JP3206437B2 - Fm−cwレーダ装置及び対象物測距方法 - Google Patents

Fm−cwレーダ装置及び対象物測距方法

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JP3206437B2
JP3206437B2 JP17447296A JP17447296A JP3206437B2 JP 3206437 B2 JP3206437 B2 JP 3206437B2 JP 17447296 A JP17447296 A JP 17447296A JP 17447296 A JP17447296 A JP 17447296A JP 3206437 B2 JP3206437 B2 JP 3206437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し変調周波
数が異なる複数の送信波を時系列的に循環送信し、複数
対象物との間の距離及び相対速度を同時に検出するよう
にしたFM−CWレーダ装置及び対象物測距方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自車の前方に位置する障害物及び走行す
る自動車等の距離や相対速度を測定する車載用レーダ装
置は、レーザ光を用いるレーザレーダ装置に比べ、ミリ
波帯の無線信号を用いるミリ波レーダ装置の開発が遅れ
ており、ミリ波レーダの規格化を受けて周波数60GH
zのミリ波レーダ装置の開発が軌道に乗り始めたばかり
である。しかしながら、ミリ波帯電波を利用するミリ波
レーダ装置は、レーザレーダ装置に比べ、雨や霧といっ
た気象条件に左右されないといった利点があり、また増
産による低価格化が期待できるなど、レーザ方式に勝る
数々の長所が注目を集めている。
【0003】ミリ波レーダ装置には、例えば非常に近接
した連続波(CW)の2波を送信する2周波CW方式
や、或いはFM変調波の連続波(CW)を使用するFM
−CW方式などが知られているが、後者のFM−CW方
式は、対象物までの距離と対象物に対する相対速度が同
時に計測できるため、車載用レーダ装置に特に適した方
式と言える。図15に示すFM−CWレーダ装置1は、
送受信アンテナ2から自動車等の対象物に向けてFM変
調波を送信し、対象物で反射されて戻る反射波を送受信
アンテナ2にて受信し、送信波と受信波のビート信号を
周波数解析して対象物までの距離と相対速度を検出する
ものである。FM変調波は、三角波発振器3と電圧制御
発振器(VCO)4により生成され、送信波としてサー
キュレータ6を介して送受信アンテナ2に送り込まれ
る。電圧制御発振器4は、三角波発振器3が生成する繰
り返し周波数fmの三角波を、電圧値に対応した周波数
に変換する。このため、送信波は、図16に示したよう
に、三角波の中心電圧Voに対応する変調中心周波数f
oを中心に、ΔfなるFM変調幅をもってFM変調され
る。この場合、変調繰り返し周期Tmは1/fmであ
り、変調繰り返し周期Tmの前半が変調周波数上昇期間
となり、後半が変調周波数下降期間となる。
【0004】一方、図17に示したように距離Rの位置
を相対速度Vで移動する対象物により反射された反射波
は、送受信アンテナ2により受信され、サーキュレータ
6を介して混合手段であるミキサ7に送り込まれる。ミ
キサ7は、送信波と反射波を混合し、両波の周波数差を
もったビート信号を取り出す。このビート信号は、中間
周波増幅器8とフラットアンプ9とを介してAD変換器
10に供給される。AD変換器10は、内蔵する折り返
し歪防止用のアンチエリアシング・フィルタ(図示せ
ず)により帯域制限したビート信号をディジタル信号に
変換してFFT演算器11に供給する。FFT演算器1
1は、ビート信号のAD変換値を内部メモリに読み込
み、変調周波数の上昇区間と下降区間でAD変換値を分
け、個別に周波数解析を行って周波数スペクトラムを求
める。FFT演算器11により求められた周波数スペク
トラムは、ピーク周波数検出器12に供給され、ここで
しきい値を越える周波数のなかからピーク周波数が検出
される。こうして検出された上昇区間におけるピーク周
波数と下降区間におけるピーク周波数は対象物検出部1
3に供給され、以下に述べる測距計算式に従って対象物
までの距離と相対速度が割り出され、警報表示回路14
へと供給される。
【0005】ところで、 fo:変調中心周波数 Δf:FM変調幅 Tm:変調繰り返し周期 f :送受信ビート周波数 C :光速 T :対象物までの電波の往復時間 R :対象物までの距離 V :対象物との相対速度 とすると、対象物との速度が等しい(相対速度V=0)
ときは、ビート周波数fは、 f=4Δf・R/C・Tm で与えられる。これに対し、対象物との相対速度Vが零
以外のときは、ビート周波数fは、図18(A),
(B)に示したように、変調周波数の上昇区間(fa)
と下降区間(fb)とで、 fa=(4Δf・R/C・Tm)−(2fo・V/C) fb=(4Δf・R/C・Tm)+(2fo・V/C) のごとく与えられる。従って、対象物までの距離及び対
象物との相対速度は、 R=C・Tm(fa+fb)/8Δf V=C・(fa−fb)/4fo として与えられる。
【0006】対象物検出部13は、ピーク周波数メモリ
ブロック13aとピーク周波数予測ブロック13bとピ
ーク周波数比較ブロック13cとで構成されている。ピ
ーク周波数メモリブロック13aは、ピーク周波数検出
器12が検出したピーク周波数と対象物検出部13の出
力である対象物情報を記憶し、次のピーク周波数が送ら
れてくる時間間隔T後に、既に対象物として認識されて
いるピーク周波数の組み合わせと、認識されていないピ
ーク周波数の組み合わせをピーク周波数予測ブロック1
3bへ供給する。ピーク周波数予測ブロック13bは、
ピーク周波数メモリブロック13aからのピーク周波数
の組み合わせから求められる対象物との間の距離及び相
対速度とFM−CWレーダ装置1の移動速度とから、時
間間隔Tの間の移動量を予測し、その移動量から予測し
たピーク周波数をピーク周波数比較ブロック13cに供
給する。対象物との間の距離Rは、ピーク周波数の相加
平均(fa+fb)/2に比例し、前述のごとく、 R=C・(fa+fb)/8Δf・fm として求められる。また、対象物の相対速度Vは、ピー
ク周波数の組み合わせの差(fa−fb)に比例し、前
述のごとく、 V=C・(fa−fb)/4・fo として求められる。ピーク周波数比較ブロック13c
は、現在のピーク周波数とピーク周波数予測ブロック1
3cが予測したピーク周波数とを比較し、対象物として
認識されているピーク周波数の組み合わせをピーク周波
数予測値と比較して対象物の追従を行い、対象物として
認識されていないピーク周波数をピーク周波数予測値と
比較することで新たに出現した対象物の認識を行う。そ
して、認識された対象物のピーク周波数の組み合わせは
ピーク周波数メモリブロック13aに書き込まれ、対象
物との間の距離Rと相対速度Vが警報・表示回路14に
供給されて表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したFM−CWレ
ーダ装置1を車載用のレーダ装置として使用した場合、
送信波は、必ずしも単一の対象物から反射されるとは限
らず、複数の対象物によって反射されることもある。例
えば、FM−CWレーダ装置1を搭載した自動車の前方
に複数の自動車が走行方向に間隔をおいて走行している
場合、これらの自動車を後方から見たときに、前方の複
数の自動車が互いに隣接して走行しているかのように見
えることがある。このような場合、複数の自動車で反射
された電波がFM−CWレーダ装置1により受信される
ことになる。従って、このような状況下では、受信波及
び送信波から得られる周波数スペクトラムには複数のピ
ーク値が出現することになる。具体的には、例えば第
1,第2の対象物T1,T2が送受信アンテナ2からの
送受信波上に存在する場合、ピーク周波数検出器12に
よって検出されるピーク周波数は、図19(A),
(B)に示したように、変調周波数の上昇区間ではピー
ク周波数fa1とfa2の2つが、また変調周波数の下
降区間では、ピーク周波数fb1とfb2の2つが検出
される。
【0008】しかしながら、従来のFM−CWレーダ装
置1は、上記のごとくレーダ送受信波上に2以上の対象
物T1,T2...が存在する場合、変調周波数の上昇
区間と下降区間の複数のピーク値の組み合わせが1回の
掃引では決定できず、このため一定の時間間隔を置いて
複数回測定し、過去の観測結果を総合することでピーク
値の組み合わせを決定し、複数の対象物を測距してい
た。このため、新たな対象物がレーダ送受信波上に出現
しても、対象物として検出されるまでに一定の時間が必
要であり、複数対象物をリアルタイムで測距できず、あ
る程度の時間遅れが避けられない等の課題を抱えるもの
であった。
【0009】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、繰り返し変調周波数が異なる複数の送信波を時系列
的に循環送信し、複数対象物との間の距離及び相対速度
が同時に検出できるようにしたFM−CWレーダ装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、搬送波を三角波又はそれに近い波形の変
調信号でFM変調し、送信波として対象物に向けて送信
し、該対象物にて反射されて戻る反射波を受信し、該受
信波を前記送信波と混合して両波の周波数差を有するビ
ート信号を生成し、該ビート信号を周波数解析して目標
物までの距離又は目標物との相対速度を計測するFM−
CWレーダ装置において、前記変調信号の変調繰り返し
周波数を該変調信号の繰り返し周期をもって順次切り替
え、変調繰り返し周波数が異なる複数のFM変調波を時
系列的に循環発生させるFM変調波切り替え手段と、前
記ビート信号を変調周波数の上昇区間と下降区間とに分
けてフーリエ変換し、各区間ごとに周波数スペクトラム
のピーク位置を与えるピーク周波数を検出するピーク周
波数検出手段と、前記区間ごとの周波数スペクトラムに
ピーク周波数が複数存在する場合に、変調繰り返し周波
数が異なる複数組の変調信号間で前記各区間ごとの前記
ピーク周波数の組み合わせを測距計算式に則って比較
し、複数対象物との間の距離及び相対速度を検出する対
象物検出手段とを具備し、 前記対象物検出手段は、変調
繰り返し周波数の異なる複数組間で、前記上昇区間と前
記下降区間のピーク周波数の差どうしを比較する周波数
差比較ブロックと、前記ピーク周波数差がほぼ一致する
ピーク周波数の組み合わせから同一相対速度を有する対
象物を検出する相対速度準拠対象物検出ブロックと、前
記変調繰り返し周波数が異なる複数組間で、前記上昇区
間と前記下降区間のピーク周波数の相加平均の比と変調
繰り返し周波数の比を比較する周波数比較ブロックと、
前記両比がほぼ一致するピーク周波数の組み合わせから
同一距離にある対象物を検出する距離準拠対象物検出ブ
ロックとを具備し、送信波によらずほぼ同じ距離と相対
速度を与える前記ピーク周波数の組み合わせに基づき、
複数対象物との間の距離及び相対速度を同時に検出する
ことを特徴とするものである。
【0011】また、前記対象物検出手段が、ある変調周
波数の組の前記上昇区間と前記下降区間における前記ピ
ーク周波数から、同一対象物に関する変調繰り返し周波
数が異なる他の組のピーク周波数を計算により予測し、
ピーク周波数予測値とピーク周波数実測値が一致するピ
ーク周波数の組み合わせに基づき、同時に複数の対象物
を検出することを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、搬送波を三角波又はそれ
に近い波形の変調信号でFM変調し、送信波として対象
物に向けて送信し、該対象物にて反射されて戻る反射波
を受信し、該受信波を前記送信波と混合して両波の周波
数差を有するビート信号を生成し、該ビート信号を周波
数解析して目標物までの距離又は目標物との相対速度を
計測する対象物測距方法において、前記変調信号の変調
繰り返し周波数を該変調信号の繰り返し周期をもって順
次切り替え、変調繰り返し周波数が異なる複数のFM変
調波を時系列的に循環発生させ、前記ビート信号を変調
周波数の上昇区間と下降区間とに分けてフーリエ変換
し、各区間ごとに周波数スペクトラムのピーク位置を与
えるピーク周波数を検出し、変調繰り返し周波数の異な
る複数組間で、前記上昇区間と前記下降区間のピーク周
波数の差どうしを比較し、該ピーク周波数差がほぼ一致
するピーク周波数の組み合わせから同一相対速度を有す
る対象物を検出すると共に、前記変調繰り返し周波数が
異なる複数組間で、前記上昇区間と前記下降区間のピー
ク周波数の相加平均の比と変調繰り返し周波数の比を比
較し、前記両比がほぼ一致するピーク周波数の組み合わ
せから同一距離にある対象物を検出することにより、送
信波によらずほぼ同じ距離と相対速度を与える前記ピー
ク周波数の組み合わせに基づき、複数対象物との間の距
離及び相対速度を同時に検出することを特徴とするもの
である。 さらに、本発明は、搬送波を三角波又はそれに
近い波形の変調信号でFM変調し、送信波として対象物
に向けて送信し、該対象物にて反射されて戻る反射波を
受信し、該受信波を前記送信波と混合して両波の周波数
差を有するビート信号を生成し、該ビート信号を周波数
解析して目標物までの距離又は目標物との相対速度を計
測する対象物測距方法において、前記変調信号の変調繰
り返し周波数を該変調信号の繰り返し周期をもって順次
切り替え、変調繰り返し周波数が異なる複数のFM変調
波を時系列的に循環発生させ、前記ビート信号を変調周
波数の上昇区間と下降区間とに分けてフーリエ変換し、
各区間ごとに周波数スペクトラムのピーク位置を与える
ピーク周波数を検出し、ある変調周波数の組の前記上昇
区間と前記下降区間における前記ピーク周波数から、同
一対象物に関する変調繰り返し周波数が異なる他の組の
ピーク周波数を計算により予測し、ピーク周波数予測
とピーク周波数実測値が一致するピーク周波数の組み合
わせに基づき、同時に複数の対象物を検出することを特
徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図14を参照し
て、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明のF
M−CWレーダ装置の一実施形態を示すブロック構成
図、図2は、図1に示した三角波発振器が出力する三角
波によるFM変調波の周波数遷移図、図3は、図1に示
した送受信アンテナと対象物との位置関係を示す図、図
4は、複数対象物測距時の図1に示したFFT演算器の
出力スペクトラム分布図、図5は、図1に示した対象物
検出部の複数対象物測距動作を説明するためのピーク周
波数分布図、図6は、図1に示した対象物検出部の複数
対象物測距動作を説明するためのピーク周波数の相加平
均分布図、図7は、図1に示した対象物検出部による複
数対象物検出動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【0014】図1に示すレーダ装置21は、送受信アン
テナ2から発したFM変調波を自動車等の対象物に向け
て送信し、対象物で反射された反射波を送受信アンテナ
2にて受信するFM−CW方式である点は、従来と同様
であるが、FM変調波を変調繰り返し周期をもって切り
替え、送受信波上に存在する複数の対象物を同時に測距
できるようにした点で、従来のFM−CWレーダ装置1
とは大きく異なるものである。ここでは、電圧制御発振
器4が発生する周波数foの搬送波をFM変調する変調
波として、変調繰り返し周波数が異なる第1の三角波W
1と第2の三角波W2を変調繰り返し周期でもって交互
に切り替えたものを用いるようにしている。具体的に
は、三角波発振器3には変調波切り替え器22が接続し
てあり、1周期ごとに繰り返し周波数fmがfm1,f
m2のごとく異なる第1,第2の三角波W1,W2を発
振するよう、三角波発振器3を制御する。また、この変
調波切り替え器22が、FFT演算器11と対象物検出
部23内の距離準拠対象物検出ブロック23dに対し、
繰り返し周波数fmの情報を供給する。
【0015】電圧制御発振器4の発振周波数を三角波発
振器3の三角波発振出力により可変して得られたFM変
調波は、サーキュレータ6を経由し、送信波として送受
信アンテナ2から対象物に向けて送信される。ただし、
FM変調波は、送受信アンテナ2から送信するさいに周
波数変換することも可能である。対象物にて反射されて
戻る反射波は、送受信アンテナ2により受信され、サー
キュレータ6を介してミキサ7に送り込まれる。ミキサ
7は、送信波と受信波の周波数差を有するビート信号を
取り出し、中間周波増幅器8とフラットアンプ9とAD
変換器10を介して、ディジタル信号の形でFFT演算
器11に送り込む。FFT変換器11は、変調波切り替
え器22からの出力情報を元に、変調波別に変調周波数
の上昇区間と下降区間における各周波数スペクトラムを
求め、この周波数スペクトラムをピーク周波数検出器1
2に供給する。ピーク周波数検出器12は、周波数スペ
クトラム上の複数のピーク値の周波数すなわちピーク周
波数を検出し、対象物検出部23に供給する。
【0016】対象物検出部23は、4個のブロックすな
わち周波数差比較ブロック23aと相対速度準拠対象物
検出ブロック23bと周波数比較ブロック23cと距離
準拠対象物検出ブロック23dの4ブロックとを縦列接
続して構成され、送信波によらずほぼ同じ距離と相対速
度を与える前記ピーク周波数の組み合わせに基づき、複
数対象物との間の距離及び相対速度を同時に検出する働
きをする。詳しくは、周波数差比較ブロック23aは、
変調繰り返し周波数の異なる複数組間で、変調周波数の
上昇区間と下降区間のピーク周波数の差どうしを比較す
る働きをする。また、相対速度準拠対象物検出ブロック
23bは、ピーク周波数差がほぼ一致するピーク周波数
の組み合わせから同一相対速度を有する対象物を検出す
る働きをする。さらに、周波数比較ブロック23cは、
変調繰り返し周波数が異なる複数組間で、変調周波数の
上昇区間と前記下降区間のピーク周波数の相加平均の比
と変調繰り返し周波数の比を比較する働きをする。ま
た、距離準拠対象物検出ブロック23dは、前記両比が
ほぼ一致するピーク周波数の組み合わせから同一距離に
ある対象物を検出する働きをする。なお、対象物検出部
23に接続した警報表示回路24は、対象物検出部23
から送り込まれる対象物情報により、対象物を表示した
り、対象物との衝突を予測して警報や衝突回避制御等を
行う。
【0017】以下、対象物検出部23による複数対象物
の測距動作につき説明する。測距開始と同時に、変調波
切り替え器22は三角波発振器3の出力する三角波の繰
り返し周波数を切り替える。このため、電圧制御発振器
4から出力される送信波は、図2に示す如く、繰り返し
周波数が異なる第1の三角波W1(繰り返し周波数fm
1)と第2の三角波W2(繰り返し周波数fm2)によ
り交互に変調されたFM変調波となる。送受信アンテナ
2からの送受信波上に、例えば図3に示したような複数
の対象物T1,T2が存在する場合、FFT演算器11
による高速フーリエ変換により、図4に示したような周
波数スペクトラムが得られる。その結果、ピーク周波数
検出器12は、図5に示したように、変調周波数の上昇
区間と下降区間においてそれぞれ対象物と同数のピーク
周波数を検出することになる。
【0018】このとき、周波数差検出ブロック23a
は、第1の三角波W1又は第2の三角波W2の変調周波
数の上昇区間と下降区間において、全てのピーク周波数
の組み合わせについて、それぞれの周波数差を求める。
まず、第1の三角波W1に関しては、上昇区間aのピー
ク周波数fa1,fa2と、下降区間bのピーク周波数
fb1,fb2の組み合わせから、周波数差Vab11
(=fa1−fb1),Vab12(=fa1−fb
2),Vab21(=fa2−fb1),Vab22
(=fa2−fb2)が求められる。また、第2の三角
波W2に関しては、上昇区間cのピーク周波数fc1,
fc2と、下降区間dのピーク周波数fd1,fd2の
組み合わせから、周波数差Vcd11(=fc1−fd
1),Vcd12(=fc1−fd2),Vcd21
(=fc2−fd1),Vcd22(=fc2−fd
2)が求められる。こうして求められた周波数ピークの
周波数差は、相対速度準拠対象物検出ブロック23bへ
供給される。
【0019】ところで、前述の相対速度Vの演算式V=
C・(fa−fb)/4foから、変調中心周波数fo
が同じ送信波については、相対速度Vは変調繰り返し周
波数fmには一切無関係であり、従って相対速度Vが等
しい対象物については、変調周波数の上昇区間と下降区
間のピーク周波数の差(fa−fb)は、互いに等しい
ことが分かる。そこで、相対速度準拠対象物検出ブロッ
ク23bは、この原理を利用して複数対象物の識別を行
う。すなわち、相対速度準拠対象物検出ブロック23b
は、周波数差比較ブロック23aから送り込まれる第1
の三角波W1に関するピーク周波数の差Vab11,V
ab12,Vab21,Vab22と、第2の三角波W
2のピーク周波数の差Vcd11,Vcd12,Vcd
21,Vcd22とを比較し、周波数ピークの差が一致
するピーク周波数の組み合わせを、相対速度Vの等しい
組み合わせとして検出するのである。
【0020】ただし、実際の組み合わせ判定には測定誤
差等を考慮する必要があり、このためここでは周波数ピ
ークの差が厳密に一致するピーク周波数の組み合わせに
限定して対象物を特定するのではなく、周波数ピークの
差が一定の速度誤差範囲内で近似的に一致するピーク周
波数の組み合わせも、対象物候補として続く周波数比較
ブロック23cに供給するようにしてある。なお、図5
に示した例では、Vab12とVcd12,Vab21
とVcd21が、それぞれ周波数ピークの差が等しいピ
ーク周波数の組み合わせとして選ばれる。
【0021】周波数比較ブロック23cは、相対速度準
拠対象物検出ブロック23bから供給されるピーク周波
数の組み合わせについて、変調周波数の上昇区間と下降
区間のピーク周波数の相加平均を求める。その結果、図
6に示したように、Rab12[=(fa1+fb2)
/2],Rab21[=(fa2+fb1)/2],R
cd12[=(fc1+fd2)/2],Rcd21
[=(fc2+fd1)/2]が求まり、距離準拠対象
物検出ブロック23dへ供給される。
【0022】ところで、同じ掃引帯域幅△fをもち、変
調繰り返し周波数fmだけがfm1,fm2のごとく異
なる第1,第2の三角波W1,W2によって、距離Rに
ある同一対象物を測距した場合、三角波W1により測距
される距離 R=C・(fa+fb)/8Δf・fm1 と、三角波W2により測距される距離 R=C・(fc+fd)/8Δf・fm2 は一致するため、 C・(fa+fb)/8Δf・fm1=C・(fc+f
d)/8Δf・fm2 が成立する。この式は、 {(fa+fb)/2)}/{(fc+fd)/2)}
=fm1/fm2 と変形できる。こうして変形された式から明らかなよう
に、異なる変調繰り返し周波数の三角波のピーク周波数
の上昇区間と下降区間の平均値の比(左辺の値)が、変
調繰り返し周波数の比(右辺の値)に一致する組み合わ
せこそ、同一対象物に関する組み合わせを与えることに
なる。そこで、距離準拠対象物検出ブロック23dは、
この原理に着目して距離が同じ対象物を特定することに
なる。具体的には、図6において、周波数比較ブロック
23cから供給されるピーク周波数の相加平均の比Ra
b12/Rcd12,Rab21/Rcd21を、変調
繰り返し周波数の比fm1/fm2と比較し、ピーク周
波数の相加平均の比が一致するか又はほぼ一致する組み
合わせを、距離Rにある同一対象物に関する組み合わせ
であると認定する。
【0023】こうして、変調中心周波数foが同一で繰
り返し周波数だけが異なる第1,第2の三角波W1,W
2によるFM変調波により、相対速度Vと距離Rが一致
するピーク周波数の組み合わせが2組求められ、この2
組が対象物T1,T2として警報・表示回路24に供給
される。この場合、対象物との距離R及び相対速度V
は、第1三角波W1のピーク周波数の組み合わせの平均
値と差に比例するため、既知の係数を乗ずることにより
一般的な物理量に変換することができる。すなわち、対
象物1との間の距離R1と相対速度V1は、距離 R1=C・Rab12/4Δf・fm1 V1=C・Vab12/4fo に従って求められ、対象物2との間の距離R2と相対速
度V2は、 R2=C・Rab21/4Δf・fm1 V2=C・Vab21/4fo に従って求められる。なお、同様の結果は、第2の三角
波W2の周波数のピークの組み合わせから求めることも
可能であり、その場合は上記式中fm1をfm2に置き
換えればよい。
【0024】図7に示すフローチャートは、対象物検出
部23の動作を示すものである。図示の例では、第1の
三角波W1の変調周波数上昇区間を区間aとし、そのピ
ーク周波数はFREQ_PA(na)で与えられ、FR
EQ_PA(na)が対象物を構成していると認識され
ると、TAGN_PA(na)にその対象物の番号がセ
ットされる。また、対象物を構成していると認識されな
い場合は、TAGN_PA(na)には−1がセットさ
れる。区間aのピーク周波数の数はna_maxで表さ
れ、naは0から(na_max−1)までの値をと
る。同様に、第1の三角波W1の変調周波数下降区間で
ある区間bにおいては、FREQ_PB(nb)とTA
GN_PB(nb)及びnb_maxが用いられる。ま
た、第2の三角波W2の変調周波数上昇区間である区間
cでは、FREQ_PC(nc)とTAGN_PC(n
c)及びnc_maxが用いられ、第2の三角波W2の
変調周波数下降区間である区間dでは、FREQ_PD
(nd)とTAGN_PD(nd)及びnd_maxが
用いられる。
【0025】処理開始とともに、まずステップS1から
ステップS7において、TAGN_PA(na)、TA
GN_PB(nb)、TAGN_PC(nc)、TAG
N_PD(nd)に−1が代入される。ただし、ステッ
プS7に規定するNP_MAXは、各区間に設定される
ピーク周波数の数の最大値を表す。次に、続くステップ
S8において、認識された対象物の数を表すn_tar
getに0が設定され、さらに続くステップS9におい
てnaが0に設定される。
【0026】さらに、ステップS10において、nbが
0に設定され、FREQ_PB(nb)が既に対象物を
構成していないか調べるため、続く判断ステップS11
においてTAGN_PB(nb)が0か否か判断する。
TAGN_PB(nb)が0でない場合は、FREQ_
PB(nb)は既に対象物を構成しているため、ステッ
プS33においてnbを1だけカウントアップする。さ
らに、続くステップS34において、カウントアップし
たnbが区間bのピーク周波数の数に達していないかど
うか、nb_maxと比較し、達している場合はステッ
プS35においてnaを1だけカウントアップする。カ
ウントアップされたnaは、続くステップS36におい
てna_maxと比較され、naがna_maxに達し
ていない場合は、ステップS10へと戻る。
【0027】他方、TAGN_PB(nb)が−1であ
る場合は、ステップS11に続き、上記区間bの処理と
同じく、区間cに関する処理ステップS12,S13,
S31,S32と区間dに関する処理ステップS14,
S15,S29,S30を実行する。
【0028】以上の処理によって組み合わせを変えられ
たピーク周波数は、周波数差比較ブロック23aが、ス
テップS16において第1の三角波W1のピーク周波数
の差V1の計算に用い、さらにステップS17において
第2の三角波W2のピーク周波数の差V2の計算に用い
る。次に、ピーク周波数差V1とV2を比較するため、
相対速度準拠対象物検出ロック23bが、ステップS1
8において、ピーク周波数差V1とV2の差の絶対値を
許容誤差EP_Vと比較する。そこで、ピーク周波数差
V1とV2の差の絶対値が許容誤差EP_V以下でない
場合は、相対速度が一致しないことが判る。このため、
ピーク周波数の組み合わせを変える必要があり、ここで
はステップS29において区間dのピーク周波数の番号
ndに1だけ加算する。他方、V1とV2の差の絶対値
が許容誤差EP_V以下である場合は、第1の三角波W
1と第2の三角波W2のピーク周波数の組み合わせによ
り得られる相対速度は等しいため、次にそのピーク周波
数の組み合わせに従って距離を比較する。
【0029】まず、ステップS19,S20において、
周波数比較ブロック23cが第1の三角波W1のピーク
周波数の平均値と第2の三角波W2のピーク周波数の平
均値R1,R2をそれぞれ計算する。この場合、両三角
波W1,W2により測距される距離が等しい場合は、平
均値の比R1/R2と変調繰り返し周波数の比fm1/
fm2とが一致する。換言すれば、平均値比と変調繰り
返し周波数比との間の比(R1/R2)/(fm1/f
m2)が1となることから、周波数比較ブロック23c
は、ステップS21において、この値と1との差の絶対
値|1−(R1/R2)/(fm1/fm2)|を許容
誤差EP_Rと比較する。この差の絶対値が、許容誤差
EP以下でない場合は、距離が一致しないことが判るた
め、ステップS29において区間dのピーク周波数の番
号ndに1だけ加算し、ピーク周波数の組み合わせを変
える。他方、絶対値|1−(R1/R2)/(fm1/
fm2)|が、許容誤差EP_V以下である場合は、第
1の三角波W1と第2の三角波W2のピーク周波数の組
み合わせから求まる距離が等しいことが判る。
【0030】こうして、相対速度と距離の2つが等しい
第1の三角波W1と第2の三角波W2のピーク周波数の
組み合わせは対象物と認識される。そして、ステップS
22において距離R_TARGET(n_targe
t)が求まり、続くステップS23において相対速度V
_TARGET(n_target)が求まる。さら
に、続くステップS24からS27において、TAGN
_PA(na),TAGN_PB(nb),TAGN_
PC(nc),TAGN_PD(nd)に対象物番号が
代入される。この場合、対象物番号は0から(n_ta
rget−1)の値をとる。次に、ステップS28にお
いて、対象物番号n_targetに1を加算し、ピー
ク周波数の組み合わせを変えるため、ステップS35に
おいて、区間aのピーク周波数の番号naに1だけ加算
する。
【0031】以下、同様の動作が繰り返され、第1の三
角波W1と第2の三角波W2とで交互にFM変調した送
信波を用い、対象物との間の距離及び相対速度が等しい
ピーク周波数の組み合わせに着目し、複数対象物をリア
ルタイムで検出することができる。このため、複数対象
物の存在により周波数スペクトラム中に複数のピークが
現れても、複数対象物との間の距離R及び相対速度Vを
正確に算出することができる。また、相対速度の関係を
満たしたピーク周波数の組み合わせだけに絞って距離の
比較を行うため、全体の計算量が少なくて済み、対象物
検出部23による演算時間の短縮を図ることができる。
また、他のFM−CWレーダ装置からの送信波等による
干渉波の影響を抑制したい場合は、送受信波である三角
波の繰り返し周波数を、一定パターンに従うか或いは不
規則に変化させるようにするとよい。
【0032】図8に示すFM−CWレーダ装置31は、
対象物検出部32の構成が上記対象物検出部23とは異
なるものである。この対象物検出部32は、周波数差比
較ブロック23aと相対速度準拠対象物検出ブロック2
3bと周波数比較ブロック23cと距離準拠対象物検出
ブロック23dの4ブロックの縦列接続態様を変更し、
周波数比較ブロック23cと距離準拠対象物検出ブロッ
ク23dに、周波数差比較ブロック23aと相対速度準
拠対象物検出ブロック23bを縦列接続して構成したも
のである。このため、前記実施態様のように相対速度の
関係を満たしたピーク周波数の組み合わせだけに絞って
距離の比較を行うのとは逆に、距離の関係を満たしたピ
ーク周波数の組み合わせだけに絞って相対速度の比較を
行うことになる。ただし、全体の計算量自体が少なくて
済む点は同じである。
【0033】また、図9に示すFM−CWレーダ装置4
1は、複数対象物を検出するため、距離の比較と相対速
度の比較を並列処理し、その結果をアンドゲート43で
論理積処理する構成の対象物検出部42を用いるもので
ある。すなわち、対象物検出部42は、周波数比較ブロ
ック23aと周波数差比較ブロック23cがピーク周波
数検出器12に並列接続してあり、周波数比較ブロック
23aに続く速度準拠対象物検出ブロック23bの出力
と周波数差比較ブロック23cに続く距離準拠対象物検
出ブロック23dの出力を、アンドゲート43において
論理積処理し、警報表示器24に送り出す構成としてあ
る。このため、相対速度判断と距離判断とを同時並行的
に進行させることができ、4個のブロック23a〜23
dを縦列接続して対象物を検出する場合に比べ、処理時
間を1/2程度にまで短縮することができる。
【0034】また、図10に示すFM−CWレーダ装置
51は、ピーク周波数予測ブロック52aとピーク周波
数比較ブロック52bからなる対象物検出部52を用い
るものである。ピーク周波数予測ブロック52aは、比
較する一方の三角波の変調周波数の上昇区間と前記下降
区間における複数のピーク周波数の組み合わせから、同
一対象物に関して比較される他方の三角波のピーク周波
数を計算によって予測するものである。ピーク周波数比
較ブロック52bは、ピーク周波数予測ブロック52a
により予測されたピーク周波数予測値をピーク周波数実
測値と比較し、両者が一致するピーク周波数の組み合わ
せに基づき、同時に複数の対象物を検出する。
【0035】ここで、第1の三角波W1を比較する三角
波とし、第2の三角波W2を比較される三角波とする
と、第1の三角波W1のピーク周波数から第2の三角波
W2のピーク周波数を予測することは、距離Rにある相
対速度Vの同一対象物を測距することと等価であるか
ら、 C・(fa+fb)/8Δf・fm1=C・(fc+f
d)/8Δf・fm2 C・(fa−fb)/4fo=C・(fc−fd)/4
fo の2式が成立し、これらの2つの式についてfc,fd
を未知数として解けば、周波数予測できることになる。
そこで、両式の左辺どうし右辺どうしを加算すること
で、 fc=(fa+fb)fm2/2fm1+(fa−f
b)/2 が得られ、また両式の左辺どうし右辺どうしを減算する
ことで、 fd=(fa+fb)fm2/2fm1−(fa−f
b)/2 が得られる。こうして得られた解からも判るように、実
測された第1の三角波W1のピーク周波数fa,fbか
ら、第2の三角波W2の変調周波数の上昇区間のピーク
周波数fc,fdを計算によって求めることができ、こ
れを予測値とすることができる。
【0036】上記の式により、第1の三角波W1の複数
組のピーク周波数fa,fbから求められる第2の三角
波W2の複数組のピーク周波数の予測値fc,fdは、
ピーク周波数比較ブロック52bにおいて、ピーク周波
数検出器12により検出された第2の三角波W2のピー
ク周波数の実測値と比較される。比較の結果、ピーク周
波数予測値の組み合わせと等しいか又は近似値であるピ
ーク周波数実測値の組み合わせが特定され、これにより
複数の対象物を検出することができる。
【0037】図11に示すFM−CWレーダ装置61
は、図1に示した対象物検出部23とピーク周波数検出
器12の間に従来の対象物検出部13を配設し、対象物
追従処理と対象物発見処理とを分散させ、パイプライン
処理を可能にしたものである。対象物追従処理は、対象
物検出部13が前回までの掃引で既に検出されている対
象物を検出することにより行われ、また対象物発見処理
は、対象物検出部23が新たに出現した対象物を検出す
ることで行われる。このため、送受信路に複数の対象物
が存在し、周波数スペクトラム中に複数のピーク周波数
が現れた場合でも、複数の対象物との間の距離R及び相
対速度Vを短時間で高速に計算することができる。パイ
プライン処理では、連続的に繰り返し実行される処理を
部分的処理ごとに分解し、その各々の処理を特別に設け
た専用の独立ブロックに割り当て、各ブロックを他のブ
ロックと同時に作動させて処理するため、命令の並行処
理と同時処理が可能であり、測距システムの性能向上は
明らかである。
【0038】図12に示すFM−CWレーダ装置71
は、上記実施形態において、対象物検出部23に代えて
対象物検出部32を用いたものである。対象物検出部3
2は、前述のごとく、周波数比較ブロック23cと距離
準拠対象物検出ブロック23dに、周波数差比較ブロッ
ク23aと相対速度準拠対象物検出ブロック23bを縦
列接続したものであり、距離の関係を満たしたピーク周
波数の組み合わせだけに絞って相対速度の比較を行うこ
とになる。相対速度の関係を満たしたピーク周波数の組
み合わせだけに絞って距離の比較を行う場合と同様、全
体の計算量自体が少なくて済む点が利点となる。
【0039】図13に示すFM−CWレーダ装置81
は、ピーク周波数検出器12と図9に示した対象物検出
部42の間に従来の対象物検出部13を配設したもので
あり、対象物検出部13が前回までの掃引で既に検出さ
れている対象物を検出する対象物追従処理を行い、対象
物検出部42が新たに出現した対象物を検出する対象物
発見処理とを行うことで、対象物追従処理と対象物発見
処理とを分散させたパイプライン処理が、短時間でかつ
高速の測距を可能にしている。
【0040】また、図14に示すFM−CWレーダ装置
91は、ピーク周波数検出器12と図10に示した対象
物検出部52の間に従来の対象物検出部13を配設した
ものであり、対象物検出部13が前回までの掃引で既に
検出されている対象物を検出し、対象物検出部52が新
たに出現した対象物を検出することで、パイプライン処
理による高速処理を実現している。
【0041】なお、上記各実施形態は、いずれも複数対
象物との間の距離R及び相対速度Vを高速計算すること
ができるが、送受信波である三角波の繰り返し周波数を
一定のパターンで、或いは不規則に変化させることによ
り、他のFM−CWレーダ装置からの送信波等による干
渉波の影響を抑制することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送波を三角波又はそれに近い波形の変調信号でFM変
調した送信波と、対象物にて反射されて戻る反射波とを
混合して両波の周波数差を有するビート信号を生成し、
このビート信号を周波数解析して目標物までの距離又は
目標物との相対速度を計測するさいに、変調信号の変調
繰り返し周波数を該変調信号の繰り返し周期をもって順
次切り替え、変調繰り返し周波数が異なる複数のFM変
調波を時系列的に循環発生させ、ビート信号を変調周波
数の上昇区間と下降区間とに分けてフーリエ変換し、各
区間ごとに周波数スペクトラムのピーク位置を与えるピ
ーク周波数を検出し、区間ごとの周波数スペクトラムに
ピーク周波数が複数存在する場合に、変調繰り返し周波
数が異なる複数組の変調信号間で前記各区間ごとの前記
ピーク周波数の組み合わせを測距計算式に則って比較
し、複数対象物との間の距離及び相対速度を検出する構
成としたから、変調繰り返し周波数の異なる複数組の間
で、変調周波数の上昇区間と下降区間の周波数スペクト
ラムのピーク値の周波数の差すなわち相対速度が等し
く、かつ当該ピーク周波数の相加平均すなわち距離の比
が変調繰り返し周波数の比に等しい周波数ピークの組み
合わせを見出すことにより、1回の測定で複数の対象物
の距離及び相対速度を検出することができ、従来のFM
−CWレーダ装置のように、レーダ送受信波上に2以上
の対象物が存在する場合に、変調周波数の上昇区間と下
降区間の複数のピーク値の組み合わせが1回の掃引では
決定できず、一定の時間間隔を置いて複数回測定した上
で過去の観測結果を総合してピーク値の組み合わせを決
定するといった面倒な作業は不要であり、複数対象物を
リアルタイムで測距できるため、咄嗟の判断が要求され
る車載追突防止装置等に適用して格別な成果を挙げるこ
とができる等の優れた効果を奏する。
【0043】また、前記対象物検出手段が、変調繰り返
し周波数の異なる複数組間で、変調周波数の上昇区間と
下降区間のピーク周波数の差どうしを比較する周波数差
比較手段と、ピーク周波数差がほぼ一致するピーク周波
数の組み合わせから同一相対速度を有する対象物を検出
する相対速度準拠対象物検出手段と、変調繰り返し周波
数が異なる複数組間で、変調周波数の上昇区間と下降区
間のピーク周波数の相加平均の比と変調繰り返し周波数
の比を比較する周波数比較手段と、前記両比がほぼ一致
するピーク周波数の組み合わせから同一距離にある対象
物を検出する距離準拠対象物検出手段とを具備し、送信
波によらずほぼ同じ距離と相対速度を与える前記ピーク
周波数の組み合わせに基づき、複数対象物との間の距離
及び相対速度を同時に検出するよう構成したから、第1
のFM変調波W1のピーク周波数の差V1と、第2のF
M変調波W2のピーク周波数の差V2と差を求め、ピー
ク周波数差V1とV2の差の絶対値が許容誤差以下でな
い場合は、相対速度は一致しないためピーク周波数の組
み合わせを変えればよく、またその逆にピーク周波数差
V1とV2の差の絶対値が許容誤差以下であれば、相対
速度は等しいことが判るため、ピーク周波数の組み合わ
せを受けて距離を比較することができ、従って第1のF
M変調波W1のピーク周波数の平均値R1と第2のFM
変調波W2のピーク周波数の平均値R2とを計算し、両
変調波W1,W2により測距される距離が等しい場合
は、平均値の比(R1/R2)と変調繰り返し周波数の
比(fm1/fm2)とが一致するため、距離の比と変
調繰り返し周波数の比との間の比と1との差の絶対値|
1−(R1/R2)/(fm1/fm2)|が、許容誤
差以下である場合は、第1の三角波W1と第2の三角波
W2のピーク周波数の組み合わせが表す距離は等しく、
こうして距離と相対速度が一致する複数の対象物を一度
に検出することができ、さらにまた相対速度準拠対象物
検出と距離準拠対象物検出はいずれを先行させて実行し
ても、或いは両方を同時並行的に実施してもよいため、
様々な実施の態様が選択できる等の効果を奏する。
【0044】さらに、前記対象物検出手段が、ある変調
周波数の組の前記上昇区間と前記下降区間における前記
ピーク周波数から、同一対象物に関する変調繰り返し周
波数が異なる他の組のピーク周波数を計算により予測
し、ピーク周波数予測値とピーク周波数実測値が一致す
るピーク周波数の組み合わせに基づき、同時に複数の対
象物を検出する構成としたから、第1のFM変調波W1
を比較する変調波とし、第2のFM変調波W2を比較さ
れる三角波としたときに、第1のFM変調波W1のピー
ク周波数から第2のFM変調波W2のピーク周波数を予
測することは、距離Rにある相対速度Vの同一対象物を
測距することと等価であるから、変調波である三角波と
して繰り返し周波数fm1(第1の変調波W1)と繰り
返し周波数fm2(第2の変調波W2)について成立す
る以下の2式 C・(fa+fb)/8Δf・fm1=C・(fc+f
d)/8Δf・fm2 C・(fa−fb)/4fo=C・(fc−fd)/4
fo から、fc,fdを未知数として解を求め、 fc=(fa+fb)fm2/2fm1+(fa−f
b)/2 fd=(fa+fb)fm2/2fm1−(fa−f
b)/2 を得、第1の三角波W1のピーク周波数fa,fbから
第2の三角波W2の変調周波数の上昇区間のピーク周波
数fc,fdを計算によって求めることができ、第1の
変調波W1の複数組のピーク周波数から求められた第2
の変調波W2の複数組のピーク周波数の予測値を、ピー
ク周波数比較ブロックにおいて第2の三角波W2のピー
ク周波数と比較し、ピーク周波数予測値の組み合わせと
等しいか又は近似値であるピーク周波数実測値を与える
組み合わせを、対象物として検出することができ、実測
に先行する予測を交えた能率的な測距が可能である等の
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFM−CWレーダ装置の一実施形態を
示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した三角波発振器が出力する三角波に
よるFM変調波の周波数遷移図である。
【図3】図1に示した送受信アンテナと対象物との位置
関係を示す図である。
【図4】複数対象物測距時の図1に示したFFT演算器
の出力スペクトラム分布図である。
【図5】図1に示した対象物検出部の複数対象物測距動
作を説明するためのピーク周波数分布図である。
【図6】図1に示した対象物検出部の複数対象物測距動
作を説明するためのピーク周波数の相加平均分布図であ
る。
【図7】図1に示した対象物検出部による複数対象物検
出動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】図1に示したFM−CWレーダ装置の変形例を
示すブロック構成図である。
【図9】図8に示したFM−CWレーダ装置の変形例を
示すブロック構成図である。
【図10】図1に示したFM−CWレーダ装置の図8と
は異なる変形例を示すブロック構成図である。
【図11】図1に示したFM−CWレーダ装置のさらに
別の変形例を示すブロック構成図である。
【図12】図11に示したFM−CWレーダ装置の変形
例を示すブロック構成図である。
【図13】図9に示したFM−CWレーダ装置の変形例
を示すブロック構成図である。
【図14】図10に示したFM−CWレーダ装置の変形
例を示すブロック構成図である。
【図15】従来のFM−CWレーダ装置の一例を示すブ
ロック構成図である。
【図16】図15に示した三角波発振器が出力する三角
波によるFM変調波の周波数遷移図である。
【図17】図15に示した送受信アンテナと対象物との
位置関係に示す図である。
【図18】図15に示したFFT演算器の出力スペクト
ラム分布図である。
【図19】複数対象物測距時の図15に示したFFT演
算器の出力スペクトラム分布図である。
【符号の説明】
2 送受信アンテナ 3 三角波発振器 4 電圧制御発振器 6 サーキュレータ 7 ミキサ 8 中間周波増幅器 9 フラットアンプ 10 AD変換器 11 FFT演算器 12 ピーク周波数検出器 21,31,41,51,61,71,81,91 F
M−CWレーダ装置 22 変調波切り替え器 23,32,42,52 対象物検出部 24 警報表示回路 43 アンドゲート 52a ピーク周波数予測ブロック 52b ピーク周波数比較ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波を三角波又はそれに近い波形の変
    調信号でFM変調し、送信波として対象物に向けて送信
    し、該対象物にて反射されて戻る反射波を受信し、該受
    信波を前記送信波と混合して両波の周波数差を有するビ
    ート信号を生成し、該ビート信号を周波数解析して目標
    物までの距離又は目標物との相対速度を計測するFM−
    CWレーダ装置において、前記変調信号の変調繰り返し
    周波数を該変調信号の繰り返し周期をもって順次切り替
    え、変調繰り返し周波数が異なる複数のFM変調波を時
    系列的に循環発生させるFM変調波切り替え手段と、前
    記ビート信号を変調周波数の上昇区間と下降区間とに分
    けてフーリエ変換し、各区間ごとに周波数スペクトラム
    のピーク位置を与えるピーク周波数を検出するピーク周
    波数検出手段と、前記区間ごとの周波数スペクトラムに
    ピーク周波数が複数存在する場合に、変調繰り返し周波
    数が異なる複数組の変調信号間で前記各区間ごとの前記
    ピーク周波数の組み合わせを測距計算式に則って比較
    し、複数対象物との間の距離及び相対速度を検出する対
    象物検出手段とを具備し、 前記対象物検出手段は、変調
    繰り返し周波数の異なる複数組間で、前記上昇区間と前
    記下降区間のピーク周波数の差どうしを比較する周波数
    差比較ブロックと、前記ピーク周波数差がほぼ一致する
    ピーク周波数の組み合わせから同一相対速度を有する対
    象物を検出する相対速度準拠対象物検出ブロックと、前
    記変調繰り返し周波数が異なる複数組間で、前記上昇区
    間と前記下降区間のピーク周波数の相加平均の比と変調
    繰り返し周波数の比を比較する周波数比較ブロックと、
    前記両比がほぼ一致するピーク周波数の組み合わせから
    同一距離にある対象物を検出する距離準拠対象物検出ブ
    ロックとを具備し、送信波によらずほぼ同じ距離と相対
    速度を与える前記ピーク周波数の組み合わせに基づき、
    複数対象物との間の距離及び相対速度を同時に検出する
    ことを特徴とするFM−CWレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記対象物検出手段は、ある変調周波数
    の組の前記上昇区間と前記下降区間における前記ピーク
    周波数から、同一対象物に関する変調繰り返し周波数が
    異なる他の組のピーク周波数を計算により予測し、ピー
    ク周波数予測値とピーク周波数実測値が一致するピーク
    周波数の組み合わせに基づき、同時に複数の対象物を検
    出することを特徴とする請求項1に記載のFM−CWレ
    ーダ装置。
  3. 【請求項3】 搬送波を三角波又はそれに近い波形の変
    調信号でFM変調し、送信波として対象物に向けて送信
    し、該対象物にて反射されて戻る反射波を受信し、該受
    信波を前記送信波と混合して両波の周波数差を有するビ
    ート信号を生成し、該ビート信号を周波数解析して目標
    物までの距離又は目標物との相対速度を計測する対象物
    測距方法において、前記変調信号の変調繰り返し周波数
    を該変調信号の繰り返し周期をもって順次切り替え、変
    調繰り返し周波数が異なる複数のFM変調波を時系列的
    に循環発生させ、前記ビート信号を変調周波数の上昇区
    間と下降区間とに分けてフーリエ変換し、各区間ごとに
    周波数スペクトラムのピーク位置を与えるピーク周波数
    を検出し、変調繰り返し周波数の異なる複数組間で、前
    記上昇区間と前記下降区間のピーク周波数の差どうしを
    比較し、該ピーク周波数差がほぼ一致するピーク周波数
    の組み合わせから同一相対速度を有する対象物を検出す
    ると共に、前記変調繰り返し周波数が異なる複数組間
    で、前記上昇区間と前記下降区間のピーク周波数の相加
    平均の比と変調繰り返し周波数の比を比較し、前記両比
    がほぼ一致するピーク周波数の組み合わせから同一距離
    にある対象物を検出することにより、送信波によらずほ
    ぼ同じ距離と相対速度を与える前記ピーク周波数の組み
    合わせに基づき、複数対象物との間の距離及び相対速度
    を同時に検出することを特徴とする対象物測距方法。
  4. 【請求項4】 搬送波を三角波又はそれに近い波形の変
    調信号でFM変調し、送信波として対象物に向けて送信
    し、該対象物にて反射されて戻る反射波を受信し、該受
    信波を前記送信波と混合して両波の周波数差を有するビ
    ート信号を生成し、該ビート信号を周波数解析して目標
    物までの距離又は目標物との相対速度を計測する対象物
    測距方法において、前記変調信号の変調繰り返し周波数
    を該変調信号の繰り返し周期をもって順次切り替え、変
    調繰り返し周波数が異なる複数のFM変調波を時系列的
    に循環発生させ、前記ビート信号を変調周波数の上昇区
    間と下降区間とに分けてフーリエ変換し、各区間ごとに
    周波数スペクトラムのピーク位置を与えるピーク周波数
    を検出し、ある変調周波数の組の前記上昇区間と前記下
    降区間における前記ピーク周波数から、同一対象物に関
    する変調繰り返し周波数が異なる他の組のピーク周波数
    を計算により予測し、ピーク周波数 予測値とピーク周波
    数実測値が一致するピーク周波数の組み合わせに基づ
    き、同時に複数の対象物を検出することを特徴とする対
    象物測距方法。
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