JP2007114328A - 光学部材及びそれを用いた投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、表示映像の高画質性を確保できる光学部材及び投射型映像表示装置を提供することにある。
【解決手段】本発明の光学部材は、映像表示素子の光出射側に配置された、偏光を処理する偏光処理層と光の位相差の補償を行う視野角補償素子層とを支持する透明基板を、面積が550mm以下、且つ材質を酸化マグネシウムで構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の投射型映像表示装置に係り、特に、映像表示素子と光出射側の偏光素子の間に設けられ、偏光処理や光の位相差補償に行う光学部材に関する。
下記特許文献1には、レンズ、偏光板における偏光体の保持板、液晶パネルを構成する透明基板のうちの少なくとも一種をサファイア基板で形成する構成が開示されている。
特開平11−337919号公報
上記特許文献1では、サファイアは結晶軸を有するため、光の複屈折が起こり易く、映像のコントラストが低下し易い。このため、素子を組込む場合に、サファイアの結晶軸方向に合せた位置や角度の調整が必要となる問題があった。また、サファイアはコスト高である。
本発明の課題は、投射型映像表示装置において偏光処理や光の位相差補償を行う光学部材を、(1)組み込みが容易で且つ光の複屈折を起こさないこと、(2)効率の良い放熱性が確保され、温度上昇を抑えられ、且つ表示映像の高画質性を確保できるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決し、表示映像の高画質性を確保できる光学部材及び投射型映像表示装置を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、映像表示素子の光出射側に配置された、偏光を処理する偏光処理層と光の位相差の補償を行う視野角補償素子層とを支持する透明基板を、面積が550mm以下、且つ材質を酸化マグネシウムで構成する。
本発明によれば、表示映像の高画質性を確保できる光学部材及びこれを用いた投射型映像表示装置を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態につき、図面を用いて説明する。
図1は、光学部材の断面図である。図2は、図1の光学部材の映像表示素子に対する配置図である。図3は、図2の配置を用いた投射型映像表示装置の構成図である。
図1において、70は光学部材、70bは立方晶構造の透明基板である酸化マグネシウム基板、71は外部からの水分を防ぐための無機材である保護層、72は例えばアクリル酸エステルなどの粘着材である粘着層、70aは入射された光の偏光処理を行うための偏光素子層、70cは入射した光の位相差による偏光の乱れを補正する視野角補償素子層である。
図2は、図1に示した光学部材の配置図である。図2において、19は液晶パネル等の映像表示素子、18は映像表示素子19の光入射側に設ける偏光板(以下、入射側偏光板という)、21は映像表示素子19の光出射側に設ける偏光板(以下、出射側偏光板という)、70は光学部材である。光学部材70は、図1と同様の構成を有する。また、26は偏光変換されかつ色分離された赤(R)、緑(G)、青(B)いずれかの色光の入射光(以下、入射偏光光という)であり、X-X’は、入射偏光光26の直線偏光の偏光光である。本配置においては、光学部材70は、視野角補償素子層70cを、酸化マグネシウム基板70bに対し映像表示素子19側に配置し、映像表示素子19の出射側において、出射側偏光板21と映像表示素子19との間に配置する。入射側偏光板18の偏光素子層18aはX-X’方向を透過軸とし、光学部材70の偏光素子層70a及び出射側偏光板21の偏光素子層21aはX-X’方向に対し直角な方向を透過軸としているものとする。また、入射側偏光板18と映像表示素子19との間、映像表示素子19と光学部材70との間及び光学部材70と出射側偏光板21との間にはそれぞれ、相互間に所定の空隙を隔てて配置されている。
図2において、所定の色光のP偏光光またはS偏光光の入射偏光光26は、入射側偏光板18の透明基板18bを通過して、偏光素子層18aに入射する。偏光素子層18aは、偏光光のうち偏光素子層18aの透過軸に平行な偏光方向成分すなわちX-X’方向の成分を通過させる。偏光素子層18aを通過した偏光光は、映像表示素子19に照射される。映像表示素子19では照射された偏光光は映像信号の階調に基づき変調される。変調された色光の偏光光は、視野角補償素子層70cに入射する。視野角補償素子層70cを通過した偏光光は、粘着層72、保護層71及び酸化マグネシウム基板70b、保護層71、粘着層72を通過して、偏光素子層70aに入射し、偏光素子層70aの透過軸に平行な偏光方向成分すなわちX-X’方向に垂直な方向の成分を通過させる。偏光素子70aを通過しない偏光光は、偏光素子層70aを含む光学部材70内で吸収されて熱に変わる。偏光素子層70aを通過した偏光光はさらに、出射側偏光板21の偏光素子層21aに入射し、偏光素子層21aの透過軸に平行な偏光方向成分すなわちX-X’方向に垂直な方向の成分を通過させ、透明基板21bを通過して次の光学系側に出射される。
酸化マグネシウム基板70bは、立方晶構造を有するため、複屈折もなく、直線偏光の楕円偏光への変化もない。このため酸化マグネシウム基板70bでの光の吸収や損失も少なく、明るくコントラストの高い映像が得られる。また、酸化マグネシウム基板70bは、立方晶構造であるため、偏光素子層70aの透過軸(吸収軸)の方向や、視野角補償素子層70cに対しても方向性はなく、このため光学部材70としての組込時、偏光素子層70aや視野角補償素子層70cに対して方向を合わせる作業は不要となる。さらに、酸化マグネシウム基板18bは、立方晶構造であるために、サファイア基板などに比べ製造し易く、低コスト化が可能である。
図4は、主な透明基板の物性値を示す図である。光学部材70の透明基板である酸化マグネシウム基板70bは、上記引用文献1のサファイアよりも熱伝導率が高いため、サファイアと同等以上の放熱効果が得られ、光学部材70内の温度上昇を抑えることができる。その一方、酸化マグネシウム基板は、熱膨張率が大きいため、照射される光による温度上昇によって発生する熱膨張に関して考慮する必要がある。
透明基板を光学部材70に用いた場合の基板の面積(S)と面積膨張(α)は、(式1)の関係にある。
α=β×Δt×S…(式1)
但し、本実施例では、液晶プロジェクタ等の投射型映像表示装置において、透明基板に光が照射された場合の基板面内の温度差(Δt)は、一般的に約30℃であるため、基板面内の温度差(Δt)を30℃とする。また、βは、図4に示す透明基板の熱膨張率である。
図7は、各々のパネルサイズの基板の面積に基づいて、(式1)により透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積膨張を求めた結果を示す図である。また、図5は、当該結果をグラフにした図である。図5より、透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積が大きい程、面積膨張が大きくなる。また、酸化マグネシウム基板は、サファイアと比較して面積膨張がより大きくなる。面積膨張が大きい程、液晶プロジェクタ等の映像表示装置の使用時に光漏れが発生し易くなり、高画質の表示映像を得ることができない。
図8は、透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積膨張と実測により求めた黒表示における色ムラ(以下、黒ムラΔyという)との関係を示す図である。また、図6は、当該関係をグラフにした図である。Δyとは、スクリーン上中心とコーナーのy値の差である。ここで、y値とは、CIE(Commission Internationale de l'Eclairage、国際照明委員会)標準表色系として各表色系の基礎となっているYxy座標系(Yは照度、x及びyは色を示す)のyの値である。一般的に、Δyを0.100以下とすれば、黒ムラがほとんど分からないレベルとなる。図6より、Δyを0.100以下に抑えるためには、面積膨張を10×10−5mm2以下にする必要がある。従って、図5より、酸化マグネシウム基板の面積は約550mm以下にする必要がある。これにより、黒ムラが抑えられ、高画質の映像を表示することが可能となる。
図3は、図2の配置を用いた投射型映像表示装置の構成図である。1はランプなどの光源、2はリフレクタ、3は複数のレンズセルより成り複数の2次光源像を形成する第1のアレイレンズ、4は同じく複数のレンズセルより成り第1のアレイレンズの個々のレンズ像を結像する第2のアレイレンズ、5は偏光ビームスプリッタ(図示なし)と1/2波長位相差板(図示なし)から構成され、第2のアレイレンズ4側からの光をP偏光光とS偏光光とに分離した後、両偏光光のうち一方の偏光方向を回転してP、Sいずれかの偏光光に揃え、偏光光を出射する偏光変換素子、6は集光レンズ、7、8、9、10は反射ミラー、11、12は入射された光を赤、緑、青の各色光(以下、R光、G光、B光という)に色分離する色分離部としてのダイクロイックミラー、13R、13G、13Bはコンデンサレンズ、15、16はリレーレンズ、19R、19G、19Bはそれぞれ、R光、G光、B光用の透過型液晶パネルなどの映像表示素子、18R、18G、18Bはそれぞれ、映像表示素子19R、19G、19Bの入射側偏光板、21R、21G、21Bはそれぞれ、映像表示素子19R、19G、19Bの出射側偏光板、70R、70G、70Bはそれぞれ光学部材、22は色合成用の色合成部としてのダイクロイックプリズム、23は映像光を拡大投射するための投射レンズ、100は映像表示素子19R、19G、19Bを映像信号に基づき駆動する駆動回路、27は冷却用ファン、28は冷却用空気の流路である。光学部材70R、70G、70Bはそれぞれ、図1に含まれる範囲の構成を備えているものとする。映像表示素子19R、19G、19Bはそれぞれ、映像信号に基づき駆動回路100により駆動され、入射された偏光光を変調して出射する。また、リレ−レンズ15、16は、映像表示素子19Bの、光源1からの光路長が、映像表示素子19R、19Gの場合に比べて長いのを補う作用をする。光源1から投射レンズ23までの上記した諸要素は、投射型映像表示装置における光学ユニットを構成している。
当該構成において、光源1から出射された光(白色光)(リフレクタ2での反射光も含む)は、第1のアレイレンズ3で複数の2次光源像を形成した後、第2のアレイレンズ4で複数の2次光源像を結像し、結像光が、偏光変換素子5内で、偏光ビームスプリッタ(図示なし)でP偏光光とS偏光光とに分離され、1/2波長位相差板(図示なし)により、例えばP偏光光が偏光方向を回転されてS偏光光とされ、偏光ビームスプリッタで分離されたS偏光光と併せ、集光レンズ6に入射される。集光レンズ6で集光された白色光のS偏光光は、反射ミラー7で反射され、ダイクロイックミラー11に約45゜の入射角で入射する。ダイクロイックミラー11では、R光のS偏光光は反射され、G光及びB光のS偏光光は透過される。反射されたR光のS偏光光は反射ミラー10で反射されて光路方向を変更され、コンデンサレンズ13Rを介してR光用の映像表示素子19Rの入射側偏光板18Rに入射する。R光のS偏光光は、入射側偏光板18Rにおいて入射側偏光板18Rの透過軸方向のものが透過されることで偏光方向を揃えられ、R光用の映像表示素子19Rに照射される。映像表示素子19Rでは、R光のS偏光光が透過時に映像信号に基づいて変調され、R光のS偏光光が透過時に映像信号に基づいて変調され、R光のP偏光光の光学像を形成したとして出射される。映像表示素子19Rから出射されたR光のP偏光光は、光学部材70Rに入射し、光学部材70Rの視野角補償素子層70cの中で光の位相差を補償され、かつ、光学部材70Rの偏光素子層70aにおいて透過軸方向のものが透過されることで偏光方向が揃えられる。さらに出射側偏光板21Rに入射し、出射側偏光板21Rにおいて出射側偏光板21Rの透過軸方向のものが透過されることで偏光方向を揃えられ、ダイクロイックプリズム22に入射される。ダイクロイックプリズム22では、そのダイクロイック面で反射され、投射レンズ23に入る。
一方、ダイクロイックミラー11を透過したG光及びB光のS偏光光は、さらに、ダイクロイックミラー12に約45゜の入射角で入射し、ダイクロイックミラー12で、G光のS偏光光は反射され、B光のS偏光光は透過される。反射されたG光のS偏光光は、コンデンサレンズ13Gを介してG光用の映像表示素子19Gの入射側偏光板18Gに入射される。
G光のS偏光光は、入射側偏光板18Gにおいて入射側偏光板18Gの透過軸方向のものが透過されることで偏光方向を揃えられ、G光用の映像表示素子19Gに照射される。映像表示素子19Gでは、G光のS偏光光が透過時に映像信号に基づいて変調され、G光のP偏光光の光学像を形成した光として出射される。映像表示素子19Gから出射されたG光のP偏光光は、光学部材70Gに入射し、光学部材70Gの視野角補償素子層70cの中で光の位相差を補償され、かつ、光学部材70Gの偏光素子層70aにおいて透過軸方向のものが透過されることで偏光方向が揃えられる。さらに出射側偏光板21Gに入射し、出射側偏光板21Gにおいて出射側偏光板21Gの透過軸方向のものが透過されることで偏光方向を揃えられ、ダイクロイックプリズム22に入射する。ダイクロイックプリズム22では、そのダイクロイック面を透過し、投射レンズ23に入る。
また、ダイクロイックミラー12を透過したB光のS偏光光は、リレーレンズ15を経て反射ミラー8で反射され、さらにリレーレンズ16を経て反射ミラー9で反射され、コンデンサレンズ18Bを介してB光用の映像表示素子19Bの入射側偏光板18Bに入射する。B光のS偏光光は、入射側偏光板18Bにおいて入射側偏光板18Bの透過軸方向のものが透過されることで偏光方向を揃えられ、B光用の映像表示素子19Bに照射される。映像表示素子19Bでは、B光のS偏光光が透過時に映像信号に基づいて変調され、B光のP偏光光の光学像を形成した光として出射される。映像表示素子19Bから出射されたB光のP偏光光は、光学部材70Bに入射し、光学部材70Bの視野角補償素子層70cの中で光の位相差を補償され、かつ、光学部材70Bの偏光素子層70aにおいて透過軸方向のものが透過されることで偏光方向が揃えられる。さらに出射側偏光板21Bに入射し、出射側偏光板21Bにおいて出射側偏光板21Bの透過軸方向のものが透過されることで偏光方向を揃えられ、ダイクロイックプリズム22に入射する。ダイクロイックプリズム22内においてB光のP偏光光はダイクロイック面で反射され、投射レンズ23に入る。
上記のように、ダイクロイックプリズム22からは、映像信号により変調されたR光のP偏光光と、G光のP偏光光と、B光のP偏光光とが互いに色合成された状態で出射され、白色光のP偏光光として投射レンズ23に入り、投射レンズ23によりスクリーンなどに映像光として拡大投射される。
本構成において、光学部材70R、70G、70Bでは、光の照射により、それぞれの視野角補償素子層70cおよび偏光素子層70aを通過できない光は、それぞれの視野角補償素子層70cおよび偏光素子層70aを含む光学部材内で吸収されて熱に変わり温度を上昇させる。酸化マグネシウム基板は、その放熱特性(熱伝導性)により熱を外部に放熱し、偏光素子層、視野角補償素子層と光学部材全体の温度上昇を抑える。冷却用ファン27は、冷却用ダクト(図示なし)等により流路28を形成し、各入射側偏光板18R、18G、18B、各出射側偏光板21R、21G、21B、各映像表示素子19R、19G、19B等への冷却用空気の送風を行う。冷却用空気は、各入射側偏光板18R、18G、18Bと各映像表示素子19R、19G、19Bとの間の空隙部や、各映像表示素子19R、19G、19Bと各光学部材70R、70G、70Bとの間の空隙部や、各光学部材70R、70G、70Bと各出射側偏光板21R、21G、21Bとの間の空隙部などを流動し、これら入射側偏光板18R、18G、18B、映像表示素子19R、19G、19B、光学部材70R、70G、70B、各出射側偏光板21R、21G、21Bを冷却する。各光学部材70R、70G、70Bでは、各酸化マグネシウム基板から冷却用空気に放熱され、上記した空気の流動により放熱効果が高められる。
なお、図3の構成では偏光変換素子5からは、偏光変換の結果、S偏光光が出射されるようにしたが、これに限らず、P偏光光が出射されるようにしてもよい。この場合は、R、G、B各色光のP偏光光がそれぞれ、各入射側偏光板18R、18G、18Bを透過し、対応する映像表示素子19R、19G、19Bに照射され、映像表示素子19R、19G、19Bにおいて、透過時に映像信号に基づいて変調され、R、G、B各色光のS偏光光となって出射され、ダイクロイックプリズム22で色合成される。
図1から図3を用いて述べた実施例によれば、光学部材において、酸化マグネシウム基板は立方晶構造を有するため、複屈折や、直線偏光の楕円偏光への変化もない。このため、偏光素子層、視野角補償素子層での光の吸収や損失も少なく、明るくコントラストの高い映像を表示することが可能となる。また、酸化マグネシウム基板は、立方晶構造を有するため、偏光素子層70aの透過軸(吸収軸)及び視野角補償素子層70cに対して方向性はない。このため、光学部材としての組込時、偏光素子層や視野角補償素子層に対して方向を合わせる作業が不要となる。また、酸化マグネシウム基板自体の製造もし易いため、製造コストの低減化が可能となる。また、酸化マグネシウム基板は、熱伝導性が良好なため、偏光素子層や視野角補償素子層や光学部材内に発生した熱を有効に放熱し、光学部材の温度上昇を抑えられる。更に、光学部材は、その基板面積を約550mm以下とすることにより、熱膨張による黒ムラを抑えることができ、高画質の映像を表示することが可能となる。
また、実施例では、3枚の映像表示素子を使用した場合について説明したが、1枚の映像表示素子を用いた投射型映像表示装置に適用しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
光学部材70の構成図である。 図1の光学部材70の映像表示素子に対する配置図である。 図2の配置を用いた投射型映像表示装置の構成図である。 主な透明基板の物性値を示す図である。 透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積と面積膨張との関係をグラフにした図である。 透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積膨張と黒ムラとの関係をグラフにした図である。 透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積と面積膨張との関係を示す図である。 透明基板(酸化マグネシウムとサファイア)の面積膨張と黒ムラとの関係を示す図である。
符号の説明
1…光源、2…リフレクタ、3…第1のアレイレンズ、4…第2のアレイレンズ、5…偏光変換素子、6…集光レンズ、7、8、9、10…反射ミラー、11、12…ダイクロイックミラー、13R、13G、13B…コンデンサレンズ、15、16…リレーレンズ、19、19R、19G、19B…映像表示素子、18、18R、18G、18B…入射側偏光板、21、21R、21G、21B…出射側偏光板、22…ダイクロイックプリズム、23…投射レンズ、26…入射偏光光、27…冷却用ファン、28…冷却用空気の流路、70、70R、70G、70B…光学部材、100…駆動回路。

Claims (4)

  1. 光の偏光処理を行う偏光素子層と、
    偏光の乱れを補正する視野角補償素子層と、
    面積が550mm以下、且つ材質が酸化マグネシウムであって、前記偏光素子層と前記視野角補償素子層との間に挟まれた透明基板と、
    前記偏光素子層と前記透明基板と前記視野角補償素子層とを固定する粘着層とを有することを特徴とする光学部材。
  2. 請求項1記載の光学部材であって、
    前記光学部材は、少なくとも外部からの水分を防ぐための無機材からなる保護層を有することを特徴とする光学部材。
  3. 光を出射する光源と、
    前記光源からの光を変調する映像表示素子と、
    前記映像表示素子の光出射側に配置された出射側偏光板と、
    前記映像表示素子と前記出射側偏光板との間に配置された請求項1又は2記載の光学部材と、
    前記光学部材からの光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする投射型映像表示装置。
  4. 光を出射する光源と、
    前記光源からの光をR、G、Bの3原色に分離する色分離部と、
    前記3原色の各々の色に対応して配置された複数の映像表示素子と、
    前記複数の映像表示素子の各々の光出射側に配置された複数の出射側偏光板と、
    前記映像表示素子と前記出射側偏光板との間に配置された複数の請求項1又は2記載の光学部材と、
    前記複数の遮光ユニットからの光を合成する色合成部と、
    前記色合成部からの光を投射する投射レンズとを有することを特徴とする投射型映像表示装置。
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