JP2002323557A - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents
Fm−cwレーダ装置Info
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Abstract
ターゲットも検出できるFM−CWレーダ装置を提供す
ること。 【解決手段】送信信号と受信信号とのビート周波数に基
づいてターゲットまでの距離を演算するFM−CWレー
ダ装置において、ビート信号に対してFFT処理を施し
てビート周波数を取得する第1ビート周波数取得手段の
他に、第2にビート周波数取得手段を備えている。第2
ビート周波数取得手段は、ビート信号の時間波形のピー
ク点およびゼロクロス点の時刻データからビート周波数
を取得するもの、または、ビート信号の時間波形に対し
て微分を二回行い、その結果からビート周波数を取得す
るものである。
Description
装置に関するものである。特に、自動車に搭載したとき
に、通常走行あるいは高速走行時の先行車両を検出する
ことに適し、さらに、車庫入れ等の低速走行時における
至近障害物の検出にも適したFM−CWレーダ装置に関
するものである。
施された連続波信号を送信信号として送信し、送信信号
がターゲットで反射して戻ってきた受信信号と送信信号
とをミキシングしてビート信号を生成し、ビート周波数
からターゲットの位置および相対速度を検出するもので
ある。一般的にビート周波数の取得は、たとえば特開平
6−51055号公報に開示されているように、ビート
信号にFFT(高速フーリエ変換)処理を施すことによ
り達成される。なお、同公報では、遠方ターゲットにつ
いてはパルスカウントによりビート周波数を算出してい
る。
ーダ装置に求められる第1のターゲット検出能力として
は、数メートルから百数十メートル先を走行する車両の
検出である。ところが、中心周波数がたとえば76.5
ギガヘルツのミリ波を用いたFM−CWレーダ装置にお
いて、このような距離にあるターゲットを的確に検出で
きるように変調周波数や変調周期等の各種パラメータを
設定すると、車庫入れ時の障害物のような数十センチメ
ートル程度の至近距離にあるものは、その距離を正確に
検出することができない。
なるほど、ビート周波数は零に近づくことになり、ビー
ト信号の一周期が一回のビート信号取得期間を越えるよ
うな低いビート周波数になると、FFTの原理上、ビー
ト周波数を算出することができない。
(A)は、FM−CWレーダ装置における送信信号およ
び受信信号の周波数の時間変化を示すグラフであり、同
図(B)は、ビート信号の時間波形を示すグラフであ
る。一般に、送信信号は三角波変調され、送信信号周波
数は直線的な増加と減少を繰り返す。そして、周波数増
加区間および減少区間のそれぞれにおいてビート信号を
取得し、FFT処理を施す。このとき、取得したビート
信号の一周期が、図1(B)に示すように変調周期Tの
1/2を越えると、FFT処理による周波数の取得が困
難となる。
得限界を超える低い周波数のビート信号であってもビー
ト周波数を取得することとができ、取得したビート周波
数からターゲットの距離を算出することができるFM−
CWレーダ装置が求められていた。
ダ装置は、このような課題を解決するためになされたも
のであり、キャリア信号に周波数変調を掛けた送信信号
を放射する送信部と、ターゲットで反射された送信信号
を受信信号として受信し、受信信号に送信信号の一部を
ミキシングしてビート信号を生成する受信部と、ビート
信号に対してFFT処理を施してビート周波数を取得す
る第1ビート周波数取得手段と、ビート信号の時間波形
のピーク点およびゼロクロス点の時刻データからビート
周波数を取得する第2ビート周波数取得手段と、第1ビ
ート周波数取得手段または第2ビート周波数取得手段で
取得されたビート周波数に基づいてターゲットまでの距
離を演算する演算手段とを備えたものである。
ャリア信号に周波数変調を掛けた送信信号を放射する送
信部と、ターゲットで反射された送信信号を受信信号と
して受信し、受信信号に送信信号の一部をミキシングし
てビート信号を生成する受信部と、ビート信号に対して
FFT処理を施してビート周波数を取得する第1ビート
周波数取得手段と、ビート信号の時間波形に対して微分
を二回行い、その結果からビート周波数を取得する第2
ビート周波数取得手段と、第1ビート周波数取得手段ま
たは第2ビート周波数取得手段で取得されたビート周波
数に基づいてターゲットまでの距離を演算する演算手段
とを備えたものである。
T処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数
のビート信号であってもビート周波数を算出することが
できる。したがって、ビート信号に対してFFT処理を
施してもビート周波数を取得できないような至近距離の
ターゲットでも検出することができる。
FM−CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。
FM−CWレーダ装置1は図示省略した自動車に搭載さ
れ、送信部2、受信部3および信号処理部4とで構成さ
れている。自動車における設置場所は適宜選択すること
ができるが、一般的には、バンパーに開口を設け、その
開口を臨むようにバンパーの裏側に配置される。
ファアンプ12と、送信アンテナ13とを備える。
とえば76.5GHz)の搬送波に対して周波数変調幅
ΔFの三角波変調を掛けた信号、すなわち周波数f0±
ΔF/2の被変調波(送信信号)を出力する。被変調波
はバッファアンプ12で増幅され、送信アンテナ13か
ら電磁波として放射される。送信信号の一部は受信検波
用のローカル信号として受信部のミキサ16に与えられ
る。
ンプ15と、ミキサ16と、アンプ17と、フィルタ1
8とA/D変換器19を備えている。ターゲットで反射
された送信信号は、受信信号として受信アンテナ14で
受信される。受信信号はRFアンプ15で増幅された
後、ミキサ16で送信信号の一部とミキシングされ、両
信号のビート信号が取り出される。ビート信号はアンプ
17およびフィルタ18を経てA/D変換器21でデジ
タルビート信号に変換され、信号処理部4に入力され
る。
解析してビート周波数を取得し、取得したビート周波数
に基づいてターゲットの距離や相対速度を検出する。
を図3および図4のグラフを用いて説明する。図3
(A)は、送信周波数の変化を実線により示し、距離R
の位置にあって相対速度が零の目標物(ターゲット)か
ら反射された受信周波数の変化を破線により示したグラ
フであり、縦軸に周波数、横軸に時間をとっている。
連続波に三角状の周波数変調を掛けた変調信号が用いら
れている。送信信号の中心周波数すなわち搬送波周波数
はf0、周波数偏移幅はΔF、三角波の繰り返し周波数
はfmである。
でなく速度V(V≠0)のときの受信信号の変化と送信
信号の変化とを示したグラフであり、実線は送信信号周
波数を示し、破線は受信信号周波数を示している。な
お、送信信号および座標軸の意義は図3(A)と同じで
ある。
うな送信信号を放射しているときの受信信号は、ターゲ
ットの相対速度が零のときには距離に応じた時間遅れT
(T=2R/C:Cは光の速度)を受け、目標物の相対
速度がVのときには距離に応じた時間遅れTと、相対速
度に相当する周波数偏移Dを受けることが判る。なお、
図4(A)に示す例は、受信信号周波数が同グラフにお
いて上方に偏移しており、ターゲットが接近する場合を
示している。
キシングすれば、ビート信号が得られる。図3(B)お
よび図4(B)は、それぞれターゲットの相対速度が零
のときと速度Vのときのビート周波数を示すグラフであ
り、時間軸(横軸)はそれぞれ図3(A)および図4
(A)とタイミングを一致させてある。
をfr、相対速度に基づくドップラ周波数をfd、周波
数が増加する区間(アップ区間)のビート周波数をfb
1、周波数が減少する区間(ダウン区間)のビート周波
数をfb2とすると、 fb1=fr−fd …(1) fb2=fr+fd …(2) が成り立つ。
ダウン区間のビート周波数fb1およびfb2を別々に
測定すれば、次式(3)(4)からfrおよびfdを求
めることができる。
次の(5)(6)式により求めることができる。
速度Vを求めることができる。これがFM−CWレーダ
装置の探知原理である。
いて2つの手段を備えている。2つの手段は互いに異な
る原理に基づいてビート周波数の取得演算をソフト的に
処理するものである。第1のビート周波数取得手段はF
FT処理によるものであり、第2のビート周波数取得手
段はビート信号の時間波形を解析するものである。FF
T処理によるビート周波数の取得については、上述した
ように、たとえば特開平6−51055号公報により公
知であるのでここではその説明を省略する。
るビート信号の時間波形を解析する手段を図5および図
6に示すフローチャート、および図7〜図10に示す波
形図と共に説明する。
は、ビート信号に対して前処理を行う必要がある。図6
に示す手順は、各装置固有のノイズ成分fd(t)を検
出するものであり、図5に示すビート信号解析手順に先
だって予め実行されるものである。
ーダ装置の内部回り込み等に起因する直流的なノイズ成
分fd(t)を検出する。このノイズ成分fd(t)
は、レドームと呼ばれるアンテナを覆うカバーや本レー
ダ装置が取り付けられた際の極近傍に位置する部材等か
らの反射に起因すると考えられており、製品毎および取
り付け環境毎に固有のものとなる。そこで、近距離ター
ゲットが存在しない環境において本FM−CWレーダ装
置を駆動することによって、ノイズ成分fd(t)を検
出する。
れている自動車側から車速Vを取得する。ステップS1
2では、車速VがV1<V<V2を満足するか否かを判
断する。V1としてはたとえば20〜30km/h、V
2としてはたとえば60km/hに設定してある。一般
的に、車速Vがこの条件を満たすような状況では、数セ
ンチメートルから数十センチメートル程度離れたところ
に障害物が存在することはない。V1<V<V2が満た
されるとステップS13に移行する。
して送受信信号のビート信号を取得し、取得したビート
信号にローパスフィルタを施して、所定値以上の周波
数、たとえば、変調周波数fmの2倍以上の周波数をカ
ットしたfd*(t)を生成する。
fd(t)に対して適当な重み付け(Wa:Wb)を用
いて次の加重平均演算を行う。
すれば、ステップS13で新たなfd*(t)が生成さ
れる毎に、その結果が過去の結果に10%だけ反映され
て、fd(t)が新たなfd(t)に置換される。
るfd*(t)の生成および加重平均演算は、その処理
回数nがn1(たとえば20回)を越えるまで実行さ
れ、越えた時点でステップS15から次のステップへ移
行する。このときのfd(t)は記憶部に格納され、図
5のフローチャートにおいてノイズfd(t)として扱
われる。
す。同図から明らかなようにノイズfd(t)は直流的
な成分である。
出されていることを前提として、図5に示す手順にした
がって近距離ターゲットの距離および必要に応じて相対
速度の検出を行う。このターゲット検出は、たとえば、
車庫入れのときのような低速走行時に障害物を検出した
い場合等に実行される。
駆動して得られた図7(B)に示すようなビート信号f
b(t)に対してローパスフィルタを施し、所定値以上
の周波数、たとえば、変調周波数fmの2倍以上の周波
数をカットした図7(C)に示すような低周波ビート信
号fb*(t)を生成する。この低周波ビート信号fb*
(t)は、近距離障害物の存在に起因する。
た低周波ビート信号fb*(t)から本レーダ装置固有
のノイズ成分fd(t)を除去する。これにより、信号
レベルについてゼロ点補正された図7(D)に示すよう
な補正ビート信号fs(t)を得る。
(t)の時間波形を解析してビート周波数を取得する。
そして、ステップS4では、そのビート周波数を用い
て、上述したFM−CWレーダ装置のターゲット検出原
理にしたがってターゲットの距離および相対速度を検出
する。ここで対象となるターゲットは、ステップS1で
ローパスフィルタを掛けて高周波成分を除去しているの
で、近距離ターゲットに限定される。
信号fs(t)の時間波形の解析方法を説明する。
fs(t)の値が零となる時刻t0と、補正ビート信号
fs(t)の絶対値がピークとなる時刻tpを検出す
る。ついで、ΔT=|t0−tp|を求める。ΔTは補
正ビート信号fs(t)の1/4周期の時間に相当する
ことから、ビート周波数Fbは、求めたΔTをFb=1
/(4×ΔT)に代入することにより得られる。
(t)の時間波形が一波長以下であったが、補正ビート
信号fs(t)を数波長にわたって取得できた場合に
は、零点時刻とピーク点時刻の時間差ΔTを複数箇所に
ついて取得し、平均することが望ましい。
4つのポイントt0(1)〜t0(4)が得られ、ピー
ク点時刻tpについて4つのポイントtp(1)〜tp
(4)が得られた場合について説明する。
きには、 ΔT(1,1)=t0(1)−tp(1) ΔT(2,1)=tp(2)−t0(1) ΔT(2,2)=t0(2)−tp(2) ΔT(3,2)=tp(3)−t0(2) ・ ・ ΔT(4,4)=t0(4)−tp(4) を演算し、続いて、 ΔT=平均値{ΔT(1,1),ΔT(2,1),…,
ΔT(4,4)} を求める。
ΔT(4,4)} を求める。
b=1/(4×ΔT)に代入することにより、ビート周
波数Fbが求まる。
信号fs(t)の時間波形を用いた別のビート周波数取
得方法を説明する。
ため、fs(t)=sin(ωt)と表すことができる。
このfs(t)を2回微分すると、d2fs(t)/d
t2=−ω2sin(ωt)が得られる。したがって、これ
を−fs(t)で割った後、平方根をとることによりω
が求められ、ビート周波数Fb=ω/2πを得ることが
できる。
ト信号fb*(t)を生成する際に、ローパスフィルタ
を用いたが、ハイパスフィルタを用いる方法でもかまわ
ない。図10(B)に示すようなビート信号fb(t)
に対してハイパスフィルタを施し、たとえば、変調周波
数fmの2倍以下の周波数をカットした同図(C)に示
すような低域カットビート信号fh(t)を生成する。
b(t)から同図(C)に示す低域カットビート信号f
h(t)を減じることにより低域ビート信号fb
*(t)を生成し、さらに、同図(A)に示すノイズ成
分fd(t)を減じることにより、ローパスフィルタを
用いたときと同じく補正ビート信号fs(t)を得るこ
とができる。
段を用いることにより、近距離のターゲットのビート周
波数を正確に取得することができる。
手段を用いれば、数メートルから百数十メートル程度の
中距離ターゲットの検出することができるので、第1の
ビート周波数取得手段と第2のビート周波数取得手段を
適宜切り換えて利用することにより、近距離ターゲット
から中距離ターゲットまでの幅広い検出範囲を持つこと
ができる。
のビート周波数取得手段の切り換えは手動によってもか
まわないし、自動的に行ってもかまわない。自動車に搭
載した場合は、車速によって切り換えることが可能であ
る。たとえば、車速が所定値以上であれば第1のビート
周波数取得手段を用い、所定値よりも小さければ第2の
ビート周波数取得手段を用いるように切り換えるように
構成することができる。
ダ装置によれば、FFT処理によるビート周波数取得限
界を超える低い周波数のビート信号であってもビート周
波数を算出することができるので、ビート信号に対して
FFT処理を施してもビート周波数を取得できないよう
な至近距離のターゲットでも検出することができる。
す図。
置の構成を示すブロック図。
めの波形図。
めの波形図。
ゲット検出手順を示すフローチャート。
チャート。
各種信号を示す波形図。
る各種信号を示す波形図。
4…信号処理部。
Claims (2)
- 【請求項1】 キャリア信号に周波数変調を掛けた送信
信号を放射する送信部と、 ターゲットで反射された前記送信信号を受信信号として
受信し、前記受信信号に前記送信信号の一部をミキシン
グしてビート信号を生成する受信部と、 前記ビート信号に対してFFT処理を施してビート周波
数を取得する第1ビート周波数取得手段と、 前記ビート信号の時間波形のピーク点およびゼロクロス
点の時刻データからビート周波数を取得する第2ビート
周波数取得手段と、 前記第1ビート周波数取得手段または前記第2ビート周
波数取得手段で算出されたビート周波数に基づいて前記
ターゲットまでの距離を演算する演算手段とを備えたF
M−CWレーダ装置。 - 【請求項2】 キャリア信号に周波数変調を掛けた送信
信号を放射する送信部と、 ターゲットで反射された前記送信信号を受信信号として
受信し、前記受信信号に前記送信信号の一部をミキシン
グしてビート信号を生成する受信部と、 前記ビート信号に対してFFT処理を施してビート周波
数を取得する第1ビート周波数取得手段と、 前記ビート信号の時間波形に対して微分を二回行い、そ
の結果からビート周波数を取得する第2ビート周波数取
得手段と、 前記第1ビート周波数取得手段または前記第2ビート周
波数取得手段で取得されたビート周波数に基づいて前記
ターゲットまでの距離を演算する演算手段とを備えたF
M−CWレーダ装置。
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JP2000338228A (ja) * | 1999-05-27 | 2000-12-08 | Fujitsu Ten Ltd | 1アンテナミリ波レーダ装置 |
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- 2001-04-24 JP JP2001126373A patent/JP5015384B2/ja not_active Expired - Fee Related
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