JPH11295881A - 樹脂凸版の製造方法 - Google Patents

樹脂凸版の製造方法

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JPH11295881A
JPH11295881A JP11266198A JP11266198A JPH11295881A JP H11295881 A JPH11295881 A JP H11295881A JP 11266198 A JP11266198 A JP 11266198A JP 11266198 A JP11266198 A JP 11266198A JP H11295881 A JPH11295881 A JP H11295881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂凸版の凸部表面に、網点に類似した微小
な凹凸を設ける。 【解決手段】 基材1,感光性樹脂層2,透明な保護フ
ィルム3,光線が透過しうる目開きを持つ編織状物4,
ネガフィルム5,透明シート6の順で積層された積層体
を準備する。この積層体に、透明シート6側から感光性
樹脂層2に光線を照射して、ネガフィルム5の画像部に
対応する領域における感光性樹脂を硬化させて凸部を形
成する。凸部表面には編織状物4の組織に対応する微小
凹部を形成する。この微小凹部によって、凸部表面に
は、網点に類似した微小な凹凸が形成され、凸版印刷が
可能となる。 【効果】 編織状物4としては、メッシュ織物或いはメ
ッシュスクリーン等として市販されている任意の大きさ
のものを用いることができる。従って、任意の大きさの
樹脂凸版を容易に得ることができ、同時に、任意の大き
さの被印刷体に対して凸版印刷することができるという
効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的寸法の大き
い樹脂凸版の製造方法に関し、特に凸部表面に網点類似
の微小凹凸を持つ寸法の大きい樹脂凸版の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂凸版は種々の印刷に用い
られているが、近年、液晶配向膜や光線遮蔽膜等の均一
な厚さを持つ樹脂膜を印刷するのにも用いられている。
このような樹脂凸版は、以下の如き製造方法で作成され
ている。即ち、基材に塗布された感光性樹脂の表面に、
ネガフィルムを置いて、ネガフィルム側より紫外線等の
光線を照射する方法で作成されている。この方法によ
り、光線がネガフィルムを通過した箇所においては感光
性樹脂が硬化し、一方、ネガフィルムで光線が遮断され
た箇所においては感光性樹脂は未硬化となる。従って、
光線を照射した後、現像して、未硬化の感光性樹脂を洗
い流せば、硬化した感光性樹脂の箇所が凸部となった樹
脂凸版が得られる。
【0003】樹脂凸版の凸部表面には、液晶配向膜等の
樹脂膜を形成する樹脂溶液(これが被印刷液である。)
が保持されやすいように、網点が設けられることが多
い。網点とは、樹脂凸版の凸部表面に設けられた微小な
凹凸のことを言い、この微小凹凸の存在によって、被印
刷液が保持されやすいようにしているのである。このよ
うな網点は、ネガフィルムの画像部領域に、微小な黒点
を備えさせておくことによって、形成されるものであ
る。即ち、ネガフィルムの画像部領域においては、光線
が通過して、感光性樹脂が硬化されるのであるが、この
微小な黒点の存在によって、光線が一部通過しにくくな
り、樹脂凸版の凸部表面に微小な凹部が形成され、凸部
表面に微小凹凸が形成されるのである。
【0004】ネガフィルムの画像部領域に、微小な黒点
を備えさせる方法としては、ネガフィルム自体の画像部
領域に微小な黒点を設けておいてもよいし、また、ネガ
フィルムに微小な黒点を持つフィルムを積層してもよ
い。一般的には、後者の方法の方が汎用性があり、好ま
しいものである。しかしながら、微小な黒点を持つフィ
ルムとして、寸法の小さいものは作成が容易であるが、
寸法の大きいものは作成が困難である。例えば、幅1m
程度で長さ2m程度の大きさのフィルムに、直径0.1
mm程度の黒点を、0.1mm程度の間隔で設けるよう
なことは、極めて困難である。従って、寸法の大きい樹
脂凸版の凸部表面に網点を設けることは困難であり、例
えば、自動車用ガラス等の大きな被印刷体に、光線遮蔽
膜の如き樹脂膜を、樹脂凸版で印刷することは困難であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、微小な黒
点を持つフィルムを用いずに、樹脂凸版の凸部表面に網
点を形成させる方法を種々検討していたところ、意外に
も、細かい目の編織状物を用いることよって、網点に類
似した微小な凹凸が得られることを見いだし、本発明に
到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、基材,
感光性樹脂層,透明な保護フィルム,光線が透過しうる
目開きを持つ編織状物,ネガフィルム,透明シートの順
で積層された積層体に、該透明シート側から該感光性樹
脂層に光線を照射して、該ネガフィルムの画像部に対応
する領域における該感光性樹脂を硬化させて凸部を形成
すると共に、該凸部表面に該編織状物の組織に対応する
微小凹部を形成することを特徴とする樹脂凸版の製造方
法に関するものである。
【0007】本発明に用いる基材は、感光性樹脂層の支
持体となるものであり、また、印刷時には版胴等に樹脂
凸版を装着するための支持体となるものである。従っ
て、基材としては、一般的に、寸法安定性の良好なもの
であれば、どのようなものでも用いることができる。例
えば、アルミニウム板,アルミニウム箔,鋼板等の金属
板や金属箔、又はポリエステル板,ポリエステルフィル
ム,ポリアクリル酸系板,ポリアクリル酸系フィルム等
の合成樹脂製板や合成樹脂製フィルムが用いられる。本
発明においては、特に、基材として、空気不透過性のも
のを採用するのが好ましい。この理由は、基材と透明シ
ートとの間で減圧する場合があるからである。基材とし
て、空気透過性のものを用いると、基材と透明シート間
で減圧できず、積層体の各層間を密着させて、編織状物
を感光性樹脂層に食い込ますことができないからであ
る。
【0008】この基材の表面には、感光性樹脂層が積層
されている。感光性樹脂層としては、光線を照射するこ
とによって硬化するものであれば、どのようなものでも
用いることができる。例えば、不飽和ポリエステル樹
脂,ポリブタジエン等に光増感剤や熱安定剤等を添加し
たもの、アクリル,ウレタン,エポキシ,ポリエステル
等のプレポリマーに不飽和基を導入した不飽和樹脂に光
増感剤や熱安定剤等を添加したものを用いることができ
る。本発明においては、感光性樹脂層は固形状であるの
が好ましく、特に、ゴム硬度で55°程度の硬さを持つ
ものがより好ましい。感光性樹脂層が液体状やゼリー状
であると、積層する編織状物が感光性樹脂層中に埋入し
てしまう恐れがある。感光性樹脂の具体例としては、A
FP(旭化成工業株式会社製)やサイレル(デュポン社
製)等を用いることができる。
【0009】感光性樹脂層の表面には、透明な保護フィ
ルムが積層されている。この保護フィルムは、感光性樹
脂層表面の損傷等を防止するためのものであるが、本発
明においては、保護フィルム表面に積層される編織状物
の過度の食い込みを防止するためのものでもある。透明
な保護フィルムとしては、どのようなものでも用いるこ
とができるが、例えば、厚さ10〜50μm程度のナイ
ロンフィルムが好適である。
【0010】基材,感光性樹脂層及び透明な保護フィル
ムが積層された積層物は、樹脂凸版の原版として市販さ
れている場合もある。即ち、このような原版は、基材に
感光性樹脂層を塗布し、この感光性樹脂層表面を透明な
保護フィルムで覆うことによって製造されるものであ
り、感光性樹脂の製造業者から市販されていることも多
い。従って、本発明においては、このような原版をその
まま用いても良い。勿論、原版をそのまま用いずに、基
材に感光性樹脂層を積層し、更にこの感光性樹脂層表面
に透明な保護フィルムを積層して、独自に作成しても良
いことは言うまでもない。
【0011】本発明の特徴は、この透明な保護フィルム
表面に編織状物を積層する点にある。編織状物として
は、紫外線等の光線を透過させうる目を持っているもの
であれば、どのようなものでも用いることができ、例え
ば、織物,編物,孔開きフィルム等が用いられる。編織
状物の目とは、編織物の場合は、編織物を構成する糸条
間に形成される間隙のことであり、孔開きフィルムの場
合は孔のことである。このような目の大きさは任意であ
るが、具体的には、100〜500メッシュの目開きを
持つものを用いるのが好ましく、特に、150〜450
メッシュ程度の目開きを持つものを用いるのが、より好
ましい。ここで、「メッシュ」とは、1インチ間におけ
る目の数のことを意味している。例えば、200メッシ
ュとは、1インチ間に目が200個なることを意味して
いる。各目の大きさは、目以外を構成している組織の大
きさにもよるが、200メッシュの場合、概ね目開きは
0.074mm程度である。編織状物の目が500メッ
シュを超えるものは、光線が編織状物を通過しにくくな
り、感光性樹脂を硬化させにくくなる傾向が生じる。ま
た、編織状物の目が100メッシュ未満のものは、編織
状物の組織が粗となり、編織状物の組織に対応する微小
凹部の密度が小さくなる。即ち、被印刷液を保持させる
ための微小凹部が少なくなって、被印刷液の保持量が少
なくなり、所望厚さの樹脂膜を形成しにくくなる傾向が
生じる。
【0012】編織状物の組織(目以外を構成する組織)
は、どのような組織であっても良いが、織物の場合には
平織組織であるのが好ましい。平織組織が、最も均一な
微小凹部を樹脂凸版の凸部表面に形成しうるからであ
る。また、編物の場合は、経糸である鎖編糸と、緯糸で
ある挿入糸とを均一な間隔で製編したラッセル編組織
も、均一な微小凹部を形成できるので、好ましいもので
ある。更に、均一なピッチでループが形成された丸編組
織等も好ましいものである。孔開きフィルムの場合も、
例えば、果実の包装袋として採用されているような、均
一な格子状の組織を持つものが好ましい。このような編
織状物を用いることによって、光線を照射した場合、編
織状物の組織に対応する箇所の感光性樹脂層の表面が未
硬化となり、この組織に対応して微小凹部が形成される
のである。上記した平織組織,ラッセル編組織、格子状
の組織を持つ孔開きフィルムの場合には、略格子状の微
小凹部が形成される。また、上記した丸編組織の場合に
は、均一なループ状の微小凹部が形成される。なお、こ
のような編織状物は、メッシュ織物,メッシュスクリー
ン,穿孔フィルム等と称呼され、一般的に市販されてい
るものである。
【0013】編織状物として編織物を用いた場合には、
糸条で製編織されているのであるが、この糸条として
は、合成樹脂製モノフィラメントを用いるのが好まし
い。糸条として、マルチフィラメントや紡績糸を用いる
こともできるが、糸条に毛羽が生じることがあり、均質
な微小凹部が形成されない場合があるからである。ま
た、合成樹脂製モノフィラメントとしては、透明なモノ
フィラメントでも良いし、半透明なモノフィラメントで
も良く、更に不透明なモノフィラメントでも良い。更
に、合成樹製モノフィラメントは、着色透明,着色半透
明,着色不透明なものでも良く、着色の色彩しては黒
色,白色,青色,緑色等の任意のものが用いられる。透
明なモノフィラメントの場合は、光線がモノフィラメン
ト中を透過するため、微小凹部の深さが若干浅くなる傾
向がある。一方、不透明なモノフィラメントの場合は、
光線がモノフィラメント中を透過しにくいため、微小凹
部の深さが若干深くなる傾向がある。また、半透明なモ
ノフィラメントの場合は、微小凹部の深さが前記二者の
中間程度となる。
【0014】編織状物の表面には、ネガフィルムが積層
される。ネガフィルムは、画像部が透明となっており、
非画像部が黒色となっているものである。従って、ネガ
フィルムに光線を通すと、画像部のみ光線が透過し、こ
の画像部に対応する領域における感光性樹脂層が硬化し
て、樹脂凸版の凸部となるのである。
【0015】ネガフィルムの表面には、更に透明シート
が積層される。透明シートとしては、光線を透過させる
ものであれば、どのようなものでも用い得るが、一般的
には、透明合成樹脂製シートが用いられる。透明合成樹
脂製シートとしては、厚さ40〜100μm程度のポリ
エステルシートやポリエチレンシート等が用いられる。
透明シートとしては、空気不透過性透明シートを用いる
のが好ましい。これは、透明シートと基材間において、
減圧することができるようにするためである。この場
合、基材として、空気不透過性基材を用いることは、言
うまでもない。透明シートと基材間において減圧する
と、空気不透過性基材,感光性樹脂層,透明な保護フィ
ルム,光線が透過しうる目開きを持つ編織状物,ネガフ
ィルム,空気不透過性透明シートの順で積層された積層
体の各層間が密着し、編織状物を保護フィルムを介して
感光性樹脂層に食い込ませることができる。
【0016】以上のようにして、基材,感光性樹脂層,
透明な保護フィルム,光線が透過しうる目開きを持つ編
織状物,ネガフィルム,透明シートの順で積層された積
層体を準備する。このような積層体を図1に基づいて説
明すれば、基材1の上に感光性樹脂層2が塗布等の手段
で積層接着されており、更に感光性樹脂層2の上に透明
な保護フィルム3が積層されている。保護フィルム3
は、一般的に、感光性樹脂層2自体の粘着性で接合され
ていることが多い。そして、保護フィルム3の上には、
光線が透過しうる目開きを持つ編織状物4が積層され、
この編織状物4の上にはネガフィルム5が積層されてい
る。そして、ネガフィルム5の上には、更に透明シート
6が積層されているのである。
【0017】この積層体の透明シート側から、感光性樹
脂層に向けて紫外線等の光線が照射される。透明シート
を透過した光線は、ネガフィルムの画像部を透過し、更
に編織状物の目を透過して、感光性樹脂層に照射され、
光線が照射した感光性樹脂層の領域は硬化する。ここで
重要なことは、光線は編織状物の目を透過するが、目以
外の箇所(編織状物を構成する組織の箇所)では全く光
線が透過しないわけではないということである。例え
ば、編織状物を透明な又は半透明な合成樹脂製モノフィ
ラメントで作成した場合には、このモノフィラメント中
を光線はある程度透過する。また、不透明な合成樹脂製
モノフィラメントで編織状物が構成されていた場合で
も、モノフィラメント自体の径は非常に細かいものであ
るため、光線が回折して、実質的に光線が透過するとい
うことになる。即ち、モノフィラメントの表側から照射
された光線は、モノフィラメントの裏側近傍で光線が不
存在となっているだけで、モノフィラメントの裏側であ
っても、少し離れた箇所では、回折した光線が照射され
るということになるのである。従って、編織状物が存在
していても、ネガフィルムの画像部に対応する領域にお
いて、感光性樹脂層は硬化し、樹脂凸版の凸部が形成さ
れる。しかし、前記したように、編織状物の裏側(光線
が照射される側が編織状物の表側)近傍においては、編
織状物の目以外の区域(即ち、編織状物の組織となる区
域)に対応する領域には、光線の透過が殆どなかった
り、或いは少なくなっている。このため、編織状物の組
織に対応する領域では、感光性樹脂層が殆ど硬化されな
かったり、或いは硬化の程度が少ないことになる。従っ
て、光線を照射した後、現像して、未硬化の箇所又は硬
化の程度の少ない箇所を洗い流すと、硬化した凸部表面
に、編織状物の組織に対応した微小凹部が形成された樹
脂凸版が得られるのである。
【0018】特に、空気不透過性基材と空気不透過性透
明シートとの間で減圧して、上記積層体の各層間を密着
させた場合には、編織状物が、保護フィルムを介して感
光性樹脂層に食い込む。この食い込みによって、編織状
物の組織に対応した感光性樹脂層表面の領域に、物理的
に微小な凹部が形成されることになる。一方、編織状物
の目は単なる間隙(空隙)であるから、これに対応した
感光性樹脂層表面の領域には、微小な凹部は形成されず
に、当初の状態のまま、或いは若干盛り上がった状態と
なる。そして、この状態のまま、光線を透過させて感光
性樹脂層を硬化させると、微小凹部をより確実に、樹脂
凸版の凸部表面に形成させることができるのである。な
お、編織状物の組織に対応する感光性樹脂層表面の領域
は、上記したように、硬化が不十分であることが多く、
このため、食い込みによる物理的な作用と、硬化不十分
による現像の作用との両者によって、微小凹部が形成さ
れることになる。
【0019】
【作用】本発明に係る樹脂凸版の製造方法は、感光性樹
脂層とネガフィルムとの間に、光線が透過しうる目開き
を持つ編織状物を介在させたので、樹脂凸版の凸部表面
に編織状物の組織に対応した微小凹部を形成させること
ができる。そして、凸部表面に微小凹部が存在するた
め、これは従来の網点と同様に、被印刷液を良好に保持
することができ、所望厚さの樹脂膜等の印刷が可能とな
る。
【0020】
【発明の効果】本発明で使用する光線が透過しうる目開
きを持つ編織状物は、メッシュ織物或いはメッシュスク
リーン等として市販されているものであり、どのような
大きさのものでも簡単に調達することができる。従っ
て、本発明に係る方法を採用すれば、どのような大きさ
の樹脂凸版でも、容易に得ることができるという効果を
奏する。従ってまた、どのような大きな被印刷体に対し
ても、所望の印刷が可能となり、例えば、大きな自動車
用ガラス板や窓ガラス板に、面積の大なる光線遮蔽膜等
の樹脂膜を印刷することも可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる積層体の一例を示した模式的側
面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 感光性樹脂層 3 透明な保護フィルム 4 光線が透過しうる目開きを持つ編織状物 5 ネガフィルム 6 透明シート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材,感光性樹脂層,透明な保護フィル
    ム,光線が透過しうる目開きを持つ編織状物,ネガフィ
    ルム,透明シートの順で積層された積層体に、該透明シ
    ート側から該感光性樹脂層に光線を照射して、該ネガフ
    ィルムの画像部に対応する領域における該感光性樹脂を
    硬化させて凸部を形成すると共に、該凸部表面に該編織
    状物の組織に対応する微小凹部を形成することを特徴と
    する樹脂凸版の製造方法。
  2. 【請求項2】 基材に塗布された感光性樹脂層の表面が
    透明な保護フィルムで覆われている原版を用いて積層体
    を得る請求項1記載の樹脂凸版の製造方法。
  3. 【請求項3】 空気不透過性基材,感光性樹脂層,透明
    な保護フィルム,光線が透過しうる目開きを持つ編織状
    物,ネガフィルム,空気不透過性透明シートの順で積層
    され、該空気不透過性基材と該空気不透過性透明シート
    間で減圧することによって、大気圧で各積層間を密着さ
    せると共に、該編織状物を該保護フィルムを介して該感
    光性樹脂層に食い込ませた積層体に、該透明シート側か
    ら該感光性樹脂層に光線を照射して、該ネガフィルムの
    画像部に対応する領域における該感光性樹脂を硬化させ
    て凸部を形成すると共に、該凸部表面に該編織状物の組
    織に対応する微小凹部を形成することを特徴とする樹脂
    凸版の製造方法。
  4. 【請求項4】 空気不透過性基材に塗布された感光性樹
    脂層の表面が透明な保護フィルムで覆われている原版を
    用いて積層体を得る請求項3記載の樹脂凸版の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 編織状物として、100〜500メッシ
    ュの目開きを持つものを用いる請求項1乃至4のいずれ
    か一項に記載の樹脂凸版の製造方法。
  6. 【請求項6】 編織状物が平織物である請求項1乃至5
    のいずれか一項に記載の樹脂凸版の製造方法。
  7. 【請求項7】 編織状物が合成樹脂製モノフィラメント
    で製編織されている編織物である請求項1乃至6のいず
    れか一項に記載の樹脂凸版の製造方法。
  8. 【請求項8】 合成樹脂製モノフィラメントが、透明な
    モノフィラメント又は半透明なモノフィラメント又は不
    透明なモノフィラメントである請求項7記載の樹脂凸版
    の製造方法。
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