JPH11295814A - 液晶パネル冷却装置 - Google Patents

液晶パネル冷却装置

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JPH11295814A
JPH11295814A JP10096301A JP9630198A JPH11295814A JP H11295814 A JPH11295814 A JP H11295814A JP 10096301 A JP10096301 A JP 10096301A JP 9630198 A JP9630198 A JP 9630198A JP H11295814 A JPH11295814 A JP H11295814A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal panel
light
cooling device
emission side
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Application number
JP10096301A
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English (en)
Inventor
Masahiro Muramatsu
雅弘 村松
Hideo Kanai
秀雄 金井
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルの出射側表示面の冷却効果を向上
可能に構成することで、高温により生じてしまう液晶パ
ネル表示画像に対する悪影響を無くすこと。 【解決手段】 液晶パネル冷却装置には、合成プリズム
14の各入射面側の下部にそれぞれ設けられた各色対応
の風向板30a,30b,30cを有し、これらの偏光
板はファン22からの風の送風角度を最適な角度に変更
して効率よく各液晶パネルの出射側面に当てるように作
用する。これにより、各色の液晶パネルの出射面側に対
する送風量が多くなるため、液晶パネルの出射側表示面
の冷却効果を向上させることができ、その結果高温によ
り生じてしまう液晶パネル表示画像に対する悪影響を無
くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3つの液晶パネル
を用いた3板式液晶プロジェクタ等の投射型機器に係
り、特に該投射型機器本体内やそれぞれの液晶パネルを
冷却するのに用いられる液晶パネル冷却装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶プロジェクタ等の投射型機
器においては、小型化が進む一方で高精細化、高輝度化
が進んでいる。
【0003】高精細化,高輝度化のためには、使用され
る液晶パネルの光透過率を増大させることが考えられる
が、光透過率を増大させると、液晶パネルを透過する光
量が多くなり、このため光の入射面側及び出射面側に貼
着される偏光板等の光学係部材の影響により、その両面
の温度が上昇してしまい、表示映像に悪影響を及ぼして
しまうこともある。
【0004】このため、この種の液晶プロジェクタで
は、上記液晶パネルの入射側面及び出射側面等を冷却す
る液晶パネル冷却装置が必要であり、該装置を機器内部
の所定位置に搭載された液晶プロジェクタも実用化され
ている。
【0005】中でも、3枚(赤、緑、青、以下、順に
R、G、Bと略記)の液晶パネルを有し、さらにこれら
の液晶パネルからの透過光を合成する手段として現在主
流となっている合成プリズムを用いた合成プリズム方式
の3板式液晶プロジェクタについては、上記液晶パネル
冷却装置による冷却が必須である一方で、表示性能の向
上化を図るためにはより一層の冷却性能の向上化が望ま
れている。
【0006】図3は上述の液晶パネル冷却装置を搭載し
た合成プリズム方式の3板式液晶プロジェクタの概略構
成を示す構成図である。
【0007】図3に示す液晶プロジェクタには、3枚の
液晶パネルからの透過光を合成する手段として合成プリ
ズム14が用いられている。合成プリズム14を用いる
ことで、投射画面における3色の画素ずれを少なくする
ことができ、その結果、良好な拡大投射映像の表示を可
能にする。
【0008】具体的な構成としては、図3に示すよう
に、光源1を有し、この光源1は光を発するとともに、
投射型機器に最適な平方光を生成して出射する。
【0009】光源1からの光は、UV−IRフィルタ2
によって赤外光、紫外光が除去され、可視光成分のみと
なる。この可視光は、ダイクロイックミラ3でR光のみ
反射し、G光、B光については透過する。
【0010】R光は、全反射ミラ4で反射した後、コン
デンサレンズ8a、入射側偏光板11aを透過し、R用
液晶パネル12aに入射する。この場合、コンデンサレ
ンズ8aは、液晶パネル12aの透過光が投射レンズ1
5の入射瞳に効率良く入射するように光を絞りこむ光学
特性を有し、この光学特性を利用して透過光を入射側偏
光板11aへと効率良く照射する。なお、図中に示す他
の色のG光,B光に対応して設けられたコンデンサレン
ズ8b、8cについても、同様の光学特性を有してい
る。
【0011】また、入射側偏光板11aは、光の成分の
内、液晶パネルの配光方向(ラビング方向ともいう)と
同じ位相の偏光波のみ透過し、90度位相の異なる偏光
波については吸収する。なお、図中に示す他の色のG
光,B光に対応して設けられた入射側偏光板11b、1
1cについても、同様の光学特性を有している。
【0012】一方、G光,B光については、ダイクロイ
ックミラ5によってG光のみが反射し、反射したG光は
コンデンサレンズ8b、入射側偏光板11bを透過し、
G用液晶パネル12bに入射する。ダイクロイックミラ
5を透過したB光は、リレーレンズ9を透過後、全反射
ミラ6で反射、リレーレンズ10を透過し、再度全反射
ミラ7で反射した後に、コンデンサレンズ8c、入射側
偏光板11cを透過し、B用液晶パネル12cに入射す
る。
【0013】この場合、光源1から液晶パネルまでの距
離がB光の経路のみが他の色より長くなるため、リレー
レンズ9,10及び全反射ミラー6,7によって、R,
Gの経路より長く成った分を補正するようになってい
る。
【0014】各色の液晶パネル12a,12b,12c
の出射面には、偏光板13a,13b,13cが貼着さ
れており、これらの偏光板13a,13b,13cは、
前記入射側偏光板11a,11b,11cと90度位相
の異なる偏光波を透過するようになっている。
【0015】すなわち、液晶パネルの画素に電圧が加わ
っていない状態では、入射側偏光板を透過した偏光波
は、液晶パネルを透過する際、90度位相が回転するた
め、出射側偏光板を透過し、これにより、液晶パネルの
画像は白となる。一方、液晶パネルの画素に電圧を加え
ていくと、液晶パネルの透過光は、位相が回転しなくな
るため、次第に出射側偏光板に吸収される成分が多くな
り、電圧MAXでは、液晶パネルの画像は黒となる。
【0016】このような光学特性の3枚の各液晶パネル
12a,12b,12cを透過したそれぞれの光は、合
成プリズム14によって合成され、合成光は、投射レン
ズ15によってスクリーン、壁等などに拡大投射され
る。
【0017】ところで、上記構成の液晶プロジェクタの
合成プリズム14の下端部分には、液晶パネル冷却装置
が設けられている。一般に、冷却方法には、放熱フィン
やファンモータ、あるいは水冷却等を用いて冷却する方
法があるが、上記液晶パネル冷却装置による冷却方法と
しては、空冷方式となるファンモータ22(以下、ファ
ンと称す)による冷却方法が採用されており、本体内や
液晶パネルを、ファン22により発生する風を利用して
冷却するようにしている。
【0018】構成としては、合成プリズム14と各色の
液晶パネル12a,12b12cとの間に吹き出し口2
0a,20b,20cが設けられるとともに、各色の液
晶パネル12a,12b12cと入射側偏光板11a,
11b,11cとの間には、吹き出し口21a,21
b,21cが設けられるようになっている。これらの吹
き出し口20a,20b,20c、及び21a,21
b,21cは、ここからファン22からの風が吹き出
し、液晶パネル周辺を冷却している。このような冷却装
置による冷却動作の様子が図4に示されている。
【0019】したがって、図4に示すように、ファン2
2からの風が吹き出し口20a,20b,20cを介し
て上方に吹くことにより、入射側偏光板11a,11
b,11c,液晶パネル12a,12b,12cの入射
面を冷却する。同時に、ファン22からの風が、同様に
吹き出し口21a,21b,21cを介して上方に向か
って吹くことにより、液晶パネル12a,12b,12
cの出射面及び出射側偏光板13a,13b,13cを
冷却するようにしている。
【0020】ところが、液晶プロジェクタが高輝度にな
るほど、すなわち液晶パネルを透過する光量が多くな
り、さらに上述した冷却方法による冷却が不十分であっ
た場合には、図5に示すように液晶パネル表面におい
て、白50%などの中間調の多い信号の駆動時、中心部
が暗くなってしまうという現象が生じてしまう。
【0021】これについて、図6を用いて説明する。図
6は液晶パネルの電圧ー透過率曲線とその表面の温度と
の関係を示した特性図である。
【0022】例えば、液晶パネルを駆動する映像ソース
が中間調の信号であるものとすると、液晶パネル出射面
に貼着されている偏光板が光を吸収することにより、偏
光板自信の温度が上がり、その結果、偏光板が貼着され
る液晶パネル出射面の温度が上がる。
【0023】この場合、液晶パネルの電圧ー透過率曲線
は、温度により図6に示すような特性を有しているた
め、同じ電圧Vが加わっても、液晶パネル表面温度が低
いときには透過率がTL となり、高いときには透過率
TH となる。したがって、最も温度の高い中心部が周
辺部に比べて透過率が下がるため、液晶パネルの中心部
領域を透過する光量が少なくなってしまい、その結果画
面中心部が暗くなってしまうという不都合が発生するこ
とになる。一方、白及び最も温度が上がり易い黒再現時
には、図中に示すように電圧ー透過率曲線が温度による
推移が少ないため、現象がおきにくいという特性もあ
る。
【0024】以上、説明したように、従来の液晶パネル
冷却装置では、単にファン22からの風を各吹き出し口
を介して上方に向けて通過させるという送風経路によっ
て液晶パネルの両面を冷却しているが、液晶パネルの出
射面については最適な冷却効果を得ることができず、該
出射面の温度が上昇してしまい、結果として上述したよ
うに液晶パネルの表示画像に悪影響を及ぼしてしまうと
いう問題点があった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
ける液晶パネル冷却装置では、構造的な理由から液晶パ
ネルの出射面における冷却効果が劣化してしまい、結果
として液晶パネルの表示画像に悪影響を及ぼしてしまう
という問題点があった。
【0026】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、液晶パネルの出射側表示面の冷却効果を向
上可能に構成することで、高温により生じてしまう液晶
パネル表示画像に対する悪影響を無くすことのできる液
晶パネル冷却装置の提供を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る液晶パネル冷却装置は、3枚の液晶パネルの透過
光を合成するための合成プリズムを有する液晶プロジェ
クタに用いられる冷却装置で、前記液晶パネルの光の出
射側表示面及び前記合成プリズムの光入射面との間を、
ファンの回転により生じる風を通すことにより、前記液
晶パネル出射側表示面を冷却する液晶パネル冷却装置に
おいて、前記合成プリズム本体の光の入射面側に、前記
液晶パネル出射側表示面方向に風向きを変えるための風
向板をそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0028】請求項1記載の本発明においては、3枚の
液晶パネルの透過光を合成するための合成プリズムを有
する液晶プロジェクタは、液晶パネル冷却装置によっ
て、前記液晶パネルの光の出射側表示面及び前記合成プ
リズムの光入射面との間を、ファンの回転により生じる
風を通すことにより、前記液晶パネル出射側表示面を冷
却する。このとき、前記合成プリズム本体の光の入射面
側にそれぞれ設けられた風向板によって、前記液晶パネ
ル出射側表示面方向に風向きを変える。これにより、液
晶パネル出射側表示面に対する送風量が増大して、冷却
効果を向上させることができるため、中間調信号の入力
時、温度上昇に伴い生じる液晶パネル中心部分の透過率
低下を防ぎ、それぞれの液晶パネル上に良好な映像を形
成することができる。
【0029】請求項2に記載の本発明に係る液晶パネル
冷却装置は、請求項1に記載の冷却装置において、前記
風向板は、少なくとも2つの折曲面を有して形成された
もので、一方の折曲面は前記合成プリズム本体の光入射
面側の下端部に取り付けられ、他方の折曲面は前記液晶
パネル出射側表示面方向に風向きを変えるための所定の
角度で前記液晶パネル出射側表示面方向に突出するよう
に介在させたことを特徴とする。
【0030】請求項2の本発明においては、請求項1の
発明と同様に動作する他に、前記風向板の一方の折曲面
は前記合成プリズム本体の光入射面側の下端部に取り付
けられ、他方の折曲面は前記液晶パネル出射側表示面方
向に風向きを変えるための所定の角度で前記液晶パネル
出射側表示面方向に突出するように介在させているの
で、より効果的に前記液晶パネル出射側面に対する送風
量を増大させて冷却効果を向上させることができ、ま
た、各風向板は光束の照射経路に影響のない位置に取り
付けられているので光学系的も何ら問題もなく、冷却す
ることが可能である。
【0031】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0032】図1は本発明に係る液晶パネル冷却装置の
一実施形態例を示し、該装置を搭載した合成プリズム方
式の3板式液晶プロジェクタ液晶プロジェクタの概略構
成を示す構成図である。尚、図1は図3に示す装置と同
様の構成要件については同一の符号を付してある。
【0033】図1に示す合成プリズム方式の3板式液晶
プロジェクタには、本発明に係るフ液晶パネル冷却装置
が組み込まれており、また従来技術と同様に3枚の液晶
パネルからの透過光を合成する手段として合成プリズム
14を用いることで、投射画面における3色の画素ずれ
を少なくすることができ、その結果、良好な拡大投射映
像の表示を可能にする。
【0034】構成としては、図1に示すように、光源1
を有し、この光源1は光を発するとともに、投射型機器
に最適な平方光を生成して出射する。
【0035】光源1からの光は、UV−IRフィルタ2
によって赤外光、紫外光が除去され、可視光成分のみと
なる。この可視光は、ダイクロイックミラ3でR光のみ
反射し、G光、B光については透過する。
【0036】R光は、全反射ミラ4で反射した後、コン
デンサレンズ8a、入射側偏光板11aを透過し、R用
液晶パネル12aに入射する。この場合、コンデンサレ
ンズ8aは、液晶パネル12aの透過光が投射レンズ1
5の入射瞳に効率良く入射するように光を絞りこむ光学
特性を有し、この光学特性を利用して透過光を入射側偏
光板11aへと効率良く照射する。なお、図中に示す他
の色のG光,B光に対応して設けられたコンデンサレン
ズ8b、8cについても、同様の光学特性を有してい
る。
【0037】また、入射側偏光板11aは、光の成分の
内、液晶パネルの配光方向(ラビング方向ともいう)と
同じ位相の偏光波のみ透過し、90度位相の異なる偏光
波については吸収する。なお、図中に示す他の色のG
光,B光に対応して設けられた入射側偏光板11b、1
1cについても、同様の光学特性を有している。
【0038】一方、G光,B光については、ダイクロイ
ックミラ5によってG光のみが反射し、反射したG光は
コンデンサレンズ8b、入射側偏光板11bを透過し、
G用液晶パネル12bに入射する。ダイクロイックミラ
5を透過したB光は、リレーレンズ9を透過後、全反射
ミラ6で反射、リレーレンズ10を透過し、再度全反射
ミラ7で反射した後に、コンデンサレンズ8c、入射側
偏光板11cを透過し、B用液晶パネル12cに入射す
る。
【0039】この場合、光源1から液晶パネルまでの距
離がB光の経路のみが他の色より長くなるため、リレー
レンズ9,10及び全反射ミラー6,7によって、R,
Gの経路より長く成った分を補正するようになってい
る。
【0040】各色の液晶パネル12a,12b,12c
の出射面には、偏光板13a,13b,13cが貼着さ
れており、これらの偏光板13a,13b,13cは、
前記入射側偏光板11a,11b,11cと90度位相
の異なる偏光波を透過するようになっている。
【0041】すなわち、液晶パネルの画素に電圧が加わ
っていない状態では、入射側偏光板を透過した偏光波
は、液晶パネルを透過する際、90度位相が回転するた
め、出射側偏光板を透過し、これにより、液晶パネルの
画像は白となる。一方、液晶パネルの画素に電圧を加え
ていくと、液晶パネルの透過光は、位相が回転しなくな
るため、次第に出射側偏光板に吸収される成分が多くな
り、電圧MAXでは、液晶パネルの画像は黒となる。
【0042】このような光学特性の3枚の各液晶パネル
12a,12b,12cを透過したそれぞれの光は、合
成プリズム14によって合成され、合成光は、投射レン
ズ15によってスクリーン、壁等などに拡大投射され
る。
【0043】ところで、本実施の形態では、上記構成の
液晶プロジェクタの合成プリズム14の下端部分に設け
られた液晶パネル冷却装置において、液晶パネルの出射
面側における冷却効果を向上させるための改良がなされ
ている。
【0044】上記液晶パネル冷却装置による冷却方法に
は、従来技術と同様に、空冷方式となるファン22によ
る冷却方法が採用されており、本体内や液晶パネルの入
射側面及び出射側面を、ファン22により発生する風を
利用して冷却する。
【0045】構成としては、図中に示すように合成プリ
ズム14と各色の液晶パネル12a,12b12cとの
間に吹き出し口20a,20b,20cが設けられると
ともに、各色の液晶パネル12a,12b12cと入射
側偏光板11a,11b,11cとの間には、吹き出し
口21a,21b,21cが設けられるようになってい
る。これらの吹き出し口20a,20b,20c、及び
21a,21b,21cは、ここからファン22からの
風が吹き出し、それぞれの液晶パネルの入射側面及び出
射側面周辺を冷却する。
【0046】そこで、本実施の形態では、各液晶パネル
の出射側面における冷却効果を向上させるために、ファ
ン22からの風の送風角度を最適な角度に変更して効率
よく各液晶パネルの出射側面に当てるための各色対応の
風向板30a,30b,30c(R用偏光板30a,G
用偏光板30b,B用偏光板30cともいう)が、合成
プリズム14の各入射面側の下部にそれぞれ設けられて
いる。
【0047】それぞれの風向板30a,30b,30c
は、例えば図2に示すように、一つの板体が所定の角度
で折曲するように形成されたものであって、一方の折曲
面が合成プリズム14の入射面の下端部分に取り付けら
れることによって、他方の折曲面片が、液晶パネルの出
射面側に所定角度で突出するような状態で介在すること
になる。つまり、それぞれの風向板30a,30b,3
0cが、吹き出し口21a,21b,21c近傍に取り
付けられることによって、該吹き出し口から吹き出され
るファン22からの風を、液晶パネル出射面側に突出し
た形状となる各風向板の折曲片により、液晶パネル出射
面側へと当たるようにその向きを変えることが可能とな
る。
【0048】これにより、各色の液晶パネルの出射面側
に対する送風量を従来技術(図4参照)よりも多くする
ことができ、その結果、冷却効果を向上させることが可
能となる。
【0049】尚、上記風向板30a,30b,30c
は、各色の液晶パネル12a,12b,12cと合成プ
リズム14の各入射面との間で照射する光束に影響しな
いように取り付けられるようになっており、光学系につ
いては何ら影響するものではない。
【0050】次に、このような液晶パネル冷却装置によ
る冷却動作を図2を参照しながら詳細に説明する。
【0051】いま、図1に示す液晶プロジェクタに中間
調の映像信号を入力し、該入力信号に基づく駆動電圧を
各色の液晶パネル12a,12b,12cに印加したも
のとする。
【0052】すると、図1に示す液晶プロジェクタが高
輝度のものであるものとすると、各色の液晶パネル12
a,12b,12cを透過する光量が多くなり、また、
中間調の映像信号に基づく駆動電圧を印加しているの
で、各液晶パネル出射面に貼着された偏光板13a,1
3b,13cは、光の吸収に伴い、その表面温度が上昇
することになる。この場合、各液晶パネルの出射面側に
対する冷却が不十分であると、図6の特性図に示すよう
に各液晶パネルの出射面においては、最も温度の高い中
心部が周辺部に比べて透過率が下がるため、画面中心部
が暗くなってしまい、表示映像に悪影響を及ぼすことに
なる(図5参照)。
【0053】しかしながら、本実施の形態の液晶パネル
冷却装置は、液晶プロジェクタの動作が開始すると、そ
の動作を開始し、つまり、図示しない冷却装置制御部に
よる駆動制御によって、ファン22による冷却動作が起
動する。
【0054】すると、ファン22から発生した風は、吹
き出し口20a,20b,20cを介して上方に向けて
送風することにより、各色の液晶パネル12a,12b
12cの入射面側と入射側偏光板11a,11b,11
cとをそれぞれ冷却する。
【0055】同時に、液晶パネルの表示映像に悪影響を
及ぼす原因となる各色の液晶パネル出射面側について
は、ファン22からの風が、吹き出し口21a,21
b,21cを介して上方に送風することになるが、この
場合、図2に示すように合成プリズム14の吹き出し口
側下端部に設けられた各風向板30a,30b,30c
を形成する折曲面によって、ファン22からの風が最適
な角度に変更されることにより、ファン22からの多く
の風が図2に示すように、各液晶パネル出射面側に当た
り、各色の液晶パネルの出射面側を冷却する。つまり、
各液晶パネルの出射側面に貼着されたそれぞれの偏光板
13a,13b,13cを冷却する。
【0056】その後、各色の液晶パネル出射面側に当た
ったファン22からの風は、液晶パネルの出射面と合成
プリズム14との間によどむことなく、ファンの22の
風圧によって該吹き出し口21a,21b,21cの上
方を介して抜けていく。
【0057】したがって、このように動作する冷却方法
を実施することにより、各色の液晶パネル12a,12
b,12cの出射面側に貼着された各偏光板13a,1
3b,13cに当たる風量が上記風向板30a,30
b,30cによって多くなるので、従来技術よりもその
冷却効果を向上させることが可能となる。
【0058】これにより、各色の液晶パネルの中心部分
が効果的に冷却されることで、該中心部分の透過率は下
がることなく、画面中心部が暗くなることもない。よっ
て、中間調の映像信号を表示する場合でも、各色の液晶
パネルは該中間調の映像信号に基づく映像を確実に再現
して表示することができる。
【0059】したがって、本実施の形態によれば、簡単
な構成で液晶パネルの出射側表示面の冷却効果を向上さ
せることができるため、高温により生じてしまう液晶パ
ネル表示画像に対する悪影響を無くすことができる。
【0060】尚、本発明の実施の形態においては、1つ
のファン22に対する動作ついて説明したが、本発明で
は、ファン2個の場合や、それ以上の複数のファンを設
置しても良く、この場合も同様に上記実施の形態と同様
の動作及び効果を得ることが可能となる。
【0061】また、上記風向板30a,30b,30c
の形状については、上記実施の形態に限定されるもので
はなく、各色の液晶パネル出射側面に対してファン22
からの風を効果的に当てるような形状であれば良い。
【0062】さらに、上記風向板30a,30b,30
cは、各液晶パネルの入射側面に風を送風させるよう
に、入射側偏光板11a,11b,11cが取り付けら
れた取り付け部材に設けるように構成しても良い。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
合成プリズム14の下端部の吹き出し口近傍に風向板を
設けることにより、液晶パネルの出射側表示面の冷却効
果を向上させることができるため、高温により生じてし
まう液晶パネル表示画像に対する悪影響を無くすことが
できる。また、簡単な構成で実施することができるた
め、低コスト化にも寄与することができるという効果も
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶パネル冷却装置の一実施形態例を
示し、該装置を組み込まれた液晶プロジェクタの全体構
成を示す構成図。
【図2】動作を説明するための説明図。
【図3】従来の液晶パネル冷却装置を組み込まれた液晶
プロジェクタの一例を示す構成図。
【図4】問題点を説明するための説明図。
【図5】冷却が不十分で中間調の信号を液晶パネルに表
示した場合に生じる表示状態の一例を示す図。
【図6】液晶パネルの入力電圧ー透過率曲線と温度との
特性を示す特性図。
【符号の説明】
1…光源、 2…UV−IRフィルタ、 3,4,5,6,7…ダイクロイックミラ、 8a,8b,8c…コンデンサレンズ、 9,10…リレーレンズ、 11a,11b,11c…入射側偏光板、 12a…R用液晶パネル、 12b…G用液晶パネル、 12c…B用液晶パネル、 13a,13b,13c…出射側偏光板、 14…合成プリズム、 15…投射レンズ、 22…ファン、 30a,30b,30c…風向板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/31 H04N 9/31 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3枚の液晶パネルの透過光を合成するた
    めの合成プリズムを有する液晶プロジェクタに用いられ
    る冷却装置で、前記液晶パネルの光の出射側表示面及び
    前記合成プリズムの光入射面との間を、ファンの回転に
    より生じる風を通すことにより、前記液晶パネル出射側
    表示面を冷却する液晶パネル冷却装置において、 前記合成プリズム本体の光の入射面側に、前記液晶パネ
    ル出射側表示面方向に風向きを変えるための風向板をそ
    れぞれ設けたことを特徴とする液晶パネル冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記風向板は、少なくとも2つの折曲面
    を有して形成されたもので、一方の折曲面は前記合成プ
    リズム本体の光入射面側の下端部に取り付けられ、他方
    の折曲面は前記液晶パネル出射側表示面方向に風向きを
    変えるための所定の角度で前記液晶パネル出射側表示面
    方向に突出するように介在させたことを特徴とする請求
    項1に記載の冷却装置。
JP10096301A 1998-04-08 1998-04-08 液晶パネル冷却装置 Pending JPH11295814A (ja)

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