JP3217150B2 - ドップラーレーダ装置 - Google Patents

ドップラーレーダ装置

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JP3217150B2
JP3217150B2 JP26212292A JP26212292A JP3217150B2 JP 3217150 B2 JP3217150 B2 JP 3217150B2 JP 26212292 A JP26212292 A JP 26212292A JP 26212292 A JP26212292 A JP 26212292A JP 3217150 B2 JP3217150 B2 JP 3217150B2
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尚史 大久保
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洋二 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、目標に電波を照射し、
その電波に応じた目標からの反射波に含まれるドップラ
ー周波数の成分を測定することによりその目標との相対
速度を検出するドップラーレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車その他の車両では、一般に、車輪
の回転数その他を検出することにより間接的に走行速度
が測定され、例えば、路面の凍結その他に起因して車輪
がスリップした場合には、車両の路面に対する正確な相
対速度を検出できない。
【0003】ドップラーレーダ装置は、目標からの反射
波に送信波の周波数を基準とする信号処理を施すことに
よりドップラー周波数の成分を検出し、かつその信号処
理の過程では通信システムのように反射波の歪波成分を
精度よく補償する必要がないので、その信号処理を行う
回路は小規模であり安価に実現できる。
【0004】したがって、このようなドップラーレーダ
装置は、例えば、上述した測定誤差を抑圧して精度よく
自動車の真の走行速度を求め、その速度に応じてスリッ
プ時にブレーキを制御して自動車の走行支援を行うナビ
ゲーションシステムへの応用が検討されつつある。
【0005】図24は、従来のドップラーレーダ装置の
構成例を示す図である。図において、送信波を生成する
発振器241の出力は送信アンテナ242に接続され
る。受信アンテナ243は周波数変化素子としてダイオ
ードを用いた周波数変換器244の入力に接続され、そ
の出力は後段の信号処理部に接続される。周波数変換器
244の局発入力には、発振器241の出力が接続され
る。
【0006】このような構成のドップラーレーダ装置で
は、発振器241から出力される所定周波数(=ft
の送信波はアンテナ242を介して目標に照射され、そ
の送信波に応じて目標から反射された反射波は受信アン
テナ243を介して受信される。周波数変換器244
は、このように受信された反射波について、発振器24
1から出力されるの送信波に基づいてホモダイン検波を
行い、反射波の周波数(=fr )と送信波の周波数との
差周波数(=fr−ft)で与えられるドップラー周波数
の成分を求めて信号処理部に与える。信号処理部は、例
えば、このようなドップラー周波数の成分を示す信号に
ついて、その信号の振幅を選択増幅して2値のパルス信
号に変換した後にそのパルスの数をカウントしたり、高
速フーリエ変換(FFT)処理を施すことによりそのド
ップラー周波数の成分の周波数軸上の位置を求めて、反
射波の源である目標と送信アンテナ242や受信アンテ
ナ243との相対速度を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のドップラーレーダ装置では、受信された反射波を
ホモダイン検波する素子として高速動作が可能なガリウ
ム砒素その他の化合物を用いて形成されたダイオードが
用いられ、その検波出力には、このような化合物を用い
た半導体に固有の表面現象その他に起因して周波数軸上
で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑音が
出力される。
【0008】一方、走行中の路面に対する相対速度を測
定するために自動車に搭載されたドップラーレーダ装置
では、発振器241が生成する送信波の周波数は 100km
/h程度の相対速度を精度よく測定するためにミリ波帯に
設定しなければならず、このような相対速度および送信
波の周波数において得られる反射波のドップラー周波数
は数十kHz程度となる。
【0009】したがって、従来のドップラーレーダ装置
では、検出すべきドップラー周波数の成分が周波数軸上
で上述した1/f雑音の分布帯域内に位置するためにS
/N比が劣化して受信感度が低下し、このような問題点
を回避する方法として、高価なインパットダイオードや
ガンダイオードを用いて発振器241を構成して大きな
送信電力を得ていた。
【0010】本発明は、安価な回路を用いて確実に目標
速度の測定精度を高めることができるドップラーレーダ
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。本発明は、送信波信号
を取り込んでその信号と同じ周波数の送信波を目標に照
射する送信手段11と、送信波に応じた目標の反射波を
受信し、周波数軸上で直流近傍に周波数に反比例して分
布する1/f雑音を出力する半導体素子を介して、送信
波信号に基づき反射波をホモダイン検波する受信手段1
3と、受信手段13によってホモダイン検波された反射
波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に目標
の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分を検出
する信号処理手段15とを備えたドップラーレーダ装置
において、送信波信号に周波数変換処理を施し、1/f
雑音の分布帯域幅とドップラー周波数がとり得る最小値
との差以上送信波の周波数を上げて送信手段11に供給
する周波数変換手段17を備えたことを特徴とする。
【0012】図2は、請求項2に記載の発明の原理ブロ
ック図である。本発明は、送信波信号を取り込んでその
信号と同じ周波数の送信波を目標に照射する送信手段1
1と、送信波に応じた目標の反射波を受信し、周波数軸
上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑音
を出力する半導体素子を介して、送信波信号に基づき反
射波をホモダイン検波する受信手段13と、受信手段1
3によってホモダイン検波された反射波の周波数スペク
トラムを解析して、その反射波に目標の速度に応じて含
まれるドップラー周波数の成分を検出する信号処理手段
15とを備えたドップラーレーダ装置において、送信
信号に周波数変換処理を施し、1/f雑音の分布帯域幅
とドップラー周波数がとり得る最大値との和以上送信波
の周波数を下げて送信手段11に供給する周波数変換手
段21を備えたことを特徴とする。
【0013】図3は、請求項3に記載の発明の原理ブロ
ック図である。本発明は、送信波信号を取り込んでその
信号と同じ周波数の送信波を目標に照射する送信手段1
1と、送信波に応じた目標の反射波を受信し、周波数軸
上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑音
を出力する半導体素子を介して、送信波信号に基づき反
射波をホモダイン検波する受信手段13と、受信手段1
3によってホモダイン検波された反射波の周波数スペク
トラムを解析して、その反射波に目標の速度に応じて含
まれるドップラー周波数の成分を検出する信号処理手段
15とを備えたドップラーレーダ装置において、1/f
雑音の分布帯域幅とドップラー周波数がとり得る最小値
との差以上反射波の周波数を上げて受信手段13に供給
する周波数変換手段31を備えたことを特徴とする。
【0014】図4は、請求項4に記載の発明の原理ブロ
ック図である。本発明は、送信波信号を取り込んでその
信号と同じ周波数の送信波を目標に照射する送信手段1
1と、送信波に応じた目標の反射波を受信し、周波数軸
上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑音
を出力する半導体素子を介して、送信波信号に基づき反
射波をホモダイン検波する受信手段13と、受信手段1
3によってホモダイン検波された反射波の周波数スペク
トラムを解析して、その反射波に目標の速度に応じて含
まれるドップラー周波数の成分を検出する信号処理手段
15とを備えたドップラーレーダ装置において、1/f
雑音の分布帯域幅とドップラー周波数がとり得る最大値
との和以上反射波の周波数を下げて受信手段13に供給
する周波数変換手段41を備えたことを特徴とする。
【0015】図5は、請求項5に記載の発明の原理ブロ
ック図である。本発明は、送信波信号を取り込んでその
信号と同じ周波数の送信波を目標に照射する送信手段1
1と、送信波に応じた目標の反射波を受信し、周波数軸
上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑音
を出力する半導体素子を介して、送信波信号に基づき反
射波をホモダイン検波する受信手段13と、受信手段1
3によってホモダイン検波された反射波の周波数スペク
トラムを解析して、その反射波に目標の速度に応じて含
まれるドップラー周波数の成分を検出する信号処理手段
15とを備えたドップラーレーダ装置において、送信手
段11に与えられる送信波信号に周波数変換処理を施
し、送信波の周波数を一定の周波数シフトさせる周波数
変換手段51と、1/f雑音の分布帯域幅とドップラー
周波数がとり得る最小値および一定の周波数の和との差
以上反射波の周波数を上げて受信手段13に供給する
波数変換手段53とを備えたことを特徴とする。
【0016】図6は、請求項6に記載の発明の原理ブロ
ック図である。本発明は、送信波信号を取り込んでその
信号と同じ周波数の送信波を目標に照射する送信手段1
1と、送信波に応じた目標の反射波を受信し、周波数軸
上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑音
を出力する半導体素子を介して、送信波信号に基づき反
射波をホモダイン検波する受信手段13と、受信手段1
3によってホモダイン検波された反射波の周波数スペク
トラムを解析して、その反射波に目標の速度に応じて含
まれるドップラー周波数の成分を検出する信号処理手段
15とを備えたドップラーレーダ装置において、送信手
段11に与えられる送信波信号に周波数変換処理を施
し、送信波の周波数を一定の周波数シフトさせる周波数
変換手段61と、1/f雑音の分布帯域幅とドップラー
周波数がとり得る最大値との和と一定の周波数との差以
上反射波の周波数を下げて受信手段13に供給する周波
数変換手段63とを備えたことを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載のドップラーレーダ装置では、
周波数変換手段17が、送信手段11に与えられる送信
波信号に周波数変換処理を施すことにより、受信手段1
3に送信波信号によって与えられるホモダイン検波の基
準搬送波周波数に比べて、目標に照射される送信波の周
波数を予め高い値に設定する、このようにして設定され
る送信波の周波数は、受信手段13に含まれる半導体素
子が出力する1/f雑音の分布帯域幅と、目標の速度に
応じて反射波に含まれるドップラー周波数の最小値との
差以上高く設定されるので、そのドップラー周波数の成
分は受信手段13から上述した1/f雑音の分布帯域外
に出力される。
【0018】したがって、従来例に比べて信号処理手段
15に入力される復調信号のS/N比が向上して受信感
度が高められる。請求項2に記載のドップラーレーダ装
置では、周波数変換手段21が、送信手段11に与えら
れる送信波信号に周波数変換処理を施すことにより、受
信手段13に送信波信号によって与えられるホモダイン
検波の基準搬送波周波数に比べて、目標に照射される送
信波の周波数を予め低い値に設定する、このようにして
設定される送信波の周波数は、受信手段13に含まれる
半導体素子が出力する1/f雑音の分布帯域幅と、目標
の速度に応じて反射波に含まれるドップラー周波数の最
大値との和以上低く設定されるので、そのドップラー周
波数の成分は受信手段13から上述した1/f雑音の分
布帯域外に出力される。
【0019】したがって、従来例に比べて信号処理手段
15に入力される復調信号のS/N比が向上して受信感
度が高められる。請求項3に記載のドップラーレーダ装
置では、周波数変換手段31が、目標に照射された送信
波に応じて受信された反射波の周波数を変換して受信手
段13に与える。
【0020】このようにして周波数変換された反射波の
周波数は、受信された反射波の周波数に比べて、受信手
段13に含まれる半導体素子が出力する1/f雑音の分
布帯域幅と、目標の速度に応じて反射波に含まれるドッ
プラー周波数の最小値との差以上高く設定されるので、
そのドップラー周波数の成分は受信手段13から上述し
た1/f雑音の分布帯域外に出力される。
【0021】したがって、従来例に比べて信号処理手段
15に入力される復調信号のS/N比が向上して受信感
度が高められる。請求項4に記載のドップラーレーダ装
置では、周波数変換手段41が、目標に照射された送信
波に応じて受信された反射波の周波数を変換して受信手
段13に与える。
【0022】このようにして周波数変換された反射波の
周波数は、受信された反射波の周波数に比べて、受信手
段13に含まれる半導体素子が出力する1/f雑音の分
布帯域幅と、目標の速度に応じて反射波に含まれるドッ
プラー周波数の最大値との和以上低く設定されるので、
そのドップラー周波数の成分は受信手段13から上述し
た1/f雑音の分布帯域外に出力される。
【0023】したがって、従来例に比べて信号処理手段
15に入力される復調信号のS/N比が向上して受信感
度が高められる。請求項5に記載のドップラーレーダ装
置では、周波数変換手段51が送信手段11に与えられ
る送信波信号に周波数変換処理を施して送信波の周波数
を一定の周波数シフトさせるが、周波数変換手段53
は、目標から受信された反射波の周波数について、請求
項3に記載のドップラーレーダ装置において周波数変換
手段31が行う周波数変換処理と同じ周波数変換処理に
併せて上述した送信波の周波数のシフト分を相殺する処
理を行う。
【0024】したがって、受信手段13の出力では、請
求項3に記載の発明と同様にして、ドップラー周波数の
成分が上述した1/f雑音の分布帯域外に得られ、従来
例に比べて信号処理手段15に入力される復調信号のS
/N比が向上して受信感度が高められる。
【0025】請求項6に記載のドップラーレーダ装置で
は、周波数変換手段61が送信手段11に与えられる送
信波信号に周波数変換処理を施して送信波の周波数を一
定の周波数シフトさせるが、周波数変換手段63は、目
標から受信された反射波の周波数について、請求項4に
記載のドップラーレーダ装置において周波数変換手段4
1が行う周波数変換処理と同じ周波数変換処理に併せて
上述した送信波の周波数のシフト分を相殺する処理を行
う。
【0026】したがって、受信手段13の出力では、請
求項4に記載の発明と同様にして、ドップラー周波数の
成分が上述した1/f雑音の分布帯域外に得られ、従来
例に比べて信号処理手段15に入力される復調信号のS
/N比が向上して受信感度が高められる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図7は、請求項1および請求項2に
記載の発明に対応した実施例を示す図である。
【0028】図において、図24に示すものと機能およ
び構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。本発明の特徴とす
る構成は、本実施例では、発振器241と送信アンテナ
242との間に変調器71を配置し、周波数変換器24
4と信号処理部との間に周波数変換器72を配置し、さ
らに、変調器71の変調信号入力および周波数変換器7
2の局発入力に所定周波数(=fL )の局発信号を与え
る発振器73を備えた点にある。
【0029】変調器71では、3つの開口を有するサー
キュレータ74の第一の開口に発振器241の出力が接
続され、サーキュレータ74の第3の開口は送信アンテ
ナ242に接続される。サーキュレータ74の第二の開
口は、逆方向にバイアスされたバラクタダイオード75
を介して接地され、かつインダクタ76を介して発振器
73の出力に接続される。
【0030】なお、本実施例と図1および図2に示すブ
ロック図との対応関係については、送信アンテナ242
は送信手段11に対応し、受信アンテナ243および周
波数変換器244は受信手段13に対応し、周波数変換
器72およびその後段に配置された信号処理部は信号処
理手段15に対応し、発振器73および変調器71は周
波数変換手段17、21に対応する。
【0031】図8は、本実施例の動作を説明する図であ
る。以下、図7および図8を参照して、本実施例の動作
を説明する。発振器73は、周波数変換器244に用い
られたダイオードに固有の1/f雑音の分布帯域幅と目
標の相対速度に応じて反射波に含まれるドップラー周波
数の最小値との差以上(あるいはそのドップラー周波数
の最大値と上述した1/f雑音の分布帯域幅との和以
上)の周波数fL の局発信号を生成する。変調器71
は、このように発振器73から出力される局発信号によ
り、発振器241が出力する周波数ft の送信波信号を
位相変調する。このような位相変調により得られる被変
調波信号は、上述した2つの信号の和(=fL+ft)(あ
るいは差の周波数(=fL−ft))の成分(図8(a)、
)を含み、アンテナ242を介して目標に照射され
る。
【0032】周波数変換器244は、このようにして照
射された送信波に応じた目標からの反射波をアンテナ2
43を介して取り込む。このような反射波の周波数は、
送信波の周波数に比べると、目標と送信アンテナ242
や受信アンテナ243との相対速度に応じたドップラー
周波数(=Δf)だけシフトした値(=fL±fr(=fL±
(ft+Δf))となる。周波数変換器244は、このよう
な反射波と発振器241から与えられる信号とを乗算す
ることにより、これらの2波の差周波数((=f L±Δf)
(=fL±(fr±ft))の成分(図8(b) 、) を抽出
する。このようにして抽出されたドップラー周波数の成
分は、周波数軸上で上述した1/f雑音の分布帯域外に
得られる。
【0033】周波数変換器72は、このようなドップラ
ー周波数の成分を選択増幅し、その増幅されたドップラ
ー周波数の成分と発振器73から出力される信号とを乗
算することにより、これらの2波の差周波数(=fr
t)の成分(図8(b) )を生成して信号処理部に与
える。
【0034】このように本実施例によれば、従来のドッ
プラーレーダ装置に小規模な回路により安価に実現可能
な変調器71、周波数変換器72および発振器73を付
加することにより、周波数変換器244の周波数変換素
子から出力される1/f雑音に対して大きなS/N比を
確保してドップラー周波数の成分を抽出できるので、受
信感度を高められる。
【0035】図9は、本実施例の他の構成例を示す図
(1)である。図において、図7に示す実施例との相違
点は、変調器71および発振器241に代えて、発振器
73から出力される局発信号により直接周波数変調され
た送信波を出力する電圧制御発振器91を用いた点にあ
り、本実施例構成の動作については、図8(a) 、に
示す送信波が電圧制御発振器91から直接出力される点
を除いて図7に示す実施例と同じであるから、ここでは
その説明を省略する。
【0036】図10は、本実施例の他の構成例を示す図
(2)である。図において、図9に示すものと機能およ
び構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。
【0037】本実施例と図9に示す実施例との構成の相
違点は、周波数変換器244の出力と周波数変換器72
の入力との間にゲーティング回路101を備えた点にあ
る。本実施例では、ゲーティング回路101は、発振器
73から出力されるパルス信号に同期し、かつそのパル
ス信号に比べてパルス幅が小さな信号に応じて周波数変
換器244から出力される信号を断続して周波数変換器
72に与える。すなわち、発振器73の出力の変化に応
じた電圧制御発振器91の発振周波数の過渡的な変化に
起因して生じるドップラー周波数の誤差を抑圧すること
ができるので、図9に示す実施例に比べて目標の相対速
度の測定精度がさらに高められる。
【0038】図11は、本実施例の他の構成例を示す図
(3)である。図において、図7に示すものと機能およ
び構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。
【0039】本実施例と図7に示す実施例との構成の相
違点は、周波数変換器244の出力と周波数変換器72
の入力との間にバンドパスフィルタ(BPF)111を
備えた点にある。
【0040】本実施例では、バンドパスフィルタ111
は、周波数変換器244から出力される信号の内、例え
ば、図8(b) に示すような高調波その他の不要波の周
波数成分を除去するので、これらの周波数成分により後
段の周波数変換器72が飽和したり、その周波数成分に
周波数変換処理が施されて不正規のドップラー周波数成
分が検出されることに起因した測定誤差が抑圧される。
【0041】図12は、本実施例の他の構成例を示す図
(4)である。図において、図7に示すものと機能およ
び構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。
【0042】本実施例と図7に示す実施例との構成の相
違点は、発振器73の出力と周波数変換器72の局発入
力との間にバンドパスフィルタ(BPF)121を備え
た点にある。
【0043】本実施例では、バンドパスフィルタ121
は発振器73から出力される信号に含まれる高調波その
他の不要波の周波数成分を除去するので、周波数変換器
72の出力端におけるS/N比が向上し、測定すべき目
標の相対速度のダイナミックレンジが拡大される。
【0044】図13は、本実施例の他の構成例を示す図
(5)である。図において、図9に示すものと機能およ
び構成が同じものについては、同じ参照番号を付与して
示し、ここではその説明を省略する。
【0045】本実施例と図9に示す実施例との構成の相
違点は、電圧制御発振器91の出力と送信アンテナ24
2との間にフィルタ131を備えた点にある。本実施例
では、フィルタ131は、電圧制御発振器91から出力
される信号の内、目標の相対速度の測定に用いられる周
波数((ft−fL) および(ft+fL)のいずれか一方)
を選択して通過させ、かつその他の不要波を抑圧する。
すなわち、周波数変換器244、72および信号処理部
では、このような不要波に応じて得られる反射波を考慮
をせずに、単一の周波数成分からなる送信波に応じた反
射波に基づいてドップラー周波数の成分を抽出すること
ができるので、目標の相対速度の測定精度が向上し、か
つ測定可能な相対速度のダイナミックレンジが拡大され
る。
【0046】図14は、本実施例の他の構成例を示す図
(6)である。図において、図13に示すものと機能お
よび構成が同じものについては、同じ参照番号を付与し
て示し、ここではその説明を省略する。
【0047】本実施例と図13に示す実施例との構成の
相違点は、電圧制御発振器91の出力と周波数変換器2
44の局発入力との間にフィルタ131と同じ特性のフ
ィルタ141を備えた点にある。
【0048】本実施例では、フィルタ141は、電圧制
御発振器91から出力される信号の内、フィルタ131
を介して送信アンテナ242から送信される送信波と同
じ周波数((ft−fL) および(ft+fL) のいずれか一
方)を選択して通過させ、かつその他の不要波を抑圧す
る。すなわち、周波数変換器244は実際に目標に照射
された送信波と同じ周波数の信号に基づいて反射波をホ
モダイン検波することができるので、信号処理部では、
電圧制御発振器91に対して行われた直接周波数変調に
より発生する不要波を考慮せずにドップラー周波数の成
分を抽出することができ、測定精度が向上して測定可能
な目標の相対速度のダイナミックレンジが拡大される。
【0049】図15は、本実施例の他の構成例を示す図
(7)である。図において、図13に示すものと機能お
よび構成が同じものについては、同じ参照番号を付与し
て示し、ここではその説明を省略する。
【0050】本実施例と図13に示す実施例との構成の
相違点は、帯域フィルタ131に代えて、受信アンテナ
243と周波数変換器244の入力との間にフィルタ1
51を備えた点にある。
【0051】本実施例では、フィルタ151は、受信ア
ンテナ243を介して受信される反射波の周波数成分の
内、目標の相対速度の測定に用いるべき周波数((fr
L)および(fr+fL) のいずれか一方)を選択して通
過させ、かつその他の不要波を抑圧する。すなわち、周
波数変換器244、72および信号処理部では、このよ
うな不要波を考慮をせずにドップラー周波数の成分を検
出することができるので、測定精度が向上し、かつ測定
すべき目標の相対速度のダイナミックレンジが拡大され
る。
【0052】図16は、本実施例の他の構成例を示す図
(8)である。図において、図9および図11に示すも
のと機能および構成が同じものについては、同じ参照番
号を付与して示し、ここではその説明を省略する。
【0053】本実施例は、図9および図11に示す2つ
の実施例を組み合わせたものであるから、各部の動作に
ついては、その説明を省略する。図17は、本実施例の
他の構成例を示す図(9)である。
【0054】図において、図9および図12に示すもの
と機能および構成が同じものについては、同じ参照番号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
例は、図9および図12に示す2つの実施例を組み合わ
せたものであるから、各部の動作については、その説明
を省略する。
【0055】図18は、請求項3および請求項4に記載
の発明に対応した実施例を示す図である。図において、
図7に示すものと機能および構成が同じものについて
は、同じ参照番号を付与して示し、ここではその説明を
省略する。
【0056】本実施例と図7に示す実施例との構成の相
違点は、受信アンテナ243と周波数変換器244の入
力との間に変調器71に代わる変調器181を備えた点
にある。
【0057】なお、本実施例と図3および図4に示すブ
ロック図との対応関係については、発振器73および変
調器181は周波数変換手段31、41に対応し、その
他は図7に示す実施例と同様であるからここではその説
明を省略する。
【0058】図19は、本実施例の動作を説明する図で
ある。以下、図18および図19を参照して本実施例の
動作を説明する。送信アンテナ242は、発振器241
によって生成された送信波(図19)を直接目標に照
射する。変調器181は、発振器73から出力された周
波数fLの局発信号により、目標から受信アンテナ24
3を介して受信された周波数frの反射波を位相変調す
る。このような位相変調により得られる被変調波信号
は、図19、に示すように、上述した2つの信号の
和および差の周波数(=fL±fr)の成分を含み周波数変
換器244に与えられる。
【0059】このように周波数変換器244に与えられ
る反射波の周波数は、送信波の周波数(=ft)に比べる
と、目標と送信アンテナ242や受信アンテナ243と
の相対速度に応じたドップラー周波数(=Δf)だけシフ
トした値(=fL±fr(=fL±(ft+Δf))となる。周
波数変換器244は、このような反射波と発振器241
から与えられる信号とを乗算することにより、これらの
2波の差周波数(=fL±(fr±ft)(=fL±Δf))の成
分を抽出する。このようなドップラー周波数の成分は、
周波数軸上で周波数変換器244に変換素子として用い
られたダイオードに固有の1/f雑音の分布帯域外に得
られる。
【0060】周波数変換器72は、そのドップラー周波
数の成分を選択増幅し、その増幅されたドップラー周波
数の成分と発振器73から出力される信号とを乗算する
ことにより、これらの2波の差周波数(=fr−ft)の
成分を生成して信号処理部に与える。
【0061】すなわち、本実施例によれば、上述した1
/f雑音の分布帯域の幅より大きな周波数だけ反射波の
周波数をシフトさせて受信することにより、このような
分布帯域の外に上述したドップラー周波数の成分を出力
し、その成分を十分に増幅した後にベースバンド信号に
変換するので、ドップラーレーダ装置では、従来例に比
べてS/N比が向上して受信感度が高められる。
【0062】図20は、請求項3および請求項4に記載
の発明に対応した他の実施例を示す図である。図におい
て、図18に示すものと機能および構成が同じものにつ
いては、同じ参照番号を付与して示し、ここではその説
明を省略する。
【0063】本実施例と図18に示す実施例との相違点
は、発振器241の出力と周波数変換器244の局発入
力との間に変調器181に代わる変調器201を備えた
点にある。
【0064】受信アンテナ243を介して受信された反
射波は、直接周波数変換器244に与えられる。変調器
201は、発振器241から出力される信号に上述した
変調器181と同様の変調処理を施して周波数変換器2
44の局発入力に与えられる。周波数変換器244で
は、このような局発信号と上述した反射波とを乗算する
ので、その出力には図18に示す実施例と同様にこれら
の2波の差周波数(=fL±(fr±ft )(=fL ±Δf))
の成分が得られる。
【0065】図21は、請求項5および請求項6に記載
の発明に対応した実施例を示す図である。図において、
図7に示すものと機能および構成が同じものについて
は、同じ参照番号を付与して示し、ここではその説明を
省略する。
【0066】本発明の特徴とする構成は、本実施例で
は、発振器241の出力と送信アンテナ242との間お
よび受信アンテナ243と周波数変換器244の入力と
の間に、それぞれ発振器73の出力信号により位相変調
を行う変調器2111、2112を備えた点にある。
【0067】なお、本実施例と図5および図6に示すブ
ロック図との対応関係については、発振器73および変
調器2111 は周波数変換手段51、61に対応し、発
振器73および変調器2112 は周波数変換手段53、
63に対応し、その他は図7に示す実施例と同じである
から、ここではその説明を省略する。
【0068】このような構成のドップラーレーダ装置は
図7および図18に示す実施例を併合したものであり、
各部の基本的な動作については、これらの実施例と同じ
であるから、ここではその説明を省略する。ただし、本
実施例では、周波数変換器244の出力に得られるドッ
プラー周波数の成分を周波数軸上で上述した1/f雑音
の分布帯域外にシフトさせる変調処理は、図7に示す変
調器71や図18に示す変調器181のように単独で行
われず、変調器2111 、2112 によって分担され
る。
【0069】したがって、周波数軸上において、変調器
2111 が行う変調処理によりシフトする送信波の周波
数のシフト分と変調器2112 が行う変調処理によりシ
フトする反射波の周波数のシフト分とは、このようなシ
フトにより周波数変換器244の出力に得られるドップ
ラー周波数の成分が上述した1/f雑音の分布帯域外に
得られる限り、どのような値に設定してもよい。
【0070】なお、上述した各実施例では、発振器24
1から出力される信号に変調器71を介して位相変調を
施し、あるいは発振器73から出力される変調信号に応
じて電圧制御発振器91に直接周波数変調を行わせるこ
とにより送信波の周波数をシフトさせた成分を生成した
り、受信アンテナ243を介して受信された反射波や周
波数変換器244に与えられる局発信号の周波数をシフ
トさせているが、本発明は、このような変調器を用いた
方法に限定されず、上述したように周波数をシフトさせ
た成分を得らことができるならば、例えば、分周、逓
倍、混合その他の周波数合成処理を行う周波数変換回路
を用いてもよい。
【0071】また、上述した各実施例では、変調器7
1、181、201、2111 、2111 は位相変調や
周波数変調を行っているが、本発明は、このような変調
方式に限定されず、振幅変調のように搬送波信号と変調
信号との和周波数や差周波数の成分を含む被変調波が得
られる変調方式であれば、どのようなものを用いてもよ
く、例えば、振幅変調方式を用いた場合には、図22
(a) に示すように、ピンダイオード231のバイアス電
圧を発振器73からインダクタ232を介して与えられ
る局発信号に応じて可変したり、図22(b) に示すよう
に、発振器73から与えられる局発信号に応じてFET
233にスイッチングを行わせることにより、その局発
信号と発振器241から出力される送信波や受信アンテ
ナ243から与えられる反射波とを乗算する回路を用い
てもよい。なお、FET233のゲートとそのFETの
バイアス回路との間に配置されたインダクタ234
1 は、送信波あるいは反射波についてバイアス回路との
アイソレーションをとってFET233の動作点を安定
化し、FET233のドレインと発振器73の出力との
間に配置されたインダクタ2342 は、送信アンテナ2
42や周波数変換器244側に出力される信号に対して
所定のインピーダンスを有し、後段とのインピーダンス
整合に供される。ここに、FET233については、G
aAs半導体を用いて形成されたMESFETを用いた
り、これに代えてHEMTのような高速動作が可能な3
端子素子を用いてもよい。さらに、図22(c) に示す変
調器では、発振器241から与えられる送信波と受信ア
ンテナ243側から与えられる反射波とが、90度ハイ
ブリッド235を介して接続された2つのダイオード2
361 、2362 に互いに逆相で合成されて与えられ、
これらのダイオードの電流がインダクタ2371 、23
2 を介して発振器73から与えられる局発信号に応じ
て断続される。すなわち、このような変調器は、周波数
変換器72に送信波と局発信号との和周波数あるいは差
周波数の成分を与えるので、図18、図20、図21に
示す実施例では、変調器181、201、211と周波
数変換器244とに代えて用いることも可能である。
【0072】また、上述した実施例では、図18および
図20に示す実施例を除き、発振器73から与えられる
信号により送信波を変調しているが、本発明は、ドップ
ラーレーダ装置としての送信波の変調方式については特
に限定されず、例えば、周波数変調や振幅変調のような
アナログ変調方式を用いてCW波やパルス波の送信波を
送信したり、所定系列のパルス列によりディジタル変調
を行って送信波を送信したり、無変調の送信波を送信す
る場合にも同様にして適用可能である。
【0073】さらに、上述した各実施例では、周波数変
換器244を介して1/f雑音の分布帯域外に得られた
ドップラー周波数の成分を選択増幅した後に、その1/
f雑音の分布帯域とオーバーラップするベースバンド帯
に周波数変換して実効的にS/N比を高めているが、本
発明は、このような構成に限定されず、例えば、周波数
変換器244から上述した分布帯域外に分離して得られ
たドップラー周波数の成分について、周波数変換器72
を介さずに信号処理部が直接周波数解析処理を施しても
よい。
【0074】また、上述した各実施例では、発振器73
から出力される局発信号については、図23(a) に示す
ようにデュティ比が50パーセントの矩形波信号とする
ことにより、送信波や反射波の側帯波成分のエネルギー
を大きくして周波数変換器72の出力に得られるドップ
ラー周波数の成分のエネルギーを大きくしているが、本
発明は、このような方法に限定されず、例えば、図23
(b) に示すように、局発信号のパルス幅をランダムに可
変することにより、時間軸上における送信波と反射波と
の相関をとる機能を有する周波数変換器72、ゲーティ
ング回路101、変調器181、201、211を介し
て、無線周波数帯域における他のドップラーレーダ装置
との間の干渉を抑圧したり、同じ局発信号に応じて、変
調器71、2111 に代わる変調器を介して発振器24
1から出力される送信波を断続する方法や電圧制御発振
器91の出力を断続する方法を用いることにより、他の
ドップラーレーダ装置に対して与える干渉や妨害を抑圧
することもできる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、目標に
照射される送信波やその送信波に応じた目標からの反射
波の周波数をシフトさせることにより、受信手段に含ま
れる半導体素子から出力される1/f雑音の分布帯域外
に目標の速度を示すドップラー周波数の成分を分離して
出力する。
【0076】すなわち、本発明を適用したドップラーレ
ーダ装置では、反射波を受信する際におけるS/N比が
向上して受信感度を高めることができるので、例えば、
運用条件、駆動電力その他の動作環境に制限のある車両
に搭載されて送信電力が小さな値に制限されたり、受信
される反射波の電界レベルが小さい場合においても、安
定に精度よくドップラー周波数の成分を検出することが
でき、かつ従来例に比べてドップラー周波数の成分の測
定ダイナミックレンジが拡大される。
【0077】したがって、ドップラーレーダ装置は、そ
の性能および信頼性が高められ、自動車の走行援助を行
うナビゲーションシステムその他の広い分野への応用が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項2に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図4】請求項4に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図5】請求項5に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図6】請求項6に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図7】請求項1および請求項2に記載の発明に対応し
た実施例を示す図である。
【図8】本実施例の動作を説明する図である。
【図9】本実施例の他の構成例を示す図(1)である。
【図10】本実施例の他の構成例を示す図(2)であ
る。
【図11】本実施例の他の構成例を示す図(3)であ
る。
【図12】本実施例の他の構成例を示す図(4)であ
る。
【図13】本実施例の他の構成例を示す図(5)であ
る。
【図14】本実施例の他の構成例を示す図(6)であ
る。
【図15】本実施例の他の構成例を示す図(7)であ
る。
【図16】本実施例の他の構成例を示す図(8)であ
る。
【図17】本実施例の他の構成例を示す図(9)であ
る。
【図18】請求項3および請求項4に記載の発明に対応
した実施例を示す図である。
【図19】本実施例の動作を説明する図である。
【図20】請求項3および請求項4に記載の発明に対応
した他の実施例を示す図である。
【図21】請求項5および請求項6に記載の発明に対応
した実施例を示す図である。
【図22】振幅変調器の構成例を示す図である。
【図23】局発信号の波形を示す図である。
【図24】従来のドップラーレーダの構成例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 送信手段 13 受信手段 15 信号処理手段 17,21,31,41,51,53,61,63 周
波数変換手段 71,181,201,211 変調器 72 周波数変換器 73 発振器 74 サーキュレータ 75 バラクタダイオード 76,232、234,237 インダクタ 91 電圧制御発振器 101 ゲーティング回路 111,121 バンドパスフィルタ(BPF) 131,141,151 フィルタ 231 ピンダイオード 233 FET 235 90度ハイブリッド 236 ダイオード 241 発振器 242 送信アンテナ 243 受信アンテナ 244 周波数変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 尚史 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 河▲崎▼義博 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 大橋 洋二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 伊佐治 修 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28 号 富士通テン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−143186(JP,A) 特開 昭60−60574(JP,A) 特開 平4−291187(JP,A) 特許3075371(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信波信号を取り込んでその信号と同じ
    周波数の送信波を目標に照射する送信手段(11)と、 前記送信波に応じた前記目標の反射波を受信し、周波数
    軸上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑
    音を出力する半導体素子を介して、前記送信波信号に基
    づき前記反射波をホモダイン検波する受信手段(13)
    と、 前記受信手段(13)によってホモダイン検波された反
    射波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に前
    記目標の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分
    を検出する信号処理手段(15)とを備えたドップラー
    レーダ装置において、前記 送信波信号に周波数変換処理を施し、前記1/f雑
    音の分布帯域幅と前記ドップラー周波数がとり得る最小
    値との差以上前記送信波の周波数を上げて前記送信手段
    (11)に供給する周波数変換手段(17)を備えたこ
    とを特徴とするドップラーレーダ装置。
  2. 【請求項2】 送信波信号を取り込んでその信号と同じ
    周波数の送信波を目標に照射する送信手段(11)と、 前記送信波に応じた前記目標の反射波を受信し、周波数
    軸上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑
    音を出力する半導体素子を介して、前記送信波信号に基
    づき前記反射波をホモダイン検波する受信手段(13)
    と、 前記受信手段(13)によってホモダイン検波された反
    射波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に前
    記目標の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分
    を検出する信号処理手段(15)とを備えたドップラー
    レーダ装置において、前記 送信波信号に周波数変換処理を施し、前記1/f雑
    音の分布帯域幅と前記ドップラー周波数がとり得る最大
    値との和以上前記送信波の周波数を下げて前記送信手段
    (11)に供給する周波数変換手段(21)を備えたこ
    とを特徴とするドップラーレーダ装置。
  3. 【請求項3】 送信波信号を取り込んでその信号と同じ
    周波数の送信波を目標に照射する送信手段(11)と、 前記送信波に応じた前記目標の反射波を受信し、周波数
    軸上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑
    音を出力する半導体素子を介して、前記送信波信号に基
    づき前記反射波をホモダイン検波する受信手段(13)
    と、 前記受信手段(13)によってホモダイン検波された反
    射波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に前
    記目標の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分
    を検出する信号処理手段(15)とを備えたドップラー
    レーダ装置において、 前記1/f雑音の分布帯域幅と前記ドップラー周波数が
    とり得る最小値との差以上前記反射波の周波数を上げ
    前記受信手段(13)に供給する周波数変換手段(3
    1)を備えたことを特徴とするドップラーレーダ装置。
  4. 【請求項4】 送信波信号を取り込んでその信号と同じ
    周波数の送信波を目標に照射する送信手段(11)と、 前記送信波に応じた前記目標の反射波を受信し、周波数
    軸上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑
    音を出力する半導体素子を介して、前記送信波信号に基
    づき前記反射波をホモダイン検波する受信手段(13)
    と、 前記受信手段(13)によってホモダイン検波された反
    射波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に前
    記目標の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分
    を検出する信号処理手段(15)とを備えたドップラー
    レーダ装置において、 前記1/f雑音の分布帯域幅と前記ドップラー周波数が
    とり得る最大値との和以上前記反射波の周波数を下げ
    前記受信手段(13)に供給する周波数変換手段(4
    1)を備えたことを特徴とするドップラーレーダ装置。
  5. 【請求項5】 送信波信号を取り込んでその信号と同じ
    周波数の送信波を目標に照射する送信手段(11)と、 前記送信波に応じた前記目標の反射波を受信し、周波数
    軸上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑
    音を出力する半導体素子を介して、前記送信波信号に基
    づき前記反射波をホモダイン検波する受信手段(13)
    と、 前記受信手段(13)によってホモダイン検波された反
    射波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に前
    記目標の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分
    を検出する信号処理手段(15)とを備えたドップラー
    レーダ装置において、 前記送信手段(11)に与えられる送信波信号に周波数
    変換処理を施し、前記送信波の周波数を一定の周波数シ
    フトさせる周波数変換手段(51)と、 前記1/f雑音の分布帯域幅と前記ドップラー周波数が
    とり得る最小値および前記一定の周波数の和との差以上
    前記反射波の周波数を上げて前記受信手段(13)に供
    給する周波数変換手段(53)とを備えたことを特徴と
    するドップラーレーダ装置。
  6. 【請求項6】 送信波信号を取り込んでその信号と同じ
    周波数の送信波を目標に照射する送信手段(11)と、 前記送信波に応じた前記目標の反射波を受信し、周波数
    軸上で直流近傍に周波数に反比例して分布する1/f雑
    音を出力する半導体素子を介して、前記送信波信号に基
    づき前記反射波をホモダイン検波する受信手段(13)
    と、 前記受信手段(13)によってホモダイン検波された反
    射波の周波数スペクトラムを解析して、その反射波に前
    記目標の速度に応じて含まれるドップラー周波数の成分
    を検出する信号処理手段(15)とを備えたドップラー
    レーダ装置において、前記送信手段(11)に与えられ
    る送信波信号に周波数変換処理を施し、前記送信波の周
    波数を一定の周波数シフトさせる周波数変換手段(6
    1)と、 前記1/f雑音の分布帯域幅と前記ドップラー周波数が
    とり得る最大値との和と前記一定の周波数との差以上前
    記反射波の周波数を下げて前記受信手段(13)に供給
    する周波数変換手段(63)とを備えたことを特徴とす
    るドップラーレーダ装置。
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