JPH11296003A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11296003A
JPH11296003A JP10114323A JP11432398A JPH11296003A JP H11296003 A JPH11296003 A JP H11296003A JP 10114323 A JP10114323 A JP 10114323A JP 11432398 A JP11432398 A JP 11432398A JP H11296003 A JPH11296003 A JP H11296003A
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JP
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charge
nip
toner image
toner
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JP10114323A
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Hiromi Ogiyama
宏美 荻山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触型の転写方式を採用する画像形成装置
で、転写ニップ直前の転写作用を低減し、転チリおよび
プレ転写という異常画像が発生を防止する。 【解決手段】 トナー像を表面に担持する感光体1と、
該トナー像坦持体に接触し転写ニップを形成する転写ベ
ルト5と、転写ベルトにトナーとは逆極性の電荷を供給
するバイアスローラ6とを備え、転写ニップにて被転写
体を挟むとともに、転写ベルトにより被転写体にトナー
粒子とは逆極性の電荷を付与することで、トナー像と被
転写体の間に転写電界を形成し、感光体上のトナー像を
被転写体に転写する画像形成装置において、転写ベルト
の、転写ニップ上流側近接部に接触する薄板状の転写電
荷除去電極8を有し、転写電荷除去電極を筐体アースに
結線するか、または、該転写電荷除去部材に筐体アース
と略同等の電圧を印加することにより、転写ニップから
上流側の転写電界を低減し、転写ニップ前の転写を防止
し、転チリやプレ転写の発生を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、電
荷が付与されたトナー粒子から成るトナー像を表面に担
持するトナー像担持体と、該トナー像担持体に接触し転
写ニップを形成する転写電荷付与部材と、該転写電荷付
与部材に該トナー粒子とは逆極性の電荷を供給する転写
電荷付与電極とを備え、該転写ニップにて被転写体を挟
むとともに、該転写電荷付与部材により被転写体に該ト
ナー粒子とは逆極性の電荷を付与することで、トナー像
と被転写体の間に転写電界を形成し、該トナー像担持体
上のトナー像を被転写体に転写する接触型の転写方式を
用いる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような接触型の転写方式を用いる画
像形成装置の転写ニップの中では、トナーはトナー像担
持体と被転写体の間に挟まれ、圧力が加えられ、動けな
い状態にある。このため、転写ニップ中では転写作用は
ほとんど行われなず、転写ニップの上流側および下流側
近傍のトナー像と被転写体とのギャップが数10μm以下
の部分で、転写作用が行われていると考えられている。
また、このような転写方式では、転写ニップの上流側で
の転写作用により、転チリおよびプレ転写という異常画
像が発生することが知られている。転チリは、上記転写
作用が主におこなわれるギャップが数10μm以下の部分
よりも更に上流側のギャップが広い部分において、トナ
ーの中の飛翔し易い個体が被転写体に飛び散り、被転写
体上の画像の周りにトナーが散ったようになるものであ
る。また、プレ転写は、転写ニップの上流側と下流側で
転写が2度起きるので、1度目と2度目で位置ズレが起
き、画像がブレ画像となってしまうものである。
【0003】このような不具合を解決するために、転写
ニップ上流側での転写作用を低減または無くすことが望
まれており、種々の装置が提案されている(例えば、特
開平2−163779号公報、特開平7−302002
号公報、特開平9−114268号公報等参照)。
【0004】特開平2−163779号公報に示す転写
装置においては、転写位置近傍の上流側、下流側の像担
持体と転写電荷付与部材である転写用回転体との間に形
成される空間に導電性部材を備え、該導電性部材によ
り、上流側、下流側の転写電界をカットし、転写位置近
傍の上流側、下流側の転写作用を防いでいる。
【0005】ところが、上記特開平2−163779号
公報に記載されている転写装置では、導電性部材が転写
位置近傍の上流側、下流側の像担持体と転写用回転体と
の間に形成される空間に配置されている。このため、導
電性部材と転写ニップまでにどうしても間隙ができてし
まう。また、導電性部材は転写用回転体と非接触、また
は、絶縁部材を介して配置されているので、導電性部材
は転写用回転体との間隙の空気または絶縁層により転写
用回転体と絶縁状態にある。従って、導電性部材は、転
写ニップの上流側、下流側の転写用回転体表面の電荷を
減少または反転させるものではない。このため、転写電
界がかかる領域は限定しているものの、転写ニップ直ぐ
上流側の転写電界強度には影響を与えておらず、転写ニ
ップ上流側の僅かな隙間では、転写が発生してしまうと
いう不具合があった。
【0006】また、特開平9−114268号公報で
は、被転写体をトナー像担持体と転写器の間に送り込む
転写前シュートに、転写器とは逆極性の電圧を印加する
転写装置であって、転写器と転写前シュート間に流れる
漏洩電流に起因する転写器からトナー像担持体への有効
電流の減少を補償する転写装置が提案されている。この
転写装置によれば、転写前シュートに転写器とは逆極性
で、トナーと同極性の電圧を印加することで、被転写体
にトナーと同極性の電荷を付与し、トナー像を被転写体
に転写するのとは逆方向の電界をつくって、転写ニップ
上流側の転写作用を低減している。さらに、転写器から
転写前シュートへ漏洩電流に起因する転写器からトナー
像担持体への有効電流の減少を補償することで、転写前
シュートを転写器に近接配置しても、転写のための有効
電流を補償し、転写不良の発生を防止している。
【0007】上記特開平9−114268号公報記載の
転写装置では、被転写体にトナーと同極性の電荷を付与
することで、転写ニップ上流側で被転写体がトナーと同
極性に帯電している間は転写作用がおこらない。続い
て、トナーと同極性に帯電した被転写体が転写ニップに
達したときに、転写器から電荷を付与される。これによ
り、転写ニップ出口部では被転写体トナーと逆極性に帯
電し、転写作用がおきる。ところが、このような被転写
体の極性反転が転写ニップに入る前に起きて、ニップ上
流側で転写作用が起こってしまう場合がある。これを避
けようとすると、被転写体に転写とは逆極性の電荷を相
当量与える必要がある。このため、転写前シュートには
より高い高電圧の印加する必要があり、高圧電源および
高電圧印加経路の筐体との絶縁のためにかかる費用が多
くなってしまう。また、転写前シュートと転写器とが間
隙を有して配置されており、空気により絶縁関係となっ
ているため、特開平2−163779号公報に記載され
ている転写装置と同様、転写ニップの直ぐ上流側の転写
器表面の電荷を減少または反転させるものではない。こ
のため、転写ニップ直ぐ上流側の転写電界強度には影響
を与えておらず、転写ニップ上流側の僅かな隙間では、
転写作用が発生してしまうという不具合があった。
【0008】また、本出願人は、特開平7−30200
2号公報にて、転写電荷付与部材である転写搬送ベルト
にトナーの帯電極性と逆極性の電荷を与えるバイアス部
材を転写ニップより下流側に配設し、転写搬送ベルトか
らフィードバック電流が流れるフィードバック電極を転
写ニップに対してバイアス部材と反対側に配設し、バイ
アス部材から転写搬送ベルトへ流れる電流と、転写搬送
ベルトからフィードバック電極へ流れる電流との差分が
一定になるよう定電流制御を行う画像形成装置を提案し
ている。この画像形成装置によれば、転写ニップ上流側
に配設されたフィードバック電極を介して転写搬送ベル
トからフィードバック電流が流れ出て、転写搬送ベルト
はフィードバック電極近傍と転写ニップとの間で電位勾
配を持つようになる。この電位勾配に従い、転写ニップ
上流側の転写電界は小さくなり、、転写ニップ上流側の
転写作用を低減している。
【0009】しかしながら、上記特開平7−30200
2号公報記載の画像形成装置では、転写ニップからフィ
ードバック電極までの距離が長い場合、半導電性の転写
電荷付与部材の電位勾配が小さくなる。転写電荷付与部
材とフィードバック電極との接触部分では0V近い電位
であっても、転写電荷付与部材の転写作用の起きる転写
ニップの直ぐ上流側での電位減少は少ないので、転写電
界の低減も小さい。このため、転写ニップ直前での転写
作用を防止する効果が少ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたものであり、その目的とするところは、接
触型の転写方式を採用する画像形成装置で、転写ニップ
直前の転写作用を低減し、転チリおよびプレ転写という
異常画像が発生を防止する画像形成装置を提案すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、電荷が付与されたトナー粒子か
ら成るトナー像を表面に担持するトナー像担持体と、該
トナー像担持体に接触し転写ニップを形成する転写電荷
付与部材と、該転写電荷付与部材に該トナー粒子とは逆
極性の電荷を供給する転写電荷付与電極とを備え、該転
写ニップにて被転写体を挟むとともに、該転写電荷付与
部材により被転写体に該トナー粒子とは逆極性の電荷を
付与することで、トナー像と被転写体の間に転写電界を
形成し、該トナー像担持体上のトナー像を被転写体に転
写する画像形成装置において、該転写電荷付与部材の、
該転写ニップの被転写体搬送方向上流側近接部に接触す
る薄板状の転写電荷除去電極を有し、該転写電荷除去電
極を筐体アースに結線する、または、筐体アースと略同
等の電圧を印加することにより、転写ニップ上流側の転
写電界を低減させるよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0012】請求項1の画像形成現像装置においては、
転写電荷付与部材の転写ニップの上流側近接部に薄板状
の転写電荷除去電極を接触させ、該転写電荷除去電極を
筐体アースと結線、または、筐体アースと略同等の電圧
を印加する。転写電荷付与部材の転写電荷除去電極との
接触点近傍はほぼ0Vとなり、転写電荷付与部材は転写
電荷除去電極の接触点近傍と転写ニップとの間で電位勾
配を持つ。また、転写電荷除去電極は薄板状なので、該
転写電荷除去電極を転写ニップに限りなく近接させるこ
とができる。このため、転写ニップ上流側の転写電界が
形成される巾を極力小さくするとともに、転写電荷付与
部材の電位勾配を大きくできる。この電位勾配に従い、
転写ニップ上流側の転写電界は小さくなる。電位勾配が
大きいので、転写ニップの直ぐ上流側の転写電界も小さ
くなりやすく、転写ニップ直前の転写作用を防止する。
このように、転写ニップ上流側の転写電荷除去電極から
近い部分のみでなく、転写ニップ直前の転写作用も防止
するので、転写ニップ前の転写による転チリやプレ転写
の発生をなくすことができる。また、転写電荷除去電極
が筐体アースに結線されている場合は、高圧電源を必要
としない。転写電荷除去電極が筐体アースと略同等の電
圧を印加されている場合も、その電圧は比較的小さいの
で、必要な高圧電源の費用が安価で済む。
【0013】請求項2の発明は、電荷が付与されたトナ
ー粒子から成るトナー像を表面に担持するトナー像担持
体と、該トナー像担持体に接触し転写ニップを形成する
転写電荷付与部材と、該転写電荷付与部材に該トナー粒
子とは逆極性の電荷を供給する転写電荷付与電極とを備
え、該転写ニップにて被転写体を挟むとともに、該転写
電荷付与部材により被転写体に該トナー粒子とは逆極性
の電荷を付与することで、トナー像と被転写体の間に転
写電界を形成し、該トナー像担持体上のトナー像を被転
写体に転写する画像形成装置において、該転写電荷付与
部材の、該転写ニップの被転写体搬送方向上流側近接部
に接触する薄板状の転写電荷除去電極を有し、該転写電
荷除去電極に該転写電荷付与電極と逆極性の電圧を印加
することにより、転写ニップ上流側の転写電界を低減ま
たは反転させるよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項2の画像形成装置においては、転写
電荷付与部材の転写ニップの上流側近接部に薄板状の転
写電荷除去電極を接触させ、該転写電荷除去電極に該転
写電荷付与電極とは逆極性の電圧を印加する。転写電荷
付与部材の転写電荷除去電極との接触点近傍は、転写電
荷付与電極との接触点近傍とは逆極性に帯電し、転写電
荷付与部材は転写電荷除去電極の接触点近傍と転写ニッ
プとの間で電位勾配を持つ。また、転写電荷除去電極は
薄板状なので、該転写電荷除去電極を転写ニップに限り
なく近接させることができる。このため、転写ニップ上
流側の転写電界が形成される巾を極力小さくするととも
に、転写電荷付与部材の電位勾配を大きくできる。この
電位勾配に従い、転写ニップ上流側の転写電界は小さく
なる、または、反転する。電位勾配が大きいので、転写
ニップの直ぐ上流側の転写電界も小さく、または、反転
しやすく、転写ニップ直前の転写作用を防止する。この
ように、転写ニップ上流側の転写電荷除去電極から近い
部分のみでなく、転写ニップ直前の転写作用も防止する
ので、転写ニップ前の転写による転チリやプレ転写の発
生をなくすことができる。また、上記電位勾配は、転写
電荷除去電極が筐体アースに結線されている、もしく
は、筐体アースと略同等の電圧を印加されている場合に
較べ大きくなる。このため、転写電界を小さくまたは反
転する効果が大きく、より確実に転写作用を防止するこ
とができる。また、転写電荷除去電極に印加する逆極性
の電圧を調整することで、転写電荷付与部材表面が0V
になる場所を転写ニップの中にもってくることも可能で
ある。この場合、転写ニップ前の転写電界が反転するの
で、転写ニップ前の転写を確実に無くすことができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1乃至請求項2
の画像形成装置において、転写電荷付与電極から流れ出
す電流から転写電荷除去電極に流れ込む電流を差し引い
た電流が一定になるよう制御することを特徴とするもの
である。
【0016】請求項3の画像形成装置においては、転写
電荷除去電極より流れ出す電流により、転写電荷付与電
極からトナー像担持体にながれる有効電流が減少するこ
とを補償し、転写ニップの下流側の転写電界が減少し、
転写不良が発生することを防止する。
【0017】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の画像形成装置において、転写電荷除去電極が被転写体
を転写ニップに案内する搬送ガイド部材の少なくとも一
部分であることを特徴とするものである。
【0018】請求項4の画像形成装置においては、転写
電荷除去電極が被転写体を転写ニップに案内する搬送ガ
イド部材を兼用しているので、被転写体が搬送ガイドに
搬送されている間は、転写電界は発生しない。このた
め、被転写体が搬送ガイドに搬送されている間は、転写
作用は起こらず、この部分での転チリやプレ転写を発生
は防止される。また、搬送ガイドを転写ニップに限りな
く近ずけることができるので、被転写体は確実に搬送さ
れ、被転写体のジャムを低減することができる。また、
新たに転写電荷除去電極を設ける必要がないので、コス
トの低減ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した第
一の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係
る複写機の概略構成図である。トナー像担持体である感
光体1の周囲に、図示しない除電装置、帯電装置、露光
装置、現像装置、クリーニング装置、及び転写装置4が
配設されている。感光体1は矢印a方向に回転しなが
ら、帯電装置、および露光装置により、表面に静電潜像
を形成する。感光体1上の静電潜像は現像装置にて現像
され、表面に電荷を有するトナー粒子によるトナー像が
形成される。感光体1上のトナー像は後述する転写装置
4にて、被転写体に転写される。感光体1上に転写され
ずに残ったトナーは、クリーニング装置により除去され
る。感光体1は、表面の電荷を除電装置で除電され、次
回作像工程に備える。
【0020】転写装置4について説明する。転写装置4
は、感光体1と接触することで転写ニップを形成し、該
転写ニップにて被転写体を挟むとともに感光体1上の電
荷を有するトナー粒子とは逆極性の電荷を被転写体に付
与する転写電荷付与部材としての転写ベルト5と、転写
ベルト5にトナーと逆極性の電荷を付与する転写電荷付
与電極としてのバイアスローラ6と、転写ベルト5を駆
動する駆動ローラ7等を備えている。転写ベルト5は、
EPDMやカーボンを分散されたPVDF等の半導電性
のゴム材質のエンドレスベルトである。また、バイアス
ローラ6は、アルミニウムのパイプよりなり、転写ニッ
プの下流側に配設されている。バイアスローラ6には、
感光体1上の電荷を有するトナー粒子とは逆極性のバイ
アスを印加する転写電圧発生装置11に接続され、転写
ベルト5と接触することで、トナーと逆極性の電荷を転
写ベルト5に供給している。転写電圧発生装置11は、
後で詳細に説明する定電流制御をおこなっている。ま
た、転写電圧発生装置11の定電流制御ための電流を検
出する電流検出回路10を備えている。
【0021】転写ニップの上流側には、転写ニップに近
接して、その自重により転写ベルト5に接触するよう配
置された、転写電荷除去電極としての転写入口ガイド板
8を備えている。転写入口ガイド板8は、ステンレスの
薄板であり、上記転写電圧発生装置11の定電流制御の
ための電流検出回路10の筐体アースと反対側に接続さ
れている。転写電圧発生装置11は、バイアスローラ6
から転写ベルト5に流れ出す電流と、転写ベルト5から
転写入口ガイド板8に流れ込む電流との差が一定になる
ように制御される。また、転写入口ガイド板8と対をな
して、被転写体が搬送される隙間を規制するためのガイ
ド板9が設けられている。
【0022】次に、この転写装置4の動作について説明
する。転写ベルト5は駆動ローラにより矢印方向bに感
光体1とほぼ等速差なしに駆動される。被転写体は、転
写電荷除去電極である転写入口ガイド板8とこれと対と
なるガイド板9とで規制された隙間から転写ニップに搬
送される。転写入口ガイド板8は略アースなので、転写
入口ガイド板8に搬送されている間では転写電界は発生
しない。このため、転写作用は行われない。被転写体は
転写入口ガイド板8の先端で転写ベルト5に接触し、続
いて転写ニップに入る。転写入口ガイド板8は略アース
なので、転写入口ガイド板8と転写ベルト5の接触点近
傍も転写ベルト5上の電荷がとり除かれ、ほぼ0Vとな
る。この接触点近傍と転写ニップとの間で転写ベルト5
は電位勾配をもつが、転写ニップと該接触点は近接して
いるので、電位勾配は大きくなる。転写ベルト5の電位
勾配に従い、被転写体に供給される電荷は少なくなり、
転写電界は小さくなるが、上述のように電位勾配が大き
いので、転写ベルト5の転写ニップ直前の転写電界も小
さくなりやすく、転写作用はほとんど起きない。また、
起きても僅かである。このように、転写ニップの上流側
は何処においても、転写が行われなくなるので、転写チ
リやプレ転写が発生することはない。
【0023】転写ニップを通過した被転写体は、転写ニ
ップ下流側で、転写ベルト5より供給された電荷によ
り、トナー像との間で転写電界を形成し、トナーは被転
写体に転写される。ここで、バイアスローラ6を介して
転写ベルト5に電荷を供給する転写電圧発生装置11
は、バイアスローラ6から転写ベルト5に流れ出す電流
と、転写ベルト5から転写入口ガイド板8に流れ込む電
流との差が一定になるように制御される。これにより、
転写作用に使われる電流は、転写入口ガイド板8に流れ
込む電流に関わらず、常に一定値となるので、転写電流
の低下による転写率低下を起こすことない。また、転写
電流過多により、トナーに付与された電荷が低減あるい
は反転をおこし、いわゆる版画画像が発生してしまう虞
はない。
【0024】また、図1においては、転写ベルト5への
バイアスローラ6の接触位置を転写ニップ下流側として
説明したが、転写ニップ部でもよい。また、転写電荷付
与電極として、バイアスローラのほか、ブラシ、ブレー
ドなどが適用でき、転写電荷を付与できるものならばそ
の形状は限定しない。また、転写電荷付与部材として
は、転写ベルトのほか、転写ドラム、転写ローラも適用
できる。更に、トナー像担持体は感光体のほか、中間転
写体であってもよい。
【0025】次に、本発明を画像形成装置である複写機
に適用した第二の実施形態について説明する。感光体の
周囲に、除電装置、帯電装置、露光装置、現像装置、転
写装置、及び、クリーニング装置が配設されている。感
光体は帯電装置、および露光装置により、その表面に静
電潜像を形成する。感光体上の静電潜像は現像装置にて
現像され、表面に電荷を有するトナー粒子によるトナー
像が形成される。感光体上のトナー像は後述する中間転
写ベルト方式の転写装置にて、中間転写ベルトに転写さ
れる。転写されずに感光体上に残ったトナーは、クリー
ニング装置により感光体上から除去される。
【0026】図2は本実施形態に係る複写機に採用され
る中間転写ベルト方式の転写装置の概略構成図である。
図2に基づき中間転写ベルト方式の転写装置について説
明する。転写装置4は、感光体と接触し、感光体上のト
ナー像を転写するトナー像担持体としてのエンドレスな
中間転写ベルト21と、該中間転写ベルト21と接触す
ることで、転写ニップを形成し、該転写ニップにて被転
写体を挟むとともに中間転写ベルト21上のトナーが持
つ電荷とは逆極性の電荷を被転写体に付与する転写電荷
付与部材としての紙転写ローラ22の転写ロール部24
と、転写電荷付与電極としての紙転写ローラ22の芯金
23と、中間転写ベルト21の内側で、紙転写ローラ2
2に対抗する位置に配置される紙転写対抗抗ローラ20
と、被転写体に転写されず中間転写ベルト21上に残っ
たトナーを除去する図示しない中間転写ベルトのクリー
ニング装置とを備えている。紙転写対抗ローラ20は、
中間転写ベルト21を挟んで紙転写ローラ22と接触さ
せ、転写ニップを形成している。
【0027】紙転写ローラ22の転写ロール部24は、
EPDM等の半導伝性のゴム材質、あるいは、カーボン
等の導伝性微粒子を分散されたPC等の樹脂材質の発砲
体等よりなる。紙転写ローラ22の芯金23はステンレ
ス軸よりなり、中間転写ベルト21上のトナーとは逆極
性を持つ電荷を供給するための転写電圧発生装置11に
接続され、トナーと逆極性の電荷を転写ロール部24に
供給している。転写電圧発生装置30は、後で詳細に説
明する定電流制御をおこなっている。また、転写電圧発
生装置30が定電流制御をするために電流を検出する電
流検出回路29を備えている。紙転写対抗ローラ20
は、中間転写ベルト21の内側の筐体アースに接続され
るアルミニウムパイプよりなる。
【0028】転写ニップ上流側には、転写ニップに近接
して、転写電荷除去電極としての転写入口ガイド板31
を備えている。転写入口ガイド板31は、金属板27の
表面に紙転写ローラ22の転写ロール部24より抵抗の
低い半導電性または導電性の樹脂フィルム25が接着さ
れ、樹脂フィルム25と金属板27とは接着剤あるいは
導電性テープ等により導通がとられている。転写入口ガ
イド板31の金属板25は、転写電圧発生装置30とは
逆極性の電圧を発生する高圧電源33に接続されてい
る。また、転写入口ガイド板31の樹脂フィルム部25
は、転写ニップの上流側近接部の転写ロール部24に接
触している。このように、転写入口ガイド板31を介
し、高圧電源33で生じた転写電圧とは逆極性の電圧を
紙転写ローラ22に印加することで、転写入口ガイド板
31との接触点近傍の紙転写ローラ22表面の電荷を転
写極性とは反転させる。
【0029】また、紙転写ローラ22の芯金23ら流れ
出す電流と、転写入口ガイド板31に流れ込む電流との
差が一定になるように制御するために、高圧電源33と
転写電圧発生装置30と筐体アースとの電流の経路は一
本化されていて、この経路の途中に電流検出回路29が
備えられている。また、転写入口ガイド板31と対をな
して、被転写体が搬送される隙間を規制するためのガイ
ド板32が設けられている。ガイド板32は、金属板2
8と、これと導通する半導電性または導電性の樹脂フィ
ルム26から形成される。
【0030】次に、この転写装置の中間転写ベルト21
から被転写体への転写動作について説明する。被転写体
は、転写入口ガイド板31とこれと対をなるガイド板3
2とで規制された隙間から転写ニップに搬送される。転
写入口ガイド板31には転写電界とは逆極性の電圧が印
加されており、転写入口ガイド板31に搬送されている
間では転写極性と逆方向の電界がかかるので、中間転写
ベルトから被転写体への転写作用は行われない。また、
被転写体は転写入口ガイド板31の先端で紙転写ローラ
22に接触し、続いて転写ニップに入る。ここで、紙転
写ローラ22表面の転写ニップ前の電位は、転写電界と
は逆の電圧が印加された転写入口ガイド板31と接触し
ているので、逆極性に帯電している。また、紙転写ロー
ラ22表面の電位はニップと略一致したところで極性が
反転する。このように、転写入口ガイド板31との接触
点から転写ニップまでの間はすべて転写電界と逆方向と
なり、中間転写ベルト21から被転写体に転写が行わる
ことはない。上述のように、転写ニップの上流側は何処
においても、転写が行われなくなるので、転写チリやプ
レ転写が発生することはない。
【0031】転写ニップを通過した被転写体は、転写ニ
ップ下流側で、紙転写ローラ22より供給された電荷に
より、トナー像との間で転写電界を形成し、トナーは被
転写体に転写される。ここで、転写ローラ22の芯金2
3を介して転写ロール部24に電荷を供給する転写電圧
発生装置11は、芯金23から転写ロール部24に流れ
出す電流と、転写ロール部24から転写入口ガイド板3
1に流れ込む電流との差が一定になるように制御され
る。これにより、転写作用に使われる電流は、転写入口
ガイド板31に流れ込む電流に関わらず、常に一定値と
なるので、転写電流の低下による転写率低下を起こすこ
とない。また、転写電流過多により、トナーに付与され
た電荷が低減あるいは反転をおこし、いわゆる版画画像
が発生してしまう虞はない。
【0032】また、上記画像形成装置では、中間転写体
はベルト形状で説明したが、ドラムまたはローラ形状で
も良い。
【0033】以上、第二の実施形態に基づき、転写入口
ガイド板に、転写ローラとは逆極性の電圧を印加する画
像形成装置について説明したが、第一の実施形態で説明
した転写入口ガイド板が筐体アースに接続されている画
像形成装置に較べ、転写電界を小さくまたは反転する効
果が大きく、より確実に転写作用を防止することができ
る。このため、転写作用のおこなわれる転写ニップ下流
側に残す転写電界を大きくすることが必要であり、転写
電荷付与部材に多くの電荷を付与する場合等に適用する
と有効である。
【0034】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によれば、
接触型の転写方式を採用する画像形成装置で、転写ニッ
プ直前の転写作用を低減し、転チリおよびプレ転写とい
う異常画像が発生を防止するという優れた効果がある。
【0035】特に、請求項1の発明によれば、転写電荷
付与電極と逆極性の電圧を印加するための高圧電源を必
要としない、もしくは、高圧電源の費用が安価なので、
コストを安くすることができるという優れた効果があ
る。
【0036】特に、請求項2の発明によれば、転写電界
を低減あるいは反転する効果が大きく、より確実に転チ
リやプレ転写を無くすことができる。
【0037】特に、請求項3の発明によれば、転写ニッ
プの下流側の転写電界が減少し、転写不良が発生するこ
とを防止するという優れた効果がある。
【0038】特に、請求項4の発明によれば、被転写体
が搬送ガイドに搬送されている間は、転写作用は起こら
ず、この部分での転チリやプレ転写を発生を確実に防止
でき、かつ、新たに転写電荷除去電極を設ける必要がな
いので、コストの低減ができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態に係る画像形成装置の主要部の
概略構成図。
【図2】第二の実施形態に係る画像形成装置に採用され
るの転写装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体 2 芯金 3 感光層 4 転写装置 5 転写ベルト 6 バイアスローラ 7 駆動ローラ 8 転写入口搬送ガイド板 9 対抗ガイド板 10 電流検出回路 11 転写電圧発生装置 20 紙転写対抗ローラ 21 中間転写ベルト 22 紙転写ローラ 23 芯金 24 転写ロール部 25、26 樹脂フィルム 27、28 金属板 29 電流検出回路 30 転写電圧発生装置 31 転写入口搬送ガイド板 32 対抗ガイド板 33 高圧電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷が付与されたトナー粒子から成るトナ
    ー像を表面に担持するトナー像担持体と、該トナー像担
    持体に接触し転写ニップを形成する転写電荷付与部材
    と、該転写電荷付与部材に該トナー粒子とは逆極性の電
    荷を供給する転写電荷付与電極とを備え、該転写ニップ
    にて被転写体を挟むとともに、該転写電荷付与部材によ
    り被転写体に該トナー粒子とは逆極性の電荷を付与する
    ことで、トナー像と被転写体の間に転写電界を形成し、
    該トナー像担持体上のトナー像を被転写体に転写する画
    像形成装置において、 該転写電荷付与部材の、該転写ニップの被転写体搬送方
    向上流側近接部に接触する薄板状の転写電荷除去電極を
    有し、該転写電荷除去電極を筐体アースに結線する、ま
    たは、筐体アースと略同等の電圧を印加することによ
    り、転写ニップ上流側の転写電界を低減させるよう構成
    したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】電荷が付与されたトナー粒子から成るトナ
    ー像を表面に担持するトナー像担持体と、該トナー像担
    持体に接触し転写ニップを形成する転写電荷付与部材
    と、該転写電荷付与部材に該トナー粒子とは逆極性の電
    荷を供給する転写電荷付与電極とを備え、該転写ニップ
    にて被転写体を挟むとともに、該転写電荷付与部材によ
    り被転写体に該トナー粒子とは逆極性の電荷を付与する
    ことで、トナー像と被転写体の間に転写電界を形成し、
    該トナー像担持体上のトナー像を被転写体に転写する画
    像形成装置において、 該転写電荷付与部材の、該転写ニップの被転写体搬送方
    向上流側近接部に接触する薄板状の転写電荷除去電極を
    有し、該転写電荷除去電極に該転写電荷付与電極と逆極
    性の電圧を印加することにより、転写ニップ上流側の転
    写電界を低減または反転させるよう構成したことを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1乃至請求項2の画像形成装置にお
    いて、転写電荷付与電極から流れ出す電流から転写電荷
    除去電極に流れ込む電流を差し引いた電流が一定になる
    よう制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3の画像形成装置にお
    いて、転写電荷除去電極が被転写体を転写ニップに案内
    する搬送ガイド部材の少なくとも一部分であることを特
    徴とする画像形成装置。
JP10114323A 1998-04-09 1998-04-09 画像形成装置 Withdrawn JPH11296003A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100438717B1 (ko) * 2002-02-27 2004-07-05 삼성전자주식회사 정전전사형 습식 전자사진방식 인쇄기
JP2006162704A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008304742A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置、転写ユニット、及び画像形成装置

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