JPH11109026A - Fm−cwレーダ - Google Patents

Fm−cwレーダ

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JPH11109026A
JPH11109026A JP27418097A JP27418097A JPH11109026A JP H11109026 A JPH11109026 A JP H11109026A JP 27418097 A JP27418097 A JP 27418097A JP 27418097 A JP27418097 A JP 27418097A JP H11109026 A JPH11109026 A JP H11109026A
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JP
Japan
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signal
frequency
target
radar
outputs
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JP27418097A
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Inventor
Tsutomu Tamaki
努 田牧
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等の移動体に搭載するFM−CWレー
ダでは、ホモダイン方式で受信系を構成する場合、受信
系に使用する基本波ミクサにおけるDC近傍のノイズの
影響により、受信系の雑音指数が劣化し、目標の探知距
離性能が低下していた。 【解決手段】 送信信号または局発信号に変調手段を設
け、受信系に使用するミクサに入力される受信信号と局
発信号のどちらか一方の周波数を中間周波数分だけオフ
セットさせてビデオ信号を得ることにより、DC近傍の
ノイズの影響が少なくなり、受信系の雑音指数が改善で
き、FM−CWレーダにおける目標の探知距離性能の向
上を図ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の移動
体に搭載し、この搭載された移動体の周囲に存在する人
間、車両及び障害物等の物体を、電波を用いて探知する
FM−CWレーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12はFM−CWレーダを車両の前方
に搭載した場合の使用状況の一例である。図において、
1は道路、2a及び2bは道路1のイの方向に通行する
車両、3は車両2aの後続車2bに搭載された前方を監
視するFM−CWレーダ、4は道路1の路側に設置され
た電柱または路側に駐車された路上駐車車両等の障害
物、5は道路1を通行または横断している人間である。
【0003】次に、利用状況について説明する。道路1
のイの方向に通行している車両2bに搭載されたFM−
CWレーダ3は、周波数変調された送信電波を前方に照
射し、前方を走行している車両2a、障害物4及び人間
5等からの反射波を受け、その強弱、ドプラーによる周
波数のシフト及び電波の伝搬時間を検出し、その結果か
ら車両2aとの距離及び相対速度を求め、衝突防止のた
めの警報あるいはブレーキ制御等の安全対策に用いられ
ている。この的確な安全対策のためには、FM−CWレ
ーダ3において、目標が検出可能な距離性能を向上させ
る方策が必要である。
【0004】このようなシステムの利用状況について
は、例えば、信学技報MW94−48(1994−0
9)「日本におけるミリ波応用システムの開発」及び日
本経済新聞社「ITSのすべて」(P62〜67)に記
載されている。
【0005】図13は、図12における車両2bに搭載
された従来のFM−CWレーダ3の構成ブロック図を示
すもので、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
はフィルタ、11は増幅器、12はA/D変換器、13
は信号処理部である。
【0006】次に動作について説明する。図13におい
て、発振器6は、高周波変調信号(周波数FRF±ΔFの
内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分であ
る)を出力する。電力分配手段7は、高周波変調信号の
一部を局発信号とし、残りを送信信号として第1のアン
テナ8aに出力する。第1のアンテナ8aは、送信信号
を目標(図中では省略)に向けて出力する。第2のアン
テナ8bは、目標からの反射信号を受けて受信信号を出
力する。基本波ミクサ9は、受信信号と局発信号を受け
て両者の周波数の和及び差の周波数をもつビデオ信号を
出力する。フィルタ10は、基本波ミクサ9から出力さ
れるビデオ信号の高調波成分を抑圧する。増幅器11
は、ビデオ信号の電力増幅を行う。A/D変換器12
は、電力増幅されたビデオ信号をディジタル変換する。
信号処理部13は、ディジタル化されたビデオ信号をフ
ーリエ変換して周波数軸上で解析し、目標との距離及び
相対速度等の情報を得る。
【0007】次に動作について補足説明する。図14は
従来のFM−CWレーダの動作原理図を示す。図14
(a)の曲線aは送信信号及び局発信号(周波数FRF±
ΔFの内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分
である)、曲線bは受信信号である。FM−CWレーダ
の場合、周波数変調された送信信号が目標に照射され、
その受信信号は目標までの距離の2倍だけ遅延時間が生
じ、受信信号が局発信号により周波数変換(ホモダイン
検波)され、図14(b)の曲線cのような目標の距離
・速度に対応したビート周波数成分Fb をもったビデオ
信号となる。ついで、信号処理部13において、この周
波数Fb から目標との距離及び相対速度を演算する。な
お、ここでは説明を簡略化するため、自分の速度と目標
速度が同じ場合、すなわち相対速度=0の場合について
示している。
【0008】図15は従来のFM−CWレーダのビデオ
信号のスペクトラムを示す。図において、スペクトラム
は、周波数Fb の点で目標からのビート周波数が得られ
ており、また周波数の低い領域でノイズ成分が大きくな
っている。このように、基本波ミクサ9はDC近傍にお
いてノイズ成分が大きくなる性質をもっており、雑音指
数の劣化の原因となっている。この雑音指数が劣化した
場合、目標の探知距離性能が低下するため、車両の安全
対策に大きく影響するという問題があり、雑音指数の改
善がFM−CWレーダの開発における課題となってい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなFM−C
Wレーダでは、受信系の雑音指数が劣化しているため、
障害物等の探知距離性能が低下するため、車両の安全制
御が困難になるという課題があった。
【0010】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、送信信号または局発信号に変調手段
を設け、受信ミクサに入力される受信信号と局発信号の
どちらか一方の周波数を中間周波数分だけオフセットさ
せ、この2つの信号の差からビデオ信号を得ることによ
り、受信系の雑音指数を改善し、レーダの探知距離性能
の向上を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるFM−
CWレーダは、第1の発振器と、電力分配手段と、第2
の発振器と、送信信号を変調する変調手段と、第1及び
第2のアンテナと、基本波ミクサと、目標の距離及び相
対速度を得る信号処理部とを備えた。
【0012】また、第2の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、N逓倍器と、第
2の発振器と、送信信号を変調する変調手段と、第1及
び第2のアンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列
接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し局発信
号のN倍周波数(Nは2以上の偶数)と受信信号の周波
数との和及び差の周波数をもつ信号を出力する偶高調波
ミクサと、目標との距離及び相対速度を得る信号処理部
とを備えた。
【0013】また、第3の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、第2の発振器
と、偶高調波ミクサと、第1及び第2のアンテナと、逆
極性の2つのダイオードを並列接続したアンチパラレル
ダイオードペアを内蔵し局発信号のN倍周波数(Nは2
以上の偶数)と受信信号の周波数との和及び差の周波数
をもつ信号を出力する偶高調波ミクサと、目標との距離
及び相対速度を得る信号処理部とを備えた。
【0014】また、第4の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、第1及び第2の
アンテナと、第2の発振器と、局発信号を変調する変調
手段と、基本波ミクサと、目標との距離及び相対速度を
得る信号処理部とを備えた。
【0015】また、第5の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、N逓倍器と、第
1及び第2のアンテナと、第2の発振器と、局発信号を
変調する変調手段と、逆極性の2つのダイオードを並列
接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し局発信
号のN倍周波数(Nは2以上の偶数)と受信信号の周波
数との和及び差の周波数をもつ信号を出力する偶高調波
ミクサと、目標との距離及び相対速度を得る信号処理部
とを備えた。
【0016】また、第6の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、小電力無線設備
に設置を義務付けられている呼出名称記憶装置と、この
呼び出し符号名称記憶装置のクロック信号によって送信
信号を変調する変調手段と、第1及び第2のアンテナ
と、基本波ミクサと、目標の距離及び相対速度を得る信
号処理部とを備えた。
【0017】また、第7の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、第2の発振器
と、送信信号を変調する変調手段と、送信及び受信信号
を分離するサーキュレータと、送信及び受信で共用する
アンテナと、基本波ミクサと、目標の距離及び相対速度
を得る信号処理部とを備えた。
【0018】また、第8の発明によるFM−CWレーダ
は、第1の発振器と、電力分配手段と、第2の発振器
と、送信信号を変調する変調手段と、第1及び第2のア
ンテナと、基本波ミクサと、第2の発振器の出力の一部
から中間周波数の周波数変動を考慮して目標との距離及
び相対速度を得る信号処理部とを備えた。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
FM−CWレーダのブロック図であり、図において、6
a及び6bは第1及び第2の発振器、7は電力分配手
段、8a及び8bは第1及び第2のアンテナ、9は基本
波ミクサ、10はフィルタ、11a及び11bは第1及
び第2の増幅器、12はA/D変換器、13は信号処理
部、14は送信信号を周波数変調する変調手段である。
【0020】図2は、この発明の実施の形態1を示すF
M−CWレーダの動作原理図であり、図において、曲線
eは基本波ミクサ9の局発信号、曲線fは目標からの受
信信号、曲線gは受信信号を基本波ミクサ9で周波数変
換した後のビデオ信号である。
【0021】図3は、この発明の実施の形態1を示すF
M−CWレーダにおけるビデオ信号のスペクトラムの一
例であり、曲線hはビデオ信号のスペクトラムである。
【0022】次に動作について説明する。図1におい
て、第1の発振器6aは、高周波変調信号(周波数はF
RF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波
数成分である。)を出力する。電力分配手段7はこの高
周波変調信号の一部を局発信号(図2(a)における曲
線eに相当する。)とし、残りを送信基準信号として出
力する。第2の発振器6bは、中間周波数FIFをもつ中
間周波信号を出力する。変調手段14は、送信基準信号
及び中間周波信号によって周波数変調し、周波数成分F
RF±ΔF±FIFを有する送信信号を出力する。第1の増
幅器11aは、この送信信号を電力増幅する。第1のア
ンテナ8aは、第1の増幅器11aの出力を受けて目標
(図中では省略している。)に送信信号を照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(図2(a)における曲線fに相当する。Fb
目標の距離・速度に対応したビート周波数成分であ
る。)を出力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受
信信号を受けて受信信号を周波数変換し、ビート周波数
成分Fb に中間周波数FIFをオフセットさせた周波数を
もつビデオ信号(図2(b)における曲線gに相当す
る。)を出力する。フィルタ10では、このビデオ信号
の高調波成分を抑圧する。第二の増幅器11bはビデオ
信号の電力増幅を行う。A/D変換器12は、電力増幅
されたビデオ信号をディジタル変換する。信号処理部1
3は、ディジタル化されたビデオ信号をフーリエ変換し
て周波数軸上で解析し、目標との距離及び相対速度等の
情報を得る。なお、ここでは説明を簡略化するため、自
分の速度と目標速度が同じ場合、すなわち相対速度=0
の場合について示している。
【0023】次にビデオ信号のスペクトラムについて説
明する。図3において、スペクトラムは周波数FIF±F
b の点で目標からのビート周波数が得られている。この
ように、目標のビート周波数が、DC近傍のノイズ成分
が大きい領域を避けて得られているため、受信系の雑音
指数を改善することが可能となり、目標の探知距離性能
の向上を図ることができる。
【0024】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6a及び6bは第1及び第2の発振器、7は
電力分配手段、8a及び8bは第1及び第2のアンテ
ナ、10はフィルタ、11a及び11bは第1及び第2
の増幅器、12はA/D変換器、13は信号処理部、1
4は変調手段、15はN逓倍器、16は逆極性の2つの
ダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオードペ
アを内蔵した偶高調波ミクサである。
【0025】次に動作について説明する。図4におい
て、第1の発振器6aは、高周波変調信号(周波数は
(FRF±ΔF)/Nであり、FRFは高周波成分、±ΔF
は変調周波数成分、Nは2以上の偶数である。)を出力
する。電力分配手段7はこの高周波変調信号の一部を局
発信号とし、残りを送信基準信号として出力する。N逓
倍器15はこの送信基準信号の周波数をN逓倍する。第
2の発振器6bは、中間周波数FIFをもつ中間周波信号
を出力する。変調手段14は、N逓倍器15の出力信号
及び中間周波信号によって周波数変調し、周波数成分F
RF±ΔF±FIFを有する送信信号を出力する。第1の増
幅器11aは、この送信信号を電力増幅する。第1のア
ンテナ8aは、第1の増幅器11aの出力を受けて目標
(図中では省略している。)に送信信号を照射する。第
2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受
信信号(周波成分は、FRF±ΔF±FIF±Fb であり、
b は目標の距離・速度に対応したビート周波数成分で
ある。)を出力する。偶高調波ミクサ16は、局発信号
のN倍周波数と受信信号の周波数の和及び差の周波数、
つまり、ビート周波数成分Fb に中間周波数FIFをオフ
セットさせた周波数FIF±Fb をもつビデオ信号を出力
する。フィルタ10では、このビデオ信号の高調波成分
を抑圧する。第二の増幅器11bはビデオ信号の電力増
幅を行う。A/D変換器12は、電力増幅されたビデオ
信号をディジタル変換する。信号処理部13は、ディジ
タル化されたビデオ信号をフーリエ変換し周波数軸上で
解析し、目標との距離及び相対速度等の情報を得る。こ
のように、ビデオ信号における目標のビート周波数成分
がDCから中間周波数FIF分だけオフセットしており、
DC近傍のノイズ成分が大きい領域を避けて得られてい
る。このため、受信系の雑音指数を改善することが可能
となり、目標の探知距離性能の向上を図ることができ
る。
【0026】次に、逆極性の2つのダイオードを並列接
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調
波ミクサ16の特性について補足する。図5は、基本波
ミクサ及び逆極性の2つのダイオードを並列接続したア
ンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミクサ
から出力するビデオ信号に含まれる雑音電圧を示す。図
5において、曲線jは基本はミクサ、曲線kは偶高調波
ミクサから出力されるビデオ信号に含まれる雑音電圧で
ある。このように、偶高調波ミクサの雑音電圧が、基本
波ミクサの雑音電圧よりも非常に小さくなることがわか
る。したがって、偶高調波ミクサの使用により、さらに
受信系の雑音指数を改善でき、目標の探知距離性能を向
上させることができる。
【0027】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6a及び6bは第1及び第2の発振器、7は
電力分配手段、8a及び8bは第1及び第2のアンテ
ナ、10はフィルタ、11a及び11bは第1及び第2
の増幅器、12はA/D変換器、13は信号処理部、1
6は逆極性の2つのダイオードを並列接続したアンチパ
ラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミクサ、17
は偶高調波ミクサである。
【0028】次に動作について説明する。図6におい
て、第1の発振器6aは、高周波変調信号(周波数は
(FRF±ΔF)/Nであり、FRFは高周波成分、±ΔF
は変調周波数成分、Nは2以上の偶数である。)を出力
する。電力分配手段7はこの高周波変調信号の一部を局
発信号とし、残りを送信基準信号として出力する。第2
の発振器6bは、中間周波数FIFをもつ中間周波信号を
出力する。偶高調波ミクサ17は高周波変調信号のN倍
周波数と中間周波信号の和及び差の周波数FRF±ΔF±
IFを有する送信信号を出力する。第1の増幅器11a
は、この送信信号を電力増幅する。第1のアンテナ8a
は、第1の増幅器11aの出力を受けて目標(図中では
省略している。)に送信信号を照射する。第2のアンテ
ナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受信信号(周
波数成分は、FRF±ΔF±FIF±Fbであり、Fb は目
標の距離・速度に対応したビート周波数成分である。)
を出力する。偶高調波ミクサ16は、局発信号のN倍周
波数と受信信号の周波数の和及び差の周波数、つまり、
ビート周波数成分Fb に中間周波数FIFをオフセットさ
せた周波数FIF±Fb をもつビデオ信号を出力する。フ
ィルタ10では、このビデオ信号の高調波成分を抑圧す
る。第二の増幅器11bはビデオ信号の電力増幅を行
う。A/D変換器12は、電力増幅されたビデオ信号を
ディジタル変換する。信号処理部13は、ディジタル化
されたビデオ信号をフーリエ変換し周波数軸上で解析
し、目標との距離及び相対速度等の情報を得る。このよ
うに、ビデオ信号における目標のビート周波数成分がD
Cから中間周波数FIF分だけオフセットしており、DC
近傍のノイズ成分が大きい領域を避けて得られている。
このため、受信系の雑音指数を改善することが可能とな
り、目標の探知距離性能の向上を図ることができる。ま
た、受信系に逆極性の2つのダイオードを並列接続した
アンチパラレルダイオードペアを内蔵した偶高調波ミク
サ16を使用することにより、受信系の雑音指数を改善
でき、目標の探知距離性能を向上させることができる。
さらに、送信系に偶高調波ミクサ17を使用することに
より、N逓倍器15等の使用を不要とするため、構成の
簡略化、装置の小型化及び低価格化を図ることが可能と
なる。
【0029】実施の形態4.図7は、この発明の実施の
形態4を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6a及び6bは第1及び第2の発振器、7は
電力分配手段、8a及び8bは第1及び第2のアンテ
ナ、9は基本波ミクサ、10はフィルタ、11a及び1
1bは第1及び第2の増幅器、12はA/D変換器、1
3は信号処理部、14は変調手段である。
【0030】次に動作について説明する。図7におい
て、第1の発振器6aは、高周波変調信号(周波数はF
RF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波
数成分である。)を出力する。電力分配手段7はこの高
周波変調信号の一部を第1の局発信号とし、残りを送信
信号として出力する。第1の増幅器11aは、この送信
信号を電力増幅する。第1のアンテナ8aは、第1の増
幅器11aの出力を受けて目標(図中では省略してい
る。)に送信信号を照射する。第2のアンテナ8bは、
目標からの反射信号を受けて、受信信号(周波数成分
は、FRF±ΔF±Fbであり、Fb は目標の距離・速度
に対応したビート周波数成分である。)を出力する。第
2の発振器6bは、中間周波数FIFをもつ中間周波信号
を出力する。変調手段14は、第1の局発信号及び中間
周波信号によって周波数変調し、周波数成分FRF±ΔF
±FIFを有する第2の局発信号を出力する。基本波ミク
サ9は、第2の局発信号及び受信信号を受けて周波数変
換し、ビート周波数成分Fb に中間周波数FIFをオフセ
ットさせた周波数FIF±Fb をもつビデオ信号を出力す
る。フィルタ10では、このビデオ信号の高調波成分を
抑圧する。第二の増幅器11bはビデオ信号の電力増幅
を行う。A/D変換器12は、電力増幅されたビデオ信
号をディジタル変換する。信号処理部13は、ディジタ
ル化されたビデオ信号をフーリエ変換し周波数軸上で解
析し、目標との距離及び相対速度等の情報を得る。この
ように、ビデオ信号における目標のビート周波数成分が
DCから中間周波数FIF分だけオフセットしており、D
C近傍のノイズ成分が大きい領域を避けて得られてい
る。このため、受信系の雑音指数を改善することが可能
となり、目標の探知距離性能の向上を図ることができ
る。
【0031】実施の形態5.図8は、この発明の実施の
形態5を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6a及び6bは第1及び第2の発振器、7は
電力分配手段、8a及び8bは第1及び第2のアンテ
ナ、10はフィルタ、11a及び11bは第1及び第2
の増幅器、12はA/D変換器、13は信号処理部、1
4は変調手段、15はN逓倍器、16は逆極性の2つの
ダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオードペ
アを内蔵した偶高調波ミクサである。
【0032】次に動作について説明する。図8におい
て、第1の発振器6aは、高周波変調信号(周波数は
(FRF±ΔF)/Nであり、FRFは高周波成分、±ΔF
は変調周波数成分、Nは2以上の偶数である。)を出力
する。電力分配手段7はこの高周波変調信号の一部を第
1の局発信号とし、残りを送信基準信号として出力す
る。N逓倍器15はこの送信基準信号の周波数をN逓倍
し、周波数成分FRF±ΔFを有する送信信号を出力す
る。第1の増幅器11aは、この送信信号を電力増幅す
る。第1のアンテナ8aは、第1の増幅器11aの出力
を受けて目標(図中では省略している。)に送信信号を
照射する。第2のアンテナ8bは、目標からの反射信号
を受けて、受信信号(周波数成分は、FRF±ΔF±Fb
であり、Fb は目標の距離・速度に対応したビート周波
数成分である。)を出力する。第2の発振器6bは、中
間周波数FIFの1/Nの周波数をもつ中間周波信号を出
力する。変調手段14は、第1の局発信号及び中間周波
信号によって周波数変調し、周波数成分(FRF±ΔF±
IF)/Nを有する第2の局発信号を出力する。偶高調
波ミクサ16は、第2の局発信号のN倍周波数と受信信
号の周波数の和及び差の周波数、つまり、ビート周波数
成分Fb に中間周波数FIFをオフセットさせた周波数F
IF±Fb をもつビデオ信号を出力する。フィルタ10で
は、このビデオ信号の高調波成分を抑圧する。第二の増
幅器11bはビデオ信号の電力増幅を行う。A/D変換
器12は、電力増幅されたビデオ信号をディジタル変換
する。信号処理部13は、ディジタル化されたビデオ信
号をフーリエ変換し周波数軸上で解析し、目標との距離
及び相対速度等の情報を得る。このように、ビデオ信号
における目標のビート周波数成分がDCから中間周波数
IF分だけオフセットしており、DC近傍のノイズ成分
が大きい領域を避けて得られている。このため、受信系
の雑音指数を改善することが可能となり、目標の探知距
離性能の向上を図ることができる。また、受信系に逆極
性の2つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダ
イオードペアを内蔵した偶高調波ミクサ16を使用する
ことにより、受信系の雑音指数を改善でき、目標の探知
距離性能を向上させることができる。
【0033】実施の形態6.図9は、この発明の実施の
形態6を示すFM−CWレーダのブロック図であり、図
において、6は発振器、7は電力分配手段、8a及び8
bは第1及び第2のアンテナ、9は基本波ミクサ、10
はフィルタ、11a及び11bは第1及び第2の増幅
器、12はA/D変換器、13は信号処理部、14は変
調手段、18は呼出名称記憶装置である。
【0034】次に動作について説明する。図9におい
て、発振器6は、高周波変調信号(周波数はFRF±ΔF
であり、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分で
ある。)を出力する。電力分配手段7はこの高周波変調
信号の一部を局発信号とし、残りを送信基準信号として
出力する。呼出名称記憶装置18は、周波数成分FIF
有するクロック信号を出力する。変調手段14は、送信
基準信号及びクロック信号によって周波数変調し、周波
数成分FRF±ΔF±FIFを有する送信信号を出力する。
第1の増幅器11aは、この送信信号を電力増幅する。
第1のアンテナ8aは、第1の増幅器11aの出力を受
けて目標(図中では省略している。)に送信信号を照射
する。第2のアンテナ8bは、目標からの反射信号を受
けて、受信信号(周波数成分は、FRF±ΔF±FIF±F
b であり、Fb は目標の距離・速度に対応したビート周
波数成分である。)を出力する。基本波ミクサ9は、局
発信号及び受信信号を受けて周波数変換し、ビート周波
数成分Fb に中間周波数FIFをオフセットさせた周波数
IF±Fb をもつビデオ信号を出力する。フィルタ10
では、このビデオ信号の高調波成分を抑圧する。第二の
増幅器11bはビデオ信号の電力増幅を行う。A/D変
換器12は、電力増幅されたビデオ信号をディジタル変
換する。信号処理部13は、ディジタル化されたビデオ
信号をフーリエ変換し周波数軸上で解析し、目標との距
離及び相対速度等の情報を得る。このように、ビデオ信
号における目標のビート周波数成分がDCから中間周波
数FIF分だけオフセットしており、DC近傍のノイズ成
分が大きい領域を避けて得られている。このため、受信
系の雑音指数を改善することが可能となり、目標の探知
距離性能の向上を図ることができる。また、電波法にお
いて、小電力無線設備に設置を義務付けられている呼出
名称記憶装置のクロック信号によって中間周波信号を得
ることにより、中間周波数を発振する発振器を省略でき
るため、構成の簡略化、装置の小型化及び低価格化を図
ることが可能となる。
【0035】実施の形態7.図10は、この発明の実施
の形態7を示すFM−CWレーダのブロック図であり、
図において、6a及び6bは第1及び第2の発振器、7
は電力分配手段、8はアンテナ、9は基本波ミクサ、1
0はフィルタ、11a及び11bは第1及び第2の増幅
器、12はA/D変換器、13は信号処理部、14は変
調手段、19はサーキュレータである。
【0036】図10において、第1の発振器6aは、高
周波変調信号(周波数はFRF±ΔFであり、FRFは高周
波成分、±ΔFは変調周波数成分である。)を出力す
る。電力分配手段7はこの高周波変調信号の一部を局発
信号とし、残りを送信基準信号として出力する。第2の
発振器6bは、中間周波数FIFをもつ中間周波信号を出
力する。変調手段14は、送信基準信号及び中間周波信
号によって周波数変調し、周波数成分FRF±ΔF±FIF
を有する送信信号を出力する。第1の増幅器11aは、
この送信信号を電力増幅する。サーキュレータ19は、
第1の増幅器11aから得られる送信信号をアンテナ8
に導くとともに、アンテナ8から出力される受信信号を
基本波ミクサ9に導く。アンテナ8はこの送信信号を目
標(図中では省略している。)に照射し、目標からの反
射信号を受けて、受信信号(周波数成分は、FRF±ΔF
±FIF±Fb であり、Fb は目標の距離・速度に対応し
たビート周波数成分である。)を出力する。基本波ミク
サ9は、サーキュレータ19を介して得られる受信信号
と局発信号を受けて周波数変換し、ビート周波数成分F
b に中間周波数FIFをオフセットさせた周波数FIF±F
b をもつビデオ信号を出力する。フィルタ10では、こ
のビデオ信号の高調波成分を抑圧する。第二の増幅器1
1bはビデオ信号の電力増幅を行う。A/D変換器12
は、電力増幅されたビデオ信号をディジタル変換する。
信号処理部13は、ディジタル化されたビデオ信号をフ
ーリエ変換し周波数軸上で解析し、目標との距離及び相
対速度等の情報を得る。このように、ビデオ信号におけ
る目標のビート周波数成分がDCから中間周波数FIF
だけオフセットしており、DC近傍のノイズ成分が大き
い領域を避けて得られている。このため、受信系の雑音
指数を改善することが可能となり、目標の探知距離性能
の向上を図ることができる。また、アンテナを送信及び
受信で共用することにより、アンテナ1個を省略できる
ため、装置の小型化及び低価格化を図ることが可能とな
る。
【0037】実施の形態8.図11は、この発明の実施
の形態8を示すFM−CWレーダのブロック図であり、
図において、6a及び6bは第1及び第2の発振器、7
は電力分配手段、8a及び8bは第1及び第2のアンテ
ナ、9は基本波ミクサ、10はフィルタ、11a及び1
1bは第1及び第2の増幅器、12はA/D変換器、1
3は信号処理部、14は変調手段である。
【0038】図11において、第1の発振器6aは、高
周波変調信号(周波数はFRF±ΔFであり、FRFは高周
波成分、±ΔFは変調周波数成分である。)を出力す
る。電力分配手段7はこの高周波変調信号の一部を局発
信号とし、残りを送信基準信号として出力する。第2の
発振器6bは、中間周波数FIFをもつ中間周波信号を2
方向に出力し、一方を変調手段へ、他方を信号処理部に
出力する。変調手段14は、送信基準信号及び中間周波
信号によって周波数変調し、周波数成分FRF±ΔF±F
IFを有する送信信号を出力する。第1の増幅器11a
は、この送信信号を電力増幅する。第1のアンテナ8a
は、第1の増幅器11aの出力を受けて目標(図中では
省略している。)に送信信号を照射する。第2のアンテ
ナ8bは、目標からの反射信号を受けて、受信信号(周
波数成分は、FRF±ΔF±FIF±Fbであり、Fb は目
標の距離・速度に対応したビート周波数成分である。)
を出力する。基本波ミクサ9は、局発信号及び受信信号
を受けて周波数変換し、ビート周波数成分Fb に中間周
波数FIFをオフセットさせた周波数FIF±Fb をもつビ
デオ信号を出力する。フィルタ10では、このビデオ信
号の高調波成分を抑圧する。第二の増幅器11bはビデ
オ信号の電力増幅を行う。A/D変換器12は、電力増
幅されたビデオ信号をディジタル変換する。信号処理部
13は、ディジタル化されたビデオ信号及び中間周波信
号を受けて、フーリエ変換して周波数軸上で解析し、目
標との距離及び相対速度等の情報を得る。このように、
ビデオ信号における目標のビート周波数成分がDCから
中間周波数FIF分だけオフセットしており、DC近傍の
ノイズ成分が大きい領域を避けて得られている。このた
め、受信系の雑音指数を改善することが可能となり、目
標の探知距離性能の向上を図ることができる。また、中
間周波信号の一部を信号処理部13に取り込んで目標と
の距離及び相対速度等の情報を得るため、第2の発振器
6bの発振周波数が変動した場合でも、正確な目標の情
報を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】第1の発明によれば、第1の発振器と、
電力分配手段と、第2の発振器と、送信信号を変調する
変調手段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサ
と、目標の距離及び相対速度を得る信号処理部とを備
え、ビデオ信号における目標のビート周波数成分がDC
近傍のノイズの大きい領域を避けて得られることによ
り、受信系の雑音指数を改善することができ、FM−C
Wレーダにおける目標の探知距離性能の向上を図ること
が可能になる。
【0040】また、第2の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、N逓倍器(Nは2以上の偶数)
と、第2の発振器と、送信信号を変調する変調手段と、
第1及び第2のアンテナと、逆極性の2つのダイオード
を並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し
局発信号のN倍周波数と受信信号の周波数との和及び差
の周波数をもつ信号を出力する偶高調波ミクサと、目標
との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備え、ビデ
オ信号における目標のビート周波数成分がDC近傍のノ
イズの大きい領域を避けて得られること、及びノイズ成
分の小さい偶高調波ミクサを使用したことにより、受信
系の雑音指数を改善することができ、FM−CWレーダ
における目標の探知距離性能の向上を図ることが可能に
なる。
【0041】また、第3の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、第2の発振器と、偶高調波ミクサ
と、第1及び第2のアンテナと、逆極性の2つのダイオ
ードを並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内
蔵し局発信号のN倍周波数と受信信号の周波数との和及
び差の周波数をもつ信号を出力する偶高調波ミクサ(N
は2以上の偶数である)と、目標との距離及び相対速度
を得る信号処理部とを備え、ビデオ信号における目標の
ビート周波数成分がDC近傍のノイズの大きい領域を避
けて得られること、及びノイズ成分の小さい偶高調波ミ
クサを使用したことにより、受信系の雑音指数を改善す
ることができ、FM−CWレーダにおける目標の探知距
離性能の向上を図ることが可能になる。また、構成が簡
略化できるため、装置の小型化及び低価格化を図ること
が可能となる。
【0042】また、第4の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、第1及び第2のアンテナと、第2
の発振器と、局発信号を変調する変調手段と、基本波ミ
クサと、目標の距離及び相対速度を得る信号処理部とを
備え、ビデオ信号における目標のビート周波数成分がD
C近傍のノイズの大きい領域を避けて得られることによ
り、受信系の雑音指数を改善することができ、FM−C
Wレーダにおける目標の探知距離性能の向上を図ること
が可能になる。
【0043】また、第5の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、N逓倍器(Nは2以上の偶数であ
る)と、第1及び第2のアンテナと、第2の発振器と、
局発信号を変調する変調手段と、逆極性の2つのダイオ
ードを並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内
蔵し局発信号のN倍周波数と受信信号の周波数との和及
び差の周波数をもつ信号を出力する偶高調波ミクサと、
目標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを備え、
ビデオ信号における目標のビート周波数成分がDC近傍
のノイズの大きい領域を避けて得られること、及びノイ
ズ成分の小さい偶高調波ミクサを使用したことにより、
受信系の雑音指数を改善することができ、FM−CWレ
ーダにおける目標の探知距離性能の向上を図ることが可
能になる。
【0044】また、第6の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、小電力無線設備に設置を義務付け
られている呼出名称記憶装置と、この呼び出し符号名称
記憶装置のクロック信号によって送信信号を変調する変
調手段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミクサ
と、目標の距離及び相対速度を得る信号処理部とを備
え、ビデオ信号における目標のビート周波数成分がDC
近傍のノイズの大きい領域を避けて得られることによ
り、受信系の雑音指数を改善することができ、FM−C
Wレーダにおける目標の探知距離性能の向上を図ること
が可能になる。また、構成が簡略化できるため、装置の
小型化及び低価格化を図ることが可能となる。
【0045】また、第7の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、第2の発振器と、送信信号を変調
する変調手段と、送信及び受信信号を分離するサーキュ
レータと、送信及び受信で共用するアンテナと、基本波
ミクサと、目標の距離及び相対速度を得る信号処理部と
を備え、ビデオ信号における目標のビート周波数成分が
DC近傍のノイズの大きい領域を避けて得られることに
より、受信系の雑音指数を改善することができ、FM−
CWレーダにおける目標の探知距離性能の向上を図るこ
とが可能になる。また、構成が簡略化できるため、装置
の小型化及び低価格化を図ることが可能となる。
【0046】また、第8の発明によれば、第1の発振器
と、電力分配手段と、第2の発振器と、送信信号を変調
する変調手段と、第1及び第2のアンテナと、基本波ミ
クサと、第2の発振器の出力の一部から中間周波数の周
波数変動を考慮して目標との距離及び相対速度を得る信
号処理部とを備え、ビデオ信号における目標のビート周
波数成分がDC近傍のノイズの大きい領域を避けて得ら
れることにより、受信系の雑音指数を改善することがで
き、FM−CWレーダにおける目標の探知距離性能の向
上を図ることが可能になる。また、第2の発振器の発振
周波数が変動した場合でも、正確な目標の情報を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態1を示す図である。
【図2】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態1の動作原理を示す図である。
【図3】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態1におけるビデオ信号のスペクトラムを示す図であ
る。
【図4】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態2を示す図である。
【図5】 基本波ミクサと偶高調波ミクサの出力ノイズ
レベルの一例を示す図である。
【図6】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態3を示す図である。
【図7】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態4を示す図である。
【図8】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態5を示す図である。
【図9】 この発明によるFM−CWレーダの実施の形
態6を示す図である。
【図10】 この発明によるFM−CWレーダの実施の
形態7を示す図である。
【図11】 この発明によるFM−CWレーダの実施の
形態8を示す図である。
【図12】 FM−CWレーダの運用状況の一例を示す
図である。
【図13】 従来のFM−CWレーダを示す図である。
【図14】 従来のFM−CWレーダの動作原理を示す
図である。
【図15】 従来のFM−CWレーダにおけるビデオ信
号のスペクトラムを示す図である。
【符号の説明】
1 道路、2a 車両、2b 車両、3 FM−CWレ
ーダ、4 障害物、5人間、6 発振器、6a 第1の
発振器、6b 第2の発振器、7 電力分配手段、8
アンテナ、8a 第1のアンテナ、8b 第2のアンテ
ナ、9 基本波ミクサ、10 フィルタ、11 増幅
器、11a 第1の増幅器、11b 第2の増幅器、1
2 A/D変換器、13 信号処理部、14 変調手
段、15N逓倍器、16 アンチパラレルダイオードペ
アを使用した偶高調波ミクサ、17 偶高調波ミクサ、
18 呼出名称記憶装置、19 サーキュレータ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、高周波変調信号を出力
    する第1の発振器と、この高周波変調信号の一部を局発
    信号とし残りを送信基準信号とする電力分配手段と、中
    間周波数を有する中間周波信号を出力する第2の発振器
    と、上記送信基準信号をこの中間周波信号により変調し
    送信信号を出力する変調手段と、この送信信号を目標に
    照射する第1のアンテナと、上記目標からの反射信号を
    受け受信信号を出力する第2のアンテナと、この受信信
    号と上記局発信号を受けて周波数変換し上記目標の距離
    及び相対速度に応じたビート周波数成分に上記中間周波
    数分だけ周波数をオフセットさせたビデオ信号を出力す
    る基本波ミクサと、このビデオ信号をフーリエ変換して
    周波数軸上で解析し上記目標との距離及び相対速度を得
    る信号処理部とを具備することを特徴とするFM−CW
    レーダ。
  2. 【請求項2】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、高周波変調信号を出力
    する第1の発振器と、この高周波変調信号の一部を局発
    信号とし残りを送信基準信号とする電力分配手段と、こ
    の送信基準信号の周波数をN倍(Nは2以上の偶数であ
    る)するN逓倍器と、中間周波数を有する中間周波信号
    を出力する第2の発振器と、上記N逓倍器の出力をこの
    中間周波信号により変調し送信信号を出力する変調手段
    と、この送信信号を目標に照射する第1のアンテナと、
    上記目標からの反射信号を受け受信信号を出力する第2
    のアンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続し
    たアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記局発信
    号のN倍周波数と上記受信信号の周波数との和及び差の
    周波数、つまり上記目標の距離及び相対速度に応じたビ
    ート周波数成分に上記中間周波数分だけオフセットした
    周波数を有するビデオ信号を出力する偶高調波ミクサ
    と、このビデオ信号をフーリエ変換して周波数軸上で解
    析し上記目標との距離及び相対速度を得る信号処理部と
    を具備することを特徴とするFM−CWレーダ。
  3. 【請求項3】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、高周波変調信号を出力
    する第1の発振器と、この高周波変調信号の一部を局発
    信号とし残りを送信基準信号とする電力分配手段と、中
    間周波数を有する中間周波信号を出力する第2の発振器
    と、上記送信基準信号のN倍周波数(Nは2以上の偶数
    である)とこの中間周波信号の周波数をミキシングし送
    信信号を出力する偶高調波ミクサと、この送信信号を目
    標に照射する第1のアンテナと、上記目標からの反射信
    号を受け受信信号を出力する第2のアンテナと、逆極性
    の2つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダイ
    オードペアを内蔵し上記局発信号のN倍周波数と上記受
    信信号の周波数との和及び差の周波数、つまり上記目標
    の距離及び相対速度に応じたビート周波数成分に上記中
    間周波数分だけオフセットした周波数を有するビデオ信
    号を出力する偶高調波ミクサと、このビデオ信号をフー
    リエ変換して周波数軸上で解析し上記目標との距離及び
    相対速度を得る信号処理部とを具備することを特徴とす
    るFM−CWレーダ。
  4. 【請求項4】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、高周波変調信号を出力
    する第1の発振器と、この高周波変調信号の一部を第1
    の局発信号とし残りを送信信号とする電力分配手段と、
    この送信信号を目標に照射する第1のアンテナと、上記
    目標からの反射信号を受け受信信号を出力する第2のア
    ンテナと、中間周波数を有する中間周波信号を出力する
    第2の発振器と、上記第1の局発信号をこの中間周波信
    号により変調し第2の局発信号を出力する変調手段と、
    上記受信信号この第2の局発信号を受けて周波数変換し
    上記目標の距離及び相対速度に応じたビート周波数成分
    に上記中間周波数分だけ周波数をオフセットさせたビデ
    オ信号を出力する基本波ミクサと、このビデオ信号をフ
    ーリエ変換して周波数軸上で解析し上記目標との距離及
    び相対速度を得る信号処理部とを具備することを特徴と
    するFM−CWレーダ。
  5. 【請求項5】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、高周波変調信号を出力
    する第1の発振器と、この高周波変調信号の一部を第1
    の局発信号とし残りを送信信号とする電力分配手段と、
    この送信基準信号の周波数をN倍(Nは2倍以上の偶数
    である)し送信信号を出力するN逓倍器と、この送信信
    号を目標に照射する第1のアンテナと、上記目標からの
    反射信号を受け受信信号を出力する第2アンテナと、中
    間周波数の1/Nの周波数を有する中間周波信号を出力
    する第2の発振器と、上記第1の局発信号をこの中間周
    波信号により変調し第2の局発信号を出力する変調手段
    と、逆極性の2つのダイオードを並列接続したアンチパ
    ラレルダイオードペアを内蔵し上記第2の局発信号のN
    倍周波数と上記受信信号の周波数との和及び差の周波
    数、つまり上記目標の距離及び相対速度に応じたビート
    周波数成分に上記中間周波数分だけオフセットした周波
    数を有するビデオ信号を出力する偶高調波ミクサと、こ
    のビデオ信号をフーリエ変換して周波数軸上で解析し上
    記目標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを具備
    することを特徴とするFM−CWレーダ。
  6. 【請求項6】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、小電力無線設備に設置
    を義務付けられている呼出名称記憶装置のクロック信号
    によって中間周波信号を得ることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のFM−CWレーダ。
  7. 【請求項7】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、目標への信号の送信及
    び受信を1つのアンテナで共用することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載のFM−CWレーダ。
  8. 【請求項8】 高周波変調信号を送信し、送信信号の一
    部を受信系の局発信号として目標物体からの受信信号を
    周波数変換することにより、目標の距離及び速度情報を
    得るFM−CWレーダにおいて、第2の発振器あるいは
    呼出名称記憶装置からの中間周波信号の一部を信号処理
    部に送り、この中間周波信号の周波数変動を考慮して目
    標との距離及び相対速度を得る信号処理部とを具備する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のFM
    −CWレーダ。
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