JP2008158365A - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
レジストレーションずれを抑制しつつ長寿命化が可能な反射型の投射型映像表示装置を提供する。
【解決手段】
本発明に係る投射型映像表示装置は、色分離光学系 (6〜8、11、12)で分離された第1〜第3の色光をそれぞれ変調するための第1〜第3の反射型映像表示素子(22R、22G、22B)と、各反射型映像表示素子(22R、22G、22B)に対応して設けられた第1の偏光ビームスプリッタ(20R、20G、20B)とを備えており、上記各第1の偏光ビームスプリッタと、この第1の偏光ビームスプリッタを透過した光を合成するための色合成光学系(30)との間に、第2の偏光ビームスプリッタ(25R、25G、25B)を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像表示素子として反射型液晶パネルを使用して、スクリーン上に映像を投影する投射型映像表示装置、例えば、液晶プロジェクタ装置や、投射型リアプロジェクションテレビ等に関するものである。
映像表示装置を使用した投射型映像表示装置の一形態として、光源からの光を色分離光学系で光の3原色(例えば、赤(R),緑(G),青(B))の色光に分離し、3つの映像表示素子として例えば反射型液晶パネルを用いて、各色光を光強度変調(以下、単に「変調」という)してそれぞれの光学像を形成し、色合成手段で合成してカラー画像光とし、投射手段でスクリーン上に拡大する投射型映像表示装置が知られている。
このような投射型映像表示装置では、一般に、各色光の反射型液晶パネルの前に配置された偏光ビームスプリッタの偏光分離部で偏光分離されて反射した光が反射型液晶パネルに入射して変調される。変調された光は、偏光ビームスプリッタを透過する検光光として検光された後、色合成手段によって各色光が合成されて、投射レンズで投影される。これらの詳細は、例えば特許文献1乃至2に記載されている。
特開平11−38365号公報 特開2006−30421号公報
投射型映像表示装置では、映像表示素子として反射型液晶パネルを用いた場合、例えば、特許文献1の図1に記載の如く、クロスダイクロイックプリズム(13)と偏光ビームスプリッタ(11R、11G、11B)は接着剤で一体型に固定されている。その理由は、使用環境の変化によって、取り付けられた部品の熱膨張係数の違いにより、レジストレーションずれが発生し、映像品質が劣化するのを防ぐためである。しかし、このように構成された投射型表示装置においては、偏光ビームスプリッタを透過する光には、反射型液晶パネルで変調し、検光された偏光成分以外に他の偏光成分が含まれてしまい、コントラストが低下するという問題があった。
一方、不要な偏光成分を減少させるために、偏光ビームスプリッタと色合成系の間に偏光子を用いた場合、例えば、特許文献2の図1に記載の如く、クロスダイクロイックプリズム(22)と偏光ビームスプリッタ(19R、19G、19B)の間には、偏光子(21R、21G、21B)が配置されている。しかし、パネルの出射側に配置される偏光子は吸収型の有機フィルムを利用した偏光板が用いられるため、B光路では、紫外領域の光線が含まれるため、吸収型偏光板は紫外線により劣化し、寿命が短くなる。また、偏光板の寿命を向上させるためには、冷却する必要がある為、特許文献2の図1の如く、偏光板の表面に空気を流すための空隙が必要となり、レジストレーションずれの課題がある。
また、プリズムと投射レンズの間に例えば、反射型偏光板を配置した場合、例えば特許文献3の図1に記載の如く、クロスダイクロイックプリズム(50)に対して、反射型偏光板(62)を傾斜して配置する必要がある。これは反射光がパネルに戻ることを避ける為であるが、このため、反射型偏光板を配置するためのスペースが必要となり、投射レンズとしてバックフォーカスが長くなるため、投射レンズを構成するレンズ枚数が増え、コスト増加や性能低下を引き起こす。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、レジストレーションずれを抑制しつつ長寿命化が可能な反射型の投射型映像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る投射型映像表示装置は、白色光源と、前記白色光源から射出された光源光を光の3原色の色光である第1、第2及び第3の色光に分離する色分離光学系と、前記色分離光学系で分離された第1乃至第3の色光をそれぞれ変調するための第1、第2及び第3の反射型映像表示素子と、前記第1、第2及び第3の反射型映像表示素子の各々に対応して設けられており、前記色分離光学系で分離された第1乃至第3の色光の各々を偏光分離して前記反射型映像表示素子に射出するとともに、前記反射型映像表示素子から入射した光を偏光分離して検光するの第1の偏光分離部を含む第1の偏光ビームスプリッタと、第1の偏光ビームスプリッタで検光された各色光を合成するための色合成光学系と、前記第1の偏光ビームスプリッタと前記色合成光学系との間の少なくとも一つの色光路に設けられ、前記偏光ビームスプリッタから入射した光を偏光分離して検光するための第2の偏光分離部を含む第2の偏光ビームスプリッタとを有することを特徴とする。
上記第2の偏光ビームスプリッタを誘電体多層膜で構成してもよい。これにより、従来の有機フィルムに比較し、長寿命化を図ること、及び、接着剤による一体化を可能とすることで、レジストレーションずれを抑制することができる。また、第2の偏光ビームスプリッタを第一の偏光ビームスプリッタに対して、光路長が短くなるように構成することで、投射レンズのバックフォーカスを長くする必要も無く、コストアップを抑えることが可能となる。
本発明によれば、レジストレーションずれを抑制しつつ長寿命化を可能にし、もって低コストな投射型映像表示装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、共通な機能を有する要素には同一な符号を付して示し、一度説明したものについてはその説明を省略する。
以下、図1、図2を用いて、第1実施例による投射型映像表示装置について説明する。
図1は、第1実施例による投射型映像表示装置の光学系の模式構成図、図2は第1実施例によるg光路の偏光の様子を説明する模式光線図である。
最初に図1を用いて本実施の形態による3板式の投射型映像表示装置について説明する。
図1において、投射型映像表示装置の光学系は、照明光学系(2,3,4,5)と、色分離光学系(6,7,12)と、3つのフィールドレンズ(9,13,14)と、3つの反射型液晶パネル(22R,22G,22B)と、光合成手段である光合成プリズム30と、投射手段である投射レンズ50とを備えている。反射型液晶パネル(22R,22G,22B)と色分離光学系の間には、入射偏光板(10R,10G,10B)と第1の偏光ビームスプリッタ(20R、20G、20B)とλ/4位相差板が配置されている。また、第1偏光ビームスプリッタ(20R、20G、20B)と光合成プリズム30の間には、第2の偏光ビームスプリッタを備えている。そして、これらの光学素子は、図示しない基体に装着されて、光学ユニット(図示せず)を構成し、該光学ユニットは、液晶パネルを駆動する駆動回路(図示せず)や電源回路(図示せず)とともに、図示しない筐体に搭載され、投射型映像表示装置を構成する。
映像表示素子である反射型液晶パネル22(22R,22G,22B)を均一に照明する照明光学系は、光源ユニット1と、オプチカルインテグレータを構成す第1のアレイレンズ2および第2のアレイレンズ3と、偏光変換素子4と、集光レンズ(重畳レンズともいう)5を含んでなる。また、色分離光学系は、3つのダイクロイックミラー6,7、12と、光路方向を変える反射ミラー8と11とを有している。
光源1は、超高圧水銀ランプ,メタルハライドランプ,キセノンランプ,水銀キセノンランプ,ハロゲンランプ等の白色ランプである。リフレクタは、管球を背後側から覆うように配置された、例えば回転放物面形状の反射面を有するもので、円形ないし、多角形の出射開口を持つ。
光源1から射出された光は、例えば回転放物面形状の反射面を有するリフレクタによって反射され、光軸に略平行となり、光源から略平行の光束が射出される。光源1から射出された光は、第1のアレイレンズ2と第2のアレイレンズ3を通過し、偏光変換素子4に入射し、集光レンズ5及び、フィールドレンズ(9,13,14)によって、パネル上に照明光を形成する。偏光変換素子4は、偏光方向を所定偏光方向に揃える偏光ビームスプリッタアレイで構成されている。
第1のアレイレンズ2は、照明光軸方向から見て液晶パネルとほぼ相似な矩形形状を有する複数のレンズセルがマトリックス状に配設されたもので、光源から入射した光を複数のレンズセルで複数の光に分割して、効率よく第2のアレイレンズ3と偏光変換素子4を通過するように導く。即ち、第1のアレイレンズ2は、光源1と第2のアレイレンズ3の各レンズセルとが光学的に共役な関係になるように設計されている。
第1のアレイレンズ2と同様に、照明光軸方向から見て矩形形状の複数のレンズセルがマトリクス状に配設された構成を有する第2のアレイレンズ3は、構成するレンズセルそれぞれが対応する第1のアレイレンズ2のレンズセル形状を反射型液晶パネル22(22R,22G,22B)に投影(写像)する。
この時、偏光変換素子4で第2のアレイレンズ3からの光は所定の偏光方向に揃えられる。そして、第1のアレイレンズ2の各レンズセルの投影像は、それぞれ集光レンズ5、およびフィールドレンズ9,13,14により各反射型液晶パネル22(22R,22G,22B)上に重ね合わせられる。
なお、第2のアレイレンズ3とこれに近接して配設される集光レンズ4とは、第1のアレイレンズ2の各レンズセルと反射型液晶パネル22(22R,22G,22B)とが、光学的に物体と像の関係(即ち、共役な関係)になるように設計されているので、第1のアレイレンズ2で複数に分割された光束は、第2のアレイレンズ3と集光レンズ4によって、反射型液晶パネル22(22R,22G,22B)上に重畳して投影され、実用上問題のないレベルの均一性の高い照度分布の照明が可能となる。
以上述べたように、第1のアレイレンズ2,第2のアレイレンズ3,偏光変換素子4とで構成された偏光変換インテグレータは、光源からの偏光方向がランダムな光を所定偏光方向に揃えながら、液晶パネルを均一照明することができる。
次に色分離光学系の各照明光学系から射出された光(略白色光)は、色分離光学系に入射する。色分離光学系は、照明光学系からの略白色光を光の3原色の色光に色分離する。例えば第1の色光であるR光(赤色帯域の光)と、第2の色光であるG光(緑色帯域の光)と、第3の色光であるB光(青色帯域の光)とに分光する。そして、色分離した各色光を対応する反射型液晶パネル22(22R,22G,22B)に向かうそれぞれの光路(第1の色光のR光路,第2の色光のG光路,第3の色光のB光路)に導光する。すなわち、ダイクロイックミラー6により、例えばR光とG光は反射、さらにダイクロイックミラー12によって、R光とG光に分離され、対応する反射型液晶パネル22R(R光路)と22Gに向かう。また、B光は、ダイクロイックミラー7で反射し、対応する反射型パネル22B(B光路)に向かう。
色分離光学系の各光路について具体的に述べる。
ダイクロイックミラー6を反射したR光とG光は、反射ミラー11を反射して、ダイクロイックミラー12に入射する。ダイクロイックミラー12はG光を反射、R光を透過する特性をもつため、R光は、フィールドレンズ14、及び入射偏光板10Rを通過して、第1の偏光ビームスプリッタ20Rの偏光分離面で反射し、R光用の反射型液晶パネル22Rに入射される。
一方、ダイクロイックミラー12を反射したG光は、フィールドレンズ13,及び入射偏光板10Gを通して、第1の偏光ビームスプリッタ20Gの偏光分離面で反射し、G光用の反射型液晶パネル22Gに入射される。
また、ダイクロイックミラー7を反射したB光は、反射ミラー8を反射して、フィールドレンズ9、入射偏光板10B、第1の偏光ビームスプリッタ20Bの偏光分離面で反射し、B光用の反射型液晶パネル22Bに入射する。
各色光用に配置された反射型液晶パネル22R、22G,22Bに入射した各色光は、それぞれの色信号によって変調され、パネルから射出される。出射した光は、再度第1の偏光ビームスプリッタ20R、20G,20Bにそれぞれ入射し、各偏光分離部を透過する変調光を検光光として分離する。各色光の検光光は、それぞれの色光用に配置された第2の偏光ビームスプリッタ25R,25G,25Bを経て、色合成プリズム30に入射する。第2の偏光ビームスプリッタ25Bと色合成プリズム30は、λ/2位相差板23Bを介して結合され、第2の偏光ビームスプリッタ25Rと色合成プリズム30は、λ/2位相差板23Rを介して結合される。
色合成プリズムの内部には、R光を反射するダイクロイック膜30RとB光を反射するダイクロイック膜30Bが直交して配置されている。従って、色合成プリズム30に入射したR光とB光は、ダイクロイック膜30R、30Bで反射し、G光は、それぞれのダイクロイック膜を透過することで色合成がされ、投射レンズ50に入射する。投射レンズ50に入射した光は、図示しないスクリーン上に映像を拡大投影する。
次に図2を用いて、G光路を代表光路として、各光学素子の偏光に与える作用ついて詳細に説明する。図1の偏光変換素子4は、入射した円偏光光をS偏光に揃えて出射するように構成されている。ここで、光学素子を通過後のS偏光とP偏光の比率を消光比として表す。一般的に、偏光変換素子4を通過した後のS偏光の強度を1とすると、P偏光の強度はおよそ1/20である。
従って、図2において、S偏光103とP偏光101の強度は、1:1/20となる。従って、入射偏光板10Gには、1の強度を持つS偏光と、1/20の強度を持つP偏光が入射することになる。入射偏光板10Gは、S偏光と透過し、P偏光を吸収する作用を持つものであり、その一般的な消光比は、1/1000である。また、第1の偏光ビームスプリッタ20Gは、第1の偏光分離部(膜)70によってS偏光を反射し、P偏光を透過する作用をもつが、パネルに入射する光に着目した場合、パネルに入射するS偏光の強度を1とすると、P偏光の強度は、1/30程度で表すことができる。すなわち、パネルに入射するS偏光103の強度を1とした場合、P偏光101は、(1/20)×(1/1000)×(1/30)=1/600,000の強度となる。
ここで、黒表示においては、パネルに入射した光は何の変調も受けずに出射するとすると、パネルから出射する光は、(1のS偏光)+(1/600,000)のP偏光となる。これらの光が再度、第1の偏光ビームスプリッタに入射することになる。
次に第1の偏光ビームスプリッタの透過特性に着目する。第1の偏光ビームスプリッタに含まれる第1の偏光分離膜70は、P偏光を透過してS偏光を反射する特性をもつ。ここで、第1の偏光ビームスプリッタを透過するP偏光の強度を1とすると、S偏光の強度は1/1500である。従って、第1の偏光ビームスプリッタ20Gにおける第1の偏光分離膜70によって、(1499/1500)の強度も持つS偏光104と、(1/1500)のS偏光105と、(1/600,000)の強度をもつP偏光102に分離される。すなわち、第1の偏光ビームスプリッタを出射した時点で、黒の光量は、第1の偏光ビームスプリッタの消光比(1/1500)が支配的であることが分かる。
一方、白表示時を考えた場合、反射型液晶パネル22Gに入射した光は、偏光を90°回転させた変調を受ける。従って、1で入射したS偏光はP偏光となって出射する。図2おいては図示しないが、コントラスト=白表示/黒表示で定義した場合、第一の偏光ビームスプリッタ20Gを通過することによるコントラスト比は、1/1500である。
次に、第2の偏光ビームスプリッタ25の作用について説明する。第2の偏光ビームスプリッタ25Gにおいて、第2の偏光分離部(膜)71は、光線の入射角度が第1の偏光ビームスプリッタ20Gの偏光分離膜と比較して、浅いため、偏光分離の消光比は低くなる。すなわち、第1の偏光分離膜70よりも小さい入射角度とされた第2の偏光分離膜71によって、第1の偏光分離膜70を透過したS偏光105は、図2に示されるように当該第2の偏光分離膜71によって全反射され、更に第1の偏光分離膜70でも全反射される。従って、第1の偏光分離膜70を透過したS偏光105は、色合成プリズム30へ到達されない。
ここで、第2偏光ビームスプリッタ25Gの消光比を1/2程度とすると、第2偏光ビームスプリッタ25Gから出射するS偏光106の強度は、(1/1500)×(1/2)=(1/3000)となり、コントラストの向上を図ることができる。R光とB光についても同様に考えることができ、第2の偏光ビームスプリッタ25R、25G、25Bを出射した光のうち、R光とB光に関しては、λ/2位相差板23R、Bを通過することによって、偏光を90°回転させた状態で、色合成プリズム30に入射し、色合成が行われたのち、投射レンズ50から図示しないスクリーンに向かって出射される。
このように、第1の実施例においては、第1の偏光ビームスプリッタ20R、20Gまたは20Bと色合成プリズム30との間に第1の偏光ビームスプリッタ20R、20Gまたは20Bを設けるとともに、第1の偏光ビームスプリッタにおける第1偏光分離膜70へ入射される光の入射角よりも、この第1の偏光分離部を透過して第2の偏光分離膜へ入射される光の入射角を小さくしている。これにより、特に黒表示時におけるS偏光が色合成プリズム30及び投射レンズ50に入射されることを防止し、コントラストをより一層向上させることができる。そして、このようなコントラストの向上を、レジストレーションずれを防止しつつ長寿命化を図りながら行うことが可能となる。
次に、第2の実施例について、図3と図4を用いて説明する。第1の実施例と第2の実施例の違いは、第2の偏光ビームスプリッタの構成である。図3において、第1の偏光ビームスプリッタに光が入出射する作用については、第1の実施形態と同じであるため省略する。第2の実施形態は、第2の偏光ビームスプリッタ26R、26G、26Bにおける第2の偏光分離膜の角度が第1の実施形態に対して、大きい場合を示している。図4において、第1の偏光ビームスプリッタから出射したS偏光光110は、第2の偏光ビームスプリッタ26Gに入射する。本実施例において、消光比を1/3ととなり、第2の偏光ビームスプリッタ26Gから出射するS偏光の強度は、(1/1500)×(1/3)=(1/4500)となり、さらにコントラストの向上を図ることができる。
次に図5、図6を用いて、PBS膜の角度を45度近辺に設定した場合を、第3の実施例として説明する。図5において、第2の偏光ビームスプリッタ27Gの偏光分離膜73は、光線角度に対して、略45度で形成されている。かかる構成により、第1の偏光ビームスプリッタ20Gと同様の消光比を得ることができる。このときの、第2の偏光ビームスプリッタを出射するS偏光の強度は、(1/1500)×(1/1500)=(1/2,250,000)と非常に小さくなり、コントラストの向上を図ることができる。
次に図6を参照しつつ第4の実施例について説明する。本実施例は、図6に示されるように、図5のPBS膜の配置ピッチを細かくしたものであり、その効果については第3の実施例と変わらない。尚、第2の偏光ビームスプリッタの膜構成に関しては、反射したS偏光が投射レンズ方向に反射しない構成になっていれば良く、本実施の形態に限定されるものではない。また、第2の偏光ビームスプリッタの膜を誘電体多層膜とすることによって、吸収型偏光板に比べて、長寿命化を図れるだけでなく、色合成プリズム、第2の偏光ビームスプリッタ、第1の偏光ビームスプリッタを接着剤にて一体化することができるため、レジストレーションズレに対しても有利な構成と成すことができる。
また、第1〜第4の実施例においては、各色光路に第2の偏光ビームスプリッタを配置したが、例えばG光路にのみ配置することで、コントラストの向上を図ることが出来、その形態は、限定されるものではない。
第1の実施例における投射型映像表示装置の構成図である。 第1の実施例における偏光ビームスプリッタの詳細図である。 第2の実施例における投射型映像表示装置の構成図である。 第2の実施例における偏光ビームスプリッタの詳細図である。 第3の実施例における偏光ビームスプリッタの詳細図である。 第4の実施例における偏光ビームスプリッタの詳細図である。
符号の説明
1…光源、2…第1のアレイレンズ、3…第2のアレイレンズ、4…偏光変換素子、5…集光レンズ、51…反射ミラー、6,7、12…ダイクロイックミラー、9,13,14…フィールドレンズ、21R、21G,21B…第1の偏光ビームスプリッタ、22R、22G,22B…反射型液晶パネル、25R、25G,25B…第2の偏光ビームスプリッタ、30…色合成プリズム、50…投射レンズ。

Claims (6)

  1. 白色光源と、
    前記白色光源から射出された光源光を光の3原色の色光である第1、第2及び第3の色光に分離する色分離光学系と、
    前記色分離光学系で分離された第1乃至第3の色光をそれぞれ変調するための第1、第2及び第3の反射型映像表示素子と、
    前記第1、第2及び第3の反射型映像表示素子の各々に対応して設けられており、前記色分離光学系で分離された第1乃至第3の色光の各々を偏光分離して前記反射型映像表示素子に射出するとともに、前記反射型映像表示素子から入射した光を偏光分離して検光するの第1の偏光分離部を含む第1の偏光ビームスプリッタと、
    第1の偏光ビームスプリッタで検光された各色光を合成するための色合成光学系と、
    前記第1の偏光ビームスプリッタと前記色合成光学系との間の少なくとも一つの色光路に設けられ、前記偏光ビームスプリッタから入射した光を偏光分離して検光するための第2の偏光分離部を含む第2の偏光ビームスプリッタと、
    を有することを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 前記第2の偏光ビームスプリッタにおける第2の偏光分離部は、誘電体多層膜で構成されることを特徴とする請求項1記載の投射型映像表示装置。
  3. 前記第1及び第2の偏光ビームスプリッタに入射される色光が、前記第1及び第2の偏光分離部を透過して検光され、前記第2の偏光ビームスプリッタにおける透過光の光路長は、前記第1の偏光ビームスプリッタにおける透過光の光路長の半分以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の投射型映像表示装置。
  4. 前記第1及び第2の偏光ビームスプリッタが、互いに結合されて一体化されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の投射型映像表示装置。
  5. 前記第1及び第2の偏光ビームスプリッタが、接着剤によって互いに結合されろことを特徴とする請求項4に記載の投射型映像表示装置。
  6. 前記反射型映像表示素子から前記第1の偏光分離部へ入射される光の入射角よりも、該第1の偏光分離部を透過して前記第2の偏光分離部へ入射される光の入射角が小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の投射型映像表示装置。
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