JPH0943344A - Fm−cwレーダ - Google Patents

Fm−cwレーダ

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JPH0943344A
JPH0943344A JP19838995A JP19838995A JPH0943344A JP H0943344 A JPH0943344 A JP H0943344A JP 19838995 A JP19838995 A JP 19838995A JP 19838995 A JP19838995 A JP 19838995A JP H0943344 A JPH0943344 A JP H0943344A
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JP
Japan
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signal
frequency
transmission
signals
target
Prior art date
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JP19838995A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tamaki
努 田牧
Teruo Furuya
輝雄 古屋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等の移動体に搭載するFM−CWレー
ダにおいて目標の方位角を検出し、角度追尾性能を向上
することを目的とする。 【解決手段】 発振器と、第一及び第二の方向性結合器
と、送信アンテナと、第一及び第二の受信アンテナと、
モノパルスコンパレータと、第一及び第二の基本波ミキ
サと、第一及び第二のA/D変換器と、信号処理部とを
備え、2つの受信アンテナから得られる2つの受信信号
の電力の和及び差の信号を検出し、差の信号から目標の
方位角を得ることができるため、角度追尾性能を向上で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の移動
体に搭載し、電波を用いて車両の周囲に存在する人間、
車両及び障害物等を探知するFM−CWレーダに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のFM−CWレーダを示す
構成ブロック図である。図において、1は発振器、2は
方向性結合器、3は送信アンテナ、4は受信アンテナ、
5は基本波ミキサ、6はフィルタ、7は増幅器、8はA
/D変換器、9は信号処理部である。
【0003】次に動作について説明する。図13におい
て、発振器1は、高周波変換信号(周波数FRF±ΔFの
内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分であ
る。)を出力する。方向性結合器2は、高周波変調信号
の一部を局発信号とし、残りを送信信号として送信アン
テナ3に出力する。送信アンテナ3は、送信信号を目標
(図中では省略)に向けて出力し、受信アンテナ4は、
目標からの反射信号を受けて受信信号を出力する。基本
波ミキサ5は、受信信号と局発信号を受けて両者の周波
数の和及び差の周波数をもつビデオ信号を出力する。フ
ィルタ6では、基本波ミキサ5から出力されるビデオ信
号の高調波成分を抑圧する。増幅器7はビデオ信号の増
幅を行う。A/D変換器8は、増幅されたビデオ信号を
ディジタル信号に変換する。信号処理部9は、ディジタ
ル化された信号から目標との距離及び相対速度等の情報
を得る。
【0004】ここで動作について補足説明する。図14
はFM−CWレーダの動作原理図を示す。図14(a)
における曲線aは送信信号及び局発信号(周波数FRF±
ΔFの内、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波数成分
である。)、曲線bは受信信号である。FM−CWレー
ダの場合、周波数変調された送信信号が目標に照射さ
れ、その受信信号は目標までの距離の2倍だけ遅延時間
が生じ、受信信号が局発信号により周波数変換(ホモダ
イン検波)され、図14(b)の曲線cのような目標の
距離・速度に対応したビート周波数成分Fb をもったビ
デオ信号となる。ついで、信号処理部9において、この
周波数Fb から目標との距離及び相対速度を演算する。
なお、ここでは説明を簡略化するため、自分の速度と目
標速度が同じ場合、すなわち相対速度=0の場合につい
て示している。しかし、図13のような従来の構成で
は、送信アンテナ3及び受信アンテナ4が固定され、か
つ方位角方向に駆動する機能を持たないため、目標の方
位角を検出できない。したがって、車両等の移動体に従
来のFM−CWレーダを搭載し、前方の車両及び障害物
等を探知する場合、カーブのある道路では、連続した目
標の追尾が困難になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のF
M−CWレーダでは、目標の方位角を検出できないた
め、カーブのある道路等では連続した目標の追尾が困難
になるという課題があった。
【0006】この発明はかかる課題を解決するためにな
されたものであり、方向の異なる2個の受信アンテナか
ら得られる受信信号或いはビデオ信号の電力の和及び差
の信号を検出することにより、和及び差の信号から目標
の距離、相対速度及び方位角を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の実施例1に係
わるFM−CWレーダでは、発振器と、第一及び第二の
方向性結合器と、送信アンテナと、第一及び第二の受信
アンテナと、モノパルスコンパレータと、第一及び第二
の基本波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、信
号処理部とを備えた。
【0008】この発明の実施例2に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
送信アンテナと、第一及び第二の受信アンテナと、第一
及び第二の基本波ミキサと、第一及び第二のA/D変換
器と、2つのビデオ信号の電力の和及び差を検出する機
能をもつ信号処理部とを備えた。
【0009】この発明の実施例3に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、送信アンテナと、第一及び第二の受信アン
テナと、モノパルスコンパレータと、逆極性の2つのダ
イオードを並列接続したアンチパラレルダイオードペア
を内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の周波数の和
及び差の周波数の信号を出力する第一及び第二の偶高調
波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、信号処理
部とを備えた。
【0010】この発明の実施例4に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、送信アンテナと、第一及び第二の受信アン
テナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したアン
チパラレルダイオードペアを内蔵し、局発信号の2倍周
波数と信号波の周波数の和及び差の周波数の信号を出力
する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第一及び第二の
A/D変換器と、2つのビデオ信号の電力の和及び差を
検出する機能をもつ信号処理部とを備えた。
【0011】この発明の実施例5に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、送受信アンテナと、サーキュレータと、受
信アンテナと、モノパルスコンパレータと、逆極性の2
つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオー
ドペアを内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の周波
数の和及び差の周波数の信号を出力する第一及び第二の
偶高調波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、信
号処理部とを備えた。
【0012】この発明の実施例6に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、送受信アンテナと、サーキュレータと、受
信アンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続し
たアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、局発信号の
2倍周波数と信号波の周波数の和及び差の周波数の信号
を出力する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第一及び
第二のA/D変換器と、2つのビデオ信号の電力の和及
び差を検出する機能をもつ信号処理部とを備えた。
【0013】この発明の実施例7に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、分配器と、第一及び第二の送受信アンテナ
と、第一及び第二サーキュレータと、モノパルスコンパ
レータと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したア
ンチパラレルダイオードペアを内蔵し、局発信号の2倍
周波数と信号波の周波数の和及び差の周波数の信号を出
力する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第一及び第二
のA/D変換器と、信号処理部とを備えた。
【0014】この発明の実施例8に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、分配器と、第一及び第二の送受信アンテナ
と、第一及び第二のサーキュレータと、逆極性の2つの
ダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオードペ
アを内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の周波数の
和及び差の周波数の信号を出力する第一及び第二の偶高
調波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、2つの
ビデオ信号の電力の和及び差を検出する機能をもつ信号
処理部とを備えた。
【0015】この発明の実施例9に係わるFM−CWレ
ーダでは、発振器と、第一及び第二の方向性結合器と、
2逓倍器と、サーキュレータと、モノパルスコンパレー
タと、第一及び第二の送受信アンテナと、逆極性の2つ
のダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオード
ペアを内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の周波数
の和及び差の周波数の信号を出力する第一及び第二の偶
高調波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、2つ
のビデオ信号の電力の和及び差を検出する機能をもつ信
号処理部とを備えた。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施例1.図1は、この発明の実施例1におけるFM−
CWレーダのブロック図を示す。図1において、1は発
振器、2a及び2bは第一及び第二の方向性結合器、3
は送信アンテナ、4a及び4bは第一及び第二の受信ア
ンテナ、5a及び5bは第一及び第二の基本波ミキサ、
6a及び6bは第一及び第二のフィルタ、7a及び7b
は第一及び第二の増幅器、8a及び8bは第一及び第二
のA/D変換器、9は信号処理部、10はモノパルスコ
ンパレータである。
【0017】次に動作について説明する。図1におい
て、発振器1は、送信アンテナ3から目標(図中では省
略)に照射する送信信号(図14(a)における曲線a
に相当する。周波数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波
成分、±ΔFは変調周波数成分である。)と同じ周波数
をもつ高周波変調信号を出力する。第一の方向性結合器
2a及び第二の方向性結合器2bは、発振器1の出力の
一部を第一及び第二の局発信号とし、残りを送信信号と
して出力する。送信アンテナ3は送信信号を目標に照射
する。第一の受信アンテナ4a及び第二の受信アンテナ
4bは、方向の異なるアンテナビームにより、目標から
の反射信号を受けて、第一及び第二の受信信号(図14
(a)における曲線bに相当する。)を出力する。モノ
パルスコンパレータ10は、第一及び第二の受信信号を
受けて、両者の電力の和及び差の信号を出力する。第一
の基本波ミキサ5aは、第一の局発信号とモノパルスコ
ンパレータ10から出力される和の信号を受けて周波数
変換し、第一のビデオ信号(図14(b)における曲線
cに相当する。)として出力する。第二の基本波ミキサ
5bは、第二の局発信号とモノパルスコンパレータ10
から出力される差の信号を受けて周波数変換し、第二の
ビデオ信号(図14(b)における曲線cに相当す
る。)として出力する。第一のフィルタ6a及び第二の
フィルタ6bは、第一及び第二のビデオ信号の高調波成
分をフィルタリングする。第一の増幅器7a及び第二の
増幅器7bは、第一のフィルタ6a及び第二のフィルタ
6bから出力される第一及び第二のビデオ信号を増幅す
る。第一のA/D変換器8a及び第二のA/D変換器8
bは、第一の増幅器7a及び第二の増幅器7bから出力
される第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換す
る。信号処理部9は、ディジタル化された第一及び第二
のビデオ信号から、目標の距離、相対速度及び方位角を
導出する。図10及び図11は方位角の導出原理を示
す。図10のように、第一の受信アンテナ4a及び第二
の受信アンテナ4bは、それぞれθa及びθbの方位角
をもったアンテナビームから、θTの方位角をもった目
標を追尾するものとする。このときの第一の受信アンテ
ナ4a及び第二の受信アンテナ4bから出力される受信
信号の電力は図11(a)における曲線a及び曲線bの
ようになる。この2つの受信信号の電力の和及び差をモ
ノパルスコンパレータ10によって求めると、電力の和
は図11(b)における曲線c、差は曲線dのようにな
り、目標の方位角θTは曲線dのヌル点(出力レベルが
零になる角度)に示される。このように、2つの受信信
号の電力の和及び差を得ることにより、目標の方位角を
導出し、角度追尾性能を向上できる。
【0018】実施例2.図2は、この発明の実施例2に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図2にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、3は送信アンテナ、4a及び4bは第一及び
第二の受信アンテナ、5a及び5bは第一及び第二の基
本波ミキサ、6a及び6bは第一及び第二のフィルタ、
7a及び7bは第一及び第二の増幅器、8a及び8bは
第一及び第二のA/D変換器、9は信号処理部である。
【0019】次に動作について説明する。図2におい
て、発振器1は、送信アンテナ3から目標に照射する送
信信号(図14(a)における曲線aに相当する。周波
数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変
調周波数成分である。)と同じ周波数をもつ高周波変調
信号を出力する。第一の方向性結合器2a及び第二の方
向性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第一及び第
二の局発信号とし、残りを送信信号として出力する。送
信アンテナ3は送信信号を目標に照射する。第一の受信
アンテナ4a及び第二の受信アンテナ4bは、方向の異
なるアンテナビームにより、目標からの反射信号を受け
て、第一及び第二の受信信号(図14(a)における曲
線bに相当する。)を出力する。第一の基本波ミキサ5
aは、第一の局発信号と第一の受信信号を受けて周波数
変換し、第一のビデオ信号(図14(b)における曲線
cに相当する。)として出力する。第二の基本波ミキサ
5bは、第二の局発信号と第二の受信信号を受けて周波
数変換し、第二のビデオ信号(図14(b)における曲
線cに相当する。)として出力する。第一のフィルタ6
a及び第二のフィルタ6bは、第一及び第二のビデオ信
号の高調波成分をフィルタリングする。第一の増幅器7
a及び第二の増幅器7bは、第一のフィルタ6a及び第
二のフィルタ6bから出力される第一及び第二のビデオ
信号を増幅する。第一のA/D変換器8a及び第二のA
/D変換器8bは、第一の増幅器7a及び第二の増幅器
7bから出力される第一及び第二のビデオ信号をディジ
タル変換する。信号処理部9は、ディジタル化された第
一及び第二のビデオ信号を受けて、両者の電力の和及び
差の成分を求め、目標の距離、相対速度及び方位角を導
出する。このように、信号処理部9において、2つのビ
デオ信号の電力の和及び差を得ることにより、目標の方
位角を導出し、角度追尾性能を向上できる。また、信号
処理部9で信号波の電力の和及び差を得るため、FM−
CWレーダの小型化が可能となる。
【0020】実施例3.図3は、この発明の実施例3に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図3にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、3は送信アンテナ、4a及び4bは第一及び
第二の受信アンテナ、6a及び6bは第一及び第二のフ
ィルタ、7a及び7bは第一及び第二の増幅器、8a及
び8bは第一及び第二のA/D変換器、9は信号処理
部、10はモノパルスコンパレータ、11は2逓倍器、
12a及び12bは逆極性の2つのダイオードを並列接
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵した第一及
び第二の偶高調波ミキサである。
【0021】次に動作について説明する。図3におい
て、発振器1は、送信アンテナ3から目標に照射する送
信信号(図14(a)における曲線aに相当する。周波
数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変
調周波数成分である。)の1/2の周波数をもつ高周波
変調信号を出力する。第一の方向性結合器2a及び第二
の方向性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第一及
び第二の局発信号とし、残りを送信基準信号として出力
する。2逓倍器11は、送信基準信号の周波数を2逓倍
し、送信信号として出力する。送信アンテナ3は送信信
号を目標に照射する。第一の受信アンテナ4a及び第二
の受信アンテナ4bは、方向の異なるアンテナビームに
より、目標からの反射信号を受けて、第一及び第二の受
信信号(図14(a)における曲線bに相当する。)を
出力する。モノパルスコンパレータ10は、第一及び第
二の受信信号を受けて、両者の電力の和及び差の信号を
出力する。第一の偶高調波ミキサ12aは、モノパルス
コンパレータ10から出力される和の信号の周波数と第
一の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第
一のビデオ信号(図14(b)における曲線cに相当す
る。)を出力する。第二の偶高調波ミキサ12bは、モ
ノパルスコンパレータ10から出力される差の信号の周
波数と第二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数
をもつ第二のビデオ信号(図14(b)における曲線c
に相当する。)を出力する。第一のフィルタ6a及び第
2のフィルタ6bは、第一及び第二のビデオ信号の高調
波成分をフィルタリングする。第一の増幅器7a及び第
二の増幅器7bは、第一のフィルタ6a及び第二のフィ
ルタ6bから出力される第一及び第二のビデオ信号を増
幅する。第一のA/D変換器8a及び第二のA/D変換
器8bは、第一の増幅器7a及び第二の増幅器7bから
出力される第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換
する。信号処理部9は、ディジタル化された第一及び第
二のビデオ信号から、目標の距離、相対速度及び方位角
を導出する。このように、2つの受信信号の電力の和及
び差を得ることにより、目標の方位角を導出し、角度追
尾性能を向上できる。また、図12は、従来のFM−C
Wレーダの基本波ミキサ5及び第一の偶高調波ミキサ1
2aから出力するビデオ信号に含まれる雑音電圧を示
す。図12において、曲線aは基本波ミキサ5、曲線b
は第一の偶高調波ミキサ12aから出力されるビデオ信
号に含まれる雑音電圧である。このように、第一の偶高
調波ミキサ12aの雑音電圧が、基本波ミキサ5の雑音
電圧よりも非常に小さくなることがわかる。したがっ
て、FM−CWレーダを構成する受信系の雑音指数(以
下、NFと称す)が改善され、距離性能を向上させるこ
とができる。
【0022】実施例4.図4は、この発明の実施例4に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図4にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、3は送信アンテナ、4a及び4bは第一及び
第二の受信アンテナ、6a及び6bは第一及び第二のフ
ィルタ、7a及び7bは第一及び第二の増幅器、8a及
び8bは第一及び第二のA/D変換器、9は信号処理
部、11は2逓倍器、12a及び12bは逆極性の2つ
のダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオード
ペアを内蔵した第一及び第二の偶高調波ミキサである。
【0023】次に動作について説明する。図4におい
て、発振器1は、送信アンテナ3から目標に照射する送
信信号(図14(a)における曲線aに相当する。周波
数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変
調周波数成分である。)の1/2の周波数をもつ高周波
変調信号を出力する。第一の方向性結合器2a及び第二
の方向性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第一及
び第二の局発信号とし、残りを送信基準信号として出力
する。2逓倍器11は、送信基準信号の周波数を2逓倍
し、送信信号として出力する。送信アンテナ3は送信信
号を目標に照射する。第一の受信アンテナ4a及び第二
の受信アンテナ4bは、方向の異なるアンテナビームに
より、目標からの反射信号を受けて、第一及び第二の受
信信号(図14(a)における曲線bに相当する。)を
出力する。第一の偶高調波ミキサ12aは、第一の受信
信号の周波数と第一の局発信号の2倍周波数の和及び差
の周波数をもつ第一のビデオ信号(図14(b)におけ
る曲線cに相当する。)を出力する。第二の偶高調波ミ
キサ12bは、第二の受信信号の周波数と第二の局発信
号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第二のビデオ
信号(図14(b)における曲線cに相当する。)を出
力する。第一のフィルタ6a及び第二のフィルタ6b
は、第一及び第二のビデオ信号の高調波成分をフィルタ
リングする。第一の増幅器7a及び第二の増幅器7b
は、第一のフィルタ6a及び第二のフィルタ6bから出
力される第一及び第二のビデオ信号を増幅する。第一の
A/D変換器8a及び第二のA/D変換器8bは、第一
の増幅器7a及び第二の増幅器7bから出力される第一
及び第二のビデオ信号をディジタル変換する。信号処理
部9は、ディジタル化された第一及び第二のビデオ信号
を受けて、両者の電力の和及び差の成分を求め、目標の
距離、相対速度及び方位角を導出する。このように、信
号処理部9において、2つのビデオ信号の電力の和及び
差を得ることにより、目標の方位角を導出し、角度追尾
性能を向上できる。また、第一の偶高調波ミキサ12a
及び第二の偶高調波ミキサ12bを使用することによ
り、受信系のNFを改善でき、距離性能を向上できる。
更に、信号処理部9で信号波の電力の和及び差を得るた
め、FM−CWレーダの小型化が可能となる。
【0024】実施例5.図5は、この発明の実施例5に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図5にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、4は受信アンテナ、6a及び6bは第一及び
第二のフィルタ、7a及び7bは第一及び第二の増幅
器、8a及び8bは第一及び第二のA/D変換器、9は
信号処理部、10はモノパルスコンパレータ、11は2
逓倍器、12a及び12bは逆極性の2つのダイオード
を並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し
た第一及び第二の偶高調波ミキサ、13はサーキュレー
タ、14は送受信アンテナである。
【0025】次に動作について説明する。図5におい
て、発振器1は、送受信アンテナ14から目標に照射す
る送信信号(図14(a)における曲線aに相当する。
周波数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔF
は変調周波数成分である。)の1/2の周波数をもつ高
周波変調信号を出力する。第一の方向性結合器2a及び
第二の方向性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第
一及び第二の局発信号とし、残りを送信基準信号として
出力する。2逓倍器11は、送信基準信号の周波数を2
逓倍し、送信信号として出力する。送受信アンテナ14
は、送信信号を目標に照射し、目標からの反射信号を受
けて、第一の受信信号(図14(a)における曲線bに
相当する。)をモノパルスコンパレータ10に向けて出
力する。サーキュレータ13は2逓倍器11からの送信
信号を送受信アンテナに導き、送受信アンテナ14から
の第一の受信信号をモノパルスコンパレータ10に導
く。受信アンテナ4は、目標からの反射信号を受けて第
二の受信信号(図14(a)における曲線bに相当す
る。)を出力する。モノパルスコンパレータ10は、第
一及び第二の受信信号を受けて、両者の電力の和及び差
の信号を出力する。第一の偶高調波ミキサ12aは、モ
ノパルスコンパレータ10から出力される和の信号の周
波数と第一の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数
をもつ第一のビデオ信号(図14(b)における曲線c
に相当する。)を出力する。第二の偶高調波ミキサ12
bは、モノパルスコンパレータ10から出力される差の
信号の周波数と第二の局発信号の2倍周波数の和及び差
の周波数をもつ第二のビデオ信号(図14(b)におけ
る曲線cに相当する。)を出力する。第一のフィルタ6
a及び第二のフィルタ6bは、第一及び第二のビデオ信
号の高調波成分をフィルタリングする。第一の増幅器7
a及び第二の増幅器7bは、第一のフィルタ6a及び第
二のフィルタ6bから出力される第一及び第二のビデオ
信号を増幅する。第一のA/D変換器8a及び第二のA
/D変換器8bは、第一の増幅器7a及び第二の増幅器
7bから出力される第一及び第二のビデオ信号をディジ
タル変換する。信号処理部9は、ディジタル化された第
一及び第二のビデオ信号から、目標の距離、相対速度及
び方位角を導出する。このように、2つの受信信号の電
力の和及び差を得ることにより、目標の方位角を導出
し、角度追尾性能を向上できる。また、第一の偶高調波
ミキサ12a及び第二の偶高調波ミキサ12bを使用す
ることにより、受信系のNFを改善でき、距離性能を向
上できる。更に、信号信号の照射及び反射信号の受信を
2つのアンテナで行うため、FM−CWレーダの小型化
が可能となる。
【0026】実施例6.図6は、この発明の実施例6に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図6にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、4は受信アンテナ、6a及び6bは第一及び
第二のフィルタ、7a及び7bは第一及び第二の増幅
器、8a及び8bは第一及び第二のA/D変換器、9は
信号処理部、11は2逓倍器、12a及び12bは逆極
性の2つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダ
イオードペアを内蔵した第一及び第二の偶高調波ミキ
サ、13はサーキュレータ、14は送受信アンテナであ
る。
【0027】次に動作について説明する。図6におい
て、発振器1は、送受信アンテナ14から目標に照射す
る送信信号(図14(a)における曲線aに相当する。
周波数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔF
は変調周波数成分である。)の1/2の周波数をもつ高
周波変調信号を出力する。第一の方向性結合器2a及び
第二の方向性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第
一及び第二の局発信号とし、残りを送信基準信号として
出力する。2逓倍器11は、送信基準信号の周波数を2
逓倍し、送信信号として出力する。送受信アンテナ14
は、送信信号を目標に照射し、目標からの反射信号を受
けて第一の受信信号(図14(a)における曲線bに相
当する。)を第一の偶高調波ミキサ12aに向けて出力
する。サーキュレータ13は2逓倍器11からの送信信
号を送受信アンテナ14に導き、送受信アンテナ14か
らの第一の受信信号を第一の偶高調波ミキサ12aに導
く。受信アンテナ4は、目標からの反射信号を受けて第
二の受信信号(図14(a)における曲線bに相当す
る。)を出力する。第一の偶高調波ミキサ12aは、第
一の受信信号の周波数と第一の局発信号の2倍周波数の
和及び差の周波数をもつ第一のビデオ信号(図14
(b)における曲線cに相当する。)を出力する。第二
の偶高調波ミキサ12bは、第二の受信信号の周波数と
第二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ
第二のビデオ信号(図14(b)における曲線cに相当
する。)を出力する。第一のフィルタ6a及び第二のフ
ィルタ6bは、第一及び第二のビデオ信号の高調波成分
をフィルタリングする。第一の増幅器7a及び第二の増
幅器7bは、第一のフィルタ6a及び第二のフィルタ6
bから出力される第一及び第二のビデオ信号を増幅す
る。第一のA/D変換器8a及び第二のA/D変換器8
bは、第一の増幅器7a及び第二の増幅器7bから出力
される第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換す
る。信号処理部9は、ディジタル化された第一及び第二
のビデオ信号を受けて、両者の電力の和及び差の成分を
求め、目標の距離、相対速度及び方位角を導出する。こ
のように、信号処理部9において、2つのビデオ信号の
電力の和及び差を得ることにより、目標の方位角を導出
し、角度追尾性能を向上できる。また、第一の偶高調波
ミキサ12a及び第二の偶高調波ミキサ12bを使用す
ることにより、受信系のNFを改善でき、距離性能を向
上できる。更に、送信信号の照射及び反射信号の受信を
2つのアンテナで行い、信号処理部9で信号波の電力の
和及び差を取得することにより、FM−CWレーダの小
型化が可能となる。
【0028】実施例7.図7は、この発明の実施例7に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図7にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、6a及び6bは第一及び第二のフィルタ、7
a及び7bは第一及び第二の増幅器、8a及び8bは第
一及び第二のA/D変換器、9は信号処理部、10はモ
ノパルスコンパレータ、11は2逓倍器、12a及び1
2bは逆極性の2つのダイオードを並列接続したアンチ
パラレルダイオードペアを内蔵した第一及び第二の偶高
調波ミキサ、13a及び13bは第一及び第二のサーキ
ュレータ、14a及び14bは第一及び第二の送受信ア
ンテナ、15は分配器である。
【0029】次に動作について説明する。図7におい
て、発振器1は、第一の送受信アンテナ14a及び第二
の送受信アンテナ14bから目標に照射する送信信号
(図14(a)における曲線aに相当する。周波数はF
RF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波
数成分である。)の1/2の周波数をもつ高周波変調信
号を出力する。第一の方向性結合器2a及び第二の方向
性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第一及び第二
の局発信号とし、残りを送信基準信号として出力する。
2逓倍器11は、送信基準信号の周波数を2逓倍して出
力する。分配器15は、2逓倍器11の出力を2つに電
力分配し、送信信号として出力する。第一の送受信アン
テナ14a及び第二の送受信アンテナ14bは、送信信
号を目標に照射し、目標からの反射信号を受けて第一及
び第二の受信信号(図14(a)における曲線bに相当
する。)をモノパルスコンパレータ10に向けて出力す
る。第一のサーキュレータ13a及び第二のサーキュレ
ータ13bは分配器15からの送信信号を第一の送受信
アンテナ14a及び第二の送受信アンテナ14bに導
き、第一の送受信アンテナ14a及び第二の送受信アン
テナ14bからの第一及び第二の受信信号をモノパルス
コンパレータ10に導く。モノパルスコンパレータ10
は、第一及び第二の受信信号を受けて、両者の電力の和
及び差の信号を出力する。第一の偶高調波ミキサ12a
は、モノパルスコンパレータ10から出力される和の信
号の周波数と第一の局発信号の2倍周波数の和及び差の
周波数をもつ第一のビデオ信号(図14(b)における
曲線cに相当する。)を出力する。第二の偶高調波ミキ
サ12bは、モノパルスコンパレータ10から出力され
る差の信号の周波数と第二の局発信号の2倍周波数の和
及び差の周波数をもつ第二のビデオ信号(図14(b)
における曲線cに相当する。)を出力する。第一のフィ
ルタ6a及び第二のフィルタ6bは、第一及び第二のビ
デオ信号の高調波成分をフィルタリングする。第一の増
幅器7a及び第二の増幅器7bは、第一のフィルタ6a
及び第二のフィルタ6bから出力される第一及び第二の
ビデオ信号を増幅する。第一のA/D変換器8a及び第
二のA/D変換器8bは、第一の増幅器7a及び第二の
増幅器7bから出力される第一及び第二のビデオ信号を
ディジタル変換する。信号処理部9は、ディジタル化さ
れた第一及び第二のビデオ信号から、目標の距離、相対
速度及び方位角を導出する。このように、2つの受信信
号の電力の和及び差を得ることにより、目標の方位角を
導出し、角度追尾性能を向上できる。また、第一の偶高
調波ミキサ12a及び第二の偶高調波ミキサ12bを使
用することにより、受信系のNFを改善でき、距離性能
を向上できる。更に、送信信号の照射及び反射信号の受
信を2つのアンテナで行うため、FM−CWレーダの小
型化が可能となる。
【0030】実施例8.図8は、この発明の実施例8に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図8にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、6a及び6bは第一及び第二のフィルタ、7
a及び7bは第一及び第二の増幅器、8a及び8bは第
一及び第二のA/D変換器、9は信号処理部、11は2
逓倍器、12a及び12bは逆極性の2つのダイオード
を並列接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し
た第一及び第二の偶高調波ミキサ、13a及び13bは
第一及び第二のサーキュレータ、14a及び14bは第
一及び第二の送受信アンテナ、15は分配器である。
【0031】次に動作について説明する。図8におい
て、発振器1は、第一の送受信アンテナ14a及び第二
の送受信アンテナ14bから目標に照射する送信信号
(図14(a)における曲線aに相当する。周波数はF
RF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±ΔFは変調周波
数成分である。)の1/2の周波数をもつ高周波変調信
号を出力する。第一の方向性結合器2a及び第二の方向
性結合器2bは、発振器1の出力の一部を第一及び第二
の局発信号とし、残りを送信基準信号として出力する。
2逓倍器11は、送信基準信号の周波数を2逓倍して出
力する。分配器15は、2逓倍器11の出力を2つに電
力分配し、送信信号として出力する。第一の送受信アン
テナ14a及び第二の送受信アンテナ14bは、送信信
号を目標に照射し、目標からの反射信号を受けて第一及
び第二の受信信号(図14(a)における曲線bに相当
する。)を第一の偶高調波ミキサ12a及び第二の偶高
調波ミキサ12bに向けて出力する。第一のサーキュレ
ータ13a及び第二のサーキュレータ13bは分配器1
5からの送信信号を第一の送受信アンテナ14a及び第
二の送受信アンテナ14bに導き、第一の送受信アンテ
ナ14a及び第二の送受信アンテナ14bからの第一及
び第二の受信信号を第一の偶高調波ミキサ12a及び第
二の偶高調波ミキサ12bに導く。第一の偶高調波ミキ
サ12aは、第一の受信信号の周波数と第一の局発信号
の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第一のビデオ信
号(図14(b)における曲線cに相当する。)を出力
する。第二の偶高調波ミキサ12bは、第二の受信信号
の周波数と第二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周
波数をもつ第二のビデオ信号(図14(b)における曲
線cに相当する。)を出力する。第一のフィルタ6a及
び第二のフィルタ6bは、第一及び第二のビデオ信号の
高調波成分をフィルタリングする。第一の増幅器7a及
び第二の増幅器7bは、第一のフィルタ6a及び第二の
フィルタ6bから出力される第一及び第二のビデオ信号
を増幅する。第一のA/D変換器8a及び第二のA/D
変換器8bは、第一の増幅器7a及び第二の増幅器7b
から出力される第一及び第二のビデオ信号をディジタル
変換する。信号処理部9は、ディジタル化された第一及
び第二のビデオ信号を受けて、両者の電力の和及び差の
成分を求め、目標の距離、相対速度及び方位角を導出す
る。このように、信号処理部9において、2つのビデオ
信号の電力の和及び差を得ることにより、目標の方位角
を導出し、角度追尾性能を向上できる。また、第一の偶
高調波ミキサ12a及び第二の偶高調波ミキサ12bを
使用することにより、受信系のNFを改善でき、距離性
能を向上できる。更に、送信信号の照射及び反射信号の
受信を2つのアンテナで行い、信号処理部9で信号波の
電力の和及び差を取得することにより、FM−CWレー
ダの小型化が可能となる。
【0032】実施例9.図9は、この発明の実施例9に
おけるFM−CWレーダのブロック図を示す。図9にお
いて、1は発振器、2a及び2bは第一及び第二の方向
性結合器、6a及び6bは第一及び第二のフィルタ、7
a及び7bは第一及び第二の増幅器、8a及び8bは第
一及び第二のA/D変換器、9は信号処理部、10はモ
ノパルスコンパレータ、11は2逓倍器、12a及び1
2bは逆極性の2つのダイオードを並列接続したアンチ
パラレルダイオードペアを内蔵した第一及び第二の偶高
調波ミキサ、13はサーキュレータ、14a及び14b
は第一及び第二の送受信アンテナである。
【0033】次に動作について説明する。図9におい
て、発振器1は、第一の送受信アンテナ14a及び第二
の送受信アンテナ14bから目標に照射する第一及び第
二の送信信号(図14(a)における曲線aに相当す
る。周波数はFRF±ΔFであり、FRFは高周波成分、±
ΔFは変調周波数成分である。)の1/2の周波数をも
つ高周波変調信号を出力する。第一の方向性結合器2a
及び第二の方向性結合器2bは、発振器1の出力の一部
を第一及び第二の局発信号とし、残りを送信基準信号と
して出力する。2逓倍器11は、送信基準信号の周波数
を2逓倍して出力する。モノパルスコンパレータ10
は、この2逓倍器の出力をサーキュレータ13を通して
受けて、第一及び第二の送信信号を出力し、また、第一
及び第二の送受信アンテナからの第一及び第二の受信信
号を受けて両者の電力の和及び差の信号を出力する。第
一の送受信アンテナ14a及び第二の送受信アンテナ1
4bは第一の送信信号を目標に照射し、目標からの反射
信号を受けて第一及び第二の受信信号(図14(a)に
おける曲線bに相当する。)をモノパルスコンパレータ
10に向けて出力する。サーキュレータ13は2逓倍器
11の出力をモノパルスコンパレータ10に導き、モノ
パルスコンパレータ10から出力される和の信号を第一
の偶高調波ミキサ12aに導く。第一の偶高調波ミキサ
12aは、モノパルスコンパレータ10から出力される
和の信号の周波数と第一の局発信号の2倍周波数の和及
び差の周波数をもつ第一のビデオ信号(図14(b)に
おける曲線cに相当する。)を出力する。第二の偶高調
波ミキサ12bは、モノパルスコンパレータ10から出
力される差の信号の周波数と第二の局発信号の2倍周波
数の和及び差の周波数をもつ第二のビデオ信号(図14
(b)における曲線cに相当する。)を出力する。第一
のフィルタ6a及び第二のフィルタ6bは、第一及び第
二のビデオ信号の高調波成分をフィルタリングする。第
一の増幅器7a及び第二の増幅器7bは、第一のフィル
タ6a及び第二のフィルタ6bから出力される第一及び
第二のビデオ信号を増幅する。第一のA/D変換器8a
及び第二のA/D変換器8bは、第一の増幅器7a及び
第二の増幅器7bから出力される第一及び第二のビデオ
信号をディジタル変換する。信号処理部9は、ディジタ
ル化された第一及び第二のビデオ信号から、目標の距
離、相対速度及び方位角を導出する。このように、2つ
の受信信号の電力の和及び差を得ることにより、目標の
方位角を導出し、角度追尾性能を向上できる。また、第
一の偶高調波ミキサ12a及び第二の偶高調波ミキサ1
2bを使用することにより、受信系のNFを改善でき、
距離性能を向上できる。更に、送信信号の照射及び反射
信号の受信を2つのアンテナで行うため、FM−CWレ
ーダの小型化が可能となる。
【0034】
【発明の効果】この発明の実施例1によれば、発振器
と、第一及び第二の方向性結合器と、送信アンテナと、
第一及び第二の受信アンテナと、モノパルスコンパレー
タと、第一及び第二の基本波ミキサと、第一及び第二の
A/D変換器と、信号処理部とを備えたことにより、2
つの受信信号の電力の和及び差の信号を検出し、目標の
方位角を得ることができるため、角度追尾性能を向上で
きる。
【0035】この発明の実施例2によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、送信アンテナと、第一
及び第二の受信アンテナと、第一及び第二の基本波ミキ
サと、第一及び第二のA/D変換器と、2つのビデオ信
号の電力の和及び差を検出する機能をもつ信号処理部と
を備えたことにより、2つのビデオ信号の電力の和及び
差の信号を検出し、目標の方位角を得ることができるた
め、角度追尾性能を向上できる。また、信号処理部で信
号波の電力の和及び差を得るため、FM−CWレーダの
小型化が可能となる。
【0036】この発明の実施例3によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、送信アン
テナと、第一及び第二の受信アンテナと、モノパルスコ
ンパレータと、逆極性の2つのダイオードを並列接続し
たアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、局発信号の
2倍周波数と信号波の周波数の和及び差の周波数の信号
を出力する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第一及び
第二のA/D変換器と、信号処理部とを備えたことによ
り、2つの受信信号の電力の和及び差の信号を検出し、
目標の方位角を得ることができるため、角度追尾性能を
向上できる。また、第一及び第二の偶高調波ミキサを使
用することにより、受信系のNFを改善でき、距離性能
を向上できる。
【0037】この発明の実施例4によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、送信アン
テナと、第一及び第二の受信アンテナと、逆極性の2つ
のダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオード
ペアを内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の周波数
の和及び差の周波数の信号を出力する第一及び第二の偶
高調波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、2つ
のビデオ信号の電力の和及び差を検出する機能をもつ信
号処理部とを備えたことにより、2つのビデオ信号の電
力の和及び差の信号を検出し、目標の方位角を得ること
ができるため、角度追尾性能を向上できる。また、第一
及び第二の偶高調波ミキサを使用することにより、受信
系のNFを改善でき、距離性能を向上できる。更に、信
号処理部で信号波の電力の和及び差を得るため、FM−
CWレーダの小型化が可能となる。
【0038】この発明の実施例5によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、送受信ア
ンテナと、サーキュレータと、受信アンテナと、モノパ
ルスコンパレータと、逆極性の2つのダイオードを並列
接続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、局発
信号の2倍周波数と信号波の周波数の和及び差の周波数
の信号を出力する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第
一及び第二のA/D変換器と、信号処理部とを備えたこ
とにより、2つの受信信号の電力の和及び差の信号を検
出し、目標の方位角を得ることができるため、角度追尾
性能を向上できる。また、第一及び第二の偶高調波ミキ
サを使用することにより、受信系のNFを改善でき、距
離性能を向上できる。更に、送信信号の照射及び反射信
号の受信を2つのアンテナで行うため、FM−CWレー
ダの小型化が可能とする。
【0039】この発明の実施例6によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、送受信ア
ンテナと、サーキュレータと、受信アンテナと、逆極性
の2つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダイ
オードペアを内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の
周波数の和及び差の周波数の信号を出力する第一及び第
二の偶高調波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器
と、2つのビデオ信号の電力の和及び差を検出する機能
をもつ信号処理部とを備えたことにより、2つのビデオ
信号の電力の和及び差の信号を検出し、目標の方位角を
得ることができるため、角度追尾性能を向上できる。ま
た、第一及び第二の偶高調波ミキサを使用することによ
り、受信系のNFを改善でき、距離性能を向上できる。
更に、送信信号の照射及び反射信号の受信を2つのアン
テナで行い、信号処理部で信号波の電力の和及び差を取
得することにより、FM−CWレーダの小型化が可能と
なる。
【0040】この発明の実施例7によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、分配器
と、第一及び第二の送受信アンテナと、第一及び第二サ
ーキュレータと、モノパルスコンパレータと、逆極性の
2つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオ
ードペアを内蔵し、局発信号の2倍周波数と信号波の周
波数の和及び差の周波数の信号を出力する第一及び第二
の偶高調波ミキサと、第一及び第二のA/D変換器と、
信号処理部とを備えたことにより、2つの受信信号の電
力の和及び差の信号を検出し、目標の方位角を得ること
ができるため、角度追尾性能を向上できる。また、第一
及び第二の偶高調波ミキサを使用することにより、受信
系のNFを改善でき、距離性能を向上できる。更に、送
信信号の照射及び反射信号の受信を2つのアンテナで行
うため、FM−CWレーダの小型化が可能となる。
【0041】この発明の実施例8によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、分配器
と、第一及び第二の送受信アンテナと、第一及び第二の
サーキュレータと、逆極性の2つのダイオードを並列接
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、局発信
号の2倍周波数と信号波の周波数の和及び差の周波数の
信号を出力する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第一
及び第二のA/D変換器と、2つのビデオ信号の電力の
和及び差を検出する機能をもつ信号処理部とを備えたこ
とにより、2つのビデオ信号の電力の和及び差の信号を
検出し、目標の方位角を得ることができるため、角度追
尾性能を向上できる。また、第一及び第二の偶高調波ミ
キサを使用することにより、受信系のNFを改善でき、
距離性能を向上できる。更に、送信信号の照射及び反射
信号の受信を2つのアンテナで行い、信号処理部で信号
波の電力の和及び差を取得することにより、FM−CW
レーダの小型化が可能となる。
【0042】この発明の実施例9によれば、発振器と、
第一及び第二の方向性結合器と、2逓倍器と、サーキュ
レータと、モノパルスコンパレータと、第一及び第二の
送受信アンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接
続したアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、局発信
号の2倍周波数と信号波の周波数の和及び差の周波数の
信号を出力する第一及び第二の偶高調波ミキサと、第一
及び第二のA/D変換器と、2つのビデオ信号の電力の
和及び差を検出する機能をもつ信号処理部とを備えたこ
とにより、2つの受信信号の電力の和及び差の信号を検
出し、目標の方位角を得ることができるため、角度追尾
性能を向上できる。また、第一及び第二の偶高調波ミキ
サを使用することにより、受信系のNFを改善でき、距
離性能を向上できる。更に、送信信号の照射及び反射信
号の受信を2つのアンテナで行うため、FM−CWレー
ダの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図2】 この発明の実施例2によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図3】 この発明の実施例3によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例4によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図5】 この発明の実施例5によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図6】 この発明の実施例6によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図7】 この発明の実施例7によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図8】 この発明の実施例8によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図9】 この発明の実施例9によるFM−CWレーダ
の構成ブロック図である。
【図10】 この発明によるFM−CWレーダにおける
方位角の導出原理図である。
【図11】 この発明によるFM−CWレーダにおける
方位角の導出原理図である。
【図12】 基本波ミキサと偶高調波ミキサの出力ノイ
ズレベルの一例を示す図である。
【図13】 従来のFM−CWレーダの構成ブロック図
である。
【図14】 FM−CWレーダの動作原理図である。
【符号の説明】
1 発振器、2 方向性結合器、2a 第一の方向性結
合器、2b 第二の方向性結合器、3 送信アンテナ、
4 受信アンテナ、4a 第一の受信アンテナ、4b
第二の受信アンテナ、5 基本波ミキサ、5a 第一の
基本波ミキサ、5b 第二の基本波ミキサ、6 フィル
タ、6a 第一のフィルタ、6b 第二のフィルタ、7
増幅器、7a 第一の増幅器、7b 第二の増幅器、
8 A/D変換器、8a 第一のA/D変換器、8b
第二のA/D変換器、9 信号処理部、10 モノパル
スコンパレータ、11 2逓倍器、12a 第一の偶高
調波ミキサ、12b 第二の偶高調波ミキサ、13 サ
ーキュレータ、13a 第一のサーキュレータ、13b
第二のサーキュレータ、14 送受信アンテナ、14
a 第一の送受信アンテナ、14b 第二の送受信アン
テナ、15 分配器。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信信号とする第一及び第二の方向性結合器
    と、この送信信号を目標に向けて照射する送信アンテナ
    と、目標からの反射信号を受けて第一及び第二の受信信
    号を出力する第一及び第二の受信アンテナと、この第一
    及び第二の受信信号を受けて両者の電力の和及び差の信
    号を出力するモノパルスコンパレータと、このモノパル
    スコンパレータから出力される和の信号と上記第一の局
    発信号を受けて周波数変換し、第一のビデオ信号を出力
    する第一の基本波ミキサと、上記モノパルスコンパレー
    タから出力される差の信号と上記第二の局発信号を受け
    て周波数変換し、第二のビデオ信号を出力する第二の基
    本波ミキサと、この第一及び第二のビデオ信号をディジ
    タル変換する第一及び第二のA/D変換器と、ディジタ
    ル化された上記第一及び第二のビデオ信号から、目標の
    距離、相対速度及び方位角を得る信号処理部を具備し、
    上記送信及び受信アンテナのアンテナビーム幅の範囲内
    で目標の方位角を得られるようにしたことを特徴とする
    FM−CWレーダ。
  2. 【請求項2】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信信号とする第一及び第二の方向性結合器
    と、この送信信号を目標に向けて照射する送信アンテナ
    と、目標からの反射信号を受けて第一及び第二の受信信
    号を出力する第一及び第二の受信アンテナと、この第一
    の受信信号と第一の局発信号を受けて周波数変換し、第
    一のビデオ信号を出力する第一の基本波ミキサと、上記
    第二の受信信号と上記第二の局発信号を受けて周波数変
    換し、第二のビデオ信号を出力する第二の基本波ミキサ
    と、この第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換す
    る第一及び第二のA/D変換器と、ディジタル化された
    上記第一及び第二のビデオ信号を受けて、上記第一及び
    第二のビデオ信号の電力の和及び差の信号を検出し、目
    標の距離、相対速度及び方位角を得る信号処理部を具備
    し、上記送信及び受信アンテナのアンテナビーム幅の範
    囲内で目標の方位角を得られるようにしたことを特徴と
    するFM−CWレーダ。
  3. 【請求項3】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍し送信信号
    として出力する2逓倍器と、この送信信号を目標に向け
    て照射する送信アンテナと、目標からの反射信号を受け
    て第一及び第二の受信信号を出力する第一及び第二の受
    信アンテナと、この第一及び第二の受信信号を受けて両
    者の電力の和及び差の信号を出力するモノパルスコンパ
    レータと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したア
    ンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記モノパルス
    コンパレータから出力された和の信号の周波数と上記第
    一の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第
    一のビデオ信号を出力する第一の偶高調波ミキサと、上
    記アンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記モノパ
    ルスコンパレータから出力された差の信号の周波数と上
    記第二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をも
    つ第二のビデオ信号を出力する第二の偶高調波ミキサ
    と、この第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換す
    る第一及び第二のA/D変換器と、ディジタル化された
    上記第一及び第二のビデオ信号から、目標の距離、相対
    速度及び方位角を得る信号処理部を具備し、上記送信及
    び受信アンテナのアンテナビーム幅の範囲内で目標の方
    位角が得られ、また第一及び第二の偶高調波ミキサによ
    り受信系の雑音指数を低減するようにしたことを特徴と
    するFM−CWレーダ。
  4. 【請求項4】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍し送信信号
    として出力する2逓倍器と、この送信信号を目標に向け
    て照射する送信アンテナと、目標からの反射信号を受け
    て第一及び第二の受信信号を出力する第一及び第二の受
    信アンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続し
    たアンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記第一の
    受信信号の周波数と上記第一の局発信号の2倍周波数の
    和及び差の周波数をもつ第一のビデオ信号を出力する第
    一の偶高調波ミキサと、上記アンテナパラレルダイオー
    ドペアを内蔵し、上記第二の受信信号の周波数と上記第
    二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第
    二のビデオ信号を出力する第二の偶高調波ミキサと、こ
    の第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換する第一
    及び第二のA/D変換器と、ディジタル化された上記第
    一及び第二のビデオ信号を受けて、上記第一及び第二の
    ビデオ信号の電力の和及び差の信号を検出し、目標の距
    離、相対速度及び方位角を得る信号処理部を具備し、上
    記送信及び受信アンテナのアンテナビーム幅の範囲内で
    目標の方位角が得られ、また第一及び第二の偶高調波ミ
    キサにより受信系の雑音指数を低減するようにしたこと
    を特徴とするFM−CWレーダ。
  5. 【請求項5】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍し送信信号
    として出力する2逓倍器と、この送信信号を目標に向け
    て照射し、目標からの反射信号を受けて第一の受信信号
    を出力する送受信アンテナと、上記2逓倍器と上記送受
    信アンテナの間に接続されるサーキュレータと、目標か
    らの反射信号を受けて第二の受信信号を出力する受信ア
    ンテナと、この第一及び第二の受信信号を受けて両者の
    電力の和及び差の信号を出力するモノパルスコンパレー
    タと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したアンチ
    パラレルダイオードペアを内蔵し、上記モノパルスコン
    パレータから出力された和の信号の周波数と上記第一の
    局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第一の
    ビデオ信号を出力する第一の偶高調波ミキサと、上記ア
    ンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記モノパルス
    コンパレータから出力された差の信号の周波数と上記第
    二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第
    二のビデオ信号を出力する第二の偶高調波ミキサと、こ
    の第一及び第二のビデオ信号をディジタル変換する第一
    及び第二のA/D変換器と、ディジタル化された上記第
    一及び第二のビデオ信号から、目標の距離、相対速度及
    び方位角を得る信号処理部を具備し、上記送受信及び受
    信アンテナのアンテナビーム幅の範囲内で目標の方位角
    が得られ、また第一及び第二の偶高調波ミキサにより受
    信系の雑音指数を低減するようにしたことを特徴とする
    FM−CWレーダ。
  6. 【請求項6】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍し送信信号
    として出力する2逓倍器と、この送信信号を目標に向け
    て照射し、目標からの反射信号を受けて第一の受信信号
    を出力する送受信アンテナと、上記2逓倍器と上記送受
    信アンテナの間に接続されるサーキュレータと、目標か
    らの反射信号を受けて第二の受信信号を出力する受信ア
    ンテナと、逆極性の2つのダイオードを並列接続したア
    ンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記第一の受信
    信号の周波数と上記第一の局発信号の2倍周波数の和及
    び差の周波数をもつ第一のビデオ信号を出力する第一の
    偶高調波ミキサと、上記アンチパラレルダイオードペア
    を内蔵し、上記第二の受信信号の周波数と上記第二の局
    発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第二のビ
    デオ信号を出力する第二の偶高調波ミキサと、この第一
    及び第二のビデオ信号をディジタル変換する第一及び第
    二のA/D変換器と、ディジタル化された上記第一及び
    第二のビデオ信号を受けて、上記第一及び第二のビデオ
    信号の電力の和及び差の信号を検出し、目標の距離、相
    対速度及び方位角を得る信号処理部を具備し、上記送受
    信及び受信アンテナのアンテナビーム幅の範囲内で目標
    の方位角が得られ、また上記第一及び第二の偶高調波ミ
    キサにより受信系の雑音指数を低減するようにしたこと
    を特徴とするFM−CWレーダ。
  7. 【請求項7】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍する2逓倍
    器と、この2逓倍器の出力を2つに電力分配し送信信号
    として出力する分配器と、この送信信号を目標に向けて
    照射し、目標からの反射信号を受けて第一及び第二の受
    信信号を出力する第一及び第二の送受信アンテナと、上
    記分配器と第一及び第二の送受信アンテナの間に接続さ
    れる第一及び第二のサーキュレータと、上記第一及び第
    二の受信信号を受けて両者の電力の和及び差の信号を出
    力するモノパルスコンパレータと、逆極性の2つのダイ
    オードを並列接続したアンチパラレルダイオードペアを
    内蔵し、上記モノパルスコンパレータから出力された和
    の信号の周波数と上記第一の局発信号の2倍周波数の和
    及び差の周波数をもつ第一のビデオ信号を出力する第一
    の偶高調波ミキサと、上記アンチパラレルダイオードペ
    アを内蔵し、上記モノパルスコンパレータから出力され
    た差の信号の周波数と上記第二の局発信号の2倍周波数
    の和及び差の周波数をもつ第二のビデオ信号を出力する
    第二の偶高調波ミキサと、この第一及び第二のビデオ信
    号をディジタル変換する第一及び第二のA/D変換器
    と、ディジタル化された上記第一及び第二のビデオ信号
    から、目標の距離、相対速度及び方位角を得る信号処理
    部を具備し、上記第一及び第二の送受信アンテナのアン
    テナビーム幅の範囲内で目標の方位角が得られ、また第
    一及び第二の偶高調波ミキサにより受信系の雑音指数を
    低減するようにしたことを特徴とするFM−CWレー
    ダ。
  8. 【請求項8】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍する2逓倍
    器と、この2逓倍器の出力を2つに電力分配し送信信号
    として出力する分配器と、この送信信号を目標に向けて
    照射し、目標からの反射信号を受けて第一及び第二の受
    信信号を出力する第一及び第二の送受信アンテナと、上
    記分配器と第一及び第二の送受信アンテナの間に接続さ
    れる第一及び第二のサーキュレータと、逆極性の2つの
    ダイオードを並列接続したアンチパラレルダイオードペ
    アを内蔵し、上記第一の受信信号の周波数と上記第一の
    局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数をもつ第一の
    ビデオ信号を出力する第一の偶高調波ミキサと、上記ア
    ンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記第二の受信
    信号の周波数と上記第二の局発信号の2倍周波数の和及
    び差の周波数をもつ第二のビデオ信号を出力する第二の
    偶高調波ミキサと、この第一及び第二のビデオ信号をデ
    ィジタル変換する第一及び第二のA/D変換器と、ディ
    ジタル化された上記第一及び第二のビデオ信号を受け
    て、上記第一及び第二のビデオ信号の電力の和及び差の
    信号を検出し、目標の距離、相対速度及び方位角を得る
    信号処理部を具備し、上記第一及び第二の送受信アンテ
    ナのアンテナビーム幅の範囲内で目標の方位角が得ら
    れ、また第一及び第二の偶高調波ミキサにより受信系の
    雑音指数を低減するようにしたことを特徴とするFM−
    CWレーダ。
  9. 【請求項9】 高周波変調信号を出力する発振器と、こ
    の高周波変調信号の一部を第一及び第二の局発信号と
    し、残りを送信基準信号とする第一及び第二の方向性結
    合器と、この送信基準信号の周波数を2逓倍しモノパル
    スコンパレータに出力する2逓倍器と、この2逓倍器と
    モノパルスコンパレータの間に接続されるサーキュレー
    タと、このサーキュレータを通して上記2逓倍器の出力
    を受け第一及び第二の送信信号を出力し、更に第一及び
    第二の送受信アンテナから出力される第一及び第二の受
    信信号を受けて両者の電力の和及び差の信号を出力する
    モノパルスコンパレータと、このモノパルスコンパレー
    タからの上記第一及び第二の送信信号を目標に照射し、
    目標からの反射信号を受けて上記第一及び第二の受信信
    号を出力する第一及び第二の送受信アンテナと、逆極性
    の2つのダイオードを並列接続したアンチパラレルダイ
    オードぺを内蔵し、上記サーキュレータを通して受ける
    上記モノパルスコンパレータからの和の信号の周波数と
    上記第一の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波数を
    もつ第一のビデオ信号を出力する第一の偶高調波ミキサ
    と、上記アンチパラレルダイオードペアを内蔵し、上記
    モノパルスコンパレータから出力された差の信号の周波
    数と上記第二の局発信号の2倍周波数の和及び差の周波
    数をもつ第二のビデオ信号を出力する第二の偶高調波ミ
    キサと、この第一及び第二のビデオ信号をディジタル変
    換する第一及び第二のA/D変換器と、ディジタル化さ
    れた上記第一及び第二のビデオ信号から、目標の距離、
    相対速度及び方位角を得る信号処理部を具備し、上記第
    一及び第二の送受信アンテナのアンテナビーム幅の範囲
    内で目標の方位角が得られ、また第一及び第二の偶高調
    波ミキサにより受信系の雑音指数を低減するようにした
    ことを特徴とするFM−CWレーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7443335B2 (en) 2005-11-22 2008-10-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Radar system
CN105974380A (zh) * 2016-06-01 2016-09-28 上海铁路通信有限公司 一种车载测速雷达天线模块检测电路
JP2016174875A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 国立大学法人九州工業大学 生体信号センサ
CN114264238A (zh) * 2021-12-23 2022-04-01 西南交通大学 一种基于倍频原理的干涉位移测量系统及方法

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