JPH10319503A - 画像投影表示装置、および画像投影表示装置用の光変調ユニット - Google Patents

画像投影表示装置、および画像投影表示装置用の光変調ユニット

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JPH10319503A
JPH10319503A JP9127481A JP12748197A JPH10319503A JP H10319503 A JPH10319503 A JP H10319503A JP 9127481 A JP9127481 A JP 9127481A JP 12748197 A JP12748197 A JP 12748197A JP H10319503 A JPH10319503 A JP H10319503A
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JP
Japan
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liquid crystal
polarizing plate
light
crystal panel
side polarizing
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Application number
JP9127481A
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English (en)
Inventor
Tomonari Imayasu
知成 今安
Hiroshi Horiuchi
洋 堀内
Hiroshi Shimada
宏 島田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶等の光変調素子や偏光板の冷却を十分に
行うことができる画像投影表示装置、およびこの画像投
影表示装置用の光変調ユニットを提供する。 【解決手段】 入射側偏光板18aおよび出射側偏光板
18bを液晶パネル15から分離して、それぞれフレネ
ルレンズ13および原稿台3に貼り付けて配設する。冷
却ファン16a,16bによって液晶パネル15と入射
側偏光板18aおよび出射側偏光板18bとの間の通風
路17a,17bに冷却空気を流す。これにより、十分
な冷却が可能となり、液晶パネル15や入射側偏光板1
8aおよび出射側偏光板18bの温度上昇が抑制され
る。高輝度の光源を用いて液晶パネル15等に入射させ
る光量を大きくしても、温度上昇を十分抑制できる。こ
の結果、明るい投影表示画像を得ることができると共
に、温度に起因する素子特性の劣化も少なく、装置の長
寿命化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネル等のラ
イトバルブで変調された画像と原稿上に描かれた画像と
をスクリーン上に投影表示する画像投影表示装置、およ
びこの画像投影表示装置用の光変調ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば液晶パネル等のライトバル
ブを用いたプロジェクタ装置等の分野においては、高温
ポリシリコン形成技術等のプロセスの実用化により、液
晶パネル技術が進歩し、ビデオ映像を再現するのに充分
な画素数まで高精細化が進んでいる。そして、液晶パネ
ルを含めて光学ユニットの小型化も進展し、前方投影型
プロジェクタの小型化・軽量化や、背面投影型プロジェ
クタの商品化も可能になった。
【0003】この種の液晶プロジェクタは、本来、画像
信号に応じて液晶パネルによって入射光を空間変調して
拡大投影するための専用の液晶プロジェクタであるた
め、この装置を用いて従来型のOHP(オーバーヘッド
プロジェクタ)原稿を投影することはできない。このよ
うなOHP原稿は、専用のオーバーヘッドプロジェクタ
を用い、その原稿台にOHP原稿をセットすることで投
影可能となる。
【0004】しかし、プレゼンテーション等の用途にお
いては、液晶パネル画像にOHP原稿画像を重ね合わせ
たいという要求や、必要に応じて液晶パネル画像とOH
P原稿画像とを切り替えて投影表示させたい等の要求が
あることから、最近では、オプションとして液晶パネル
を追加搭載可能にしたオーバーヘッドプロジェクタや、
あるいは、液晶パネルを元々内蔵したオーバーヘッドプ
ロジェクタも登場している。
【0005】ところで、一般に、液晶パネルはその透過
率が低いため、上記したような液晶パネル搭載のオーバ
ーヘッドプロジェクタにおいては、所望のスクリーン輝
度を得るには高輝度の光源を用いる必要がある。このた
め、装置内部の光学系を十分冷却する必要がある。
【0006】図7は、従来の液晶パネル搭載型オーバー
ヘッドプロジェクタにおける液晶パネルを含む要部断面
構造を表すものである。この装置は、液晶パネル115
と、この液晶パネル115の光入射側に設けられた集光
用のフレネルレンズ113と、液晶パネル115の光出
射側に設けられた原稿台103とを備えている。液晶パ
ネル115とフレネルレンズ113との間には通風路1
17aが確保され、液晶パネル115と原稿台103と
の間には通風路117bが確保されている。通風路11
7a,117bに対応した隣接位置には、それぞれ冷却
ファン116a,116bが配設され、その回転によっ
て冷却空気がそれぞれ通風路117a,117bを流れ
るようになっている。
【0007】液晶パネル115は、液晶層115bと、
この液晶層115bを両側から挟むように配設された入
射側ガラス板115aおよび出射側ガラス板115c
と、入射側ガラス板115aに貼り付けられた入射側偏
光板118aと、出射側ガラス板115cに貼り付けら
れた出射側偏光板118bとから構成されている。
【0008】液晶パネル115の入射側偏光板118a
は、図示しない光源からの入射光を直線偏光に変換し、
液晶層115bは、各画素電極に印可される画素信号に
応じて液晶の配向方向を変化させることにより入射光の
偏光方向を変化させるという光空間変調を行い、出射側
偏光板118bは、液晶層115bからの出射光のう
ち、みずからの偏光方向の成分のみを透過させる。これ
により、液晶パネル115からは、画素信号に応じた空
間画像光が出力されるようになっている。
【0009】このような構成の液晶パネル搭載型オーバ
ーヘッドプロジェクタでは、原稿台103の上に従来型
のOHP原稿をセットすることにより、液晶パネル11
5の画像とOHP原稿の画像とを重ね合わせて図示しな
いスクリーンに投影表示したり、液晶パネル115の画
像とOHP原稿の画像とを適宜切り替えて投影表示する
ことができる。
【0010】ところが、上記したように、液晶パネル1
15の透過率はあまり高くないので、明るい投影画像を
得るためには、光源の輝度をかなり高くしなければなら
ない。このため、光の吸収等により、液晶パネル115
自体の温度が上昇し、所定の表示性能が得られなかった
り、あるいは表示性能の経時劣化が著しくなる等の問題
が生ずる。そこで、温度上昇を抑制するため、上記した
ように、液晶パネル115の両側に冷却用の通風路11
7a,117bを設け、そこに冷却ファン116a,1
16bによって冷却用の空気を流して、液晶パネル11
5の強制冷却を行う必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7で
示したように、従来の液晶パネル115では、入射側偏
光板118aおよび出射側偏光板118bが液晶パネル
115の表面にそれぞれ貼り付けられていたので、冷却
ファン116a,116bによって強制冷却を行ったと
しても、液晶パネル115と入射側偏光板118aおよ
び出射側偏光板118bの温度上昇を抑えるのに十分な
冷却効果を得ることは困難であった。特に、明るい投影
画像を得るために高輝度の光源を用いた場合には、液晶
パネル115等の温度上昇量が許容範囲を超えることと
なり、依然として、所期の表示性能が得られないおそれ
がある。このため、従来の液晶パネル搭載型オーバーヘ
ッドプロジェクタでは、高輝度の光源を用いて大光量を
液晶パネル115に入射させることができず、結果とし
て、明るい投影表示画像を得ることができないという問
題があった。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、液晶等の光変調素子や偏光板の冷却
を十分に行うことができ、それらの部材の温度上昇を抑
制して、高輝度かつ高品質の投影表示画像を得ることが
できる画像投影表示装置、およびこの画像投影表示装置
用の光変調ユニットを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像投影表
示装置は、所定の偏光方向の光のみを通過させる偏光板
を、偏光状態を変化させることによって光源からの光を
空間的に変調する光変調素子の前後に、その表面から離
間して配置したものである。ここで、偏光板は、光変調
素子から離間して光路中に設けられた所定の透過性板に
密着配置することも可能である。
【0014】本発明に係る画像投影表示装置用の光変調
ユニットは、偏光状態を変化させることによって光源か
らの光を空間的に変調する光変調素子と、光変調素子の
前後に、この光変調素子の表面から離間して配置され、
所定の偏光方向の光のみを通過させる偏光板とを備えて
いる。
【0015】本発明に係る画像投影表示装置または画像
投影表示装置用の光変調ユニットでは、偏光板が光変調
素子から分離して配置されているため、偏光板および光
変調素子の冷却が容易となり、光源からの光エネルギに
よる温度上昇を効果的に抑制することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態に係る画像投
影表示装置としての液晶パネル搭載型オーバーヘッドプ
ロジェクタの外観を表したものである。この装置は、本
体部2と、支柱9によって本体部2に連結された投影部
6とを備えている。本体部2の上面部には、透明な平板
ガラス等からなり透過原稿20を配置することができる
所定の大きさの原稿台3と、各種制御を行うための操作
キー群からなる操作部4が設けられている。これらの操
作キーとしては、例えば、本体部2内において原稿台3
の下方に隣接して配置された光透過型の液晶パネル部
(本図では図示せず)に対する表示画像の選択に用いら
れる操作キーや、本装置を単なるオーバーヘッドプロジ
ェクタとして用いるOHPモードにするか、あるいは液
晶パネル画像とOHP原稿画像とを重ね合わせて表示す
る重畳モードにするかの選択を行うのに使用される操作
キー等がある。
【0018】本体部2の側面には、例えばコンピュータ
装置やビデオデッキ等の映像機器(図示せず)と接続す
るためのコネクタ5が設けられており、このコネクタ5
を介してそれらの映像機器から画像情報が供給され、液
晶パネル部に駆動信号として供給される。したがって、
この装置では、透過原稿20の画像以外に、他の映像機
器から供給される画像を投写することができる。
【0019】投影部6は、投影レンズ7と、この投影レ
ンズ7に対してほぼ45°の傾きをもった反射鏡8とに
よって構成されている。この投影部6は、支柱9によっ
て原稿台3の上方に支持されると共に、支柱9に沿って
上下方向に所定の範囲内で移動することで図示しないス
クリーンに投影される画像の焦点調節やズームを行うこ
とができるようになっている。
【0020】図2は、この液晶パネル搭載型オーバーヘ
ッドプロジェクタの光学系の一構成例を表したものであ
る。この光学系は、例えばメタルハライドランプやハロ
ゲンランプ等の白色光を発する光源10と、光源10か
ら出射した光を集光する凸レンズ11と、凸レンズ11
から出射した光をほぼ直角方向に反射する反射鏡12
と、反射鏡12で反射された光をさらに集光するフレネ
ルレンズ13と、フレネルレンズ13と原稿台3との間
にこれらからそれぞれ離間して配置された液晶パネル1
5とを含んで構成されている。液晶パネル15は、例え
ばR(赤),G(緑),B(青)の各色に対応したカラ
ーフィルタ(図示せず)を備え、液晶モード時または重
畳モード時においては、供給される画像信号に応じてフ
レネルレンズ13から出射された光を変調してカラー画
像を形成する一方、OHPモード時においては、全ての
光を透過させて原稿台3に載置された透過原稿20の画
像を投影表示できるようになっている。
【0021】図3は、図2における光学系の液晶パネル
15を含む要部の拡大断面を表すものである。この図に
示したように、液晶パネル15は、液晶層15bと、こ
の液晶層15bを両側から挟むように配設された入射側
ガラス板15aおよび出射側ガラス板15cとを含んで
構成されている。
【0022】本実施の形態では、入射側偏光板18aは
液晶パネル15の入射側ガラス板15aには貼り付けら
れておらず、フレネルレンズ13の上面(光出射面側)
に貼り付けられている。また、出射側偏光板18bは液
晶パネル15の出射側ガラス板15cには貼り付けられ
ておらず、原稿台3の下面(光入射面側)に貼り付けら
れている。入射側偏光板18aおよび出射側偏光板18
bは、ある方向の直線偏光成分のみを透過し、他の方向
の偏光成分を遮断するという機能を有し、例えば有機系
のフィルムで構成されている。ここでは、入射側偏光板
18aは、例えば紙面と平行な方向の偏光成分のみを通
過させ、出射側偏光板18bは紙面と直交する方向の偏
光成分のみを通過させるものとする。
【0023】液晶パネル15とフレネルレンズ13との
間には通風路17aが確保され、液晶パネル15と原稿
台3との間には通風路17bが確保されている。本実施
の形態では、通風路17aと通風路17bの光路方向の
幅はほぼ同等であり、例えば20mm程度とされる。通
風路17a,17bに対応した隣接位置には、それぞれ
冷却ファン16a,16bが配設され、その回転によっ
て冷却空気がそれぞれ通風路17a,17bを流れるよ
うになっている。
【0024】ここで、液晶パネル15は本発明における
光変調素子に対応し、入射側偏光板18aおよび出射側
偏光板18bは本発明における偏光板に対応する。ま
た、原稿台3またはフレネルレンズ13は、本発明にお
ける所定の透過性板に対応する。
【0025】次に、このような構成の液晶パネル搭載型
オーバーヘッドプロジェクタの作用を説明する。
【0026】光源10から出射した光は、凸レンズ11
および反射鏡12を介してフレネルレンズ13に入射し
て集光され、液晶パネル15に入射する。そして、液晶
パネル15で光変調を受けた画像光は、原稿台3を透過
して投影レンズ7で集光され、反射鏡8を介して図示し
ないスクリーン上に投影される。その際、原稿台3にO
HP原稿が載置されていれば、その原稿画像も合わせて
投影表示される。
【0027】液晶パネル15の入射側偏光板18aは、
光源10からの入射光を紙面と平行な偏光方向の直線偏
光に変換し、液晶層15bは、RGBの各色用画素電極
に印可される画素駆動信号に応じて液晶の配向方向を変
化させることにより入射光の偏光方向を変化させるとい
う光空間変調を行い、出射側偏光板18bは、液晶層1
5bからの出射光のうち、紙面と直交する偏光方向の偏
光成分のみを通過させる。これにより、液晶パネル15
からは、画像信号に応じた空間画像光が出力される。な
お、液晶パネル15における偏光方向の回転角は、画素
電極に印可される画素駆動信号の大きさに応じてアナロ
グ的に0〜90°の範囲で変化するものであってもよい
し、あるいは画素駆動信号のオンオフレベルに応じてデ
ィジタル的に0°または90°のいずれかをとるもので
あってもよい。
【0028】透過原稿20には液晶パネル15を透過し
た光が照射されるため、図示しないスクリーンに投影さ
れる透過原稿20の画像の輝度は、液晶パネル15の映
像を投影した時とほぼ同一とすることができる。また、
液晶パネル15と原稿台3との距離を、投影レンズ7が
もつ被写界深度の範囲内に納まるように比較的小さく設
定すれば、スクリーンに透過原稿20の画像または液晶
パネル15の画像のいずれを投影する場合でも投影部6
によって焦点調整を行う必要がなく、両画像を瞬時に切
り換えて投影表示することができる。さらに、原稿台3
上に透過原稿20を載置すると共に液晶パネル15に画
像を形成させるようにすれば、透過原稿20の画像と液
晶パネル15の画像とを重ね合わせて投影することも可
能である。また、焦点調節が必要な場合であっても、調
節量は微小で済み、調節は容易である。
【0029】液晶パネル15の透過率はあまり高くない
ので、明るい投影画像を得るためには、光源10の輝度
をかなり高くする必要があり、このため、光路中の各光
学素子によって吸収される光エネルギも相当大きなもの
となる。ところが、本実施の形態では、入射側偏光板1
8aおよび出射側偏光板18bが液晶パネル15本体の
入射側ガラス板15aおよび出射側ガラス板15cの表
面にそれぞれ貼り付けられておらず、それぞれ、フレネ
ルレンズ13および原稿台3の表面に貼り付けられてお
り、液晶パネル15と入射側偏光板18aとの間、およ
び液晶パネル15と出射側偏光板18bとの間は、共に
空間的に分離されて、通風路17a,通風路17bが設
けられている。そして、これらの通風路17a,通風路
17bには、冷却ファン16a,16bによって冷却用
の空気が流れている。このため、液晶パネル15、入射
側偏光板18aおよび出射側偏光板18bの冷却が十分
行われる。したがって、光の吸収等による液晶パネル1
5、入射側偏光板18aおよび出射側偏光板18bの温
度上昇を効果的に抑制することができる。
【0030】このように、本実施の形態に係る液晶パネ
ル搭載型オーバーヘッドプロジェクタでは、入射側偏光
板18aおよび出射側偏光板18bを液晶パネル15か
ら分離して配設するようにしたので、冷却効果を十分得
ることができ、高輝度の光源を用いて液晶パネル15等
に入射させる光量を大きくしても、温度上昇を十分抑制
できる。この結果、明るい投影表示画像を得ることがで
きると共に、温度に起因する素子特性の劣化も少なく、
装置の長寿命化が可能となる。
【0031】また、入射側偏光板18aおよび出射側偏
光板18bが液晶パネル15と一体でないので、例えば
液晶パネル15のみが劣化した場合には液晶パネル15
のみを交換すればよく、入射側偏光板18aおよび出射
側偏光板18bはそのまま継続して使用可能である。逆
に、入射側偏光板18aまたは出射側偏光板18bが劣
化した場合には、それらの偏光板が貼り付けられたフレ
ネルレンズ13または原稿台3のみを交換すればよく、
液晶パネル15はそのまま継続して使用可能である。こ
のため、保守費用が安価になる。
【0032】また、入射側偏光板18aおよび出射側偏
光板18bと液晶パネル15とが別体で構成されている
ので、装置特性に支障が生じた場合や、装置特性の経時
変化や劣化状態を調べる場合に、いずれの部品の不具合
に起因するのかを容易に特定することも可能である。
【0033】さらに、製造上の立場からすると、複数の
仕様(透過率やコントラスト等)の液晶パネル15と入
射側偏光板18aおよび出射側偏光板18bとを自由に
組み合わせることが可能となるので、少量多品種生産に
も柔軟に対応することが容易となる。
【0034】なお、図3では、液晶パネル15と入射側
偏光板18aおよび出射側偏光板18bとの距離(すな
わち、通風路17aおよび通風路17bの光路方向の
幅)は、共に20mm程度とほぼ等しくしたが、例えば
図4に示したように、液晶パネル15と入射側偏光板1
8aとの距離を20mm程度にする一方、液晶パネル1
5と原稿台3との距離は2〜3mm程度と小さくするよ
うにしてもよい。この場合には、液晶パネル15で形成
される画像位置とOHP原稿の画像位置とが接近するの
で、投影レンズ7による焦点調節をまったく行わなくと
も両者の画像を共に鮮鋭に投影表示することができる。
【0035】また、図3では、入射側偏光板18aおよ
び出射側偏光板18bの両者を液晶パネル15から分離
するようにしたが、例えば図5に示したように、入射側
偏光板18aのみを液晶パネル15から分離してフレネ
ルレンズ13の上面に貼り付けるようにしてもよい。あ
るいは、図6に示したように、出射側偏光板18bのみ
を液晶パネル15から分離して原稿台3の下面に貼り付
けるようにしてもよい。
【0036】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れず、その均等の範囲で種々変更可能である。例えば、
上記の各実施の形態では、液晶パネル15から分離して
配置する入射側偏光板18aまたは出射側偏光板18b
は、それぞれフレネルレンズ13および原稿台3に貼り
付けるようにしたが、入射側偏光板18aまたは出射側
偏光板18bをそれぞれフレネルレンズ13または原稿
台3から独立させて配設するようにしてもよい。但し、
入射側偏光板18aおよび出射側偏光板18bをフレネ
ルレンズ13や原稿台3に貼り付けるようにした方が光
路中での透過境界面数が少なくなって、反射による光損
失を低減できるという利点がある。
【0037】また、上記の各実施の形態では、透過型の
液晶パネルを例に説明したが、本発明は反射型の液晶パ
ネルにも同様に適用可能である。
【0038】また、上記の各実施の形態では、図3に示
したような液晶パネル15、入射側偏光板18aを貼り
付けたフレネルレンズ13、および出射側偏光板18b
を貼り付けた原稿台3の組み合わせは、液晶パネル搭載
型オーバーヘッドプロジェクタに固定的に内蔵されるも
のとして説明したが、本発明はこれに限られるものでは
なく、これらの部材を1つのまとまった着脱可能なユニ
ットとして構成し、このユニットをオーバーヘッドプロ
ジェクタに必要に応じて装着できるようにしてもよい。
ここで、この着脱可能なユニットが本発明における光変
調ユニットに対応する。
【0039】また、上記各実施の形態では、液晶パネル
15の前後に配置するものとして入射側偏光板18aお
よび出射側偏光板18bのみを挙げたが、そのほか、例
えば光の位相を変化させるための位相差板や、視野角を
拡げるための視野角改善板等の補正板を併せて配置する
ようにしてもよい。この場合には、これらの補正板と入
射側偏光板18aまたは出射側偏光板18bとを、多層
膜構造で積層させて一枚のフィルムに形成することも可
能である。
【0040】また、上記実施の形態では、2つの冷却フ
ァン16a,16bによって液晶パネル15等の強制冷
却を行うようにしたが、流路を工夫することによって1
つの冷却ファンのみを使用するようにしてもよい。さら
に、例えば光源冷却用として既設されている冷却ファン
を流用し、それによる冷却空気の一部を通風路17a,
通風路17bに導くようにしてもよい。
【0041】また、上記の各実施の形態では光変調素子
として液晶パネルを例にとって説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、入射光の偏光状態を画像信
号に応じて変化させ得るものであれば、他の変調素子に
も適用可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る画像投
影表示装置、または画像投影表示装置用の光変調ユニッ
トによれば、偏光板を光変調素子から分離して配置する
ようにしたので、偏光板および光変調素子の冷却が容易
となり、光源からの光エネルギによる温度上昇を効果的
に抑制することができる。このため、装置としての信頼
性を損なわずに明るい投影表示画像を得ることができる
という効果を奏する。また、光変調素子と偏光板とを分
離したことにより、設計、製造上の自由度があがり、ま
た、部品交換が必要となった場合には該当部分のみを交
換すれば足りるので、保守費用を低減することができ、
さらに、故障、あるいは投影表示品質の劣化が生じた場
合に、その原因箇所を特定することも容易となり、保守
性が向上するという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る画像投影表示装置
としての液晶パネル搭載型オーバーヘッドプロジェクタ
の外観を表す外観斜視図である。
【図2】図1の液晶パネル搭載型オーバーヘッドプロジ
ェクタの要部構造を表す構成図である。
【図3】この液晶パネル搭載型オーバーヘッドプロジェ
クタの要部構造を表す断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る画像投影表示装
置としての液晶パネル搭載型オーバーヘッドプロジェク
タの要部構造を表す断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態に係る画像投影
表示装置としての液晶パネル搭載型オーバーヘッドプロ
ジェクタの要部構造を表す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る画像投影
表示装置としての液晶パネル搭載型オーバーヘッドプロ
ジェクタの要部構造を表す断面図である。
【図7】従来の画像投影表示装置における要部構造を表
す断面図である。
【符号の説明】
3…原稿台、13…フレネルレンズ、15…液晶パネ
ル、15a…入射側ガラス板、15b…液晶層、15c
…出射側ガラス板、16a,16b…冷却ファン、17
a,17b…通風路、18a…入射側偏光板、18b…
出射側偏光板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、原稿載置用の原稿台と、偏光状
    態を変化させることによって前記光源からの光を空間的
    に変調する光変調素子と、この光変調素子の前後に配置
    され所定の偏光方向の光のみを通過させる偏光板とを備
    え、前記光変調素子および前記偏光板により形成される
    画像と前記原稿台上の原稿画像とをスクリーン上に投影
    表示する装置であって、 前記偏光板は、前記光変調素子の表面から離間して配置
    されていることを特徴とする画像投影表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光板は、前記光変調素子から離間
    して光路中に設けられた所定の透過性板に密着して配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の画像投影表
    示装置。
  3. 【請求項3】 光源と原稿載置用の原稿台とを備え、前
    記光源からの光の偏光状態を変化させる光変調により形
    成される画像と前記原稿台上の原稿画像とをスクリーン
    上に投影表示する画像投影表示装置、に用いられる光変
    調ユニットであって、 偏光状態を変化させることによって前記光源からの光を
    空間的に変調する光変調素子と、 前記光変調素子の前後に、この光変調素子の表面から離
    間して配置され、所定の偏光方向の光のみを通過させる
    偏光板とを備えたことを特徴とする画像投影表示装置用
    の光変調ユニット。
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