JP5116746B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
この種のレーダ装置におけるターゲットの距離R及び相対速度Vは、一般的なFM−CW(Frequency Modulation Continuous Wave)レーダの原理に基づいて以下のようにして算出される。
fu=fr−fp …(1)
fd=fr+fp …(2)
で表される。
fr=(4・fm・ΔF/C)・R …(3)
fp=(2・f0/C)・V …(4)
で表される。ここで、Cは光速を、f0は送信信号の中心周波数を示す。
fu+fd=2fr …(5)
fu−fd=−2fp …(6)
R=Ml・fr=Ml・(fu+fd)/2 …(7)
V=M2・fp=M2・(fu−fd)/2 …(8)
で表される。ただし、
Ml=C/(4・fm・ΔF) …(9)
M2=C/(2・f0) …(10)
fu=R/Ml+V/M2 …(11)
fd=R/M1−V/M2 …(12)
ところが、上記の周波数変調レーダ装置では、ターゲットが単一の場合、その距離R及び相対速度Vを正確に求めることができるが、路上の他車両を測定する場合など、ターゲットが複数存在する場合、それぞれのターゲットの距離R及び相対速度Vを決定することができないという問題がある。
ここで、ピーク周波数をfu、fd、距離R及び相対速度Vにおいて、添字aが付いているものがターゲットaの、添字bが付いているものがターゲットbの、それぞれピーク周波数、距離及び相対速度を表す。
正しい{fua,fda}と{fub,fdb}の2ペアが生成されれば、ターゲットaの距離Ra及び相対速度Va、ターゲットbの距離Rb及び相対速度Vbが算出されるが、間違った{fua,fdb}{fub,fda}の2ペアが生成されれば、実際のターゲットaとbの距離及び相対速度とは異なる値が算出されてしまう。
そこで、特許文献1に示された技術では、同じターゲットから反射した受信信号に基づいて得られた距離及び相対速度であれば、変調幅Δf、繰返し周波数fm、送信信号の中心周波数f0(以下、変調信号)が変化してもその値は、変わらないことを利用し、変調信号切り替え前の上昇区間と下降区間のピーク周波数のペア{fu1,fd1}と、切り替え後の上昇区間と下降区間のピーク周波数のぺア{fu2,fd2}に基づいて、夫々距離及び相対速度を算出し、「切り替え前の距離R1及び相対速度V1」と「切り替え後の距離R2及び相対速度V2」が夫々同一である場合、正しいペアであると判定し、ターゲットの距離及び相対速度を確定させている。
1ペア距離・相対速度推定手段と、第1ペア距離・相対速度算出手段で算出された第1ペアの距離及び相対速度から第2ペアのピーク周波数を推定する第2ペアピーク周波数推定手段と、第2ペアピーク周波数推定手段で推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、停止物ターゲットの存在する周波数範囲である場合に、第2ペアを生成してその第2ペアにおける距離及び相対速度を推定する第2ペア距離・相対速度推定手段と、第1ペア距離・相対速度算出手段と第1ペア距離・相対速度推定手段で算出及び推定された第1ペアの距離及び相対速度と、第2ペア距離・相対速度算出手段及び第2ペア距離・相対速度推定手段で算出及び推定された第2ペアの距離及び相対速度が、夫々ほぼ等しい場合に、ターゲットの距離及び相対速度を確定するターゲット確定手段とを備えたものである。
以下、この発明の実施の形態1に係るレーダ装置を図1〜図4に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係るレーダ装置を示すブロック図、図2は送信信号の波形例を示す図、図3A・図3Bはターゲット検出部の動作を示すフローチャート、図4は変調区間毎における複素スペクトラムの振幅を表す図である。
図1において、レーダ装置は、マイクロコンピュータからなるターゲット検出部1と、ターゲット検出部1の制御下で制御電圧を出力する制御電圧発生器2と、制御電圧に基づいて周波数が上昇/下降変調された送信信号を出力する電圧制御発振器VCO(Voltage Controlled Oscillator)3と、送信信号を分配する分配器4と、ターゲット40、41に対して送信信号W1を出射する送信アンテナ5(送信手段)とを備えている。
FFT9からのビート信号の周波数解析結果(ビート周波数スペクトラム)は、ターゲット検出部1に入力される。ターゲット検出部1は、ターゲット40、41の距離及び相対速度を算出して、ターゲット情報として外部装置(図示せず)に出力する。
まず、ターゲット検出部1から制御電圧発生器2に対して変調開始命令が出力されると、制御電圧発生器2から予め設定された図2に示すように4つの変調区間(たとえば、三角状の上昇区間1/下降区間1/上昇区間2/下降区間2)の制御電圧が電圧制御発振器VCO3に印加され、VCO3からは、制御電圧にしたがって変調区間ごとに周波数変調された送信信号が出力される。
ここで、上昇区間1/下降区間1と上昇区間2/下降区間2とでは、繰返し周波数fmと変調幅△Fと中心周波数f0が異なる送信信号が出力される。すなわち、上昇区間1/下降区間1では、繰返し周波数fm1と変調幅△F1と中心周波数f0_1の送信信号が、上昇区間2/下降区間2では、繰返し周波数fm2と変調幅△F2と中心周波数f0_2の送信信号が出力される。
これにより、ミキサ7からは、ビート信号が生成され、ビート信号は、上昇区間1/下降区間1/上昇区間2/下降区間2のそれぞれについて、A/Dコンバータ8で各々ディジタルデータに変換される。
次に、第1ペア距離・相対速度算出部11は、ピーク検出部10で抽出された上昇区間1と下降区間1のピーク周波数から第1ペアの距離R1及び相対速度V1を算出し、第2ペア距離・相対速度算出部12は、ピーク検出部10で抽出された上昇区間2と下降区間2のピーク周波数から第2ペアの距離R2及び相対速度V2を算出する。
また、ピークとなったピーク周波数は、上昇区間1については「fu1_a、fu1_b」で示され、下降区間1については「fd1_a、fd1_b」で示され、上昇区間2については「fu2_b」で示され、下降区間2については「fd2_a、fd2_b」で示さ
れている。
なお、ターゲット40に基づくピーク周波数は、添字にaが付いた「fu1_a」「f
d1_a」「fd2_a」(上昇区間2はピーク周波数が抽出されず)で示され、ターゲット41に基づくピーク周波数は、添字にbが付いた「fu1_b」「fd1_b」「fu2_b」「fd2_b」で示されている。
ペアの距離R1及び相対速度V1を、一般的なFM−CW(Frequency Modulation Continuous Wave)レーダの原理に基づいて算出する。すなわち、式(7)(8)によりピーク周波数{fu1、fd1}から第1ペアの距離R1及び相対速度V1を算出する。
1_aa、第1ペア{fu1_a、fd1_b}から距離R1_ab及び相対速度V1_ab
、第1ペア{fu1_b、fd1_a}から距離R1_ba及び相対速度V1_ba、第1ペア{fu1_b、fd1_b}から距離R1_bb及び相対速度V1_bbが算出される。
また、第1ペア距離・相対速度算出部11は、ステップS103において、算出された第1ペアの個数N1をカウントして記憶する。図4の例では、第1ペアの個数は、「4」である。
距離R2及び相対速度V2を、一般的なFM−CWレーダの原理に基づいて算出する。すなわち、式(7)(8)によりピーク周波数{fu2、fd2}から第2ペアの距離R2及び相対速度V2を算出する。
2_ba、第2ペア{fu2_b、fd2_b}から距離R2_bb及び相対速度V2_bb
が算出される。
また、第2ペア距離・相対速度算出部12は、ステップS105において、第2ペアで算出された距離R2及び相対速度V2の個数N2をカウントして記憶する。図4の例では、第2ペアの個数は、上昇区間2でターゲット40に基づいたピーク周波数fu2_aが
抽出されていないため「2」である。
V2_baからピーク周波数{fu1_c、fd1_c}(誤ペアリングのためピークは無
い)、ステップS104で算出された距離R2_bb及び相対速度V2_bbからピーク周波数{fu1_b、fd1_b}(誤ペアリングではないためピークが存在)が推定される。
また、ステップS106で推定したピーク周波数{fu1_b、fd1_b}は、何れもピーク周波数として抽出されているため、第1ペアが生成されない。したがって、ステップS108では、第2ペアからは第1ペアにおける距離R1及び相対速度V1は算出推定されない。
対速度V1_bbからピーク周波数{fu2_b、fd2_b}(誤ペアリングではないた
めピークが存在)が推定される。
推定したピーク周波数の{fu2、fd2}の一方がピーク周波数として抽出されており、{fu2、fd2}のもう一方がピーク周波数として抽出されず、0付近の場合ステップS112へ、その他の場合はステップS113へ進む。
ステップS113では、ステップS103でカウントした第1ペアの距離R1及び相対速度V1の個数N1分(図4の例では「4」個分)の計算が終了したか否かを判定し、計算が終了していない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS110に戻って、ステップS110〜ステップS112の処理を繰り返し実行する。
また、ステップS110で推定したピーク周波数{fu2_a、fd2_a}は、fd2_aがピーク周波数として抽出されており、fu2_aがピークとして抽出されず、0付近であるため、第2ペアが生成され、ステップS110で推定されたピーク周波数{fu2_a、fd2_a}から、式(7)(8)により距離R2_aa及び相対速度V2_aaが算出される。
なお、ターゲット40、41の距離Rは、第1ペアの距離R1と第2ペアの距離R2の平均、相対速度Vは、第1ペアの相対速度V1と第2ペアの相対速度V2の平均としてもよいし、第1ペア及び第2ペア何れかの距離及び相対速度としてもよい。
び相対速度V1_aa、距離R1_ab及び相対速度V1_ab、距離R1_ba及び相対速度V1_baおよび距離R1_bb及び相対速度V1_bbが算出され、第1ペア距離・相対速度推定部14からは第1ペアの距離R1及び相対速度V1は算出されていない。また、第2ペア距離・相対速度算出部12から、第2ペアの距離R2_ba及び相対速度V2_baと距離R2_bb及び相対速度V2_bbが算出され、第2ペア距離・相対速度推定部16からは第2ペアの距離R2_aa及び相対速度V2_aaが算出されている。
ターゲット40、41の距離R及び相対速度Vとして確定する。
また、第1ペアの距離R1_ab及び相対速度V1_abと第1ペアの距離R1_ba及
び相対速度V1_baと第2ペアの距離R2_ba及び相対速度V2_baは、距離及び相
対速度の等しいペアがないため、誤ペアリングとして除外される。
次に、この発明の実施の形態2に係るレーダ装置を図5および図6に基づいて説明する。図5A・図5Bはターゲット検出部の動作を示すフローチャート、図6は変調区間毎における複素スペクトラムの振幅を表す図である。
実施の形態1では、推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、0付近である場合にペアを生成し、距離及び相対速度を算出していたが、実施の形態2の発明は、推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、停止物ターゲットが存在する周波数範囲の場合にペアを生成し、距離及び相対速度を算出するようにしたものである。それ以外の実施の形態2の構成は、実施の形態1で説明した図1に示すブロック図および図2に示す送信信号波形図と同じ構成であるので、詳しい説明は省略する。
図5A・図5Bに示すターゲット検出部1の動作手順を示すフローチャートにおいては、図3のフローチャートと処理が一部共通する。このため、同様の処理に関しては、その説明を簡略する。図6は図5A内のステップS201の処理を示す説明図であり、入力されたビート周波数スペクトラムの振幅を示している。
また、ピークとなったピーク周波数は、上昇区間1については「fu1_a、fu1_b」で示され、下降区間1については「fd1_b」で示され、上昇区間2については「fu2_a、fu2_b」で示され、下降区間2については「fd2_a、fd2_b」で示されている。
なお、ターゲット40に基づくピーク周波数は、添字aが付いた「fu1_a」「fu
2_a」「fd2_a」(下降区間1はピーク周波数が抽出されず)で示され、ターゲット41に基づくピーク周波数は、添字bが付いた「fu1_b」「fd1_b」「fu2_b」「fd2_b」で示されている。
まずステップS201は、ピーク検出部10によりビート周波数スペクトラムの振幅に対して、ピーク周波数を検出する。具体的には、図6に示すように、ビート周波数スペクトラムの振幅に対して、検出閾値を設け、検出閾値以上かつ前後のビート周波数の振幅より大きい振幅をピークと判定する。
図6の例では下降区間1のターゲットaでピーク周波数「fd1_a」が抽出されてい
ない。
及び相対速度V1を、一般的なFM−CWレーダの原理に基づいて、式(7)(8)により算出する。
図6の例では、第1ペア{fu1_a、fd1_b}から距離R1_ab及び相対速度V
1_ab、第1ペア{fu1_b、fd1_b}から距離R1_bb及び相対速度V1_bb
が算出される。
また、第1ペア距離・相対速度算出部11は、ステップS203において、算出された第1ペアの個数N1をカウントして記憶する。図6の例では、第1ペアの個数は、「2」である。
距離R2及び相対速度V2を、一般的なFM−CWレーダの原理に基づいて、式(7)(8)により算出する。
2_aa、第2ペア{fu2_a、fd2_b}から距離R2_ab及び相対速度V2_ab
、第2ペア{fu2_b、fd2_a}から距離R2_ba及び相対速度V2_ba、第2ペア{fu2_b、fd2_b}から距離R2_bb及び相対速度V2_bbが算出される。
また、第2ペア距離・相対速度算出部12は、ステップS205において、算出された第2ペアの個数N2をカウントして記憶する。図6の例では、第2ペアの個数は、「4」である。
V2_abからピーク周波数{fu1_c、fd1_c}(誤ペアリングのためピークは無
い)、距離R2_ba及び相対速度V2_baからピーク周波数{fu1_d、fd1_d}(誤ペアリングのためピークは無い)、距離R2_bb及び相対速度V2_bbからピーク周波数{fu1_b、fd1_b}(誤ペアリングではないためピークが存在)、距離R2_aa及び相対速度V2_aaからピーク周波数{fu1_a、fd1_a}(誤ペアリングではないためピークが存在)が推定される。
図6の例では、停止物ターゲットが存在する周波数範囲は、「□」で示されている。
推定したピーク周波数の{fu1、fd1}の一方がピーク周波数として抽出されており、{fu1、fd1}のもう一方がピーク周波数として抽出されず、停止物ターゲットが存在する周波数範囲の場合ステップS209へ、その他の場合はステップS210へ進む。
ステップS210では、ステップS205でカウントした第2ペアの距離R2及び相対速度V2の個数N2分(図6の例では「4」個分)の計算が終了したか否かを判定し、計算が終了していない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS206に戻って、ステップS206〜ステップS209の処理を繰り返し実行する。
ない。
また、ピーク周波数{fu1_b,fd1_b}は、何れもピーク周波数として抽出されているため、第2ペアが生成されない。
また、ピーク周波数{fu1_a,fd1_a}は、fu1_aがピーク周波数として抽
出されており、fd1_aがピークとして抽出されず、停止物ターゲットが存在する周波
数範囲であるため、第1ペアが生成され、推定したピーク周波数{fu1_a,fd1_a}から式(7)(8)により距離R1_aa及び相対速度V1_aaが算出される。
)のピーク周波数{fu2、fd2}を算出する。
fd2_e}(誤ペアリングのためピークは無い)、距離R1_bb及び相対速度V1_b
bからピーク周波数{fu2_b、fd2_b}(誤ペアリングではないためピークが存在)が推定される。
図6の例では、停止物ターゲットが存在する周波数範囲は、「□」で示されている。
推定したピーク周波数のfu2とfd2の一方がピーク周波数として抽出されており、fu2とfd2のもう一方がピークとして抽出されず、停止物ターゲットが存在する周波数範囲の場合ステップS214へ、その他の場合はステップS215へ進む。
ステップS215では、ステップS203でカウントした第1ペアの距離R1及び相対速度V1の個数N1分(図6の例では「2」個分)の計算が終了したか否かを判定し、計算が終了していない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS211に戻って、ステップS211〜ステップS214の処理を繰り返し実行する。
また、ピーク周波数{fu2_b,fd2_b}は、何れもピーク周波数として抽出されているため、第2ペアが生成されない。したがって、ステップS214では、第1ペアからは第2ペアにおける距離R2及び相対速度V2は算出推定されない。
なお、ターゲット40、41の距離Rは、実施の形態1と同様に、第1ペアの距離R1と第2ペアの距離R2の平均、相対速度Vは、第1ペアの相対速度V1と第2ペアの相対速度V2の平均としてもよいし、第1ペア及び第2ペア何れかの距離及び相対速度としてもよい。
び相対速度V1_abと距離R1_bb及び相対速度V1_bbが算出され、第1ペア距離
・相対速度推定部14からは第1ペアの距離R1_aa及び相対速度V1_aaが算出されている。また、第2ペア距離・相対速度算出部12から、距離R2_aa及び相対速度V2_aa、距離R2_ab及び相対速度V2_ab、距離R2_ba及び相対速度V2_baおよび距離R2_bb及び相対速度V2_bbが算出され、第2ペア距離・相対速度推定部16からは第2ペアの距離R2及び相対速度V2は算出されていない。
ターゲット40、41の距離R及び相対速度Vとして確定する。
また、第1ペアの距離R1_ab及び相対速度V1_abと第2ペアの距離R2_ab及
び相対速度V2_abと第2ペアの距離R2_ba及び相対速度V2_baは、距離及び相
対速度の等しいペアがないため、誤ペアリングとして除外される。
3 VCO、 4 分配器、
5 送信アンテナ、 6 受信アンテナ、
7 ミキサ、 8 A/Dコンバータ、
9 FFT、 10 ピーク検出部、
11 第1ペア距離・相対速度算出部、 12 第2ペア距離・相対速度算出部、
13 第1ペアピーク周波数推定部、 14 第1ペア距離・相対速度算出部、
15 第2ペアピーク周波数推定部、 16 第2ペア距離・相対速度算出部、
17 ターゲット確定部、 40、41 ターゲット、
W1 送信信号、 W2 反射信号。
Claims (5)
- 4つの変調区間を有する送信信号を送信する送信手段と、
前記送信手段からの送信信号がターゲットで反射された反射信号を受信信号として受信する受信手段と、
前記送信信号と前記受信信号とをミキシングしてビート信号を得るミキシング手段と、
前記ミキシング手段で得たビート信号を周波数解析してピーク周波数を抽出するピーク周波数抽出手段と、
前記ピーク周波数抽出手段で抽出したピーク周波数から、前記4つの変調区間のうち2つの変調区間のピーク周波数をペアリングして第1ペアを生成し、この第1ペアのピーク周波数から前記ターゲットの距離及び相対速度を算出する第1ペア距離・相対速度算出手段と、
前記ピーク周波数抽出手段で抽出したピーク周波数から、前記2つの変調区間とは異なる2つの変調区間のピーク周波数をペアリングして第2ペアを生成し、この第2ペアのピーク周波数から前記ターゲットの距離及び相対速度を算出する第2ペア距離・相対速度算出手段と、
前記第2ペア距離・相対速度算出手段で算出された第2ペアの距離及び相対速度から第1ペアのピーク周波数を推定する第1ペアピーク周波数推定手段と、
前記第1ペアピーク周波数推定手段で推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、0付近である場合に、第1ペアを生成してその第1ペアにおける距離及び相対速度を推定する第1ペア距離・相対速度推定手段と、
前記第1ペア距離・相対速度算出手段で算出された第1ペアの距離及び相対速度から第2ペアのピーク周波数を推定する第2ペアピーク周波数推定手段と、
前記第2ペアピーク周波数推定手段で推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、0付近である場合に、第2ペアを生成してその第2ペアにおける距離及び相対速度を推定する第2ペア距離・相対速度推定手段と、
前記第1ペア距離・相対速度算出手段と前記第1ペア距離・相対速度推定手段で算出及び推定された前記第1ペアの距離及び相対速度と、前記第2ペア距離・相対速度算出手段及び前記第2ペア距離・相対速度推定手段で算出及び推定された前記第2ペアの距離及び相対速度が、夫々ほぼ等しい場合に、前記ターゲットの距離及び相対速度を確定するターゲット確定手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 4つの変調区間を有する送信信号を送信する送信手段と、
前記送信手段からの送信信号がターゲットで反射された反射信号を受信信号として受信する受信手段と、
前記送信信号と前記受信信号とをミキシングしてビート信号を得るミキシング手段と、
前記ミキシング手段で得たビート信号を周波数解析してピーク周波数を抽出するピーク周波数抽出手段と、
前記ピーク周波数抽出手段で抽出したピーク周波数から、前記4つの変調区間のうち2つの変調区間のピーク周波数をペアリングして第1ペアを生成し、この第1ペアのピーク周波数から前記ターゲットの距離及び相対速度を算出する第1ペア距離・相対速度算出手段と、
前記ピーク周波数抽出手段で抽出したピーク周波数から、前記2つの変調区間とは異なる2つの変調区間のピーク周波数をペアリングして第2ペアを生成し、この第2ペアのピーク周波数から前記ターゲットの距離及び相対速度を算出する第2ペア距離・相対速度算出手段と、
前記第2ペア距離・相対速度算出手段で算出された第2ペアの距離及び相対速度から第1ペアのピーク周波数を推定する第1ペアピーク周波数推定手段と、
前記第1ペアピーク周波数推定手段で推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、停止物ターゲットの存在する周波数範囲である場合に、第1ペアを生成してその第1ペアにおける距離及び相対速度を推定する第1ペア距離・相対速度推定手段と、
前記第1ペア距離・相対速度算出手段で算出された第1ペアの距離及び相対速度から第2ペアのピーク周波数を推定する第2ペアピーク周波数推定手段と、
前記第2ペアピーク周波数推定手段で推定したピーク周波数の一方がピーク周波数として抽出されており、推定したピーク周波数の他方がピーク周波数として抽出されず、停止物ターゲットの存在する周波数範囲である場合に、第2ペアを生成してその第2ペアにおける距離及び相対速度を推定する第2ペア距離・相対速度推定手段と、
前記第1ペア距離・相対速度算出手段と前記第1ペア距離・相対速度推定手段で算出及び推定された前記第1ペアの距離及び相対速度と、前記第2ペア距離・相対速度算出手段及び前記第2ペア距離・相対速度推定手段で算出及び推定された前記第2ペアの距離及び相対速度が、夫々ほぼ等しい場合に、前記ターゲットの距離及び相対速度を確定するターゲット確定手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 前記4つの変調区間は、時間に対して周波数が三角波状に増減するよう変調された区間を有し、前記各区間は繰返し周波数と変調幅と中心周波数がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーダ装置。
- 前記4つの変調区間は、時間に対して周波数が三角波状に増減するよう変調された第1の区間と第2の区間を有し、前記第1の区間と第2の区間の繰返し周波数と変調幅と中心周波数がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーダ装置。
- 前記停止物ターゲットが存在する周波数範囲は、レーダ方式をFM−パルスドップラー方式とし、レンジゲートごとに自車速、レンジゲート幅から算出される周波数範囲であることを特徴とする請求項2に記載のレーダ装置。
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