を示す図8のE−E線断
面図。
【図8】図7のF−F線断面図。
【図9】本発明の第6実施形態を示す図10のG−G線
断面図。
【図10】図9のH−H線断面図。
【図11】その盗難防止用タグのコンデンサと第1及び
第2帯状導体を含む絶縁シートの縦断面図。
【図12】本発明の第7実施形態を示す図14のI−I
線断面図。
【図13】図14のJ−J線断面図。
【図14】図12のK−K線断面図。
【図15】その盗難防止用タグのコンデンサと第1及び
第2帯状導体を含む絶縁シートの縦断面図。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,80 タグ 11,41,61,81 磁芯部材 11a,41a,61a,81a,81b 凹部 12,42,62,82,102 巻き線 13,43,63,83 コンデンサ 14,24,34,44,54,64,84 被覆体 14a,24a,34a,44a,54a,64a,8
4a 通孔 28,38 電磁遮蔽板 61e,81n,81o 始端切込み 61f,81p,81q 終端切込み 63a,83a 第1電極 63b,83b 第2電極 63c,83c 誘電体層 68,88 絶縁シート 69,89 隙間 71,91 第1帯状導体 72,92 第2帯状導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 隆 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 森 智広 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 八幡 誠朗 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 知 財サービス株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟磁性金属の粉末又はフレークとプラス
    チックとの複合材により形成された磁芯部材(11,41,61,
    81)と、 前記磁芯部材(11,41,61,81)の周面に施された巻き線(1
    2,42,62,82,102)と、前記磁芯部材(11,41,61,81)に形成
    された凹部(11a,41a,61a,81a,81b)に収容され前記巻き
    線(12,42,62,82,102)に電気的に接続されたコンデンサ
    (13,43,63,83)と、 前記磁芯部材(11,41,61,81)を前記巻き線(12,42,62,82,
    102)及び前記コンデンサ(13,43,63,83)とともに被覆し
    かつ物品に吊下げるための可撓性線状体を挿通可能な通
    孔(14a,24a,34a,44a,54a,64a,84a)が形成されたプラス
    チック製の被覆体(14,24,34,44,54,64,84)とを備えた盗
    難防止用タグ。
  2. 【請求項2】 巻き線(12,42,62,82,102)が施された磁
    芯部材(11,41,61,81)の一方の面に沿って非磁性であっ
    て導電性を有する電磁遮蔽板(28,38)が設けられ、前記
    電磁遮蔽板(28,38)が磁芯部材(11,41,61,81)、巻き線(1
    2,42,62,82,102)及びコンデンサ(13,43,63,73)とともに
    被覆体(14,24,34,44,54,64,84)により被覆された請求項
    1記載の盗難防止用タグ。
  3. 【請求項3】 通孔(24a,34a)が被覆体(24,34)とともに
    電磁遮蔽板(28,38)に貫通して形成された請求項2記載
    の盗難防止用タグ。
  4. 【請求項4】 通孔が被覆体又は被覆体及び電磁遮蔽板
    とともに磁芯部材に貫通して形成された請求項1ないし
    3いずれか記載の盗難防止用タグ。
  5. 【請求項5】 磁芯方向が異なる複数の磁芯部材(41,4
    1)を有する請求項1ないし4いずれか記載の盗難防止用
    タグ。
  6. 【請求項6】 凹部(61a,81a,81b)が磁芯部材(61,81)の
    表面に略一直線状に延びて形成され、 コンデンサ(63,83)がこのコンデンサ(63,83)の第1電極
    (63a,83a)及び第2電極(63b,83b)にそれぞれ電気的に接
    続された第1帯状導体(71,91)及び第2帯状導体(72,92)
    とともに前記凹部(61a,81a,81b)に収容され、 巻き線(62,82,102)の巻き方向が前記凹部(61a,81a,81b)
    の長手方向とは異なる方向に施され、 前記第1帯状導体(71,91)及び第2帯状導体(72,92)に前
    記巻き線(62,82,102)の両端近傍がそれぞれ電気的に接
    続された請求項1ないし5いずれか記載の盗難防止用タ
    グ。
  7. 【請求項7】 略一直線状に延びる可撓性の絶縁シート
    (68,88)上に第1帯状導体(71,91)及び第2帯状導体(72,
    92)を所定の隙間(69,89)をあけて接着しかつ前記所定の
    隙間(69,89)に誘電体層(63c,83c)が対向するようにコン
    デンサ(63,83)の第1電極(63a,83a)及び第2電極(63b,8
    3b)を前記第1帯状導体(71,91)及び第2帯状導体(72,9
    2)にそれぞれ電気的に接続する工程と、 磁芯部材(61,81)の成形時に前記磁芯部材(61,81)の少な
    くとも2つのコーナ部に始端用切込み(61e,81n,81o)及
    び終端用切込み(61f,81p,81q)をそれぞれ形成しかつ前
    記磁芯部材(61,81)の少なくとも一方の表面に上記絶縁
    シート(68,88)を前記コンデンサ(63,83)と前記第1帯状
    導体(71,91)及び第2帯状導体(72,92)とともに収容可能
    な略一直線状の凹部(61a,81a,81b)を形成する工程と、 前記絶縁シート(68,88)を前記コンデンサ(63,83)と前記
    第1帯状導体(71,91)及び第2帯状導体(72,92)とともに
    前記凹部(61a,81a,81b)に収容して貼付する工程と、 前記始端用切込み(61e,81n,81o)に巻き線(62,82,102)の
    始端を係止して前記巻き線(62,82,102)を前記磁芯部材
    (61,81)に前記凹部(61a,81a,81b)の長手方向とは異なる
    方向に巻付けた後に前記巻き線(62,82,102)の終端を前
    記終端用切込み(61f,81p,81q)に係止する工程と、 前記巻き線(62,82,102)の始端近傍及び終端近傍を前記
    第1帯状導体(71,91)及び第2帯状導体(72,92)にそれぞ
    れ電気的に接続する工程とを含む盗難防止用タグの製造
    方法。
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