JPH11295246A - 表面検査装置および方法 - Google Patents

表面検査装置および方法

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JPH11295246A
JPH11295246A JP10099244A JP9924498A JPH11295246A JP H11295246 A JPH11295246 A JP H11295246A JP 10099244 A JP10099244 A JP 10099244A JP 9924498 A JP9924498 A JP 9924498A JP H11295246 A JPH11295246 A JP H11295246A
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JP10099244A
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Takashi Kido
隆 城戸
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造過程の半導体などの試料の表面をエネル
ギビームの照射に対する発生エネルギで分析するとき、
この分析を迅速に自動的に実行できるようにする。 【解決手段】 ビーム照射手段15やエネルギ検出手段
16〜18の動作状態に対応した所定の状態データをデ
ータ記憶手段22に事前に登録しておき、表面検査の実
行時に上述の各種手段15〜18の動作状態を状態検出
手段21により検出する。この検出データをデータ比較
手段21により状態データと比較して動作制御手段21
により各種手段15〜18の動作を統合制御し、この統
合制御が実行された状態で表面検査を実行することで、
各種手段15〜18の動作が自動的に最適化された状態
で表面検査を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハやガ
ラス基板などの試料の表面状態を検査する表面検査装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程などにおい
ては、半導体ウェハの表面に微細な配線パターンなどを
形成する。しかし、形成した配線パターンなどに欠陥が
存在したり、表面に異物が付着していると、これが半導
体装置の動作不良の原因となる。そこで、半導体装置の
製造工程などにおいては、その表面状態を検査して分析
し、半導体装置の歩留りを向上させることが肝要であ
る。
【0003】現在、SEM(Scanning Electron Microsc
ope)の高倍率化やX線分析装置の高精度化により、肉眼
では確認できないサブミクロンレベルの微細な試料も簡
単に検査して分析することができる。その反面、試料の
検査したい部分をSEMなどの視野に正確に配置して適
正な条件で分析することは煩雑な作業となっている。
【0004】例えば、最近では半導体ウェハの直径が20
0(mm)から300(mm)に拡大する傾向にあるが、このような
半導体ウェハの全面から1(μm)程度の直径の欠陥や異
物を探索して適正な条件で分析することは非常に困難で
ある。現状では試料の検査位置を装置の視野に配置する
ことや分析条件の設定などを、専門の作業者が手動で実
行している。
【0005】また、前述のような分析装置により試料か
ら獲得される測定結果は、一般的にエネルギスペクトル
として出力されるので、そのスペクトルでのピークのエ
ネルギ値と元素ごとに固有のエネルギ値とが比較される
ことで、試料の表面に存在する元素が解析される。この
ように測定結果を解析して結果を判断するため、現状で
は分析技術を有する専門の作業者を必要としており、測
定結果を解析して結果が判定されるまでに時間が必要で
作業も煩雑である。
【0006】上述のような課題を解決するため、測定結
果の解析の手間を改善する各種の手法が検討されてお
り、例えば、コンピュータなどの自動装置の演算処理に
より、分析装置の測定結果からスペクトルのピーク値を
検出させ、このピーク値とデータベースに事前に登録さ
れている元素ごとのピーク値とを比較させ、試料の表面
の元素を解析させることが提案されている。
【0007】ここで、上述のような表面検査装置の一従
来例を図6および図7を参照して以下に説明する。な
お、図6は表面検査装置の全体構造を示す模式的な斜視
図、図7は測定結果を示す特性図である。
【0008】まず、この表面検査装置1が表面を検査す
る試料2は、例えば、微細な配線パターンが白金や銅等
で形成された半導体ウェハからなる。ここで一従来例と
して例示する表面検査装置1は、図6に示すように、上
述のような試料2を保持する試料保持手段として試料保
持ステージ3を具備している。
【0009】この試料保持ステージ3は、相対走査手段
である移動ステージ4によりX方向とY方向とに移動自
在に支持されている。なお、ここで云うX方向およびY
方向とは、双方とも水平でありながら相互には直交する
方向であり、例えば、X方向が前後方向でY方向が左右
方向である。
【0010】上述のような試料保持ステージ3に保持さ
れた試料2の表面の一点に、ビーム照射手段である電子
銃5が真上から垂直に対向しているとともに、各種のエ
ネルギ検出手段である反射電子検出器6と二次電子検出
器7とX線検出器8とが各々所定の傾斜角度で対向して
いる。
【0011】電子銃5は、試料保持ステージ3に保持さ
れた試料2の表面の一点にエネルギビームとして電子ビ
ームを出射し、反射電子検出器6は、試料2の表面での
発生エネルギとして反射電子を検出する。同様に試料2
の表面での発生エネルギとして、二次電子検出器7は二
次電子を検出し、X線検出器8は特性X線を検出する。
【0012】なお、このX線検出器8は、実際には半導
体検出部やマルチチャネルの波高分析器を具備している
(図示せず)。半導体検出部は、高純度シリコンなどを
利用して形成されており、特性X線のエネルギに対応し
て電子/正孔対を内部で発生し、特性X線をエネルギに
比例した波高の電流パルスに変換する。
【0013】波高分析器は、電流パルスを特性X線のエ
ネルギごとにチャネルに振り分けて計数し、これをエネ
ルギスペクトルとしてデータ出力する。このようなX線
検出器8は他の検出器6,7とともにコンピュータシス
テム(図示せず)に接続されており、このコンピュータ
システムは、各種検出器6〜8の検出結果を作業者に所
定形態でデータ出力する。
【0014】なお、電子銃5は、電子ビームの出射方向
を微調整する機構(図示せず)も具備しており、この機
構と移動ステージ4により試料2の電子ビームが照射さ
れる位置が二次元的に走査される。また、上述した表面
検査装置1の各部は、実際には一個の真空容器(図示せ
ず)の内部に配置されている。
【0015】上述のような構造の表面検査装置1の表面
検査方法を以下に順次説明する。まず、試料保持ステー
ジ3により保持された試料2の表面に電子銃5により電
子ビームが照射されるので、この電子ビームの照射によ
り試料2の表面で発生する各種エネルギが各種検出器6
〜8により個々に検出される。
【0016】つまり、反射電子検出器6により反射電子
が検出され、二次電子検出器7により二次電子が検出さ
れ、X線検出器8により特性X線が検出される。例え
ば、これらの検出結果はコンピュータシステムにデータ
出力されるので、このコンピュータシステムでは、反射
電子像や二次電子像の生成や特性X線による成分分析が
実行される。
【0017】例えば、特性X線による成分分析では、前
述のようにX線検出器8は特性X線をエネルギに比例し
た波高の電流パルスに変換し、この電流パルスを特性X
線のエネルギに対応して振り分けるので、このコンピュ
ータシステムは、図7に示すように、特性X線の検出数
をエネルギごとのグラフとして表示出力する。
【0018】これは一般的にエネルギスペクトルと呼称
されており、顕著なピークを特定できる場合には、その
X線を放出する元素が試料2の検査位置に多量に存在す
ることになる。従って、元素ごとにX線のエネルギをデ
ータベースに登録しておき、エネルギスペクトルからピ
ークのエネルギ値を特定して整合する元素を検索すれ
ば、これで試料2の検査位置の成分元素を判定すること
ができる。
【0019】なお、上述のような状態で試料2に電子ビ
ームが照射される位置が試料保持ステージ3や電子銃5
の機能により二次元的に走査されるので、各種の検出器
6〜8により各種エネルギが検出される試料2の位置も
二次元的に走査され、成分分析が試料2の表面の各所で
実行される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のような表面検査
装置1では、試料2の表面の組成を分析するようなこと
ができる。特に、現在ではユーザの作業の負担を軽減す
るとともに速度を向上させるため、上述した特性X線の
エネルギスペクトルからピーク値を検出することや、こ
の検出したピーク値から元素を特定することなどを、コ
ンピュータシステムで自動的に実行することが実用化さ
れている。
【0021】しかし、このような機能は自動化されてい
るが、それでも煩雑で困難な作業が自動化されていな
い。例えば、現在の表面検査装置1では、移動ステージ
4による試料2の位置の粗調整、電子銃5による電子ビ
ームの照射位置の微調整、電子銃5の電子ビームの照射
強度、各種検出器6〜8の検出感度、等をユーザが個々
に調節するように形成されている。
【0022】このため、試料2の適正な位置に電子ビー
ムを照射させて検査作業を実行することが困難であり、
検査する必要のない箇所で作業が実行されることや、検
査する必要のある箇所での作業が実行されないことがあ
る。また、電子ビームの照射強度や各種検出の感度が適
正でなく、良好な結果が獲得されないこともある。
【0023】例えば、前述のように特性X線から組成分
析を実行する場合、良好な精度のエネルギスペクトルを
迅速に獲得するためには、波高分析器に入力されるパル
ス数が適正である必要がある。このパルス数はX線の検
出数であり、試料2や表面検査装置1の各部の性能や配
置が固定されていれば、電子銃5から試料2に照射され
る電子ビームの電流量に比例する。
【0024】従って、良好な精度のエネルギスペクトル
を迅速に獲得するためには、電子ビームの電流量が適正
である必要がある。例えば、電子ビームの電流量が最適
値のn分の一の場合、コンピュータシステムで自動定性
できるほど充分なS/N(Signal-to-Noise ratio)でエ
ネルギスペクトルを獲得するにはn倍の時間が必要であ
る。
【0025】また、電子ビームの電流量が最適値より過
剰な場合、波高分析器は個々のパルスの分離が困難とな
り計数エラーが多発する。さらに、実際には発生してい
ないピーク(サムピークやエスケープピーク)も増大し、
自動検出が困難となり分析精度が低下する。特に、分析
する試料2のサイズが縮小されるほど、検査時間が短縮
されるほど、検出信号のS/Nは悪化して分析精度は低
下する。
【0026】このため、上述の表面検査装置1では、試
料2の表面状態を簡単かつ迅速に検査することは困難で
あり、例えば、製造過程の半導体装置を試料2として迅
速に検査することや、無人の機械で自動的な抜き取り検
査を実行するようなことができない。
【0027】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、半導体ウェハなどの試料の表面状態の検
査を、作業者に複雑な作業を強要することなく適正かつ
自動的に実行できる表面検査装置および方法を提供する
ことを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の表面検査装置
は、試料を保持する試料保持手段と、試料保持手段によ
り保持された試料の表面にエネルギビームを照射するビ
ーム照射手段と、ビーム照射手段のビーム照射による試
料表面の発生エネルギを検出してデータ出力するエネル
ギ検出手段と、ビーム照射手段やエネルギ検出手段の動
作状態を検出してデータ出力する状態検出手段と、ビー
ム照射手段やエネルギ検出手段の動作状態に対応した所
定の状態データが事前に登録されているデータ記憶手段
と、このデータ記憶手段に登録されている状態データと
状態検出手段の検出データとを比較するデータ比較手段
と、このデータ比較手段の比較結果に基づいてビーム照
射手段やエネルギ検出手段の各種動作を統合制御する動
作制御手段と、この動作制御手段により統合制御が実行
された状態でエネルギ検出手段の検出データを解析して
試料の表面状態を分析する表面分析手段と、を具備して
いる。
【0029】従って、本発明の表面検査装置では、従来
の表面検査装置と同様に、試料が試料保持手段により保
持され、この保持された試料の表面にビーム照射手段に
よりエネルギビームが照射される。このビーム照射によ
る試料表面の発生エネルギがエネルギ検出手段により検
出されてデータ出力され、この検出データが表面分析手
段により解析されて試料の表面状態が分析される。ただ
し、従来の表面検査装置とは相違して、ビーム照射手段
やエネルギ検出手段の動作状態に対応した所定の状態デ
ータがデータ記憶手段に事前に登録されており、上述の
ような表面検査の実行時にビーム照射手段やエネルギ検
出手段の動作状態が状態検出手段により検出されてデー
タ出力される。この状態検出手段の検出データはデータ
比較手段によりデータ記憶手段の状態データと比較さ
れ、この比較結果に基づいて動作制御手段によりビーム
照射手段やエネルギ検出手段の各種動作が統合制御され
る。この統合制御が実行された状態で表面検査の各種動
作が実行されるので、ビーム照射手段のエネルギビーム
の照射強度やエネルギ検出手段の検出感度などが適正な
状態に自動制御された状態で試料の表面状態が分析され
る。
【0030】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、データ記憶手段は、特定の物質での
エネルギ検出手段の検出データに相当する多数の物質デ
ータも事前に登録されており、表面分析手段は、データ
記憶手段に登録されている多数の物質データをエネルギ
検出手段の検出データで検索して試料の表面の物質を分
析する。
【0031】従って、特定の物質でのエネルギ検出手段
の検出データに相当する多数の物質データもデータ記憶
手段に事前に登録されており、この登録されている多数
の物質データが表面分析手段によりエネルギ検出手段の
検出データで検索される。これで試料の表面の物質が分
析されるので、試料の表面の物質が事前に登録されてい
る多数の物質として分析される。
【0032】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、表面分析手段の分析結果としてエネ
ルギ検出手段の検出データに整合する物質データがデー
タ記憶手段から検索されないと所定の報知出力を実行す
る結果報知手段も具備している。
【0033】従って、分析結果として検出データに整合
する物質データが検索されないと、結果報知手段により
所定の報知出力が実行されるので、試料の表面の物質が
事前に登録されている多数の物質の一つでないことがユ
ーザに報知される。
【0034】なお、本発明で云う所定の報知出力とは、
所定状態の発生をユーザに認識させる装置の動作を意味
しており、例えば、画像データやガイダンステキストの
ディスプレイによる表示出力、ガイダンステキストのス
ピーカによる音声出力、パイロットランプの点灯や点
滅、ブザーの発音、等を許容する。
【0035】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、データ記憶手段に登録されている物
質データの一部に報知の必要を示す識別子が付与されて
おり、表面分析手段により検索された物質データに識別
子が付与されていると所定の報知出力を実行する結果報
知手段も具備している。
【0036】従って、分析結果として検出データにより
検索された物質データに識別子が付与されていると、結
果報知手段により所定の報知出力が実行されるので、例
えば、特に注意が必要な物質の物質データに識別子を付
与しておけば、それが試料の表面に存在する場合に、こ
れがユーザに報知される。
【0037】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、データ記憶手段は、特定の物質とし
て元素に対応した物質データが登録されており、表面分
析手段は、試料の表面の元素の組成を分析する。従っ
て、データ記憶手段に登録されている物質データが元素
に対応しているので、表面分析手段により試料の表面の
元素の組成が分析される。
【0038】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、ビーム照射手段は、エネルギビーム
として電子ビームを出射する電子銃を具備しており、エ
ネルギ検出手段は、発生エネルギとして特性X線を検出
するX線検出器を具備しており、表面分析手段は、エネ
ルギ検出手段により検出された特性X線のエネルギスペ
クトルを解析して試料表面の元素を組成分析する。
【0039】従って、ビーム照射手段が具備している電
子銃によりエネルギビームとして電子ビームが出射さ
れ、エネルギ検出手段が具備しているX線検出器により
発生エネルギとして特性X線が検出される。この検出さ
れた特性X線のエネルギスペクトルが表面分析手段によ
り解析されて試料表面の元素が組成分析されるので、こ
の元素の組成分析は電子ビームが照射されたときに試料
から発生する特性X線のエネルギスペクトルに基づいて
実行される。
【0040】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、ビーム照射手段は、エネルギビーム
として電子ビームを出射する電子銃を具備しており、エ
ネルギ検出手段は、発生エネルギとして発生電子を検出
する電子検出器を具備しており、表面分析手段は、エネ
ルギ検出手段により検出された発生電子のエネルギに対
応して試料表面の元素を組成分析する。
【0041】従って、ビーム照射手段が具備している電
子銃によりエネルギビームとして電子ビームが出射さ
れ、エネルギ検出手段が具備している電子検出器により
発生エネルギとして発生電子が検出される。この検出さ
れた発生電子のエネルギに対応して表面分析手段により
試料表面の元素が組成分析されるので、この元素の組成
分析は電子ビームが照射されたときに試料から発生する
発生電子のエネルギに基づいて実行される。なお、本発
明で云う発生電子とは、電子ビームの照射により試料の
表面で発生する電子を意味しており、例えば、オージェ
電子や反射電子を許容する。
【0042】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、ビーム照射手段は、エネルギビーム
としてイオンビームを出射するイオン銃を具備してお
り、エネルギ検出手段は、発生エネルギとして二次イオ
ンを検出する二次イオン検出器を具備しており、表面分
析手段は、イオン検出手段により検出された二次イオン
の飛行時間に対応して試料を成分分析する。
【0043】従って、ビーム照射手段が具備しているイ
オン銃によりエネルギビームとしてイオンビームが出射
され、エネルギ検出手段が具備している二次イオン検出
器により発生エネルギとして二次イオンが検出される。
この検出された二次イオンの飛行時間に対応して表面分
析手段により試料が成分分析されるので、この成分分析
はイオンビームが照射されたときに試料から発生する二
次イオンの飛行時間に基づいて実行される。
【0044】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、ビーム照射手段は、エネルギビーム
としてレーザビームを出射するレーザ出射器を具備して
おり、エネルギ検出手段は、発生エネルギとしてイオン
を検出するイオン検出器を具備しており、表面分析手段
は、イオン検出手段により検出されたイオンの飛行時間
に対応して試料を成分分析する。
【0045】従って、ビーム照射手段が具備しているレ
ーザ出射器によりエネルギビームとしてレーザビームが
出射され、エネルギ検出手段が具備しているイオン検出
器により発生エネルギとしてイオンが検出される。この
検出されたイオンの飛行時間に対応して表面分析手段に
より試料が成分分析されるので、この成分分析はレーザ
ビームが照射されたときに試料から発生するイオンの飛
行時間に基づいて実行される。
【0046】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、ビーム照射手段と試料保持手段との
少なくとも一方を移動させて試料に照射されるエネルギ
ビームを走査させる相対走査手段も具備しており、デー
タ記憶手段は、試料の表面の検査領域や検査位置を示す
位置データも事前に登録されており、動作制御手段は、
データ記憶手段に登録されている位置データに対応して
相対走査手段も動作制御する。
【0047】従って、ビーム照射手段と試料保持手段と
の少なくとも一方が相対走査手段により移動されて試料
に照射されるエネルギビームが走査される。ただし、デ
ータ記憶手段に試料の表面の検査領域や検査位置を示す
位置データも事前に登録されており、この位置データに
対応して相対走査手段も動作制御手段により動作制御さ
れるので、事前に登録されている試料の検査領域や検査
位置にエネルギビームが照射される。
【0048】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、試料の表面から欠陥の存在する位置
を検出する位置検出手段と、位置検出手段の検出結果か
ら位置データを生成してデータ記憶手段に更新自在に登
録するデータ登録手段と、も具備している。
【0049】従って、試料の表面から欠陥の存在する位
置が位置検出手段により検出され、この検出結果からデ
ータ登録手段により位置データが生成されてデータ記憶
手段に更新自在に登録されるので、試料の表面の欠陥の
存在する位置が検査領域や検査位置として自動的に登録
される。
【0050】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、位置検出手段は、試料の表面にレー
ザビームを照射するレーザ出射器と、試料の表面で反射
されたレーザビームを検出するレーザ検出器と、を具備
している。従って、レーザ出射器により試料の表面にレ
ーザビームが照射され、試料の表面で反射されたレーザ
ビームがレーザ検出器により検出されるので、これで位
置検出手段により試料の表面から欠陥の存在する位置が
検出される。
【0051】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、表面分析手段の分析結果から画像デ
ータを生成して表示出力する画像表示手段も具備してい
る。従って、表面分析手段の分析結果から画像表示手段
により画像データが生成されて表示出力されるので、試
料の表面の分析結果が表示画像としてユーザに提供され
る。
【0052】また、上述のような表面検査装置における
他の発明としては、画像表示手段は、表面分析手段の分
析結果を試料の表面に対応してマッピングした画像デー
タとして表示出力する具備している。従って、表面分析
手段の分析結果が画像表示手段により試料の表面に対応
してマッピングされた画像データとして表示出力される
ので、試料の分析結果が表面位置に対応した表示画像と
してユーザに提供される。
【0053】なお、本発明で云う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、専用
のハードウェア、適正な機能がプログラムにより付与さ
れたコンピュータ、適正なプログラムによりコンピュー
タの内部に実現された機能、これらの組み合わせ、等を
許容する。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
および図2を参照して以下に説明する。ただし、本実施
の形態において前述した一従来例と同一の部分は、同一
の名称を使用して詳細な説明は省略する。なお、図1は
本実施の形態の表面検査装置を示す模式的な斜視図、図
2は分析結果が試料の表面に対応してマッピングされた
画像データを示す模式図である。
【0055】本実施の形態の表面検査装置11も、図1
に示すように、一従来例として前述した表面検査装置1
と同様に、試料12を保持する試料保持手段として試料
保持ステージ13を具備しており、この試料保持ステー
ジ13は、相対走査手段である移動ステージ14により
X方向とY方向とに移動自在に支持されている。
【0056】上述のような試料保持ステージ13に保持
された試料12の表面の一点に、ビーム照射手段である
電子銃15が真上から垂直に対向しているとともに、各
種のエネルギ検出手段である反射電子検出器16と二次
電子検出器17とX線検出器18とが各々所定の傾斜角
度で対向している。
【0057】このX線検出器18は、半導体検出部19
やマルチチャネルの波高分析器20を具備しており、こ
のようなX線検出器18は他の検出器16,17ととも
に一個の制御処理ユニット21に接続されている。この
制御処理ユニット21は、いわゆるコンピュータシステ
ムからなり、データ記憶手段である外部記憶装置22と
データ入力デバイス23とデータ出力デバイス24とが
接続されている。
【0058】外部記憶装置22は、例えば、HDD(Har
d Disc Drive)やFDD(Floppy Disc Drive)からなり、
外部入力される各種データを外部出力できる状態で更新
自在に保存する。例えば、外部記憶装置22は、各種検
出器16〜18の検出データを一時保存する他、詳細に
は後述する各種検出器16〜18の各種動作に対応した
状態データなどの各種データが事前に登録されている。
【0059】データ入力デバイス23は、例えば、キー
ボードやFDDからなり、ユーザによる操作コマンドな
どの各種データの外部入力を受け付ける。データ出力デ
バイス24は、例えば、ディスプレイやFDDからな
り、各種検出器16〜18の検出データなどの各種デー
タをユーザに外部出力する。
【0060】制御処理ユニット21は、CPU(Central
Processing Unit)やRAM(RandomAccess Memory)やR
OM(Read Only Memory)やI/F(Interface)等のハー
ドウェアを物理的に具備しており(図示せず)、RAM
やROM等の情報記憶媒体にソフトウェアとして格納さ
れている制御プログラムや外部記憶装置22に登録され
ている各種データをCPUが読み取って対応する動作を
実行することにより、各種手段として各種機能が論理的
に実現されている。
【0061】つまり、制御処理ユニット21には、状態
検出手段である状態検出機能、データ比較手段であるデ
ータ比較機能、動作制御手段である動作制御機能、表面
分析手段である表面分析機能、結果報知手段である結果
報知機能、データ登録手段であるデータ登録機能、画像
表示手段である画像表示機能、等の各種機能が各種手段
として論理的に実現されている。
【0062】まず、前述した外部記憶装置22には、電
子銃15や各種検出器16〜18の適正な動作状態に対
応した所定の状態データも事前に登録されており、制御
処理ユニット21の状態検出機能は、前述のようにRA
MやROMに事前に格納されている制御プログラムに対
応してCPUが所定のデータ処理を実行することによ
り、電子銃15や各種検出器16〜18の動作状態を検
出してデータ出力する。
【0063】以下同様にCPUが所定のデータ処理を実
行することにより、制御処理ユニット21のデータ比較
機能は、状態検出機能の検出データと外部記憶装置22
の状態データとを比較し、動作制御機能は、この比較結
果に基づいて各種検出器16〜18の各種動作を統合制
御する。
【0064】例えば、制御処理ユニット21は、電子銃
15の動作状態として加速電圧や電子ビームの電流量を
検出するとともに、X線検出器18の計数率も検出す
る。そして、この計数率が外部記憶装置22に事前に状
態データとして登録されている適正範囲より過大である
と電子銃15の電子ビームの電流量を低下させ、計数率
が過小であると電流量を増加させる。
【0065】また、上述した外部記憶装置22には、各
種の物質での各種検出器16〜18の検出データに相当
する多数の物質データも登録されており、この物質デー
タは試料12の表面に存在することが予想される特定の
元素に対応して登録されている。
【0066】そこで、制御処理ユニット21の表面分析
機能は、上述のように動作制御機能による統合制御が実
行された状態で、外部記憶装置22に登録されている多
数の物質データを各種検出器16〜18の検出データで
検索し、試料12の表面の元素の組成を分析する。
【0067】より詳細には、X線検出器18が試料12
の発生エネルギである特性X線を検出してエネルギスペ
クトルをデータ出力すると、制御処理ユニット21の表
面分析機能は、検出された特性X線のエネルギスペクト
ルからピークを検出して数値処理し、これを外部記憶装
置22の多数の物質データの各々に固有の数値と比較し
て試料12表面の元素を組成分析する。
【0068】また、画像表示機能は、上述のように表面
分析機能により分析結果がデータ出力されると、これを
試料12の表面に対応してマッピングさせた画像データ
を生成し、この画像データをデータ出力デバイス24の
ディスプレイにより表示出力する。
【0069】また、結果報知機能は、上述のような分析
結果として検出データに整合する物質データが外部記憶
装置22から検索されないとき、例えば、これも前述の
画像表示機能に分析結果と同様に画像データに組み込ま
せてデータ出力デバイス24のディスプレイに表示出力
させる。
【0070】また、外部記憶装置22に登録されている
多数の物質データには、報知の必要を示す識別子が二値
フラグの一方などとしてオンオフ自在に付与されてい
る。そこで、結果報知機能は、表面分析機能により検索
された物質データに識別子がオン状態で付与されている
と、例えば、これも前述の画像表示機能に分析結果と同
様に画像データに組み込ませてデータ出力デバイス24
のディスプレイに表示出力させる。
【0071】また、外部記憶装置22には、試料12の
表面の検査領域や検査位置を示す位置データも事前に登
録されており、前述した制御処理ユニット21の動作制
御機能は、外部記憶装置22の位置データに対応して移
動ステージ14を動作制御する。
【0072】上述のような制御処理ユニット21の各種
機能は、必要により外部記憶装置22やデータ出力デバ
イス24等のハードウェアを利用して実現されるが、そ
の主体はRAM等の情報記憶媒体に格納されたソフトウ
ェアに対応して、ハードウェアからなるコンピュータで
あるCPUが動作することにより実現されている。
【0073】このようなソフトウェアは、例えば、各部
15〜18の動作状態を検出してデータ出力すること、
この動作状態の検出データと外部記憶装置22に登録さ
れている状態データとを比較すること、この比較結果に
基づいて各部15〜18を統合制御すること、この統合
制御が実行された状態で各種検出器16〜18の検出デ
ータを外部記憶装置22に登録されている物質データと
比較して分析すること、この分析結果をマッピングして
試料12の表面に対応した画像データを生成すること、
この画像データをデータ出力デバイス24のディスプレ
イに表示出力させること、上述の分析結果として検出デ
ータに整合する物質データが外部記憶装置22から検索
されないときにデータ出力デバイス24等で所定の報知
出力を実行すること、上述の分析結果として外部記憶装
置22から検索された物質データに識別子が付与されて
いるときにデータ出力デバイス24等で所定の報知出力
を実行すること、上述のような処理動作の実行時に外部
記憶装置22に事前に登録されている位置データに対応
して移動ステージ14を動作制御すること、等の処理動
作を制御処理ユニット21のCPUに実行させるための
制御プログラムとしてRAM等の情報記憶媒体に格納さ
れている。
【0074】上述のような構成において、本実施の形態
の表面検査装置11による表面検査方法を以下に順次説
明する。まず、本実施の形態の表面検査装置11も、基
本的には従来の表面検査装置1と同様に、移動ステージ
14で走査移動させる試料12の表面に電子銃15によ
り電子ビームを照射して各種の発生エネルギを各種検出
器16〜18により個々に検出することにより、試料1
2の表面の組成などを解析して異物などの不良を検出す
る。
【0075】ただし、本実施の形態の表面検査装置11
は、従来の表面検査装置1とは相違して上述のような表
面検査の各種動作が略自動化されており、移動ステージ
14や電子銃15や各種検出器16〜18の各種動作が
制御処理ユニット21により統合制御される。
【0076】このような各種動作の自動制御を実現する
ため、本実施の形態の表面検査装置11では、検査動作
の実行以前にユーザにより所望の各種データがデータ入
力デバイス23のキーボードの手動操作などで制御処理
ユニット21から外部記憶装置22に登録される。
【0077】その場合、ユーザは試料12の表面に存在
することが予想される物質の元素を予想し、その物質で
の各種検出器16〜18の検出データに相当する多数の
物質データとして外部記憶装置22に登録する。このと
き、特に注意する必要がある元素が存在するときは、そ
の元素の物質データに報知の必要を示す識別子を二値フ
ラグの一方として付与する。
【0078】さらに、ユーザは所望により試料12の検
査する元素に対応して、電子銃15や各種検出器16〜
18の適正な動作状態に対応した状態データも外部記憶
装置22に登録し、所望により試料12の表面の検査領
域や検査位置を示す位置データも外部記憶装置22に登
録する。
【0079】本実施の形態の表面検査装置11は、上述
のような各種データの登録により試料12の表面検査を
自動実行できる状態となり、従来と同様に移動ステージ
14で走査移動させる試料12の表面に電子銃15によ
り電子ビームを照射して各種の発生エネルギを各種検出
器16〜18により個々に検出するとき、移動ステージ
14や電子銃15や各種検出器16〜18の各種動作が
制御処理ユニット21により統合制御される。
【0080】より詳細には、移動ステージ14により走
査移動される試料12の表面に電子銃15により電子ビ
ームが照射され、このビーム照射により試料12の表面
で発生する各種エネルギとして、反射電子検出器16に
より反射電子が検出され、二次電子検出器17により二
次電子が検出され、X線検出器18により特性X線が検
出され、これらの検出結果が制御処理ユニット21にデ
ータ出力される。
【0081】このとき、制御処理ユニット21は、電子
銃15や各種検出器16〜18の動作状態を検出して外
部記憶装置22に登録されている状態データと比較し、
この状態データを動作状態の検出データが満足するよう
に電子銃15や各種検出器16〜18の動作状態を統合
制御する。
【0082】制御処理ユニット21は、前述のように電
子銃15の電子ビームの電流量やX線検出器18の計数
率を各々の動作状態として検出し、この計数率が外部記
憶装置22に登録されている状態データの上限値より過
大であると電子ビームの電流量を低下させ、計数率が下
限値より過小であると電流量を増加させる。
【0083】また、試料12の表面の検査領域や検査位
置を示す位置データが外部記憶装置22に登録されてい
る場合、制御処理ユニット21は、外部記憶装置22か
ら位置データを読み出して移動ステージ14を動作制御
することにより、電子銃15による電子ビームの照射位
置を位置データの検査位置に一致させる。
【0084】そして、制御処理ユニット21は、上述の
ような統合制御が実行された状態で各種検出器16〜1
8の検出データをデータ入力して外部記憶装置22に登
録されている物質データを検索し、この検索結果に基づ
いて試料12の表面の元素を解析する。
【0085】例えば、X線検出器18は検出データとし
てエネルギスペクトルをデータ出力するので、制御処理
ユニット21はエネルギスペクトルのピークを検出して
数値処理し、これで外部記憶装置22の多数の物質デー
タごとに固有のエネルギ数値を検索することにより、試
料12の表面に存在する元素の組成を解析する。
【0086】制御処理ユニット21は、図2に示すよう
に、上述の分析結果である元素の組成をマッピングして
試料12の表面に対応した画像データを生成し、このよ
うに生成した画像データをデータ出力デバイス24のデ
ィスプレイにより表示出力する。
【0087】なお、制御処理ユニット21は、上述の分
析結果として検出データに整合する物質データが外部記
憶装置22から検索されないときは、これも上述の画像
データで通常の元素とともに表示出力する。また、上述
の分析結果として外部記憶装置22から検索された物質
データに報知用の識別子が付与されていると、これも上
述の画像データで通常の元素とともに表示出力する。
【0088】本実施の形態の表面検査装置11は、試料
12の表面に電子銃15により電子ビームを照射して各
種の発生エネルギを各種検出器16〜18により個々に
検出するとき、上述のように各部15〜18を動作状態
に対応して制御処理ユニット21により統合制御する。
【0089】このため、本実施の形態の表面検査装置1
1は、各部15〜18の動作が最適化された状態で試料
12の表面分析を実行することができ、複数の部分15
〜18を同時に統合的に調節する煩雑で困難な作業をユ
ーザが実行する必要がないので、試料12の表面分析を
良好に略自動的に実行することができる。
【0090】さらに、本実施の形態の表面検査装置11
では、試料12の検査領域や検査位置を示す位置データ
をユーザが所望により登録しておけば、これに対応して
制御処理ユニット21が移動ステージ14を動作制御す
るので、試料12の表面検査がユーザの所望する検査領
域や検査位置で自動的に実行される。
【0091】このため、ユーザが手動操作で移動ステー
ジ14を動作制御して試料12の所望の検査位置を電子
銃15の照射位置に一致させる必要がなく、大面積の試
料12の微細な特定の位置の表面検査を略自動的に実行
することができる。従って、本実施の形態の表面検査装
置11は、製造過程の半導体装置を試料12として迅速
に検査することや、自動的に抜き取り検査するようなこ
とができる。
【0092】しかも、本実施の形態の表面検査装置11
では、各種検出器16〜18の検出データと比較されて
試料12の分析結果となる元素の物質データが外部記憶
装置22に登録されているので、試料12の表面をユー
ザが所望により登録した元素として組成分析することが
できる。
【0093】さらに、このような分析結果である元素の
組成が試料12の表面に対応してマッピングされた画像
データとしてデータ出力デバイス24のディスプレイに
より表示出力されるので、ユーザは試料12の表面の全
体的な状態を一目で確認することができる。
【0094】しかも、上述の分析結果として検出データ
に整合する物質データが外部記憶装置22から検索され
ないときは、これも分析された通常の元素と同様に試料
12の表面に対応してマッピングされた画像データとし
てデータ出力デバイス24のディスプレイにより表示出
力される。
【0095】このため、ユーザは試料12の表面の不明
の元素が存在することを位置とともに迅速かつ確実に認
識することができ、例えば、手作業による試料12の詳
細な分析や外部記憶装置22の物質データの更新などの
作業を実行することができる。
【0096】同様に、ユーザが所望の元素の物質データ
に識別子を付与しておけば、その元素の物質データが分
析結果として外部記憶装置22から検索されたときも画
像データとして表示出力される。このため、ユーザは試
料12の表面に要注意の元素が存在することを位置とと
もに迅速かつ確実に認識することができ、例えば、試料
12となる半導体製造システムの検査などの作業を実行
することができる。
【0097】なお、上述のように不明な元素や要注意の
元素を通常の元素とともに画像データで表示出力する場
合には、例えば、不明な元素や要注意の元素を特定の発
色や形状のアイコンなどで通常の元素とは容易に識別で
きる状態に表示出力することが好ましい。
【0098】また、本実施の形態ではX線検出器18で
特性X線を検出して試料12を表面検査することを例示
したが、本実施の形態の表面検査装置11はX線検出器
18の他にも反射電子検出器16や二次電子検出器17
を具備しているので、反射電子や二次電子を検出して試
料12を表面検査することも可能である。
【0099】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態では、試料12の表面に照射
されるエネルギビームを走査させるため、移動ステージ
14が保持ステージ13を移動させることを例示した
が、保持ステージ13を固定したまま電子銃15や各種
検出器16〜18を並進させたり偏向させることも可能
である。
【0100】さらに、上記形態ではRAM等にソフトウ
ェアとして格納されている制御プログラムに従ってCP
Uが動作することにより、制御処理ユニット21の各種
機能として各種手段が論理的に実現されることを例示し
た。しかし、このような各種手段の各々を固有のハード
ウェアとして形成することも可能であり、一部をソフト
ウェアとしてRAM等に格納するとともに一部をハード
ウェアとして形成することも可能である。
【0101】また、上記形態では分析結果を画像データ
としてデータ出力デバイス24のディスプレイで表示出
力することを例示したが、このような画像データをプリ
ンタ装置で印刷出力することや、FDDでFDにデータ
登録するようなことも可能である。
【0102】さらに、上記形態では分析結果として検索
されない元素や識別子が付与された元素を通常の分析結
果の元素とともに画像データに組み込むことを例示した
が、例えば、これを画像データに組み込むことなくガイ
ダンステキストの表示出力などでユーザに別個に報知す
ることも可能である。
【0103】また、上記形態ではユーザが所望により検
査領域や検査位置を位置データとして、データ入力デバ
イス23の手動操作により外部記憶装置22に登録する
ことにより、より良好に試料12の表面検査を自動化す
ることを例示した。これは試料12の構造などから検査
領域や検査位置が事前に判明している場合には有効であ
るが、実際には有効な検査領域や検査位置が判明してい
ないこともある。また、試料12の有効な検査領域や検
査位置が判明している場合でも、これを位置データとし
てユーザが手動で登録することは作業が煩雑である。
【0104】このような場合、図3に第一の変形例とし
て例示する表面検査装置31のように、位置検出手段と
してレーザ出射器32とレーザ検出器33とを設け、外
部記憶装置22にソフトウェアによりデータ登録手段と
してデータ登録機能を実現することが好適である。
【0105】上述のような表面検査装置31では、電子
ビームによる試料12の表面検査の準備動作として、レ
ーザビームによる試料12の表面検査が実行される。こ
の場合、レーザ出射器31が試料12の表面にレーザビ
ームを照射し、この試料12の表面で反射されたレーザ
ビームをレーザ検出器32が検出する。
【0106】このような状態で制御処理ユニット21が
移動ステージ14を高速に走査移動させ、レーザ検出器
32の検出結果により試料12の表面から欠陥の存在す
る位置が判明すると、これをデータ登録機能により位置
データに変換して外部記憶装置22に登録する。
【0107】このため、上述の表面検査装置31では、
試料12の表面の欠陥の存在する位置を検査領域や検査
位置として自動的に登録することができ、この登録をユ
ーザが実行する必要もないので、より自動的に試料12
の表面検査を実行することができる。
【0108】なお、上述のような表面検査装置31にお
いて、例えば、事前に概略的な検査領域を手動操作で外
部記憶装置22に登録しておき、その検査領域での詳細
な検査位置を上述のレーザ走査で自動的に検出させて登
録させるようなことも可能である。
【0109】さらに、上記形態では試料12を表面検査
するためにビーム照射手段である電子銃15に電子ビー
ムを出射させてエネルギ検出手段であるX線検出器18
に特性X線を検出させることを例示したが、上述のよう
なビーム照射手段およびエネルギ検出手段としては各種
デバイスが利用可能である。
【0110】例えば、エネルギ検出手段として電子検出
器を設け、電子ビームの照射に対する試料12の発生エ
ネルギとして発生電子であるオージェ電子を検出するこ
とも可能である。その場合、二次電子検出器17として
マルチチャネルの波高分析器を内包してエネルギ分解能
を有するものを使用し、オージェ電子の検出とともにエ
ネルギの測定や電子エネルギのスペクトル解析を前述の
表面検査装置11と同様に実行することが好ましい。
【0111】また、図4に第二の変形例として例示する
表面検査装置41のように、ビーム照射手段としてイオ
ン銃42を設けるとともにエネルギ検出手段として二次
イオン検出器43を設け、エネルギビームであるイオン
ビームの照射による試料12の発生エネルギである二次
イオンを検出することも可能である。
【0112】この表面検査装置41の場合、二次イオン
の飛行時間からマススペクトル測定を実行し、このマス
スペクトルの測定結果の解析を前述の表面検査装置11
と同様に実行することにより、試料12の成分分析や組
成分析を実行することができる。
【0113】さらに、図5に第三の変形例として例示す
る表面検査装置51のように、ビーム照射手段としてパ
ルス型のレーザ出射器52を設けるとともにエネルギ検
出手段としてイオン検出器53を設け、レーザビームの
照射に対する試料12の発生エネルギとしてイオンを検
出することも可能である。
【0114】この表面検査装置51の場合、イオンの飛
行時間からマススペクトル測定を実行し、このマススペ
クトルの測定結果の解析を前述の表面検査装置11と同
様に実行することにより、試料12をレーザマイクロプ
ローブ質量分析することができ、例えば、元素を内包す
る分子や構造の情報を獲得することができる。
【0115】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0116】本発明の表面検査装置では、ビーム照射手
段やエネルギ検出手段の動作状態に対応した所定の状態
データがデータ記憶手段に事前に登録されており、表面
検査の実行時にビーム照射手段やエネルギ検出手段の動
作状態が状態検出手段により検出されてデータ出力さ
れ、この動作状態の検出データがデータ比較手段により
状態データと比較され、この比較結果に基づいて動作制
御手段によりビーム照射手段やエネルギ検出手段の各種
動作が統合制御され、この統合制御が実行された状態で
表面検査の各種動作が実行されることにより、ビーム照
射手段のエネルギビームの照射強度やエネルギ検出手段
の検出感度などを適正状態に自動制御してから試料の表
面状態を分析することができるので、試料の表面状態を
良好に略自動的に分析することができる。
【0117】また、本発明の表面検査装置において、特
定の物質でのエネルギ検出手段の検出データに相当する
多数の物質データもデータ記憶手段に事前に登録してお
き、この登録されている多数の物質データを表面分析手
段によりエネルギ検出手段の検出データで検索すること
により、所望の物質を事前に登録しておけば、試料の表
面の物質を事前に登録した物質として分析することがで
きる。
【0118】また、本発明の表面検査装置において、分
析結果として検出データに整合する物質データが検索さ
れないとき、結果報知手段により所定の報知出力を実行
させることにより、試料の表面の物質が事前に登録され
ている多数の物質の一つでないことをユーザに報知する
ことができる。
【0119】また、本発明の表面検査装置において、デ
ータ記憶手段に登録されている物質データの一部に報知
の必要を示す識別子を付与しておき、表面分析手段によ
り検索された物質データに識別子が付与されているとき
に結果報知手段に所定の報知出力を実行させることによ
り、例えば、特に注意が必要として事前に登録した物質
が試料の表面に存在することをユーザに報知することが
できる。
【0120】また、本発明の表面検査装置において、デ
ータ記憶手段に登録されている物質データを元素に対応
させることにより、試料の表面の元素の組成を分析する
ことができる。
【0121】また、本発明の表面検査装置において、ビ
ーム照射手段が具備している電子銃にエネルギビームと
して電子ビームを出射させ、エネルギ検出手段が具備し
ているX線検出器に発生エネルギとして特性X線を検出
させ、この検出された特性X線のエネルギスペクトルを
表面分析手段に解析させて試料表面の元素を組成分析さ
せることにより、電子ビームが照射されたときに試料か
ら発生する特性X線のエネルギスペクトルに基づいて元
素の組成分析を実行することができる。
【0122】また、本発明の表面検査装置において、ビ
ーム照射手段が具備している電子銃にエネルギビームと
して電子ビームを出射させ、エネルギ検出手段が具備し
ている電子検出器に発生エネルギとして発生電子を検出
させ、この検出された発生電子のエネルギに対応して表
面分析手段に試料表面の元素を組成分析させることによ
り、電子ビームが照射されたときに試料から発生する発
生電子のエネルギに基づいて元素の組成分析を実行する
ことができる。
【0123】また、本発明の表面検査装置において、ビ
ーム照射手段が具備しているイオン銃にエネルギビーム
としてイオンビームを出射させ、エネルギ検出手段が具
備している二次イオン検出器に発生エネルギとして二次
イオンを検出させ、この検出された二次イオンの飛行時
間に対応して表面分析手段に試料を成分分析させること
により、イオンビームが照射されたときに試料から発生
する二次イオンの飛行時間に基づいて成分分析を実行す
ることができる。
【0124】また、本発明の表面検査装置において、ビ
ーム照射手段が具備しているレーザ出射器にエネルギビ
ームとしてレーザビームを出射させ、エネルギ検出手段
が具備しているイオン検出器に発生エネルギとしてイオ
ンを検出させ、この検出されたイオンの飛行時間に対応
して表面分析手段に試料を成分分析させることにより、
レーザビームが照射されたときに試料から発生するイオ
ンの飛行時間に基づいて成分分析を実行することができ
る。
【0125】また、本発明の表面検査装置において、デ
ータ記憶手段に試料の表面の検査領域や検査位置を示す
位置データも事前に登録しておき、ビーム照射手段と試
料保持手段との少なくとも一方を移動自在として試料に
照射されるエネルギビームを走査させる相対走査手段
を、データ記憶手段の位置データに対応して動作制御手
段に動作制御させることにより、所望により位置データ
で登録する試料の検査領域や検査位置にエネルギビーム
を照射させることができる。
【0126】また、本発明の表面検査装置において、試
料の表面から欠陥の存在する位置を位置検出手段に検出
させ、この検出結果からデータ登録手段に位置データを
生成させてデータ記憶手段に更新自在に登録させること
により、試料の表面の欠陥の存在する位置を検査領域や
検査位置として自動的に登録することができる。
【0127】また、本発明の表面検査装置において、位
置検出手段が具備しているレーザ出射器に試料の表面に
レーザビームを照射させ、試料の表面で反射されたレー
ザビームを位置検出手段が具備しているレーザ検出器に
検出させることにより、試料の表面から欠陥の存在する
位置を光学的に非接触に検出することができる。
【0128】また、本発明の表面検査装置において、表
面分析手段の分析結果から画像表示手段に画像データを
生成させて表示出力させることにより、試料の表面の分
析結果を表示画像としてユーザに提供することができ
る。
【0129】また、本発明の表面検査装置において、表
面分析手段の分析結果を画像表示手段に試料の表面に対
応してマッピングされた画像データとして表示出力させ
ることにより、試料の分析結果を表面位置に対応した表
示画像としてユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の表面検査装置を示す模
式的な斜視図である。
【図2】分析結果の画像データの表示状態を示す模式図
である。
【図3】第一の変形例の表面検査装置を示す模式的な斜
視図である。
【図4】第二の変形例の表面検査装置を示す模式的な斜
視図である。
【図5】第三の変形例の表面検査装置を示す模式的な斜
視図である。
【符号の説明】
11,31,41,51 表面検査装置 12 試料 13 試料保持手段である試料保持ステージ 14 相対走査手段である移動ステージ 15 ビーム照射手段である電子銃 16 エネルギ検出手段である反射電子検出器 17 エネルギ検出手段である二次電子検出器 18 エネルギ検出手段であるX線検出器 21 各種手段として機能する制御処理ユニット 22 データ記憶手段に相当する外部記憶装置 32 位置検出手段の一部であるレーザ出射器 33 位置検出手段の一部であるレーザ検出器 42 ビーム照射手段であるイオン銃 43 エネルギ検出手段である二次イオン検出器 52 ビーム照射手段であるレーザ出射器 53 エネルギ検出手段であるイオン検出器

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を保持する試料保持手段と、 該試料保持手段により保持された試料の表面にエネルギ
    ビームを照射するビーム照射手段と、 前記ビーム照射手段のビーム照射による試料表面の発生
    エネルギを検出してデータ出力するエネルギ検出手段
    と、 前記ビーム照射手段や前記エネルギ検出手段の動作状態
    を検出してデータ出力する状態検出手段と、 前記ビーム照射手段や前記エネルギ検出手段の動作状態
    に対応した所定の状態データが事前に登録されているデ
    ータ記憶手段と、 該データ記憶手段に登録されている状態データと前記状
    態検出手段の検出データとを比較するデータ比較手段
    と、 該データ比較手段の比較結果に基づいて前記ビーム照射
    手段や前記エネルギ検出手段の各種動作を統合制御する
    動作制御手段と、 該動作制御手段により統合制御が実行された状態で前記
    エネルギ検出手段の検出データを解析して試料の表面状
    態を分析する表面分析手段と、を具備している表面検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記データ記憶手段は、特定の物質での
    前記エネルギ検出手段の検出データに相当する多数の物
    質データも事前に登録されており、 前記表面分析手段は、前記データ記憶手段に登録されて
    いる多数の物質データを前記エネルギ検出手段の検出デ
    ータで検索して試料の表面の物質を分析する請求項1記
    載の表面検査装置。
  3. 【請求項3】 前記表面分析手段の分析結果として前記
    エネルギ検出手段の検出データに整合する物質データが
    前記データ記憶手段から検索されないと所定の報知出力
    を実行する結果報知手段も具備している請求項2記載の
    表面検査装置。
  4. 【請求項4】 前記データ記憶手段に登録されている物
    質データの一部に報知の必要を示す識別子が付与されて
    おり、 前記表面分析手段により検索された物質データに識別子
    が付与されていると所定の報知出力を実行する結果報知
    手段も具備している請求項2記載の表面検査装置。
  5. 【請求項5】 前記データ記憶手段は、特定の物質とし
    て元素に対応した物質データが登録されており、 前記表面分析手段は、試料の表面の元素の組成を分析す
    る請求項2ないし4の何れか一記載の表面検査装置。
  6. 【請求項6】 前記ビーム照射手段は、エネルギビーム
    として電子ビームを出射する電子銃を具備しており、 前記エネルギ検出手段は、発生エネルギとして特性X線
    を検出するX線検出器を具備しており、 前記表面分析手段は、前記エネルギ検出手段により検出
    された特性X線のエネルギスペクトルを解析して試料表
    面の元素を組成分析する請求項1ないし5の何れか一記
    載の表面検査装置。
  7. 【請求項7】 前記ビーム照射手段は、エネルギビーム
    として電子ビームを出射する電子銃を具備しており、 前記エネルギ検出手段は、発生エネルギとして発生電子
    を検出する電子検出器を具備しており、 前記表面分析手段は、前記エネルギ検出手段により検出
    された発生電子のエネルギに対応して試料表面の元素を
    組成分析する請求項1ないし5の何れか一記載の表面検
    査装置。
  8. 【請求項8】 前記ビーム照射手段は、エネルギビーム
    としてイオンビームを出射するイオン銃を具備してお
    り、 前記エネルギ検出手段は、発生エネルギとして二次イオ
    ンを検出する二次イオン検出器を具備しており、 前記表面分析手段は、前記イオン検出手段により検出さ
    れた二次イオンの飛行時間に対応して試料を成分分析す
    る請求項1ないし5の何れか一記載の表面検査装置。
  9. 【請求項9】 前記ビーム照射手段は、エネルギビーム
    としてレーザビームを出射するレーザ出射器を具備して
    おり、 前記エネルギ検出手段は、発生エネルギとしてイオンを
    検出するイオン検出器を具備しており、 前記表面分析手段は、前記イオン検出手段により検出さ
    れたイオンの飛行時間に対応して試料を成分分析する請
    求項1ないし5の何れか一記載の表面検査装置。
  10. 【請求項10】 前記ビーム照射手段と前記試料保持手
    段との少なくとも一方を移動させて試料に照射されるエ
    ネルギビームを走査させる相対走査手段も具備してお
    り、 前記データ記憶手段は、試料の表面の検査領域や検査位
    置を示す位置データも事前に登録されており、 前記動作制御手段は、前記データ記憶手段に登録されて
    いる位置データに対応して前記相対走査手段も動作制御
    する請求項1ないし9の何れか一記載の表面検査装置。
  11. 【請求項11】 試料の表面から欠陥の存在する位置を
    検出する位置検出手段と、 該位置検出手段の検出結果から位置データを生成して前
    記データ記憶手段に更新自在に登録するデータ登録手段
    と、も具備している請求項10記載の表面検査装置。
  12. 【請求項12】 前記位置検出手段は、 試料の表面にレーザビームを照射するレーザ出射器と、 試料の表面で反射されたレーザビームを検出するレーザ
    検出器と、を具備している請求項11記載の表面検査装
    置。
  13. 【請求項13】 前記表面分析手段の分析結果から画像
    データを生成して表示出力する画像表示手段も具備して
    いる請求項1ないし12の何れか一記載の表面検査装
    置。
  14. 【請求項14】 前記画像表示手段は、前記表面分析手
    段の分析結果を試料の表面に対応してマッピングした画
    像データとして表示出力する具備している請求項13記
    載の表面検査装置。
  15. 【請求項15】 保持された試料の表面にエネルギビー
    ムを照射し、このビーム照射による試料表面の発生エネ
    ルギを検出してデータ出力し、この検出データを解析し
    て試料の表面状態を分析する表面検査方法であって、 ビーム照射やエネルギ検出の動作状態に対応した所定の
    状態データを事前に登録しておき、 ビーム照射やエネルギ検出の動作状態を検出してデータ
    出力し、 この動作状態の検出データと登録されている状態データ
    とを比較し、 この比較結果に基づいてビーム照射やエネルギ検出の各
    種動作を統合制御し、 この統合制御が実行された状態で発生エネルギの検出デ
    ータを解析して試料の表面状態を分析するようにした表
    面検査方法。
  16. 【請求項16】 特定の物質での検出データに相当する
    多数の物質データも事前に登録しておき、 この登録されている多数の物質データを発生エネルギの
    検出データで検索して試料の表面の物質を分析するよう
    にした請求項15記載の表面検査方法。
  17. 【請求項17】 試料表面にエネルギビームとして電子
    ビームを出射し、 試料表面の発生エネルギとして特性X線を検出し、 この検出された特性X線のエネルギスペクトルを解析し
    て試料表面の元素を組成分析するようにした請求項15
    または16記載の表面検査方法。
  18. 【請求項18】 試料表面にエネルギビームとして電子
    ビームを出射し、 試料表面の発生エネルギとして発生電子を検出し、 この検出された発生電子のエネルギに対応して試料表面
    の元素を組成分析するようにした請求項15または16
    記載の表面検査方法。
  19. 【請求項19】 試料表面にエネルギビームとしてイオ
    ンビームを出射し、 試料表面の発生エネルギとして二次イオンを検出し、 この検出された二次イオンの飛行時間に対応して試料を
    成分分析するようにした請求項15または16記載の表
    面検査方法。
  20. 【請求項20】 試料表面にエネルギビームとしてレー
    ザビームを出射し、 試料表面の発生エネルギとしてイオンを検出し、 この検出されたイオンの飛行時間に対応して試料を成分
    分析するようにした請求項15または16記載の表面検
    査方法。
  21. 【請求項21】 試料の表面の検査領域や検査位置を示
    す位置データも事前に登録しておき、 この登録されている位置データに対応して試料の表面に
    エネルギビームを照射する位置を制御するようにした請
    求項15ないし20の何れか一記載の表面検査方法。
  22. 【請求項22】 試料の表面から欠陥の存在する位置を
    検出し、 この検出結果から位置データを生成して更新自在に登録
    するようにした請求項21記載の表面検査方法。
  23. 【請求項23】 分析結果を試料の表面に対応してマッ
    ピングした画像として表示出力するようにした請求項1
    5ないし22の何れか一記載の表面検査方法。
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