JPH10333037A - ズームレンズ - Google Patents

ズームレンズ

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JPH10333037A
JPH10333037A JP14775997A JP14775997A JPH10333037A JP H10333037 A JPH10333037 A JP H10333037A JP 14775997 A JP14775997 A JP 14775997A JP 14775997 A JP14775997 A JP 14775997A JP H10333037 A JPH10333037 A JP H10333037A
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JP
Japan
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lens
group
positive
negative
object side
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JP14775997A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Shimo
光昭 志茂
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで高性能・高変倍のズームレンズ
を提供する。 【解決手段】 物体側より順に、正のパワーを有する第
1群Gr1と、負のパワーを有する第2群Gr2と、正
のパワーを有する第3群Gr3と、正のパワーを有する
第4群Gr4と、負のパワーを有する第5群Gr5と、
から成り、少なくとも第1群Gr1,第3群Gr3,第
4群Gr4を移動させながら各群間隔を変化させること
によってズーミングを行う。第3群Gr3と第4群Gr
4との合成焦点距離が所定値に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズに関
するものであり、特に、デジタルスチルカメラや銀塩カ
メラの撮影レンズとして好適な高変倍で小型のズームレ
ンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルスチルカメラ等に使用されるズ
ームレンズにおいては、従来よりズーム比の拡大が要望
されている。この要望に対して提案されている高変倍ズ
ームレンズのなかには、ズーム比が10倍に達するもの
がある。例えば、特開昭63−205629号公報で提
案されている正・負・正・負・正の5群構成のズームレ
ンズ、特開平4−146407号公報で提案されている
正・負・正・負・正・負の6群構成のズームレンズ、特
開平2−208619号公報で提案されている正・負・
負・正・正の5群構成のズームレンズである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ズームレ
ンズはいずれも広角端での全長が長く、標準ズームレン
ズとして手軽に使用できる大きさとは言えない。従来の
高変倍ズームレンズでコンパクト化が困難であった理由
を以下に説明する。
【0004】例えば、正・負・正・負・正・負の6群構
成のズームタイプにおいて、その全長をコンパクトにす
るためには、第1群と第2群との間隔を広角側で狭くす
ることによって、その合成の負のパワーを強くする必要
がある。第1群と第2群との負の合成パワーを強くする
と、レトロ度合が強くなる(つまり、レトロフォーカス
型レンズ系に近づく)ため全長はコンパクトになるが、
それに伴って第3群以降のパワーも強くなってしまう。
第3群以降が4成分で構成されているのは、パワーの強
くなった第3群以降で生じる収差を補正するためであ
る。つまり、10倍程度のズーム比を達成しようとする
と、収差補正のために第3群以降のレンズ構成が大きく
なってしまうのである。また、このズームタイプでは、
変倍と収差補正のために、第4群と第5群との間隔をあ
る程度あける必要がある。したがって、第3群以降の構
成が更に大きくなるため、全体としてのコンパクトさが
制限されることになる。また、正・負・正・負・正のズ
ームタイプでは、第3群以降が3成分で構成されている
が、このタイプでも、変倍と収差補正のために、第4群
と第5群との間にある程度の間隔が必要とされるので、
第3群以降の構成は大きくなってしまう。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、全長がコンパクトで高性能・高
変倍のズームレンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明のズームレンズは、物体側より順に、正
のパワーを有する第1群と、負のパワーを有する第2群
と、正のパワーを有する第3群と、正のパワーを有する
第4群と、負のパワーを有する第5群と、を備え、少な
くとも第1群,第3群及び第4群を移動させながら各群
間隔を変化させることによってズーミングを行い、次の
条件式を満足することを特徴とする。 25≦(fT/f34W)×Z≦300 ただし、 fT :望遠端での全系の焦点距離、 f34W:広角端での第3群と第4群との合成焦点距離、 Z :ズーム比 である。
【0007】第2の発明のズームレンズは、上記第1の
発明の構成において、更に次の条件式を満足することを
特徴とする。 0.01<|f12W/fT|<0.11 ただし、 f12W:広角端での第1群と第2群との合成焦点距離 である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施したズームレ
ンズを、図面を参照しつつ説明する。図1〜図6は、第
1〜第6の実施の形態のズームレンズにそれぞれ対応す
るレンズ構成図であり、広角端[W]でのレンズ配置を示
している。各レンズ構成図中の矢印m1〜m5は、広角
端[W]から望遠端[T]へのズーミングにおける第1群G
r1〜第5群Gr5の移動をそれぞれ模式的に示してい
る。また、各レンズ構成図中、ri(i=1,2,3,...)が付さ
れた面は物体側から数えてi番目の面であり、riに*印が
付された面は非球面である。di(i=1,2,3,...)が付され
た各群間の軸上面間隔は、物体側から数えてi番目の軸
上面間隔のうち、ズーミングにおいて変化する可変間隔
である。
【0009】第1〜第6の実施の形態は、物体側より順
に、正のパワーを有する第1群Gr1と、負のパワーを
有する第2群Gr2と、正のパワーを有する第3群Gr
3と、正のパワーを有する第4群Gr4と、負のパワー
を有する第5群Gr5と、から成り、各群間隔を変化さ
せることによってズーミングを行う5群構成のズームレ
ンズである。広角端[W]から望遠端[T]へのズーミング
においては、少なくとも第1群Gr1,第3群Gr3及
び第4群Gr4が物体側に移動する。また、第2群Gr
2の最も像側の面と第3群Gr3の最も物体側の面との
間には、第3群Gr3と共にズーム移動する絞りAが配
置されている。
【0010】第1の実施の形態において、各群は物体側
から順に以下のように構成されている。第1群Gr1
は、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズ
との接合レンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズ
から成っている。第2群Gr2は、物体側に凸の負メニ
スカスレンズ,両凹の負レンズ,両凸の正レンズ,及び
両凹の負レンズから成っている。第3群Gr3は、両凸
の正レンズ,物体側に凸の正メニスカスレンズ,及び両
凹の負レンズから成っている。第4群Gr4は、両凸の
正レンズ,像側に凸の正メニスカスレンズ,物体側に凸
の負メニスカスレンズ,及び物体側に凸の正メニスカス
レンズから成っている。第5群Gr5は、像側に凸の負
メニスカスレンズから成っている。非球面は、第2群G
r2の最も物体側の面と、第4群Gr4の物体側から3
番目のレンズの両面と、の合わせて3面に設けられてい
る。広角端[W]から望遠端[T]へのズーミングに際し、
第2群Gr2は物体側に凸の軌跡を描いて移動し、第1
群Gr1と第3群Gr3〜第5群Gr5は物体側に移動
する。
【0011】第2の実施の形態において、各群は物体側
から順に以下のように構成されている。第1群Gr1
は、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズ
との接合レンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズ
から成っている。第2群Gr2は、物体側に凸の負メニ
スカスレンズ,両凹の負レンズ,両凸の正レンズ,及び
両凹の負レンズから成っている。第3群Gr3は、両凸
の正レンズ,両凸の正レンズ,及び両凹の負レンズから
成っている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ,像側に
凸の正メニスカスレンズ,像側に凹の負メニスカスレン
ズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成ってい
る。第5群Gr5は、像側に凸の負メニスカスレンズか
ら成っている。非球面は、第2群Gr2の最も物体側の
面と、第4群Gr4の物体側から3番目のレンズの両面
と、の合わせて3面に設けられている。広角端[W]から
望遠端[T]へのズーミングに際し、第1群Gr1〜第5
群Gr5は物体側に移動する。
【0012】第3の実施の形態において、各群は物体側
から順に以下のように構成されている。第1群Gr1
は、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズ
との接合レンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズ
から成っている。第2群Gr2は、物体側に凸の負メニ
スカスレンズ,両凹の負レンズ,両凸の正レンズ,及び
両凹の負レンズから成っている。第3群Gr3は、両凸
の正レンズ,物体側に凸の正メニスカスレンズ,及び両
凹の負レンズから成っている。第4群Gr4は、両凸の
正レンズ,像側に凸の正メニスカスレンズ,両凹の負レ
ンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成って
いる。第5群Gr5は、像側に凸の負メニスカスレンズ
から成っている。非球面は、第2群Gr2の最も物体側
の面と、第4群Gr4の物体側から3番目のレンズの両
面と、の合わせて3面に設けられている。広角端[W]か
ら望遠端[T]へのズーミングに際し、第5群Gr5は物
体側に凸の軌跡を描いて移動し、第1群Gr1〜第4群
Gr4は物体側に移動する。
【0013】第4の実施の形態において、各群は物体側
から順に以下のように構成されている。第1群Gr1
は、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズ
との接合レンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズ
から成っている。第2群Gr2は、物体側に凸の負メニ
スカスレンズ,両凹の負レンズ,両凸の正レンズ,及び
両凹の負レンズから成っている。第3群Gr3は、両凸
の正レンズ,物体側に凸の正メニスカスレンズ,及び両
凹の負レンズから成っている。第4群Gr4は、両凸の
正レンズ,像側に凸の正メニスカスレンズ,両凹の負レ
ンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成って
いる。第5群Gr5は、両凹の負レンズ,及び物体側に
凸の正メニスカスレンズから成っている。非球面は、第
2群Gr2の最も物体側の面,第3群Gr3の最も物体
側の面と、第4群Gr4の物体側から3番目のレンズの
両面と、の合わせて4面に設けられている。広角端[W]
から望遠端[T]へのズーミングに際し、第1群Gr1〜
第5群Gr5は物体側に移動する。
【0014】第5の実施の形態において、各群は物体側
から順に以下のように構成されている。第1群Gr1
は、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズ
との接合レンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズ
から成っている。第2群Gr2は、物体側に凸の負メニ
スカスレンズ,両凹の負レンズ,両凸の正レンズ,及び
両凹の負レンズから成っている。第3群Gr3は、両凸
の正レンズ,物体側に凸の正メニスカスレンズ,及び両
凹の負レンズから成っている。第4群Gr4は、両凸の
正レンズ,像側に凸の負メニスカスレンズ,像側に凹の
負メニスカスレンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレ
ンズから成っている。第5群Gr5は、像側に凸の負メ
ニスカスレンズから成っている。非球面は、第2群Gr
2の最も物体側の面と、第4群Gr4の物体側から3番
目のレンズの両面と、の合わせて3面に設けられてい
る。広角端[W]から望遠端[T]へのズーミングに際し、
第2群Gr2は物体側に凸の軌跡を描き移動し、第1群
Gr1,第3群Gr3及び第4群Gr4は物体側に移動
し、第5群Gr5は固定である。
【0015】第6の実施の形態において、各群は物体側
から順に以下のように構成されている。第1群Gr1
は、物体側に凸の負メニスカスレンズと両凸の正レンズ
との接合レンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズ
から成っている。第2群Gr2は、物体側に凸の負メニ
スカスレンズ,両凹の負レンズ,両凸の正レンズ,及び
両凹の負レンズから成っている。第3群Gr3は、両凸
の正レンズ,両凸の正レンズ,及び両凹の負レンズから
成っている。第4群Gr4は、両凸の正レンズ,像側に
凸の正メニスカスレンズ,物体側に凸の負メニスカスレ
ンズ,及び物体側に凸の正メニスカスレンズから成って
いる。第5群Gr5は、像側に凸の負メニスカスレンズ
から成っている。非球面は、第2群Gr2の最も物体側
の面と、第4群Gr4の物体側から3番目のレンズの両
面と、第5群Gr5の最も物体側の面と、の合わせて4
面に設けられている。広角端[W]から望遠端[T]へのズ
ーミングに際し、第2群Gr2及び第5群Gr5は物体
側に凸の軌跡を描いて移動し、第1群Gr1,第3群G
r3及び第4群Gr4は物体側に移動する。
【0016】上述の第1〜第6の実施の形態では、コン
パクト化を達成するために正・負・正・正・負のズーム
タイプを採用しており、少なくとも第1群Gr1,第3
群Gr3及び第4群Gr4を移動させながら各群間隔を
変化させることによって、ズーミングを行う構成となっ
ている。このようにズーミングにおいて第1群Gr1を
固定せずに移動させることによって、コンパクト化を図
ることができる。また、ズーミングにおいて第3群Gr
3及び第4群Gr4を移動させることによって、第3群
Gr3及び第4群Gr4にかかる変倍ための負担を大き
くすることができる。そして、第3群Gr3及び第4群
Gr4にかかる変倍ための負担を大きくすることによっ
て、高変倍のズームレンズを実現することができる。
【0017】また、全体のコンパクトさを効果的に達成
するために、最終群である第5群Gr5に負のパワーを
持たせている。第5群Gr5を負群とすることによっ
て、像面の補正を効果的に行うことができる。さらに、
第5群Gr5は、広角端[W]におけるマイナスの歪曲の
緩和にも効果がある。
【0018】第1〜第6の実施の形態のように正・負・
正・正・負を備えたズームタイプにおいては、次の条件
式(1)を満足することが望ましい。条件式(1)を満たすこ
とによって、高変倍でありながらコンパクトで高性能な
ズームレンズを実現することができる。 25≦(fT/f34W)×Z≦300 …(1) ただし、 fT :望遠端[T]での全系の焦点距離、 f34W:広角端[W]での第3群Gr3と第4群Gr4との
合成焦点距離、 Z :ズーム比 である。
【0019】条件式(1)は、第3群Gr3と第4群Gr
4との合成焦点距離を規定している。条件式(1)の下限
を超えると、第3群Gr3及び第4群Gr4による変倍
を大きくすることが困難になるため、高変倍を達成する
ことができなくなる。また、コンパクトさも失われてし
まう。条件式(1)の上限を超えて第3群Gr3と第4群
Gr4との合成焦点距離が短くなると、変倍には有利に
なるが、十分なバックフォーカスを確保することができ
なくなる。また、球面収差の補正も困難になる。
【0020】また、第1〜第6の実施の形態のように正
・負・正・正・負を備えたズームタイプにおいては、次
の条件式(2)を満足することが望ましい。 0.2≦D3/D4≦0.9 …(2) ただし、 D3:第3群Gr3の広角端[W]から望遠端[T]までの移
動量、 D4:第4群Gr4の広角端[W]から望遠端[T]までの移
動量 である。
【0021】条件式(2)は、第3群Gr3と第4群Gr
4との望ましい間隔を規定している。第3群Gr3と第
4群Gr4との間隔を適正にすることは、像面を良好に
補正する上で有効である。条件式(2)の下限を超える
と、像面の補正が過剰になるか、あるいは、第4群Gr
4の移動のために必要なスペースが大きくなってコンパ
クトさが失われてしまう。条件式(2)の上限を超える
と、充分な像面補正の効果が得られなくなる。
【0022】また、第1〜第6の実施の形態のように正
・負・正・正・負を備えたズームタイプにおいては、次
の条件式(3)を満足することが望ましい。条件式(3)を満
たすことは、高変倍・高性能なズームレンズのコンパク
ト化を図る上で有効である。 0.01<|f12W/fT|<0.11 …(3) ただし、 f12W:広角端[W]での第1群Gr1と第2群Gr2との
合成焦点距離 である。
【0023】条件式(3)の下限を超えて広角端[W]での
第1群Gr1と第2群Gr2との合成焦点距離が短くな
ると、特に第2群Gr2のパワーが強くなりすぎて、広
角端[W]でのコマ収差や倍率色収差の補正が困難にな
る。条件式(3)の上限を超えると、コンパクトさが失わ
れてしまう。
【0024】第1〜第6の実施の形態のように、正・負
・正・正・負のズームタイプの第2群Gr2に、少なく
とも1面の非球面を設けることが望ましい。光学系をコ
ンパクトにするために第2群Gr2のパワーを強くする
と、広角側での負の歪曲が大きくなったり、広角側での
コマ収差が大きくなったりする。第2群Gr2に非球面
を設けることは、これらの収差を補正する上で有効であ
る。
【0025】第4の実施の形態のように、正・負・正・
正・負のズームタイプの第3群Gr3に、少なくとも1
面の非球面を設けることが望ましい。光学系をコンパク
トにするために広角端[W]での第1群Gr1と第2群G
r2との合成パワーを強くする場合には、それに伴って
第3群Gr3以降のパワーも強くする必要がある。しか
し、第3群Gr3のパワーが強くなると、球面収差がア
ンダーに倒れてしまう。第3群Gr3に非球面を設ける
ことは、この球面収差のアンダーへの倒れを補正する上
で有効である。
【0026】第1〜第6の実施の形態のように、正・負
・正・正・負のズームタイプの第4群Gr4に、少なく
とも1面の非球面を設けることが望ましい。光学系をコ
ンパクトにするために広角端[W]での第1群Gr1と第
2群Gr2との合成パワーを強くする場合には、それに
伴って第3群Gr3以降のパワーも強くする必要があ
る。しかし、第4群Gr4のパワーが強くなると、特
に、広角端[W]でのコマ収差が大きくなってしまう。第
4群Gr4に非球面を設けることは、この広角端[W]で
のコマ収差を補正する上で有効である。
【0027】第6の実施の形態のように、正・負・正・
正・負のズームタイプの第5群Gr5に、少なくとも1
面の非球面を設けることが望ましい。光学系をコンパク
トにすると、第5群Gr5での軸外(特に周辺で)の入射
光線角度が大きくなるため、第3群Gr3,第4群Gr
4で発生するコマ収差の補正が過剰になる。第5群Gr
5に非球面を設けることは、これを補正して周辺部まで
像面を良好にする上で有効である。
【0028】なお、以上説明した各群は、入射光線を屈
折により偏向させる屈折型レンズのみから構成されてい
るが、これに限らない。例えば、回折により入射光線を
偏向させる回折型レンズや、回折作用と屈折作用とを組
み合わせて入射光線を偏向させる屈折回折ハイブリッド
型レンズ等を含む形態でもよい。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施したズームレンズの構成
を、コンストラクションデータ,収差図等を挙げて、更
に具体的に説明する。ここで例として挙げる実施例1〜
6は、前述した第1〜第6の実施の形態にそれぞれ対応
しており、第1〜第6の実施の形態を表すレンズ構成図
(図1〜図6)は、対応する実施例1〜6のレンズ構成を
それぞれ示している。
【0030】各実施例のコンストラクションデータにお
いて、ri(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の面の
曲率半径、di(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の
軸上面間隔を示しており、Ni(i=1,2,3,...),νi(i=1,2,
3,...)は物体側から数えてi番目のレンズのd線に対す
る屈折率(Nd),アッベ数(νd)を示している。また、
コンストラクションデータ中、ズーミングにおいて変化
する軸上面間隔(可変間隔)は、広角端(短焦点距離端)
[W]〜ミドル(中間焦点距離状態)[M]〜望遠端(長焦点
距離端)[T]での各群間の軸上間隔である。各焦点距離
状態[W],[M],[T]に対応する全系の焦点距離f及び
FナンバーFNOを併せて示し、表1に、各実施例につい
ての条件式(1)〜(3)の対応・関連データを示す。
【0031】また、曲率半径riに*印が付された面は、
非球面で構成された面であることを示し、非球面の面形
状を表わす次の式(AS)で定義されるものとする。 X=(C・Y2)/{1+(1-ε・Y2・C2)1/2}+ΣAiYi …(AS) ただし、式(AS)中、 X :光軸方向の基準面からの変位量、 Y :光軸に対して垂直な方向の高さ、 C :近軸曲率、 ε:2次曲面パラメータ、 Ai:i次の非球面係数 である。
【0032】《実施例1》 f=22.5〜68.2〜215.0 FNO= 4.1〜 5.5〜 5.8
【0033】[第6面(r6)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.63345×10-5 A6=-0.44251×10-7 A8= 0.96123×10-9 A10=-0.10479×10-10 A12= 0.74192×10-13 A14=-0.27771×10-15 A16= 0.42728×10-18
【0034】[第25面(r25)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.63644×10-5 A6=-0.43777×10-7 A8=-0.88333×10-8 A10=-0.15259×10-10 A12= 0.82793×10-12 A14= 0.21244×10-13 A16=-0.27704×10-15
【0035】[第26面(r26)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.65585×10-4 A6= 0.30977×10-6 A8=-0.11181×10-7 A10=-0.31448×10-10 A12= 0.22206×10-11 A14= 0.15736×10-13 A16=-0.35914×10-15
【0036】《実施例2》 f=22.5〜68.2〜215.0 FNO= 4.1〜 5.5〜 5.8
【0037】[第6面(r6)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.60782×10-5 A6=-0.27926×10-7 A8= 0.70543×10-9 A10=-0.88012×10-11 A12= 0.73500×10-13 A14=-0.30781×10-15 A16= 0.51590×10-18
【0038】[第25面(r25)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.50211×10-5 A6=-0.13553×10-6 A8=-0.96637×10-8 A10=-0.17403×10-10 A12= 0.79922×10-12 A14= 0.21206×10-13 A16=-0.25252×10-15
【0039】[第26面(r26)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.56055×10-4 A6= 0.22643×10-6 A8=-0.13046×10-7 A10=-0.56042×10-10 A12= 0.22953×10-11 A14= 0.20634×10-13 A16=-0.38059×10-15
【0040】《実施例3》 f=22.5〜68.2〜215.0 FNO= 4.1〜 5.5〜 5.8
【0041】[第6面(r6)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.55672×10-5 A6=-0.25416×10-7 A8= 0.60276×10-9 A10=-0.78100×10-11 A12= 0.62759×10-13 A14=-0.25473×10-15 A16= 0.42429×10-18
【0042】[第25面(r25)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.34576×10-5 A6=-0.83221×10-8 A8=-0.95238×10-8 A10=-0.13884×10-10 A12= 0.71740×10-12 A14= 0.21816×10-13 A16=-0.24509×10-15
【0043】[第26面(r26)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.59046×10-4 A6= 0.21853×10-6 A8=-0.10455×10-7 A10=-0.55464×10-10 A12= 0.19438×10-11 A14= 0.15989×10-13 A16=-0.27374×10-15
【0044】《実施例4》 f=22.5〜68.2〜215.0 FNO= 4.1〜 5.5〜 5.8
【0045】[第6面(r6)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.44751×10-5 A6=-0.22013×10-7 A8= 0.75743×10-9 A10=-0.96794×10-11 A12= 0.70476×10-13 A14=-0.25745×10-15 A16= 0.38114×10−18
【0046】[第15面(r15)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.38442×10-6 A6=-0.10192×10-8 A8= 0.83885×10-10 A10= 0.45612×10-12 A12=-0.40684×10-14
【0047】[第25面(r25)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.31423×10-4 A6=-0.33459×10-6 A8=-0.88578×10-8 A10=-0.87771×10-11 A12= 0.14264×10-11 A14= 0.33257×10-13 A16=-0.57625×10-15
【0048】[第26面(r26)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.78860×10-4 A6= 0.17118×10-6 A8=-0.13045×10-7 A10= 0.46237×10-10 A12= 0.29399×10-11 A14= 0.59928×10-14 A16=-0.56310×10−15
【0049】《実施例5》 f=22.5〜68.2〜215.0 FNO= 4.1〜 5.5〜 5.8
【0050】[第6面(r6)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.65146×10-5 A6=-0.23873×10-7 A8= 0.64838×10-9 A10=-0.74339×10-11 A12= 0.61538×10-13 A14=-0.25942×10-15 A16= 0.43880×10-18
【0051】[第25面(r25)の非球面データ] ε= 1.0000 A4=-0.76262×10-5 A6=-0.37251×10-7 A8=-0.93053×10-8 A10=-0.11350×10-10 A12= 0.70524×10-12 A14= 0.20890×10-13 A16=-0.25590×10-15
【0052】[第26面(r26)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.64020×10-4 A6= 0.22494×10-6 A8=-0.10314×10-7 A10=-0.51999×10-10 A12= 0.19889×10-11 A14= 0.15828×10-13 A16=-0.32047×10-15
【0053】《実施例6》 f=22.5〜68.2〜215.0 FNO= 4.1〜 5.5〜 5.8
【0054】[第6面(r6)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.63789×10-5 A6=-0.88057×10-8 A8= 0.63293×10-9 A10=-0.86276×10-11 A12= 0.65475×10-13 A14=-0.25397×10-15 A16= 0.42024×10-18
【0055】[第25面(r25)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.37025×10-5 A6= 0.54963×10-7 A8=-0.90950×10-8 A10=-0.73736×10-11 A12= 0.57920×10-12 A14= 0.19615×10-13 A16=-0.22527×10-15
【0056】[第26面(r26)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.54431×10-4 A6= 0.26805×10-6 A8=-0.86313×10-8 A10=-0.65357×10-10 A12= 0.18464×10-11 A14= 0.16014×10-13 A16=-0.27980×10-15
【0057】[第29面(r29)の非球面データ] ε= 1.0000 A4= 0.11474×10-5 A6= 0.75888×10-8 A8= 0.19890×10-10 A10=-0.31557×10-12 A12=-0.88606×10−14
【0058】
【表1】
【0059】図7〜図12は、実施例1〜実施例6にそ
れぞれ対応する収差図であり、各図中、[W]は広角
端,[M]はミドル,[T]は望遠端における諸収差(左か
ら順に、球面収差等,非点収差,歪曲;Y':像高)を示し
ている。また、各収差図中、実線(d)はd線に対する収
差、破線(SC)は正弦条件を表しており、破線(DM)と
実線(DS)は、メリディオナル面とサジタル面でのd線
に対する非点収差をそれぞれ表わしている。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように第1,第2の発明に
よれば、全長がコンパクトで高性能・高変倍のズームレ
ンズを実現することができる。また、第2の発明によれ
ば、コンパクト化・高性能化を更に効果的に達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。
【図2】第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。
【図3】第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。
【図4】第4の実施の形態(実施例4)のレンズ構成図。
【図5】第5の実施の形態(実施例5)のレンズ構成図。
【図6】第6の実施の形態(実施例6)のレンズ構成図。
【図7】実施例1の収差図。
【図8】実施例2の収差図。
【図9】実施例3の収差図。
【図10】実施例4の収差図。
【図11】実施例5の収差図。
【図12】実施例6の収差図。
【符号の説明】
Gr1 …第1群 Gr2 …第2群 Gr3 …第3群 Gr4 …第4群 Gr5 …第5群 A …絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、正のパワーを有する第
    1群と、負のパワーを有する第2群と、正のパワーを有
    する第3群と、正のパワーを有する第4群と、負のパワ
    ーを有する第5群と、を備え、少なくとも第1群,第3
    群及び第4群を移動させながら各群間隔を変化させるこ
    とによってズーミングを行い、次の条件式を満足するこ
    とを特徴とするズームレンズ; 25≦(fT/f34W)×Z≦300 ただし、 fT :望遠端での全系の焦点距離、 f34W:広角端での第3群と第4群との合成焦点距離、 Z :ズーム比 である。
  2. 【請求項2】 更に次の条件式を満足することを特徴と
    する請求項1記載のズームレンズ; 0.01<|f12W/fT|<0.11 ただし、 f12W:広角端での第1群と第2群との合成焦点距離 である。
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