JP5015384B2 - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM−CWレーダ装置に関するものである。特に、自動車に搭載したときに、通常走行あるいは高速走行時の先行車両を検出することに適し、さらに、車庫入れ等の低速走行時における至近障害物の検出にも適したFM−CWレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
FM−CWレーダ装置は、周波数変調が施された連続波信号を送信信号として送信し、送信信号がターゲットで反射して戻ってきた受信信号と送信信号とをミキシングしてビート信号を生成し、ビート周波数からターゲットの位置および相対速度を検出するものである。一般的にビート周波数の取得は、たとえば特開平6−51055号公報に開示されているように、ビート信号にFFT(高速フーリエ変換)処理を施すことにより達成される。なお、同公報では、遠方ターゲットについてはパルスカウントによりビート周波数を算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
車載用のFM−CWレーダ装置に求められる第1のターゲット検出能力としては、数メートルから百数十メートル先を走行する車両の検出である。ところが、中心周波数がたとえば76.5ギガヘルツのミリ波を用いたFM−CWレーダ装置において、このような距離にあるターゲットを的確に検出できるように変調周波数や変調周期等の各種パラメータを設定すると、車庫入れ時の障害物のような数十センチメートル程度の至近距離にあるものは、その距離を正確に検出することができない。
【0004】
すなわち、ターゲット距離が小さくなればなるほど、ビート周波数は零に近づくことになり、ビート信号の一周期が一回のビート信号取得期間を越えるような低いビート周波数になると、FFTの原理上、ビート周波数を算出することができない。
【0005】
このことを図1を用いて説明する。図1(A)は、FM−CWレーダ装置における送信信号および受信信号の周波数の時間変化を示すグラフであり、同図(B)は、ビート信号の時間波形を示すグラフである。一般に、送信信号は三角波変調され、送信信号周波数は直線的な増加と減少を繰り返す。そして、周波数増加区間および減少区間のそれぞれにおいてビート信号を取得し、FFT処理を施す。このとき、取得したビート信号の一周期が、図1(B)に示すように変調周期Tの1/2を越えると、FFT処理による周波数の取得が困難となる。
【0006】
そこで、FFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であってもビート周波数を取得することとができ、取得したビート周波数からターゲットの距離を算出することができるFM−CWレーダ装置が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のFM−CWレーダ装置は、このような課題を解決するためになされたものであり、キャリア信号に周波数変調を掛けた送信信号を放射する送信部と、ターゲットで反射された送信信号を受信信号として受信し、受信信号に送信信号の一部をミキシングしてビート信号を生成する受信部と、ビート信号から装置固有のノイズ成分が除去された信号である補正ビート信号に対してFFT処理を施してビート周波数を取得する第1ビート周波数取得手段と、ビート信号がFFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であって、第1ビート周波数取得手段においてビート周波数を取得できない場合に、補正ビート信号の時間波形のピーク点およびゼロクロス点の時刻データからビート周波数を取得する第2ビート周波数取得手段と、第1ビート周波数取得手段または第2ビート周波数取得手段で取得されたビート周波数に基づいてターゲットまでの距離を演算する演算手段とを備えたものである。
【0008】
本発明の他のFM−CWレーダ装置は、キャリア信号に周波数変調を掛けた送信信号を放射する送信部と、ターゲットで反射された送信信号を受信信号として受信し、受信信号に送信信号の一部をミキシングしてビート信号を生成する受信部と、ビート信号から装置固有のノイズ成分が除去された信号である補正ビート信号に対してFFT処理を施してビート周波数を取得する第1ビート周波数取得手段と、ビート信号がFFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であって、第1ビート周波数取得手段においてビート周波数を取得できない場合に、補正ビート信号の時間波形に対して微分を二回行い、その結果からビート周波数を取得する第2ビート周波数取得手段と、第1ビート周波数取得手段または第2ビート周波数取得手段で取得されたビート周波数に基づいてターゲットまでの距離を演算する演算手段とを備えたものである。
【0009】
第2ビート周波数取得手段によれば、FFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であってもビート周波数を算出することができる。したがって、ビート信号に対してFFT処理を施してもビート周波数を取得できないような至近距離のターゲットでも検出することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の一実施形態であるFM−CWレーダ装置の構成を示すブロック図である。FM−CWレーダ装置1は図示省略した自動車に搭載され、送信部2、受信部3および信号処理部4とで構成されている。自動車における設置場所は適宜選択することができるが、一般的には、バンパーに開口を設け、その開口を臨むようにバンパーの裏側に配置される。
【0011】
送信部2は電圧制御型発振器11と、バッファアンプ12と、送信アンテナ13とを備える。
【0012】
電圧制御型発振器11は、周波数f0(たとえば76.5GHz)の搬送波に対して周波数変調幅ΔFの三角波変調を掛けた信号、すなわち周波数f0±ΔF/2の被変調波(送信信号)を出力する。被変調波はバッファアンプ12で増幅され、送信アンテナ13から電磁波として放射される。送信信号の一部は受信検波用のローカル信号として受信部のミキサ16に与えられる。
【0013】
受信部3は、受信アンテナ14と、RFアンプ15と、ミキサ16と、アンプ17と、フィルタ18とA/D変換器19を備えている。ターゲットで反射された送信信号は、受信信号として受信アンテナ14で受信される。受信信号はRFアンプ15で増幅された後、ミキサ16で送信信号の一部とミキシングされ、両信号のビート信号が取り出される。ビート信号はアンプ17およびフィルタ18を経てA/D変換器21でデジタルビート信号に変換され、信号処理部4に入力される。
【0014】
信号処理部4では、デジタルビート信号を解析してビート周波数を取得し、取得したビート周波数に基づいてターゲットの距離や相対速度を検出する。
【0015】
ここで、FM−CWレーダ装置の探知原理を図3および図4のグラフを用いて説明する。図3(A)は、送信周波数の変化を実線により示し、距離Rの位置にあって相対速度が零の目標物(ターゲット)から反射された受信周波数の変化を破線により示したグラフであり、縦軸に周波数、横軸に時間をとっている。
【0016】
このグラフから判るように、送信信号には連続波に三角状の周波数変調を掛けた変調信号が用いられている。送信信号の中心周波数すなわち搬送波周波数はf0、周波数偏移幅はΔF、三角波の繰り返し周波数はfmである。
【0017】
図4(A)は、ターゲットの相対速度が零でなく速度V(V≠0)のときの受信信号の変化と送信信号の変化とを示したグラフであり、実線は送信信号周波数を示し、破線は受信信号周波数を示している。なお、送信信号および座標軸の意義は図3(A)と同じである。
【0018】
図3(A)および図4(A)から、このような送信信号を放射しているときの受信信号は、ターゲットの相対速度が零のときには距離に応じた時間遅れT(T=2R/C:Cは光の速度)を受け、目標物の相対速度がVのときには距離に応じた時間遅れTと、相対速度に相当する周波数偏移Dを受けることが判る。なお、図4(A)に示す例は、受信信号周波数が同グラフにおいて上方に偏移しており、ターゲットが接近する場合を示している。
【0019】
この受信信号に対して送信信号の一部をミキシングすれば、ビート信号が得られる。図3(B)および図4(B)は、それぞれターゲットの相対速度が零のときと速度Vのときのビート周波数を示すグラフであり、時間軸(横軸)はそれぞれ図3(A)および図4(A)とタイミングを一致させてある。
【0020】
いま、相対速度が零のときのビート周波数をfr、相対速度に基づくドップラ周波数をfd、周波数が増加する区間(アップ区間)のビート周波数をfb1、周波数が減少する区間(ダウン区間)のビート周波数をfb2とすると、
fb1=fr−fd …(1)
fb2=fr+fd …(2)
が成り立つ。
【0021】
したがって、変調サイクルのアップ区間とダウン区間のビート周波数fb1およびfb2を別々に測定すれば、次式(3)(4)からfrおよびfdを求めることができる。
【0022】
fr=(fb1+fb2)/2 …(3)
fd=(fb2−fb1)/2 …(4)
frおよびfdが求まれば、目標物の距離Rと速度Vを次の(5)(6)式により求めることができる。
【0023】
R=(C/(4・ΔF・fm))・fr …(5)
V=(C/(2・f0))・fd …(6)
ここに、Cは光の速度である。
【0024】
このようにしてターゲットの距離Rおよび速度Vを求めることができる。これがFM−CWレーダ装置の探知原理である。
【0025】
信号処理部4は、ビート周波数の取得について2つの手段を備えている。2つの手段は互いに異なる原理に基づいてビート周波数の取得演算をソフト的に処理するものである。第1のビート周波数取得手段はFFT処理によるものであり、第2のビート周波数取得手段はビート信号の時間波形を解析するものである。FFT処理によるビート周波数の取得については、上述したように、たとえば特開平6−51055号公報により公知であるのでここではその説明を省略する。
【0026】
そこで、第2のビート周波数取得手段であるビート信号の時間波形を解析する手段を図5および図6に示すフローチャート、および図7〜図10に示す波形図と共に説明する。
【0027】
ビート信号の時間波形を解析するためには、ビート信号に対して前処理を行う必要がある。図6に示す手順は、各装置固有のノイズ成分fd(t)を検出するものであり、図5に示すビート信号解析手順に先だって予め実行されるものである。
【0028】
図6のフローチャートでは、FM−CWレーダ装置の内部回り込み等に起因する直流的なノイズ成分fd(t)を検出する。このノイズ成分fd(t)は、レドームと呼ばれるアンテナを覆うカバーや本レーダ装置が取り付けられた際の極近傍に位置する部材等からの反射に起因すると考えられており、製品毎および取り付け環境毎に固有のものとなる。そこで、近距離ターゲットが存在しない環境において本FM−CWレーダ装置を駆動することによって、ノイズ成分fd(t)を検出する。
【0029】
ステップS11において、本装置が設置されている自動車側から車速Vを取得する。ステップS12では、車速VがV1<V<V2を満足するか否かを判断する。V1としてはたとえば20〜30km/h、V2としてはたとえば60km/hに設定してある。一般的に、車速Vがこの条件を満たすような状況では、数センチメートルから数十センチメートル程度離れたところに障害物が存在することはない。V1<V<V2が満たされるとステップS13に移行する。
【0030】
ステップS13では、本レーダ装置を駆動して送受信信号のビート信号を取得し、取得したビート信号にローパスフィルタを施して、所定値以上の周波数、たとえば、変調周波数fmの2倍以上の周波数をカットしたfd*(t)を生成する。
【0031】
ステップS14では、前回までの検出結果fd(t)に対して適当な重み付け(Wa:Wb)を用いて次の加重平均演算を行う。
【0032】
fd(t)=Wa×fd(t)+Wb×fd*(t)
重み付けの一例として、Wa:Wb=0.9:0.1とすれば、ステップS13で新たなfd*(t)が生成される毎に、その結果が過去の結果に10%だけ反映されて、fd(t)が新たなfd(t)に置換される。
【0033】
ステップS13およびステップS14によるfd*(t)の生成および加重平均演算は、その処理回数nがn1(たとえば20回)を越えるまで実行され、越えた時点でステップS15から次のステップへ移行する。このときのfd(t)は記憶部に格納され、図5のフローチャートにおいてノイズfd(t)として扱われる。
【0034】
ノイズfd(t)の一例を図7(A)に示す。同図から明らかなようにノイズfd(t)は直流的な成分である。
【0035】
このようにしてノイズ成分fd(t)が検出されていることを前提として、図5に示す手順にしたがって近距離ターゲットの距離および必要に応じて相対速度の検出を行う。このターゲット検出は、たとえば、車庫入れのときのような低速走行時に障害物を検出したい場合等に実行される。
【0036】
図5のステップS1では、本レーダ装置を駆動して得られた図7(B)に示すようなビート信号fb(t)に対してローパスフィルタを施し、所定値以上の周波数、たとえば、変調周波数fmの2倍以上の周波数をカットした図7(C)に示すような低周波ビート信号fb*(t)を生成する。この低周波ビート信号fb*(t)は、近距離障害物の存在に起因する。
【0037】
ステップS2では、ステップS1で生成した低周波ビート信号fb*(t)から本レーダ装置固有のノイズ成分fd(t)を除去する。これにより、信号レベルについてゼロ点補正された図7(D)に示すような補正ビート信号fs(t)を得る。
【0038】
ステップS3では、補正ビート信号fs(t)の時間波形を解析してビート周波数を取得する。そして、ステップS4では、そのビート周波数を用いて、上述したFM−CWレーダ装置のターゲット検出原理にしたがってターゲットの距離および相対速度を検出する。ここで対象となるターゲットは、ステップS1でローパスフィルタを掛けて高周波成分を除去しているので、近距離ターゲットに限定される。
【0039】
つぎに、ステップS3における補正ビート信号fs(t)の時間波形の解析方法を説明する。
【0040】
まず、図8に示すように、補正ビート信号fs(t)の値が零となる時刻t0と、補正ビート信号fs(t)の絶対値がピークとなる時刻tpを検出する。ついで、ΔT=|t0−tp|を求める。ΔTは補正ビート信号fs(t)の1/4周期の時間に相当することから、ビート周波数Fbは、求めたΔTをFb=1/(4×ΔT)に代入することにより得られる。
【0041】
図8の例は、取得した補正ビート信号fs(t)の時間波形が一波長以下であったが、補正ビート信号fs(t)を数波長にわたって取得できた場合には、零点時刻とピーク点時刻の時間差ΔTを複数箇所について取得し、平均することが望ましい。
【0042】
図9に示すように、零点時刻t0について4つのポイントt0(1)〜t0(4)が得られ、ピーク点時刻tpについて4つのポイントtp(1)〜tp(4)が得られた場合について説明する。
【0043】
図示のようにt0(1)>tp(1)のときには、
ΔT(1,1)=t0(1)−tp(1)
ΔT(2,1)=tp(2)−t0(1)
ΔT(2,2)=t0(2)−tp(2)
ΔT(3,2)=tp(3)−t0(2)
・
・
ΔT(4,4)=t0(4)−tp(4)
を演算し、続いて、
ΔT=平均値{ΔT(1,1),ΔT(2,1),…,ΔT(4,4)}
を求める。
【0044】
t0(1)<tp(1)のときには、
ΔT(1,1)=tp(1)−t0(1)
ΔT(2,1)=t0(2)−tp(1)
ΔT(2,2)=tp(2)−t0(2)
ΔT(3,2)=t0(3)−tp(2)
・
・
ΔT(4,4)=tp(4)−t0(4)
を演算して、
ΔT=平均値{ΔT(1,1),ΔT(2,1),…,ΔT(4,4)}
を求める。
【0045】
このようして求めたΔTを上述のようにFb=1/(4×ΔT)に代入することにより、ビート周波数Fbが求まる。
【0046】
つぎに、ステップS3における補正ビート信号fs(t)の時間波形を用いた別のビート周波数取得方法を説明する。
【0047】
補正ビート信号fs(t)は正弦波であるため、fs(t)=sin(ωt)と表すことができる。このfs(t)を2回微分すると、d2fs(t)/dt2=−ω2sin(ωt)が得られる。したがって、これを−fs(t)で割った後、平方根をとることによりωが求められ、ビート周波数Fb=ω/2πを得ることができる。
【0048】
図5に示すフローチャートでは、低域ビート信号fb*(t)を生成する際に、ローパスフィルタを用いたが、ハイパスフィルタを用いる方法でもかまわない。図10(B)に示すようなビート信号fb(t)に対してハイパスフィルタを施し、たとえば、変調周波数fmの2倍以下の周波数をカットした同図(C)に示すような低域カットビート信号fh(t)を生成する。
【0049】
その後、図10(B)に示すビート信号fb(t)から同図(C)に示す低域カットビート信号fh(t)を減じることにより低域ビート信号fb*(t)を生成し、さらに、同図(A)に示すノイズ成分fd(t)を減じることにより、ローパスフィルタを用いたときと同じく補正ビート信号fs(t)を得ることができる。
【0050】
以上のように、第2のビート周波数取得手段を用いることにより、近距離のターゲットのビート周波数を正確に取得することができる。
【0051】
FFT処理による第1のビート周波数取得手段を用いれば、数メートルから百数十メートル程度の中距離ターゲットの検出することができるので、第1のビート周波数取得手段と第2のビート周波数取得手段を適宜切り換えて利用することにより、近距離ターゲットから中距離ターゲットまでの幅広い検出範囲を持つことができる。
【0052】
なお、第1のビート周波数取得手段と第2のビート周波数取得手段の切り換えは手動によってもかまわないし、自動的に行ってもかまわない。自動車に搭載した場合は、車速によって切り換えることが可能である。たとえば、車速が所定値以上であれば第1のビート周波数取得手段を用い、所定値よりも小さければ第2のビート周波数取得手段を用いるように切り換えるように構成することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明のFM−CWレーダ装置によれば、FFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であってもビート周波数を算出することができるので、ビート信号に対してFFT処理を施してもビート周波数を取得できないような至近距離のターゲットでも検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送受信信号周波数とビート信号の時間波形を示す図。
【図2】本発明の一実施形態であるFM−CWレーダ装置の構成を示すブロック図。
【図3】FM−CWレーダ装置の探知原理を説明するための波形図。
【図4】FM−CWレーダ装置の探知原理を説明するための波形図。
【図5】本実施形態であるFM−CWレーダ装置のターゲット検出手順を示すフローチャート。
【図6】ノイズ成分fd(t)を算出するためのフローチャート。
【図7】補正ビート信号fs(t)の生成過程における各種信号を示す波形図。
【図8】補正ビート信号fs(t)を示す波形図。
【図9】補正ビート信号fs(t)を示す波形図。
【図10】補正ビート信号fs(t)の生成過程における各種信号を示す波形図。
【符号の説明】
1…FM−CWレーダ装置、2…送信部、3…受信部、4…信号処理部。
Claims (3)
- キャリア信号に周波数変調を掛けた送信信号を放射する送信部と、
ターゲットで反射された前記送信信号を受信信号として受信し、前記受信信号に前記送信信号の一部をミキシングしてビート信号を生成する受信部と、
前記ビート信号から装置固有のノイズ成分が除去された信号である補正ビート信号に対してFFT処理を施してビート周波数を取得する第1ビート周波数取得手段と、
前記ビート信号がFFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であって、前記第1ビート周波数取得手段においてビート周波数を取得できない場合に、前記補正ビート信号の時間波形のピーク点およびゼロクロス点の時刻データからビート周波数を取得する第2ビート周波数取得手段と、
前記第1ビート周波数取得手段または前記第2ビート周波数取得手段で算出されたビート周波数に基づいて前記ターゲットまでの距離を演算する演算手段とを備えたFM−CWレーダ装置。 - キャリア信号に周波数変調を掛けた送信信号を放射する送信部と、
ターゲットで反射された前記送信信号を受信信号として受信し、前記受信信号に前記送信信号の一部をミキシングしてビート信号を生成する受信部と、
前記ビート信号から装置固有のノイズ成分が除去された信号である補正ビート信号に対してFFT処理を施してビート周波数を取得する第1ビート周波数取得手段と、
前記ビート信号がFFT処理によるビート周波数取得限界を超える低い周波数のビート信号であって、前記第1ビート周波数取得手段においてビート周波数を取得できない場合に、前記補正ビート信号の時間波形に対して微分を二回行い、その結果からビート周波数を取得する第2ビート周波数取得手段と、
前記第1ビート周波数取得手段または前記第2ビート周波数取得手段で取得されたビート周波数に基づいて前記ターゲットまでの距離を演算する演算手段とを備えたFM−CWレーダ装置。 - 自動車に搭載されたFM−CWレーダ装置であって、
前記自動車の車速が所定値以上であれば前記第1ビート周波数取得手段を用い、所定値よりも小さければ前記第2ビート周波数取得手段を用いるように切り換えるように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のFM−CWレーダ装置。
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