JPH11297069A - 半導体装置及びデータ処理システム - Google Patents

半導体装置及びデータ処理システム

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JPH11297069A
JPH11297069A JP10095936A JP9593698A JPH11297069A JP H11297069 A JPH11297069 A JP H11297069A JP 10095936 A JP10095936 A JP 10095936A JP 9593698 A JP9593698 A JP 9593698A JP H11297069 A JPH11297069 A JP H11297069A
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inverter
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正史 桑原
Kazuaki Ohara
一晃 大原
Goro Kitsukawa
五郎 橘川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入直後に内部回路が安定状態に達して
いないときに生ずる誤動作の発生を防止する。 【解決手段】 電源投入時に立ち上げられる動作電源の
検出レベルが相違される第1の検出回路(41)と第2
の検出回路(42)を設け、先の検出タイミングに同期
して加速回路のような第1の回路(30C)の動作を停
止させ、後の検出タイミングに同期して入力バッファの
ような第2の回路(27)の動作不能を解除する。第1
の回路は電源投入直後から動作され、第1の回路による
加速動作等の動作が終了しても第2の回路は直に動作さ
れない。第2の回路は、第1の回路の動作を経て内部電
圧などが安定化されてから動作可能にされ、これによ
り、電源電源投入直後に内部回路が安定状態に達してい
ないときに生ずる誤動作の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
電源投入時に動作電圧が所定のレベルに到達したかを検
出する回路、更にはその検出回路による検出結果を用い
た内部回路の動作活性化制御に関し、例えば高集積化の
ために動作電圧が低電圧化されたDRAM(ダイナミッ
ク・ランダム・アクセス・メモリ)若しくはSDRAM
(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・
メモリ)などに適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置に電源電圧が投入されたと
き、その電源電圧が一定電圧に到達するまで、内部回路
の動作は安定しない。例えば、半導体メモリでは電源電
圧投入の直後はチャージポンピング動作による基板バイ
アス電圧やワード線昇圧電圧などの内部電圧がまだ充分
立ち上がらず、チップ内部が安定状態に達していない。
このため、電源電圧が一定電圧に達するまでメモリ回路
の動作開始を遅らせることがラッチアップの防止のため
に必要になる。そこで、電源電圧が一定電圧に到達した
状態を電源電圧検出回路で検出した後に、半導体装置の
内部論理回路を活性化させ、レギュレータ回路及びチャ
ージポンプ回路などを定常動作させる。レギュレータ回
路は、外部電源電圧を降圧して内部動作電圧を形成し、
チャージポンプ回路は電源電圧以上の昇圧電圧VPPや
負の基板電圧VBBを形成する。
【0003】前記電源電圧検出回路は、例えば、電源電
圧と接地電圧との間に配置された分圧回路と、シリコン
のバンドギャップ等を利用して一定の基準電圧を形成す
る基準電圧発生回路と、その基準電圧と前記分圧回路で
形成される分圧電圧とを比較する差動増幅回路とによっ
て構成することができる。電源電圧投入時、分圧電圧が
電源電圧の立ち上がりに比例してレベル上昇される。基
準電圧発生回路は、立ち上がり途上の電源電圧がある程
度上昇したところで、基準電圧を一定電圧に維持する。
差動増幅回路は前記分圧電圧が基準電圧以上にされる状
態を検出して出力を反転する。この差動増幅回路の出力
反転タイミングが、電源電圧が所定レベルに到達した状
態を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
源電圧検出方式では、分圧回路や差動増幅回路に貫通電
流が流れ、消費電力が大きくなるという問題が有る。
【0005】また、電源電圧検出回路による半導体装置
内部の制御には内部回路の機能の相違などが考慮されて
いなかった。例えば、外部電源電圧を降圧するレギュレ
ータ回路を有する場合、電源電圧投入時は当該レギュレ
ータ回路の出力ノードに電源電圧をMOSトランジスタ
を通して接続してレギュレータ回路の出力の立ち上がり
を高速化する加速回路を採用することができる。前記レ
ギュレータ回路にそのような加速回路を採用したとき、
加速回路は、投入された電源電圧の立ち上がり初期の段
階だけ動作されるのが望ましい。また、ワード線昇圧電
源であるVPPや基板電圧であるVBBなどの電源発生
回路は、電源投入の初期段階では、発生電圧のレベルを
センスする定常動作ではなく、常時動作してすみやかに
所定の電圧レベルに到達することが望まれる。一方、外
部制御信号の入力バッファなどは電源電圧が所定レベル
(動作保証レベル)以上になった後に動作されなければ
ならない。このとき、加速回路及びバッファ回路の双方
を、電源電圧が所定レベル以上になったとき同時に動作
可能にすると、レギュレータの動作が安定化する前に外
部制御信号が受け付けられてしまうこともあり、これに
よってユーザーが意図しないモードレジスタ設定、テス
トモード設定などの誤動作を生ずる虞がある。
【0006】また、投入された電源電圧の変化が速い場
合には電源電圧の立ち上がり速度に対して電源電圧検出
回路の内部動作の追従が遅れ、逆に電源電圧の立ち上が
り変化が遅い場合には電源電圧の立ち上がり速度に対し
て電源電圧検出回路の内部動作は良好に追従する。した
がって、電源電圧検出回路による出力反転が得られた時
の実際の電源電圧は電源電圧の立ち上がり速度によって
相違する。したがって、前記加速回路とバッファ回路を
動作可能にする場合には、電源電圧の立ち上がり速度の
ばらつきも考慮しなければならないことが本発明者によ
って明らかにされた。
【0007】本発明の目的は、電源投入直後に内部回路
が安定状態に達していないときに動作して誤動作を生ず
る虞を未然に防止できる半導体装置を提供することにあ
る。
【0008】本発明の別の目的は、投入された電源が一
定電圧に達する前は特定の内部回路の回路動作の開始を
遅らせ、また、電源投入当初より内部電圧発生回路の出
力立ち上がりを加速することができる半導体装置を提供
することにある。
【0009】本発明の更に別の目的は、動作電源電圧検
出回路を低消費電力化することにある。
【0010】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0012】すなわち、半導体装置(1)は、電源投入
時に立ち上げられる動作電源(VDD)が第1のレベル
に到達するのを検出して第1の出力信号(PUPB1)
を反転させる第1の検出回路(41)と、電源投入時に
立ち上げられる動作電源が前記第1のレベルよりも高い
第2のレベルに到達するのを検出して第2の出力信号
(PUPB2)を反転させる第2の検出回路(42)
と、前記第1の出力信号の反転によって動作を停止する
第1の回路(30C)と、前記第2の出力信号の反転に
よって動作を開始する第2の回路(27)とを含む。動
作電源は外部電源電圧(VDD)又は、内部動作電圧
(VPERI)であってよい。前記第1の回路は、内部
電圧を形成する電圧形成回路の出力に動作電源を接続し
て当該出力の立ち上がりを加速するスイッチ回路(MN
31,MN32)とすることができる。第2の回路は外
部制御信号などのバッファ回路とすることができる。第
1の回路は電源投入直後から動作され、第1の回路によ
る出力加速動作が終了しても第2の回路は直には動作許
可されない。第2の回路は、第1の回路の動作を経て内
部電圧などが安定化されてから動作可能状態にされ、こ
れにより、電源投入直後に内部回路が安定状態に達して
いないときに生ずる誤動作の発生を防止できる。しかも
そのようなタイミングのずれを予め確保することは、電
圧検出回路で検出結果が得られた時の実際の動作電圧が
当該動作電圧の立ち上がり速度によって相違される、と
いう事情に対しても誤動作防止の方向に作用する。
【0013】前記第1の回路としてのスイッチ回路(3
0C)は、電源電圧に接続されその制御端子に前記第1
の出力信号を受けてスイッチ制御される第1のスイッチ
素子(MN31)と、前記第1のスイッチ素子に直列接
続され前記制御端子に前記第1の出力信号を受けてスイ
ッチ制御される第2のスイッチ素子(MN32)とによ
って構成することができる。前記電圧形成回路は、外部
電源電圧(VDD)に基づいて第1の内部動作電圧(V
PERI)を形成する第1の電圧形成回路(30A)
と、外部電源電圧に基づいて前記第1の内部動作電圧よ
りもレベルの低い第2の内部動作電圧(VDL)を形成
する第2の電圧形成回路(30B)とによって構成する
ことができる。前記第1のスイッチ素子と第2のスイッ
チ素子との接続点には前記第1の電圧形成回路の出力端
子が接続され、前記第2のスイッチ素子の直列接続端に
は前記第2の電圧形成回路の出力端子を接続する。
【0014】前記第2の内部動作電圧はメモリセルアレ
イにおけるダイナミック型メモリセルの蓄積電極電源と
し、前記第1の内部動作電圧はメモリ周辺回路の動作電
源とすることができる。
【0015】前記第1及び第2の検出回路のような検出
回路を比較的簡単に構成するには、回路の一対の動作電
源の間に直列配置された分圧回路(Z1,Z2)及び第
3のスイッチ素子(SW1)と、前記分圧回路の分圧点
に入力が接続されたインバータ(INV0)を有する出
力クランプ手段(43)と、出力クランプ手段の入力と
前記一対の動作電源の内の何れか一方との間に配置され
た第1の容量素子(C1)と、前記クランプ手段の出力
に直列接続された少なくとも2個のインバータと、前段
のインバータ(INV3)の入力と前記一対の動作電源
の内の一方の動作電源(VDD)との間に配置された第
2の容量素子(C2)と、次段インバータ(INV4)
の入力と前記一対の動作電源の内の他方の動作電源(V
SS)との間に配置された第3の容量素子(C3)とを
含み、電源投入時に動作電源が立ち上げられる時、第1
の容量素子はクランプ手段を非クランプ状態とするよう
に当該クランプ手段の入力を強制すると共に、前記第2
及び第3の容量素子は前記第3のスイッチ素子をオン状
態とするように終段インバータの出力を強制し、その
後、前記分圧点の分圧電圧がその分圧電圧を入力とする
インバータ(INV0)の論理閾値電圧を越えることに
よって当該インバータ(INV0)の出力を反転して前
記終段インバータ(INV4)の出力を反転させるよう
に構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】《SDRAMの概要》図1には本
発明に係る半導体装置の一例であるSDRAMのブロッ
ク図が示される。同図に示されるSDRAM1は、特に
制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によっ
て単結晶シリコンのような一つの半導体基板に形成され
る。このSDRAM1は、バンクAを構成するメモリア
レイ10AとバンクBを構成するメモリアレイ10Bを
備える。夫々のメモリアレイ10A,10Bは、マトリ
クス配置されたダイナミック型のメモリセルMCを備
え、図に従えば、同一列に配置されたメモリセルMCの
選択端子は列毎のワード線WLに結合され、同一行に配
置されたメモリセルのデータ入出力端子は行毎に相補デ
ータ線BL,BLbに結合される。同図にはワード線と
相補データ線は一部だけが代表的に示されているが、実
際にはマトリクス状に多数配置されている。
【0017】上記メモリアレイ10Aのワード線WLは
ロウデコーダ11Aによるロウアドレス信号のデコード
結果に従って選ばれた1本がワードドライバ12Aによ
って選択レベルに駆動される。
【0018】メモリアレイ10Aの相補データ線はセン
スアンプ及びカラム選択回路13Aに結合される。セン
スアンプ及びカラム選択回路13Aにおけるセンスアン
プは、メモリセルMCからのデータ読出しによって夫々
の相補データ線に現れる微小電位差を検出して増幅する
増幅回路である。それにおけるカラムスイッチ回路は、
相補データ線を各別に選択して相補共通データ線14に
導通させるためのスイッチ回路である。カラムスイッチ
回路はカラムデコーダ15Aによるカラムアドレス信号
のデコード結果に従って選択動作される。メモリアレイ
10B側にも同様にロウデコーダ11B、ワードドライ
バ12B、センスアンプ及びカラム選択回路13B、そ
してカラムデコーダ15Bが設けられている。上記相補
共通データ線14はデータ入力バッファ16の出力端子
及びデータ出力バッファ17の入力端子に接続される。
データ入力バッファ16の入力端子及びデータ出力バッ
ファ17の出力端子は16ビットのデータ入出力端子I
/O0〜I/O15に接続される。
【0019】アドレス入力端子A0〜A9から供給され
るロウアドレス信号とカラムアドレス信号はカラムアド
レスバッファ20とロウアドレスバッファ21にアドレ
スマルチプレクス形式で取り込まれる。供給されたアド
レス信号は夫々のバッファが保持する。ロウアドレスバ
ッファ21は、リフレッシュ動作モードではリフレッシ
ュカウンタ22から出力されるリフレッシュアドレス信
号をロウアドレス信号として取り込む。カラムアドレス
バッファ20の出力はカラムアドレスカウンタ23のプ
リセットデータとして供給され、カラムアドレスカウン
タ23は後述のコマンドなどで指定される動作モードに
応じて、上記プリセットデータとしてのカラムアドレス
信号、又はそのカラムアドレス信号を順次インクリメン
トした値を、カラムデコーダ15A,15Bに向けて出
力する。
【0020】コントローラ25は、特に制限されない
が、外部制御信号として、クロック信号CLK、クロッ
クイネーブル信号CKE、チップセレクト信号CSb
(サフィックスbはそれが付された信号がローイネーブ
ルの信号であることを意味する)、カラムアドレススト
ローブ信号CASb、ロウアドレスストローブ信号RA
Sb、及びライトイネーブル信号WEb、及びデータイ
ネーブル信号DQML,DQMUが制御信号バッファ2
7を介して入力される。更に、コントローラ25には図
示を省略する信号経路を介してアドレス入力端子A0〜
A9から制御データが供給される。コントローラ25
は、それら信号のレベルや変化のタイミングなどに基づ
いてSDRAMの動作モード及び上記回路ブロックの動
作を制御するための内部タイミング信号を形成するもの
であり、そのためのコントロールロジック(図示せず)
とモードレジスタ26を備える。
【0021】クロック信号CLKはSDRAM1のマス
タクロックとされ、その他の外部入力信号は当該クロッ
ク信号CLKの立ち上がりエッジに同期して有意とされ
る。
【0022】チップセレクト信号CSbはそのローレベ
ルによってコマンド入力サイクルの開始を指示する。チ
ップセレクト信号がハイレベルのとき(チップ非選択状
態)その他の入力は意味を持たない。但し、後述するメ
モリバンクの選択状態やバースト動作などの内部動作は
チップ非選択状態への変化によって影響されない。
【0023】RASb,CASb,WEbの各信号は通
常のDRAMにおける対応信号とは機能が相違され、後
述するコマンドサイクルを定義するときに有意の信号と
される。
【0024】クロックイネーブル信号CKEは次のクロ
ック信号の有効性を指示する信号であり、当該信号CK
Eがハイレベルであれば次のクロック信号CLKの立ち
上がりエッジが有効とされ、ローレベルのときは無効と
される。パワーダウンモードとする場合にはクロックイ
ネーブル信号CKEはローレベルとされる。
【0025】前記データイネーブル信号DQML,DQ
MUは、例えばリードモードにおいてデータ出力バッフ
ァ211に対するアウトプットイネーブルの制御を行
う。その信号DQML,DQMUがハイレベルのとき、
データ出力バッファ211は端子I/O0〜I/O15の
全てを高出力インピーダンス状態にする。
【0026】上記ロウアドレス信号は、クロック信号C
LKの立ち上がりエッジに同期する後述のロウアドレス
ストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおけ
るA0〜A8のレベルによって定義される。
【0027】A9からの入力は、上記ロウアドレススト
ローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおいてバ
ンク選択信号とみなされる。即ち、A9の入力がローレ
ベルの時はメモリバンクAが選択され、ハイレベルの時
はメモリバンクBが選択される。メモリバンクの選択制
御は、特に制限されないが、選択メモリバンク側のロウ
デコーダのみの活性化、非選択メモリバンク側のカラム
スイッチ回路の全非選択、選択メモリバンク側のみのデ
ータ入力バッファ16及びデータ出力バッファ17への
接続などの処理によって行うことができる。
【0028】上記カラムアドレス信号は、クロック信号
CLKの立ち上がりエッジに同期するリード又はライト
コマンド(カラムアドレス・リードコマンド、カラムア
ドレス・ライトコマンド)サイクルにおけるA0〜A7
のレベルによって定義される。そして、この様にして定
義されたカラムアドレスはバーストアクセスのスタート
アドレスとされる。
【0029】次に、SDRAM1のコマンドを簡単に説
明する。〔1〕モードレジスタセットコマンドは、上記
モードレジスタ26をセットするためのコマンドであ
る。このコマンドは、CSb,RASb,CASb,W
Eb=ローレベルによって当該コマンドが指定され、セ
ットすべきデータ(レジスタセットデータ)はA0〜A
9を介して与えられる(A0〜A9がコントローラ21
2へ伝達される経路は図示を省略してある)。レジスタ
セットデータは、特に制限されないが、バーストレング
ス、CASレイテンシー、ライトモードなどとされる。
〔2〕ロウアドレスストローブ・バンクアクティブコマ
ンは、ロウアドレスストローブの指示とA9によるメモ
リバンクの選択を有効にするコマンドであり、CSb,
RASb=ローレベル、CASb,WEb=ハイレベル
によって指示され、このときA0〜A8に供給されるア
ドレスがロウアドレス信号として取り込まれ、A9に供
給される信号がメモリバンクの選択信号として取り込ま
れる。取り込動作は上述のようにクロック信号CLKの
立ち上がりエッジに同期して行われる。〔3〕カラムア
ドレス・リードコマンは、バーストリード動作を開始す
るために必要なコマンドであると共に、カラムアドレス
ストローブの指示を与えるコマンドであり、CSb,C
ASb,=ロウレベル、RASb,WEb=ハイレベル
によって指示され、このときA0〜A7に供給されるア
ドレスがカラムアドレス信号として取り込まれる。これ
によって取り込まれたカラムアドレス信号はバーストス
タートアドレスとしてカラムアドレスカウンタ23に供
給される。これによって指示されたバーストリード動作
においては、その前にロウアドレスストローブ・バンク
アクティブコマンドサイクルでメモリバンクとそれにお
けるワード線の選択が行われており、当該選択ワード線
のメモリセルが、クロック信号CLKに同期してカラム
アドレスカウンタ23から出力されるアドレス信号に従
って順次選択されて、データが連続的に読出される。連
続的に読出されるデータ数は上記バーストレングスによ
って指定された個数とされる。その他に、カラムアドレ
ス・ライトコマンド、プリチャージコマンド、オートリ
フレッシュコマンド等があるが、ここではその説明を省
略する。
【0030】図1に示されたSDRAMは、3.3Vの
ような外部電源電圧VDDを外部電源端子より受ける
が、記憶容量増大のためにメモリアレイ10A,10B
におけるMOSトランジスタは小型化され、それによっ
て、それらMOSトランジスタのゲート長の縮小化、ゲ
ート酸化膜が薄膜化されているので、メモリアレイ10
A,10Bにおける内部動作電圧は低電圧化され、例え
ば2.0Vのような降圧電圧VDLを動作電源とする。
降圧電圧VDLは外部電源電圧(単に電源電圧とも称す
る)VDDを降圧回路30で降圧して形成される。ま
た、前記降圧回路30ではカラムアドレスデコーダ23
やロウデコーダ11A,11B等の周辺回路の動作電源
VPERIも同様に降圧して形成する。動作電源VPE
RIは例えば2.5Vとされる。また、メモリセルから
電荷信号の読み出し量を多くするため、ワード線の選択
レベルは昇圧電圧VPPとされる。昇圧電圧VPPは、
特に制限されないが、チャージポンプ回路31で外部電
源電圧VDDを昇圧して形成される。また、チャージポ
ンプ回路31は負の基板バイアス電圧VBBも形成す
る。
【0031】前記SDRAM1において、電源電圧VD
D投入の直後では、基板バイアス電圧VBB及びワード
線昇圧電圧VPPがまだ充分立ち上がらず、同様に、前
記内部動作電圧VDL,VPERIのレベルも充分に立
ち上がらない。このため、電源電圧VDDが一定電圧に
達する前はメモリ回路の動作開始を遅らせたり、内部電
圧発生回路30,31の立ち上がりを加速するための工
夫を行なって、誤動作防止が図られている。以下、外部
電源電圧VDDが投入された時、それが実用レベルにパ
ワーアップされるまでの制御について説明する。
【0032】《パワーアップ検出回路》図1においてS
DRAM1は第1の電源電圧検出回路41と、第2の電
源電圧検出回路42を有する。これら電源電圧検出回路
を以下パワーアップ検出回路とも記す。第1及び第2の
パワーアップ検出回路41,42はパワーアップ検出信
号PUPB1,PUPB2を出力する。詳細は後述する
が、パワーアップ検出信号PUPB1,PUPB2は、
外部電源電圧VDDが投入されてから当該電源電圧VD
Dが所定のレベルに到達するまでの期間に応ずるパルス
状波形を有する1ショットパルス信号である。以下の例
では、第1及び第2のパワーアップ検出回路41、42
が検出対象とする動作電源は、外部電源電圧VDDを一
例としている。
【0033】図2にはパワーアップ検出回路の一例が示
される。同図に示されたパワーアップ検出回路41は低
消費電力化が考慮されている。即ち、パワーアップ検出
回路41は、回路の電源電圧VDDと接地電圧VSSの
間に直列配置された分圧回路(抵抗性分Z1,Z2の直
列回路)及びスイッチ素子SW1と、分圧点V1に接続
された出力クランプ手段43と、出力クランプ手段43
の入力と前記一対の動作電源の内の何れか一方との間に
配置された第1の容量素子C1と、前記クランプ手段の
出力に直列接続された少なくとも2個例えば4個のCM
OSインバータINV1〜INV4と、前段のCMOS
インバータINV3の入力と前記外部電源電圧VDDと
の間に配置された第2の容量素子C2と、次段CMOS
インバータINV4の入力と前記接地電圧VSSとの間
に配置された第3の容量素子C3とを含み、終段CMO
SインバータINV4の出力が前記スイッチ素子SW1
の制御端子に帰還されて構成される。クランプ手段43
は、CMOSインバータINV0、前記CMOSインバ
ータINV0の出力をゲートに受けて当該CMOSイン
バータINV0の入力と外部電源電圧VDDとの間に配
置されたpチャンネル型のチャージMOSトランジスタ
MP1とによって構成される。
【0034】外部電源電圧VDDが立ち上げられる時、
前記容量素子C1はクランプ手段43を非クランプ状態
とするように当該クランプ手段43の入力をローレベル
に強制すると共に、前記第2及び第3の容量素子C2,
C3は前記スイッチ素子SW1をオン状態とするように
終段CMOSインバータINV4の出力をハイレベルに
強制し、前記分圧点V1の分圧電圧がその分圧電圧を入
力とするCMOSインバータINV0の閾値電圧を越え
ることによって当該CMOSインバータINV0の出力
を反転してクランプ手段43をローレベル出力に固定
し、前記終段CMOSインバータINV4の出力をロー
レベルに反転させる。この出力反転状態は外部電源電圧
VDDが印加されている限り維持される。
【0035】図3には前記パワーアップ検出回路41の
更に具体的な回路構成が示される。図1との相違点は分
圧回路であり、Z1はダイオード接続(ゲート・ドレイ
ンの短絡)されたPチャンネル型MOSトランジスタM
P2、Z2はゲートに電源電圧VDDが接続されたnチ
ャンネル型MOSトランジスタMN2、スイッチ素子S
W1はnチャンネル型MOSトランジスタMN1によっ
て構成される。その他の点は図2と同じである。
【0036】図4には図3のパワーアップ検出回路41
の内部の電源電圧追随特性が示される。ダイオード接続
MOSトランジスタMP2による電圧降下は当該MOS
トランジスタMP2の閾値電圧VTとの関係でほぼ一定
であるので、電源電圧VDDが立ち上がる時、分圧点V
1の電圧は、VDD−VTの関係を満足しながら上昇す
る。一方、次段のCMOSインバータINV0の論理閾
値電圧VTCは、当該CMOSインバータINV0を構
成するPチャンネル型MOSトランジスタとnチャンネ
ル型MOSトランジスタとのゲート幅の比kで決まり、
k×VDD(0<k<1)で表現でき、電源電圧VDDの上昇と
共に漸次大きくなってくる。図4に示されるように、V
1とVTCはやがて交差し、これによってCMOSイン
バータINV0の出力をローレベルに反転させる。この
状態でフィードバックMOSトランジスタMP1がオン
動作し、分圧点V1を電源電圧VDDレベルまで持ち上
げる。これによってCMOSインバータINV4から出
力されるパワーアップ検出信号PUPB1がハイレベル
からローレベルに反転される。パワーアップ検出信号P
UPB1がローレベルにされると、MOSトランジスタ
MN1がオフ状態にされる。これ以降、分圧回路には貫
通電流は流れない。この点で、図2、図3で説明したパ
ワーアップ検出回路41は低消費電力である。
【0037】《SDRAMのパワーアップ制御》前記パ
ワーアップ検出回路42も前述したパワーアップ検出回
路41とほぼ同様に構成されている。但し、ここでは、
信号のパルス幅は、パワーアップ検出信号PUPB1に
比べてPUPB2の方が長くされる。パルス幅の長短
は、特に制限されないが、CMOSインバータINV0
の論理閾値電圧によって決定することができる。図4の
論理閾値電圧VTCの傾向線の傾きを大きくすればパワ
ーアップ検出信号PUPB2のパルス幅は長くなる。
【0038】パワーアップ検出信号PUPB1は電源投
入時に前記降圧回路30及び昇圧回路31の出力ノード
のレベル立ち上げ速度を加速制御するのに用いられ、パ
ワーアップ検出信号PUPB1のハイ(High)パル
ス期間に加速制御を行なう。ここで言う加速制御とは、
例えば降圧回路30の電圧VDL,VPERIの出力ノ
ードに電源電圧を一定期間(PUPB1のパルス期間)
供給する制御である。パワーアップ信号PUPB2は前
記制御信号バッファ27の活性化抑止制御に用いられ、
パワーアップ検出信号PUPB2のパルス期間中は制御
信号バッファ27の活性化を遅延させる。換言すれば、
制御信号バッファ27は、電源が投入された時、パワー
アップ信号PUPB2のパルス期間が経過するまで非活
性状態が維持される。
【0039】上記パワーアップ制御によれば、電源電圧
投入時、降圧回路30及び昇圧回路31は電源投入直後
から前記加速動作され、その加速動作が終了しても制御
信号バッファ27は直には動作許可されない。制御信号
バッファ27は、降圧回路30及び昇圧回路31による
電圧形成動作などが安定化される時間を更に経てから動
作可能状態にされる。これにより、電源投入直後に内部
回路が安定状態に達していないときに生ずる誤動作の発
生を防止できる。
【0040】また、パワーアップ検出信号PUPB1,
PUPB2のパルス幅に所定の相違を持たせた場合、パ
ワーアップ検出信号がローレベルにされる実際の電源電
圧VDDが電源電圧VDDの立ち上がり速度によって相
違されるという事情によっても悪影響も受けない。すな
わちPUPB1、PUPB2のパルス幅の相対的な大小
関係は不変である。
【0041】即ち、図5に例示されるように、投入され
た電源電圧VDDの変化が速い場合には電源電圧VDD
の立ち上がり速度に対して電源電圧検出回路の内部動作
の追従が遅れる。図5は電源電圧VDDの立ち上がりが
早い時と遅い時のパワーアップ検出信号PUPBの応答
特性の概略を示す。電源電圧VDDの立ち上がりが速い
ときは、図5の(b)に例示されるように、パワーアッ
プ検出回路の内部ノードの応答が遅れ、比較的高い電源
電圧VDDでパワーアップ検出信号PUPBがローレベ
ルに切り換わる。逆に電源電圧VDDの立ち上がり変化
が遅い場合には、図5の(a)に例示されるように、電
源電圧VDDの立ち上がり速度に対してパワーアップ検
出回路の内部動作は良好に追従でき、低い電源電圧VD
Dでパワーアップ検出信号PUPBがローレベルに切り
換わる。したがって、パワーアップ検出信号PUPBが
ローレベルにされた時の実際の電源電圧VDDは電源電
圧VDDの立ち上がり速度によって相違され、電源電圧
VDDの立ち上がり速度が速いほど高くされる傾向に有
る。換言すれば、パワーアップ検出信号PUPBがロー
レベルに切り変わるときの電源電圧の値は、電源電圧V
DDの立ち上がり速度に応じてばらつく。そのようなば
らつきにより、SDRAM内部の基板バイアス電圧VB
Bやワード線駆動電圧VPPがまだ十分に立ち上がらな
いうちにメモリ動作が開始されると、CMOS半導体集
積回路ではラッチアップを起こす可能性がある。
【0042】図6には前述のパワーアップ検出信号PU
PB1,PUPB2のように信号パルス幅に所定の相違
を有する場合に電源電圧VDDの立ち上がり速度に応じ
て当該パワーアップ検出信号PUPB1,PUPB2の
応答特性がどのように変化されるかが示されている。電
源電圧VDDが立ち上がる時、まずパワーアップ検出信
号PUPB1がローレベルになり、次にパワーアップ検
出信号PUPB2がローレベルになる。パワーアップ検
出信号PUPB1は降圧回路30や昇圧回路31の加速
回路に供給され、パワーアップ検出信号PUPB2は制
御信号バッファ27の入力禁止信号として用いられる。
電源電圧VDDの立ち上がりが遅い時、パワーアップ検
出信号PUPB1が先にローレベルになって加速回路の
動作を停止する。加速回路の動作が停止しても電源電圧
VDDの上昇は遅いので、降圧回路30及び昇圧回路3
1は自らの回路能力に従って降圧、昇圧動作を継続す
る。パワーアップ検出信号PUPB2は、その後電源電
圧VDDがかなり上昇してからローレベルに反転され、
制御信号バッファ27の入力動作禁止を解除する。この
ときワード線昇圧電圧VPPや基板バイアス電圧VBB
はかなり上昇しているので誤動作は起きない。電源電圧
VDDの立ち上がりが早いときはパワーアップ検出信号
PUPB1,PUPB2の変化タイミングは近づくが逆
転することはなく、誤動作防止が保証される。
【0043】図7には降圧回路30に含まれる加速回路
30Cの一例が示される。30Aは電圧VPERI形成
用のレギュレータ、30Bは電圧VDL形成用のレギュ
レータである。レギュレータ30Aの出力端子はnチャ
ンネル型MOSトランジスタMN31を介して電源電圧
VDDに接続される。レギュレータ30Bの出力端子は
nチャンネル型MOSトランジスタMN31とnチャン
ネル型MOSトランジスタMN32との直列回路を介し
て電源電圧VDDに接続される。MOSトランジスタM
N31,MN32のゲートは前記パワーアップ検出信号
PUPB1によってスイッチ制御される。この加速回路
30Cによれば、電圧VDLが電圧VPERIよりも速
く立ち上がることはない。仮に、別個に並列された2個
のMOSトランジスタで電圧VPERIとVDLとを立
ち上げるとすると、負荷容量の相違によって電圧VDL
が先に立ち上がってしまうことがあり得る。チップ内で
は最終電圧の大小関係を前提にしてウェルの印加電圧を
変えているが、過渡的に電圧の上下関係が逆転すると、
場合によってはラッチアップを起こすことがあるが、図
7の構成によれば、その虞はない。
【0044】図8にはパワーアップ制御の別の例が示さ
れる。パワーアップ検出回路42Aは動作電圧VPER
Iの立ち上がりを検出して、パワーアップ検出信号PU
PB3を出力する。このパワーアップ検出回路42Aは
図9に示されるように構成できる。図3との相違点は回
路の動作電源が電源電圧VDDから内部動作電圧VPE
RIに変更された点だけである。この回路は、内部論理
回路の動作電源であるVPERIをパワーアップ検出回
路の動作電源としているため、VDDを動作電源とする
前記のパワーアップ検出回路に比べ、更なる内部論理回
路の高信頼が得られる。すなわち、前記パワーアップ検
出回路はVDDを動作電源としているため、VPERI
が十分な電圧レベルとなった時のVDD値を確認し、V
DDとVPERIの立ち上がりタイミングを考慮する必
要があるが、VPERI動作のパワーアップ検出回路
は、VPERIを直接センスするため、その必要はなく
なる。
【0045】図10にはSDRAM1を用いたデータ処
理システムの一例であるコンピュータシステムのブロッ
ク図が示される。このコンピュータシステムは、プロセ
ッサボード110と周辺回路によって構成される。プロ
セッサボード110は、マイクロプロセッサ111を中
心に、当該マイクロプロセッサ111が結合されたプロ
セッサバス112に、代表的に示されたメモリコントロ
ーラ113及びPCI(Peripheral Component Interco
nnect)バスコントローラ114が結合される。メモリ
コントローラ113には、マイクロプロセッサ111の
ワーク領域若しくは一次記憶領域とされるメインメモリ
としてのSDRAM(Random Access Memory)1が結合
されている。PCIバスコントローラ114は低速の周
辺回路をPCIバス116を介してプロセッサバス11
2にインタフェースするブリッジ回路として機能され
る。PCIバス116には、特に制限されないが、ディ
スプレイコントローラ117、IDE(Integrated Dev
ice Electronics)インタフェースコントローラ11
8、SCSI(Small Computer System Interface)イ
ンタフェースコントローラ119及びその他のインタフ
ェースコントローラ120が結合されている。前記ディ
スプレイコントローラ117にはフレームバッファメモ
リ121が接続されている。
【0046】周辺回路として、前記ディスプレイコント
ローラ117に結合されたディスプレイ122、IDE
インタフェースコントローラ118に結合されたハード
ディスクドライブ(HDD)123、SCSIインタフ
ェースコントローラ119に結合されたイメージスキャ
ナ124、そして、前記その他のインタフェースコント
ローラ120に結合されたキーボード125、マウス1
26、及びモデム127等が設けられている。
【0047】このデータ処理システムによれば、前記S
DRAM1の作用により、動作電源投入時におけるシス
テム全体としての誤動作防止に寄与する。
【0048】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、パワーアップ検出回路が検出対象とする動作電源
は、上記外部電源電圧VDD、内部動作電源電圧VPE
RIに限定されず、その他の内部動作電源であってもよ
い。また、パワーアップ検出信号の用途は、レギュレー
タの加速回路や制御信号バッファに対する動作活性/非
活性制御に限定されず、その他の回路の動作活性/非活
性制御等に広く適用することができる。
【0049】また、以上の説明では主として本発明者に
よってなされた発明をその背景となった利用分野である
SDRAMに適用した場合について説明したが、その他
のメモリ、メモリをオンチップしたマイクロプロセッサ
若しくはマイクロコンピュータなど、種々の半導体装置
に広く適用することができる。
【0050】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0051】すなわち、電源投入時に立ち上げられる動
作電源の検出レベルが相違される第1の検出回路と第2
の検出回路を設け、先の検出タイミングに同期して加速
回路のような第1の回路の動作を停止させ、後の検出タ
イミングに同期して入力バッファのような第2の回路の
動作不能を解除するから、第1の回路は電源投入直後か
ら動作され、第1の回路による加速動作等の動作が終了
しても第2の回路は直には動作許可されない。第2の回
路は、第1の回路の動作を経て内部電圧などが安定化さ
れてから動作可能状態にされ、これにより、電源電源投
入直後に内部回路が安定状態に達していないときに生ず
る誤動作の発生を防止することができる。また、投入さ
れた電源が一定電圧に達する前は特定の内部回路の回路
動作の開始を遅らせ、また、電源投入当初より内部電圧
発生回路の出力立ち上がりを加速することができる。
【0052】更に、スイッチに直列配置された分圧回路
の分圧点に出力クランプ手段及び複数のCMOSインバ
ータを直列接続すると共に、終段CMOSインバータの
出力を前記スイッチの制御端子に帰還させ、動作電源が
立ち上げられる時、所定のインバータの入力と出力側に
配置した容量素子を介して前記スイッチをオン状態とす
るように終段インバータの出力を強制し、その後、前記
分圧点の分圧電圧がクランプ手段の論理閾値電圧を越え
ることによって当該クランプ手段の出力を反転させて、
動作電源の立ち上がりを検出すると共に、前記スイッチ
素子を閉じるように動作電源電圧検出回路を構成するか
ら、一旦、動作電源が所定レベルに到達した後は電流貫
通経路が断たれ、動作電源電圧検出回路の低消費電力化
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体装置の一例であるSDRA
Mのブロック図である。
【図2】パワーアップ検出回路の一例を示す回路図であ
る。
【図3】パワーアップ検出回路の更に具体的な構成を示
す回路図である。
【図4】パワーアップ時におけるパワーアップ検出回路
の内部ノードの追随特性の一例を示す説明図である。
【図5】VDD立ち上がり速度に依存するパワーアップ
検出信号の応答特性の一例を示す説明図である。
【図6】パルス幅の異なる2種類のパワーアップ検出信
号のVDD立ち上がり速度による影響を表した応答特性
の説明図である。
【図7】出力電圧の異なる2個のレギュレータの出力加
速回路の詳細な一例を示す回路図である。
【図8】内部動作電圧VPERIを検出対象電圧とする
パワーアップ検出回路を用いたパワーアップ制御の別の
例を示すブロック図である。
【図9】内部動作電圧VPERIを検出対象電圧とする
パワーアップ検出回路の一例を示す回路図である。
【図10】SDRAMを用いたデータ処理システムの一
例であるコンピュータシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1 SDRAM 10A,10B メモリアレイ 27 制御信号バッファ(第2の回路) 30 降圧回路 30A,30B レギュレータ 30C 加速回路(第1の回路) 31 昇圧回路 VCC 外部電源電圧 VDLP,VPERI 降圧電圧 VPP 昇圧電圧 VBB 基板バイアス電圧 41 パワーアップ検出回路(第1の検出回路) 42 パワーアップ検出回路(第2の検出回路) PUPB1,PUPB2 パワーアップ検出信号 MP2,MN2(Z1,Z2) 分圧回路構成素子 MN1 MOSトランジスタ(第3のスイッチ素子) 43 クランプ回路 INV0〜INV4 CMOSインバータ C1,C2,C3 容量素子 MN31 MOSトランジスタ(第1のスイッチ素子) MN32 MOSトランジスタ(第2のスイッチ素子)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源投入時に立ち上げられる動作電源が
    第1のレベルに到達するのを検出して第1の出力信号を
    反転させる第1の検出回路と、電源投入時に立ち上げら
    れる動作電源が前記第1のレベルよりも高い第2のレベ
    ルに到達するのを検出して第2の出力信号を反転させる
    第2の検出回路と、前記第1の出力信号の反転によって
    動作を停止する第1の回路と、前記第2の出力信号の反
    転によって動作を開始する第2の回路とを含んで成るも
    のであることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の回路は、外部電源電圧に基づ
    いて内部動作電圧を形成する電圧形成回路の出力端子に
    外部電源電圧を直接接続するスイッチ回路を備え、前記
    スイッチ回路はその制御端子に前記第1の出力信号を受
    け、前記動作電源が第1のレベルに到達して第1の出力
    信号が反転されるまでスイッチ回路がオン状態にされる
    ものであることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2の回路は、外部制御信号の入力
    バッファであって、前記動作電源が第2のレベルに到達
    して第2の出力信号が反転されるまでその動作が抑止さ
    れるものであることを特徴とする請求項2記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ回路は、外部電源電圧に接
    続され前記制御端子に前記第1の出力信号を受けてスイ
    ッチ制御される第1のスイッチ素子と、前記第1のスイ
    ッチ素子に直列接続され前記制御端子に前記第1の出力
    信号を受けてスイッチ制御される第2のスイッチ素子と
    を有し、 前記電圧形成回路は、外部電源電圧に基づいて第1の内
    部動作電圧を形成する第1の電圧形成回路と、外部電源
    電圧に基づいて前記第1の内部動作電圧よりもレベルの
    低い第2の内部動作電圧を形成する第2の電圧形成回路
    とを有し、 第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子との接続点に
    は前記第1の電圧形成回路の出力端子が接続され、前記
    第2のスイッチ素子の直列接続端には前記第2の電圧形
    成回路の出力端子が接続されて成るものであることを特
    徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の内部動作電圧をダイナミック
    型メモリセルの蓄積電極電源とするメモリセルアレイ
    と、前記第1の内部動作電圧を動作電源として動作され
    る周辺回路とを含んで成るものであることを特徴とする
    請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の検出回路は、回路の
    一対の動作電源の間に直列配置された分圧回路及び第3
    のスイッチ素子と、前記分圧回路の分圧点に入力が接続
    されたインバータを有する出力クランプ手段と、出力ク
    ランプ手段の入力と前記一対の動作電源の内の何れか一
    方との間に配置された第1の容量素子と、前記クランプ
    手段の出力に直列接続された少なくとも2個のインバー
    タと、前段のインバータの入力と前記一対の動作電源の
    内の一方の動作電源との間に配置された第2の容量素子
    と、次段インバータの入力と前記一対の動作電源の内の
    他方の動作電源との間に配置された第3の容量素子とを
    含み、電源投入時に動作電源が立ち上げられる時、第1
    の容量素子はクランプ手段を非クランプ状態とするよう
    に当該クランプ手段の入力を強制すると共に、前記第2
    及び第3の容量素子は前記第3のスイッチ素子をオン状
    態とするように終段インバータの出力を強制し、その
    後、前記分圧点の分圧電圧がその分圧電圧を入力とする
    インバータの論理閾値電圧を越えることによって当該イ
    ンバータの出力を反転して前記終段インバータの出力を
    反転させるものであることを特徴とする請求項1乃至5
    の何れか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 電源投入時に立ち上げられる動作電源が
    所定のレベルに到達するのを検出する動作電源電圧検出
    回路を有する半導体装置であって、 前記動作電源電圧検出回路は、回路の一対の動作電源の
    間に直列配置された分圧回路及び第3のスイッチ素子
    と、前記分圧回路の分圧点に入力が接続されたCMOS
    インバータを有する出力クランプ手段と、出力クランプ
    手段の入力と前記一対の動作電源の内の何れか一方との
    間に配置された第1の容量素子と、前記クランプ手段の
    出力に直列接続された少なくとも2個のCMOSインバ
    ータと、前段のCMOSインバータの入力と前記一対の
    動作電源の内の一方の動作電源との間に配置された第2
    の容量素子と、次段CMOSインバータの入力と前記一
    対の動作電源の内の他方の動作電源との間に配置された
    第3の容量素子とを含み、電源投入時に動作電源が立ち
    上げられる時、第1の容量素子はクランプ手段を非クラ
    ンプ状態とするように当該クランプ手段の入力を強制す
    ると共に、前記第2及び第3の容量素子は前記第3のス
    イッチ素子をオン状態とするように終段CMOSインバ
    ータの出力を強制し、その後、前記分圧点の分圧電圧が
    その分圧電圧を入力とするCMOSインバータの論理閾
    値電圧を越えることによって当該CMOSインバータの
    出力を反転して前記終段CMOSインバータの出力を反
    転させるものであることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至5の何れか1項に記載の半
    導体装置と、前記半導体装置の第2の回路に制御信号を
    与えるプロセッサとを実装基板に搭載して成るものであ
    ることを特徴とするデータ処理システム。
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