JPH11295371A - 電圧検出線の状態検出装置 - Google Patents

電圧検出線の状態検出装置

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JPH11295371A
JPH11295371A JP10095002A JP9500298A JPH11295371A JP H11295371 A JPH11295371 A JP H11295371A JP 10095002 A JP10095002 A JP 10095002A JP 9500298 A JP9500298 A JP 9500298A JP H11295371 A JPH11295371 A JP H11295371A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抵抗溶接装置において、溶接電極間の電圧を検
出する電圧検出線の誤配線および断線を容易に検出す
る。 【解決手段】抵抗溶接装置10を構成する溶接電源12
の出力端子21、22間に抵抗器38を接続する。この
抵抗器38に対して、電流供給器46から電圧検出線1
8および電力供給線16を介して電流を流し、この電流
により抵抗器38に発生する電圧V2を電圧検出器4
8、52により検出する。電圧検出器52により検出さ
れる抵抗器38に発生する電圧の極性に基づき、電圧検
出線18の誤配線(逆接続)を検出することができる。
また、電圧検出器48により検出される抵抗器38に発
生する電圧に基づき、電圧検出線18の断線を検出する
ことができる。電圧検出器48は、溶接時におけるフィ
ードバック電圧検出器としても利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、接合す
る部材の接触部を通じて通電し、発生する抵抗熱を利用
して加熱し、圧力を加えて溶接を行う抵抗溶接装置等に
適用して好適な電圧検出線の状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、溶接電源を有する抵抗溶接装置
においては、大電力を供給するために比較的に太い電線
(以下、電力供給線ともいう。)を用いて前記溶接電源
と溶接ヘッド間とが接続されている。溶接ヘッドには、
溶接電極が取り付けられる。そして、溶接電極間に被溶
接物としてのワークが挟まれる。
【0003】このワークを溶接するための品質、いわゆ
る溶接品質を高品質に維持するために、従来から溶接電
極間の電圧(溶接電圧)を溶接電源側に設けられた電圧
検出器により検出し、検出した電圧に基づき、前記溶接
電源に対して電圧制御および時間制御を施すことで、ワ
ークに印加される溶接電圧を適当に制御して溶接を行
う、いわゆるフィードバック式の抵抗溶接装置が実用化
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、溶接電極間
の電圧、すなわち溶接電圧を正確に検出するため、従来
から、電圧検出線の一端側が溶接電極に接続され、電圧
検出線の他端側が前記電圧検出器の入力側に接続される
構成とされている。
【0005】このように、溶接電源の出力箇所で電圧を
検出するのではなく、電圧検出線を用いて溶接電極間の
電圧(溶接電圧)を検出する理由は、前記溶接電源から
前記電力供給線に流れる溶接電流の値がきわめて大きい
ことを原因として電力供給線の導体抵抗に基づく電圧降
下が無視できないほど大きくなることと、できるだけ直
接的に溶接電極間の電圧、すなわち溶接電圧を検出した
いという要請に基づいている。
【0006】通常、溶接電源から溶接電極に大電流を供
給するための電力供給線としては、銅編組線や銅板等の
ように硬いが大電流を流しても抵抗損失の少ない太い導
体が用いられる。硬くて太い導体であるため、断線が起
こりにくく、また、一旦形状が決まると、その決まった
形状に応じて配線をすることが可能となり、結果とし
て、誤配線等が発生する確率も少なくなる。
【0007】これに対して、電圧検出線は、電圧を検出
できればよいので、微弱な電流を流すことが可能であ
り、かつ作業性の良い細い電線が用いられる。
【0008】しかしながら、細い電線を用いるため、電
圧検出線が断線したり、あるいは、逆接続による誤配線
を発生する可能性があり、これら断線や誤配線が発生し
た場合には、溶接電圧を正確に検出して適切なフィード
バック制御を行うことができなくなる等の問題がある。
【0009】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、電圧検出線の誤配線あるいは断線を簡
易な構成で検出することを可能とする電圧検出線の状態
検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明では、直流電源
の出力間に抵抗器(抵抗器Aとする。)を接続し、この
抵抗器Aに対して、電流供給器から電圧検出線を介して
電流を流し、この電流により抵抗器Aに発生する電圧を
電圧検出器により検出する構成としている。
【0011】電流供給器は、例えば、電圧検出器を動作
させるための低圧直流電源に抵抗器Aを接続する簡単な
構成で形成できる。
【0012】この場合、電圧検出器により検出される抵
抗器Aに発生する電圧の極性に基づき、電圧検出線の誤
配線を検出することができる。
【0013】また、電圧検出器により検出される抵抗器
Aに発生する電圧に基づき、電圧検出線の断線を検出す
ることができる。
【0014】この発明は、直流電源として、例えば、抵
抗溶接装置を構成する溶接電源やスイッチング電源装置
に適用することができる。
【0015】直流電源が、例えば、溶接電源である場合
に誤配線(逆接続)や断線が検出されたとき、電圧検出
器の出力により溶接電源をオフ状態にすることで、被溶
接物に対する溶接動作が遂行されないようにすることが
できる。
【0016】電圧検出線に逆接続切替用の切替器を設
け、電圧検出器により誤配線が検出されたとき、切替器
を切り替えて電圧検出線の配線を自動的に入れ替えるこ
とで、正常な配線状態にすることができる。これによ
り、例えば、誤配線が存在しても、自動的に溶接可能な
状態にすることができる。言い換えれば、結果として、
電圧検出線における誤配線を原因とする不具合が発生し
なくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0018】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた抵抗溶接装置10の構成を示している。
【0019】抵抗溶接装置10は、基本的には、直流電
源である溶接電源12と、この溶接電源12から溶接用
電力が供給される溶接ヘッド14とから構成される。溶
接電源12の出力端子21、22に電力供給線16(1
6a、16b)の入力側が接続され、電力供給線16の
出力側に溶接ヘッド14を構成する電極ホルダ20(2
0a、20b)の一端が接続される。電極ホルダ20
(20a、20b)には、負荷用端子としての一対の溶
接電極24(24a、24b)が着脱可能に取り付けら
れる。この溶接電極24に対向してワークWが配され
る。
【0020】電極ホルダ20(20a、20b)の他端
には、電圧検出線18(18a、18b)の入力側が接
続され、電圧検出線18(18a、18b)の出力側
が、溶接電源12の電圧検出用入力端子25、26に接
続される。
【0021】通常、電力供給線16としては、銅編組線
や銅板等のように硬いが大電流を流しても抵抗損失の少
ない太い導体が用いられる。硬くて太い導体であるた
め、断線が起こりにくく、また、一旦形状が決まると、
その決まった形状に応じて配線することが可能となり、
結果として、誤配線等が発生する確率も少なくなる。こ
れに対して、電圧検出線18は電圧を検出できればよい
ので、作業性の良い細い3心ケーブル等が用いられる。
3心ケーブル等を用いる電圧検出線18は、作業性は優
れているが、断線および誤配線の発生する可能性があ
る。
【0022】溶接電源12は、電源回路32を含み、電
源スイッチ33を介して導入される100Vあるいは2
00V等のAC電源が、電源回路32により電圧Vwの
溶接用電源と電圧±V1(この実施の形態では±12
V)の低圧電源にされる。低圧電源の電圧±V1は、処
理回路50、電圧検出器48、52等の電源として供給
される。
【0023】電圧Vwによりコンデンサ34が充電さ
れ、コンデンサ34が充電された状態で、このコンデン
サ34の出力側に接続されるスイッチング素子であるM
OSFET36がオン状態にされることで、出力端子2
1、22間に溶接用の電圧が現れる。この出力端子2
1、22間に、言い換えれば、溶接電源(直流電源)1
2の出力間に、さらに言い換えれば、溶接電源12に対
して並列的に、断線検出、誤配線検出用の、抵抗値がR
1(この実施の形態では、R1=10オーム)である抵
抗器38が接続される。抵抗器38の両端に現れる電圧
をV2とする。
【0024】上述した電圧検出線18が接続される入力
端子25、26間に発生する電圧をV3とする。一方の
入力端子26は接地され、他方の入力端子25には、抵
抗値がR2(この実施の形態では、R2≒500オー
ム)の抵抗器44が電源+V1との間に接続されてい
る。抵抗器44と電源+V1により電流供給器46が形
成される。
【0025】入力端子25、26間に現れる電圧V3
が、断線検出器として機能する第1の電圧検出器である
電圧検出器48により、その入力端子48a、48bを
通じて検出される。この電圧検出器48の出力信号であ
る検出電圧V11が処理回路50に取り込まれる。
【0026】抵抗器38の両端に現れる電圧V2が誤配
線検出器として機能する第2の電圧検出器52により、
その入力端子52a、52bを通じて検出され、電圧検
出器52の出力信号である検出電圧V12が処理回路5
0に取り込まれる。
【0027】なお、この実施の形態において、理解の容
易化のために、電圧検出器48、52は、その入力イン
ピーダンスが無限大であるものとする。
【0028】電圧検出器48、52は、それぞれ、演算
増幅器を含む回路で構成されている。なお、電圧検出器
48の検出電圧V11は、溶接時において、フィードバ
ック電圧として利用されるのでアナログ電圧出力が必要
であるが、他方の電圧検出器52の検出電圧V12は、
誤配線検出専用であるので、実際には、電圧検出器52
の出力側には、コンパレータが内蔵され、誤配線を知ら
せるハイレベルまたは非誤配線(正常配線)を知らせる
ローレベルの2値出力になっている。
【0029】処理回路50は、駆動・制御・処理・判断
手段等として機能するマイクロコンピュータを含み、こ
のマイクロコンピュータは、周知のように、中央処理装
置(CPU)に対応するマイクロプロセッサ(MPU)
と、このマイクロプロセッサに接続される入出力装置と
してのAD変換回路やDA変換回路、I/Oポート、制
御プログラム・システムプログラム・ルックアップテー
ブル等が予め書き込まれる読み出し専用メモリ(RO
M)、処理データを一時的に保存等するランダムアクセ
スメモリ(RAMであり、書き込み・読み出しメモ
リ)、タイマ回路および割り込み処理回路等を1チップ
に集積したLSIデバイスとして提供される。
【0030】処理回路50にゲート駆動回路54が接続
され、ゲート駆動回路54の出力がMOSFET36の
ゲート端子に接続される。
【0031】また、処理回路50には、断線や誤配線を
通知するための報知手段(警報手段)としてのブザー5
6、電圧検出線18の誤配線表示用の発光ダイオード5
8および電圧検出線18の断線表示用の発光ダイオード
60が接続されている。
【0032】さらに、処理回路50には、溶接電極24
a、24b間の溶接電圧(溶接時電電圧)や溶接時間を
設定するための制御パネル62が接続されている。制御
パネル62には、溶接開始スイッチ64が取り付けられ
ている。
【0033】上述した発光ダイオード58、60および
ブザー56は、実際上、この制御パネル62と一体的に
構成されている。
【0034】次に、上述のように構成される抵抗溶接装
置10の動作について説明する。
【0035】まず、ユーザは、溶接電源12の電源スイ
ッチ33および溶接開始スイッチ64のオフ状態におい
て、電力供給線16を、出力端子21、22と電極ホル
ダ20間に配線して接続する。また、電圧検出線18を
入力端子25、26と電極ホルダ20間に配線して接続
する。
【0036】次に、電源スイッチ33をオン状態にす
る。この状態において、自動的に、処理回路50により
電圧検出線18の誤配線検出処理および断線検出処理が
なされる。
【0037】すなわち、断線検出用の電圧検出器48に
よりその入力電圧V3が検出され、その電圧V3が、図
2に示すように、抵抗器44と抵抗器38との分圧電圧
V2に等しい場合には(V3=V2)、この値に対応し
て得られる電圧検出器48の出力電圧である検出電圧V
11(V11=V11aとする。)に基づき、処理回路
50により断線状態ではないものと判断され、断線表示
用の発光ダイオード60は点灯されない。ブザー56も
鳴らされない。
【0038】なお、処理回路50の図示していない記憶
手段としてのROMには、予め、断線状態、非断線状
態、および溶接時状態における各基準電圧値が記憶さ
れ、この基準電圧値と検出電圧V11とが比較されて断
線状態にあるかどうかが判断される。例えば、非断線状
態の基準電圧としては、上記の検出電圧V11aに誤差
を見込んだ余裕分±ΔVが加算された値が、基準電圧
(基準範囲電圧)V11a±ΔVとして記憶されてい
る。
【0039】一方、図3に示すように、例えば、電圧検
出線18aが断線状態にあった場合には、入力端子48
aに現れる入力電圧V3は電源電圧+V1となり(V3
=+V1)、これに対応して電圧検出器48の検出電圧
V11が変化するので(変化した検出電圧をV11bと
する。)、処理回路50は、この検出電圧V11bと上
記基準電圧V11a±ΔVと比較して、断線状態である
と判断する。このとき、ブザー56を鳴らすとともに、
断線表示用の発光ダイオード60を点灯させる。これに
より、ユーザは電圧検出線18が断線状態にあることを
知ることができる。この警報等により、ユーザは、断線
状態にある電圧検出線18を容易に交換等して修復する
ことができる。
【0040】同様に、誤配線検出用の電圧検出器48に
より抵抗器38の両端電圧V2が検出され、図4に示す
ように、その検出された両端電圧V2が、抵抗器44と
抵抗器38との正常な分圧電圧V2である場合には、電
圧検出器52の出力電圧である検出電圧V12がローレ
ベルとなり、処理回路50は誤配線状態ではないと判断
する。この場合、電圧検出器52の一方の入力端子52
aが正の分圧電圧とされ、他方の入力端子52bが接地
電位とされる。
【0041】その一方、図5に示すように、抵抗器44
と抵抗器38の分圧電圧V2が逆極性で電圧検出器52
に印加されている場合には、これに対応するハイレベル
の検出電圧V12に基づき処理回路50は誤配線状態
(逆接続状態)であると判断する。
【0042】もちろん、この誤配線判断の際には、処理
回路50の図示していない記憶手段としてのROMに
は、予め、誤配線状態および非誤配線状態における基準
電圧値(この場合には、前記ローレベルとハイレベルの
中間電圧)が記憶され、この基準電圧値と検出電圧V1
2とが比較されて、処理回路50により誤配線かどうか
が判断される。
【0043】この場合においても、電圧検出線18の配
線が図4に示した状態になっており、処理回路50によ
り、誤配線状態ではないと判断されたとき、誤配線表示
用の発光ダイオード58は点灯されず、ブザー56も鳴
らされない。
【0044】しかし、電圧検出線18の配線が図5に示
した状態になっており、電圧検出線18aと電圧検出線
18bとが逆接続状態であることが検出された場合に
は、電圧検出器52の検出電圧V12は、これに対応す
るハイレベルに変化し、処理回路50は、誤配線状態で
あると判断する。このとき、ブザー56を鳴らすととも
に、断線表示用の発光ダイオード60を点灯し、これに
より、ユーザは、電圧検出線18が誤配線状態であるこ
とを知ることができ、電圧検出線18の配線を入れ替え
て正常な配線状態にすることができる。
【0045】電圧検出線18が、非断線状態であって、
正常配線状態(非誤配線状態)であるときには正常状態
であるとされ、ユーザが制御パネル62の溶接開始スイ
ッチ64を押すことで、図示していないシリンダ等を通
じて電極ホルダ20a、20bが接近し、溶接電極24
a、24bによりワークWが挟まれる。ワークWが挟ま
れた状態で、図示しないシリンダにより加圧圧力が適当
に保持される。
【0046】この状態において、処理回路50は、ゲー
ト駆動回路54を通じてMOSFET36をオン状態と
し、所定の溶接電圧および溶接時間によりワークWに対
する溶接を行う。溶接時における溶接電極24a、24
b間の溶接電圧が電圧V3として電圧検出器48により
検出され、これに対応する出力アナログ検出電圧V11
(V11cとする。)に基づき、処理回路50が、ゲー
ト駆動回路54を通じてフィードバック制御を行う。な
お、実際上、図示はしないが、処理回路50では、溶接
電流を検出してフィードバック制御を行うこともでき
る。
【0047】このように、上述した実施の形態によれ
ば、電圧検出線18の誤配線状態および断線状態を容易
に検出することが可能になる。そして、誤配線状態およ
び断線状態を検出されたときには、処理回路50からゲ
ート駆動回路54を通じてMOSFET36をオフ状態
にし溶接電源がワークWに供給されないようにしてい
る。このため、溶接不良、製品不良および電極破損等を
未然に防止することができる。
【0048】なお、上述の実施の形態によれば、電圧検
出線18の誤配線状態および断線状態を検出したとき、
処理回路50により溶接電源12のオンオフ手段として
のMOSFET36をオフ状態にすることで溶接電源1
2をオフ状態にしているが、これに限らず、電源スイッ
チ33を処理回路50からの切替信号によりオンオフ制
御が可能な電源スイッチに代替し、誤配線状態および断
線状態を検出したとき、この電源スイッチをオフ状態に
するように制御してもよい。
【0049】図6は、この発明の他の実施の形態が適用
された抵抗溶接装置10Aの構成を示している。この抵
抗溶接装置10Aでは、溶接電源12の中に、電圧検出
線18a、18bの配線を入れ替えるための切替器70
を設けている。この切替器70は、2回路2接点のリレ
ーにより構成され、通常状態では、共通端子71a、7
2aがそれぞれ固定端子71b、72bに接続されてい
る。電圧検出器52の検出電圧V11により誤配線を検
出したときに、処理回路50の出力により切替器70を
切り替えることで、共通端子71a、72aがそれぞれ
固定端子71c、72c側に切り替えられ、これにより
誤配線状態を自動的に解消することができる。
【0050】この図6例の抵抗溶接装置10Aの場合に
は、誤配線状態が自動的に解消されるので、図1例の抵
抗溶接装置10の溶接電源12に設けている誤配線表示
用の発光ダイオード58が不要とされる。
【0051】図7は、この発明のさらに他の実施の形態
が適用された抵抗溶接装置10Bの構成を示している。
この抵抗溶接装置10Bでは、断線を検出した時点から
溶接電源をオフ(MOSFET36をオフ)状態にする
までの処理をさらに高速に(短時間に)行うために、断
線検出器として機能する電圧検出器48の出力とMOS
FET36を駆動するゲート駆動回路54の入力を直接
的に接続し、電圧検出器46の出力である検出電圧V1
1により、直接、ゲート駆動回路54Aをオフ状態にす
る構成としている。
【0052】さらに、この図7例の抵抗溶接装置10B
では、電流供給器46の構成をも変更している。詳しく
説明すると、図1例、図6例における抵抗器44を抵抗
器76と抵抗器78に分割し、抵抗器78に直列にフォ
トカプラ82を接続するようにしている。フォトカプラ
82の出力にバッファ84、86を接続し、バッファ8
4、86にそれぞれ断線警告用のブザー88と断線表示
用の発光ダイオード90を接続している。この抵抗溶接
装置10Bでは、図7から分かるように、切替器70も
設けているので、図1例および図6例の抵抗溶接装置1
0、10Aにおいて処理回路50に接続されているブザ
ー56、発光ダイオード58、60を接続する必要がな
い。
【0053】この図7例の抵抗溶接装置10Bは、断線
および誤配線のない正常状態において、電圧検出器48
の入力端子48aの電圧が接地電位に近い状態(+V1
×R1/(R1+R2):R2は、ダイオード82aの
直列抵抗分と抵抗器78の抵抗の直列抵抗に対して、抵
抗器76の抵抗を並列に接続した値で約500オーム、
抵抗器38の抵抗値R1はR1=10オームである。)
にあるので、フォトカプラ82を構成するダイオード8
2aに電流が流れ、抵抗器81を通じてコレクタに電流
が流れるフォトトランジスタ82bがオン状態となる。
このため、バッファ84、86の入力電圧がローレベル
となるのでブザー88は鳴らず、発光ダイオード90も
消灯状態とされる。
【0054】なお、電圧検出線18aが誤配線の場合に
は、切替器70が自動的に切り替えられるが、切替器7
0の切り替え位置に係わらず、フォトカプラ82を構成
するダイオード82aには電流が流れたままの状態とな
るので、ブザー88が鳴ることもなく、発光ダイオード
90が消灯している状態が継続される。
【0055】その一方、電圧検出線18bが断線してい
た場合には、ダイオード82aに電流が流れなくなって
フォトトランジスタ82bがオフ状態となり、バッファ
84、86の入力電圧がハイレベルとなる。このためバ
ッファ84を通じてブザー88が鳴らされるとともに、
バッファ86を通じて発光ダイオード90が点灯される
ので、ユーザは断線状態であることを知ることができ
る。
【0056】もちろん、図1例の抵抗溶接装置10に、
切替器70を付けない状態で、図7に示す電流供給・断
線報知回路80のみを接続する構成の抵抗溶接装置とす
ることもできる。
【0057】このように上述した実施の形態によれば、
溶接電源(直流電源)12の出力間に抵抗器38を接続
し、この抵抗器38に対して、電流供給器46から電圧
検出線18(18a、18b)を介して電流を流し、こ
の電流により抵抗器38に発生する電圧を電圧検出器4
8、52により検出する構成としている。
【0058】電流供給器46は、電圧検出器48、52
を動作させるための低圧直流電源+V1に抵抗器44を
接続する簡単な構成で形成できる。
【0059】この場合、電圧検出器52により検出され
る抵抗器38に発生する電圧V2の極性に基づき、電圧
検出線18の誤配線を検出することができる。
【0060】また、電圧検出器48により検出される抵
抗器38に発生する電圧V2に基づき、電圧検出線18
の断線を検出することができる。
【0061】なお、上述した実施の形態においては、断
線検出用の電圧検出器48と誤配線検出用の電圧検出器
52として異なるものを用いているが、電圧検出器48
により断線および誤配線を検出するように構成を変更す
ることもできる。
【0062】また、上述の全ての実施の形態において
は、この発明を抵抗溶接装置10(10A、10B)の
溶接電源12に適用した例について説明しているが、こ
の発明は、溶接電源12に限らず、例えば、スイッチン
グ電源装置等、他の直流電源に適用することも可能であ
る等、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、負荷用端子間に接続される電圧検出線の誤配線ある
いは断線を簡易な構成で検出することができるという効
果が達成される。
【0064】したがって、この発明を、例えば、負荷用
端子間電圧を検出してフィードバック制御する抵抗溶接
装置に適用した場合には、前記電圧検出線の誤配線ある
いは断線を原因とする溶接不良、製品不良、電極破損お
よび溶接ジグの破損等を未然に防止することができると
いう効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された抵抗溶接
装置の構成を示す回路図である。
【図2】電圧検出線の非断線状態(正常状態)の動作説
明に供される回路図である。
【図3】電圧検出線の断線状態の動作説明に供される回
路図である。
【図4】電圧検出線の正常配線状態(正常接続状態)の
動作説明に供される回路図である。
【図5】電圧検出線の誤配線状態(逆接続状態)の動作
説明に供される回路図である。
【図6】この発明の他の実施の形態が適用された抵抗溶
接装置の構成を示す回路図である。
【図7】この発明のさらに他の実施の形態が適用された
抵抗溶接装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10、10A、10B…抵抗溶接装置 12…溶接電源
(直流電源) 14…溶接ヘッド 16(16a、
16b)…電力供給線 18(18a、18b)…電圧検出線 20(20a、
20b)…電極ホルダ 24(24a、24b)…溶接電極(負荷用端子) 36…MOSFET 38…抵抗器 46…電流供給器 48…電圧検出
器(断線検出器) 52…電圧検出器(誤配線検出器)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、この直流電源の出力に入力側
    が接続される電力供給線と、前記電力供給線の出力側に
    接続される負荷用端子と、前記負荷用端子間に入力側が
    接続される電圧検出線と、前記電圧検出線の出力側に接
    続される電圧検出器とを有する電圧検出線の状態検出装
    置において、 前記直流電源の出力間に接続される抵抗器と、 前記電圧検出線の出力側に接続される電流供給器とを備
    え、 前記電流供給器から前記電圧検出線を介して前記抵抗器
    に電流を流し、該抵抗器に発生する電圧を前記電圧検出
    器により検出するようにしたことを特徴とする電圧検出
    線の状態検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電圧検出線の状態検出装置
    において、 前記電圧検出器により検出される前記抵抗器に発生する
    電圧の極性に基づき、前記電圧検出線の誤配線を検出す
    ることを特徴とする電圧検出線の状態検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電圧検出線の状態検出装置
    において、 前記電圧検出器により検出される前記抵抗器に発生する
    電圧に基づき、前記電圧検出線の断線を検出することを
    特徴とする電圧検出線の状態検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の電圧
    検出線の状態検出装置において、 前記直流電源が溶接電源であることを特徴とする電圧検
    出線の状態検出装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の電圧検出線の状態検出装置
    において、 前記直流電源が溶接電源であって、前記誤配線が検出さ
    れたとき、前記電圧検出器の出力により前記溶接電源を
    オフ状態にすることを特徴とする電圧検出線の状態検出
    装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の電圧検出線の状態検出装置
    において、 前記電圧検出線の配線を入れ替える切替器が挿入され、
    前記電圧検出線の誤配線が検出されたとき、この検出信
    号に基づき前記切替器を切り替えることで、正常な配線
    にもどすことを特徴とする電圧検出線の状態検出装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の電圧検出線の状態検出装置
    において、 前記直流電源が溶接電源であって、前記断線が検出され
    たとき、前記電圧検出器の出力により前記溶接電源をオ
    フ状態にすることを特徴とする電圧検出線の状態検出装
    置。
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