JPH11295591A - 撮像光学系及びそれを用いた撮像装置 - Google Patents

撮像光学系及びそれを用いた撮像装置

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JPH11295591A
JPH11295591A JP10094885A JP9488598A JPH11295591A JP H11295591 A JPH11295591 A JP H11295591A JP 10094885 A JP10094885 A JP 10094885A JP 9488598 A JP9488598 A JP 9488598A JP H11295591 A JPH11295591 A JP H11295591A
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JP
Japan
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optical system
lens
imaging optical
equation
refractive power
Prior art date
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Application number
JP10094885A
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English (en)
Inventor
Kazutake Boku
一武 朴
Shusuke Ono
周佑 小野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レンズの構成枚数を増やすことなく、画角が
広く、かつ色収差の補正された良好な結像性能を発揮さ
せることのできる撮像光学系を提供する。 【解決手段】 第1レンズ1の焦点距離をf1 、第1レ
ンズ1と第2レンズ2との空気間隔をd2 、撮像光学系
全系の合成焦点距離をF、グレーティング素子面40以
外の光学系全系の合成焦点距離をfとして、下記の条件
式を満足させる。Fナンバーを決定する固定絞り3を、
第2レンズ2よりも像面側に配置する。撮像光学系を構
成するレンズの少なくとも一面を、光軸から離れるにし
たがって曲率半径が大きくなる非球面形状とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色収差が良好に補
正された撮像光学系及びそれを用いた撮像装置、特に監
視カメラ、ボードカメラ等の小型撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像光学系においては、結像性能が重要
である。この結像性能に影響する因子としては、レンズ
の収差、回折、塵等の光学系内のものと、光学系外の環
境条件等とがあり、特にレンズの屈折率が波長ごとに異
なることによって発生する色収差が結像性能を劣化させ
る一因となっている。
【0003】そこで、従来においては、特に結像性能劣
化の一因である色収差を補正するために、アッベ数の異
なる複数枚のレンズを組み合わせていた。また、この技
術の他にも色消しレンズ系として異常分散ガラスを使用
することが知られている。
【0004】また、近年においては、色収差の低減を図
るために、撮像光学系に独立した回折素子を加えたり、
レンズ面に直接回折素子形状を付加することによって回
折効果を持たせる技術が提案されている。例えば、特開
平8−43767号公報においては、キノフォーム形状
によって作製された平板回折素子を屈折レンズと組み合
わせることによって色収差を良好に補正する技術が提案
されている。さらに、特開平8−243731号公報に
おいては、レンズ面に回折素子を設け、色収差を良好に
補正する技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の技術においては、複数枚のレンズを必要とするため、
レンズの加工及び組立工程の観点から、低コスト化には
限界があった。つまり、色収差を補正するために収束作
用に直接関与しない素子を設けなければならないため、
部品点数の増加に繋がってしまう。一方、レンズ面に回
折素子を設けたものについては、可視全域の色収差が良
好に補正されるが、画角が小さいために、監視カメラな
どの監視分野への応用は困難であった。
【0006】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、レンズを適切に配置
し、レンズ面に回折効果を持たせることにより、レンズ
の構成枚数を増やすことなく、画角が広く、かつ、色収
差の補正された良好な結像性能を発揮させることのでき
る撮像光学系及びそれを用いた撮像装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る撮像光学系の第1の構成は、物体側か
ら順番に配置された入射面が凹面で負の屈折力を有する
第1レンズと、入射面が凸面で正の屈折力を有し、か
つ、少なくとも一面に正の屈折力を有するグレーティン
グ素子面が形成された第2レンズとを備えた撮像光学系
であって、前記第1レンズの焦点距離をf1 、前記第1
レンズと前記第2レンズとの空気間隔をd2としたと
き、下記(数9)の条件式を満足することを特徴とする
撮像光学系。
【0008】
【数9】
【0009】この撮像光学系の第1の構成によれば、諸
収差のバランスが整った最適なレンズ構成とすることが
できる。また、前記本発明の撮像光学系の第1の構成に
おいては、光学系全系の合成焦点距離をF、グレーティ
ング素子面以外の光学系全系の合成焦点距離をfとした
とき、下記(数10)の条件式を満足するのが好まし
い。
【0010】
【数10】
【0011】この好ましい例によれば、色収差が良好に
補正され、かつ、加工の容易な回折素子形状を得ること
ができる。また、前記本発明の撮像光学系の第1の構成
においては、光学系のFナンバーを決定する固定絞りを
さらに備え、前記固定絞りが第2レンズよりも像面側に
配置されているのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、回折素子面の有効径を小さくすることができるた
め、レンズの作製が容易になると共に、結像性能の良好
な光学系を得ることができる。
【0012】また、前記本発明の撮像光学系の第1の構
成においては、光学系を構成するレンズの少なくとも一
面が、光軸から離れるにしたがって曲率半径が大きくな
る非球面形状であるのが好ましい。この好ましい例によ
れば、歪曲収差の補正に大きな効果を発揮させることが
できる。
【0013】また、本発明に係る撮像光学系の第2の構
成は、物体側から順番に配置された入射面が凹面で負の
屈折力を有する第1レンズと、入射面が凹面で正の屈折
力を有し、かつ、少なくとも一面に正の屈折力を有する
グレーティング素子面が形成された第2レンズとを備え
た撮像光学系であって、前記第1レンズの焦点距離をf
1 、前記第1レンズと前記第2レンズとの空気間隔をd
2 、前記第2レンズの入射面側の曲率半径をR3、出射
面側の曲率半径をR4としたとき、下記(数11)、
(数12)の条件式を満足することを特徴とする。
【0014】
【数11】
【0015】
【数12】
【0016】この撮像光学系の第2の構成によれば、諸
収差のバランスが整った最適なレンズ構成とすることが
できると共に、レンズの加工が容易な形状とすることが
できる。
【0017】また、前記本発明の撮像光学系の第2の構
成においては、光学系全系の合成焦点距離をF、グレー
ティング素子面以外の光学系全系の合成焦点距離をfと
したとき、下記(数13)の条件式を満足するのが好ま
しい。
【0018】
【数13】
【0019】この好ましい例によれば、色収差が良好に
補正され、かつ、加工の容易な回折素子形状を得ること
ができる。また、前記本発明の撮像光学系の第2の構成
においては、光学系のFナンバーを決定する固定絞りを
さらに備え、前記固定絞りが第2レンズよりも像面側に
配置されているのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、回折素子面の有効径を小さくすることができるた
め、レンズの作製が容易になると共に、結像性能の良好
な光学系を得ることができる。
【0020】また、前記本発明の撮像光学系の第2の構
成においては、光学系を構成するレンズの少なくとも一
面が、光軸から離れるにしたがって曲率半径が大きくな
る非球面形状であるのが好ましい。この好ましい例によ
れば、歪曲収差の補正に大きな効果を発揮させることが
できる。
【0021】また、本発明に係る撮像光学系の第3の構
成は、物体側から順番に配置された入射面が凸面で負の
屈折力を有する第1レンズと、絞りと、入射面が凸面で
正の屈折力を有し、かつ、少なくとも一面に正の屈折力
を有するグレーティング素子面が形成された第2レンズ
とを備えた撮像光学系であって、光学系全系の合成焦点
距離をF、前記第1レンズの出射面側の曲率半径をR
2、前記第1レンズと前記絞りとの空気間隔をd2 、前
記絞りと前記第2レンズとの空気間隔をd3 としたと
き、下記(数14)、(数15)の条件式を満足するこ
とを特徴とする。
【0022】
【数14】
【0023】
【数15】
【0024】この撮像光学系の第3の構成によれば、小
型でかつ加工の容易なレンズ形状とすることができると
共に、諸収差、特に、歪曲収差を小さくすることができ
る。また、前記本発明の撮像光学系の第3の構成におい
ては、グレーティング素子面以外の光学系全系の合成焦
点距離をfとしたとき、下記(数16)の条件式を満足
するのが好ましい。
【0025】
【数16】
【0026】この好ましい例によれば、色収差が良好に
補正され、かつ、加工の容易な回折素子形状を得ること
ができる。また、前記本発明の撮像光学系の第3の構成
においては、光学系を構成するレンズの少なくとも一面
が、光軸から離れるにしたがって曲率半径が大きくなる
非球面形状であるのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、歪曲収差の補正に大きな効果を発揮させることがで
きる。
【0027】また、前記本発明の撮像光学系の第1、第
2又は第3の構成においては、グレーティング素子面が
キノフォーム形状であるのが好ましい。また、この場合
には、グレーティング素子面を有するレンズが、ガラス
又は樹脂のいずれかにより形成されているのが好まし
い。この好ましい例によれば、転写性の優れたキノフォ
ーム形状を有するグレーティング素子面を有するレンズ
を実現することができる。
【0028】また、本発明に係る撮像装置の構成は、前
記本発明の撮像光学系と、撮像素子と、信号処理回路と
を備えたことを特徴とする。この撮像装置の構成によれ
ば、全体の大きさを従来よりも小型化することが可能
で、かつ、結像性能が極めて良好な撮像装置を得ること
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。説明に際して、まず、この
発明におけるグレーティング素子の設計方法について説
明する。
【0030】グレーティング素子は、回折現象を利用し
た光学素子である。屈折素子が短い波長に対して高い屈
折率を有するのに対し、グレーティング素子は長い波長
の方が回折角度が大きくなるために、色収差に対する振
る舞いが屈折素子とは逆になる。また、グレーティング
素子の分散は使用波長の帯域によって決定されるが、一
般に、カラー写真やカラー画像の場合、撮影に必要な波
長帯域は430nm〜630nm程度でよく、この場合
におけるグレーティング素子の分散は負の値となる。こ
のグレーティング素子を正の屈折力を有する屈折素子と
組み合わせるときには、正の屈折力を有するグレーティ
ング素子を用いることによって色消しを行うことができ
る。
【0031】このグレーティング素子の具体的な設計法
としては、William C.Sweattにより提案された高屈折率
法(Describing holographic optical elements as len
ses:Journal of Optical Society of America,Vol.67,N
o.6,June 1977 参照)を用いた。これは、グレーティン
グ素子の光線の振る舞いを、仮想の高屈折率による屈折
現象に置き換えることができることを示したものであ
り、屈折率が無限大のときは、回折素子と完全に一致す
るというものである。しかし、実際の設計の際には無限
大の屈折率を定義することができないため、なんらかの
値を設定する必要がある。以下に、高屈折率法と実際の
回折格子との誤差について説明する。
【0032】図14、図15に、Sweattモデルの
誤差解析について示す。回折は下記(数17)を用いて
解くことができる。
【0033】
【数17】
【0034】これに対して、屈折は第1面と第2面とで
2回生じるため、スネルの法則を2回適用する必要があ
る。1回目のスネルの法則の適用を下記(数18)で表
し、2回目のスネルの法則の適用を下記(数19)で表
す。
【0035】
【数18】
【0036】
【数19】
【0037】ここで、θh <<1とすれば、上記(数1
7)〜(数19)から、2つの出射角度の差はλ/d・
h となる。また、レンズの焦点距離をfとすると、像
面上での光線位置の誤差Δは、下記(数20)のように
表記される。
【0038】
【数20】
【0039】ここで、例えば波長550nm、焦点距離
f=5mm、グレーティングのピッチ20μm、高屈折
率nh =5501とすると、像面上での光線位置の誤差
はΔ=0.025μmとなる。これは設計上考慮すべき
値の10分の1以下であり、問題のないレベルである。
このため、高屈折率法で設計する場合の屈折率を、波長
の10倍+1に設定した。プラス1(+1)としたの
は、1次回折光を用いる場合、グレーティングのピッチ
は、高さがλ/(n−1)ごとに決まるからである。す
なわち、屈折率nが10λ+1であれば、高屈折率層が
0.1nmごとにピッチを刻んでいけばよいことが分か
る。このことは、高屈折率層のサグ量を計算することに
より、すぐに輪帯数が計算でき便利である。例えば、高
屈折率層のサグ量が2.5nmであれば、輪帯数は25
あることになる。但し、実際の輪帯数は光線の屈折方向
も考慮する必要があるため、面に垂直な方向に測ったサ
グ量のみを用いて正確に計算することはできないが、あ
たりをみる上では有効である。
【0040】〈第1の実施の形態〉以下、本発明の第1
の実施の形態における撮像光学系について、図1、図
3、図5、図7を参照しながら説明する。図1、図3、
図5、図7は各々本実施の形態の具体的数値例である実
施例1、実施例2、実施例3、実施例4に係る撮像光学
系のレンズ構成を示す断面図である。
【0041】図1、図3、図5、図7に示すように、本
実施の形態における撮像光学系は、物体側(図中左側)
から順番に配置された第1レンズ1と、第2レンズ2
と、固定絞り3と、水晶フィルターや撮像デバイスのフ
ェースプレート等に光学的に等価な平板ガラス4とによ
り構成されている。尚、図1、図3、図5、図7中、5
は像面である。ここで、第1レンズ1は、入射面が凹面
で負の屈折力を有しており、第2レンズ2は、入射面が
凸面で正の屈折力を有している。また、第2レンズ2
は、その出射面に正の屈折力を有するグレーティング素
子面40が形成されている。
【0042】それぞれの実施例における第2レンズ2の
出射面の数値は、グレーティング素子面40へ変換する
前の値を示しており、この数値に基づいてグレーティン
グ素子面40が形成される。具体的には、設計時におい
て、図16に示すように、ベース非球面30(実施例1
〜4におけるR4)の上に高屈折面31(実施例1〜4
におけるR5)を有し、その間に高屈折率部32を有す
る状態を想定し、これらのベース非球面30と高屈折率
面31とで構成された出射面と同様の効果を得ることが
できるように、上記の方法を用いて、図17に示すよう
なグレーティング素子面40へ変換する。また、グレー
ティング素子面40は、図13に示すようなキノフォー
ム形状で構成されており、グレーティング素子面40を
有する第2レンズ2は、ガラス成形あるいは樹脂成形の
いずれかによって形成される。これにより、転写性に優
れたキノフォーム形状を有する撮像光学系を実現するこ
とができる。
【0043】本実施の形態においては、第1レンズ1の
焦点距離をf1 、第1レンズ1と第2レンズ2との空気
間隔をd2 として、下記(数21)の条件式を満足する
ことにより、諸収差のバランスが整った最適なレンズ構
成とすることができる。
【0044】
【数21】
【0045】この上限を超えると、レンズ全長が長くな
ると共に、レンズ径も大きくなってしまうため、回折素
子面における輪帯数が多くなり、加工が困難になると共
に、軸外光における回折効率の劣化に繋がりフレアが発
生してしまう。また、下限を下回ると、第2レンズ2へ
の負担が大きくなって収差のバランスが崩れてしまい、
良好な結像性能を得ることが困難となる。
【0046】また、撮像光学系全系の合成焦点距離を
F、グレーティング素子面40以外の光学系全系の合成
焦点距離をfとして、下記(数22)の条件式を満足す
ることにより、色収差を良好に補正することができ、か
つ、加工の容易な回折素子形状を得ることができる。
【0047】
【数22】
【0048】この上限を超えると、回折素子面における
色収差の補正の効果がなくなってしまう。また、下限を
下回ると、回折素子面における色収差の補正が過剰とな
ってしまい、結像性能の劣化に繋がると共に、輪帯数も
大幅に増加してしまい、加工が困難となる。
【0049】さらに、撮像光学系のFナンバーを決定す
る固定絞り3を第2レンズ2よりも像面側に配置するこ
とにより、回折素子面の有効径を小さくし、レンズの作
製を容易にすると共に、結像性能の良好な光学系を得る
ことができる。さらに、撮像光学系を構成するレンズの
少なくとも一面を光軸から離れるにしたがって曲率半径
が大きくなる非球面形状とすることにより、歪曲収差の
補正に大きな効果を発揮させることができる。
【0050】以下に、本実施の形態の具体的な数値例と
して、実施例1〜4を示す。Fは全系の合成焦点距離、
noはFナンバー、2ωは画角を表している。実施例
中、R 1 、R2 、・・・は物体側から順番に数えた各レ
ンズ面の曲率半径、d1 、d2、・・・は物体側から順
番に数えた各レンズ面に対する面間隔の肉厚、又は空気
間隔、nd 、νd はそれぞれレンズ材料の屈折率とアッ
ベ数である。また、非球面形状を有する面(実施例中の
面Noの横に*印で表示)については、下記(数23)
によって規定されている。
【0051】
【数23】
【0052】但し、上記(数23)において、 Z:光軸からの高さがyの非球面形状の非球面頂点の接
平面からの距離 y:光軸からの高さ c:非球面頂点の曲率 k:円錐定数 D、E、F、G:非球面係数 とする。
【0053】さらに、高屈折率法によって設計された高
屈折面には、面Noの横に○印を表示している。 (実施例1) F=2.52 Fno=2.87 2ω=133度 面No R d nd νd 1* −50.960000 0.95 1.529873 55.64 2* 2.352000 3.00 3* 4.500000 2.30 1.524041 56.66 4*○ −2.205006 0.00 5877 −3.45 5* −2.205000 1.00 6 ∞ 1.30 1.516330 64.10 7 ∞ 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0054】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 −2.01338×10-01 −4.83373 D −2.90619×10-03 1.02967×10-02 −5.51370×10-03 E 2.15973×10-04 −5.34784×10-03 −7.82754×10-03 F −5.17928×10-06 1.17455×10-03 0.0 G 0.0 0.0 0.0 第4面 第5面 k 0.0 0.0 D 1.84845×10-02 1.84847×10-02 E −1.30020×10-02 −1.30025×10-02 F 7.00336×10-03 7.00371×10-03 G 0.0 0.0 図2に、本実施例の撮像光学系における諸収差を示す。
この図2の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ球面収差(m
m)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差
(mm)、倍率色収差(mm)を表している。図2
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図2(b)の非点収差図において、
実線はサジタル像面湾曲であり、破線はメリディオナル
像面湾曲である。図2(d)の軸上色収差図において、
実線はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値で
ある。図2(e)の倍率色収差図において、破線はF
線、一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図
から明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好
に補正され、かつ、結像性能の良好な撮像光学系が得ら
れることが分かる。
【0055】 (実施例2) F=3.10 Fno=2.90 2ω=97度 面No R d nd νd 1* −42.900000 1.10 1.529873 55.64 2* 2.600000 2.00 3* 4.500000 2.30 1.524041 56.66 4*○ −2.205006 0.00 5877 −3.45 5* −2.205000 1.00 6 ∞ 1.30 1.516330 64.10 7 ∞ 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0056】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 0.0 −4.83373 D −8.40285×10-03 −7.06624×10-03 −5.51370×10-03 E 1.14487×10-03 4.61954×10-04 −7.82754×10-03 F −6.34795×10-05 4.19844×10-04 0.0 G 0.0 0.0 0.0 第4面 第5面 k 0.0 0.0 D 1.84845×10-02 1.84847×10-02 E −1.30020×10-02 −1.30025×10-02 F 7.00336×10-03 7.00371×10-03 G 0.0 0.0 図4に、本実施例の撮像光学系における諸収差に示す。
この図4の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ球面収差(m
m)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差
(mm)、倍率色収差(mm)を表している。図4
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図4(b)の非点収差図において、
実線はサジタル像面湾曲であり、破線はメリジオナル像
面湾曲である。図4(d)の軸上色収差図において、実
線はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値であ
る。図4(e)の倍率色収差図において、破線はF線、
一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図から
明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好に補
正され、かつ、結像性能の良好な撮像光学系が得られる
ことが分かる。
【0057】 (実施例3) F=3.67 Fno=2.83 2ω=80度 面No R d nd νd 1* −150.000000 1.22 1.529873 55.64 2* 2.650000 2.25 3* 3.208000 2.40 1.524041 56.66 4*○ −3.167006 0.00 5877 −3.45 5* −3.167000 1.00 6 ∞ 1.30 1.516330 64.10 7 ∞ 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0058】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 0.0 −4.55048 D −8.71936×10-03 −1.06842×10-02 1.22353×10-02 E 4.07146×10-04 −1.98996×10-05 −2.47149×10-03 F 0.0 0.0 0.0 G 0.0 0.0 0.0 第4面 第5面 k 0.0 0.0 D 1.40831×10-02 1.40830×10-02 E −9.32394×10-04 −9.32598×10-04 F 0.0 0.0 G 0.0 0.0 図6に、本実施例の撮像光学系における諸収差を示す。
この図6の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ球面収差(m
m)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差
(mm)、倍率色収差(mm)を表している。図6
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図6(b)の非点収差図において、
実線はサジタル像面湾曲であり、破線はメリジオナル像
面湾曲である。図6(d)の軸上色収差図において、実
線はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値であ
る。図6(e)の倍率色収差図において、破線はF線、
一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図から
明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好に補
正され、かつ、結像性能の良好な撮像光学系が得られる
ことが分かる。
【0059】 (実施例4) F=4.30 Fno=2.89 2ω=65度 面No R d nd νd 1* −40.000000 1.35 1.529873 55.64 2* 2.600000 1.60 3* 3.208000 2.40 1.524041 56.66 4*○ −3.167006 0.00 5877 −3.45 5* −3.167000 1.00 6 ∞ 1.30 1.516330 64.10 7 ∞ 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0060】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 0.0 −4.55048 D −1.12255×10-02 −1.57302×10-02 1.22353×10-02 E 6.37909×10-04 2.60839×10-04 −2.47149×10-03 F 0.0 0.0 0.0 G 0.0 0.0 0.0 第4面 第5面 k 0.0 0.0 D 1.40831×10-02 1.40830×10-02 E −9.32394×10-04 −9.32598×10-04 F 0.0 0.0 G 0.0 0.0 図8に、本実施例の撮像光学系における諸収差を示す。
この図8の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ球面収差(m
m)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差
(mm)、倍率色収差(mm)を表している。図8
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図8(b)の非点収差図において、
実線はサジタル像面湾曲であり、破線はメリジオナル像
面湾曲である。図8(d)の軸上色収差図において、実
線はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値であ
る。図8(e)の倍率色収差図において、破線はF線、
一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図から
明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好に補
正され、かつ、結像性能の良好な撮像光学系が得られる
ことが分かる。
【0061】尚、本実施の形態においては、第2レンズ
2の出射面にグレーティング素子面40を有する撮像光
学系を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構
成に限定されるものではなく、他のどの面にグレーティ
ング素子面を有する構成であってもよい。
【0062】〈第2の実施の形態〉次に、本発明の第2
の実施の形態における撮像光学系について、図9を参照
しながら説明する。図9は本実施の形態の具体的数値例
である実施例5に係る撮像光学系のレンズ構成を示す断
面図である。
【0063】図9に示すように、本実施の形態における
撮像光学系は、物体側(図中左側)から順番に配置され
た第1レンズ1と、第2レンズ2と、固定絞り3と、水
晶フィルターや撮像デバイスのフェースプレート等に光
学的に等価な平板ガラス4とにより構成されている。
尚、図9中、5は像面である。ここで、第1レンズ1
は、入射面が凹面で負の屈折力を有しており、第2レン
ズ2は、入射面が凹面で正の屈折力を有している。ま
た、第2レンズ2は、その出射面に正の屈折力を有する
グレーティング素子面40が形成されている。
【0064】下記実施例5における第2レンズ2の出射
面の数値は、グレーティング素子面40へ変換する前の
値を示しており、この数値に基づいてグレーティング素
子面40が形成される。具体的には、設計時において、
図16に示すように、ベース非球面30(実施例5にお
けるR4)の上に高屈折率面31(実施例5におけるR
5)を有し、その間に高屈折率部32を有する状態を想
定し、これらのベース非球面30と高屈折率面31とで
構成された出射面と同様の効果を得ることができるよう
に、上記の方法を用いて、図17に示すようなグレーテ
ィング素子面40と変換する。また、このグレーティン
グ素子面40は、図13に示すようなキノフォーム形状
で構成されており、グレーティング素子面40を有する
第2レンズ2は、ガラス成形あるいは樹脂成形のいずれ
かによって形成される。これにより、転写性に優れたキ
ノフォーム形状を有する撮像光学系を実現することがで
きる。
【0065】本実施の形態においては、第1レンズ1の
焦点距離をf1、第1レンズ1と第2レンズ2との空気
間隔をd2 、第2レンズ2の入射面側の曲率半径をR
3、出射面側の曲率半径をR4として、下記(数2
4)、(数25)の条件式を満足することにより、諸収
差のバランスが整った最適なレンズ構成とすることがで
きると共に、レンズの加工が容易な形状とすることがで
きる。
【0066】
【数24】
【0067】
【数25】
【0068】上記(数24)の上限を超えると、レンズ
全長が長くなると共に、レンズ径も大きくなってしまう
ため、回折素子面における輪帯数が多くなり、加工が困
難になると共に、軸外光における回折効率の劣化に繋が
りフレアが発生してしまう。また、下限を下回ると、第
2レンズ2への負担が大きくなって収差のバランスが崩
れてしまい、良好な収差性能を得ることが困難となる。
さらに、上記(数25)の条件式からはずれても、収差
性能の劣化を招いてしまう。
【0069】また、撮像光学系全系の合成焦点距離を
F、グレーティング素子面40以外の光学系全系の合成
焦点距離をfとして、下記(数26)の条件式を満足す
ることにより、色収差を良好に補正することができ、か
つ、加工が容易な回折素子形状を得ることができる。
【0070】
【数26】
【0071】この上限を超えると、回折素子面における
色収差の補正の効果がなくなってしまう。また、下限を
下回ると、回折素子面における色収差の補正が過剰とな
ってしまい、結像性能の劣化に繋がると共に、輪帯数も
大幅に増加してしまい、加工が困難となる。
【0072】さらに、撮像光学系のFナンバーを決定す
る固定絞り3を第2レンズ2よりも像面側に配置するこ
とにより、回折素子面の有効径を小さくし、レンズの作
製を容易にすると共に、結像性能の良好な光学系を得る
ことができる。さらに、撮像光学系を構成するレンズの
少なくとも一面を光軸から離れるにしたがって曲率半径
が大きくなる非球面形状とすることにより、歪曲収差の
補正に大きな効果を発揮させることができる。以下に、
本実施の形態の具体的な数値例として、実施例5を示
す。Fは全系の合成焦点距離、FnoはFナンバー、2ω
は画角を表している。実施例中、R1 、R2 、・・・は
物体側から順番に数えた各レンズ面の曲率半径、d1
2 、・・・は物体側から順番に数えた各レンズ面に対
する面間隔の肉厚、又は空気間隔、nd 、νd はそれぞ
れレンズ材料の屈折率とアッベ数である。また、非球面
形状を有する面(実施例中の面Noの横に*印で表示)
については、上記(数13)によって規定されている。
【0073】さらに、高屈折率法によって設計された高
屈折面には、面Noの横に○印を表示している。 (実施例5) F=3.67 Fno=2.83 2ω=80度 面No R d nd νd 1 −45.000000 1.50 1.529873 55.64 2* 2.320000 2.85 3* −34.630000 2.90 1.524041 56.66 4*○ −2.150010 0.00 5877 −3.45 5* −2.150000 1.00 6 ∞ 1.30 1.516330 64.10 7 ∞ 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0074】 第2面 第3面 第4面 k 0.0 0.0 0.0 D 3.97647×10-05 −2.85824×10-02 6.74463×10-03 E −5.14890×10-03 1.60031×10-03 −7.60648×10-04 F 2.27189×10-03 −5.21903×10-03 5.04764×10-04 G −4.95390×10-04 −6.59599×10-04 0.0 第5面 k 0.0 D 6.74454×10-03 E −7.60511×10-04 F 5.04742×10-04 G 0.0 図10に、本実施例の撮像光学系における諸収差を示
す。この図10の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)はそれぞれ球面収差(mm)、
非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差(m
m)、倍率色収差(mm)を表している。図10(a)
の球面収差図において、実線はd線であり、破線は正弦
条件である。図10(b)の非点収差図において、実線
はサジタル像面湾曲であり、破線はメリジオナル像面湾
曲である。図10(d)の軸上色収差図において、実線
はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値であ
る。図10(e)の倍率色収差図において、破線はF
線、一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図
から明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好
に補正され、かつ、結像性能の良好な撮像光学系が得ら
れることが分かる。
【0075】尚、本実施の形態においては、第2レンズ
2の出射面にグレーティング素子面40を有する撮像光
学系を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構
成に限定されるものではなく、他のどの面にグレーティ
ング素子面を有する構成であってもよい。
【0076】〈第3の実施の形態〉次に、本発明の第3
の実施の形態における撮像光学系について、図11を参
照しながら説明する。図11は第3の実施の形態の具体
的数値例である実施例6に係る撮像光学系のレンズ構成
を示す断面図である。
【0077】図11に示すように、本実施の形態におけ
る撮像光学系は、物体側(図中左側)から順番に配置さ
れた第1レンズ1と、固定絞り3と、第2レンズ2と、
水晶フィルターや撮像デバイスのフェースプレート等に
光学的に等価な平板ガラス4とにより構成されている。
尚、図11中、5は像面である。ここで、第1レンズ1
は、入射面が凸面で負の屈折力を有しており、第2レン
ズ2は、入射面が凸面で負の屈折力を有している。ま
た、第2レンズ2には、その出射面に正の屈折力を有す
るグレーティング素子面40が形成されている。
【0078】下記実施例6における第2レンズ2の出射
面の数値は、グレーティング素子面40へ変換する前の
値を示しており、この数値に基づいてグレーティング素
子面40が形成される。具体的には、設計時において、
図16に示すように、ベース非球面30(実施例6にお
けるR4)の上に高屈折率面31(実施例6におけるR
5)を有し、その間に高屈折率部32を有する状態を想
定し、これらのベース非球面30と高屈折率面31とで
構成された出射面と同様の効果を得ることができるよう
に、上記の方法を用いて、図17に示すようなグレーテ
ィング素子面40へ変換する。また、グレーティング素
子面40は、図13に示すようなキノフォーム形状で構
成されており、グレーティング素子面40を有する第2
レンズ2は、ガラス成形あるいは樹脂成形のいずれかに
よって形成される。これにより、転写性に優れたキノフ
ォーム形状を有する撮像光学系を実現することができ
る。
【0079】本実施の形態においては、撮像光学系全系
の合成焦点距離をF、第1レンズ1の出射面側の曲率半
径をR2、第1レンズ1と絞り3との空気間隔をd2
絞り3と第2レンズ2との空気間隔をd3 として、下記
(数27)、(数28)の条件式を満足することによ
り、小型でかつ加工が容易なレンズ形状とすることがで
きると共に、諸収差、特に、歪曲収差を小さくすること
ができる。
【0080】
【数27】
【0081】
【数28】
【0082】上記(数27)の上限を超えると、良好な
収差性能を確保することが困難となってしまう。さら
に、上記(数28)の条件式からはずれると、歪曲収差
が大きく発生したり、光学系の小型化が困難になってし
まう。
【0083】また、撮像光学系全系の合成焦点距離を
F、グレーティング素子面40以外の光学系全系の合成
焦点距離をfとして、下記(数29)の条件式を満足す
ることにより、色収差を良好に補正することができ、か
つ、加工が容易な回折素子形状を得ることができる。
【0084】
【数29】
【0085】この上限を超えると、回折素子面における
色収差の補正の効果がなくなってしまう。また、下限を
下回ると、回折素子面における色収差の補正が過剰とな
ってしまい、結像性能の劣化に繋がると共に、輪帯数も
大幅に増加してしまい、加工が困難となる。
【0086】さらに、撮像光学系を構成するレンズの少
なくとも一面を光軸から離れるにしたがって曲率半径が
大きくなる非球面形状とすることにより、歪曲収差の補
正に大きな効果を発揮させることができる。
【0087】以下に、本実施の形態の具体的な数値例と
して、実施例6を示す。Fは全系の合成焦点距離、Fno
はFナンバー、2ωは画角を表している。実施例中、R
1 、R2 、・・・は物体側から順番に数えた各レンズ面
の曲率半径、d1 、d2 、・・・は物体側から順番に数
えた各レンズ面に対する面間隔の肉厚、又は空気間隔、
d 、νd はそれぞれレンズ材料の屈折率とアッベ数で
ある。また、非球面形状を有する面(実施例中の面No
の横に*印で表示)については、上記(数13)によっ
て規定されている。
【0088】さらに、高屈折率法によって設計された高
屈折面には、面Noの横に○印を表示している。 (実施例6) F=3.67 Fno=2.83 2ω=80度 面No R d nd νd 1* 1000.000000 1.00 1.529873 55.64 2 1.323000 1.58 絞り 0.70 3* 2.365000 2.40 1.529873 55.64 4*○ −2.000000 0.00 5877 −3.45 5* -1.999979 1.00 6 ∞ 1.30 1.516330 64.10 7 ∞ 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0089】 第1面 第3面 第4面 k 0.0 0.0 0.0 D 6.45152×10-03 −3.83230×10-02 2.59133×10-02 E −6.94428×10-04 2.17438×10-02 5.05655×10-03 F 3.03233×10-05 4.21331×10-02 3.51691×10-03 G 0.0 −4.76927×10-02 −6.32080×10-04 第5面 k 0.0 D 2.59137×10-02 E 5.05662×10-03 F 3.51708×10-03 G −6.32080×10-04 図12に、本実施例の撮像光学系における諸収差を示
す。この図12の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)はそれぞれ球面収差(mm)、
非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差(m
m)、倍率色収差(mm)を表している。図12(a)
の球面収差図において、実線はd線であり、破線は正弦
条件である。図12(b)の非点収差図において、実線
はサジタル像面湾曲であり、破線はメリジオナル像面湾
曲である。図12(d)の軸上色収差図において、実線
はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値であ
る。図12(e)の倍率色収差図において、破線はF
線、一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図
から明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好
に補正され、かつ、結像性能の良好な撮像光学系が得ら
れることが分かる。
【0090】尚、本実施の形態においては、第2レンズ
2の出射面にグレーティング素子面40を有する撮像光
学系を例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこの構
成に限定されるものではなく、他のどの面にグレーティ
ング素子面を有する構成であってもよい。
【0091】〈第4の実施の形態〉次に、本発明の第4
の実施の形態における撮像装置の構成について、図18
を参照しながら説明する。図18に示すように、本実施
の形態の撮像装置は、グレーティング素子面を有する撮
像光学系21、撮像素子22及び信号処理回路23等を
用いて構成されている。
【0092】撮像光学系21としては、上記第1〜第3
の実施の形態における撮像光学系のいずれかが用いられ
る。本発明の上記第1〜第3の実施の形態における撮像
光学系は、波長範囲が広く、画角も大きいために、撮像
装置を構成するのに適している。また、光学系の大きさ
も従来より小さくなっている。
【0093】従って、本発明のグレーティング素子面を
有する撮像光学系を用いて撮像装置を構成すれば、全体
としての大きさを従来よりも小型化することが可能で、
しかも結像性能の極めて良好な撮像装置を実現すること
ができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学系を構成するレンズにグレーティング素子面を形成
し、レンズ面に回折効果を持たせることと、レンズと絞
りを適切な位置に配置することにより、色収差の補正さ
れた良好な結像性能を有する撮像光学系を実現すること
ができる。また、この撮像光学系は、撮像装置を構成す
るのに適しているから、これを用いて撮像装置を構成す
ることにより、従来よりも小型でかつ安価でありながら
結像性能が極めて良好な撮像装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における実施例1に
係る撮像光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における実施例1に
係る撮像光学系の諸収差図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における実施例2に
係る撮像光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における実施例2に
係る撮像光学系の諸収差図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における実施例3に
係る撮像光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における実施例3に
係る撮像光学系の諸収差図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における実施例4に
係る撮像光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における実施例4に
係る撮像光学系の諸収差図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における実施例5に
係る撮像光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における実施例5
に係る撮像光学系の諸収差図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における実施例6
に係る撮像光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における実施例6
に係る撮像光学系の諸収差図である。
【図13】グレーティング素子面のキノフォーム形状を
示す拡大断面図である。
【図14】Sweattモデルの誤差解析を説明するた
めの図である。
【図15】Sweattモデルの誤差解析を説明するた
めの図である。
【図16】グレーティング素子面に変換する前のレンズ
の出射面の拡大断面図である。
【図17】図16に示すレンズ面を変換して形成された
グレーティング素子面の拡大断面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態における撮像装置を
示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 第1レンズ 2 第2レンズ 3 固定絞り 4 平板ガラス 5 像面 21 グレーティング素子面を有する撮像光学系 22 撮像素子 23 信号処理回路 30 ベース非球面 31 高屈折率面 32 高屈折率部 40 グレーティング素子面

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順番に配置された入射面が凹
    面で負の屈折力を有する第1レンズと、入射面が凸面で
    正の屈折力を有し、かつ、少なくとも一面に正の屈折力
    を有するグレーティング素子面が形成された第2レンズ
    とを備えた撮像光学系であって、前記第1レンズの焦点
    距離をf1 、前記第1レンズと前記第2レンズとの空気
    間隔をd2 としたとき、下記(数1)の条件式を満足す
    ることを特徴とする撮像光学系。 【数1】
  2. 【請求項2】 光学系全系の合成焦点距離をF、グレー
    ティング素子面以外の光学系全系の合成焦点距離をfと
    したとき、下記(数2)の条件式を満足する請求項1に
    記載の撮像光学系。 【数2】
  3. 【請求項3】 光学系のFナンバーを決定する固定絞り
    をさらに備え、前記固定絞りが第2レンズよりも像面側
    に配置された請求項1に記載の撮像光学系。
  4. 【請求項4】 光学系を構成するレンズの少なくとも一
    面が、光軸から離れるにしたがって曲率半径が大きくな
    る非球面形状である請求項1に記載の撮像光学系。
  5. 【請求項5】 物体側から順番に配置された入射面が凹
    面で負の屈折力を有する第1レンズと、入射面が凹面で
    正の屈折力を有し、かつ、少なくとも一面に正の屈折力
    を有するグレーティング素子面が形成された第2レンズ
    とを備えた撮像光学系であって、前記第1レンズの焦点
    距離をf1 、前記第1レンズと前記第2レンズとの空気
    間隔をd2 、前記第2レンズの入射面側の曲率半径をR
    3、出射面側の曲率半径をR4としたとき、下記(数
    3)、(数4)の条件式を満足することを特徴とする撮
    像光学系。 【数3】 【数4】
  6. 【請求項6】 光学系全系の合成焦点距離をF、グレー
    ティング素子面以外の光学系全系の合成焦点距離をfと
    したとき、下記(数5)の条件式を満足する請求項5に
    記載の撮像光学系。 【数5】
  7. 【請求項7】 光学系のFナンバーを決定する固定絞り
    をさらに備え、前記固定絞りが第2レンズよりも像面側
    に配置された請求項5に記載の撮像光学系。
  8. 【請求項8】 光学系を構成するレンズの少なくとも一
    面が、光軸から離れるにしたがって曲率半径が大きくな
    る非球面形状である請求項5に記載の撮像光学系。
  9. 【請求項9】 物体側から順番に配置された入射面が凸
    面で負の屈折力を有する第1レンズと、絞りと、入射面
    が凸面で正の屈折力を有し、かつ、少なくとも一面に正
    の屈折力を有するグレーティング素子面が形成された第
    2レンズとを備えた撮像光学系であって、光学系全系の
    合成焦点距離をF、前記第1レンズの出射面側の曲率半
    径をR2、前記第1レンズと前記絞りとの空気間隔をd
    2 、前記絞りと前記第2レンズとの空気間隔をd3 とし
    たとき、下記(数6)、(数7)の条件式を満足するこ
    とを特徴とする撮像光学系。 【数6】 【数7】
  10. 【請求項10】 グレーティング素子面以外の光学系全
    系の合成焦点距離をfとしたとき、下記(数8)の条件
    式を満足する請求項9に記載の撮像光学系。 【数8】
  11. 【請求項11】 光学系を構成するレンズの少なくとも
    一面が、光軸から離れるにしたがって曲率半径が大きく
    なる非球面形状である請求項9に記載の撮像光学系。
  12. 【請求項12】 グレーティング素子面がキノフォーム
    形状である請求項1〜11のいずれか1項に記載の撮像
    光学系。
  13. 【請求項13】 グレーティング素子面を有するレンズ
    が、ガラス又は樹脂のいずれかにより形成された請求項
    12に記載の撮像光学系。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
    の撮像光学系と、撮像素子と、信号処理回路とを備えた
    撮像装置。
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