JPH11295416A - Fm−cwレーダ - Google Patents
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- JPH11295416A JPH11295416A JP9305498A JP9305498A JPH11295416A JP H11295416 A JPH11295416 A JP H11295416A JP 9305498 A JP9305498 A JP 9305498A JP 9305498 A JP9305498 A JP 9305498A JP H11295416 A JPH11295416 A JP H11295416A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車等の移動体に搭載するFM−CWレー
ダでは、ホモダイン方式で受信系を構成する場合、受信
系に使用する基本波ミクサからのDC付近の漏れ込みに
より、近距離及び相対速度=0付近の目標の検出が困難
であった。 【解決手段】 第1の周波数変調成分及び周波数一定の
連続波成分からなる高周波変調信号に、第1の周波数変
調成分より短い周期で変調を繰り返す第2の変調周波数
成分を付加して送信信号とし、受信ミクサから出力され
るビデオ信号におけるビ−ト周波数を第2の変調周波数
成分の繰り返し周期分だけオフセットさせ、受信ミクサ
出力におけるDC付近の漏れ込みの影響を受けない受信
系を実現する。
ダでは、ホモダイン方式で受信系を構成する場合、受信
系に使用する基本波ミクサからのDC付近の漏れ込みに
より、近距離及び相対速度=0付近の目標の検出が困難
であった。 【解決手段】 第1の周波数変調成分及び周波数一定の
連続波成分からなる高周波変調信号に、第1の周波数変
調成分より短い周期で変調を繰り返す第2の変調周波数
成分を付加して送信信号とし、受信ミクサから出力され
るビデオ信号におけるビ−ト周波数を第2の変調周波数
成分の繰り返し周期分だけオフセットさせ、受信ミクサ
出力におけるDC付近の漏れ込みの影響を受けない受信
系を実現する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の移動
体に搭載し、この搭載された移動体の周囲に存在する人
間、車両及び障害物等の物体を、電波を用いて探知する
FM−CWレーダに関するものである。
体に搭載し、この搭載された移動体の周囲に存在する人
間、車両及び障害物等の物体を、電波を用いて探知する
FM−CWレーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12はFM−CWレーダを車両の前方
に搭載した場合の使用状況の一例である。図において、
1は道路、2a及び2bは道路1をイの方向に通行する
車両、3は車両2aの後続車2bに搭載された前方を監
視するFM−CWレーダ、4は道路1の路側に設置され
た電柱または路側に駐車された路上駐車車両等の障害
物、5は道路1を通行または横断している人間である。
に搭載した場合の使用状況の一例である。図において、
1は道路、2a及び2bは道路1をイの方向に通行する
車両、3は車両2aの後続車2bに搭載された前方を監
視するFM−CWレーダ、4は道路1の路側に設置され
た電柱または路側に駐車された路上駐車車両等の障害
物、5は道路1を通行または横断している人間である。
【0003】次に、利用状況について説明する。道路1
をイの方向に通行している車両2bに搭載されたFM−
CWレーダ3は、周波数変調された送信電波を前方に照
射し、前方を走行している車両2a、障害物4及び人間
5等からの反射波を受け、その強弱、ドプラーによる周
波数のシフト及び電波の伝搬時間を検出し、その結果か
ら車両2aとの距離及び相対速度を求め、衝突防止のた
めの警報あるいはブレーキ制御等の安全対策に用いられ
ている。この的確な安全対策のためには、FM−CWレ
ーダ3によって近距離にある目標を確実に検出する必要
がある。
をイの方向に通行している車両2bに搭載されたFM−
CWレーダ3は、周波数変調された送信電波を前方に照
射し、前方を走行している車両2a、障害物4及び人間
5等からの反射波を受け、その強弱、ドプラーによる周
波数のシフト及び電波の伝搬時間を検出し、その結果か
ら車両2aとの距離及び相対速度を求め、衝突防止のた
めの警報あるいはブレーキ制御等の安全対策に用いられ
ている。この的確な安全対策のためには、FM−CWレ
ーダ3によって近距離にある目標を確実に検出する必要
がある。
【0004】このようなシステムの利用状況について
は、例えば、信学技報MW94−48(1994−0
9)「日本におけるミリ波応用システムの開発」及び日
本経済新聞社「ITSのすべて」(P62〜67)に記
載されている。
は、例えば、信学技報MW94−48(1994−0
9)「日本におけるミリ波応用システムの開発」及び日
本経済新聞社「ITSのすべて」(P62〜67)に記
載されている。
【0005】図13は、図12における車両2bに搭載
された従来のFM−CWレーダ3の構成ブロック図を示
すもので、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
はフィルタ、11は増幅器、12は信号処理部である。
された従来のFM−CWレーダ3の構成ブロック図を示
すもので、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
はフィルタ、11は増幅器、12は信号処理部である。
【0006】次に動作について説明する。図13におい
て、発振器6は、周波数変調成分及び周波数一定の連続
波成分を有する高周波変調信号(周波数FRF±ΔFの
内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分、FRF
+ΔFは連続波成分である)を出力する。電力分配手段
7は、高周波変調信号の一部を局発信号とし、残りを送
信信号として第1のアンテナ8aに出力する。第1のア
ンテナ8aは、送信信号を目標(図中では省略)に向け
て出力する。第2のアンテナ8bは、目標からの反射信
号を受けて受信信号を出力する。基本波ミクサ9は、受
信信号と局発信号を受けて周波数変換し、上記目標との
距離及び相対速度に応じたビデオ信号を出力する。フィ
ルタ10は、基本波ミクサ9から出力されるビデオ信号
の高調波成分を抑圧する。増幅器11は、ビデオ信号の
電力増幅を行う。信号処理部12は、電力増幅されたビ
デオ信号をフーリエ変換して周波数軸上で解析し、目標
との距離及び相対速度等の情報を得る。
て、発振器6は、周波数変調成分及び周波数一定の連続
波成分を有する高周波変調信号(周波数FRF±ΔFの
内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分、FRF
+ΔFは連続波成分である)を出力する。電力分配手段
7は、高周波変調信号の一部を局発信号とし、残りを送
信信号として第1のアンテナ8aに出力する。第1のア
ンテナ8aは、送信信号を目標(図中では省略)に向け
て出力する。第2のアンテナ8bは、目標からの反射信
号を受けて受信信号を出力する。基本波ミクサ9は、受
信信号と局発信号を受けて周波数変換し、上記目標との
距離及び相対速度に応じたビデオ信号を出力する。フィ
ルタ10は、基本波ミクサ9から出力されるビデオ信号
の高調波成分を抑圧する。増幅器11は、ビデオ信号の
電力増幅を行う。信号処理部12は、電力増幅されたビ
デオ信号をフーリエ変換して周波数軸上で解析し、目標
との距離及び相対速度等の情報を得る。
【0007】次に動作について補足説明する。図14は
従来のFM−CWレーダの動作原理図を示す。図14
(a)の曲線aは送信信号及び局発信号(周波数FRF±
ΔFの内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成
分、FRF+ΔFは連続波成分である)、曲線bは受信信
号である。従来のFM−CWレーダの場合、周波数変調
された送信信号が目標に照射され、その受信信号は目標
までの距離の2倍だけ遅延時間が生じ、受信信号が局発
信号により周波数変換(ホモダイン検波)され、図14
(b)の曲線cのような目標の距離・速度に対応したビ
ート周波数成分Fbをもったビデオ信号となる。つい
で、信号処理部12において、この周波数Fbから目標
との距離及び相対速度を演算する。なお、ここでは説明
を簡略化するため、自分の速度と目標速度が同じ場合、
すなわち相対速度=0の場合について示している。
従来のFM−CWレーダの動作原理図を示す。図14
(a)の曲線aは送信信号及び局発信号(周波数FRF±
ΔFの内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成
分、FRF+ΔFは連続波成分である)、曲線bは受信信
号である。従来のFM−CWレーダの場合、周波数変調
された送信信号が目標に照射され、その受信信号は目標
までの距離の2倍だけ遅延時間が生じ、受信信号が局発
信号により周波数変換(ホモダイン検波)され、図14
(b)の曲線cのような目標の距離・速度に対応したビ
ート周波数成分Fbをもったビデオ信号となる。つい
で、信号処理部12において、この周波数Fbから目標
との距離及び相対速度を演算する。なお、ここでは説明
を簡略化するため、自分の速度と目標速度が同じ場合、
すなわち相対速度=0の場合について示している。
【0008】図15は、従来のFM−CWレーダにおけ
る基本波ミクサ9の動作を示す。図16は従来のFM−
CWレーダのビデオ信号のスペクトラムであり、図16
(a)の曲線dは図14(a)のA部、すなわち送信信
号の変調周波数成分におけるビデオ信号のスペクトラム
を示し、図16(b)の曲線eは図14(a)のB部、
すなわち送信信号の連続波成分におけるビデオ信号のス
ペクトラムを示し、曲線fは図15における基本波ミク
サ9のDC漏れ込み成分を示す。図15において、基本
波ミクサ9は局発信号と受信信号を周波数変換しビデオ
信号を出力するが、局発信号の一部が受信信号側に漏れ
込み、それが局発信号と周波数変換するため、直流(D
C)成分がビデオ信号に付加される。従って、基本波ミ
クサ9からのDC漏れ込み成分により図16(b)の曲
線fのスペクトラムが発生する。一方、目標との距離が
短い場合、図16(a)の曲線dにおけるFbはDCに
近くなり、また目標との相対速度が0に近い場合、図1
6(b)の曲線eにおけるビート周波数成分もDCに近
づく。さらに、目標との距離によるビ−ト周波数成分と
相対速度によるビート周波数成分が概略同じである場
合、図16(a)の曲線dにおけるFbはDCに近くな
る。従って、目標との距離が非常に近い、相対速度が0
に近い、距離及び相対速度によるビート周波数成分が概
略同じである場合、ビデオ信号が全て図16(b)の曲
線fに隠れてしまうことになる。このように、基本波ミ
クサ9はDC付近に漏れ込み成分をもっており、目標と
の距離が近い場合、相対速度が0に近い場合、また距離
及び相対速度によるビート周波数成分が概略同じである
場合、目標の検出が困難になる性質により、車両の安全
対策に大きく影響するという問題があり、DC漏れ込み
成分の影響のない受信系の開発がFM−CWレーダにお
ける課題となっていた。
る基本波ミクサ9の動作を示す。図16は従来のFM−
CWレーダのビデオ信号のスペクトラムであり、図16
(a)の曲線dは図14(a)のA部、すなわち送信信
号の変調周波数成分におけるビデオ信号のスペクトラム
を示し、図16(b)の曲線eは図14(a)のB部、
すなわち送信信号の連続波成分におけるビデオ信号のス
ペクトラムを示し、曲線fは図15における基本波ミク
サ9のDC漏れ込み成分を示す。図15において、基本
波ミクサ9は局発信号と受信信号を周波数変換しビデオ
信号を出力するが、局発信号の一部が受信信号側に漏れ
込み、それが局発信号と周波数変換するため、直流(D
C)成分がビデオ信号に付加される。従って、基本波ミ
クサ9からのDC漏れ込み成分により図16(b)の曲
線fのスペクトラムが発生する。一方、目標との距離が
短い場合、図16(a)の曲線dにおけるFbはDCに
近くなり、また目標との相対速度が0に近い場合、図1
6(b)の曲線eにおけるビート周波数成分もDCに近
づく。さらに、目標との距離によるビ−ト周波数成分と
相対速度によるビート周波数成分が概略同じである場
合、図16(a)の曲線dにおけるFbはDCに近くな
る。従って、目標との距離が非常に近い、相対速度が0
に近い、距離及び相対速度によるビート周波数成分が概
略同じである場合、ビデオ信号が全て図16(b)の曲
線fに隠れてしまうことになる。このように、基本波ミ
クサ9はDC付近に漏れ込み成分をもっており、目標と
の距離が近い場合、相対速度が0に近い場合、また距離
及び相対速度によるビート周波数成分が概略同じである
場合、目標の検出が困難になる性質により、車両の安全
対策に大きく影響するという問題があり、DC漏れ込み
成分の影響のない受信系の開発がFM−CWレーダにお
ける課題となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなFM−C
Wレーダでは、受信系の基本波ミクサからのDC成分の
漏れ込みにより、近距離の場合、相対速度=0付近の場
合、また距離及び相対速度によるビート周波数成分が概
略同じである場合、障害物の検出性能が低化するため、
車両の安全制御が困難になるという課題があった。
Wレーダでは、受信系の基本波ミクサからのDC成分の
漏れ込みにより、近距離の場合、相対速度=0付近の場
合、また距離及び相対速度によるビート周波数成分が概
略同じである場合、障害物の検出性能が低化するため、
車両の安全制御が困難になるという課題があった。
【0010】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、第1の周波数変調成分及び周波数一
定の連続波成分からなる高周波変調信号に、第1の周波
数変調成分より短い周期で変調を繰り返す第2の変調周
波数成分を付加して送信信号とし、受信ミクサから出力
されるビデオ信号におけるビート周波数を第2の変調周
波数成分の繰り返し周期分だけオフセットさせ、受信ミ
クサ出力におけるDC付近の漏れ込みの影響を受けない
受信系を実現し、レーダの目標検出性能の向上を図るこ
とを目的とする。
されたものであり、第1の周波数変調成分及び周波数一
定の連続波成分からなる高周波変調信号に、第1の周波
数変調成分より短い周期で変調を繰り返す第2の変調周
波数成分を付加して送信信号とし、受信ミクサから出力
されるビデオ信号におけるビート周波数を第2の変調周
波数成分の繰り返し周期分だけオフセットさせ、受信ミ
クサ出力におけるDC付近の漏れ込みの影響を受けない
受信系を実現し、レーダの目標検出性能の向上を図るこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるFM−
CWレーダは、第1の周波数変調成分及びこの第1の周
波数変調成分より短い周期で変調する第2の周波数変調
成分を持つ高周波変調信号を出力する発振器と、電力分
配手段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサ
と、ビデオ信号を2つに電力分配する分配器と、分配器
の一方の出力における第2の周波数変調成分の周波数付
近のみを通過させる第1のフィルタと、分配器の他方の
出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる
第2のフィルタと、第1及び第2のフィルタから出力さ
れた2つのビデオ信号から上記目標との距離及び相対速
度を得る信号処理部とを備えた。
CWレーダは、第1の周波数変調成分及びこの第1の周
波数変調成分より短い周期で変調する第2の周波数変調
成分を持つ高周波変調信号を出力する発振器と、電力分
配手段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサ
と、ビデオ信号を2つに電力分配する分配器と、分配器
の一方の出力における第2の周波数変調成分の周波数付
近のみを通過させる第1のフィルタと、分配器の他方の
出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる
第2のフィルタと、第1及び第2のフィルタから出力さ
れた2つのビデオ信号から上記目標との距離及び相対速
度を得る信号処理部とを備えた。
【0012】また、第2の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信
号を2方向に切り換えて出力するスイッチと、スイッチ
の一方の出力における第2の周波数変調成分の周波数付
近のみを通過させる第1のフィルタと、スイッチの他方
の出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させ
る第2のフィルタと、第1及び第2のフィルタから出力
された2つのビデオ信号から上記目標との距離及び相対
速度を得る信号処理部とを備えた。
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信
号を2方向に切り換えて出力するスイッチと、スイッチ
の一方の出力における第2の周波数変調成分の周波数付
近のみを通過させる第1のフィルタと、スイッチの他方
の出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させ
る第2のフィルタと、第1及び第2のフィルタから出力
された2つのビデオ信号から上記目標との距離及び相対
速度を得る信号処理部とを備えた。
【0013】また、第3の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信
号におけるビデオ帯域の周波数成分と第2の周波数変調
成分の周波数付近の成分から目標との距離及び相対速度
を得る信号処理部とを備えた。
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信
号におけるビデオ帯域の周波数成分と第2の周波数変調
成分の周波数付近の成分から目標との距離及び相対速度
を得る信号処理部とを備えた。
【0014】また、第4の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の周波数変調成分及び周波数一定の連続波成分
を有する高周波変調信号をさらにこの第1の周波数変調
成分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分で変
調した高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手
段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサと、ビ
デオ信号における第2の周波数変調成分の周波数付近の
信号成分を解析し目標との距離及び相対速度を得る信号
処理部とを備えた。
は、第1の周波数変調成分及び周波数一定の連続波成分
を有する高周波変調信号をさらにこの第1の周波数変調
成分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分で変
調した高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手
段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサと、ビ
デオ信号における第2の周波数変調成分の周波数付近の
信号成分を解析し目標との距離及び相対速度を得る信号
処理部とを備えた。
【0015】また、第5の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
第1及び第2のアンテナと、逆極性の2つのダイオード
を並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し
た偶高調波ミクサと、ビデオ信号を2つの電力分配する
分配器と、分配器の一方の出力における第2の周波数変
調成分の周波数付近のみを通過させる第1のフィルタ
と、分配器の他方の出力におけるビデオ帯域の周波数成
分のみを通過させる第2のフィルタと、第1及び第2の
フィルタから出力された2つのビデオ信号から上記目標
との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備えた。
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
第1及び第2のアンテナと、逆極性の2つのダイオード
を並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し
た偶高調波ミクサと、ビデオ信号を2つの電力分配する
分配器と、分配器の一方の出力における第2の周波数変
調成分の周波数付近のみを通過させる第1のフィルタ
と、分配器の他方の出力におけるビデオ帯域の周波数成
分のみを通過させる第2のフィルタと、第1及び第2の
フィルタから出力された2つのビデオ信号から上記目標
との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備えた。
【0016】また、第6の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
サーキュレータと、アンテナと、基本波ミクサと、ビデ
オ信号を2つに電力分配する分配器と、分配器の一方の
出力における第2の周波数変調成分の周波数付近のみを
通過させる第1のフィルタと、分配器の他方の出力にお
けるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる第2のフ
ィルタと、第1及び第2のフィルタから出力された2つ
のビデオ信号から上記目標との距離及び相対速度を得る
信号処理部とを備えた。
は、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を出力する発振器と、電力分配手段と、
サーキュレータと、アンテナと、基本波ミクサと、ビデ
オ信号を2つに電力分配する分配器と、分配器の一方の
出力における第2の周波数変調成分の周波数付近のみを
通過させる第1のフィルタと、分配器の他方の出力にお
けるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる第2のフ
ィルタと、第1及び第2のフィルタから出力された2つ
のビデオ信号から上記目標との距離及び相対速度を得る
信号処理部とを備えた。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示すFM−CWレーダのブロック図で
あり、図において、6は発振器、7は電力分配手段、8
a及び8bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミク
サ、10a及び10bは第1及び第2のフィルタ、11
a、11b及び11cは第1、第2及び第3の増幅器、
12は信号処理部、13は分配器である。
の実施の形態1を示すFM−CWレーダのブロック図で
あり、図において、6は発振器、7は電力分配手段、8
a及び8bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミク
サ、10a及び10bは第1及び第2のフィルタ、11
a、11b及び11cは第1、第2及び第3の増幅器、
12は信号処理部、13は分配器である。
【0018】図2は、この発明の実施の形態1を示すF
M−CWレーダの動作原理図であり、図において、曲線
gは送信信号及び基本波ミクサ9の局発信号、曲線hは
目標からの受信信号、曲線iは受信信号を基本波ミクサ
9で周波数変換した後のビデオ信号である。
M−CWレーダの動作原理図であり、図において、曲線
gは送信信号及び基本波ミクサ9の局発信号、曲線hは
目標からの受信信号、曲線iは受信信号を基本波ミクサ
9で周波数変換した後のビデオ信号である。
【0019】図3は、この発明の実施の形態1を示すF
M−CWレーダにおけるビデオ信号のスペクトラムの一
例であり、曲線jは図2(a)のA部、すなわち第1の
変調周波数成分の領域におけるビデオ信号のスペクトラ
ムであり、曲線kは図2(a)のB部、すなわち第2の
変調周波数成分の領域におけるビデオ信号のスペクトラ
ムである。
M−CWレーダにおけるビデオ信号のスペクトラムの一
例であり、曲線jは図2(a)のA部、すなわち第1の
変調周波数成分の領域におけるビデオ信号のスペクトラ
ムであり、曲線kは図2(a)のB部、すなわち第2の
変調周波数成分の領域におけるビデオ信号のスペクトラ
ムである。
【0020】次に動作について説明する。図1におい
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線hに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数F
bに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフ
セットさせた周波数をもつビデオ信号(図2(b)にお
ける曲線iに相当する。)を出力する。第1の増幅器1
1aは、ビデオ信号を電力増幅する。分配器13は、第
1の増幅器11aの出力を2方向に電力分配する。第1
のフィルタ10aは、分配器13の一方の出力における
ビート周波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周
波数Fmをオフセットさせた周波数付近のみを通過させ
る。第2の増幅器11bは、第1のフィルタ10aの出
力を電力増幅する。第2のフィルタ10bは、分配器1
3の他方の出力におけるビート周波数Fb付近のみを通
過させる。第3の増幅器11cは、第2のフィルタ10
bの出力を電力増幅する。信号処理部12は、発振器6
で出力する高周波変調信号の周波数を制御するととも
に、第2の増幅器11b及び第3の増幅器11cの出力
を受けて、2つのビデオ信号から目標との距離及び相対
速度等の情報を得る。なお、ここでは説明を簡略化する
ため、自分の速度と目標速度が同じ場合、すなわち相対
速度=0の場合について示している。
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線hに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数F
bに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフ
セットさせた周波数をもつビデオ信号(図2(b)にお
ける曲線iに相当する。)を出力する。第1の増幅器1
1aは、ビデオ信号を電力増幅する。分配器13は、第
1の増幅器11aの出力を2方向に電力分配する。第1
のフィルタ10aは、分配器13の一方の出力における
ビート周波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周
波数Fmをオフセットさせた周波数付近のみを通過させ
る。第2の増幅器11bは、第1のフィルタ10aの出
力を電力増幅する。第2のフィルタ10bは、分配器1
3の他方の出力におけるビート周波数Fb付近のみを通
過させる。第3の増幅器11cは、第2のフィルタ10
bの出力を電力増幅する。信号処理部12は、発振器6
で出力する高周波変調信号の周波数を制御するととも
に、第2の増幅器11b及び第3の増幅器11cの出力
を受けて、2つのビデオ信号から目標との距離及び相対
速度等の情報を得る。なお、ここでは説明を簡略化する
ため、自分の速度と目標速度が同じ場合、すなわち相対
速度=0の場合について示している。
【0021】次にビデオ信号のスペクトラムについて説
明する。図2(a)の曲線gのA部におけるビデオ信号
のスペクトラムは図3(a)の曲線jのようになり、周
波数Fbの点に目標からのビート周波数が得られてい
る。また、図2(b)の曲線gのB部におけるビデオ信
号のスペクトラムは図3(b)の曲線kのようになり、
第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの点にビー
ト周波数が得られている。このように、相対速度=0付
近の場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周波数
Fmの付近にビート周波数を得ることが可能となり、D
C漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現できるた
め、目標との相対速度=0付近における目標の検出性能
を向上できる。
明する。図2(a)の曲線gのA部におけるビデオ信号
のスペクトラムは図3(a)の曲線jのようになり、周
波数Fbの点に目標からのビート周波数が得られてい
る。また、図2(b)の曲線gのB部におけるビデオ信
号のスペクトラムは図3(b)の曲線kのようになり、
第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの点にビー
ト周波数が得られている。このように、相対速度=0付
近の場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周波数
Fmの付近にビート周波数を得ることが可能となり、D
C漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現できるた
め、目標との相対速度=0付近における目標の検出性能
を向上できる。
【0022】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
a及び10bは第1及び第2のフィルタ、11a、11
b及び11cは第1、第2及び第3の増幅器、12は信
号処理部、14はスイッチである。
形態2を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
a及び10bは第1及び第2のフィルタ、11a、11
b及び11cは第1、第2及び第3の増幅器、12は信
号処理部、14はスイッチである。
【0023】次に動作について説明する。図4におい
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線hに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数F
bに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフ
セットさせた周波数をもつビデオ信号(図2(b)にお
ける曲線iに相当する。)を出力する。第1の増幅器1
1aは、ビデオ信号を電力増幅する。スイッチ14は、
信号処理部12から制御信号を受けて、第1の増幅器1
1aの出力を2方向に切り換えて出力する。第1のフィ
ルタ10aは、スイッチ14の一方の出力におけるビー
ト周波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数
Fmをオフセットさせた周波数付近のみを通過させる。
第2の増幅器11bは、第1のフィルタ10aの出力を
電力増幅する。第2のフィルタ10bは、スイッチ14
の他方の出力におけるビート周波数Fb付近のみを通過
させる。第3の増幅器11cは、第2のフィルタ10b
の出力を電力増幅する。信号処理部12は、発振器6で
出力する高周波変調信号の周波数制御とスイッチ14の
制御とともに、第2の増幅器11b及び第3の増幅器1
1cの出力を受けて、2つのビデオ信号から目標との距
離及び相対速度等の情報を得る。このように、第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号を送信信号として出力することにより、相対速度=0
付近の場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周波
数Fmの付近にビート周波数を得ることが可能となり、
DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現できる
ため、目標との相対速度=0付近における目標の検出性
能を向上できる。
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線hに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数F
bに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフ
セットさせた周波数をもつビデオ信号(図2(b)にお
ける曲線iに相当する。)を出力する。第1の増幅器1
1aは、ビデオ信号を電力増幅する。スイッチ14は、
信号処理部12から制御信号を受けて、第1の増幅器1
1aの出力を2方向に切り換えて出力する。第1のフィ
ルタ10aは、スイッチ14の一方の出力におけるビー
ト周波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数
Fmをオフセットさせた周波数付近のみを通過させる。
第2の増幅器11bは、第1のフィルタ10aの出力を
電力増幅する。第2のフィルタ10bは、スイッチ14
の他方の出力におけるビート周波数Fb付近のみを通過
させる。第3の増幅器11cは、第2のフィルタ10b
の出力を電力増幅する。信号処理部12は、発振器6で
出力する高周波変調信号の周波数制御とスイッチ14の
制御とともに、第2の増幅器11b及び第3の増幅器1
1cの出力を受けて、2つのビデオ信号から目標との距
離及び相対速度等の情報を得る。このように、第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号を送信信号として出力することにより、相対速度=0
付近の場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周波
数Fmの付近にビート周波数を得ることが可能となり、
DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現できる
ため、目標との相対速度=0付近における目標の検出性
能を向上できる。
【0024】実施の形態3.図5は、この発明の実施の
形態3を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、11
は増幅器、12は信号処理部である。
形態3を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、11
は増幅器、12は信号処理部である。
【0025】次に動作について説明する。図5におい
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線hに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数F
bに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフ
セットさせた周波数をもつビデオ信号(図2(b)にお
ける曲線iに相当する。)を出力する。増幅器11は、
ビデオ信号を電力増幅する。信号処理部12は、発振器
6で出力する高周波変調信号の周波数を制御するととも
に、ビデオ信号におけるビート周波数Fbに第2の周波
数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた周
波数付近と、ビート周波数Fb付近をそれぞれ周波数解
析し、これらの2つのビデオ信号から目標との距離及び
相対速度等の情報を得る。このように、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で変
調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を送
信信号として出力することにより、相対速度=0付近の
場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fm
の付近にビート周波数を得ることが可能となり、DC漏
れ込み成分の影響を受けない受信系を実現できるため、
目標との相対速度=0付近における目標の検出性能を向
上できる。また、ビデオ信号におけるビート周波数Fb
に第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセ
ットさせた周波数と、ビート周波数Fbを信号処理部1
2内で切り換えて解析するため、ハードウェアの規模を
小さくすることができ、装置の小型化が可能となる。
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線hに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数F
bに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフ
セットさせた周波数をもつビデオ信号(図2(b)にお
ける曲線iに相当する。)を出力する。増幅器11は、
ビデオ信号を電力増幅する。信号処理部12は、発振器
6で出力する高周波変調信号の周波数を制御するととも
に、ビデオ信号におけるビート周波数Fbに第2の周波
数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた周
波数付近と、ビート周波数Fb付近をそれぞれ周波数解
析し、これらの2つのビデオ信号から目標との距離及び
相対速度等の情報を得る。このように、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で変
調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を送
信信号として出力することにより、相対速度=0付近の
場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fm
の付近にビート周波数を得ることが可能となり、DC漏
れ込み成分の影響を受けない受信系を実現できるため、
目標との相対速度=0付近における目標の検出性能を向
上できる。また、ビデオ信号におけるビート周波数Fb
に第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセ
ットさせた周波数と、ビート周波数Fbを信号処理部1
2内で切り換えて解析するため、ハードウェアの規模を
小さくすることができ、装置の小型化が可能となる。
【0026】実施の形態4.図6は、この発明の実施の
形態4を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
aはフィルタ、11は増幅器、12は信号処理部であ
る。
形態4を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
aはフィルタ、11は増幅器、12は信号処理部であ
る。
【0027】図7は、この発明の実施の形態4を示すF
M−CWレーダの動作原理図であり、図において、曲線
lは送信信号及び基本波ミクサ9の局発信号、曲線mは
目標からの受信信号、曲線nは受信信号を基本波ミクサ
9で周波数変換した後のビデオ信号である。
M−CWレーダの動作原理図であり、図において、曲線
lは送信信号及び基本波ミクサ9の局発信号、曲線mは
目標からの受信信号、曲線nは受信信号を基本波ミクサ
9で周波数変換した後のビデオ信号である。
【0028】図8は、この発明の実施の形態4を示すF
M−CWレーダにおけるビデオ信号のスペクトラムの一
例であり、曲線oは図7(a)のA部、すなわち第1の
変調周波数成分に第2の変調周波数成分を付加した領域
におけるビデオ信号のスペクトラムであり、曲線pは図
7(a)のB部、すなわち第2の変調周波数成分の領域
におけるビデオ信号のスペクトラムである。
M−CWレーダにおけるビデオ信号のスペクトラムの一
例であり、曲線oは図7(a)のA部、すなわち第1の
変調周波数成分に第2の変調周波数成分を付加した領域
におけるビデオ信号のスペクトラムであり、曲線pは図
7(a)のB部、すなわち第2の変調周波数成分の領域
におけるビデオ信号のスペクトラムである。
【0029】次に動作について説明する。図6におい
て、発振器6は、図7(a)の曲線lのような第1の周
波数変調成分及び周波数一定の連続波成分を有する高周
波変調信号をさらに第1の周波数変調成分より短い周期
で繰り返す第2の周波数変調成分で変調した高周波変調
信号(図7(a)の曲線lにおけるFRFは高周波成分、
±ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変
調成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分
配手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図7
(a)における曲線lに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図7(a)における曲線mに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbに第2の周波数変
調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた周波数
をもつビデオ信号(図7(b)における曲線nに相当す
る。)を出力する。増幅器11は、ビデオ信号を電力増
幅する。フィルタ10は、ビート周波数Fbに第2の周
波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた
周波数付近のみを通過させる。信号処理部12は、発振
器6で出力する高周波変調信号の周波数を制御するとと
もに、増幅器11の出力を受けて、ビデオ信号から目標
との距離及び相対速度等の情報を得る。なお、ここでは
説明を簡略化するため、自分の速度と目標速度が同じ場
合、すなわち相対速度=0の場合について示している。
て、発振器6は、図7(a)の曲線lのような第1の周
波数変調成分及び周波数一定の連続波成分を有する高周
波変調信号をさらに第1の周波数変調成分より短い周期
で繰り返す第2の周波数変調成分で変調した高周波変調
信号(図7(a)の曲線lにおけるFRFは高周波成分、
±ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変
調成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分
配手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図7
(a)における曲線lに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。第1のアンテナ8aは、この送信
信号を目標(図中では省略している。)に照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図7(a)における曲線mに相当する。)を出
力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号を受
けて周波数変換し、ビート周波数Fbに第2の周波数変
調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた周波数
をもつビデオ信号(図7(b)における曲線nに相当す
る。)を出力する。増幅器11は、ビデオ信号を電力増
幅する。フィルタ10は、ビート周波数Fbに第2の周
波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた
周波数付近のみを通過させる。信号処理部12は、発振
器6で出力する高周波変調信号の周波数を制御するとと
もに、増幅器11の出力を受けて、ビデオ信号から目標
との距離及び相対速度等の情報を得る。なお、ここでは
説明を簡略化するため、自分の速度と目標速度が同じ場
合、すなわち相対速度=0の場合について示している。
【0030】次にビデオ信号のスペクトラムについて説
明する。図7(a)の曲線lのA部におけるビデオ信号
のスペクトラムは、図8(a)の曲線oのようになり、
第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fm+ビート周
波数Fbの点に信号が得られている。また、図7(b)
の曲線lのB部におけるビデオ信号のスペクトラムは、
図8(b)の曲線pのようになり、第2の周波数変調成
分の繰り返し周波数Fmの点に信号が得られている。こ
のように、相対速度=0付近の場合でも、また目標との
距離が非常に近い場合でも、第2の周波数変調成分の繰
り返し周波数Fmの付近に信号を得ることが可能とな
り、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現で
きるため、目標との相対速度=0付近及び近距離におけ
る目標の検出性能を向上できる。
明する。図7(a)の曲線lのA部におけるビデオ信号
のスペクトラムは、図8(a)の曲線oのようになり、
第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fm+ビート周
波数Fbの点に信号が得られている。また、図7(b)
の曲線lのB部におけるビデオ信号のスペクトラムは、
図8(b)の曲線pのようになり、第2の周波数変調成
分の繰り返し周波数Fmの点に信号が得られている。こ
のように、相対速度=0付近の場合でも、また目標との
距離が非常に近い場合でも、第2の周波数変調成分の繰
り返し周波数Fmの付近に信号を得ることが可能とな
り、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現で
きるため、目標との相対速度=0付近及び近距離におけ
る目標の検出性能を向上できる。
【0031】実施の形態5.図9は、この発明の実施の
形態5を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、10a及び10bは第1
及び第2のフィルタ、11a、11b及び11cは第
1、第2及び第3の増幅器、12は信号処理部、13は
分配器、15は2逓倍器、16は逆極性の2つのダイオ
ードを並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内
蔵した偶高調波ミクサである。
形態5を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、10a及び10bは第1
及び第2のフィルタ、11a、11b及び11cは第
1、第2及び第3の増幅器、12は信号処理部、13は
分配器、15は2逓倍器、16は逆極性の2つのダイオ
ードを並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内
蔵した偶高調波ミクサである。
【0032】次に動作について説明する。図9におい
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ周波数変調信
号の1/2の周波数を有する高周波変調信号(図2
(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±ΔFは第
1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調成分の繰
り返し周波数である。)を出力する。電力分配手段7
は、この高周波変調信号の一部を局発信号とし、残りを
送信基準信号として出力する。2逓倍器15は、この送
信基準信号の周波数を2倍し、送信信号として出力す
る。第1のアンテナ8aは、この送信信号を目標(図中
では省略している。)に照射する。第2のアンテナ8b
は、目標からの反射信号を受けて、受信信号(図2
(a)における曲線hに相当する。)を出力する。偶高
調波ミクサ16は、局発信号の2倍周波数と受信信号の
周波数の和及び差の周波数である、ビート周波数Fbと
ビート周波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周
波数Fmをオフセットさせた周波数をもつビデオ信号
(図2(b)における曲線iに相当する。)を出力す
る。第1の増幅器11aは、ビデオ信号を電力増幅す
る。分配器13は、第1の増幅器11aの出力を2方向
に電力分配する。第1のフィルタ10aは、分配器13
の一方の出力におけるビート周波数Fbに第2の周波数
変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた周波
数付近のみを通過させる。第2の増幅器11bは、第1
のフィルタ10aの出力を電力増幅する。第2のフィル
タ10bは、分配器13の他方の出力におけるビート周
波数Fb付近のみを通過させる。第3の増幅器11c
は、第2のフィルタ10bの出力を電力増幅する。信号
処理部12は、発振器6で出力する高周波変調信号の周
波数を制御するとともに、第2の増幅器11b及び第3
の増幅器11cの出力を受けて、2つのビデオ信号から
目標との距離及び相対速度等の情報を得る。このよう
に、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を送信信号として出力することにより、
相対速度=0付近の場合でも、第2の周波数変調成分の
繰り返し周波数Fmの付近にビート周波数を得ることが
可能となり、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系
を実現できるため、目標との相対速度=0付近における
目標の検出性能を向上できる。
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ周波数変調信
号の1/2の周波数を有する高周波変調信号(図2
(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±ΔFは第
1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調成分の繰
り返し周波数である。)を出力する。電力分配手段7
は、この高周波変調信号の一部を局発信号とし、残りを
送信基準信号として出力する。2逓倍器15は、この送
信基準信号の周波数を2倍し、送信信号として出力す
る。第1のアンテナ8aは、この送信信号を目標(図中
では省略している。)に照射する。第2のアンテナ8b
は、目標からの反射信号を受けて、受信信号(図2
(a)における曲線hに相当する。)を出力する。偶高
調波ミクサ16は、局発信号の2倍周波数と受信信号の
周波数の和及び差の周波数である、ビート周波数Fbと
ビート周波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周
波数Fmをオフセットさせた周波数をもつビデオ信号
(図2(b)における曲線iに相当する。)を出力す
る。第1の増幅器11aは、ビデオ信号を電力増幅す
る。分配器13は、第1の増幅器11aの出力を2方向
に電力分配する。第1のフィルタ10aは、分配器13
の一方の出力におけるビート周波数Fbに第2の周波数
変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた周波
数付近のみを通過させる。第2の増幅器11bは、第1
のフィルタ10aの出力を電力増幅する。第2のフィル
タ10bは、分配器13の他方の出力におけるビート周
波数Fb付近のみを通過させる。第3の増幅器11c
は、第2のフィルタ10bの出力を電力増幅する。信号
処理部12は、発振器6で出力する高周波変調信号の周
波数を制御するとともに、第2の増幅器11b及び第3
の増幅器11cの出力を受けて、2つのビデオ信号から
目標との距離及び相対速度等の情報を得る。このよう
に、第1の周波数変調成分及びこの第1の周波数変調成
分より短い周期で変調する第2の周波数変調成分を持つ
高周波変調信号を送信信号として出力することにより、
相対速度=0付近の場合でも、第2の周波数変調成分の
繰り返し周波数Fmの付近にビート周波数を得ることが
可能となり、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系
を実現できるため、目標との相対速度=0付近における
目標の検出性能を向上できる。
【0033】次に、逆極性の2つのダイオードを並列接
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調
波ミクサ16の特性について補足する。図10は、基本
波ミクサ及び逆極性の2つのダイオードを並列接続した
アンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミク
サから出力するビデオ信号に含まれる雑音電圧を示す。
図10において、曲線qは基本波ミクサ、曲線rは偶高
調波ミクサから出力されるビデオ信号に含まれる雑音電
圧である。このように、偶高調波ミクサの雑音電圧が、
基本波ミクサの雑音電圧よりも非常に小さくなることが
わかる。したがって、偶高調波ミクサの使用により、受
信系の雑音指数を改善でき、目標の探知距離性能を向上
させることができる。
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調
波ミクサ16の特性について補足する。図10は、基本
波ミクサ及び逆極性の2つのダイオードを並列接続した
アンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミク
サから出力するビデオ信号に含まれる雑音電圧を示す。
図10において、曲線qは基本波ミクサ、曲線rは偶高
調波ミクサから出力されるビデオ信号に含まれる雑音電
圧である。このように、偶高調波ミクサの雑音電圧が、
基本波ミクサの雑音電圧よりも非常に小さくなることが
わかる。したがって、偶高調波ミクサの使用により、受
信系の雑音指数を改善でき、目標の探知距離性能を向上
させることができる。
【0034】実施の形態6.図11は、この発明の実施
の形態6を示すFM−CWレーダのブロック図であり、
図において、6は発振器、7は電力分配手段、8はアン
テナ、9は基本波ミクサ、10a及び10bは第1及び
第2のフィルタ、11a、11b及び11cは第1、第
2及び第3の増幅器、12は信号処理部、13は分配
器、17はサーキュレータである。
の形態6を示すFM−CWレーダのブロック図であり、
図において、6は発振器、7は電力分配手段、8はアン
テナ、9は基本波ミクサ、10a及び10bは第1及び
第2のフィルタ、11a、11b及び11cは第1、第
2及び第3の増幅器、12は信号処理部、13は分配
器、17はサーキュレータである。
【0035】次に動作について説明する。図9におい
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。サーキュレータ17はこの送信信
号をアンテナ8に導く。アンテナ8はこの送信信号を目
標(図中では省略している。)に照射し、目標からの反
射信号を受けて、受信信号(図2(a)における曲線h
に相当する。)を出力する。基本波ミクサ9は、サーキ
ュレータ17を介して受信信号を受けて局発信号と周波
数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数Fbに第2
の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさ
せた周波数をもつビデオ信号(図2(b)における曲線
iに相当する。)を出力する。第1の増幅器11aは、
ビデオ信号を電力増幅する。分配器13は、第1の増幅
器11aの出力を2方向に電力分配する。第1のフィル
タ10aは、分配器13の一方の出力におけるビート周
波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fm
をオフセットさせた周波数付近のみを通過させる。第2
の増幅器11bは、第1のフィルタ10aの出力を電力
増幅する。第2のフィルタ10bは、分配器13の他方
の出力におけるビート周波数Fb付近のみを通過させ
る。第3の増幅器11cは、第2のフィルタ10bの出
力を電力増幅する。信号処理部12は、発振器6で出力
する高周波変調信号の周波数を制御するとともに、第2
の増幅器11b及び第3の増幅器11cの出力を受け
て、2つのビデオ信号から目標との距離及び相対速度等
の情報を得る。このように、第1の周波数変調成分及び
この第1の周波数成分より短い周期で変調する第2の周
波数変調成分を持つ高周波変調信号を送信信号として出
力することにより、相対速度=0付近の場合でも、第2
の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビート
周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み成分の影
響を受けない受信系を実現できるため、目標との相対速
度=0付近における目標の検出性能を向上できる。ま
た、アンテナを送信及び受信で共用することにより、装
置の小型化が可能となる。
て、発振器6は、図2(a)の曲線gのような第1の周
波数変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周
期で変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信
号(図2(a)の曲線gにおけるFRFは高周波成分、±
ΔFは第1の周波数変調成分、Fmは第2の周波数変調
成分の繰り返し周波数である。)を出力する。電力分配
手段7はこの高周波変調信号の一部を局発信号(図2
(a)における曲線gに相当する。)とし、残りを送信
信号として出力する。サーキュレータ17はこの送信信
号をアンテナ8に導く。アンテナ8はこの送信信号を目
標(図中では省略している。)に照射し、目標からの反
射信号を受けて、受信信号(図2(a)における曲線h
に相当する。)を出力する。基本波ミクサ9は、サーキ
ュレータ17を介して受信信号を受けて局発信号と周波
数変換し、ビート周波数Fbとビート周波数Fbに第2
の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさ
せた周波数をもつビデオ信号(図2(b)における曲線
iに相当する。)を出力する。第1の増幅器11aは、
ビデオ信号を電力増幅する。分配器13は、第1の増幅
器11aの出力を2方向に電力分配する。第1のフィル
タ10aは、分配器13の一方の出力におけるビート周
波数Fbに第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fm
をオフセットさせた周波数付近のみを通過させる。第2
の増幅器11bは、第1のフィルタ10aの出力を電力
増幅する。第2のフィルタ10bは、分配器13の他方
の出力におけるビート周波数Fb付近のみを通過させ
る。第3の増幅器11cは、第2のフィルタ10bの出
力を電力増幅する。信号処理部12は、発振器6で出力
する高周波変調信号の周波数を制御するとともに、第2
の増幅器11b及び第3の増幅器11cの出力を受け
て、2つのビデオ信号から目標との距離及び相対速度等
の情報を得る。このように、第1の周波数変調成分及び
この第1の周波数成分より短い周期で変調する第2の周
波数変調成分を持つ高周波変調信号を送信信号として出
力することにより、相対速度=0付近の場合でも、第2
の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビート
周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み成分の影
響を受けない受信系を実現できるため、目標との相対速
度=0付近における目標の検出性能を向上できる。ま
た、アンテナを送信及び受信で共用することにより、装
置の小型化が可能となる。
【0036】
【発明の効果】第1の発明によれば、第1の周波数変調
成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で変調
する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を出力
する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のアンテ
ナと、基本波ミクサと、ビデオ信号を2つに電力分配す
る分配器と、分配器の一方の出力における第2の周波数
変調成分の周波数付近のみを通過させる第1のフィルタ
と、分配器の他方の出力におけるビデオ帯域の周波数成
分のみを通過させる第2のフィルタと、第1及び第2の
フィルタから出力された2つのビデオ信号から上記目標
との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備えたこと
により、相対速度=0付近の場合でも、第2の周波数変
調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビート周波数を得
ることが可能となり、DC漏れ込み成分の影響を受けな
い受信系を実現できるため、目標との相対速度=0付近
における目標の検出性能を向上できる。
成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で変調
する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を出力
する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のアンテ
ナと、基本波ミクサと、ビデオ信号を2つに電力分配す
る分配器と、分配器の一方の出力における第2の周波数
変調成分の周波数付近のみを通過させる第1のフィルタ
と、分配器の他方の出力におけるビデオ帯域の周波数成
分のみを通過させる第2のフィルタと、第1及び第2の
フィルタから出力された2つのビデオ信号から上記目標
との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備えたこと
により、相対速度=0付近の場合でも、第2の周波数変
調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビート周波数を得
ることが可能となり、DC漏れ込み成分の影響を受けな
い受信系を実現できるため、目標との相対速度=0付近
における目標の検出性能を向上できる。
【0037】また、第2の発明によれば、第1の周波数
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のア
ンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号を2方向に切り
換えて出力するスイッチと、スイッチの一方の出力にお
ける第2の周波数変調成分の周波数付近のみを通過させ
る第1のフィルタと、スイッチの他方の出力におけるビ
デオ帯域の周波数成分のみを通過させる第2のフィルタ
と、第1及び第2のフィルタから出力された2つのビデ
オ信号から上記目標との距離及び相対速度を得る信号処
理部とを備えたことにより、相対速度=0付近の場合で
も、第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近
にビート周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み
成分の影響を受けない受信系を実現できるため、目標と
の相対速度=0付近における目標の検出性能を向上でき
る。
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のア
ンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号を2方向に切り
換えて出力するスイッチと、スイッチの一方の出力にお
ける第2の周波数変調成分の周波数付近のみを通過させ
る第1のフィルタと、スイッチの他方の出力におけるビ
デオ帯域の周波数成分のみを通過させる第2のフィルタ
と、第1及び第2のフィルタから出力された2つのビデ
オ信号から上記目標との距離及び相対速度を得る信号処
理部とを備えたことにより、相対速度=0付近の場合で
も、第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近
にビート周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み
成分の影響を受けない受信系を実現できるため、目標と
の相対速度=0付近における目標の検出性能を向上でき
る。
【0038】また、第3の発明によれば、第1の周波数
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のア
ンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号におけるビデオ
帯域の周波数成分と第2の周波数変調成分の周波数付近
の成分から目標との距離及び相対速度を得る信号処理部
とを備えたことにより、相対速度=0付近の場合でも、
第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビ
ート周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み成分
の影響を受けない受信系を実現できるため、目標との相
対速度=0付近における目標の検出性能を向上できる。
また、ビデオ信号におけるビート周波数Fbに第2の周
波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた
周波数と、ビート周波数Fbを信号処理部内で切り換え
て解析するため、ハードウェアの規模を小さくすること
ができ、装置の小型化が可能となる。
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のア
ンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号におけるビデオ
帯域の周波数成分と第2の周波数変調成分の周波数付近
の成分から目標との距離及び相対速度を得る信号処理部
とを備えたことにより、相対速度=0付近の場合でも、
第2の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビ
ート周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み成分
の影響を受けない受信系を実現できるため、目標との相
対速度=0付近における目標の検出性能を向上できる。
また、ビデオ信号におけるビート周波数Fbに第2の周
波数変調成分の繰り返し周波数Fmをオフセットさせた
周波数と、ビート周波数Fbを信号処理部内で切り換え
て解析するため、ハードウェアの規模を小さくすること
ができ、装置の小型化が可能となる。
【0039】また、第4の発明によれば、第1の周波数
変調成分及び周波数一定の連続波成分を有する高周波変
調信号をさらにこの第1の周波数変調成分より短い周期
で変調する第2の周波数変調成分で変調した高周波変調
信号を出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第
2のアンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号における
第2の周波数変調成分の周波数付近の信号成分を解析し
目標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備えた
ことにより、相対速度=0付近の場合でも、また目標と
の距離が非常に近い場合でも、第2の周波数変調成分の
繰り返し周波数Fmの付近に信号を得ることが可能とな
り、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現で
きるため、目標との相対速度=0付近及び近距離におけ
る目標の検出性能を向上できる。
変調成分及び周波数一定の連続波成分を有する高周波変
調信号をさらにこの第1の周波数変調成分より短い周期
で変調する第2の周波数変調成分で変調した高周波変調
信号を出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第
2のアンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号における
第2の周波数変調成分の周波数付近の信号成分を解析し
目標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備えた
ことにより、相対速度=0付近の場合でも、また目標と
の距離が非常に近い場合でも、第2の周波数変調成分の
繰り返し周波数Fmの付近に信号を得ることが可能とな
り、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現で
きるため、目標との相対速度=0付近及び近距離におけ
る目標の検出性能を向上できる。
【0040】また、第5の発明によれば、第1の周波数
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のア
ンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したア
ンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミクサ
と、ビデオ信号を2つに電力分配する分配器と、分配器
の一方の出力における第2の周波数変調成分の周波数付
近のみを通過させる第1のフィルタと、分配器の他方の
出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる
第2のフィルタと、第1及び第2のフィルタから出力さ
れた2つのビデオ信号から上記目標との距離及び相対速
度を得る信号処理部とを備えたことにより、相対速度=
0付近の場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周
波数Fmの付近にビート周波数を得ることが可能とな
り、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現で
きるため、目標との相対速度=0付近における目標の検
出性能を向上できる。また、偶高調波ミクサの使用によ
り、受信系の雑音指数を改善でき、目標の探知距離性能
を向上させることができる。
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、第1及び第2のア
ンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したア
ンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミクサ
と、ビデオ信号を2つに電力分配する分配器と、分配器
の一方の出力における第2の周波数変調成分の周波数付
近のみを通過させる第1のフィルタと、分配器の他方の
出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる
第2のフィルタと、第1及び第2のフィルタから出力さ
れた2つのビデオ信号から上記目標との距離及び相対速
度を得る信号処理部とを備えたことにより、相対速度=
0付近の場合でも、第2の周波数変調成分の繰り返し周
波数Fmの付近にビート周波数を得ることが可能とな
り、DC漏れ込み成分の影響を受けない受信系を実現で
きるため、目標との相対速度=0付近における目標の検
出性能を向上できる。また、偶高調波ミクサの使用によ
り、受信系の雑音指数を改善でき、目標の探知距離性能
を向上させることができる。
【0041】また、第6の発明によれば、第1の周波数
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、サーキュレータ
と、アンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号を2つに
電力分配する分配器と、分配器の一方の出力における第
2の周波数変調成分の周波数付近のみを通過させる第1
のフィルタと、分配器の他方の出力におけるビデオ帯域
の周波数成分のみを通過させる第2のフィルタと、第1
及び第2のフィルタから出力された2つのビデオ信号か
ら上記目標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを
備えたことにより、相対速度=0付近の場合でも、第2
の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビート
周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み成分の影
響を受けない受信系を実現できるため、目標との相対速
度=0付近における目標の検出性能を向上できる。ま
た、アンテナを送信及び受信で共用することにより、装
置の小型化が可能となる。
変調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で
変調する第2の周波数変調成分を持つ高周波変調信号を
出力する発振器と、電力分配手段と、サーキュレータ
と、アンテナと、基本波ミクサと、ビデオ信号を2つに
電力分配する分配器と、分配器の一方の出力における第
2の周波数変調成分の周波数付近のみを通過させる第1
のフィルタと、分配器の他方の出力におけるビデオ帯域
の周波数成分のみを通過させる第2のフィルタと、第1
及び第2のフィルタから出力された2つのビデオ信号か
ら上記目標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを
備えたことにより、相対速度=0付近の場合でも、第2
の周波数変調成分の繰り返し周波数Fmの付近にビート
周波数を得ることが可能となり、DC漏れ込み成分の影
響を受けない受信系を実現できるため、目標との相対速
度=0付近における目標の検出性能を向上できる。ま
た、アンテナを送信及び受信で共用することにより、装
置の小型化が可能となる。
【図1】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態1を示す図である。
態1を示す図である。
【図2】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態1の動作原理を示す図である。
態1の動作原理を示す図である。
【図3】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態1におけるビデオ信号のスペクトラムを示す図であ
る。
態1におけるビデオ信号のスペクトラムを示す図であ
る。
【図4】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態2を示す図である。
態2を示す図である。
【図5】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態3を示す図である。
態3を示す図である。
【図6】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態4を示す図である。
態4を示す図である。
【図7】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態4の動作原理を示す図である。
態4の動作原理を示す図である。
【図8】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態4におけるビデオ信号のスペクトラムを示す図であ
る。
態4におけるビデオ信号のスペクトラムを示す図であ
る。
【図9】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態5を示す図である。
態5を示す図である。
【図10】 基本波ミクサと偶高調波ミクサの出力ノイ
ズレベルの一例を示す図である。
ズレベルの一例を示す図である。
【図11】 この発明によるFM−CWレーダの実施の
形態6を示す図である。
形態6を示す図である。
【図12】 FM−CWレーダの運用状況の一例を示す
図である。
図である。
【図13】 従来のFM−CWレーダを示す図である。
【図14】 従来のFM−CWレーダの動作原理を示す
図である。
図である。
【図15】 基本波ミクサの動作を示す図である。
【図16】 従来のFM−CWレーダにおけるビデオ信
号のスペクトラムを示す図である。
号のスペクトラムを示す図である。
1 道路、2 車両、3 FM−CWレーダ、4 障害
物、5 人間、6 発振器、7 電力分配手段、8 ア
ンテナ、8a 第1のアンテナ、8b 第2のアンテ
ナ、9 基本波ミクサ、10 フィルタ、11 増幅
器、12 信号処理部、13 分配器、14 スイッ
チ、15 2逓倍器、16 偶高調波ミクサ、17 サ
ーキュレータ。
物、5 人間、6 発振器、7 電力分配手段、8 ア
ンテナ、8a 第1のアンテナ、8b 第2のアンテ
ナ、9 基本波ミクサ、10 フィルタ、11 増幅
器、12 信号処理部、13 分配器、14 スイッ
チ、15 2逓倍器、16 偶高調波ミクサ、17 サ
ーキュレータ。
Claims (6)
- 【請求項1】 高周波変調信号を目標に向けて送信し、
送信信号の一部を受信系の局発信号として上記目標から
の受信信号を周波数変換して、上記目標の距離及び速度
情報を得るFM−CWレーダにおいて、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で周
波数変調する第2の周波数変調成分の2つの周波数変調
成分を有する高周波変調信号を出力する発振器と、この
発振器の出力の一部を局発信号とし残りを送信信号とす
る電力分配手段と、この送信信号を上記目標に照射する
第1のアンテナと、上記目標からの受信信号を出力する
第2のアンテナと、この受信信号と上記局発信号を受け
て周波数変換し上記目標との距離及び相対速度に応じた
ビデオ信号を出力する基本波ミクサと、このビデオ信号
を2つに電力分配する分配器と、この分配器の一方の出
力における上記第2の周波数変調成分の周波数付近のみ
を通過させる第1のフィルタと、上記分配器の他方の出
力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる第
2のフィルタと、上記発振器から出力する高周波変調信
号の周波数制御を行なうと共に上記第1及び第2のフィ
ルタから出力された2つのビデオ信号から上記目標との
距離及び相対速度を得る信号処理部とを具備することを
特徴とするFM−CWレーダ。 - 【請求項2】 高周波変調信号を目標に向けて送信し、
送信信号の一部を受信系の局発信号として上記目標から
の受信信号を周波数変換して、上記目標の距離及び速度
情報を得るFM−CWレーダにおいて、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で周
波数変調する第2の周波数変調成分の2つの周波数変調
成分を有する高周波変調信号を出力する発振器と、この
発振器の出力の一部を局発信号とし残りを送信信号とす
る電力分配手段と、この送信信号を上記目標に照射する
第1のアンテナと、上記目標からの受信信号を出力する
第2のアンテナと、この受信信号と上記局発信号を受け
て周波数変換し上記目標との距離及び相対速度に応じた
ビデオ信号を出力する基本波ミクサと、このビデオ信号
を2方向に切り換えて出力するスイッチと、このスイッ
チの一方の出力における上記第2の周波数変調成分の周
波数付近のみを通過させる第1のフィルタと、上記スイ
ッチの他方の出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみ
を通過させる第2のフィルタと、上記発振器から出力す
る高周波変調信号の周波数制御及び上記スイッチの制御
を行なうと共に上記第1及び第2のフィルタから出力さ
れるビデオ信号から上記目標との距離及び相対速度を得
る信号処理部とを具備することを特徴とするFM−CW
レーダ。 - 【請求項3】 高周波変調信号を目標に向けて送信し、
送信信号の一部を受信系の局発信号として上記目標から
の受信信号を周波数変換して、上記目標の距離及び速度
情報を得るFM−CWレーダにおいて、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で周
波数変調する第2の周波数変調成分の2つの周波数変調
成分を有する高周波変調信号を出力する発振器と、この
発振器の出力の一部を局発信号とし残りを送信信号とす
る電力分配手段と、この送信信号を上記目標に照射する
第1のアンテナと、上記目標からの受信信号を出力する
第2のアンテナと、この受信信号と上記局発信号を受け
て周波数変換し上記目標との距離及び相対速度に応じた
ビデオ信号を出力する基本波ミクサと、上記発振器から
出力する高周波変調信号の周波数制御を行なうと共に上
記ビデオ信号におけるビデオ帯域の周波数成分と上記第
2の周波数変調成分の周波数付近の成分とをそれぞれ解
析し上記目標との距離及び相対速度を得る信号処理部と
を具備することを特徴とするFM−CWレーダ。 - 【請求項4】 高周波変調信号を目標に向けて送信し、
送信信号の一部を受信系の局発信号として上記目標から
の受信信号を周波数変換して、上記目標の距離及び速度
情報を得るFM−CWレーダにおいて、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で周
波数変調する第2の周波数変調成分の2つの周波数変調
成分を有する高周波変調信号を出力する発振器と、この
発振器の出力の一部を局発信号とし残りを送信信号とす
る電力分配手段と、この送信信号を上記目標に照射する
第1のアンテナと、上記目標からの受信信号を出力する
第2のアンテナと、この受信信号と上記局発信号を受け
て周波数変換し上記目標との距離及び相対速度に応じた
ビデオ信号を出力する基本波ミクサと、上記発振器から
出力する高周波変調信号の周波数制御を行なうと共に上
記ビデオ信号における上記第2の周波数変調成分の周波
数付近の信号成分を解析し上記目標との距離及び相対速
度を得る信号処理部とを具備することを特徴とするFM
−CWレーダ。 - 【請求項5】 高周波変調信号を目標に向けて送信し、
送信信号の一部を受信系の局発信号として上記目標から
の受信信号を周波数変換して、上記目標の距離及び速度
情報を得るFM−CWレーダにおいて、第1の周波数変
調成分及びこの第1の周波数変調成分より短い周期で周
波数変調する第2の周波数変調成分の2つの周波数変調
成分を有する高周波変調信号を出力する発振器と、この
発振器の出力の一部を局発信号とし残りを送信信号とす
る電力分配手段と、この送信信号を上記目標に照射する
第1のアンテナと、上記目標からの受信信号を出力する
第2のアンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記局
発信号の2倍周波数と上記受信信号の周波数の和及び差
の周波数である上記目標との距離及び相対速度に応じた
ビデオ信号を出力する偶高調波ミクサと、このビデオ信
号を2つに電力分配する分配器と、この分配器の一方の
出力における上記第2の周波数変調成分の周波数付近の
みを通過させる第1のフィルタと、上記分配器の他方の
出力におけるビデオ帯域の周波数成分のみを通過させる
第2のフィルタと、上記発振器から出力する高周波変調
信号の周波数制御を行なうと共に上記第1及び第2のフ
ィルタから出力された2つのビデオ信号から上記目標と
の距離及び相対速度を得る信号処理部とを具備すること
を特徴とするFM−CWレーダ。 - 【請求項6】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
周波数変換して、目標の距離及び速度情報を得るFM−
CWレーダにおいて、目標への信号の送信及び受信を1
つのアンテナで共用することを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載のFM−CWレーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9305498A JPH11295416A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | Fm−cwレーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9305498A JPH11295416A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | Fm−cwレーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11295416A true JPH11295416A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14071805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9305498A Pending JPH11295416A (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | Fm−cwレーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11295416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110398737A (zh) * | 2019-07-31 | 2019-11-01 | 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 | 一种远距离探测的车载雷达探测系统及其方法 |
-
1998
- 1998-04-06 JP JP9305498A patent/JPH11295416A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110398737A (zh) * | 2019-07-31 | 2019-11-01 | 惠州市德赛西威汽车电子股份有限公司 | 一种远距离探测的车载雷达探测系统及其方法 |
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